JP5482286B2 - 放射線撮像装置およびその駆動方法 - Google Patents

放射線撮像装置およびその駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は放射線撮像装置およびその駆動方法に係り、特に、α線、β線、γ線、X線に代表される放射線を波長変換して放射線に基づく情報を読み取る放射線撮像装置(放射線読取装置)に関する。
放射線撮像装置においては、光電変換部で光電変換された入力情報に基づく電荷を外部容量へ転送し、当該外部容量にて信号電圧に変換することが行なわれる。このように、光電変換部自身の容量から外部容量へ電荷を転送して信号電圧に変換することで、S/Nを比較的大きくとることができる。
ところで、画素を複数個並べて配置する構成を採る場合、画素から信号が読み出される信号線が画素の数に応じて配線長が長くなるために寄生容量が形成されることがある。例えば、200μm×200μmの大きさの画素を縦2000個×横2000個配置し、X線フィルム相当の大きさ、例えば40cm×40cmの大きさのエリアセンサを作製した場合を考える。
X線フィルム相当の大きさのエリアセンサの場合、電荷転送するトランジスタのゲート電極とソース領域の重なりで容量が形成される。この重なりは画素数に応じるため、重なり容量Cgsは1箇所について約0.05pFであるとしても、1本の信号線には0.05pF×2000個=100pFという容量が形成されることになる。
光電変換部自身の容量(センサ容量)Csは約1pF程度であるため、画素に発生した信号電圧をV1とすると、信号線の出力電圧V0はV0={Cs/(Cs+Cgs×1000)}×V1 となり、出力電圧は約1/100になってしまう。すなわち大面積のエリアセンサを構成する場合には出力電圧は大幅に低下することになる。
また、このような状況下において、動画読取りを行なうためには、さらに1秒あたり30枚以上の画像読取りを行なうことができる感度と動作の高速性が要求される。特に、医療におけるX線診断を含む非破壊検査などでは照射するX線の線量をできるだけ少なくしたいという要求もあり、信号電荷量を100〜400倍に増加できるような、即ち更なる高感度化が要望されている。
これに対して、従来、光電変換部で発生した信号電荷をゲートで受ける電界効果トランジスタを有し、当該電界効果トランジスタによって信号電荷に応じた信号電圧を信号線に読み出すソースフォロワ回路を画素ごとに設ける構成が採られている(例えば、特許文献1参照)。このソースフォロワ回路によれば、信号線に形成される容量が大きな場合でも高速の信号読み出しが可能になる。
この種のソースフォロワ回路を備えた放射線撮像装置において、各画素には、ボトムゲート構造の電界効果トランジスタ(画素トランジスタ)を含む駆動素子部と、PIN(Positive Intrinsic NegativeDiode)フォトダイオードとが設けられている。このうち電界効果トランジスタは半導体層(チャネル層)が微結晶シリコンや多結晶シリコンで構成されている。
特開平11−307756号公報(特に、段落0040−0044および図7等参照)
しかしながら、この放射線撮像装置では、測定対象のX線などにより、画素トランジスタの半導体層およびその半導体層とゲート絶縁膜や層間絶縁膜との界面近傍に結晶欠陥が生じる、という問題があった。このような欠陥が発生すると、画素トランジスタの閾値(Vth) が変動(シフト)すると共にトランジスタ間の特性にばらつきが生じ、入射エネルギーに対応した正確な放射線の光電変換(撮像)を行うことができない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、画素トランジスタに生じた特性変動を回復可能な放射線撮像装置およびその駆動方法を提供することにある。
本発明による放射線撮像装置は、それぞれ少なくとも1の画素トランジスタと光電変換素子とを含む複数の単位画素を有し、入射した放射線に応じて電気信号を発生する画素部と、画素部の単位画素を選択的に駆動するための駆動部と、画素トランジスタに対してアニール電流を流すことにより画素トランジスタの特性を回復させる特性回復部と、を備えている。特性回復部には、アニール用の第1定電流源、および放射線の非測定時において単位画素からの電流流路を第1定電流源側に切り換えるための切換えスイッチとが含まれる。
本発明の放射線撮像装置の駆動方法は、それぞれ少なくとも1の画素トランジスタと光電変換素子とを含む複数の単位画素を有し、入射した放射線に応じて電気信号を発生する画素部と、画素部の単位画素を選択的に駆動するための駆動部と、を備えた放射線撮像装置の駆動方法であって、アニール用定電流源を設け、放射線の非測定時において、単位画素からの電流流路をアニール用定電流源側に切り換えると共に、画素トランジスタに対してアニール電流を流すことにより画素トランジスタの特性を回復させるものである。
本発明の放射線撮像装置またはその駆動方法では、放射線の非測定時において、単位画素からの電流流路がアニール用定電流源側に切り換えられると共に、画素トランジスタにアニール電流が流れる。これにより当該トランジスタのチャネル層に発熱が生じて放射線により劣化した画素トランジスタの特性が回復される。
本発明に係る放射線撮像装置またはその駆動方法によれば、アニール用定電流源を設け、放射線の非測定時において、単位画素からの電流流路をアニール用定電流源側に切り換えると共に、画素トランジスタに対してアニール電流を流すようにしたので、結晶欠陥による画素トランジスタの特性が回復されると共に、入射エネルギーに対応した正確な測定を行うことが可能になる。
本発明の第1の実施の形態に係る放射線測定装置の光電変換装置のシステム構成図である。 単位画素の回路構成図である。 光電変換装置と波長変換体の組合せからなる放射線撮像装置を表す概略構成図である。 画素構造の断面図である。 図4の断面構造のうちの画素トランジスタ部分の拡大図である。 リセットトランジスタの特性回復時の電流の流れを説明するための図である。 読出トランジスタおよび行選択トランジスタの特性回復時の電流の流れを説明するための図である。 X照射により劣化したトランジスタの特性回復状況を説明するための図である。 画素トランジスタの断面構造の変形例を表す断面図である。 画素構造の変形例を表す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る単位画素の回路構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(放射線撮像装置)の構成
2.作用効果の説明
3.変形例
4.第2の実施の形態
[第1の実施の形態]
(システム構成)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る放射線撮像装置のうち光電変換装置10のシステム構成を表すものである。放射線撮像装置は、この光電変換装置10の上に波長変換体40(図3)を設けたものであり、α線、β線、γ線、X線に代表される放射線を波長変換して放射線に基づく情報を読み取るようになっている。
光電変換装置10は、ガラス等の絶縁材料からなる基板11上に画素部12を有し、この画素部12の周囲に、例えば行走査部(垂直駆動部)13、水平選択部14、列走査部(水平駆動部)15およびシステム制御部16からなる周辺回路部(駆動部)が設けられている。
画素部12には、入射光の光量に応じた電荷量の光電荷を発生して内部に蓄積する光電変換部(光電変換素子)を有する単位画素(以下、単に「画素」と記述する場合もある)が行列状に2次元配置されている。単位画素の具体的な構成については後述する。
画素部12にはさらに、行列状の画素配列に対して画素行ごとに画素駆動線17が行方向(画素行の画素の配列方向)に沿って配線され、画素列ごとに垂直信号線18が列方向(画素列の画素の配列方向)に沿って配線されている。画素駆動線17は、画素からの信号読み出しのための駆動信号を伝送するものである。図1では、画素駆動線17について1本の配線として示しているが、1本に限られるものではない。画素駆動線17の一端は、行走査部13の各行に対応した出力端に接続されている。
行走査部13は、シフトレジスタやアドレスデコーダ等によって構成され、画素部12の各画素を、例えば行単位で駆動する画素駆動部である。行走査部13によって選択走査された画素行の各単位画素から出力される信号は、垂直信号線18の各々を通して水平選択部14に供給される。水平選択部14は、垂直信号線18ごとに設けられたアンプや水平選択スイッチ等によって構成されている。
列走査部15は、シフトレジスタやアドレスデコーダ等によって構成され、水平選択部14の各水平選択スイッチを走査しつつ順番に駆動する。この列走査部15による選択走査により、垂直信号線18の各々を通して伝送される各画素の信号が順番に水平信号線19に出力され、当該水平信号線19を通して基板11の外部へ伝送される。
行走査部13、水平選択部14、列走査部15および水平信号線19からなる回路部分は、ガラス基板等の基板11上に形成された回路もしくは外部制御ICあるいはその両方を併用して構成される。あるいは、それらの回路部分は、ケーブル等により接続された他の基板に形成されていてもよい。
システム制御部16は、基板11の外部から与えられるクロックや、動作モードを指令するデータなどを受け取り、また、光電変換装置10の内部情報などのデータを出力する。システム制御部16はさらに、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータを有し、当該タイミングジェネレータで生成された各種のタイミング信号を基に行走査部13、水平選択部14および列走査部15などの周辺回路部の駆動制御を行う。
システム制御部16は、また、詳細は後述するが、放射線の非測定時において、外部からの指令に応じてあるいは自動的に、単位画素の各端子に供給される電圧を変更すると共に、単位画素からの電流の経路を変更して、アニール電流による画素トランジスタの回復動作を行うようになっている。なお、非測定時とは、具体的には、装置の立上げ時、放射線の照射後、定期的な補正時などのタイミングをいう。
(画素の回路構成)
図2は単位画素20の回路構成を表すものである。単位画素20には、光電変換素子21と共に、リセットトランジスタ22、読出トランジスタ23および行選択トランジスタ24が設けられている。この単位画素20に対して、画素駆動線17として例えば2本の配線、具体的には行選択線171およびリセット制御線172が画素行ごとに配線されている。
リセットトランジスタ22、読出トランジスタ23および行選択トランジスタ24はそれぞれ例えばNチャネル型の電界効果トランジスタにより構成されている。但し、これらリセットトランジスタ22、読出トランジスタ23および行選択トランジスタ24の導電型の組み合わせは一例に過ぎず、これらの組み合わせに限られるものではない。
光電変換素子21は、例えばPIN(Positive Intrinsic Negative Diode) フォトダイオードであり、カソード(端子27)に例えば3V〜10V程度の基準電位Vxrefが印加されることで、入射光の光量に応じた電荷量の信号電荷を発生する。光電変換素子21のアノードは蓄積ノードNに接続されている。蓄積ノードNには容量成分25が存在し、光電変換素子21で発生した信号電荷は蓄積ノードNに蓄積される。なお、光電変換素子21を蓄積ノードNとグランド(GND)との間に接続した構成とすることもできる。
リセットトランジスタ22は、参照電位Vrefが与えられる端子26と蓄積ノードNとの間に接続されており、例えば−5V〜5Vの振幅のリセット信号Vrstに応答してオンすることによって蓄積ノードNの電位を参照電位Vrefにリセットする。
読出トランジスタ23は、ゲートが蓄積ノードNに、端子28(ドレイン)が電源VDDにそれぞれ接続されており、光電変換素子21で発生した信号電荷をゲートで受け、当該信号電荷に応じた信号電圧を出力する。
行選択トランジスタ24は、読出トランジスタ23のソースと垂直信号線18との間に接続されており、行走査信号Vreadに応答してオンすることにより、読出トランジスタ23から出力される信号を垂直信号線18に出力する。この行選択トランジスタ24については、読出トランジスタ23のドレインと電源VDDとの間に接続する構成を採ることも可能である。
以上のリセットトランジスタ22、読出トランジスタ23および行選択トランジスタ24には、それぞれ例えば微結晶シリコンまたは多結晶シリコン等のシリコン系半導体が用いられる。あるいは、酸化インジウムガリウム亜鉛(InGaZnO)または酸化亜鉛(ZnO)等の酸化物半導体を用いてもよい。微結晶シリコン、多結晶シリコン(ポリシリコン)および酸化物半導体は、アモルファスシリコンに比べて移動度μが高いため、特に読出トランジスタ23による信号の高速読み出しが可能になる。
垂直信号線18の一端には測定用定電流源31A(第2定電流源)が接続されている。ここで、読出トランジスタ23とそのソースに対して行選択トランジスタ24および垂直信号線18を介して接続された測定用定電流源31Aとによって、ソースフォロワ回路が形成されている。このソースフォロワ回路によれば、垂直信号線18に形成される容量が大きな場合でも高速の信号読み出しが可能になる。ソースフォロワ用の読出トランジスタ23によって読み出された信号は、垂直信号線18を介して画素列ごとに、水平選択部14の入力部を構成するアンプ33に入力される。
垂直信号線18の測定用定電流源31Aの前段には切換えスイッチ32が設けられている。切換えスイッチ32は可動接点32aおよび固定接点32b,32cにより構成されている。固定接点32bには測定用定電流源31Aおよびアンプ33の入力端、固定接点32cにはアニール用定電流源31B(第1定電流源)がそれぞれ接続されている。可動接点32aは、放射線の測定時(放射線検出期間)には固定接点32bに接続され、非測定時(放射線を検出していない期間)には固定接点32cに接続され、あるいはオープン状態(固定接点32b,32cのいずれにも接続されていない状態)となる。なお、これらアニール定電流源31Bおよび切換えスイッチ32と前述のシステム制御部16とにより、本発明の特性回復部30が構成されている。
放射線測定時には測定用定電流源31Aには例えば−7V、非測定時にはアニール用定電流源31Bには例えば−7Vの電圧が供給されるようになっている。リセットトランジスタ22の端子26、光電変換素子21の端子27、読出トランジスタ23の端子28および行選択トランジスタ24の端子29(ゲート電極)には、放射線測定時に上記のようにそれぞれ参照電位Vref、基準電位Vxref、電源電位VDD、行選択電位Vreadがそれぞれ供給される。また、放射線の非測定時には、各トランジスタのソース・ドレイン電極間に所定(例えば1mA)のアニール電流が流れるように、これら端子26〜29に供給される電圧が所定の電圧値に変更されるようになっている。そのため端子26〜29には例えば電圧値の異なる複数の電圧供給源が接続されている。このような各端子への供給電圧の変更、および切換えスイッチ32の可動接点32aの切り換え動作は、前述のようにシステム制御部16の制御の下に行われるようになっている。
本実施の形態の放射線撮像装置1は、上記単位画素20が行列状に配置されてなる光電変換装置10上(画素部12の受光側)に波長変換体40が配置されたものである(図3)。波長変換体40は、α線、β線、γ線、X線に代表される放射線を光電変換装置10の感度域に波長変換するものであり、これにより光電変換装置10では放射線に基づく情報を読み取るようになっている。波長変換体40は例えばX線などの放射線を可視光に変換する蛍光体(例えば、シンチレータ)である。具体的には、光電変換素子21の上部に、有機平坦化膜、スピンオングラス材料等からなる平坦化膜を形成し、その上部に蛍光体膜をCsI、NaI、CaF2等によって形成する。
(画素の断面構造)
図4は光電変換装置10の要部(単位画素20)の断面構造を表すものである。ここでは、光電変換素子21がPINフォトダイオードからなる場合を例に挙げて説明する。
この光電変換装置10では、ガラス基板などの絶縁性基板61上に、Ti、Al、Mo、W、Cr等からなるゲート電極62が形成され、このゲート電極62上にはSiNx、SiO2等からなるゲート絶縁膜63が形成されている。ゲート絶縁膜63の上には、PINフォトダイオード60を構成する例えばp型半導体層(p+領域)64(第1半導体層)が形成されている。
p型半導体層64は、光電変換素子21で光電変換された信号電荷を読み出すための下部電極を兼ねている。ゲート絶縁膜63上にはさらに、読出トランジスタ23等の画素トランジスタの半導体層65が形成されている。半導体層65には、リーク電流を低減するためにチャネル領域とドレイン・ソース領域との間にLDD(Lightly Doped Drain) 65a,65bが設けられている。半導体層65は例えば微結晶シリコンあるいは多結晶シリコンにより構成されている。
p型半導体層64および画素トランジスタの半導体層65の上にはSiNx、SiO2等からなる第1層間絶縁膜66が設けられている。第1層間絶縁膜66の上部には、読出し用の信号線や各種の配線を含む配線層67がTi、Al、Mo、W、Cr等によって形成されている。配線層67の上にはSiNx,SiO2、有機絶縁膜等からなる第2の層間絶縁膜68が設けられている。
第1,第2層間絶縁膜66,68からなる絶縁層には、コンタクトホール69が形成されている。第2層間絶縁膜68の上にはp型とn型の間の導電型からなる第3半導体層(i型半導体層70)が形成されている。このi型半導体層70の面積はコンタクトホール69の上部側の開口面積よりも大きくなっている。i型半導体層70はp型半導体層64とコンタクトホール69を介して接している。
i型半導体層70の上には、このi型半導体層70とほぼ同一形状の第2半導体層(例えばn型半導体層(n+領域)71)が積層されている。これらp型半導体層64(第1半導体層)、i型半導体層70(第3半導体層)およびn型半導体層71(第2半導体層)により光電変換素子21(PINフォトダイオード)が構成されている。
この光電変換素子21において、各半導体層64,70,71はアモルファスシリコン、微結晶シリコン、多結晶シリコンなどで形成することができる。これらのシリコンに、ゲルマニウムや炭素などの材料を導入して、分光感度を変えるようにしてもよい。光電変換素子21としては、下部側をn型、上部側をp型にするような逆向きの構成でも構わない。
n型半導体層71の上には、光電変換素子21に対して規定の電圧を印加するための上部電極72がITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜によって形成されている。上部電極72の上には、この上部電極72に電圧を供給するための電源配線73が設けられている。電源配線73は上部電極72の透明導電膜よりも低抵抗の材料、即ちTi、Al、Mo、W、Cr等によって構成されている。この電源配線73は、例えば単位画素20を囲むようにメッシュ状に画素部12の全面に亘って形成される。この上部電極72上には更に、SiN等からなる保護膜(図示せず)が形成されていてもよい。
図5はこのような単位画素20中の画素トランジスタのゲート絶縁膜63および第1層間絶縁膜66の断面構造の詳細を表したものである。ゲート絶縁膜63は、例えば膜厚50nmの水素(H)を含有する窒化膜(SiNx:H)63Aと膜厚30nmの酸化膜(SiO2 )63Bとの積層構造を有している。ここでは窒化膜63Aはゲート電極62側、酸化膜62Bは半導体層65側に設けられているが、その位置関係は逆にしてもよい。すなわち酸化膜63Bをゲート電極62側、窒化膜63Aを半導体層65側に設けるようにしてもよい。但し、半導体層55に多結晶シリコンを用いる場合には、一般的には酸化膜63Bが半導体層55に接するように設けられる。また、窒化膜63Aとしては、水素を含有するSiON:H膜としてもよい。
第1層間絶縁膜66は、半導体層65および酸化膜63B上に、例えば膜厚100nmの酸化膜(SiO2 )66A、膜厚200nmの水素(H)を含有する窒化膜(SiNx:H)66Bおよび膜厚100nmの酸化膜(SiO2 )66Cをこの順に積層して構成したものである。なお、これらゲート絶縁膜63および第1層間絶縁膜66の断面構成は1例であって、図5の構造に限定されるものではないが、酸化膜(SiO2 )の近傍に水素を含有する窒化膜(SiNx:H)が存在することが好ましい。SiNx膜は例えばモノシラン(SiH4 )、ジシラン(Si26)、アンモニア(NH3 )を原料として例えばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition;化学的気相成長)法により形成されるため、結晶欠陥の捕捉効果を有する水素(H)がSiO2 膜に比べて多く含まれている。そのため、SiNx膜がHの供給源となり、後述のようにより多くの結晶欠陥を捕捉することができ、画素トランジスタの回復動作を促進する。
(作用効果)
以上の構成を有する放射線撮像装置1では、放射線の測定時には、図2に示したようにソースフォロワ回路のスイッチ31の可動接点32aが固定接点32bに接続される。放射線例えばX線が入射すると、このX線は蛍光体(シンチレータ)からなる波長変換体40(図3)によって可視光に変換される。光電変換素子21では、電源配線73および上部電極72を介して規定の電圧が印加されることによってこの可視光を信号電荷に変換(光電変換)する。この光電変換によって発生した電荷は、p型半導体層64を蓄積層(図2では蓄積ノードN)として収集され、この蓄積層から電流として読み出され、ソースフォロワ型の読出トランジスタ23のゲートに与えられる。読出トランジスタ23は当該信号電荷に応じた信号電圧を出力する。読出トランジスタ23から出力される信号は、行走査信号Vreadに応答して行選択トランジスタ24がオンすると、読出トランジスタ23、行選択トランジスタ24および測定用定電流源31Aから構成されたソースフォロワ回路によって、垂直信号線18に出力される(読み出される)。読み出された信号は、垂直信号線18を介して画素列ごとに、水平選択部14の入力部を構成するアンプ33により増幅されたのち出力される。
本実施の形態の放射線撮像装置1では、このようにして放射線(X線)の測定がなされるが、このX線の照射によって素子に結晶欠陥が発生する。そのため特に、画素トランジスタでは閾値(Vth) の変動などの支障が発生する。例えば読出トランジスタ23では、図5に示したように、微結晶シリコンや多結晶シリコンにより構成された半導体層65と第1層間絶縁膜66との界面近傍や第2層間絶縁膜68内などに結晶欠陥CDが生ずる。
このようなことから本実施の形態では、測定用定電流源31Aとは別にアニール用定電流源31Bを設け、放射線の非測定時において、画素トランジスタに所定の電流(アニール電流)を供給することによって素子の劣化を回復する。すなわち、画素トランジスタのゲート電極に、ソース電極若しくはドレイン電極の電圧よりも相対的に正の電圧を印加して、ソース・ドレイン電極間に電流(アニール電流)を流しチャネル半導体層をアニールすることにより、特性シフト量に応じた回復動作を行うものである。このときチャネル半導体層との界面近傍の酸化膜(SiO2 )を薄く(例えば50nm以下、好ましくは5〜20nm)することでより効果的に回復がなされる。
具体的に、リセットトランジスタ22の特性を回復する場合には、図6に示したように、スイッチ31の可動接点32aがオープン状態(固定接点32b,32cのいずれにも接続されていない状態)となると共に、リセットトランジスタ22の端子26への供給電圧が例えば0V、光電変換素子21の端子27への供給電圧が例えば−2V、リセットトランジスタ22のゲート電極への供給電圧(Vrst)を15Vにそれぞれ切り換わる。これにより図示のようにリセットトランジスタ22にアニール電流A1 (例えば1mA)が流れる。
次に、読出トランジスタ23および行選択トランジスタ24の特性を回復する場合には、図7に示したように、可動接点32aが固定接点32cに接続されるようスイッチ31が切り換わる。これにより垂直信号線18がアニール用定電流源31Bに接続されると共に、リセットトランジスタ22の端子26、読出トランジスタ23の端子28および行選択トランジスタ24の端子29(ゲート)への供給電圧がそれぞれ測定時とは異なる値に変更される。例えばリセットトランジスタ22の端子26(読出トランジスタ23のゲート電位)への供給電圧が10V、読出トランジスタ23の端子28への供給電圧が−5V、行選択トランジスタ24の端子29(ゲート)への供給電圧が10Vに切り換わる。これにより図示のように読出トランジスタ23および行選択トランジスタ24にアニール電流A2 (例えば1mA)が流れる。
このようにリセットトランジスタ22、読出トランジスタ23および行選択トランジスタ24にアニール電流が流れると、図5に示した半導体層65(チャネル層)では自身のチャネル抵抗と電流値で決まるジュール熱が発生する。このときの温度が瞬間的に200°C以上になると、その発熱の影響が半導体層65の上下の第1層間絶縁膜66および第2層間絶縁膜68まで及ぶこととなる。このような発熱の影響が及ぶ範囲Pでは、チャネル近傍の結晶欠陥CDが捕捉(ターミネート)される。丸印で囲まれた結晶欠陥CDが捕捉された結晶欠陥を表している。このような結晶欠陥CDの捕捉には水素(H)が効果的に働く。ここで、酸化膜(SiO2 )66B,68A,68B,68D中にはHが少ないが、本実施の形態では、その近傍にHを多く含む窒化膜(SiNx:H)66A,68Cが設けられており、これら窒化膜(SiNx:H)66A,68CがHの供給源となり、より多くの結晶欠陥CDを捕捉することができる。これによりリセットトランジスタ22、読出トランジスタ23および行選択トランジスタ24それぞれの特性回復がなされる。よって放射線の入射エネルギーに対応した正確な測定を行うことが可能になる。
図8は、X線の照射により劣化したサンプル(電界効果トランジスタ)に対してアニール電流を流して回復動作を行った結果(ゲート電圧(Vg)とドレイン電流(Id)との関係)を表している。図中、Aは110GyのX線が照射されたサンプルの特性を表すものである。このサンプルでは閾値Vthが−0.5V変動して劣化している。このサンプルに対して、1mAのアニール電流を1回流した結果がB、2回流した結果がCである。アニール電流を流すことにより特性が回復していることがわかる。また、1回のアニールでほぼ全ての欠陥を捕捉し、初期状態にまで回復するため、2回目のアニールでは、大きな回復は生じず、即ちそれ以上のアニールを行っても変化が生じないことがわかる。X線照射による劣化の無いサンプルではアニールによる回復効果はないが、劣化したサンプルに対しては有効である。また、回復動作は、最適な条件で行うと、劣化前のレベルで制限されて過度の特性シフトを起こすことはない。加えて、移動度μの最大値についても、劣化サンプルとアニールにより回復したサンプルとの間では変化はなく、素子能力の変動もないことが確認された。
(変形例1)
図9は画素トランジスタの断面構造の変形例を表している。本変形例では欠陥の影響をより効果的に防ぐようにしたものであり、ここでは、画素トランジスタの半導体層65の上下に2つのゲート電極62A,62Bを設けている。第1ゲート絶縁膜80は、例えば膜厚80nmの水素(H)を含有する窒化膜(SiNx:H)80Aと膜厚10nmの酸化膜(SiO2 )80Bとの積層構造を有している。窒化膜80Aはゲート電極62A側、酸化膜80Bは半導体層65側に設けられている。第2ゲート絶縁膜81は、半導体層65および酸化膜80B上に、例えば膜厚10nmの酸化膜(SiO2 )81A、膜厚70nmの水素(H)を含有する窒化膜(SiNx:H)81B、膜厚10nmの酸化膜(SiO2 )81Cを積層したものである。層間絶縁膜82は、膜厚100nmの酸化膜(SiO2 )81D、膜厚200nmの水素(H)を含有する窒化膜(SiNx:H)81E、および膜厚100nmの酸化膜(SiO2 )81Fをこの順に積層して構成したものである。
ゲート電極62A,62Bの構成材料は上記実施の形態のゲート電極62と同一の金属であり、両者は電気的に接続されている。このように上下にゲート電極62A,62Bを配置することにより、発熱の影響が広範囲に及ぶことがなくなる。そのため素子上に形成した光電変換素子21を構成するシンチレータ材料や有機材料への影響を抑制することができる。その他の構成および作用効果は上記第1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
(第2の実施の形態)
上記実施の形態では画素の駆動回路をアクティブ駆動回路により構成した例について説明したが、図10に示したようなパッシブ駆動回路であってもよい。なお、上記実施の形態と同一の構成要素については同一符号を付してその説明は省略する。
本実施の形態では、単位画素90は、光電変換素子21、容量成分25および読出トランジスタ91により構成されている。読出トランジスタ91は、蓄積ノードNと垂直信号線18との間に接続されており、行走査信号Vreadに応答してオンすることにより、蓄積ノードNに蓄積された信号電荷を垂直信号線18に出力する。
垂直信号線18の一端は、一方の入力端92aが接地された測定用チャージアンプ92の他方の入力端92bに接続されている。測定用チャージアンプ92の入力端92bと出力端92cとの間はキャパシタ92dを介して接続されている。垂直信号線18に出力された信号電荷は、画素列ごとに、水平選択部14の入力部を構成する測定用チャージアンプ92に入力される。測定用チャージアンプ92と垂直信号線18との間には切換えスイッチ93が設けられている。切換えスイッチ93は可動接点93aおよび固定接点93b,93cにより構成されている。固定接点93bには測定用チャージアンプ92の入力端92b、固定接点93cにはアニール用定電流源94がそれぞれ接続されている。可動接点93aは、測定時(放射線検出期間)には固定接点93bに接続され、非測定時には固定接点93cに接続されるようになっている。本実施の形態では、切換えスイッチ93およびアニール用定電流源94と、システム制御部16とにより本発明の特性回復部が構成されている。
本実施の形態では、放射線の測定時には、図10に実線で示したように切換えスイッチ93の可動接点93aが固定接点93bに接続されると共に、光電変換素子21の端子20a(アノード)に対して所定のバイアス電圧(例えば0V)、読出トランジスタ91の端子91a(ゲート電極)へ読出電圧(例えば5V)がそれぞれ印加される。これによりX線照射に基づき光電変換素子21によって発生した電荷が読出トランジスタ91を介して垂直信号線18に出力される(読み出される)。読み出された信号は、垂直信号線18を介して測定用チャージアンプ92により増幅されたのち出力される。
次に、読出トランジスタ91の特性を回復する場合には、図10に破線で示したように切換えスイッチ93の可動接点93aが固定接点93c側に切り換わる。これにより垂直信号線18がアニール用定電流源94に接続されると共に、光電変換素子21の端子20a(アノード)への供給電圧が例えば−5V、読出トランジスタ91の端子91a(ゲート電極)への供給電圧が例えば10Vに切り換わる。同時にアニール用定電流源94には−7Vの電圧が供給され、これにより読出トランジスタ91にアニール電流A3 (例えば1mA)が流れる。その他の構成および作用効果は上記第1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
(変形例2)
図11は、単位画素の断面構造の変形例を表している。上記第1の実施の形態では、PINフォトダイオードの層構造において、電荷の蓄積層(蓄積ノード)をp型半導体層64とし、上部電極72に電源配線73を接続した例を挙げたが、本変形例では、それと逆の接続構造となるようにしている。即ち、p型半導体層64に電源配線(図示せず)が接続され、上部電極72側から電荷を取り出すようになっている(上部電極72が蓄積ノードに接続されている)。また、ここでは、第2層間絶縁膜68、i型半導体層70およびn型半導体層71を覆って、平坦化膜83が形成されている。平坦化膜83は、n型半導体層71および配線層67に対向して開口を有しており、この平坦化膜83の開口部分に上部電極72が形成されている。
本変形例では、上部電極72から取り出された電荷は、配線層67を蓄積層(蓄積ノード)として収集され、読出トランジスタ23により電流として読み出される。このような構造によれば、受光側に蓄積ノードを形成可能であるため、光電変換効率の低下を軽減できるというメリットがある。なお、画素トランジスタとしては、上記第2の実施の形態において説明した2つのゲート電極62A,62Bを有するものを用いているが、ゲート電極は勿論1つであってもよい。また、上部電極72上には更に、SiN等からなる保護膜(図示せず)が形成されていてもよい。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、画素トランジスタにアニール電流を流す際に各端子に供給する電圧、電流値については上記実施の形態の例に限るものではなく、任意である。
1…放射線撮像装置、10…光電変換装置、11…絶縁性基板、12…画素部、13…行走査部(垂直駆動部)、14…水平選択部、15…列走査部(水平駆動部)、16…システム制御部、20…単位画素、21…光電変換素子、22…リセットトランジスタ(第2トランジスタ)、23…読出トランジスタ(第1トランジスタ)、24…行選択トランジスタ(第3トランジスタ)、30…特性回復部、31A…測定用定電流源(第2定電流源)、31B,94…アニール用定電流源(第1定電流源)、32,93…切換えスイッチ、40…波長変換体。

Claims (10)

  1. それぞれ少なくとも1の画素トランジスタと光電変換素子とを含む複数の単位画素を有し、入射した放射線に応じて電気信号を発生する画素部と、
    前記画素部の単位画素を選択的に駆動するための駆動部と、
    アニール用の第1定電流源、および前記放射線の非測定時において前記単位画素からの電流流路を前記第1定電流源側に切り換えるための切換えスイッチを含み、 前記画素トランジスタに対してアニール電流を流すことにより前記画素トランジスタの特性を回復させる特性回復部と
    を備えた放射線撮像装置。
  2. 前記画素トランジスタは電界効果トランジスタであり、
    前記特性回復部は、前記電界効果トランジスタのゲート電極にソース電極若しくはドレイン電極の電圧より相対的に正の電圧を印加し、前記ソース・ドレイン電極間のチャネル層に電流を流すことにより前記チャネル層およびその近傍を発熱させる
    請求項1記載の放射線撮像装置。
  3. 前記複数の単位画素は行列状に配置されており、
    前記単位画素は、前記画素トランジスタとして、前記光電変換素子で収集された信号電荷をゲート電極で受け、前記信号電荷に応じた電気信号を読み出す第1トランジスタと、前記第1トランジスタのゲート電極を参照電位にリセットするための第2トランジスタと、前記第1トランジスタから出力される信号を選択的に出力する第3トランジスタとを有し、
    前記駆動部は、前記第1トランジスタとともにソースフォロワ回路を構成する測定用の第2定電流源を有し、放射線の測定時において、前記第3トランジスタの出力端と前記第2定電流源とを電気的に接続させ、
    前記特性回復部は、前記第1トランジスタおよび第3トランジスタの特性回復を行うときには、前記切換えスイッチにより前記第3トランジスタの出力端と前記第1定電流源とを電気的に接続させて前記第1トランジスタおよび第3トランジスタにアニール電流を流し、前記第2トランジスタの特性回復を行うときには、前記切換えスイッチにより前記第3トランジスタの出力端をオープン状態として第2トランジスタにアニール電流を流す
    請求項2記載の放射線撮像装置。
  4. 前記複数の単位画素は行列状に配置されており、
    前記単位画素は、前記画素トランジスタとして、前記光電変換素子で収集された信号電荷を選択的に出力する第4トランジスタを有し、
    前記特性回復部は、前記第4トランジスタの特性回復を行うときには、前記切換えスイッチにより前記第4トランジスタの出力端と前記第1定電流源とを電気的に接続させて前記第4トランジスタにアニール電流を流す
    請求項2記載の放射線撮像装置。
  5. 前記電界効果トランジスタは、チャネル層として微結晶若しくは多結晶のシリコンからなる半導体層を有する
    請求項2ないし4のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記電界効果トランジスタは、前記半導体層とゲート電極との間にゲート絶縁膜を有し、前記ゲート絶縁膜は、前記半導体層に接する第1シリコン酸化膜と、前記第1シリコン酸化膜と前記ゲート電極との間に設けられた、水素を含有する第1シリコン窒化膜とを有し、
    前記第1シリコン酸化膜の膜厚は50nm以下である
    請求項5記載の放射線撮像装置。
  7. 前記電界効果トランジスタは、前記半導体層上に層間絶縁膜を有し、前記層間絶縁膜は、前記半導体層に接する第2シリコン酸化膜と、前記第2シリコン酸化膜とソースおよびドレインの配線層との間に設けられた、水素を含有する第2シリコン窒化膜とを有し、
    前記第2シリコン酸化膜の膜厚は50nm以下である
    請求項6記載の放射線撮像装置。
  8. 前記光電変換素子は、光入射側から順に、透明電極、n型半導体層、i型半導体層およびp型半導体層を有し、
    前記透明電極側において信号電荷が収集され、
    前記p型半導体層側が電源配線に接続されている
    請求項1に記載の放射線撮像装置。
  9. 前記光電変換素子は、光入射側から順に、透明電極、n型半導体層、i型半導体層およびp型半導体層を有し、
    前記p型半導体層側において信号電荷が収集され、
    前記透明電極側が電源配線に接続されている
    請求項1に記載の放射線撮像装置。
  10. それぞれ少なくとも1の画素トランジスタと光電変換素子とを含む複数の単位画素を有し、入射した放射線に応じて電気信号を発生する画素部と、
    前記画素部の単位画素を選択的に駆動するための駆動部と、を備えた放射線撮像装置の駆動方法であって、
    アニール用定電流源を設け、前記放射線の非測定時において、前記単位画素からの電流流路を前記アニール用定電流源側に切り換えると共に、前記画素トランジスタに対してアニール電流を流すことにより前記画素トランジスタの特性を回復させる
    放射線撮像装置の駆動方法。
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