JP5486420B2 - 酸素富化水生成装置 - Google Patents

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本発明は、溶存酸素濃度を高めた酸素富化水を生成する酸素富化水生成装置に関する。
空気または酸素富化空気を含む水である気液混合流体を溶解タンクなどにおいて加圧下に混合し、通常の水よりも溶存酸素濃度の高い酸素富化水を生成する酸素富化水生成装置が知られている。酸素富化水は、たとえば入浴水に用いる場合、美肌効果や洗浄効果などを奏し、また、植物に散布すると、より多くの酸素を植物に供給することができ、成長促進効果を奏し、注目されている。
このような酸素富化水の溶存酸素濃度は、溶解タンクなどの気体溶解部における酸素分圧に比例する。一方、酸素の溶解速度は窒素に比べて速いため、酸素富化水の生成にともない、気体溶解部における酸素分圧が低下することになる。この結果、酸素富化水の飽和溶存酸素濃度が、空気中の酸素濃度である20.9%という理論飽和溶存濃度を下回ってしまうことが指摘される。
下記特許文献1には、通常の水よりも溶存酸素濃度の高い水を生成する高濃度酸素水製造装置が記載されている。
この高濃度酸素水製造装置は、給水部と採水部を備え、循環ポンプの作動により循環する循環系に、この循環系を循環する水を冷却するための冷却部を設けるとともに、酸素を透過させることで酸素濃度を高める作用を有する酸素富化部を設けている。酸素富化部によって酸素濃度の高い空気を生成し、その空気を冷却した水に混入することによって、溶存酸素濃度が通常の水よりも高い高濃度酸素水を生成する。
特開2005−66387号公報
しかしながら、特許文献1に記載された高濃度酸素水製造装置は、水道などから水が供給され、真空ポンプを作動させて酸素富化膜を介して空気を吸引し、生成する酸素富化空気を水に混入させるものであり、外気の取り込みのために高い圧力が必要とされている。真空ポンプの配設は、装置の大型化やコストの高騰を招きやすいことが指摘される。また、低水道圧の地域では、加圧環境を形成するために、増圧ポンプなどの併用が必要であり、装置の大型化やコストの高騰という問題が助長される。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、外気を取り込むことなく、溶存酸素濃度を高めた酸素富化水を生成し、装置の小型化およびコスト低減を図ることのできる酸素富化水生成装置を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の酸素富化水生成装置は、水に酸素を溶解させて酸素富化水を生成する酸素富化水生成装置であって、供給される水の一部を電気分解する、陰陽2つの電極を備えるとともに、電気分解により陽極で発生する酸素の気泡を水に加圧溶解する加圧溶解部を備え、この加圧溶解部は、電極が設けられた部分または水の通水方向に関し、電極が設けられた部分の下流側に配置されており、加圧溶解部の通水方向の途中に、管径がその前後の管径より細くなっている絞り部が設けられ、酸素の気泡を含んだ水が前記絞り部を流れることによる加圧によって、酸素の気泡を水中に溶解することを特徴とする。
この酸素富化水生成装置においては、水の供給を検出するセンサと、このセンサの検出信号が入力される制御装置とが設けられ、センサによって水の供給が検出されないとき、制御装置は、電極への通電を停止することが好ましい。
また、この酸素富化水生成装置においては、水の通水方向に関し、電極よりも上流側に塩素除去フィルタが設けられていることが好ましい。
また、この酸素水富化生成装置においては、水の通水方向に関し、電極よりも下流側に、酸素の気泡を含んだ水を攪拌する攪拌部が設けられていることが好ましい。
本発明の酸素富化水生成装置によれば、水の電気分解によって酸素の気泡が生成するため、外気を取り込むことなく、溶存酸素濃度を高めた酸素富化水を生成することができる。外気を吸引するポンプその他の機器を省略することができ、装置の小型化およびコスト低減を図ることができる。
