JP5480573B2 - 非接触充電システム - Google Patents

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Description

本発明は、非接触充電システムに関するものである。
従来から、電動髭そり器や電動歯ブラシなどの被充電機器を充電機器にセットしたときに、その充電機器に対して、所定の高周波数の電力を送電して充電させる非接触充電システムが存在する。
この種の非接触充電システムの一例が、特許文献1に例示されている。特許文献1には、送電装置側の1次コイルと受電装置側の2次コイルとを磁気結合させて、送電装置から受電装置への電力の伝送を行うことが記載されている。
特開2006−60909号公報
ところで、非接触充電システムでは、火傷やハウジングの溶解などの事故を避けるため、送電側において、大きな相互インダクタンスを持つ異物(例えば金属)が存在していないことを確認することが必要とされている。
仮に、送電側において、大きな相互インダクタンスを持つ異物が存在していると、その異物が発熱する。その結果、火傷やハウジングの溶解などの事故が生じるおそれがある。
その対策として、特許文献1では、送電装置において、一定時間の間、1次コイルを通電させ、その時間の間の1次コイルの電圧値が、予め定められた設定値以上となるか否かを判定する。
しかしながら、この種の特許文献1の技術では、1次コイルと2次コイルとの組み合わせが、異物が存在しないことを確認するという、送電装置から受電装置への本格的な送電という本来の用途以外の用途で用いられている。
これを可能とするために、特許文献1の技術では、送電装置及び受電装置の各々に、マイクロコンピュータなど予め記憶された制御プログラムに従った処理を行う、高価な制御部を設けている。これにより、非接触充電システムの製造コストが高騰する。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、金属などの大きな相互インダクタンスを持つ異物が送電側に存在していても、その異物を、送電側のコイルによる相互誘導の影響を受けにくい位置に位置させることができる、低コストの非接触充電システムを提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る非接触充電システムは、磁束を発生させることにより、被充電機器を充電するための充電用高周波電力を送電する送電用コイルを備え、50/m〜250/mの範囲内のいずれかの曲率の曲面からなり、前記被充電機器と当接する一次側当接面を表面に有する充電機器と、前記一次側当接面に当接する二次側当接面を表面に有し、前記送電用コイルから送電される前記充電用高周波電力を受電する受電用コイルを備えた被充電機器と、を備えることを特徴とする(請求項1)。
本発明者は、充電機器の表面の一次側当接面の形状を種々変更させながら、その一次側当接面に、硬貨、クリップ、金属片、指輪、ヘアピンなどの、送電用コイルによる磁束の影響を受けやすい様々な大きさの異物を載せる実験を行う実験を行った。
その結果、異物が一次側当接面に存在していても、その一次側当接面が、50/m〜250/mの範囲内のいずれかの曲率の曲面とされていれば、一次側当接面の形状によって、その異物を、一次側当接面において送電用コイルによる相互誘導の影響を受けにくい位置に位置させる確率が高いことが判った。
この構成によれば、一次側当接面が、50/m〜250/mの範囲内のいずれかの曲面からなる。
これにより、異物が一次側当接面に存在していても、その異物を、マイクロコンピュータなどの高価な制御部ではなく一次側当接面の形状によって、送電用コイルによる相互誘導の影響を受けにくい位置に位置させる確率が高くなる。結果として、送電用コイルからの送電が開始されている状況で、充電機器側に存在する異物が発熱することを防止することが容易となる。
上記構成において、前記一次側当接面は凸曲面からなり、前記一次側当接面に対応する位置に前記送電用コイルを備えることが好ましい(請求項2)。
一般に、凸曲面に異物が載せられても、その異物はその凸曲面から脱落しやすい。この構成によれば、一次側当接面が、50/m〜250/mの範囲内のいずれかの曲率の凸曲面とされているため、仮に、一次側当接面に異物が載せられてもその異物が凸曲面から脱落する。このことは、本発明者が、一次側当接面の凸曲面の曲率を変えながら一次側当接面に異物を載せる実験を行うことにより得られたものである。
これにより、一次側当接面に対応する位置に存在する送電用コイルから磁束が生じる範囲内に異物が存在しなくなるため、その異物が発熱しない。
また、一次側当接面が凸曲面からなるため、フラットな二次側当接面を持つ被充電機器がセットされても、その二次側当接面が一次側当接面に当接できない。その結果、マイクロコンピュータなどの高価な部品を要さずに、充電機器と被充電機器との組み合わせが正規であることを確認することができる。
したがって、充電機器と被充電機器との組み合わせが正規であることを確認してから送電用コイルによる送電を開始すれば、低コストで、充電機器と被充電機器との間の仕様の相違による不慮の事故を防止することができる。
上記構成において、前記一次側当接面は、凹曲面からなり、前記一次側当接面は凹曲面からなり、前記一次側当接面に対応する位置に前記送電用コイルを備えることが好ましい(請求項3)。
