JP5486043B2 - 時計要素を調整可能な角度方向で固定する装置および方法 - Google Patents

時計要素を調整可能な角度方向で固定する装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、ある時計要素を他の要素に対して相互に調整可能な角度方向で固定する装置および方法に関し、より具体的には、ねじ込み式の裏蓋を有する時計ケースのための、そのアラインメントを12時‐6時の縦軸に関して調整することができる固定装置および方法に関するものである。
例えば、時計ケースの裏蓋を、そのミドルケースにねじって取り付ける際に、時計着用者の手首の側に位置する裏蓋表面に例えば型押しまたはエッチングされている場合がある装飾的なマークまたは模様が、12時‐6時の縦軸に正しく揃っていないことに、裏蓋を完全にねじ込んでから気付くことがよくあり、これによって、当然、時計の美的外観が損なわれる。このような外観の欠陥は、安価な時計の場合は許されるかもしれないが、より高価な時計にとっては非常に不都合な欠点となる。
このような欠点を克服するための、通常の解決法では、裏蓋を完全にねじ込むと、これが時計の12時‐6時の軸に完璧に揃うことが確実となるように、機械加工の際に裏蓋を所定の時計ケースにぴったり合わせて加工している。しかしながら、この解決法は、時計のオリジナルの裏蓋を紛失または破損して、別の裏蓋で置き換える必要がある場合に、その裏蓋をミドルケースにねじって取り付けると12時‐6時の縦軸に正しく揃うかどうかわからないため、問題が生じる可能性があり、従って不十分である。
本出願人による特許文献1では、裏蓋とミドルケースとの間に中間リングを挿入することにより、この欠点を克服することを提案しており、そのリングでは、それぞれ裏蓋およびミドルケースと協働するネジ状部が反対の方向で配置されている。この場合、裏蓋をねじってミドルケースに完全に取り付けたときに、引き続き裏蓋をねじ込むことが可能であり、このとき、裏蓋を接続している中間要素は、ねじられて緩み、ミドルケースに沿って垂直に動く。このシステムは、裏蓋のアラインメントを時計の12時‐6時の軸に関して簡単かつ効率的に調整することを確実に可能にしているが、ケース上での裏蓋の締め付けトルクを厳密に規定できないという欠点がある。実際に、裏蓋をミドルケース上でいっぱいまでねじったら、裏蓋をミドルケースに対して回転させることを阻止するものは、裏蓋と中間要素との間の摩擦力だけである。
特許文献2では、調整可能な裏蓋を時計のミドルケースに組み付ける別の解決法を提案しており、裏蓋の角度位置を規定する軸方向の止め部材として機能する調整リングを使用している。このリングは、ミドルケースまたは裏蓋に既定の締め付けトルクでねじって取り付けられ、一方、反対の方向で配置されたネジ状部を用いて、裏蓋がミドルケースにねじって取り付けられ、このとき、裏蓋がミドルケースに当接すると、リングを回転させることはできない。このように、上記の解決法とは異なり、裏蓋は、時計ケースに剛固定された部品に直接ねじって取り付けられる。この解決法の欠点は、裏蓋の所望の角度位置と合致するリングの軸方向位置を決定するのに、連続的な評価による手順が必要であることである。また、リングの軸方向の調整によって、組み付けられた状態において裏蓋とミドルケースの接触面が互いに接触しなくなるので、裏蓋の気密性が低下する。
欧州特許出願公開第1890203号 スイス特許出願公開第699777号
そこで、本発明の目的は、裏蓋を時計のミドルケースに固定するための解決法、より包括的には、ある時計要素を他の要素に対して相互に調整可能な角度方向で固定するための解決法であって、既知の限界が解消された解決法を提供することである。
これらの目的は、請求項1に記載の固定装置によって達成され、これは、組み付けられる第1の要素のネジ状部と協働するように配置されたネジ状部と、組み付けられる第2の要素のネジ状部と協働するように配置された別のネジ状部とを備える中間要素を含み、この中間要素のネジ状部のネジピッチが異なっていることを特徴とする。
これらの目的は、さらに、請求項9に記載の固定方法によって達成され、この方法では、まず、中間要素を、組み付けられる第1の要素に対して、第1のネジ状部により、いっぱいまでねじって取り付けて、次に、第1の要素‐中間要素・アセンブリを、第2の要素に対して、第2のネジ状部により、ねじって取り付けることで、第1の要素を第2の要素に当接させる。この方法は、以下のステップを含むことを特徴とする。
‐ 組み付けられた状態において、第2の要素に対する第1の要素の角度方向を可視化する;
‐ 第1の要素に対する中間要素の調整角度を、そのネジ状部が採用しているネジピッチに基づいて決定する;
‐ 上記調整角度に対応する角距離について、中間要素をねじって、第1の要素から緩める;
‐ 第1の要素‐中間要素・アセンブリを、第2の要素に対して、第2のネジ状部により、ねじって戻すことで、第1の要素を第2の要素に再び当接させる。
提案された解決法の1つの利点は、採用するネジピッチの間の予め設定される差異によって、角度補正を簡単に実行することができるということである。このようにして、中間要素の角度調整を、連続的な評価ではなく、1回のみの作業で行うことができる。
提案された解決法のもう1つの利点は、中間要素を調整止め部材として使用している場合とは違って、組み付けられた状態において第2の要素に対する第1の要素の軸方向の動きを全く引き起こすことなく、組み付けられる要素間の締め付けトルクに関する欠点を解消していることである。このように軸方向に動かないことによって、結果的に、最終アセンブリの気密性を損なうことがない。
他の特徴および効果は、様々な好ましい実施形態の詳細な説明および添付の図面において、より明確になるであろう。
図1は、本発明の好ましい実施形態により組み付けられる種々の要素の、組み付けられていない状態の断面を示している。 図2は、本発明の好ましい実施形態による中間調整要素の上面図を示している。 図3は、実行される連続したいくつかの組み付けステップと、補正に使用されるパラメータを示す図である。 図4は、第1の組み付けステップに従って組み付けられた種々の要素の断面を示している。 図4Aは、図4に従って要素が組み付けられたときの、非最終位置にある調節可能要素の図を示している。 図5は、最終位置にある種々の組み付けられた要素の断面図である。 図5Aは、図5に従って要素が組み付けられたときの、非最終位置にある調節可能要素の図を示している。
図1は本発明の好ましい実施形態を示しており、ここで組み付けられる要素は、それぞれ、裏蓋1とミドルケース2である。しかしながら、本発明を例えば竜頭またはバルブに用いることもできることは、以下の説明を読むことで明らかになるであろう。これらの例は、限定するものではない実例として提示するものである。組み付けられる要素は、時計の裏蓋およびミドルケースとそれぞれ回転可能に一体とされる任意の部品を含むこともできる。
図1の一番上には、ミドルケース2に取り付けられたクリスタル5を示しており、これら2つの要素の間にはシーリング・ガスケット502が挿入されている。同様に、図の一番下には、その例を以下で図4Aおよび図5A(本出願人のロゴが15で参照される)に示す、調整可能なマークまたはロゴを含む裏蓋1の部分10を示しており、この部分は、これら2つの要素の間に挿入されたシーリング・ガスケット101を用いて裏蓋1に対して取り付けられている。
ミドルケース2の基部にある環状溝に、その底部接触面24に沿って、Oリング・ジョイント21が通常の方法で挿入されており、これは、組み付けられた状態の裏蓋の上部接触面14に接触することになる。Oリング・ジョイント21の目的は、裏蓋1がミドルケース2に組み付けられて表面14、24が互いに接触しているときの、提案するアセンブリの密封を裏蓋1とミドルケース2の間で保証することである。
第1のネジ状部11が機械加工により裏蓋1に形成されており、第2のネジ状部22が機械加工によりミドルケース2に形成されている。本発明は、裏蓋1とミドルケース2が互いに直接組み付けられることがないように、裏蓋とミドルケースに同時に螺合する内側および/または外側のネジ状部を備える中間要素3を用いるという趣旨によるものである。図示の好ましい実施形態によると、中間要素3は、その内周面に、裏蓋1の第1のネジ状部11と協働する第3のネジ状部31を備え、さらに、その内周面に第4のネジ状部32を備えるリングであり、ここでは、第4のネジ状部は、図示の好ましい実施形態によりミドルケース2の内側ネジ状部からなるものである。この構成では、リングの直径を小さくできるように、第2のネジ状部22は、ミドルケース2の内壁に配置されている。しかしながら、変形例により、ミドルケースの第2のネジ状部22を外壁に配することも可能であり、これによって、このネジ状部はリング3の内側ネジ状部と協働し、リングの外側ネジ状部は裏蓋1のネジ状部11と協働することになる。中間要素3について他の形状を想定することができるが、リングは、機械加工が簡単であり、その体積が非常に削減されることによって安価であるため、好ましい。本発明によるリングは、製造工程を簡単にするため、好ましくは、その高さ全体に内側と外側のネジ状部を備え、また、略平坦な上面および底面(33と34でそれぞれ参照される)を有している。
図2は、前述の図1で説明した好ましい実施形態によるリング状の中間要素3の上面図を示している。内周面および外周面に配されたネジ状部、すなわちそれぞれ第3のネジ状部31と第4のネジ状部32に加えて、その上面33に把持工具のホゾを受けるための切り欠き部が配置されており、これによってリングをより簡単にねじることができるようにしている。これらの第1の切り欠き部331は、裏蓋の第2の切り欠き部13と同等のものであることが好ましく、これによって、同じ工具を用いて、リングをねじって裏蓋1に取り付け、さらに裏蓋‐リング・アセンブリをねじってミドルケース2に取り付けることができる。より簡単にリングを回転させることができる別の掴み面を、リングの他の部分に配置することができ、例えば、その高さ全体にネジ状部が配置されていない場合は、ネジ状部の代わりに内周面に掴み面を配置することができる。さらには、使用する工具に応じて“雌型”要素ではなく“雄型”要素とすることもできる。リング(中間要素3)の上面33の切り欠き部331とすることの利点は、これによって、従来の時計の裏蓋の構成と類似の構成が提供されることであり、それは、一般に、図4Aおよび図5Aに示す切り欠き部(13で参照される)と同様の切り欠き部をその周囲に含むものであって、これにより、リングをねじって裏蓋1に取り付ける作業、および裏蓋1‐リング・アセンブリをねじってミドルケース2に取り付ける作業を同様の方法で実行することができる。切り欠き部331のこのような構成によって、裏蓋1をミドルケースに組み付ける速度が向上し、ひいては生産性が向上する。
中間要素3の好ましい実施形態である図2に示すリングは、さらに、例えば12時‐6時の軸など所定の軸に関して裏蓋の向きを正しく再設定する調整作業を容易にする角度マーク332を含んでいる。これらの角度マーク332は、好ましくは、リングの上面に配された目盛りからなり、例えば、裏蓋1に配されたインデックスまたは任意のタイプのマーク(図示せず)との協働で用いることができる。さらに、注目すべきことは、好ましい実施形態によると、第1の切り欠き部331を角度基準マークとして用いることができるということである。このような場合、裏蓋1に関してリング(中間要素3)の補正角度調整を実行するのに他の基準マークを不要とするような粒度を提供するため、2つの隣接する切り欠き部の間の角度間隔は、例えば15度未満というように十分に小さく選択しなければならない。その原理については以下で説明する。
図3は、本発明により裏蓋1をミドルケース2に組み付けるために用いられるいくつかの手順を示す図である。第1のステップAでは、第1のネジ状部11を中間要素3の第3のネジ状部31と協働させることにより、好ましい実施形態によればリングの形をとることができる中間要素3を、いっぱいまでねじって裏蓋1に取り付ける。以下で図4に示す好ましい実施形態によると、中間要素3の底面34が裏蓋1の上部接触面14と接触するとき、その要素は、いっぱいまでねじって取り付けられた状態である。次に、第2のステップBにおいて、第2のネジ状部22を中間要素3の第4のネジ状部32と協働させることにより、裏蓋1‐中間要素3・アセンブリをねじってミドルケース2に取り付けて、これにより裏蓋1をミドルケース2に当接させる。このような当接は、図4に示すように、裏蓋1の上部接触面14がミドルケース2の底部接触面24と接触したときに生じる。
ねじ込みステップBが実行されたときの、裏蓋1、ミドルケース2、およびリング状中間要素3の相対的な軸方向位置と角度位置を、それぞれ図4と図4Aに示している。図4は、裏蓋1の14で参照される表面、ミドルケース2の24で参照される表面、および中間要素3の34で参照される表面が、このとき同じ水平面に配置されていることを示しており、一方、図4Aは、裏蓋の部分10に配されたロゴ15が、時計の12時‐6時の軸200に対してある角度120に向いていることを示している。図1を参照して既に説明した要素に加えて、図4は、さらにリング(中間要素3)のネジ状部31、32を示している。一方で、裏蓋-リング・アセンブリをねじってミドルケース2に取り付ける作業を、リングがねじられて裏蓋から緩む危険なく行うことができるように、ネジ状部31、32が同じ方向で配されていることが見てわかる。もう一方で、第3のネジ状部31のネジピッチが第4のネジ状部32のネジピッチよりも小さいことが見てわかり、これによって、裏蓋に対するリングの角度補正は、それが必要な場合に最小化される。別の実施形態によれば、ネジピッチの相対的な大きさを逆にすることができるが、しかしこの場合、裏蓋に対するリングの補正角度(図4Aにおいて130で参照される)は、裏蓋の元の向きの補正角度(図4Aにおいて120で参照される)よりも、さらに大きいことになる。
