JP5491978B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は遊技機に関し、特に、遊技役物を駆動するステッピングモータを1−2相励磁方式で定電流制御し、遊技役物の検査段階と実稼働時とでステッピングモータへ供給する駆動電流の電流値を異ならせるようにしたものである。
従来、遊技機において、図柄変動表示用の表示ベルトが掛けられた駆動ローラをステッピングモータにより回転駆動し、そのステッピングモータを定電流制御する技術(例えば、特許文献1〜3参照)が公知である。
特許文献2において、図7に基準電圧が高い場合の電流波形と低い場合の電流波形を示している。このステッピングモータの定電流制御では、マイクロコンピュータ等によるデジタル制御信号で予め設定してある基準電圧を必要に応じて設定するD/Aコンバータ等の基準電圧設定手段を有し、この基準電圧設定手段により、高トルクを必要とする高速回転時には駆動電流(基準電圧)を増大させ、高トルクを必要としない低速回転時には駆動電流を減少させる。
特許文献3のステッピングモータの定電流制御では、ステッピングモータに供給する電源電圧のPWM波形のデューティ比を変化させてモータ電流値を変更し、モータ電流値が高速回転時には高くなり低速回転時には低くなるようにする。また、電源電圧が変動した場合を想定し、基準電圧と電源電圧とを比較して、基準電圧よりも電源電圧が低くなった場合に、モータ電流値が一定に保たれるように、デューティ比を決定する。
特開2004−174055号公報 特開平11−262558号公報 特開平10−234953号公報
従来、1相励磁方式や2相励磁方式(特に2相励磁方式)でステッピングモータを定電流制御で駆動する場合、所定の低速領域において、モータ固有の共振(乱調)現象が発生する問題がある。特に、役物装置の構造上(大型化且つ高密度化に伴って)、ステッピングモータの駆動系に減速ギア機構を設けないようにした場合、遊技役物を低速で駆動することも多いため、前記問題が頻繁に発生する。また、1相励磁方式や2相励磁方式では、ステッピングモータ(遊技役物)を細かく制御できないという問題もある。そこで、1−2相励磁方式を採用することが考えられる。尚、特許文献2,3には、ステッピングモータの低速回転時には、駆動電流を減少させて低トルクで回転させている。
また、遊技機において、遊技役物の大型化や動作の高速化、複雑化等に伴って、予め(この遊技機の出荷前に)、遊技役物が正常に動作するか、遊技役物の正常な動作が長期間に亙って持続するか検査する役物検査の必要性が高く、そして、その役物検査の高い信頼性が求められる。しかし、遊技役物を駆動するステッピングモータを定電流制御する場合、役物検査を実際の遊技で動作させる電流値にて行うのでは、実際の遊技において、遊技役物が正常に動作するか、遊技役物の正常な動作が長期間に亙って持続するか不安がある。特許文献1〜3には、このような役物検査について開示示唆されていない。
本発明の目的は、ステッピングモータを定電流制御する技術を改良し、所定の低速領域でもステッピングモータを正常に駆動させ(共振現象を抑え)、しかも遊技役物の検査に利用して、遊技役物が正常に動作するか、遊技役物の正常な動作が長期間に亙って持続するか簡単に確実に検査し、その役物検査の信頼性を高めることができる遊技機を提供することである。
請求項1の遊技機(1)は、遊技役物(40)と、この遊技役物(40)を駆動するステッピングモータ(42)と、このステッピングモータ(42)に駆動電流を供給する定電流制御可能なモータ駆動回路(43,43A)と、このモータ駆動回路(43,43A)にステッピングモータ(42)を駆動させる指令を入力する制御手段(29)とを備えた遊技機(1)において、前記モータ駆動回路(43,43A)は、前記ステッピングモータ(42)を駆動する駆動電流の電流値として、第1電流値とこの第1電流値よりも所定割合だけ大きい第2電流値とに択一的に切り換える為の電流値切換回路(45,45A)を備え、前記制御手段(29)は、前記モータ駆動回路(43,43A)に前記ステッピングモータ(42)を少なくとも所定の低速領域において1−2相励磁方式にて駆動させるとともに、前記電流値切換回路(45,45A)を制御して、前記駆動電流の電流値として、前記遊技役物(40)を検査段階で駆動する場合には1−2相励磁方式の1相励磁時、2相励磁時の何れのときも前記第1電流値を設定し、前記遊技役物(40)を実稼働時に駆動する場合に、前記1−2相励磁方式の1相励磁時には前記第2電流値を設定し、2相励磁時には前記第1電流値を設定するように切り換えることを特徴としている。
請求項2の遊技機(1)は、請求項1の発明において、前記モータ駆動回路(43)は、前記駆動電流の電流値を規定する基準電圧が入力されるドライバーIC(44)を備え、前記電流値切換回路(45)は、前記基準電圧の電圧値を前記第1電流値に対応する第1電圧値と、前記第2電流値に対応する第2電圧値とに択一的に切り換え可能に構成されたことを特徴としている。
請求項3の遊技機(1)は、請求項1又は2の発明において、前記電流値切換回路(45,45A)は、前記ステッピングモータ(42)の複数相に夫々供給する複数の駆動電流に対応する複数のスイッチ部(Tr1,Tr2,TrA1,TrA2)を有することを特徴としている。
