JP5493955B2 - 電源装置 - Google Patents

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本発明は、アイドルストップシステムを適用した車両に用いて好適な電源装置に関する。
近年、エンジン停止による燃料節約と排ガス削減の効果が期待されているアイドルストップシステムを適用した車両が増えている。
このようなアイドルストップシステムにおいては、車載バッテリに接続されている電装機器の負荷が大きいほどエンジン再始動時の車載バッテリの出力電圧の電位が大きく降下する。すなわち、クランキング電位の降下量が大きくなる。
また、エンジン再始動時のクランキング電位の降下量は、車載バッテリの経年変化によっても大きくなる傾向にある。
このエンジン再始動時のクランキング電位が車両の電装機器のリセット電位を下回ると、電装機器はリセット状態となる。
このようなエンジン再始動時のクランキング電位の降下量の増大に伴う電装機器のリセット状態を回避するためには、DC/DCコンバータが電源補助装置として用いられる。
このDC/DCコンバータは、自身の出力をフィードバックしてモニターしており、負荷の大小に応じてコンデンサーへのエネルギー蓄積量を変化させ、常に出力が一定となるように昇圧素子の制御を行い、前記出力の補正を行う。
その補正能力は、クランキング時に発生するクランキング電位のもっとも大きな降下量を補正できる能力が求められる。
このようなDC/DCコンバータを用いた電源装置として例えば特許文献1に示すようなものが提案されている。
この電源装置は負荷としてのコントロールユニットに電源を供給するものであり、DC/DCコンバータを有する2つの電源回路を備えている。一方の電源回路は、高電圧バッテリ電源の高い電圧を電圧変換して低い電圧をコントロールユニットへ給電するものである。
そして、前記一方の電源回路の異常時には、制御回路により給電経路を切り替えて他方の電源回路から前記コントロールユニットのうちの主要なコントロールユニットへ給電する。
特開2003−92874号公報
しかしながら、上記従来の従来の電源装置は、電源回路の異常時に2つのDC/DCコンバータを切り替えて使用するに過ぎず、負荷が大きくなるほど、電源装置からより大きな出力が求められる。言い換えると、それらDC/DCコンバータに対してより大きな出力が要求されることになる。
また、車載バッテリについても経年変化により劣化し、クランキング時の電圧降下の変動要素となるため、電源装置に用いられるDC/DCコンバータに対しては、これら負荷の増大と車載バッテリの経年変化に伴う劣化とに伴うクランキング時の電装機器のリセット状態を回避するため、より大きな出力、性能が要求されることになる。
このようなDC/DCコンバータは、自動車ではマイクロコンピュータにより電子制御を行う制御系およびカーラジオ、カーステレオなどを含むエンターテイメント系それぞれの電源回路に用いられている。
且つ、自動車で制御系およびエンターテイメント系の電源回路に通常2個以上のDC/DCコンバータが用いられているのは、車両制御における電源の安定化を図ることが重要であり、それ以外の電源と区別を明確にすることで、制御系以外の機器故障時に起こりうる電源からの干渉による障害等を最大限の低減することを主目的としている。
避けられない電源増加に伴う車載DC/DCコンバータの複数利用はコストアップ、設置場所限定による電源そのものの信頼性低下を招く恐れがあり、DC/DCコンバータの効率的利用は自動車の設計そのものに係わる課題であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、信頼性、安全性の確保とコストダウンを図れる電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、アイドルストップシステムが適用された車両において車載バッテリに蓄積されている電力を前記車両の電装負荷へ供給する電源装置であって、前記電力をイグニッションスイッチおよび第1のヒュージブルリンクを経由して前記電装負荷へ供給する第1の電源供給経路と、前記電力を第2のヒュージブルリンクおよび昇圧機能を有したDC/DCコンバータを経由して前記電装負荷へ供給する第2の電源供給経路と、前記車両の通常走行状態では、前記電力を前記電装負荷へ供給する経路を前記第1の電源供給経路へ切り替え、前記アイドルストップシステムによるアイドルストップ期間では、前記電力を前記電装負荷へ供給する経路を前記第2の電源供給経路へ切り替える電源供給経路切替手段と、を備え、前記電源供給経路切替手段は、前記通常走行状態では、前記電力を前記電装負荷へ供給する経路を前記第1の電源供給経路へ切り替える第1の切替回路と、前記アイドルストップ期間では、前記電力を前記電装負荷へ供給する経路を前記第2の電源供給経路へ切り替える第2の切替回路とを有し、前記アイドルストップ期間から前記通常走行状態へ移行するときは、前記第2の切替回路により前記経路が前記第2の電源供給経路へ切り替えられている状態で前記DC/DCコンバータによる昇圧が停止すると同時に前記第1の切替回路による前記第1の電源供給経路への切り替えを行い、さらに前記第1の切替回路により前記第1の電源供給経路へ切り替えられてから第2の時間経過後、前記第2の切替回路による前記第2の電源供給経路へ切り替えられている状態を解除する、ことを特徴とする。
本発明によれば、信頼性、安全性の確保とコストダウンできる電源装置を提供できる効果がある。
本発明の第1の実施の形態である電源装置の構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態の電源装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施の形態の電源装置の動作を示すフローチャートである。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、この実施の形態の電源装置の構成を示す回路図である。この実施の形態では、アイドルストップシステム(以下ASGという)を適用した車両にこの電源装置を用いたときのクランキング電位の電圧降下量が増大するエンジン再始動時を例に説明する。
この電源装置は、マイクロコンピュータにより電子制御を行う制御系およびカーラジオ、カーステレオなどを含むエンターテイメント系に共通の単一のDC/DCコンバータ12と、第1のリレー回路(電源供給経路切替手段、第1の切替回路)5と、第2のリレー回路(電源供給経路切替手段、第2の切替回路)13と、ASG制御ECU(電源供給経路切替手段)14とを含んで構成されている。
第1のリレー回路5は、常開接点5a,5b,5c,5dを備えている。
第2のリレー回路13は、常開接点13b,13a,13d,13cを備えている。
また、DC/DCコンバータ12は制御部12a、昇圧部12b、状態切替リレー12cおよび外部出力リレー12dを備えている。
状態切替リレー12cおよび外部出力リレー12dは、制御部12aにより制御される。
状態切替リレー12cは、昇圧部12bの入力端子と出力端子との間をオープンあるいはショートする。昇圧部12bの入力端子と出力端子との間をオープン状態にしたときには昇圧部12bの機能をアクティブにする。また、昇圧部12bの入力端子と出力端子との間をショート状態にしたときには、昇圧部12bの機能を無効にすることで入力電圧を昇圧することなく出力端子へ直接出力する。
外部出力リレー12dは、その接点がオープン状態に制御されたときにはエンターテイメント系への電力供給が停止された状態になり、ショート状態に制御されたときにはエンターテイメント系へ電力供給が行われる。
また、電源装置はヒュージブルリンク3、ヒュージブルリンク4、ヒュージブルリンク11をさらに備えている。これらヒュージブルリンク3,4,11は、ワイヤーハーネス自体にヒューズの機能を持たせたものであり、通常のヒューズより容量が大きく切れにくい構成である。
なお、ヒュージブルリンク3,4は特許請求の範囲記載の第1のヒュージブルリンクに相当し、またヒュージブルリンク11は第2のヒュージブルリンクに相当する。
図1に示すように、この電源装置では、直流電力が蓄積されている車載バッテリ1の正極側端子がイグニッションスイッチ2およびヒュージブルリンク11の一方の端子へ接続されている。
ヒュージブルリンク3はエンターテイメント系の+B電源用のヒュージブルリンク3bおよびACC電源用のヒュージブルリンク3aにより構成されている。
また、ヒュージブルリンク4は制御系の+B電源用のヒュージブルリンク4bおよびIG電源用のヒュージブルリンク4aにより構成されている。
イグニッションスイッチ2の他方の端子は、ヒュージブルリンク3におけるエンターテイメント系の+B電源用のヒュージブルリンク3bおよびACC電源用のヒュージブルリンク3aの一方の端子へ接続されている。
さらにまた、イグニッションスイッチ2の他方の端子は、ヒュージブルリンク4における制御系の+B電源用のヒュージブルリンク4bおよびIG電源用のヒュージブルリンク4aの一方の端子へ接続されている。
ヒュージブルリンク3におけるエンターテイメント系の+B電源用のヒュージブルリンク3bの他方の端子は、第1のリレー回路5の常開接点5bの一方の端子へ接続されている。
第1のリレー回路5の常開接点5bの他方の端子は、エンターテイメント系の+B電源へ接続されている。
ヒュージブルリンク3におけるエンターテイメント系のACC電源用のヒュージブルリンク3aの他方の端子は、第1のリレー回路5の常開接点5aの一方の端子へ接続されている。
第1のリレー回路5の常開接点5aの他方の端子は、エンターテイメント系のACC電源へ接続されている。
ヒュージブルリンク4における制御系の+B電源用のヒュージブルリンク4bの他方の端子は、第1のリレー回路5の常開接点5dの一方の端子へ接続されている。
第1のリレー回路5の常開接点5dの他方の端子は、制御系の+B電源へ接続されている。
ヒュージブルリンク4における制御系のIG電源用のヒュージブルリンク4aの他方の端子は、第1のリレー回路5の常開接点5cの一方の端子へ接続されている。
第1のリレー回路5の常開接点5cの他方の端子は、制御系のIG電源へ接続されている。
ヒュージブルリンク11の他方の端子はDC/DCコンバータ12の昇圧部12bの入力側および状態切替リレー12cの常閉接点の一方の端子へ接続されている。
状態切替リレー12cの常閉接点の他方の端子は、外部出力リレー12dの常開接点の一方の端子と接続されている。
外部出力リレー12dの常開接点の他方の端子は、第2のリレー回路13のエンターテイメント系の常開接点13b,13aの一方の端子へ接続されている。
第2のリレー回路13のエンターテイメント系の常開接点13bの他方の端子は、エンターテイメント系の+B電源へ接続されている。
また、第2のリレー回路13のエンターテイメント系の常開接点13aの他方の端子は、エンターテイメント系のACC電源へ接続されている。
昇圧部12bの出力側は、状態切替リレー12cの常閉接点の他方の端子と外部出力リレー12dの常開接点の一方の端子との接続点に共通接続されている。
また、さらに昇圧部12bの出力側は、第2のリレー回路13の制御系の常開接点13d,13cの一方の端子へ接続されている。
第2のリレー回路13の制御系の常開接点13dは、制御系の+B電源へ接続されている。
また、第2のリレー回路13の制御系の常開接点13cは、制御系のIG電源へ接続されている。
ASG制御ECU14は、この電源装置の各部を制御するマイクロコンピュータを備えている。
ASG制御ECU14は、第1のリレー回路5および第2のリレー回路13の制御と、DC/DCコンバータ12との間で昇圧信号、故障診断用のダイアグノシス通信用の信号、内部リレー回路制御のための接点制御信号を含む各種信号の送受信を行う。
図2は、この実施の形態の電源装置の動作を示すタイミングチャートであり、同図(a)は第1のリレー回路5のオン/オフ動作、同図(b)は第2のリレー回路13のオン/オフ動作、同図(c)は昇圧信号を示すタイミングチャートである。図3は、この電源装置のASG制御ECU14の動作を示すフローチャートである。
以下、図1、図2および図3を参照し、この実施の形態の電源装置の動作について説明する。
この実施の形態の電源装置は、図1に示す第1のリレー回路5、第2のリレー回路13およびDC/DCコンバータ12を制御することにより、通常走行中は第1のリレー回路5を介して車載バッテリ1に蓄積されている直流電力を制御系およびエンターテイメント系へ電源として供給する。
すなわち、車載バッテリ1に蓄積されている電力をイグニッションスイッチ2およびヒュージブルリンク3,4を経由する第1の電源供給経路により制御系およびエンターテイメント系へ供給する。
また、エンジン再始動時のクランキング動作中では第2のリレー回路13を介して車載バッテリ1に蓄積されている直流電力をDC/DCコンバータ12により昇圧し制御系およびエンターテイメント系へ電源として供給する。すなわち、車載バッテリ1に蓄積されている電力をヒュージブルリンク11およびDC/DCコンバータ12を経由する第2の電源供給経路により制御系およびエンターテイメント系へ供給する。
つまり、前記第1の電源供給経路と前記第2の電源供給経路とを、前記車両の通常走行状態と前記アイドルストップシステムのアイドルストップ期間とに応じて第1のリレー回路5および第2のリレー回路13により切り替える。
第1のリレー回路5および第2のリレー回路13はASG制御ECU14により制御され、通常走行状態では、第1のリレー回路5を励磁制御、第2のリレー回路13を非励磁制御することで、車載バッテリ1に蓄積されている電力を前記制御系およびエンターテイメント系へ供給する経路を前記第1の電源供給経路へ切り替える。
また、アイドルストップ期間では、第1のリレー回路5を非励磁制御、第2のリレー回路13を励磁制御することで、車載バッテリ1に蓄積されている電力を前記制御系およびエンターテイメント系へ供給する経路を前記第2の電源供給経路へ切り替える。
すなわち通常走行状態からアイドルストップ期間へ移行するときは、前記第1のリレー回路5により前記経路が前記第1の電源供給経路へ切り替えられている状態で前記第2のリレー回路13による前記第2の電源供給経路への切り替えを行い、さらに前記第2のリレー回路13により前記第2の電源供給経路へ切り替えられたのち、第1の時間の経過後、前記第1のリレー回路5による前記第1の電源供給経路へ切り替えられている状態を解除する。
また、アイドルストップ期間から通常走行状態へ移行するときは、前記第2のリレー回路13により前記経路が前記第2の電源供給経路へ切り替えられている状態で前記第1のリレー回路5による前記第1の電源供給経路への切り替えを行なった後、第2の時間経過後、前記第2のリレー回路13による前記第2の電源供給経路へ切り替えられている状態を解除する。
第1のリレー回路5と第2のリレー回路13が共に励磁されている期間は前記エンジン再始動時のクランキング動作期間前後の短時間であり、これにより第1のリレー回路5の常開接点5a、5b、5c、5dおよび第2のリレー回路13の常開接点13a、13b、13c、13dが閉成された状態から開成された状態へ切り替わるときの各電極間のアーク発生が抑制される。
ASG制御ECU14は、イグニッションスイッチ2がオンされると、イニシャライズとして常開接点5a,5b,5c,5d,5eを有した第1のリレー回路5をオン(励磁)、常開接点13a,13b,13c,13d,13eを有した第2のリレー回路13をオフ(非励磁)、常閉接点を有した状態切替リレー12cをオフ(非励磁)、常開接点を有した外部出力リレー12dをオフ(非励磁)、フラグAをオフに設定する。
したがって、最初の状態として制御系およびエンターテイメント系へは車載バッテリ1に蓄積された直流電力がイグニッションスイッチ2、ヒュージブルリンク3,4、第1のリレー回路5を経由して供給される。
この状態で、ASG制御ECU14は、車両がアイドルストップの状態(以下、ASG期間という)であるか否かを判定する(ステップS1)。
ASG制御ECU14は、ASG期間と判定すると、続いてDC/DCコンバータ12から出力される故障診断用のダイアグノシス通信用の故障信号のオンあるいはオフから故障の有無を判定する(ステップS2)。
故障信号がオフ、つまりDC/DCコンバータは故障しておらず正常であると判定すると、次にフラグAがオンであるか否かを判定する(ステップS3)。
最初、フラグAはイニシャライズでオフに設定されているため、ASG制御ECU14は、フラグAがオンでないと判定すると、第2のリレー回路13をオン(励磁)制御し(ステップS4)、常開接点13a、13b、13c、13dを閉成する。さらに外部出力リレー12dをオン(励磁)制御してその接点を閉成する(ステップS5)。
そして、第1のリレー回路5がオンであるか、つまり励磁されて常開接点5a,5b,5c,5dが閉成された状態にあるか判定する(ステップS6)。
第1のリレー回路5はイニシャライズでオン、励磁された状態にあるためステップS7へ進み第1のリレー回路5をオフ、非励磁に制御して常開接点5a,5b,5c,5dを開成状態にした後、図2(c)に示す昇圧信号を出力する(ステップS8)。
図2(a)、(b)のタイミングチャートに示すように、通常走行状態からアイドルストップシステムのアイドルストップ期間へ移行するステップS4〜S8において、第1のリレー回路5の常開接点5a,5b,5c,5dを開状態にする前に第2のリレー回路13の常開接点13a、13b、13c、13dを閉成している。
言い換えると、第1のリレー回路5と第2のリレー回路13が共に短時間励磁されている。
この理由は、常開接点5a、5b、5c、5dが閉成状態から開成状態へ切り替わる際の常開接点5a、5b、5c、5dの電極間における電位差を無くしあるいは低くすることで前記各接点の電極間のアーク発生を抑制するためである。また、常開接点13a、13b、13c、13dが閉成状態から開成状態へ切り替わる際の常開接点13a、13b、13c、13dの電極間における電位差を無くしあるいは低くすることで前記各接点の電極間のアーク発生を抑制するためである。
ステップS8で昇圧信号を出力した後、さらにフラグAをオンに設定する(ステップS9)。
そして、状態切替リレー12cをオン(励磁)制御して常閉接点を開成し、DC/DCコンバータ12の昇圧部12bにより、車載バッテリ1からヒュージブルリンク11を介して供給される直流電力の昇圧を開始する(ステップS10)。
図2のタイミングチャートに示されるように昇圧信号が出力されるとクランキング期間が開始する。このクランキング期間にはエンジンの再始動が行われる。
一方、昇圧部12bにおいて昇圧された直流電力は、ステップS5において閉成された外部出力リレー12dの接点と第2のリレー回路13の常開接点13a,13bを介してエンターテイメント系へ供給され、また第2のリレー回路13の常開接点13c,13dを介して制御系へ供給される。
このとき、エンジンの再始動が行われることでクランキング期間の車載バッテリ1の出力端子電圧が低下するが、この出力端子電圧の低下による影響をDC/DCコンバータ12により緩和させる。
DC/DCコンバータ12は、クランキング期間、車載バッテリ1の出力端子電圧の低下を補正した出力を生成する。
すなわち、PWM制御により昇圧部12bにおいて車載バッテリ1からヒュージブルリンク11を介して供給される直流電力を昇圧し、昇圧部12bから制御系およびエンターテイメント系の車載電装機器がリセットしない電位の直流出力を生成し、制御系およびエンターテイメント系へ出力する。
この昇圧部12bによる昇圧動作はクランキング期間+t1の時間が経過するまで継続する。
ASG制御ECU14はクランキング期間+t1の時間経過を判定しており(ステップS11)、クランキング期間+t1が経過すると、第1のリレー回路5をオン(励磁)制御する(ステップS12)。
さらに状態切替リレー12cをオフ(非励磁)制御し、状態切替リレー12cの励磁を解いて、その接点を閉成された状態から開成された状態へ切り替える(ステップS13)。
この結果、DC/DCコンバータ12の昇圧部12bは昇圧を停止する。
そして、ASG制御ECU14は第1のリレー回路5がオン(励磁)制御されてから時間t2の経過を判定しており(ステップS14)、時間t2が経過すると、ステップS9でオンに設定されたフラグAをオフに切り替える(ステップS15)。
さらに、第2のリレー回路13をオフ(非励磁)制御し(ステップS16)、常開接点13a,13b,13c,13dを閉成された状態から開成された状態へ切り替える。
続いて外部出力リレー12dをオフ(非励磁)制御し(ステップS17)、その接点を閉成された状態から開成された状態へ切り替えた後、ASG期間は終了する。
従って、時間t2が経過する間は第1のリレー回路5、外部出力リレー12d、第2のリレー回路13はオン(励磁)制御された状態にあるため、制御系およびエンターテイメント系共に第1のリレー回路5を経由して車載バッテリ1の直流電力が供給されるとともに、外部出力リレー12dおよび第2のリレー回路13を経由してDC/DCコンバータ12により昇圧された直流電力が供給される。
そして、時間t2が経過すると第2のリレー回路13および外部出力リレー12dはオフ(非励磁)制御され、第2のリレー回路13の常開接点13a,13b,13c,13dは閉成された状態から開成された状態へ切り替えられ、さらに外部出力リレー12dの接点も開成された状態へ切り替えられることになる。
このとき第2のリレー回路13の常開接点13a,13b,13c,13dと外部出力リレー12dの接点に対し、第1のリレー回路5の常開接点5a,5b,5c,5dがパラレルに接続されている。
言い換えると、第1のリレー回路5と第2のリレー回路13が共に短時間励磁されている。
したがって、第2のリレー回路13の常開接点13a,13b,13c,13dと外部出力リレー12dの接点が閉成された状態から開成された状態に切り替わるときに、前記各接点の電極間における電位差がなくなるか、あるいは低くなることからアーク発生が抑制される。
なお、以上の説明では第1のリレー回路5と第2のリレー回路13は共に機械式の接点を有したリレー回路として説明したが、リレー回路をSSRで構成することも可能である。このようにリレー回路をSSRで構成したときには印加される電圧の抑制を図ることが可能になり、耐久性の向上を図る上で有利になる。
また、DC/DCコンバータ12あるいは第2のリレー回路13が故障すると、ダイアグ信号が出力される(ステップS2)。
ASG制御ECU14は出力されたダイアグ信号をもとにアイドルストップシステムを禁止し(ステップS21)、状態切替リレー12c、外部出力リレー12dおよび第2のリレー回路13をオフ(非励磁)制御する一方、第1のリレー回路5をオン(励磁)制御する(ステップS22、ステップS23、ステップS24)。
そして、車載バッテリ1の直流電力をヒュージブルリンク3,4、第1のリレー回路5を介して制御系およびエンターテイメント系へ供給し、通常走行が可能なように構成されている。
以上説明したように、この実施の形態によれば、通常走行時には、イグニッションスイッチ2、ヒュージブルリンク3,4を含む経路で第1のリレー回路5を介して車載バッテリ1の直流電力が制御系およびエンターテイメント系へ供給される。
ASG期間のクランキング期間中ではDC/DCコンバータ12により昇圧された車載バッテリ1の直流電力が第2のリレー回路13を介して制御系およびエンターテイメント系へ供給される。
また、第1のリレー回路5と第2のリレー回路13の切り替えは、第1のリレー回路5と第2のリレー回路13の前記各接点の電極間における電位差がなくなるか、あるいは低くなるタイミングで行われることからアーク発生が抑制される。
DC/DCコンバータ12あるいは第2のリレー回路13が故障すると、出力されたダイアグ信号をもとにASG制御ECU14はアイドルストップシステムを禁止し、状態切替リレー12c、外部出力リレー12dおよび第2のリレー回路13をオフ(非励磁)制御、第1のリレー回路5をオン(励磁)制御する。
そして、車載バッテリ1の直流電力をヒュージブルリンク3,4、第1のリレー回路5を介して制御系およびエンターテイメント系へ供給し、通常走行が可能なように構成した。
したがって、DC/DCコンバータ12あるいは第2のリレー回路13が故障しても通常走行が可能であり信頼性、安全性が確保される。
また、制御系、エンターテイメント系それぞれの電源系統にDC/DCコンバータを設ける必要がなくなり単一のDC/DCコンバータで済むことからコストダウンを図れる電源装置が提供できる効果がある。
1……車載バッテリ、2……イグニッションスイッチ、3……ヒュージブルリンク(第1のヒュージブルリンク)、4……ヒュージブルリンク(第1のヒュージブルリンク)、11……ヒュージブルリンク(第2のヒュージブルリンク)、5……第1のリレー回路(電源供給経路切替手段、第1の切替回路)、13……第2のリレー回路(電源供給経路切替手段、第2の切替回路)、12……DC/DCコンバータ、14……ASG制御ECU(電源供給経路切替手段)。

Claims (3)

  1. アイドルストップシステムが適用された車両において車載バッテリに蓄積されている電力を前記車両の電装負荷へ供給する電源装置であって、
    前記電力をイグニッションスイッチおよび第1のヒュージブルリンクを経由して前記電装負荷へ供給する第1の電源供給経路と、
    前記電力を第2のヒュージブルリンクおよび昇圧機能を有したDC/DCコンバータを経由して前記電装負荷へ供給する第2の電源供給経路と、
    前記車両の通常走行状態では、前記電力を前記電装負荷へ供給する経路を前記第1の電源供給経路へ切り替え、前記アイドルストップシステムによるアイドルストップ期間では、前記電力を前記電装負荷へ供給する経路を前記第2の電源供給経路へ切り替える電源供給経路切替手段と、を備え、
    前記電源供給経路切替手段は、前記通常走行状態では、前記電力を前記電装負荷へ供給する経路を前記第1の電源供給経路へ切り替える第1の切替回路と、前記アイドルストップ期間では、前記電力を前記電装負荷へ供給する経路を前記第2の電源供給経路へ切り替える第2の切替回路とを有し、
    前記アイドルストップ期間から前記通常走行状態へ移行するときは、前記第2の切替回路により前記経路が前記第2の電源供給経路へ切り替えられている状態で前記DC/DCコンバータによる昇圧が停止すると同時に前記第1の切替回路による前記第1の電源供給経路への切り替えを行い、さらに前記第1の切替回路により前記第1の電源供給経路へ切り替えられてから第2の時間経過後、前記第2の切替回路による前記第2の電源供給経路へ切り替えられている状態を解除する、
    とを特徴とする電源装置。
  2. 前記電源供給経路切替手段は、前記通常走行状態から前記アイドルストップ期間へ移行するときは、前記第1の切替回路により前記経路が前記第1の電源供給経路へ切り替えられている状態で前記第2の切替回路による前記第2の電源供給経路への切り替えを行い、さらに前記第2の切替回路により前記第2の電源供給経路へ切り替えられてから第1の時間経過後、前記第1の切替回路による前記第1の電源供給経路へ切り替えられている状態を解除することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記電装負荷は、前記車両の制御系およびエンターテイメント系を含むことを特徴とする請求項1または2記載の電源装置。
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