本発明は、第3と第4のネジ状部31、32のピッチが異なることによって、裏蓋についての角度補正ステップを簡単かつ迅速に実行することを可能にしている。これを実現するためには、単に、リング(中間要素3)のネジ状部のピッチ310、320の差異によって決まる角度で、リング(中間要素3)をねじって裏蓋1から緩め、そして次に、ミドルケース2上にリングおよび裏蓋1をねじって戻せばよく、これにより裏蓋1の所望の向きが得られる。
図3の図におけるステップCでは、図4および図4Aに示す組み付けられた状態でのミドルケース2に対する裏蓋1の角度方向120を、可視化する。このステップは、ミドルケースおよび/または裏蓋1に角度基準マーク(図示せず)があることで、容易となる場合がある。この目的のために、裏蓋の切り欠き部13を利用することもできる。
角度方向120の角度が特定されたら、続くステップDにおいて、中間要素3をねじって裏蓋1から緩める必要のある調整角度130を、第3と第4のネジ状部31、32で採用しているネジピッチ310、320によって推論しなければならない。図示の好ましい実施形態によると、リング(中間要素3)の内径は、例えば30mmであり、一方、第1および第3のネジ状部11、31のピッチ310は0.4mm、第2および第4のネジ状部22、32のピッチ320は0.5mmであり、すなわち360度の完全な1周は、リングの0.4mmと0.5mmの軸方向の動きにそれぞれ対応する。
ミドルケース2を備え、さらに、ねじ込み作業用の切り欠き部13を有すると共に好ましくは切り欠き部13に関して対称的な向きになっている本出願人の“Ω”のロゴ15が見える部分10を含む裏蓋1と、通常の調整竜頭6とを備える時計を示す図4Aおいて、角度120は約100度に等しい。それと同じ値で裏蓋1を反時計回りに回転させた場合、それは0.11=0.4(ピッチ310の値)*100/360の高さだけミドルケースから離れるように動くことになる。従って、裏蓋1をミドルケース2に再び当接させるためには、リング(中間要素3)を0.11mmだけ深くミドルケース2に入り込むように回転させる必要があり、これは、ネジピッチが0.5mmである場合、補正角度130が80度であることを意味する。さらに注目すべきことは、ネジピッチ310、320のどちらが選択された場合でも、調整角度130は、単にピッチ比を乗じることにより、ステップCで特定された角度方向120から推論されるということである。つまり、次の関係130=120*310/320が成り立ち、具体的な好ましい実施形態によると、この比率は1/2未満になるように選択することが好ましく、これにより補正角度が常に180度未満となって、結果として、その作業が手動で行われる場合、簡単な作業となる。180度より大きい角度の場合は、より厄介な作業が必要となり、腕および/または手首のねじれの大きさが不快であるかもしれない。
ステップDにおいて裏蓋1に対する中間要素3の調整角度130を決定したら、次のステップEで、対応する角距離について、中間要素3をねじって裏蓋1から緩めることができ、これは、角度基準マーク332、または角度基準マークとして使用される切り欠き部によって、より簡単に行うことができる。中間要素3が正しい位置になったら、裏蓋1‐中間要素3・アセンブリをミドルケース2上にねじって戻すときに、リングが裏蓋1に対して係止されたままとなることを保証しなければならない。第1と第3のネジ状部11,31の間の摩擦力が十分であれば、すなわちその力が第2と第4のネジ状部22,32の間に作用する摩擦力よりも遥かに大きいのであれば、係止ステップは必要ない。しかしながら、後に続くねじ込みステップFの前に、中間要素3を裏蓋1に対して係止する追加ステップE’を実行することが好ましく、ねじ込みステップは、第2のネジ状部22を中間要素3に配された第4のネジ状部32と協働させることによって実行され、これにより、裏蓋1を再びミドルケース2に当接させる、すなわち裏蓋の上部接触面14をミドルケース2の底部接触面24に接触させる。係止ステップE’は、例えば、電気穴あけ、レーザー溶接、接着、または材料の据え込みにより実現することができる。
図5および図5Aは、ねじ込みステップFが実行された後の、最終状態にある裏蓋1‐ミドルケース2・アセンブリを示している。図4および図4Aと同様に、図5の断面図は、裏蓋1‐リング(中間要素3)‐ミドルケース2・アセンブリを形成する様々な要素の軸方向の相対配置を示しており、これは具体的には、図4Aの調整角度130の値に対応する、すなわち上記の例では0.11mmの、裏蓋1に対する中間要素3の軸方向の変位131を結果として伴うものである。一方、図5Aは、裏蓋の部分10に配されたロゴ15が、時計の12時‐6時の軸200に関して適正な向きになったことを示している。図4と図5の違いは、リング(中間要素3)の軸方向の位置のみであり、図4Aと図5Aの違いは、ロゴ15の向きが補正されて、方向/補正の角度(それぞれ120と130で参照される)が除かれていることのみである。
結果として、本発明による装置では、単にねじって緩めてからねじ込む作業により、時計のミドルケース2に対する裏蓋1の向きの簡単かつ迅速な補正が可能であることが認められる。この装置は、所定の軸に関する正確な位置決めが必要である時計の任意の構成要素の相互の角度方向について容易に複製することができる。

Claims (10)

  1. 第1のネジ状部(11)を有する第1の時計要素(1)を第2のネジ状部(22)を有する第2の時計要素(2)に固定する装置であって、当該装置は、前記第2の要素(2)に対する前記第1の要素(1)の角度方向のための中間要素(3)を含み、
    前記中間要素(3)は、前記第1の要素(1)の前記第1のネジ状部(11)と協働するように配置された第3のネジ状部(31)と、前記第2の要素(2)の前記第2のネジ状部(22)と協働するように配置された第4のネジ状部(32)とを有し、前記第3のネジ状部(31)と前記第4のネジ状部(32)のネジピッチは異なり、
    前記中間要素(3)は、前記第3のネジ状部(31)と前記第4のネジ状部(32)を構成する内側と外側のネジ部を有するリングであることを特徴とする、固定装置。
  2. 前記第3のネジ状部(31)と前記第4のネジ状部(32)のネジ構成は同じ方向で配されていることを特徴とする、請求項1に記載の固定装置(1)。
  3. 前記リングの前記内側のネジ部のピッチは、前記外側のネジ部のピッチよりも小さいことを特徴とする、請求項に記載の固定装置。
  4. 前記リングは、第1の切り欠き部(331)を有していることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の固定装置。
  5. 前記第1の切り欠き部(331)は、前記リングの上面(34)に配置されていることを特徴とする、請求項に記載の固定装置。
  6. 前記第1の要素(1)は第2の切り欠き部(13)を有し、
    前記第1と第2の切り欠き部(13,331)は同形であることを特徴とする、請求項ないしのいずれかに記載の固定装置。
  7. 前記リングは、さらに角度基準マーク(332)を有する、請求項ないしのいずれかに記載の固定装置。
  8. 前記第1の切り欠き部(331)は、補正角度調整を容易にする角度基準マークとして使用されることを特徴とする、請求項に記載の固定装置。
  9. 第1の時計要素(1)を第2の時計要素(2)に固定する方法であって、
    第1のネジ状部(11)を有する第1の要素(1)を準備するステップと、
    第2のネジ状部(22)を有する第2の時計要素(2)を準備するステップと、
    前記第1の要素(1)の前記第1のネジ状部(11)と協働する第3のネジ状部(31)と、前記第2の要素(2)の前記第2のネジ状部(22)と協働する第4のネジ状部(32)とを有する中間要素(3)を準備するステップと、
    前記中間要素(3)を、前記第1の要素(1)に対して、前記第1のネジ状部(11)により、いっぱいまでねじって取り付けるステップ(A)と、
    前記第1の要素(1)‐前記中間要素(3)・アセンブリを、前記第2の要素(2)に対して、前記第2のネジ状部(22)により、ねじって取り付けることで、前記第1の要素(1)を前記第2の要素(2)に当接させるステップ(B)と、を含み、
    前記第2の要素(2)に対する前記第1の要素(1)の角度方向(120)を可視化するステップ(C)と、
    前記第3および第4のネジ状部(31,32)で採用しているネジピッチに基づいて、前記第1の要素(1)に対する前記中間要素(3)の調整角度(130)を決定するステップ(D)と、
    前記調整角度(130)に対応する角距離について、前記中間要素(3)をねじって、前記第1の要素(1)から緩めるステップ(E)と、
    前記第1の要素(1)‐前記中間要素(3)・アセンブリを、前記第2の要素(2)に対して、前記第2のネジ状部(22)により、ねじって戻すことで、前記第1の要素(1)を前記第2の要素(2)に再び当接させるステップ(F)と、を含むことを特徴とする、固定方法。
  10. 前記緩めるステップ(E)の後に、前記第1の要素(1)上で前記中間要素(3)を係止する追加ステップ(E’)を含むことを特徴とする、請求項に記載の固定方法。
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