この構成によれば、一次側当接面が、50/m〜250/mの範囲内のいずれかの曲率の凹曲面からなるため、一次側当接面に存在する異物を、一次側当接面に対応する位置に設けられている送電用コイルによる磁束の影響を受けにくい位置に位置させることが容易となる。このことは本発明者の実験により得られたものである。
また、この構成によれば、一次側当接面が凹曲面からなるため、フラットな二次側当接面を持つ被充電機器がセットされても、その二次側当接面が一次側当接面に当接できない。その結果、マイクロコンピュータなどの高価な部品を要さずに、充電機器と被充電機器との組み合わせが正規であることを確認することができる。
したがって、充電機器と被充電機器との組み合わせが正規であることを確認してから送電用コイルによる送電を開始すれば、低コストで、充電機器と被充電機器との間の仕様の相違による不慮の事故を防止することができる。
上記構成において、前記送電用コイル及び前記受電用コイルで昇圧トランスが構成されていることが好ましい(請求項4)。
一般に昇圧トランスは、汎用トランスとして市場に広く流通しており価格が安価である。この構成によれば、送電用コイル及び受電用コイルで昇圧トランスが構成されているため、送電用コイル及び受電用コイルの製造コストを抑制することができる。
上記構成において、前記送電用コイルは平面コイルで構成されていることが好ましい(請求項5)。
一般に、平面コイルは、曲面への貼り付けが容易なほど薄い特性を有する。この構成によれば、送電用コイルが平面コイルから構成されているため、送電用コイルを曲面状に変形させて一次側当接面に貼り付けることができる。これにより、送電用コイルの設置スペースを削減することができるため、充電機器の薄型化が可能になる。
上記構成において、前記二次側当接面は、前記一次側当接面に当接する曲面からなり、前記受電用コイルは平面コイルで構成されていることが好ましい(請求項6)。
この構成によれば、受電用コイルが平面コイルから構成されているため、受電用コイルを曲面状に変形させて、曲面からなる二次側当接面に貼り付けることができる。これにより、受電用コイルの設置スペースを削減することができるため、被充電機器の薄型化が可能になる。
上記構成において、前記二次側当接面は、前記一次側当接面に当接する曲面からなり、前記送電用コイル及び前記受電用コイルは平面コイルで構成されていることが好ましい(請求項7)。
この構成によれば、送電用コイルが平面コイルから構成されているため、送電用コイルを曲面状に変形させて、一次側当接面に貼り付けることができる。さらに、受電用コイルが平面コイルから構成されているため、受電用コイルを曲面状に変形させて、二次側当接面に貼り付けることができる。
これにより、送電用コイルが一次側当接面に沿うように配置される一方で、受電用コイルが二次側当接面に沿うように配置される。
その結果、一次側当接面と二次側当接面とが当接した状態では、送電用コイルの平面と受電用コイルの平面とが互いに近接した状態となる。これにより、送電用コイルと受電用コイルとの間の磁気結合を強くすることができるので、送電用コイルから受電用コイルに対する充電用高周波電力の送電効率を向上させることができる。
上記構成において、前記送電用コイルは、前記凹曲面のうち最奥部以外の領域に正対する位置に配置されていることが好ましい(請求項8)。
一般に、凹曲面の最奥部(底)には小さな異物が集まりやすい。この構成によれば、一次側当接面が凹曲面からなるため、小さな異物が一次側当接面に存在しても、その異物は、一次側当接面の最奥部(底)付近に集まりやすい。
さらに、送電用コイルが、一次側当接面のうち最奥部以外の領域に正対する位置に配置されているため、一次側当接面の最奥部付近に集まった異物は、送電用コイルの磁束による影響を受けにくい。
これにより、一次側当接面に異物が存在しても、その異物を、送電用コイルによる相互誘導の影響を受けにくい位置に容易に位置させることができるため、一次側当接面に存在する異物の発熱を容易に防止することができる。
上記構成において、前記一次側当接面には凸部が配置されており、前記送電用コイルが前記凸部に対応する位置に配置されていることが好ましい(請求項9)。
この構成によれば、送電用コイルが、一次側当接面に配置された凸部に対応する位置に配置されている。その結果、一次側当接面の凸部に存在する異物と送電用コイルとの距離を、凸部の高さによって、送電用コイルの磁束による影響を受けにくい距離に保持することができる。これにより、充電機器側に存在する異物の発熱を効果的に防止することができる。
上記構成において、前記一次側当接面には環状の凸部が配置されており、前記送電用コイルが前記環状の凸部に対応する位置に配置されている一方で、前記二次側当接面には前記環状の凸部と嵌り合う環状の凹部が配置されていることが好ましい(請求項10)。
この構成によれば、一次側当接部に存在する異物の両端の長さが短い場合でも、その長さが環状の凹部の径方向の幅を超えていれば、環状の凹部が環状の凸部に嵌り込まない。
結果として、一次側当接部に存在する異物の両端の長さが短い場合でも、充電機器に対して被充電機器をセットする際に異物を挟みこむことがなくなるため、充電機器と被充電機器との間で異物を挟み混んだまま充電されることがなくなる。
本発明によれば、送電用コイルからの送電が開始されている状況で、充電機器側に存在する異物が発熱することを、低コストで防止することができる。
