JP5491084B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡と、該内視鏡を内挿するオーバーチューブとを備える内視鏡装置に関する。
人体の胆道(胆嚢及び胆管)や膵管を検査する方法として、胆汁及び膵液の出口であるファーター乳頭部に内視鏡を挿入して観察する方法が知られている。一般的に、前記内視鏡として、先端部に屈曲可能部を有するものが用いられる。しかし、ファーター乳頭部は、その位置、形が個人によって異なるとともに、口径が小さいため、内視鏡を屈曲させて挿入することが困難である。
従来、内視鏡を体内へ挿入する際には、図5に示すように、先端部に屈曲可能部Eaを有する内視鏡Eと、内視鏡Eを内挿し、内視鏡Eの体内への挿入を補助するオーバーチューブ51と、オーバーチューブ51の先端部の側壁に開口する開口部52と、オーバーチューブ51の長さ方向に対して開口部52の先端側に設けられた膨張収縮可能なバルーン53とを備える内視鏡装置54が用いられる(例えば特許文献1参照)。バルーン53は、円環形状からなり、オーバーチューブ51の外周面を取り囲むように設けられている。
内視鏡装置54では、まず、内視鏡Eをオーバーチューブ51の基端51aからオーバーチューブ51内に挿入し、その状態で内視鏡E及びオーバーチューブ51を十二指腸に挿入する。次に、内視鏡Eの先端Ebをオーバーチューブ51の先端51bから突出させて内視鏡Eにてファーター乳頭部を確認した後に、オーバーチューブ51を回動させて開口部52をファーター乳頭部に対向する位置に配置する。
次に、バルーン53を膨張させてバルーン53を十二指腸内壁に密着させることにより、開口部52がファーター乳頭部に対向する位置にオーバーチューブ51を保持する。このとき、バルーン53が円環形状に膨張しているため、オーバーチューブ51が十二指腸の中心軸近傍に位置することとなる。
次に、内視鏡Eの先端Ebをオーバーチューブ51の開口部52に対向する位置まで後退させる。次に、内視鏡Eを回動し、屈曲可能部Eaの屈曲方向を開口部52に合致させる。
次に、内視鏡Eを屈曲可能部Eaで屈曲させることにより先端Ebを開口部52から突出させ、先端Ebをファーター乳頭部に挿入する。このとき、ファーター乳頭部に接続する胆道及び膵管は、十二指腸の基端側寄りに向かって延びているので、内視鏡Eは、屈曲可能部EaでJ字状に屈曲させた状態で、先端Ebをファーター乳頭部に挿入する。以上のようにして、内視鏡装置54により、内視鏡Eをファーター乳頭部へ挿入することができる。
しかしながら、前記内視鏡装置54では、内視鏡Eを回動し屈曲可能部Eaで屈曲させて、先端Ebをオーバーチューブ51の開口部52から突出させる際に、内視鏡Eが開口部52及びオーバーチューブ51に接触して力が作用する。これにより、開口部52が変形したりオーバーチューブ51が屈曲するため、内視鏡Eの先端Ebを開口部52から突出させることが困難になるという不都合がある。
また、前記内視鏡装置54では、内視鏡Eをファーター乳頭部へ挿入する際、オーバーチューブ51が十二指腸の中心軸近傍に位置するため、開口部52とファーター乳頭部との間の空間が狭くなる。前記空間が狭いと、内視鏡Eをファーター乳頭部へ挿入することが困難であるという不都合もある。
特開昭62−22623号公報
