JP2012160612A - 有機光電変換素子およびその製造方法ならびに固体撮像素子およびその製造方法 - Google Patents

有機光電変換素子およびその製造方法ならびに固体撮像素子およびその製造方法 Download PDF

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Toru Uko
融 宇高
Masaki Murata
昌樹 村田
Daisuke Yasuhara
大介 保原
Toshiyuki Kobayashi
俊之 小林
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Abstract

【課題】有機光電変換層への入射光量を増加させることができ、しかも特性が良好で長寿命の有機光電変換素子およびその製造方法を提供する。
【解決手段】基板11上に第1の電極12を形成する。第1の電極12上に開口13aを有する絶縁層13を形成する。開口13aを通じて第1の電極12と電気的に接続され、かつ絶縁層13上に延在するように有機光電変換層14を形成する。有機光電変換層14上にグラフェンからなる第2の電極15を形成する。こうして有機フォトダイオードを製造する。この有機フォトダイオードにおいては、第2の電極15側を受光面側とする。
【選択図】図1

Description

本開示は、有機光電変換素子およびその製造方法ならびに固体撮像素子およびその製造方法に関し、例えば、グラフェンを透明電極に用いた有機フォトダイオードに適用して好適なものである。
有機光電変換素子においては、有機光電変換層の受光面側の電極としては透明電極が用いられる。この透明電極としては一般的に、スズドープ酸化インジウム(ITO)やインジウムドープ酸化亜鉛(IZO)などに代表される透明導電性酸化物が用いられる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−99866号公報
ところで、有機光電変換素子において光電変換電流(光電流)を増大させるためには、有機光電変換層への入射光量を増加させることが重要である。しかしながら、上述のITOやIZOなどの透明導電性酸化物の透過率は可視光領域で80%以下と低いため、有機光電変換層への入射光量を増加させることは難しいのが実情である。また、透明導電性酸化物の成膜にはスパッタリング法や真空蒸着法などが用いられるが、これらの方法を用いると成膜時に有機光電変換層にダメージが発生してしまう。このため、所望の特性を有し、しかも長寿命の有機光電変換素子を得ることができないという問題があった。
そこで、本開示が解決しようとする課題は、有機光電変換層への入射光量を増加させることができ、しかも特性が良好で長寿命の有機光電変換素子およびその製造方法を提供することである。
本開示が解決しようとする他の課題は、有機光電変換層への入射光量を増加させることができ、しかも特性が良好で長寿命の固体撮像素子およびその製造方法を提供することである。
すなわち、上記課題を解決するために、本開示は、
第1の電極と第2の電極との間に有機光電変換層が挟まれた構造を有し、
上記第1の電極および上記第2の電極のうちの少なくとも受光面側の一方がグラフェンからなる有機光電変換素子である。
また、本開示は、
基板上に第1の電極を形成する工程と、
上記第1の電極上に有機光電変換層を形成する工程と、
上記有機光電変換層上に第2の電極を形成する工程とを有し、
上記第1の電極および上記第2の電極のうちの少なくとも受光面側の一方をグラフェンにより形成する有機光電変換素子の製造方法である。
また、本開示は、
第1の電極と第2の電極との間に有機光電変換層が挟まれた構造を有する受光部を有し、
上記第1の電極および上記第2の電極のうちの少なくとも受光面側の一方がグラフェンからなる固体撮像素子である。
また、本開示は、
基板上に第1の電極を形成する工程と、
上記第1の電極上に有機光電変換層を形成する工程と、
上記有機光電変換層上に第2の電極を形成する工程とを有し、
上記第1の電極および上記第2の電極のうちの少なくとも受光面側の一方をグラフェンにより形成する固体撮像素子の製造方法である。
本開示においては、典型的には、基板上に第1の電極が設けられ、第1の電極上に有機光電変換層が設けられ、有機光電変換層上に第2の電極が設けられ、第2の電極がグラフェンからなる。この場合、典型的には、別の基板上にグラフェンを成長させ、このグラフェンを有機光電変換層上に転写することにより第2の電極を形成するが、これに限定されるものではない。
基板は透明であっても透明でなくてもよく、基板の材料は従来公知の材料の中から必要に応じて選ばれる。第1の電極および第2の電極のうちの受光面側と反対側の他方は透明であっても透明でなくてもよく、その材料は従来公知の材料の中から必要に応じて選ばれる。
本開示においては、グラフェンの可視光領域の透過率は、使用するグラフェンの層数にもよるが、例えば80%から90%にもなる。このため、このグラフェンからなる電極を透過して有機光電変換層に入射する光の量を増加させることができる。また、グラフェンは化学気相成長(CVD)法により容易に成長させることができるため、グラフェンの成膜時に有機光電変換層にダメージが発生するおそれがない。
有機光電変換素子は、例えば有機フォトダイオードであるが、これに限定されるものではない。
本開示によれば、有機光電変換層への入射光量を増加させることができ、しかも特性が良好で長寿命の有機光電変換素子を得ることができる。
また、有機光電変換層への入射光量を増加させることができ、しかも特性が良好で長寿命の固体撮像素子を得ることができる。
第1の実施の形態による有機フォトダイオードを示す断面図である。 実施例1による有機フォトダイオードの光電変換特性の測定結果を示す略線図である。 第2の実施の形態による有機フォトダイオードを示す断面図である。 第2の実施の形態による有機フォトダイオードの製造方法を説明するための略線図である。 第2の実施の形態による有機フォトダイオードの製造方法を説明するための略線図である。 第2の実施の形態による有機フォトダイオードの製造方法を説明するための略線図である。 第2の実施の形態による有機フォトダイオードの製造方法を説明するための略線図である。 第2の実施の形態による有機フォトダイオードの製造方法を説明するための略線図である。 第2の実施の形態による有機フォトダイオードの製造方法を説明するための略線図である。 第2の実施の形態による有機フォトダイオードの製造方法を説明するための略線図である。 第2の実施の形態による有機フォトダイオードの製造方法を説明するための略線図である。 第2の実施の形態による有機フォトダイオードの製造方法を説明するための略線図である。 第2の実施の形態による有機フォトダイオードの製造方法を説明するための略線図である。
