JP5486245B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
ガイドレールに囲まれた遊技領域が前面に形成された遊技盤と、前記遊技領域に設けられ、前面側が開口したセンターケースと、を備え、前記遊技領域に設けられた特図始動領域に対する遊技球の流入に基づいて、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
前記特図始動領域は、センターケースの下方に配置された第1特図始動領域と、前記遊技領域の左右両領域のうち右側領域に設けられた第2特図始動領域と、を含み、
前記ガイドレールの右側上方に設けられ、前記遊技領域の右側領域へ向けて発射された遊技球が衝突可能であって、該衝突した遊技球の流下方向を下方へ変換可能な衝突部と、
前記遊技領域の右側領域に設けられた普図始動領域を構成する始動領域構成部と、
前記普図始動領域に対する遊技球の流入に基づいて、閉状態と当該閉状態よりも遊技球が流入し易い開状態とに変換可能に構成されるとともに、前記第2特図始動領域を具備する普通変動入賞装置と、
所定の特別遊技状態の終了後に、前記普通変動入賞装置が前記開状態に変換される頻度が通常状態よりも高い頻度に変更される特定遊技状態を発生させる特定遊技状態制御手段と、
前記始動領域構成部を前記遊技盤に取り付けるための第1ユニットベース部と、を備え、
前記始動領域構成部は、
前記第1ユニットベース部に、該第1ユニットベース部の前面側を手前側から被覆するように取り付けられ、前記第1ユニットベース部や他の部材とともにユニット化されて前記センターケースを構成し、
前記衝突部へ衝突した遊技球の流下方向に配置され、前記第1ユニットベース部に対して着脱自在に構成されていることを特徴としている。
また、始動領域構成部は、第1ユニットベース部に対して着脱自在に構成されているので、当該始動領域構成部の遊技盤からの取り外し作業や取り替え作業をより容易なものとすることができる。即ち、遊技領域の左右両領域のうち始動領域構成部が設けられた右側領域にて遊技球を流下転動させるように遊技球を強打ちする遊技性をもった遊技機において、発射勢の強い遊技球が一定期間集中して一側部に発射されることにより、遊技者によって特に狙われる始動領域構成部材等も破損や劣化が生じ易くなってしまうが、この場合に、破損や劣化が生じた始動領域構成部の取り外し作業や取り替え作業を簡便に行うことができる。
前記普通変動入賞装置を他の部材とともにユニット化して前記遊技盤に取り付けるための第2ユニットベース部を備え、
前記普通変動入賞装置は、第2ユニットベース部に対して着脱自在に構成されていることを特徴とする。
また、普通変動入賞装置は、第2ユニットベース部に対して着脱自在に構成されているので、当該普通変動入賞装置の遊技盤からの取り外し作業や取り替え作業をより容易なものとすることができる。即ち、遊技領域の左右両側のうち、何れか一側(特図始動領域側)にて遊技球を流下転動させるように遊技球を強打ちする遊技性をもった遊技機において、発射勢の強い遊技球が一定期間集中して一側部に発射されることにより、遊技者によって特に狙われる普通変動入賞装置等も破損や劣化が生じ易くなってしまうが、この場合に、破損や劣化が生じた普通変動入賞装置の取り外し作業や取り替え作業を簡便に行うことができる。
また、始動領域構成部は、第1ユニットベース部に対して着脱自在に構成されているので、当該始動領域構成部の遊技盤からの取り外し作業や取り替え作業をより容易なものとすることができる。
ここでは、本発明にかかる遊技機100の適例としてのパチンコ遊技機100について説明を行う。
図1には、ガイドレール2で囲まれ、遊技球を発射して遊技を行う遊技領域1aが前面側に形成された遊技盤1を示した。
なお、遊技機100の外枠であって島設備に固定される機枠や、遊技領域1aの前面を覆うクリア部材保持枠、遊技盤1を取り付ける前面枠、遊技領域1aの下側に設けられ遊技球を収容する上皿や下皿を有するとともに、遊技者が発射操作を行うための操作ハンドルを備えた操作パネルなどは図示を省略している。
センターケース200の右側部やや上寄りの位置には、普図始動ゲート4が配設されている。
また、普図変動表示ゲームを開始できない状態、例えば、既に普図変動表示ゲームが行われ、その普図変動表示ゲームが終了していない状態や、普図変動表示ゲームが当って普通変動入賞装置7が開状態に変換されている場合に、普図始動ゲート4を遊技球が通過すると、普図始動記憶数の上限数未満でならば、普図始動記憶数が1加算されて普図始動記憶が1つ記憶されることとなる。
なお、普図変動表示ゲームの始動記憶は、LEDを備える普図記憶表示器15にて表示されるようになっている。
なお、液晶表示装置43の表示領域の一部で普図変動表示ゲームを表示するようにしても良く、この場合は普通識別情報として、例えば、数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようにする。この普図変動表示ゲームの停止表示が特別の結果態様(特定結果)となれば、普図の当りとなって、普通変動入賞装置7の開閉部材7a,7aが所定時間(例えば、0.3秒間)開放される開状態となる。これにより、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞し易くなり、第2特図変動表示ゲームの始動が容易となる。
そして、可動役物構成装置400の裏側には、液晶表示装置43が配設され(図1参照)、当該可動役物構成装置400の略中央部の開口を介して表示部43aが視認されるようになっている。
なお、センターケース200及び可動役物構成装置400の各構成については後述する。
なお、液晶表示装置43は、液晶ディスプレイを備えるものに限らず、EL、CRT等のディスプレイを備えるものであっても良い。
即ち、第1始動入賞口13の内部には第1始動口SW13a(図3参照)が備えられ、この第1始動口SW13aによって遊技球を検出することに基づき、補助遊技としての第1特図変動表示ゲーム(特別変動表示ゲーム)を開始する始動権利が発生するようになっている。
そして、第1始動記憶は、遊技状態表示装置160(後述)の第1特図記憶表示器18に表示される。また、第1特図記憶表示器18の表示に対応して表示部43aに第1保留数(始動記憶)表示がなされる。
特別変動入賞装置10は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aを有しており、補助遊技としての特図変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口を閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換する。
即ち、特別変動入賞装置10は、例えば、駆動装置としての大入賞口SOL10b(図3参照)により駆動される開閉扉10aによって開閉される大入賞口を備え、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせ、遊技者に所定の遊技価値(賞球)を付与するようになっている。
