JP5487835B2 - 転がり軸受 - Google Patents

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本発明は、転がり軸受に関し、特に、保持器とその案内面との間にオイルエア潤滑方式等の潤滑油送給用の圧縮空気を吹き付ける形式の転がり軸受に関する。
一般に、円筒ころ軸受等の転がり軸受は、外輪と、この外輪の径方向内側に同心状に配置された内輪と、外輪及び内輪の間に転動可能に配置された複数の転動体と、複数の転動体の周方向間隔を保持する保持器とによって構成されている。また、転がり軸受の保持器の案内方式として、外輪案内、内輪案内、転動体案内の3つの方式が知られている。
上記案内方式のうち転動体案内は、高速回転時に発生する遠心力による保持器の振れ回りや、転動体から受ける負荷による面圧の増大、滑り面の潤滑不足等が原因で保持器のポケットに発熱や焼き付きが生じやすくなり、耐久性の点で不利となる。これに対して、外輪案内や内輪案内(以下、これらを軌道輪案内と総称する)は、転動体案内と比べて高速回転時の耐摩耗性能が高いため、例えば工作機械の主軸支持用としても好適に使用できる。しかし、この軌道輪案内であっても、保持器が軸方向に移動すると転動体を安定して保持することができず、また保持器と転動体とが軸方向に衝突して摩耗や異音の発生、回転トルクの増大等を招くという問題があった。他方、保持器と軌道輪との接触に伴う摩耗等を少なくするためには、両者間の潤滑を適切に維持するとともに、保持器の径方向の位置を安定させることが望まれる。
下記特許文献1には、保持器と外輪との間に潤滑油を供給することによって両者の接触による摩耗や焼き付きを防止することが記載されているが、保持器が軸方向に移動することによる転動体との衝突等を防止することはできない。
特開平5−60145号公報
本発明は、保持器の軸方向の位置を安定させるとともに、軌道輪と保持器との間の潤滑を適切に維持することが可能な転がり軸受を提供することを目的とする。
(1)本発明の転がり軸受は、環状の第1軌道面を有する第1軌道部材と、前記第1軌道面に対向する環状の第2軌道面を有する第2軌道部材と、前記第2軌道面に対して軸方向にずれた位置に配置された環状の案内面を有するとともに、前記第2軌道部材と一体又は別体に形成された案内部材と、前記第1軌道面と前記第2軌道面との間に転動可能に配置された複数の転動体と、前記複数の転動体を周方向所定間隔に保持するとともに、前記案内面に摺接可能に対向する被案内面を有する環状の保持器と、を備え、
前記案内部材に潤滑油送給用の圧縮空気の流路が設けられ、前記流路が、前記案内面に吐出口を有し、前記被案内面が、前記吐出口から吐出された圧縮空気がそれぞれ吹き付けられる2つの環状の被吹付面を有し、前記各被吹付面が、互いに軸方向に関して逆向きに傾斜する傾斜面とされ
前記保持器が、前記各被吹付面に圧縮空気が吹き付けられることによって当該保持器に作用する軸方向の力で、軸方向に関して支持されることを特徴としている。
以上の構成によれば、例えばオイルエア潤滑方式の潤滑油送給用の圧縮空気は、案内面に形成された吐出口から吐出され、被案内面の2つの被吹付面にそれぞれ吹き付けられる。この2つの被吹付面は、軸方向に関して互いに逆向きに傾斜しているので、保持器は、圧縮空気が各被吹付面に吹き付けられることによって生じる軸方向の力がバランスする位置で支持される。この作用により、保持器の軸方向の位置を安定させることができ、保持器によって転動体を安定して保持できるとともに、保持器と転動体との軸方向の衝突を抑制し、摩耗や異音の発生、回転トルクの増大等を防止することができる。
また、案内面と被案内面との間には圧縮空気によって潤滑油が供給されるので、案内面と被案内面との接触による摩耗や焼き付きを抑制することができる。また、圧縮空気が被吹付面に吹き付けられることによって保持器を径方向に関しても安定して支持することができる。なお、軸方向に関して互いに逆向きに傾斜する2つの被吹付面は、例えば環状溝の一対の側壁面としたり、環状の突状部の一対の側壁面としたりすることができる。
(2) 上記の構成において、前記被案内面には、環状溝が周方向に沿って設けられ、前記流路は、前記案内面において開口するとともに径方向に圧縮空気を吐出する前記吐出口を有し、前記吐出口は、前記環状溝の開口幅内で前記環状溝に径方向に対向して配置され、前記環状溝は、開口側から溝底側へ向けて徐々に互いの間隔が狭くなるように互いに逆向きに傾斜して配置された、前記被吹付面としての一対の側壁面を有し、一対の側壁面の対向間隔が、開口縁において前記吐出口の径よりも大きく、溝底において前記吐出口の径よりも小さく設定されていることが好ましい。
この構成によれば、圧縮空気が案内面の吐出口から吐出されると、当該圧縮空気は環状溝内の一対の側壁面(被吹付面)に吹き付けられる。この一対の側壁面は、開口側から溝底側へ向けて徐々に互いの間隔が狭くなるように互いに逆向きに傾斜しているので、保持器は、圧縮空気が吹き付けられることによって生じる軸方向の力がバランスする位置で、すなわち一対の側壁面間の中央位置が吐出口の中心に一致するように軸方向に支持される。この作用により、保持器の軸方向の位置を安定させることができ、保持器によって転動体を安定して保持できるとともに、保持器と転動体との軸方向の衝突を抑制し、摩耗や異音の発生、回転トルクの増大等を防止することができる。
また、潤滑油を環状溝内で保持することが可能となるので、案内面と被案内面との間の潤滑状態を適切に維持することができる。また、圧縮空気が保持器の環状溝の側壁面に吹き付けられることによって保持器を径方向に関しても安定して支持することができる。
(3) 上記(1)又は(2)の構成において、前記保持器はポケットと転動体との隙間の範囲で軸方向に移動可能であるが、前記保持器が軸方向に移動した場合でも前記吐出口が前記環状溝の開口幅内で当該環状溝に対向するように、前記吐出口の径及び前記環状溝の開口幅の寸法が設定されていることが好ましい。これによって、一対の側壁面(被吹付面)に圧縮空気を吹き付けることによる保持器の支持作用を確実なものとし、保持器の軸方向の位置をより安定させることができる。
(4) 上記(1)又は(2)の構成において、前記流路は、互いに軸方向に離れて配置された少なくとも2つの前記吐出口を前記案内面に有し、前記被案内面は、2つの前記吐出口から吐出された圧縮空気がそれぞれ吹き付けられる2つの環状の前記被吹付面を有していることが好ましい。
この構成によれば、圧縮空気は、案内面に形成された2つの吐出口からそれぞれ吐出され、軸方向に関して互いに逆向きに傾斜する2つの被吹付面にそれぞれ吹き付けられる。したがって、上述のように、保持器は、圧縮空気が各被吹付面に吹き付けられることによって生じる軸方向の力がバランスする位置で支持され、保持器の軸方向の位置を安定させることができる。
(5) 上記(4)の構成において、2つの前記吐出口は、軸方向に並べて配置され、前記流路は、2つの前記吐出口の間に更に他の吐出口を備えていることが好ましい。
このような構成によって、他の吐出口から吐出された圧縮空気は、その軸方向両側の2つの吐出口から吐出された圧縮空気によって軸方向両側へ流れ難くなるため、保持器を径方向に関して強く支持することができる。そのため、案内面と被案内面との接触面圧を低下させ、保持器の回転抵抗を低減させることができる。
(6) 上記(4)又は(5)の構成において、2つの前記吐出口の一方は、前記転動体よりも軸方向一方側に配置され、他方が前記転動体よりも軸方向他方側に設けられていてもよい。このような構成によって、転動体の軸方向両側において被吹付面に圧縮空気をバランスよく吹き付けることが可能となるため、保持器の傾きを抑制しつつ当該保持器を軸方向に関して安定して支持することができる。
(7) 上記(1)〜(6)の構成において、前記案内部材は、前記第2軌道部材に隣接して配置された間座であることが好ましい。
間座は、第2軌道部材とは別体であるため、第2軌道部材とは異なる放熱性の高い材質としたり、第2軌道部材よりも体積(質量)を大きくして放熱性を高めたりすることが可能となる。そのため、保持器との接触による案内部材の温度上昇を抑制し、焼き付きを防止することが可能である。
(8) 上記(1)〜(7)の構成において、前記案内面は、前記第2軌道面よりも径方向に関して前記第1軌道面側に配置されていることが好ましい。
このように案内面を第2軌道面よりも径方向に関して前記第1軌道面側に配置することによって、案内面を保持器の被案内面に近づけ、保持器を特殊な形状とすることなく保持器を案内することができる。
(9) また、本発明の転がり軸受は、環状の第1軌道面を有する第1軌道部材と、前記第1軌道面に対向する環状の第2軌道面を有する第2軌道部材と、前記第2軌道面に対して軸方向にずれた位置に配置された環状の案内面を有するとともに、前記第2軌道部材と一体又は別体に形成された案内部材と、前記第1軌道面と前記第2軌道面との間に転動可能に配置された複数の転動体と、前記複数の転動体を周方向所定間隔に保持するとともに、前記案内面に摺接可能に対向する被案内面を有する環状の保持器と、を備え、前記案内部材に潤滑油送給用の圧縮空気の流路が設けられ、前記流路が、互いに軸方向に離れて並べて配置された少なくとも2つの吐出口を前記案内面に有し、前記被案内面が、2つの前記吐出口から吐出された圧縮空気がそれぞれ吹き付けられる2つの環状の前記被吹付面を有し、前記各被吹付面が、互いに軸方向に関して逆向きに傾斜する傾斜面とされ、前記流路が、2つの前記吐出口の間に更に他の吐出口を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、保持器の軸方向の位置を安定させた状態で軌道部材と保持器との間の潤滑状態を適切に維持することができる。