以下、実施の形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(有機フォトダイオードおよびその製造方法)
2.第2の実施の形態(有機フォトダイオードおよびその製造方法)
〈1.第1の実施の形態〉
[有機フォトダイオード]
第1の実施の形態による有機フォトダイオードを図1に示す。
図1に示すように、この有機フォトダイオードにおいては、基板11上に所定形状の第1の電極12が設けられている。この第1の電極12を覆うように所定形状の絶縁層13が設けられている。この絶縁層13には、第1の電極12上の所定部分に所定形状の開口13aが設けられている。この開口13aを通じて第1の電極12と電気的に接続され、かつ絶縁層13上に延在するように所定形状の有機光電変換層14が設けられている。この有機光電変換層14上に、基板11上に延在するように所定形状の第2の電極15が設けられている。この有機フォトダイオードにおいては、第2の電極15側が受光面となっており、入射光は、この第2の電極15を透過して有機光電変換層14に入射するようになっている。
第2の電極15はグラフェンからなる。グラフェンは一層であっても二層以上の複数層であってもよいが、一層増えるごとに可視光透過率が2.3%低下するため、グラフェンの層数は第2の電極15に必要とされる透過率に応じて適宜決められる。
基板11は、検出しようとする光に対して透明であっても透明でなくてもよく、その材料は従来公知の材料の中から必要に応じて選ばれる。基板11の材料は、例えば、ガラス基板、石英基板、シリコン基板、プラスチック基板などが用いられる。プラスチック基板としては、例えば、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルフォンなどからなるものが用いられる。有機フォトダイオードの電気特性の面内分布の均一性や信頼性の向上を図るために、好適には、基板11上に形成される第1の電極12の表面粗度Ra は、可能な限り小さく抑える必要がある。これに関し、一般的なシリコン基板や石英基板では、表面粗度Ra が1nm以下となっているため、好適には、シリコン基板や石英基板などが用いられる。基板11の厚さは必要に応じて選ばれ、特に限定されない。
第1の電極12は、検出しようとする光に対して透明であっても透明でなくてもよく、その材料は従来公知の材料の中から必要に応じて選ばれる。第1の電極12の材料としては、具体的には、例えば、銅(Cu)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)などの各種の金属や、スズドープ酸化インジウム(ITO)、インジウムドープ酸化亜鉛(IZO)、インジウム・ガリウムドープ酸化亜鉛(IGZO)、アルミニウムドープ酸化亜鉛(AZO)、二酸化チタン(TiO2 )などの透明導電性金属酸化物などの一種または二種類以上を混合したものを用いることができる。第1の電極12としては、そのほか、グラフェンなどの炭素材料を用いてもよい。第1の電極12の厚さは必要に応じて選ばれ、特に限定されない。
絶縁層13の材料としては、従来公知の材料を用いることができ、無機材料であっても有機材料であってもよく、必要に応じて選ばれる。絶縁層13の材料としては、具体的には、例えば、酸化シリコン(SiO2 あるいはSiOx )、窒化シリコン(Si3 4 あるいはSiNx )などの無機材料やレジストなどの有機材料などである。絶縁層13の厚さは必要に応じて選ばれ、特に限定されない。
有機光電変換層14の材料としては従来公知の各種のものを用いることができ、検出しようとする光の波長などに応じて適宜選ばれる。有機光電変換層14の材料は、具体的には、例えば、次のようなものを用いることができるが、これに限定されるものではない。有機光電変換層14は、一種類の材料で構成してもよいし、二種類以上の材料を組み合わせて、例えば二種類以上の材料混合して構成してもよい。有機光電変換層14には、必要に応じて、無機材料、例えばフラーレンC60などを混在させてもよい。有機光電変換層14の厚さは必要に応じて選ばれるが、例えば、50nm以上200nm以下である。
・Vat Violet 1
イソビオラントロン
Figure 2012160612
・Vat Violet 2
Pigment Violent 36
・Vat Violet 3
4,4’,7,7’−テトラメチル−5,5’−ジクロロ−△2,2’(3H,3’H)−ビ[ベンゾ[b]チオフェン]−3,3’−ジオン
Figure 2012160612
・Vat Violet 4
・Vat Violet 5
5,7−ジクロロ−2−[5,6,7−トリクロロ−3−オキソベンゾ[b]チオフェン−2(3H)−イリデン]−1H−インドール−3(2H)−オン
Figure 2012160612
・Vat Violet 6
・Vat Violet 7
・Pigment Violet 1
キサンテン、ローダミンB
9-(2-carboxyphenyl)-3,6-bis(diethylamino)-xanthylium molybdatetungstatephosphate
Figure 2012160612
・Pigment Violet 3
4-[(4-Aminophenyl)(4-imino-2,5-cyclohexadien-1-ylidene)methyl]-benzenamine N-Me derivs
Figure 2012160612
・Pigment Violet 4
カルボニウム、マゼンタ
・Pigment Violet 5
アントラキノン、スルフォン化キニザリン、アリザリンバイオレット
・Pigment Violet 5:1
アントラキノンアルミニウムレーキ、スルフォン化キニザリンアルミニウムレーキ、アリザリンバイオレット
・Pigment Violet 19
無置換キナクリドン
・Pigment Violet 23
ジオキサジン、ジオキサジンカルバゾールバイオレット
8,18−ジクロロ−5,15−ジエチル−5,15−ジヒドロジインドロ[3,2−b:3’,2’−m]トリフェノジオキサジン
Figure 2012160612
・Pigment Violet 27
ferrate(4-),hexakis(cyano-c)-,methylated 4- [(4-aminophenyl)(4-imino-2,5-cyclohexadien-1-ylidene)methyl]benzenamine copper(2+)salts
Figure 2012160612
・Pigment Violet 29