本発明の酸素富化水生成装置の一実施形態を概略的に示した構成図である。 流量センサによる電極への通電制御について示した波形図である。 本発明の酸素富化水生成装置の試験装置を示した構成図である。 図3に示した試験装置による溶存酸素濃度の変化を示したグラフである。 本発明の酸素富化水生成装置を組み込んだ微細気泡発生装置の一形態を示した構成図である。 本発明の酸素富化水生成装置を組み込んだ微細気泡発生装置の他の形態を示した構成図である。
上記のとおり、図1は、本発明の酸素富化水生成装置の一実施形態を概略的に示した構成図である。
酸素富化水生成装置1は、陽極2aおよび陰極2bを有する2つの電極2を備えた電解槽3を有している。電極2には、陽極2a、陰極2bともに、白金またはチタンなどとの合金や、黒鉛などの導電性材料から形成されたものを適用することができる。電解槽3は、その内部に所定量の水を貯留することができる容積を有している。電極2は、水の電気分解にともない表面に酸化膜などが形成され、分解効率が次第に低下することが考えられるため、電極2は、陽極2a、陰極2bともに、定期的なメンテナンスが行えるように、電解槽3では、電極2のみの交換が可能とされている。メンテナンスの際の電極2の交換が容易となっている。
このような電極2は、制御装置4を介して直流電源に電気的に接続され、電極2への通電が制御装置4により制御可能とされている。
電解槽3には、水wを電解槽3に供給するための給水管5と、電極2への通電により電解槽3において一部の水wが電気分解して発生する酸素の気泡を含んだ水を電解槽3から吐水するための吐水管6とが接続されている。
給水管5は、その一端5aにおいて電解槽3の上部に接続され、電解槽3の内部と連通し、給水管5の他端5bは、水道管その他の水源に接続されている。給水管5において水wの通水方向は、他端5bから一端5aに向かう方向である。
給水管5の通水方向の途中には、塩素除去フィルタ7が設けられている。塩素除去フィルタ7は、水道水などの水w中に溶存している塩素を除去するものであり、たとえば、活性炭などを適用することができる。このような塩素除去フィルタ7は、給水管5を通じて電解槽3に供給される水wの通水方向に関し、電極2よりも上流側に配置されている。このため、塩素除去フィルタ7は、水wの電気分解にともなって遊離塩素が発生するのを抑制することができる。
なお、酸素富化水生成装置1では、塩素除去フィルタ7は、供給される水wの通水方向に関し、電極2よりも上流側に位置する限りにおいて、電極2と一体に形成することができる。この場合、電極2のメンテナンスに合わせて塩素除去フィルタ7の交換が可能となり、塩素除去フィルタ7のメンテナンスが容易ともなる。
吐水管6は、その一端6aにおいて、電解槽3の、給水管5の一端5aが接続された側壁部3aに対向して位置する側壁部3bの下部に接続されている。吐水管6の他端6bは、加圧溶解部8に接続され、加圧溶解部8と連通している。吐水管6において酸素の気泡を含んだ水の通水方向は、一端6aから他端6bに向かう方向である。
吐水管6の一端6a側には、酸素の気泡を含んだ水を攪拌する攪拌部9が設けられている。攪拌部9は、その内部に所定量の水を貯留することができる容積を有し、吐水管6を通じて流入する酸素の気泡を含んだ水を攪拌する。この攪拌により、気液界面の流速を増加させることができ、攪拌部9は、酸素の気泡を水に溶解させる溶解効率を高めることができる。
また、吐水管6では、通水方向の途中に、水wの供給を検出するセンサ10としての流量センサ10aが設けられている。流量センサ10aは、制御装置4に電気的に接続されている。流量センサ10aが水wの供給を検出すると、その検出信号(電気信号)が、制御装置4に入力される。制御装置4は、流量センサ10aの検出信号に基づいて電極2への通電とその停止を行うように設定されている。
図2は、流量センサ10aによる電極2への通電制御について示した波形図である。
図2に示したように、制御装置4は、流量センサ10aによって水wの供給が検出されたときに、電極2に通電し、水wの供給が検出されない場合には、電極2への通電を停止する。このため、電解槽3における電気分解による酸素の発生量を一定に保つことができ、酸素富化水の生成を安定して行うことができる。
また、給水管5の途中に水力発電装置を設け、水力発電装置で発電した電力を電極2へ供給することもできる。この場合、発生した電気を水wの電気分解に使用することができるとともに、水wの供給が停止または少ないときには発電されないため、外部電源との接続のための電源ボックスや通電制御などを省略することができ、装置の小型化およびコストの低減に寄与することができる。
加圧溶解部8は、ほぼ断面が円形である管状のものであり、たとえばベンチュリ管などの適用が可能とされている。酸素の気泡を含んだ水は、吐水管6の他端6bを通じて加圧溶解部8の一端8aから出口8bに向かって流れる。加圧溶解部8の通水方向の途中には、管径がその前後の部分の管径より細くなっている絞り部8cが設けられている。酸素の気泡を含んだ水が絞り部8cを流れるとき、その流速が増加し、ベルヌーイの定理にしたがって一旦水圧が低くなる。絞り部8cを通過した後には、流速は遅くなり、水圧は、再び戻り、絞り部8cを流れるときよりも高くなる。このような流速の変化に基づく、加圧によって、酸素の気泡は水中に溶解し、しかも、空気を溶解するときの溶解度以上に溶解し、水中の溶存酸素濃度が高くなる。加圧溶解部8は、酸素の気泡を溶解するために十分な圧力を確保することができ、また、動力を使用せずに加圧環境を形成することができる。
なお、加圧溶解部8は、水wの通水方向に関し、必ずしも電極2の下流側に配置する必要はなく、電解槽3などの電極2が設けられた部分に加圧溶解部8を配置することも可能である。
このような酸素富化水生成装置1では、給水管5の他端5bから水道水などの水wが供給されると、流量センサ10aが水wの供給を検出し、その検出信号が制御装置4に入力され、制御装置4が、電極2の通電を開始する。電極2への電圧の印加にともない、電解槽3の内部において水wは、その一部が電気分解される。水wの電気分解は次式で示される。
Figure 0005486420
陽極2aでは、酸素が発生し、発生する酸素は気泡となって水wに混入する。陽極2aで発生する気泡中の酸素濃度は約100%である。このような酸素の気泡を含んだ水は、次いで攪拌部9で攪拌された後、吐水管6を通じて加圧溶解部8に送られる。加圧溶解部8では、上記のとおり、酸素の気泡を含んだ水が加圧され、酸素の気泡が水wに溶解し、酸素の溶解度は、空気の溶解度より大きいため、溶存酸素濃度が高くなり、酸素富化水Wが生成する。酸素富化水Wは、加圧溶解部8の出口8bから吐水される。
このように、酸素富化水生成装置1は、電気分解によって発生する酸素の気泡を水wに加圧溶解することにより溶存酸素を富化することができる。したがって、外気を取り込むことなく、溶存酸素濃度を高めた酸素富化水Wを生成することができ、空気導入装置や吸気するための圧力が不要となり、圧力損失が少ない小型軽量の装置であっても酸素富化が可能である。外気を吸引するポンプその他の機器を省略することができ、装置の小型化およびコスト低減を図ることができる。たとえ低水道圧の地域であっても、加圧環境を形成するための増圧ポンプなどが省略可能である。
また、酸素の気泡の発生量は、電極2への印加電力によって調整することができる。印加電圧の調整は、制御装置4により行うことができ、酸素富化水生成装置1では、酸素富化水Wの溶存酸素濃度の調整も可能である。
なお、酸素富化水生成装置1は、制御装置4を備えた自動式の装置であるが、手動式の装置とすることもできる。手動式の装置の場合、スイッチやタイマースイッチなどを設け、電極2への通電を操作することができる。すなわち、水wの通水時にスイッチがONとされたとき、電極2に通電され、水wの電気分解が起こり、酸素富化水Wを生成することができる。また、手動式の装置の場合、電極2または電解槽3の内部の水wを流れる電流を検知するセンサを設け、正常運転か否かを使用者にLEDの点灯などによって通知すると、装置の安全性を高めることができ、性能の安定化に有効となる。
また、酸素富化水生成装置1においては、陰極2bでは、上記イオン反応式に示したとおり、水素が発生するため、水素濃度の高い水素富化水の生成が同時に可能となる。
図3は、本発明の酸素富化水生成装置の試験装置を示した構成図である。
試験装置11では、陰陽2つの電極12を備えた横長の電解槽13を設けている。2つの電極12は、直流電源14に電気的に接続されており、一方が陽極、他方が陰極となっている。電解槽13の左下端部に給水管15を接続し、右側の下端部には吐水管16を接続している。吐水管16には、図3図中に矢印で示した通水方向fの途中に圧力調整弁17を設けるとともに、通水方向fに関し、圧力調整弁17の上流側において吐水管16を分岐し、溶存酸素濃度計18が取り付けられている。
このような試験装置11において、給水管15から水wとして20.5℃の水道水を電解槽13の内部に供給し、直流電源14より電極2に通電し、電気分解を行った。そして、吐水管16を通じて吐水される水中の溶存酸素濃度を溶存酸素濃度計18によって測定した。
図4は、図3に示した試験装置11による溶存酸素濃度の変化を示したグラフである。
図4に示したように、通電を開始すると、水中の溶存酸素濃度が増加することが確認される。また、通電を停止すると、溶存酸素濃度が減少することが確認される。本発明の酸素富化水生成装置の有効性が実証された。
図5は、本発明の酸素富化水生成装置を組み込んだ微細気泡発生装置の一形態を示した構成図である。
微細気泡発生装置20は、吸水口と吐水口を併せ備えた通水プラグ21が、図示してはいない浴槽の側壁部に設けられ、浴槽内の湯水を循環させながら、微細気泡を含有する微細気泡含有水を浴槽内に供給するものである。なお、通水プラグ21では、吸水口と吐水口は連通せず、互いに独立している。
微細気泡発生装置20は、通水プラグ21の吸水口から吸い込んだ湯水に空気を溶解させる溶解タンク22を備えている。溶解タンク22は、その底部に流入管23の一端が接続され、流入管23の他端はポンプ24の吐水側に接続されている。ポンプ24の吸込側は、吸水管25を介して通水プラグ21の吸込口に接続されている。また、溶解タンク22では、流入管23の接続位置と異なる位置の底部に流出管26の一端が接続され、流出管26の他端は、通水プラグ21の吐水口に接続されている。
また、微細気泡発生装置20では、吸水管25のポンプ24側の一端部に、吸引管27の一端が接続され、吸引管27の他端には吸気口28が設けられている。吸水管25と吸引管27の接続部には、たとえば、エジェクタなどを設けることができる。さらに、溶解タンク22では、流入管23の一端が接続された底部とほぼ対向する上端部に空気抜き弁29が設けられている。そして、微細気泡発生装置20では、ポンプ24は、その動作を制御する制御装置30を介して電源31に電気的に接続されている。
このような微細気泡発生装置20では、制御装置30から送信されるコマンドにしたがって電源31の電力が投入され、ポンプ24が作動すると、浴槽内の湯水が通水プラグ21の吸水口を通じて吸水管25に取り出される。また、ポンプ24の作動にともなう負圧によって、浴室などの空気が吸気口28から吸引管27を通じて吸水管25に送り込まれる。送り込まれた空気は、吸水管25を流れる湯水に気泡として混入され、気液混合流体が形成される。この気液混合流体は、ポンプ24によって、流入管23を経て溶解タンク22の内部に噴出する。溶解タンク22では、気液混合流体が上方に向かって噴出し、気液混合流体中に混入されている気泡としての空気と、溶解タンク22にあらかじめ貯留していた空気が攪拌され、加圧状態で混合される。その結果、空気は湯水中に溶解し、空気溶解水が生成される。このようにして生成した空気溶解水は、流出管26を通じて通水プラグ21の吐水口に流出する。一方、湯水に溶けきれずに残る空気は、溶解タンク22の上端部に設けられた空気抜き弁29を通じて溶解タンク22の外部に排気される。このため、溶解タンク22内の空気圧をほぼ一定に保つことができ、湯水への空気の溶解効率を安定化させることなどができる。
通水プラグ21は、また、ベンチュリ管などの、図示していない減圧ノズルを備えており、空気溶解水が減圧ノズルを通過する際に減圧され、溶解していた空気が微細な気泡となって析出する。こうして、通水プラグ21の吐水口から、空気の微細気泡を含有する微細気泡含有水が浴槽内に供給される。
そして、微細気泡発生装置20では、図1に示した酸素富化水生成装置1と同様な構成を有する酸素富化水生成装置32が、吸水管25の途中において、湯水の通水方向に関し、吸引管27との接続部よりも上流側に設けられている。酸素富化水生成装置32が備える、図示していない陰陽2つの電極は、制御装置30に電気的に接続され、制御装置30を介して電源31の電力が供給され、電圧が印加される。
酸素富化水生成装置32は、制御装置30から送信されるコマンドにしたがって、その電解槽32aに供給された湯水に対し、陰陽2つの電極に印加された電圧により電気分解を行う。酸素富化水生成装置32は、微細気泡発生装置20において、湯水の通水方向に関し、吸水管25の途中の吸引管27との接続部よりも上流側に設けられているため、電気分解は安定して行われる。その結果、陽極では酸素が発生し、陰極では水素が発生する。発生した酸素の気泡は、湯水と混合され、さらには上記気液混合流体にも混合され、溶解タンク22に送られて、湯水に加圧溶解される。酸素富化水生成装置32で発生する酸素の気泡中の酸素濃度はほぼ100%であるため、その少量を湯水に加圧溶解するだけで、空気のみを吸い込んで空気溶解水を生成する場合に比べ、溶存酸素濃度の高い酸素水、すなわち、酸素富化水が生成する。したがって、酸素富化水生成装置32を備えた微細気泡発生装置20は、溶存酸素濃度を高めるために、大量の空気を吸気口28から吸引する必要がなく、ポンプ24の出力を低減させることができ、低出力型ポンプの適用が可能である。このため、微細気泡発生装置20の小型化およびコスト低減に有効となる。また、吸気口28から吸引する空気量を減らすことができるため、ポンプ24におけるエアがみ音なども低減され、静音化を図ることもできる。
さらに、酸素富化水生成装置32に備えることのできる制御装置32bは、ポンプ24の動作を制御する制御装置30に組み込むことができ、このため、ポンプ24の運転と電極への通電を同時に行わせることもできる。この場合、ポンプ24の作動と連動して電極に通電されるので、酸素の発生量を安定化させることができる。
図6は、本発明の酸素富化水生成装置を組み込んだ微細気泡発生装置の他の形態を示した構成図である。
微細気泡発生装置33において、図5に示した微細気泡発生装置と共通する部分には、図6に同一の符号を付し、以下ではその説明を省略する。
微細気泡発生装置33では、溶解タンク22の内部に、底部からやや上部まで延びる隔壁34が設けられ、溶解タンク22の内部が2つに区画されている。隔壁34から流入管23側が気液混合槽35とされ、隔壁34から流出管26側が気液分離槽36とされている。上記気液混合流体は、流入管23から気液混合槽35内に噴出し、空気と湯水の混合、攪拌が行われる。空気が溶解した空気溶解水は、隔壁34の上端から気液分離槽36に越流し、湯水に溶け切れずに残るなどの空気溶解水中に含まれる比較的大きな気泡が、気液分離槽36において空気溶解水から分離される。比較的大きな気泡は空気溶解水中から消失し、その空気は、気液混合槽35に戻され、再度湯水に溶解されるか、または空気抜き弁29から溶解タンク22の外部に排気される。
このような微細気泡発生装置33に、図1に示した酸素富化水生成装置1と同様な構成を有する酸素富化水生成装置37が組み込まれている。酸素富化水生成装置37の電解槽37aは、溶解タンク22の気液分離槽36と兼用されている。すなわち、電極2が気液分離槽36に設けられ、制御装置30に電気的に接続されている。酸素富化水生成装置37の制御装置37bは、制御装置30に組み込まれている。
酸素富化水生成装置37は、制御装置30から送信されるコマンドにしたがって陰陽2つの電極2に電源31の電力が投入され、気液混合槽35内の空気溶解水に対し、印加電圧により電気分解を行う。気液混合槽35内で行われる電気分解は、図5に示した微細気泡発生装置20と同様に、安定化される。その結果、陽極では酸素が発生し、陰極では水素が発生する。発生した酸素の気泡は、気泡径の極めて小さい微小なものであり、空気溶解水は加圧状態にあるので、通水プラグ21に至るまでの間に微小な酸素の気泡は空気溶解水に溶解する。酸素富化水生成装置37で発生する酸素の気泡中の酸素濃度はほぼ100%であるため、その少量を空気溶解水に加圧溶解するだけで、空気のみを吸い込んで空気溶解水を生成する場合に比べ、溶存酸素濃度の高い酸素水、すなわち、酸素富化水が生成する。したがって、酸素富化水生成装置37を備えた微細気泡発生装置33は、図5に示した微細気泡発生装置20と同様に、溶存酸素濃度を高めるために、大量の空気を吸気口28から吸引する必要がなく、ポンプ24の出力を低減させることができ、低出力型ポンプの適用が可能である。このため、微細気泡発生装置20の小型化およびコスト低減に有効となる。また、吸気口28から吸引する空気量を減らすことができるため、ポンプ24におけるエアがみ音なども低減され、静音化を図ることもできる。
また、酸素富化水生成装置37に備えた制御装置37bは、ポンプ24の動作を制御する制御装置30に組み込まれているので、ポンプ24の運転と電極2への通電を同時に行わせることもできる。ポンプ24の作動と連動して電極2に通電されるので、酸素の発生量を安定化させることができる。
なお、本発明は、以上の実施形態などによって限定されるものではない。電極、加圧溶解部や流量センサ、また、塩素除去フィルタや攪拌部の構成および構造などについては、様々な態様が可能である。
1 酸素富化水生成装置
2 電極
2a 陽極
2b 陰極
4 制御装置
7 塩素除去フィルタ
8 加圧溶解部
8c 絞り部
9 攪拌部
10 センサ
w 水
W 酸素富化水

Claims (4)

  1. 水に酸素を溶解させて酸素富化水を生成する酸素富化水生成装置であって、供給される水の一部を電気分解する、陰陽2つの電極を備えるとともに、電気分解により陽極で発生する酸素の気泡を水に加圧溶解する加圧溶解部を備え、この加圧溶解部は、前記電極が設けられた部分または水の通水方向に関し、前記電極が設けられた部分の下流側に配置されており、加圧溶解部の通水方向の途中に、管径がその前後の管径より細くなっている絞り部が設けられ、酸素の気泡を含んだ水が前記絞り部を流れることによる加圧によって、酸素の気泡を水中に溶解することを特徴とする酸素富化水生成装置。
  2. 水の供給を検出するセンサと、このセンサの検出信号が入力される制御装置とが設けられ、前記センサによって水の供給が検出されないとき、前記制御装置は、前記電極への通電を停止することを特徴とする請求項1に記載の酸素富化水生成装置。
  3. 水の通水方向に関し、前記電極よりも上流側に塩素除去フィルタが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の酸素富化水生成装置。
  4. 水の通水方向に関し、前記電極よりも下流側に、酸素の気泡を含んだ水を攪拌する攪拌部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の酸素富化水生成装置。
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