JP5492303B2 - 変位検出装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、変位検出装置に関する。
対物レンズを有する光学系と、対物レンズにより集光された光束の作用によって情報を記憶する媒体との間の相対的な位置関係が、対物レンズの光軸方向に沿って変化する場合がある。変位検出装置は、このような媒体の変位をモニタするために用いられる。対物レンズの光軸方向の変位をモニタする際には、対物レンズの光路上にサーボ用の光(計測光)を導入し、媒体からの反射光を変位検出装置に導く。変位検出装置により検出された変位の情報に基づいて、フォーカスずれを補償する。
特開平7−294231号公報
例えばホログラフィック記録媒体への角度多重記録方式のように、対物レンズの光軸に直交する回転軸により媒体を回転して角度多重記録を行うものがある。この場合、光軸から見て、媒体の記録再生面は傾斜する。このような媒体の傾斜の影響を除いて変位を検出することのできる変位検出装置の提供が望まれている。
実施形態の変位検出装置は、光を発生する光源と、照射される前記光の光軸方向と直交する回転軸を中心に回転可能な媒体に向けて前記光を集光する対物レンズとを備える。該装置は、前記媒体において反射し、前記対物レンズを透過した反射光を分離するビームスプリッタを備える。該装置は、前記ビームスプリッタにより分離された反射光の一部を遮るように開口が制限された開口制限素子と、前記開口制限素子を経た反射光に基づいて、前記対物レンズの光軸方向についての前記媒体の変位を検出する検出デバイスと、を備える。
実施形態に係る変位検出装置の構成を示す図である。 媒体の断面図である。 光検出器の分割セルと演算を示す図である。 ダブルナイフエッジ法による変位検出を説明するための図である。 ダブルナイフエッジ法による変位検出を説明するための図である。 ダブルナイフエッジ法による変位検出を説明するための図である。 媒体変位と変位検出信号の関係を示すグラフである。 ナイフエッジ検出用光学素子の別の例を示す図である。 開口制限素子が有する開口の形状の例を示す図である。 開口制限素子が有する開口の形状の例を示す図である。 開口制限素子と入射光束との位置関係を示す図である。 媒体からの反射光と対物レンズの開口との位置関係を示す図である。 開口制限素子を設置する位置におけるビームプロファイルを媒体の回転角度ごとに示す図である。 開口制限素子を設置する位置におけるビームプロファイルを媒体の回転角度ごとに示す図である。 開口制限素子を設置する位置におけるビームプロファイルを媒体の回転角度ごとに示す図である。 開口制限素子を設置する位置におけるビームプロファイルを媒体の回転角度ごとに示す図である。 媒体の傾斜角度と変位検出感度の関係を表す図である。
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。図1は、実施形態に係る変位検出装置の構成を示す図である。光源(LD)10は、例えば、650nmの波長を有する半導体レーザーである。光源10からの光の波長は、可視光域あるいは近赤外域のもので良く、特定の波長に限定されないが、媒体100の変位の検出に十分な光量が媒体100において反射されることが必要である。光源10は、コリメートレンズ20に向けて拡散レーザ光を出射する。この拡散レーザ光はコリメートレンズ20によって平行なレーザ光に変換され、ビームスプリッタ30に入射する。このレーザ光は少なくともその一部がビームスプリッタ30をそのまま透過し、リレーレンズ40に入射する。リレーレンズ40は、そのレンズ作用により、入射したレーザ光のビーム径を(平行光のビーム形状を維持したまま)変化させるか、入射したレーザ光を異なるビーム形状の拡散光または収束光に変換する。リレーレンズ40を出射したレーザ光は、対物レンズ50に入射する。
対物レンズ50は、リレーレンズ40からのレーザ光を媒体100に向けて集光する。後述するように、媒体100は、対物レンズ50の光軸に直交する回転軸yを中心に回転可能である。対物レンズ50から出射したレーザ光は、このような媒体100の例えば表面110に集光する。対物レンズ50に入射するレーザ光を、リレーレンズ40は、平行光、拡散光あるいは収束光のいずれかに変化させる。これに応じて、対物レンズ50が集光するレーザ光の焦点位置を調整することが可能である。例えば、レーザ光を拡散光に調整することにより、平行光が入射した場合と比較して対物レンズ50から遠い位置に焦点位置を移動することができる。また、レーザ光を収束光に調整することにより、平行光が入射した場合と比較して対物レンズ50から近い位置に焦点位置を移動することができる。
媒体100は、例えばホログラフィックストレージ媒体であり、図2に示すような3層構造を有する。媒体100は、ユーザデータを記録する記録層120と、該記録層120を上下から挟む透明基板125および透明基板126とによって構成される。記録層120、透明基板125および126それぞれの厚さは特定の値に限定されないが、例えば、透明基板125および透明基板126の厚さは0.5mmであり、記録層120の厚さは1.5mmである。図2の上方から見た媒体100の形状は、例えば円形(直径は例えば12cm)である。しかしながら、媒体の形状は円形に限らず、正方形、長方形、楕円、その他多角形等の形状であってもよい。
媒体100は、図1に示すように媒体100の中心を原点とする直交座標系x、y、z軸を規定した場合、y軸回りに回転する機構(不図示)により回転制御される。媒体100がホログラフィックストレージ媒体の場合、y軸回りの回転方向は、ホログラフィックストレージ技術における角度多重記録方向に一致する。ホログラフィックストレージ媒体に情報を読み書きする際には、媒体100は一定角度範囲内でy軸回りの任意の位置に回転されることとなる。この一定角度は、ホログラフィックストレージ媒体への記録仕様によるが、通常、1度以上45度以内の範囲である。
なお、ホログラフィックストレージ媒体の情報記録に用いられる光源は、変位検出用の光源10とは別に用意され、光源10とは異なる波長、例えば405nm近傍の波長を有することが好ましい。こうすることで、変位検出用の光源10から媒体100へのレーザ光の照射による媒体100のダイナミックレンジの消費が避けられるという利点がある。
媒体100に集光されたレーザ光は、変位検出対象である媒体100の例えば表面110で反射し、往路とは逆の方向から対物レンズ50に入射して透過する。なお、レーザ光は、必ずしも媒体100の対物レンズ50に近い表面110で反射しなければならないわけではない。媒体100の対物レンズ50から遠い表面で反射してもよいし、媒体100内部の一平面で反射してもよい。対物レンズ50を出射したレーザ光は、往路とは逆の方向からリレーレンズ40に入射して透過し、さらにビームスプリッタ30に入射する。ビームスプリッタ30はこのレーザ光の少なくとも一部を反射し、開口制限素子60に導く。
ビームスプリッタ30を反射したレーザ光は、開口制限素子60にて光束の一部がけられ、ナイフエッジ検出用光学素子70に入射する。開口制限素子60による光束遮断の態様については後述する。
ナイフエッジ検出用光学素子70は、例えば2つのプリズムが接合された偏向素子を含む。しかしながら、ナイフエッジ検出用光学素子70は、プリズムによるもののみに限定されず、ナイフエッジ法による変位検出を可能とする任意の素子であってもよい。例えば、ナイフエッジ検出用光学素子70は、回折光学素子、あるいはナイフエッジ状の端部を持つ光遮蔽素子であってもよい。この点についても後述する。ナイフエッジ検出用光学素子70を出射したレーザ光は、集光レンズ80により4分割光検出器90に集光される。本実施形態において、ナイフエッジ検出用光学素子70、集光レンズ80、および4分割光検出器90は、対物レンズ50の光軸方向についての媒体100の変位を検出する検出デバイスを構成する。なお、開口制限素子60をナイフエッジ検出用光学素子70と集光レンズ80の間に挿入する構成としてもよい。
図3は、4分割光検出器90の各分割セルと演算を示している。4分割光検出器90は略同一形状を有する4つの分割セルA、B、C、Dを含む光電変換素子であり、各セル上に照射されたレーザ光の光量に比例した電流が各セルから出力される。各セルから出力された電流は、図示しない電流−電圧変換素子により、電流に比例した電圧に変換される。こうして発生した、各セルに照射された光量に比例した電圧は、差動増幅器91に入力される。差動増幅器91は、電圧(A+C)−(B+D)の演算結果に相当するFES(Focus Error Signal:フォーカスエラー信号)を出力する。このFESは、媒体100と対物レンズ50との間の、図1に示したz方向の相対変位を示す検出信号である。
<ナイフエッジ法による変位検出>
本実施形態に適用されたダブルナイフエッジ法について、図4を参照して説明する。図4に関しては、説明の便宜上、開口制限素子60の存在を考慮していない。