本発明の一実施形態に係る非接触充電システムの外観構成の一例を模式的に示した斜視図である。 本発明の一実施形態に係る非接触充電システムの構成の第1例を模式的に示した側面図である。 本発明の一実施形態に係る非接触充電システムの構成の第2例を模式的に示した側面図である。 本発明の一実施形態に係る非接触充電システムの構成の第3例を模式的に示した側面図である。 本発明の一実施形態に係る非接触充電システムの構成の第4例を模式的に示した側面図である。 本発明の一実施形態に係る非接触充電システムの構成の第5例を模式的に示した側面図である。 非接触充電システムの構成の参考例を模式的に示した図である。 本発明の一実施形態に係る非接触充電システムの構成の第6例を模式的に示した側面図である。 本発明の一実施形態に係る非接触充電システムの構成の第7例を模式的に示した側面図である。 本発明の一実施形態に係る他の非接触充電システムの機能モジュールの一例を示した図である。 被充電機器の認証用高周波信号生成部の回路構成の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る非接触充電システムの基本動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る非接触充電システムの構成の一例を示した側面図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る非接触充電システムについて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る非接触充電システムの外観構成の一例を模式的に示した斜視図である。
図1に示されるように、非接触充電システムは、充電機器1及び被充電機器2を備える。充電機器1は、被充電機器2のセットを受け付ける受付部APを備える。受付部APは、凹形状の窪みを形成している。受付部APは、その窪みの底面である凹曲面(50/m〜250/mの範囲内のいずれかの曲率の凹曲面)を、被充電機器2と面全体で当接する一次側当接面40として備える。
一方の被充電機器2は、一次側当接面40と面全体で当接する凸曲面からなる二次側当接面41を備える。この二次側当接面41は、被充電機器2が充電機器1の受付部APに挿入されてセットされたときに、一次側当接面40と面全体で当接する。
図2は、本発明の一実施形態に係る非接触充電システムの構成の一例を模式的に示した側面図である。ここに、“LE1”は、送電用コイルL1からの磁束と鎖交する異物3と、送電用コイルL1との間の距離が、その距離未満であるときに、異物3が送電用コイルL1による相互誘導により発熱しやすい距離を表す。
図2に示されるように、充電機器1の内部では、一次側当接面40の最奥部(底)Bと正対する位置に、通電されたときに磁束を発生させて、被充電機器2を充電するための充電用高周波電力を送電する送電用コイルL1が配置されている。その一方で、被充電機器2の内部では、二次側当接面41の最奥部Bと正対する位置に、送電用コイルから送電される充電用高周波電力を受電する受電用コイルL2が配置されている。
このような構成によれば、異物3が、一次側当接面40に存在していても、その異物3を、送電用コイルL1による相互誘導の影響を受けにくい位置に位置させることが容易である。
例えば、図2に示されるように、異物3の両端が一次側当接面40のうち底から所定の高さの部分で引っかかることで、その異物3が、その表面と送電用コイルL1との間の距離“LE1+ΔLE”を保持した状態で保持される。
また、一次側当接面40に存在する異物3の一端が一次側当接面40の底に当たる一方で他端が一次側当接面40の縁40Aより外部に位置する状態であっても、図2の二点鎖線に示すような状態で保持される。この状態では、異物3のうち一次側当接面40の底に当たっている端部付近だけが、送電用コイルL1との距離が“LE1”未満となる部分となる。
このとき、送電用コイルL1からの磁束が鎖交する領域は、異物3のこの端部付近だけであり小さい。その一方で、異物3のうち、送電用コイルL1との間の距離がL1を超える領域は、図2に示されるように、送電用コイルL1との距離が“LE1”未満となる部分の領域よりも大きい。
したがって、この状態で送電用コイルL1から磁束が生じても、異物3全体のインピーダンスにより異物3に渦電流が流れにくいため、異物3が発熱しにくい。
さらに、この状態では、異物3の重心が、一次側当接面40の内部ではなく一次側当接面40の縁40Aより外部に存在することもある。この場合には、異物3は一次側当接面40から脱落するので、異物3に送電用コイルL1からの磁束が鎖交することがなく、異物3が発熱しない。
以上のように、異物3が一次側当接面40に存在する場合でも、一次側当接面40の形状により、その異物が、送電用コイルL1による相互誘導の影響を受けにくい位置に位置させることが容易となる。その結果、送電用コイルL1からの送電が開始されている状況で、充電機器1側に存在する異物3が発熱することを防止することが容易となる。
以上に示される効果は、一次側当接面40が、50/m〜250/mの範囲内のいずれかの曲率の凹曲面とされていることにより奏される。このような曲率の範囲は、本発明者が、充電機器1の表面の一次側当接面40の形状を種々変更させながら、その一次側当接面40に、硬貨、クリップ、金属片、指輪、ヘアピンなどの、送電用コイルL1による磁束の影響を受けやすい様々な大きさの異物3を載せる実験を行って得られた範囲である。
