JP2007010318A - 荷重測定装置付転がり軸受ユニット - Google Patents

荷重測定装置付転がり軸受ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】 設置スペースが限られている場合でも、演算器と転がり軸受ユニットとを1対1で対応させられる構造を実現する。
【解決手段】 転がり軸受ユニットと荷重測定装置とを備える。この荷重測定装置は、センサユニット29と演算器ユニット30とを備える。このうちの演算器ユニット30は、このセンサユニット29に組み込んだセンサの検出信号に基づいて、上記転がり軸受ユニットに加わる荷重を算出する演算器を組み込んでいる。上記センサユニット29と上記演算器ユニット30とは、互いに別体に設けられた状態で、可撓性を有するケーブル31により、非分離に結合されている。
【選択図】 図1

Description

この発明に係る荷重測定装置付転がり軸受ユニットは、複数個の転動体を介して相対回転自在に組み合わされた静止側軌道輪と回転側軌道輪との間に加わる荷重を求める為に利用する。更に、この求めた荷重を、自動車等の車両の走行安定性確保を図る為等に利用する。
例えば自動車の車輪は懸架装置に対し、複列アンギュラ型の転がり軸受ユニット等の転がり軸受ユニットにより回転自在に支持する。又、自動車の走行安定性を確保する為に、例えば非特許文献1に記載されている様な、アンチロックブレーキシステム(ABS)やトラクションコントロールシステム(TCS)、更には、電子制御式ビークルスタビリティコントロールシステム(ESC)等の車両用走行安定化装置が使用されている。この様な各種車両用走行安定化装置を制御する為には、車輪の回転速度、車体に加わる各方向の加速度等の信号が必要になる。そして、より高度の制御を行なう為には、車輪を介して上記転がり軸受ユニットに加わる荷重(例えばラジアル荷重とアキシアル荷重との一方又は双方)の大きさを知る事が好ましい場合がある。
この様な事情に鑑みて、特許文献1には、複列アンギュラ型の玉軸受ユニットである転がり軸受ユニットを構成する1対の列の玉の公転速度に基づいて、この転がり軸受ユニットに加わるラジアル荷重又はアキシアル荷重を測定する、荷重測定装置付転がり軸受ユニットに関する発明が記載されている。
図4は、上記特許文献1に記載された荷重測定装置付転がり軸受ユニットを示している。この従来構造の場合、静止側軌道輪である外輪1の軸方向中間部で、複列アンギュラ型の外輪軌道2、2の間部分に形成した取付孔3にセンサユニット4を挿通し、このセンサユニット4の先端部5を、上記外輪1の内周面から突出させている。この先端部5には、1対の公転速度検出用センサ6a、6bと、1個の回転速度検出用センサ7とを設けている。
そして、このうちの各公転速度検出用センサ6a、6bの検出部を、複列に配置された各転動体8a、8bを回転自在に保持した各保持器9a、9bに設けた、公転速度検出用エンコーダ10a、10bの被検出面である軸方向側面に近接対向させて、上記各転動体8a、8bの公転速度を検出自在としている。又、上記回転速度検出用センサ7の検出部を、回転側軌道輪であるハブ11の中間部に外嵌固定した回転速度検出用エンコーダ12の被検出面である外周面に近接対向させて、このハブ11の回転速度を検出自在としている。この様な構成を有する荷重測定装置付転がり軸受ユニットによれば、上記ハブ11の回転速度の変動に拘らず、上記外輪1とこのハブ11との間に加わる荷重(ラジアル荷重及びアキシアル荷重)を求められる。
即ち、上述の様な荷重測定装置付転がり軸受ユニットの場合、図示しない演算器が、上記各センサ6a、6b、7から送り込まれる検出信号に基づいて、上記外輪1と上記ハブ11との間に加わるラジアル荷重とアキシアル荷重とのうちの一方又は双方の荷重を算出する。例えば、このラジアル荷重を求める場合に上記演算器は、上記各公転速度検出用センサ6a、6bが検出する上記各列の転動体8a、8bの公転速度の和を求め、この和と、上記回転速度検出用センサ7が検出する上記ハブ11の回転速度との比に基づいて、上記ラジアル荷重を算出する。又、上記アキシアル荷重は、上記各公転速度検出用センサ6a、6bが検出する上記各列の転動体8a、8bの公転速度の差を求め、この差と、上記回転速度検出用センサ7が検出する上記ハブ11の回転速度との比に基づいて算出する。或は、上記各列の転動体8a、8bの公転速度同士の比によっても、上記アキシアル荷重を求められる。この点に就いて、図5を参照しつつ説明する。尚、以下の説明は、アキシアル荷重Fyが加わらない状態での、上記各列の転動体8a、8bの接触角αa 、αb が互いに同じであるとして行なう。
図5は、上述の図4に示した車輪支持用の転がり軸受ユニットを模式化し、荷重の作用状態を示したものである。複列アンギュラ型の内輪軌道13、13と複列アンギュラ型の外輪軌道2、2との間に複列に配置された転動体8a、8bには予圧F0 、F0 を付与している。又、使用時に上記転がり軸受ユニットには、車体の質量等により、ラジアル荷重Fzが加わる。更に、旋回走行時に加わる遠心力等により、アキシアル荷重Fyが加わる。これら予圧F0 、F0 、ラジアル荷重Fz、アキシアル荷重Fyは、何れも上記各転動体8a、8bの接触角α(αa 、αb )に影響を及ぼす。そして、この接触角αa 、αb が変化すると、これら各転動体8a、8bの公転速度nc が変化する。これら各転動体8a、8bのピッチ円直径をDとし、これら各転動体8a、8bの直径をdとし、上記両内輪軌道13、13を設けたハブ11の回転速度をni とし、上記両外輪軌道2、2を設けた外輪1の回転速度をno とすると、上記公転速度nc は、次の(1)式で表される。
c ={1−(d・cos α/D)・(ni /2)}+{1+(d・cos α/D)・(no /2)} −−− (1)
この(1)式から明らかな通り、上記各転動体8a、8bの公転速度nc は、これら各転動体8a、8bの接触角α(αa 、αb )の変化に応じて変化するが、上述した様にこの接触角αa 、αb は、上記ラジアル荷重Fz及び上記アキシアル荷重Fyに応じて変化する。従って上記公転速度nc は、これらラジアル荷重Fz及びアキシアル荷重Fyに応じて変化する。図4〜5に示した構造の場合、上記ハブ11が回転し、上記外輪1が回転しない為、具体的には、上記ラジアル荷重Fzに関しては、図6に示す様に、大きくなる程上記公転速度nc が遅くなる。又、上記アキシアル荷重Fyに関しては、図7に示す様に、このアキシアル荷重Fyを支承する列の公転速度が速くなり、このアキシアル荷重Fyを支承しない列の公転速度が遅くなる。従って、この公転速度nc に基づいて、上記ラジアル荷重Fz及びアキシアル荷重Fyを求められる事になる。
尚、上記図6中、実線イは、ラジアル荷重Fzを支承する割合の大きい側の転動体8b、8bに関する、破線ロは同じくラジアル荷重Fzを支承する割合の小さい側の転動体8a、8aに関する、それぞれの公転速度(とハブ11の回転速度との比)とラジアル荷重Fzとの関係を示している。又、上記図7中、破線ハは、上記アキシアル荷重Fyとこのアキシアル荷重Fyを支承する列の転動体8a、8aの公転速度との関係を、実線ニは、このアキシアル荷重Fyとこのアキシアル荷重Fyを支承しない列の転動体8b、8bの公転速度との関係を、それぞれ示している。この様な図6〜7から明らかな通り、上記各列の転動体8a、8bの公転速度nc に基づいて、上記ラジアル荷重Fz及びアキシアル荷重Fyを求められる。
尚、前記各公転速度検出用センサ6a、6bの信号に基づいて上記ラジアル荷重Fzとアキシアル荷重Fyとのうちの一方又は双方の荷重を算出する方法は、他にも各種存在するが、この様な方法に就いては、前述の特許文献1に詳しく説明されているので、詳しい説明は省略する。
又、図4に示した構造は、上記各公転速度検出用センサ6a、6bと前記回転速度検出用センサ7とを、単一のセンサユニット4の先端部5に保持した構造であるが、これら各センサ6a、6b、7は、別々に設置しても良い。又、例えば、図8に示す様に、1対の公転速度検出用センサ6a、6bを、センサユニット4aの先端部5aに保持し、回転速度検出用センサ7aを、外輪1の内端部に嵌合固定したカバー14に保持しても良い。この場合、回転速度検出用エンコーダ12aは、ハブ11の内端部に嵌合固定する。
又、未公開であるが、特願2004−279155号には、荷重の作用方向に配置された1対のセンサの出力信号の位相差に基づき、転がり軸受ユニットに加わる荷重の大きさを測定する発明が開示されている。図9〜19は、上記出願に開示された先発明のうちの4例の構造を示している。これら各先発明に係る構造のうち、図9〜16に示した第1〜2例の構造は、何れも、図9、13に示す様に、懸架装置に支持された状態で回転しない静止側軌道輪である外輪1の内径側に、車輪を支持固定(結合固定)する回転側軌道輪であるハブ11を、複数個の転動体8、8を介して回転自在に支持している。そして、このハブ11の中間部にエンコーダ15、15aを外嵌固定すると共に、上記外輪1の軸方向中間部で複列に配置された上記各転動体8、8の間部分にセンサ16、16aを、それぞれの検出部を、被検出面である上記エンコーダ15、15aの外周面に近接対向させた状態で、それぞれ1対ずつ設けている。尚、上記センサ16、16aの検出部には、ホールIC、ホール素子、MR素子、GMR素子等の磁気検知素子を組み込んでいる。
図9〜12に示した、先発明の第1例の構造の場合、上記エンコーダ15として、永久磁石製のものを使用している。被検出面である、このエンコーダ15の外周面には、N極に着磁した部分とS極に着磁した部分とを、円周方向に関して交互に且つ等間隔で配置している。これらN極に着磁された部分とS極に着磁された部分との境界は、上記エンコーダ15の軸方向に対し同じ角度だけ傾斜させると共に、この軸方向に対する傾斜方向を、このエンコーダ15の軸方向中間部を境に互いに逆方向としている。従って、上記N極に着磁された部分とS極に着磁された部分とは、軸方向中間部が円周方向に関して最も突出した(又は凹んだ)、「く」字形となっている。
又、上記両センサ16、16の検出部が上記エンコーダ15の外周面に対向する位置は、このエンコーダ15の円周方向に関して同じ位置としている。言い換えれば、上記両センサ16、16の検出部は、上記外輪1の中心軸を含む同一仮想平面上に配置されている。又、この外輪1と上記ハブ11との間にアキシアル荷重が作用しない状態で、上記N極に着磁された部分とS極に着磁された部分との軸方向中間部で円周方向に関して最も突出した部分(境界の傾斜方向が変化する部分)が、上記両センサ16、16の検出部同士の間の丁度中央位置に存在する様に、各部材15、16、16の設置位置を規制している。尚、先発明の第1例の場合には、上記エンコーダ15として永久磁石製のものを使用しているので、上記両センサ16、16側に永久磁石を組み込む必要はない。
上述の様に構成する先発明の第1例の場合、上記外輪1とハブ11との間にアキシアル荷重が作用すると、上記両センサ16、16の出力信号が変化する位相がずれる。即ち、上記外輪1とハブ11との間にアキシアル荷重が作用しておらず、上記外輪1と上記ハブ11とが相対変位していない、中立状態では、上記両センサ16、16の検出部は、図12の(A)の実線イ、イ上、即ち、上記最も突出した部分から軸方向に同じだけずれた部分に対向する。従って、上記両センサ16、16の出力信号の位相は、同図の(C)に示す様に一致する。
これに対して、上記エンコーダ15を固定したハブ11に、図12の(A)で下向きのアキシアル荷重が作用し(外輪1とハブ11とがアキシアル方向に相対変位し)た場合には、上記両センサ16、16の検出部は、図12の(A)の破線ロ、ロ上、即ち、上記最も突出した部分からの軸方向に関するずれが互いに異なる部分に対向する。この状態では上記両センサ16、16の出力信号の位相は、同図の(B)に示す様にずれる。更に、上記エンコーダ15を固定したハブ11に、図12の(A)で上向きのアキシアル荷重が作用した場合には、上記両センサ16、16の検出部は、図12の(A)の鎖線ハ、ハ上、即ち、上記最も突出した部分からの軸方向に関するずれが、逆方向に互いに異なる部分に対向する。この状態では上記両センサ16、16の出力信号の位相は、同図の(D)に示す様にずれる。
上述の様に先発明の第1例の場合には、上記両センサ16、16の出力信号の位相が、上記外輪1とハブ11との間に加わるアキシアル荷重の作用方向に応じた方向にずれる。又、このアキシアル荷重により上記両センサ16、16の出力信号の位相がずれる程度(変位量)は、このアキシアル荷重が大きくなる程大きくなる。従って第1例の場合には、上記両センサ16、16の出力信号の位相ずれの有無、ずれが存在する場合にはその方向及び大きさに基づいて、上記外輪1とハブ11との間に作用しているアキシアル荷重の作用方向及び大きさを求められる。
次に、図13〜16に示した、先発明の第2例の構造の場合には、ハブ11の中間部に、磁性金属板製のエンコーダ15aを外嵌固定している。被検出面である、このエンコーダ15aの外周面には、スリット状の透孔17a、17bと柱部18a、18bとを、円周方向に関して交互に且つ等間隔で配置している。これら各透孔17a、17bと各柱部18a、18bとは、上記エンコーダ15aの軸方向に対し同じ角度だけ傾斜させると共に、この軸方向に対する傾斜方向を、このエンコーダ15aの軸方向中間部を境に互いに逆方向としている。即ち、このエンコーダ15aは、軸方向片半部に、上記軸方向に対し所定方向に同じだけ傾斜した透孔17a、17aを形成すると共に、軸方向他半部に、この所定方向と逆方向に同じ角度だけ傾斜した透孔17b、17bを形成している。
一方、外輪1の軸方向中間部で複列に配置された転動体8、8同士の間部分に、前記1対のセンサ16a、16aを設置し、これら両センサ16a、16aの検出部を、上記エンコーダ15aの外周面に近接対向させている。これら両センサ16a、16aの検出部がこのエンコーダ15aの外周面に対向する位置は、このエンコーダ15aの円周方向に関して同じ位置としている。又、上記外輪1とハブ11との間にアキシアル荷重が作用しない状態で、上記各透孔17a、17b同士の間に位置し、全周に連続するリム部19が、上記両センサ16a、16aの検出部同士の間の丁度中央位置に存在する様に、各部材15a、16a、16aの設置位置を規制している。尚、先発明の第2例の場合には、上記エンコーダ15aが単なる磁性材製である為、上記両センサ16a、16aの側に永久磁石を組み込む必要がある。
上述の様に構成する先発明の第2例の場合、上記外輪1とハブ11との間にアキシアル荷重が作用(し外輪1とハブ11とがアキシアル方向に相対変位)すると、前述した先発明の第1例の場合と同様に、上記両センサ16a、16aの出力信号が変化する位相がずれる。即ち、上記外輪1とハブ11との間にアキシアル荷重が作用していない状態では、上記両センサ16a、16aの検出部は、図16の(A)の実線イ、イ上、即ち、上記リム部19から軸方向に同じだけずれた部分に対向する。従って、上記両センサ16a、16aの出力信号の位相は、同図の(C)に示す様に一致する。
これに対して、上記エンコーダ15aを固定したハブ11に、図16の(A)で下向きのアキシアル荷重が作用した場合には、上記両センサ16a、16aの検出部は、図16の(A)の破線ロ、ロ上、即ち、上記リム部19からの軸方向に関するずれが互いに異なる部分に対向する。この状態では上記両センサ16a、16aの出力信号の位相は、同図の(B)に示す様にずれる。更に、上記エンコーダ15aを固定したハブ11に、図16の(A)で上向きのアキシアル荷重が作用した場合には、上記両センサ16a、16aの検出部は、図16の(A)の鎖線ハ、ハ上、即ち、上記リム部19からの軸方向に関するずれが、逆方向に互いに異なる部分に対向する。この状態では上記両センサ16a、16aの出力信号の位相は、同図の(D)に示す様にずれる。
上述の様に先発明の第2例の場合も、前述の先発明の第1例の場合と同様に、上記両センサ16a、16aの出力信号の位相が、上記外輪1とハブ11との間に加わるアキシアル荷重の作用方向に応じた方向にずれる。又、このアキシアル荷重により上記両センサ16a、16aの出力信号の位相がずれる程度(変位量)は、このアキシアル荷重が大きくなる程大きくなる。従って第2例の場合も、上記両センサ16a、16aの出力信号の位相ずれの有無、ずれが存在する場合にはその方向及び大きさに基づいて、上記外輪1とハブ11との間に作用しているアキシアル荷重の作用方向及び大きさを求められる。
尚、エンコーダを円輪状に構成すると共に、このエンコーダの軸方向側面を被検出面とし、この被検出面に1対のセンサの検出部を、径方向にずらせた状態で対向させれば、上記外輪1と上記ハブ11とのラジアル方向に関する変位、延てはこれら外輪1とハブ11との間に加わるラジアル荷重を求める事も可能である。
図17〜18は、先発明の第3例として、単一のセンサにより外輪1aとハブ11aとの間に加わるアキシアル方向の変位を求める構造を示している。本例の場合には、重量の嵩む自動車の駆動輪を支持する為の車輪支持用転がり軸受ユニットを対象としている為に、転動体8c、8cとして円すいころを使用している。又、回転側軌道輪であるハブ11aの中心部に、等速ジョイントに付属のスプライン軸を挿通する為のスプライン孔20を形成している。そして、上記ハブ11aの中間部に、磁性金属材製で円環状のエンコーダ15bを外嵌固定している。このエンコーダ15bの外周面には、凹部21、21と凸部22、22とを、円周方向に関して交互に配置している。これら各凹部21、21と凸部22、22との円周方向に関する幅寸法は、軸方向に関して漸次変化している。
一方、静止側軌道輪である上記外輪1aの中間部に形成した取付孔3aに、磁気検知式のセンサ16bを挿通し、このセンサ16bの先端部に設けた検出部を、被検出面である、上記エンコーダ15bの外周面に近接対向させている。上記センサ16bの検出信号は、上記検出部の近傍を上記各凹部21、21と上記各凸部22、22とが交互に通過する事に伴って変化する。そして、付属の波形整形回路により矩形波とされてから、図示しない演算器に送り出される。この様に、波形整形回路から演算器に送り出される、上記センサ16bの検出信号の変化のパターン(検出信号のデューティ比=高電位継続時間/1周期)は、上記検出部が対向する、上記エンコーダ15bの外周面の軸方向位置によって変化する。そこで、上記変化のパターンに基づいて、上記外輪1aと上記ハブ11aとの間に作用するアキシアル荷重を求められる。
次に、図19は、先発明に係る構造の第4例として、単一のセンサにより外輪1、1aとハブ11、11aと(図4、5、8、9、13、17参照)の間のラジアル方向の変位を求める為の構造を示している。この構造に組み込むエンコーダ15cは、磁性金属板により円輪状に形成されたもので、それぞれが径方向外側程円周方向に関する幅が大きくなる、台形の透孔17c、17cを、円周方向に関して等間隔に形成している。この様なエンコーダ15cの軸方向片側面にはセンサの検出部を、近接対向させる。この様なエンコーダ15cを含んで構成する、先発明の第4例の場合、ラジアル荷重に基づいて外輪1、1aとハブ11、11aとがラジアル方向に相対変位すると、上記センサの検出信号のデューティ比(高電位継続時間/1周期)が変化する。そこで、このデューティ比に基づいて、上記相対変位の方向及び大きさ、更には上記外輪1、1aとハブ11、11aとの間に加わるラジアル荷重の大きさを求められる。
何れにしても、荷重測定装置付転がり軸受ユニットにより求めた荷重は、車輪(タイヤ)と路面との接触面(接地面)で生じている荷重と等価である。従って、この求めた荷重に基づいて車両の走行状態を安定化させる為の制御を行なえば、車両の姿勢が不安定になる事を予防する為のフィードフォワード制御が可能になる等、車両の走行安定性確保の為の高度な制御が可能になる。
以上に述べた様な荷重測定装置付転がり軸受ユニットを実施する場合に、前記各センサ6a、6b、7、7a、16、16a、16bの出力信号に基づいて各方向の荷重を算出する為の演算器の特性を、転がり軸受ユニットの特性との関係で適切に規制する必要がある。即ち、方向及び大きさが同じである荷重が別の転がり軸受ユニットに加わった場合には、これら各転がり軸受ユニットの剛性の相違等により、上記各センサ6a、6b、7、7a、16、16a、16bの出力信号の変化が互いに異なる事がある。又、同じ転がり軸受ユニットでも、前記各転動体8、8a、8b、8cに付与されている予圧が経時的に変化する等により、当該転がり軸受ユニットの剛性が変化(一般的には低下)した場合には、方向及び大きさが同じである荷重が同じ転がり軸受ユニットに加わった場合でも、上記各センサ6a、6b、7、7a、16、16a、16bの出力信号の変化が異なる場合がある。
これらの事を考慮した場合、上記各センサ6a、6b、7、7a、16、16a、16bの出力信号に基づいて荷重を求める為に上記演算器中(メモリ)にインストールするソフトウェア中に組み込まれる式の零点及びゲインを、各転がり軸受ユニットの特性に応じて互いに異ならせる事が好ましい。言い換えれば、各転がり軸受ユニットに組み付ける荷重測定装置の演算器に関する、上記零点及びゲインを、各転がり軸受ユニット毎に、それぞれの剛性等に応じた値に調整する事が好ましい。又、転がり軸受ユニットの経年変化に応じて上記零点及びゲインを修正する事も好ましい。これらの事を考慮した場合、上記演算器と転がり軸受ユニットとは、互いに1対1で対応させる事、即ち、これら演算器と転がり軸受ユニットとが互いに別々に扱われない様にする事が好ましい。この理由は、これらを互いに別々に取り扱える様にした場合、当該転がり軸受ユニットの特性に対応しない零点やゲインにより荷重を算出し、荷重の測定値に大きな誤差を生じる可能性が生じ易くなる為である。
上記演算器と転がり軸受ユニットとを1対1で対応させる為には、例えば上記荷重測定装置を構成するセンサと演算器とを単一のケーシングに内蔵して一体化した荷重測定ユニットとし、この荷重測定ユニットを、各転がり軸受ユニットに組み付ける事が考えられる。そして、各転がり軸受ユニットに組み付けた一体型の荷重測定ユニット内の演算器のメモリ中に、当該転がり軸受ユニットに関する、上記零点及びゲインを記憶させる事が考えられる。但し、この様な構造を採用した場合には、転がり軸受ユニットが小型である等の理由により、上記荷重測定ユニットを組み付ける為のスペースを確保できない可能性がある。又、転がり軸受ユニットの温度が運転時に上昇する程度が大きい場合、LSI等の電子回路を組み込んだ、上記演算器の耐久性を確保する事が難しくなる可能性もある。
特開2005−31063号公報 青山元男著、「レッドバッジスーパー図解シリーズ/クルマの最新メカがわかる本」、p.138−139、p.146−149、株式会社三推社/株式会社講談社、平成13年12月20日
本発明は、上述の様な事情に鑑み、設置スペースが限られている場合でも、演算器と転がり軸受ユニットとを1対1で対応させられる構造を実現すべく発明したものである。
本発明の荷重測定装置付転がり軸受ユニットは、転がり軸受ユニットと荷重測定装置とを備える。
このうちの転がり軸受ユニットは、静止側周面に静止側軌道を有し、使用状態でも回転しない静止側軌道輪と、回転側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回転側軌道輪と、これら回転側軌道と静止側軌道との間に設けられた複数個の転動体とを備えたものである。
又、上記荷重測定装置は、上記回転側軌道輪と上記静止側軌道輪との間に作用する荷重を測定する為のセンサを組み込んだセンサユニットと、このセンサの検出信号に基づいて上記荷重を算出する演算器を組み込んだ演算器ユニットとを備えたものである。
そして、上記センサユニットと演算器ユニットとは、互いに別体に設けられた状態で可撓性を有するケーブルにより、非分離に結合されている。
上述の様に構成する本発明によれば、設置スペースが限られている場合でも、演算器と転がり軸受ユニットとを1対1で対応させられる構造を実現できる。即ち、互いに別体であるセンサユニットと演算器ユニットとを、可撓性を有するケーブルにより結合しているので、これら各ユニットの容積を、センサと演算器とを単一のケーシングに内蔵して一体化した荷重測定ユニットに比べて小さくできる。従って、限られた設置スペースへの組付けが可能になる。
そして、上記ケーブルにより上記センサユニットと上記演算器ユニットとが非分離に組み合わされているので、演算器と転がり軸受ユニットとが互いに別々に扱われる事がなく、当該転がり軸受ユニットの特性に対応しない零点やゲインにより荷重を算出し、荷重の測定値に大きな誤差を生じる可能性をなくせる。即ち、上記センサユニットを上記転がり軸受ユニットに支持固定した状態で、上記演算器ユニットもこの転がり軸受ユニットに対し、上記ケーブルにより非分離に結合される。この為、上記センサユニットを上記転がり軸受ユニットに支持固定した状態で、この転がり軸受ユニットの特性に見合う零点及びゲインを上記演算器ユニットのメモリ中に記憶させれば、この転がり軸受ユニットに関して、回転側軌道輪と静止側軌道輪との間に加わる荷重を精度良く求められる。
又、転がり軸受ユニットの温度が運転時に上昇する程度が大きい場合でも、上記演算器ユニットをこの転がり軸受ユニットから離して配置できるので、この演算器ユニット中に組み込まれた電子回路の温度上昇を抑えて、この演算器ユニットの耐久性を確保する事が容易になる。
本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した様に、演算器ユニットにコネクタを、直接又はセンサユニットと繋がるケーブルとは別のケーブルを介して設ける。このコネクタには、車両への組み付け状態で、荷重を表す信号を送る為の信号取り出し用ケーブルの端部に設けたプラグを接続する。
この様に構成する事により、車体側に設けた制御器まで届く信号取り出し用ケーブルを上記演算器ユニットに接続しておく必要がなくなり、この演算器ユニットの組み付け性を良好にできる。
又、本発明を実施する場合に好ましくは、請求項3に記載した様に、荷重測定装置として、回転側軌道輪若しくはこの回転側軌道輪の回転に伴って回転する部分の回転状態を検出する事により、この回転側軌道輪と静止側軌道輪との間に作用する荷重を測定するものを採用する。
この様な請求項3に記載した発明を実施する場合に、例えば請求項4に記載した様に、荷重測定装置を、少なくとも一方の列の転動体の公転速度に基づいて回転側軌道輪と静止側軌道輪との間に作用する荷重を測定するものとする。この様な構造は、前述の図4〜8に示した、特許文献1に記載された構造に対応する。
或いは、請求項5に記載した様に、荷重測定装置を、回転側軌道輪の一部にこの回転側軌道輪と同心に固定されたエンコーダの変位に基づいて回転側軌道輪と静止側軌道輪との間に作用する荷重を測定するものとする。この様な構造は、前述の図9〜19に示した、先発明の構造に対応する。
この様な構造によれば、荷重測定装置を低コストで得られる。
図1〜2は、本発明の実施例1を示している。本実施例の場合には、転がり軸受ユニットとして、駆動輪用の複列円すいころ軸受ユニットを使用している。又、複列の内輪軌道13a、13aを、それぞれがハブ本体24と別体である、1対の内輪25、25の外周面に設けている。ハブ11bは、これら両内輪25、25を上記ハブ本体24に締り嵌めで外嵌固定して成る。又、このハブ本体24に等速ジョイント26を結合固定して、このハブ本体24を回転駆動自在としている。更に、上記ハブ11bの周囲に設けた外輪1aは、懸架装置を構成するナックル27に対し、複数本のボルト28により支持固定している。
上述の様な転がり軸受ユニットに加わる荷重を測定する為の荷重測定装置を構成するエンコーダ15dは、上記等速ジョイント26の中間部に外嵌固定している。又、センサユニット29は、上記外輪1aの内端部(図1の右端部)に外嵌固定したカバー14aに保持固定している。そして、上記センサユニット29に組み込んだセンサの検出部を、上記エンコーダ15dの被検出面である外周面に近接対向させている。尚、本実施例に関して、これらセンサとエンコーダ15dとの組み合わせで転がり軸受ユニットに加わる荷重を測定する、上記荷重測定装置の具体的構造に就いては、前述の図9〜18に示した、先発明に係る構造の何れかを採用できる為、詳しい図示並びに説明は省略する。
又、上記センサユニット29に組み込んだセンサの検出信号に基づいて、上記転がり軸受ユニットに加わる荷重を算出する為の演算器ユニット30は、上記ナックル27の内側面(図1の右側面)に、ねじ止め固定している。これら演算器ユニット30とナックル27との突き合わせ部には、必要に応じて、ゴム、ウレタン等の緩衝材を挟持する事もできる。そして、上記演算器ユニット30と上記センサユニット29とを、ケーブル31により、不離に結合している。このケーブル31には、上記センサの検出信号を上記演算器ユニット30に送る為の信号伝達用ハーネスの他、このセンサに電力を供給する為の電力供給用ハーネスが組み込まれている。この様なケーブル31の両端部は、上記センサユニット29と上記演算器ユニット30とに、それぞれハンダ付等により、非分離に接続している。従って、これら両ユニット29、30は、上記ケーブル31を介して、非分離に結合されている。又、このうちの演算器ユニット30にはコネクタ32を、図2に詳示する様に、この演算器ユニット30のケースと一体に設けている。このコネクタ32には、車両への組み付け状態で、車体側に設けた、車両用走行安定化装置の制御器に、上記荷重を表す信号を送る為の、図示しない信号取り出し用ケーブルの端部に設けたプラグを接続する。
上述の様に構成する本実施例の構造によれば、設置スペースが限られている場合でも、演算器と転がり軸受ユニットとを1対1で対応させられる構造を実現できる。即ち、互いに別体であるセンサユニット29と演算器ユニット30とを、可撓性を有するケーブル31により結合しているので、これら各ユニット29、30の容積を、センサと演算器とを単一のケーシングに内蔵して一体化した荷重測定ユニットに比べて小さくできる。従って、限られた設置スペースへの組付けが可能になる。図示の例では、上記演算器ユニット30を上記ナックル27の側に設けているので、転がり軸受ユニット側の設置スペースに関係なく、上記演算器ユニット30の設置スペースを確保できる。この為、この演算器ユニット30の小型化に対する要求を低く抑えられて、この演算器ユニット30の性能向上と低コスト化とを高次元で両立させられる。
そして、上記ケーブル31により上記センサユニット29と上記演算器ユニット30とを非分離に組み合わせているので、演算器と転がり軸受ユニットとが互いに別々に扱われる事がなく、当該転がり軸受ユニットの特性に対応しない零点やゲインにより荷重を算出し、荷重の測定値に大きな誤差を生じる可能性をなくせる。即ち、上記センサユニット29を上記転がり軸受ユニットに、前記カバー14aを介して支持固定した状態で、上記演算器ユニット30もこの転がり軸受ユニットに対し、上記ケーブル31により非分離に結合される。この為、上記センサユニット29を上記転がり軸受ユニットに支持固定した状態で、この転がり軸受ユニットの特性に見合う零点及びゲインを上記演算器ユニット30のメモリ中に記憶させれば、この転がり軸受ユニットに関して、前記外輪1aと前記ハブ11bとの間に加わる荷重を精度良く求められる。
又、上記ナックル27に支持固定した上記演算器ユニット30は、上記転がり軸受ユニットの温度上昇の影響を受けにくい。この為、この転がり軸受ユニットの温度が運転時に上昇する程度が大きい場合でも、上記演算器ユニット30の温度上昇を抑えられて、この演算器ユニット30中に組み込まれた電子回路の温度上昇を抑え、特に耐熱性の優れた部品を使用しなくても、この演算器ユニット30の耐久性を確保できる。この為、耐久性の確保と低コスト化とを高次元で両立させられる。
又、図示の例では、上記演算器ユニット30に前記コネクタ32を設けている為、車体側に設けた制御器まで届く信号取り出し用ケーブルを上記演算器ユニット30に接続しておく必要がない。この為、この演算器ユニット30を上記ナックル27に支持固定する作業を、比較的長い、上記信号取り出し用ケーブルに煩わされる事なく行なえる為、上記ナックル27に対する上記演算器ユニット30の組み付け性を良好にできる。
図3は、本発明の実施例2を示している。本実施例の場合には、演算器ユニット30aとコネクタ32aとを別体とし、これら演算器ユニット30aとコネクタ32aとを、この演算器ユニット30aとセンサユニット29とを繋ぐケーブル31とは別のケーブル33により接続している。この様な本実施例の構造の場合、上記演算器ユニット30aと上記コネクタ32aとを別体とする分、この演算器ユニット30aを小型化できて、この演算器ユニット30aの取付性をより一層向上させられる(より狭いスペースに設置可能にできる)。その他の部分の構造及び作用は、上述した実施例1と同様である。
本発明を実施する場合に於ける荷重測定装置の構造は、図1、3に記載した構造に限らず、前述の図4〜19に示した様なものを含め、各種構造のものを適宜採用できる。要するに、回転側軌道輪若しくはこの回転側軌道輪の回転に伴って回転する部分の回転状態を検出する等により、この回転側軌道輪と静止側軌道輪との間に作用する荷重を測定する構造であれば、本発明を適用できる。従って、エンコーダ及びセンサの構造は特に限定しない。尚、上記回転側軌道輪の回転に伴って回転する部分としては、図4に示した転動体を保持する保持器、図1、3に示した等速ジョイントの他、ハブに支持固定したディスクロータ等が挙げられる。
測定すべき荷重の方向に関しても、1方向に限らず、モーメントを含めて、最大5方向迄測定可能である。又、演算器ユニットのメモリに零点及びゲインを記憶させる作業は、これらを記憶させたICタグからメモリに送信する方法、センサユニット及び演算器ユニットを組み付けた転がり軸受ユニットを無負荷及び既知の荷重を付加した状態で運転して、その結果得られた零点及びゲインを上記メモリに記憶させる方法等が採用可能である。後者の方法を採用する場合、各ケーブルを構成するハーネスで、CAN、Flexray等の双方向通信を行なえば、必要とするハーネスの本数を少なく抑えて、コスト並びに重量の低減を図れる他、ハーネスの取り回し性を良好にできる。何れにしても、上記メモリには、上記零点及びゲインの他、出荷時の検査データ等を記録しておく事もできる。
