JP5490296B1 - 乗客コンベアの移動手摺消毒装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の状況等に応じて消毒液を適切に使い分けることが可能であり、無駄の少ない適切な消毒処理を行うことができる乗客コンベアの移動手摺消毒装置を提供すること。
【解決手段】消毒装置10Bは、移動手摺5の表面に接触させる塗布ローラ17と、消毒液を供給する第1の含浸ローラ18及び第2の含浸ローラ19と、第1のスライド部22A、第2のスライド部22B及びこれらを個別にスライド移動させるスライド機構23Aを含む接触ローラ切換手段と備え、所定の切換条件が成立した場合に、制御部60Bが、スライド機構部23Aを制御して、第1のスライド部22Aと第2のスライド部22Bとを個別にスライド移動させて、塗布ローラ17に接触させるローラを第1の含浸ローラ18から第2の含浸ローラ19、又は第2の含浸ローラ19から前記第1の含浸ローラ18に切り換える。
【選択図】図2

Description

本発明は乗客コンベアの移動手摺消毒装置に関し、より詳細には、エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアの移動手摺の表面を消毒することのできる乗客コンベアの移動手摺消毒装置に関する。
駅やデパート等の公共施設や商業施設等には、エスカレータが設置されている。エスカレータには、利用者が立つステップの両側にステップと同期して周回移動する無端状の移動手摺が設けられている。エスカレータを安全に利用するためには、利用者は、移動手摺を掴んだ状態でステップの上に乗り、利用中も移動手摺を掴んだ状態でいることが望まれる。
しかし、エスカレータの移動手摺は、不特定多数の利用者が掴むものであるため、移動手摺に触れるのを望まない利用者もいる。特にインフルエンザなどが流行している時節においては、移動手摺を介してのウイルス感染を懸念して、移動手摺に触れないようにして乗る利用者も多い。
そこで、従来より、乗客コンベアの移動手摺を消毒する装置が提案されている。例えば、下記の特許文献1には、移動手摺の表面の消毒を行うローラが、移動手摺の入り込み口近傍のトラス内に設置され、エスカレータの乗り口に利用者が来たことをセンサで検知すると、移動手摺が1周移動する時間ほどローラを移動手摺に接触させて、移動手摺の消毒を行うことのできる装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1記載の消毒装置では、エスカレータの利用者を検知すると、ローラによる消毒を行う構成のため、通行人が多い場所では、結局のところ常時、ローラによる消毒を行うこととなり、移動手摺と接触するローラ等の劣化や汚れが早く進み、また、ローラがトラス内に設けられているので、それらの交換等のメンテナンス作業も容易ではないという課題があった。
また、特許文献1記載の消毒装置では、移動手摺の汚れ(粉塵などの小さなゴミ、油分等)やウイルス等の付着状況とは関係なく、消毒を行うため、消毒液の補充やローラの交換頻度が高くなる傾向にあり、メンテナンス(保守)費用が嵩むという課題があった。
また、商業施設等では、エスカレータは各階に設けられているため、施設全体で十数台程度又はそれ以上の台数が設置されている。このような施設の各エスカレータに、特許文献1記載の消毒装置を設置した場合、各エスカレータの利用者の数は同じではないため、各エスカレータに設置した消毒装置毎に、ローラの劣化や汚れ度合い、或は消毒液の減り具合等も異なることとなるが、これら各消毒装置の状況を消毒装置の外部からは把握することができないため、どの消毒装置に対しても一律にメンテナンス作業等を行わなければならず、これらの作業負担を減らすことが難しく、また、消毒装置毎の管理を適切に行うことができていないという課題があった。
特開2011−121664号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、状況に応じた無駄の少ない適切な消毒処理を行うことができ、また、装置の情報を管理センターで一元的に管理することができ、情報の共有性やメンテナンス性を向上させることができる乗客コンベアの移動手摺消毒装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明に係る乗客コンベアの移動手摺消毒装置(1)は、乗客コンベアの移動手摺の消毒を行うために該移動手摺の引き込み側又は送り出し側の少なくとも一方の手摺出入口の手前に設置される消毒手段と、所定の作動条件に基づいて、前記消毒手段による消毒動作を制御する制御手段とを備えた移動手摺消毒装置であって、前記消毒手段が、前記移動手摺に接触させる塗布ローラと、該塗布ローラに接触させて第1の消毒液を供給する第1の含浸ローラと、前記塗布ローラに接触させて第2の消毒液を供給する第2の含浸ローラと、前記塗布ローラに接触させるローラを前記第1の含浸ローラ又は前記第2の含浸ローラに切り換える接触ローラ切換手段とを備え、該接触ローラ切換手段が、前記第1の含浸ローラが配設された第1の消毒液槽が設置される第1のスライド部と、前記第2の含浸ローラが配設された第2の消毒液槽が設置される第2のスライド部と、前記第1のスライド部と前記第2のスライド部とを個別にスライド移動させるスライド機構とを備え、前記制御手段が、所定の切換条件が成立した場合に、前記スライド機構を制御して、前記塗布ローラに接触させるローラを前記第1の含浸ローラ又は前記第2の含浸ローラに切り換えるように前記第1のスライド部及び前記第2のスライド部をスライド移動させる機能を備えていることを特徴としている。
上記乗客コンベアの移動手摺消毒装置(1)によれば、所定の切換条件が成立した場合に、前記スライド機構を制御して、前記第1のスライド部と前記第2のスライド部とを個別にスライド移動させることにより、前記塗布ローラに接触させるローラを前記第1の含浸ローラから前記第2の含浸ローラに、又は前記第2の含浸ローラから前記第1の含浸ローラに切り換えることができ、当該消毒装置の状況等に応じて2種類の消毒液を適切に使い分けることが可能となり、状況に応じた無駄の少ない適切な消毒処理を行うことができる。
例えば、通常時は、前記塗布ローラに前記第1の含浸ローラを接触させて、第1の消毒液を前記第1の含浸ローラから前記塗布ローラに含浸させて、第1の消毒液で移動手摺の消毒を行い、前記切換条件が成立した場合に、前記塗布ローラに接触させるローラを前記第1の含浸ローラから前記第2の含浸ローラに切り換えて、第2の消毒液を前記第2の含浸ローラから前記塗布ローラに含浸させて、第2の消毒液で移動手摺の消毒を行うようにすることができる。また、スライド構造によって前記第1の含浸ローラと前記第2の含浸ローラとを備えた場合でもコンパクトな装置構成とすることができる。
また本発明に係る乗客コンベアの移動手摺消毒装置(2)は、上記乗客コンベアの移動手摺消毒装置(1)において、前記塗布ローラを前記移動手摺に選択的に接触させ得るように前記消毒手段を昇降させる昇降手段を備え、前記制御手段が、前記スライド機構を制御して、前記第1のスライド部及び前記第2のスライド部をスライド移動させた後、前記昇降手段を制御して、前記塗布ローラを前記移動手摺に押し当てた状態となるように前記消毒手段を上昇させる機能を備えていることを特徴としている。
上記乗客コンベアの移動手摺消毒装置(2)によれば、前記スライド機構を制御して、前記第1のスライド部及び前記第2のスライド部をスライド移動させた後、前記昇降手段を制御して、前記塗布ローラを前記移動手摺に押し当てた状態となるように前記消毒手段を上昇させることができ、当該消毒装置の状況等に応じて2種類の消毒液を適切に使い分けることが可能となるとともに前記塗布ローラの前記移動手摺への接触(消毒)を間欠的に行うことができ、状況に応じたより無駄の少ない適切な消毒処理を行うことができる。
また本発明に係る乗客コンベアの移動手摺消毒装置(3)は、上記乗客コンベアの移動手摺消毒装置(1)又は(2)において、前記塗布ローラの軸受部、前記第1の含浸ローラの軸受部、及び前記第2の含浸ローラの軸受部が、これら各ローラの回転動作に回転摺動抵抗が付与されるように構成されていることを特徴としている。
上記乗客コンベアの移動手摺消毒装置(3)によれば、前記塗布ローラの軸受部、前記第1の含浸ローラの軸受部、及び前記第2の含浸ローラの軸受部が、これら各ローラの回転動作に回転摺動抵抗が付与されるように構成されているので、前記塗布ローラの回転速度が前記移動手摺の移動速度よりも遅くなるように調整することができる。したがって、前記塗布ローラと前記移動手摺との間に回転摺動抵抗(スリップさせる状態)を生じさせることができ、消毒液の塗布効率及び汚れの拭き取り効率等を高めることができる。
また本発明に係る乗客コンベアの移動手摺消毒装置(4)は、上記乗客コンベアの移動手摺消毒装置(1)〜(3)のいずれかにおいて、当該消毒装置で得られた情報を外部の管理センターへ送信する通信手段と、前記移動手摺の表面の汚れを検出する汚れ検出手段を備え、前記制御手段が、前記汚れ検出手段により検出された汚れ状態に基づいて、前記消毒手段による消毒動作を行うタイミング及び時間を制御するとともに、前記通信手段を制御して、前記汚れ検出手段により検出された汚れ状態に関する情報を前記管理センターへ送信するものであることを特徴としている。
上記乗客コンベアの移動手摺消毒装置(4)によれば、前記通信手段により、当該消毒装置で得られた各種の情報を外部の管理センターへ送信することができるので、前記管理センターでは、例えば、施設内の各乗客コンベアに設置された複数の消毒装置の情報を一元的に管理することが可能となり、これら情報に基づき、消毒装置毎に適切なメンテナンスを行うことが可能となり、情報の共有性及びメンテナンス性を向上させることができる。
また、前記汚れ検出手段により検出された汚れ状態に基づいて、前記消毒手段による消毒動作を行うタイミング及び時間が制御されるので、前記汚れ状態に基づいた適切な頻度で、前記移動手摺の消毒を行うことができ、必要以上の消毒処理が行われることを抑制でき、消毒液等のメンテナンス費用を抑えることができる。また、前記管理センターでは、各消毒装置の前記汚れ検出手段により検出された汚れ状態に関する情報を管理することができ、消毒装置毎に適切なタイミングで必要なメンテナンスを行うことが可能となる。
また本発明に係る乗客コンベアの移動手摺消毒装置(5)は、上記乗客コンベアの移動手摺消毒装置(1)〜(3)のいずれかにおいて、当該消毒装置で得られた情報を外部の管理センターへ送信する通信手段と、前記乗客コンベアに乗り込む人数を検出する乗客人数検出手段を備え、前記制御手段が、前記乗客人数検出手段により検出される累積乗客人数に基づいて、前記消毒手段による消毒動作を行うタイミング及び時間を制御するとともに、前記通信手段を制御して、前記乗客人数検出手段により検出される累積乗客人数に関する情報を前記管理センターへ送信するものであることを特徴としている。
上記乗客コンベアの移動手摺消毒装置(5)によれば、前記乗客人数検出手段により検出される累積乗客人数に基づいて、前記消毒手段による消毒動作を行うタイミング及び時間が制御されるので、前記累積乗客人数に基づいた適切な頻度で、前記移動手摺の消毒を行うことができ、必要以上の消毒処理が行われることを抑制でき、消毒液等のメンテナンス費用を抑えることができる。また、前記管理センターでは、各消毒装置の前記乗客人数検出手段により検出された前記累積乗客人数を管理することができ、消毒装置毎に適切なタイミングで必要なメンテナンスを行うことが可能となる。
また本発明に係る乗客コンベアの移動手摺消毒装置(6)は、上記乗客コンベアの移動手摺消毒装置(1)〜(3)のいずれかにおいて、当該消毒装置で得られた情報を外部の管理センターへ送信する通信手段と、前記移動手摺に身体の一部が接触していることを検出する手摺接触検出手段を備え、前記制御手段が、前記手摺接触検出手段により検出される手摺接触検出状態に基づいて、前記消毒手段による消毒動作を行うタイミング及び時間を制御するとともに、前記通信手段を制御して、前記手摺接触検出手段により検出される手摺接触検出状態に関する情報を前記管理センターへ送信するものであることを特徴としている。
上記乗客コンベアの移動手摺消毒装置(6)によれば、前記手摺接触検出手段により検出される手摺接触検出状態に基づいて、前記消毒手段による消毒動作を行うタイミング及び時間が制御されるので、前記手摺接触検出状態、例えば、移動手摺に接触した累積人数等に基づいた適切な頻度で、左右に設けられた各移動手摺の消毒を個別に行うことができ、必要以上の消毒処理が行われることを抑制でき、消毒液等のメンテナンス費用を抑えることができる。また、前記管理センターでは、各消毒装置の前記手摺接触検出手段により検出された前記手摺接触検出状態を管理することができ、消毒装置毎に適切なタイミングで必要なメンテナンスを行うことが可能となる。
また本発明に係る乗客コンベアの移動手摺消毒装置(7)は、上記乗客コンベアの移動手摺消毒装置(1)〜(3)のいずれかにおいて、当該消毒装置で得られた情報を外部の管理センターへ送信する通信手段と、前記移動手摺の表面に付着している所定のウイルスを検出するウイルス検出手段を備え、前記制御手段が、前記ウイルス検出手段により検出されるウイルス検出状態に基づいて、前記消毒手段による消毒動作を行うタイミング及び時間を制御するとともに、前記通信手段を制御して、前記ウイルス検出手段により検出される前記所定のウイルスの検出状態に関する情報を前記管理センターへ送信するものであることを特徴としている。
上記乗客コンベアの移動手摺消毒装置(7)によれば、前記ウイルス検出手段により検出されるウイルス検出状態に基づいて、前記消毒手段による消毒動作を行うタイミング及び時間が制御されるので、前記ウイルスの検出状態、例えば、インフルエンザウイルスやノロウイルス等を検出した場合など、公衆衛生上、消毒を行う必要性が高い場合に、タイミングよく、かつ十分な消毒を行うことができ、公衆衛生の向上を図ることができる。また、前記管理センターでは、各消毒装置の前記ウイルス検出手段により検出された前記ウイルス検出状態を管理することができ、消毒を行う必要性が高い乗客コンベアを把握することができ、適切な消毒液への交換等、消毒装置毎に適切なタイミングで必要なメンテナンスを行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る乗客コンベアの移動手摺消毒装置が取り付けられた乗客コンベアの要部を概略的に示した側面図である。 実施の形態に係る乗客コンベアの移動手摺消毒装置の要部を概略的に示した側面図である。 実施の形態に係る乗客コンベアの移動手摺消毒装置の塗布ローラ付近の要部を概略的に示した正面図である。 実施の形態に係る乗客コンベアの移動手摺消毒装置における制御部の行う消毒処理動作を示したフローチャートである。
以下、本発明に係る乗客コンベアの移動手摺消毒装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態に係る乗客コンベアの移動手摺消毒装置(以下、移動手摺消毒装置と記す)が取り付けられたエスカレータの要部を概略的に示した側面図である。
エスカレータ1は、エスカレータ全体を下方から支持する鉄骨製の基礎部(以下、トラスと言う)2を備え、トラス2内には、互いに連なった状態で上層階と下層階との間を移動する多数のステップ(図示せず)が配置されている。これらステップは、利用者がその上に乗る踏板面を有する部材である。また、トラス2内には、モータおよび減速機等を含む駆動ユニット(図示せず)、及び該駆動ユニットを含むエスカレータ全体の制御を行うエスカレータ制御部(図示せず)などが配設されている。
トラス2内に配置されたステップの両側には、金属板または樹脂板からなる欄干部3がそれぞれ立設されている。欄干部3の外周縁部にはガイドレール4が設けられており、このガイドレール4に沿って無端状の移動手摺5がステップの移動と同期して周回移動するように構成されている。利用者は移動手摺5を手で掴んだ状態でステップの上に立ってエスカレータ1に乗ることができる。
以下においては、エスカレータ1が上り運転されている場合、すなわち移動手摺5が矢印A方向に移動している場合を想定して説明する。
移動手摺5は、トラス2の下層階側(手摺の送り出し側)のインレット部(送り出し口)6Aからトラス2外へと出て、下層階乗り口において折り返して、欄干部3上縁部のガイドレール4に沿って矢印A方向へ移動し、上層階降り口において再び折り返して、トラス2の上層階側(手摺の引き込み側)に形成されたインレット部(引き込み口)6Bからトラス2内に進入し、トラス2内を通って下層階乗り口のインレット部6Aへと周回移動するようになっている。
下層階側の左右のインレット部6Aの手前には、移動手摺消毒装置10Bがそれぞれ設置されている。なお、移動手摺消毒装置10Bは、上りのエスカレータの場合は、下層階側のインレット部6Aの手前、一方下りのエスカレータの場合は、上層階側のインレット部6Bの手前に設置することが好ましいが、この設置形態に限定されるものではなく、上層階側及び下層階側の両側のインレット部6A、6Bの手前に設けることもできる。
移動手摺消毒装置10Bの設置方法は、特に限定されるものではなく、床面に取り付ける構成、インレット部6Aの側面に取り付ける構成、又は装置上面側に強力クリップ等の狭持手段を設け、該狭持手段を利用して欄干部3にワンタッチで取り付け可能な構成などが採用され得る。
また、移動手摺消毒装置10Bは、基地局101、インターネット通信網や電話通信網などの通信ネットワーク102を介して管理センター100との間でデータのやり取りを行うことが可能となっている。外部の管理センター100は、エスカレータ1が設置されている施設内の情報管理センター、又はエスカレータ1を施設外で管理する情報管理センターに対応するものであり、サーバ等を含むコンピュータシステムにより構成されている。
図2は、実施の形態に係る移動手摺消毒装置10Bの要部を概略的に示した側面図である。図3は、実施の形態に係る移動手摺消毒装置10Bの塗布ローラ付近の要部を概略的に示した正面図である。
移動手摺消毒装置10Bは、略C字状の断面形状を有する移動手摺5の表面に接触させて、移動手摺5の移動とともに回転させる塗布ローラ17と、塗布ローラ17の表面に接触させて回転させながら、塗布ローラ17に第1の消毒液30Aを供給する第1の含浸ローラ18と、塗布ローラ17の表面に接触させて回転させながら、塗布ローラ17に第2の消毒液30Bを供給する第2の含浸ローラ19とを備えている。本実施の形態では、第1の含浸ローラ18と第2の含浸ローラ19とが、塗布ローラ17と連れ回り方向に回転するように設けられているが、モータ等の駆動力を利用して逆方向に回転するように設けることも可能である。
図3に示すように、塗布ローラ17は、昇降移動する架台20Aに立設された側壁20cに、軸受部20dを介して回転可能に軸支されている。塗布ローラ17の表面は、移動手摺5の表面と接触するように略U字状に形成されており、略C字状の断面形状をした移動手摺5の側面にも接触させ得る構成となっている。
架台20A上には、第1のスライド板22Aがスライド移動可能に配設され、第1のスライド板22A上には、第1の消毒液槽33が配設され、第1の消毒液槽33の両側には、側壁22cが第1のスライド板22A上に立設されている。
第1の含浸ローラ18は、側壁22cに軸受部22dを介して回転可能に軸支され、また、その一部が、第1の消毒液槽33の第1の消毒液30A中に浸漬されるようになっている。
また、架台20A上には、第2のスライド板22Bがスライド移動可能に配設され、第2のスライド板22B上には、第2の消毒液槽34が配設され、第2の消毒液槽34の両側には、側壁(図示せず)が第2のスライド板22B上に立設されている。
第2の含浸ローラ18は、前記側壁に軸受部(図示せず)を介して回転可能に軸支され、その一部が、第2の消毒液槽34の第2の消毒液30B中に浸漬されるようになっている。
また、移動手摺消毒装置10Bには、架台20Aを昇降移動させる昇降機構21A、第1のスライド板22A及び第2のスライド板22Bを、塗布ローラ17の回転軸17aと直交する方向に対して個別にスライド移動させるスライド機構23Aが装備されている。昇降機構21Aやスライド機構23Aの構成には、延伸機構を有する電磁式のアクチュエータ、モータ駆動式カム機構、又はウォームギアやラック&ピニオンなどの歯車機構とモータとを組み合わせた各種の駆動機構が採用され得る。
第1のスライド板22A、第2のスライド板22B及びスライド機構23Aにより、塗布ローラ17に接触させるローラを第1の含浸ローラ18又は第2の含浸ローラ19に切り換える接触ローラ切換機構が構成されている。
また、塗布ローラ17の軸受部20d、第1の含浸ローラ18の軸受部22d及び第2の含浸ローラ19の軸受部(図示せず)は、各ローラ回転軸の回転動作に回転摺動抵抗が付与されるように構成されている。この回転摺動抵抗により、塗布ローラ17の回転速度が移動手摺5の移動速度よりも遅くなるように調整され、塗布ローラ17と移動手摺5との間に回転摺動抵抗が作用することで、消毒液の塗布効率及び汚れの拭取り効率等が高められるようになっている。
第1の消毒液槽33には、第1ポンプ31Aを介して第1の消毒液タンク32Aが接続され、第1の消毒液30Aが、第1の消毒液タンク32Aから所定のタイミング(例えば、第1の消毒液槽33内に設けられた液面レベルを検知するレベルセンサ(図示せず)によって、液面が所定のレベル以下になったと検出されたタイミング)で第1の消毒液槽33に供給されるようになっている。
第2の消毒液槽34には、第2ポンプ31Bを介して第2の消毒液タンク32Bが接続され、第2の消毒液30Bが、第2の消毒液タンク32Bから所定のタイミング(例えば、第2の消毒液槽34内に設けられた液面レベルを検知するレベルセンサ(図示せず)によって、液面が所定のレベル以下になったと検出されたタイミング)で第2の消毒液槽34に供給されるようになっている。
第1の消毒液タンク32Aと第2の消毒液タンク32Bとには、異なる種類の消毒液が充填されており、第1の消毒液30Aには、第2の消毒液30Bよりも汚れを除去する効果の高い消毒液(洗浄液)が使用され、第2の消毒液30Bには、第1の消毒液30Aよりも、ウイルス等の殺菌性能に優れた消毒液が使用される。
第2の消毒液30Bには、例えば、高濃度(70〜80%程度)エタノールなどの消毒・殺菌性能が高いアルコール製剤、所定濃度(例えば、0.05〜0.2%程度)のヨウ素を含む溶液、所定濃度(例えば0.01〜0.2%程度)の次亜塩素酸ナトリウム溶液、所定濃度の(例えば、0.05〜0.1%程度)塩化ベンザルコニウム溶液が使用される。
移動手摺消毒装置10Bには、移動手摺5の表面に付着している汚れの状態を検出する汚れ検出部40が装備されている。汚れ検出部40は、外観検査を行うための画像センサや画像処理部などを含んで構成され、小さなゴミ(粉塵)などの異物や油分等が表面に付着している状態やその程度(付着範囲、付着数など)を、常時又は定期的にモニタする機能を有しており、汚れ等の検出信号が制御部60Bに出力されるようになっている。
ウイルス検出部41は、移動手摺5に付着している所定のウイルス(例えば、インフルエンザウイルスやノロウイルス等)を検出する機能を有している。ウイルス検出部41によるウイルスの検出方法は如何なる方法であってもよく、例えば、インフルエンザウイルス等の抗原検出試薬を用いたイムノクロマト法などの検出法が採用され、検出処理(検体採取、検体液抽出、反応処理、及び判定処理等)を自動的に実行するように構成されている。そして、ウイルス検出部41で検出されたウイルス検知信号が制御部60Bに出力されるようになっている。
手摺センサ71は、乗客が移動手摺5に掴まっていることを検知するためのセンサである。手摺センサ71は、エスカレータ1の乗り口付近、又は乗り口から数ステップ先付近の左右の移動手摺5の上方や建物の側壁等にそれぞれ設置され、所定の検知エリア内で、移動手摺5の上に物体があることを検知することで、乗客が移動手摺5に掴まっていることを左右の移動手摺5ごとに検知するものである。手摺センサ71は、画像センサや画像処理部などを含んで構成され、手摺センサ71で検出された信号が制御部60Bに出力されるようになっている。
移動手摺消毒装置10Bには、外部の管理センター100と通信するための通信部50が装備されている。通信部50には、図1に示した基地局101、インターネット通信網や電話通信網などの通信ネットワーク102を介して管理センター100との間でデータのやり取りを行うことができる無線通信機能が装備されている。なお、通信部50は、有線での通信機能を備えているもので構成することもできる。
制御部60Bは、昇降機構21A、スライド機構23A、第1のポンプ31A、第2のポンプ31B、汚れ検出部40、ウイルス検出部41及び通信部50等の各部の動作制御やデータの送受信の制御を行うものであり、図示しないマイコン、入出力インターフェース、メモリ、タイマー回路及び電源回路等を含んで構成されている。
また、制御部60Bは、ウイルス検出部41でウイルスが検出された場合(第1の切換条件)に、塗布ローラ17に接触させるローラを第1の含浸ローラ18から第2の含浸ローラ19に切り換え、汚れ検出部40で検出された汚れ状態が所定の汚れ状態になった場合(第2の切換条件)に、塗布ローラ17に接触させるローラを第2の含浸ローラ19から第1の含浸ローラ18に切り換える制御機能を有している。
図4は、実施の形態に係る移動手摺消毒装置10Bにおける制御部60Bの行う消毒処理動作を示したフローチャートである。
まず、ステップS41では、汚れ検出部40から汚れ検出信号を入力し、次のステップS42では、移動手摺5の表面が所定の汚れ状態になったか否か(例えば、ごみなどの付着異物の検出数が前回の消毒動作後から所定数に達したか否か等)を判断し、所定の汚れ状態になった(例えば、付着異物の検出数が所定数に達した)と判断すればステップS43に進む。
ステップS43では、通信部50を制御して、汚れ状態に関する情報(例えば、自己の装置の識別情報、前回の消毒動作後からの経過時間情報、及び付着異物の検出数を含む情報)を外部の管理センター100へ送信する処理を行い、その後ステップS44に進む。
ステップS44では、第1の消毒液30Aを含む第1の含浸ローラ18と塗布ローラ17とによる移動手摺5の消毒(洗浄)処理を開始する。すなわち、スライド機構23Aを作動させて、第1の含浸ローラ18が塗布ローラ17と接触するように、第1のスライド板22Aをスライドさせる一方、第2の含浸ローラ19が塗布ローラ17と接触しないように、第2のスライド板22Bをスライドさせる。
その後、昇降機構21Aを作動させて、塗布ローラ17が移動手摺5に接触する(押圧)状態になるまで架台20Aを上昇させて、消毒(洗浄)処理を開始する。
続くステップS45では、所定時間が経過したか否かを判断し、所定の時間が経過したと判断すれば、ステップS46に進む。ステップS46では、昇降機構21Aを作動させて、移動手摺5に接触させていた塗布ローラ17が移動手摺5から離れる(非接触となる)所定位置まで架台20Aを降下させて、塗布ローラ17による移動手摺5の消毒処理を終える。なお、上記所定時間は、予め定められた一定時間、移動手摺5が所定回数周回するのに要する時間、又は、汚れの状態に応じて定められた時間などに設定されている。
一方ステップS42において、所定の汚れ状態になっていないと判断すればステップS47に進む。ステップS47では、ウイルス検出部41からウイルス検出信号を入力したか否かを判断し、ウイルス検出信号を入力したと判断すればステップS48に進む。
ステップS48では、通信部50を制御して、ウイルス検出に関する情報(例えば、自己の装置の識別情報、及び検出されたウイルスの情報等)を管理センター100へ送信する処理を行い、その後、ステップS49に進む。
ステップS49では、第2の消毒液30Bを含む第2の含浸ローラ19と塗布ローラ17とによる移動手摺5の消毒処理を開始する。すなわち、スライド機構23Aを作動させて、第2の含浸ローラ19が塗布ローラ17と接触するように、第2のスライド板22Bをスライドさせる一方、第1の含浸ローラ18が塗布ローラ17に接触しないように、第1のスライド板22Aをスライドさせる。その後、昇降機構21Aを作動させて、塗布ローラ17が移動手摺5に接触する(押圧)状態になるまで架台20Aを上昇させて、消毒処理を開始する。
次のステップS50では、所定時間が経過したか否かを判断し、所定時間が経過したと判断すればステップS51に進む。ステップS51では、昇降機構21Aを作動させて、移動手摺5に接触させていた塗布ローラ17が移動手摺5から離れる(非接触となる)所定位置まで架台20Aを降下させて、第2の消毒液30Bを含ませた塗布ローラ17による移動手摺の消毒処理を終える。
一方ステップS47において、ウイルス検出部41からウイルス検出信号を入力していないと判断すれば、ステップS52に進む。ステップS52では、手摺センサ71から入力した検知信号に基づいて、前回の消毒動作完了後からの移動手摺5に触れた人数が、所定人数に達したか否かを判断し、所定人数に達したと判断すればステップS53に進む。
ステップS53では、通信部50を制御して、手摺接触人数に関する情報(例えば、自己の装置の識別情報、前回の消毒動作後からの経過時間、及び検出された手摺接触人数の情報等)を管理センター100へ送信する処理を行い、その後、ステップS44、S45、S46の処理、すなわち第1の消毒液30Aを含ませた塗布ローラ17による移動手摺5の消毒処理を行う。
一方、ステップS52において、所定人数に達していないと判断すればステップS54に進む。ステップS54では、前回の消毒動作から所定時間(例えば、数時間)が経過したか否かを判断し、所定時間が経過していないと判断すれば処理を終える一方、所定時間が経過したと判断すれば、ステップS44、S45、S46の処理、すなわち第1の消毒液30Aを含ませた塗布ローラ17による移動手摺5の消毒処理を行う。
なお、上記消毒処理動作の後、第1の消毒液タンク32A、第2の消毒液タンク32Bへの消毒液の補充・交換処理動作が行われるようになっている。
上記実施の形態に係る移動手摺消毒装置10Bによれば、ウイルス検出部41によりウイルスが検出された場合に、塗布ローラ17に接触させるローラを第1の含浸ローラ18から第2の含浸ローラ19に切り換えることができ、消毒効果の高い第2の消毒液30Bで移動手摺5の表面を適切に消毒することができる。例えば、インフルエンザウイルスやノロウイルス等を検出した場合など、公衆衛生上、消毒を行う必要性が高い場合に、タイミングよく、かつ十分な消毒を行うことができ、公衆衛生の向上を図ることができる。また、当該消毒装置の状況等に応じて2種類の消毒液を適切に使い分けることが可能となり、状況に応じた無駄の少ない適切な消毒処理を行うことができる。
また、手摺センサ71により検出される手摺接触人数に基づいて、第1の含浸ローラ18を塗布ローラ17に接触させて、第1の消毒液30Aによる消毒動作を行うタイミング及び時間が制御されるので、移動手摺5に接触した累積人数等に基づいた適切な頻度で、左右に設けられた各移動手摺5の消毒を個別に行うことができ、必要以上の消毒(洗浄)処理が行われることを抑制でき、消毒液等のメンテナンス費用を抑えることができる。
また、通信部50が設けられているので、当該消毒装置で得られた各種の情報(汚れ検出部40により検出された汚れ状態に関する情報、ウイルス検出部41により検出されたウイルス検出状態、手摺センサ71により検出される手摺接触人数、塗布ローラ17、第1の含浸ローラ18、第2の含浸ローラ19の交換時期、消毒液タンク32A、32Bの交換・補充時期等)を管理センター100へ送信することができる。
管理センター100では、例えば、施設内の各エスカレータ1に設置された複数の移動手摺消毒装置10Bの上記した情報を一元的に管理することが可能となり、これら情報に基づき、移動手摺消毒装置10B毎に適切なタイミングで必要なメンテナンスを行うことが可能となり、情報の共有性及びメンテナンス性を向上させることができる。
また、移動手摺消毒装置10Bでは、塗布ローラ17の軸受部20d、第1の含浸ローラ18の軸受部22d及び第2の含浸ローラ19の軸受部(図示せず)が、各ローラ回転軸の回転動作に回転摺動抵抗が付与されるように構成されているので、塗布ローラ17の回転速度を、移動手摺5の移動速度よりも遅くなるように調整することができ、塗布ローラ17と移動手摺5との間に回転摺動抵抗(スリップさせる状態)を生じさせることで、消毒液の塗布効率及び汚れの拭き取り効率等を高めることができる。
なお、上記移動手摺消毒装置10Bでは、汚れ検出部40とウイルス検出部41とを設けているが、別の実施の形態では、ウイルス検出部41を設ける一方、汚れ検出部40を設けない構成とし、ウイルス検出部41で所定のウイルスが検出された場合のみ、塗布ローラ17に接触させるローラを第1の含浸ローラ18から第2の含浸ローラ19に切り換えて、第2の消毒液30Bによる所定時間の消毒動作を行い、それ以外の通常時には、第1の含浸ローラ18を塗布ローラ17に接触させて、第1の消毒液30Aを含ませた塗布ローラ17による移動手摺5の消毒(洗浄)処理を常時継続して行う構成とすることもできる。
また、更に別の実施の形態では、汚れ検出部40とウイルス検出部41とは設けずに、手摺センサ71からの検出信号に基づいて、塗布ローラ17に接触させるローラの切換を行うように構成することもできる。例えば、手摺接触人数が所定人数になった場合に、塗布ローラ17に第1の含浸ローラ18を接触させて、第1の消毒液30Aによる消毒(洗浄)を行う一方、所定時間が経過した場合に、塗布ローラ17に第2の含浸ローラ19を接触させて、定期的に第2の消毒液30Aによる消毒を行うように構成することもできる。
また、手摺センサ71に代えて、人感センサ(エスカレータ1の乗り口付近等に設置され、エスカレータに乗る人を検知するセンサ)を利用することもできる。人感センサは、赤外線センサや画像センサなどを含んで構成され、人感センサで検出された信号が制御部60Bに出力される構成とすることができる。また、このような人感センサを複数装備して、エスカレータ1のステップの右側、又は左側に位置することを検出する構成とすることもできる。
人感センサにより検出される乗客人数に基づいて、消毒動作を行うタイミング及び時間が制御すれば、累積乗客人数に基づいた適切な頻度で、移動手摺5の消毒を行うことができ、必要以上の消毒処理が行われることを抑制でき、消毒液等のメンテナンス費用を抑えることができる。
また、管理センター100では、各消毒装置の人感センサにより検出された累積乗客人数を管理することができ、消毒装置毎に適切なタイミングで必要なメンテナンスを行うことが可能となる。
さらに、上記実施の形態の移動手摺消毒装置10Bの別の実施の形態では、移動手摺5の表面に温風を吹き付ける等により、塗布された消毒液の乾燥を促進させる乾燥部を設ける構成とすることができ、また、移動手摺5の表面に余分に付着した消毒液を拭き取る払拭部材を設置する構成とすることもできる。また、移動手摺消毒装置10Bは、乗客を水平方向または少し傾斜した方向に移動させる、所謂動く歩道などの他の乗客コンベアにも適用することができる。
1 エスカレータ
5 移動手摺
10B 移動手摺消毒装置
20A 架台
21A 昇降機構
22A、22B スライド板
23A スライド機構
30A、30B 消毒液
31A、31B ポンプ
32A、32B 消毒液タンク
40 汚れ検出部
41 ウイルス検出部
50 通信部
60B 制御部
71 手摺センサ

Claims (7)

  1. 乗客コンベアの移動手摺の消毒を行うために該移動手摺の引き込み側又は送り出し側の少なくとも一方の手摺出入口の手前に設置される消毒手段と、
    所定の作動条件に基づいて、前記消毒手段による消毒動作を制御する制御手段とを備えた移動手摺消毒装置であって、
    前記消毒手段が、
    前記移動手摺に接触させる塗布ローラと、
    該塗布ローラに接触させて第1の消毒液を供給する第1の含浸ローラと、
    前記塗布ローラに接触させて第2の消毒液を供給する第2の含浸ローラと、
    前記塗布ローラに接触させるローラを前記第1の含浸ローラ又は前記第2の含浸ローラに切り換える接触ローラ切換手段とを備え、
    該接触ローラ切換手段が、
    前記第1の含浸ローラが配設された第1の消毒液槽が設置される第1のスライド部と、
    前記第2の含浸ローラが配設された第2の消毒液槽が設置される第2のスライド部と、
    前記第1のスライド部と前記第2のスライド部とを個別にスライド移動させるスライド機構とを備え、
    前記制御手段が、
    所定の切換条件が成立した場合に、前記スライド機構を制御して、前記塗布ローラに接触させるローラを前記第1の含浸ローラ又は前記第2の含浸ローラに切り換えるように前記第1のスライド部及び前記第2のスライド部をスライド移動させる機能を備えていることを特徴とする乗客コンベアの移動手摺消毒装置。
  2. 前記塗布ローラを前記移動手摺に選択的に接触させ得るように前記消毒手段を昇降させる昇降手段を備え、
    前記制御手段が、前記スライド機構を制御して、前記第1のスライド部及び前記第2のスライド部をスライド移動させた後、前記昇降手段を制御して、前記塗布ローラを前記移動手摺に押し当てた状態となるように前記消毒手段を上昇させる機能を備えていることを特徴とする請求項1記載の乗客コンベアの移動手摺消毒装置。
  3. 前記塗布ローラの軸受部、前記第1の含浸ローラの軸受部、及び前記第2の含浸ローラの軸受部が、これら各ローラの回転動作に回転摺動抵抗が付与されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の乗客コンベアの移動手摺消毒装置。
  4. 当該消毒装置で得られた情報を外部の管理センターへ送信する通信手段と、
    前記移動手摺の表面の汚れを検出する汚れ検出手段とを備え、
    前記制御手段が、前記汚れ検出手段により検出された汚れ状態に基づいて、前記消毒手段による消毒動作を行うタイミング及び時間を制御するとともに、
    前記通信手段を制御して、前記汚れ検出手段により検出された汚れ状態に関する情報を前記管理センターへ送信するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の乗客コンベアの移動手摺消毒装置。
  5. 当該消毒装置で得られた情報を外部の管理センターへ送信する通信手段と、
    前記乗客コンベアに乗り込む人数を検出する乗客人数検出手段を備え、
    前記制御手段が、前記乗客人数検出手段により検出される累積乗客人数に基づいて、前記消毒手段による消毒動作を行うタイミング及び時間を制御するとともに、
    前記通信手段を制御して、前記乗客人数検出手段により検出される累積乗客人数に関する情報を前記管理センターへ送信するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の乗客コンベアの移動手摺消毒装置。
  6. 当該消毒装置で得られた情報を外部の管理センターへ送信する通信手段と、
    前記移動手摺に身体の一部が接触していることを検出する手摺接触検出手段を備え、
    前記制御手段が、前記手摺接触検出手段により検出される手摺接触検出状態に基づいて、前記消毒手段による消毒動作を行うタイミング及び時間を制御するとともに、
    前記通信手段を制御して、前記手摺接触検出手段により検出される手摺接触検出状態に関する情報を前記管理センターへ送信するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の乗客コンベアの移動手摺消毒装置。
  7. 当該消毒装置で得られた情報を外部の管理センターへ送信する通信手段と、
    前記移動手摺の表面に付着している所定のウイルスを検出するウイルス検出手段を備え、
    前記制御手段が、前記ウイルス検出手段により検出されるウイルス検出状態に基づいて、前記消毒手段による消毒動作を行うタイミング及び時間を制御するとともに、
    前記通信手段を制御して、前記ウイルス検出手段により検出される前記所定のウイルスの検出状態に関する情報を前記管理センターへ送信するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の乗客コンベアの移動手摺消毒装置。
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