JP5489565B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに係り、特に後面衝突時に乗員の頸部傷害値を低減させることのできる乗物用シートに関する。
一般に、自動車などの乗物の後部が追突されたり、後退走行時に大きく衝突したりするなど、いわゆる後面衝突の際には、着座している乗員の頭部が慣性力によって急激に後傾し、頸部が衝撃を受ける虞がある。
そのため、従来から自動車などの乗物用シートには、後面衝突による衝撃から乗員の頭部や頸部を保護し、頸部傷害値を低減するために、シートバック上方に乗員の頭部を後方から受けるヘッドレストを設けている。
しかし、ヘッドレストを設けているだけでは、身体への衝撃を軽減できないだけでなく、後面衝突時に乗員の頭部とヘッドレストとの間の隙間を速やかに減少させないと、乗員の頸部傷害値を十分に低減できない場合がある。
このような問題を解消するために、後面衝突時に乗員の後方への移動荷重によってヘッドレストを前方に移動させ、乗員の頭部を支持して頸部傷害値を低減するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、後面衝突時にヘッドレストを前方へ移動させ、乗員の頭部を支持して頸部傷害値を低減する技術に加えて、ランバーサポート機能を有するクッション支持機構を設けた技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−028956号公報(段落0039〜0046、図7) 特開2006−341804号公報(段落0016〜0019、図2)
特許文献1で開示される技術は、シートバックの背中部分(特許文献1では「胸部」としている)が当接する部位のばね係数を小さくすることで、上半身の後方移動を大きくして頭部と背中部分の相対移動量を小さくするとともに、低反発クッション材を用いて減衰係数を大きくすることで、上半身の跳ね返りを抑制して頭部と背中部分の相対速度を低減することにより、乗員の頸部傷害値の低減を図っている。
特許文献2で開示される技術は、後面衝突時に乗員の後方移動を感知する後突感知体とは別体のクッション支持機構を設け、このクッション支持機構のサポート部を弾性変形により上下に伸縮させ、クッション材の前方への押出を調整可能に構成したものである。
しかし、上述のように特許文献1及び特許文献2で示される技術は、いずれも後面衝突時にヘッドレストを前方へ移動させて乗員の頭部を支持し、頸部傷害値を低減させるものであるため、ヘッドレストを前方移動させるための機構として、乗員の後方移動による荷重を受けて作動する部材を設け、この部材とヘッドレストを連動して作動させる機構を設けている。したがって、機構が複雑になり、また装置が全体的に大きくなるため、シートの軽量化が困難であるという不都合があった。
また、このような頸部傷害値低減シートにおいて、通常の着座時の着座感を向上させるためにランバーサポート機能を設けることが望まれているが、特許文献2の技術では、上記のとおり、ランバーサポート機能を別に設けているため、機構が複雑になるだけでなく、部品点数が増加するという不都合があった。
本発明の目的は、機構が簡単で、部品点数が少なく、小型化且つ軽量化が可能であって、一定以上の衝撃荷重が加わったときに迅速に作動し、乗員の上体の後方への沈み込みを確保して乗員の頸部傷害値を効果的に低減できる乗物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、頸部傷害値低減機能とランバーサポート機能の両方を備えつつ、簡単な機構で、部品点数が少なく、小型化且つ軽量化が可能な乗物用シートを提供することにある。
前記課題は、請求項1の乗物用シートによれば、両側に位置するサイド部及び上方に配設されたアッパー部を少なくとも備えたシートバックフレームと、該シートバックフレームの上方に配設されるヘッドレストと、該ヘッドレストと独立して可動する板ばねからなる受圧部材と、少なくとも2箇所に離間して設けられた保持部で前記受圧部材を保持して前記シートバックフレームのサイド部と連結する連結部材と、を備え、前記受圧部材は、前記離間して設けられた保持部の距離より長く形成されて、乗物前方側に膨出して前記保持部に保持され、一定以上の衝撃荷重によって膨出方向が乗物後方側になるよう構成され、前記連結部材は、内筒と外筒とから形成され、何れか一方の筒が前記受圧部材を保持し、他方の筒が前記サイド部と連結され、前記受圧部材を保持する筒が前記サイド部と連結される筒に対して回動することで、前記離間して設けられた保持部を結ぶ仮想線に対する垂直方向を軸として回動可能に形成されていること、により解決される。
このように、連結部材は、少なくとも2箇所に離間して設けられた保持部で受圧部材を保持してシートバックフレームのサイド部と受圧部材を連結し、受圧部材は、板ばねからなり、離間して設けられた保持部の距離より長く形成されて、乗物前方側に膨出して保持され、一定以上の衝撃荷重によって膨出方向が乗物後方側になるように構成されているので、板ばねのばね力を利用することで、一定の荷重を超えた時点で、受圧部材が乗物前方側へ凸状に膨出している形状から乗物後方側へ凸状に膨出する形状に変形して、その支持面が後方へすばやく移動する。したがって、乗員の頭部の移動量に対して上体の移動量が追従できるように、乗員の上体をすばやくシートバックへ沈み込ませることができ、また沈み込み量を従来のものよりも大きく確保することができる。このようにして乗員の頭部をヘッドレストに速やかに近づけてヘッドレストで乗員の頭部を支持し、頸部傷害値を効果的に低減することができる。
また、受圧部材は前記ヘッドレストと独立して可動する板ばねからなり、一定以上の衝撃荷重によって膨出方向が乗物前方側から後方側に膨出するよう変形することで乗員の上体のシートバックへの沈み込み量を確保できるので、機構が簡単であり、頸部傷害値低減のための機構及びシート全体の小型化且つ軽量化が可能となる。
さらに、前記連結部材は、前記離間して設けられた保持部を結ぶ仮想線に対する垂直方向を軸として回動可能に形成されていると好適である。
このように連結部材を離間して設けられた保持部を結ぶ仮想線に対する垂直方向を軸として回動可能に形成すると、受圧部材に一定以上の衝撃荷重が加わって乗物後方側に膨出するときに連結部材が同時に後方に回動するため、受圧部材が後方に回動しやすくなり、後面衝突乗時の受圧部材の動きがスムーズになる。
具体的には、前記連結部材は、内筒と外筒とから形成され、何れか一方の筒が前記受圧部材を保持し、他方の筒が前記サイド部と連結され、前記受圧部材を保持する筒が前記サイド部と連結される筒に対して回動することで、回動可能に形成することができる。
また、前記課題は、請求項2の乗物用シートによれば、両側に位置するサイド部及び上方に配設されたアッパー部を少なくとも備えたシートバックフレームと、該シートバックフレームの上方に配設されるヘッドレストと、該ヘッドレストと独立して可動する板ばねからなる受圧部材と、少なくとも2箇所に離間して設けられた保持部で前記受圧部材を保持して前記シートバックフレームのサイド部と連結する連結部材と、を備え、前記受圧部材は、前記離間して設けられた保持部の距離より長く形成されて、乗物前方側に膨出して前記保持部に保持され、一定以上の衝撃荷重によって膨出方向が乗物後方側になり、前記連結部材の少なくとも一つが、前記サイド部との連結位置で移動可能に連結され、前記連結部材が移動して前記受圧部材の膨出量を調整可能であり、前記連結部材は、内筒と外筒とから形成され、何れか一方の筒が前記受圧部材を保持し、他方の筒が前記サイド部と連結され、前記受圧部材を保持する筒が前記サイド部と連結される筒に対して回動することで、前記離間して設けられた保持部を結ぶ仮想線に対する垂直方向を軸として回動可能に形成されていること、により解決される。
このように、受圧部材とサイド部とを連結する連結部材の少なくとも一つが、サイド部との連結位置で移動可能に連結され、連結部材を移動させて受圧部材の膨出量を調整することが可能であるので、請求項1の乗物用シートと同様の頸部傷害値低減のための機構を備えると共に、頸部傷害値低減のための機構で用いた受圧部材と同一の部材を用いてランバーサポート機能を提供することができる。したがって、簡単な機構を用いて、且つ少ない部品点数で、頸部傷害値低減の機構と可動式ランバーサポート機能との両方を備えた乗物用シートが提供可能となる。
前記連結部材の保持部は、前記シートバックフレームの上下方向に離間して設けられ前記サイド部と連結されていると、連結部材でシートバックのクッションパッドをより安定して支持でき、通常の着座時には乗員の上体を支持し、後面衝突時には乗員の上体を確実に沈み込ませることができる。
また、前記連結部材の保持部は、それぞれ前記シートバックフレームの両側のサイド部に沿って設けられ前記サイド部と連結されるように構成することもできる。このようにすると、連結部材の保持部がシートバックフレームの内側を横断しない構成が可能となり、乗員の沈み込みを大きくすることが可能である。
このとき、前記外筒には回動方向に所定の長さの溝が形成され、前記内筒には前記溝に案内されるストッパが形成され、前記受圧部材を保持する筒が前記溝の長さの範囲で回動可能に形成されていると、ストッパが溝の端部に当接して回動が阻止され、乗物前方側への膨脹時と乗物後方側への膨脹時のそれぞれでばねのテンションがかかり、受圧部材の凸形状が維持される。
本発明の乗物用シートによれば、板ばねのばね力を利用することで、一定の荷重を超えた時点で、受圧部材が乗物前方側へ凸状に膨出している形状から乗物後方側へ凸状に膨出する形状に変形して、その支持面が後方へすばやく移動し、乗員の上体のシートバックへの沈み込み量を従来のものよりも大きく確保することができるので、乗員の頭部をヘッドレストに速やかに近づけてヘッドレストで乗員の頭部を支持し、頸部傷害値を効果的に低減することができる。また、機構が簡単であり、頸部傷害値低減のための機構及びシート全体の小型化且つ軽量化が可能となる。
さらに、受圧部材に一定以上の衝撃荷重が加わって乗物後方側に膨出するときに、連結部材が同時に後方に回動するため、受圧部材が後方に回動しやすくなり、後面衝突時の受圧部材の動きがスムーズになる。
本発明の乗物用シートによれば、上述の頸部傷害値低減のための機構を備えると共に、頸部傷害値低減のための機構で用いた受圧部材と同一の部材を用いてランバーサポート機能を提供することができる。よって、簡単な機構を用いて、且つ少ない部品点数で、頸部傷害値低減の機構と可動式ランバーサポート機能との両方を備えた乗物用シートが提供可能となる。
本発明の乗物用シートによれば、連結部材でシートバックのクッションパッドをより安定して支持でき、通常の着座時は乗員の上体を支持し、後面衝突時は乗員の上体を確実に沈み込ませることができる。
本発明の乗物用シートによれば、連結部材の保持部がシートバックフレームの内側を横断しない構成が可能となり、乗員の沈み込みを大きくすることが可能である
本発明の乗物用シートによれば、ストッパが溝の端部に当接して回動が阻止され、乗物前方側への膨脹時と乗物後方側への膨脹時のそれぞれでばねのテンションがかかり、受圧部材の凸形状が維持される。
乗物用シートの概略斜視図である。 一定以上の衝撃荷重が加わる前のシートバックフレームの概略斜視図である。 受圧部材を説明する平面図である。 受圧部材の作動状態の説明図である。 連結部材の他の例を示す図3と同様な平面図である。 他の実施形態を示す図2と同様な概略斜視図である。 他の実施形態を示すランバーサポート機能の説明図である。 他の実施形態を示すランバーサポート機能の作動状態の説明図である。 他の実施形態を示す受圧部材の作動状態の説明図である。 さらに他の実施形態を示す図2と同様な概略斜視図である。 さらに他の実施形態を示す受圧部材の作動状態の説明図である。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。また、本明細書において、乗物とは、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物、地上以外を移動する航空機や船舶など、シートを装着できる移動用のものをいうものとする。また通常の着座荷重とは、着座するときに生じる着座衝撃、乗物の急発進によって生じる加速時の荷重などを含むものである。また一定以上の衝撃荷重とは、後面衝突によって生じる大きな荷重であり、後方側からの乗物による大きな追突、後退走行時における大きな衝突などを指し、通常の着座荷重と同様な荷重領域のものは含まない。
図1乃至図5は本発明に係る一実施形態を示し、図1は乗物用シートの概略斜視図、図2は一定以上の衝撃荷重が加わる前のシートバックフレームの概略斜視図、図3は受圧部材を説明する平面図、図4は受圧部材の作動状態の説明図、図5は連結部材の他の例を示す図3と同様な平面図である。
本実施の形態に係る乗物用シートSは、図1で示すように、シートバックS1、着座部S2、ヘッドレストS3より構成されており、シートバックS1は、図2で示すようなシートバックフレームFに、クッションパッド1aを載置して、表皮材1bで被覆されており、乗員の背中を後方から支持するものである。
本実施形態の着座部S2は不図示の着座フレームの上に、クッションパッド2aを載置し、さらに表皮材2bで覆って形成されている。着座フレームは脚部で支持され、この脚部には、図示しないインナレールが取り付けられ、車体フロアに設置されるアウタレールとの間で、前後に位置調整可能なスライド式に組み立てられている。また着座フレームの後端部は、リクライニング機構を介してシートバックフレームFと連結されている。
本実施形態において、シートバックフレームFは、図2で示すように略矩形状の枠体となっており、サイド部10と、アッパー部20と、ロアー部30とを備えている。サイド部10は、シートバック幅を構成するため、左右方向に離間して配設され、上下方向に延在する2本のサイドフレーム15を有している。アッパー部20はアッパーフレーム21を有しており、このアッパーフレーム21がサイドフレーム15の上端部側から上方にコ字状に延出して左右のサイドフレーム15を連結している。
シートバックフレームFのアッパー部20には、ヘッドレストピラー支持部22が配設されている。このヘッドレストピラー支持部22には、ヘッドレストS3を支持するヘッドレストピラー23(図1参照)がガイドロック(不図示)を介して取り付けられて、ヘッドレストS3が取り付けられるようになっている。ヘッドレストS3は、芯材(不図示)にパッド材3aを配して、表皮材3bで被覆して形成され、ヘッドレストピラー23によって支持されている。
また、シートバックフレームFのロアー部30は、左右に配設されたサイドフレーム15の下端部側で、左右のサイドフレーム15を連結するロアーフレーム31を有している。なお、本実施形態のシートバックフレームFは、サイド部10を構成するサイドフレーム15とアッパー部20を構成するアッパーフレーム21とロアー部30を構成するロアーフレーム31とがそれぞれ別部材で形成されているが、一体のパイプフレームや一体の板状フレーム等で形成することもできる。
本実施形態のサイドフレーム15は、シートバックフレームFの側面を構成する延伸部材であり、左右方向に所定間隔を有して対向して配設されている。そして、図2及び図4で示すように、平板状の側板15aと、この側板15aの乗物前方側に位置する前端部からL字型に内側へ屈曲した前縁部15bと、後端部からL字型に内側へ屈曲した後縁部15cとを有している。
シートバックフレームFの略中央部には、受圧部材40が配設されている。この受圧部材40は、乗員の背部を支持するための板状の部材であり、通常の着座時には乗員の背部を面で支持して着座姿勢を安定させるとともに、後述するように、車両が後方から衝突(後面衝突)を受けたときには乗員の後方移動により押圧されて後方へ移動し、乗員の上体をシートバックS1に沈み込ませる機能を備えるものである。受圧部材40はヘッドレストS3とは連動せずに独立して可動する。
本実施形態の受圧部材40は、鋼材からなる板ばねを略矩形状に形成した部材であり、図2で示すように、シートバックフレームF内の両側のサイドフレーム15の間のサイドフレーム15に干渉しない内側領域に配設されている。
そして、上部側と下部側がそれぞれ、受圧部材40の上下方向に離間して設けられた第1連結部材50と第2連結部材60とにより保持されて、左右のサイドフレーム15間に上部側と下部側で架設されて、サイド部10のサイドフレーム15に連結されている。
図2及び図3に示すように、本実施形態の第1連結部材50、及び第2連結部材60は、それぞれ、鋼材からなる筒状のメインパイプ51,61(内筒)と、メインパイプ51,61の外径よりやや内径が大きくメインパイプ51,61の外周に回動可能に設けられた鋼材からなる筒状のブラケット53,63(外筒)を有している。メインパイプ51,61は、左右のサイドフレーム15の側板15aに、連結部51a,61aで連結されている。本実施形態の連結部51a,61aでは、押えボルトをサイドフレーム15の外側からねじ込んでメインパイプ51,61の両端部をそれぞれ左右のサイドフレーム15に固着している。ブラケット53,63は、内筒としてのメインパイプ51,61の外周に沿ってメインパイプ51,61の中心線を軸として回動可能であり、すなわちブラケット53とブラケット63とを結ぶ仮想線Xに対して略垂直方向(本実施形態ではシートバックフレームFの左右方向)を軸として回動可能である。
ブラケット53は受圧部材40の幅よりやや長尺で、外周の長手方向に受圧部材40の上部側が溶着されて、受圧部材40を保持している。同様にブラケット63は受圧部材40の下部側と溶着されて、受圧部材40の下部側を保持している。本実施形態では、このブラケット53,63が上下方向に離間して設けられた受圧部材40を保持する保持部である。
また、ブラケット53,63と受圧部材40との固定を補強するために、補強部材57,67が、それぞれブラケット53,63の外周を覆うと共にブラケット53,63と受圧部材40との接合部分を受圧部材40の板体の表面側と裏面側から挟持して設けられ、受圧部材40との重畳部分をビス等の固着具58,68で固定している。
本実施形態では、内側の筒のメインパイプ51,61には、外周の外側に向けて突起したピン52,62が受圧部材40の幅より内側にそれぞれ2箇所設けられており、外側の筒のブラケット53,63には、ピン52,62と対応する位置に所定の長さを有する溝54,64がそれぞれ2箇所設けられている。溝54,64は、離間して設けられた保持部であるブラケット53とブラケット63とを結ぶ仮想線Xと略平行方向、すなわち本実施形態ではシートバックフレームFの上下方向に所定の長さを有して形成されている。ピン52,62をこの溝54,64に挿通してメインパイプ51,61にブラケット53,63を組付ける。ピン52,62は、ブラケット53,63が回動すると、溝54,64に案内されて溝54,64の長さの範囲内でブラケット53,63の回動方向に移動し、溝54,64の上端部又は下端部と当接してブラケット53,63の回動を阻止するストッパとして機能する。
図4に示すように、受圧部材40は、上下方向に離間して設けられた保持部53と保持部63の距離Yよりも長く形成され、上端部と下端部がそれぞれ保持部53,63に保持されており、通常は乗物前方側へ凸状に膨出し(図4の実線で示す受圧部材40)、クッションパッド1aの背面を後方から支持している。
また、乗員が乗物用シートSに着座した場合、通常の着座荷重(100N程度)では、受圧部材40はこの前方側へ膨出した形状を維持し、乗員の背部を支持して着座姿勢を安定させるように構成されている。
このように、受圧部材40を保持する外筒である上下のブラケット53,63を、内筒であるメインパイプ51,61の外周に沿って回動可能に設けることで、受圧部材40の板ばねの後述する後方移動がスムーズに行える。また、メインパイプ51,61のピン52,62がブラケット53,63の溝54,64に沿って案内され、ストッパとして溝54,64の端部で内筒のメインパイプ51,61の回動を所定位置で阻止するため、受圧部材40の板ばねの回動を所定の範囲に規制でき、板ばねのテンションがかかり、凸形状が維持される。
後面衝突が発生し、慣性により乗員が後方へ移動して一定以上の衝撃荷重がシートバックS1に加わると、受圧部材40が後方へ押圧されて移動するとともに、連結部材50,60のブラケット53,63がメインパイプ51,61の外周に沿って図4の矢印P1,P2方向に回動し、受圧部材40が仮想線で示す後方位置に移動する。受圧部材40が後方移動を開始する荷重の大きさは、1500N程度に設定しておくと好ましい。
受圧部材40は板ばねで形成されているので、一定以上の衝撃荷重で後方へ押圧されて変形し、連結部材50,60を結ぶ直線を越える位置まで移動すると、その特性により後方への移動が非常に迅速に行なわれる。さらに、受圧部材40を保持するブラケット53,63が回動可能に設けられているので、受圧部材40が後方へ移動しやすく、後方移動がスムーズに行われる。
このように、一定以上の衝撃荷重を受けて受圧部材40が迅速に後方移動することにより、乗員の上体がシートバックS1に大きく沈み込み、頭部の移動量に対して上体の移動量が追従できる。すなわち、乗員の頭部が速やかにヘッドレストS3に近づいてヘッドレストS3により乗員の頭部を支持できるので、頸部傷害値を効果的に低減することが可能となる。
図5は連結部材の他の例を示す。図3で示した連結部材の例では、連結部材50,60のメインパイプ51,61を内筒とし、ブラケット53,63を外筒としてメインパイプ51,61の外側に回動可能に取付けて、ストッパとしてピン54,64を設けたが、図5の例では、第1連結部材150,第2連結部材160のそれぞれのメインパイプ151,161の内径をブラケット153,163の外径より大きく形成し、ブラケット153,163を内筒、メインパイプ151,161を外筒として構成している。
ブラケット153,163と、受圧部材40とを接合する接合部154,164が、それぞれ左右2箇所でブラケット153,163と受圧部材40とに溶着され、ブラケット153,163と受圧部材40とを連結している。接合部154,164は厚みを有する平板状の部材であり、ブラケット153,163に形成された溝152,162に挿入されている。また、接合部154,164と受圧部材40との接合部分は、受圧部材40の表面側と裏面側の両側から補強部材157,167で挟持され、ビス等の固着具158,168で固定されている。外筒であるメインパイプ151,161の両端はそれぞれ、図3の例と同様にサイドフレーム15と連結されている。
そして、受圧部材40が一定以上の衝撃を受けて乗物後方側へ膨出するように移動すると、接合部154,164がこの溝152,162に案内されて溝の長さの範囲内で移動し、溝の端部に当接してブラケット153,163の回動を阻止するストッパとして機能する。このように連結部材150,160を構成しても、受圧部材40の後方移動が可能となる。
なお、本実施形態では、連結部材50,60(150,160)をメインパイプ51,61(151,161)とブラケット53,63(153,163)の2つの筒状部材を重ねあわせて回動可能に構成しているが、連結部材50,60をメインパイプ51,61のみで構成し、メインパイプ51,61に受圧部材40を固着して保持させ、メインパイプ51,61の端部をサードフレーム15の連結部51a,61aで回動可能に軸支して取付けてもよい。このように構成しても、受圧部材40が一定以上の衝撃荷重を受けたときに後方に回動し、乗員の上体を沈み込ませることができる。
図6乃至図9は、他の実施形態を示すものであり、図6は図2と同様な概略斜視図、図7はランバーサポート機能の説明図、図8はランバーサポート機能の作動状態の説明図、図9は受圧部材の作動状態の説明図である。なお、本実施形態において、前記実施形態と同一部材、同様配置等には、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の乗物用シートSは、図6及び図7に示すように、一方(本実施形態においては図6の右側)のサイドフレーム15にはランバーサポート機構70が設けられている。ランバーサポート機構70は、ワイヤ巻取り部71、ワイヤ巻取り部71と第1連結部材50のメインパイプ51とを連結するワイヤ73、第1ワイヤ係止部75、第2ワイヤ係止部76、案内溝77を有している。
一方のサイドフレーム15の下方には、ワイヤ巻取り部71が設けられ、ワイヤ73の一端が、ワイヤ巻取り部71のケーシング71a内に収容されているドラム(不図示)に係止されており、ワイヤ巻取り部71の操作レバー71bを操作することにより、ワイヤ73をドラムに巻き付き、巻き戻しさせるように構成されている。なお、ワイヤ巻取り部71の構成は公知のものを用いることができる。また、操作レバー71bの操作は、手動によるもの、電動によるものの何れを用いてもよい。
第1ワイヤ係止部75は、連結部材50とサイドフレーム15との連結部51aよりも上方に、サイドフレーム15の外側へ突起して設けられており、ワイヤ巻取り部71のケーシング71aの上部側から上方へ延出しているワイヤ73を下方へ折り返して滑動可能に掛止している。第2ワイヤ係止部76は、サイドフレーム15に設けられた案内溝77よりも下方に、サイドフレーム15の外側へ突起して設けられており、第1ワイヤ係止部75から折り返してきたワイヤ73をさらに上方に折り返して滑動可能に掛止している。第1ワイヤ係止部75及び第2ワイヤ係止部76の外周は、掛止されたワイヤ73が滑動可能なように滑車部材が設けられている。
ワイヤ73の他端部は、ワイヤ巻取り部71から第1ワイヤ係止部75及び第2ワイヤ係止部76を経由して、メインパイプ51の連結部51a近傍に係止されている。
図6及び図8に示すように、両側のサイドフレーム15には、第1連結部材50のメインパイプ51の両端部がそれぞれ両側のサイドフレーム15に沿って上下方向に移動できるように、メインパイプ51の端部を案内する案内溝77がサイドフレーム15の上下方向に所定の長さを有して形成されている。メインパイプ51の両端部はシートバックフレームFの内側から外側に向けてこの案内溝77に挿通され、連結部51aでサイドフレーム15に連結されている。なお、図8では、受圧部材40の作動状態を説明するために、ランバーサポート機構70の各構成要素の図示を省略しており、また受圧部材40の作動前の状態を実線で示している。
ランバーサポート機構70を作動させない初期状態では、受圧部材40は板ばねのばね力が板ばねが平坦に戻ろうとする方向に加わり、下方に設けられた第2連結部材60のメインパイプ61の両端はサイドフレーム15に固定されているため、連結部51は案内溝77の上端部に位置し、図8の実線で示す状態を保っている。
ワイヤ巻取り部71の操作レバー71bをワイヤ73を巻き付ける方向に操作すると、ワイヤ73が引っ張られ、ワイヤ73の他端部が係止されている第1連結部材50のメインパイプ51が案内溝77を案内されて下方へ移動する。下方の第2連結部材60のメインパイプ61の両端はサイドフレーム15に固定されているため、第1連結部材50を下方へ移動させることにより、前方側へ膨出している受圧部材40が図8の仮想線で示すようにさらに前方側へ膨脹して、クッションパッド1aを前方へ押圧し、乗員の背部を支持するランバーサポートとしての機能を果たす。
なお、図8の仮想線で示す受圧部材40は、メインパイプ51を案内溝77の最下端まで移動したときの状態を示しているが、操作レバー71bを操作してワイヤ73の巻き付け程度を調整することで、メインパイプ51を案内溝77の途中まで移動させることもでき、このようにして乗員の所望の程度まで受圧部材40を膨出させることができる。さらに、操作レバー71bを操作してワイヤ73を巻き戻すことで、図8の実線で示す状態に受圧部材40を戻すことができる。
図9は、ランバーサポート機構70を作動させて受圧部材40を前方側にさらに膨出させた状態で、一定以上の衝撃荷重を受けた場合に、受圧部材40が変形して後方側に膨出するよう移動したときの状態を示している。このように、ランバーサポート機構70を作動させた状態においても、板ばねの受圧部材40が後方へ移動して、乗員の上体を沈み込ませることができるため、乗員の頸部傷害値の低減を図ることができる。
以上のように、本実施形態ではランバーサポート機構70を設け、受圧部材40をラバーサポートとして機能させることができる。したがって、受圧部材40と別の部材を設けることなくランバーサポート機能を提供でき、簡単な機構で、また少ない部品点数で、後面衝突時の頸部傷害値低減の機能と、ランバーサポート機能とをあわせて備えた乗物用シートを提供することが可能となる。
図10及び図11は、さらに他の実施形態を示すものであり、図10は図2と同様な概略斜視図、図11は受圧部材の作動状態の説明図である。本実施形態においても、前記実施形態と同一部材、同様配置等には、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、第1連結部材50、第2連結部材60は、左右両側のサイド部10のサイドフレーム15のそれぞれに沿って設けられている。メインパイプ51,61は略コ字状に形成されており、コ字の両端部が上下方向に2箇所並列してサイドフレーム15の側板15aに連結部51a,51bで連結されている。連結部51a,51bは上記した実施形態と同様に押えボルトを用いてサイドフレーム15に固着されている。
ブラケット53,63は、メインパイプ51,61のサイドフレーム15と略平行に設けられた部分の外周に回動可能に取付けられ、左右両側のサイドフレーム15のそれぞれに沿って離間して設けられ、受圧部材40の左右端部をそれぞれ保持している。ブラケット53,63(外筒)は、メインパイプ51,61(内筒)の外周に沿ってメインパイプ51,61のサイドフレーム15と略平行に設けられた部分の中心線を軸として回動可能であり、すなわちブラケット53とブラケット63とを結ぶ仮想線Zに対して略垂直方向(本実施形態ではシートバックフレームFの上下方向)を軸として回動可能に設けられている。
受圧部材40の左右の長さは、この離間して設けられた保持部としてのブラケット53,63の距離よりも長く形成されており、通常は乗物前方側へ凸状に膨出し、クッションパッド1aの背面を後方から支持している。この受圧部材40の最も膨脹した部分が両側のサイドフレーム15の略中央に位置するように受圧部材40、第1連結部材50、及び第2連結部材60を配置すると乗員の背部を安定して支持することができる。そして、上記した実施形態と同様、乗員が乗物用シートSに着座した場合、通常の着座荷重では、受圧部材40はこの前方側へ膨出した形状を維持し、乗員の背部を支持して着座姿勢を安定させるように構成されている。
後面衝突が発生し、慣性により乗員が後方へ移動して一定以上の衝撃荷重がシートバックS1に加わると、図11に示すように、受圧部材40が後方へ押圧されて移動する。このとき、連結部材50,60のブラケット53,63がメインパイプ51,61の外周に沿って回動するので、受圧部材40の後方移動がスムーズに行える。
このように、一定以上の衝撃荷重を受けて受圧部材40が迅速に後方移動することにより、乗員の上体がシートバックS1に大きく沈み込み、乗員の頭部が速やかにヘッドレストS3に近づいてヘッドレストS3により乗員の頭部を支持できるので、頸部傷害値を効果的に低減することができる。また、本実施形態では、連結部材50,60が両側のサイドフレーム15に沿って設けられており、シートバックフレームFの内側を横断していないように構成されているため、乗員の沈み込みをより大きくすることができる。
なお、上記各実施形態では、具体例として、自動車のフロントシートのシートバックについて説明したが、これに限らず、後部座席のシートバックについても、同様の構成を適用可能であることは勿論である。
また、上記各実施形態の受圧部材40は鋼材からなる板ばねを用いているが、樹脂素材からなる板ばねを用いてもよい。
また、上記各実施形態では、上部側の第1連結部材50と下部側の第2連結部材60の両方を回動可能に取付けたが、受圧部材40の上部側と下部側、若しくは左右の何れか一方の連結部材を回動するようにしてもよい。
さらに、上記各実施形態ではストッパは1つの連結部材において左右又は上下2箇所に設けられているが、ストッパの数はこれに限定されるものではない。
以上のように、本発明の乗物用シートによれば、ヘッドレストと独立した機構により、簡単な機構且つ少ない部品点数で、一定以上の衝撃荷重が加わったときに迅速に作動し、乗員の上体の後方への沈み込みを確保して乗員の頸部傷害値を効果的に低減できる。
さらに、本発明の乗物用シートによれば、頸部傷害値低減機構とランバーサポート機構の部品を共有化することにより、簡単な機構且つ少ない部品点数で、ランバーサポート機能を備えた頸部傷害値低減シートの提供が可能となり、シートの小型化、軽量化が可能となる。
1a,2a,3a クッションパッド(パッド材)
1b,2b,3b 表皮材
10 サイド部
15 サイドフレーム
15a 側板
15b 前縁部
15c 後縁部
20 アッパー部
21 アッパーフレーム
22 ヘッドレストピラー支持部
23 ヘッドレストピラー
30 ロアー部
31 ロアーフレーム
40 受圧部材
50,150 第1連結部材
51,61,151,161 メインパイプ(中筒)
51a,51b,61a,61b 連結部
52,62 ピン(ストッパ)
53,63,153,163 ブラケット(保持部)(外筒)
54,64,152,162 溝
57,67,157,167 補強部材
58,68,158,168 固着具
60,160 第2連結部材
70 ランバーサポート機構
71 ワイヤ巻取り部
71a ケーシング
71b 操作レバー
73 ワイヤ
75 第1ワイヤ係止部
76 第2ワイヤ係止部
77 案内溝
154,164 接合部(ストッパ)
S 乗物用シート
S1 シートバック
S2 着座部
S3 ヘッドレスト
F シートバックフレーム

Claims (8)

  1. 両側に位置するサイド部及び上方に配設されたアッパー部を少なくとも備えたシートバックフレームと、
    該シートバックフレームの上方に配設されるヘッドレストと、
    該ヘッドレストと独立して可動する板ばねからなる受圧部材と、
    少なくとも2箇所に離間して設けられた保持部で前記受圧部材を保持して前記シートバックフレームのサイド部と連結する連結部材と、を備え、
    前記受圧部材は、前記離間して設けられた保持部の距離より長く形成されて、乗物前方側に膨出して前記保持部に保持され、一定以上の衝撃荷重によって膨出方向が乗物後方側になるよう構成され、
    前記連結部材は、内筒と外筒とから形成され、何れか一方の筒が前記受圧部材を保持し、他方の筒が前記サイド部と連結され、前記受圧部材を保持する筒が前記サイド部と連結される筒に対して回動することで、前記離間して設けられた保持部を結ぶ仮想線に対する垂直方向を軸として回動可能に形成されていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 両側に位置するサイド部及び上方に配設されたアッパー部を少なくとも備えたシートバックフレームと、
    該シートバックフレームの上方に配設されるヘッドレストと、
    該ヘッドレストと独立して可動する板ばねからなる受圧部材と、
    少なくとも2箇所に離間して設けられた保持部で前記受圧部材を保持して前記シートバックフレームのサイド部と連結する連結部材と、を備え、
    前記受圧部材は、前記離間して設けられた保持部の距離より長く形成されて、乗物前方側に膨出して前記保持部に保持され、一定以上の衝撃荷重によって膨出方向が乗物後方側になり、
    前記連結部材の少なくとも一つが、前記サイド部との連結位置で移動可能に連結され、前記連結部材が移動して前記受圧部材の膨出量を調整可能であり、
    前記連結部材は、内筒と外筒とから形成され、何れか一方の筒が前記受圧部材を保持し、他方の筒が前記サイド部と連結され、前記受圧部材を保持する筒が前記サイド部と連結される筒に対して回動することで、前記離間して設けられた保持部を結ぶ仮想線に対する垂直方向を軸として回動可能に形成されていることを特徴とする乗物用シート。
  3. 前記連結部材の保持部は、前記シートバックフレームの上下方向に離間して設けられ前記サイド部と連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  4. 前記連結部材の保持部は、それぞれ前記シートバックフレームの両側のサイド部に沿って設けられ前記サイド部と連結されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  5. 前記サイド部と連結される筒はコ字状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。
  6. 前記外筒には回動方向に所定の長さの溝が形成され、前記内筒には前記溝に案内されるストッパが形成され、前記受圧部材を保持する筒が前記溝の長さの範囲で回動可能に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  7. 前記受圧部材の前記保持部と連結される側の端部には、前記受圧部材と前記保持部との接合部分を補強する補強部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  8. 前記サイド部には上下方向に延びる案内溝が形成され、
    前記連結部材の前記サイド部と連結される筒の端部は前記案内溝に挿通され、該端部が前記案内溝内を上下方向へ移動することで前記受圧部材の膨出量を調整可能であり、
    前記サイド部と連結される筒の端部を上下方向へ移動させる上下移動機構が前記サイド部のシート外側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
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