JP5485719B2 - 汎用かつら、かつらの装着方法及びカスタマイズかつら - Google Patents
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Description
特許文献1によるかつら30は図20(A)に示すような構成となっており、ヘア材31の根部35が極薄ベース33の一面に大きく突出され、この根部35の内側とベース33との間を紫外線(UV)硬化剤からなる接着剤34で強固に固定し、その外側に粘着層37を設けていた。
また、請求項1記載の汎用かつらにおいて、上記第2剥離層が上記第1粘着層の後半部に形成されることを特徴とする。
また、請求項1又は請求項2記載の汎用かつらにおいて、上記ヘア材は自由端部を引張状態において上記ベースに植え付けられることを特徴とする。
また、請求項1記載の汎用かつらにおいて、上記第1粘着層の粘着力は上記第2粘着層の粘着力の約5倍程度であることを特徴とする。
また、請求項1記載の汎用かつらにおいて、上記ヘア材は上記ベースにランダムに植え付けられることを特徴とする。
また、本願発明によるかつらの装着方法は、第2剥離層が積層されている部分(以下、「積層部位」という)に対応する第1剥離層を剥して露出された第2粘着層を頭部の該当部位に貼付するステップと、残余の第1剥離層を剥して上記積層部位以外の部分の第2粘着層を頭部に貼付するステップと、上記積層部位に対応する第2粘着層に1次シワ付けをするステップと、該1次シワ付けされた部分を隣接部分に接着するステップと、第2剥離層を剥して第1粘着層の上記積層部位を露出するステップと、上記第2粘着層の全部が頭部に貼付された状態で2次シワ付けをするステップと、上記2次シワ付けされた状態のままで上記第1粘着層をタンク層の上に貼付するステップと、上記2次シワ付けされた部分を根本付近から切除するステップとからなることを特徴とする。
また、本願発明によるカスタマイズかつらは、ベースと、該ベースに植え付けられたヘア材と、該ヘア材の根部側の面の全部に形成される第1粘着層と、タンク層と、皮膚に接着される第2粘着層と、第1剥離層と、第2剥離層とからなり、上記ベースは極薄かつ透湿性のフィルム状素材からなり、上記ヘア材は植付け基端となる根部を上記ベースの一面に密着させて設けるとともに、自由端部を他面側に現出させ、上記第1粘着層は粘着力が比較的強くかつゲル化の程度が比較的大なる性質の粘着剤からなり、上記第2粘着層は粘着力が比較的弱くかつゲル化の程度が比較的小なる性質の粘着剤からなり、上記タンク層は上記ベースと同一のフィルム状素材からなり、上記第1粘着層と上記第2粘着層とを上記タンク層を介して隣り合わせに設け、第1剥離層は上記第2粘着層の皮膚へ装着される側の全部の面に剥離可能に貼付され、第2剥離層は上記第1粘着層と上記タンク層の間の一部の面に積層されるとともに上記第1粘着層に剥離可能に貼付され、上記ベース、上記第1粘着層、上記第2剥離層、タンク層、第2粘着層及び上記第1剥離層の順に積層され実質的に3次元形状の多層構造体として形成され、上記タンク層に1次シワ付けにより1次シワが形成され、該1次シワが隣接部分に接着され、上記第1粘着層に2次シワ付けにより2次シワが形成され、該2次シワが根本付近から切除されることを特徴とする。
また、請求項7記載のカスタマイズかつらにおいて、上記第2剥離層が上記第1粘着層の後半部に形成されることを特徴とする。
また、請求項7又は請求項8記載のカスタマイズかつらにおいて、上記ヘア材は自由端部を引張状態において上記ベースに植え付けられることを特徴とする。
また、請求項7記載のカスタマイズかつらにおいて、上記第1粘着層の粘着力は上記第2粘着層の粘着力の約5倍程度であることを特徴とする。
また、請求項7記載のカスタマイズかつらにおいて、上記ヘア材は上記ベースにランダムに植え付けられることを特徴とする。
上記実施の形態によるかつらは、一旦特定ユーザの頭部形状にカスタマイズされると、頭部への装着が第2粘着層15の粘着力によるだけでなく、多層構造体が頭部へ嵌着状態となるため、この物理的な力も装着に寄与する。よって第2粘着層15の粘着力が比較的弱くても乃至多少弱くなっても、また装着面に多少のうぶ毛があっても、確実に装着することができ、不測の離脱を防止することができる。
シワ付けが1次と2次の2段に分かれ、しかも「2次シワ付け」はシワ付けされた部分がカットされる(切除ステップ)ので、多層構造体の表面に不要部分の突出がない。よってベースフィルムにしわ発生による「寄れ」が生じないので、ベース3に対する光の透過性が非常に良好となる。この結果、人体の皮膚とフィルムベース3の見分けが困難となり、より自然な見映え感となる。
2回目以降の装着、即ちカスタマイズかつら2の装着は、図15及び図16に示すように、かつらが3次元形状であるから多層構造体の中央部分4を下方に突出して行なうことになる。よって、皮膚への接着面を視認することができるから、非常に装着が容易となる。
従来のかつらにおいて、特定ユーザの頭部形状にカスタマイズするには、型取りをする工程、ベースを製造する工程、植毛をする工程等を経て早くても40日程度の日数を要していた。しかしながら、本願発明によるかつらは何れのユーザにも対応する2次元形状の汎用かつらとして予め製造しておき、現場において特定ユーザの頭部形状にカスタマイズすることができるから、即日に対応することができる。
まず、第2粘着層15はタンク層13の存在により略フラットな面となっている(図2B(C)参照)。しかも、タンク層13が透湿性のある素材からなるため、皮膚20に装着中発せられる汗等を吸収し、これにより根部による突出が益々軽減される。
上記ベース3にはヘア材5が植え付けられており、このヘア材5が一種の芯材として作用する。しかも、第1粘着層11は、ヘア材5の植え付けられた上記ベース3と、該ベース3と同一のフィルム状素材からなるタンク層13により積層接着され、サンドイッチ構造となっている。よって比較的強い粘着力を有する第1粘着層11による縮減力を規制するので、ベース3がくしゃくしゃに縮減するのを防止する。
汎用かつら1は、例えばベース3又はヘア材5が消耗するまで定期的に第2粘着層15を交換することにより再利用可能となる。リメイクの際に第2粘着層15は除去される。
タンク層13がベース3と同一のフィルム状素材からなり、かつ厚さがベース3と同一であるため、皮膚20に装着した際透過性が一層ある。よってベース3のてかりを防止し、かつらであることの見分けが困難となる効果が一層ある。この点につき、タンク層13がベース3と異素材であったり、厚さが過度に大であったりすると、透過性がアンバランスとなり、かつらであることの判別が容易となる難がある。
2 カスタマイズかつら
3 ベース
4 中央部分
5 ヘア材
7 根部
9 紫外線(UV)硬化剤
11 第1粘着層
13 タンク層
15 第2粘着層
16 1次しわ
17 第1剥離層
18 第2剥離層
19 2次しわ
20 皮膚
21 角質層
22 自毛
23 供給ピン
Claims (11)
- ベースと、該ベースに植え付けられたヘア材と、該ヘア材の根部側の面の全部に形成される第1粘着層と、タンク層と、皮膚に接着される第2粘着層と、第1剥離層と、第2剥離層とからなり、
上記ベースは極薄かつ透湿性のフィルム状素材からなり、
上記ヘア材は植付け基端となる根部を上記ベースの一面に密着させて設けるとともに、自由端部を他面側に現出させ、
上記第1粘着層は粘着力が比較的強くかつゲル化の程度が比較的大なる性質の粘着剤からなり、
上記第2粘着層は粘着力が比較的弱くかつゲル化の程度が比較的小なる性質の粘着剤からなり、
上記タンク層は上記ベースと同一のフィルム状素材からなり、
上記第1粘着層と上記第2粘着層とを上記タンク層を介して隣り合わせに設け、
第1剥離層は上記第2粘着層の皮膚へ装着される側の全部の面に剥離可能に貼付され、
第2剥離層は上記第1粘着層と上記タンク層の間の一部の面に積層されるとともに上記第1粘着層に剥離可能に貼付され、
上記ベース、上記第1粘着層、上記第2剥離層、タンク層、第2粘着層及び上記第1剥離層の順に積層され実質的に2次元形状の多層構造体として形成されることを特徴とする汎用かつら。 - 請求項1記載の汎用かつらにおいて、上記第2剥離層が上記第1粘着層の後半部に形成されることを特徴とする汎用かつら。
- 請求項1又は請求項2記載の汎用かつらにおいて、上記ヘア材は自由端部を引張状態において上記ベースに植え付けられることを特徴とする汎用かつら。
- 請求項1記載の汎用かつらにおいて、上記第1粘着層の粘着力は上記第2粘着層の粘着力の約5倍程度であることを特徴とする汎用かつら。
- 請求項1記載の汎用かつらにおいて、上記ヘア材は上記ベースにランダムに植え付けられることを特徴とする汎用かつら。
- 第2剥離層が積層されている部分(以下、「積層部位」という)に対応する第1剥離層を剥して露出された第2粘着層を頭部の該当部位に貼付するステップと、
残余の第1剥離層を剥して上記積層部位以外の部分の第2粘着層を頭部に貼付するステップと、
上記積層部位に対応する第2粘着層に1次シワ付けをするステップと、
該1次シワ付けされた部分を隣接部分に接着するステップと、
第2剥離層を剥して第1粘着層の上記積層部位を露出するステップと、
上記第2粘着層の全部が頭部に貼付された状態で2次シワ付けをするステップと、
上記2次シワ付けされた状態のままで上記第1粘着層をタンク層の上に貼付するステップと、
上記2次シワ付けされた部分を根本付近から切除するステップとからなることを特徴とするかつらの装着方法。 - ベースと、該ベースに植え付けられたヘア材と、該ヘア材の根部側の面の全部に形成される第1粘着層と、タンク層と、皮膚に接着される第2粘着層と、第1剥離層と、第2剥離層とからなり、
上記ベースは極薄かつ透湿性のフィルム状素材からなり、
上記ヘア材は植付け基端となる根部を上記ベースの一面に密着させて設けるとともに、自由端部を他面側に現出させ、
上記第1粘着層は粘着力が比較的強くかつゲル化の程度が比較的大なる性質の粘着剤からなり、
上記第2粘着層は粘着力が比較的弱くかつゲル化の程度が比較的小なる性質の粘着剤からなり、
上記タンク層は上記ベースと同一のフィルム状素材からなり、
上記第1粘着層と上記第2粘着層とを上記タンク層を介して隣り合わせに設け、
第1剥離層は上記第2粘着層の皮膚へ装着される側の全部の面に剥離可能に貼付され、
第2剥離層は上記第1粘着層と上記タンク層の間の一部の面に積層されるとともに上記第1粘着層に剥離可能に貼付され、
上記ベース、上記第1粘着層、上記第2剥離層、タンク層、第2粘着層及び上記第1剥離層の順に積層され実質的に3次元形状の多層構造体として形成され、
上記タンク層に1次シワ付けにより1次シワが形成され、該1次シワが隣接部分に接着され、
上記第1粘着層に2次シワ付けにより2次シワが形成され、該2次シワが根本付近から切除されることを特徴とするカスタマイズかつら。 - 請求項7記載のカスタマイズかつらにおいて、上記第2剥離層が上記第1粘着層の後半部に形成されることを特徴とするカスタマイズかつら。
- 請求項7又は請求項8記載のカスタマイズかつらにおいて、上記ヘア材は自由端部を引張状態において上記ベースに植え付けられることを特徴とするカスタマイズかつら。
- 請求項7記載のカスタマイズかつらにおいて、上記第1粘着層の粘着力は上記第2粘着層の粘着力の約5倍程度であることを特徴とするカスタマイズかつら。
- 請求項7記載のカスタマイズかつらにおいて、上記ヘア材は上記ベースにランダムに植え付けられることを特徴とするカスタマイズかつら。
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