JP5494164B2 - Euvリソグラフィ用反射型マスクブランク、および該マスクブランク用の機能膜付基板 - Google Patents

Euvリソグラフィ用反射型マスクブランク、および該マスクブランク用の機能膜付基板 Download PDF

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Description

本発明は、半導体製造等に使用されるEUV(Extreme Ultraviolet:極端紫外)リソグラフィ用反射型マスクブランク(以下、本明細書において、「EUVマスクブランク」という。)、および該EUVマスクブランクの製造に使用される機能膜付基板、ならびに該EUVマスクブランクをパターニングしたEUVマスクに関する。
従来、半導体産業において、シリコン基板等に微細なパターンからなる集積回路を形成する上で必要な微細パターンの転写技術として、可視光や紫外光を用いたフォトリソグラフィ法が用いられてきた。しかし、半導体デバイスの微細化が加速している一方で、従来のフォトリソグラフィ法の限界に近づいてきた。フォトリソグラフィ法の場合、パターンの解像限界は露光波長の1/2程度であり、液浸法を用いても露光波長の1/4程度と言われており、ArFレーザ(193nm)の液浸法を用いても45nm程度が限界と予想される。そこで45nm以降の露光技術として、ArFレーザよりさらに短波長のEUV光を用いた露光技術であるEUVリソグラフィが有望視されている。本明細書において、EUV光とは、軟X線領域または真空紫外線領域の波長の光線を指し、具体的には波長10〜20nm程度、特に13.57nm±0.3nm程度の光線を指す。
EUV光は、あらゆる物質に対して吸収されやすく、かつこの波長で物質の屈折率が1に近いため、従来の可視光または紫外光を用いたフォトリソグラフィのような屈折光学系を使用することができない。このため、EUV光リソグラフィでは、反射光学系、すなわち反射型フォトマスクとミラーとが用いられる。
マスクブランクは、フォトマスク製造に用いられるパターニング前の積層体である。EUVマスクブランクの場合、ガラス製等の基板上にEUV光を反射する反射層と、EUV光を吸収する吸収体層とがこの順で形成された構造を有している。反射層としては、モリブデン(Mo)膜とケイ素(Si)膜とを交互に積層することで、EUV光を層表面に照射した際の光線反射率が高められたMo/Si多層反射膜が通常使用される。
吸収体層には、EUV光に対する吸収係数の高い材料、具体的にはたとえば、クロム(Cr)やタンタル(Ta)を主成分とする材料が用いられる。
上記反射層と吸収体層の間には、通常、保護層が形成される。該保護層は、吸収体層にパターン形成する目的で実施されるエッチングプロセスによって反射層がダメージを受けないように、該反射層を保護する目的で設けられるものである。特許文献1には保護層の材料として、ルテニウム(Ru)の使用が提案されている。特許文献2には、Ruと、Mo、Nb、Zr、Y、B、Ti、Laから選ばれる少なくとも1種と、を含有するルテニウム化合物(Ru含有量10〜95at%)からなる保護層が提案されている。
また、特許文献3には、多層反射膜を保護するキャッピング膜(すなわち、保護層)の膜厚にばらつきが生じてもEUV反射率の変動が小さいEUV露光用マスク、及びそれを作製するためのブランク(すなわち、マスクブランク)が開示されている。
特開2002−122981号公報 特開2005−268750号公報 特開2008−277398号公報
保護層の材料としてRuを用いた場合、吸収体層に対して高いエッチング選択比が得られるとともに、反射層上に保護層を形成した場合でも、保護層表面にEUV光を照射した際に高反射率が得られる。しかしながら、保護層の材料としてRuを用いた場合、マスクブランク製造時に実施される工程や該マスクブランクからフォトマスクを製造する際に実施される工程(例えば、洗浄、欠陥検査、加熱工程、ドライエッチング、欠陥修正の各工程)において、あるいは該EUV露光時において、Ru保護層、さらには多層反射膜の最上層(Mo/Si多層反射膜の場合、Si層)が酸化されることによって、保護層表面にEUV光を照射した際のEUV光線反射率が低下するという問題がある。
特に、EUV露光時のEUV光線反射率の低下は、経時的に進行するので、露光条件を途中で変更する必要が生じたり、フォトマスクの寿命の短縮につながるので問題である。
以下、本明細書において、マスクブランク製造時に実施される工程や該マスクブランクからフォトマスクを製造する際に実施される工程(例えば、洗浄、欠陥検査、加熱工程、ドライエッチング、欠陥修正の各工程)において、あるいは該EUV露光時において、Ru保護層、さらには多層反射膜の最上層が酸化されることによって、保護層表面にEUV光を照射した際のEUV光線反射率が低下することを、単に「Ru保護層の酸化によるEUV光線反射率の低下」と言う場合がある。
特許文献2に記載の保護層は、多層反射膜の反射率の低下を招かずに、しかも十分に多層反射膜の酸化防止効果が得られると記載されているが、ここで言う多層反射膜の反射率の低下は、同文献の段落番号[0006]の記載から明らかなように、Ru保護層成膜時やその後の加熱処理等によって、多層反射膜の最上層であるSi層とRu保護層とが拡散層を形成することで反射率が低下することを意図したものであり、上述したような、Ru保護層の酸化によるEUV光線反射率の低下を意図しているかは不明である。
特許文献3に記載のEUV露光用マスクは、EUVマスク使用期間に洗浄を行って、キャッピング膜の膜厚がわずかに減少しても、EUV反射率の変化がきわめて小さく抑えられるので、長期間にわたり同じEUVマスクを使用することができると記載されているので、キャッピング膜の膜厚変化によるEUV反射率の変化は抑制することができると考えられるが、上述したRu保護層の酸化によるEUV光線反射率の低下を抑制する効果を有しているかは不明である。
上述した点を鑑みて、本発明は、初期のEUV光線反射率が高く、かつ、Ru保護層の酸化によるEUV光線反射率の低下が抑制されたEUVマスクブランク、および該EUVマスクブランクの製造に使用される機能膜付基板を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、Mo/Si多層反射膜の最上層であるSi層の膜厚と、Ru保護層の膜厚と、が特定の関係を満たすように、両者の膜厚を設定することで、初期のEUV光線反射率が高く、かつ、Ru保護層の酸化によるEUV光線反射率の低下が抑制することができることを見出した。
また、Mo/Si多層反射膜の最上層であるSi層、および、該Si層の直下のMo層の合計膜厚と、Ru保護層の膜厚と、が特定の関係を満たすように、両者の膜厚を設定することで、初期のEUV光線反射率が高く、かつ、Ru保護層の酸化によるEUV光線反射率の低下を抑制する効果がより向上することを見出した。
本発明は、上記した本発明者らの知見に基づいてなされたものであり、基板上に、EUV光を反射する反射層と、該反射層を保護する保護層とがこの順に形成されたEUVリソグラフィ用反射層付基板であって、
前記反射層が、Mo/Si多層反射膜であり、
前記保護層が、Ru層、または、Ru化合物層であり、
前記Mo/Si多層反射膜の最上層であるSi層の膜厚tSi(nm)、および、前記保護層の膜厚tRu(nm)が下記式(1),(2)を満たし、
前記Mo/Si多層反射膜の最上層であるSi層、および、該Si層の直下のMo層の合計膜厚tSi+Mo(nm)と、前記保護層の膜厚tRuと、下記式(7)を満たし、前記合計膜厚t Si+Mo (nm)が、5.9nm≦t Si+Mo ≦6.2nmを満たすEUVリソグラフィ用反射層付基板(以下、本明細書において、「本発明の反射層付基板」ともいう。)を提供する。
−0.494×tRu+4.30≦tSi≦−0.494×tRu+5.70 (1)
2.5nm≦tRu≦3.5nm (2)
−0.494×tRu+7.37≦tSi+Mo≦−0.494×tRu+7.97 (7)
発明の反射層付基板において、前記保護層の膜厚tRu(nm)が、3nm≦tRu≦3.5nmを満たすことが好ましい。
本発明の反射層付基板において、前記保護層表面の表面粗さが0.5nm rms以下であることが好ましい。
また、本発明は、上記した本発明の反射層付基板の保護層上に吸収体層を形成してなるEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク(以下、「本発明のEUVマスクブランク」ともいう。)を提供する。
本発明のEUVマスクブランクにおいて、前記吸収体層がタンタル(Ta)を主成分とする材料で形成されることが好ましい。
本発明のEUVマスクブランクにおいて、エッチングガスとして塩素系ガスを用いてドライエッチングを実施した際の前記保護層と前記吸収体層とのエッチング選択比が10以上であることが好ましい。
本発明のEUVマスクブランクにおいて、前記吸収体層上に、タンタル(Ta)を主成分とする材料で形成された、マスクパターンの検査に使用する検査光における低反射層が設けられていることが好ましい。
吸収体層上に低反射層が形成されている場合において、吸収体層に形成されるパターンの検査に用いられる光の波長に対する前記保護層表面での反射光と、前記低反射層表面での反射光と、のコントラストが、30%以上であることが好ましい。
また、本発明は、上記した本発明のEUVマスクブランクをパターニングしたEUVリソグラフィ用反射型マスク(以下、「本発明のEUVマスク」ともいう。)を提供する。
また、本発明は、基板上に、EUV光を反射する反射層と、該反射層を保護する保護層とをこの順に形成するEUVリソグラフィ用反射層付基板の製造方法であって、
前記反射層が、Mo/Si多層反射膜であり、
前記保護層が、Ru層、または、Ru化合物層であり、
前記保護層の膜厚tRu(nm)が下記式(2)を満たすように予め定めたうえで、下記式(1)を満たすように前記Mo/Si多層反射膜の最上層であるSi層の膜厚tSiを設定するとともに、下記式(7)を満たし、前記合計膜厚t Si+Mo (nm)が、5.9nm≦t Si+Mo ≦6.2nmを満たすように前記Mo/Si多層反射膜の最上層であるSi層、および、該Si層の直下のMo層の合計膜厚tSi+Mo(nm)を設定するEUVリソグラフィ用反射層付基板の製造方法(以下、本明細書において、「本発明の反射層付基板の製造方法」ともいう。)を提供する。
−0.494×tRu+4.30≦tSi≦−0.494×tRu+5.70 (1)
2.5nm≦tRu≦3.5nm (2)
−0.494×tRu+7.37≦tSi+Mo≦−0.494×tRu+7.97 (7)
た、本発明の反射層付基板の製造方法において、前記保護層の膜厚tRu(nm)が、3nm≦tRu≦3.5nmを満たすように設定することが好ましい。
また、本発明は、本発明の反射層付基板の製造方法で製造されたEUVリソグラフィ用反射層付基板の前記保護層上に吸収体層を設ける、EUVリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法を提供する。
本発明の反射層付基板、および、該反射層付基板を用いたEUVマスクブランクは、初期のEUV光線反射率が高く、かつ、Ru保護層の酸化によるEUV光線反射率の低下が抑制されている。
本発明のEUVマスクブランクを用いて作成されるEUVマスクは、EUV露光時において、EUV光線反射率の経時的な変化が小さい、信頼性の高いEUVマスクである。
図1は、本発明のEUVマスクブランクの実施形態を示す概略断面図である。 図2は、図1と同様の図である。但し、吸収体層上に低反射層が形成されている。 図3は、図2のEUVマスクブランク1´の吸収体層14(および低反射層15)にパターン形成した状態を示している。
以下、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明のEUVマスクブランクの1実施形態を示す概略断面図である。図1に示すマスクブランク1は、基板11上にEUV光を反射する反射層12と、該反射層12を保護するための保護層13が、この順に掲載されている。ここで、反射層12は、Mo膜12aと、Si膜12bと、を交互に複数回積層させたMo/Si多層反射膜である。
以下、マスクブランク1の個々の構成要素について説明する。
基板11は、EUVマスクブランク用の基板としての特性を満たすことが要求される。
そのため、基板11は、低熱膨張係数(0±1.0×10-7/℃であることが好ましく、より好ましくは0±0.3×10-7/℃、さらに好ましくは0±0.2×10-7/℃、さらに好ましくは0±0.1×10-7/℃、特に好ましくは0±0.05×10-7/℃)を有し、平滑性、平坦度、およびマスクブランクまたはパターン形成後のフォトマスクの洗浄等に用いる洗浄液への耐性に優れたものが好ましい。基板11としては、具体的には低熱膨張係数を有するガラス、例えばSiO2−TiO2系ガラス等を用いるが、これに限定されず、β石英固溶体を析出した結晶化ガラスや石英ガラスやシリコンや金属などの基板を用いることもできる。また、基板11上に応力補正膜のような膜を形成してもよい。
基板11は、0.15nm rms以下の平滑な表面と100nm以下の平坦度を有していることがパターン形成後のフォトマスクにおいて高反射率および転写精度が得られるために好ましい。
基板11の大きさや厚みなどはマスクの設計値等により適宜決定されるものである。後で示す実施例では外形6インチ(152.4mm)角で、厚さ0.25インチ(6.3mm)のSiO2−TiO2系ガラスを用いた。
基板11の反射層12が形成される側の表面には欠点が存在しないことが好ましい。しかし、存在している場合であっても、凹状欠点および/または凸状欠点によって位相欠点が生じないように、凹状欠点の深さおよび凸状欠点の高さが2nm以下であり、かつこれら凹状欠点および凸状欠点の半値幅が60nm以下であることが好ましい。
EUVマスクブランクの反射層12に特に要求される特性は、高EUV光線反射率であることである。具体的には、EUV光の波長領域の光線を反射層12表面に入射角度6度で照射した際に、波長13.57nm付近の光線反射率の最大値が65%以上であることが好ましい。また、反射層12の上に保護層13を設けた場合であっても、波長13.57nm付近の光線反射率の最大値が65%以上であることが好ましい。
EUVマスクブランクの反射層としては、EUV波長域において高反射率を達成できることから、高屈折率膜と低屈折率膜とを交互に複数回積層させた多層反射膜が広く用いられている。本発明のEUVマスクブランクでは、Mo膜12aと、Si膜12bとを交互に複数回積層させたMo/Si多層反射膜を用いる。
Mo/Si多層反射膜の場合に、EUV光線反射率の最大値が60%以上の反射層12とするには、膜厚2.7±0.1nmのMo層12aと、膜厚4.3±0.1nmのSi層12bとを繰り返し単位数が29〜59になるように積層させた後、Mo/Si多層反射膜の最上層であるSi層12b(top)、および、該Si層の直下のMo層12a(top)を、それらの膜厚が後述する所定の範囲となるように、Mo層12a(top)およびSi層12b(top)の順に積層させればよい。
なお、Mo/Si多層反射膜を構成する各層は、マグネトロンスパッタリング法、イオンビームスパッタリング法など、周知の成膜方法を用いて所望の厚さになるように成膜すればよい。例えば、イオンビームスパッタリング法を用いてMo/Si多層反射膜を形成する場合、ターゲットとしてMoターゲットを用い、スパッタガスとしてArガス(ガス圧1.3×10-2Pa〜2.7×10-2Pa)を使用して、イオン加速電圧300〜1500V、成膜速度0.03〜0.30nm/secで厚さ2.7nmとなるようにMo層12aを成膜し、次に、ターゲットとしてSiターゲットを用い、スパッタガスとしてArガス(ガス圧1.3×10-2Pa〜2.7×10-2Pa)を使用して、イオン加速電圧300〜1500V、成膜速度0.03〜0.30nm/secで厚さ4.3nmとなるようにSi層12bを成膜することが好ましい。これを1周期として、Mo層およびSi層を29〜59周期積層させ、さらに、Mo/Si多層反射膜の最上層であるSi層12b(top)、および、該Si層の直下のMo層12a(top)を、それらの膜厚が後述する所定の範囲となるように、Mo層12a(top)およびSi層12b(top)の順に積層させることによりMo/Si多層反射膜が形成される。
保護層13は、エッチングプロセス、通常はドライエッチングプロセスにより吸収体層14にパターン形成する際に、反射層12がエッチングプロセスによるダメージを受けないよう反射層12を保護する目的で設けられる。したがって保護層13の材質としては、吸収体層14のエッチングプロセスによる影響を受けにくい、つまりこのエッチング速度が吸収体層14よりも遅く、しかもこのエッチングプロセスによるダメージを受けにくい物質が選択される。
また、保護層13は、保護層13を形成した後であっても反射層12でのEUV光線反射率を損なうことがないように、保護層13自体もEUV光線反射率が高いことが好ましい。
本発明のEUVマスクブランクでは、上記の条件を満足するため、保護層13として、Ru層、または、Ru化合物(RuB等)層などが形成される。以下、本明細書において、保護層13として形成するRu層およびRu化合物層を総称してRu保護層と言う場合がある。
本発明のEUVマスクブランクでは、Mo/Si多層反射膜(反射層12)の最上層であるSi層12b(top)の膜厚tSi(nm)、および、Ru保護層13の膜厚tRu(nm)が下記式(1),(2)を満たすように両者の膜厚を設定する。
−0.494×tRu+4.30≦tSi≦−0.494×tRu+5.70 (1)
2.5nm≦tRu≦3.5nm (2)
これにより、初期のEUV光線反射率が高く、かつ、Ru保護層の酸化によるEUV光線反射率の低下が抑制されたEUVマスクブランクを得ることができる。
上述したように、Ru保護層の酸化によるEUV光線反射率の低下は、マスクブランク製造時に実施される工程や該マスクブランクからフォトマスクを製造する際に実施される工程(例えば、洗浄、欠陥検査、加熱工程、ドライエッチング、欠陥修正の各工程)において、あるいは該EUV露光時において、Ru保護層、さらには多層反射膜の最上層が酸化されることによって起こるEUV光線反射率の低下であることから、一般的に考えた場合、Ru保護層の膜厚が大きくすれば、Ru保護層の酸化によるEUV光線反射率の低下は抑制されることになる。
しかしながら、Ru保護層の膜厚を大きくすると、初期のEUV光線反射率が低下するので問題である。
本願発明者らは、Mo/Si多層反射膜の膜厚、および、Ru保護層の膜厚と、初期のEUV光線反射率、および、Ru保護層の酸化によるEUV光線反射率の低下と、の関係について、鋭意検討した結果、Mo/Si多層反射膜(反射層12)の最上層であるSi層12b(top)の膜厚tSi(nm)、および、Ru保護層13の膜厚tRu(nm)が上記式(1)を満たすように両者の膜厚を設定すれば、初期のEUV光線反射率と、Ru保護層の酸化によるEUV光線反射率の低下の抑制と、のバランスが取れたEUVマスクブランクが得られることを見出した。
但し、上記式(1)を満たすように両者の膜厚を設定しても、Ru保護層13の膜厚が大きすぎると、EUVマスクブランクの初期のEUV光線反射率が低下する。また、Ru保護層13の膜厚が小さすぎると、Ru保護層の酸化によるEUV光線反射率の低下を抑制できなくなるおそれがあるうえ、Ru保護層13に本来要求される耐エッチング特性を発揮できなくなるおそれがある。このため、Ru保護層13の膜厚tRu(nm)が上記式(2)を満たすことが求められる。
本発明のEUVマスクブランクにおいて、上記式(1)を満たすようにSi層12b(top)の膜厚tSi、および、Ru保護層13の膜厚tRuの膜厚を設定する場合、Si層12b(top)の膜厚tSiを予め定めたうえで、上記式(1)を満たすようにRu保護層13の膜厚tRuを設定してもよく、Ru保護層13の膜厚tRuを予め定めたうえで、上記式(1)を満たすようにSi層12b(top)の膜厚tSiを設定してもよい。また、上記式(1)を満たすように、Si層12b(top)の膜厚tSi、および、Ru保護層13の膜厚tRuの膜厚を同時に設定してもよい。
本発明のEUVマスクブランクにおいて、Mo/Si多層反射膜の最上層であるSi層12b(top)、および、該Si層12b(top)の直下のMo層12a(top)の合計膜厚tSi+Mo(nm)と、Ru保護層13の膜厚tRu(nm)と、が下記式(3)を満たすように両者の膜厚を設定することが好ましい。
−0.494×tRu+6.97≦tSi+Mo≦−0.494×tRu+8.37 (3)
これにより、初期のEUV光線反射率がより高く、かつ、Ru保護層の酸化によるEUV光線反射率の低下がより抑制されたEUVマスクブランクを得ることができる。
本発明のEUVマスクブランクにおいて、上記式(3)を満たすようにSi層12b(top)とMo層12a(top)との合計膜厚tSi+Mo、および、Ru保護層13の膜厚tRuの膜厚を設定する場合、Si層12b(top)とMo層12a(top)との合計膜厚tSi+Moを予め定めたうえで、上記式(3)を満たすようにRu保護層13の膜厚tRuを設定してもよく、Ru保護層13の膜厚tRuを予め定めたうえで、上記式(3)を満たすようにSi層12b(top)とMo層12a(top)との合計膜厚tSi+Moを設定してもよい。また、上記式(3)を満たすように、Si層12b(top)とMo層12a(top)との合計膜厚tSi+Mo、および、Ru保護層13の膜厚tRuの膜厚を同時に設定してもよい。
本発明のEUVマスクブランクにおいて、下記式(4)を満たすようにSi層12b(top)の膜厚tSi、および、Ru保護層13の膜厚tRuの膜厚を設定することが好ましく、場合、下記式(5)を満たすように両者の膜厚を設定することがより好ましい。
−0.494×tRu+4.50≦tSi≦−0.494×tRu+5.50 (4)
−0.494×tRu+4.70≦tSi≦−0.494×tRu+5.30 (5)
また、本発明のEUVマスクブランクにおいて、下記式(6)を満たすようにSi層12b(top)とMo層12a(top)との合計膜厚tSi+Mo、および、Ru保護層13の膜厚tRuの膜厚を設定することが好ましく、場合、下記式(7)を満たすように両者の膜厚を設定することがより好ましい。
−0.494×tRu+7.17≦tSi+Mo≦−0.494×tRu+8.17 (6)
−0.494×tRu+7.37≦tSi+Mo≦−0.494×tRu+7.97 (7)
本発明において、保護層13表面の表面粗さが0.5nm rms以下であることが好ましい。保護層13表面の表面粗さが大きいと、該保護層13上に形成される吸収体層14の表面粗さが大きくなり、該吸収体層14に形成されるパターンのエッジラフネスが大きくなり、パターンの寸法精度が悪くなる。パターンが微細になるに従いエッジラフネスの影響が顕著になるため、吸収体層14表面は平滑であることが要求される。
保護層13表面の表面粗さが0.5nm rms以下であれば、該保護層13上に形成される吸収体層14表面が十分平滑であるため、エッジラフネスの影響によってパターンの寸法精度が悪化するおそれがない。保護層13表面の表面粗さは0.4nm rms以下であることがより好ましく、0.3nm rms以下であることがさらに好ましい。
保護層13は、マグネトロンスパッタリング法、イオンビームスパッタリング法など周知の成膜方法を用いて成膜することができる。
イオンビームスパッタリング法を用いて、保護層13としてRu層を形成する場合、ターゲットとしてRuターゲットを用い、アルゴン(Ar)雰囲気中で放電させればよい。具体的には、以下の条件でイオンビームスパッタリングを実施すればよい。
スパッタガス:Ar(ガス圧:1.0×10-2〜10×10-2Pa、好ましくは1.0×10-2〜5.0×10-2Pa、より好ましくは1.3×10-2〜2.7×10-2Pa)
イオン加速電圧:300〜1500V、好ましくは400〜1000V、より好ましくは500〜700V
成膜速度:0.01〜1nm/sec、好ましくは0.02〜0.5nm/sec、より好ましくは0.03〜0.3nm/sec
なお、本発明のEUVマスクブランクの吸収体層を形成する前の状態、すなわち、図1に示すマスクブランク1の吸収体層14を除いた構造が本発明の反射層付基板である。本発明の反射層付基板は、EUVマスクブランクの前駆体をなすものである。
本発明の反射層付基板は、後述する実施例に記載する手順にしたがって、保護層13表面をオゾン水洗浄した場合に、洗浄後のEUV光線反射率が63%以上であるのが好ましく、63.5%以上であるのがより好ましい。
吸収体層14に特に要求される特性は、EUV光線反射率が極めて低いことである。具体的には、EUV光の波長領域の光線を吸収体層14表面に照射した際に、波長13.57nm付近の最大光線反射率が0.5%以下であることが好ましく、0.1%以下であることがより好ましい。
上記の特性を達成するため、EUV光の吸収係数が高い材料で構成されることが好ましく、タンタル(Ta)を主成分とする材料で形成されていることが好ましい。
このような吸収体層14としては、Ta、B、Siおよび窒素(N)を以下に述べる比率で含有するもの(TaBSiN膜)が挙げられる。
Bの含有率 1at%以上5at%未満、好ましくは1〜4.5at%、より好ましくは1.5〜4at%
Siの含有率 1〜25at%、好ましくは1〜20at%、より好ましくは2〜12at%
TaとNとの組成比(Ta:N) 8:1〜1:1
Taの含有率 好ましくは50〜90at%、より好ましくは60〜80at%
Nの含有率 好ましくは5〜30at%、より好ましくは10〜25at%
上記組成の吸収体層14は、その結晶状態はアモルファスであり、表面の平滑性に優れている。
上記組成の吸収体層14は、表面粗さが0.5nm rms以下である。吸収体層15表面の表面粗さが大きいと、吸収体層14に形成されるパターンのエッジラフネスが大きくなり、パターンの寸法精度が悪くなる。パターンが微細になるに従いエッジラフネスの影響が顕著になるため、吸収体層14表面は平滑であることが要求される。
吸収体層14表面の表面粗さが0.5nm rms以下であれば、吸収体層14表面が十分平滑であるため、エッジラフネスの影響によってパターンの寸法精度が悪化するおそれがない。吸収体層14表面の表面粗さは0.4nm rms以下であることがより好ましく、0.3nm rms以下であることがさらに好ましい。
吸収体層14は、上記の構成であることにより、エッチングガスとして塩素系ガスを用いてドライエッチングを実施した際のエッチング速度が速く、保護層13とのエッチング選択比は10以上を示す。本明細書において、エッチング選択比は、下記式を用いて計算できる。
エッチング選択比
=(吸収体層14のエッチング速度)/(保護層13のエッチング速度)
エッチング選択比は、10以上が好ましく、11以上であることがさらに好ましく、12以上であることがさらに好ましい。
吸収体層14の厚さは、50〜100nmであることが好ましい。上記した構成の吸収層15は、マグネトロンスパッタリング法やイオンビームスパッタリング法のようなスパッタリング法など、周知の成膜方法を用いて形成することができる。マグネトロンスパッタリング法を用いる場合、下記(1)〜(3)の方法で吸収体層14を形成することができる。
(1)Taターゲット、BターゲットおよびSiターゲットを使用し、Arで希釈した窒素(N2)雰囲気中でこれらの個々のターゲットを同時に放電させることによって吸収体層14を形成する。
(2)TaB化合物ターゲットおよびSiターゲットを用いて、これらのターゲットをArで希釈したN2雰囲気中で同時放電させることによって吸収体層14を形成する。
(3)TaBSi化合物ターゲットを用いて、この3元素が一体化されたターゲットをArで希釈したN2雰囲気中で放電させることによって吸収体層14を形成する。
なお、上述した方法のうち、2以上のターゲットを同時に放電させる方法((1)、(2))では、各ターゲットの投入電力を調節することによって、形成される吸収体層14の組成を制御することができる。
上記の中でも(2)および(3)の方法が、放電の不安定化や膜の組成や膜厚のばらつきを回避できる点で好ましく、(3)の方法が特に好ましい。TaBSi化合物ターゲットは、その組成がTa=50〜94at%、Si=5〜30at%、B=1〜20at%であることが、放電の不安定化や膜の組成や膜厚のばらつきを回避できる点で特に好ましい。
上記例示した方法で吸収体層14を形成するには、具体的には以下の成膜条件で実施すればよい。
TaB化合物ターゲットおよびSiターゲットを使用する方法(2)
スパッタガス:ArとN2の混合ガス(N2ガス濃度3〜80vol%、好ましくは5〜30vol%、より好ましくは8〜15vol%。ガス圧1.0×10-1Pa〜10×10-1Pa、好ましくは1.0×10-1Pa〜5×10-1Pa、より好ましくは1.0×10-1Pa〜3×10-1Pa。)
投入電力(各ターゲットについて):30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜60nm/sec、好ましくは3.5〜45nm/sec、より好ましくは5〜30nm/sec
TaBSi化合物ターゲットを使用する方法(3)
スパッタガス:ArとN2の混合ガス(N2ガス濃度3〜80vol%、好ましくは5〜30vol%、より好ましくは8〜15vol%。ガス圧1.0×10-1Pa〜10×10-1Pa、好ましくは1.0×10-1Pa〜5×10-1Pa、より好ましくは1.0×10-1Pa〜3×10-1Pa)
投入電力:30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜60nm/sec、好ましくは3.5〜45nm/sec、より好ましくは5〜30nm/sec
本発明のEUVマスクブランクは、図2に示すEUVマスクブランク1´のように、吸収体層14上にマスクパターンの検査に使用する検査光における低反射層15が形成されていることが好ましい。
EUVマスクを作製する際、吸収体層にパターンを形成した後、このパターンが設計通りに形成されているかどうか検査する。このマスクパターンの検査では、検査光として通常257nm程度の光を使用した検査機が使用される。つまり、この257nm程度の光の反射率の差、具体的には、吸収体層14がパターン形成により除去されて露出した面と、パターン形成により除去されずに残った吸収体層14表面と、の反射率の差によって検査される。ここで、前者は保護層13表面である。したがって、検査光の波長に対する保護層13表面と吸収体層14表面との反射率の差が小さいと検査時のコントラストが悪くなり、正確な検査が出来ないことになる。
上記した構成の吸収体層14は、EUV光線反射率が極めて低く、EUVマスクブランクの吸収層として優れた特性を有しているが、検査光の波長について見た場合、光線反射率が必ずしも十分低いとは言えない。この結果、検査光の波長での吸収体層14表面の反射率と保護層13表面の反射率との差が小さくなり、検査時のコントラストが十分得られない可能性がある。検査時のコントラストが十分得られないと、マスク検査においてパターンの欠陥を十分判別できず、正確な欠陥検査を行えないことになる。
図2に示すEUVマスクブランク1´のように、吸収体層14上に低反射層15を形成することにより、検査時のコントラストが良好となる、別の言い方をすると、検査光の波長での光線反射率が極めて低くなる。このような目的で形成する低反射層15は、検査光の波長領域の光線を照射した際に、該検査光の波長の最大光線反射率が15%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましく、5%以下であることがさらに好ましい。
低反射層15における検査光の波長の光線反射率が15%以下であれば、該検査時のコントラストが良好である。具体的には、保護層13表面における検査光の波長の反射光と、低反射層15表面における検査光の波長の反射光と、のコントラストが、40%以上となる。
本明細書において、コントラストは下記式を用いて求めることができる。
コントラスト(%)=((R2−R1)/(R2+R1))×100
ここで、検査光の波長におけるR2は保護層13表面での反射率であり、R1は低反射層15表面での反射率である。なお、上記R1およびR2は、図2に示すEUVマスクブランク1´の吸収体層14および低反射層15にパターンを形成した状態(つまり、図3に示す状態)で測定する。上記R2は、図3中、パターン形成によって吸収体層14および低反射層15が除去され、外部に露出した保護層13表面で測定した値であり、R1はパターン形成によって除去されずに残った低反射層15表面で測定した値である。
本発明において、上記式で表されるコントラストが45%以上であることがより好ましく、60%以上であることがさらに好ましく、80%以上であることが特に好ましい。
低反射層15は、上記の特性を達成するため、検査光の波長の屈折率が吸収体層14よりも低い材料で構成され、その結晶状態がアモルファスであることが好ましい。
このような低反射層15の具体例としては、Ta、B、Siおよび酸素(O)を以下に述べる比率で含有するもの(低反射層(TaBSiO))が挙げられる。
Bの含有率 1at%以上5at%未満、好ましくは1〜4.5at%、より好ましくは1.5〜4at%
Siの含有率 1〜25at%、好ましくは1〜20at%、より好ましくは2〜10at%
TaとOとの組成比(Ta:O) 7:2〜1:2、好ましくは7:2〜1:1、より好ましくは2:1〜1:1
また、低反射層15の具体例としては、Ta、B、Si、OおよびNを以下に述べる比率で含有するもの(低反射層(TaBSiON))が挙げられる。
Bの含有率 1at%以上5at%未満、好ましくは1〜4.5at%、より好ましくは2〜4.0at%
Siの含有率 1〜25at%、好ましくは1〜20at%、より好ましくは2〜10at%
TaとO及びNの組成比(Ta:(O+N)) 7:2〜1:2、好ましくは7:2〜1:1、より好ましくは2:1〜1:1
低反射層(TaBSiO),(TaBSiON)は、上記の構成であることにより、その結晶状態はアモルファスであり、その表面が平滑性に優れている。具体的には、低反射層(TaBSiO),(TaBSiON)表面の表面粗さが0.5nm rms以下である。
上記したように、エッジラフネスの影響によってパターンの寸法精度の悪化が防止するため、吸収体層14表面は平滑であることが要求される。低反射層15は、吸収体層14上に形成されるため、同様の理由から、その表面は平滑であることが要求される。
低反射層15表面の表面粗さが0.5nm rms以下であれば、低反射層15表面が十分平滑であるため、エッジラフネスの影響によってパターンの寸法精度が悪化するおそれがない。低反射層15表面の表面粗さは0.4nm rms以下であることがより好ましく、0.3nm rms以下であることがさらに好ましい。
吸収体層14上に低反射層15を形成する場合、吸収体層14と低反射層15との合計厚さが55〜130nmであることが好ましい。また、低反射層15の厚さが吸収体層14の厚さよりも大きいと、吸収体層14でのEUV光吸収特性が低下するおそれがあるので、低反射層15の厚さは吸収体層14の厚さよりも小さいことが好ましい。このため、低反射層15の厚さは5〜30nmであることが好ましく、10〜20nmであることがより好ましい。
低反射層(TaBSiO),(TaBSiON)は、マグネトロンスパッタリング法やイオンビームスパッタリング法のようなスパッタリング法など、周知の成膜方法を用いて形成することができ、マグネトロンスパッタリング法を用いる場合、下記(1)〜(3)の方法で低反射層(TaBSiO)を形成することができる。
(1)Taターゲット、BターゲットおよびSiターゲットを使用し、アルゴン(Ar)で希釈した酸素(O2)雰囲気中でこれらの個々のターゲットを同時に放電させることによって低反射層(TaBSiO)を形成する。
(2)TaB化合物ターゲットおよびSiターゲットを用いて、これらのターゲットをアルゴンで希釈した酸素雰囲気中で同時放電させることによって低反射層(TaBSiO)を形成する。
(3)TaBSi化合物ターゲットを用いて、この3元素が一体化されたターゲットをアルゴンで希釈した酸素雰囲気中で放電させることによって低反射層(TaBSiO)を形成する。
なお、上述した方法のうち、2以上のターゲットを同時に放電させる方法((1)、(2))では、各ターゲットの投入電力を調節することによって、形成される低反射層(TaBSiO)の組成を制御することができる。
上記の中でも(2)および(3)の方法が、放電の不安定化や膜の組成や膜厚のばらつきを回避できる点で好ましく、(3)の方法が特に好ましい。TaBSi化合物ターゲットは、その組成がTa=50〜94at%、Si=5〜30at%、B=1〜20at%であることが、放電の不安定化や膜の組成や膜厚のばらつきを回避できる点で特に好ましい。
低反射層(TaBSiON)を形成する場合、アルゴンで希釈した酸素雰囲気の代わりにアルゴンで希釈した酸素・窒素混合ガス雰囲気で、上記と同様の手順を実施すればよい。
上記の方法で低反射層(TaBSiO)を形成するには、具体的には以下の成膜条件で実施すればよい。
TaB化合物ターゲットおよびSiターゲットを使用する方法(2)
スパッタガス:ArとO2の混合ガス(O2ガス濃度3〜80vol%、好ましくは5〜30vol%、より好ましくは8〜15vol%。ガス圧1.0×10-1Pa〜10×10-1Pa、好ましくは1.0×10-1Pa〜5×10-1Pa、より好ましくは1.0×10-1Pa〜3×10-1Pa。)
投入電力(各ターゲットについて):30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜60nm/sec、好ましくは3.5〜45nm/sec、より好ましくは5〜30nm/sec
TaBSi化合物ターゲットを使用する方法(3)
スパッタガス:ArとO2の混合ガス(O2ガス濃度3〜80vol%、好ましくは5〜30vol%、より好ましくは8〜15vol%。ガス圧1.0×10-1Pa〜10×10-1Pa、好ましくは1.0×10-1Pa〜5×10-1Pa、より好ましくは1.0×10-1Pa〜3×10-1Pa。)
投入電力:30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜50nm/sec、好ましくは2.5〜35nm/sec、より好ましくは5〜25nm/sec
上記の方法で低反射層(TaBSiON)を形成するには、具体的には以下の成膜条件で実施すればよい。
TaB化合物ターゲットおよびSiターゲットを使用する方法(2)
スパッタガス:ArとO2とN2の混合ガス(O2ガス濃度5〜30体積%、N2ガス濃度5〜30体積%、好ましくはO2ガス濃度6〜25体積%、N2ガス濃度6〜25体積%、より好ましくはO2ガス濃度10〜20体積%、N2ガス濃度15〜25体積%。ガス圧1.0×10-2Pa〜10×10-2Pa、好ましくは1.0×10-2Pa〜5×10-2Pa、より好ましくは1.0×10-2Pa〜3×10-2Pa。)
