JP5488016B2 - 無線通信方法、無線通信システム及び無線通信装置 - Google Patents

無線通信方法、無線通信システム及び無線通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、Multiple Input Multiple Output(MIMO:多入力多出力)通信が可能な無線通信システムに用いられる技術に関する。
近年、無線通信システムにおいて伝送速度の高速化、通信容量の大容量化、受信品質の改善等を図るための技術として、MIMO通信技術が提案されている。このMIMO通信技術では、複数アンテナを有する送信機及び複数アンテナを有する受信機を用いて、送信機の複数アンテナから独立したデータストリームを送信し、受信機の各アンテナで受信する。そして、受信される信号から、伝播路上で混ざり合った複数の送信信号(データストリーム)を、通信路(チャンネル)の状態(環境)を表すチャンネル行列を用いて個々に分離する。
この上述の無線通信システムにおいて、使用するアンテナ数が多大になると多数の信号を送信・受信して処理を行うため、アンテナに接続される回路等のサイズやコストや消費電力等が増大し、また、システム全体の複雑度も増大する。このため、コストや複雑度や消費電力等を減らすため、全てのアンテナから使用するアンテナの組み合わせを選択する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007−13547号公報
上述の無線通信システムでは、アンテナの組み合わせを選択する際に、高レベルの通信性能(例えば高レベルの通信容量やダイバーシティゲイン等)を維持できる適切なアンテナの組み合わせを選択する。しかし、適切なアンテナの組み合わせを選択するための選択基準は一般に複雑度が大きい。また、搭載されたアンテナ数が多大になると、アンテナの組み合わせ数が多大となる。このため、適切なアンテナの組み合わせを全ての組み合わせから選択する処理が複雑となり、処理時間が膨大となってしまう。
上記事情に鑑み、MIMO通信において、通信に使用するアンテナの適切な組み合わせを少ない処理時間で選択可能な無線通信方法、無線通信システム及び無線通信装置を提供する。
上記課題を解決するために、N個(Nは2以上の整数)の送信アンテナを有し、L個(Lは2以上、N以下の整数)の送信アンテナを使って送信処理する第1の無線通信装置と、L個の受信アンテナを有する第2の無線通信装置を用いてMIMO(Multiple Input Multiple Output)通信が可能な無線通信方法において、第2の無線通信装置は、前記N個の送信アンテナから選択した1番目の送信アンテナについてのチャンネル行列を用いて、該チャンネル行列の逆行列を算出する第1の逆行列算出処理を行い、前記N個の送信アンテナのうち既に選択した1〜n番目(n=1,2,…,L−1)送信アンテナ以外の送信アンテナから選択したn+1番目の送信アンテナについて、1〜n+1番目の送信アンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を、1〜n番目の送信アンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を用いた演算により算出する第2の逆行列算出処理を行い、前記N個の送信アンテナから前記L個の送信アンテナを選択する組み合わせのうち、前記第1及び第2の逆行列算出処理により算出した逆行列に関する値が所定のアンテナ選択基準を満たす前記L個の送信アンテナの組み合わせを該MIMO
通信に用いるL個の送信アンテナとして決定する無線通信方法を提供する。
開示の無線通信方法、無線通信システム及び無線通信装置によれば、MIMO通信において、通信に使用するアンテナの適切な組み合わせを少ない処理時間で選択することができる。
第1実施形態における無線通信システムを示すブロック図。 図1の無線通信システムの動作を示すフローチャート。 図2におけるアンテナ選択処理を示すフローチャート。 図3のアンテナ選択処理に関する説明図。 図1の無線通信システムにおける容量を示すグラフ。 図1の無線通信システムにおけるBERを示すグラフ。 第2実施形態の無線通信システムにおけるアンテナ選択処理に関する説明図。 第3実施形態の無線通信システムにおけるアンテナ選択処理を示すフローチャート。 第4及び第5実施形態の無線通信システムにおけるアンテナ選択処理を示すフローチャート。 図9のアンテナ選択処理に関する説明図。 第6実施形態における無線通信システムを示すブロック図。 図11におけるアンテナ選択処理を示すフローチャート。 第7実施形態の無線通信システムにおけるアンテナ選択処理を示すフローチャート。 第8実施形態の無線通信システムにおけるアンテナ選択処理を示すフローチャート。
開示の無線通信方法、無線通信システム及び無線通信装置の実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。図1は、開示の無線通信システムの一例である第1実施形態の無線通信システム1の構成を示すブロック図である。図1に示す無線通信システム1はMIMO通信を行うことが可能であり、少なくとも1台の送信側の無線通信装置(送信機)としての基地局10と、少なくとも1台の受信側の無線通信装置(受信機)としての移動局20とを備える。
基地局10は、空間多重変調部11と、Lt個(Ltは2以上の整数)の送信RF(Radio Frequency)部12−1〜12−Lt(以下、区別しない場合は送信RF部12と表記する)と、アンテナスイッチ13と、Nt個(Ntは2以上の整数でNt>Lt)の送信アンテナ14−1〜14−Nt(以下、区別しない場合は送信アンテナ14と表記する)と、アンテナ選択制御部15とを備える。送信RF部12がLt個であることは、基地局10で一度に処理可能な送信データストリーム数がLtであることを意味する。基地局10では、Nt個のアンテナからLt個のアンテナを選択して、このLt個のアンテナを使用して送信を行う。
また、移動局20は、Nr個(Nrは2以上の整数)の受信アンテナ21−1〜21−Nr(以下、区別しない場合は受信アンテナ21と表記する)と、Lr(Lrは2以上の整数でLr≦Nr)個の受信RF部22−1〜22−Lr(以下、区別しない場合は受信RF部22と表記する)と、MIMO受信信号処理部23と、アンテナ選択部24とを備える。受信RF部22がLr個であることは、移動局20で一度に処理可能な受信データストリーム数がLrであることを意味する。なお、第1実施形態では、受信アンテナ21の個数NrはLrと同じとし、全ての受信アンテナ21を使用して受信を行うものとする。また、以下、受信データストリーム数Lrと送信データストリーム数Ltとは同じLとする。
さらに、基地局10はアップリンク受信部32を備え、移動局20はアップリンク送信部31を備えている。そして、基地局10と移動局20との間には、移動局20のアップリンク送信部31から基地局10のアップリンク受信部32へのアップリンクのチャンネルの1つであるフィードバックチャンネル30が設けられている。後述のアンテナインデックス等の情報の転送は、フィードバックチャンネル30を用いて行われる。
基地局10において、空間多重変調部11は、送信データを入力し、送信データに所定の誤り訂正符号化を行って得られた符号化系列を所定の変調方式でマッピングして変調し、L個の送信データストリームを出力する。所定の誤り訂正符号化としては、例えばターボ符号化等が用いられる。また、所定の変調方式としては、例えばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等が用いられる。なお、空間多重変調部11は、データチャンネルの信号以外に、チャンネル推定(チャンネル行列の算出)に使用する既知の信号(パイロット信号あるいはプリアンブル信号)や、制御情報を伝送する制御チャンネルの信号等の多重処理も行う。
送信RF部12は、それぞれ、L個の送信データストリームに関してDA(Digital to Analog)変換や無線周波数(RF)への周波数変換(アップコンバート)等を含む所要の無線送信処理を行い、L個の送信RF信号を出力する。
アンテナスイッチ13は、アンテナ選択制御部15による制御に応じて、送信に使用するL個の送信アンテナ14を選択して送信RF部12との接続を行う。
送信アンテナ14は、それぞれ、アンテナスイッチ13を介して接続された送信RF部12からの送信RF信号を移動局20に向けて空間へ放射する。
アンテナ選択制御部15は、移動局20から送信されたアンテナインデックスに従ってアンテナスイッチ13を制御して送信RF部12と送信アンテナ14との接続を制御する。
一方、移動局20において、受信アンテナ21は、それぞれ、基地局10の送信アンテナ14から送信されたRF信号を受信する。
また、受信RF部22は、それぞれ、受信アンテナ21での受信RF信号について、ベースバンド周波数への周波数変換(ダウンコンバート)やAD(Analog to Digital)変換等を含む所要の無線受信処理を施す。
MIMO受信信号処理部23は、受信RF部22で処理された受信信号(デジタルベースバンド信号)、すなわち、空間多重された受信信号を、送信データストリーム毎に分離して、復調、復号を行い、受信データを出力する。第1実施形態において、分離処理は、例えば、チャンネル行列の逆行列を用いて、ZF(Zero Forcing)線形デコードやMMSE(Minimum Mean Square Error:最小二乗誤差法)デコード等の線形デコードにより行われる。なお、信号を分離する手法は、これに限られず、他の一般の手法を用いてもよい。
チャンネル行列は、送信アンテナ14と受信アンテナ21との間のチャンネルの状態を表す行列であり、例えば、受信したパイロット信号(あるいは、プリアンブル信号。以下、同じ)と既知のパイロット信号(パイロットレプリカ)との相関演算により算出される。なお、チャンネル行列Hは、Nt個の送信アンテナ14とNr個の受信アンテナ21との間のチャンネルの状態を表すNr×Ntの行列を示す。また、チャンネル行列Hpは、送信アンテナ14のサブセットpに対応する、選択されたL個の送信アンテナ14と、Nr個の受信アンテナ21との間のチャンネルの状態を表すNr×Lの行列を示す。なお、サブセットpは、Nt個の送信アンテナ14からL個の送信アンテナ14を選択する1つの組み合わせであり、p∈P(P:送信アンテナ12の全ての取り得るサブセットの集合)である。
詳細には、MIMO受信信号処理部23は、受信RF部22から受信アンテナ21−1〜21−Nrに対応する受信信号yi(i=1,2,…,Nr)をそれぞれ入力する。このとき、受信信号yと送信信号sとの関係は、チャンネル行列を用いて次式(1)で表される。
Figure 0005488016
ここで、yはNr×1の受信信号ベクトル、sはL×1の送信信号(送信データストリーム)ベクトルを示す。また、wはNr×1のノイズベクトル、Esは各時間におけるL個の送信アンテナ14の全送信電力を示す。
MIMO受信信号処理部23は、次式(2)に示すように、受信信号yにL×Nrサイズのフィルタ行列Gを適用して、送信信号sの推定値を取得する。そして、MIMO受信信号処理部23は、この分離された信号を復調、復号して受信データを出力する。
Figure 0005488016
フィルタ行列Gは、次式(3)に示すように、チャンネル行列Hpを用いて表される。
Figure 0005488016
ここで、ILはL×Lの単位行列を示し、[ ]Hは共役転置を示す。また、γ=L/ρであり、ρは全ての受信アンテナ21についての平均SNR(Signal to Noise Ratio)を示す。
このとき、ZF線形デコードでは、式(3)でδ=0としたフィルタ行列Gが用いられる。また、MMSEデコードでは、式(3)でδ=1としたフィルタ行列Gが用いられる。
アンテナ選択部24は、チャンネル行列の逆行列に関する値を用いて、所定のアンテナ選択基準に基づき、通信に使用するL個の送信アンテナ14を選択する。アンテナ選択基準としては、通信性能を向上させる基準、例えば、SINR(Signal to Interference Noise Ratio)最小値を最大にすることに相当する基準、システム容量を最大にすることに相当する基準、又はMSE(Mean Square Error)を最小にすることに相当する基準等が用いられる。
詳細には、例えば、チャンネル行列Hpを用いて、j番目のデータストリームの線形デコードに対するSINRは、次式(4)で示される。
Figure 0005488016
ここで、[A]j,jは行列Aにおけるj行j列の要素を示す。
このとき、SINRの最小値を最大にする基準は、次式(5)で示される。
Figure 0005488016
Figure 0005488016
また、例えば、選択された送信アンテナ14のサブセットpに対応するシステム容量(スペクトル効率)Cpは、次式(7)で示される。
Figure 0005488016
そして、システム容量を最大にする基準は、次式(8)で示される。
Figure 0005488016
また、例えば、線形デコードに対するMSEは、次式(9)で示される。
Figure 0005488016
ここで、E[ ]は期待値演算を示し、N0は所定の係数を示す。
そして、MSEを最小にする基準は、式(10)で示される。
Figure 0005488016
ここで、o( )は対角和又は行列式を示す。
上記の式(4)〜(10)に示すように、アンテナ選択基準を満たす送信アンテナ14のサブセットpは、アンテナ行列Hpの逆行列に関する値を算出することにより得ることができる。
具体的には、第1実施形態では、MSEを最小にすることに相当する、逆行列の対角の和を最小にするアンテナ選択基準(a)が用いられる。または、第1実施形態では、追加したアンテナのSINRを最大にする基準に相当する、逆行列の対角の最後の要素値を最小にするアンテナ選択基準(b)が用いられる。なお、他に、アンテナ選択基準として、逆行列の対角の積が最小となる基準、逆行列の対角の各要素値を反転した値の総和が最大となる基準、又は逆行列の対角の要素値の最大値を最小にする基準を用いてもよい。逆行列に関する値がこれらのアンテナ選択基準を満たすように、通信に使用する送信アンテナ14を選択することで、システム容量の増大やBERの低減を図り通信性能を向上させることができる。
このとき、アンテナ選択部24は、Nt個の送信アンテナ14からL個の送信アンテナ14を選択するサブセットpのうち、第1の逆行列算出部25及び第2の逆行列算出部26により算出した逆行列に関する値がアンテナ選択基準を満たすL個の送信アンテナ14を用いて通信を行う。
第1の逆行列算出部25は、Nt個のアンテナから選択した1番目のアンテナについてのチャンネル行列H1を用いて、チャンネル行列H1の逆行列B1を算出する。すなわち、チャンネル行列H1から直接演算により逆行列B1を算出する。
第2の逆行列算出部26は、Nt個の送信アンテナ14のうち既に選択した1〜n番目の送信アンテナ14以外の送信アンテナ14から選択したn+1番目の送信アンテナ14について、1〜n+1番目の送信アンテナ14からなるグループについてのチャンネル行列Hn+1の逆行列Bn+1を、1〜n番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列Hnの逆行列Bnを用いた演算により算出する。すなわち、逆行列Bnから更新演算により逆行列Bn+1を算出する。
そして、アンテナ選択部24は、1番目の送信アンテナ14として、電力値が最大となる送信アンテナ14を選択して第1の逆行列算出部25により逆行列B1を算出する。また、アンテナ選択部24は、Nt個の送信アンテナのうち既に選択した1〜n番目の送信アンテナ以外の送信アンテナ14から、n+1番目の送信アンテナの候補として送信アンテナ14を1つずつ選択する。そして、アンテナ選択部24は、選択した各候補について第2の逆行列算出処理26により1〜n+1番目の送信アンテナ14からなるグループについてのチャンネル行列の逆行列をそれぞれ算出し、算出した逆行列に関する値が上述のアンテナ選択基準を満たす候補をn+1番目の送信アンテナとして選択する。そして、アンテナ選択部24は、このように送信アンテナを選択する処理を繰り返すことにより、通信に使用するL個のアンテナを選択する。
さらに、移動局20のアップリンク送信部31は、選択したL個の送信アンテナ14のアンテナインデックスを、フィードバックチャンネル30を介して基地局10に送信する。
なお、MIMO受信信号処理部23による分離処理において、MMSEデコード又はZF線形デコードで用いる式(3)の逆行列Hpとして、アンテナ選択部24におけるアンテナ選択処理で算出した逆行列Hpを用いてもよい。または、MIMO受信信号処理部23による分離処理において、MMSEデコード又はZF線形デコードで用いる式(3)の逆行列Hpを算出する際に、第1及び第2の逆行列算出部25,26を用いて算出してもよい。
以下、第1実施形態のMIMO通信1システムの動作、特に、アンテナ選択処理に着目した動作について、図2〜図3を参照して説明する。
図2のフローチャートに示すように、基地局10及び移動局20は、事前に、自己の送信・受信アンテナ数やデータストリームの処理能力などに関する情報を互いに送受することにより、通信相手のアンテナ数や処理能力を把握する(ステップS11,S21)。
次に、基地局10は、パイロット信号を移動局20に向けて送信し(ステップS12)、移動局20は、MIMO受信信号処理部23にて、受信したパイロット信号とパイロットレプリカとの相関演算によりチャンネル行列Hを推定する(ステップS22)。
次に、移動局20は、アンテナ選択部24にて、逆行列に関する値が所定のアンテナ選択基準を満たすL個の送信アンテナ14のサブセットpを選択する。
詳細には、アンテナ選択部24は、図3に示すフローチャートのようにL個の送信アンテナ14のサブセットpを決定する。
まず、アンテナ選択部24は、全ての送信アンテナΩの各送信アンテナjに対し、(j∈Ω={1,2,…,Nt})、次式(11)を用いて電力値g(j)を算出する(S31)。
Figure 0005488016
ここで、hjはチャンネル行列Hのj列を示すNr×1のベクトルを示す。
次に、アンテナ選択部24は、電力値g(j)が最大となる送信アンテナ14−Jをサブセットpの1番目の送信アンテナ14として選択する(S32)。電力値が最大の送信アンテナ14は、通信性能を向上させる送信アンテナ14のサブセットpに含まれることが想定される。
次に、アンテナ選択部24は、第1の逆行列算出部25にて、1番目に選択した送信アンテナ14についてのチャンネル行列H1、チャンネル行列H1の逆行列B1、残された送信アンテナ14の集合Ωを設定する。すなわち、1番目の送信アンテナ14についてのチャンネル行列H1=hJを用いて、チャンネル行列H1の逆行列B1=1/g(J)を直接演算して算出する。そして、残された送信アンテナ14の集合Ω=Ω−{J}を設定する(S33)。
次に、アンテナ選択部24は、選択したアンテナ数のカウント値nに1を設定する(S34)。
次に、アンテナ選択部24は、残された送信アンテナ14の集合Ωから、n+1番目の送信アンテナ14の候補として送信アンテナjを1つずつ選択する。そして、アンテナ選択部24は、第2の逆行列算出部25にて、選択した各候補jについて、1〜n+1番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列Hn+1の逆行列Bn+1を、1〜n番目の送信アンテナ14からなるグループについてのチャンネル行列Hnの逆行列Bnを用いてそれぞれ算出する(S35)。
具体的には、逆行列Bn+1は、逆行列についての関係式を用いて、次式(12)〜(16)により算出される。
Figure 0005488016
Figure 0005488016
Figure 0005488016
Figure 0005488016
Figure 0005488016
ここで、hjはチャンネル行列Hのj列を示すNr×1のベクトルを示す。なお、d(j)は実数であるので、式(15)を計算する際にd(j)の分母の実数部分を用いてd(j)を計算してもよい。
次に、アンテナ選択部24は、第2の逆行列算出部26にて、S35で算出した逆行列Bn+1に関する値が上述のアンテナ選択基準(a)又は(b)を満たす候補Jをn+1番目の送信アンテナとして選択する(S36)。具体的には、アンテナ選択基準(a)を用いる場合、次式(17)を満たす候補Jを選択する。
Figure 0005488016
又は、アンテナ選択基準(b)を用いる場合、次式(18)を満たす候補Jを選択する。
Figure 0005488016