なお、大入賞口の内部(入賞領域)には、当該大入賞口に入った遊技球を検出する検出手段としてのカウントSW10c(図3参照)が配設されている。
特別変動入賞装置10の下方には、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト穴11が設けられている。
そして、普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、駆動装置としてのソレノイド(普電開閉SOL7b;図3参照)によって、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置7に遊技球が流入し易い開状態(遊技者にとって有利な状態、第2状態)に変化させられるようになっている。
第2特図変動表示ゲームを開始する始動権利は、所定の上限数(例えば、4)の範囲内で第2始動記憶として記憶される。
そして、第2始動記憶は、遊技状態表示装置160(後述)の第2特図記憶表示器19にて表示される。また、第2特図記憶表示器19の表示に対応して表示部43aに第2保留数(始動記憶)表示がなされる。
遊技領域1aに設けられた各一般入賞口12には、一般入賞口12に入った遊技球を検出するための入賞口SW12a(図3参照)が配設されている。
そして、遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口12,12,…、第1始動入賞口13、普通変動入賞装置7、特別変動入賞装置10等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が排出装置51(図3参照)によって排出される(払い出される)ようになっている。
遊技状態表示装置160には、普図変動表示ゲームを表示する普図表示器5と、第1特図変動表示ゲームを表示する第1特図表示器8と、第2特図変動表示ゲームを表示する第2特図表示器9と、普図変動表示ゲームの未処理回数を表示する普図記憶表示器15と、第1特図変動表示ゲームの未処理回数(第1始動記憶)を表示する第1特図記憶表示器18と、第2特図変動表示ゲームの未処理回数(第2始動記憶)を表示する第2特図記憶表示器19と、大当り状態であるか否かを表示する大当り表示器20と、特別遊技状態となった場合のラウンド数(例えば、2R、15R)を表示するラウンド数表示器21と、変動時間短縮機能の作動の有無や電源投入時に高確率状態(時短の有無も含む)となっているか否かを表示する遊技状態表示器22と、通常状態の左打ちや時短状態の右打ち(強打ち)を指示表示する打ち方指示表示器23とが設けられている。
なお、普図記憶表示器15、普図表示器5、第1特図記憶表示器18、第2特図記憶表示器19、大当り表示器20、ラウンド数表示器21、遊技状態表示器22、打ち方指示表示器23は、消灯、点灯、点滅等を行うことで遊技状態を表す遊技状態表示LED6として一体に設けられている。
そして、特図変動表示ゲームの結果として、第1特図表示器8若しくは第2特図表示器9の表示態様が特別結果態様となった場合には、大当りとなって特別遊技状態(いわゆる、大当り状態)となる。また、これに対応して液晶表示装置43の表示態様も特別結果態様となる。
また、第2特図変動表示ゲームは、第1特図変動表示ゲームよりも優先して実行されるようになっている。即ち、第1特図変動表示ゲームと第2特図変動表示ゲームの始動記憶がある場合であって、特図変動表示ゲームの実行が可能となった場合は、第2特図変動表示ゲームが実行されるようになっている。
一方、第1特図変動表示ゲーム(第2特図変動表示ゲーム)が直ちに開始できない状態、例えば、既に第1若しくは第2特図変動表示ゲームが行われ、その特図変動表示ゲームが終了していない状態や、特別遊技状態となっている場合に、第1始動入賞口13(若しくは、普通変動入賞装置7)に遊技球が入賞すると、始動記憶数が上限数未満ならば、始動記憶数が1加算されて始動記憶が1つ記憶されることになる。そして、始動記憶数が1以上となった状態で、第1特図変動表示ゲーム(第2特図変動表示ゲーム)が開始可能な状態(前回の特図変動表示ゲームの終了若しくは特別遊技状態の終了)となると、始動記憶数が1減算されるとともに、記憶された始動記憶に基づいて第1特図変動表示ゲーム(第2特図変動表示ゲーム)が開始される。
なお、以下の説明において、第1特図変動表示ゲームと第2特図変動表示ゲームを区別しない場合は、単に特図変動表示ゲームと称する。
ROM31bには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、上述の各種乱数値に対応して、特図変動表示ゲームの大当り発生を判定するための、特図変動表示ゲームの大当り判定値、変動パターンの判定値などが記憶されている。また、普図変動表示ゲームの当たり判定値、普図変動表示ゲームの変動パターンも記憶されている。
なお、ガラス枠開放SW146は、クリア部材保持枠が開放されていることを検出するものであり、内枠開放SW121は、前面枠が開放されていることを検出するものである。
遊技制御装置30の遊技用マイクロコンピュータ31のCPU31aでは、普図始動ゲート4に備えられたゲートSW4aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、普図の当たり判定用乱数値を抽出してROM31bに記憶されている判定値と比較し、普図変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。そして、普図表示器5に、識別図柄を所定時間変動表示した後、停止表示する普図変動表示ゲームを表示する処理を行う。この普図変動表示ゲームの結果が当たりの場合は、普図表示器5に特別の結果態様を表示するとともに、普電開閉SOL7bを動作させ、普通変動入賞装置7の開閉部材7a、7aを所定時間(例えば、0.3秒間)上述のように開放する制御を行う。
なお、普図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、普図表示器5にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、普通変動入賞装置7に備えられた第2始動口SW7dからの遊技球の検出信号の入力に基づき始動記憶を記憶し、この始動記憶に基づき、第2特図変動表示ゲームの大当たり判定用乱数値を抽出してROM31bに記憶されている判定値と比較し、第2特図変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。
また、演出制御装置40では、遊技制御装置30からの制御信号に基づき、液晶表示装置43で特図変動表示ゲームに対応した飾り特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。
さらに、演出制御装置40では、遊技制御装置30からの制御信号に基づき、スピーカ145からの音の出力、各種LEDの発光を制御する処理、可動ユニット510の上下動及び回動部材512の回動を制御する処理等を行う。
特別遊技状態を発生させる処理においては、CPU31aは、例えば、大入賞口SOL10bにより特別変動入賞装置10の開閉扉10aを開放させ、大入賞口内への遊技球の流入を可能とする制御を行う。
そして、大入賞口に所定個数(例えば、10個)の遊技球が入賞するか、大入賞口の開放から所定時間(例えば、25秒または1秒)が経過するかの何れかの条件が達成されるまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数(例えば、15回または2回)継続する(繰り返す)制御(サイクル遊技)を行う。
また、特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、第1特図表示器8や第2特図表示器9にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
この時短状態においては、普図変動表示ゲーム及び普通変動入賞装置7を時短動作状態とする制御を行う。具体的には、時短状態においては、上述の普図変動表示ゲームの実行時間が第1の変動表示時間よりも短い第2の変動表示時間となるように制御され(例えば、10秒が1秒)、これにより、単位時間当りの普通変動入賞装置7の開放回数が実質的に多くなるように制御される。また、時短状態においては、普図変動表示ゲームが当り結果となって普通変動入賞装置7が開放される場合に、開放時間が通常状態の第1開放時間よりも長い第2開放時間となるように制御される(例えば、0.3秒が2秒)。また、時短状態においては、普図変動表示ゲームの1回の当り結果に対して、普通変動入賞装置7の開放回数が1回の第1開放回数ではなく、2回以上の複数回(例えば、3回)の第2開放回数に設定される。
なお、普図変動表示ゲームの実行時間を第2の変動表示時間(例えば、1秒)とする制御と、普通変動入賞装置7の開放態様を開放時間が第2開放時間(例えば、2秒)とし、且つ、普図変動表示ゲームの1回の当り結果に対する開放回数が第2開放回数(例えば、3回)とする制御は、何れか一方のみを行っても良いし、両方を行っても良い。また、時短動作状態においては、普図変動表示ゲームの当り結果となる確率が通常動作状態より高くなるように制御してもよい。
これにより、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞し易くなり、第2特図変動表示ゲームの始動が容易となる。
この確変状態は、特図変動表示ゲームでの当り結果となる確率が、通常確率状態に比べて高い状態である。また、第1特図変動表示ゲーム及び第2特図変動表示ゲームのどちらの特図変動表示ゲームの結果態様に基づき確変状態となっても、第1特図変動表示ゲームおよび第2特図変動表示ゲームの両方が確変状態となる。
なお、確変状態と普図変動表示ゲーム及び普通変動入賞装置7の時短動作状態は、それぞれ独立して発生可能であり、両方を同時に発生することも可能であるし、一方のみを発生させることも可能である。
図4は、センターケース200を示す分解斜視図である。
ケースベース部材210は、遊技盤1に螺着するためのネジ穴が複数形成された枠状の部材であり、当該ケースベース部材210の前面側には、鎧部220、普図始動ゲート4、防護部材230及び前面側装飾部材240が取り付けられている。また、ケースベース部材210の後面側には、後面側装飾部材250及びステージ部300が取り付けられている。
図5は、センターケース200から鎧部220及び防護部材230が取り外された状態を示す分解斜視図である。また、図6は、センターケース200の鎧部220及び防護部材230が配設された部分を手前側右斜め上方から視て拡大して示す分解斜視図であり、図7は、センターケース200の鎧部220及び防護部材230が配設された部分を奥側右斜め下方から視て拡大して示す分解斜視図である。
また、鎧部220は、屋根を模した形状に形成され、その表面に、例えば、色彩や模様や造形等の所定の装飾が施されている。鎧部220の頂点部221は、ケースベース部材210の左右方向の中央部よりも向かって右側に位置するように配置されている。即ち、鎧部220は、センターケース200の上部であって普通変動入賞装置7側(右側の遊技領域1a側)に配設されている。
また、鎧部220の頂点部221から右斜め下方に向かって緩やかに湾曲するように傾斜した円弧状の右片部222の方が、頂点部221から左斜め下方に向かって緩やかに湾曲するように傾斜した円弧状の左片部223に比べてわずかに短くなっている。
鎧部220の右片部222の上側には、防護部材230が配設されている(図2参照)。
防護部材230は、図5〜図7に示すように、ケースベース部材210と鎧部220とにより挟持されてセンターケース200に取り付けられる防護ベース部231と、この防護ベース部231の上端部に庇状に形成された防護本体部232とを備えている。
また、右側の突起部231aよりも右側であってわずかに上側には、鎧部220の裏面側に形成された位置決め用の突起部222aと係合する貫通孔部231cが形成されている。
なお、鎧部220は、さらにケースベース部材210や後面側装飾部材250に形成された他のネジ穴を介して螺着されるようになっている。
ここで、防護部材230は、遊技領域1a内に発射された遊技球の鎧部220に対する衝突を回避する衝突回避手段を構成している。
図8に示すように、普図始動ゲート4は、ケースベース部材210に対するベース取付部260を備え、このベース取付部260に形成されたネジ穴260a、ケースベース部材210のネジ穴210aの順に、ベース取付部260aの前面側から螺着用ネジ(図示略)を螺子込むことで、普図始動ゲート4がセンターケース200に対して固定された状態となる。そして、普図始動ゲート4や鎧部220や防護部材230等を具備するセンターケース200が、一ユニットとして遊技盤1に取付固定されるようになっている。
即ち、普図始動ゲート4は、第1ユニットベース部としてのケースベース部材210や、鎧部220や防護部材230等の他の部材とともにユニット化されたセンターケース200を構成している。
即ち、センターケース200の外周壁の左側部には、ワープ流路241への入口となるワープ入口242が形成されている。ワープ入口242は、左上方に向かって開口するように形成され、当該ワープ入口242を介して導入された遊技球はワープ流路241を通って排出口243からセンターケース200内に排出される。
排出口243は、センターケース200の内周壁の左側部に右方に向けて開口するように形成され、排出口243から排出された遊技球は、ステージ部300の左端部に排出される(図10(a)等参照)。
図9は、ステージ部300を示す平面図である。また、図10(a)及び図10(b)は、ステージ部300を示す斜視図であり、ステージ部300の第1転動部330における遊技球の転動状態を説明するための図である。また、図11(a)及び図11(b)は、ステージ部300を示す斜視図であり、ステージ部300の第2転動部340における遊技球の転動状態を説明するための図である。