本発明の実施例1を示す断面図。 実施例1に組み込む演算器ユニットの斜視図及び正面図。 本発明の実施例2を示す断面図。 従来若しくは先発明に係る荷重測定装置付転がり軸受ユニットの第1例を示す断面図。 この第1例の構造により荷重を求められる理由を説明する為の模式図。 各列の転動体の公転速度とラジアル荷重との関係を示す線図。 同じくアキシアル荷重と公転速度との関係を示す線図。 従来若しくは先発明に係る荷重測定装置付転がり軸受ユニットの第2例を示す断面図。 同第3例を示す断面図。 この第3例に組み込むエンコーダの斜視図。 同じく展開図。 アキシアル荷重に基づいて1対のセンサの出力信号が変化する状態を説明する為の線図。 従来若しくは先発明に係る荷重測定装置付転がり軸受ユニットの第4例を示す断面図。 この第4例に組み込むエンコーダの斜視図。 同じく展開図。 アキシアル荷重に基づいて1対のセンサの出力信号が変化する状態を説明する為の線図。 従来若しくは先発明に係る荷重測定装置付転がり軸受ユニットの第5例を示す断面図。 この第5例に組み込むエンコーダの部分斜視図。 従来若しくは先発明に係る荷重測定装置付転がり軸受ユニットの第6例に組み込むエンコーダを軸方向から見た側面図。
符号の説明
1、1a 外輪
2 外輪軌道
3、3a 取付孔
4、4a センサユニット
5、5a 先端部
6a、6b 公転速度検出用センサ
7、7a 回転速度検出用センサ
8、8a、8b、8c 転動体
9a、9b 保持器
10a、10b 公転速度検出用エンコーダ
11、11a、11b ハブ
12、12a 回転速度検出用エンコーダ
13、13a 内輪軌道
14、14a カバー
15、15a、15b、15c、15d エンコーダ
16、16a、16b センサ
17a、17b、17c 透孔
18a、18b 柱部
19 リム部
20 スプライン孔
21 凹部
22 凸部
24 ハブ本体
25 内輪
26 等速ジョイント
27 ナックル
28 ボルト
29 センサユニット
30、30a 演算器ユニット
31 ケーブル
32、32a コネクタ
33 ケーブル

Claims (5)

  1. 転がり軸受ユニットと荷重測定装置とを備え、
    このうちの転がり軸受ユニットは、静止側周面に静止側軌道を有し、使用状態でも回転しない静止側軌道輪と、回転側周面に回転側軌道を有し、使用時に回転する回転側軌道輪と、これら回転側軌道と静止側軌道との間に設けられた複数個の転動体とを備えたものであり、
    上記荷重測定装置は、上記回転側軌道輪と上記静止側軌道輪との間に作用する荷重を測定する為のセンサを組み込んだセンサユニットと、このセンサの検出信号に基づいてこの荷重を算出する演算器を組み込んだ演算器ユニットとを備えたものであり、
    上記センサユニットと演算器ユニットとは、互いに別体に設けられた状態で可撓性を有するケーブルにより非分離に結合されている
    荷重測定装置付転がり軸受ユニット。
  2. 演算器ユニットに、荷重を表す信号を送る為の信号取り出し用ケーブルの端部に設けたプラグを接続する為のコネクタが、直接又はセンサユニットと繋がるケーブルとは別のケーブルを介して設けられている、請求項1に記載した荷重測定装置付転がり軸受ユニット。
  3. 荷重測定装置は、回転側軌道輪若しくはこの回転側軌道輪の回転に伴って回転する部分の回転状態を検出する事により、この回転側軌道輪と静止側軌道輪との間に作用する荷重を測定するものである、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した荷重測定装置付転がり軸受ユニット。
  4. 荷重測定装置が、少なくとも一方の列の転動体の公転速度に基づいて回転側軌道輪と静止側軌道輪との間に作用する荷重を測定するものである、請求項3に記載した荷重測定装置付転がり軸受ユニット。
  5. 荷重測定装置が、回転側軌道輪の一部にこの回転側軌道輪と同心に固定されたエンコーダの変位に基づいて回転側軌道輪と静止側軌道輪との間に作用する荷重を測定するものである、請求項3に記載した荷重測定装置付転がり軸受ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008256079A (ja) * 2007-04-04 2008-10-23 Nsk Ltd センサ付き車輪支持用軸受ユニット
FR2965926A1 (fr) * 2010-10-07 2012-04-13 Peugeot Citroen Automobiles Sa Capteur de vitesse de roue comprenant un cable de longueur variable

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