投入電力(各ターゲットについて):30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜50nm/sec、好ましくは2.5〜35nm/sec、より好ましくは5〜25nm/sec
TaBSi化合物ターゲットを使用する方法(3)
スパッタガス:ArとO2とN2の混合ガス(O2ガス濃度5〜30体積%、N2ガス濃度5〜30体積%、好ましくはO2ガス濃度6〜25体積%、N2ガス濃度6〜25体積%、より好ましくはO2ガス濃度10〜20体積%、N2ガス濃度15〜25体積%。ガス圧1.0×10-2Pa〜10×10-2Pa、好ましくは1.0×10-2Pa〜5×10-2Pa、より好ましくは1.0×10-2Pa〜3×10-2Pa。)
投入電力:30〜1000W、好ましくは50〜750W、より好ましくは80〜500W
成膜速度:2.0〜50nm/sec、好ましくは2.5〜35nm/sec、より好ましくは5〜25nm/sec
なお、図2に示すEUVマスクブランク1´のように、吸収体層14上に低反射層15を形成することが好ましいのは、パターンの検査光の波長とEUV光の波長とが異なるからである。したがって、パターンの検査光としてEUV光(13.57nm付近)を使用する場合、吸収体層14上に低反射層15を形成する必要はないと考えられる。検査光の波長は、パターン寸法が小さくなるに伴い短波長側にシフトする傾向があり、将来的には193nm、さらには13.57nmにシフトすることも考えられる。検査光の波長が13.57nmである場合、吸収体層14上に低反射層15を形成する必要はないと考えられる。
本発明のEUVマスクブランクは、反射層12、保護層13、吸収体層14、低反射層15以外に、EUVマスクブランクの分野において公知の機能膜を有していてもよい。このような機能膜の具体例としては、例えば、特表2003−501823号公報に記載されているものように、基板の静電チャッキングを促すために、基板の裏面側に施される高誘電性コーティングが挙げられる。ここで、基板の裏面とは、図1の基板11において、反射層12が形成されている側とは反対側の面を指す。このような目的で基板の裏面に施す高誘電性コーティングは、シート抵抗が100Ω/□以下となるように、構成材料の電気伝導率と厚さを選択する。高誘電性コーティングの構成材料としては、公知の文献に記載されているものから広く選択することができる。例えば、特表2003−501823号公報に記載の高誘電率のコーティング、具体的には、シリコン、TiN、モリブデン、クロム、TaSiからなるコーティングを適用することができる。高誘電性コーティングの厚さは、例えば10〜1000nmとすることができる。
高誘電性コーティングは、公知の成膜方法、例えば、マグネトロンスパッタリング法、イオンビームスパッタリング法といったスパッタリング法、CVD法、真空蒸着法、電解メッキ法を用いて形成することができる。
本発明のEUVマスクブランクの吸収体層(吸収体層上に低反射層が形成されている場合は、吸収体層および低反射層)を少なくともパターニングすることで、本発明のEUVマスクを製造することが可能となる。吸収体層(吸収体層上に低反射層が形成されている場合は、吸収体層および低反射層)のパターニング方法は特に限定されず、例えば、吸収体層(吸収体層上に低反射層が形成されている場合は、吸収体層および低反射層)上にレジストを塗布してレジストパターンを形成し、これをマスクとして吸収体層(吸収体層上に低反射層が形成されている場合は、吸収体層および低反射層)をエッチングする方法を採用できる。レジストの材料やレジストパターンの描画法は、吸収体層(吸収体層上に低反射層が形成されている場合は、吸収体層および低反射層)の材質等を考慮して適宜選択すればよい。吸収体層(吸収体層上に低反射層が形成されている場合は、吸収体層および低反射層)のエッチング方法も特に限定されず、反応性イオンエッチング等のドライエッチングまたはウエットエッチングが採用できる。吸収体層(吸収体層上に低反射層が形成されている場合は、吸収体層および低反射層)をパターニングした後、レジストを剥離液で剥離することにより、本発明のEUVマスクが得られる。
本発明に係るEUVマスクを用いた半導体集積回路の製造方法について説明する。本発明は、EUV光を露光用光源として用いるフォトリソグラフィ法による半導体集積回路の製造方法に適用できる。具体的には、レジストを塗布したシリコンウェハ等の基板をステージ上に配置し、反射鏡を組み合わせて構成した反射型の露光装置に上記EUVマスクを設置する。そして、EUV光を光源から反射鏡を介してEUVマスクに照射し、EUV光をEUVマスクによって反射させてレジストが塗布された基板に照射する。このパターン転写工程により、回路パターンが基板上に転写される。回路パターンが転写された基板は、現像によって感光部分または非感光部分をエッチングした後、レジストを剥離する。半導体集積回路は、このような工程を繰り返すことで製造される。
以下、実施例を用いて本発明をさらに説明する。なお、例3、例4、例9〜例11、例15は実施例であり、例2、例5、例6、例14、例16は参考例であり、その他は比較例である。
例1〜例17では、図1に示すマスクブランク1の吸収体層14を除いた構造、すなわち、基板11上に、Mo層12aおよびSi層12bが交互に積層させたMo/Si多層反射膜12が形成され、該Mo/Si多層反射膜12上にRu保護層13が形成された反射層付基板を作製して洗浄耐性を評価した。
成膜用の基板11として、SiO2−TiO2系のガラス基板(外形6インチ(152.4mm)角、厚さが6.3mm)を使用した。このガラス基板の熱膨張率は0.2×10-7/℃、ヤング率は67GPa、ポアソン比は0.17、比剛性は3.07×1072/s2である。このガラス基板を研磨により、rmsが0.15nm以下の平滑な表面と100nm以下の平坦度に形成した。
基板11の裏面側には、マグネトロンスパッタリング法を用いて厚さ100nmのCr膜を成膜することによって、シート抵抗100Ω/□の高誘電性コーティング(図示していない)を施した。
平板形状をした通常の静電チャックに、形成したCr膜を用いて基板11(外形6インチ(152.4mm)角、厚さ6.3mm)を固定して、該基板11の表面上にイオンビームスパッタ法を用いてMo膜12a(膜厚2.7nm)およびSi膜12b(膜厚4.3nm)を交互に成膜することを49周期繰り返した後、下記表に記載の膜厚となるように、Mo層12a(top)およびSi層12b(top)を成膜して、Mo/Si多層反射膜(反射層12)を形成した。
Mo膜およびSi膜の成膜条件は以下の通りである。
Mo膜の成膜条件
ターゲット:Moターゲット
スパッタガス:Arガス(ガス圧0.02Pa)
電圧:600V
成膜速度:0.064nm/sec
Si膜の成膜条件
ターゲット:Siターゲット(ホウ素ドープ)
スパッタガス:Arガス(ガス圧0.02Pa)
電圧:600V
成膜速度:0.077nm/sec
次に、下記表に記載の膜厚となるように、イオンビームスパッタ法を用いてRu保護層13を形成した。
Ru保護層13の形成条件は以下の通りである。
ターゲット:Ruターゲット
スパッタガス:Arガス(ガス圧0.02Pa)
電圧:600V
成膜速度:0.052nm/sec
上記の手順で得られた反射層付基板の洗浄耐性を下記の手順で評価した。
[洗浄耐性]
上記の手順で作製した反射層付基板のRu保護層13表面をオゾン水によるスピン洗浄で計600秒処理した。この処理の前後に保護層13表面にEUV光(波長13.57nm)を照射し、EUV反射率をEUV反射率計(AIXUV社製MBR(製品名))を用いて測定した。結果を下記表に示した。
Figure 0005494164
Figure 0005494164
Figure 0005494164
式(1)、(2)、(7)を満たす例3、例4、例9〜例11、例15は、いずれも初期のEUV光線反射率が65%以上であり、洗浄後のEUV光線反射率も63%以上であった。
一方、式(1)を満たさない例1、7、8、12、13、17は、いずれも初期のEUV光線反射率が65%未満であるか、洗浄後のEUV光線反射率が63%未満であった。
1,1´:EUVマスクブランク
11:基板
12:反射層
12a:Mo層
12b:Si層
13:保護層
14:吸収体層
15:低反射層

Claims (12)

  1. 基板上に、EUV光を反射する反射層と、該反射層を保護する保護層とがこの順に形成されたEUVリソグラフィ用反射層付基板であって、
    前記反射層が、Mo/Si多層反射膜であり、
    前記保護層が、Ru層、または、Ru化合物層であり、
    前記Mo/Si多層反射膜の最上層であるSi層の膜厚tSi(nm)、および、前記保護層の膜厚tRu(nm)が下記式(1),(2)を満たし、
    前記Mo/Si多層反射膜の最上層であるSi層、および、該Si層の直下のMo層の合計膜厚tSi+Mo(nm)と、前記保護層の膜厚tRuと、が下記式(7)を満たし、前記合計膜厚t Si+Mo (nm)が、5.9nm≦t Si+Mo ≦6.2nmを満たすEUVリソグラフィ用反射層付基板。
    −0.494×tRu+4.30≦tSi≦−0.494×tRu+5.70 (1)
    2.5nm≦tRu≦3.5nm (2)
    −0.494×tRu+7.37≦tSi+Mo≦−0.494×tRu+7.97 (7)
  2. 前記保護層の膜厚t Ru (nm)が、3nm≦t Ru ≦3.5nmを満たす、請求項1に記載のEUVリソグラフィ用反射層付基板
  3. 前記保護層表面の表面粗さが0.5nm rms以下である、請求項1または2に記載のEUVリソグラフィ用反射層付基板
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の反射層付基板の保護層上に吸収体層を形成してなるEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク
  5. 前記吸収体層がタンタル(Ta)を主成分とする材料で形成される、請求項4に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク
  6. エッチングガスとして塩素系ガスを用いてドライエッチングを実施した際の前記保護層と前記吸収体層とのエッチング選択比が10以上である、請求項4または5に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク
  7. 前記吸収体層上に、タンタル(Ta)を主成分とする材料で形成された、マスクパターンの検査に使用する検査光における低反射層が設けられている、請求項4〜6のいずれかに記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク
  8. 吸収体層に形成されるパターンの検査に用いられる光の波長に対する前記保護層表面での反射光と、前記低反射層表面での反射光と、のコントラストが、30%以上である、請求項7に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク
  9. 請求項4〜8のいずれかに記載のEUVマスクブランクをパターニングしたEUVリソグラフィ用反射型マスク
  10. 基板上に、EUV光を反射する反射層と、該反射層を保護する保護層とをこの順に形成するEUVリソグラフィ用反射層付基板の製造方法であって、
    前記反射層が、Mo/Si多層反射膜であり、
    前記保護層が、Ru層、または、Ru化合物層であり、
    前記保護層の膜厚t Ru (nm)が下記式(2)を満たすように予め定めたうえで、下記式(1)を満たすように前記Mo/Si多層反射膜の最上層であるSi層の膜厚t Si を設定するとともに、下記式(7)を満たし、前記合計膜厚t Si+Mo (nm)が、5.9nm≦t Si+Mo ≦6.2nmを満たすように前記Mo/Si多層反射膜の最上層であるSi層、および、該Si層の直下のMo層の合計膜厚t Si+Mo (nm)を設定するEUVリソグラフィ用反射層付基板の製造方法。
    −0.494×t Ru +4.30≦t Si ≦−0.494×t Ru +5.70 (1)
    2.5nm≦t Ru ≦3.5nm (2)
    −0.494×t Ru +7.37≦t Si+Mo ≦−0.494×t Ru +7.97 (7)
  11. 前記保護層の膜厚t Ru (nm)が、3nm≦t Ru ≦3.5nmを満たすように設定する請求項10に記載のEUVリソグラフィ用反射層付基板の製造方法。
  12. 請求項10または11に記載の方法で製造されたEUVリソグラフィ用反射層付基板の前記保護層上に吸収体層を設ける、EUVリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法。
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