JP5493371B2 - 露光装置、画像形成装置及び露光制御プログラム - Google Patents

露光装置、画像形成装置及び露光制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、露光装置、画像形成装置及び露光制御プログラムに関する。
電子写真方式の画像形成装置において、隣接露光の場合に最終ビームと次ラインの先頭ビームとのつなぎ目の間隔が機械的な精度によって拡がりあるいは狭まって、そのつなぎ目部分の画像に濃淡が生じる画像不良が発生する場合がある。特許文献1の技術では、対象となる露光ビームの光量を基準光量に対して補正することにより、画像不良を防止しようとする技術について開示されている。
特開2004‐288869号公報 特開2003‐347663号公報
本発明の目的は、形成される画像の不良を防止することである。
請求項1に記載の発明は、複数の発光素子を有する露光用の光源と、前記発光素子から発せられる光を受光する受光手段と、基準電流及び補正電流を生成し、前記複数の発光素子のうちいずれの発光素子を光量制御するのかに応じて前記基準電流又は前記基準電流に前記補正電流を重畳した電流の何れかを選択的に出力する選択出力手段と、前記受光手段から出力される当該受光素子で光電変換されて出力された電流と前記選択出力手段から出力される電流との差分に基づいて前記複数の発光素子を順次駆動する駆動手段と、を備え、前記選択出力手段は、予め定められた値の電流を入力とする入力側の第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子とゲート同士が接続された出力側の複数個の第2のスイッチング素子を備えた前記基準電流を出力するための基準電流生成回路及び前記補正電流を出力するための補正電流生成回路と、を有し、前記複数個の第2のスイッチング素子のうちの複数個が前記基準電流生成回路に備えられ、残りの前記第2のスイッチング素子が前記補正電流生成回路に備えられ、前記基準電流生成回路が備えた複数個の第2のスイッチング素子が出力する電流の合成電流を前記基準電流とし、前記補正電流生成回路が備えた残りの第2のスイッチング素子の出力する電流を前記補正電流としている、露光装置である。
請求項2に記載の発明は、複数の発光素子を有する露光用の光源と、前記発光素子から発せられる光を受光する受光手段と、基準電流及び補正電流を生成し、前記複数の発光素子のうちいずれの発光素子を光量制御するのかに応じて前記基準電流又は前記基準電流に前記補正電流を重畳した電流の何れかを選択的に出力する選択出力手段と、前記受光手段から出力される当該受光素子で光電変換されて出力された電流と前記選択出力手段から出力される電流との差分に基づいて前記複数の発光素子を順次駆動する駆動手段と、を備え、 前記選択出力手段は、複数個のスイッチング素子を備えた前記基準電流を出力するための基準電流生成回路及び前記補正電流を出力するための補正電流生成回路を有し、前記スイッチング素子のうちの複数個の第1のスイッチング素子が前記基準電流生成回路に備えられ、残りの前記第2のスイッチング素子が前記補正電流生成回路に備えられ、前記基準電流生成回路が備えた複数個の第1のスイッチング素子が出力する電流の合成電流を前記基準電流とし、前記補正電流生成回路が備えた残りの第2のスイッチング素子の出力する電流を前記補正電流としていて、前記合成電流と前記予め定められた値の電流との差分に応じた電圧を前記各第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子の各ゲートに出力する差分増幅器を有している、露光装置である。
請求項に記載の発明は、感光体と、前記感光体上を露光走査して潜像を形成する露光装置と、前記潜像を現像する現像器と、を備え、前記露光装置は、複数の発光素子を有する露光用の光源と、前記発光素子から発せられる光を受光する受光手段と、基準電流及び補正電流を生成し、前記複数の発光素子のうちいずれの発光素子を光量制御するのかに応じて前記基準電流又は前記基準電流に前記補正電流を重畳した電流の何れかを選択的に出力する選択出力手段と、前記受光手段から出力される当該受光素子で光電変換されて出力された電流と前記選択出力手段から出力される電流との差分に基づいて前記複数の発光素子を順次駆動する駆動手段と、を備え、前記選択出力手段は、予め定められた値の電流を入力とする入力側の第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子とゲート同士が接続された出力側の複数個の第2のスイッチング素子を備えた前記基準電流を出力するための基準電流生成回路及び前記補正電流を出力するための補正電流生成回路と、を有し、前記複数個の第2のスイッチング素子のうちの複数個が前記基準電流生成回路に備えられ、残りの前記第2のスイッチング素子が前記補正電流生成回路に備えられ、前記基準電流生成回路が備えた複数個の第2のスイッチング素子が出力する電流の合成電流を前記基準電流とし、前記補正電流生成回路が備えた残りの第2のスイッチング素子の出力する電流を前記補正電流としている、画像形成装置である。
請求項に記載の発明は、複数の発光素子を有する露光用の光源と、前記発光素子から発せられる光を受光する受光手段と、基準電流及び補正電流を生成し、前記複数の発光素子のうちいずれの発光素子を光量制御するのかに応じて前記基準電流又は前記基準電流に前記補正電流を重畳した電流の何れかを選択的に出力する選択出力手段と、前記受光手段から出力される当該受光素子で光電変換されて出力された電流と前記選択出力手段から出力される電流との差分に基づいて前記複数の発光素子を順次駆動する駆動手段と、を備え、前記選択出力手段は、予め定められた値の電流を入力とする入力側の第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子とゲート同士が接続された出力側の複数個の第2のスイッチング素子を備えた前記基準電流を出力するための基準電流生成回路及び前記補正電流を出力するための補正電流生成回路と、を有し、前記複数個の第2のスイッチング素子のうちの複数個が前記基準電流生成回路に備えられ、残りの前記第2のスイッチング素子が前記補正電流生成回路に備えられ、前記基準電流生成回路が備えた複数個の第2のスイッチング素子が出力する電流の合成電流を前記基準電流とし、前記補正電流生成回路が備えた残りの第2のスイッチング素子の出力する電流を前記補正電流としている、露光装置を制御し、前記基準電流及び前記補正電流を生成して前記発光素子の光量制御する制御手段をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能な露光制御プログラムである。
請求項1に記載の発明によれば、本構成を備えない場合と比べて画像不良を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、基準電流と補正電流との比率を予め定められている比率に調整できる。
請求項に記載の発明によれば、本構成を備えない場合と比べて画像不良を防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、本構成を備えない場合と比べて画像不良を防止することができる。
本発明の実施の形態1の画像形成装置の全体構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態1の画像形成装置における光ビーム走査装置の光学系の構成を説明する図である。 本発明の実施の形態1の画像形成装置における光ビーム走査装置の光学系の構成を説明する図である。 本発明の実施の形態1の画像形成装置における発光素子の発光光量を制御する発光素子駆動装置の全体構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1の画像形成装置における制御部の電気的な接続を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1の画像形成装置における基準電流生成回路、補正電流生成回路の回路図である。 本発明の実施の形態1の画像形成装置における基準電流生成回路、補正電流生成回路の他の構成例の回路図である。 本発明の実施の形態2の画像形成装置における制御部の電気的な接続のブロック図である。 本発明の実施の形態2の画像形成装置における露光装置が備えている発光素子駆動装置の回路図である。 本発明の実施の形態2の画像形成装置でAPC1を行うときの発光素子駆動装置の回路図である。 本発明の実施の形態2の画像形成装置でAPC2を行うときの発光素子駆動装置の回路図である。 本発明の実施の形態2の画像形成装置において、横軸にD/A変換器の入力値であるDAC入力デジタル値、縦軸にD/A変換器581の出力電圧であるDAC出力電圧をとったグラフである。 本発明の実施の形態2の画像形成装置において、横軸にD/A変換器の出力電圧であるDAC出力、縦軸に発光素子への供給電流をとったグラフである。 本発明の実施の形態2の画像形成装置において、横軸にD/A変換器の出力電圧であるDAC出力、縦軸に発光素子への供給電流をとったグラフである。 本発明の実施の形態2の画像形成装置において、横軸にD/A変換器の出力電圧であるDAC出力、縦軸に発光素子への供給電流をとったグラフである。 本発明の実施の形態2の画像形成装置において、横軸に時間経過、縦軸に発光素子への供給電流をとったグラフである。
以下、本発明の一実施の形態について複数例説明する。
図1は、本実施の形態1の画像形成装置10の全体構成を示す説明図である。
画像形成装置10は、筐体14によって被覆されており、筐体14内は、カラー画像を用紙に形成するための画像形成部18及び画像形成部18での画像処理全般を制御する画像処理制御部80を備えている。
画像形成部18は、中間転写体30(ローラ32、34、36、38のそれぞれに巻き掛けられて周回するベルト構造)、中間転写体30の搬送方向(図1の矢印B方向)に沿って上流側から下流側に向かってタンデム状に配設されるY(イエロー)色の画像、並びにM(マゼンタ)色の画像を形成するためのYM画像形成ユニット2022、C(シアン)色の画像、並びにK(黒)色の画像を形成するためのCK画像形成ユニット2426、を備えている。CK画像形成ユニット2426の搬送方向(図1の矢印B方向)の下流側には、位置検出手段としての検知部27が設けられている。
YM画像形成ユニット2022は、Y色及びM色共通の露光装置である光ビーム走査装置2022Aを備えている。光ビーム走査装置2022Aは、画像データに基づいて変調したY色レーザ光及びM色レーザ光を照射する。
Y色に関しては、感光体ドラム20C、感光体ドラム20Cを所定の電位に帯電させるための帯電装置20D、光ビーム走査装置2022Aにより出力されるY色レーザ光によって形成された潜像を現像する現像器20B、現像器20BにY色のトナーを供給するトナー供給部20G、感光体ドラム20C上の黄色のトナー画像を中間転写体30に転写する転写器20F、及び感光体ドラム20Cの外周面からトナーを除去するクリーニング装置20Eを備えている。
また、M色に関しては、感光体ドラム22C、帯電装置22D、現像器22B、トナー供給部22G、転写器22F、及びクリーニング装置22Eを含んで構成されている。
CK画像形成ユニット2426は、C色及びK色共通の露光装置となる光ビーム走査装置2426Aを備えている。光ビーム走査装置2426Aは、画像データに基づいて変調したC色レーザ光及びK色レーザ光を照射する。
C色に関しては、感光体ドラム24C、感光体ドラム24Cを所定の電位に帯電させるための帯電装置24D、光ビーム走査装置2426Aにより出力されるC色レーザ光によって形成された潜像を現像する現像器24B、現像器24BにC色のトナーを供給するトナー供給部24G、感光体ドラム24C上の黄色のトナー画像を中間転写体30に転写する転写器24F、及び感光体ドラム24Cの外周面からトナーを除去するクリーニング装置24Eを備えている。
また、K色に関しては、感光体ドラム26C、帯電装置26D、現像器26B、トナー供給部26G、転写器26F、及びクリーニング装置26Eを含んで構成されている。
各光ビーム走査装置2022A、光ビーム走査装置2426Aから各感光体ドラム20C、感光体ドラム22C、感光体ドラム24C、及び感光体ドラム26Cへの光ビームの走査露光は、中間転写体30の搬送速度や各感光体ドラム20C、感光体ドラム22C、感光体ドラム24C、及び感光体ドラム26C間の距離等に応じて決定される予め定められた時間だけ間隔を置いて行われる。
図1に示される如く、中間転写体30の下方には用紙50を収容した用紙収容部54が設けられており、用紙収容部54の最上層の用紙50は送り出しロール52により用紙搬送路へ送り出される。送り出された用紙50は、搬送ロール55、搬送ロール56、及び搬送ロール58により用紙搬送路を搬送され、中間転写体30の近傍に至る。
用紙搬送路上には、中間転写体30を挟んで搬送ロール36と対向する転写ロール60が設けられており、搬送ロール36(実際には、中間転写体30)と転写ロール60との対峙部を用紙50が搬送されるときに、中間転写体30上に各色のトナー像が重ねられて形成されたカラー画像が用紙50に転写される。
カラー画像が転写された用紙50は、搬送ロール62により定着装置46へ搬送され、定着装置46により定着処理(加熱処理及び加圧処理)が施された後、用紙トレイ64へ排出される。
図2、図3は、光ビーム走査装置2022Aの光学系の構成を説明する図である。
光ビーム走査装置2022A(光ビーム走査装置2426Aも同様の構成である)は、複数の光ビームを同時に、単一の回転多面鏡ユニット150に入射させ、fθレンズ152を透過した後の光ビームを、図3に示す、Y色用の感光体ドラム20C及びM色用の感光体ドラム22C(或いは、C色用の感光体ドラム24C及びK色用の感光体ドラム26C)へ案内する光学系を備えている。
なお、回転多面鏡ユニット150とは、周面に平面性を有した鏡面を備えたポリゴンミラーと、このポリゴンミラーの回転軸と連結され高速回転させるモータとで構成されたアッセンブリである。
図2の光ビーム走査装置2022Aはイエロー(Y)色及びマゼンタ(M)色の画像データに対応するものである。また、光ビーム走査装置2426Aはシアン(C)色及びブラック(K)色の画像データに対応するものである。
図2に示すように、回路基板160に取り付けられた光源(レーザ発光アレイ)140YM(140CK)からは、複数(32個)の発光素子(詳細は後述)からそれぞれ光ビームが照射され、コリメータレンズ162を透過してハーフミラー164で反射光と透過光とに分解される。
反射光はレンズ166を介してフォトディテクタ168に入力され、プロセスコントロール処理における光量調整されるようになっている。
また、ハーフミラー164を透過する透過光は、シリンドリカルレンズ170を介して、回転多面鏡ユニット150へ入射され、その反射光(走査光)がfθレンズ152を透過する。
ここで、このfθレンズ152を透過した光ビームの一部は、反射ミラー172、174を介してM用シリンドリカルミラー(K用シリンドリカルミラー)176に入射し、感光体ドラム22C(26C)へと案内される。
また、fθレンズ152を透過した光ビームの他の一部は、反射ミラー178を介してY用シリンドリカルミラー(C用シリンドリカルミラー)180に入射し、感光体ドラム20C(24C)へと案内される。
このとき、何れかの色の光ビームが反射ミラー77を介してSOSセンサ78に入射する構成となっている。
レーザ発光アレイ140YM,140CK(以下、総称して単に「レーザ発光アレイ140」という)は、レーザ光源となる発光素子が主走査方向に複数個、副走査方向にも複数個、アレイ状に配列されて構成されていて、感光体ドラム20C,22C,24C,26C(以下、各感光体ドラムを代表して「感光体ドラム20C」という)の表面上に潜像を形成する面発光レーザである。
以下では、この発光素子の発光光量を制御する制御系について詳細に説明する。
図4は、この発光素子の発光光量を制御する発光素子駆動装置201の全体構成を示す回路図である。
この例では、便宜上2つの発光素子211a,211bを駆動制御する例を示している。ただし、2つの発光素子211a,211bの駆動に限られるもののではなく、単一あるいは3個以上の発光素子を駆動する構成であっても良いことは勿論である。
この発光素子駆動装置は、2つの発光素子211a,211bを駆動制御するために、受光器212、基準電流生成回路213、制御部214、補正電流生成回路215、差分検出回路216および2つの駆動回路217a,217bを少なくとも有する構成となっている。ここでは、発光素子211a,211bの発光光量を目標光量になるようにフィードバック制御する光量制御回路の回路系の構成について示している。
受光器212は例えばフォトダイオードからなり、発光素子211a,211bから発せられる光ビームを受光し、その光量に応じた光電流Ipdを出力する。ここで、発光素子211a,211bが面発光レーザの発光素子である場合、これら発光素子211a,211bから発せられる光を確実に受光できるようにするには受光器212の受光面積を大きく設定する必要があるため、受光器212の寄生容量(主に、フォトダイオードの空乏層容量)Coが非常に大きくなってしまう。
基準電流生成回路213は、発光素子211a,211bの目標光量(規定光量)に対応した電流値の基準電流Irefを生成し、発光素子211a,211bの全てを対象とする光量制御のときに基準電流Irefを光量制御系へ供給する。ここでは、基準電流Irefを光電流Ipdから差し引いて残りの電流Ipd−Irefを光量制御系へ供給する構成を採っている。基準電流生成回路213では、外部からの基準電流制御によって基準電流Irefの電流値を目標の値に設定可能となっている。
補正電流生成回路215は、補正電流Isubを、発光素子211a,211bを個別に対象とする光量制御のときに、スイッチ218がオン(閉)状態となることにより、当該スイッチ218を介して補正電流Isubに重畳して光量制御系へ供給する。ここでは、基準電流Iref+補正電流Isubを光電流Ipdから差し引いて残りの電流Ipd−(Iref+Isub)を光量制御系へ供給する構成を採っている。補正電流Isubについて、ここでは光電流Ipdから差し引く方向になっているが、光電流Ipdに加算する方向にすることもできる。
差分検出回路216は、オペアンプ261およびサンプルホールド回路262を有する構成となっている。差動アンプ261は、予め定められた基準値(図4の例ではGNDレベル)を非反転(+)入力とする。また、発光素子211a,211bを同一光量に制御するときは、光電流Ipdから基準電流Irefを差し引いた電流Ipd−Irefを反転(−)入力とし、発光素子211a,211bの光量を補正する制御のときは、SW262、SW219a,219bに同期してスイッチ218を制御し、光電流Ipdから補正電流Isubが重畳された基準電流Irefを差し引いた電流Ipd−(Iref+Isub)を反転入力とする。
ここで、発光素子211a,211bが目標光量で発光しているときは、当該目標光量に対応して設定されている基準電流Irefと等しい電流値の光電流Ipdが受光器212から出力される。したがって、差動アンプ261の反転入力端子に流れ込む電流Ipd−Irefは誤差を無視すれば0となる。一方、差動アンプ261の非反転入力端子に与えられる基準値は、目標光量時の電流Ipd−Irefに設定され、ここではIpd−Iref=0であるから、0レベル、即ちGNDレベルにとなる。
差動アンプ261は、非反転入力(基準値)に対する反転入力、即ち発光素子211a,211bを同一光量となるよう光量制御するときには電流Ipd−Iref、発光素子211a,211bの光量を個別に補正するときには電流Ipd−(Iref+Isub)の差分を検出し、その差分に応じた誤差電圧を光量制御電圧として出力するフィードバック制御を行う。
サンプルホールド回路262は、発光素子211aと発光素子211bの駆動を切り替えるスイッチSWと、このスイッチSWの2つの端子a,bの各々とグランドの間にそれぞれ接続されたコンデンサC1,C2とから構成されている。このサンプルホールド回路262において、発光素子211aの駆動時にスイッチSWが端子a側に切り替わることで、差動アンプ261で検出された誤差電圧がコンデンサC1にホールドされ、発光素子211bの駆動時にスイッチSWが端子b側に切り替わることで、差動アンプ261で検出された誤差電圧がコンデンサC2にホールドされる。
駆動回路217a,217bは、コンデンサC1,C2のホールド電圧に応じて発光素子211a,211bをそれぞれ駆動する。駆動回路211a,211bの各々と発光素子211a,211bの各々の間には、発光素子211a,211bを駆動するタイミングでオン(閉)状態になるスイッチ219a,219bが設けられている。
制御部214は、基準電流生成回路213、補正電流生成回路215、各種スイッチの動作の制御など、発光素子駆動装置201の全体を制御する。
図5は、制御部214の電気的な接続を示すブロック図である。
制御部214は、マイクロコンピュータであり、各部を集中的に制御するCPU231を備え、CPU231には、CPU231が実行する各種制御プログラム232や固定データが記憶されたROM233と、CPU231の作業領域となるRAM234と、発光素子駆動装置201などと通信を行う通信インターフェイス(I/F)235とが接続されている。
制御プログラム232は、画像形成装置10の製造当初からセットアップされていてもよいが、後発的に、制御プログラム232を記憶している記憶媒体から読み取って制御部214の不揮発性メモリや磁気記憶装置などにセットアップし、あるいは、インターネットなどの通信手段から搬送波の形態でダウンロードして制御部214の不揮発性メモリや磁気記憶装置などにセットアップするようにしてもよい。
前述のとおり、レーザ発光アレイ140は、レーザ光源となる発光素子が主走査方向に複数個、副走査方向にも複数個、アレイ状に配列されてなる面発光レーザであり、レーザ発光アレイ140で感光体ドラム20C上の一定範囲の面積を一度で露光する。そして、その一定範囲の面積に隣接する領域にはレーザ発光アレイ140により他の一定範囲の面積に対する露光が行われる。レーザ発光アレイ140により一度で一定範囲の面積内に形成される各画素のうち、その一定範囲の面積内の最外周部分では、隣接する他の一定範囲の面積の露光範囲との間でギャップが発生する。そして、そのギャップは、感光体ドラム20Cの物理的なゆがみなどに起因して広くなったり狭くなったりというばらつきを生じ、このばらつきが画素を形成するための光量にばらつきとなり、画像不良(画像に濃淡を生じる)の原因となる。
そこで、レーザ発光アレイ140により一度で露光される一定範囲の面積内では、その最外周部分の画素の露光については発光素子の光量を調整するため、その内周部分の画素の露光とは発光素子の光量を変えている。前述の説明で、発光素子211a,211bの光量を個別に補正するときとは、この場合に、補正電流Isubを用いて発光素子の光量を変える場合を示している。また、レーザ発光アレイ140により一度で一定範囲の面積内に形成される各画素のうち、内周部分の画素の形成についてはこのような発光素子の光量の調整を行う必要がないため、当該画素の形成にかかる各発光素子の光量を均等にしている。前述の例で、発光素子211a,211bを同一光量となるよう光量制御するときとは、このような場合を示している。
補正電流Isubを用いて発光素子211a,211bの光量を個別に補正する場合においては、光量を的確に補正するために、基準電流Irefと補正電流Isubとの比率を予め定められている一定比率に正確に調整する必要がある。
このような基準電流Iref、補正電流Isubを生成するためには、基準電流Irefの元になる基準電圧を抵抗分圧して補正電流Isubの元になる補正電圧を生成し、基準電圧、補正電圧それぞれに基づいてI−V変換回路により基準電流Iref、補正電流Isubを生成することが考えられるが、この場合はI−V変換回路の誤差分などにより電流値に誤差を生じ、基準電流Irefと補正電流Isubとの比率を正確に調整することができない。
そこで、カレントミラー回路を用い、このカレントミラー回路の入力を予め定められた値の参照電流とし、出力側のスイッチング素子としてMOSFETにより構成されるスイッチング素子を基準電流Iref生成用と補正電流Isub生成用の2つ用意する。この2つのスイッチング素子はMOSFETのW/Lサイズが異なり、一方の基準電流Iref生成用のスイッチング素子のW/Lサイズに比較し、補正電流Isub生成用のスイッチング素子のW/Lサイズを予め定められた程度に小さくすれば、基準電流Irefと補正電流Isubとを得ることができる。
しかし、このような回路構成においても、スイッチング素子となるMOSFETの製造ばらつきにより、基準電流Irefと補正電流Isubとの比率を正確に調整できない。
そこで、以下では、基準電流Iref生成用のスイッチング素子を複数個(N個)用意し、この各スイッチング素子のW/Lサイズを補正電流Isub生成用のスイッチング素子のW/Lサイズと等しいものとして、基準電流Iref生成用のN個のスイッチング素子の出力電流の合成電流を基準電流Irefとすることにより、各スイッチング素子のW/Lサイズのばらつきによる電流値のばらつきを抑制し、基準電流Irefと補正電流Isubとの比率をより正確に調整できるようにして、画像不良を防止する回路構成について説明する。
図6は、基準電流生成回路213、補正電流生成回路215の回路図である。
基準電流生成回路213は、一定電流である参照電流Ireforgを生成する定電流回路301を備えている。定電流回路301は、オペアンプ302と、オペアンプ302の非反転入力端子に可変の参照電圧Vrefを入力する可変電圧源305と、一端側がオペアンプ302の反転入力端子に接続され、他端側がGNDに接続されている抵抗値Rrefの参照抵抗303とを備えている。オペアンプ302の出力端子はNMOSであるスイッチング素子304のゲートに接続され、スイッチング素子304のソース側は参照抵抗303の一端側及びオペアンプ302の反転入力端子に接続されている。定電流回路301は、Ireforg=Vref/Rrefにより参照電流Ireforgを生成する。
基準電流生成回路213は、カレントミラー回路321を備えている。カレントミラー回路321は、PMOSであるスイッチング素子322と、同じくPMOSである複数(N個)のスイッチング素子323、及び同じくPMOSで構成され補正電流生成回路215に設けられたスイッチング素子324とが互いのゲート同士で接続され、この各ゲートとスイッチング素子322のドレイン側とが接続されて構成されている。スイッチング素子322のドレイン側はスイッチング素子304のドレイン側に接続されている。各スイッチング素子322,323,324のソース側は電源電圧Vccが入力される。また、スイッチング素子323,324は全てW/Lサイズが等しいPMOSで構成されていて、そのW/Lサイズはスイッチング素子322の1/Nのサイズである。そして、各スイッチング素子323のゲート電圧は全て等しいため、各スイッチング素子323のドレイン側からは参照電流Ireforgの1/Nのコピー電流がそれぞれ出力される。そして、N個のスイッチング素子323の出力する各電流の合成電流が基準電流生成回路213から出力される基準電流Irefとなるので、各スイッチング素子323のドレイン側からはIref/Nの値の電流が出力されることになる。同一のW/Lサイズの各スイッチング素子323,324から出力される電流量は温度条件などが変わっても相対的にほぼ同じ電流値となる。
また、補正電流生成回路215に設けられたスイッチング素子324もスイッチング素子323とW/Lサイズが等しいので、そのドレイン側からはIref/Nの値の電流が出力され、この電流が補正電流Isubとなる。
図7は、基準電流生成回路213、補正電流生成回路215の他の構成例の回路図である。
図6の回路例では、参照電流Ireforgの絶対値と基準電流Irefの絶対値とは一致せず、両者の間には差分が発生する。図7の回路例は、参照電流Ireforgの絶対値と基準電流Irefの絶対値とを一致させ、しかも、基準電流Irefと補正電流Isubとの比率をより正確に調整できるようにした例である。
基準電流生成回路213は、一定電流である参照電流Ireforgを生成する定電流回路401を備えている。定電流回路401は、オペアンプ402と、オペアンプ402の非反転入力端子に可変の参照電圧Vrefを入力する可変電圧源405と、一端側がオペアンプ402の反転入力端子に接続され、他端側がGNDに接続されている抵抗値Rrefの参照抵抗403とを備えている。オペアンプ402の出力端子はNMOSであるスイッチング素子404のゲートに接続され、スイッチング素子404のソース側は参照抵抗403の一端側及びオペアンプ402の反転入力端子に接続されている。定電流回路401は、Ireforg=Vref/Rrefにより参照電流Ireforgを生成する。
カレントミラー回路421は、PMOSであるスイッチング素子422と、同じくPMOSであるスイッチング素子423とが互いのゲート同士で接続され、この各ゲートとスイッチング素子422のドレイン側とが接続されて構成されている。スイッチング素子423のドレイン側はNMOSであるスイッチング素子424のドレイン側と接続され、スイッチング素子424のドレイン側はGNDと接続され、また、ゲート側とドレイン側とが接続されている。スイッチング素子422とスイッチング素子423とは、そのW/Lサイズが等しい。よって、カレントミラー回路421の出力電流Irefcpは参照電流Ireforgと等しい。
補正電流比率補完回路441は、複数(N個)のPMOSであるスイッチング素子442と、オペアンプ443と、NMOSであるスイッチング素子444とを備えている。N個のスイッチング素子442は並列に接続され、各ソース側は電源電圧Vccが入力され、各ドレイン側はスイッチング素子444のドレイン側に接続されている。スイッチング素子444のソース側はGNDと接続され、また、ゲート側とドレイン側とが接続されている。各スイッチング素子442は全てW/Lサイズが等しく、そのW/Lサイズはスイッチング素子423の1/Nであり、各スイッチング素子442のゲート電圧は全て等しいため、各スイッチング素子442のドレイン側からは出力電流Irefcpの1/Nのコピー電流がそれぞれ出力される。そして、N個のスイッチング素子442の出力する各電流の合成電流が基準電流生成回路213から出力される基準電流Irefとなるので、各スイッチング素子442のドレイン側からはIref/Nの値の電流が出力されることになる。また、補正電流生成回路215に設けられたスイッチング素子461もスイッチング素子442とW/Lサイズが等しく、スイッチング素子442のゲート電圧とゲート電圧も等しいので、スイッチング素子461の出力電流もIref/Nの値となり、これが補正電流Isubとなる。同一のW/Lサイズの各スイッチング素子442,461から出力される電流量は温度条件などが変わっても相対的にほぼ同じ電流値となる。
オペアンプ443の非反転入力端子にはスイッチング素子423のドレイン側が接続され、反転入力端子には各スイッチング素子442のドレイン側がそれぞれ接続されている。オペアンプ443は、出力電流Irefcpと基準電流Irefとの差分に応じた電圧を各スイッチング素子442,461の各ゲートに入力するので、基準電流Irefが出力電流Irefcpと等しい値となるようなフィードバック制御を行うことになる。
別の実施の形態について説明する。
以下に説明する本発明の実施の形態2にかかる画像形成装置10は、図1〜図4を参照して説明した前述の構成を備えており、この点に関しては前記と同一符号を用い、詳細な説明は省略する。本実施の形態2では、前述した図5〜図7の回路に代えて後述のとおりの回路構成を備えている。
図8は、制御部214の電気的な接続のブロック図である。
制御部214は、マイクロコンピュータであり、各部を集中的に制御するCPU231を備え、CPU231には、CPU231が実行する各種制御プログラム232や固定データが記憶されたROM233と、CPU231の作業領域となるRAM234と、発光素子駆動装置501などと通信を行う通信インターフェイス(I/F)235とが接続されている。
制御プログラム232は、画像形成装置10の製造当初からセットアップされていてもよいが、後発的に、制御プログラム232を記憶している記憶媒体から読み取って制御部214の不揮発性メモリや磁気記憶装置などにセットアップし、あるいは、インターネットなどの通信手段から搬送波の形態でダウンロードして制御部214の不揮発性メモリや磁気記憶装置などにセットアップするようにしてもよい。
図9は、本実施の形態2にかかる画像形成装置10の露光装置が備えている発光素子駆動装置の回路図である。
この発光素子駆動装置501は、発光素子511を発光駆動する装置であり、感光体ドラム20C表面に画像の面内むらが生じないように発光光量を制御する。すなわち、感光体ドラム20Cの主走査方向の各画素について光量を補正して濃度むらが生じないようにする。また、感光体ドラム20Cの副走査方向の各画素について濃度の補正を行なう。
この発光素子駆動装置501は、レーザ発光アレイ140に複数個設けられているレーザダイオードで構成された発光素子511の光量を制御する装置である。発光素子511は電流源512から電流の供給を受けて発光する。フォトダイオードで構成される受光器513は発光素子511の発光光量をモニタする。
次に、感光体ドラム20Cの副走査方向の各画素について濃度の補正を行なうための回路構成について説明する。
発光素子511の光量を検出したときの受光器513の検出電圧は、オペアンプ521の反転(−)入力端子に入力される。オペアンプ521の非反転(+)入力端子には、基準電圧Vref1又は補正電圧Vref2が入力される。オペアンプ521の出力はアンプ522,523、閉じられたときのスイッチS3を介して電流源512に入力される。
オペアンプ521は受光器513の検出電圧と基準電圧Vref1(又は補正電圧Vref2)との差分を出力とし、この出力が電流源512の制御電圧となって発光素子511に供給される電流が制御される。これにより、オペアンプ521は受光器513の検出電圧が基準電圧Vref1(又は補正電圧Vref2)と一致するように電流源512の出力電流値をフィードバック制御する。
次に、感光体ドラム20Cの主走査方向で各画素について光量を補正して濃度むらが生じないようにする回路構成について説明する。
発光素子駆動装置501は、2点の光量(2点のオペアンプ521の出力)をそれぞれサンプルホールドするコンデンサC1,C2を備えている。この2点の光量をサンプルホールドする処理をAPC(Auto Power Control)と呼び、コンデンサC1に保持する第1の参照電圧(発光素子511の第1の光量)を決定する処理をAPC1、コンデンサC2に保持する第2の参照電圧(発光素子511の第2の光量)を決定する処理をAPC2という。コンデンサC1の一端側はGNDに接続され、他端側はアンプ522、閉じたスイッチS1を介してオペアンプ521の出力端子側と接続されている。同様に、コンデンサC2の一端側はGNDに接続され、他端側はアンプ522、閉じたスイッチS2を介してオペアンプ521の出力端子側と接続されている。また、コンデンサC1,C2のオペアンプ521の出力端子側は四象限の乗算器531とスイッチS4を介して接続されている。
補正データ記憶部532は例えば9ビットの補正データを記憶していて、その補正データをD/A変換器581でD/A変換して乗算器531に出力する。乗算器531の演算結果はアンプ533で増幅し、コンデンサC3を介して電流源512に出力され、電流源512の駆動電圧となる。
四象限の乗算器531は、サンプルホールドした第1の参照電圧(発光素子511の第1の光量)と、第2の参照電圧(発光素子511の第2の光量)との2点間の間を直線補間するような演算を行う。すなわち、乗算器531は、D/A変換器581から補正データを与えられると、第1の参照電圧と第2の参照電圧との差と、第1の光量と第2の光量との光量差との関係に基づいた比例計算によって、感光体ドラム20C上の露光走査位置に応じた補正データに対応した制御電圧を演算して出力する。
図10は、APC1を行うときの発光素子駆動装置501の回路図である。
この場合は、オペアンプ521の入力を基準電圧Vref1とし、スイッチS1,S3を閉じて、スイッチS2は開き、スイッチS4をコンデンサC1側に切り替える。この状態で光量制御を行うが、D/A変換器581の差動出力は0mVにして、オペアンプ521でフィードバック制御を行う。制御の安定後に、このときのオペアンプ521の出力をコンデンサC1にサンプルホールドし、乗算器531の出力をコンデンサC3に充電する。よって、受光器513の検出電圧が基準電圧Vref1となるように制御されたときのオペアンプ521の出力がコンデンサC1にサンプルホールドされる。
図11は、APC2を行うときの発光素子駆動装置501の回路図である。
この場合は、オペアンプ521の入力を基準電圧Vref2とし、スイッチS2,S4を閉じて、スイッチS1,S3は開く。この状態で光量制御を行うが、D/A変換器581の差動出力は最大振幅電圧とする。制御の安定後に、このときのオペアンプ521の出力をコンデンサC2にサンプルホールドする。よって、オペアンプ521の入力に補正電圧Vref2を用いたときの乗算器531の出力によるオペアンプ521の出力がコンデンサC2にサンプルホールドされる。このようなAPC1、APC2の処理は、感光体ドラム20C上の画像形成領域外において行う。
次に、実際に感光体ドラム20C上を露光するときは、図9に示すように、スイッチS1,S2,S3を開き、コンデンサC2と接続する側にスイッチS4は閉じる。そして、オペアンプ521の入力を基準電圧Vref2として、乗算器531はD/A変換器581が与える補正データと、コンデンサC1,C2のサンプルホールド電圧とに基づいて、第1の参照電圧と第2の参照電圧との差と、第1の光量と第2の光量との光量差との関係に基づいた比例計算によって、感光体ドラム20C上の露光走査位置に応じた補正データに対応した制御電圧を演算して出力する。
このような発光素子駆動装置501においては、基準電圧Vref1と補正電圧Vref2との割合が適切な比率に設定されて両者間にずれが生じないようにしなければならない。このようなずれが生じた場合には、感光体ドラム20Cの主走査方向の光量補正と副走査方向の濃度補正とを同時に行う場合に、感光体ドラム20C上の画像に濃度むらが発生してしまうからである。そこで、基準電圧Vref1と補正電圧Vref2との割合が予め定められている比率に設定されるようにする必要がある。
発光素子駆動装置501では、基準電圧Vref1に予め定められた値を乗算することにより、基準電圧Vref1から補正電圧Vref2を生成する乗算器541を備えている。そして、オペアンプ521の非反転入力端子には、基準電圧Vref1を入力するときは直接基準電圧Vref1を入力し、補正電圧Vref2を入力するときは基準電圧Vref1から乗算器541により補正電圧Vref2を正確に計算して生成し、これを補正電圧Vref2として使用するようにしている。
また、経時劣化により感光体ドラム20Cの特性が変化してしまうと、補正データ記憶部532の補正データが経時劣化前と同じであると、発光素子511の光量は経時劣化後の感光体ドラム20Cに対する適切な光量とはならなくなってしまう。そこで、感光体ドラム20Cの経時劣化後も発光素子511の光量を調整できるようにする必要がある。
発光素子駆動装置501では、D/A変換器581に入力する参照電圧V1の値に予め定められた値を乗算器551で乗算して、この乗算後の電圧をD/A変換器581に入力する参照電圧とすることができるようにしている。これにより、D/A変換器581に入力する参照電圧V1の値が変わり、同じ補正データを用いてもD/A変換器581の出力電圧の幅が変動し、実質的に補正データの幅が変動することになる。
次に、発光素子駆動装置501の動作について具体的に説明する。
図12は、横軸にD/A変換器581の入力値(この例では、000H〜1FFHまでの値をとる)であるDAC入力デジタル値、縦軸にD/A変換器581の出力電圧であるDAC出力電圧をとったグラフである。
D/A変換器581の入力電圧が3.0Vのとき、“α×V1=0.1×3.0=0.3V=300mV”という計算によりD/A変換器581の出力電圧振幅が決まる。
図13〜図15は、横軸にD/A変換器581の出力電圧であるDAC出力、縦軸に発光素子511への供給電流をとったグラフである。
図13の例では、乗算器541で基準電圧Vref1の値を1.33倍にしたときのAPC1,APC2の結果が示されている。
これに対して、図14の例では、乗算器541で基準電圧Vref1の値を1.2倍にしたときのAPC1,APC2の結果が示されている。図14の例では図13の例に比較して1回のステップでの変化量が小さくなっていることがわかる。
図15の例では、基準電圧V1をD/A変換器581に入力したときのD/A変換器581の出力の振幅が±20%の幅であるのに対して、乗算器551で参照電圧V1の値を1.25倍したときにはD/A変換器581の出力の振幅が±25%の幅に拡大することを示している。このD/A変換器581の出力の振幅の変動により発光素子511への供給電流の幅も変動する。
図16は、横軸に時間経過、縦軸に発光素子511への供給電流をとったグラフである。
第二の光量設定とあるのはAPC2、第1の光量設定とあるのはAPC1、通常光量制御とあるのは現実に感光体ドラム20Cの露光制御を行う場合である。DAC参照電圧とあるのは、D/A変換器581に入力する参照電圧であり、第1の光量設定、通常光量制御のときは参照電圧V1をそのまま用い、第二の光量設定の際には乗算器551で参照電圧V1の値を1.25倍にしている。
213 基準電流生成回路
215 補正電流生成回路
321 カレントミラー回路
501 発光素子駆動装置
541 乗算器
551 乗算器

Claims (4)

  1. 複数の発光素子を有する露光用の光源と、
    前記発光素子から発せられる光を受光する受光手段と、
    基準電流及び補正電流を生成し、前記複数の発光素子のうちいずれの発光素子を光量制御するのかに応じて前記基準電流又は前記基準電流に前記補正電流を重畳した電流の何れかを選択的に出力する選択出力手段と、
    前記受光手段から出力される当該受光素子で光電変換されて出力された電流と前記選択出力手段から出力される電流との差分に基づいて前記複数の発光素子を順次駆動する駆動手段と、
    を備え、
    前記選択出力手段は、予め定められた値の電流を入力とする入力側の第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子とゲート同士が接続された出力側の複数個の第2のスイッチング素子を備えた前記基準電流を出力するための基準電流生成回路及び前記補正電流を出力するための補正電流生成回路と、を有し、前記複数個の第2のスイッチング素子のうちの複数個が前記基準電流生成回路に備えられ、残りの前記第2のスイッチング素子が前記補正電流生成回路に備えられ、前記基準電流生成回路が備えた複数個の第2のスイッチング素子が出力する電流の合成電流を前記基準電流とし、前記補正電流生成回路が備えた残りの第2のスイッチング素子の出力する電流を前記補正電流としている、
    露光装置。
  2. 複数の発光素子を有する露光用の光源と、
    前記発光素子から発せられる光を受光する受光手段と、
    基準電流及び補正電流を生成し、前記複数の発光素子のうちいずれの発光素子を光量制御するのかに応じて前記基準電流又は前記基準電流に前記補正電流を重畳した電流の何れかを選択的に出力する選択出力手段と、
    前記受光手段から出力される当該受光素子で光電変換されて出力された電流と前記選択出力手段から出力される電流との差分に基づいて前記複数の発光素子を順次駆動する駆動手段と、
    を備え、
    前記選択出力手段は、複数個のスイッチング素子を備えた前記基準電流を出力するための基準電流生成回路及び前記補正電流を出力するための補正電流生成回路を有し、前記スイッチング素子のうちの複数個の第1のスイッチング素子が前記基準電流生成回路に備えられ、残りの第2のスイッチング素子が前記補正電流生成回路に備えられ、前記基準電流生成回路が備えた複数個の第1のスイッチング素子が出力する電流の合成電流を前記基準電流とし、前記補正電流生成回路が備えた残りの第2のスイッチング素子の出力する電流を前記補正電流としていて、前記合成電流と前記予め定められた値の電流との差分に応じた電圧を前記各第1のスイッチング素子及び前記第2のスイッチング素子の各ゲートに出力する差分増幅器を有している、
    露光装置。
  3. 感光体と、
    前記感光体上を露光走査して潜像を形成する露光装置と、
    前記潜像を現像する現像器と、
    を備え、
    前記露光装置は、
    複数の発光素子を有する露光用の光源と、
    前記発光素子から発せられる光を受光する受光手段と、
    基準電流及び補正電流を生成し、前記複数の発光素子のうちいずれの発光素子を光量制御するのかに応じて前記基準電流又は前記基準電流に前記補正電流を重畳した電流の何れかを選択的に出力する選択出力手段と、
    前記受光手段から出力される当該受光素子で光電変換されて出力された電流と前記選択出力手段から出力される電流との差分に基づいて前記複数の発光素子を順次駆動する駆動手段と、
    を備え、
    前記選択出力手段は、予め定められた値の電流を入力とする入力側の第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子とゲート同士が接続された出力側の複数個の第2のスイッチング素子を備えた前記基準電流を出力するための基準電流生成回路及び前記補正電流を出力するための補正電流生成回路と、を有し、前記複数個の第2のスイッチング素子のうちの複数個が前記基準電流生成回路に備えられ、残りの前記第2のスイッチング素子が前記補正電流生成回路に備えられ、前記基準電流生成回路が備えた複数個の第2のスイッチング素子が出力する電流の合成電流を前記基準電流とし、前記補正電流生成回路が備えた残りの第2のスイッチング素子の出力する電流を前記補正電流としている、
    画像形成装置。
  4. 複数の発光素子を有する露光用の光源と、
    前記発光素子から発せられる光を受光する受光手段と、
    基準電流及び補正電流を生成し、前記複数の発光素子のうちいずれの発光素子を光量制御するのかに応じて前記基準電流又は前記基準電流に前記補正電流を重畳した電流の何れかを選択的に出力する選択出力手段と、
    前記受光手段から出力される当該受光素子で光電変換されて出力された電流と前記選択出力手段から出力される電流との差分に基づいて前記複数の発光素子を順次駆動する駆動手段と、
    を備え、
    前記選択出力手段は、予め定められた値の電流を入力とする入力側の第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子とゲート同士が接続された出力側の複数個の第2のスイッチング素子を備えた前記基準電流を出力するための基準電流生成回路及び前記補正電流を出力するための補正電流生成回路と、を有し、前記複数個の第2のスイッチング素子のうちの複数個が前記基準電流生成回路に備えられ、残りの前記第2のスイッチング素子が前記補正電流生成回路に備えられ、前記基準電流生成回路が備えた複数個の第2のスイッチング素子が出力する電流の合成電流を前記基準電流とし、前記補正電流生成回路が備えた残りの第2のスイッチング素子の出力する電流を前記補正電流としている、
    露光装置を制御し、
    前記基準電流及び前記補正電流を生成して前記発光素子の光量制御する制御手段をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能な露光制御プログラム。
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