このような本発明者による実験の結果、異物3が一次側当接面40に存在しても、一次側当接面40が、50/m〜250/mの範囲内のいずれかの曲率の曲面とされていれば、その異物3を、一次側当接面40の形状によって、送電用コイルL1による相互誘導の影響を受けにくい位置に位置させることができる確率が高いことが判った。本発明は、このような知見により得られたものである。
以上に示されるように、異物3が充電機器1側に存在する場合でも、マイクロコンピュータなどの高価な制御部ではなく一次側当接面40の形状によって、その異物3を、コストを要さずに、送電用コイルL1による相互誘導の影響を受けにくい距離に位置に位置させることができる。
さらに、以上に示される構成では、図2及び3に示されるように、異物3が、送電用コイルL1による相互誘導の影響を受けにくい位置に位置した状態で、被充電機器2の二次側当接面41の一次側当接面40への移動を阻害する。結果として、充電機器1に異物3が存在するときに被充電機器2がセットされても、異物3が送電用コイルL1による相互誘導の影響を受けにくい位置で位置した状態が維持される。
尚、一次側当接面40に存在する異物の幅が小さい場合の対策としては、図4ないし図6に示される構成が存在する。
また、図2に示される構成によれば、一次側当接面40は、凹曲面で構成されているため、フラットな二次側当接面41を持つ被充電機器2がセットされても、その二次側当接面41が一次側当接面40に当接できない。その結果、マイクロコンピュータなどの高価な部品を要さずに、充電機器1と被充電機器2との組み合わせが正規であることを確認することができる。したがって、充電機器1と被充電機器2との組み合わせが正規であることを確認してから送電用コイルL1による送電を開始すれば、低コストで、充電機器1と被充電機器2との間の仕様の相違による不慮の事故を防止することができる。
ここに、充電機器1側に存在する異物3の発熱を低コストで防止する観点では、さらに、図3ないし図6に示される構成が存在する。
図3に示される非接触式充電システムでは、充電機器1において、50/m〜250/mの範囲内のいずれかの曲率の凸曲面で一次側当接面40が構成されている一方で、被充電機器2において、その一次側当接面40に面全体で当接する凹曲面で二次側当接面41が構成されている。
一般に、凸曲面に異物が載せられても、その異物はその凸曲面から脱落しやすい。この構成によれば、一次側当接面40が、50/m〜250/mの範囲内のいずれかの曲率の凸曲面とされているため、仮に、一次側当接面40に異物3が載せられてもその異物3が凸曲面から脱落する。このことは、本発明者が、一次側当接面40の凸曲面の曲率を変えながら一次側当接面40に異物3を載せる実験を行うことにより得られたものである。
これにより、一次側当接面40に対応する位置に存在する送電用コイルL1から磁束が生じる範囲内に異物が存在しなくなるため、その異物3が発熱しない。
また、一次側当接面40が凸曲面からなるため、フラットな二次側当接面41を持つ被充電機器2がセットされても、その二次側当接面41が一次側当接面40に当接できない。その結果、マイクロコンピュータなどの高価な部品を要さずに、充電機器1と被充電機器2との組み合わせが正規であることを確認することができる。
したがって、充電機器1と被充電機器2との組み合わせが正規であることを確認してから送電用コイルL1による送電を開始すれば、低コストで、充電機器1と被充電機器2との間の仕様の相違による不慮の事故を防止することができる。
図4に示される非接触式充電システムでは、送電用コイルL1は、凹曲面からなる一次側当接面40のうち最奥部B以外の面に正対する位置に配置されている。その一方で、受電用コイルL2は、凸曲面からなる二次側当接面41のうち最奥部B以外の面に正対する位置であって、送電用コイルL1に対向する位置に配置されている。
本発明者による実験によれば、一次側当接面40の縁40A間の距離LE未満の幅の異物3は、凹曲面からなる一次側当接面40の最奥部(底)B付近に集積しやすいことが判った。
この構成によれば、送電用コイルL1は、一次側当接面40のうち最奥部B以外の面に正対する位置に配置されている。これにより、一次側当接面40に、一次側当接面40の縁40A間の距離LE未満の幅の異物3が存在しても、その異物は、送電用コイルL1の磁束が及びにくい最奥部B付近に集積されるため、その異物が、送電用コイルL1による相互誘導の影響を受けて発熱することを防止することができる。
また、この構成によれば、受電用コイルL2は、凸曲面からなる二次側当接面41のうち最奥部B以外の面に正対する位置であって、送電用コイルL1に対向する位置に配置されている。これにより、一次側当接面40に存在する異物が、送電用コイルL1による相互誘導の影響を受けて発熱することを効果的に防止しながら、送電用コイルL1から受電用コイルL2へ充電用高周波電力を送電することができる。
図5に示される非接触充電システムでは、一次側当接面40には凸部101が配置されており、送電用コイルL1が凸部101に対応する位置に配置されている。また、二次側当接面41のうち、凸部101に対応する位置には、凸部101が嵌り込む凹部102が設けられている。
この構成によれば、送電用コイルL1が、一次側当接面40に配置された凸部101に対応する位置に配置されており、送電用コイルL1が凸部101に対応する位置に配置されている。
両端の長さが異物3よりも短い異物30は、一次側当接部40の奥深くに侵入しやすいので、凸部101が設けられていなければ、異物30は、図5において二点鎖線で示される位置にまで侵入する場合があることが考えられる。このとき、異物30と送電用コイルL1との間の距離は、送電用コイルL1による相互誘導の影響を受けやすい“LE1”未満となってしまう。
これに対して、図5に示される構成によれば、送電用コイルL1が対応して配置されている凸部101が存在することによって、両端が短い異物30が一次側当接面40Bの奥深くに侵入しても、異物30の表面が凸部101に当たって止まるので、その異物30と送電用コイルL1との間の距離を、“LE1+ΔLE”に保持することができる。
その結果、両端が異物3の両端よりも短い異物30が一次側当接面40の奥深くに侵入しても、異物3の発熱を防止することができる。これにより、幅の狭い異物30が充電機器1側に存在しても、その異物30を送電用コイルL1による相互誘導の影響を受けにくい位置に位置させて、その異物30の発熱を未然に防止することができる。
図6に示される非接触充電システムでは、一次側当接面40には、環状の凸部50が設けられており、その凸部50に対応する位置(例えば、凸部50の内部)には送電用コイルL1が配置されている。その一方で、二次側当接面41には、環状の凸部50に嵌り込む環状の凹部60が設けられており、その凹部60に対応する位置(例えば、凹部60の真上)には受電用コイルL2が配置されている。
この構成によれば、環状の凹部60の径方向の幅は、環状の凸部50に嵌り込むために、環状の凸部50の径方向の幅LE2とほぼ同じ径とされている。そのため、一次側当接部40に存在する異物の両端の長さが、先述された異物30の両端の長さよりも短い場合でも、その長さが環状の凸部50の径方向の幅LE2を超えていれば、環状の凹部60が環状の凸部50に嵌り込まない。
結果として、一次側当接部40に存在する異物の両端の長さが短い場合でも、充電機器1に対して被充電機器2をセットする際に異物を挟みこむことがなくなるため、充電機器1と被充電機器2との間で異物を挟み混んだまま充電されることがなくなる。
図7に示される非接触充電システムでは、平面SU1からなる一次側当接面40には環状の凹部60が設けられており、その凹部60に対応する位置(例えば、凹部60の真下)には送電用コイルL1が配置されている。その一方で、平面SU2からなる二次側当接面41には、環状の凹部60に嵌り込む環状の凸部50が設けられており、その凸部50に対応する位置(例えば、凸部50の内部)には受電用コイルL2が配置されている。
この構成によれば、環状の凸部50の径方向の幅は、環状の凹部60に嵌り込むために、環状の凹部60の径方向の幅LE3とほぼ同じ幅とされている。そのため、一次側当接部40に存在する異物の両端の長さが、先述された異物30の両端の長さよりも短い場合でも、その長さが環状の凹部60の径方向の幅LE3を超えていれば、環状の凹部60が環状の凸部50に嵌り込まない。
結果として、一次側当接部40に存在する異物の両端の長さが短い場合でも、充電機器1に対して被充電機器2をセットする際に異物を挟みこむことがなくなるため、充電機器1と被充電機器2との間で異物を挟み混んだまま充電されることがなくなる。
また、充電機器1側に存在する異物3の発熱を低コストで防止する観点以外の観点では、図8及び9に示される構成が存在する。
図8に示される非接触充電システムでは、送電用コイルL1及び受電用コイルL2で昇圧トランスが構成されている。
一般に昇圧トランスは、平面コイルと比べると薄くはないが、汎用トランスとして市場に広く流通しており価格が安価である。この構成によれば、送電用コイルL1及び受電用コイルL2で昇圧トランスが構成されているため、送電用コイルL1及び受電用コイルL2の製造コストを抑制することができる。
図9に示される非接触充電システムでは、送電用コイルL1及び受電用コイルL2は平面コイルで構成されている。
この構成によれば、送電用コイルL1が平面コイルから構成されているため、送電用コイルL1を曲面状に変形させて、一次側当接面40に貼り付けることができる。さらに、受電用コイルL2が平面コイルから構成されているため、受電用コイルL2を曲面状に変形させて、二次側当接面41に貼り付けることができる。
これにより、送電用コイルL1が一次側当接面40に沿うように配置される一方で、受電用コイルL2が二次側当接面41に沿うように配置される。
その結果、一次側当接面L1と二次側当接面L2とが当接した状態では、送電用コイルL1の平面と受電用コイルL2の平面とが互いに近接した状態となる。これにより、送電用コイルL1と受電用コイルL2との間の磁気結合を強くすることができるので、送電用コイルL1から受電用コイルL2に対する充電用高周波電力の送電効率を向上させることができる。
尚、図9に示されるように、送電用コイルL1及び受電用コイルL2の両方を平面コイルで構成するのではなく、送電用コイルL1及び受電用コイルL2のいずれか一方を、平面コイルで構成してもよい。
送電用コイルL1及び受電用コイルL2のいずれか一方を、平面コイルで構成することにより、以下の効果が得られる。
つまり、送電用コイルL1を平面コイルで構成すれば、送電用コイルL1を曲面状に変形させて一次側当接面40に貼り付けることができる。これにより、送電用コイルL1の設置スペースを削減することができるため、充電機器1の薄型化が可能になる。
その一方で、受電用コイルL2を平面コイルで構成すれば、受電用コイルL2を曲面状に変形させて二次側当接面41に貼り付けることができる。これにより、受電用コイルL2の設置スペースを削減することができるため、被充電機器2の薄型化が可能になる。
また、平面コイルで構成された送電用コイルL1及び受電用コイルL2のいずれか一方以外のコイルを、平面コイル以外の安価なコイル(例えばリングコイル)を用いて構成すれば、コストの削減を図ることができる。
以下に、本発明の一実施形態に係る非接触充電システムの基本動作を、図10ないし図13を用いて説明する。図10は、本発明の他の実施形態に係る非接触充電システムの機能モジュールの一例を示した図である。
図10に示される非接触充電システムは、充電機器1と被充電機器2とを備える。充電機器1は、制御部10、送電部11、認証用高周波電力生成部13、及び整流部15を備える。制御部10は、マイクロコンピュータなどで構成されており、充電機器1を統括的に制御する。
送電部11は、送電用コイルL1及びコンデンサC1からなるLC直列共振回路が並列接続されたインバータ回路12を備える。インバータ回路12は、電力(例えば、直流電力、或いは、商用交流電力)を受け付けて、所定の高周波数(例えば120kHz)の電力を生成する。尚、インバータ回路12は公知の回路であるため、その構成の説明を省略する。
送電用コイルL1及びコンデンサC1からなるLC直列共振回路は、インバータ回路12によって生成された高周波数の電力の振幅を大きくする。このように、振幅が大きくされた高周波数の電力は、被充電機器2を充電するための充電用高周波電力として、送電用コイルL1から被充電機器2へ送電される。
ここに、以下の説明において、送電用コイルL1から被充電機器2へ送電される高周波数の電力を、“充電用高周波電力”と呼ぶ。
認証用高周波電力生成部13は、一次側認証用コイルL3及びコンデンサC3からなるLC直列共振回路が並列接続された発振回路14を備える。発振回路14は、電力(例えば、直流電力、或いは、商用交流電力)を受け付けて、充電用高周波電力の周波数よりも高い所定の高周波数(例えば3MHz)の電力を生成する。尚、発振回路14は公知の回路であるため、その構成の説明を省略する。
一次側認証用コイルL3及びコンデンサC3からなるLC直列共振回路は、発振回路14によって生成された高周波数の電力の振幅を大きくする。このように、振幅が大きくされた高周波数の電力は、被充電機器2が認証処理を行うための駆動電力として、一次側認証用コイルL3から被充電機器2へ送電される。
ここに、以下の説明において、一次側認証用コイルL3から、被充電機器2が認証処理を行うための駆動電力として被充電機器2へ送電される高周波数の電力を、“認証用高周波電力”と呼ぶ。
整流部15は、被充電機器2から伝送されてきた認証用高周波信号を整流して制御部10へ出力する。制御部10は、整流された認証用高周波信号を受け付けて、充電機器1及び被充電機器2の組み合わせが正規であることを認証する。
その一方で、被充電機器2は、充電池20、受電部21、及び、認証用高周波信号生成部23を備える。充電池20は、例えば、リチウムイオン電池で構成される。
受電部21は、受電用コイルL2及びコンデンサC2からなるLC並列共振回路が並列接続された整流回路22を備える。受電用コイルL2は、送電用コイルL1と磁気結合して充電用高周波電力を受電する。受電用コイルL2及びコンデンサC2からなるLC並列共振回路は、受電用コイルL2が受電した充電用高周波電力の振幅を大きくする。
整流回路22は、受電用コイルL2及びコンデンサC2からなるLC並列共振回路によって振幅が大きくされた充電用高周波電力を整流して直流電力として充電池20へ供給する。その結果、充電池20が充電される。
認証用高周波信号生成部23は、電源回路24及びスイッチング回路25を備える。電源回路24は、認証用高周波信号生成部23の駆動電源を生成するために設けられ、二次側認証用コイルL4で受電した認証用高周波電力を整流及び平滑して直流電力を生成する。
スイッチング回路25は、電源回路24によって生成された直流電力によって動作して、後述するスイッチング処理を行って、一次側認証用コイルL4に伝送された認証用高周波電力を認証用高周波信号とする。
二次側認証用コイルL4及びコンデンサC4からなるLC並列共振回路は、一次側認証用コイルL4に伝送された認証用高周波電力の振幅を大きくする。その結果、振幅が大きくされた認証用高周波電力が電源回路24へ出力される。
図11は、被充電機器の認証用高周波信号生成部の具体的な回路構成の一例を示した図である。認証用高周波信号生成部23において、二次側認証用コイルL4と並列にコンデンサC4が接続されている。二次側認証用コイルL4及びコンデンサC4は、先述されたLC並列共振回路を構成する。
また、二次側認証用コイルL4には、先述された電源回路24及びスイッチング回路25が接続されている。電源回路24は、二次側認証用コイルL4を流れる認証用高周波電力をダイオードD1で整流して電解コンデンサC5を充電し、電解コンデンサC5の充電電荷を放電することでスイッチング回路25に直流電圧を供給する。
スイッチング回路25は、整流用のダイオードD2、抵抗素子R(例えば100Ω)、及び、バイポーラトランジスタからなるスイッチング素子Q1からなる直列回路と、低周波数(例えば1KHz)のパルス信号を生成するマルチバイブレータMVと、を備える。
このような構成のスイッチング回路25において、マルチバイブレータMVは、そのマルチバイブレータMVで生成されたパルス信号をスイッチング素子Q1へ出力して、そのスイッチング素子Q1をオンオフさせる。
これにより、認証用高周波信号生成部23は、二次側認証用コイルL4において、振幅が大きなハイレベルの信号と、その信号よりも振幅が小さなローレベルの信号とが繰り返される認証用高周波信号を生成する。
図12は、本発明の他の実施形態に係る被接触充電システムの基本動作の一例を説明するための図である。
充電機器1に被充電機器2がセットされたときには、送電用コイルL1と受電用コイルL2とが磁気結合できるように対向するとともに、一次側認証用コイルL3と二次側認証用コイルL4とが磁気結合できるように対向する。
この状態で、充電機器1の制御部10は、発振回路14によって高周波数の電力を生成させる。そして、この高周波数の電力は、一次側認証用コイルL3及びコンデンサC3からなるLC直列共振回路で振幅が大きくされて、認証用高周波電力の形とされる。
これにより、一次側認証用コイルL3において認証用高周波電力(図12において(1)で示される電力)が発生するので、一次側認証用コイルL3から二次側認証用コイルL4へ向かう磁束が発生する。これにより、一次側認証用コイルL3及び二次側認証用コイルL4が磁気結合して、一次側認証用コイルL3で発生した認証用高周波電力が二次側認証用コイルL4に伝送される(以上、認証用電力伝送処理)。
認証用高周波電力が二次側認証用コイルL4に伝送されると、認証用高周波信号生成部23がスイッチング処理によって、二次側認証用コイルL4における認証用高周波電力を、ハイレベルの信号とローレベルの信号とが繰り返される認証用高周波信号(図12における(2)で示される信号)とする。
そのとき、二次側認証用コイルL4は一次側認証用コイルL3と磁気結合しているので、二次側認証用コイルL4における認証用高周波電力の波形の変化が、一次側認証用コイルL3に伝わる。
すると、一次側認証用コイルL3における認証用高周波電力の波形が、二次側認証用コイルL4における認証用高周波信号の波形と同じ波形(図12における(3)に示される波形)となる。結果として、一次側認証用コイルL3には、二次側認証コイルL4における認証用高周波信号が伝送される(以上、認証用信号伝送処理)。
そのとき、制御部10が、認証用高周波信号のオンオフパターンを判断して、被充電機器2が正規であるか否かを判断する。これにより、充電機器1と被充電機器2との組み合わせが正規であるか否かが判断される。
尚、一次側認証用コイルL3そのものがインピーダンスを有する上に、一次側認証用コイルL3と二次側認証用コイルL4との間の磁気結合が弱いため、一次側認証用コイルL3における認証用高周波信号の振幅が、二次側認証用コイルL4における振幅よりも小さくなっている。
そして、制御部10が、充電機器1と被充電機器2との組み合わせが正規であることを判定すると、インバータ回路12を駆動させて、送電用コイルL1から受電用コイルL2に対して、充電用高周波電力(図12において(4)で示される電力)を伝送させる(以上、充電用電力伝送処理)。
本発明の一実施形態に係る被接触充電システムは、認証用電力伝送処理及び認証用信号伝送処理からなる認証処理と、充電用電力伝送処理とを交互に行って、充電池20を充電させる。例えば、充電用電力伝送処理を1140msの間行った後、認証処理を60msの間行う処理を繰り返す。これにより、充電池20の充電を行っている間に、定期的に、充電機器1へ正規の被充電機器2がセットされているか否かの判定処理を行う。
図13は、本発明の他の実施形態に係る被接触充電システムの構成の一例を示した側面図である。図13において、送電用コイルL1、受電用コイルL2、一次側認証用コイルL3及び二次側認証用コイルL4の各々は、同一の中心軸AX1を有している。
充電機器1は、送電用コイルL1を備える一方で、被充電機器2は、受電用コイルL2を備える。送電用コイルL1では、通電した状態で磁束を受電用コイルL2の方向へ生じさせるような巻き方向で巻き回された巻線が配置されている。その一方で、受電用コイルL2では、送電用コイルL1の巻線と同じ方向に巻き回された巻線が配置されている。
充電機器1へ被充電機器2がセットされた状態では、送電用コイルL1と受電用コイルL2とが正対して、送電用コイルL1から受電用コイルL2に向かう空間(ギャップG)を形成する。送電用コイルL1と受電用コイルL2とでギャップGを形成すると、送電用コイルL1と受電用コイルL2とが磁気結合することができる状態となる。
また、充電機器1では、送電用コイルL1の他に、一次側認証用コイルL3が配置されている一方で、被充電機器2では、受電用コイルL2の他に、二次側認証用コイルL4が配置されている。
一次側認証用コイルL3では、通電した状態で磁束を二次側認証用コイルL4の方向へ生じさせるような巻き方向で巻き回された巻線が配置されている。その一方で、二次側認証用コイルL4では、一次側認証用コイルL3の巻線と同じ方向に巻き回された巻線が配置されている。
さらに、充電機器1では、送電用コイルL1及び一次側認証用コイルL3における磁束密度を高めるために磁性シートS1が設けられている。この磁性シートS1は、送電用コイルL1及び一次側認証用コイルL3からの送電効率を向上させるために設けられている。
