JP5481831B2 - 回転機械の状態量測定装置 - Google Patents
回転機械の状態量測定装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5481831B2 JP5481831B2 JP2008270460A JP2008270460A JP5481831B2 JP 5481831 B2 JP5481831 B2 JP 5481831B2 JP 2008270460 A JP2008270460 A JP 2008270460A JP 2008270460 A JP2008270460 A JP 2008270460A JP 5481831 B2 JP5481831 B2 JP 5481831B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensors
- output
- sensor
- phase difference
- hall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
Description
このうちの回転機械は、使用状態でも回転しない静止部材と、この静止部材に対して回転自在に支持された回転部材とを備えたものである。
又、上記状態量測定装置は、上記回転部材又はこの回転部材と共に回転及び変位する別部材の一部に、この回転部材又はこの別部材と同心に設けられたエンコーダと、回転しない部分に支持固定された4個以上のセンサと、検出器と、演算器とを備えたものである。
このうちのエンコーダは、永久磁石製で、周面に被検出面を備えると共に、この被検出面のうち互いに軸方向に外れた2個所位置に第一、第二の特性変化部を備えたものである。これら両特性変化部の特性は、円周方向に関して交互に、且つ、互いに同じピッチで変化する。これと共に、上記第一、第二の両特性変化部のうちの少なくとも一方の特性変化部の特性変化の位相は、軸方向に関し、他方の特性変化部と異なる状態で漸次変化している。
又、上記各センサは、その検出部を対向させた部分の特性変化に対応して出力信号を変化させるものである。そして、上記各センサのうち、円周方向に関してほぼ同じ位相で軸方向に並んだ、それぞれの検出部を上記第一の特性変化部と上記第二の特性変化部とに対向させた、1対のセンサから成るセンサペアーを、2組又は3組有している。又、これら各センサペアーを、円周方向に関し互いに等間隔で配置している。具体的には、例えばセンサペアーを2組とした場合には、静止部材の中心軸に関し対称位置(180度反対位置)に配置し、3組とした場合には、中心角ピッチで120度毎に配置する。
又、上記各センサペアーを、それぞれ1個のホールICから構成している。このホールICは、これら各センサペアーを構成する1対のセンサの検出部に相当する2組(合計4個)のホール素子と、これら2組のホール素子の信号を処理する為の1対の処理回路を備えた信号処理部と、これら2組のホール素子の出力信号同士の位相差を求める上記検出器とを備えた(IC化した)1個のIC本体と、このIC本体の周縁部のうちの1つの辺のみから引き出された複数本のリード端子とを備えたものである。
更に、上記演算器は、次の様な動作を行うものである。即ち、上記各ホールICを構成する検出器から出力された2組のホール素子の出力信号同士の位相差と、これら各位相差から導き出される、互いに円周方向にずれた位置に配置された2組のホール素子(異なるセンサペアーを構成する1対のセンサ)の出力信号同士の位相差とに基づいて、上記静止部材に対する上記エンコーダの複数方向の変位又は傾き、或は、この静止部材と上記回転部材との間に作用する複数方向の荷重又はモーメントを算出する。
即ち、ホールICを構成する検出器から出力される2組のホール素子の出力信号同士の位相差を、パルス波形とする。
更に、この様な軸受としては、例えば、請求項4に記載した発明の様に、自動車用転がり軸受ユニットがある。即ち、一方の軌道輪を、使用状態で自動車の懸架装置に固定される静止輪とし、他方の軌道輪を、使用状態で車輪を固定し、この静止輪に対して回転自在に支持される回転輪とする。
又、本発明の場合には、センサペアーを構成する1対のセンサとして、1個のホールICを使用している為、当該1対のセンサの設置スペースを縮小できる。又、各リード端子を、IC本体の周縁部のうちの1つの辺のみから引き出す状態で配設している為、当該1対のセンサの軸方向の設置スペースを縮小できる。又、当該1対のセンサを1個のホールICとして取り扱える為、組立作業時に、当該1対のセンサの検出部同士の間隔がずれずに済む。従って、その分だけ、当該1対のセンサの組み付け位置を設計通りにする作業を容易に行える。この結果、組立工程での歩留りを向上させる事ができる。
図1〜4は、本発明に関する参考例の第1例を示している。本参考例の場合も、前述の図7〜11に示した従来構造(特許文献5に記載された発明)と同様に、転がり軸受ユニット6(図7参照)に、3組のセンサペアー21a〜21cを設置している。即ち、これら各センサペアー21a〜21cは、それぞれ、エンコーダ7(7a)の円周方向に関して同じ位相或は僅かに(例えば、1パルスの0.5〜2.5ピッチ、具体的には、1回転が48パルスの場合に、3.75〜18.75゜程度)ずれた位置で軸方向に並んだ、1対のセンサ9a1 (9b1 、9c1 )、9a2 (9b2 、9c2 )から成る。これら各組のセンサペアー21a〜21cは、上記エンコーダ7(7a)の周囲に、円周方向に関し互いに等間隔に配置されている。又、このエンコーダ7(7a)は、前述の図8或は図11に示した様な、第一の特性変化部と第二の特性変化部とを有する。そして、上記各センサセンサ9a1 (9b1 、9c1 )、9a2 (9b2 、9c2 )は、その検出部を上記エンコーダ7(7a)の第一の特性変化部と第二の特性変化部とにそれぞれ対向させている。
図5は、本発明に関する参考例の第2例を示している。本参考例の場合、上述の参考例の第1例と異なり、センサペアー21a、21bを2組、エンコーダ7(7a)の周囲に配置している。又、これら両センサペアー21a、21bは、それぞれ、円周方向に関して同じ位相で軸方向に並んだ1対のセンサから成り、外輪1(図7参照)の中心軸に関し対称位置(180度反対位置)に配置されている。この様に構成される本参考例の場合、検出器により、上記両センサペアー21a、21b毎の両センサ9a1 (9b1 )、9a2 (9b2 )の出力信号同士の位相差(各位相差と周期との合成信号)を得る。そして、この様に検出器により得た2つの位相差を演算器に送り、この演算器で、互いに円周方向にずれた位置に配置された、例えば、センサ9a2 、9b2 の出力信号同士の位相差を求める。この結果、3組の組み合わせのセンサの出力信号同士の位相差が得られるにも拘らず、検出器と演算器とを繋ぐハーネスは2本(各センサが、電圧出力タイプの場合は合計4本、電流出力タイプの場合は合計3本)で済む。その他の構造及び作用は、上述の参考例の第1例と同様である。
図6は、全請求項に対応する、本発明の実施の形態の1例を示している。本例の場合には、エンコーダ7bの被検出面に対向させる2組又は3組のセンサペアーとして、図6にその使用状態を示す様な、磁気検出用ICの一種である、1個のホールIC22を使用している。上記エンコーダ7bは、磁性金属板製で円環状の芯金の表面に永久磁石製のエンコーダ本体23を添着固定して成る。このエンコーダ本体23の被検出面には、互いに異なる2種類の磁気極性であるS極とN極とを、円周方向に関して交互に且つ等間隔に配置している。これらS極とN極との境界は、上記被検出面の軸方向(幅方向、図6の上下方向)中央部が円周方向に関して最も突出した、「く」字形になっている。
更に、送り出される単一信号は、前述した様に、周期及び位相差の情報を含んでいる為、このうちの周期の情報を、例えばABS等の制御で必要とされるデータ(周期)として使用する事もできる。
2 ハブ
3 外輪軌道
4 内輪軌道
5 転動体
6 転がり軸受ユニット
7、7a、7b エンコーダ
8 カバー
9a1、9a2、9b1、9b2、9c1、9c2 センサ
10 被検出部
11、11a、11b 透孔
12、12a、12b 柱部
13、13a 第一の特性変化部
14、14a 第二の特性変化部
15 センサ
16 D型FF
17 リセットパルス部
18 NOT
19 NAND
20 ハーネス
21a、21b、21c センサペアー
22 ホールIC
23 エンコーダ本体
24 IC本体
25 リード端子
26 ホール素子
Claims (4)
- 回転機械と、状態量測定装置とを備え、
このうちの回転機械は、使用状態でも回転しない静止部材と、この静止部材に対して回転自在に支持された回転部材とを備えたものであり、
上記状態量測定装置は、上記回転部材又はこの回転部材と共に回転及び変位する別部材の一部に、この回転部材又はこの別部材と同心に設けられたエンコーダと、回転しない部分に支持固定された4個以上のセンサと、検出器と、演算器とを備えたものであり、
このうちのエンコーダは、永久磁石製で、周面に被検出面を備えると共に、この被検出面のうち互いに軸方向に外れた2個所位置に第一、第二の特性変化部を備えたもので、これら両特性変化部の特性が円周方向に関して交互に且つ互いに同じピッチで変化すると共に、上記第一、第二の両特性変化部のうちの少なくとも一方の特性変化部の特性変化の位相が軸方向に関し、他方の特性変化部と異なる状態で漸次変化しており、
上記各センサは、その検出部を対向させた部分の特性変化に対応して出力信号を変化させるもので、これら各センサのうち、円周方向に関してほぼ同じ位相で軸方向に並んだ、それぞれの検出部を上記第一の特性変化部と上記第二の特性変化部とに対向させた1対のセンサから成るセンサペアーを2組又は3組有しており、これら各センサペアーを円周方向に関し互いに等間隔で配置しており、
上記各センサペアーは、それぞれ1個のホールICから構成されており、このホールICは、これら各センサペアーを構成する1対のセンサの検出部に相当する2組のホール素子と、これら2組のホール素子の信号を処理する為の1対の処理回路を備えた信号処理部と、これら2組のホール素子の出力信号同士の位相差を求める上記検出器とを備えた1個のIC本体と、このIC本体の周縁部のうちの1つの辺のみから引き出された複数本のリード端子とを備えたものであり、
上記演算器は、上記各ホールICを構成する検出器から出力された2組のホール素子の出力信号同士の位相差と、これら各位相差から導き出される、互いに円周方向にずれた位置に配置された2組のホール素子の出力信号同士の位相差とに基づいて、上記静止部材に対する上記エンコーダの複数方向の変位又は傾き、或は、この静止部材と上記回転部材との間に作用する複数方向の荷重又はモーメントを算出するものである、
回転機械の状態量測定装置。 - ホールICを構成する検出器から出力される2組のホール素子の出力信号同士の位相差がパルス波形である、請求項1に記載した回転機械の状態量測定装置。
- 回転機械が、内輪と外輪とのうちの何れか一方の軌道輪に対し、他方の軌道輪を回転自在に支持した軸受である、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した回転機械の状態量測定装置。
- 軸受が自動車用転がり軸受ユニットであり、一方の軌道輪を、使用状態で自動車の懸架装置に固定される静止輪とし、他方の軌道輪を、使用状態で車輪を固定し、この静止輪に対して回転自在に支持される回転輪とした、請求項3に記載した回転機械の状態量測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008270460A JP5481831B2 (ja) | 2008-10-21 | 2008-10-21 | 回転機械の状態量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008270460A JP5481831B2 (ja) | 2008-10-21 | 2008-10-21 | 回転機械の状態量測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010101626A JP2010101626A (ja) | 2010-05-06 |
