JP2001046614A - 遊技機のモータ駆動制御回路 - Google Patents

遊技機のモータ駆動制御回路

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JP2001046614A
JP2001046614A JP11228422A JP22842299A JP2001046614A JP 2001046614 A JP2001046614 A JP 2001046614A JP 11228422 A JP11228422 A JP 11228422A JP 22842299 A JP22842299 A JP 22842299A JP 2001046614 A JP2001046614 A JP 2001046614A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低回転数域/高回転数域に係らず安定してス
テッピングモータを回転駆動する。 【解決手段】 データ設定回路14に、制御データとし
て、ステッピングモータ10の回転数、回転開始/終了
のタイミング、回転方向、及び励磁形態の情報が入力さ
れる。パルス信号発生回路38では、該制御データが2
相励磁での回転を指示する制御データの場合は、パルス
信号発生回路38Aを機能させて、2相励磁用の駆動制
御信号を発生させる。該制御データが1−2相励磁での
回転を指示する制御データの場合は、パルス信号発生回
路38Bを機能させて、2相励磁用の駆動制御信号を発
生させる。この駆動制御信号に基づいてステッピングモ
ータ10を回転駆動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機のモータ駆
動制御回路に係り、特に、遊技機に用いられ、複数相か
らなるパルス信号の組み合わせで回転駆動するステッピ
ングモータの駆動を制御する遊技機のモータ駆動制御回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機には、遊技者の操作に基づいて駆
動させられる様々な被駆動部材が設けられている。例え
ば、パチンコ機の第3種始動口300は、図10(A)
に示されているように、遊技盤面から見て手前に、パチ
ンコ球を拾うための切欠部302が設けられた回転体3
04、奥に第3種始動口入賞口306が配置されてお
り、切欠部302でパチンコ球を拾った回転体304を
低速回転させることにより、第3種始動口入賞口306
にパチンコ球を入賞させるようになっている。
【0003】また、特定入賞口320は、図10(B)
に示されているように、遊技盤面から見て手前に、パチ
ンコ球を拾うための切欠部322が設けられた振分盤3
24、奥に特別装置作動領域326とはずれ穴328と
が配置されている。特定入賞口320では、切欠部32
2でパチンコ球を拾った際のシチュエーションに応じ
て、振分盤324の回転方向を切り替えて低速回転させ
て、パチンコ球を特別装置作動領域326又ははずれ穴
328へ案内した後、回転速度を切り替え、振分盤32
4を高速回転させて元の位置の戻すようになっている。
【0004】従来より、上記の第3種始動口の回転体
や、特定入賞口の振分盤等の被駆動部材の駆動源として
ステッピングモータが用いられている。ステッピングモ
ータは、周知のように励磁用のパルス信号によって制御
されており、パルス信号の周波数を変化させることによ
り、異なる回転速度を得ることができる。すなわち、パ
ルス信号の周波数を変えるだけで回転速度を変えること
ができるので、特定入賞口の振分盤のように、回転速度
をシチュエーションに応じて切り替えることも容易に行
える。また、前述の第3種始動口の回転体や特定入賞口
の振分盤等、異なる動作の被駆動部材に対しても、同一
種類のステッピングモータを駆動源として利用すること
ができ、部品コストを低減することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ステッピン
グモータは、その励磁形態によって最適な回転域が異な
り、例えば、4相ステッピングモータの場合は、2相励
磁は高速回転域に適しており、1−2相励磁は低速回転
域に適している。
【0006】しかしながら、従来の遊技機では、予め定
められた所定の励磁形態においてステッピングモータの
駆動を制御していたため、ステッピングモータによって
は、不適切な回転域で駆動されるものがあった。
【0007】例えば、前述の第3種始動口の回転体を低
速回転させるために、4相ステッピングモータを2相励
磁で回転駆動させると、駆動力が強いために振動やがた
つきが生じてしまう。このステッピングモータのがたつ
きにより、切欠部302で遊技球が遊んでしまい(左
右、又は上下の動作をしてしまう)、第3種始動口入賞
口306にパチンコ球が入らずにもう1周してしまい、
最悪の場合には、何週してもパチンコ球が第3種始動口
入賞口306に入らないということがあった。
【0008】また、ステッピングモータの振動により、
パチンコ機の耐久性を損ねる可能性や、不快な振動音が
発生し、遊技者に伝わってしまう可能性もあった。ま
た、1−2相励磁でステッピングモータを高速回転させ
ると、駆動力が弱いために、高速回転域での駆動が不安
定(高速回転までに時間がかかる、所望の回転速度まで
回転数が上がらない等)である。
【0009】特に、特定入賞口の振分盤の回転速度をシ
チュエーションに応じて切り替える等のように、被駆動
部材の動作を切り替えるためにステッピングモータを高
速回転域でも低速回転域でも駆動させる場合は、どちら
か一方の回転域においてステッピングモータの駆動が不
安定になってしまう。
【0010】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、低速回転域/高速回転域に係らず安定して
ステッピングモータを駆動することができる遊技機のモ
ータ駆動制御回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、遊技機に用いられ、複数
相からなるパルス信号の組み合わせで回転駆動するステ
ッピングモータの駆動を制御する遊技機のモータ駆動制
御回路であって、前記ステッピングモータの回転速度、
回転駆動開始/終了、及び回転方向を設定する第1の設
定手段と、前記ステッピングモータの励磁形態を切替可
能な第2の設定手段と、前記第1及び第2の設定手段に
よる設定値に基づいて、前記ステッピングモータを駆動
させるための駆動制御信号を発生する駆動制御信号発生
手段と、を有することを特徴としている。
【0012】請求項1に記載の発明によれば、第1の設
定手段によって、ステッピングモータの回転速度(単位
時間当たり回転数)、回転駆動開始/終了、及び回転方
向を設定し、第2の設定手段によって、所望のステッピ
ングモータの励磁形態に切り替えて設定する。駆動制御
信号発生手段では、第1及び第2の設定手段による設定
値に基づいて、ステッピングモータを駆動させるための
駆動制御信号を発生する。すなわち、ステッピングモー
タの回転速度、回転駆動開始/終了、回転方向ととも
に、励磁形態にも基づいて、駆動制御信号を発生させる
ことができ、回転数に基づいて励磁形態を切り替える制
御を行うことが可能となる。
【0013】これにより、1つのステッピングモータを
高回転数域でも低回転数域でも安定して駆動(回転)さ
せることができる。また、1つの装置内に高速回転させ
る被駆動部材と低速回転させる被駆動部材とが混在して
いる場合、両者の駆動源として、同一種類のステッピン
グモータを利用しても、両者を安定して駆動(回転)さ
せることができる。
【0014】例えば、請求項2に記載されているよう
に、制御対象のステッピングモータが4相ステッピング
モータであり、第2の設定手段によって、1−2相励
磁、及び2相励磁の何れかを励磁形態として設定可能と
されている場合は、低回転数域では1−2相励磁、高回
転数域では2相励磁と設定することにより、高回転数域
でも低回転数域でも安定してステッピングモータを回転
駆動させることができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、同一のステッピングモー
タにおいて、前記第2の設定手段の設定を変更した場合
に、前記第1の設定手段による当該ステッピングモータ
の回転速度の設定値が変更されない、ことを特徴として
いる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、第1の設
定手段によって設定される回転速度の設定値は、第2の
設定手段によって設定される励磁形態に依存せず、励磁
形態を切り替えても、同一の回転速度を設定するための
設定値が用いられるので、設定の際の混乱や間違いを防
止することができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の発明において、前記第1及
び第2の設定手段による設定値に基づく信号を前記駆動
制御信号発生手段にシリアルに入力するための入力手段
を更に有する、ことを特徴としている。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、入力手段
によって、第1及び第2の設定手段による設定値基づく
信号を駆動制御信号発生手段へシリアルに入力させる。
シリアル入力とすることにより、駆動制御信号発生手段
への信号線を増やさずとも情報量を増やすことができ
る。
【0019】このとき、請求項5に記載されているよう
に、前記入力手段は、前記第1及び第2の設定手段によ
る設定値に基づく信号をビット信号で前記駆動制御信号
発生手段へ入力するようにするとよい。これにより、ビ
ット数を増やすだけで情報量を増やすことができる。例
えば、回転速度を64段階から256段階に設定可能と
なるように変更する場合は、回転速度の設定値に基づく
信号を6ビットから8ビットへ変更するだけで対応でき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る実施形態の1例を詳細に説明する。なお、本実施の形
態では、1例として、4相ステッピングモータの駆動を
制御するモータ駆動制御回路について説明する。
【0021】(構成)図1には、ステッピングモータ
(4相ステッピングモータ)10の駆動を制御するため
のモータ駆動制御回路12の全体構成が示されている。
【0022】図1に示されるように、モータ駆動制御回
路12は、ステッピングモータ10を回転駆動するため
の各種の制御データを設定するためのデータ設定回路1
4と、データ設定回路14で設定された各種の制御デー
タに基づいてステッピングモータ10を回転駆動するた
めの制御信号を発生させる駆動制御信号発生回路16と
で構成されている。このデータ設定回路14と駆動制御
信号発生回路16は、同一のDIP(Dual Inline Pack
age)100内(図4参照)に納められた集積回路上に
一体成形されている。
【0023】データ設定回路14には、並列入力部18
と直列入力部20とが設けられている。並列入力部1
8、直列入力部20には、インターフェース回路22を
介して、ステッピングモータ10を制御するための制御
データとして、ステッピングモータ10の単位時間当た
りの回転数、回転開始/終了のタイミング、回転方向、
励磁形態のデータがデジタル信号で入力されるようにな
っている。
【0024】並列入力部18にはこれらの制御データが
パラレル(並列)に入力され、入力された制御データは
並列入力部18によって電気的整合が図られ、出力され
るようになっている。
【0025】一方、直列入力部20にはこれらの制御デ
ータがシリアル(直列)に入力され、入力された制御デ
ータは直列入力部20によって電気的整合が図られると
ともに並列データに変換されて出力されるようになって
いる。
【0026】並列入力部18、直列入力部20の出力側
には、直列/並列選択部26が設けられている。直列/
並列選択部26には、外部から直列/並列選択信号が入
力されるようになっている。直列/並列選択部26はこ
の信号に基づいて、並列入力部18、直列入力部20の
何れか一方との電気的接続をONし、他方との電気的接
続をOFFすることにより、並列入力部18及び直列入
力部20の何れか一方の機能を選択的に有効化すること
ができるようになっている。具体的には、直列選択信号
が入力された場合には、直列入力部20の機能を有効化
させ、並列選択信号が入力された場合には、並列入力部
18の機能を有効化させるようになっている。
【0027】直列/並列選択部26には、有効化された
並列入力部18又は直列入力部20から制御データが入
力されるようになっている。直列/並列選択部26に入
力された制御データのうち回転数のデータは、デコーダ
24へ送信され、デコーダ24によって、駆動制御信号
発生回路16への入力仕様に基づいてデコードされて、
駆動制御信号発生回路16へと送信されるようになって
いる。その他の制御データ(回転開始/終了のタイミン
グ、回転方向、励磁形態のデータ)については、直列/
並列選択部26から駆動制御信号発生回路16へ直接送
信されるようになっている。
【0028】駆動制御信号発生回路16には、分周回路
30、基準クロック選択部34、分周回路36、パルス
信号発生回路38が設けられている。分周回路30に
は、データ設定回路14から送信された制御データのう
ち、ステッピングモータ10の単位時間当たりの回転
数、及び回転開始/停止のタイミングを示すデータが入
力されるようになっている。
【0029】また、分周回路30には、発振器32から
所定周波数のクロック信号も入力されるようになってい
る。なお、発振器32は、モータ駆動制御回路12専用
に備えるようにしてもよいし、CPU等、本モータ駆動
制御回路12以外の回路で用いられているものを利用し
てもよい。
【0030】分周回路30は、回転開始を示すデータが
入力されることにより、ステッピングモータ10の単位
時間当たりの回転数を示すデータに基づいて、発振器3
2からのクロック信号を分周し(以下、この分周された
クロック信号のことを「1次分周クロック信号」とい
う)、分周回路36へ出力するようになっている。ま
た、回転停止のタイミングを示すデータが入力されるこ
とにより、分周回路36は分周機能を停止し、分周回路
36への1次分周クロック信号の出力が停止されるよう
になっている。
【0031】一方、基準クロック選択部34には、デー
タ設定回路14から送信された制御データのうち、励磁
形態を示すデータが入力されるようになっている。ま
た、基準クロック選択部34には、発振器32から入力
されるクロック信号の周波数を示すクロック選択信号
が、外部から入力されるようになっている。
【0032】基準クロック選択部34は、励磁形態を示
すデータと、クロック選択信号に基づいて、分周回路3
6の分周比を設定するようになっている。ここで、パチ
ンコ機では、一般的にZ80系又は68系のCPUが利
用されており、68系CPUでは8MHz又は8.19
2MHzのクロック信号が用いられている。
【0033】詳しくは、68系CPUでは一般に、CP
Uクロックを4分周してシステムクロックとしており、
8MHzのクロック信号を4分周して2MHzをシステ
ムクロックとすると、その逆数の0.5マイクロ秒がソ
フトウェアの実行時間単位となる。従って、8MHzの
クロック信号を用いることにより、各命令のステップ数
に0.5マイクロ秒を乗じることで、容易にソフトウェ
アの実行時間を求めることができる。これに対して、
8.192MHzでは、0.48828125マイクロ
秒が実行時間単位となり、ソフトウェアの実行時間を求
めるのは複雑である。
【0034】一方、時間計測のためのクロックをハード
ロジック分周して基準時間を作る場合、ハード的には2
の階乗分周が容易であり、8.192MHzのクロック
信号で基準時間を作ると、8192分周(213)で1ミ
リ秒、16384分周(214)で2ミリ秒、…と切りの
良い数値が得られ、時間設定や計算が容易になる。これ
に対して8MHzでは、切りの良い数値が得られず、時
間設定や計算が複雑である。
【0035】このように、8MHz、8.192MHz
のどちらも一長一短であるため、場合によって使い分け
るようになっている。したがって、本実施の形態では、
分周回路30には8MHz又は8.192MHzのクロ
ック信号が入力されるとし、基準クロック選択部34で
は、これらの場合に応じて分周比が設定されるようにな
っている。
【0036】すなわち、基準クロック選択部34では、
励磁形態(2相励磁/1−2相励磁)とクロック信号の
周波数(8MHz/8.192MHz)の組合せに基づ
いて、4形態の分周比の何れかが設定されるようになっ
ている。なお、基準クロック選択部34では、1−2相
励磁の分周比が2相励磁の分周比の1/2倍となるよう
に、分周回路36の分周比を設定するようになってい
る。
【0037】分周回路36は、この設定された分周比に
従って、分周回路30からの1次分周クロック信号を分
周する(以下、この分周されたクロック信号のことを
「2次分周クロック信号」という)。なお、1−2相励
磁の場合、2相励磁の分周比の1/2倍の分周比で1次
分周クロックが分周されるので、同一回転数の場合は、
2相励磁の場合の2倍の周波数の2次分周クロックが得
られる。
【0038】この2次分周クロック信号は、駆動制御信
号作成の基準となるステップ信号として、パルス信号発
生回路38に入力されるようになっている。また、パル
ス信号発生回路38には、データ設定回路14から送信
された制御データのうち、回転開始/停止のタイミン
グ、励磁形態、及び回転方向を示すデータも入力される
ようになっている。
【0039】パルス信号発生回路38は、分周回路36
からのステップ信号と、データ設定回路14から入力さ
れた制御データに含まれるステッピングモータ10の回
転開始/終了のタイミング、回転方向、励磁形態のデー
タに基づいて、ステッピングモータ10を制御するため
の駆動制御信号を発生させ、ステッピングモータ10に
入力するようになっている。
【0040】図2には、パルス信号発生回路38により
発生される2相励磁用の駆動制御信号の一例が示されて
おり、図3には、1−2相励磁用の駆動制御信号の一例
が示されている。なお、図2、3ともに正回転のときの
駆動制御信号が示されている。
【0041】2相励磁用の駆動制御信号は、図2に示さ
れるように、ステップ信号の1パルス間隔を1ステップ
とし、2ステップ毎に「H」と「L」が切り替わる(す
なわち4ステップで1周期となる)4つの信号で構成さ
れている。また、この4つの信号は、互いにその位相が
異なっている。すなわち2相励磁用の駆動制御信号で
は、常に2つの信号が「H」となり、他の2つの信号が
「L」となる。ステッピングモータ10は周知のよう
に、ステッピングモータ10に設けられている4つの励
磁用コイル(図示省略)が、この4つの信号に基づいて
それぞれON/OFF制御されることにより、回転駆動
するようになっている。2相励磁では、常に2つの励磁
用コイルに電流が流されるため、出力トルクが大きく、
高パルスレートにも追従可能であるので高回転数域で安
定して回転駆動する。
【0042】なお、ステッピングモータ10は、1ステ
ップの間隔が長い程(すなわちステップ信号の周波数が
低い程)低速回転し、1ステップの間隔が短い程(すな
わちステップ信号の周波数が高い程)高速回転する。
【0043】一方、1−2相励磁用の駆動制御信号は、
図3に示されるように、ステップ信号の1パルス間隔を
1ステップとし、3ステップの間「H」、その後5ステ
ップの間「L」を繰り返す(すなわち8ステップで1周
期となる)4つの信号で構成されている。また、この4
つの信号は、互いにその位相が異なっている。すなわ
ち、1−2相励磁用の駆動制御信号では、1ステップ毎
に「H」の信号の数が2→1→2→1…と交互に繰り返
すようになっている。これにより、ステッピングモータ
10の電流が流される励磁用コイルの数が2→1→2→
1…と変化する。
【0044】1−2相励磁用のステップ信号(2次分周
クロック信号)の周波数は、前述のように、2相励磁用
のステップ信号(2次分周クロック信号)の周波数の2
倍となっており、同一回転数における駆動制御信号の1
周期は同一である。すなわち、1−2相励磁では、2相
励磁に対してステップ間隔を半分にして2倍の周波数で
ステッピングモータ10を回転駆動させるので、ステッ
プ毎の回転量が細かくなり、低回転回転域における振動
やがたつきを抑え、滑らかにステッピングモータ10を
回転駆動することができる。
【0045】上記で説明した構成のモータ駆動制御回路
12が載置された集積回路を格納したDIP100は、
図4に示されるように、複数の入出力ピンが備えられて
おり、外部の電子回路との間で各種信号を入出力可能と
なっている。なお、本実施の形態では16ピンパッケー
ジのDIP100を用いるが、図4では簡略して図示し
ており、電源供給用ピン、テスト/通常モードセレクト
用ピン等の図示を省略している。
【0046】また、図4では、マイクロプロセッサ(以
下「MPU」という)102をインターフェース回路2
2を介してDIP100に接続させ、インターフェース
回路22を介して、MPU102からステッピングモー
タ10を制御するための制御データがDIP100(す
なわちモータ駆動制御回路12)へ入力される場合を示
している。
【0047】DIP100には、発振器32からのクロ
ック信号を入力するためのXINピン104が備えられ
ている。なお、本実施の形態では、8MHz又は8.1
92MHzのクロック信号が入力されるようになってい
る。なお、このXINピン104は、前述の分周回路3
0と接続されている。
【0048】また、DIP100には、MPU102か
らの各種の信号を入力するための入力ピンとして、ステ
ッピングモータ10を制御するための制御データに基づ
く信号をシリアルに入力するためのDAピン106、イ
ネーブル信号を入力するためのDEピン108、シフト
クロック信号を入力するためのSCKピン110が備え
られている。
【0049】DAピン106、DEピン108、SCK
ピン110は、前述の直列入力部20と接続されてお
り、データ設定回路14にイネーブル信号、シフトクロ
ック信号、制御データに基づく信号が入力される。
【0050】詳しくは、図5に示されるように、MPU
102は、インタフェース回路22を介してイネーブル
信号(DE)をDEピン108に入力し、イネーブル信
号の「L(Low)」から「H(High)」へ移行す
る立上がりから所定時間経過後、所定周波数のシフトク
ロック信号(SCK)をSCKピン110に入力すると
ともに、シフトクロック信号の「H」から「L」へ移行
する立下りと同時に、ステッピングモータ10を制御す
るための制御データに基づく信号(DA)をシリアルに
DAピン106に入力するようになっている。
【0051】データ設定回路14は、DEピン108へ
入力されるイネーブル信号が、「H」のときに、SCK
ピン110の入力されるシフトクロック信号が「H」か
ら「L」へと移行する立下り毎に、DAピン106の入
力信号が「H」であるか「L」であるかを11シフトク
ロック分読み取るようになっている。データ設定回路1
4では、この読み取り結果に基づいて、ステッピングモ
ータ10の各種の制御データを設定し、駆動制御信号発
生回路16へと送信する。
【0052】詳しくは、DAピン106の入力信号が
「H」の場合は1、「L」の場合は0と読み取って、図
6に示されるように、データD0〜D10の合計11ビ
ット幅のデータをステッピングモータ10の制御データ
に設定する。なお、本実施の形態では、データD0をL
SB(Least Significant Bit:最下位ビット)、デー
タD10をMSB(Most Significant Bit:最上位ビッ
ト)、データD0〜D10へと順次上位ビットとなるよ
うに定めている。
【0053】この11ビット幅の信号のデータD0〜D
7の下位8ビットは、ステッピングモータ10の単位時
間当たりの回転数を設定するための設定値を示してお
り、設定値は0〜255の数値を取り得る。
【0054】表1には、発振器32からのクロック信号
が8MHzの場合の設定値とステッピングモータの回転
数の関係の例が示されている。
【0055】
【表1】
【0056】なお、表1において、出力信号(PPS)
は、1秒間に進むステップ数、すなわちステップ信号の
1秒当たりのパルス数を示している。また、設定値が0
の場合は、回転数を変化させずにその時点での駆動制御
を引き続き行うように設定される。
【0057】表1に示されるように、本実施の形態で
は、設定値とステッピングモータの回転数の関係は励磁
形態(2相励磁、1−2相励磁)に依存せず、励磁形態
を切り替えても同一の設定値を用いることができるよう
になっている。また、本実施の形態のように、ステップ
角15度、ギヤ比1/20のステッピングモータを使用
した場合に、ステッピングモータの回転数を0.5回転
刻みで、0.5回転から127.5回転まで設定するこ
とができるようになっている。
【0058】また、次のデータD8はステッピングモー
タ10の励磁形態を示し、「0」の場合は2相励磁、
「1」の場合は1−2相励磁を示している。次のデータ
D9はステッピングモータ10の回転方向を示し、
「0」の場合は逆回転、「1」の場合は正回転を示して
いる。次のデータD10はステッピングモータ10の駆
動停止タイミングを示し、「0」の場合は停止、「1」
の場合は回転を示している。
【0059】なお、DIP100には、MPU102か
ら制御データに基づく信号をパラレルに入力するため入
力ピンや、直列/並列選択信号を入力するための入力ピ
ンも設けられている(図示省略)。また、直列/並列選
択信号が、回路設計時に決定している場合には、MPU
102ではなく電源及びグランドに直接接続してもよ
い。
【0060】さらに、DIP100には、図4に示され
るように、MPU102からクロック選択信号を入力す
るためのCLKSELピン112が備えられている。
【0061】MPU102では、XINピン104に8
MHzのクロック信号が入力されている場合は、前述の
CLKSELピン112へ「L」の入力信号を入力し、
8.192MHzのクロック信号が入力されている場合
は、CLKSELピン112へ「H」の入力信号を入力
するようになっている。なお、このCLKSELピン1
12は、前述の基準クロック選択部34と接続されてい
る。また、CLKSELピン112のクロック選択信号
が、回路設計時に決定している場合には、CLKSEL
ピン112を電源及びグランドに直接接続してもよい。
【0062】また、DIP100には、上記入力ピンに
入力された入力信号に基づいてモータ駆動制御回路12
が動作して、発生されたステッピングモータ10を制御
するための駆動制御信号(図2、3参照)を出力するた
めの出力ピン114が4つ設けられている。なお、出力
ピン114は前述のパルス信号発生回路38と接続され
ている。
【0063】これらの出力ピン114は、電力増幅回路
116を介してステッピングモータ10と接続されてお
り、出力信号は電力増幅回路116を介して所定の増幅
率で増幅されてステッピングモータ10へ入力される。
この出力信号に基づいて、ステッピングモータ10が回
転駆動する。
【0064】(作用)以下、本実施の形態の作用とし
て、インターフェース回路22を介して、ステッピング
モータ10を制御するための制御データが直列入力部2
0に入力される場合について説明する。
【0065】MPU102では、ステッピングモータ1
0の駆動を制御する場合、インタフェース回路22を介
してDEピン108へ入力されるイネーブル信号を、
「L」から「H」へと切り替える。また、イネーブル信
号の立上がりから所定時間経過後、インタフェース回路
22を介してSCKピン110に所定周波数のシフトク
ロック信号を入力するとともに、このシフトクロック信
号に同期させてステッピングモータ10を制御するため
の制御データに基づく信号をシリアルにインタフェース
回路22を介してDAピン106に入力する。これらD
Eピン108、SCKピン110、DAピン106へ入
力された信号は、直列入力部20へ入力される。
【0066】また、ステッピングモータを回転させる制
御を行う場合は、インタフェース回路22を介して、C
LKSELピン112へクロック選択信号を入力する。
なお、CLKSELピン112のクロック選択信号が、
回路設計時に決定している場合には、CLKSELピン
112を電源及びグランドに直接接続してもよい。
【0067】以下では、発振器32からXINピン10
4に8MHzのクロック信号が入力されている場合を例
に説明し、CLKSELピン112には「L」の入力信
号がクロック選択信号として入力される。
【0068】データ設定回路14では、直列入力部20
に入力されるイネーブル信号が「H」になると、MPU
102から制御データが送信されてくると判断し、シフ
トクロック信号の立下り毎に、DAピン106からの入
力信号が「H」であるか「L」であるかを11シフトク
ロック分読み取ることにより、データD0〜D10の合
計11ビット幅のデータをステッピングモータ10の制
御データに設定する。
【0069】詳しくは、データD0〜D7の下位8ビッ
トの値がステッピングモータの回転数設定値、データD
8の値が励磁形態、データD9の値が回転方向、データ
D10の値が回転開始/停止のデータとして設定され
る。
【0070】この設定した制御データのうち、駆動制御
信号発生回路16の分周回路30には、回転数設定値の
データ(データD0〜D7)と回転開始/停止のデータ
(データD10)が入力され、基準クロック選択部34
には、励磁形態のデータ(データD8)が入力され、パ
ルス信号発生回路38には、回転方向、励磁形態、回転
開始/停止のデータ(データD8〜D10)が入力され
る。
【0071】分周回路30では、回転数設定値のデータ
(データD0〜D7)によって指定される回転数に基づ
いて、XINピン104を介して入力される発振器32
からのクロック信号を分周し、1次分周クロック信号を
発生させる。また、分周回路30では、データ設定回路
14から回転を指示する制御データ(データD10の値
が1)を受信した場合は、発振器32からのクロック信
号を分周し、1次分周クロック信号を分周回路36へ出
力するようになっている。
【0072】分周回路36では、基準クロック選択部3
4において、励磁形態のデータとクロック選択信号に基
づいて設定された分周比に従って、分周回路30から入
力された1次分周クロック信号を更に分周し、2次分周
クロック信号を発生させる。この2次分周クロック信号
は、ステップ信号としてパルス信号発生回路38に入力
される。すなわち、パルス信号発生回路38には、回転
数、励磁形態に応じた周波数のステップ信号が入力され
る。
【0073】パルス信号発生回路38では、データ設定
回路から入力された制御データが回転を指示する制御デ
ータ(データD10の値が1)の場合は、このステップ
信号を用いて、該制御データで指示されている励磁形
態、回転方向に基づいて、駆動制御信号を発生させる。
【0074】この駆動制御信号が、電力増幅回路116
を介してステッピングモータ10へ入力され、ステッピ
ングモータが2相励磁又は1−2相励磁で、正回転又は
逆回転する。
【0075】また、データ設定回路14から入力された
制御データが回転を停止する制御データ(データD10
の値が0)の場合は、分周回路30は分周機能を停止
し、分周回路36への1次分周クロック信号の出力が停
止される。分周回路36は1次分周クロック信号が入力
されない為、パルス信号発生回路38へのステップ信号
の出力が停止されるとともに、パルス信号発生回路38
の機能も停止させ、駆動制御信号の発生を停止させるこ
とにより、ステッピングモータ10の回転を停止させ
る。
【0076】以上のように、モータ駆動制御回路12で
は、MPU102からDAピン114に入力される制御
データ(回転数設定値、励磁形態、回転方向、回転開始
/停止タイミング)に基づいて、駆動制御信号を発生さ
せることができる。すなわち、回転数設定値、励磁形
態、回転方向、回転開始/停止タイミング等の制御デー
タに応じて、ステッピングモータの駆動を切り替え制御
することができる。
【0077】なお、上記では、制御データをパラレルに
も入力できるようにしたが、本発明はこれに限定される
ものでなく、制御データをシリアルに入力さえできれば
よい。この場合、並列入力部18、直列/並列選択部2
6を省略できる。
【0078】また、上記では、4相ステッピングモータ
の駆動を制御するモータ駆動制御回路に本発明を適用し
た例について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではない。4相ステッピングモータ以外のステッピン
グモータを制御するモータ制御回路に本発明を適用する
こともできる。また、上記では、励磁形態を2相励磁と
1−2相励磁とで切り替え可能としたが、本発明はこれ
に限定されるものではない。例えば1相励磁等、他の励
磁形態に切り替え可能としてもよい。
【0079】(実施例)次に、上記のモータ駆動制御装
置をパチンコ遊技機に適用した例について説明する。
【0080】図7には、パチンコ遊技機200の表面、
すなわち遊技盤面が示されている。この遊技盤面におけ
る円弧状のレール202で囲まれた領域が遊技領域であ
るゲージ部204とされている。
【0081】ゲージ部204には、全面にわたって複数
の釘206が打ち込まれ(図1では主要な釘206のみ
図示)、レール202を通って打ち出された遊技球(以
下、パチンコ球という)がこの釘206に当たって跳ね
たり、釘206によって形成される案内路に案内されな
がら、落下していくようになっている。また、この釘2
06の他、ゲージ部204に向かって左右対称の位置に
は、風車208が取り付けられており、パチンコ球を予
期しない方向へ方向転換させるようになっている。
【0082】さらに、ゲージ部204には複数の位置に
入賞口234が設けられている。この入賞口234にパ
チンコ球が入ることにより、所定数のパチンコ球が遊技
者に供給されるようになっている。
【0083】このようなゲージ部204は、ほぼ左右対
称形とされており、この中央部には特定入賞口210が
配置されており、特定入賞口210内には、回転盤21
2と、特別装置作動判定図柄表示装置214が設けられ
ている。
【0084】回転盤212は、背面側に配設されている
ステッピングモータ10Aと軸着されており、ステッピ
ンモ−タ10Aの駆動により回転させられるようになっ
ている。ステッピングモータ10Aの駆動は、背面側に
配設されている制御装置(図8参照)250により制御
されている。なお、本実施例では、回転盤212は、パ
チンコ遊技機200の電源ONと同時に30rpmの回
転数で正回転(時計回り)するようになっている。
【0085】また、回転盤212の周縁部には、等間隔
に5つの切欠が形成されている。特定入賞口210に入
