JP5485324B2 - ゴブ監視処理方法およびゴブ生成装置 - Google Patents

ゴブ監視処理方法およびゴブ生成装置 Download PDF

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Description

この発明は、溶融ガラス導出機構より導出されて垂れ下がった溶融ガラスをカッター機構により切断して「ゴブ」と称される溶融ガラスの塊を生成するためのゴブ生成装置に関するもので、この発明は、特に、カッター機構による切断動作時にカッター機構の刃に溶融ガラス中の異物が噛み込むことに起因して発生するゴブの生成不良を監視するのに適用されるゴブ監視処理方法に関する。
従来、その種のゴブ生成装置は、図8に示すように、溶融ガラスGを下方へ導出させる溶融ガラス導出機構1と、溶融ガラス導出機構1より導出されて垂れ下がった溶融ガラスGを切断してゴブgを生成するカッター機構2とを備えたものである。生成されたゴブgは落下し、ゴブ案内機構3により案内されて製びん機9の複数のセクション(図示ではS1〜S10の10セクション)へ導かれる。ゴブ案内機構3は、ゴブgを各セクションに分配するためのスクープ30と、スクープ30から受け渡されたゴブgを各セクションの金型へ導くトラフ31およびデフレクター32とを含んでいる。なお、図中、33はゴブgを分配するためにスクープ30を回動させるサーボモータ、90は各セクションで製造されたガラスびんを次工程へ搬送するコンベヤである。
溶融ガラス導出機構1は、図9に示すように、溶融ガラスGを溜めるスパウト10の底部にオリフィス11が設けられるとともに、スパウト10の内部に溶融ガラスGをオリフィス11より押し出すためのプランジャ12が上下動可能に配備されたものである。プランジャ12が上死点から下降するとき、その下降に伴ってスパウト10内の溶融ガラスGがオリフィス11より導出されて柱状に垂れ下がる。プランジャ12が下死点に達し、上昇に転じるとカッター機構2が作動し、シャーブレード20A,20Bが往復動することによりオリフィス11より垂れ下がった溶融ガラスGが切断され、ゴブgが生成される(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2011/118616号
ところで、溶融ガラスG中には、溶解窯やフォアハースを構成する煉瓦の欠け、ガラス原料の未溶解物、原料カレットに含まれる陶磁器などの異物が含まれている。オリフィス11より垂れ下がった溶融ガラスGをカッター機構2で切断するとき、図10に示すように、その切断箇所に異物sが存在していると、その異物sがカッター機構2のシャーブレード20A,20Bに噛み込んで溶融ガラスGが切断しきれないことがある。このような場合、溶融ガラスGが線状に伸びて、ゴブgと繋がった状態(この状態を「糸引き状態」といい、図中、pで示す。)を生じさせる。
この糸引き状態pが生じると、その後、その糸状に伸びたガラスがゴブgの荷重で寸断され、ゴブgと一体に落下するが、糸引き状態の発生によってゴブgの落下タイミングが通常時より遅延し、金型にゴブgが導入されるタイミングが遅れるため、ガラスびんの成形に支障が生じ、トラブル発生の要因となる。また、ゴブgに伴われる糸状のガラスが、トラフ31やデフレクター32の内部でゴブgから分断されると、その後にトラフ31などを通過するゴブgの表面に付着し、そのゴブgによって成形されるガラスびんに欠陥を生じさせるおそれがある。
この発明は、上記の問題に着目してなされたもので、カッター機構による切断動作時に溶融ガラス中の異物がカッター機構の刃に噛み込むことに起因して発生する糸引き状態を監視することにより、成形時のトラブルの発生などを防止したゴブ監視処理方法、およひその方法が実施されたゴブ生成装置を提供することを目的とする。
この発明によるゴブ監視処理方法は、溶融ガラス導出機構より導出されて垂れ下がった溶融ガラスをサーボモータ(例えばACサーボモータ)を駆動源とするカッター機構により切断してゴブを生成するゴブ生成装置において、前記サーボモータの負荷状態を監視することにより前記カッター機構の切断動作時にカッター機構の刃に溶融ガラス中の異物が噛みこんだかどうかを判断し、刃に異物が噛み込んだと判断したとき、その切断動作により生成されたゴブと次の切断動作により生成されるゴブとを破棄するようにしたことを特徴とする。
上記のゴブ生成装置において、切断動作時にカッター機構の刃に溶融ガラス中の異物が噛み込んで異物を切断しきれないとき、糸引き状態が生ずるものであり、このときサーボモータの負荷状態は大きくなり、トルクや負荷電流が増大する。このサーボモータの負荷状態を監視することにより、カッター機構の刃に異物が噛み込んで糸引き状態が生じているかどうかを判断することができる。もし、カッター機構の刃に異物が噛み込んだと判断されると、その切断動作により生成されたゴブは破棄され、そのゴブが金型に導入されないので、ゴブの落下タイミングの遅延に起因する成形時のトラブルは発生しない。また、その切断動作により生成されたゴブと次の切断動作により生成されるゴブとが破棄されるので、ゴブに伴われた糸状のガラスがトラフなどの内部でゴブから分断されてその後にトラフなどを通過するゴブに付着するようなことがなく、成形されるガラスびんに欠陥を生じさせない。
この発明によるゴブ生成装置は、溶融ガラスを導出させる溶融ガラス導出機構と、駆動源としてサーボモータを含み溶融ガラス導出機構より導出されて垂れ下がった溶融ガラスを切断してゴブを生成するカッター機構と、生成されたゴブをガラス製品成形用の金型へ導くゴブ案内機構とから成るものであり、前記カッター機構による切断動作時にカッター機構の刃に溶融ガラス中の異物が噛み込んだかどうかを前記サーボモータのトルクまたは負荷電流によって監視する監視制御装置と、監視制御装置によりカッター機構の刃に溶融ガラス中の異物が噛み込んだと判断されたときその切断動作により生成されたゴブと次の切断動作により生成されるゴブとがガラス製品成形用の金型へ導かれないように破棄するゴブ破棄機構とを有している。
上記した構成のゴブ生成装置において、溶融ガラス導出機構より溶融ガラスが導出されて垂れ下がったとき、サーボモータの駆動によってカッター機構の刃が動作し、溶融ガラスが切断されてゴブが生成される。監視制御装置は、カッター機構による切断動作時にカッター機構の刃に溶融ガラス中の異物が噛み込んだかどうかをサーボモータのトルクまたは負荷電流によって監視しており、カッター機構の刃に溶融ガラス中の異物が噛み込んだと判断したとき、糸引き状態が生じているので、その切断動作により生成されたゴブと次の切断動作により生成されるゴブとがガラス製品成形用の金型へ導かれないようにゴブ破棄機構により破棄される。
この発明の好ましい実施態様においては、前記監視制御装置は、カッター機構による切断動作時に前記サーボモータのトルクまたは負荷電流の値をサンプリングし、そのサンプリング値が所定のしきい値を超えるとき、カッター機構の刃に溶融ガラス中の異物が噛み込んだと判断するものである。
この発明の上記した構成において、前記ゴブ案内機構は、ゴブを複数のセクションに分配するためのスクープと、スクープから受け渡されたゴブを各セクションの金型へ導くトラフおよびデフレクターとを含むものであり、前記ゴブ破棄機構は、スクープの入口部を閉鎖することが可能なシャッターをシリンダ機構により往復動させるよう構成することができる。
この実施態様において、通常時はゴブ破棄機構のシャッターはスクープの入口部を開放しており、生成されたゴブはスクープに導入されてトラフに受け渡され、トラフからデフレクターを経ていずれかのセクションの金型へ導かれる。カッター機構の刃に溶融ガラス中の異物が噛み込んだと判断されたとき、ゴブ破棄機構のシリンダ機構が駆動してシャッターによりスクープの入口部が閉鎖されるので、生成されたゴブはスクープに導入されずに破棄される。
この発明によれば、カッター機構による切断動作時に溶融ガラス中の異物がカッター機構の刃に噛み込むことに起因して発生する糸引き状態を監視するので、その糸引き状態の発生に起因する成形時のトラブルの発生を防止することができる。また、糸状のガラスがトラフやデフレクター内でゴブから分断されて残ることがないので、その後にトラフなどを通過するゴブに付着することがなく、成形されるガラス製品に欠陥を生じさせない。
この発明の一実施例であるゴブ生成装置の概略構成を示す説明図である。 カッター機構の構成例を示す平面図である。 この発明の一実施例であるゴブ生成装置の電気的な構成を示すブロック図である。 サーボ駆動制御装置の回路構成例を示すブロック図である。 ACサーボモータの負荷波形の具体例を示す説明図である。 カッター機構による切断動作時のACサーボモータの負荷波形を拡大して示す説明図である。 制御部による監視制御の流れを示すフローチャートである。 製びん設備の概略構成を示す説明図である。 ゴブ生成装置の概略構成を示す説明図である。 ゴブ生成時に発生した糸引き状態を示す説明図である。
図1〜図7は、この発明のゴブ監視処理方法を実施するためのゴブ生成装置の一実施態様を示すが、この発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、また、この実施の形態によってこの発明の範囲が制限されるものでもない。
図示のゴブ生成装置は、製びん機9の複数のセクションに配設された各金型91へ順次供給するためのゴブgを生成するもので、図1に示すように、溶融ガラスGを導出させる溶融ガラス導出機構1と、溶融ガラス導出機構1より導出されて柱状に垂れ下がった溶融ガラスGをシャーブレード20A,20Bにより切断してゴブgを生成するカッター機構2と、生成されたゴブgを製びん機9の金型91へ導くゴブ案内機構3とを備えている。
溶融ガラス導出機構1は、図示しないガラス溶融炉より導かれた溶融ガラスGを溜めるスパウト10を備え、このスパウト10の底部中央に溶融ガラスGを下方へ導出させるオリフィス11が形成されたものである。スパウト10の内部にはプランジャ12およびチューブ13がそれぞれ上下動可能に配備されている。チューブ13はゴブgの重量を制御するためのもので、チューブ13の上下動によりオリフィス11より導出される溶融ガラスGの量が変わり、ゴブgの重量が変化する。プランジャ12はオリフィス11より溶融ガラスGを押し出すとともにゴブgの形状を設定するためのものである。プランジャ12の下降によって溶融ガラスGがオリフィス11から押し出されて垂れ下がり、プランジャ12の上昇によって垂れ下がった溶融ガラスGがオリフィス11より吸い込まれるので、プランジャ12の上下動に対して、溶融ガラスGを切断するタイミングやその切断位置によってゴブgの形状が決まる。
カッター機構2は、オリフィス11より導出されて柱状に垂れ下がった溶融ガラスGを2枚のシャーブレード20A,20Bを往復動させて切断するものであり、オリフィス11の直下に配置されている。図1には、オリフィス11から導出されて垂れ下がった溶融ガラスGがカッター機構2により切断された直後の状態が示してあり、プランジャ12が下死点に達した後に上昇に転じた直後の所定のタイミングでカッター機構2を作動させている。なお、カッター機構2のシャーブレード20A,20Bはオリフィス11へ接近する方向およびオリフィス11から離れる方向へ変位させることが可能である。また、切断時の溶融ガラスGの振れは、シャーブレード20A,20Bの下方に配置されたガイド部材23により規制され、ゴブgの落下姿勢が整えられる。
この実施例のカッター機構2は、図2に示すように、開閉動作が可能な2本のアーム21A,21Bの先端にそれぞれシャーブレード20A,20Bが互いに向き合うように取り付けられたものである。なお、図示のものは、ゴブgを同時に2個生成するためにシャーブレード20A,20Bを2個づつ設けたものであるが、1個づつ設けたものであってもよい。各アーム21A,21Bが基端部を中心として閉じる方向へ回動すると、シャーブレード20A,20Bが上下に重なって刃先が相対する方向へ進み、これにより、オリフィス11より柱状に垂れ下がった溶融ガラスGが切断されて所定の長さLを有するゴブgが生成される。各アーム21A,21BはACサーボモータ5を駆動源とするカッター駆動機構22により駆動される。ACサーボモータ5は後述するモータ駆動制御装置6(図3に示す。)によって駆動が制御される。
この実施例のカッター機構2は、各アーム21A,21Bの往復回動と一体にシャーブレード20A,20Bが所定の角度だけ往復動する方式のものであるが、これに代えて、互いに向き合った状態のシャーブレードを直線状に往復動させる方式のものを用いることもできる。
生成されたゴブgは直立姿勢で下方へ落下し、ゴブ案内機構3により案内されて製びん機9のいずれかのセクションの金型91へ導かれる。ゴブ案内機構3は、ゴブgを各セクションに分配するためのスクープ30と、スクープ30から受け渡されたゴブgを各セクションの金型91へ導くためのトラフ31およびデフレクター32とを含んでいる。
前記スクープ30の入口部30aの上方位置には、スクープ30の入口部30aを閉鎖して生成不良のゴブgを破棄するためのゴブ破棄機構4が配置されている。図示例のゴブ破棄機構4はスクープ30の入口部30aを閉鎖することが可能なシャッター41をシリンダ機構42により往復動させる構成のものである。カッター機構2による切断動作時にシャーブレード20A,20Bに溶融ガラスG中の異物が噛み込み、前記した糸引き状態が生じたことがモータ駆動制御装置6(図3に示す)により判断されたとき、糸引き状態に起因する生成不良のゴブgがゴブ案内機構3によって金型91へ導かれないようにシリンダ機構42によりシャッター41を閉動作させる。
図3は、ゴブ生成装置の電気的な構成を示している。同図中、ゴブ案内制御装置7は、モータ駆動制御装置6よりゴブ破棄信号jを受けたとき、電磁弁44を開動作させてゴブ破棄機構4のシリンダ機構42へ圧力空気を送り、シリンダロッド43を前進させてシャッター41を閉動作させる。この実施例のシリンダ機構42は、復帰バネが組み込まれたものであり、シリンダ室より圧力空気を抜くと、バネ力でシリンダロッド43が後退してシャッター41が開動作する。また、ゴブ案内制御装置7は、図示しないタイミング回路よりタイミング信号を受けてACサーボモータ35を駆動させ、スクープ駆動機構36を所定の角度だけ回動させてスクープ30をいずれかのトラフ31と連通させる。
モータ駆動制御装置6は、図4に示すように、制御部61と電源部62と負荷検出器65とで構成されている。電源部62は、ACサーボモータ5に電源を供給するためのもので、コンバータ回路63とインバータ回路64とを含んでいる。コンバータ回路63は商用電源を整流して一旦直流電源に変換する。インバータ回路64は制御部61からのドライブ信号Dに基づいて、直流電源をACサーボモータ5を駆動するのに必要な周波数の3相交流電圧に変換し、ACサーボモータ5へ出力する。負荷検出器65はACサーボモータ5のトルクまたは負荷電流を検出し、その検出値Iを制御部61へフィードバックする
制御部61は、図示していないが、CPUおよびメモリを含むマイクロプロセッサにより構成されており、エンコーダー66よりACサーボモータ5のロータの位置および速度をフィードバックし、カッター機構2のシャーブレード20A,20Bの開度が指令値となるようにACサーボモータ5を制御する。また、制御部61は、上記の駆動制御部としての機能に加えて監視制御部としての機能を有しており、カッター機構2による切断動作時にシャーブレード20A,20Bに溶融ガラスG中の異物sが噛み込んで溶融ガラスGとゴブgとが繋がった前記の糸引き状態が生じたかどうかをACサーボモータ5のトルクまたは負荷電流により監視する。
駆動制御部としての制御部61は、エンコーダー66からの信号Zに基づいてACサーボモータ5の速度を取得し、その速度と速度基準Fとを比較してACサーボモータ5の負荷指令値を算出し、負荷検出器65による検出値Iと比較して、インバータ回路64へドライブ信号Dを与える。
前記監視制御部としての制御部61は、カッター機構2による切断動作時にACサーボモータ5のトルクまたは負荷電流を一定周期でサンプリングし、そのサンプリングした値が所定のしきい値THを超えるとき、カッター機構2のシャーブレード20A,20Bに溶融ガラスG中の異物sが噛み込んで前記の糸引き状態が生じたと判断する。糸引き状態が生ずると、その切断動作により生成されるゴブgと次の切断動作により生成されるゴブgとに糸状のガラスが一体に付着するので、シャーブレード20A,20Bに溶融ガラスG中の異物sが噛み込んだと判断したとき、制御部61は、その切断動作により生成されたゴブgと次の切断動作により生成されるゴブgとを破棄するためのゴブ破棄信号jを生成してゴブ案内制御装置7へ出力する。なお、図3において、操作盤68はカッター機構2を駆動したり停止したりするために係員により操作されるものである。
図5は、横軸の時間に対するACサーボモータ5の負荷の変化(同図においてはトルク値の変化)を示している。図中、i1〜i8は複数個(図示例では8個)のゴブg1〜g8が次々に生成されたときのACサーボモータ5のトルク値を示している。図示例の場合、5個目のゴブg5が生成されたとき、カッター機構2のシャーブレード20A,20Bに溶融ガラスG中の異物sが噛み込んで糸引き状態が生じたもので、シャーブレード20A,20Bに異物sが噛み込んで異物sが切断しきれない状態のとき、ACサーボモータ5に大きなトルク(図中、xで示す。)がかかっている。この場合、5個目のゴブg5と6個目のゴブg6の一方に切断しきれなかった異物sが、両方に糸引き状態のものが寸断したことによる糸状のガラスが、それぞれ一体に付着しているので、これらのゴブg5,g6は生成不良のものとして破棄される。
図6(1)は、カッター機構2による正常な切断動作時のACサーボモータ5の負荷波形(同図においてはトルク波形)を示し、図6(2)は、シャーブレード20A,20Bに溶融ガラスG中の異物sが噛み込んで糸引き状態が生じたときのACサーボモータ5の負荷波形を示している。カッター機構2のシャーブレード20A,20Bに異物sが噛み込んで異物sが切断しきれない状態のとき、ACサーボモータ5には、図6(2)においてxで示すような、大きなトルクがかかっている。同図中、THはACサーボモータ5の負荷状態が正常であるかどうかを判別するために設定されるしきい値を示しており、図6(2)では、このしきい値THを超えるトルクがかかっている。
上記のしきい値THは、図3に示されるパソコン67によって設定されるもので、係員は、パソコン67の表示画面上に上記したACサーボモータ5の負荷波形を表示させつつキーボードを操作し、しきい値THの設定や調整を行う。この設定されたしきい値THはモータ駆動制御装置6の制御部61のメモリに記憶される。
図7は、制御部61のCPUによる監視制御の流れを示している。図中、「ST」は「STEP」の略であり、監視制御の流れにおける各手順を示す。
同図のST1では、上記のしきい値THの設定が行われたかどうかを判定しており、その判定が「YES」であれば、つぎのST2で、ACサーボモータ5の負荷状態の監視を開始するかどうかが判定される。溶融ガラス導出機構1のスパウト10内の溶融ガラスGがオリフィス11より導出されて柱状に垂れ下がり、カッター機構2が動作を開始すると、ST2の判定が「YES」となり、制御部61のCPUは負荷検出器65により検出された負荷の値をサンプリングし、前記のしきい値THと比較する(ST3,4)。もし、負荷の値がしきい値TH以下であれば、ST5の判定が「NO」であり、以下、同様のサンプリング処理(ST3)および比較処理(ST4)が実行される。
カッター機構2のシャーブレード20A,20Bが往復動する所定の期間、上記のサンプリング処理が一定周期で繰り返し実行されるが、切断完了に至るまで負荷の値がしきい値THを超えなければ、ST6の判定が「YES」となる。この時点では後述する異物検出フラグFはセットされていないから、次のST11の判定も「NO」となり、次のカッター機構2による切断動作の開始に待機する(ST2)。今回のカッター機構2による切断動作では、シャーブレード20A,20Bに異物が噛み込むことによる糸引き状態は生じなかったので、生成されたゴブgは正常なものとしてスクープ30、トラフ31、およびデフレクター32を経て製びん機9の金型91へ導かれる。
いま、カッター機構2による切断動作において、シャーブレード20A,20Bが往復動する所定の期間において、ACサーボモータ5の負荷が増大して、サンプリングされた負荷の値がしきい値THを超えたとき、シャーブレード20A,20Bに異物が噛み込んで糸引き状態が生じたと判断され、ST5の判定が「YES」となってST7へ進み、異物検出フラグFがセットされているかどうかが判断される。この異物検出フラグFは、負荷の値がしきい値THを超えたときに制御部61のメモリにセットされるもので、この時点ではいまだ異物検出フラグFはセットされていないから、ST7の判定は「NO」であり、つぎのST8において異物検出フラグFがセットされる。
つぎのST9では、制御部61のCPUは、ゴブ破棄信号jを生成し、生成不良のゴブgを破棄するタイミング、すなわち、ゴブ破棄機構4を動作させるタイミングを演算した後、そのタイミングでゴブ破棄信号jを出力する(ST10)。なお、ゴブ破棄機構4の動作タイミングは、例えば、ゴブgが生成されて落下するタイミングを光電センサなどで検出し、その検出信号出力があったときからゴブgがスクープ30の入口に達するのに要する時間を加えることにより得ることができる。
今回のカッター機構2による切断動作において、シャーブレード20A,20Bに異物が噛み込んで糸引き状態が生じたので、ゴブ破棄機構4が作動し、生成不良のゴブgはスクープ30の入口部30aの手前で破棄され、製びん機9の金型91へ導かれない。
つぎのカッター機構2による切断動作において、ACサーボモータ5の負荷の値がしきい値TH以下のままであった場合、ST5の判定が「NO」、ST6の判定が「YES」となり、つぎのST11において異物検出フラグFがセットされた状態にあるかどうかが判定される。この場合、前回の切断動作においてACサーボモータ5の負荷の値がしきい値THを超えて異物検出フラグFがセットされているので、ST11の判定は「YES」となり、ST12でゴブ破棄信号jが生成されるともに、生成不良のゴブgを破棄するタイミング、すなわち、ゴブ破棄機構4を動作させるタイミングが演算された後、そのタイミングでゴブ破棄信号jが出力された後(ST13)、異物検出フラグFがリセットされる(ST14)。
1 溶融ガラス導出機構
2 カッター機構
3 ゴブ案内機構
4 ゴブ破棄機構
5 ACサーボモータ
6 モータ駆動制御装置
30 スクープ
31 トラフ
32 デフレクター
61 制御部

Claims (4)

  1. 溶融ガラス導出機構より導出されて垂れ下がった溶融ガラスをサーボモータを駆動源とするカッター機構により切断してゴブを生成するゴブ生成装置において、前記サーボモータの負荷状態を監視することにより前記カッター機構の切断動作時にカッター機構の刃に溶融ガラス中の異物が噛みこんだかどうかを判断し、刃に異物が噛み込んだと判断したとき、その切断動作により生成されたゴブと次の切断動作により生成されるゴブとを破棄するようにしたことを特徴とするゴブ監視処理方法。
  2. 溶融ガラスを導出させる溶融ガラス導出機構と、駆動源としてサーボモータを含み溶融ガラス導出機構より導出されて垂れ下がった溶融ガラスを切断してゴブを生成するカッター機構と、生成されたゴブをガラス製品成形用の金型へ導くゴブ案内機構とから成るゴブ生成装置において、前記カッター機構による切断動作時にカッター機構の刃に溶融ガラス中の異物が噛み込んだかどうかを前記サーボモータのトルクまたは負荷電流によって監視する監視制御装置と、監視制御装置によりカッター機構の刃に溶融ガラス中の異物が噛み込んだと判断されたときその切断動作により生成されたゴブと次の切断動作により生成されるゴブとがガラス製品成形用の金型へ導かれないように破棄するゴブ破棄機構とを有して成るゴブ生成装置。
  3. 前記監視制御装置は、カッター機構による切断動作時に前記サーボモータのトルクまたは負荷電流の値をサンプリングし、そのサンプリング値が所定のしきい値を超えるとき、カッター機構の刃に溶融ガラス中の異物が噛み込んだと判断するものである請求項2に記載されたゴブ生成装置。
  4. 前記ゴブ案内機構は、ゴブを複数のセクションに分配するためのスクープと、スクープから受け渡されたゴブを各セクションの金型へ導くトラフおよびデフレクターとを含み、前記ゴブ破棄機構は、スクープの入口部を閉鎖することが可能なシャッターをシリンダ機構により往復動させるよう構成されて成る請求項2に記載されたゴブ生成装置。
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