その一方で、被充電機器2では、受電用コイルL2及び二次側認証用コイルL4における磁束密度を高めるために磁性シートS2が設けられている。この磁性シートS2は、受電用コイルL2及び二次側認証用コイルL4における受電効率を向上させるために設けられている。
この構成によれば、送電用コイルL1と受電用コイルL2とが対向してギャップGを形成した状態で、送電用コイルL1と受電用コイルL2とが磁気結合する。これにより、送電用コイルL1から受電用コイルL2へ充電用高周波電力が送電される。
その一方で、一次側認証用コイルL3と二次側認証用コイルL4とが磁気結合した状態で、一次側認証用コイルL3から二次側認証用コイルL4に対して認証用高周波電力が伝送される一方で、その認証用高周波電力から生成された認証用高周波信号が二次側認証用コイルL4から一次側認証用コイルL3に対して伝送される。
これにより、送電用コイルL1及び受電用コイルL2によって、充電機器1から被充電機器2に対する充電用高周波信号の伝送が行われる一方で、一次側認証用コイルL3及び二次側認証用コイルL4によって、認証用高周波電力及び認証用高周波信号の伝送が行われる。
このような構成の非接触充電システムでは、仮に、充電機器1の一次側当接面40に異物3が存在している状態で充電機器1に被充電機器2がセットされたとしても、被充電機器2の二次側当接面41が一次側当接面40に当接せずに一次側当接面40の内部で留まる。
その結果、一次側認証用コイルL3と二次側認証用コイルL4との間の距離が、一次側当接面40に異物3が存在しない場合と比較して大きくなるため、一次側認証用コイルL3と二次側認証用コイルL4との間で磁気結合しにくくなる。
これにより、一次側認証用コイルL3及び二次側認証用コイルL4による被充電機器2の認証が困難となるため、通常は、その認証が終了してから送電を開始する送電用コイルL1による通電は行われないものと考えられる。
しかしながら、一次側認証用コイルL3及び二次側認証用コイルL4における磁束の強さによって、被充電機器2の認証が行われてしまって、送電用コイルL1による送電が開始されると、異物3が発熱してしまう。
本発明の一実施形態に係る被接触充電システムによれば、先述されたように、充電機器1に異物3が存在するときに被充電機器2がセットされても、異物3が送電用コイルL1による相互誘導の影響を受けにくい位置で位置した状態が維持される。これにより、充電機器1と被充電機器2とで形成されるギャップG内に異物3が存在する場合に送電用コイルL1による送電が開始されてしまったとしても、その異物3が送電用コイルL1により発熱することを防止することができる。
1 充電機器
2 被充電機器
40 一次側当接面
41 二次側当接面
50 環状の凸部
60 環状の凹部
101 凸部
B 最奥部
L1 送電用コイル
L2 受電用コイル

Claims (7)

  1. 磁束を発生させることにより、被充電機器を充電するための充電用高周波電力を送電する送電用コイルを備え、前記被充電機器と当接する一次側当接面を表面に有する充電機器と、
    前記一次側当接面に当接する二次側当接面を表面に有し、前記送電用コイルから送電される前記充電用高周波電力を受電する受電用コイルを備えた被充電機器と、を備え
    前記一次側当接面は凹曲面からなり、前記一次側当接面に対応する位置に前記送電用コイルを備え、
    前記送電用コイルは、前記凹曲面のうち最奥部以外の領域に正対する位置に配置され、
    前記受電用コイルは、前記送電用コイルに対応する位置に配置されていることを特徴とする非接触充電システム。
  2. 前記送電用コイル及び前記受電用コイルで昇圧トランスが構成されていることを特徴とする請求項1に記載の非接触充電システム。
  3. 前記送電用コイルは平面コイルで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の非接触充電システム。
  4. 前記二次側当接面は、前記一次側当接面に当接する曲面からなり、
    前記受電用コイルは平面コイルで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の非接触充電システム。
  5. 前記二次側当接面は、前記一次側当接面に当接する曲面からなり、
    前記送電用コイル及び前記受電用コイルは平面コイルで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の非接触充電システム。
  6. 磁束を発生させることにより、被充電機器を充電するための充電用高周波電力を送電する送電用コイルを備え、前記被充電機器と当接する一次側当接面を表面に有する充電機器と、
    前記一次側当接面に当接する二次側当接面を表面に有し、前記送電用コイルから送電される前記充電用高周波電力を受電する受電用コイルを備えた被充電機器と、を備え
    前記一次側当接面は凹曲面からなり、
    前記一次側当接面の前記凹曲面には凸部が配置されており、前記送電用コイルが前記凸部に対応する位置に配置されていることを特徴とする非接触充電システム。
  7. 前記一次側当接面には環状の凸部が配置されており、前記送電用コイルが前記環状の凸部に対応する位置に配置されている一方で、前記二次側当接面には前記環状の凸部と嵌り合う環状の凹部が配置されていることを特徴とする請求項に記載の非接触充電システム。
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