3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸ジイミド
Figure 2012160612
・Pigment Violet 31
ビオラントロン、ブリリアントバイオレットRR
ジクロロベンゾ[rst]フェナントロ[10,1,2−cde]ペンタフェン−9,10−ジオン;ピグメントバイオレット31;C.I.ピグメントバイオレット31
Figure 2012160612
・Pigment Violet 32
N-(2,3-dihydro-2-oxo-1H-benzimidazole-5-yl)-3-hydroxy-4-[[2,5-dimethoxy-4-[(methylamino)sulphonyl]phenyl]azo ]naphtalene-2-carboxamide
ジクロロベンゾ[rst]フェナントロ[10,1,2−cde]ペンタフェン−9,10−ジオン);ピグメントバイオレット31;C.I.ピグメントバイオレット31
Figure 2012160612
・Pigment Violet 33
bromobenzo[rst ]phenanthro[10,1,2-cde]pentaphene-9,18-dione
THRENE BRILLIANT VIOLET 3B
Figure 2012160612
・Pigment Violet 34
4−[(4−アミノフェニル)アゾ]−4’−[(2,4−ジヒドロキシフェニル)アゾ][1,1’−アゾビスナフタレン]−6’,7−ジスルホン酸二ナトリウム
Figure 2012160612
・Pigment Violet 35
Figure 2012160612
・Pigment Violet 36
チオインディゴ
5-chloro-2-(5-chloro-7-methyl-3-oxobenzo[b ]thien-2(3h)-ylidene)-7-methyl-
benzo [b ]thiophen-3(2h)-on
5−クロロ−2−(5−クロロ−7−メチル−3−オキソベンゾ[b]チオフェン−2(3H)−イリデン)−7−メチルベンゾ[b]チオフェン−3(2H)−オン
Figure 2012160612
・Pigment Violet 37
ジオキサジン
3−メチルブタン酸(2E)−3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニル
Figure 2012160612
・Pigment Violet 38
ALLYL 2-CHLORO-1,1,2-TRIFLUOROETHYL ETHER
Figure 2012160612
・Pigment Violet 40
オレイルアミン
Figure 2012160612
・Pigment Violet 42
4−(2,4−ジクロロフェノキシ)酪酸2−ブトキシエチル
Figure 2012160612
・Pigment Violet 42
キナクリドン、キナクリドン固溶体、キナクリドンマルーンB
Figure 2012160612
・Pigment Violet 43
4−[[4−(ベンゾイルアミノ)−2−メトキシ−5−メチルフェニル]アゾ]−N−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド
Figure 2012160612
・Pigment Violet 44
4−(4−メトキシフェニル)−2−ブタノン
Figure 2012160612
・Pigment Violet 50
4−[(4−(ベンゾイルアミノ−2−メトキシ−5−メチルフェニル)アゾ]−3−ヒドロキシ−N−フェニル−2−ナフタレンカルボアミド
Figure 2012160612
・Pigment Blue 1
カルボニウム、ビクトリアピュアブルー
Figure 2012160612
・Pigment Blue 5
2−メチル−4−[[4−[[4−[(3−メチルフェニル)アミノ]フェニル][4−[(3−メチルフェニル)イミノ]−2,5−シクロヘキサジエン−1−イリデン]メチル]フェニル]アミノ]ベンゼンスルホン酸
Figure 2012160612
・Pigment Blue 7
フタロシアニンコバルト(II)
Figure 2012160612
・Pigment Blue 15
無置換銅フタロシアニンα型結晶
Figure 2012160612
・Pigment Blue 15:1
低塩素化銅フタロシアニンα型結晶
・Pigment Blue 15:2
NF処理銅フタロシアニンα型結晶
(NF処理無置換銅フタロシアニンα型結晶、NF処理低塩素化銅フタロシアニンα型結晶)
・Pigment Blue 15:3
無置換銅フタロシアニンβ型結晶
・Pigment Blue 15:4
NF処理無置換銅フタロシアニンβ型結晶
・Pigment Blue 15:5
無置換銅フタロシアニンγ型結晶
・Pigment Blue 15:6
無置換銅フタロシアニンε型結晶
・Pigment Blue 16
無金属フタロシアニン、Pc
Figure 2012160612
・Pigment Blue 17
スルホン化銅フタロシアニンレーキ
・Pigment Blue 24
N−エチル−N−[4−[[4−[エチル[(3−スルホフェニル)メチル]アミノ]フェニル](2−スルホナトフェニル)メチレン]−2,5−シクロヘキサジエン−1−イリデン]−3−スルホベンゼンメタンアミニウム/バリウム,(1:1)
・Pigment Blue 25
4,4’−[3,3’−ジメトキシビフェニル−4,4’−ジイルビス(アゾ)]ビス(3−ヒドロキシ−N−フェニル−2−ナフトアミド)
Figure 2012160612
・Pigment Blue 56
2−メチル−4−[[4−[[4−[(3−メチルフェニル)アミノ]フェニル][4−[(3−メチルフェニル)イミノ]−2,5−シクロヘキサジエン−1−イリデン]メチル]フェニル]アミノ]ベンゼンスルホン酸
Figure 2012160612
・Pigment Blue 57
3−メチル−4−[[4−[[4−[(2−メチルフェニル)アミノ]フェニル][4−[(2−メチルフェニル)イミノ]−2,5−シクロヘキサジエン−1−イリデン]メチル]フェニル]アミノ]ベンゼンスルホン酸
・Pigment Blue 60
インダンスレン、アントラキノン、インダンスレン青
Figure 2012160612
・Pigment Blue 61
[[4−[[4−(フェニルアミノ)フェニル][4−(フェニルイミノ)−2,5−シクロヘキサジエン−1−イリデン]メチル]フェニル]アミノ]ベンゼンスルホン酸
Figure 2012160612
・Pigment Blue 63
C.I.アルミニウムレーキ
Figure 2012160612
・Pigment Blue 64
2812Cl2 2 4
Figure 2012160612
・Pigment Blue 65
ビオラントレン−5,10−ジオン
Figure 2012160612
・Pigment Blue 66
インジゴ、藍
Figure 2012160612
・Pigment Blue 75
コバルトフタロシアニンブルー、CoPc
・Pigment Blue 76
フタロシアニンブルーグリーン10GN(高塩素化フタロシアニンブルー)
・Pigment Blue 79
アルミニウムフタロシアニンブルー、AlPc
・Pigment Blue 80
ベンツイミダゾロンジオキサジンブルー
・Pigment Blue 82
インジゴとクレーの混成(マヤブルー)
・Pigment Red 1
βナフトール、モノアゾ、パラレッド
Figure 2012160612
・Pigment Red 2
ナフトールAS、モノアゾ
Figure 2012160612
・Pigment Red 3
Figure 2012160612
・Pigment Red 4
Figure 2012160612
・Pigment Red 5
Figure 2012160612
・Pigment Red 6
ナフトールAS、モノアゾ、カーミンFB
Figure 2012160612
・Pigment Red 7
Figure 2012160612
・Pigment Red 8
Figure 2012160612
・Pigment Red 9
ナフトールAS、モノアゾ、パーマネントレッドFRLL
Figure 2012160612
・Pigment Red 12
Figure 2012160612
・Pigment Red 13
Figure 2012160612
・Pigment Red 17
Figure 2012160612
・Pigment Red 21
Figure 2012160612
・Pigment Red 22
Figure 2012160612
・Pigment Red 23
ナフトールAS、モノアゾ、カーミンBS
Figure 2012160612
・Pigment Red 24
Figure 2012160612
・Pigment Red 31
Figure 2012160612
・Pigment Red 32
Figure 2012160612
・Pigment Red 38
Figure 2012160612
・Pigment Red 48
BONA、モノアゾ
Figure 2012160612
・Pigment Red 49
Figure 2012160612
・Pigment Red 50
・Pigment Red 51
Figure 2012160612
・Pigment Red 52
Figure 2012160612
・Pigment Red 53
βナフトール、モノアゾ、レーキッドC
Figure 2012160612
・Pigment Red 54
βナフトールカルシウムレーキ、モノアゾ
Figure 2012160612
・Pigment Red 64
Figure 2012160612
・Pigment Red 68
Figure 2012160612
・Pigment Red 88
チオインジゴ
Figure 2012160612
・Pigment Red 112
ナフトールAS、モノアゾ、パーマネントレッドFGR
Figure 2012160612
・Pigment Red 113
カドミウム水銀赤
・Pigment Red 114
ナフトールAS、モノアゾ、ブリリアントカーミンBS
Figure 2012160612
・Pigment Red 122
キナクリドン、ジメチルキナクリドン、キナクリドンマゼンタ
Figure 2012160612
・Pigment Red 123
Figure 2012160612
・Pigment Red 144
縮合ジアゾ
Figure 2012160612
・Pigment Red 146
ナフトールAS、モノアゾ、カーミンFBB
Figure 2012160612
・Pigment Red 147
Figure 2012160612
・Pigment Red 148
Figure 2012160612
・Pigment Red 149
ペリレン、ペリレンレッドBL
Figure 2012160612
・Pigment Red 150
Figure 2012160612
・Pigment Red 151
Figure 2012160612
・Pigment Red 168
アントラキノン、ジブロムアンサンスロンレッド
Figure 2012160612
・Pigment Red 170
ナフトールAS、モノアゾ、ナフトールカーバミドイエロー
・Pigment Red 171
Figure 2012160612
・Pigment Red 173
Figure 2012160612
・Pigment Red 174
Figure 2012160612
・Pigment Red 175
ベンツイミダゾロン系モノアゾ
Figure 2012160612
・Pigment Red 176
Figure 2012160612
・Pigment Red 177
アントラキノン
Figure 2012160612
・Pigment Red 178
Figure 2012160612
・Pigment Red 179
Figure 2012160612
・Pigment Red 181
Figure 2012160612
・Pigment Red 184
Figure 2012160612
・Pigment Red 185
Figure 2012160612
・Pigment Red 190
Figure 2012160612
・Pigment Red 195
Figure 2012160612
・Pigment Red 200
Figure 2012160612
・Pigment Red 202
キナクリドン、ジクロロキナクリドン、キナクリドンマゼンタ
Figure 2012160612
・Pigment Red 206
キナクリドン、キナクリドン固溶体、キナクリドンマルーン
・Pigment Red 207
キナクリドン、キナクリドン固溶体、キナクリドンスカーレット
・Pigment Red 208
Figure 2012160612
・Pigment Red 209
キナクリドン、キナクリドンスカーレット
・Pigment Red 214
Figure 2012160612
・Pigment Red 216
ピランスロンレッド
・Pigment Red 221
縮合ジアゾ
Figure 2012160612
・Pigment Red 224
Figure 2012160612
・Pigment Red 225
Figure 2012160612
・Pigment Red 242
縮合ジアゾ
Figure 2012160612
・Pigment Red 251
ピラゾロキナゾロン
・Pigment Red 254
塩素置換ジケトピロロピロール、ジケトピロロピロール、DPP
Figure 2012160612
・Pigment Red 255
無置換ジケトピロロピロール、ジケトピロロピロール、DPP
Figure 2012160612
・Pigment Red 259
ウルトラマリンピンク
・Pigment Red 264
ジケトピロロピロール、DPP
・Pigment Red 266
Figure 2012160612
・Pigment Red 268
Figure 2012160612
・Pigment Red 269
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 1
モノアゾ、ハンザイエローG
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 3
モノアゾ、ハンザイエロー10G
2−[(4−クロロ−2−ニトロフェニル)アゾ]−N−(2−クロロフェニル)−3−オキソブタンアミド
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 4
2−[(4−ニトロフェニル)アゾ]−3−オキソ−N−フェニルブタンアミド
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 5
2−[(2−ニトロフェニル)アゾ]−3−オキソ−N−フェニルブタンアミド
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 6
モノアゾ、ハンザイエロー10G
1613ClN4 4
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 14
ジアゾ、ジアゾイエローAAOT、ベンジジンイエロー5G、ベンジジンエロー
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 17
ジアゾ、ジアゾイエローAAOA
4,4’−ビス[[1−(2−メトキシフェニルアミノ)−1,3−ジオキソブタン−2−イル]アゾ]−3,3’−ジクロロ−1,1’−ビフェニル
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 24
フラバントロン
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 55
ジアゾ、Pigment Yellow 2RN
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 60
4−[(2−クロロフェニル)アゾ]−2,4−ジヒドロ−5−メチル−2−フェニル−3H−ピラゾール−3−オン
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 62
ビス[4−[[1−[[(2−メチルフェニル)アミノ]カルボニル]−2−オキソプロピル]アゾ]−30−ニトロベンゼンスルホン酸]カルシウム
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 63
4,4’−ビス[[1−(2−クロロフェニルアミノ)−1,3−ジオキソブタン−2−イル]アゾ]−3,3’−ジクロロ−1,1’−ビフェニル
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 64
・Pigment Yellow 65
モノアゾ
2−[(4−メトキシ−2−ニトロフェニル)アゾ]−N−(2−メトキシフェニル)−3−オキソブタンアミド
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 73
モノアゾ
2−[(4−クロロ−2−ニトロフェニル)アゾ]−N−(2−メトキシフェニル)−3−オキソブタンアミド
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 74
モノアゾ、アジシニンイエロー、Permanent Yellow GX
2−[(2−メトキシ−4−ニトロフェニル)アゾ]−N−(2−メトキシフェニル)−3−オキソブタンアミド
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 75
N−(4−エトキシフェニル)−2−[(4−クロロ−2−ニトロフェニル)アゾ]−3−オキソブタンアミド
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 81
ジアゾ
2,2’−[(2,2’,5,5’−テトラクロロ[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジイル)ビス(アゾ)]ビス[N−(2,4−ジメチルフェニル)−3−オキソブタンアミド]
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 83
ジアゾ、ベンジジンイエロー
2,2’−[(3,3’−ジクロロ−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジイル)ビス(アゾ)]ビス[N−(4−クロロ−2,5−ジトメキシフェニル)−3−オキソブタンアミド]
・Pigment Yellow 93
3,3’−[(2−クロロ−5−メチル−1,4−フェニレン)ビス(イミノ)ビス(1−アセチル−2−オキソ−2,1−エタンジイル)ビス(アゾ)]ビス[4−クロロ−N−(3−クロロ−2−メチルフェニル)ベンズアミド]
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 94
3,3’−[(2,5−ジクロロ−1,4−フェニレン)ビス(イミノ)ビス(1−アセチル−2−オキソ−2,1−エタンジイル)ビス(アゾ)]ビス[4−クロロ−N−(5−クロロ−2−メチルフェニル)ベンズアミド]
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 95
縮合ジアゾ、ポリアゾイエローGR
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 97
モノアゾ
N−(4−クロロ−2,5−ジトメキシフェニル)−2−[[2,5−ジメトキシ−4−[(フェニルアミノ)スルホニル]フェニル]アゾ]−3−オキソブタンアミド
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 98
4’−クロロ−2’−メチル−α−(4−クロロ−2−ニトロフェニルアゾ)アセトアニリド
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 99
アントラキノン
・Pigment Yellow 100
タートラジンイエロー、レーキ型ピラゾロン
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 101
1,2−ビス(2−ヒドロキシナフタレン−1−イルメチレン)ヒドラジン
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 104
5−[(4−スルホフェニル)アゾ]−6−ヒドロキシ−2−ナフタレンスルホン酸/アルミニウム,(3:2)
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 108
アントラピリミジン(Anthrapyrimidin)
・Pigment Yellow 109
イソインドリノン、Pigment Yellow 2GLT
3,3’−[(2−メチル−1,3−フェニレン)ジイミノ]ビス[4,5,6,7−テトラクロロ−1H−イソインドール−1−オン]
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 110
イソインドリノン
4,5,6,7−テトラクロロ−3−[[4−[(1−オキソ−4,5,6,7−テトラクロロ−2H−イソインドール−3−イリデン)アミノ]フェニル]イミノ]−2H−イソインドール−1(3H)−オン
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 111
モノアゾ、モノアゾイエロー7G
・Pigment Yellow 117
アゾメチン、銅アゾメチンイエロー、グリニッシュイエロー
・Pigment Yellow 120
ベンツイミダゾロン系モノアゾ
・Pigment Yellow 121
4,4’−ビス[[1−(2−クロロフェニルアミノ)−1,3−ジオキソブタン−2−イル]アゾ]−3,3’−ジクロロ−1,1’−ビフェニル
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 122
4,4’−ビス[[1−(2,4−ジメチルフェニルアミノ)−1,3−ジオキソブタン−2−イル]アゾ]−3,3’−ジクロロ−1,1’−ビフェニル
・Pigment Yellow 138
キノフタロン
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 139
イソインドリン
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 142
1712CaN4 6
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 147
37215 4
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 148
39233 2
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 150
アゾメチン、ニッケル錯塩アゾ
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 151
ベンツイミダゾロン系モノアゾ
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 152
ジアゾ
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 154
ベンツイミダゾロン系モノアゾ
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 155
ジアゾ
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 168
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 170
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 174
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 175
ベンツイミダゾロン系モノアゾ
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 180
ベンツイミダゾロン系ジアゾ
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 181
ベンツイミダゾロン系モノアゾ
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 183
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 184
バナジン酸ビスマス
・Pigment Yellow 185
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 186
・Pigment Yellow 187
・Pigment Yellow 188
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 193
Figure 2012160612
・Pigment Yellow 194
Figure 2012160612
必要に応じて、第1の電極12と有機光電変換層14との間および/または第2の電極15と有機光電変換層14との間に、第1の電極12または第2の電極15から有機光電変換層14に電荷(電子または正孔)が注入されるのを防止するためのブロック層が設けられる。より具体的には、例えば、有機光電変換層14に光が入射することにより発生する電子および正孔のうちの電子を第1の電極12に移動させ、正孔を第2の電極15に移動させるように第1の電極12と第2の電極15との間にバイアス電圧を印加する場合には、第1の電極12と有機光電変換層14との間に電子ブロック層が設けられ、第2の電極15と有機光電変換層14との間に正孔ブロック層が設けられる。
[有機フォトダイオードの製造方法]
この有機フォトダイオードの製造方法について説明する。