傾斜路310の中途部、具体的には、前後方向中央部やや手前側の位置は、第1振分部320と連通されており、当該傾斜路310を経て排出される遊技球は第1振分部320に流入される。
なお、傾斜路310から流入してくる遊技球の勢いがあまりにも強くない限り、第1転動部330若しくは第2転動部340に振り分けられるが、遊技球の勢いが強すぎると当該第1振分部320の右側壁に衝突した後、右側壁を乗り越えて床面部360に流入することがある。
さらに、第1転動部330の両側壁の第1振分部320と反対側(第2振分部370よりも右側)の所定位置にも、側壁の内面から内側に突出した凸部331が所定数(例えば、一の側壁に対して一つずつ)形成されている。これにより、第1転動部330を転動して第2振分部370に流入せずに当該第2振分部370よりも右側に転動した遊技球や、第2転動部340から後述する傾斜連通路380を経て第1転動部330に流入された遊技球の勢いがこれら凸部331、…によって弱められるとともに、当該遊技球の転動態様に動きを持たせることができるようになっている。
また、奥側の側壁のガイド部341の左右両側部分、即ち、「W」字状に形成された第2転動部340の最も低い部分もそれぞれ切り欠かれるとともに、転動面が手前側から奥側に下向きに傾斜するように形成されることで、床面部流入用出口342がそれぞれ形成されている。そして、第2転動部340を転動する遊技球が床面部流入用出口342から排出されることで、床面部360に流入されるようになっている。
さらに、第2転動部340の右端部には、手前側から奥側に下向きに傾斜して第1転動部330と連通する傾斜連通路380が設けられている。
なお、第1開口部371の縁部には、その前後方向中央部やや奥側の位置から手前側にかけて起立壁が連続して形成されており、当該起立壁の内側に衝突する遊技球が第2開口部372側に流入し難くなっているとともに、当該起立壁の外側に衝突する遊技球が第1開口部371側に流入し難くなっている。即ち、第1開口部371の縁部の起立壁に遊技球が衝突することで、当該遊技球の転動態様に動きを持たせることができるようになっている。
なお、第2開口部372は、第1開口部371よりもわずかに大径に形成されている。
先ず、ワープ流路241を介してステージ部300に流入される遊技球は、傾斜路310を経て第1振分部320に流入されるが、このとき、遊技球が傾斜路310を手前側から奥側に流下転動することから、大部分は奥側の第1転動部330に振り分けられる。そして、第1転動部330の複数の凸部331、…に対する衝突より遊技球が減速されながら当該第1転動部330を流下転動していき、第2振分部370に流入する。
第2振分部370に流入した遊技球は、その勢いが弱いと直接第1開口部371や第2開口部372に流入して床面部360若しくは球誘導路350に振り分けられる。一方、勢いが強い遊技球は、当該第2振分部370の外周に沿ってくるっと回転するように転動し、これにより、勢いが弱められた遊技球が第1開口部371や第2開口部372に流入し易くなって、第1開口部371及び第2開口部372のうちの何れか一方を通過することで床面部360若しくは球誘導路350に振り分けられる。
球誘導路350に振り分けられた遊技球は、当該球誘導路350を奥側から手前側に転動して第1始動入賞口13の略真上に排出される。一方、床面部360に振り分けられた遊技球は、当該床面部360の転動面を転動することで球誘導路350に流入する可能性もあるが、大部分は第1始動入賞口13の左右両側に排出される。
このうち、ガイド部341により第2振分部370に流入された遊技球は、当該ガイド部341よりも奥側に形成された第2開口部372に流入し易くなっており、これにより、遊技球が球誘導路350に流入し易くなっている。特に、第2開口部372は第1開口部371に対して大径に形成されているため、第2転動部340のガイド部341を経て第2振分部370に流入される遊技球は、第2開口部372に流入し易くなっている。
ここで、普電ユニット600について図12を参照して説明する。
図12(a)は、遊技機100の普電ユニット600を示す斜視図であり、図12(b)は、普電ユニット600から普通変動入賞装置7を取り外した状態を示す分解斜視図である。
具体的には、普電ユニット600は、普通変動入賞装置7や一般入賞口12とが取り付けられた普電ユニットベース部(第2ユニットベース部)610を備えている。普電ユニットベース部610の上部には、普通変動入賞装置7が取り付けられる普電取付部611(図12(b)参照)が設けられている。
一方、普通変動入賞装置7には、普電ユニットベース部610に対するベース取付部620が設けられている。ベース取付部620の奥側には、普電開閉SOL7bが配設されている。
そして、普電ユニットベース部610の普電取付部611に普通変動入賞装置7を取り付けた後、この普通変動入賞装置7のベース取付部620に形成されたネジ穴620a、普電取付部611のネジ穴611aの順に、ベース取付部620の前面側から螺着用ネジ(図示略)を螺子込むことで、普通変動入賞装置7が普電ユニットベース部610に対して固定された状態となる。そして、普通変動入賞装置7や一般入賞口12等を具備する普電ユニット600が、一ユニットとして遊技盤1に取付固定されるようになっている。
即ち、普通変動入賞装置7は、第2ユニットベース部としての普電ユニットベース部610や、一般入賞口12等の他の部材とともに一ユニットの普電ユニット600を構成している。
図13は、可動役物構成装置400を示す分解斜視図である。
図13に示すように、可動役物構成装置400は、構成装置ベース部材410を備え、この構成装置ベース部材410の内側に、可動ユニット510を具備する可動役物装置500と、可動演出装置420と、装飾部材430と、LED基板440とが配設されている。
構成装置ベース部材410の内側には、液晶表示装置43の表示部43aを前面側に露出させるように、可動役物装置500、可動演出装置420、装飾部材430及びLED基板440が四方に配設されている。即ち、構成装置ベース部材410の後側開口412の上側縁部に沿って可動役物装置500が配設され、当該構成装置ベース部材410の後側開口412の右側縁部に沿って可動演出装置420が配設され、当該構成装置ベース部材410の後側開口412の左側縁部に沿って装飾部材430が配設され、当該構成装置ベース部材410の後側開口412の下側縁部に沿ってLED基板440が配設されている。
また、構成装置ベース部材410の手前側のフランジ状の縁部には、遊技盤1に螺着するためのネジ穴が複数形成されている。
装飾部材430は、上下方向に長尺に形成され、遊技者により視認可能な手前側の面には、例えば、色彩や模様や造形等の所定の装飾が施されている。
可動演出装置420は、例えば、所定の駆動源(例えば、ソレノイド等)の駆動により所定動作する可動役物421が所定数(例えば、3つ;図13にあっては二つのみ図示)設けられている。これら可動役物421、…は、例えば、上下方向の軸を中心として回動可能に構成され、演出制御装置40の制御下にて遊技状態に応じて動作する。
図14は、可動役物装置500の可動ユニット510が上側に位置した状態を説明するための図であり、図14(a)は可動役物装置500を示す正面図、図14(b)は可動役物装置500を手前側右斜め上方から視て示す斜視図、図14(c)は可動役物装置500を示す背面図、図14(d)は可動役物装置500から装置ベース部材540及び左側のLED基板550を取り外した状態を示す背面図である。また、図15は、可動役物装置500の可動ユニット510が下側に位置した状態を説明するための図であり、図15(a)は可動役物装置500を示す正面図、図15(b)は可動役物装置500を示す背面図、図15(c)は可動役物装置500から装置ベース部材540及び左側のLED基板550を取り外した状態を示す背面図である。
役物装置本体部500aは、可動ユニット510を上下動させるためのユニット駆動モータ(ユニット用駆動源)520を備え、このユニット駆動モータ520の駆動力を当該役物装置本体部500aに配設された第1〜第5ギヤ531〜535と可動ユニット510に固定されたラック部(ユニット用動力伝達部)544とを介して可動ユニット510に伝達して、この可動ユニット510を上下動させる。
図16は、可動役物装置500の揺動部材560の揺動状態を説明するための図であり、図16(a)は通常状態の可動役物装置500を示す正面図、図16(b)は揺動後の状態の可動役物装置500を示す正面図、図16(c)は揺動後の状態の可動役物装置500から装置ベース部材540及び左右のLED基板550、550を取り外した状態を示す背面図である。また、図17は、可動役物装置500を手前側右斜め上方から視て示す分解斜視図であり、図18は、可動役物装置500を奥側右斜め上方から視て示す分解斜視図である。
ガイド孔541は、上下方向に長尺に形成された長孔であり、可動ユニット510に備わる上下方向に並んだ二本のガイド軸511、511が挿通される。
また、各ガイド軸511の基端部及び、挿通されたガイド孔541の裏面側から突出する先端部には、それぞれ筒状部材542が取り付けられている。各筒状部材542は、ガイド孔541の内側に挿入される本体部に連続して鍔部が形成されている。本体部の外径は、ガイド孔541の内径と略等しいか、或いは、これよりもわずかに小径とされている。
これにより、ガイド孔541に二本のガイド軸511、511が挿通された状態で、各ガイド軸511に取り付けられた筒状部材542の本体部がガイド孔541の内面を摺動することにより、当該ガイド軸511(可動ユニット510)の上下動が案内される。
装置ベース部材540のモータ取付部543の右側には、第1〜第5ギヤ531〜535の各々が回動自在に取り付けられる第1〜第5回動軸540a〜540eが設けられている。
第2回動軸540bは、第1回動軸540aよりも右側に設けられ、当該第2回動軸540bに取り付けられた第2ギヤ532が第1ギヤ531と噛み合うようになっている。
第3回動軸540cは、第2回動軸540bよりも右側に設けられ、当該第3回動軸540cに取り付けられた第3ギヤ533が第2ギヤ532と噛み合うようになっている。
第4回動軸540dは、第3回動軸540cよりも右側、且つ、下側に設けられ、当該第4回動軸540dに取り付けられた第4ギヤ534が第3ギヤ533と噛み合うようになっている。
第5回動軸540eは、第4回動軸540dよりもわずかに右側、且つ、下側に設けられ、当該第5回動軸540eに取り付けられた第5ギヤ535が第4ギヤ534と噛み合うようになっている。
このように、ユニット駆動モータ520の駆動ギヤ520a及び第1〜第5ギヤ531〜535は、隣合うものどうしで互いに噛合しており、駆動ギヤ520aの回動に同期して回動するようになっている。
具体的には、ユニット駆動モータ520の回動方向に応じて可動ユニット510が上下何れかの方向に移動可能となっている。例えば、ユニット駆動モータ520の駆動ギヤ520aが向かって左方向(反時計回り)に回動すると、当該駆動ギヤ520aの回動に同期して、この駆動ギヤ520aと噛合する第1ギヤ531が右方向に、この第1ギヤ531と噛合する第2ギヤ532が左方向に、この第2ギヤ532と噛合する第3ギヤ533が右方向に、この第3ギヤ533と噛合する第4ギヤ534が左方向に、この第4ギヤ534と噛合する第5ギヤ535が右方向にそれぞれ回動し、当該第5ギヤ535と噛合するラック部544を介して可動ユニット510が下方向に移動する。
一方、ユニット駆動モータ520の駆動ギヤ520aが向かって右方向(時計回り)に回動すると、当該駆動ギヤ520aの回動に同期して、第1ギヤ531が左方向に、第2ギヤ532が右方向に、第3ギヤ533が左方向に、第4ギヤ534が右方向に、第5ギヤ535が左方向にそれぞれ回動し、当該第5ギヤ535と噛合するラック部544を介して可動ユニット510が上方向に移動する。そして、可動ユニット510が最上部(始動位置)に配置された状態で始動位置検出センサ590によって検出片591が検出されると、ユニット駆動モータ520の駆動が停止する(詳細後述)。
このように、駆動ギヤ520a、第1〜第5ギヤ531〜535並びにラック部544は、ユニット駆動モータ(ユニット用駆動源)520の駆動力を可動ユニット510に伝達するユニット用動力伝達部を構成している。
左右の基板取付部545、545及び左右のLED基板550、550の各々には、カバー部材580に取付固定された左右の揺動用ソレノイド570、570の各々を裏面側に臨ませる開口がそれぞれ形成されている
なお、ギヤカバー546の遊技者により視認可能な手前側の面には、例えば、色彩や模様や造形等の所定の装飾が施されていても良い。
始動位置検出センサ590は、例えば、光学式のセンサであり、可動ユニット510に取付固定された検出片591を検出する。即ち、ユニット駆動モータ520の駆動により、可動ユニット510が始動位置である最上部に配置された際に、始動位置検出センサ590によって検出片591が検出されるようになっている。そして、始動位置検出センサ590から出力された検出信号が演出制御装置40に入力されると、演出制御装置40は、可動ユニット510が上側にそれ以上移動しないようにユニット駆動モータ520の駆動を制御する。
なお、センサ保持部592の遊技者により視認可能な手前側の面には、例えば、色彩や模様や造形等の所定の装飾が施されていても良い。
ユニット配置部581は、カバー部材580の底面部から上側に切り欠かれるように形成された下側開口の空間部であり、当該ユニット配置部581内に配置された可動ユニット510の下方への移動及びユニット配置部581外からユニット配置部581内への可動ユニット510の移動を許容する。
揺動部材取付部582は、当該カバー部材580を前後方向に貫通する開口部582aを有し、この開口部582aに揺動部材560の第1〜第3ガイド部561〜563が手前側から挿通されるようになっている。また、揺動部材取付部582は、カバー部材580の裏面側であって開口部582aの上下両縁部に設けられた揺動軸582cの上下の軸受部582bを有している。
一方、各揺動部材560の裏面側には、揺動軸582cが挿通される挿通孔がそれぞれ形成された第1〜第3ガイド部561〜563が上下に並んで設けられている。
第1〜第3ガイド部561〜563の各々は、揺動部材560の裏面側から後側に突出するように形成されている。そして、第1〜第3ガイド部561〜563が揺動部材取付部582の開口部582aに手前側から挿通されて、同心となる位置に配置された当該第1〜第3ガイド部561〜563の各挿通孔並びに上下の軸受部582bに揺動軸582cが挿通されることで、揺動部材560が上下方向の揺動軸582cを軸心として揺動自在となる。
各ソレノイド取付部583には、左右の揺動用ソレノイド570、570の各々の可動部571が内側に位置するとともに当該可動部571を左右方向に動作させる向きとなるように各揺動用ソレノイド570が配設されている。即ち、左側の揺動用ソレノイド570は、可動部571がソレノイド本体部に対して右側に位置するように配置され、一方、右側の揺動用ソレノイド570は、可動部571がソレノイド本体部に対して左側に位置するように配置されている。
また、左右の揺動用ソレノイド570、570の各可動部571に設けられた接続孔に、左右の揺動部材560、560の各接続軸562aが前後方向に移動可能に遊挿されている。
この状態から、左右の揺動用ソレノイド570、570の各々が、各可動部571を外側(端部側)に動作させることで、当該可動部571の接続孔に遊挿された接続軸562aを外側に移動させて、各揺動部材560の先端部が手前側に移動するように(即ち、揺動部材560が内側に閉じるように)動作する(図16(b)及び図16(c)参照)。
なお、左右の揺動用ソレノイド570、570は、同期して動作しても良いし、それぞれ独立して動作しても良い。
図19は、可動ユニット510を手前側右斜め上方から視て示す分解斜視図であり、図20は、可動ユニット510を奥側右斜め上方から視て示す分解斜視図である。
具体的には、図19及び図20に示すように、可動ユニット510は、回動駆動モータ(役物用駆動源)513と、この回動駆動モータ513の駆動ギヤ513aに接続された動力伝達ギヤ514と、回動駆動モータ513及び動力伝達ギヤ514等が取り付けられるユニットベース部材(ベース部)515と、このユニットベース部材515に取り付けられた動力伝達ギヤ514等を収納する収納ケース部516と、この収納ケース部516に取付固定される枠状装飾部材517と、この枠状装飾部材517の手前側に配設された回動部材512と、この回動部材512の手前側に配設された主装飾部材518とを備えている。
モータ取付部515dには、回動駆動モータ513が裏面側から図示しない取付用ネジにより螺着されるようになっている。また、モータ取付部515dには、回動駆動モータ513の出力軸が挿通される開口部515eが形成され、この開口部515eに対して裏面側から挿通されることで前面側に配置された出力軸に駆動ギヤ513aが固定されるようになっている。
なお、モータ取付部515dに取付固定された回動駆動モータ513の裏面側には、裏側カバー部材513bが取り付けられることで、当該回動駆動モータ513の一部分(例えば、接続端子)が裏面側から覆われた状態となっている。
即ち、回動駆動モータ513の駆動ギヤ513aと噛合する動力伝達ギヤ514の略中心には、前後に貫通して形成された中心孔514aが設けられている。そして、動力伝達ギヤ514の中心孔514aと取付孔515fとが同心となるように当該動力伝達ギヤ514が配置され、回動中心構成軸518aが動力伝達ギヤ514の中心孔514aに挿通された後、この中心孔514aの裏面側から突出した回動中心構成軸518aの先端部側が取付孔515fに取付固定されることで、動力伝達ギヤ514の回動中心軸が構成される。このように、動力伝達ギヤ514の中心孔514aに回動中心構成軸(接続軸)518aが遊挿されることにより、動力伝達ギヤ514は、回動中心構成軸518aを中心として当該軸周りに回動自在に構成されている。
被係合部514bは、中心孔の縁部に連続して形成された凹部であり、正面視にて略「十」字状に形成されている。そして、この被係合部514bに回動部材512の略中心に設けられた回動軸部512bの略「十」字状の係合部512aが嵌め込まれて固定されることで、当該動力伝達ギヤ514と回動部材512とが一体となって回動自在となる。
また、動力伝達ギヤ514は、回動駆動モータ513の駆動ギヤ513aと噛み合った状態となっているので、回動駆動モータ513が駆動することで駆動ギヤ513a及び動力伝達ギヤ514を介して回動駆動モータ513の駆動力が回動部材512に伝達される。ここで、駆動ギヤ513a及び動力伝達ギヤ514は、回動駆動モータ(役物用駆動源)513の駆動力を回動部材(可動役物)512に伝達する役物用動力伝達部を構成している。
また、動力伝達ギヤ514の被係合部514bの外側には、回動検出センサ519により検出される検出片519aが配設されている。
また、収納ケース部516の前面側には、LED基板516aが取付固定されるようになっており、これにより、収納ケース部516に収納された駆動ギヤ513a、動力伝達ギヤ514、回動検出センサ519等が前面側からほぼ覆われた状態となる。
LED基板516aの略中央部には、前後に貫通して形成された挿通孔516bが設けられ、この挿通孔516bに回動部材512の回動軸部512bが挿通されるようになっている。
枠状装飾部材517には、LED基板516aの所定数のLEDa1の配置に対応する形状に形成された開口部517aが設けられ、この開口部517aを介してLED基板516aに配設されたLEDa1が前面側(回動部材512側)に露出されるようになっている。
そして、LEDa1は、演出制御装置40の制御下にて、遊技状態に応じて所定の発光態様で発光する。
回動軸部512bは、当該回動部材512の裏面側から後方に突出するように形成され、その中心部を前後方向に貫通して貫通孔512cが形成されている。そして、この貫通孔(挿通孔)512cに回動中心構成軸(接続軸)518aが遊挿されることにより、回動部材512は、回動中心構成軸518aを中心として当該軸周りに回動自在となる。具体的には、主装飾部材518の回動中心構成軸518aが回動軸部512bの貫通孔512cに挿通された後、さらに動力伝達ギヤ514の中心孔514aに挿通されて、この中心孔514aの裏面側から突出した回動中心構成軸518aの先端部側がユニットベース部材515の取付孔515fに取付固定されることで、回動部材512が回動中心構成軸518aを中心として回動自在となる。即ち、回動部材512の貫通孔512c及び動力伝達ギヤの中心孔514aに回動自在に挿通された主装飾部材518の回動中心構成軸518aがユニットベース部材515の取付孔515fに回動不可に取付固定されることで、一体となって回動する回動部材512及び動力伝達ギヤ514を回動自在に支持する回動中心軸が構成される。
なお、回動軸部512bは、回動部材512の中心から偏心した位置に設けられても良い。
また、貫通孔512cの手前側部分は、後側部分に比べて大径に形成され、筒状部材518bが取り付けられた回動中心構成軸518aを挿通可能となっている(後述)。
回動中心構成軸518aは、当該主装飾部材518の裏面側から後方に突出するように形成され、当該回動中心構成軸518aに取り付けられた筒状部材518bを介して回動部材512の貫通孔512cに挿通されている。
特に、センターケース200に取り付けられる透明な第1防護部材(防護部材230)によって、鎧部220に対する遊技球の衝突を防護するので、透明な第1防護部材をセンターケース200と一体化した状態とすることができ、鎧部220の意匠のデザイン性に影響を生じ難くすることができる。
また、第1防護部材は、センターケース200に取り付けられた状態で、鎧部220の上方にて当該鎧部220側に遊技球が流入する空間を形成しないように遊技盤1前面側から前方に突出して形成されているので、鎧部220に対する遊技球の衝突を確実に回避することができる。
また、始動領域構成部及び普通変動入賞装置7は、それぞれ第1及び第2ユニットベース部に対して着脱自在に構成されているので、当該始動領域構成部及び普通変動入賞装置7の遊技盤1からの取り外し作業や取り替え作業をより容易なものとすることができる。即ち、遊技領域1aの特図始動領域側にて遊技球を流下転動させるように遊技球を強打ち(右打ち)する遊技性をもった遊技機100において、発射勢の強い遊技球が一定期間集中して特図始動領域側に発射されることにより、遊技者によって特に狙われる始動領域構成部材(普図始動ゲート4)や普通変動入賞装置7等も破損や劣化が生じ易くなってしまうが、この場合に、破損や劣化が生じた始動領域構成部や普通変動入賞装置7の取り外し作業や取り替え作業を簡便に行うことができる。
ここで、遊技機100の各部材や装置等の変形例について以下に説明する。
以下に、変形例1の遊技機100について図21及び図22を参照して説明する。
図21に示すように、変形例1の遊技機100に備わる防護部材1230は、遊技領域1aの鎧部220の上方を流下する遊技球の流路1234が形成され、この防護部材1230の流路1234の流入部1234aと反対側の排出部1234bは、普図始動ゲート4の上方に配置されている。
なお、変形例1の遊技機100にあっては、防護部材1230の構成及び普図始動ゲート4の配置以外の構成は略同様であり、その詳細な説明は省略する。
従って、第2転動面部1233は、鎧部220の右片部222を上側から被覆するように配設され、遊技領域1a内に発射された遊技球の鎧部220の右片部222に対する衝突を防護するようになっている。
また、第1転動面部1232の前端部は、遊技領域1aの手前側を規制するガラス板の裏面近傍に配置されている。
そして、第1転動面部1232及び第2転動面部1233の左側(中央部側)の端部に流路1234の流入部1234aが形成され、一方、第1転動面部1232及び第2転動面部1233の右側(普通変動入賞装置7側)の端部に流路1234の排出部1234bが形成されている。
また、防護ベース部1231は、上記実施形態の防護ベース部231に比べて上下に幅広に形成されている点以外の構成、即ち、当該防護ベース部1231をセンターケース200に位置決めして螺着するための構成等はほぼ同様であり、その詳細な説明を省略する。
これにより、第2転動面部1233を流下転動する遊技球は、第1転動面部1232を流下転動する遊技球に比べて普図始動ゲート4に入り易くなっている。
以下に、変形例2の遊技機100について図23を参照して説明する。
図23に示すように、変形例2の遊技機100は、センターケース200の防護部材230の後側に、所定数のLED(発光部)701を具備するLED基板700を備えている。
なお、変形例2の遊技機100にあっては、LED701を備える以外の構成は略同様であり、その詳細な説明は省略する。
以下に、変形例3の遊技機100について図24を参照して説明する。
図24(a)及び図24(b)に示すように、変形例3の遊技機100に備わる防護部材2230は、前後方向の軸を中心として回動自在に構成され、遊技領域1a内における遊技球の流下転動領域を制限するとともに、鎧部220に対する遊技球の衝突を防護する。
なお、変形例3の遊技機100にあっては、防護部材2230の構成以外の構成は略同様であり、その詳細な説明は省略する。
従って、防護部材2230は、鎧部220の右片部222を上側から被覆するように配設され、遊技領域1a内に発射された遊技球の鎧部220の右片部222に対する衝突を防護するようになっている。
即ち、遊技状態が通常状態である場合には、駆動源の駆動により防護部材2230が回動軸2231を中心として上側に回動して、当該防護部材2230の右端部が遊技領域1aを構成する遊技盤1の内側面近傍に配置される(図24(a)参照)。これにより、遊技球が防護部材2230の下側、即ち、普通変動入賞装置7側に流入しないようになって、遊技球の流下転動領域が普通変動入賞装置(特図始動領域)7と反対側に制限される。
一方、遊技状態が特定遊技状態である場合には、駆動源の駆動により防護部材2230が回動軸を中心として下側に回動して、当該防護部材2230の右端部が遊技領域1aを構成する側面から離れて配置される(図24(b)参照)。これにより、遊技球が防護部材2230の下側、即ち、普通変動入賞装置7側に流入可能となって、遊技球の流下転動領域の制限を解除する。
また、例えば、遊技状態(確率状態)を明確に報知しない潜伏状態とし、普通変動入賞装置7についての特定遊技状態を発生していない場合でも、第2防護部材(防護部材2230)を回動させて流下転動領域の制限を解除することで、確率変動状態が潜伏している旨を報知するようにしてもよい。このとき、第1特図変動表示ゲームよりも第2特図変動表示ゲームのほうが優先的に消化するように制御する、第2特図変動表示ゲームのほうが獲得価値の振り分けが有利に設定する等、第2特図変動表示ゲームを有利な位置づけとすることが望ましい。
以下に、変形例4の遊技機100について図25〜図27を参照して説明する。
図25〜図27に示すように、変形例4の遊技機100に備わる可動ユニット510は、回動部材(回転体)512の回転に基づいて回転する風車800を備え、この風車800の回転により発生する風を液晶表示装置43の手前側の装飾部材Fに吹き付けて当該装飾部材Fを動作させるようになっている。
なお、変形例4の遊技機100にあっては、可動ユニット510の構成、装飾部材Fを備える点及び演出制御装置40の構成以外の構成は略同様であり、その詳細な説明は省略する。
回動駆動モータ513の出力軸には、動力伝達ギヤ514と噛合する駆動ギヤ513aの裏面側に風車駆動ギヤ513cが接続固定されるようになっている。
風車駆動ギヤ513cは、回動駆動モータ513の出力軸に対して同心となるように取付固定され、この状態で風車動力伝達ギヤ802と噛み合うようになっている。これにより、回動駆動モータ513の駆動に基づいて、駆動ギヤ513a及び動力伝達ギヤ514を介して回動部材512が回動(回転)するとともに、風車駆動ギヤ513c及び風車動力伝達ギヤ802を介して風車800が回動(回転)するようになっている。
なお、風車駆動ギヤ513cと駆動ギヤ513aは、一体となって構成されても良いし、別体で構成されても良い。
装飾部材収納部900は、例えば、樹脂等から透明に形成され、外側から内側を視認可能となっている。また、装飾部材収納部900の上端部には、下側に移動した可動ユニット510の風車800が配置される風車用開口901が形成されている。風車用開口901の手前側部分は、可動ユニット510が下側に移動した際に(図27(b)参照)、風車800の回転軸801が配置されるように上端部から下側に切り欠かれた形状となっている。
また、装飾部材収納部900の手前側の面には、風車800の回転により発生する風が当該装飾部材収納部900よりも手前側にくるように複数の開口902、…が形成されている。即ち、可動ユニット510には、風車800の手前側に回動駆動モータ513が搭載されており、風車800の回転により発生した風が開口902を介して回動駆動モータ513に吹き付けられ、当該回動駆動モータ513やその他の発熱部を冷却するようになっている。
また、演出制御装置40は、液晶表示装置43の表示内容と関連付けて回動部材512(風車800)を所定の動作態様で回転動作させるようになっている(図27(a)参照)。例えば、演出制御装置40は、液晶表示装置43における飾り特図変動表示ゲームの表示態様がリーチ状態となる場合や、特別結果態様(例えば、「7,7,7」等)となる場合等に、回動部材512(風車800)を他の状態よりも勢いよく回転動作させることで、より多くの装飾部材Fを舞い上がらせるようにより華美な演出を行う。
例えば、遊技領域1aにおける鎧部220よりも上流側を流下する遊技球を流入口から流入して鎧部220の下流側に排出口から排出する衝突回避用ワープ流路を備えていても良い(図示略)。具体的には、衝突回避用ワープ流路の流入口は、遊技領域1a若しくはセンターケース200における、遊技領域1aにおける鎧部220よりも上流側を流下する遊技球が流入可能となる位置(例えば、鎧部220の左上側)に設けられ、一方、衝突回避用ワープ流路の排出口は、鎧部220の下流側に遊技球を排出する位置(例えば、鎧部220の右下側)に設けられている。
これにより、遊技領域1aを流下する遊技球、特に、鎧部220よりも上流側を流下する遊技球が衝突回避用ワープ流路を通過することで鎧部220の下流側に排出されることとなって、鎧部220に対する遊技球の衝突が回避されることとなる。
また、役物用駆動源として、可動駆動モータ513を例示したが、これに限られるものではなく、例えば、ソレノイド等の可動役物を動作させるためのものであれば如何なるものであっても良い。
加えて、役物用動力伝達部として、駆動ギヤ513a及び動力伝達ギヤ514を例示したが、ギヤの数はこれに限られるものではなく、適宜任意に変更することができる。さらに、役物用動力伝達部は必ずしもギヤを備えて構成する必要はなく、例えば、動力伝達用のシャフトやチューブ等を用いても良い。
さらに、ユニット用駆動源として、ユニット駆動モータ520を例示したが、これに限られるものではなく、例えば、ソレノイド等の可動役物を動作させるためのものであれば如何なるものであっても良い。
加えて、ユニット用動力伝達部として、駆動ギヤ520a、第1〜第5ギヤ531〜535並びにラック部544を例示したが、ギヤの数はこれに限られるものではなく、適宜任意に変更することができる。さらに、ユニット用動力伝達部は必ずしもギヤを備えて構成する必要はなく、例えば、動力伝達用のシャフトやチューブ等を用いても良い。
1 遊技盤
1a 遊技領域
4 普図始動ゲート(始動領域構成部材)
7 普通変動入賞装置(特図始動領域)
13 第1始動入賞口(入賞口)
30 遊技制御装置(遊技制御手段、特定遊技状態制御手段)
40 演出制御装置(回転制御手段)
43 液晶表示装置(表示装置)
200 センターケース
210 ケースベース部材(ベース部)
220 鎧部
230 防護部材(第1防護部材、衝突回避手段)
241 ワープ流路
300 ステージ部
330 第1転動部
340 第2転動部
350 球誘導路
370 第2振分部(振分部)
500 可動役物装置
510 可動ユニット
512 回動部材(可動役物)
512d 加工レンズ部(レンズ部)
513a 駆動ギヤ(役物用動力伝達部)
514 動力伝達ギヤ(役物用動力伝達部)
520a 駆動ギヤ(ユニット用動力伝達部)
531〜535 第1〜第5ギヤ(ユニット用動力伝達部)
544 ラック部
610 普電ユニットベース部(ベース部)
701 LED(発光部)
800 風車
1230 防護部材(第1防護部材、衝突回避手段)
1234 流路
1234a 流入部
1234b 排出部
2230 防護部材(第2防護部材、衝突回避手段)
a1 LED(発光部)
F 装飾部材
Claims (2)
- ガイドレールに囲まれた遊技領域が前面に形成された遊技盤と、前記遊技領域に設けられ、前面側が開口したセンターケースと、を備え、前記遊技領域に設けられた特図始動領域に対する遊技球の流入に基づいて、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
前記特図始動領域は、センターケースの下方に配置された第1特図始動領域と、前記遊技領域の左右両領域のうち右側領域に設けられた第2特図始動領域と、を含み、
前記ガイドレールの右側上方に設けられ、前記遊技領域の右側領域へ向けて発射された遊技球が衝突可能であって、該衝突した遊技球の流下方向を下方へ変換可能な衝突部と、
前記遊技領域の右側領域に設けられた普図始動領域を構成する始動領域構成部と、
前記普図始動領域に対する遊技球の流入に基づいて、閉状態と当該閉状態よりも遊技球が流入し易い開状態とに変換可能に構成されるとともに、前記第2特図始動領域を具備する普通変動入賞装置と、
所定の特別遊技状態の終了後に、前記普通変動入賞装置が前記開状態に変換される頻度が通常状態よりも高い頻度に変更される特定遊技状態を発生させる特定遊技状態制御手段と、
前記始動領域構成部を前記遊技盤に取り付けるための第1ユニットベース部と、を備え、
前記始動領域構成部は、
前記第1ユニットベース部に、該第1ユニットベース部の前面側を手前側から被覆するように取り付けられ、前記第1ユニットベース部や他の部材とともにユニット化されて前記センターケースを構成し、
前記衝突部へ衝突した遊技球の流下方向に配置され、前記第1ユニットベース部に対して着脱自在に構成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記普通変動入賞装置を他の部材とともにユニット化して前記遊技盤に取り付けるための第2ユニットベース部を備え、
前記普通変動入賞装置は、第2ユニットベース部に対して着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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