請求項4の遊技機(1)は、請求項1の発明において、前記電流値切換回路(45A)は、前記ステッピングモータ(42)の駆動電流が流れる通電部にその電流値を設定する為の電流設定抵抗を有するとともに、この電流設定抵抗の抵抗値を前記第1電流値に対応する第1抵抗値と、前記第2電流値に対応する第2抵抗値とに択一的に切り換え可能に構成されたことを特徴としている。
本発明の遊技機によれば、ステッピングモータを1−2相励磁方式で駆動する場合、1相励磁方式や2相励磁方式で駆動する場合と比較して、分解能が高くなって細かく制御することができ、そして、ステッピングモータの所定の低速領域における共振(乱調)現象を抑制することができる。遊技役物を実稼働時に駆動する場合に、1−2相励磁方式の1相励磁時には第2電流値を設定するので、回転トルクを均一化することができ、しかも、所定の低速領域における共振(乱調)現象をより確実に抑制することが期待できる。
また、予め(この遊技機の出荷前に)、ステッピングモータを実稼働時に切り換えられる第2電流値よりも低い第1電流値のみに設定して定電流制御して、遊技役物を検査のため動作させることができる。つまり、ステッピングモータを定電流制御する技術を改良し、所定の低速領域でもステッピングモータを正常に駆動させ(共振現象を抑え)、しかも、遊技役物の検査に利用して、例えば、実際の遊技中にステッピングモータを駆動するモータ電源電圧が何らかの原因で低下した場合を想定して、遊技役物が正常に動作するか、遊技役物の正常な動作が長期間に亙って持続するか簡単に確実に検査(負荷試験)し、その役物検査の信頼性を高くすることができる。
実施例1のパチンコ遊技機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 可動役物装置の構成図である。 可動役物装置のモータ駆動回路の回路図である。 モータ駆動回路のドライバーIC内の回路図である。 トランジスタの状態別の基準電圧と駆動電流との関係を示す図である。 1−2相励磁方式のモディファイドハーフステップモードのタイムチャートである。 1−2相励磁方式のハーフステップモードのタイムチャートである。 役物制御処理のフローチャートである。 実施例2の図8相当のフローチャートである。 実施例3の図5相当図である。
本発明は、遊技役物と、この遊技役物を駆動するステッピングモータと、このステッピングモータに駆動電流を供給する定電流制御可能なモータ駆動回路と、このモータ駆動回路にステッピングモータを駆動させる指令を入力する制御手段とを備えたパチンコ遊技機に適用される。以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールに取付けられる外枠に開閉枠2が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、その遊技盤4の前面側に遊技領域4aが形成されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着され、その透明板3bにより遊技領域4aの前側が覆われている。
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に演出ボタン装置6が装着されている。また、開閉扉3には、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着され、その発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が存在する場合には、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に投入される。
図2、図3に示すように、遊技盤4には、多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10、第2始動口装置11、ゲート12、大入賞口装置13、複数の一般入賞口14、センタ役物15、画像表示器16、可動役物装置17、遊技表示盤19が図2に示す配置で装着され、遊技盤4の裏面側に遊技制御装置20が装着されている。
第1始動口10には入賞した遊技球を検出する第1始動口スイッチ10aが付設され、ゲート12には通過した遊技球を検出するゲートSW12aが付設され、各一般入賞口14には入賞した遊技球を検出する一般入賞口スイッチ14aが付設されている。尚、「SW」はスイッチを意味する。
第2始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11dを有する。尚、「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する。開閉部材11bは、閉位置で第2始動口11aへの遊技球の入賞を不可能にし、開位置で第2始動口11aへの遊技球の入賞を可能にする。
大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有する。開閉部材13bは、閉位置で大入賞口13aへの遊技球の入賞を不可能にし、開位置で大入賞口13aへの遊技球の入賞を可能にする。