図4Aは、対物レンズ50により集光されたレーザ光の集光位置が変位検出対象である媒体100の表面110上に一致している場合、すなわち変位0(合焦)の場合を表している。この場合、媒体100からの反射光は、対物レンズ50を通って平行光となり、リレーレンズ40、ビームスプリッタ30を経てナイフエッジ検出用光学素子70に入射する。ナイフエッジ検出用光学素子70は、2つの偏向プリズムが入射光を互いに紙面上下逆方向に偏向させるように接合されたものである。該2つの偏向プリズムの接合面の位置は、平行光の光束をほぼ二分割する位置に設定される。したがってナイフエッジ検出用光学素子70は、入射光の略半分を紙面上方向に偏向させ、もう一方の略半分を紙面下方向に偏向させる。
このように互いに逆の方向に偏向された2つの光束は、それぞれ集光レンズ80により収束光となり、集光レンズ80の焦点位置に設置された4分割光検出器90に集光される。上方向に偏向された光束は、4分割光検出器90の上方2検出器(B,C)の中間に集光される。また、下方向に偏向された光束は、4分割光検出器90の下方2検出器(A,D)の中間に集光される。このとき、4分割光検出器90による演算結果FES=(A+C)−(B+D)は、ほぼゼロとなる。
図4Bは、対物レンズ50により集光されたレーザ光の集光位置に対して、変位検出対象である媒体100の表面110が対物レンズ50に近い側にずれている場合(拡散)を示している。この場合、媒体100からの反射光は、対物レンズ50を通って拡散光となり、リレーレンズ40、ビームスプリッタ30を経てナイフエッジ検出用光学素子70に入射する。ナイフエッジ検出用光学素子70は、図4Aの場合と同様に、入射光の略半分を紙面上方向に偏向させ、もう一方の略半分を紙面下方向に偏向させる。
このように互いに逆の方向に偏向された2つの光束は、それぞれ集光レンズ80により収束光となり、4分割光検出器90上に集光される。このとき収束光のビームウエストは、集光レンズ80から4分割光検出器90よりも遠い位置となる。したがって、4分割光検出器90の上方2検出器において、収束光の半光束と同じ側、すなわち検出セルCが主に光照射される。一方、4分割光検出器90の下方2検出器においては、収束光の半光束と同じ側、すなわち検出セルAが主に光照射される。このとき、4分割光検出器90による演算結果FES=(A+C)−(B+D)は、正の値となる。
図4Cは、対物レンズ50により集光されたレーザ光の集光位置に対して、変位検出対象である媒体100の表面110が対物レンズ50から遠い側にずれている場合(収束)を示している。この場合、媒体100からの反射光は、対物レンズ50を通って収束光となり、ナイフエッジ検出用光学素子70に入射する。ナイフエッジ検出用光学素子70は、図4Aの場合と同様に、入射光の略半分を紙面上方向に偏向させ、もう一方の略半分を紙面下方向に偏向させる。
このように互いに逆の方向に偏向された2つの光束は、それぞれ集光レンズ80により収束光となり4分割光検出器90上に集光される。このとき収束光のビームウエストは、集光レンズ80から4分割光検出器90よりも近い位置となる。したがって、4分割光検出器90の上方2検出器において、収束光の半光束と反対側、すなわち検出セルBが主に光照射される。一方、4分割光検出器90の下方2検出器においては、収束光の半光束と反対側、すなわち検出セルDが主に光照射される。このとき、4分割光検出器90による演算結果FES=(A+C)−(B+D)は、負の値となる。
したがって、ナイフエッジ検出用光学素子70、集光レンズ80、および4分割光検出器90を利用し、4分割光検出器90から出力される演算結果FESにより変位検出対象である媒体100の、対物レンズ50の光軸方向に対する変位を検出することができる。図5に、媒体100の、対物レンズ50の光軸方向に対する変位とFESの関係を計算した結果のグラフを示す。同グラフにおいて、横軸は媒体変位(フォーカスエラー;単位は(μm))を示し、縦軸は変位検出信号(フォーカスエラー信号;FES(a.u.))を示している。同グラフによれば、媒体変位±5μm程度の範囲において、媒体変位とほぼ比例したFESが得られていることが分かる。
なお、本例では、ナイフエッジ検出用光学素子70に複合プリズムを用いたが、光学的に同様の機能を有する素子であれば、これに限ったものではなく、例えば回折光学素子を用いることも可能である。図6に、複合プリズムによるナイフエッジ検出用光学素子70に代わる回折光学素子75を示す。回折光学素子75は、プレート状の光透過性素子であり、中央部に透過光を回折させるための回折パターンが施してある。この回折光学素子75は、中央を境界として左側の回折パターンと右側の回折パターンが互いに異なっており、これにより上述の複合プリズムによるナイフエッジ検出用光学素子70と同様な機能を有する。例えば、左側の回折パターンを透過した光は上方に回折し、右側の回折パターンを透過した光は下方に回折する。
<開口制限素子の機能>
次に、本実施形態の特徴に係る開口制限素子60について説明する。開口制限素子60は、変位検出対象である媒体100が図1に示したy軸回りに回転することによる変位検出信号への影響を抑制するための素子である。本実施形態において、開口制限素子60は図1に示した対物レンズ50、リレーレンズ40、ビームスプリッタ30、ナイフエッジ検出用光学素子70、および対物レンズ80を結ぶ光路において、ビームスプリッタ30とナイフエッジ検出用光学素子70の間に配置される。
開口制限素子60は、媒体100からの反射光の光束がビームスプリッタ30において反射し、当該開口制限素子60に入射する際に、その光束の一部を遮光するように開口が制限された素子である。開口制限素子60の開口形状は、例えば、図7Aに示すような矩形や、図7Bに示すような円形であってもよい。対物レンズ50の開口半径をaとした場合、矩形開口制限素子60aの開口部の一辺の長さは2aであることが好ましい。また、円形開口制限素子60bの開口半径はaと同一であることが好ましい。
図8は、開口制限素子60を設置した位置における入射光束(中心Ob)と、開口制限素子60(中心Oa)との位置関係を示している。開口制限素子60は、x軸方向に沿って、その中心Oaを入射光束の中心Obからdだけずらして配置される。開口制限素子60に入射する光束は、光源10からの光が媒体100において反射し、対物レンズ50およびビームスプリッタ30を経た反射光の光束である。中心Obは、対物レンズ50の光軸に一致する。ずれ量dは、媒体100がy軸回りに回転する最大回転角度に応じて決定される。ずれ量dをどのようにして決定するかについて、図9を参照して説明する。
図9は、媒体100からの反射光と対物レンズ50の開口との位置関係を示している。図9Aは媒体100が対物レンズ50に正対している場合(媒体回転角度=0°)を示し、図9Bは媒体100が対物レンズ50の光軸に対して角度βだけy軸回りに回転した場合(媒体回転角度=β)を示している。対物レンズ50の開口数をNA、焦点距離をf、開口半径をaとすると、
NA=a/f=sinθ
という関係が一般に成り立つ。θは対物レンズ50により集光される光束が作る円錐の円錐面と光軸のなす角である。媒体100が角度βだけ回転した場合には、媒体100による反射光が作る円錐状の光束の中心軸101は、入射光の光軸である対物レンズ50の光軸102に対して角度α=2βだけ傾斜する。反射光の光束の中心軸101が対物レンズ50の開口平面に交わる点と対物レンズ50の開口中心との間の距離dは、
d=f×cosθ×tanα
によって表される。このように反射光の光束はその中心が対物レンズ50の開口中心から距離dだけずれることになる。したがって、媒体100の回転角度がβであるとき、開口制限素子60の中心Oaの、入射光束の中心Obに対するずれ量は、このdに等しい値とすることが好ましい。実施形態においては、最大回転角度に相当するβの値に応じて、上記に従いずれ量dを決定することが好ましい。この理由について、以下に詳述する。
図10は、開口制限素子60を設置する位置におけるビームプロファイルを媒体の回転角度ごとに示したものである。
媒体100の回転角度βが0であって、開口制限素子が存在しない場合、図10Aに示すようにビームプロファイルは対物レンズ50の開口に相似な円形プロファイルとなる。次に、媒体100の回転角度βが20°であって、開口制限素子が存在しない場合、媒体100からの反射光が対物レンズ50の開口でけられることにより、図10Bに示すようにビームプロファイルは、その一部が欠けた木の葉状となる。
仮に、媒体100の回転角度が0〜20度の範囲である場合、このような媒体100の回転角度によらず図10Bのようなビームプロファイルが得られることが、変位検出感度一定の観点から望ましい。媒体100の回転角度によらず、図10Bのようなビームプロファイルが得られるようにするため、開口制限素子60は設けられる。
図10Cは、入射光束の半分を遮光するため、図7Aに示した矩形開口制限素子60aを設置した場合のビームプロファイルである。このとき、媒体100の回転角度βは0°である。媒体100からの反射光が対物レンズ50の開口でけられるのではなく、同反射光が矩形開口制限素子60aによってけられた結果、このようなビームプロファイルが得られる。この図10Cのビームプロファイルは、開口制限素子を設置しない図10Aの場合と比べると、媒体100の回転角度βが20°である図10Bの場合に近いビームプロファイルが得られている。
さらに、図10Dは、ずらし量d=aとして図7Bに示した円形開口制限素子60bを設置した場合のビームプロファイルである。媒体100の回転角度βは0°である。この場合、媒体100の回転角度βが20°である図10Bの場合とほぼ同様のビームプロファイルが得られている。したがって円形開口制限素子60bをずれ量d=aとする条件で設置した場合に、変位検出感度の安定化が期待される。
開口制限素子の設置有無および開口形状の違いに応じて、媒体100の変位検出感度が傾斜角度によってどのように変化するのかを表したのが図11である。横軸は媒体100の傾斜角度(deg)を示し、縦軸は正規化感度(変位検出感度)を示している。実線は円形開口制限素子60bを設置する場合であり、一点鎖線は矩形開口制限素子60aを設置する場合であり、破線は開口制限素子を設置しない場合である。
開口制限素子60を設置しない場合、変位検出感度は媒体100の傾斜と共にほぼ線形に低下し、20度傾斜時に0度傾斜時の約3分の1の感度となる。一方、開口制限素子を設けた場合は、媒体100の傾斜による検出感度の低下が抑制される。特に、円形開口制限素子60bを設置した場合には、媒体100の傾斜角0〜20度の範囲での検出感度は±10%の誤差範囲内に収まり、良好な変位検出特性が得られることが分かる。
以上説明した実施形態によれば、媒体100からの反射光の光束がビームスプリッタ30において反射して入射する際に、その光束の一部を遮光するように開口が制限された開口制限素子60を備える構成としていることから、変位検出対象である媒体100が傾斜することによる変位検出信号への影響を抑制することができる。したがって、傾斜する媒体100に対して、変位検出感度の変化が抑制された精度のよい変位検出を行なうことが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。

Claims (8)

  1. 光を発生する光源と、
    照射される前記光の光軸方向と直交する回転軸を中心に回転可能な媒体に向けて前記光を集光する対物レンズと、
    前記媒体において反射し、前記対物レンズを透過した反射光を分離するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタにより分離された反射光の一部を遮るように開口が制限された開口制限素子と、
    前記開口制限素子を経た反射光に基づいて、前記対物レンズの光軸方向についての前記媒体の変位を検出する検出デバイスと、を具備し、
    前記光軸方向をz軸とし、前記回転軸をy軸とし、前記z軸および前記y軸のいずれとも直交する軸をx軸としたとき、前記開口制限素子は、前記光軸から前記x軸に沿って一定量ずれた位置に開口中心を有することを特徴とする変位検出装置。
  2. 前記位置が、前記媒体の最大回転角度に応じて定められる請求項1記載の装置。
  3. 前記開口は矩形状である請求項1記載の装置。
  4. 前記開口は円形状である請求項1記載の装置。
  5. 前記位置は、前記媒体の最大回転角度に応じて定められる請求項3記載の装置。
  6. 前記検出デバイスは、ナイフエッジ法による変位検出効果を発生する光学素子を具備する請求項1記載の装置。
  7. 前記媒体はホログラフィック記録媒体を含み、前記回転方向は角度多重記録方向を含む請求項1記載の装置。
  8. 光を発生する光源と、
    照射される前記光の光軸方向と直交する回転軸を中心に回転可能な媒体に向けて前記光を集光する対物レンズと、
    前記媒体において反射し、前記対物レンズを透過した反射光を分離するビームスプリッタと、
    前記ビームスプリッタにより分離された反射光の一部を遮るように開口が制限された開口制限素子と、
    前記開口制限素子を経た反射光に基づいて、前記光軸方向についての前記媒体の変位を検出する検出デバイスと、を具備し、
    前記開口制限素子は、前記光軸から前記光軸方向および回転軸のいずれとも直交する軸に沿って一定量ずれた位置に開口中心を有することを特徴とする変位検出装置。
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