まず、図1に示すように、基板11上に所定形状の第1の電極12を形成する。第1の電極12の形成には、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法、化学気相成長(CVD)法、塗布法、印刷法などの従来公知の方法を用いることができ、第1の電極12に使用する材料などに応じて適宜選ばれる。
次に、第1の電極12を覆うように開口13aを有する所定形状の絶縁層13を形成する。絶縁層13の形成には、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法、化学気相成長(CVD)法、塗布法、印刷法などの従来公知の方法を用いることができ、絶縁層13に使用する材料などに応じて適宜選ばれる。最初に絶縁層13を全面に形成する場合には、例えば、絶縁層13を全面に形成した後、この絶縁層13上にリソグラフィーによりレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして絶縁層13をエッチングしてパターニングする。
次に、絶縁層13の開口13aを通じて第1の電極12と電気的に接続され、かつ絶縁層13を覆うように有機光電変換層14を形成する。この有機光電変換層14の形成には、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法、化学気相成長(CVD)法、塗布法、印刷法などの従来公知の方法を用いることができ、この有機光電変換層14に使用する材料などに応じて適宜選ばれる。最初に有機光電変換層14を全面に形成する場合には、例えば、有機光電変換層14を全面に形成した後、この有機光電変換層14上にリソグラフィーによりレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとして有機光電変換層14をエッチングしてパターニングする。
次に、有機光電変換層14上に、基板11上に延在するように所定形状のグラフェンからなる第2の電極15を形成する。この第2の電極15は、典型的には、別の基板、好適には銅基板上にCVD法によりグラフェンを成長させ、この基板上のグラフェンを有機光電変換層14上に転写することにより形成することができるが、他の方法によって形成してもよい。
以上により、目的とする有機フォトダイオードが製造される。
[有機フォトダイオードの動作]
この有機フォトダイオードの第1の電極12と第2電極15との間に、第1の電極12の方が第2の電極15よりも電位が高くなるようにバイアス電圧を印加する。この状態で有機フォトダイオードのグラフェンからなる透明な第2の電極15側に光が入射すると、この光は第2の電極15を透過して有機光電変換層14に入射する。こうして有機光電変換層14に光が入射すると電子および正孔が生成され、そのうち電子は第1の電極12に移動し、正孔は第2の電極15に移動してそれぞれ捕集される。これによって、第1の電極12と第2の電極15との間に外部回路を接続した場合、この外部回路に光電流が流れる。この光電流を測定することにより、有機フォトダイオードに入射した光の検出を行うことができる。
〈実施例1〉
基板11としてガラス基板を用いた。
このガラス基板の全面にスパッタリング法によりITO膜を形成した後、このITO膜上にリソグラフィーにより所定形状のレジストパターンを形成した後、このレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによりITO膜をパターニングした。こうして第1の電極12として所定形状のITO膜を形成した。
次に、こうして第1の電極12としてのITO膜が形成されたガラス基板の全面にリソグラフィーにより所定形状のレジストパターンを形成した。こうして絶縁層13としてレジストパターンを形成した。
次に、このレジストパターン上に真空蒸着法によりキナクリドン膜を形成した後、このキナクリドン膜上にリソグラフィーによりレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクとしてキナクリドン膜をエッチングによりパターニングした。こうして有機光電変換層14としてのキナクリドン膜を形成した。
一方、Cu箔上にCVD法によりグラフェンを一層成長させた。具体的には、Cu箔をCVD装置のCVDチャンバー中に設置し、水素ガスを流しながら1000℃で30分間保持した後、メタンと水素との混合ガスを流して15分間、Cu箔上にグラフェンを成長させた。成長後、再び水素ガスを流しながら、降温する。その後、グラフェンを成長させたCu箔をCVDチャンバーから取り出す。
次に、こうしてグラフェンを一層成長させたCu箔のグラフェン側を上記のようにしてガラス基板上に形成された有機光電変換層14としてのキナクリドン膜上に張り合わせた後、硫酸銅水溶液中で電解エッチングを行うことによりCu箔をエッチング除去した。
以上により、有機フォトダイオードを製造した。
こうして製造された有機フォトダイオードの光電変換特性を測定した結果を図2に示す。図2は第2の電極15に入射する光量に対して得られた光電流をプロットしたものである。図2には、比較のために、第2の電極15としてITO膜を用いたことを除いて実施例1と同様にして製造した有機フォトダイオードについての同様な測定結果も併せて示す。図2に示すように、第2の電極15としてグラフェンを用いた実施例1では、第2の電極15としてITO膜を用いた従来例と比較して得られる光電流が10%以上増加している。これは、グラフェンの光の透過率がITO膜の光の透過率に比べて大きいため、有機光電変換層14としてのキナクリドン膜に入射する光量が増加したためであると考えられる。
以上のように、第1の実施の形態によれば、有機フォトダイオードの受光面側の第2の電極15の材料としてグラフェンを用いている。このため、第2の電極15の可視光に対する透過率を、第2の電極15の材料としてITOなどの透明導電性酸化物を用いた場合に比べて大幅に高くすることができる。また、グラフェンはCVD法により容易に形成することができるため、第2の電極15を形成する際にスパッタリング法や真空蒸着法などを用いる必要がなくなり、第2の電極15の形成時に有機光電変換層14にダメージが発生するのを防止することができる。また、グラフェンはガスバリア性に優れているため、第2の電極15を通して酸素などが有機光電変換層14に拡散するのを防止することができことから、有機光電変換層14の特性の劣化を防止することができる。以上により、光電変換特性、電気的特性および信頼性に優れた高性能かつ長寿命の有機フォトダイオードを実現することができる。また、第2の電極15の材料として環境に優しい炭素材料の一種であるグラフェンを用いており、ITOなどのレアメタルを含む材料を用いないため、地球資源の枯渇を抑えることができ、対環境面にも優れている。
