JP5484162B2 - トルクロッド - Google Patents

トルクロッド Download PDF

Info

Publication number
JP5484162B2
JP5484162B2 JP2010083958A JP2010083958A JP5484162B2 JP 5484162 B2 JP5484162 B2 JP 5484162B2 JP 2010083958 A JP2010083958 A JP 2010083958A JP 2010083958 A JP2010083958 A JP 2010083958A JP 5484162 B2 JP5484162 B2 JP 5484162B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque rod
ring
ring body
ribs
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010083958A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011213258A (ja
Inventor
匠一 富田
哲史 山田
佐藤  直
睦朗 手塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010083958A priority Critical patent/JP5484162B2/ja
Publication of JP2011213258A publication Critical patent/JP2011213258A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5484162B2 publication Critical patent/JP5484162B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)

Description

本発明は、自動車のエンジンやモータの支持に供されるトルクロッドに係り、詳しくは軽量化を実現しながら、十分な強度を確保する技術に関する。
ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載した自動車では、加減速走行時等におけるエンジンのロール動を抑制するため、車体とエンジンとの間にトルクロッドを介装させたものが多い。また、電気自動車においても、モータのロール動等を抑制するため、車体とモータとの間にトルクロッドを介装させることがある。トルクロッドは、ロッド部の両端にゴムブッシュを保持するリング部を形成したもので、金属(アルミ合金やスチール)の鋳鍛造品や溶接構造品が一般的であったが、軽量化や生産性に優れる樹脂成型品(ポリアミド樹脂の射出成型品等)も出現している(特許文献1,2参照)。
特許4233008号公報 特開2005−83412号公報
樹脂製のトルクロッドは、金属製のものに較べて多くの長所を有するものの、軽量化と強度とを両立させる点では改善の余地が多く残されていた。すなわち、トルクロッドには高温となるエンジンルーム内に設置されることから所定の強度が求められるが、従来のものでは断面積を確保するためにその肉厚が大きくされ、十分な軽量化が図られていなかった。樹脂製トルクロッドは表面側のスキン層と内側のコア層とからなるが、コア層はスキン層に較べてその強度が低いことから、軽量化と強度との両立を図るためには、コア層に対するスキン層の割合を高める方法が有効である。
しかしながら、特許文献1のトルクロッドでは、リング部が一定の肉厚を有する円筒状となっているため、コア層に対するスキン層の割合が小さかった。また、特許文献2のトルクロッドでは、リング部に突出量のごく小さな3つのリブを設けているが、やはりコア層に対するスキン層の割合が小さかった。そのため、これらのトルクロッドで要求される強度を満たそうとすると、リング部の肉厚をいたずらに大きくしなければならず、十分な軽量化を実現することが難しかった。なお、このような問題を解決する方法として、リング部の外周に軸方向厚さのごく小さな(すなわち、ごく薄い)リブを多数設けることも考えられるが、この方法を採った場合には、溶融樹脂の流動抵抗によってリブに未充填の箇所が生じて引張強度が逆に低下する虞がある。
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、軽量化を実現しながら、十分な強度を確保したトルクロッドを提供することを目的とする。
本発明では、自動車の車体(1)に対するエンジン(2)またはモータの支持に供される樹脂製のトルクロッド(10)であって、棒状のロッド部(13)の端部にブッシュ(15)が内嵌するリング部(11)を形成し、前記リング部が、筒状を呈するリング本体(21)と、当該リング本体の外周面から径方向外側に突設されて周方向に延在する複数のリブ(22)とを有し、前記リング本体の径方向厚さをTとし、前記リブの軸方向厚さをWとしたとき、W/Tを0.7〜1.0の範囲に設定した。
また、本発明のトルクロッドでは、前記径方向厚さTを4mm〜6mmの範囲に設定すればよい。
また、本発明のトルクロッドでは、前記リング本体の一端側から他端側に向けて略一定の間隔をもって前記複数のリブを設ければよい。
また、本発明のトルクロッドでは、前記リング本体の軸方向長さをLとし、前記複数のリブの軸方向中心間の寸法をDとしたとき、D/Lを0.4より小さく設定すればよい。
また、本発明のトルクロッドは、ポリアミド樹脂を素材とすればよい。
また、本発明のトルクロッドは、前記ポリアミド樹脂を繊維強化すればよい。
本発明によれば、リブやリング本体のジオメトリを適切に設定することにより、軽量化を実現しながら、十分な強度を確保したトルクロッドを得ることができる。
実施形態に係るトルクロッドの配置を示す概略図である。 実施形態に係るトルクロッドの側面図である。 実施形態に係るトルクロッドの平面図である。 図3中のIV−IV線に沿って見た第1リング部の拡大断面図である。 実施形態に係るリング本体およびリブのジオメトリ設定を示す表である。 実施形態に係るW/Tと強度との関係を示すグラフである。 実施形態に係るリング部の断面積と強度との関係を示すグラフである。 実施形態に係るリング本体の軸方向長さと破断応力との関係を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明を乗用車用エンジンの支持に供されるトルクロッドに適用した一実施形態を詳細に説明する。なお、実施形態の説明にあたっては、便宜上、図1中の左側を左方とし、上側を上方とし、紙面手前側を前方とする。
<トルクロッドの構成>
図1に示すように、自動車の車体1とエンジン2との間には、車体側ブラケット3とエンジン側ブラケット4とを介してトルクロッド10が設置されている。なお、エンジン2は車体1の前部に形成されたエンジンルーム内に横置きに搭載されており、トルクロッド10は車体1にエンジン2の前下部を支持させている。
トルクロッド10は、繊維強化されたポリアミド樹脂を素材とする射出成型品であり、図2,図3に示すように、大径の第1リング部11と、小径の第2リング部12と、両リング部11,12を連結するロッド部13とからなっている。第1リング部11には第1ゴムブッシュ15が嵌入し、この第1ゴムブッシュ15の内筒15aが車体側ブラケット3に締結されている。また、第2リング部12には第2ゴムブッシュ16が嵌入し、この第2ゴムブッシュ16の内筒16aがエンジン側ブラケット4に連結されている。
<第1リング部>
図4にも示すように、第1リング部11は、円筒状のリング本体21と、リング本体21の外周面から突設された5枚のリブ22とを有している。リブ22は、一様の厚みを有する円環状のものであり、リング本体21の上端から下端にかけて一定の間隔で配置されている。なお、図3に示すように、リブ22は、第2リング部12からロッド部13にかけてなだらかに延設されている。
本実施形態(後述するジオメトリG4)の場合、リング本体21の径方向厚さTは6mmに設定され、リブ22の軸方向厚さWは4.5mmに設定され、リング本体21の軸方向長さLは40mmに設定され、リブ22の軸方向中心間の寸法Dは、8mmに設定され、リブ22の径方向寸法tは6mmに設定されている。そして、リング部11の縦断面積Sは375mmとなる。
本発明者等は、図5〜図7に示すように、リング本体21およびリブ22のジオメトリ(上述した各寸法T,W,D,T,t)をG1〜G6と様々に変化させながら、リング本体21の強度を計測した。その結果、各図でG2〜G4で示す条件を満たす、すなわち、W/Tが0.7〜1.0の範囲で、D/Lが0.4より小さく、SがL×10mmより小さい場合において、軽量化を実現しながら高い強度(30kN以上)が得られることが判明した。
また、図8に示すように、同一の縦断面積Sでリング本体21の径方向厚さTを変化させて試験を行った結果、リング本体21の径方向厚さTを6mm以下とすることにより、コア層に対するスキン層の割合が十分に大きくなり、90%以上の強度保持率が確保できることも判った。なお、リング本体21の軸方向長さLに20を掛けた値(20Lmm)よりも縦断面積Sを小さくすれば、重量が大きくなり過ぎず、軽量化の要求を満足させられることも判った。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態はエンジンを支持するトルクロッドに本発明を適用したものであるが、電気自動車や燃料電池自動車等のモータを支持するトルクロッドにも当然に適用可能である。また、上記実施形態では、トルクロッドの素材として繊維強化されたポリアミド樹脂を採用したが、ポリアミド樹脂以外の樹脂を採用してもよいし、繊維強化されていないものを採用してもよい。また、リング本体やリブのジオメトリをはじめ、トルクロッドの具体的形状等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
1 車体
2 エンジン
3 車体側ブラケット
4 エンジン側ブラケット
10 トルクロッド
11 第1リング部(リング部)
12 第2リング部
13 ロッド部
15 第1ゴムブッシュ(ブッシュ)
16 第2ゴムブッシュ
21 リング本体
22 リブ
L リング本体の軸方向長さ
T リング本体の径方向厚さ
D リブの軸方向中心間の寸法
W リブの軸方向厚さ
t リブの径方向寸法
S 縦断面積

Claims (6)

  1. 自動車の車体に対するエンジンまたはモータの支持に供される樹脂製のトルクロッドであって、
    棒状のロッド部の端部にブッシュが内嵌するリング部を形成し、
    前記リング部が、筒状を呈するリング本体と、当該リング本体の外周面から径方向外側に突設されて周方向に延在する複数のリブとを有し、
    前記リング本体の径方向厚さをTとし、前記リブの軸方向厚さをWとしたとき、Wを4mm〜6mmの範囲に設定したうえで、W/Tを0.7〜1.0の範囲に設定したことを特徴とするトルクロッド。
  2. 前記リング本体の縦断面積をSとし、前記リング本体の軸方向長さをLとしたとき、Sが20×L以下である請求項1に記載されたトルクロッド。
  3. 前記リング本体の一端側から他端側に向けて略一定の間隔をもって前記複数のリブを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載されたトルクロッド。
  4. 前記リング本体の軸方向長さをLとし、前記複数のリブの軸方向中心間の寸法をDとしたとき、D/Lを0.4より小さく設定したことを特徴とする請求項3に記載されたトルクロッド。
  5. ポリアミド樹脂を素材とすることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載されたトルクロッド。
  6. 前記ポリアミド樹脂を繊維強化したことを特徴とする請求項5に記載されたトルクロッド。
JP2010083958A 2010-03-31 2010-03-31 トルクロッド Expired - Fee Related JP5484162B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010083958A JP5484162B2 (ja) 2010-03-31 2010-03-31 トルクロッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010083958A JP5484162B2 (ja) 2010-03-31 2010-03-31 トルクロッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011213258A JP2011213258A (ja) 2011-10-27
JP5484162B2 true JP5484162B2 (ja) 2014-05-07

Family

ID=44943444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010083958A Expired - Fee Related JP5484162B2 (ja) 2010-03-31 2010-03-31 トルクロッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5484162B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112013004015T5 (de) * 2012-08-11 2015-05-07 Yamashita Rubber Kabushiki Kaisha Schwingungsisoliervorrichtung
JP6306299B2 (ja) * 2013-08-14 2018-04-04 山下ゴム株式会社 樹脂トルクロッド

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09166171A (ja) * 1995-12-15 1997-06-24 Kurashiki Kako Co Ltd 樹脂製ブラケット
JP4233008B2 (ja) * 2001-10-02 2009-03-04 株式会社ブリヂストン 樹脂製防振体
JP4589612B2 (ja) * 2003-09-05 2010-12-01 株式会社ブリヂストン 防振装置
JP4694815B2 (ja) * 2004-10-15 2011-06-08 株式会社ブリヂストン トルクロッド及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011213258A (ja) 2011-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017528657A (ja) 複合熱可塑性構造体と該複合熱可塑性構造体のための複合体圧縮リミッタ
JP4664103B2 (ja) ステアリングサポートビーム及びその製造方法
JP6461654B2 (ja) ヘッドレストステーの製造方法
US20090162688A1 (en) Method of making a hybrid structure, and hybrid structure
JP2014502232A (ja) 補強支柱を有する自動車車体
JP2005350048A (ja) 自動車用マグネシウム合金材シートバックフレーム及びその成形方法
JP5484162B2 (ja) トルクロッド
US20150258869A1 (en) Chassis Link for a Motor Vehicle
JP3747785B2 (ja) 中空成形部品の成形方法、車両用メンバの成形方法及び車両用メンバ構造
JP2011177765A (ja) 構造部材
CA2285464A1 (en) Swing arm especially for a front or rear axle
JP5595702B2 (ja) トルクロッド
JP7174659B2 (ja) 筒型防振装置用ブラケット
JP4892428B2 (ja) ワイヤーステー
JPH09316581A (ja) 高延性アルミニウム合金及び該高延性アルミニウム合金部材の製造方法
US10494973B2 (en) Catalytic converter and method for manufacturing casing
CN102803760B (zh) 用于支撑发动机的冲压连杆
JP2008202714A (ja) 衝撃エネルギー吸収体とその製造方法
JP6366444B2 (ja) トルクロッドの防振構造
JP2005282792A (ja) 衝撃吸収部材
CN205498600U (zh) 一种车辆发动机后支架的连接结构
JP2005319281A (ja) 自動車用マグネシウム合金材シートクッションパネルおよびその成形方法
CN201851583U (zh) 用于车辆动力总成的悬置元件
JP4886327B2 (ja) スプリングシート構造
CN204236159U (zh) 一种汽车控制臂衬套

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110917

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5484162

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees