JP5492185B2 - ガスケットおよびシリンジ - Google Patents

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Description

本発明は、ガスケットおよびシリンジに関する。
無菌的に薬液が充填することができるシリンジが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1のシリンジは、シリンジ外筒と、シリンジ外筒内に収納され、当該シリンジ外筒内を摺動可能なガスケットと、ガスケットに連結され、当該ガスケットを移動操作するプランジャとを有し、シリンジ外筒とガスケットとで囲まれた空間内に薬液が充填される。特許文献1のシリンジでは、ガスケットとプランジャとの連結は、螺合により行われる。このため、ガスケットには、その基端内周部に雌ネジが形成され、プランジャには、その先端外周部に雄ネジが形成されている。雌ネジおよび雄ネジのネジ山の高さは、それぞれ、一定となっている。また、ガスケットには、その外周部に周方向に沿って突出し、長手方向に沿って互いに離間した複数の突部が突出形成されている。
このような構成のシリンジに薬液を充填してプレフィルドシリンジを製造することができる。プレフィルドシリンジは、次のようにして製造される。まず、滅菌された空のシリンジ外筒に無菌下で薬液を充填して、その後、ガスケットを挿入する(第1工程)。次いで、プランジャロッドをガスケットに連結して、プレフィルドシリンジを完成させる(第2工程)。
第1工程では、ガスケットは、各突部がそれぞれシリンジ外筒の内壁(内周面)により押圧された状態となっている。このため、雌ネジの突部に対応する部分(突部の内側直近部分)は、内径が縮径され、ネジ山の高さが高くなる。この状態で第2工程に移行して、プランジャロッドをガスケットに連結しようとすると、ガスケットの雌ネジの内径が縮径した分、プランジャロッドの雄ネジが螺合し難くなり、その連結操作を容易に行なうことができないという問題があった。このような問題は、特に、内径が7mm以下の細径のシリンジ外筒を有するプレフィルドシリンジを製造する際に生じる。
また、この問題を解消しようとして、ガスケットの雌ネジおよびプランジャロッドの雄ネジのネジ山の高さをそれぞれ低くした場合には、互いのネジ山同士の螺合力を、プランジャロッドを操作したときに当該プランジャロッドからガスケットが離脱しない程度の大きさに確保することができないという問題が生じる。
特開2007−289677号公報
本発明の目的は、押し子を連結する際、その連結操作を容易に行なうことができ、また、押し子と強固に連結することができるガスケットおよびシリンジを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、
先端外周部に雄ネジが形成された押し子の前記雄ネジに螺合によって連結され、前記押し子をその長手方向に沿って操作することによりシリンジ外筒内で摺動するガスケットであって、
中空部を有し、該中空部の内周部に前記雄ネジが螺合する雌ネジが形成されたガスケット本体と、
前記ガスケット本体の外周部にその周方向に沿って突出し、前記ガスケット本体の軸方向に沿って互いに離間して配置された複数の突部とを備え、
当該ガスケットが前記シリンジ外筒内に未だ挿入されていない未挿入状態で、前記突部の内側直近部分のネジ山が、それ以外の部分のネジ山よりも低いものであることを特徴とするガスケットである。
また、本発明のガスケットでは、当該ガスケットを前記シリンジ外筒内に挿入した挿入状態では、前記各突部がそれぞれ前記シリンジ外筒の内周面に押圧されて、前記雌ネジのネジ山は、その高さの差が零に近づくように構成されているのが好ましい。
また、本発明のガスケットでは、前記未挿入状態での前記雌ネジのネジ山の高さの差は、0.08〜0.30mmであるのが好ましい。
また、本発明のガスケットでは、前記雌ネジは、前記未挿入状態で、その高さが低い方のネジ山の歯厚が、高さが高い方のネジ山の歯厚よりも厚いものであるのが好ましい。
また、本発明のガスケットでは、前記雌ネジのピッチは、1.0〜4.0mmであるのが好ましい。
また、本発明のガスケットでは、前記未挿入状態での前記ガスケットの前記突部を有する部分の外径は、前記シリンジ外筒の内径よりも3〜20%大きいのが好ましい。
また、本発明のガスケットでは、前記挿入状態では、前記雌ネジと前記雄ネジとの間には、空隙が形成されるのが好ましい。
また、本発明のガスケットでは、前記雌ネジのネジ山の頂部は、丸みを帯びた部分を有するのが好ましい。
また、本発明のガスケットでは、前記突部は、2つ離間して配置されており、その離間距離は、1〜10mmであるのが好ましい。
また、本発明のガスケットでは、前記2つの突部の間に、前記雌ネジが形成されているのが好ましい。
また、本発明のガスケットでは、前記押し子の前記雄ネジのネジ山は、その高さが一定であるのが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明は、
本発明のガスケットを備えたシリンジであって、
前記シリンジの外筒の内径が7mm以下のものであることを特徴とするシリンジである。
上記目的を達成するために、本発明は、
本発明のガスケットと、
前記ガスケットが挿入されるシリンジ外筒と、
前記ガスケットの前記雌ネジと螺合する雄ネジが形成された押し子とを備えることを特徴とするシリンジである。
図1は、本発明のシリンジをプレフィルドシリンジに適用した場合を示す部分縦断面図である。 図2は、本発明のガスケットの未挿入状態での縦断面図である。 図3は、本発明のガスケットの挿入状態での縦断面図である。
以下、本発明のガスケットおよびシリンジを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のシリンジをプレフィルドシリンジに適用した場合を示す部分縦断面図、図2は、本発明のガスケットの未挿入状態での縦断面図、図3は、本発明のガスケットの挿入状態での縦断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図2中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
図1に示すプレフィルドシリンジ(以下単に「シリンジ」と言う)1は、シリンジ1内部(内腔部24)に予め薬液100が収納されてなるものである。このシリンジ1は、シリンジ外筒2と、シリンジ外筒2の内腔部24に挿入されるガスケット3と、ガスケット3を移動操作する押し子(プランジャロッド)40と、シリンジ外筒2の先端部(口部22)に設けられているロックアダプタ(接続部材)23と、ロックアダプタ23に螺合するキャップ25と、シリンジ外筒2とガスケット3とで形成された空間(内腔部24)に充填された薬液100とで構成されている。
シリンジ外筒2は、底部211を有する有底筒状の部材で構成されている。このシリンジ外筒2としては、その内径が7mm以下のものが好ましく、3〜6mmのものがより好ましい。これにより、一般的に、シリンジ1が細径のものであるということができる。
シリンジ外筒2の底部211の中央部には、シリンジ外筒2の胴部に対し縮径した口部22が一体的に形成されている。
この口部22の内部には、薬液100が通過可能な流路221が形成され、この流路221は、シリンジ外筒2の内腔部24と連通している。
なお、シリンジ外筒2の外周面27には、内腔部24中の薬液100の液量を示す目盛り(図示せず)が付されている。
キャップ25は、有底筒状の部材で構成されており、その外周面には、ロックアダプタ23の雌ネジと螺合する雄ネジ(図示せず)が形成されている。
このキャップ25の雄ネジとロックアダプタ23の雌ネジとを螺合することにより、キャップ25とロックアダプタ23とが接続、すなわち、キャップ25がシリンジ外筒2の口部22に装着される。これにより、口部22の先端開口を封止することができ、よって、充填された薬液100が口部22の先端開口から漏れるのを防止することができる。
このようなシリンジ外筒2内には、弾性材料で構成されたガスケット3が収納(挿入)されている。ガスケット3は、押し子40をその長手方向に沿って操作することにより、シリンジ外筒2内で摺動することができる。ガスケット3の構成については、後述する。
ガスケット3には、ガスケット3をシリンジ外筒2内で長手方向に移動操作する押し子40が連結されている。
押し子40は、本体部400を有している。本体部400は、横断面が十字状の部材で構成されている。また、本体部400の先端外周部には、雄ネジ401が形成されている。この本体部400(押し子40)の雄ネジ401とガスケット3の雌ネジ33とを螺合することにより、押し子40とガスケット3とが連結する。また、図3に示すように、雄ネジ401のネジ山402は、その高さが一定となっている。
本体部400の基端には、フランジ状の指当て部405が形成されている。この指当て部405の先端面あるいは基端面に指を当てて、押し子40を基端方向へ引いたり先端方向へ押したりする。
なお、シリンジ外筒2(ロックアダプタ23を含む)およびキャップ25の構成材料としては、それぞれ、例えば、各種の硬質樹脂材料や、各種のガラス材料等を用いることができる。また、シリンジ外筒2の構成材料は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明である。
また、ガスケット3の構成材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブチルゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系等の各種熱可塑性エラストマー等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合して用いることができる。
また、薬液100としては、例えば、塩化ナトリウムや乳酸カリウム等の電解質補正用注射液、ビタミン剤、ワクチン、抗生物質注射液、ステロイド剤、蛋白質分解酵素阻害剤、脂肪乳剤、各種蛋白製剤、抗癌剤、麻酔薬、覚せい剤、麻薬のような各種薬液、各種診断薬等が挙げられる。
次に、ガスケット3について、図2、図3を参照しつつ詳細に説明する。
図2、図3に示すように、ガスケット3は、中空部を有する円筒状のガスケット本体30と、ガスケット本体30の外周部36に突出形成された第1の突部31と第2の突部32とを有している。このガスケット3は、前述した弾性材料で構成され、例えば、金型成形により製造することができる。
ガスケット本体30の先端部には、その外径が先端方向に向かって漸減したテーパ状をなすテーパ部34が形成されている。
ガスケット本体30の基端面35には、当該基端面に開口する凹部が形成されおり、その内周部に、後述する雌ネジ33が設けられている。
なお、ガスケット本体30の外周部36は、本実施形態においては、第2の突部32よりも先端側の部分361の外径φd3と、第2の突部32よりも基端側の部分362の外径φd4とは、互いに大きさが異なっているが、この限りではない。図2に示す構成では、外径φd3は、外径φd4よりも小さく設定されている。
ガスケット本体30の外周部36には、第1の突部31、第2の突部32が形成されている。第1の突部31、第2の突部32がシリンジ外筒2の内周面21に対し密着することで、液密性(気密性)を確実に保持することができる。
ガスケット3では、第1の突部31は、ガスケット本体30の最先端部に配置され、第2の突部32は、第1の突部31よりも基端側であってガスケット本体30の軸方向の途中(基端部近傍)に配置されている。すなわち、第1の突部31と第2の突部32とは、ガスケット本体30の軸方向に沿って互いに離間して配置されている。なお、第1の突部31と第2の突部32との離間距離は、1〜10mmであるのが好ましく、2〜6mmであるのがより好ましい。
このように第1の突部31と第2の突部32とが離間していることにより、ガスケット3がシリンジ外筒2内で安定して支持される、すなわち、ガスケット3の軸がシリンジ外筒2の軸に対して傾くのを防止することができる。これにより、ガスケット3の移動操作を円滑かつ確実に行なうことができる。
また、第1の突部31、第2の突部32は、それぞれ、その形状が、ガスケット本体30の外周部36の周方向に沿って突出したリング状をなしている。第1の突部31、第2の突部32は、それぞれ、ガスケット3がシリンジ外筒2内に未だ挿入されていない未挿入状態(図2に示す状態)で、ガスケット3の第1の突部31および第2の突部32を有する部分の外径φd1は、シリンジ外筒2の内径φd2よりも3〜20%大きいのが好ましく、4〜15%大きいのがより好ましい。例えば、外径φd1を5.3mmとした場合、内径φd2を4.9mmとすることができる。
このように外径φd1が内径φd2よりも大きいことにより、ガスケット3をシリンジ外筒2内に挿入した挿入状態(図3に示す状態)では、第1の突部31、第2の突部32がそれぞれ、ガスケット3自身の弾性力に抗して、シリンジ外筒2の内周面21に押圧される。これにより、第1の突部31、第2の突部32がシリンジ外筒2の内周面21に確実に密着し、よって、シリンジ外筒2内の液密性をより確実に保持することができる。
さて、前述したように、ガスケット本体30の内周部には、雌ネジ33が形成されている。この雌ネジ33は、押し子40の雄ネジ401が螺合する部位である。ガスケット3の基端面35に押し子40のフランジ部406が当接するまで、ガスケット3の雌ネジ33と押し子40の雄ネジ401とが螺合することにより、ガスケット3と押し子40とが連結する。
雌ネジ33は、本実施形態では、第1の突部31と第2の突部32との間に形成されている。そして、図2に示すように、未挿入状態では、第1の突部31、第2の突部32のそれぞれの内側直近部分のネジ山331の高さH1が、それ以外の部分のネジ山332の高さH2よりも低いものである。ここで、「突部の内側直近部分のネジ山」とは、側面視で、外周部36を挟んで突部と重なる雌ネジ33のネジ山であり、突部の裾部321と雌ネジ33のネジ山の裾部336とが重なる部分(交差する交差部333)を有するものを含むものとする。
このような雌ネジ33を有するガスケット3を、シリンジ外筒2の基端開口26から当該シリンジ外筒2内に挿入すると、図3に示す挿入状態となる。この挿入状態では、第2の突部32(第1の突部31についても同様)がシリンジ外筒2の内周面21に当該シリンジ外筒2の中心軸側に向かって押圧される。この第2の突部32が押圧された分、ネジ山331では、交差部333が変形して、高さH1が増大し、高さH2と同じとなる。これにより、雌ネジ33は、ネジ山331、332の高さが一定のものとなる。
ところで、仮に、ガスケット3が、未挿入状態で雌ネジ33のネジ山331の高さH1がネジ山332の高さH2と同じ高さ、すなわち、ネジ山331、332の高さが一定である場合、当該ガスケット3を挿入状態とすると、前述したように第1の突部31、第2の突部32がそれぞれシリンジ外筒2の内周面21に押圧されるため、その分、高さH1が増大し、高さH2を超えてしまう。そして、この挿入状態のガスケット3に押し子40を連結しようとして、押し子40をその軸回りに回転すると、押し子40のネジ山402とガスケット3のネジ山331とが過剰に係合して(噛み合って)しまい、ガスケット3が押し子40ともに回転してしまう。このため、ガスケット3が捩れ等の変形をしたり、その変形によってガスケット3の第1の突部31、第2の突部32とシリンジ外筒2の内周面21との間に隙間が生じて、薬液100が漏れたり、内部の無菌性が破壊されたりする等の不具合が生じる。
これに対し、前述したように、本発明のガスケット3では、図3に示す挿入状態で、第1の突部31、第2の突部32に対する押圧分を考慮して、ネジ山331、332の高さの差が確実に零に近づくよう構成されている。これにより、挿入状態のガスケット3に押し子40を連結しようとして、押し子40をその軸回りに回転すると、押し子40のネジ山402とガスケット3のネジ山331とが適度に噛み合う、すなわち、ネジ同士の間に適度なクリアランス(空隙)37が形成される。これにより、ガスケット3が回転せずに、当該ガスケット3と押し子40とが確実に螺合する。このように、ガスケット3では、前記不具合が生じるのが確実に防止され、よって、押し子40を連結する連結操作を容易に行なうことができる。
また、押し子40のネジ山402とガスケット3のネジ山331とは、押し子40がガスケット3から不本意に離脱が防止される程度に確実に噛み合っている。これにより、押し子40とガスケット3とが強固に連結される。
また、雌ネジ33のネジ山331、332の頂部334には、それぞれ、丸みを帯びた角部335が形成されている。一方、図3に示すように、押し子40の雄ネジ401のネジ山402の頂部403にも、丸みを帯びた角部404が形成されている。これにより、押し子40をその軸回りに回転させて、ガスケット3の雌ネジ33と押し子40の雄ネジ401とを螺合する際、その操作を容易に行なうことができる。
未挿入状態でのネジ山331の高さH1とネジ山332の高さH2との差は、各交差部333の変形量にもよるが、例えば、0.08〜0.30mmであるのが好ましく、0.10〜0.24mmであるのがより好ましい。これにより、挿入状態で、ネジ山331、332の高さが確実に一定となる。
また、未挿入状態では、そのネジ山331の歯厚は、ネジ山332の歯厚よりも厚くなっている。これにより、ガスケット3のネジ山331の裾部336の角度が一定となり、押し子40のネジ山402の裾部と密着するようになるため、ガスケット3の裾部336と押し子40の裾部との間の摩擦が大きくなる。よって、押し子40を外す方向に回転させにくくなり、押し子40が外れにくくなると言う利点がある。なお、歯厚の差は、例えば、0.05〜0.20mmであるのが好ましい。また、歯厚の測定方法としては、特に限定されず、例えば、またぎ歯厚法、歯圧ノギスによる方法等が挙げられる。
雌ネジ33のピッチPは、特に限定されないが、例えば、1.0〜4.0mmであるのが好ましい。これにより、ガスケット3の雌ネジ33と押し子40の雄ネジ401とが容易かつ確実に螺合し、よって、ガスケット3と押し子40とが強固に連結される。
以上、本発明のガスケットおよびシリンジを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ガスケットおよびシリンジを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、ガスケットは、2つの突部が形成されたものに限定されず、例えば、3つ以上の突部が形成されたものであってもよい。
また、ガスケットは、最も先端側に位置する突部の内側直近の部分のネジ山も、未挿入状態で低いものとなっているが、これに限定されず、例えば、当該ネジ山が高いものであってもよい。
本発明のガスケットは、先端外周部に雄ネジが形成された押し子の前記雄ネジに螺合によって連結され、前記押し子をその長手方向に沿って操作することによりシリンジ外筒内で摺動するガスケットであって、中空部を有し、該中空部の内周部に前記雄ネジが螺合する雌ネジが形成されたガスケット本体と、前記ガスケット本体の外周部にその周方向に沿って突出し、前記ガスケット本体の軸方向に沿って互いに離間して配置された複数の突部とを備え、当該ガスケットが前記シリンジ外筒内に未だ挿入されていない未挿入状態で、前記突部の内側直近部分のネジ山が、それ以外の部分のネジ山よりも低いものである。そのため、未挿入状態では、雌ネジは、その突部の内側直近部分のネジ山が、それ以外の部分のネジ山よりも低いものである。そして、このような雌ネジを有するガスケットをシリンジ外筒内に挿入した挿入状態では、各突部がそれぞれシリンジ外筒の内周面に押圧されることとなる。この突部が押圧された分、高さが低い方のネジ山は、その高さが増大し、高さが高い方のネジ山と同じ高さとなる。
ところで、仮に、ガスケットが、未挿入状態でネジ山の高さが一定である場合、当該ガスケットを挿入状態とすると、前述したように各突部がそれぞれ押圧されるため、その分、ネジ山が部分的に高さが突出した状態となる。そして、この状態のガスケットに押し子を連結しようとして、押し子をその軸回りに回転すると、押し子の雄ネジのネジ山とガスケットの雌ネジのネジ山とが過剰に噛み合ってしまい、ガスケットが押し子ともに回転してしまう。このため、ガスケットが捩れ等の変形をしたり、その変形によってガスケットの突部とシリンジ外筒の内周面との間に隙間が生じて、例えば内部の無菌性が破壊されたりする等の不具合が生じる。
これに対し、前述したように、本発明のガスケットでは、挿入状態で、ネジ山の高さが一定となるよう構成されている。これにより、挿入状態のガスケットに押し子を連結しようとして、押し子をその軸回りに回転すると、押し子の雄ネジのネジ山とガスケットの雌ネジのネジ山とが適度に噛み合う。これにより、ガスケットが回転せずに、当該ガスケットと押し子とが確実に螺合する。このように、前記不具合が生じるのが確実に防止され、よって、押し子を連結する連結操作を容易に行なうことができる。
また、押し子の雄ネジのネジ山とガスケットの雌ネジのネジ山とは、押し子がガスケットから不本意に離脱が防止される程度に確実に噛み合っている。これにより、押し子とガスケットとが強固に連結される。
従って、本発明のガスケットは、産業上の利用可能性を有する。

Claims (7)

  1. 先端外周部に雄ネジが形成された押し子の前記雄ネジに螺合によって連結され、前記押し子をその長手方向に沿って操作することによりシリンジ外筒内で摺動するガスケットであって、
    中空部を有し、該中空部の内周部に前記雄ネジが螺合する雌ネジが形成されたガスケット本体と、
    前記ガスケット本体の外周部にその周方向に沿って突出し、前記ガスケット本体の軸方向に沿って互いに離間して配置された複数の突部とを備え、
    当該ガスケットが前記シリンジ外筒内に未だ挿入されていない未挿入状態で、前記突部の内側直近部分のネジ山が、それ以外の部分のネジ山よりも低いものであることを特徴とするガスケット。
  2. 当該ガスケットを前記シリンジ外筒内に挿入した挿入状態では、前記各突部がそれぞれ前記シリンジ外筒の内周面に押圧されて、前記雌ネジのネジ山は、その高さの差が零に近づくように構成されている請求項1に記載のガスケット。
  3. 前記未挿入状態での前記雌ネジのネジ山の高さの差は、0.08〜0.30mmである請求項1に記載のガスケット。
  4. 前記雌ネジは、前記未挿入状態で、その高さが低い方のネジ山の歯厚が、高さが高い方のネジ山の歯厚よりも厚いものである請求項1に記載のガスケット。
  5. 前記雌ネジのピッチは、1.0〜4.0mmである請求項1に記載のガスケット。
  6. 前記未挿入状態での前記ガスケットの前記突部を有する部分の外径は、前記シリンジ外筒の内径よりも3〜20%大きい請求項1に記載のガスケット。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のガスケットを備えたシリンジであって、
    前記シリンジの外筒の内径が7mm以下のものであることを特徴とするシリンジ。
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