賞したパチンコ球がこの切欠に入球すると、当該パチン
コ球が、特定入賞口210の下方に設けられた特別装置
作動判定図柄作動ゲート216に誘導されるようになっ
ている。
【0086】特別装置作動判定図柄表示装置214に表
示される図柄は、表示される順序が予め定められてお
り、制御装置250によって制御されるようになってい
る。詳しくは、特別装置作動判定図柄表示装置214
は、特定入賞口210に入賞したパチンコ球が特別装置
作動判定図柄作動ゲート216を通過すると、図柄の変
動を開始し、所定時間(本実施例では2.2秒以上)経
過後、図柄の変動が停止するように制御される。
【0087】特別装置作動判定図柄作動ゲート216の
下方には、振分盤218が設けられている。振分盤21
8の周縁部には、切欠部220が形成されており、振分
盤218は通常、この切欠部220が基準位置(図7に
おける下方)にセットされるようになっている。
【0088】また、振分盤218の奥側には、特別装置
作動領域222とはずれ穴224が設けられている。詳
しくは、特別装置作動領域222は、基準位置から時計
周りに略240度の位置、はずれ穴224は基準位置か
ら時計周りに略120度の位置に設けられている。
【0089】また、振分盤218は、背面側に配設され
ているステッピングモータ10Bと軸着されており、ス
テッピングモータ10Bの駆動により回転させられるよ
うになっている。ステッピングモータ10Bは、制御装
置250によって、特別装置作動判定図柄表示装置21
4の図柄変動が停止されたら、停止図柄に応じて、回転
駆動を開始するようになっている。これにより、振分盤
218は、特別装置作動判定図柄作動ゲート216を通
過したパチンコ球を切欠部220に入球させ、特別装置
作動領域222又ははずれ穴224へ誘導することがで
きるようになっている。
【0090】特別装置作動判定図柄作動ゲート216を
通過したパチンコ球が特別装置作動領域222に誘導さ
れた場合は、ゲージ部204の右下部に設けられている
大入賞口226が所定時間開放され、大量のパチンコ球
を入賞させることができるようになっている。
【0091】また、ゲージ部204の右上部には、第3
種始動口228が設けられている。この第3種始動口2
28内には、回転体230が設けられている。回転体2
30は、背面側に配設されているステッピングモータ1
0Cと軸着されており、ステッピングモータ10Cの駆
動により回転させられるようになっている。なお、本実
施例では、回転体230は、パチンコ遊技機200の電
源ONと同時に6rpmの回転数で逆回転するようにな
っている。
【0092】また、回転体230の周縁部には、切欠が
形成されており、回転体230の奥側には、第3種始動
口入賞口232が設けられている。第3種始動口228
では、パチンコ球を切欠によって第3種始動口入賞口2
32へと誘導して、入賞させるようになっている。
【0093】図8には前記制御装置のブロック図が示さ
れている。図8に示されるように、制御装置250には
MPU102が設けられている。また制御装置250に
は、回転盤212を回転させるステッピングモータ10
Aの駆動を制御するために、インターフェース回路22
A、モータ駆動制御回路12A、電力増幅回路116A
が設けられている。MPU102はインターフェース回
路22Aを介してモータ駆動制御回路12Aと接続さ
れ、MPU102からモータ駆動制御回路12Aへ制御
データが入力されるようになっている。また、モータ駆
動制御回路12Aは電力増幅回路116Aを介してステ
ッピングモータ10Aと接続され、制御データに基づく
駆動制御信号をステッピングモータへと出力するように
なっている。
【0094】また、制御装置250には、振分盤218
を回転させるためのステッピングモータ10Bの駆動を
制御するために、インターフェース回路22B、モータ
駆動制御回路12B、電力増幅回路116Bが同様に設
けられいる。また、回転体230を回転させるためのス
テッピングモータ10Cの駆動を制御するために、イン
ターフェース回路22C、モータ駆動制御回路12C、
電力増幅回路116Cも同様に設けられいる。
【0095】なお、ステッピングモータ10A、10
B、10Cは、4相ステッピングモータであり、モータ
駆動制御回路12A、12B、12Cは、前述のモータ
駆動制御回路12と同様の構成となっている。
【0096】また、本実施例では、一例として、35r
pm以下を低回転数域として、ステッピングモータ10
A、10B、10Cの駆動を制御するようになってい
る。
【0097】MPU102は電源ONと同時に、回転盤
212を30rpmで逆回転させるようにモータ駆動制
御回路12Aへ制御データを送信し、回転体230を6
rpmで逆回転させるようにモータ駆動制御回路12C
へ制御データを送信する。
【0098】このとき、モータ駆動制御回路12Aへ
は、励磁形態の設定値が2相励磁制御(データD8の値
が0)となるように制御データが送信される。また、モ
ータ駆動制御回路12Cへは、励磁形態の設定値が1−
2相励磁制御(データD8の値が1)となるように、制
御データが送信される。これにより、高速回転に適した
2相励磁でステッピングモータ10Aの駆動を制御し、
低速回転に適した1−2相励磁でステッピングモータ1
0Cの駆動を制御することができるので、ステッピング
モータ10A、10Cに同一種類のステッピングモータ
を用いた場合でも、ステッピングモータ10A、10C
の両方とも安定して回転駆動させることができる。
【0099】また、MPU102は、特別装置作動判定
図柄表示装置214の図柄が当たり図柄で停止した場合
には、図9(A)に示されるようにステッピングモータ
10Bが回転駆動するように制御データを送信する。す
なわち、ステッピングモータ10Bを約1.008秒
間、40rpmで正回転させて振分盤218を241.
8度回転させることにより、パチンコ球を特別装置作動
領域222に案内し、9.998秒間停止後、約1.6
79秒間、24rpmで逆回転させて振分盤218を2
41.8度回転させて基準位置に戻すように、制御デー
タを送信する。
【0100】また、特別装置作動判定図柄表示装置21
4の図柄がはずれ図柄で停止した場合には、図9(B)
に示されるようにステッピングモータ10Bが回転駆動
するように制御データを送信する。すなわち、ステッピ
ングモータ10Bを約0.750秒間、40rpmで正
回転させて振分盤218を179.9度回転させること
により、パチンコ球をはずれ穴224に案内し、0.1
97秒間停止後、約1.249秒間、24rpmで逆回
転させて振分盤218を179.9度回転させて基準位
置に戻すように、制御データを送信する。
【0101】このとき、40rpmで正回転させる間
は、励磁形態の設定値が2相励磁制御(データD8の値
が0)となるように、24rpmで正回転させる間は、
励磁形態の設定値が1−2相励磁制御(データD8の値
が1)となるように制御データが送信される。これによ
り、高回転数域で駆動する場合は2相励磁、低回転数域
で駆動する場合は1−2相励磁に切り替えて、ステッピ
ングモータ10Cが駆動制御されるので、ステッピング
モータ10Cは低回転数域においても高回転数域におい
ても安定して回転駆動する。
【0102】
【発明の効果】上記に示したように、本発明では、低回
転数域/高回転数域に係らず安定してステッピングモー
タを回転駆動することができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態におけるモータ駆動制御回路の
構成を示すブロック図である。
【図2】 2相励磁用のパルス信号発生回路から出力さ
れるステッピングモータの駆動制御信号の一例を示す図
である。
【図3】 1−2相励磁用のパルス信号発生回路から出
力されるステッピングモータの駆動制御信号の一例を示
す図である。
【図4】 モータ駆動制御回路が納められたDIPと外
部の電子回路との接続を示すブロック図である。
【図5】 直列入力部へ入力されるイネーブル信号、シ
フトクロック信号、制御信号のタイミングチャートであ
る。
【図6】 直列入力部へ入力される制御データを説明す
るための図である。
【図7】 実施例におけるパチンコ遊技機の正面図であ
る。
【図8】 パチンコ遊技機に設けられたステッピングモ
ータの駆動を制御するための制御装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図9】 当たり図柄で停止した場合(A)とはずれ図
柄で停止した場合(B)の振分盤の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図10】 第3種始動口の回転体及びその周辺(A)
と、特定始動口の振分盤及びその周辺(B)の概略構造
を示す図である。
【符号の説明】
10、10A、10B、10C ステッピングモータ 12、12A、12B、12C モータ駆動制御回路 14データ設定回路(第1の設定手段、第2の設定手
段) 16駆動制御信号発生回路(駆動制御信号発生手段) 18並列入力部 20直列入力部(入力手段) 22、22A、22B、22C インターフェース回
路 24A、24B デコーダ 26直列/並列選択部 30分周回路 32発振器 34基準クロック選択部 36A、36B 分周回路 38パルス信号発生回路 38A 2相励磁用パルス信号発生回路 38B 1−2相励磁用パルス信号発生回路 104 XINピン 106 DAピン 108 DEピン 110 SCKピン 112 CLKSELピン 114 出力ピン 116、116A、116B、116C 電力増幅回
路 200 パチンコ遊技機 210 特定入賞口 212 回転盤 214 特別装置作動判定図柄表示装置 216 特別装置作動判定図柄作動ゲート 218 振分盤 222 特別装置作動領域 224 はずれ穴 228 第3種始動口 230 回転体 232 第3種種始動口入賞口 250 制御装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機に用いられ、複数相からなるパル
    ス信号の組み合わせで回転駆動するステッピングモータ
    の駆動を制御する遊技機のモータ駆動制御回路であっ
    て、 前記ステッピングモータの回転速度、回転駆動開始/終
    了、及び回転方向を設定する第1の設定手段と、 前記ステッピングモータの励磁形態を切替可能な第2の
    設定手段と、 前記第1及び第2の設定手段による設定値に基づいて、
    前記ステッピングモータを駆動させるための駆動制御信
    号を発生する駆動制御信号発生手段と、 を有することを特徴とする遊技機のモータ駆動制御回
    路。
  2. 【請求項2】 前記ステッピングモータが4相からなる
    パルス信号の組み合わせで回転駆動する4相ステッピン
    グモータであり、前記第2の設定手段では、1−2相励
    磁及び2相励磁の何れかを励磁形態として設定する、 ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機のモータ駆動
    制御回路。
  3. 【請求項3】 同一のステッピングモータにおいて、前
    記第2の設定手段の設定を変更した場合に、前記第1の
    設定手段による当該ステッピングモータの回転速度の設
    定値が変更されない、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機
    のモータ駆動制御回路。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の設定手段による設定
    値に基づく信号を前記駆動制御信号発生手段にシリアル
    に入力するための入力手段を更に有する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に
    記載の遊技機のモータ駆動制御回路。
  5. 【請求項5】 前記入力手段は、前記第1及び第2の設
    定手段による設定値に基づく信号をビット信号で前記駆
    動制御信号発生手段へ入力する、 ことを特徴とする請求項4に記載の遊技機のモータ駆動
    制御回路。
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