JP5481784B2 - ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法 - Google Patents
ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5481784B2 JP5481784B2 JP2007321409A JP2007321409A JP5481784B2 JP 5481784 B2 JP5481784 B2 JP 5481784B2 JP 2007321409 A JP2007321409 A JP 2007321409A JP 2007321409 A JP2007321409 A JP 2007321409A JP 5481784 B2 JP5481784 B2 JP 5481784B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polycarbonate resin
- compound
- group
- dihydroxy compound
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 0 **1C2OC*C2OC1 Chemical compound **1C2OC*C2OC1 0.000 description 4
Landscapes
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
即ち、本発明の要旨は、下記[1]〜[10]に存する。
で表されるジヒドロキシ化合物、下記一般式(13)
で表されるジヒドロキシ化合物、オキシアルキレングリコール及び環状アセタール構造を有するジオールよりなる群から選ばれる少なくとも1種に由来する構成単位をさらに含む[1]に記載の組成物。
で表されるジヒドロキシ化合物、下記一般式(13)
で表されるジヒドロキシ化合物、オキシアルキレングリコール及び環状アセタール構造を有するジオールよりなる群から選ばれる少なくとも1種に由来する構成単位をさらに含む[5]ないし[7]のいずれかに記載の方法。
で表されるジヒドロキシ化合物、下記一般式(13)
で表されるジヒドロキシ化合物、オキシアルキレングリコール及び環状アセタール構造を有するジオールよりなる群から選ばれる少なくとも1種に由来する構成単位をさらに含むことができる。
これら脂肪族ジヒドロキシ化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
HOH2C−R1−CH2OH (II)
HO−R2−OH (III)
(式(II),(III)中、R1,R2は、炭素数4〜20のシクロアルキル基、又は炭素数6〜20のシクロアルコキシル基を示す。)
これら脂環式ジヒドロキシ化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、R4a(又はR4b)の置換位置は、特に限定されず、置換数m及びnに応じて、フェニル基の2〜6位の適当な位置に置換できる。
好ましい置換数p1及びp2は、それぞれ独立に、1〜4の整数であり、さらに好ましくは1又は2の整数である。
これら一般式(12)で表されるジヒドロキシ化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
なお、一般式(13)で表される化合物は、フルオレノン類(9−フルオレノンなど)と対応するフェノール類との反応により得ることできる。例えば、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンは、フェノールと9−フルオレノンとの反応によって得ることができる。
また、一般式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構成単位とこれらの各ジヒドロキシ化合物に由来する構成単位との含有割合も特に限定されず、任意の割合で選択できる。
なお、還元粘度の具体的な測定方法は、後述の[実施例]の項で示すとおりである。
テトラプロピルホウ素、テトラブチルホウ素、トリメチルエチルホウ素、トリメチルベンジルホウ素、トリメチルフェニルホウ素、トリエチルメチルホウ素、トリエチルベンジルホウ素、トリエチルフェニルホウ素、トリブチルベンジルホウ素、トリブチルフェニルホウ素、テトラフェニルホウ素、ベンジルトリフェニルホウ素、メチルトリフェニルホウ素、ブチルトリフェニルホウ素等のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、マグネシウム塩、あるいはストロンチウム塩等が挙げられる。
これらのリン酸エステルは1種を単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。
これらの亜リン酸エステルは1種を単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。
これらのヒンダードフェノール系化合物は1種を単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。さらに、リン系化合物とヒンダードフェノール系化合物とを併用しても良い。
これらの酸性化合物は、1種を単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。
酸素濃度を1%以下にするためには、添加・混錬時の材料投入口に窒素などの不活性ガスを送り込むことによって酸素濃度を低下させる。
以下において、ポリカーボネート樹脂の物性ないし特性の評価は次の方法により行った。
中央理化製DT−504型自動粘度計にてウベローデ型粘度計を用い、溶媒として、フェノールと1,1,2,2−テトラクロロエタンの1:1混合溶媒を用い、温度30.0℃±0.1℃で測定した。濃度は1.00g/dlになるように、精密に調整した。
サンプルは120℃で攪拌しながら、30分で溶解し、冷却後測定に用いた。
溶媒の通過時間t0、溶液の通過時間tから、下記式より相対粘度ηrelを求め、
ηrel=t/t0(g・cm-1・sec-1)
相対粘度ηrelから、下記式より比粘度ηspを求めた。
ηsp=(η−η0)/η0=ηrel−1
比粘度ηspを濃度c(g/dl)で割って、下記式より還元粘度(換算粘度)ηredを求め
た。
ηred=ηsp/c
この数値が高いほど分子量が大きい。
イソソルビドに含まれるギ酸量をイオンクロマトグラフで次の通り測定した。
イソソルビド約0.5gを精秤し50mlのメスフラスコに採取して純水で定容した。標準試料にはギ酸ナトリウム水溶液を用い、標準試料とリテンションタイムの一致するピークをギ酸として、ピーク面積から絶対検量線法で定量した。
イオンクロマトグラフは、Dionex社製のDX−500型を用い、検出器には電気伝導度検出器を用いた。測定カラムとして、Dionex社製ガードカラムにAG−15、分離カラムにAS−15を用いた。測定試料を100μlのサンプルループに注入し、溶離液に10mM−NaOHを用い、流速1.2ml/min、恒温槽温度35℃で測定した。サプレッサーには、メンブランサプレッサーを用い、再生液には12.5mM−H2SO4水溶液を用いた。
なお、以下のポリカーボネート樹脂A、Bの製造に用いたイソソルビド(下記方法で蒸留済み)の蟻酸含有量は5ppmであった。
<イソソルビドの蒸留>
イソソルビド約1.3kgをアルゴン気流下、2Lフラスコに入れ、このフラスコにクライゼン管を付け、フラクションカッターを通して、受器を装着した。配管など各部で固化しないよう、保温をした。減圧を徐々に開始後、加温を行い、内温約100℃で溶解した。その後、内温160℃にて溜出を開始した。このときの圧力は133〜266Paであった。初溜を取った後、内温160〜170℃、塔頂温度150〜157℃、133Paで蒸留を実施した。蒸留終了後、アルゴンを入れ、常圧に戻した。得られた蒸留品をアルゴン気流下で冷却粉砕し、蒸留精製したイソソルビドを得た。このものは、アルミラミネート袋に窒素気流下で、エージレス(三菱ガス化学社製)を同封して室温にてシール保管した。
イソソルビド27.7重量部(0.516モル)に対して、1,4−シクロヘキサンジメタノール(以下「1,4−CHDM」と略記する。)13.0重量部(0.246モル)、ジフェニルカーボネート(以下「DPC」と略記する。)59.2重量部(0.752モル)、及び触媒として、炭酸セシウム2.21×10−4重量部(1.84×10−6モル)を反応容器に投入し、窒素雰囲気下にて、反応の第1段目の工程として、加熱槽温度を150℃に加熱し、必要に応じて攪拌しながら、原料を溶解させた(約15分)。
次いで、圧力を常圧から13.3kPaにし、加熱槽温度を190℃まで1時間で上昇させながら、発生するフェノールを反応容器外へ抜き出した。
イソソルビド26.9重量部(0.483モル)に対して、トリシクロデカンジメタノール(以下「TCDDM」と略記する。)15.8重量部(0.211モル)、DPC57.4重量部(0.709モル)、及び触媒として、炭酸セシウム2.14×10−4重量部(1.73×10−6モル)を反応容器に投入し、窒素雰囲気下にて、反応の第1段目の工程として、加熱槽温度を150℃に加熱し、必要に応じて攪拌しながら、原料を溶解させた(約15分)。
次いで、圧力を常圧から13.3kPaに40分で減圧し、加熱槽温度を190℃まで40分で上昇させながら、発生するフェノールを反応容器外へ抜き出した。
ポリカーボネート樹脂A100重量部に対して、リン系酸化防止剤であるアデカスタブPEP−36(旭電化社製、化合物名:ビス(2,6−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリチルジホスファイト)0.2重量部を、カスタム・サイエンティフィック(Custom Scientific)社製ミニマックス射出成形機「CS−183MMX」を用いて240℃において添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表1に示した。
ポリカーボネート樹脂A100重量部に対して、アデカスタブPEP−36(旭電化社
製、化合物名:ビス(2,6−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリチルジホスファイト)0.5重量部を、参考例1と同様の方法にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表1に示した。
ポリカーボネート樹脂A100重量部に対して、アデカスタブPEP−36(旭電化社製、化合物名:ビス(2,6−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリチルジホスファイト)1.0重量部を、参考例1と同様の方法にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表1に示した。
ポリカーボネート樹脂A100重量部に対して、リン系酸化防止剤であるアデカスタブPEP−8(旭電化社製、化合物名:ジステアリルペンタエリスチルジホスファイト)0.01重量部を、参考例1と同様の方法にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表1に示した。
ポリカーボネート樹脂A100重量部に対して、アデカスタブPEP−8(旭電化社製、化合物名:ジステアリルペンタエリスチルジホスファイト)0.05重量部を、参考例1と同様の方法にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表1に示した。
ポリカーボネート樹脂A100重量部に対して、アデカスタブPEP−8(旭電化社製、化合物名:ジステアリルペンタエリスチルジホスファイト)0.1重量部を、参考例1と同様の方法にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表1に示した。
ポリカーボネート樹脂A100重量部に対して、アデカスタブPEP−8(旭電化社製、化合物名:ジステアリルペンタエリスチルジホスファイト)0.2重量部を、参考例1と同様の方法にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表1に示した。
ポリカーボネート樹脂A100重量部に対して、リン系酸化防止剤であるサンドスタブP−EPQ(クラリアント・ジャパン社製、化合物名:テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)4,4‘−ビフェニレンジホスファイト)0.2重量部を、参考例1と同様の方法にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表1に示した。
ポリカーボネート樹脂A100重量部に対して、リン系酸化防止剤であるアデカスタブPEP−8(旭電化製)0.01重量部と、酸性化合物である亜リン酸(和光純薬工業社製)をポリカーボネート樹脂に含有する触媒量に対して0.5当量とを、参考例1と同様の方法にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表1に示した。
ポリカーボネート樹脂Aを単独で、参考例1と同様の方法にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表1に示した。
ポリカーボネート樹脂Aに対して、酸性化合物であるp−トルエンスルホン酸ブチル(東京化成社製)をポリカーボネート樹脂に含有する触媒量に対して1.0当量を、参考例1と同様の方法にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表1に示した。
ポリカーボネート樹脂Aに対して、酸性化合物であるp−トルエンスルホン酸ブチル(東京化成社製)をポリカーボネート樹脂に含有する触媒量に対して5.0当量を、参考例1と同様の方法にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表1に示した。
ポリカーボネート樹脂B100重量部に対して、ヒンダードフェノール系酸化防止剤であるイルガノックス1010(チバ・ジャパン社製、化合物名:ペンタエリスリチル−テトラキス{3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート}
)0.1重量部を、参考例1と同様の方法にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表2に示した。
ポリカーボネート樹脂B100重量部に対して、イルガノックス1010(チバ・ジャパン社製、化合物名:ペンタエリスリチル−テトラキス{3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート})0.2重量部を、参考例1と同様の方法
にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表2に示した。
ポリカーボネート樹脂B100重量部に対して、イルガノックス1010(チバ・ジャパン社製、化合物名:ペンタエリスリチル−テトラキス{3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート})0.5重量部を、参考例1と同様の方法
にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表2に示した。
ポリカーボネート樹脂B100重量部に対して、イルガノックス1010(チバ・ジャパン社製、化合物名:ペンタエリスリチル−テトラキス{3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート})1.0重量部を、参考例1と同様の方法
にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表2に示した。
ポリカーボネート樹脂Bを単独で、参考例1と同様の方法にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表2に示した。
ポリカーボネート樹脂Bに対して、酸性化合物であるp−トルエンスルホン酸ブチル(東京化成社製)をポリカーボネート樹脂に含有する触媒量に対して1.0当量を、参考例1と同様の方法にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表2に示した。
ポリカーボネート樹脂Bに対して、酸性化合物であるp−トルエンスルホン酸ブチル(東京化成社製)をポリカーボネート樹脂に含有する触媒量に対して5.0当量を、参考例1と同様の方法にて添加・混錬し、30分間、240℃で、成形機内で滞留させた後、射出成形し、成形片の還元粘度を測定し、その色調を目視にて観察した。その結果を表2に示した。
PEP−36:アデカスタブPEP−36
P−EPQ:サンドスタブP−EPQ
PEP−8:アデカスタブPEP−8
PTSB:p−トルエンスルホン酸ブチル
Irg1010:イルガノックス1010
Claims (10)
- イソソルビドに由来する構成単位を少なくとも含むポリカーボネート樹脂(a)中に、リン系化合物及び/又はヒンダードフェノール系化合物(b)並びに酸性化合物(c)を含有するポリカーボネート樹脂組成物であって、樹脂(a)が蟻酸含有量が20ppm未満のイソソルビドを反応原料として製造されたものであり、化合物(b)の含有量が、樹脂(a)100重量部に対して0.001重量部以上10重量部以下、かつ化合物(c)が、樹脂(a)中に含有する重合触媒量に対して1.0等量未満の含有量で含有されていることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物(ただし、以下のポリカーボネート樹脂組成物を除く。
下記式(A)で表されるカーボネート構成単位を含有するポリカーボネート樹脂であって、ポリマー末端に下記式(B)および下記式(C)で表される炭素−炭素二重結合成分が含まれる割合の合計量が上記カーボネート構成単位に対して0.3%以下であり、かつポリカーボネート樹脂の15重量%塩化メチレン溶液を光路長30mmで測定したb値が5.0以下であり、
式(D)で表されるエーテルジオールを含むジオール成分と炭酸ジエステルとを、常圧で加熱溶融する際に、下記式(E)で表される有機リン化合物を炭酸ジエステルに対して200〜3000ppm添加し、製造されたポリカーボネート樹脂を含むポリカーボネート樹脂を含有するポリカーボネート樹脂組成物。
- 樹脂(a)が、脂肪族ジヒドロキシ化合物、脂環式ジヒドロキシ化合物、下記一般式(12)
で表されるジヒドロキシ化合物、下記一般式(13)
で表されるジヒドロキシ化合物、オキシアルキレングリコール及び環状アセタール構造を有するジオールよりなる群から選ばれる少なくとも1種に由来する構成単位をさらに含む請求項1に記載の組成物。 - ポリカーボネート樹脂(a)が、上記ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとを用いて製造されたものである請求項1又は2に記載の組成物。
- 化合物(b)が、温度270℃以下で樹脂(a)に添加・混錬されたものである請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。
- 添加・混錬時の酸素濃度が1%以下である請求項4に記載の組成物。
- イソソルビドに由来する構成単位を少なくとも含むポリカーボネート樹脂(a)中に、リン系化合物及び/又はヒンダードフェノール系化合物(b)並びに酸性化合物(c)を含有するポリカーボネート樹脂組成物の製造方法であって、樹脂(a)が蟻酸含有量が20ppm未満のイソソルビドを反応原料として製造されたものであり、化合物(b)を、温度270℃以下、かつ酸素濃度が1%以下で樹脂(a)に添加・混錬することを特徴とするポリカーボネート樹脂組成物の製造方法。
- 化合物(b)の含有量が、樹脂(a)100重量部に対して0.001重量部以上10重量部以下、かつ化合物(c)の含有量が、樹脂(a)に含有する重合触媒量に対して1.0等量未満である請求項6に記載の製造方法。
- 樹脂(a)が、脂肪族ジヒドロキシ化合物、脂環式ジヒドロキシ化合物、下記一般式(12)
フェニル基又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、p1及びp2は、それぞれ独立して、1〜4の整数を示す。)
で表されるジヒドロキシ化合物、下記一般式(13)
で表されるジヒドロキシ化合物、オキシアルキレングリコール及び環状アセタール構造を有するジオールよりなる群から選ばれる少なくとも1種に由来する構成単位をさらに含む請求項6または7に記載の製造方法。 - ポリカーボネート樹脂(a)が、上記ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとを用いて製造されたものであることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項に記載の製造方法。
- 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物からなる成形物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007321409A JP5481784B2 (ja) | 2007-12-12 | 2007-12-12 | ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007321409A JP5481784B2 (ja) | 2007-12-12 | 2007-12-12 | ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013236134A Division JP2014028980A (ja) | 2013-11-14 | 2013-11-14 | ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009144020A JP2009144020A (ja) | 2009-07-02 |
JP5481784B2 true JP5481784B2 (ja) | 2014-04-23 |
Family
ID=40915014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007321409A Active JP5481784B2 (ja) | 2007-12-12 | 2007-12-12 | ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5481784B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107709458A (zh) * | 2015-06-30 | 2018-02-16 | 华东理工大学 | 聚碳酸酯树脂组合物、其制造方法、成形体 |
Families Citing this family (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5308262B2 (ja) * | 2009-07-17 | 2013-10-09 | 帝人株式会社 | ポリカーボネート樹脂およびフィルム |
JP2011079897A (ja) * | 2009-10-05 | 2011-04-21 | Teijin Chem Ltd | 光弾性定数が低いポリカーボネート樹脂および光学フィルム |
JP5580017B2 (ja) * | 2009-10-05 | 2014-08-27 | 帝人株式会社 | 光弾性定数が低いポリカーボネート樹脂および光学フィルム |
JP2011079898A (ja) * | 2009-10-05 | 2011-04-21 | Teijin Chem Ltd | 光弾性定数が低いポリカーボネート樹脂および光学フィルム |
JP2012041467A (ja) * | 2010-08-20 | 2012-03-01 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 |
JP6151471B2 (ja) * | 2010-08-20 | 2017-06-21 | 三菱ケミカル株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 |
CN102712805A (zh) * | 2009-12-10 | 2012-10-03 | 三菱化学株式会社 | 聚碳酸酯树脂组合物和成型品 |
JP6151470B2 (ja) * | 2010-08-20 | 2017-06-21 | 三菱ケミカル株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 |
JP6282792B2 (ja) * | 2010-08-20 | 2018-02-21 | 三菱ケミカル株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 |
JP5966251B2 (ja) | 2010-03-26 | 2016-08-10 | 三菱化学株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 |
CN102959012B (zh) | 2010-06-25 | 2016-03-30 | 三菱化学株式会社 | 聚碳酸酯树脂组合物及成型品 |
JP5652056B2 (ja) * | 2010-08-26 | 2015-01-14 | 三菱化学株式会社 | 樹脂組成物及び樹脂成形体 |
JP2012067230A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Mitsubishi Chemicals Corp | ブラインド用スラット |
JP5415395B2 (ja) * | 2010-12-20 | 2014-02-12 | 株式会社豊田中央研究所 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
JP5736901B2 (ja) * | 2011-03-30 | 2015-06-17 | 三菱化学株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物及びポリカーボネート樹脂組成物の製造方法 |
JP5958025B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2016-07-27 | 三菱化学株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物、ポリカーボネート樹脂成形品及び光反射部材 |
JP2013049847A (ja) * | 2011-08-03 | 2013-03-14 | Mitsubishi Chemicals Corp | 自動車内装品 |
JP2013203933A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Mitsubishi Chemicals Corp | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 |
JP6179318B2 (ja) * | 2012-09-26 | 2017-08-16 | 三菱ケミカル株式会社 | ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
JP6526943B2 (ja) * | 2013-03-27 | 2019-06-05 | 三菱ケミカル株式会社 | 熱安定性に優れたポリカーボネートジオールおよびその製造方法 |
JP2014208791A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-11-06 | 三菱化学株式会社 | 熱安定性に優れたポリカーボネートジオールおよびその製造方法 |
JP6281358B2 (ja) * | 2014-03-24 | 2018-02-21 | 三菱ケミカル株式会社 | ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
JP2015183086A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-22 | 三菱化学株式会社 | ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
JP6014788B1 (ja) * | 2015-04-20 | 2016-10-25 | 住化スタイロンポリカーボネート株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 |
CN107849345B (zh) * | 2015-06-30 | 2020-03-13 | 三菱化学株式会社 | 聚碳酸酯树脂组合物、其制造方法、成型体 |
JP2016121365A (ja) * | 2016-04-04 | 2016-07-07 | 三菱化学株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 |
JP6229782B2 (ja) * | 2016-10-18 | 2017-11-15 | 三菱ケミカル株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08229940A (ja) * | 1995-02-27 | 1996-09-10 | Mitsubishi Eng Plast Kk | ポリカーボネート樹脂組成物の製造方法 |
JP2000052402A (ja) * | 1998-08-05 | 2000-02-22 | Teijin Chem Ltd | 芳香族ポリカーボネート成形品の製造方法 |
TR200102006T2 (tr) * | 1999-01-11 | 2002-02-21 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Susuz şeker alkollerinin saflaştırılmasına ilişkin proses ve ürünler |
JP2002225105A (ja) * | 2001-02-02 | 2002-08-14 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 芳香族−脂肪族共重合ポリカーボネート樹脂の加工方法 |
FR2832407B1 (fr) * | 2001-11-20 | 2005-07-01 | Roquette Freres | Procede de preparation d'une composition contenant au moins un produit de deshydratation interne d'un sucre hydrogene |
JP4626847B2 (ja) * | 2005-02-22 | 2011-02-09 | 三菱瓦斯化学株式会社 | コポリカーボネート樹脂 |
JP2007070392A (ja) * | 2005-09-05 | 2007-03-22 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 芳香族−脂肪族ポリカーボネート樹脂共重合体 |
JP2009046519A (ja) * | 2005-11-29 | 2009-03-05 | Mitsui Chemicals Inc | ポリカーボネート共重合体からなる透明耐熱成形体、その製造方法およびその用途 |
JP2008274008A (ja) * | 2007-04-25 | 2008-11-13 | Teijin Ltd | ポリカーボネート樹脂組成物 |
JP5905655B2 (ja) * | 2007-04-25 | 2016-04-20 | 帝人株式会社 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
JP4774024B2 (ja) * | 2007-07-12 | 2011-09-14 | 帝人株式会社 | 光ディスク基板および光ディスク |
JP5883204B2 (ja) * | 2007-09-27 | 2016-03-09 | 帝人株式会社 | 表面保護フィルムまたはシートの製造方法 |
JP5001110B2 (ja) * | 2007-10-04 | 2012-08-15 | 帝人株式会社 | ポリカーボネート樹脂およびその製造方法 |
-
2007
- 2007-12-12 JP JP2007321409A patent/JP5481784B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107709458A (zh) * | 2015-06-30 | 2018-02-16 | 华东理工大学 | 聚碳酸酯树脂组合物、其制造方法、成形体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009144020A (ja) | 2009-07-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5481784B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法 | |
KR101247819B1 (ko) | 폴리카보네이트의 제조 방법 및 폴리카보네이트 성형물 | |
KR101357473B1 (ko) | 폴리카보네이트 공중합체 및 그 제조 방법 | |
JP5532531B2 (ja) | ポリカーボネート共重合体及びその製造方法 | |
EP2236540B1 (en) | Process for production of polycarbonate | |
JP6609896B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
JP5716362B2 (ja) | ポリカーボネート共重合体 | |
JP2014028980A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法 | |
JP2011126970A (ja) | ポリカーボネート樹脂及びそれからなる耐面衝撃部材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20090715 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101117 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121225 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130416 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130614 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130827 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131114 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20131121 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140121 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140203 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5481784 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |