JP5484984B2 - 電線固定具及びワイヤハーネスの製造方法 - Google Patents

電線固定具及びワイヤハーネスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動車等に用いられるワイヤハーネスの製造に用いられる電線固定具と、その電線固定具を用いたワイヤハーネスの製造方法とに関する。
ワイヤハーネスの製造には、それぞれ前工程で複数のサブハーネスを別個に組み立て、後工程で複数のサブハーネスを組み合わせて1つのワイヤハーネスを組み立てる方法がよく採用されている。例えば特許文献1には、車種や仕様等によって対応するワイヤハーネスが異なることに鑑み、常設電装装備の信号回路を含む回路群からなる共用回路(共通サブハーネス)と、オプションとなる電装システムの回路群からなる専用回路(オプションサブハーネス)とを別々に形成しておき、複数の作業台上で共用回路と専用回路とのそれぞれのサブハーネスを順番に組み合わせて所望のワイヤハーネスを製造する方法が開示されている。
また、特許文献2にも、全車種で共用されるベース回路部分(共通サブハーネス)と、車種に応じて相違するアドオン回路部分(オプションサブハーネス)とをそれぞれ別の作業台上で組み立てた後、ベース回路部分とアドオン回路部分とを重ねて結束してワイヤハーネスを製造する方法が開示されている。
さらに、特許文献3にも、ベース回路を集合した共通サブハーネスと、特定の回路を集合したオプションサブハーネスとに分けて生産し、これらのサブハーネスを選択的に組み合わせてワイヤハーネスを製造する方法が開示されている。
特許第2929838号公報 特開2004−355941号公報 特開2003−59354号公報
ところで、このようなサブハーネスの組立は、所定位置に例えばU字状の電線受け治具を立設させた組立作業台が用いられる。すなわち、サブハーネスを電線受け治具に通して結束やコネクタの接続作業等を行うものであるが、特にオプションサブハーネスにおいては、特許文献2にも開示のように、オプションサブハーネス用の組立作業台上において、後工程で共通サブハーネスと結束しない部分を構成する電線を電線受け治具に通して布線する一方、共通サブハーネスと結束する部分を2つの電線受け治具間に垂らした状態で組み立てて結束し、このオプションサブハーネスを共通サブハーネス用の組立作業台上で共通サブハーネスに重ねて配索して結束する手順となる。
しかし、オプションサブハーネスの位置決めは電線受け治具に載せるのみであるため、作業中に共通サブハーネスとの結束部分と非結束部分との境界がずれるおそれがある。従って、そのまま組み立てたオプションサブハーネスを共通サブハーネスに重ね合わせると、互いの結束部分に寸法のずれが生じ、仕様に合致せず不良となってしまう。
そこで、本発明は、このように前工程でサブハーネスを個別に組み立てて後工程で重ね合わせて結束する製造工程においても、サブハーネス同士の重ね合わせをずれのない高い寸法精度で行うことができる電線固定具及びワイヤハーネスの製造方法を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、電線固定具であって、ワイヤハーネスの組立作業台に立設した電線受け治具が挿脱可能で、且つ電線受け治具の挿入状態で電線受け治具に保持させる電線を上面にセット可能な電線載置部と、その電線載置部に係脱可能で、係止状態で電線載置部との間で電線を挟持する電線押さえ部とを備え、電線載置部と電線押さえ部とで電線を挟持したまま電線受け治具へ着脱可能としてなることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、電線押さえ部を電線載置部の端部にヒンジ結合すると共に、電線押さえ部に、電線載置部に電線受け治具を挿入した状態で電線受け治具との干渉を回避して電線載置部へ係脱可能とする逃げ部を設けたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、電線押さえ部における電線の挟持側の面に、電線が貫通する湾曲状の凹部を形成して、当該凹部に、電線を弾性的に押圧する押さえ板を設けたことを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、ベース回路を形成する共通サブハーネスと、オプション回路を形成するオプションサブハーネスとを互いに結束してなるワイヤハーネスの内、オプションサブハーネスを、共通サブハーネスとの結束部分と非結束部分との境界位置に電線受け治具を立設した第1の組立作業台において組み立てる一方、共通サブハーネスを、オプションサブハーネスとの結束部分と非結束部分との境界位置に電線受け治具を立設した第2の組立作業台において組み立てて、組み立てたオプションサブハーネスを第2の組立作業台上で組み立てた共通サブハーネスに重ね合わせて結束部分同士を結束するワイヤハーネスの製造方法であって、
第1の組立作業台において、境界位置の電線受け治具に請求項1乃至3の何れかに記載の電線固定具を取り付けてオプションサブハーネスを挟持させた状態でオプションサブハーネスを組み立て、共通サブハーネスへの重ね合わせの際には、第1の組立作業台の電線受け治具からオプションサブハーネスを電線固定具ごと抜き外して、当該電線固定具を第2の組立作業台における境界位置の電線受け治具に取り付けて、オプションサブハーネスと共通サブハーネスとの結束を行うことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4の構成において、第2の組立作業台において、境界位置の電線受け治具に請求項1乃至3の何れかに記載の電線固定具を設けて共通サブハーネスを挟持させた状態で共通サブハーネスを組み立て、オプションサブハーネスの重ね合わせの際には、オプションサブハーネス側の電線固定具を共通サブハーネス側の電線固定具の上に重ねて電線受け治具に取り付けることを特徴とするものである。
請求項1及び4に記載の発明によれば、オプションサブハーネスと共通サブハーネスとをそれぞれ前工程で個別に組み立てて後工程で両者を重ね合わせて結束する製造工程であっても、サブハーネス同士の重ね合わせをずれのない高い寸法精度で行うことができ、品質の良好なワイヤハーネスを製造することができる。また、オプションサブハーネスが第1の組立作業台上で適正に位置決めされることで、従来後工程で行っていた分岐の処理や保護材の装着作業等を前工程で行えることになり、前工程と後工程での作業負荷の偏りの分散にも繋がる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、電線固定具を電線受け治具に取り付けた状態で電線押さえ部を開閉してオプションサブハーネス等の挟持及び解除が可能となり、電線固定具の使い勝手が良好となる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、オプションサブハーネス等に過度の負荷を加えることなく適度な力でオプションサブハーネス等を固定して電線固定具と一体化させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の効果に加えて、共通サブハーネスの組み立てにも電線固定具を用いたことで、共通サブハーネスも電線固定具によって適正に位置決めされ、オプションサブハーネスとの重ね合わせをより簡単且つ正確に行うことができる。
電線固定具の斜視図である。 押さえ板を設けた電線固定具の斜視図である。 電線載置部上に電線束をセットした電線固定具の斜視図である。 電線束を挟持した電線固定具の斜視図である。 電線受け治具に電線固定具を取り付けた状態の斜視図である。 電線受け治具に複数の電線固定具を取り付けた状態の斜視図である。 共通サブハーネスの組立作業台の斜視図である。 電線固定具の取り外し状態を示す斜視図である。 電線固定具の取り外し状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の電線固定具の一例を示すもので、この電線固定具(以下単に「固定具」という。)1は、電線載置部2と、その電線載置部2の短辺にヒンジ4で結合される電線押さえ部3とからなり、例えば合成樹脂で一体形成される。
電線載置部2は、四角板状で、後述する電線受け治具の一対の支持棒が貫通可能な一対の透孔5,5が形成されて、ヒンジ4と反対側の長手方向の端部で下面側には切欠部6が形成されている。
また、電線押さえ部3は、電線載置部2と同じ四角形の外形を有して中央に逃げ部となる長手方向の四角孔7が形成される枠状で、ヒンジ4と反対側の長手方向の端部には、固定具1の折り畳み状態で電線載置部2の切欠部6に係止する係止爪8が突設されている。
さらに、係止爪8の突設部分を除く電線押さえ部3の上面には、底面が凹状に湾曲する凹部9が形成されて、この凹部9の長手方向の両端内面に、係止孔10がそれぞれ形成されている。
この係止孔10を利用して、凹部9に押さえ板が着脱可能となっている。すなわち、図2に示すように、押さえ板11は、長手方向の両端を除いた上面にゴム12等の摩擦の大きい材料を接着した四角板で、凹部9に合わせて弾性変形させて両端を係止孔10にそれぞれ差し込み係止することで、凹部9上を架設する格好で装着される。この押さえ板11にも支持棒が貫通可能な一対の透孔13,13が形成されている。なお、四角孔7は平面視で透孔13,13が収まる長さで形成されている。
以上の如く構成された固定具1は、図3に示すように、ワイヤハーネスを構成するサブハーネス等の電線束14を電線載置部2へ交差状にセットした後、押さえ板11を装着した電線押さえ部3をヒンジ4を中心に回転させ、電線載置部2に重ねて係止爪8を切欠部6に係止させる。すると、図4に示すように、電線束14は下側の電線載置部2と上側の電線押さえ部3とで挟持されて固定具1に固定される。このとき、電線載置部2上の電線束14は電線押さえ部3の凹部9内に収まるため、電線束14が潰れることはないし、弾性変形する押さえ板11によって適度に押圧されるため、長手方向に引っ張られても固定具1から簡単に抜けることはない。また、重ねた状態で電線載置部2の透孔5と押さえ板11の透孔13とは四角孔7を介して上下方向に一致する。
次に、この固定具1を用いたワイヤハーネスの製造方法について説明する。
基本的な手順は先の背景技術で説明した内容と同じで、共通サブハーネスとオプションサブハーネスとにそれぞれ対応した組立作業台が用いられ、電線受け治具に電線を通して結束やコネクタの接続作業等が行われる(前工程)。また、オプションサブハーネスの組立作業台(第1の組立作業台)において、後工程で共通サブハーネスと結束しない部分を構成する電線を電線受け治具に通して布線する一方、共通サブハーネスと結束する部分を2つの電線受け治具間に垂らした状態で組み立てて結束することになる。
このとき、オプションサブハーネスの組立作業台においては、共通サブハーネスとの結束部分と非結束部分の境界となる2つの電線受け治具に、予め固定具1を、電線押さえ部3を開いた図2の状態で、電線載置部2の透孔5,5に、図5に示すような電線受け治具20の支持棒21,21を貫通させておく。よって、ここに布線されるオプションサブハーネス22は、電線受け治具20に支持される電線載置部2上に布線されることになる。
この状態で、電線押さえ部3を回転させて支持棒21,21を押さえ板11の透孔13,13に貫通させると共に、電線載置部2に重ねて係止爪8を切欠部6に係止させれば、図5に示すように、オプションサブハーネス22は共通サブハーネスとの結束部分と非結束部分との境界位置となる2つの電線受け治具(図5では一方のみ示している。)20でそれぞれ固定具1によって固定される。このとき、固定具1には支持棒21,21が直交状に貫通しているので、固定具1がオプションサブハーネス22の長手方向にずれることがない。なお、このように先に電線載置部2に支持棒21,21を貫通させた状態でも、電線押さえ部3には長手方向に四角孔7が形成されているので、支持棒21,21に干渉なく折り畳むことができる。
こうして境界位置を固定具1で固定した状態で、オプションサブハーネス22の端末にコネクタを接続する等の作業が行われる。
そして、オプションサブハーネス22の組み立てが終了すると、固定具1と共にオプションサブハーネス22を上に持ち上げれば、固定具1を貫通する支持棒21,21から固定具1ごとオプションサブハーネス22を抜き取って組立作業台から取り外すことができる。このとき、依然として固定具1はオプションサブハーネス22を挟持したままであるから、固定具1がオプションサブハーネス22から外れたり位置ずれしたりすることはない。
そして、図6,7に示すように、後工程では、組み立てたオプションサブハーネス22を、共通サブハーネスの組立作業台(第2の組立作業台)30に搬送し、共通サブハーネス33に重ねてセットする。ここでは、共通サブハーネス33におけるオプションサブハーネス22との結束部分と非結束部分との2つの境界位置にも電線受け治具31(図6,7では一方のみ示している。)が設けられており、この電線受け治具31においても固定具1(以下、区別する必要がある場合は共通サブハーネス側を1A、オプションサブハーネス側を1B,1C・・と表記する)がそれぞれ設けられて共通サブハーネス33が固定された状態で組み立てが行われている。よって、オプションサブハーネス22を重ねる際には、固定具1Aの上からオプションサブハーネス22側の固定具1Bを重ねるようにして、電線受け治具31の支持棒32,32を貫通させて保持させる。
このように互いの固定具1A,1Bを重ねて同じ電線受け治具31にセットすることで、オプションサブハーネス22と共通サブハーネス33とは互いの結束部分と非結束部分との境界位置が一致した状態で重ね合わされることになる。よって、両サブハーネス22,33の互いの結束部分について寸法ずれは生じない。
ここで、さらに別のオプションサブハーネス23を重ねる場合は、図7に示すように、そのまま固定具1Bの上から同様に当該オプションサブハーネス23に固定した固定具1Cをそれぞれの境界位置の電線受け治具31の支持棒32,32に貫通させて保持させれば、このオプションサブハーネス23も互いの結束部分と非結束部分との境界位置が一致した状態で重ね合わせることができる。勿論さらなるオプションサブハーネスの重ね合わせも可能である。
こうして各サブハーネスの重ね合わせを行った後、オプションサブハーネス22,23と共通サブハーネス33との互いの結束部分にテープ34を巻き付ける等して結束作業を行うことができる。
なお、図7において、35は、各サブハーネスの端末に接続されるコネクタで、それぞれ組立作業台30上に立設したコネクタ受け台36によって保持されている。ここでは固定具1を設けて各サブハーネスを電線受け治具31に固定しているので、各コネクタ35との間のサブハーネスを弛むことなく張り渡すことができ、作業性は良好となる。
ワイヤハーネスの組み立てが終了すれば、固定具1A〜1Cごとワイヤハーネスを電線受け治具31から抜き取り、図8,9に示すように、最上位置の固定具1Cから順番に電線押さえ部3を開いて挟持しているサブハーネスを開放すれば、ワイヤハーネス37が得られる。
このように、上記形態の固定具1及びワイヤハーネスの製造方法によれば、サブハーネスを挟持したまま電線受け治具に着脱可能となる固定具1を用い、これを電線受け治具20に取り付けてオプションサブハーネス22を挟持させた状態でオプションサブハーネス22を組み立て、共通サブハーネス33への重ね合わせの際には、電線受け治具20からオプションサブハーネス22を固定具1ごと抜き外して、当該固定具1を組立作業台30の電線受け治具31に取り付けて、オプションサブハーネス22と共通サブハーネス33との結束を行うようにしたことで、オプションサブハーネス22と共通サブハーネス33とをそれぞれ前工程で個別に組み立てて後工程で両者を重ね合わせて結束する製造工程であっても、サブハーネス同士の重ね合わせをずれのない高い寸法精度で行うことができ、品質の良好なワイヤハーネス37を製造することができる。また、オプションサブハーネス22が組立作業台上で適正に位置決めされることで、従来後工程で行っていた分岐の処理や保護材の装着作業等を前工程で行えることになり、前工程と後工程での作業負荷の偏りの分散にも繋がる。
特にここでは、組立作業台30において、境界位置の電線受け治具31に固定具1Aを設けて共通サブハーネス33を挟持させた状態で共通サブハーネス33を組み立て、オプションサブハーネス22の重ね合わせの際には、オプションサブハーネス22側の固定具1Bを共通サブハーネス33側の固定具1Aの上に重ねて電線受け治具31に取り付けるようにしているので、共通サブハーネス33も固定具1Aによって適正に位置決めされ、オプションサブハーネス22との重ね合わせをより簡単且つ正確に行うことができる。
一方、固定具1においても、電線押さえ部3を電線載置部2の端部にヒンジ結合すると共に、電線押さえ部3に、電線載置部2に電線受け治具20の支持棒21を挿入した状態で支持棒21との干渉を回避して電線載置部2へ係脱可能とする四角孔4を設けているので、固定具1を電線受け治具20に取り付けた状態で電線押さえ部3を開閉してオプションサブハーネス22等の挟持及び解除が可能となり、固定具1の使い勝手が良好となる。
また、電線押さえ部3における電線の挟持側の面に、電線が貫通する湾曲状の凹部9を形成して、凹部9に、電線を弾性的に押圧する押さえ板11を設けたことで、電線やサブハーネスに過度の負荷を加えることなく適度な力で電線やサブハーネスを固定して固定具1と一体化させることができる。
なお、固定具は、係止爪と切欠部とを互いの逆側に設けたり、電線押さえ部を電線載置部とヒンジ結合せずに切り離して設けて、両端を係止爪と切欠部との係止によって係脱させたりしてもよい。従って、電線押さえ部を切り離す場合は四角孔に代えて電線載置部と同様の透孔を設けるようにしても差し支えない。
また、凹部と押さえ板とを電線載置部側に設けたり、押さえ板を凹部内へ一体に設けたり、押さえ板を省略したりすることも可能である。さらに、電線載置部と電線押さえ部との互いの対向面に凹部を設けて電線を両凹部に跨って位置決めするようにしても良い。
加えて、電線押さえ部は電線載置部と同形状とする必要はなく、例えば電線載置部の透孔の間に収まり、電線載置部上のサブハーネス等に上方から被さる逆U字状として、この小サイズの電線押さえ部を電線載置部上でヒンジ結合する等しても、サブハーネス等を挟持したままでの着脱は可能である。
その他、電線載置部に電線受け治具を挿脱させる構造も、透孔に限らず、長手側辺から直交状に切り込み形成されて終端が丸孔となるスリットとして、電線受け治具に横から挿脱させる等の変更が可能である。この場合、スリットを同じ側辺から切り込まず、互いに異なる側辺から点対称位置で円弧状に形成して、支持棒の間で電線載置部を回転させることでそれぞれのスリットに支持棒を挿脱させるようにすれば、装着時の脱落のおそれが低減される。
一方、ワイヤハーネスの製造方法においても、上記形態では共通サブハーネスにおける結束部分と非結束部分との境界位置にも固定具を用いているが、ここでの固定具をなくして、オプションサブハーネスにおける結束部分と非結束部分との境界位置にのみ固定具を用いるようにしてもよい。この場合共通サブハーネスの境界位置は電線受け治具のみによって支持されることになるが、オプションサブハーネスで境界位置が確実に位置決めされているので、重ね合わせの際の寸法精度は維持できる。
1・・電線固定具、2・・電線載置部、3・・電線押さえ部、4・・ヒンジ、5,13・・透孔、6・・切欠部、7・・四角孔、8・・係止爪、9・・凹部、10・・係止孔、11・・押さえ板、12・・ゴム、14・・電線束、20,31・・電線受け治具、21,32・・支持棒、22,23・・オプションサブハーネス、30・・組立作業台、33・・共通サブハーネス、34・・テープ、37・・ワイヤハーネス。

Claims (5)

  1. ワイヤハーネスの組立作業台に立設した電線受け治具が挿脱可能で、且つ前記電線受け治具の挿入状態で前記電線受け治具に保持させる電線を上面にセット可能な電線載置部と、その電線載置部に係脱可能で、係止状態で前記電線載置部との間で前記電線を挟持する電線押さえ部とを備え、前記電線載置部と電線押さえ部とで前記電線を挟持したまま前記電線受け治具へ着脱可能としてなる電線固定具。
  2. 前記電線押さえ部を前記電線載置部の端部にヒンジ結合すると共に、前記電線押さえ部に、前記電線載置部に前記電線受け治具を挿入した状態で前記電線受け治具との干渉を回避して前記電線載置部へ係脱可能とする逃げ部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電線固定具。
  3. 前記電線押さえ部における前記電線の挟持側の面に、前記電線が貫通する湾曲状の凹部を形成して、前記凹部に、前記電線を弾性的に押圧する押さえ板を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電線固定具。
  4. ベース回路を形成する共通サブハーネスと、オプション回路を形成するオプションサブハーネスとを互いに結束してなるワイヤハーネスの内、前記オプションサブハーネスを、前記共通サブハーネスとの結束部分と非結束部分との境界位置に電線受け治具を立設した第1の組立作業台において組み立てる一方、前記共通サブハーネスを、前記オプションサブハーネスとの結束部分と非結束部分との境界位置に電線受け治具を立設した第2の組立作業台において組み立てて、組み立てた前記オプションサブハーネスを前記第2の組立作業台上で組み立てた前記共通サブハーネスに重ね合わせて前記結束部分同士を結束するワイヤハーネスの製造方法であって、
    前記第1の組立作業台において、前記境界位置の前記電線受け治具に請求項1乃至3の何れかに記載の電線固定具を取り付けて前記オプションサブハーネスを挟持させた状態で前記オプションサブハーネスを組み立て、前記共通サブハーネスへの重ね合わせの際には、前記第1の組立作業台の前記電線受け治具から前記オプションサブハーネスを前記電線固定具ごと抜き外して、当該電線固定具を前記第2の組立作業台における前記境界位置の前記電線受け治具に取り付けて、前記オプションサブハーネスと共通サブハーネスとの結束を行うことを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
  5. 前記第2の組立作業台において、前記境界位置の電線受け治具に請求項1乃至3の何れかに記載の電線固定具を設けて前記共通サブハーネスを挟持させた状態で前記共通サブハーネスを組み立て、前記オプションサブハーネスの重ね合わせの際には、前記オプションサブハーネス側の前記電線固定具を前記共通サブハーネス側の前記電線固定具の上に重ねて前記電線受け治具に取り付けることを特徴とする請求項4に記載のワイヤハーネスの製造方法。
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