次に、アンテナ選択部24は、1〜n+1番目の送信アンテナ14についてのチャンネル行列Hn+1、チャンネル行列Hn+1の逆行列Bn+1、残された送信アンテナ14の集合Ωを更新する。すなわち、チャンネル行列Hn+1=Hn+{hJ}、逆行列Bn+1=Bn+1(J)、残された送信アンテナ14の集合Ω=Ω−{J}を設定する(S37)。
次に、アンテナ選択部24は、選択したアンテナ数のカウント値nにn+1を設定する(S38)。次に、アンテナ選択部24は、選択したアンテナ数nがL−1以下であるか否かを判断する(S39)。S39の判断結果がYES(n≦L−1)の場合、S35に戻り、アンテナ選択部24は、S35〜S38の処理を繰り返す。
S39の判断結果がNO(n>L−1)の場合、S40に進む。これにより、Nt個の送信アンテナ14からL個の送信アンテナ14を選択するサブセットpと、サブセットpについてのチャンネル行列Hpと、逆行列Bpとが取得され(S40)、アンテナ選択処理が終了される。
図2に戻り、移動局20は、選択されたL個の送信アンテナ14のインデックスを、アップリンク送信部31からフィードバックチャンネル30を介して送信する(S24)。
次に、基地局10は、送信アンテナ14のインデックスをアップリンク受信部32で受信する(S13)。次に、基地局10は、アンテナ選択制御部15にて、アンテナインデックスに従ってアンテナスイッチ13を制御して送信RF部12と送信アンテナ14との接続を行う(S14)。そして、基地局10は、接続した送信アンテナ14を介してデータを送信し(S15)、移動局20は、送信されたデータを受信アンテナ21で受信し、受信RF部22で変換し、MIMO受信信号処理部23で処理して、受信データを出力する。
上述のアンテナ選択処理について、図4の例を用いて具体的に説明する。図4の例では、アンテナ選択部24は、Nt=5個の送信アンテナ14からL=3個の送信アンテナ14を選択する。まず、j∈Ω={1,2,3,4,5}について電力値g(j)が算出され(S31)、電力値g(j)が最大となる送信アンテナ14−1が1番目の送信アンテナ14として選択される(S32)。次に、チャンネル行列H1=h1、逆行列B1=1/g(1)、残された送信アンテナ14の集合Ω={2,3,4,5}が設定される(S33)。そして、選択したアンテナ数のカウント値nに1が設定される(S34)。
次に、チャンネル行列H1、逆行列B1を用いて、送信アンテナのグループ{1,2}{1,3}{1,4}{1,5}についての逆行列B2(2)、B2(3)、B2(4)、B2(5)がそれぞれ算出され(S35)、アンテナ選択基準を満たす送信アンテナ14−3が2番目の送信アンテナ14として選択される(S36)。次に、1〜2番目の送信アンテナ14についてのチャンネル行列H2=H1+{h3}、逆行列B2=B2(3)、残された送信アンテナ14の集合Ω={2,4,5}が更新される(S37)。そして、選択したアンテナ数のカウント値nに2が設定される(S38)。
次に、S39の判定結果がYES(2≦3−1)となるのでS35に戻る。そして、チャンネル行列H2、逆行列B2を用いて、送信アンテナ14のグループ{1,3,2}{1,3,4}{1,3,5}についての逆行列B3(2)、B3(4)、B3(5)がそれぞれ算出され、アンテナ選択基準を満たす送信アンテナ14−5が3番目の送信アンテナ14として選択される(S36)。次に、1〜3番目の送信アンテナ14についてのチャンネル行列H3=H2+{h5}、逆行列B3=B3(5)、残された送信アンテナ14の集合Ω={2,4}が更新される(S37)。そして、選択したアンテナ数のカウント値nに3が設定される(S38)。
次に、S39の判定結果がNO(3>3−1)となるので、S40に進む。これにより、5個の送信アンテナ14から3個の送信アンテナ14を選択するサブセットp={1,3,5}と、サブセットpについてのチャンネル行列Hpと、逆行列Bpとが取得され、アンテナ選択処理が終了される。
このように、第1実施形態のアンテナ選択処理によれば、1番目の送信アンテナ14を選択するときのみ直接演算で逆行列を算出し、2番目以降の送信アンテナ14を選択するときには、直接演算より簡易な更新演算で逆行列を算出するので処理時間が低減される。さらに、アンテナ選択基準を満たす送信アンテナ14を順次選択していくことで計算の複雑度が小さくなり処理時間が低減される。そして、このように選択された送信アンテナ14でデータを送信することで、システムの通信性能は、BERとシステム容量の観点から改善される。
上記の無線通信システム1における通信性能のシミュレーション結果を図6及び図7に示す。以下のシミュレーションでは、送信アンテナ14の個数Nt=9,送信データストリーム数(送信アンテナの使用数)Lt=L=3、受信アンテナ数Nr=L=3として計算した。
図5は、無線通信システム1の容量のシミュレーション結果を示すグラフであり、横軸はSNR[dB]を示し、縦軸は容量[bps/Hz]を示す。図5中、“○”で示されているデータは、第1実施形態でMMSEに基づいたアンテナ選択基準(a)基づいて選択した3個の送信アンテナ14を用いた場合を示す。また、図5中、“△”で示されているデータは、第1実施形態でSINRに基づいたアンテナ選択基準(b)に基づいて選択した3個の送信アンテナ14を用いた場合を示す。なお、図5中、“*”で示されているデータは、比較例として、最適値探索計算を行って容量が最大とする3個の送信アンテナ14を選択した例を示す。また、図5中、“□”で示されているデータは、送信アンテナ14を選択せず、予め定められた所定の3個の送信アンテナ14を用いた例を示す。さらに、図5中、「相関なし」として示された上方の4データは、アンテナ間に相関がない場合を示し、「相関あり」として示された下方の4データは、アンテナ間に相関がある場合を示す。
図5に示すように、第1実施形態のアンテナ選択基準(a)(b)を用いた場合と最適値探索計算を行った場合とでは、同レベルの容量を示し、送信アンテナ14を選択しない場合に比較して容量が増大している。この傾向は、相関がある場合も相関がない場合も同様である。よって、第1実施形態によれば、最適値探索計算を行って最適な3個の送信アンテナ14を選んだ場合と同様、容量の増大を図り通信性能を向上させることができる。
次に、図6は、無線通信システム1のBERのシミュレーション結果を示すグラフであり、横軸はSNR[dB]を示し、縦軸はBERを示す。図6中、“+”で示されているデータは、第1実施形態でMMSEに基づいたアンテナ選択基準(a)に基づいて選択した3個の送信アンテナ14を用いた場合を示す。また、図6中、“□”で示されているデータは、第1実施形態でSINRに基づいたアンテナ選択基準(b)に基づいて選択した3個の送信アンテナ14を用いた場合を示す。なお、図6中、“△”で示されているデータは、比較例として、最適値探索計算を行って容量が最大となる3個の送信アンテナ14を選択して用いた場合を示す。また、図6中、“×”で示されているデータは、比較例として、最適値探索計算を行ってMSEが最小となる3個の送信アンテナ14を選択して用いた場合を示す。また、図6中、“○”で示されているデータは、比較例として、最適値探索計算を行ってSINRの最小値が最大となる3個の送信アンテナ14を選択して用いた場合を示す。また、図6中、“*”で示されているデータは、送信アンテナ14を選択せず、予め定められた所定の3個の送信アンテナ14を用いた例を示す。さらに、図6中、「相関あり」として示された上方の6データは、アンテナ間に相関がある場合を示し、「相関なし」として示された下方の6データは、アンテナ間に相関がない場合を示す。
図6に示すように、第1実施形態のアンテナ選択基準(a)(b)を用いた場合と最適値探索計算を行った場合とでは、若干の相違はあるものの、ほぼ同レベルのBERが得られ、選択しない場合に比較してBERが低減されている。この傾向は相関がある場合も相関がない場合も同様である。よって、本実施形態によれば、最適値探索計算を行って最適な3個の送信アンテナ14を選んだ場合と同様、BERの低減を図り通信性能を向上させることができる。
以上から、第1実施形態によれば、MIMO通信可能な無線通信システム1について、少ない処理時間で適切な送信アンテナ14の組み合わせを選択することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図7を参照して説明する。なお、第2実施形態の無線通信システムは、第1実施形態の無線通信システム1と、アンテナ選択部24の処理のみが相違する。以下では、他の構成については説明を省略する。
第2実施形態では、アンテナ選択部24は、まず、Nt個の送信アンテナ14からL個の送信アンテナ14を選択する全ての取り得るM=Nt!/(L!(Nt−L)!)個のサブセットPを算出する。そして、アンテナ選択部24は、各サブセットp∈Pについて、第1及び第2の逆行列算出部25,26により逆行列Bpを算出する。このとき、アンテナ選択部24は、2番目以降のサブセットpについてのチャンネル行列Hpの逆行列Bpを、算出済みのサブセットq(q=1,2,...,p−1)についてのチャンネル行列Hqの逆行列Bqに関する算出結果を用いて算出する。
具体的には、アンテナ選択部24は、算出対象のサブセットpと、算出済みのサブセットqとを比較する。そして、最も多く共通するサブセットqについて1〜n番目の送信アンテナからなるグループが共通の場合、第2の逆行列算出部26は、算出対象のサブセットpの1〜n+1番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列Hp,n+1の逆行列Bp,n+1を、算出済みのサブセットの1〜n番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列Hq,nの逆行列Bq,nを用いて算出する。そして、アンテナ選択部24は、算出したM個の逆行列Bpに基づいて、算出した逆行列Bpに関する値がアンテナ選択基準を満たすL個の送信アンテナ14のサブセットpを選択する。
第2実施形態では、アンテナ選択基準として、行列の対角の和を最小にするアンテナ選択基準、逆行列の対角の積が最小となる基準、逆行列の対角の各要素値を反転した値の総和が最大となる基準、又は逆行列の対角の要素値の最大値を最小にする基準が用いられる。逆行列に関する値がこれらのアンテナ選択基準を満たすように、通信に使用する送信アンテナ14を選択することで、システム容量の増大やBERの低減を図り通信性能を向上させることができる。
上述のアンテナ選択処理について、図7の例を用いて具体的に説明する。図7の例では、アンテナ選択部24は、Nt=5個の送信アンテナ14からL=3個の送信アンテナ14を選択する。まず、5個の送信アンテナ14から3個の送信アンテナ14を選択する全ての取り得るM=10個のサブセットPが算出される。そして、各サブセット1〜10について、第1及び第2の逆行列算出部25,26により逆行列B1〜B10が算出される。1番目の送信アンテナ14についてのみ直接演算で逆行列を算出し、2番目以降の送信アンテナ14のグループについては、直接演算より簡易な更新演算で逆行列を算出するので処理時間が低減される。
このとき、図7において、各サブセット1〜10は順に算出されるものとする。そして、図7中、破線で囲んだ送信アンテナ14のグループについての逆行列は、他のサブセットについて算出した逆行列をそのまま用いる。例えば、2番目のサブセット{1,2,4}、3番目のサブセット{1,2,5}については、1番目のサブセットの{1,2}について算出した逆行列を用いて、逆行列が算出される。また、4番目のサブセット{1,3,4}、6番目のサブセット{1,4,5}については、1番目のサブセットの{1}について算出した逆行列を用いて、逆行列が算出される。また、5番目のサブセット{1,3,5}については、4番目のサブセットの{1,3}について算出した逆行列を用いて、逆行列が算出される。また、8番目のサブセット{2,3,4}については、7番目のサブセットの{2,3}について算出した逆行列を用いて、逆行列が算出される。また、9番目のサブセット{2,4,5}については、7番目のサブセットの{2}について算出した逆行列を用いて、逆行列が算出される。これにより、演算を省略して処理時間を低減することができる。
以上から、第2実施形態によれば、MIMO通信可能な無線通信システム1について、少ない処理時間で適切な送信アンテナ14の組み合わせを選択することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図8を参照して説明する。なお、第3実施形態の無線通信システムは、第1実施形態の無線通信システム1と、アンテナ選択部24の処理のみが相違する。以下では、他の構成については説明を省略する。
第3実施形態では、アンテナ選択部24は、Nt個の送信アンテナのうち既に選択した1〜n番目の送信アンテナ以外の送信アンテナ14から、n+1番目の送信アンテナの候補として送信アンテナ14を1つずつ選択する。そして、アンテナ選択部24は、選択した各候補について、第2の逆行列算出処理26により、1〜n+1番目の送信アンテナ14からなるグループについてのチャンネル行列の逆行列に関する値(例えば、後述のf(j))を算出する。アンテナ選択部24は、算出した逆行列に関する値が上述のアンテナ選択基準を満たす候補をn+1番目の送信アンテナとして選択する。そして、アンテナ選択部24は、このように送信アンテナを選択する処理を繰り返すことにより、通信に使用するL個のアンテナを選択する。
詳細には、アンテナ選択部24は、図8に示すフローチャートのように、L個の送信アンテナ14のサブセットpを決定する。なお、図8のS81〜S84,S88〜S90の処理は、第1実施形態の図3のS31〜S34,S38〜S40の処理と同様であるので、下記では説明を省略する。
図8のS85で、アンテナ選択部24は、残された送信アンテナ14の集合Ωから、n+1番目の送信アンテナ14の候補として送信アンテナjを1つずつ選択する。そして、アンテナ選択部24は、第2の逆行列算出部25にて、選択した各候補jについて、1〜n+1番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列Hn+1の逆行列Bn+1に関する値f(j)を、1〜n番目の送信アンテナ14からなるグループについてのチャンネル行列Hnの逆行列Bnを用いてそれぞれ算出する(S85)。具体的には、値f(j)は、逆行列についての関係式を用いて、次式(19)〜(21)により算出される。
Figure 0005488016
Figure 0005488016
Figure 0005488016
ここで、hjはチャンネル行列Hのj列を示すNr×1のベクトルを示す。
次に、アンテナ選択部24は、第2の逆行列算出部26にて、S85で算出した逆行列に関する値f(j)が次式(22)を満たす候補Jをn+1番目の送信アンテナとして選択する(S86)。
Figure 0005488016
なお、値f(j)は、上述の式(15)(16)に示されているように、逆行列Bn+1の対角の最後の要素値の逆数に相当する。よって、式(22)を満たす候補Jを選択することは、追加したアンテナのSINRを最大にする基準に相当する、逆行列の対角の最後の要素値を最小にする上述のアンテナ選択基準(b)を満たす候補Jを選択することとなる。
次に、アンテナ選択部24は、1〜n+1番目の送信アンテナ14についてのチャンネル行列Hn+1、チャンネル行列Hn+1の逆行列Bn+1、残された送信アンテナの集合Ωを更新する。すなわち、チャンネル行列Hn+1=Hn+{hJ}、逆行列Bn+1=Bn+1(J)、残された送信アンテナ14の集合Ω=Ω−{J}を設定する(S87)。第3実施形態では、S85では逆行列Bn+1そのものでなく逆行列に関する値f(j)を算出し、S86で候補Jが選択されてから逆行列Bn+1を算出することで、演算を省略して処理時間を低減することができる。
そして、第1実施形態と同様、S88〜S90の処理が実行されることにより、Nt個の送信アンテナ14からL個の送信アンテナ14を選択するサブセットpと、サブセットpについてのチャンネル行列Hpと、逆行列Bpとが取得され、アンテナ選択処理が終了される。
以上から、第3実施形態によれば、MIMO通信可能な無線通信システム1について、少ない処理時間で適切な送信アンテナ14の組み合わせを選択することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図9〜図10を参照して説明する。なお、第4実施形態の無線通信システムは、第1実施形態の無線通信システム1と、アンテナ選択部24の処理のみが相違する。以下では、他の構成については説明を省略する。
図9は、第4実施形態におけるアンテナ選択処理を示すフローチャートである。第4実施形態では、アンテナ選択部24は、第2実施形態と同様、まず、Nt個の送信アンテナ14からL個の送信アンテナ14を選択する全ての取り得るM=Nt!/(L!(Nt−L)!)個のサブセットPを算出する(S91)。そして、アンテナ選択部24は、各サブセットp∈Pについて、第1及び第2の逆行列算出部25,26により逆行列Bpを算出する。このとき、アンテナ選択部24は、1番目のサブセットについてのチャンネル行列Hpの逆行列Bpを、第2実施形態と同様に算出する(S92)。1番目の送信アンテナ14についてのみ直接演算で逆行列を算出し、2番目以降の送信アンテナ14のグループについては、直接演算より簡易な更新演算で逆行列を算出するので処理時間が低減される。また、アンテナ選択部24は、2番目以降のサブセットpについてのチャンネル行列Hpの逆行列Bpを、算出済みのサブセットq(q=1,2,...,p−1)についてのチャンネル行列Hqの逆行列Bqに関する算出結果を用いて算出する。
具体的には、アンテナ選択部24は、算出対象のサブセットpと、算出済みのサブセットqとを比較する(S93)。そして、比較の結果に応じて(S94)、例えば、最も多く共通するサブセットqについて1〜n番目の送信アンテナからなるグループが共通の場合でnが所定値以上のときは、第2の逆行列算出部26は、第2実施形態と同様、算出対象のサブセットpの1〜n+1番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列Hp,n+1の逆行列Bp,n+1を、算出済みのサブセットの1〜n番目の送信アンテナからなるグループについてのチャンネル行列Hq,nの逆行列Bq,nを用いて算出する(S95)。
また、比較の結果に応じて(S94)、例えば、最も多く共通するサブセットqについて1〜n番目の送信アンテナからなるグループが共通の場合でnが所定値未満のときは、第2の逆行列算出部26は、相違する送信アンテナ数が最も少ないサブセットqのチャンネル行列Hqの逆行列Bqに対して、相違する送信アンテナに対応する要素を入れ替える入替処理を実行して、算出対象のサブセットpについての逆行列Bpを算出する(S96)。
この入替処理では、サブセットpとサブセットqで、j番目の送信アンテナが相違する場合、まず、逆行列Bqから、サブセットqのj番目の送信アンテナに対応する要素を削除し、次いで、サブセットpのj番目の送信アンテナに対応する要素を追加して、逆行列Bpを算出する。
1〜n+1番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列Hn+1の逆行列Bn+1から、j番目の送信アンテナに対応する要素を削除するには、まず、第2の逆行列算出部26は、次式(23)のように、逆行列Bn+1のj行とj列と、逆行列Bn+1の最後の行と列とを交換した行列Bn+1'を算出する。
Figure 0005488016
ここで、C1はn×nの行列、c2はn×1のベクトル、c3は1×1のスカラーを示す。
式(23)の行列Bn+1'を用いて、上述の式(12)〜(16)と同様、逆行列についての関係式から、j番目の送信アンテナに対応する要素を削除した逆行列Bn'が次式(24)のように算出される。
Figure 0005488016
また、1〜n番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列Hnの逆行列Bnに、j番目の送信アンテナに対応する要素を追加した逆行列Bn+1は、上述の式(12)〜(16)と同様、逆行列についての関係式から次式(25)のように算出される。
Figure 0005488016
ここで、hjはチャンネル行列Hのj列を示すNr×1のベクトルを示す。
そして、アンテナ選択部24は、M個の逆行列Bpを算出すると(S97)、算出したM個の逆行列Bpに基づいて、第2実施形態と同様に、算出した逆行列Bpに関する値がアンテナ選択基準を満たすL個の送信アンテナ14のサブセットpを選択する(S98)。
上述のアンテナ選択処理について、図10の例を用いて具体的に説明する。図10の例では、アンテナ選択部24は、Nt=8個の送信アンテナ14からL=7個の送信アンテナ14を選択する。まず、8個の送信アンテナ14から7個の送信アンテナ14を選択する全ての取り得るM=8個のサブセットPが算出される。そして、各サブセット1〜8について、第1及び第2の逆行列算出部25,26により逆行列B1〜B8が算出される。1番目の送信アンテナ14についてのみ直接演算で逆行列を算出し、2番目以降の送信アンテナ14のグループについては、直接演算より簡易な更新演算で逆行列を算出するので処理時間が低減される。
このとき、図10において、各サブセット1〜8は順に算出されるものとする。そして、破線で囲んだ送信アンテナ14のグループについての逆行列は、他のサブセットについて算出した逆行列をそのまま用いる。例えば、2番目のサブセットについての逆行列は、1番目のサブセットのグループ{1,2,3,4,5,6}について算出した逆行列を用いて算出される。また、3番目のサブセットについての逆行列は、1番目のサブセットのグループ{1,2,3,4,5}について算出した逆行列を用いて算出される。これにより、演算を省略して処理時間を低減することができる。
さらに、4番目以降のサブセットについての逆行列は、算出済みのサブセットについての逆行列に、相違する送信アンテナ14(図10中、実線で囲んだ送信アンテナ14)に対応する要素を入れ替える入替処理を行って算出する。例えば、4番目のサブセットについての逆行列は、3番目のサブセットについての逆行列について、送信アンテナ{5}を削除して送信アンテナ{6}を追加する処理を行って算出される。これにより、演算を省略して処理時間を低減することができる。
以上から、第4実施形態によれば、MIMO通信可能な無線通信システム1について、少ない処理時間で適切な送信アンテナ14の組み合わせを選択することができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について図9を参照して説明する。なお、第5実施形態の無線通信システムは、第1実施形態の無線通信システム1と、アンテナ選択部24の処理のみが相違する。以下では、他の構成については説明を省略する。また、第5実施形態のアンテナ選択部24の処理は、図9の第4実施形態のアンテナ選択部24の処理と、相違する送信アンテナに対応する要素を入れ替える入替処理(S96)の詳細のみが相違する。
第5実施形態において、アンテナ選択部24は、第4実施形態と同様、まず、Nt個の送信アンテナ14からL個の送信アンテナ14を選択する全ての取り得るM=Nt!/(L!(Nt−L)!)個のサブセットPを算出する。そして、アンテナ選択部24は、各サブセットp∈Pについて、第1及び第2の逆行列算出部25,26により逆行列Bpを算出する。アンテナ選択部24は、2番目以降のサブセットpについてのチャンネル行列Hpの逆行列Bpを、算出済みのサブセットq(q=1,2,...,p−1)についてのチャンネル行列Hqの逆行列Bqに関する算出結果を用いて算出する。
具体的には、アンテナ選択部24は、算出対象のサブセットpと、算出済みのサブセットqとを比較する。そして、比較の結果に応じて、例えば、最も多く共通するサブセットqについて1〜n番目の送信アンテナからなるグループが共通の場合でnが所定値未満のときは、第2の逆行列算出部26は、相違する送信アンテナ数が最も少ないサブセットqのチャンネル行列Hqの逆行列Bqに対して、相違する送信アンテナに対応する要素を入れ替える入替処理を実行して、算出対象のサブセットpについての逆行列Bpを算出する。これにより、演算を省略して処理時間を低減することができる。
このとき、第5実施形態の入替処理では、サブセットpとサブセットqで、j番目の送信アンテナが相違する場合、逆行列Bqのj番目の送信アンテナに対応する要素自体を変更して逆行列Bpが算出される。すなわち、逆行列Bqのj列を変更することにより逆行列Bpが算出される。
ここで、行列Qのj列を列ベクトルhで入れ替えた行列Pは、次式(26)のように行列Dを算出し、行列Dを用いて、行列の数学的な関係式に基づいて次式(27)により算出される。
Figure 0005488016
Figure 0005488016
以上から、第5実施形態によれば、MIMO通信可能な無線通信システム1について、少ない処理時間で適切な送信アンテナ14の組み合わせを選択することができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について、図11〜図12を参照して説明する。図11は、開示の無線通信システムの一例である第6実施形態の無線通信システム40の構成を示すブロック図である。図11に示す無線通信システム40はMIMO通信を行うことが可能であり、少なくとも1台の送信側の無線通信装置(送信機)としての基地局50と、少なくとも1台の受信側の無線通信装置(受信機)としての移動局60とを備える。
基地局50は、空間多重変調部51と、Lt個(Ltは2以上の整数)の送信RF(Radio Frequency)部52−1〜52−Lt(以下、区別しない場合は送信RF部52と表記する)と、Nt個(Ntは2以上の整数でNt=Lt)の送信アンテナ53−1〜53−Nt(以下、区別しない場合は送信アンテナ53と表記する)とを備える。送信RF部52がLt個であることは、基地局50で一度に処理可能な送信データストリーム数がLtであることを意味する。なお、第6実施形態では、送信アンテナ53の個数NtはLrと同じとし、全ての送信アンテナ53を使用する。
また、移動局60は、Nr個(Nrは2以上の整数)の受信アンテナ61−1〜61−Nr(以下、区別しない場合は受信アンテナ61と表記する)と、アンテナスイッチ62と、Lr(Lrは2以上の整数でLr<Nr)個の受信RF部63−1〜63−Lr(以下、区別しない場合は受信RF部63と表記する)と、MIMO受信信号処理部64と、アンテナ選択部65と、アンテナ選択制御部66とを備える。受信RF部63がLr個であることは、移動局60で一度に処理可能な受信データストリーム数がLrであることを意味する。移動局60では、Nr個のアンテナからLr個のアンテナを選択して、このLr個のアンテナを使用して受信を行う。また、以下、受信データストリーム数Lrと送信データストリーム数Ltとは同じLとする。
基地局50において、空間多重変調部51、送信RF部52、送信アンテナ53の詳細は、第1実施形態の基地局10における空間多重変調部11、送信RF部12、送信アンテナ14と同様である。
一方、移動局60において、受信アンテナ61、受信RF部63、MIMO受信信号処理部64の詳細は、第1実施形態の移動局20における受信アンテナ21、受信RF部22、MIMO受信信号処理部23と同様である。
また、移動局60において、アンテナスイッチ62は、アンテナ選択制御部66による制御に応じて、受信に使用するL個の受信アンテナ61を選択して受信RF部63との接続を行う。
アンテナ選択制御部66は、アンテナ選択部65から送信されたアンテナインデックスに従ってアンテナスイッチ62を制御して受信RF部63と受信アンテナ61との接続を制御する。
アンテナ選択部65は、チャンネル行列の逆行列に関する値を用いて、所定のアンテナ選択基準に基づき、通信に使用するL個の受信アンテナ61を選択する。アンテナ選択基準としては、通信性能を向上させる基準、例えば、SINR最小値を最大にすることに相当する基準、システム容量を最大にすることに相当する基準、又はMSEを最小にすることに相当する基準等が用いられる。
このとき、アンテナ選択部65は、Nr個の送信アンテナ61からL個の受信アンテナ61を選択するサブセットpのうち、第1の逆行列算出部67及び第2の逆行列算出部68により算出した逆行列に関する値がアンテナ選択基準を満たすL個の受信アンテナ61を用いて通信を行う。具体的には、第2実施形態と同様、アンテナ選択基準として、行列の対角の和を最小にするアンテナ選択基準、逆行列の対角の積が最小となる基準、逆行列の対角の各要素値を反転した値の総和が最大となる基準、又は逆行列の対角の要素値の最大値を最小にする基準が用いられる。逆行列に関する値がこれらのアンテナ選択基準を満たすように、通信に使用する受信アンテナ61を選択することで、システム容量の増大やBERの低減を図り通信性能を向上させることができる。
図12は、第6実施形態におけるアンテナ選択処理を示すフローチャートである。第6実施形態では、アンテナ選択部65は、まず、第2実施形態と同様、Nr個の受信アンテナ14からL個の受信アンテナ61を選択する全ての取り得るM=Nr!/(L!(Nr−L)!)個のサブセットPを算出する(S121)。そして、アンテナ選択部65は、各サブセットp∈Pについて、第1及び第2の逆行列算出部67,68により逆行列Bpを算出する。このとき、アンテナ選択部65は、1番目のサブセットについてのチャンネル行列Hpの逆行列Bpを、第2実施形態と同様に算出する(S122)。1番目の受信アンテナ61についてのみ直接演算で逆行列を算出し、2番目以降の受信アンテナ61のグループについては、直接演算より簡易な更新演算で逆行列を算出するので処理時間が低減される。
また、アンテナ選択部65は、2番目以降のサブセットpについてのチャンネル行列Hpの逆行列Bpを、算出済みのサブセットq(q=1,2,...,p−1)についてのチャンネル行列Hqの逆行列Bqに関する算出結果を用いて算出する。
具体的には、アンテナ選択部65は、算出対象のサブセットpと、算出済みのサブセットqとを比較する(S123)。そして、第2の逆行列算出部68は、相違する受信アンテナ数が最も少ないサブセットqのチャンネル行列Hqの逆行列Bqに対して、相違する受信アンテナに対応する要素を入れ替える入替処理を実行して、算出対象のサブセットpについての逆行列Bpを算出する(S124)。これにより、演算を省略して処理時間を低減することができる。
この入替処理では、サブセットpとサブセットqで、j番目の受信アンテナが相違する場合、逆行列Bqのj番目の受信アンテナに対応する要素自体を変更して逆行列Bpが算出される。すなわち、逆行列Bqのj行を変更することにより逆行列Bpが算出される。
ここで、行列Qのj行を行ベクトルhで入れ替えた行列Pは、次式(28)のように行列Dを算出し、行列Dを用いて、行列の数学的な関係式に基づいて次式(29)により算出される。
Figure 0005488016
Figure 0005488016
そして、アンテナ選択部65は、M個の逆行列Bpを算出すると(S125)、算出したM個の逆行列Bpに基づいて、第2実施形態と同様に、算出した逆行列Bpに関する値がアンテナ選択基準を満たすL個の送信アンテナ14のサブセットpを選択する(S126)。
以上から、第6実施形態によれば、MIMO通信可能な無線通信システム40について、少ない処理時間で適切な受信アンテナ61の組み合わせを選択することができる。
なお、他の実施形態として、Nt個の送信アンテナ14からL個の送信アンテナ14を選択する全ての組み合わせ数Mが所定の基準数以上の場合は、第1実施形態と同様にL個の送信アンテナ14を選択し、Mが基準数未満の場合は、第2実施形態と同様にL個の送信アンテナ14を選択するものとしてもよい。この場合、組み合わせ数Mが基準数以上で比較的多い場合、電力が最大となるアンテナを1番目のアンテナとして選択し、2番目以降の送信アンテナ14をアンテナ選択基準を満たすように順次選択していく。また、組み合わせ数Mが基準数未満で比較的少ない場合、N個のアンテナからL個のアンテナを選択する全ての組み合わせについて、第1及び第2の逆行列算出部25,26により逆行列を算出してL個のアンテナを選択する。
また、他の実施形態として、基地局10がアンテナ選択部、第1及び第2の逆行列算出部を備えるものとしてもよい。この場合、例えば、移動局20がチャンネル行列に関する情報を基地局10へ送信し、この情報を用いてアンテナ選択部24、第1及び第2の逆行列算出部25,26はチャンネル行列の逆行列を算出する。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態について、図13を参照して説明する。なお、第7実施形態の無線通信システムは、第1実施形態の無線通信システム1と、アンテナ選択部24の処理のみが相違する。以下では、他の構成については説明を省略する。
図13は、第7実施形態におけるアンテナ選択処理を示すフローチャートである。第7実施形態では、アンテナ選択部24は、まず、上述の式(11)を用いて、全ての送信アンテナΩの各送信アンテナjに対し(j∈Ω={1,2,…,Nt})、電力値g(j)を算出する(S1301)。
次に、アンテナ選択部24は、電力値g(j)が最大となる送信アンテナを含むL個の送信アンテナ14のサブセットωを選択する(S1302)。なお、L個の送信アンテナ14は、例えば、任意に選択してもよいし、電力値g(j)が大きい順に選択してもよい。
次に、アンテナ選択部24は、サブセットωについてのチャンネル行列Hと、残された送信アンテナ14の集合Ω=Ω−ωを設定する(S1303)。
次に、アンテナ選択部24は、サブセットωについてのチャンネル行列Hの逆行列Bを算出する(S1304)。そして、アンテナ選択部24は、カウント値nに1を設定する(S1305)。
次に、アンテナ選択部24は、次式(30)により、サブセットωについての逆行列Bに基づいて、サブセットωのうちのSINRが最小となる送信アンテナIを特定する(S1306)。式(30)は、サブセットωに含まれる送信アンテナiのうち、逆行列Bの対角要素が示すMSEが最大となる送信アンテナIを特定することに相当する。
Figure 0005488016
次に、アンテナ選択部24は、特定した送信アンテナIに対応するMSE(I)=BI,Iを保存する(S1307)。次に、アンテナ選択部24は、サブセットωから送信アンテナIを削除する(S1308)。次に、アンテナ選択部24は、上述の式(24)を用いて、送信アンテナIに対応する要素を削除する処理を行い、逆行列Bを更新する(S1309)。次に、アンテナ選択部24は、残された送信アンテナ14の集合Ωから1つずつ送信アンテナを選択し、選択した送信アンテナを追加したアンテナセットについて、上述の式(19)〜(21)を用いてf(j)を算出し(S1310)、SINRが最大となる送信アンテナJを特定する(S1311)。
次に、アンテナ選択部24は、送信アンテナIに対応するMSE(I)が、送信アンテナJに対応するMSE(J)=1/f(J)より大きいか否かを判定する(S1312)。
MSE(I)≦1/f(J)の場合(S1312がNO)、アンテナ選択部24は、サブセットωに削除した送信アンテナIを戻し、逆行列Bに送信アンテナIに対応する要素を戻し(S1313)、アンテナ選択処理を終了する。
MSE(I)>1/f(J)の場合(S1312がYES)、アンテナ選択部24は、サブセットωに送信アンテナJを追加し(S1314)、上述の式(25)を用いて、送信アンテナJに対応する要素を追加する処理を行って逆行列Bを更新する(S1315)。次に、アンテナ選択部24は、残された送信アンテナ14の集合Ω=(Ω−J)+Iを設定し(S1306)、カウント値nにn+1を設定する(S1305)。そして、アンテナ選択部24は、カウント値nがL以下であるか否かを判定する(S1318)。n≦Lの場合(S1318がYES)、アンテナ選択部24はS1306に戻り処理を繰り返し、n≦Lの場合(S1318がYES)、アンテナ選択部24はアンテナ選択処理を終了する。
第7実施形態によれば、MIMO通信可能な無線通信システム1について、少ない処理時間で適切な送信アンテナ14の組み合わせを選択することができる。
なお、第7実施形態では、S1301〜S1302で、g(j)を算出し、g(j)の最大値を含むL個のアンテナを選択するものとしたが、g(j)を算出せず、任意のL個のアンテナを選択して、S1303〜S1318の処理を行うものとしてもよい。
また、第7実施形態では、S1316で、残された送信アンテナ14の集合ΩにIを戻したが、Iを戻さずJを削除するのみで処理を継続してもよい。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態について、図14を参照して説明する。なお、第8実施形態の無線通信システムは、第1実施形態の無線通信システム1と、アンテナ選択部24の処理のみが相違する。以下では、他の構成については説明を省略する。
図14は、第8実施形態におけるアンテナ選択処理を示すフローチャートである。第8実施形態では、アンテナ選択部24は、第7実施形態と同様に、まず、上述の式(11)を用いて、全ての送信アンテナΩの各送信アンテナjに対し(j∈Ω={1,2,…,Nt})、電力値g(j)を算出する(S1401)。
次に、アンテナ選択部24は、電力値g(j)が最大となる送信アンテナを含むL個の送信アンテナ14のサブセットωを選択する(S1402)。なお、L個の送信アンテナ14は、例えば、任意に選択してもよいし、電力値g(j)が大きい順に選択してもよい。
次に、アンテナ選択部24は、サブセットωについてのチャンネル行列Hと、残された送信アンテナ14の集合Ω=Ω−ωを設定する(S1403)。次に、アンテナ選択部24は、サブセットωについてのチャンネル行列Hの逆行列Bを算出する(S1404)。そして、アンテナ選択部24は、カウント値nに1を設定する(S1405)。
次に、アンテナ選択部24は、上述の式(30)により、サブセットωについての逆行列Bに基づいて、サブセットωのうちのSINRが最小となる送信アンテナIを特定する(S1406)。次に、アンテナ選択部24は、特定した送信アンテナIに対応する第1実施形態で述べたようなアンテナ選択基準を示す値E(I)を保存する(S1407)。具体的には、例えば、逆行列の対角の和が最小となる基準A、逆行列の対角の積が最小となる基準、逆行列の対角のよう措置の最大値が最小となる基準、又は逆行列の対角の各要素値を反転した値の総和が最大となる基準Dが用いられる。
次に、アンテナ選択部24は、サブセットωから送信アンテナIを削除する(S1408)。次に、アンテナ選択部24は、上述の式(24)を用いて、送信アンテナIに対応する要素を削除する処理を行い、逆行列Bを更新する(S1409)。次に、アンテナ選択部24は、残された送信アンテナ14の集合Ωから1つずつ送信アンテナを選択し、選択した送信アンテナを追加したアンテナセットについて、上述の式(12)〜(16)を用いて逆行列B(j)を算出し(S1410)、逆行列B(j)に基づいてアンテナ選択基準に関するE(j)が最良となる送信アンテナJを特定する(S1411)。すなわち、
次に、アンテナ選択部24は、送信アンテナIに対応するE(I)より、送信アンテナJに対応するE(J)が良いか否かを判定する(S1412)。具体的には、例えば、選択基準A,B,Cを用いる場合、E(J)>E(I)のときが(J)がE(I)より良いことを示し、選択基準Dを用いる場合、E(J)<E(I)のときが(J)がE(I)より良いことを示す。
E(J)がE(I)と同じか悪い場合(S1412がNO)、アンテナ選択部24は、サブセットωに削除した送信アンテナIを戻し、逆行列Bに送信アンテナIに対応する要素を戻し(S1413)、アンテナ選択処理を終了する。
E(J)がE(I)より良い場合(S1412がYES)、アンテナ選択部24は、サブセットωに送信アンテナJを追加し(S1414)、上述の式(25)を用いて、送信アンテナJに対応する要素を追加する処理を行って逆行列Bを更新する(S1415)。次に、アンテナ選択部24は、残された送信アンテナ14の集合Ω=(Ω−J)+Iを設定し(S1406)、カウント値nにn+1を設定する(S1405)。そして、アンテナ選択部24は、カウント値nがL以下であるか否かを判定する(S1418)。n≦Lの場合(S1418がYES)、アンテナ選択部24はS1406に戻り処理を繰り返し、n≦Lの場合(S1418がYES)、アンテナ選択部24はアンテナ選択処理を終了する。
第8実施形態によれば、MIMO通信可能な無線通信システム1について、少ない処理時間で適切な送信アンテナ14の組み合わせを選択することができる。
なお、第8実施形態では、S1401〜S1402で、g(j)を算出し、g(j)の最大値を含むL個のアンテナを選択するものとしたが、g(j)を算出せず、任意のL個のアンテナを選択して、S1403〜S1418の処理を行うものとしてもよい。
また、第8実施形態では、S1416で、残された送信アンテナ14の集合ΩにIを戻したが、Iを戻さずJを削除するのみで処理を継続してもよい。
また、第1〜第8実施形態では、1つの基地局と1つの移動局とを例に説明したが、これには限られない。例えば、第1〜第5実施形態について、マルチユーザMIMOシステムにおけるアップリンク時のユーザ選択に用いてもよい。また、例えば、第6実施形態について、マルチユーザMIMOシステムにおけるダウンリンク時のユーザ選択に用いてもよい。
また、第1〜第8実施形態における無線通信システムを、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)無線通信システムのサブキャリアシステムとして用いてもよい。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
N個(Nは2以上の整数)のアンテナを有する無線通信装置を用いてMIMO(Multiple Input Multiple Output)通信が可能な無線通信方法において、前記N個のアンテナから選択した1番目のアンテナについてのチャンネル行列を用いて、該チャンネル行列の逆行列を算出する第1の逆行列算出処理を行い、前記N個のアンテナのうち既に選択した1〜n番目(n=1,2,…,L−1、Lはアンテナの所定の使用数で2以上N以下の整数)のアンテナ以外のアンテナから選択したn+1番目のアンテナについて、1〜n+1番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を、1〜n番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を用いた演算により算出する第2の逆行列算出処理を行い、前記N個のアンテナから前記L個のアンテナを選択する組み合わせのうち、前記第1及び第2の逆行列算出処理により算出した逆行列に関する値が所定のアンテナ選択基準を満たすL個のアンテナの組み合わせを用いて通信を行う、
無線通信方法。
(付記2)
前記N個のアンテナのうち既に選択した1〜n番目のアンテナ以外のアンテナから、n+1番目のアンテナの候補としてアンテナを1つずつ選択し、選択した各候補について前記第2の逆行列算出処理により1〜n+1番目のアンテナからなるグループについての逆行列をそれぞれ算出し、算出した該逆行列に関する値が所定の第1のアンテナ選択基準を満たす前記候補をn+1番目のアンテナとして決定する処理を繰り返すことにより得られる、L個のアンテナの組み合わせを用いて通信を行う付記1に記載の無線通信方法。
(付記3)
前記N個のアンテナのうち電力が最大となるアンテナを、前記1番目のアンテナとして選択する付記1又は2に記載の無線通信方法。
(付記4)
前記N個のアンテナから前記L個のアンテナを選択する複数の組み合わせについて、前記第1及び第2の逆行列算出処理により算出した逆行列に基づいて、算出した該逆行列に関する値が所定の第2のアンテナ選択基準を満たすL個のアンテナの組み合わせを用いて通信を行う付記1に記載の無線通信方法。
(付記5)
前記N個のアンテナから前記L個のアンテナを選択する各組み合わせについてのチャンネル行列の逆行列を算出する際に、他の組み合わせについて既に算出したチャンネル行列の逆行列を用いる付記4に記載の無線通信方法。
(付記6)
前記N個のアンテナから前記L個のアンテナを選択する一の組み合わせについて、前記第2の逆行列算出処理により1〜n+1番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を算出する際に、他の組み合わせについて前記第1及び第2の逆行列算出処理により既に算出した1〜n番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を用いて算出する付記4に記載の無線通信方法。
(付記7)
前記N個のアンテナから前記L個のアンテナを選択する一の組み合わせについてのチャンネル行列の逆行列を算出する際に、他の組み合わせについて既に算出したチャンネル行列の逆行列に対して該一の組み合わせと該他の組み合わせとで相違するアンテナに対応する要素を入れ替える入替処理を行って算出する付記5又は6に記載の無線通信方法。
(付記8)
前記N個のアンテナから前記L個のアンテナを選択する全ての組み合わせ数Mが所定の基準数以上の場合、前記1番目のアンテナとして電力が最大となるアンテナを選択し、前記N個のアンテナのうち既に選択した1〜n番目のアンテナ以外のアンテナから、n+1番目のアンテナの候補としてアンテナを1つずつ選択し、選択した各候補について前記第2の逆行列算出処理により1〜n+1番目のアンテナからなるグループについての逆行列をそれぞれ算出し、算出した該逆行列に関する値が所定の第1のアンテナ選択基準を満たす前記候補をn+1番目のアンテナとして決定する処理を繰り返すことにより得られる、L個のアンテナの組み合わせを用いて通信を行い、組み合わせ数Mが所定の基準数未満の場合、前記N個のアンテナから前記L個のアンテナを選択する全ての組み合わせについて、前記第1及び第2の逆行列算出処理により算出した逆行列に基づいて、算出した該逆行列に関する値が所定の第2のアンテナ選択基準を満たすL個のアンテナの組み合わせを用いて通信を行う付記1に記載の無線通信方法。
(付記9)
前記N個のアンテナから前記L個のアンテナを選択する一の組み合わせについて、前記第2の逆行列算出処理により1〜n+1番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を算出する際に、他の組み合わせについて前記第1及び第2の逆行列算出処理により既に算出した1〜n番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を用いて算出する付記8に記載の無線通信方法。
(付記10)
前記第1のアンテナ選択基準として、前記逆行列の対角の最後の要素値が最小となる基準、前記逆行列の対角の和が最小となる基準、前記逆行列の対角の積が最小となる基準、前記逆行列の対角の各要素値を反転した値の総和が最大となる基準、又は前記逆行列の対角の要素値の最大値が最小となる基準を用いる付記2、3、8、9のうちいずれかに記載の無線通信方法。
(付記11)
前記第2のアンテナ選択基準として、前記逆行列の対角の和が最小となる基準、前記逆行列の対角の積が最小となる基準、前記逆行列の対角の各要素値を反転した値の総和が最大となる基準、又は前記逆行列の対角の要素値の最大値が最小となる基準を用いる付記4〜8のうちいずれかに記載の無線通信方法。
(付記12)
受信信号の処理に使用するMMSE(Minimum Mean Square Error)デコード又はZF(Zero Forcing)線形デコードで用いる逆行列として、前記アンテナ選択基準を満たす前記逆行列を用いる付記1〜11のうちいずれかに記載の無線通信方法。
(付記13)
受信信号の処理に使用するMMSE(Minimum Mean Square Error)デコード又はZF(Zero Forcing)線形デコードで用いる逆行列を、前記第1及び第2の逆行列算出処理を用いて算出する付記1〜11のうちいずれかに記載の無線通信方法。
(付記14)
N個(Nは2以上の整数)のアンテナを有する無線通信装置を用いてMIMO(Multiple Input Multiple Output)通信が可能な無線通信システムにおいて、前記N個のアンテナから選択した1番目のアンテナについてのチャンネル行列を用いて、該チャンネル行列の逆行列を算出する第1の逆行列算出部と、前記N個のアンテナのうち既に選択した1〜n番目(n=1,2,…,L−1、Lはアンテナの所定の使用数で2以上N以下の整数)のアンテナ以外のアンテナから選択したn+1番目のアンテナについて、1〜n+1番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を、1〜n番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を用いた演算により算出する第2の逆行列算出部と、前記N個のアンテナから前記L個のアンテナを選択する組み合わせのうち、前記第1及び第2の逆行列算出部により算出した逆行列に関する値が所定のアンテナ選択基準を満たす組み合わせを、通信に用いる前記L個のアンテナとして決定するアンテナ選択部と、前記アンテナ選択部により選択した前記L個のアンテナを用いて通信を行う制御を実行するアンテナ選択制御部と、を備える無線通信システム。
(付記15)
MIMO(Multiple Input Multiple Output)通信が可能な無線通信システムで用いられる、N個(Nは2以上の整数)のアンテナを有する無線通信装置と通信を行う無線通信装置であって、前記N個のアンテナから選択した1番目のアンテナについてのチャンネル行列を用いて、該チャンネル行列の逆行列を算出する第1の逆行列算出部と、前記N個のアンテナのうち既に選択した1〜n番目(n=1,2,…,L−1、Lはアンテナの所定の使用数で2以上N以下の整数)のアンテナ以外のアンテナから選択したn+1番目のアンテナについて、1〜n+1番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を、1〜n番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を用いた演算により算出する第2の逆行列算出部と、前記N個のアンテナから前記L個のアンテナを選択する組み合わせのうち、前記第1及び第2の逆行列算出部により算出した逆行列に関する値が所定のアンテナ選択基準を満たす組み合わせを、通信に用いる前記L個のアンテナとして決定するアンテナ選択部と、前記アンテナ選択部により選択した前記L個のアンテナに関する情報を前記N個のアンテナを有する無線通信装置に送信する送信部と、を備える無線通信装置。
(付記16)
MIMO(Multiple Input Multiple Output)通信が可能な無線通信システムで用いられる、N個(Nは2以上の整数)のアンテナを有する無線通信装置であって、前記N個のアンテナから選択した1番目のアンテナについてのチャンネル行列を用いて、該チャンネル行列の逆行列を算出する第1の逆行列算出部と、前記N個のアンテナのうち既に選択した1〜n番目(n=1,2,…,L−1、Lはアンテナの所定の使用数で2以上N以下の整数)のアンテナ以外のアンテナから選択したn+1番目のアンテナについて、1〜n+1番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を、1〜n番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を用いた演算により算出する第2の逆行列算出部と、前記N個のアンテナから前記L個のアンテナを選択する組み合わせのうち、前記第1及び第2の逆行列算出部により算出した逆行列に関する値が所定のアンテナ選択基準を満たす組み合わせを、通信に用いる前記L個のアンテナとして決定するアンテナ選択部と、前記アンテナ選択部により選択した前記L個のアンテナを用いて通信を行う制御を実行するアンテナ選択制御部と、を備える無線通信装置。
1,40…無線通信システム、10,50…基地局(無線通信装置)、11,51…空間多重変調部、12−1〜12−Lt,52−1〜52−Lt…送信RF部、13,62…アンテナスイッチ、14−1〜14−Nt,53−1〜53−Nt…送信アンテナ、15,66…アンテナ選択制御部、20,60…移動局(無線通信装置)、21−1〜21−Nr,61−1〜61−Nr…受信アンテナ、22−1〜22−Lr,63−1〜63−Lr…受信RF部、23,64…MIMO受信信号処理部、24,65…アンテナ選択部、25,67…第1の逆行列算出部、26,68…第2の逆行列算出部、30…フィードバックチャンネル、31…アップリンク送信部、32…アップリンク受信部。

Claims (12)

  1. N個(Nは2以上の整数)の送信アンテナを有し、L個(Lは2以上、N以下の整数)の送信アンテナを使って送信処理する第1の無線通信装置と、L個の受信アンテナを有する第2の無線通信装置を用いてMIMO(Multiple Input Multiple Output)通信が可能な無線通信方法において、第2の無線通信装置は、
    前記N個の送信アンテナから選択した1番目の送信アンテナについてのチャンネル行列を用いて、該チャンネル行列の逆行列を算出する第1の逆行列算出処理を行い、
    前記N個の送信アンテナのうち既に選択した1〜n番目(n=1,2,…,L−1)の送信アンテナ以外の送信アンテナから選択したn+1番目の送信アンテナについて、1〜n+1番目の送信アンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を、1〜n番目の送信アンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を用いた演算により算出する第2の逆行列算出処理を行い、
    前記N個の送信アンテナから前記L個の送信アンテナを選択する組み合わせのうち、前記第1及び第2の逆行列算出処理により算出した逆行列に関する値が所定のアンテナ選択基準を満たす前記L個の送信アンテナの組み合わせを該MIMO通信に用いるL個の送信アンテナとして決定する、
    無線通信方法。
  2. 前記N個の送信アンテナのうち既に選択した1〜n番目の送信アンテナ以外の送信アンテナから、n+1番目の送信アンテナの候補として送信アンテナを1つずつ選択し、選択した各候補について前記第2の逆行列算出処理により1〜n+1番目の送信アンテナからなるグループについての逆行列をそれぞれ算出し、算出した該逆行列に関する値が所定の第1のアンテナ選択基準を満たす前記候補をn+1番目のアンテナとして決定する処理を繰り返すことにより得られる、L個の送信アンテナの組み合わせを用いて該MIMO通信を行う請求項1に記載の無線通信方法。
  3. 前記N個の送信アンテナのうち電力が最大となる送信アンテナを、前記1番目の送信アンテナとして選択する請求項1又は2に記載の無線通信方法。
  4. 前記N個の送信アンテナから前記L個の送信アンテナを選択する複数の組み合わせについて、前記第1及び第2の逆行列算出処理により算出した逆行列に基づいて、算出した該逆行列に関する値が所定の第2のアンテナ選択基準を満たすL個の送信アンテナの組み合わせを用いて該MIMO通信を行う請求項1に記載の無線通信方法。
  5. 前記N個の送信アンテナから前記L個の送信アンテナを選択する各組み合わせについてのチャンネル行列の逆行列を算出する際に、他の組み合わせについて既に算出したチャンネル行列の逆行列を用いる請求項4に記載の無線通信方法。
  6. 前記N個の送信アンテナから前記L個の送信アンテナを選択する一の組み合わせについて、前記第2の逆行列算出処理により1〜n+1番目の送信アンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を算出する際に、他の組み合わせについて前記第1及び第2の逆行列算出処理により既に算出した1〜n番目の送信アンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を用いて算出する請求項5に記載の無線通信方法。
  7. 前記N個の送信アンテナから前記L個の送信アンテナを選択する一の組み合わせについてのチャンネル行列の逆行列を算出する際に、他の組み合わせについて既に算出したチャンネル行列の逆行列に対して該一の組み合わせと該他の組み合わせとで相違する送信アンテナに対応する要素を入れ替える入替処理を行って算出する請求項5又は6に記載の無線通信方法。
  8. 前記第1のアンテナ選択基準として、前記逆行列の対角の最後の要素値が最小となる基準、前記逆行列の対角の和が最小となる基準、前記逆行列の対角の積が最小となる基準、前記逆行列の対角の各要素値を反転した値の総和が最大となる基準、又は前記逆行列の対角の要素値の最大値が最小となる基準を用いる請求項2又は3に記載の無線通信方法。
  9. 前記第2のアンテナ選択基準として、前記逆行列の対角の和が最小となる基準、前記逆行列の対角の積が最小となる基準、前記逆行列の対角の各要素値を反転した値の総和が最大となる基準、又は前記逆行列の対角の要素値の最大値が最小となる基準を用いる請求項4〜7のうちいずれかに記載の無線通信方法。
  10. N個(Nは2以上の整数)の送信アンテナを有し、L個(Lは2以上、N以下の整数)の送信アンテナを使って送信処理する第1の無線通信装置と、L個の受信アンテナを有する第2の無線通信装置を用いてMIMO(Multiple Input Multiple Output)通信が可能な無線通信システムにおいて、
    の無線通信装置は、
    前記N個の送信アンテナから選択した1番目の送信アンテナについてのチャンネル行列を用いて、該チャンネル行列の逆行列を算出する第1の逆行列算出部と、
    前記N個の送信アンテナのうち既に選択した1〜n番目(n=1,2,…,L−1)の送信アンテナ以外の送信アンテナから選択したn+1番目の送信アンテナについて、1〜n+1番目の送信アンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を、1〜n番目のアンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を用いた演算により算出する第2の逆行列算出部と、
    前記N個の送信アンテナから前記L個の送信アンテナを選択する組み合わせのうち、前記第1及び第2の逆行列算出部により算出した逆行列に関する値が所定のアンテナ選択基準を満たす組み合わせを、該MIMO通信に用いる前記L個の送信アンテナとして決定するアンテナ選択部とを備え、
    の無線通信装置は、
    前記アンテナ選択部により選択された前記L個の送信アンテナを用いて該MIMO通信を行う制御を実行するアンテナ選択制御部を備える、
    無線通信システム。
  11. N個(Nは2以上の整数)の送信アンテナを有し、L個(Lは2以上、N以下の整数)の送信アンテナを使って送信処理する第1の無線通信装置とMIMO(Multiple Input Multiple Output)通信を行うL個の受信アンテナを有する無線通信装置であって、
    前記N個の送信アンテナから選択した1番目の送信アンテナについてのチャンネル行列を用いて、該チャンネル行列の逆行列を算出する第1の逆行列算出部と、
    前記N個の送信アンテナのうち既に選択した1〜n番目(n=1,2,…,L−1)の送信アンテナ以外の送信アンテナから選択したn+1番目の送信アンテナについて、1〜n+1番目の送信アンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を、1〜n番目の送信アンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を用いた演算により算出する第2の逆行列算出部と、
    前記N個の送信アンテナから前記L個の送信アンテナを選択する組み合わせのうち、前記第1及び第2の逆行列算出部により算出した逆行列に関する値が所定のアンテナ選択基準を満たす組み合わせを、該MIMO通信に用いる前記L個の送信アンテナとして決定するアンテナ選択部と、
    前記アンテナ選択部により選択された前記L個の送信アンテナに関する情報を第1の無線通信装置に送信する送信部と、
    を備える無線通信装置。
  12. N個(Nは2以上の整数)の受信アンテナを有し、L個(Lは2以上、N以下の整数)の受信アンテナを使って受信処理し、そしてL個の送信アンテナを有する第1の無線通信装置とMIMO(Multiple Input Multiple Output)通信する無線通信装置であって、
    前記N個の受信アンテナから選択した1番目の受信アンテナについてのチャンネル行列を用いて、該チャンネル行列の逆行列を算出する第1の逆行列算出部と、
    前記N個の受信アンテナのうち既に選択した1〜n番目(n=1,2,…,L−1)の受信アンテナ以外の受信アンテナから選択したn+1番目の受信アンテナについて、1〜n+1番目の受信アンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を、1〜n番目の受信アンテナからなるグループについてのチャンネル行列の逆行列を用いた演算により算出する第2の逆行列算出部と、
    前記N個の受信アンテナから前記L個の受信アンテナを選択する組み合わせのうち、前記第1及び第2の逆行列算出部により算出した逆行列に関する値が所定のアンテナ選択基準を満たす組み合わせを、MIMO通信に用いる前記L個の受信アンテナとして決定するアンテナ選択部と、
    前記アンテナ選択部により選択された前記L個の受信アンテナを用いてMIMO通信を行う制御を実行するアンテナ選択制御部と、
    を備える無線通信装置。
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