センタ役物15は、遊技盤4の前面よりも前方へ張出すように、遊技盤4の上部から中央部分に亙って遊技領域4aの半分以上を占めるサイズで設けられ、このセンタ役物15に画像表示器16と可動役物装置17が装着されている。
遊技表示盤19は、第1特別図柄表示器19a、第2特別図柄表示器19b、普通図柄表示器19c、第1特別図柄保留ランプ19d、第2特別図柄保留ランプ19e、普通図柄保留ランプ19fを備えている。
第1特別図柄表示器19aには、第1始動口10への遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄が図柄変動後に停止表示され、第2特別図柄表示器19bには、第2始動口11aへの遊技球の入賞に基づいて第2特別図柄が図柄変動後に停止表示される。第1又は第2特別図柄表示器19a又は19bに大当り図柄が停止表示された場合、大当り遊技状態が発生して、大入賞口装置13が、開閉部材13bを開閉動作させ、通常は閉塞の大入賞口13aを複数ラウンドに亙って開閉させる。
普通図柄表示器19cには、ゲート12への遊技球の入賞(通過)に基づいて普通図柄が図柄変動後に停止表示される。普通図柄表示器19cに当り図柄が停止表示された場合、補助遊技が発生して、第2始動口装置11が、開閉部材11bを開閉動作させ、通常は閉塞の第2始動口11aを1又は複数回開閉させる。
第1特別図柄保留ランプ19dには、第1始動口10に入賞した遊技球の所謂第1保留数が最大で4個表示され、第2特別図柄保留ランプ19eには、第2始動口11aに入賞した遊技球の所謂第2保留数が最大で4個表示され、普通図柄保留ランプ19fには、ゲート12に入賞した遊技球の所謂普図保留数が最大で4個表示される。
発射ハンドル7を回動操作することで、遊技領域4aの上部に発射投入された遊技球は、複数の障害釘に当たって方向を変えながら落下して、入賞口10,11a,13a,14の何れかに入賞した場合、そこから遊技領域4a外へ排出され、入賞口10,11a,13a,14の何れにも入賞しなかった場合には、最終的に、遊技領域4aの下端部に形成されたアウト口9から遊技領域4a外へ排出される。
図3に示すように、遊技制御装置20は、主要な遊技制御を司るメイン制御装置21と、メイン制御装置21から種々の指令を受けて演出制御を司るサブ制御装置25とを備えている。メイン制御装置21は、遊技制御基板22にCPUとROMとRAMとハード乱数発生回路とを備えて構成されている。遊技制御基板22は盤用外部情報端子基板23に接続されている。
サブ制御装置25は、払出制御基板26、演出制御基板27、画像制御基板28、ランプ制御基板29に夫々CPUとROMとRAMを備えて構成され、演出制御基板27は更にRTCを備えている。払出制御基板26は枠用外部情報端子基板24に接続されている。尚、「RTC」はリアルタイムクロックを意味する。
遊技制御基板22は、第1,第2始動口SW10a,11c、ゲートSW12a、大入賞口SW13c、一般入賞口SW14aからの球検出信号と、払出制御基板26からの制御情報を受けて、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板26と演出制御基板27と盤用外部情報端子基板23に制御情報(遊技情報)を出力する。
払出制御基板26は、遊技制御基板22からの制御情報と、払出球検出SW31、球有り検出SW32、満タン検出SW33からの球検出信号を受けて、払出モータ30を制御し、入賞口10,11a,13a,14への遊技球の入賞1個について、入賞口10,11a,13a,14毎に設定された数の遊技球を貯留皿5に払出し、遊技制御基板22と枠用外部情報端子基板24に制御情報(払出情報)を出力する。
演出制御基板27は、遊技制御基板22からの制御情報と、演出ボタン装置6からのボタン操作信号を受けて、画像制御基板28に制御情報を出力し、更に、画像制御基板28からの制御情報を受けて、ランプ制御基板29に制御情報を出力する。画像制御基板28は、演出制御基板27からの制御情報を受けて、画像表示器16とスピーカ34とを制御し、演出制御基板27に制御情報を出力する。ランプ制御基板29は、演出制御基板27からの制御情報を受けて、主に画像制御基板28による制御に同期させて、枠ランプ35と盤ランプ36と可動役物装置17とを制御する。
可動役物装置17について説明する。
図4〜図6に示すように、可動役物装置17は、可動役物40(遊技役物40)と、可動役物40の原点位置を検出する原点SW41と、可動役物40を駆動するステッピングモータ42と、ステッピングモータ42に駆動電流Iを供給する定電流制御可能なモータ駆動回路43とを備え、ランプ制御基板29(サブ制御装置25)が、可動役物40を選択された或いは予め決められた動作パターンで動作させるように、モータ駆動回路43にステッピングモータ42を駆動させるモータ駆動指令を入力する。
可動役物40は、パチンコ遊技機1の遊技演出を行うものであり、例えば、図2に示す剣やロゴ等からなり、遊技盤4の盤面と平行方向に移動したり回転したりして動作し、遊技演出性を高める。そして、この可動役物40が正常に動作するか、可動役物40の正常な動作が長期間に亙って持続するか、予め(パチンコ遊技機1の出荷前に)検査する。
図5に示すように、モータ駆動回路43は、ドライバーIC44と電流値切換回路45とを備えて、図示の回路構成になっている。このモータ駆動回路43には、ランプ制御基板29から前記モータ駆動指令の他に電流値切換指令が入力されるとともに、ステッピングモータ42を駆動するモータ電源電圧(32V)、ステッピングモータ42を駆動する駆動電流Iの電流値を規定する基準電圧Eの生成用の基準電圧生成電圧(5V)、制御処理用電圧(5V)が入力される。
ステッピングモータ42は、2相ステッピングモータであり、ドライバーIC44は、このステッピングモータ42を1相励磁と2相励磁を交互に繰り返す1−2相励磁方式により駆動する。このステッピングモータ42は、1−2相励磁方式として、低定電流制御モードに対応するハーフステップモード(図9参照)と、高定電流制御モードに対応するモディファイドハーフステップモード(図8参照)の何れかのモードで回転駆動される。
モータ駆動指令とモータ電源電圧(32V)と制御処理用電圧(5V)はドライバーIC44に直接入力され、電流値切換指令と基準電圧生成電圧(5V)は先ず電流値切換回路45に入力される。電流値切換回路45は、基準電圧生成電圧(5V)から基準電圧Eを生成してドライバーIC44に入力する。ドライバーIC44は、ステッピングモータ42をモータ電源電圧(32V)によりモータ駆動指令に基づく指定の駆動速度で駆動制御し、その際、ステッピングモータ42に供給する駆動電流Iを基準電圧Eで規定された電流値に収束させるように、ステッピングモータ42を定電流制御する。
電流値切換回路45は、ステッピングモータ42を駆動する駆動電流Iの電流値として、第1電流値Ia(Ia=500mA)とこの第1電流値Iaよりも所定割合(第1電流値Iaの約40%)だけ大きい第2電流値Ib(Ib=Ia×1.4=700mA)とに択一的に切り換える為のものである。尚、第1,第2電流値Ia,Ibは、特にこれに限定される必要はない。
この電流値切換回路45は、基準電圧Eの電圧値を第1電流値Iaに対応する第1電圧値Ea(Ea=3.4V)と第2電流値Ibに対応する第2電圧値Eb(Eb≒4.76V)とに択一的に切換え可能に構成されている。つまり、基準電圧Eの電圧値を切換えることで駆動電流Iの電流値を切換えている。
ランプ制御基板29は、モータ駆動回路43にステッピングモータ42を1−2相励磁方式にて駆動させるとともに、電流値切換回路45を制御して、駆動電流の電流値として、可動役物40を検査段階で駆動する場合には第1電流値Iaに設定する低定電流制御モードと、可動役物40を実稼働時に駆動する場合に、1−2相励磁方式の1相励磁時には第2電流値Ibを設定し、2相励磁時には第1電流値Iaを設定するように切り換える高定電流制御モードとを有している。
具体的に、ランプ制御基板29は、低定電流制御モード時では、常時電流値切換回路45の2つの電流値切換トランジスタTr1,Tr2に低電流値指令(H信号)を入力して、基準電圧Eの電圧値を第1電圧値Eaに、つまり駆動電流Iの電流値を第1電流値Iaに設定する。高定電流制御モード時では、2相励磁時には、電流値切換トランジスタTr1,Tr2に低電流値指令(H信号)を入力して、基準電圧Eの電圧値を第1電圧値Eaに、つまり駆動電流Iの電流値を第1電流値Iaに設定する。1相励磁時には、駆動電流供給側のコイル42a,42bに対応するトランジスタTr1,Tr2の一方に高電流値指令(L信号)を入力して、基準電圧Eの電圧値を第2電圧値Ebに、つまり駆動電流Iの電流値を第2電流値Ibに設定する。このとき、トランジスタTr1,Tr2の他方には、低電流値指令(H信号)を入力して、基準電圧Eの電圧値を第1電圧値Eaに、つまり駆動電流Iの電流値を第1電流値Iaに設定する。
次に、ドライバーIC44と電流値切換回路45等について詳しく説明する。
図6に示すように、ドライバーIC44は、その主要部が、コンパレータ50、フリップフロップ51、ロジック回路52、Hブリッジ回路53等を夫々2組備えて、図示の回路構成になっている。端子MA1,MB1にステッピングモータ42の第1のコイル42aが接続され、端子MA2,MB2にステッピングモータ42の第2のコイル42bが接続されている。端子VM1,VM2からモータ電源電圧(32V)が入力され、端子VR1,VR2(基準電圧ポート)から基準電圧Eが入力される。端子VCCからロジック回路52で使用の制御処理用電圧(5V)が入力され、端子RCから標準スイッチング周波数の信号が入力される。
端子PH1,PH2,DS1,DS2からロジック回路53にモータ駆動指令が入力され、このモータ駆動指令に基づいて、指定の駆動速度でステッピングモータ42を駆動するように、各ロジック回路52を介して各Hブリッジ回路53の4つのトランジスタがON/OFF制御され、ステッピングモータ42の各コイル42a,42bの電流ON/OFF、及び電流ON時の電流方向が切換えられる。
図5に示すように、端子C1,E1と端子C2,E2には、2本の通電ライン60が接続され、この通電ライン60にステッピングモータ42の駆動電流Iが流れる。2本の通電ライン60には、2個の電流設定抵抗R4(R4=0.68Ω)が設けられ、駆動電流Iは、0.1×電源電圧E÷電流設定抵抗R4の式で求められる。端子VR1,VR2には2本の基準電圧入力ライン61が接続され、この2本の基準電圧入力ライン61に電流値切換回路45が接続されている。
ここで、電流値切換回路45の構成について詳細に説明する。
図5に示すように、電流値切換回路45は、ステッピングモータ42の複数相に夫々供給する複数の駆動電流に対応する複数の電流値切換トランジスタTr1,Tr2(スイッチ部に相当する)を有する。電流値切換回路45は、電流値切換トランジスタTr1を含む第1切換回路55と、電流値切換トランジスタTr2を含む第2切換回路56とから構成されている。
具体的に、各第1,第2切換回路55,56は、基準電圧生成電圧(5V)が印加され基準電圧入力ライン61に接続された電圧ライン62と、電圧ライン62に設けられた分圧抵抗R1(R1=100Ω)と、電圧ライン62と並列に基準電圧入力ライン61に接続され且つ端部が接地された分圧ライン63と、分圧ライン63に設けられた分圧抵抗R2(R2=2kΩ)と、電圧ライン62の分圧抵抗R1と分圧ライン63との接続部との間のライン部に接続され且つ端部が接地された分圧ライン64と、分圧ライン64に設けられた分圧抵抗R3(R3=240Ω)及び電流値切換トランジスタTr1,Tr2とを有する。この電流値切換トランジスタTr1,Tr2が、ランプ制御基板29により端子EX1,EX2を介して電流値切換指令が入力されてON/OFF制御される。
図7に示すように、電流値切換トランジスタTr1,Tr2がONの場合、基準電圧生成電圧5Vが分圧抵抗R1,R2,R3によって3.4Vに分圧され、この3.4Vが基準電圧Eとして端子VR1,VR2に入力され、駆動電流Iの電流値が第1電流値の約500mAになる。電流値切換トランジスタTr1,Tr2がOFFの場合、基準電圧生成電圧5Vが分圧抵抗R1,R2によって4.76Vに分圧され、この4.76Vが基準電圧Eとして端子VR1,VR2に入力され、駆動電流Iの電流値が第2電流値の700mAになる。
図6に示すように、コンパレータ50には、端子VR1,VR2から基準電圧Eが入力されるとともに、端子C1,C2から電流設定抵抗R4にかかる電圧が入力される。そして、ロジック回路52は、このコンパレータ50とフリップフロップ51を介して受ける信号に基づいて、駆動電流Iが基準電圧Eで規定された電流値に収束するように、コイル42a,42bの電流ON/OFFを微小時間毎に切換えるように、Hブリッジ回路53のトランジスタを制御する。
ここで、ステッピングモータ42の1−2相励磁方式のハーフステップモードとモディファイドハーフステップモードについて詳しく説明する。
図8に示すモディファイドハーフステップモード(以下、モディファイドモードと略す)は、図9に示すハーフステップモード(以下、ハーフモードと略す)と比較して、1−2相励磁方式の1相励磁時(コイル42a,42bの一方にのみモータ駆動電流が供給される状態)に、その供給されるモータ駆動電流を2相励磁時の140%とすることで、1相励磁時の回転トルクを高めて2相励磁時の回転トルクと等しくするモードである。
図8,図9のタイムチャートに示す各制御信号について説明する。
PH1に入力される制御信号は、ドライバーIC44のMA1とMB1間に接続されたコイル42aへのモータ駆動電流の電流方向を制御するための信号である(ドライバーIC44のロジック回路52に入力)。DS1に入力される制御信号は、「H」レベルの場合、コイル42aに対応するHブリッジ回路53の4つのトランジスタをOFFにし、コイル42aへのモータ駆動電流を停止するための信号である(ドライバーIC44のロジック回路52に入力)。尚、電流方向に関して、PH1に正の制御信号が入力される場合は、駆動電流はMA1からMB1に(図6の上から下に)向かって流れ、負の制御信号が入力される場合は、駆動電流はMB1からMA1に(図6の下から上に)向かって流れる。
PH2に入力される制御信号は、MA2とMB2間に接続されたコイル42bへのモータ駆動電流の電流方向を制御するための信号である(ドライバーIC44のロジック回路52に入力)。DS2に入力される制御信号は、「H」レベルの場合、コイル42bに対応するHブリッジ回路53の4つのトランジスタをOFFにし、コイル42bへのモータ駆動電流を停止するための信号である(ドライバーIC44のロジック回路52に入力)。尚、電流方向に関して、PH1が正の制御信号が入力される場合は、駆動電流はMA2からMB2に(図6の下から上に)向かって流れ、負の制御信号が入力される場合は、駆動電流はMB2からMA2に(図6の上から下に)向かって流れる。
EX1に入力される制御信号は、DS2の制御信号に同期した信号であり、DS2が「H」レベルの場合には「L」レベルに切り換わり、DS2が「L」レベルの場合には「H」レベルに切り換わる(電流値切換回路45のトランジスタTr1に入力)。EX2に入力される制御信号は、DS1に同期した信号であり、DS1が「H」レベルの場合には「L」レベルに切り換わり、DS1が「L」レベルの場合には「H」レベルに切り換わる(電流値切換回路45のトランジスタTr2に入力)。
次に、モディファイドモードについて説明する。