本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受の断面図である。 同転がり軸受の要部(図1のA部)の拡大断面図である。 同転がり軸受の要部(図1のA部)の拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る転がり軸受の要部の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る転がり軸受の要部の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る転がり軸受の断面図である。 同転がり軸受の要部の拡大断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る転がり軸受の要部の拡大断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る転がり軸受の要部の拡大断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る転がり軸受の要部の拡大断面図である。 本発明の第8の実施形態に係る転がり軸受の要部の拡大断面図である。 本発明の第9の実施形態に係る転がり軸受の断面図である。 本発明の第10の実施形態に係る転がり軸受の断面図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受10の断面図である。転がり軸受10は、環状の外輪(第2軌道部材)11と、外輪11の内周側に同心状に配置された内輪(第1軌道部材)12と、外輪11と内輪12との間に配置された転動体としての複数の円筒ころ13と、これら円筒ころ13を周方向に所定間隔で保持するための保持器14とを備えている。
外輪11は、軸受鋼等の合金鋼を用いて環状に形成された部材であり、その内周面には、円筒ころ13が転動する外輪軌道面11aが周方向に沿って形成されている。
内輪12も、軸受鋼等の合金鋼を用いて環状に形成された部材であり、その外周面には、円筒ころ13が転動する内輪軌道面12aが外輪軌道面11aに対向するように形成されている。また、内輪12の外周面には、内輪軌道面12aの軸方向両側において径方向外方に突出する内輪鍔部12bが形成され、この内輪鍔部12bによって円筒ころ13の軸方向の移動が規制されている。
複数の円筒ころ13は、外輪軌道面11a及び内輪軌道面12a上を転動可能であり、これによって、外輪11及び内輪12は相対回転自在である。
外輪11は、内輪12よりも軸方向の長さが短く、軸方向一端(図1の右端)において内輪12と軸方向の位置が一致しているが、軸方向他端(左端)において内輪12よりも軸方向に後退している。外輪11の軸方向左側には外側間座15が隣接して設けられ、外側間座15によって外輪11の軸方向位置が設定されている。また、内輪12の軸方向左側には内側間座16が隣接して設けられ、この内側間座16によって内輪12の軸方向位置が設定されている。なお、外輪11、内輪12、及び間座15,16の配置は左右逆としてもよい。
外側間座15は、外輪11に軸方向に隣接する部分15aにおいて内径が大きく、外輪11から軸方向に離れた部分15bにおいて内径が小さく形成され、当該部分15bは保持器14の軸方向外側(図1の左側)に配置され、その内周面は内側間座16の外周面に接近している。また、外輪11に隣接する部分15aの内周面21は、外輪軌道面11aよりもやや径方向内側(内輪12側)に配置されている。
保持器14は、フェノール樹脂等の合成樹脂を用いて形成された円筒状の部材であり、複数の円筒ころ13を収容し各円筒ころ13を所定間隔で保持する複数のポケット14aが周方向に所定間隔で設けられている。保持器14は、外輪11と内輪12との間に、これら両輪11,12とほぼ同心となるように配置されている。保持器14の軸方向一方側(図1の左側)は外輪11よりも軸方向外方に突出し、その外周面には、外側間座15の部分15aの内周面(案内面)21に摺接可能に対向する被案内面22が設けられている。
外輪11と内輪12とが相対回転することによって、保持器14と外側間座15とが相対回転したとき、保持器14の被案内面22は外側間座15の案内面21に摺接する。これにより、保持器14は、自己の回転中心が外輪11及び内輪12の回転中心とほぼ同一となるように案内面21によって案内される。したがって、外側間座15は、保持器14の回転を案内するための案内部材として機能している。
外側間座15には、円筒ころ軸受10に潤滑油を供給するための流路17a〜17dが形成されている。この流路17a〜17dは、外側間座15の外周面に周方向に沿って形成された周溝17aと、外側間座15の部分15bにおいて、周溝17aの底部から径方向内方に向けて形成された第1流路17bと、この第1流路17bよりも外輪11側の部分15aにおいて、周溝17aの底部から径方向内方へ向けて形成され、案内面21において開口する第2流路17cと、第1流路17bの径方向内端部から内輪12と保持器14との間へ向けて形成された第3流路17dとからなる。第1流路17b、第2流路17c、及び第3流路17dは外側間座15の周方向複数箇所(好ましくは3箇所以上)に形成されている。
図2は、図1のA部拡大図である。第2流路17cは、その吐出口17c’が被案内面22に形成された環状溝23に対向するように配置されている。
環状溝23は保持器14の周方向に沿って形成され、その開口側から溝底側へ向けて徐々に幅狭となるように略V字状に傾斜して配置された一対の側壁面23aを備えている。一対の側壁面23aの対向間隔は開口縁で最大Wとなり、溝底部Pで最小となる。本実施形態では、一対の側壁面23aは溝底部Pにおいて接しているため、一対の側壁面23aの最小の対向間隔は実質的に0となっている。また、一対の側壁面23aの被案内面22に対する傾斜角度θ1,θ2は同一であり、その角度は90°<θ1=θ2<180°、好ましくは、90°<θ1=θ2≦135°とされている。
第2流路17cの吐出口17c’は、その径φが環状溝23の開口幅Wよりも小さく形成されており、これによって、吐出口17c’は、環状溝23の開口幅W内で環状溝23に対向している。また、保持器14は、ポケット14aと円筒ころ13との隙間の範囲(図1の(t1+t2))で軸方向に移動可能であるが、保持器14が軸方向に移動した場合でも吐出口17c’が常に環状溝23の開口幅Wで環状溝23に対向するように、吐出口17c’及び環状溝23の各寸法φ、W及び位置が設定されている。
より詳しくは、環状溝23の溝底部Pの位置と、第2流路17cの吐出口17c’の中心位置とが軸方向に関して一致している状態で、円筒ころ13の軸方向一方側の端面とこの端面に軸方向に対向するポケット14a内面と間に隙間t1が形成され、さらに、円筒ころ13の軸方向他方側の端面とこの端面に軸方向に対向するポケット14a内面との間にも隙間t2が形成されるように、円筒ころ13及び保持器14の寸法、吐出口17c’の寸法φ、及び環状溝の幅W、並びにこれらの相対位置が設定されている。なお、円筒ころ13の軸方向両側の端面とポケット14a内面との各隙間t1,t2は、t1=t2の関係に設定されていることが好ましい。
図1に示すように、流路17a〜17dには、図示しない潤滑手段から潤滑油が送られる。この潤滑手段は、圧縮空気によって潤滑油を微量ずつ供給するオイルエア潤滑方式が採用されており、周溝17aから第1流路17b及び第3流路17dを介して保持器14と内輪12との間へ向けて圧縮空気を吹き付けることによって潤滑油を供給し、内輪12と円筒ころ13との間を潤滑する。また、潤滑手段は、周溝17aから第2流路17cを介して外側間座15と保持器14との間(案内面21と被案内面22との間)に圧縮空気を吹き付けることによって潤滑油を供給し、主としてこれらの間の潤滑を行う。
図2において、第2流路17cを流通する圧縮空気は吐出口17c’から吐出され、環状溝23内の一対の側壁面23aに吹き付けられる。すなわち、一対の側壁面23aは、それぞれ圧縮空気が吹き付けられる環状の被吹付面を構成している。一対の側壁面23aはV字状に傾斜して配置されているので、保持器14は、圧縮空気が吹き付けられることによって軸方向に関して所定の位置で支持される。
例えば図3に示すように、吐出口17c’の中心に対して環状溝23の幅方向中心位置Pが右側にずれている場合、右側の側壁面23aよりも左側の側壁面23aに吹き付けられる圧縮空気の流量が大きくなる。このため、保持器14は、左側の側壁面23aに吹き付けられた圧縮空気によって矢印aの如く左方向へ移動し、図2に示すように、一対の側壁面23aに均等に圧縮空気が吹き付けられる位置、すなわち、圧縮空気が一対の側壁面23aに吹き付けられることによって生じる軸方向の力がバランスする位置で支持される。
このような作用によって保持器14の軸方向の位置が安定し、円筒ころ13を安定して保持することが可能になるとともに、保持器14と円筒ころ13との軸方向に関する衝突を可及的に抑制することができ、摩耗や異音の発生や、回転トルクの増大等を防止することができる。案内面21と被案内面22との間には圧縮空気によって送給された潤滑油が供給されるので、両者の接触に伴う摩耗や焼き付きを抑制することができる。さらに、潤滑油を環状溝23内で保持することが可能となるので、案内面21と被案内面22との間の潤滑状態を適正に維持することができる。また、圧縮空気が保持器14の環状溝23に吹き付けられることによって、保持器14を径方向に関しても安定して支持することが可能となり、案内面21と被案内面22との接触面圧を低下させるとともに保持器14の回転抵抗を低減し、摩耗や焼き付きをより確実に抑制することができる。
保持器14を案内する案内面21は、外輪11とは別体の外側間座15に形成されているので、この外側間座15の材質を外輪11とは異なる放熱性の高いものとしたり、外側間座15の体積(質量)を大きくし、放熱性を高めたりすることも可能となる。このように外側間座15の放熱性を高めることによって、保持器14との接触による外側間座15の温度上昇を抑制し、保持器14の焼き付きを防止することが可能となる。