本発明は、かかる不都合を解消して、先端部に屈曲可能部を有する内視鏡を屈曲させて先端をオーバーチューブの開口部から確実に突出させ、該内視鏡を観察対象部へ容易に挿入することができる内視鏡装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、先端部に屈曲可能部を有する内視鏡と、該内視鏡を内挿し、該内視鏡の体内への挿入を補助するオーバーチューブと、該オーバーチューブの先端部の側壁に開口する開口部とを備える内視鏡装置において、該オーバーチューブの長さ方向に対して該開口部の先端側であって該オーバーチューブの外周面の一部の該開口部に隣接する部分に設けられ、該開口部の開口方向に円球状に膨張可能であるとともに収縮可能な第1のバルーンと、該オーバーチューブの長さ方向に対して該開口部の基端側であって該オーバーチューブの外周面の一部の該開口部に隣接する部分に設けられ、該開口部の開口方向に円球状に膨張可能であるとともに収縮可能な第2のバルーンを備え、前記オーバーチューブは、横断面視楕円形状をなす内周面を備え、前記内視鏡は、前記屈曲可能部の基端側から該楕円形状の長軸方向に突出する少なくとも1つの翼状部材を備えることを特徴とする。
本発明の内視鏡装置では、内視鏡をオーバーチューブの基端からオーバーチューブ内に挿入し、その状態で内視鏡及びオーバーチューブを体内、例えば十二指腸に挿入する。次に、内視鏡の先端をオーバーチューブの先端から突出させて内視鏡にて観察対象部、例えばファーター乳頭部を確認した後に、オーバーチューブを回動させて開口部を観察対象部に対向する位置に配置する。
次に、第1,第2のバルーンを開口部の開口方向に円球状に膨張させて両バルーンを十二指腸内壁に密着させることにより、開口部が観察対象部に対向する位置にオーバーチューブを保持する。
このとき、本発明の内視鏡装置では、開口部の先端側に設けられた第1のバルーンに加えて、該開口部を挟んで基端側に設けられた第2のバルーンを備えていることにより、オーバーチューブは各バルーンの位置で強固に保持されることとなる。また、本発明の内視鏡装置では、第1,第2のバルーンが開口部の開口方向に円球状に膨張して、該開口部に対向する側の十二指腸内壁に当接する。この結果、十二指腸の中心軸よりも観察対象部から離間する側へ偏心して位置することとなる。
次に、内視鏡の先端をオーバーチューブの開口部に対向する位置まで後退させた後、内視鏡を回動し屈曲可能部で屈曲させることにより先端を開口部から突出させ、該先端を観察対象部に挿入する。
このとき、本発明の内視鏡装置では、オーバーチューブが開口部を挟んで第1,第2バルーンの位置で強固に保持されていることにより、内視鏡が開口部及びオーバーチューブに接触して力が作用する場合であっても、開口部の変形及びオーバーチューブの屈曲を防ぐことができる。
また、本発明の内視鏡装置では、内視鏡を観察対象部へ挿入する際、第1,第2のバルーンが開口部の開口方向に円球状に膨張することにより、オーバーチューブが十二指腸の中心軸よりも観察対象部から離間する側へ偏心して位置しているため、開口部と観察対象部との間に広い空間を確保することができる。
したがって、本発明の内視鏡装置によれば、先端部に屈曲可能部を有する内視鏡を屈曲させて先端をオーバーチューブの開口部から確実に突出させ、該内視鏡を観察対象部へ容易に挿入することができる。
ところで、本発明の内視鏡装置において、オーバーチューブと該オーバーチューブに内挿された内視鏡との相対位置が捩れることがある。この場合には、オーバーチューブの開口部の位置と内視鏡の屈曲可能部の屈曲方向とがずれて、内視鏡を屈曲させて先端を開口部から突出させることが難しくなることがある。
また、本発明の内視鏡装置において、オーバーチューブを回動して開口部を観察対象部に対向させたいとき、オーバーチューブが捩れて開口部を観察対象部に対向させることができないことがある。
これに対し、本発明の内視鏡装置では、前記オーバーチューブは、横断面視楕円形状をなす内周面を備え、前記内視鏡は、前記屈曲可能部の基端側から該楕円形状の長軸方向に突出する少なくとも1つの翼状部材を備える構成となっている。
前記構成によれば、少なくとも1つの翼状部材がオーバーチューブの側壁の内周面に当接することにより、内挿された内視鏡の回動を規制することができる。これにより、オーバーチューブの開口部の位置と内視鏡の屈曲可能部の屈曲方向とがずれることを防止することができる。
また、前記構成によれば、オーバーチューブの開口部を観察対象部に対向させたいときは、オーバーチューブとともに内視鏡も合わせて回動させることにより、内視鏡が備える少なくとも1つの翼状部材を介して、オーバーチューブの回動力を開口部周辺に伝えることができる。
したがって、本発明の内視鏡装置によれば、先端部に屈曲可能部を有する内視鏡を屈曲させて先端をオーバーチューブの開口部からより確実に突出させることができるとともに、開口部を観察対象部に確実に対向させることができる。
また、前記翼状部材は、1つであってもよいが、1対とすることも可能である。本発明の楕円形状の長軸方向に突出する翼状部材を備える内視鏡装置によれば、前記1対の翼状部材を備えることにより、内挿された内視鏡の回動をさらに確実に規制することができる。
また、前記目的を達成するために、本発明は、先端部に屈曲可能部を有する内視鏡と、該内視鏡を内挿し、該内視鏡の体内への挿入を補助するオーバーチューブと、該オーバーチューブの先端部の側壁に開口する開口部とを備える内視鏡装置において、該オーバーチューブの長さ方向に対して該開口部の先端側であって該オーバーチューブの外周面の一部の該開口部に隣接する部分に設けられ、該開口部の開口方向に円球状に膨張可能であるとともに収縮可能な第1のバルーンと、該オーバーチューブの長さ方向に対して該開口部の基端側であって該オーバーチューブの外周面の一部の該開口部に隣接する部分に設けられ、該開口部の開口方向に円球状に膨張可能であるとともに収縮可能な第2のバルーンを備え、前記オーバーチューブは、横断面が大円と小円とが結合してなる瓢箪形状をなす内周面を備え、前記内視鏡は、該オーバーチューブの大円部の内部に位置していて、前記屈曲可能部の基端側から小円部の内部に突出する翼状部材を備えることを特徴とする。
前記構成によれば、翼状部材がオーバーチューブの小円部の側壁の内周面に当接することにより、内挿された内視鏡の回動を規制することができる。これにより、オーバーチューブの開口部の位置と内視鏡の屈曲可能部の屈曲方向とがずれることを防止することができる。
したがって、本発明の内視鏡装置によれば、先端部に屈曲可能部を有する内視鏡を屈曲させて先端をオーバーチューブの開口部からより確実に突出させることができる。
第1実施形態の内視鏡装置の一構成例を示し、図1(a)は内視鏡装置の説明的断面図であり、図1(b)は図1(a)に示す内視鏡装置に係るオーバーチューブのB−B線断面図である。 第1実施形態の内視鏡装置の第1の変形例を示す説明図。 第1実施形態の内視鏡装置の第2の変形例を示す説明図。 第2実施形態の内視鏡装置の一構成例を示す説明図。 従来技術の内視鏡装置を示す説明図。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。
次に、図1を参照して第1実施形態の内視鏡装置について説明する。第1実施形態の内視鏡装置1は、図1(a)に示すように、先端部に屈曲可能部Eaを有する内視鏡Eと、内視鏡Eを内挿し、内視鏡Eの体内への挿入を補助するオーバーチューブ2とを備えている。
オーバーチューブ2は、横断面視楕円形状をなす内周面3(図1(b)参照)を有する筒体からなり、先端部の側壁に開口する開口部4と、膨張収縮可能な1対のバルーン5,6とを備えている。
1対のバルーン5,6は、開口部4に隣接するオーバーチューブ2の外周面の一部分に、オーバーチューブ2の長さ方向に対して開口部4を挟む位置に設けられている。1対のバルーン5,6は、開口部4の先端側に設けられた先端側バルーン5と、開口部4の基端側に設けられた基端側バルーン6とからなる。
各バルーン5,6は、オーバーチューブ2の側壁内に配設された流体通路7,8を介して、バルーン操作部9,10に接続されている。各バルーン5,6は、バルーン操作部9,10の操作で流体通路7,8を介して流体が供給又は排出されることにより、開口部4の開口方向に円球状に膨張又は収縮するようになっている。
内視鏡Eの屈曲可能部Eaの基端側の外周面には、筒状部材11が装着されている。筒状部材11の外周面には、オーバーチューブ2の楕円形状の長軸方向に突出する1対の翼状部材12,13が設けられている。1対の翼状部材12,13は、図1(b)に示すように、その突出高さと内視鏡Eの直径との合計Lが、楕円形状の長軸の長さLaよりも短く且つ短軸の長さLbよりも長くなるように形成されている。
次に、図1を参照して本実施形態の内視鏡装置1の使用方法について説明する。本実施形態では、内視鏡Eをファーター乳頭部に挿入して胆道や膵管を観察する場合について説明する。
本実施形態の内視鏡装置1において、まず、内視鏡Eをオーバーチューブ2の基端2aからオーバーチューブ2内に挿入し、その状態で内視鏡E及びオーバーチューブ2を十二指腸に挿入する。次に、内視鏡Eの先端Ebをオーバーチューブ2の先端2bから突出させて内視鏡Eにてファーター乳頭部を確認した後に、オーバーチューブ2を回動させて開口部4をファーター乳頭部に対向する位置に配置する。
このとき、本実施形態の内視鏡装置1では、オーバーチューブ2とともに内視鏡Eも合わせて回動させることにより、内視鏡Eに設けられた1対の翼状部材12,13を介して、オーバーチューブ2の回動力を開口部4周辺に伝えることができるので、開口部4をファーター乳頭部に確実に対向させることができる。
次に、バルーン操作部9,10の操作で流体を供給して1対のバルーン5,6を膨張させて、1対のバルーン5,6を十二指腸内壁に密着させることにより、開口部4がファーター乳頭部に対向する位置にオーバーチューブ2を保持する。
このとき、本実施形態の内視鏡装置1では、開口部4の先端側に設けられた先端側バルーン5に加えて、開口部3を挟んで基端側に設けられた基端側バルーン6を備えていることにより、オーバーチューブは各バルーン5,6の位置で強固に保持されることとなる。
また、本実施形態の内視鏡装置1では、各バルーン5,6が開口部4の開口方向に円球状に膨張して、開口部4に対向する側の十二指腸内壁に当接する。この結果、オーバーチューブ2が、十二指腸の中心軸よりもファーター乳頭部から離間する側へ偏心して位置することとなる。
次に、内視鏡Eの先端Ebをオーバーチューブ2の開口部4に対向する位置まで後退させ、屈曲可能部Eaの屈曲方向を開口部4に合致させる。
このとき、本実施形態の内視鏡装置1では、内視鏡Eの屈曲可能部Eaの基端側に設けられている1対の翼状部材12,13がオーバーチューブ2の側壁の内周面3に当接することにより、内挿された内視鏡Eの回動が規制される。この結果、オーバーチューブ2の開口部4の位置と内視鏡Eの屈曲可能部Eaの屈曲方向とがずれることを防止することができる。したがって、内視鏡Eの先端Ebをオーバーチューブ2の開口部4に対向する位置まで後退させるだけで屈曲可能部Eaの屈曲方向を開口部4に合致させることができる。
次に、内視鏡Eを屈曲可能部Eaで屈曲させることにより先端Ebを開口部4から突出させる。次に、内視鏡Eを屈曲可能部Eaでさらに屈曲させてJ字状に維持した状態で、先端Ebをファーター乳頭部に挿入する。このとき、図1に示すように、内視鏡Eの外周面を先端側バルーン5に当接させて、先端側バルーン5を支点として内視鏡Eを反転させることにより、深部まで挿入することができる。
そして、このとき、本実施形態の内視鏡装置1では、オーバーチューブ2が開口部4を挟んで1対のバルーン5,6の位置で強固に保持されていることにより、内視鏡Eが開口部4及びオーバーチューブ2に接触して力が作用する場合であっても、開口部4の変形及びオーバーチューブ2の屈曲を防ぐことができる。したがって、本実施形態の内視鏡装置1は、内視鏡Eを屈曲可能部Eaで屈曲させて先端Ebをオーバーチューブ2の開口部4から確実に突出させることができる。
また、本実施形態の内視鏡装置1では、内視鏡Eをファーター乳頭部へ挿入する際、オーバーチューブ2が十二指腸の中心軸よりもファーター乳頭部から離間する側へ偏心して位置しているため、開口部4とファーター乳頭部との間に広い空間を確保することができる。これにより、本実施形態の内視鏡装置1は、内視鏡Eをファーター乳頭部へ容易に挿入することができる。
本実施形態の内視鏡装置1は、1対の翼状部材12,13を備えているが、翼状部材は1つとしてもよい。次に、図2及び図3を参照して、本実施形態の内視鏡装置1の変形例について説明する。
図2に示す第1の変形例の内視鏡装置21は、図2(a)に示すように、先端部に屈曲可能部Eaを有する内視鏡Eと、内視鏡Eを内挿し、内視鏡Eの体内への挿入を補助するオーバーチューブ22とを備えている。
オーバーチューブ22は、横断面視楕円形状をなす内周面23(図2(b)参照)を有する筒体からなる以外は、図1に示す内視鏡装置1のオーバーチューブ2と同一の構成を備えている。前記楕円形状は、長軸方向が開口部4の開口方向に対応している。
内視鏡Eの屈曲可能部Eaの基端側の外周面には、図2(b)に示すように、横断面が下向きに開口するC字状である装着部材24が装着されている。装着部材24の開口部4に対向する側の外周面には、オーバーチューブ22の楕円形状の長軸方向に突出する1つの翼状部材25が設けられている。
翼状部材25は、図2(b)に示すように、その突出高さと内視鏡Eの直径との合計Lが、楕円形状の長軸の長さLaよりも短く且つ短軸の長さLbと同等となるように形成されている。
本実施形態の内視鏡装置21では、内視鏡Eの屈曲可能部Eaの基端側に翼状部材25が設けられているため、翼状部材25がオーバーチューブ22の側壁の内周面23に当接することにより、内挿された内視鏡Eの回動を規制することができる。これにより、オーバーチューブ22の開口部4の位置と内視鏡Eの屈曲可能部Eaの屈曲方向とがずれることを防止することができる。
図3に示す第2の変形例の内視鏡装置31は、図3(a)に示すように、先端部に屈曲可能部Eaを有する内視鏡Eと、内視鏡Eを内挿し、内視鏡Eの体内への挿入を補助するオーバーチューブ32とを備えている。
オーバーチューブ32は、横断面視が大円と小円とが結合してなる瓢箪形状をなす内周面33(図2(b)参照)を有する筒体からなる以外は、図1に示す内視鏡装置1のオーバーチューブ2と同一の構成を備えている。前記瓢箪形状は、長軸方向が開口部4の開口方向に対応している。
内視鏡Eは、オーバーチューブ32の瓢箪形状の大円部32aの内部に位置している。内視鏡Eの屈曲可能部Eaの基端側の外周面には、図3(b)に示すように、横断面視が下向きに開口するC字状である装着部材34が装着されている。装着部材34の開口部4に対向する側の外周面には、オーバーチューブ32の瓢箪形状の小円部の内部に突出する1つの翼状部材35が設けられている。
本実施形態の内視鏡装置31では、内視鏡Eの屈曲可能部Eaの基端側に翼状部材35が設けられているため、翼状部材35がオーバーチューブ32の小円部33bの内周面33に当接することにより、内挿された内視鏡Eの回動を規制することができる。これにより、オーバーチューブ32の開口部4の位置と内視鏡Eの屈曲可能部Eaの屈曲方向とがずれることを防止することができる。
次に、図4を参照して第2実施形態の内視鏡装置41について説明する。第2実施形態の内視鏡装置41は、図4(a)に示すように、先端部に屈曲可能部Eaを有する内視鏡Eと、内視鏡Eを内挿し、内視鏡Eの体内への挿入を補助するオーバーチューブ42とを備えている。
オーバーチューブ42は、横断面視略真円形状をなす内周面43(図4(b)参照)を有する筒体からなり、先端部の側壁に開口する開口部4と、膨張収縮可能な1対のバルーン5,6とを備えている。
1対のバルーン5,6は、開口部4に隣接するオーバーチューブ42の外周面の一部分に、オーバーチューブ42の長さ方向に対して開口部4を挟む位置に設けられている。1対のバルーン5,6は、開口部4の先端側に設けられた先端側バルーン5と、開口部4の基端側に設けられた基端側バルーン6とからなる。
各バルーン5,6は、オーバーチューブ42の側壁内に配設された流体通路7,8を介して、バルーン操作部9,10に接続されている。各バルーン5,6は、バルーン操作部9,10の操作で流体通路7,8を介して流体が供給又は排出されることにより、開口部4の開口方向に円球状に膨張又は収縮するようになっている。
また、オーバーチューブ42は、長さ方向に対して開口部4の基端側の内周面に、長さ方向に沿って設けられた案内部材44を備えている。
内視鏡Eの屈曲可能部Eaの基端側の外周面には、案内部材44に沿って摺動可能に跨設された摺動部材45が装着されている。
次に、図4を参照して本実施形態の内視鏡装置41の使用方法について説明する。本実施形態では、内視鏡Eをファーター乳頭部に挿入して胆道や膵管を観察する場合について説明する。
本実施形態の内視鏡装置41において、まず、内視鏡Eをオーバーチューブ42の基端42aからオーバーチューブ42内に挿入し、その状態で内視鏡E及びオーバーチューブ42を十二指腸に挿入する。次に、内視鏡Eの先端Ebをオーバーチューブ42の先端42bから突出させて内視鏡Eにてファーター乳頭部を確認した後に、オーバーチューブ2を回動させてオーバーチューブの開口部4をファーター乳頭部に対向する位置に配置する。
次に、バルーン操作部9,10の操作で流体を供給して1対のバルーン5,6を膨張させて、1対のバルーン5,6を十二指腸内壁に密着させることにより、開口部4がファーター乳頭部に対向する位置にオーバーチューブ42を保持する。
このとき、本実施形態の内視鏡装置1では、開口部4の先端側に設けられた先端側バルーン5に加えて、開口部3を挟んで基端側に設けられた基端側バルーン6をさらに備えていることにより、オーバーチューブは1対のバルーン5,6の位置で強固に保持されることとなる。
また、本実施形態の内視鏡装置41では、各バルーン5,6が開口部4の開口方向に円球状に膨張して、開口部4に対向する側の十二指腸内壁に当接する。この結果、オーバーチューブ42が、十二指腸の中心軸よりもファーター乳頭部から離間する側へ偏心して位置することとなる。
次に、内視鏡Eの先端Ebをオーバーチューブ42の開口部4に対向する位置まで後退させ、屈曲可能部Eaの屈曲方向を開口部4に合致させる。
このとき、本実施形態の内視鏡装置41では、内視鏡Eの屈曲可能部Eaの基端側に設けられた摺動部材45を案内部材44に沿って摺動させることにより、内挿された内視鏡Eの回動が規制される。この結果、オーバーチューブ42の開口部4の位置と内視鏡Eの屈曲可能部Eaの屈曲方向とがずれることを防止することができる。したがって、内視鏡Eの先端Ebをオーバーチューブ42の開口部4に対向する位置まで後退させるだけで屈曲可能部Eaの屈曲方向を開口部4に合致させることができる。
次に、内視鏡Eを屈曲可能部Eaで屈曲させることにより先端Ebを開口部4から突出させる。次に、内視鏡Eを屈曲可能部Eaでさらに屈曲させてJ字状に維持した状態で、先端Ebをファーター乳頭部に挿入する。
このとき、本実施形態の内視鏡装置41では、オーバーチューブ42が開口部4を挟んで1対のバルーン5,6の位置で強固に保持されていることにより、内視鏡Eが開口部4及びオーバーチューブ42に接触して力が作用する場合であっても、開口部4の変形及びオーバーチューブ42の屈曲を防ぐことができる。したがって、本実施形態の内視鏡装置41は、内視鏡Eを屈曲可能部Eaで屈曲させて先端Ebをオーバーチューブ42の開口部4から確実に突出させることができる。
また、本実施形態の内視鏡装置41では、内視鏡Eをファーター乳頭部へ挿入する際、オーバーチューブ42が十二指腸の中心軸よりもファーター乳頭部から離間する側へ偏心して位置しているため、開口部4とファーター乳頭部との間に広い空間を確保することができる。これにより、本実施形態の内視鏡装置41は、内視鏡Eをファーター乳頭部へ容易に挿入することができる。
1…内視鏡装置、 2…オーバーチューブ、 3…横断面視楕円形状をなす内周面、 4…開口部、 5…第1のバルーン、 6…第2のバルーン、 12,13…1対の翼状部材、 21…内視鏡装置、 22…オーバーチューブ、 23…横断面視楕円形状をなす内周面、 25…翼状部材、 31…内視鏡装置、 32…オーバーチューブ、 33…横断面視が瓢箪形状をなす内周面、 35…翼状部材、 41…内視鏡装置、 42…オーバーチューブ、 43…内周面、 44…案内部材、 45…摺動部材、 E…内視鏡、 Ea…屈曲可能部。

Claims (3)

  1. 先端部に屈曲可能部を有する内視鏡と、
    該内視鏡を内挿し、該内視鏡の体内への挿入を補助するオーバーチューブと、
    該オーバーチューブの先端部の側壁に開口する開口部とを備える内視鏡装置において、
    該オーバーチューブの長さ方向に対して該開口部の先端側であって該オーバーチューブの外周面の一部の該開口部に隣接する部分に設けられ、該開口部の開口方向に円球状に膨張可能であるとともに収縮可能な第1のバルーンと、
    該オーバーチューブの長さ方向に対して該開口部の基端側であって該オーバーチューブの外周面の一部の該開口部に隣接する部分に設けられ、該開口部の開口方向に円球状に膨張可能であるとともに収縮可能な第2のバルーンを備え
    前記オーバーチューブは、横断面視楕円形状をなす内周面を備え、
    前記内視鏡は、前記屈曲可能部の基端側から該楕円形状の長軸方向に突出する少なくとも1つの翼状部材を備えることを特徴とする内視鏡装置。
  2. 前記内視鏡は、1対の前記翼状部材を備えることを特徴とする請求項記載の内視鏡装置。
  3. 先端部に屈曲可能部を有する内視鏡と、
    該内視鏡を内挿し、該内視鏡の体内への挿入を補助するオーバーチューブと、
    該オーバーチューブの先端部の側壁に開口する開口部とを備える内視鏡装置において、
    該オーバーチューブの長さ方向に対して該開口部の先端側であって該オーバーチューブの外周面の一部の該開口部に隣接する部分に設けられ、該開口部の開口方向に円球状に膨張可能であるとともに収縮可能な第1のバルーンと、
    該オーバーチューブの長さ方向に対して該開口部の基端側であって該オーバーチューブの外周面の一部の該開口部に隣接する部分に設けられ、該開口部の開口方向に円球状に膨張可能であるとともに収縮可能な第2のバルーンを備え、
    前記オーバーチューブは、横断面が大円と小円とが結合してなる瓢箪形状をなす内周面を備え、
    前記内視鏡は、該オーバーチューブの大円部の内部に位置していて、前記屈曲可能部の基端側から小円部の内部に突出する翼状部材を備えることを特徴とする内視鏡装置。
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