図8に示すように、期間(a)において、第2のコイル42bのみが励磁されている1相励磁状態(PH1「H」,DS1「H」,PH2「H」,DS2「L」)では、第1のコイル42aには駆動電流は流れず、DS1の制御信号に同期してEX2の制御信号が「H」から「L」に切り換わることで、第2のコイル42bの正の方向に供給されている駆動電流が第1電流値Ia(500mA)から第2電流値Ib(700mA)に切り換わる。期間(b)において、DS1が「H」から「L」に切り換わって、第1,第2のコイル42a,42bが励磁されている2相励磁状態となる。このとき、第1のコイル42aに第1電流値Iaの駆動電流が正の方向に供給され、第2のコイル42bに第1電流値Iaの駆動電流が正の方向に供給される。
期間(c)において、PH2が「H」から「L」に切り換わり、DS2が「L」から「H」に切り換わって、第2のコイル42bの駆動電流が停止し、第1のコイル42aのみが励磁されている1相励磁状態となる。このとき、DS2の制御信号に同期してEX1の制御信号が「H」から「L」に切り換わり、第1のコイル42aの正の方向に供給されている駆動電流が第1電流値Iaから第2電流値Ibに切り換わる。期間(d)において、DS2が「H」から「L」に切り換わり、第1,第2のコイル42a,42bが励磁されている2相励磁状態となる。このとき、第1のコイル42aに第1電流値Iaの駆動電流が正の方向に供給され、第2のコイル42bに第1電流値Iaの駆動電流が負の方向に供給される。
期間(e)において、PH1が「H」から「L」に切り換わり、DS1が「L」から「H」に切り換わって、第1のコイル42aの駆動電流が停止し、第2のコイル42bのみが励磁されている1相励磁状態となる。このとき、DS1の制御信号に同期してEX2の制御信号が「H」から「L」に切り換わり、第2のコイル42bの負の方向に供給されている駆動電流が第1電流値Iaから第2電流値Ibに切り換わる。期間(f)において、DS1が「H」から「L」に切り換わって、第1,第2のコイル42a,42bが励磁されている2相励磁状態となる。このとき、第1のコイル42aに第1電流値Iaの駆動電流が負の方向に供給され、第2のコイル42bに第2電流値Ibの駆動電流が負の方向に供給される。
期間(g)において、PH2が「L」から「H」に切り換わり、DS2が「L」から「H」に切り換わって、第2のコイル42bの駆動電流が停止し、第1のコイル42bのみが励磁されている1相励磁状態となる。このとき、DS2の制御信号に同期してEX1の制御信号が「H」から「L」に切り換わり、第1のコイル42aの負の方向に供給されている駆動電流が第1電流値Iaから第2電流値Ibに切り換わる。期間(h)において、DS2が「H」から「L」に切り換わり、第1,第2のコイル42a,42bが励磁されている2相励磁状態となる。このとき、第1のコイル42aに第1電流値Iaの駆動電流が負の方向に供給され、第2のコイル42bに第2電流値Ibの駆動電流が正の方向に供給される。
次に、ハーフモードについて説明する。
図9に示すように、ハーフモードは、EX1,EX2の制御信号が常時「H」レベルに維持される以外は、モディファイドモードの制御信号と略同様である。このため、このハーフモードでは、第1、第2のコイル42a,42bに供給される駆動電流の最大値は、1相励磁、2相励磁に関わらず第1電流値Iaとなる。
次に、ランプ制御基板29が実行する役物制御処理について、図10のフローチャートに基づいて説明する。この役物制御処理を実行する為の役物制御処理プログラムは、ランプ制御基板29のROMに格納されている。
図10に示すように、この役物制御処理が開始されると、先ず、検査指令が入力されたか否か判定される(S1)。この検査指令は、外部の処理装置(例えば、検査装置)から、遊技制御基板22や演出制御基板27を介して、或いは直接ランプ制御基板29に入力される。可動役物40の動作を検査する場合、外部の処理装置を遊技制御基板22や演出制御基板27を介して、或いは直接ランプ制御基板29に接続した状態で、検査者が外部の処理装置に所定の操作を行って検査指令をランプ制御基板29に入力させる。
S1;Noの場合、モータ駆動指令と電流値切換指令の内容を高定電流制御モードにセットする(S2)。その後、役物動作指令が演出制御基板27から入力された場合(S3;Yes )、モータ駆動指令と電流値切換指令がモータ駆動回路43に入力されてモディファイドモードにてステッピングモータ42が回転駆動され(S4)、リターンする。一方、S1;Yes の場合、モータ駆動指令と電流値切換指令の内容を低定電流制御モードにセットし(S5)、その後、モータ駆動指令と電流値切換指令に基づいてハーフモードにてステッピングモータ42が回転駆動され(S6)、リターンする。ハーフモードでステッピングモータ42が駆動中、検査者は可動役物40が正常に動作しているか否か確認する。
以上説明したパチンコ遊技機1によれば次の効果を奏する。
ステッピングモータ42を定電流制御可能なモータ駆動回路43が、ステッピングモータ42を駆動する駆動電流の電流値Iとして、第1電流値Iaとこの第1電流値Iaよりも所定割合だけ大きい第2電流値Ibとに択一的に切り換える為の電流値切換回路45を備え、ランプ制御基板29は、モータ駆動回路43にステッピングモータ42を1−2相励磁方式にて駆動させるとともに、電流値切換回路45を制御して、駆動電流の電流値Iとして、可動役物40を検査段階で駆動する場合には第1電流値Iaを設定し、可動役物40を実稼働時に駆動する場合に、1−2相励磁方式の1相励磁時には第2電流値Ibを設定し、2相励磁時には第1電流値Ibを設定するように切り換える。
従って、ステッピングモータ42を1−2相励磁方式で駆動する場合、1相励磁方式や2相励磁方式で駆動する場合と比較して、分解能が高くなって細かく制御することができ、そして、ステッピングモータ42の所定の低速領域における共振(乱調)現象を抑制することができる。可動役物40を実稼働時に駆動する場合に、1−2相励磁方式の1相励磁時には第2電流値Ibを設定するので、回転トルクを均一化することができ、しかも、所定の低速領域における共振(乱調)現象をより確実に抑制することが期待できる。
さらに、予め(このパチンコ遊技機1の出荷前に)、ステッピングモータ42を第2電流値Ibよりも低い第1電流値Iaのみに設定して定電流制御して、可動役物40を検査のため動作させ、検査者は可動役物40が正常に動作しているか否か判断することができる。つまり、ステッピングモータ42を定電流制御する技術を改良し、所定の低速領域でもステッピングモータ42を正常に駆動させ(共振現象を抑え)、しかも、可動役物40の検査に利用して、例えば、実際の遊技中にステッピングモータ42を駆動するモータ電源電圧(32V)が何らかの原因で低下した場合を想定して、可動役物40が正常に動作するか、可動役物40の正常な動作が長期間に亙って持続するか簡単に確実に検査し、その役物検査の信頼性を高めることができる。
ランプ制御基板29は、電流値切換回路45を制御して、第1電流値Iaに切換える低定電流制御モードと、第2電流値Ibに切換える高定電流制御モードとを備えたので、ステッピングモータ42を駆動する駆動電流Iの電流値として、第1電流値Iaと第2電流値Ibの何れかを簡単に確実に設定することができる。
モータ駆動回路43は、駆動電流Iの電流値を規定する基準電圧Eが入力されるドライバーIC44を備え、電流値切換回路45は、基準電圧Eの電圧値を第1電流値Iaに対応する第1電圧値Eaと第2電流値Ibに対応する第2電圧値Ebとに択一的に切換え可能に構成されたので、基準電圧Eの電圧値を切換えることで駆動電流Iの電流値を確実に切換えることができる。
電流値切換回路45は、ステッピングモータ42の複数相に夫々供給する複数の駆動電流に対応する複数の電流値切換トランジスタ(スイッチ部)を有するので、複数相のステッピングモータに対しても、その複数相に対応する各々の電流値切換トランジスタをON/OFF制御することで、複数の駆動電流Iの電流値を確実に切換えることができる。
次に、実施例1を部分的に変更した以下の実施例について説明する。尚、実施例1と実質的に同一のものについては同一の符号を付して説明を省略し、実施例1と同様の効果についての説明も省略する。
次に、実施例2の遊技機について、図11に基づいて説明する。但し、実施例1と同様の構成要素には同様の符号を付して説明を省略し、主に異なる構成について説明する。尚、本実施例の図11は、前記実施例1の図10のステップの一部を変更した以外、前記実施例1と同様である。
図11に示す遊技役物処理は、前記実施例1の図10のS2を省略して、S1,S3〜S5は同様である。S3;Yesの場合、S10にて、ステッピングモータ42を所定の低速領域で駆動させるか否か判定される。この所定の低速領域は、例えば、回転速度50r/minに設定されるが、これに限定する必要はない。S10;Yes の場合、モータ駆動指令と電流値切換指令の内容を高定電流制御モードにセットし(S11)、このモータ駆動指令と電流値切換指令がモータ駆動回路43に入力されてモディファイドモードにてステッピングモータ42が回転駆動され(S12)、リターンする。一方、S10;No の場合、モータ駆動指令と電流値切換指令の内容を低定電流制御モードにセットし(S13)、このモータ駆動指令と電流値切換指令がモータ駆動回路43に入力されてハーフモードにてステッピングモータ42が回転駆動され(S14)、リターンする。
従って、ランプ制御基板29は、モータ駆動回路43にステッピングモータ42を所定の低速領域にのみにおいてモディファイドモードで1−2相励磁方式にて駆動させる。可動役物40の実稼働時において、共振(乱調)現象が発生し易い低速領域でのみ、ステッピングモータ42をモディファイドモードで回転駆動させるので、モータ駆動電流Iの消費を前記実施例1と比較して抑制することができる。それ以外の作用及び効果は前記実施例1と同様なので説明は省略する。
図12に示すように、実施例3のモータ駆動回路43Aは、実施例1のモータ駆動回路43の電流値切換回路45を変更したものである。このモータ駆動回路43Aでは、実施例1の電流値切換回路45(図5)の分圧ライン64、分圧抵抗R3、電流値切換トランジスタTr1,Tr2が省略され、ドライバーIC44には、常に一定の基準電圧E(E=3.4V)が入力される。このモータ駆動回路43Aの電流値切換回路45Aは、電圧ライン62,63、分圧抵抗R1,R2を含むものではない。
この電流値切換回路45Aは、ステッピングモータ42の駆動電流Iが流れる通電部にその電流値を検出する為の電流設定抵抗RAを有するとともに、この電流設定抵抗RAの抵抗値を第1電流値Iaに対応する第1抵抗値RA1(RB1=0.68Ω)と第2電流値Ibに対応する第2抵抗値RA2(RB2≒0.49Ω)とに択一的に切換え可能に構成されている。つまり、電流設定抵抗RAの抵抗値を切換えることで駆動電流Iの電流値を切換えている。
ランプ制御基板29は、この電流値切換回路45Aを制御し、低定電流制御モード時には、電流値切換回路45Aに低電流値指令(L信号)を入力して、電流設定抵抗RAの抵抗値を第1抵抗値RA1に、つまり駆動電流Iの電流値を第1電流値Iaに設定し、高定電流制御モード時には、電流値切換回路45Aに高電流値指令(H信号)を入力して、電流設定抵抗RAの抵抗値を第2抵抗値RA2に、つまり駆動電流Iの電流値を第2電流値Ibに設定する。
電流値切換回路45Aについて詳しく説明する。電流値切換回路45Aは、2本の通電ライン60及び2個の電流設定抵抗R4と、2本の通電ライン60の電流設定抵抗R4(R4=0.68Ω)よりもドライバーIC44側のライン部に接続され且つ端部が接地された2本の第2の通電ライン65と、2本の第2の通電ライン65に設けられた2個の第2の電流設定抵抗R5(R5=1.96Ω)及び2個の電流値切換トランジスタTrA1,TrA2とを有する。この2個の電流値切換トランジスタTrA1,TrA2が端子EX1,EX2を介して電流値切換指令が入力されてランプ制御基板29によりON/OFF制御される。
電流値切換トランジスタTrA1,TrA2がOFFの場合、通電ライン60が通電部に相当し、電流検出抵抗RAがR4=0.68Ωになり、駆動電流Iの電流値が第1電流値の500mAになる。電流値切換トランジスタTrA1,TrA2がONの場合、通電ライン60及び第2の通電ライン65が通電部に相当し、電流検出抵抗RBが(R4×R5)/(R4+R5)=0.49Ωになり、駆動電流Iの電流値が第2電流値の約700mAになる。
電流値切換回路45Aは、ステッピングモータ43の駆動電流Iが流れる通電部にその電流値を検出する為の電流設定抵抗RAを有するとともに、この電流設定抵抗RAの抵抗値を第1電流値Iaに対応する第1抵抗値RA1と第2電流値Ibに対応する第2抵抗値RA2とに択一的に切換え可能に構成されたので、電流設定抵抗RAの抵抗値を切換えることで駆動電流Iの電流値を確実に切換えることができる。
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施することができる。また、本発明は、種々の遊技役物(例えば、ドラム等もそうである)を駆動するステッピングモータの定電流制御に適用してもよいし、パチンコ遊技機以外のスロットマシン等の種々の遊技機に使用のステッピングモータの定電流制御に適用可能である。
1 パチンコ遊技機
29 ランプ制御基板
40 可動役物
42 ステッピングモータ
43,43A モータ駆動回路
45,45A 電流値切換回路

Claims (4)

  1. 遊技役物と、この遊技役物を駆動するステッピングモータと、このステッピングモータに駆動電流を供給する定電流制御可能なモータ駆動回路と、このモータ駆動回路にステッピングモータを駆動させる指令を入力する制御手段とを備えた遊技機において、
    前記モータ駆動回路は、前記ステッピングモータを駆動する駆動電流の電流値として、第1電流値とこの第1電流値よりも所定割合だけ大きい第2電流値とに択一的に切り換える為の電流値切換回路を備え、
    前記制御手段は、前記モータ駆動回路に前記ステッピングモータを少なくとも所定の低速領域において1−2相励磁方式にて駆動させるとともに、前記電流値切換回路を制御して、前記駆動電流の電流値として、前記遊技役物を検査段階で駆動する場合には1−2相励磁方式の1相励磁時、2相励磁時の何れのときも前記第1電流値を設定し、前記遊技役物を実稼働時に駆動する場合に、前記1−2相励磁方式の1相励磁時には前記第2電流値を設定し、2相励磁時には前記第1電流値を設定するように切り換えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記モータ駆動回路は、前記駆動電流の電流値を規定する基準電圧が入力されるドライバーICを備え、
    前記電流値切換回路は、前記基準電圧の電圧値を前記第1電流値に対応する第1電圧値と、前記第2電流値に対応する第2電圧値とに択一的に切り換え可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記電流値切換回路は、前記ステッピングモータの複数相に夫々供給する複数の駆動電流に対応する複数のスイッチ部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記電流値切換回路は、前記ステッピングモータの駆動電流が流れる通電部にその電流値を設定する為の電流設定抵抗を有するとともに、この電流設定抵抗の抵抗値を前記第1電流値に対応する第1抵抗値と、前記第2電流値に対応する第2抵抗値とに択一的に切り換え可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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