外側間座15に形成された案内面21は、外輪軌道面11aよりも径方向内側に配置され、外輪軌道面11aよりも保持器14側(内輪軌道面12a側)に配置されているので、案内面21を保持器14の被案内面22に近づけることができ、保持器14の被案内面22を径方向外側へ大きく張り出すような特殊な形状とすることなく保持器14を案内することができる。
図4は本発明の第2の実施形態に係る転がり軸受の要部の拡大断面図である。本実施形態では、環状溝23が半円弧形状に形成されている。そして、環状溝23の一対の側壁面23aは、それぞれ凹円弧状に形成され、これらは溝底部Pにおいて滑らかに連続するように接続されている。したがって、環状溝23の一対の側壁面23aは軸方向に関して互いに逆向きに傾斜した部分を有する。一対の側壁面23aの開口側の間隔Wは、第2流路17cの吐出口17c’の径φよりも大きく形成され、一対の側壁面23aの溝底部側の間隔は径φよりも小さく、実質的に0とされている。したがって、本実施形態においても、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図5は本発明の第3の実施形態に係る転がり軸受の要部の拡大断面図である。本実施形態は、環状溝23の溝底部に軸方向に沿って延びる溝底面23bが形成されている点で第1の実施形態と異なっている。一対の側壁面23aの間隔は、最も開口側において最大W1となり、最も溝底側において最小W2となる。環状溝23の幅W1,W2と吐出口17c’の径φとは、W2<φ<W1の関係に設定されている。したがって、本実施形態においても第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
図6は、本発明の第4の実施形態に係る転がり軸受10の断面図である。図7は、同実施形態における転がり軸受の要部(案内面21及び被案内面22の部分)を拡大して示す断面図であり、案内面21の軸心と被案内面22との軸心が一致した状態を示している。
本実施形態の転がり軸受10は、圧縮空気により潤滑油を供給するための第2流路17cの構成、及び圧縮空気が吹き付けられる被吹付面の構成を除き、第1の実施形態(図1参照)と共通である。したがって、第1の実施形態と共通する構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。また、第1の実施形態と同様の構成に基づいて生じる作用効果についても説明は省略する。
図6及び図7に示すように、本実施形態の第2流路17c1〜17c3は、その吐出口17c1’〜17c3’が被案内面22に形成された突条部24に対向するように配置されている。
突条部24は保持器14の周方向に沿って環状に形成され、円筒ころ軸受10の軸心を通る断面の形状が略台形状とされている。突条部24は、基部側から頂部側へ向けて徐々に幅狭となるように互いに逆向きに傾斜した一対の側壁面24a1,24a2と、頂面24bとを備えている。各側壁面24a1,24a2の軸方向の幅Wa1,Wa2は互いに略同一とされ、これらの被案内面22に対する傾斜角度θ1,θ2も略同一とされている。
頂面24bは一対の側壁面24a1,24a2の間において被案内面22と平行な面とされている。また、突条部24の一対の側壁面24a1,24a2や頂面24bは、第2流路17c1〜17c3から吐出された圧縮空気が吹き付けられる被吹付面とされている。なお、被案内面22は、主として突条部24の頂面24bにおいて案内面21に摺接し、この案内面21によって案内される。
図7に示すように、本実施形態の第2流路17c1〜17c3は、円筒ころ軸受10の軸心を通る所定の断面において軸方向に並べて3本形成されている。また、第2流路17c1〜17c3は、円筒ころ軸受10の全周では、軸方向3列の配置で各列に複数形成されている。
軸方向に並べて配置された3本の第2流路17c1〜17c3は、突条部24の一対の側壁面24a1,24a2に吐出口17c1’、17c2’が対向するように形成された軸方向両側の2本の第2流路17c1,17c2と、突条部24の頂面24bに吐出口17c3’が対向するように形成された軸方向中央の1本の第2流路17c3とを含む。各第2流路17c1〜17c3は軸方向に関して略等間隔に配置されている。
軸方向両側の第2流路17c1,17c2の径φ1,φ2は互いに同一とされ、それぞれ対応する側壁面24a1,24a2の軸方向の幅Wa1,Wa2よりも若干小さく、各吐出口17c1’、17c2’から吐出された略全ての圧縮空気が側壁面24a1,24a2に吹き付けられるように各寸法が設定されている。軸方向中央の第2流路17c3の径φ3は、両側の第2流路17c1,17c2の径φ1,φ2と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図7において、軸方向両側の第2流路17c1,17c2を流通する圧縮空気は、突条部24の一対の側壁面24a1,24a2に吹き付けられる。一対の側壁面24a1,24a2は互いに逆向きに傾斜しているので、保持器14は圧縮空気から受ける力によって軸方向の所定の位置で支持される。すなわち、左側の第2流路17c1から吐出された圧縮空気が左側の側壁面24a1に吹き付けられると、保持器14は右方向への力を受け、逆に、右側の第2流路17c2から吐出された圧縮空気が右側の側壁面24a2に吹き付けられると、保持器14は左方向への力を受け、これらの力がバランスする位置で保持器14が支持されるのである。また、保持器14は、軸方向両側の第2流路17c1,17c2から吐出された圧縮空気によって径方向に関しても支持される。
軸方向中央の第2流路17c3を流通する圧縮空気は、突条部24の頂面24bに吹き付けられ、これによって保持器14が径方向に関して支持される。特に、軸方向中央の第2流路17c3から吐出された圧縮空気は、軸方向両側の第2流路17c1,17c2から吐出された圧縮空気によって軸方向両側へ漏れ難くなるため、保持器14を径方向に関して強く支持することが可能となる。
以上のことから、第2流路17c1,17c2から吐出された圧縮空気によって保持器14の軸方向の位置を安定させ、保持器14と円筒ころ13との衝突を可及的に抑制することができ、摩耗や異音の発生や、回転トルクの増大等を防止することができる。案内面21と被案内面22との間には圧縮空気によって送給された潤滑油が供給されるので、両者の接触に伴う摩耗や焼き付きを抑制することができる。また、圧縮空気が保持器14の突条部24に吹き付けられることによって、保持器14を径方向に関しても安定して支持することが可能となる。特に、軸方向中央の第2流路17c3から吐出された圧縮空気によって保持器14を径方向に関して強く支持することができるので、案内面21と被案内面22との接触面圧を低下させて保持器14の回転抵抗を低減し、摩耗や焼き付きを防止することができる。
さらに、軸方向に離れた2つの吐出口17c1’,17c2’から吐出された圧縮空気が一対の側壁面24a1,24a2に吹き付けられるので、保持器14が径方向に関して傾きにくくなり、保持器14の回転を安定させることができるとともに、外輪11側の外側間座15の内周角部15e(案内面21の外輪11側の端縁;図6参照)に保持器14が接触して摩耗するのを防止することができる。
図8は本発明の第5の実施形態に係る転がり軸受の要部の拡大断面図であり、案内面21の軸心と被案内面22との軸心が一致した状態を示している。本実施形態は、案内面21に突条部24の形状に適合した凹溝15cが突条部24の径方向外側に対応して形成されている点で第4の実施形態(図7参照)と異なり、その他の点で第4の実施形態と一致している。そして、本実施形態は、第4の実施形態と同様の作用効果を奏するほか、案内面21と被案内面22とが径方向に近づいたときに凹溝15cに突条部24が非接触に嵌合することによって、保持器14を軸方向に関してより確実に支持することができる。
図9は、本発明の第6の実施形態に係る転がり軸受の要部の拡大断面図であり、案内面21の軸心と被案内面22との軸心が一致した状態を示している。本実施形態では、被案内面22に突条部24が形成されておらず、その代わりに環状溝25が形成されている。この環状溝25は略台形状であり、開口側から溝底側へ向けて徐々に対向間隔が狭くなるように互いに逆向きに傾斜する一対の側壁面25a1,25a2と、溝底面25bとを備えている。一対の側壁面25a1,25a2は、軸方向幅Wa1,Wa2及び被案内面22に対する傾斜角度θ1,θ2が互いに同一とされている。溝底面25bは、一対の側壁面25a1,25a2の間において被案内面22と平行な面とされている。
また、案内面21には、環状溝25の形状に適合した略台形状の突条部15dが環状溝25の径方向外側に対応して周方向に沿って環状に形成されている。
本実施形態においては、軸方向両側の第2流路17c1,17c2から吐出された圧縮空気は、それぞれ環状溝25の一対の側壁面25a1,25a2に吹き付けられ、これによって保持器14が軸方向に関して支持され、さらに径方向に関しても支持される。また、軸方向中央の第2流路17c3から吐出された圧縮空気が環状溝25の底面25bに吹き付けられることによって、保持器14は径方向に関して強く支持されるようになっている。さらに、案内面21と被案内面22とが径方向に近づいたときに案内面21に形成された突条部15dが環状溝25に非接触に嵌合することによって保持器14を軸方向に関してより確実に支持することができる。
なお、本実施形態において、案内面21は、突条部15dを形成することなく平坦な面とすることができる。
図10は本発明の第7の実施形態に係る転がり軸受の要部の拡大断面図であり、案内面21の軸心と被案内面22との軸心が一致した状態を示している。本実施形態は、軸方向中央の第2流路17c3が省略されている点、及び被案内面22に形成された突条部24が断面円弧状である点で第4,第5の実施形態(図7,図8参照)と異なり、案内面21に形成された凹溝15cが、突条部24に適合した断面円弧状である点で第5の実施形態と異なっている。この実施形態においても、環状の突状部24の一対の側壁面24a1,24a2は、軸方向に関して互いに逆向きに傾斜している部分を有する。その他の構成は、第4,第5の実施形態と同様であり、これらと略同様の作用効果を奏する。
図11は本発明の第8の実施形態に係る転がり軸受の要部の拡大断面図であり、案内面21の軸心と被案内面22との軸心が一致した状態を示している。本実施形態は、軸方向中央の第2流路17c3が省略されている点、被案内面22に形成された環状溝25が断面円弧状である点、及び案内面21に形成された突条部15dが環状溝25に適合した断面円弧状である点で第6の実施形態(図9参照)と異なっている。この実施形態においても、環状溝25の一対の側壁面25a1,25a2は、軸方向に関して互いに逆向きに傾斜している部分を有する。その他の構成は、第6の実施形態と同様であり、略同様の作用効果を奏する。
図12は、本発明の第9の実施形態に係る転がり軸受の断面図である。本実施形態では、外輪11の外輪軌道面11aの軸方向両側に外輪鍔部11bが形成され、外輪11には、各外輪鍔部11bの内周面に吐出口17c1’、17c2’を有する圧縮空気の流路17c1,17c2が形成されている。外輪鍔部11bの内周面は保持器14を案内するための案内面21とされている。
一方、円筒ころ13を挟む保持器14の軸方向両側の外周面は、案内面21に摺接可能に対向する被案内面22とされ、各被案内面22には、それぞれ周方向に沿った環状の突条部24が形成されている。各突条部24は第4の実施形態と同様に略台形状とされているが、その軸方向内側(円筒ころ13側)の側壁面24a1,24a2がそれぞれ流路17c1,17c2の吐出口17c1’,17c2’に対向している。一方の突条部24の側壁面24a1と、他方の突条部24の側壁面24a2とは、軸方向内側にいくに従って徐々に径方向内側に向かう、互いに逆向きの傾斜面に形成されている。
本実施形態においても、各流路17c1,17c2を流通する圧縮空気が各突条部24の側壁面(被吹付面)24a1,24a2に吹き付けられると、保持器14は軸方向に関して支持され、また、径方向に関しても支持される。
図13は、本発明の第10の実施形態に係る転がり軸受の断面図である。本実施形態では、各突条部24の軸方向外側(反円筒ころ13側)の側壁面(被吹付面)24a1,24a2が流路17c1,17c2の吐出口17c1’,17c2’に対向し、各側壁面24a1,24a2は、軸方向外側へいくに従って徐々に径方向内側に向かう、互いに逆向きの傾斜面に形成されている。したがって、本実施形態においても第9の実施形態(図12参照)と同様の作用効果を奏する。
なお、本実施形態では、側壁面24a1,24a2に吹き付けられた圧縮空気は、その傾斜によって軸方向外側に流れるが、上述の第9の実施形態では、圧縮空気は、側壁面24a1,24a2の傾斜によって軸方向内側(円筒ころ13側)へ流れ、潤滑油を外輪11と円筒ころ13との間にも供給しやすくなっており、この点において第9の実施形態の方が有利である。
本発明は、上記各実施形態に限定されることなく適宜設計変更可能である。
例えば、各実施形態において、環状溝23,25や突条部24における一対の側壁面(被吹付面)23a、25a1,25a2、24a1,24a2の被案内面22に対する傾斜角度θ1,θ2は互いに異なっていてもよい。
また、案内面21は、外輪11に形成することができ、この場合、外輪11の内周部に円筒ころ13の軸方向の移動を規制する鍔部を形成し、この鍔部の内周面を案内面とすることができる。
また、上記各実施形態では、潤滑手段としてオイルエア潤滑方式を例示しているが、本発明は、圧縮空気を用いて潤滑油を送給する潤滑方式であれば特に限定されず、例えば圧縮空気によってミスト状の潤滑油を供給するオイルミスト潤滑方式等の他の潤滑方式を採用することができる。
本発明は、保持器の案内形式が内輪案内とされた転がり軸受にも適用することができる。また、本発明は、玉軸受、針状ころ軸受、円すいころ軸受等の円筒ころ軸受以外の転がり軸受にも採用することができる。
第1〜第3の実施形態において、環状溝23と第2流路17cとは軸方向に複数組設けられていてもよい。
第4〜第10実施形態において、一対の側壁面24a1,24a2、25a1,25a2に対して垂直な方向に圧縮空気を吹き付けるように、軸方向両側の第2流路17c1,17c2が傾斜して形成されていてもよい。また、第4〜第6の実施形態においては、軸方向中央の第2流路17c3を省略することが可能であり、この場合、軸方向両側の第2流路17c1,17c2の周方向位置を互いにずらして形成してもよい。
10:円筒ころ軸受、11:外輪、12:内輪、13:円筒ころ、14:保持器、15:外側間座、17c:第2流路、17c1:第2流路、17c2:第2流路、17c3:第2流路、17c’:吐出口、17c1':吐出口、17c2':吐出口、17c3':吐出口、21:案内面、22:被案内面、23:環状溝、23a:側壁面(被吹付面)、24:突条部、24a1:側壁面(被吹付面)、24a2:側壁面(被吹付面)、25:環状溝、25a1:側壁面(被吹付面)、25a2:側壁面(被吹付面)

Claims (9)

  1. 環状の第1軌道面を有する第1軌道部材と、
    前記第1軌道面に対向する環状の第2軌道面を有する第2軌道部材と、
    前記第2軌道面に対して軸方向にずれた位置に配置された環状の案内面を有するとともに、前記第2軌道部材と一体又は別体に形成された案内部材と、
    前記第1軌道面と前記第2軌道面との間に転動可能に配置された複数の転動体と、
    前記複数の転動体を周方向所定間隔に保持するとともに、前記案内面に摺接可能に対向する被案内面を有する環状の保持器と、を備え、
    前記案内部材に潤滑油送給用の圧縮空気の流路が設けられ、
    前記流路が、前記案内面に吐出口を有し、
    前記被案内面が、前記吐出口から吐出された圧縮空気がそれぞれ吹き付けられる2つの環状の被吹付面を有し、
    前記各被吹付面が、互いに軸方向に関して逆向きに傾斜する傾斜面とされ
    前記保持器が、前記各被吹付面に圧縮空気が吹き付けられることによって当該保持器に作用する軸方向の力で、軸方向に関して支持されることを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記被案内面に環状溝が周方向に沿って設けられ、
    前記流路が、前記案内面において開口するとともに径方向に圧縮空気を吐出する前記吐出口を有し、
    前記吐出口が、前記環状溝の開口幅内で前記環状溝に径方向に対向して配置され、
    前記環状溝が、開口側から溝底側へ向けて徐々に互いの間隔が狭くなるように互いに逆向きに傾斜して配置された、前記被吹付面としての一対の側壁面を有し、
    一対の前記側壁面の対向間隔が、開口縁において前記吐出口の径よりも大きく、溝底において前記吐出口の径よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 前記保持器が所定の範囲内で軸方向に移動可能であり、
    前記保持器が軸方向に移動した場合でも前記吐出口が前記環状溝の開口幅内で当該環状溝に対向するように、前記吐出口の径及び前記環状溝の開口幅の寸法が設定されている請求項2に記載の転がり軸受。
  4. 前記流路が、互いに軸方向に離れて配置された少なくとも2つの前記吐出口を前記案内面に有し、
    前記被案内面が、2つの前記吐出口から吐出された圧縮空気がそれぞれ吹き付けられる2つの環状の前記被吹付面を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の転がり軸受。
  5. 2つの前記吐出口が軸方向に並べて配置され、
    前記流路が、2つの前記吐出口の間に更に他の吐出口を備えている請求項4に記載の転がり軸受。
  6. 2つの前記吐出口の一方が、前記転動体よりも軸方向一方側に配置され、他方が前記転動体よりも軸方向他方側に設けられている請求項4又は5に記載の転がり軸受。
  7. 前記案内部材が、前記第2軌道部材に隣接して配置された間座である請求項1〜6のいずれか1つに記載の転がり軸受。
  8. 前記案内面が、前記第2軌道面よりも径方向に関して前記第1軌道面側に配置されている請求項1〜7のいずれか1つに記載の転がり軸受。
  9. 環状の第1軌道面を有する第1軌道部材と、
    前記第1軌道面に対向する環状の第2軌道面を有する第2軌道部材と、
    前記第2軌道面に対して軸方向にずれた位置に配置された環状の案内面を有するとともに、前記第2軌道部材と一体又は別体に形成された案内部材と、
    前記第1軌道面と前記第2軌道面との間に転動可能に配置された複数の転動体と、
    前記複数の転動体を周方向所定間隔に保持するとともに、前記案内面に摺接可能に対向する被案内面を有する環状の保持器と、を備え、
    前記案内部材に潤滑油送給用の圧縮空気の流路が設けられ、
    前記流路が、互いに軸方向に離れて並べて配置された少なくとも2つの吐出口を前記案内面に有し、
    前記被案内面が、2つの前記吐出口から吐出された圧縮空気がそれぞれ吹き付けられる2つの環状の前記被吹付面を有し、
    前記各被吹付面が、互いに軸方向に関して逆向きに傾斜する傾斜面とされ、
    前記流路が、2つの前記吐出口の間に更に他の吐出口を備えていることを特徴とする転がり軸受。
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