JP5481831B2 true JP5481831B2 (ja) | 2014-04-23 |
Family
ID=42292406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008270460A Expired - Fee Related JP5481831B2 (ja) | 2008-10-21 | 2008-10-21 | 回転機械の状態量測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5481831B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005233881A (ja) * | 2004-02-23 | 2005-09-02 | Koyo Seiko Co Ltd | 車輪用転がり軸受装置 |
JP4752483B2 (ja) * | 2004-12-15 | 2011-08-17 | 日本精工株式会社 | 変位測定装置付転がり軸受ユニット及び荷重測定装置付転がり軸受ユニット |
JP4887816B2 (ja) * | 2006-02-13 | 2012-02-29 | 日本精工株式会社 | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 |
JP4940937B2 (ja) * | 2006-02-28 | 2012-05-30 | 日本精工株式会社 | 回転機械の状態量測定装置 |
JP5098379B2 (ja) * | 2007-02-22 | 2012-12-12 | 日本精工株式会社 | 軸受の荷重測定装置 |
-
2008
- 2008-10-21 JP JP2008270460A patent/JP5481831B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010101626A (ja) | 2010-05-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4940937B2 (ja) | 回転機械の状態量測定装置 | |
JP2006322928A (ja) | 転がり軸受ユニットの変位測定装置及び荷重測定装置 | |
JP2008026041A (ja) | 荷重測定装置付転がり軸受ユニット | |
JP5481831B2 (ja) | 回転機械の状態量測定装置 | |
JP2007210491A (ja) | 車輪周辺装置の演算器ユニット及び演算器ネットワークシステム | |
JP2007085742A (ja) | 荷重測定装置付転がり軸受ユニット | |
JP2006317434A (ja) | 転がり軸受ユニットの変位測定装置及び荷重測定装置 | |
JP5233509B2 (ja) | 転がり軸受ユニット用荷重測定装置 | |
JP4957390B2 (ja) | 物理量測定装置付転がり軸受ユニットの製造方法 | |
JP4752483B2 (ja) | 変位測定装置付転がり軸受ユニット及び荷重測定装置付転がり軸受ユニット | |
JP4957357B2 (ja) | 回転支持装置の状態量測定装置 | |
JP5092393B2 (ja) | 転がり軸受ユニットの状態量測定装置の組立方法 | |
JP2008215977A (ja) | センサ付車輪用軸受 | |
JP4899612B2 (ja) | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 | |
JP2008292275A (ja) | 転がり軸受ユニット用荷重測定装置 | |
JP5458498B2 (ja) | 転がり軸受ユニットの状態量測定装置 | |
JP2006329692A (ja) | 荷重測定装置付転がり軸受ユニット | |
JP2007212389A (ja) | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 | |
JP2005308134A (ja) | 公転速度検出用センサ付転がり軸受ユニット | |
JP2009103629A (ja) | 回転支持装置の状態量測定装置 | |
JP4821331B2 (ja) | 転がり軸受ユニットの変位測定装置及び転がり軸受ユニットの荷重測定装置 | |
JP2008224397A (ja) | 転がり軸受ユニットの荷重測定装置 | |
JP2007010318A (ja) | 荷重測定装置付転がり軸受ユニット | |
JP2009186428A (ja) | 転がり軸受ユニットの状態量測定装置 | |
JP2008122171A (ja) | 状態量測定装置付転がり軸受ユニットのセンサの交換方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111011 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130308 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130319 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130516 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140121 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140203 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5481831 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |