JP5488120B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、弁部材により噴孔を開閉して当該噴孔からの内燃機関への燃料噴射を断続する燃料噴射弁に関する。
従来、ハウジングに固定の固定コア側へ可動コアを弁部材と共に軸方向移動させる磁力につき、ハウジングの噴孔を開く開弁作動ではコイルへの通電により発生する一方、噴孔を閉じる閉弁作動ではコイルへの通電停止により消失させる燃料噴射弁が、知られている。こうした燃料噴射弁の開弁作動時には、磁力により移動させた可動コアを固定コアへの衝突により係止させるが、その衝突反力により可動コアが弁部材と共にバウンドするため、特に一回の噴射量を低量にする短時間噴射において、噴射量のバラツキを生じさせてしまう。
そこで、特許文献1,2の燃料噴射弁では、可動コアを軸方向に貫通する軸部と、当該軸部から突出して可動コアに対し固定コア側から当接可能な突部とを、弁部材に設けて、それら可動コア及び弁部材の相対運動を可能にしている。このような燃料噴射弁において、噴孔を閉じた状態から開弁作動を開始して噴孔を開くときには、弾性部材の復原力により固定コアとは反対側へ付勢される弁部材の突部に対し、磁力を受ける可動コアが固定コアとは反対側から当接する。その結果、可動コアが弁部材と共に移動して固定コアと衝突するときには、弾性部材の復原力に抗した移動を弁部材が慣性力の作用により継続することで、可動コアに対して軸部が相対移動しながら突部が可動コアから離間する。これによれば、可動コアが固定コアからの衝突反力によりバウンドしても、そのバウンド力が弁部材の突部には伝播され難くなるので、弁部材のバウンスに起因する噴射量のバラツキは抑制される得る。
しかし、特許文献1の燃料噴射弁の場合、噴孔を開いた状態から閉弁作動を開始して噴孔を閉じる際に、問題が生じてしまう。その問題とは、磁力の消失した可動コアと共に弁部材が弾性部材の弾性力により移動して噴孔の閉塞と共に停止したとき、別の弾性部材の復原力により固定コア側へ付勢された状態の可動コアにおいて慣性力が当該別の弾性部材の復原力に打ち勝つことで、当該可動コアが移動を継続することに起因する。こうした移動継続によるアンダーシュート現象は、閉弁作動時における可動コアの挙動を不安定にするため、噴射時間を短縮する上での妨げとなるのである。
これに対し、特許文献2の燃料噴射弁では、可動コアを固定コア側へ付勢する弾性部材の代わりに、弁部材の軸部から突出して可動コアに対し固定コアとは反対側から当接可能な別の突部が設けられている。これによれば、閉弁作動時に弁部材が可動コアと共に移動して停止したとしても、慣性力を受ける可動コアは、かかる別の突部に当接することで移動継続によるアンダーシュート現象を抑制されることになる。
またさらに、特許文献2の燃料噴射弁では、可動コアに対し固定コア側の突部を当該固定コア側へ付勢し且つ可動コアを固定コアとは反対側へ付勢する復原力を発生するように、弾性部材が追加されている。これによれば、噴孔を閉じた弁部材と共に可動コアも停止した状態では、かかる追加の弾性部材の復原力により可動コアが固定コアとは反対側の突部に押し当てられるため、当該可動コアと固定コア側の突部との間に一定サイズの軸方向隙間が形成される。故に、開弁作動を開始して噴孔を開くとき固定コア側へ磁力を受ける可動コアは、かかる軸方向隙間分、追加の弾性部材の復原力に抗して弁部材を伴わずに移動した後、弁部材の固定コア側の突部と衝突する。こうした可動コアのプレストロークによれば、衝突時の衝撃力により弁部材を固定コア側へ素早く移動させることができるので、噴射時間の短縮に貢献し得るのである。
特開2007−218205号公報 特表2004−518859号公報
さて、特許文献2の燃料噴射弁において噴射時間を短縮するため、可動コアがプレストロークして突部と衝突することによる衝撃力を高めるには、ハウジングと可動コアとの間に径方向隙間を設けて、それら要素間での摩擦抵抗(摺動抵抗)を小さくすることが望ましい。一方、特許文献2の燃料噴射弁において噴射時間を短縮するため、固定コアとの衝突による可動コアのバウンスを抑えて当該可動コアの挙動を素早く安定させるには、可動コアをハウジングにより摺動案内させて、それら要素間での摩擦抵抗を大きくすることが望ましい。このように、相反する特性が必要とされる特許文献2の燃料噴射弁では、それらの特性のトレードオフを余儀なくされるため、噴射時間のさらなる短縮化を図ることが困難となっているのである。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、噴射時間の短縮に必要な特性を発揮する燃料噴射弁を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、内燃機関へ燃料を噴射する噴孔を有するハウジングと、噴孔を開く開弁作動において通電により磁力を発生させる一方、噴孔を閉じる閉弁作動において通電の停止により磁力を消失させるコイルと、ハウジングに固定される固定コアと、ハウジングにより摺動案内される状態下、磁力により固定コア側へ軸方向移動する第一可動コアと、ハウジングとの間に径方向隙間を形成する状態下、第一可動コアに対し固定コアとは反対側から当接可能に設けられ、磁力により固定コア側へ軸方向移動する第二可動コアと、第一可動コア及び第二可動コアを相対移動可能に軸方向に貫通する軸部、軸部から突出して第一可動コアに対し固定コア側から当接可能な第一突部、並びに軸部から突出して第二可動コアに対し固定コアとは反対側から当接可能な第二突部を有し、軸方向移動により噴孔を開閉して燃料の噴射を断続する弁部材と、弁部材を固定コアとは反対側へ付勢する第一復原力を発生する第一弾性部材と、第一可動コアを固定コア側へ付勢し且つ第二可動コアを固定コアとは反対側へ付勢する第二復原力を発生する第二弾性部材であって、コイルへの通電停止状態下では、第二復原力により、第一可動コアを第一突部に押し当て且つ第二可動コアを第二突部に押し当てることにより、第一可動コア及び第二可動コアの間に軸方向隙間を形成する第二弾性部材と、を備え、外周側にコイルが配置される筒状のハウジングは、内周面により第一可動コアを摺動案内する案内部、並びにコイルへの通電に応じて磁力を発生させるための磁束が案内部よりも優先して通過する磁性部を、軸方向に有し、第二可動コアは、磁性部の内周面との間に形成される径方向隙間を通じて当該磁性部の通過磁束を受けることにより、固定コア側へ軸方向移動することを特徴とする。
かかる発明では、噴孔を開いた状態から閉弁作動を開始して噴孔を閉じるとき、第一弾性部材の第一復原力により固定コアとは反対側へ付勢される弁部材は、第一可動コアを貫通する軸部から突出の第一突部を、第一可動コアに対し固定コア側から当接させる。このとき、第一可動コアを固定コア側へ移動させる磁力はコイルへの通電停止により消失するので、第一突部を介して第一弾性部材の第一復原力を受ける第一可動コアは、固定コアとは反対側へ弁部材と共に移動することとなる。また、このとき第一可動コアは、固定コア側へ向かって作用する第二弾性部材の第二復原力に対抗して、固定コアとは反対側の第二可動コアと当接することで、弁部材だけでなく、当該第二可動コアをも伴って移動する。以上の移動の結果、弁部材が噴孔の閉塞と共に停止しても、第二弾性部材の第二復原力と慣性力とにより固定コアとは反対側へ付勢されることになる第二可動コアには、弁部材の軸部から突出する第二突部が当該反対側から当接する。これにより、第二可動コアが第二突部に係止されるのみならず、第一可動コアも第二可動コアを介して第二突部に係止されることになるので、弁部材の停止に拘らず両可動コアが移動し続けるアンダーシュート現象につき、抑制することができるのである。
こうして噴孔を閉じた弁部材と共に両可動コアも停止した状態では、第二弾性部材の第二復原力により、第二可動コアは固定コアとは反対側の第二突部に押し当てられる一方、第一可動コアは固定コア側の第一突部に押し当てられて当該第二可動コアから離間する。その結果、コイルへの通電停止状態において両可動コア間に形成される軸方向隙間は、一定サイズに確保されることとなる。故に、噴孔を閉じた状態から開弁作動を開始して噴孔を開くときには、固定コア側へ磁力を受ける第二可動コアは当該固定コア側の第一可動コアと衝突するまで、かかる軸方向隙間分、第二弾性部材の第二復原力に抗して弁部材を伴わずに移動する。このような第二可動コアのプレストロークにおいては、第二可動コアとハウジングとの間に径方向隙間が形成されることにより、それら要素間での摩擦抵抗(摺動抵抗)が小さく抑えられ得る。これによれば、第二可動コアが固定コア側へプレストロークして第一可動コアと衝突することよる衝撃力を、高めることができる。しかも、第二可動コアが第一可動コアと衝突したときには、第一弾性部材の第一復原力により第一可動コアには弁部材の固定コア側の第一突部が押当てられた状態にあるので、当該衝突時の衝撃力により弁部材を固定コア側へと素早く移動させることができるのである。
さらに開弁作動において、弁部材を伴って移動する両可動コアのうち固定コア側となる第一可動コアが固定コアと衝突すると、第一弾性部材の第一復原力に抗した移動を弁部材が慣性力の作用により継続することで、両可動コアに対して軸部が相対移動しながら固定コア側の第一突部が第一可動コアから離間する。これによれば、第一可動コアが固定コアからの衝突反力によりバウンドしたとしても、そのバウンド力は弁部材の第一突部には伝播され難くなるので、バウンスに起因した噴射量のバラツキを抑制することができる。しかも、第一可動コアが固定コアに衝突したときには、当該第一可動コアはハウジングによる摺動案内状態にあるので、その摺動界面での大きな摩擦抵抗により第一可動コアのバウンス自体を抑制して、第一可動コアの挙動を素早く安定させることもできるのである。
以上説明した請求項1に記載の発明によれば、開弁作動及び閉弁作動の双方において、噴射時間の短縮に必要な特性を悉く発揮し得るので、例えば内燃機関の燃費向上に向けた低量噴射や短周期での多段噴射を実現することが可能となるのである。
さらに、請求項1に記載の発明では、開弁作動においてコイルへの通電に応じて磁力を発生させるための磁束は、ハウジングのうち案内部よりも優先して磁性部を通過する。故に、プレストローク時に第二可動コアは、磁性部内周面との間の径方向隙間を通じて磁性部の通過磁束を受けることで、確実に軸方向移動し得る。またこのとき、磁性部の通過磁束を受ける第二可動コアには、磁性部の内周面側へ向かう力(以下、「サイドフォース」という)が作用することになるが、それら第二可動コアと磁性部内周面との間では、径方向隙間の存在により摩擦抵抗が小さく抑えられ得る。したがって、第二可動コアの第一可動コアへの衝突による衝撃力を効率良く得て、確実に高めることができるのである。
さらに、開弁作動において第一可動コアがプレストローク後の第二可動コアと共に移動して固定コアと衝突するときには、第二可動コアに作用するサイドフォースを弁部材の軸部を介して当該第一可動コアが受けることになる。これによれば、第一可動コアが案内部の内周面に押し付けられることで、第一可動コアと案内部内周面との摺動界面では、摩擦抵抗が増大し得る。したがって、固定コアへの衝突後における第一可動コアにつき、バウンスを確実に抑制して安定させることができるのである。
請求項に記載の発明によると、第二弾性部材の第二復原力は、第一弾性部材の第一復原力よりも小さい。
かかる発明では、開弁作動のうち第二可動コアのプレストローク時に、第一突部を介して第一弾性部材の第一復原力を受ける第一可動コアの移動を抑制しつつ、当該第一復原力よりも小さい第二弾性部材の第二復原力に抗して第二可動コアを移動させることが可能となる。これによれば、第二可動コアの第一可動コアへの衝突による衝撃力を効率良く得て、確実に高めることができるのである。
請求項に記載の発明によると、ハウジングは、噴孔から噴射する燃料が流通する燃料通路を形成し、第一可動コア及び第二可動コアのうち少なくとも一方は、それら可動コア間に形成される軸方向隙間を燃料通路に連通させる貫通孔を、有する。
かかる発明では、開弁作動のうち第二可動コアのプレストローク時において、両可動コア間の軸方向隙間を燃料通路に連通させる貫通孔は、第一可動コア側となる固定コア側へ移動の第二可動コアによって縮小される当該軸方向隙間内の燃料を、燃料通路まで逃がし得る。これによれば、軸方向隙間内の燃料による粘性抵抗を抑制して、第二可動コアが第一可動コアと衝突することによる衝撃力を高めることができるのである。
さらに、閉弁作動において当接状態となる両可動コアにつき、弁部材の停止後に軸方向隙間分を離間させて停止させる際には、第二弾性部材の第二復原力により第二可動コアとは反対の第一突部側へ第一可動コアが押し付けられることで、当該軸方向隙間が拡張する。故に、燃料通路の流通燃料は、拡張される軸方向隙間を燃料通路に連通させた貫通孔を通じて、当該軸方向隙間内に吸入され得る。これによれば、当接状態の両可動コアが互いに張り付くことを抑制して、それら可動コアが軸方向隙間を最大にする安定状態になるまでの時間を短縮することができるのである。
請求項に記載の発明によると、第一可動コア及び第二可動コアのうち少なくとも一方は、それら可動コア間に形成される軸方向隙間に向かって開口し且つ貫通孔と連通する連通溝を、有する。
かかる発明では、開弁作動のうち第二可動コアのプレストローク時において、両可動コア間の軸方向隙間に向かって開口する連通溝には、固定コア側へ移動の第二可動コアによって縮小される当該軸方向隙間内の燃料が、確実に流出する。ここで、連通溝と連通することにより軸方向隙間を燃料通路と連通させることになる貫通孔は、当該軸方向隙間から連通溝への流出燃料を燃料通路まで逃がし得る。これによれば、軸方向隙間内の燃料による粘性抵抗の抑制効果を高めて、第二可動コアが第一可動コアと衝突することによる衝撃力の向上に貢献することができるのである。
さらに、閉弁作動において当接状態となる両可動コアについては、当接界面に連通溝が存在することにより、離間する際の張り付きの抑制効果が高められ得る。故に、当接状態の両可動コアが軸方向隙間を最大にする安定状態になるまでの時間につき、確実に短縮することができるのである。
請求項に記載の発明によると、第一可動コア及び第二可動コアのうち一方は、周方向の複数個所に設けられる貫通孔として、複数の第一貫通孔を有し、第一可動コア及び第二可動コアのうち他方は、周方向に延伸し且つ各第一貫通孔の軸方向隙間側の開口と対向する環状の連通溝として、第一連通溝を有し、第一連通溝の周方向の複数個所から放射線状に延伸する連通溝として、複数の第二連通溝を有し、各第二連通溝と個別に連通する貫通孔として、複数の第二貫通孔を有する。
かかる発明では、開弁作動のうち第二可動コアのプレストローク時には、両可動コア間の軸方向隙間に向かって開口する連通溝としての第一及び第二連通溝に、固定コア側へ移動の第二可動コアによって縮小される当該軸方向隙間内の燃料が、確実に流出する。ここで、第一連通溝から延伸の第二連通溝と連通して軸方向隙間を燃料通路と連通させる貫通孔としての第二貫通孔は、当該軸方向隙間から第一及び第二連通溝のいずれへの流出燃料も、燃料通路まで逃がし得る。それと共に、軸方向隙間を燃料通路と連通させる貫通孔としての第一貫通孔は、当該軸方向隙間内の燃料を燃料通路まで逃がし得る。これらによれば、軸方向隙間内の燃料による粘性抵抗の抑制効果を飛躍的に高めて、第二可動コアが第一可動コアと衝突することによる衝撃力の向上に貢献することができる。
さらに、閉弁作動において当接状態となる両可動コアについては、その当接界面に第一及び第二連通溝が存在することにより、離間する際の張り付き抑制効果が高められ得る。しかも、閉弁作動において両可動コアを離間させて停止させる際、拡張される軸方向隙間を燃料通路と連通させることになる第一及び第二貫通孔によれば、燃料通路の流通燃料を当該軸方向隙間内へと吸入し得る。これにより、軸方向隙間への燃料供給を素早く行って両可動コアの張り付きの抑制効果を飛躍的に高めることができるので、それら可動コアが軸方向隙間を最大にする安定状態になるまでの時間を短縮し得るのである。
加えて、各第一貫通孔に対向する環状の第一連通溝の周方向複数個所から、各第二貫通孔に連通の各第二連通溝が延伸する構成により、それら孔又は溝を形成の第一及び第二可動コアが周方向に相対回転しても、粘性抵抗抑制効果及び張り付き抑制効果がバラツキ難くなる。したがって、噴射時間の短縮に必要な特性につき、安定して発揮させることができるのである。
本発明の第一実施形態による燃料噴射弁の構成を示す断面図である。 本発明の第一実施形態による燃料噴射弁の構成を拡大して示す断面図である。 本発明の第一実施形態による燃料噴射弁の開弁作動を説明するための断面図である。 本発明の第一実施形態による燃料噴射弁の閉弁作動を説明するための断面図である。 本発明の第二実施形態による燃料噴射弁の構成を拡大して示す断面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 本発明の第三実施形態による燃料噴射弁の構成を拡大して示す断面図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 本発明の第四実施形態による燃料噴射弁の構成を拡大して示す断面図である。 図9のX−X線断面図である。 本発明の第四実施形態による燃料噴射弁の変形例を拡大して示す断面図である。 本発明の第四実施形態による燃料噴射弁の別の変形例を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態による燃料噴射弁1を示している。燃料噴射弁1は、内燃機関としてのガソリン式エンジンに設置され、当該エンジンの燃焼室(図示しない)へ燃料を噴射する。尚、かかる噴射形態以外にも、例えば燃料噴射弁1は、ガソリンエンジンの燃焼室に連通する吸気通路へ燃料を噴射するものであってもよいし、内燃機関としてのディーゼルエンジンの燃焼室へ燃料を噴射するものであってもよい。
(構成)
まず、燃料噴射弁1の構成について、詳細に説明する。燃料噴射弁1は、ハウジング10、固定コア20、弁部材30、可動コア40,50、弾性部材60,70、並びに駆動部80を備えている。
ハウジング10は、本体部材11、入口部材12及びノズル部材13等から構成されている。本体部材11は円筒状に形成されており、軸方向の一端部側から他端部側へ向かって順に第一磁性部14、案内部15及び第二磁性部16を有している。磁性材よりなる各磁性部14,16と、非磁性材よりなる案内部15とは、例えばレーザ溶接等によって結合されている。かかる結合構造により、第一及び第二磁性部14,16の間にて磁束が短絡することを案内部15が防止しており、その結果として各磁性部14,16には、案内部15よりも優先的に磁束が通過するようになっている。尚、案内部15については、非磁性材により形成する以外にも、例えば磁性部14,16よりも磁性の弱い磁性材や、磁性部14,16よりも径方向厚さの薄い磁性材により形成してもよい。
第二磁性部16において案内部15とは反対側の軸方向端部には、円筒状の入口部材12が同軸上に固定されている。入口部材12は、燃料ポンプからフューエルレール(図示しない)を介して燃料が供給される燃料流入口12aを形成している。この燃料流入口12aへの供給燃料を濾過するために本実施形態では、入口部材12の内周側に燃料フィルタ12bが収容されている。
第一磁性部14において案内部15とは反対側の軸方向端部には、有底円筒状のノズル部材13が同軸上に固定されている。ノズル部材13は、燃料を流通させる燃料通路17を、本体部材11と共同して形成している。ノズル部材13には、噴孔18及び弁座19を有している。燃料通路17に連通する噴孔18は、ノズル部材13の底部を円筒孔状に貫通している。弁座19は、噴孔18よりも燃料上流側において燃料通路17の周囲に形成されている。
固定コア20は磁性材により円筒状に形成され、ハウジング10の本体部材11のうち案内部15及び第二磁性部16の内周面に同軸上に固定されている。固定コア20は、軸方向に貫通する円筒孔状の縦孔21を、径方向中央部に有している。縦孔21は、入口部材12の燃料流入口12aと連通しており、当該流入口12aへの供給燃料が流入する。縦孔21の内周側には、第一弾性部材60が弾性変形可能に収容されていると共に、当該弾性部材60のセット荷重を調整するためのアジャスティングパイプ22が圧入により固定されている。
弁部材30は、非磁性材により円形のニードル状に形成され、ハウジング10の本体部材11及びノズル部材13の内周側に同軸上に収容されている。弁部材30は、ノズル部材13の弁座19と対向する当接部31を、ノズル部材13側の軸方向端部に有している。弁部材30は、固定コア20側への軸方向移動により当接部31を弁座19から離座させることで、噴孔18を燃料通路17に対して開放する。また一方、弁部材30は、固定コア20とは反対側への軸方向移動により当接部31を弁座19に着座させることで、噴孔18を燃料通路17に対して閉塞する。このように弁部材30は、軸方向両側への往復移動により噴孔18を開閉することで、当該噴孔18から燃焼室への燃料噴射を断続可能となっている。
弁部材30は、当接部31から固定コア20側へ向かって軸方向に延伸する円柱状の軸部32を、当該部材30の本体部として有している。さらに弁部材30は、軸部32から外周側へ突出する円形鍔状の突部34,36を、有している。ここで、軸部32のうち固定コア20側の軸方向端部に突出形成される第一突部34は、固定コア20の縦孔21内に挿入されている。また、軸部32のうち第一突部34から当接部31側に離れた軸方向中途部に突出形成される第二突部36は、固定コア20の縦孔21よりも燃料下流側において燃料通路17に露出している。尚、本実施形態において第一突部34は、軸部32と同一材料により一体形成されているが、例えば第一突部34を軸部32とは別材料により形成して当該軸部32に溶接等で接合してもよい。また一方、本実施形態において第二突部36は、軸部32とは別材料により形成されて当該軸部32に溶接等で接合されているが、例えば第二突部36を軸部32と同一材料により一体形成してもよい。
弁部材30は、第一突部34から軸部32に跨って燃料孔38を有している。燃料孔38は、第一突部34のうち第一弾性部材60との接触面と、軸部32のうち第二突部36よりも当接部31側の外周面とに、開口している。かかる開口形態によって燃料孔38は、第一突部34の挿入される縦孔21と、燃料通路17との間を連通している。したがって、燃料流入口12aから縦孔21へと流入した燃料は、燃料孔38を経由して燃料通路17まで届くようになっている。
図2に示すように、第一可動コア40は磁性材により円筒状に形成され、ハウジング10の本体部材11の内周側に同軸上に収容されて一方の軸方向端面42を固定コア20の軸方向端面24と対向させている。第一可動コア40は、ハウジング10の本体部材11のうち案内部15の内周面15aによって、軸方向両側に摺動案内される。かかる案内状態下、第一可動コア40は固定コア20側へ軸方向移動することで、端面42から円環状に突出の環状凸面45を固定コア20の端面24に面当接させることが、可能となっている。
第一可動コア40は、軸方向に貫通する円筒孔状の軸孔44を、径方向中央部に有している。即ち、第一可動コア40の径方向中央部において軸孔44は、固定コア20側の軸方向端面42と、固定コア20とは反対側の軸方向端面43とに、円形に開口している。軸孔44に軸部32が同軸上に嵌入されることで当該軸部32にて第一可動コア40を軸方向に貫通する弁部材30は、軸孔44の内周面44aに対し軸方向両側に相対摺動する。かかる摺動作用により、第一可動コア40の軸方向端面42には、弁部材30の第一突部34の軸方向端面35が固定コア20側から面当接可能となっている。
第二可動コア50は磁性材により円筒状に形成され、ハウジング10の本体部材11の内周側に同軸上に収容されて一方の軸方向端面52を第一可動コア40の軸方向端面43と対向させている。第一可動コア40よりも小径の第二可動コア50は、ハウジング10の本体部材11のうち第一磁性部14の内周面14aとの間に、周方向に連続する円筒状の径方向隙間90を形成している。
第二可動コア50は、軸方向に貫通する段付円筒孔状の軸孔54を、径方向中央部に有している。即ち、第二可動コア50の径方向中央部において軸孔54は、固定コア20側の軸方向端面52と、固定コア20とは反対側の軸方向端面53とに、円形に開口している。軸孔54の小径部分に軸部32が同軸上に嵌入されることで当該軸部32にて第二可動コア50を軸方向に貫通する弁部材30は、軸孔54の内周面54aに対し軸方向両側に相対摺動する。かかる摺動状態下、第二可動コア50において端面52は、第一可動コア40の軸方向端面43に固定コア20とは反対側から面当接可能、且つ端面53には、弁部材30の第二突部36のうち第一突部34側の軸方向端面37が固定コア20とは反対側から面当接可能となっている。
第一弾性部材60は金属製の圧縮コイルスプリングからなり、固定コア20の縦孔21の内周側に同軸上に収容されている。第一弾性部材60の一端部は縦孔21内のアジャスティングパイプ22に係止され、当該弾性部材60の他端部は縦孔21内に挿入の第一突部34に係止されている。第一弾性部材60は、アジャスティングパイプ22と弁部材30との間で圧縮されて弾性変形することにより、弁部材30を固定コア20とは反対側へ付勢する第一復原力F1(図3を参照)を発生する。
第二弾性部材70は金属製の圧縮コイルスプリングからなり、第二可動コア50の軸孔54の内周側に同軸上に収容されている。第二弾性部材70の一端部は軸孔54から突出して第一可動コア40に係止され、当該弾性部材70の他端部は軸孔54内で第二可動コア50に係止されている。第二弾性部材70は、両可動コア40,50間にて圧縮されて弾性変形することにより、第一可動コア40を固定コア20側へ付勢し且つ第二可動コア50を固定コア20とは反対側へ付勢する第二復原力F2(図3を参照)を発生する。
ここで特に本実施形態では、第二弾性部材70の第二復原力F2が第一弾性部材60の第一復原力F1よりも常に小さくなるように、それら弾性部材60,70の弾性特性が設定されている。かかる設定により、駆動部80をなすコイル81(後に詳述)への通電停止状態下においては、図2の如く、第一可動コア40の端面42が固定コア20側の第一突部34に押し当てられる一方、第二可動コア50の端面53が固定コア20とは反対側の第二突部36に押し当てられる。これにより、第一可動コア40の第一突部34とは反対側の端面43と、第二可動コア50の第二突部36とは反対側の端面52との間に、図1,2に示す如き一定サイズの軸方向隙間92が形成されるようになっている。即ち、軸方向隙間92のサイズは、突部34,36間の軸方向間隔から、両可動コア40,50の軸方向厚さの総和を差し引いた値と、実質的に一致することとなる。
図1に示すように駆動部80は、コイル81、樹脂ボビン82、磁性ヨーク83、コネクタ84等から構成されている。コイル81は、樹脂ボビン82に金属線材を巻回してなり、その外周側に磁性ヨーク83が配置されている。コイル81は、ハウジング10の本体部材11のうち固定コア20の外周側となる案内部15及び第二磁性部16の外周面に、樹脂ボビン82を介して同軸上に固定されている。コイル81は、コネクタ84に設けられたターミナル84aを介して外部の制御回路(図示しない)と電気接続されており、当該制御回路によって通電制御されるようになっている。
ここで、コイル81が通電により励磁するときには、磁性ヨーク83、第一磁性部14、第二可動コア50、第一可動コア40、固定コア20及び第二磁性部16が共同して形成する磁気回路に、磁束が流れる。その結果、コア20,40間及びコア40,50間には、それぞれ第一可動コア40及び第二可動コア50を固定コア20側へ吸引して軸方向移動させる「磁力」としての磁気吸引力が、発生する。また一方、通電の停止によりコイル81が消磁するときには、磁気回路に磁束が流れなくなるため、コア20,40間及びコア40,50間にて磁気吸引力が消失するのである。
(作動)
以下、燃料噴射弁1の作動について、詳細に説明する。
(開弁作動)
最初に、燃料噴射弁1の開弁作動を、図3を参照しつつ説明する。コイル81への通電停止により弁部材30及び両可動コア40,50が停止した図3(a)の状態では、第二弾性部材70の第二復原力F2により、第二可動コア50が第二突部36に押し当てられる一方、第一可動コア40が第一突部34に押し当てられる。これにより、両可動コア40,50間に形成される軸方向隙間92は、一定サイズに確保されている。
図3(a)の状態下、コイル81への通電により開弁作動を開始すると、コア20,40間及びコア40,50間に磁気吸引力を発生させる磁束は、案内部15よりも優先して各磁性部14,16を通過することになる。このとき、第一弾性部材60の第一復原力F1よりも小さい第二復原力F2が作用する第二可動コア50は、第一磁性部14の内周面14aとの間の径方向隙間90を通じて当該磁性部14の通過磁束を受けることで、磁気吸引力による固定コア20側への移動を開始する。これに対し、第一突部34を介して大きな第一復原力F1が作用することで第一可動コア40は、磁気吸引力による固定コア20側への移動を、この時点では抑制されることになる。以上の結果として第二可動コア50は、固定コア20側の第一可動コア40に図3(b)の如く衝突するまで、それら両可動コア40,50間の軸方向隙間92分、弁部材30を伴わずに第二復原力F2に抗して移動するである。
このように、第一磁性部14の通過磁束を受けることで単独のプレストロークを実現中の第二可動コア50は、当該磁性部14の内周面14a側へ向かうサイドフォースFsを受けることになる。しかし、第二可動コア50と第一磁性部14との間には円環状の径方向隙間90が確保されているので、サイドフォースFsに拘らず、それら要素50,14間での摩擦抵抗(摺動抵抗)が小さく抑えられ得る。これによれば、第二可動コア50が固定コア20側へプレストロークして第一可動コア40と衝突することよる衝撃力を効率良く得て、確実に高めることができるのである。
こうして、図3(b)の如く第二可動コア50が第一可動コア40と衝突したとき、第一復原力F1により弁部材30の固定コア20側の第一突部34は、当該第一可動コア40に押し当てられた状態にある。故に第一可動コア40は、第二可動コア50の衝突時に生じる大きな衝撃力により、第一復原力F1に抗して弁部材30を固定コア20側へと押圧することになる。これにより、コイル81への通電継続状態下、固定コア20側へ向かって磁気吸引力を受ける両可動コア40,50は、図3(c)の如く第一可動コア40が固定コア20と衝突するまで、弁部材30を伴って一体的に当該固定コア20側へと素早く移動する。その結果、弁部材30の当接部31がハウジング10の弁座19から離座して噴孔18を開くので、燃料通路17内の燃料が当該噴孔18から噴射されるのである。
コイル81への通電継続により燃料が噴射される中、図3(c)の如く第一可動コア40が固定コア20に衝突するときには、磁気吸引力により第二可動コア50が第二復原力F2に抗して当該第一可動コア40に押し当てられた状態にある。かかる状態では、弁部材30における固定コア20とは反対側の第二突部36と第二可動コア50との間には、通電停止状態での軸方向隙間92と実質的に同サイズに軸方向隙間94が形成される。故に、第一可動コア40が固定コア20に衝突して係止されても、弁部材30は、第一復原力F1に抗した移動を慣性力の作用によって継続する。その結果、両可動コア40,50に対して軸部32が相対移動しながら、図3(d)の如く固定コア20側の第一突部34が第一可動コア40から離間することになる。これによれば、第一可動コア40が固定コア20からの衝突反力によりバウンドしたとしても、そのバウンド力は第一突部34には伝播され難くなるので、バウンドした弁部材30が噴孔18を誤開することによる噴射量バラツキを抑制することができるのである。
しかも、図3(c),(d)の如く固定コア20に衝突した第一可動コア40は、第二可動コア50に作用するサイドフォースFsを軸部32を介して受けることで、摺動対象である案内部15の内周面15aに押し付けられることになる。故に、第一可動コア40と案内部15との摺動界面では、摩擦抵抗が増大するので、衝突反力による第一可動コア40のバウンス自体も確実に抑制して、第一可動コア40の挙動を素早く安定させることもできるのである。
以上の如くして行なわれる開弁作動では、第二可動コア50のプレストークを利用して弁部材30の移動速度を高め得るのみならず、コア40,20の衝突時において弁部材30及び第一可動コア40のバウンスを抑え得る。したがって、開弁作動に要する時間につき、短縮することができるのである。
(閉弁作動)
次に、燃料噴射弁1の閉弁作動を、図4を参照しつつ説明する。開弁作動によって各可動要素30,40,50が停止した図4(a)の状態下、コイル81への通電を停止させると、コア20,40間及びコア40,50間の磁気吸引力が消失する。このとき、第一弾性部材60の第一復原力F1により固定コア20とは反対側へ付勢される弁部材30は、第一可動コア40に対し第一突部34を固定コア20側から当接させている。故に弁部材30は、第一突部34を介して第一復原力F1を受けることになる第一可動コア40と共に、固定コア20とは反対側へ移動を開始する。その結果、第一可動コア40は、第二弾性部材70から固定コア20側へ向かって作用する第二復原力F2に対抗して、固定コア20とは反対側の第二可動コア50と当接することで、弁部材30だけでなく当該第二可動コア50をも伴って、一体的に移動することとなる。
このような一体移動により弁部材30の当接部31がハウジング10の弁座19に着座すると、弁部材30が移動停止すると共に噴孔18を閉じるので、当該噴孔18からの燃料噴射が停止する。このとき、第二復原力F2と共に慣性力を固定コア20とは反対側へ向かって受ける第二可動コア50は、弁部材30のうち当該反対側にある第二突部36との間に、図4(b)の如く軸方向隙間96を形成した状態にある。故に第二可動コア50は、軸方向隙間96分の移動を継続することにより、図4(c)の如く第二突部36に当接して係止されることとなる。またこのとき、慣性力の作用によって第一可動コア40は、第二復原力F2に抗して第二可動コア50と当接したまま移動を継続するので、図4(c)の如く第一突部34からは離間且つ第二突部36には当該第二可動コア50を介して係止されることになる。以上によれば、弁部材30の停止に拘らず両可動コア40,50が移動し続けるアンダーシュート現象につき、抑制することができるのである。
こうして第二突部36に係止された後の第一可動コア40及び第二可動コア50は、それぞれ相反方向に第二復原力F2を受けることで互いに離間して、それぞれ第一突部34及び第二突部36に図4(d)の如く押し当てられる。即ちこのときには、第二可動コア50が第二突部36に係止された状態で、第一可動コア40が軸方向隙間92を拡張するように当該第二可動コア50と反対の固定コア20側へ移動して、第一突部34に係止されることとなる。これによれば、開弁作動での第二可動コア50のプレストロークに必要な軸方向隙間92を、通電停止状態での両可動コア40,50間にて一定サイズに確保することができるのである。
以上の如くして行なわれる閉弁作動では、弁部材30の移動停止に伴う両可動コア40,50のアンダーシュート現象を抑制し得るのみならず、次の開弁作動に必要な軸方向隙間92を毎回一定サイズで形成し得る。したがって、閉弁作動に要する時間につき、短縮することができるだけでなく、開弁作動に要する時間の短縮にも、貢献することができるのである。
ここまで説明した燃料噴射弁1によると、開弁作動及び閉弁作動の双方において、噴射時間の短縮に必要な特性を悉く発揮し得る。これによれば、例えば内燃機関の燃費向上に向けた低量噴射や短周期での多段噴射を実現することが、可能となるのである。
(第二実施形態)
図5,6に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態の第二可動コア250は、軸孔54の外周側にて軸方向に貫通する貫通孔256を、周方向の複数個所(本実施形態では四箇所)に等間隔をあけて有している。この第二可動コア250において各貫通孔256は、固定コア20側となる第一可動コア40側の軸方向端面52と、その反対側の軸方向端面53から当該第一可動コア40側に凹んで燃料通路17に露出する凹面257とに、円形に開口している。かかる開口形態により各貫通孔256は、コイル81への通電停止状態で第二可動コア250と第一可動コア40との間に形成される軸方向隙間92を、当該隙間92とは軸方向の反対側にて燃料通路17に連通させることが可能となっている。
このような特徴の第二実施形態では、コイル81への通電停止状態から開始される開弁作動のうち第二可動コア250のプレストローク時において、両可動コア40,250間の軸方向隙間92は、第一可動コア40側へ移動の第二可動コア250によって縮小される。このとき、軸方向隙間92は各貫通孔256を介して燃料通路17に連通しているので、当該隙間92内の燃料は第二可動コア250のプレストロークに応じて燃料通路17へと逃がされる。これによれば、軸方向隙間92内の燃料による粘性抵抗を抑制して、第二可動コア250が第一可動コア40と衝突することによる衝撃力を高めることができるので、開弁作動に要する時間の短縮に貢献し得るのである。
さらに第二実施形態では、コイル81への通電が停止される閉弁作動のうち、当接状態の両可動コア40,250が離間して停止する際には、第一可動コア40が、第二弾性部材70の第二復原力F2を受けて第二可動コア250とは反対側へ移動することで、軸方向隙間92が拡張する。このとき、軸方向隙間92は各貫通孔256を通じて燃料通路17と連通しているので、当該通路17の流通燃料は第一可動コア40の移動に応じて軸方向隙間92内へと吸入されることになる。これによれば、閉弁作動において両可動コア40,250が互いに当接したまま張り付く事態を抑制して、それら可動コア40,250が軸方向隙間92を最大にする安定状態になるまでの時間を短縮することができるのである。
(第三実施形態)
図7,8に示すように、本発明の第三実施形態は第一実施形態の変形例である。第三実施形態の第一可動コア340は、軸孔44の外周側にて軸方向に貫通する貫通孔346を、周方向の複数個所(本実施形態では四箇所)に等間隔をあけて有している。この第一可動コア340において各貫通孔346は、固定コア20側の軸方向端面42と、その反対側となる第二可動コア50側の軸方向端面43とに、円形に開口している。かかる開口形態により各貫通孔346は、コイル81への通電停止状態で第一可動コア340と第二可動コア50との間に形成される軸方向隙間92を、当該第二可動コア50とは軸方向の反対側にてコア340,20間の燃料通路17に連通させることが可能となっている。
このような特徴の第三実施形態では、コイル81への通電停止状態から開始される開弁作動のうち第二可動コア50のプレストローク時において、両可動コア340,50間の軸方向隙間92は、第一可動コア340側へ移動の第二可動コア50によって縮小される。このとき、軸方向隙間92は各貫通孔346を介して燃料通路17に連通しているので、当該隙間92内の燃料は第二可動コア50のプレストロークに応じて燃料通路17へと逃がされる。これによれば、軸方向隙間92内の燃料による粘性抵抗を抑制して、第一可動コア340に第二可動コア50が衝突することによる衝撃力を高めることができるので、開弁作動に要する時間の短縮に貢献し得るのである。
さらに第三実施形態では、コイル81への通電が停止される閉弁作動のうち、当接状態の両可動コア340,50が離間して停止する際には、第一可動コア340が、第二弾性部材70の第二復原力F2を受けて第二可動コア50とは反対側へ移動することで、軸方向隙間92が拡張する。このとき、軸方向隙間92は各貫通孔346を通じて燃料通路17と連通しているので、当該通路17の流通燃料は第一可動コア340の移動に応じて軸方向隙間92内へと吸入されることになる。これによれば、閉弁作動において両可動コア340,50が互いに当接したまま張り付く事態を抑制して、それら可動コア340,50が軸方向隙間92を最大にする安定状態になるまでの時間を短縮することができるのである。
(第四実施形態)
図9,10に示すように、本発明の第四実施形態は第三実施形態の変形例である。第四実施形態では、第二実施形態で説明の貫通孔256に加えて連通溝458,459を有する第二可動コア450を、貫通孔346を有する第一可動コア340と共に、採用している。尚、以下の説明では、第一可動コア340の貫通孔346を第一貫通孔346といい、第二可動コア450の貫通孔256を第二貫通孔256という。
具体的に第一連通溝458は、第二可動コア450において軸方向隙間92側となる端面52に開口し且つ当該コア450の周方向に沿って延伸する円環状に、形成されている。こうした円環溝形態の第一連通溝458は、第一可動コア340において軸方向隙間92側となる端面43に各第一貫通孔346が開口してなる開口346aのうち、いずれにも軸方向にて対向している。
これに対して第二連通溝459は、第二可動コア450において第一連通溝458と同じ端面52に開口し且つ当該第一連通溝458の周方向の複数個所(本実施形態では四箇所)から径方向に沿って延伸する放射線状に、形成されている。こうした直線溝形態の各第二連通溝459は、第一連通溝458において各第一貫通孔346の開口346aと対向する箇所(図10において小径の四つの二点鎖線円を参照)のうち、それぞれ対応する箇所から内周側に延伸形成されている。また、各第二連通溝459の底面459aには、それぞれ対応する第二貫通孔256が開口している。かかる開口形態により各第二貫通孔256は、各第二連通溝459と個別に連通することで、軸方向隙間92を燃料通路17と連通させることが可能となっている。
このような特徴の第四実施形態によると、開弁作動のうち第二可動コア450のプレストローク時には、両可動コア340,450間の軸方向隙間92に向かって開口することになる第一及び第二連通溝458,459へと、当該隙間92内の燃料が確実に流出し得る。ここで、第一連通溝458から延伸の各第二連通溝459と連通して軸方向隙間92を燃料通路17と連通させる各第二貫通孔256は、当該隙間92から第一及び第二連通溝458,459のいずれへの流出燃料についても、燃料通路17まで逃がし得る。これによれば、各第一貫通孔346によっても軸方向隙間92内の燃料が燃料通路17へ逃がされることと相俟って、当該隙間内燃料による粘性抵抗の抑制効果が飛躍的に向上する。したがって、第二可動コア450が第一可動コア340に衝突することによる衝撃力を高めて、開弁作動に要する時間の短縮に貢献することができるのである。
さらに第四実施形態では、閉弁作動において当接状態となる両可動コア340,450につき、その当接界面に第一及び第二連通溝458,459が存在することにより、離間する際の張り付き抑制効果が高められている。しかも、閉弁作動において第一及び第二貫通孔346,256は、両可動コア340,450が離間により拡張する軸方向隙間92を燃料通路17と連通させることになるので、それら貫通孔346,256を通じて燃料は、燃料通路17から当該隙間92内へと吸入され得る。これによれば、軸方向隙間92への燃料供給が素早く行われて両可動コア340,450の張り付きの抑制効果が飛躍的に向上するので、それら可動コア340,450が軸方向隙間92を最大にする安定状態になるまでの時間につき、短縮することができるのである。
加えて第四実施形態では、各第一貫通孔346に対向する円環状の第一連通溝458の周方向複数個所から、各第二貫通孔256に連通の各第二連通溝459が延伸するように、それらの孔又は溝が可動コア340,450に形成されている。このような構成によれば、可動コア340,450が周方向に相対回転しても、上述した粘性抵抗抑制効果及び張り付き抑制効果がバラツキ難くなる。したがって、噴射時間の短縮に必要な特性につき、安定して発揮させることができるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的に、第二〜第四実施形態においては、貫通孔256,346の数を適宜設定してもよい。また、第四実施形態においては、連通溝459の数を適宜設定してもよい。さらに、図11に第四実施形態の変形例を示すように、第二可動コア450における「第一貫通孔」としての各貫通孔256の開口256aに対向する第一連通溝458と、「第二貫通孔」としての各貫通孔346が底面459aへの開口により個別に連通する第二連通溝459とを、第一可動コア340に設けてもよい。またさらに、図12に第四実施形態の別の変形例を示すように、第一可動コア340において軸方向隙間92に向かって開口する連通溝348の底面348aに、各貫通孔346を開口させてもよい。
加えて、第四実施形態においては、連通溝458,459を設けない構成としてもよい。また加えて、第四実施形態においては、連通溝458のうち各貫通孔346の開口346aとの対向箇所から周方向にずれた箇所を起点として、各連通溝459を延伸形成してもよい。さらに加えて、第四実施形態においては、図11に準じて連通溝458の外周側に各連通溝459を形成してもよい。
1 燃料噴射弁、10 ハウジング、11 本体部材、12 入口部材、13 ノズル部材、17 燃料通路、18 噴孔、19 弁座、30 弁部材、31 当接部、32 軸部、34 第一突部、36 第二突部、38 燃料孔、40,340 第一可動コア、42,43 軸方向端面、44 軸孔、44a 内周面、45 環状凸面、50,250,450 第二可動コア、52,53 軸方向端面、54 軸孔、54a 内周面、60 第一弾性部材、70 第二弾性部材、80 駆動部、81 コイル、90 径方向隙間、92 軸方向隙間、256 貫通孔・第二貫通孔、256a 開口、257 凹面、346 貫通孔・第一貫通孔、346a 開口、348 連通溝、348a 底面、458 第一連通溝・連通溝、459 第二連通溝・連通溝、459a 底面、F1 第一復原力、F2 第二復原力、Fs サイドフォース

Claims (5)

  1. 内燃機関へ燃料を噴射する噴孔を有するハウジングと、
    前記噴孔を開く開弁作動において通電により磁力を発生させる一方、前記噴孔を閉じる閉弁作動において通電の停止により前記磁力を消失させるコイルと、
    前記ハウジングに固定される固定コアと、
    前記ハウジングにより摺動案内される状態下、前記磁力により前記固定コア側へ軸方向移動する第一可動コアと、
    前記ハウジングとの間に径方向隙間を形成する状態下、前記第一可動コアに対し前記固定コアとは反対側から当接可能に設けられ、前記磁力により前記固定コア側へ軸方向移動する第二可動コアと、
    前記第一可動コア及び前記第二可動コアを相対移動可能に軸方向に貫通する軸部、前記軸部から突出して前記第一可動コアに対し前記固定コア側から当接可能な第一突部、並びに前記軸部から突出して前記第二可動コアに対し前記固定コアとは反対側から当接可能な第二突部を有し、軸方向移動により前記噴孔を開閉して燃料の噴射を断続する弁部材と、
    前記弁部材を前記固定コアとは反対側へ付勢する第一復原力を発生する第一弾性部材と、
    前記第一可動コアを前記固定コア側へ付勢し且つ前記第二可動コアを前記固定コアとは反対側へ付勢する第二復原力を発生する第二弾性部材であって、前記コイルへの通電停止状態下では、前記第二復原力により、前記第一可動コアを前記第一突部に押し当て且つ前記第二可動コアを前記第二突部に押し当てることにより、前記第一可動コア及び前記第二可動コアの間に軸方向隙間を形成する第二弾性部材と、
    を備え
    外周側に前記コイルが配置される筒状の前記ハウジングは、内周面により前記第一可動コアを摺動案内する案内部、並びに前記コイルへの通電に応じて前記磁力を発生させるための磁束が案内部よりも優先して通過する磁性部を、軸方向に有し、
    前記第二可動コアは、前記磁性部の内周面との間に形成される前記径方向隙間を通じて前記磁性部の通過磁束を受けることにより、前記固定コア側へ軸方向移動することを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記第二弾性部材の前記第二復原力は、前記第一弾性部材の前記第一復原力よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記ハウジングは、前記噴孔から噴射する燃料が流通する燃料通路を形成し、
    前記第一可動コア及び前記第二可動コアのうち少なくとも一方は、それら可動コア間に形成される前記軸方向隙間を前記燃料通路に連通させる貫通孔を、有することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記第一可動コア及び前記第二可動コアのうち少なくとも一方は、それら可動コア間に形成される前記軸方向隙間に向かって開口し且つ前記貫通孔と連通する連通溝を、有することを特徴とする請求項に記載の燃料噴射弁。
  5. 前記第一可動コア及び前記第二可動コアのうち一方は、周方向の複数個所に設けられる前記貫通孔として、複数の第一貫通孔を有し、
    前記第一可動コア及び前記第二可動コアのうち他方は、周方向に延伸し且つ各前記第一貫通孔の前記軸方向隙間側の開口と対向する環状の前記連通溝として、第一連通溝を有し、前記第一連通溝の周方向の複数個所から放射線状に延伸する前記連通溝として、複数の第二連通溝を有し、各前記第二連通溝と個別に連通する前記貫通孔として、複数の第二貫通孔を有することを特徴とする請求項に記載の燃料噴射弁。
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