〈2.第2の実施の形態〉
[有機フォトダイオード]
第2の実施の形態による有機フォトダイオードを図3に示す。
図3に示すように、この有機フォトダイオードにおいては、基板21上に所定形状の第1の電極22が設けられている。この第1の電極22の外周部を覆うように所定形状の絶縁層23が設けられている。この絶縁層23には、第1の電極22の外周部を除いた部分に所定形状の開口23aが設けられている。この開口23aを通じて第1の電極22と電気的に接続され、かつ絶縁層23上に延在するように所定形状の有機光電変換層24が設けられている。この有機光電変換層24上に所定形状の第2の電極25が設けられている。この有機フォトダイオードにおいては、第2の電極25側が受光面となっており、入射光は、この第2の電極25を透過して有機光電変換層24に入射するようになっている。
基板21、第1の電極22、絶縁層23、有機光電変換層24および第2の電極25はそれぞれ第1の実施の形態における基板11、第1の電極12、絶縁層13、有機光電変換層14および第2の電極15と同様であるので、説明を省略する。
[有機フォトダイオードの製造方法]
この有機フォトダイオードの製造方法について説明する。
まず、図4に示すように、基板21上に所定形状の第1の電極22を形成する。第1の電極22の形成方法は、第1の実施の形態における第1の電極12の形成方法と同様である。
次に、第1の電極22を覆うように開口23aを有する所定形状の絶縁層23を形成する。絶縁層23の形成方法は、第1の実施の形態における絶縁層13の形成方法と同様である。
次に、絶縁層23の開口23aを通じて第1の電極22と電気的に接続され、かつ絶縁層23を覆うように有機光電変換層24を形成する。この有機光電変換層24の形成方法は、第1の実施の形態における有機光電変換層14の形成方法と同様である。
一方、図5に示すように、CVD装置のCVDチャンバー31内に銅基板、例えば銅箔などからなる基板32を設置し、図6に示すように、基板32上にCVD法により第2の電極25としてのグラフェンを形成する。
次に、図7に示すように、第2の電極25としてのグラフェンが形成された基板32を容器33内に入れられた溶剤34中に浸漬することにより、図8に示すように、第2の電極25としてのグラフェンから基板32を剥離し、あるいは基板32を溶解除去する。こうして剥離された第2の電極25としてのグラフェンは溶剤34の表面に浮いている。
次に、図9および図10に示すように、剥離能を有する基板35を溶剤34中に入れて第2の電極25としてのグラフェンを下からすくい取る。こうして、基板35上に第2の電極25としてのグラフェンが転写される。
次に、こうして第2の電極25としてのグラフェンを転写した基板35を溶剤34から取り出した後、図11に示すように、乾燥炉36内で乾燥を行うことにより第2の電極25としてのグラフェンおよび基板35に付着した溶剤34を乾燥させて除去する。
次に、図12に示すように、第2の電極25としてのグラフェンが転写された基板35のグラフェン側を有機光電変換層24上に吸着させて張り合わせる。
次に、図13に示すように、第2の電極25としてのグラフェンから基板35を剥離する。
以上により、目的とする有機フォトダイオードが製造される。
[有機フォトダイオードの動作]
この有機フォトダイオードの動作は第1の実施の形態による有機フォトダイオードと同様である。
この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
以上、実施の形態および実施例について具体的に説明したが、本開示は、上述の実施の形態および実施例に限定されるものではない。
例えば、上述の実施の形態および実施例において挙げた数値、構造、構成、形状、材料などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれらと異なる数値、構造、構成、形状、材料などを用いてもよい。
なお、第1の実施の形態における第2の電極15および第2の実施の形態における第2の電極25は、グラファイト、非晶質カーボン、ダイアモンドライクカーボンなどにより形成してもよい。
11…基板、12…第1の電極、13…絶縁層、13a…開口、14…有機光電変換層、15…第2の電極、21…基板、22…第1の電極、23…絶縁層、23a…開口、24…有機光電変換層、25…第2の電極、31…CVDチャンバー、32…基板、33…容器、34…溶剤、35…基板、36…乾燥炉

Claims (8)

  1. 第1の電極と第2の電極との間に有機光電変換層が挟まれた構造を有し、
    上記第1の電極および上記第2の電極のうちの少なくとも受光面側の一方がグラフェンからなる有機光電変換素子。
  2. 基板上に上記第1の電極が設けられ、上記第1の電極上に上記有機光電変換層が設けられ、上記有機光電変換層上に上記第2の電極が設けられ、上記第2の電極が上記グラフェンからなる請求項1記載の有機光電変換素子。
  3. 基板上に第1の電極を形成する工程と、
    上記第1の電極上に有機光電変換層を形成する工程と、
    上記有機光電変換層上に第2の電極を形成する工程とを有し、
    上記第1の電極および上記第2の電極のうちの少なくとも受光面側の一方をグラフェンにより形成する有機光電変換素子の製造方法。
  4. 別の基板上にグラフェンを成長させ、このグラフェンを上記有機光電変換層上に転写することにより上記第2の電極を形成する請求項3記載の有機光電変換素子の製造方法。
  5. 第1の電極と第2の電極との間に有機光電変換層が挟まれた構造を有する受光部を有し、
    上記第1の電極および上記第2の電極のうちの少なくとも受光面側の一方がグラフェンからなる固体撮像素子。
  6. 基板上に上記第1の電極が設けられ、上記第1の電極上に上記有機光電変換層が設けられ、上記有機光電変換層上に上記第2の電極が設けられ、上記第2の電極が上記グラフェンからなる請求項5記載の固体撮像素子。
  7. 基板上に第1の電極を形成する工程と、
    上記第1の電極上に有機光電変換層を形成する工程と、
    上記有機光電変換層上に第2の電極を形成する工程とを有し、
    上記第1の電極および上記第2の電極のうちの少なくとも受光面側の一方をグラフェンにより形成する固体撮像素子の製造方法。
  8. 別の基板上にグラフェンを成長させ、このグラフェンを上記有機光電変換層上に転写することにより上記第2の電極を形成する請求項7記載の固体撮像素子の製造方法。
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