JP7411883B2 - 無線給電ユニットおよび無線電力伝送システム - Google Patents

無線給電ユニットおよび無線電力伝送システム Download PDF

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Description

本開示は、無線給電ユニットおよび無線電力伝送システムに関する。
電気自動車などの電動車両、またはスマートフォンなどの携帯機器に無線で電力を伝送する無線電力伝送技術の開発が進められている。例えば特許文献1は、コイル間の誘導結合を利用した無線電力伝送システムの例を開示している。特許文献1に開示された装置は、回転軸を中心として互いに相対的に回転する2つの物体の間で、エネルギを無線で伝送する。当該装置は、誘導結合によるエネルギ伝送を行う送電コイルと、送電コイルに対向するように配置される受電コイルとを備える。2つのコイルとが互いに近接して対向した状態で、送電コイルから受電コイルにエネルギが伝送される。
特開2016-174149号公報
コイル間の誘導結合を利用する無線電力伝送システムにおいては、送電コイルの中心軸と受電コイルの中心軸とがずれた状態では、電力伝送効率が低下する。
本開示は、送電コイルの中心軸と受電コイルの中心軸とがずれた場合における電力伝送効率の低下を抑制する技術を提供する。
本開示の一態様による無線給電ユニットは、送電コイルと、前記送電コイルから無線で電力を受け取る受電コイルと、を備える。前記送電コイルおよび前記受電コイルの一方は、使用時において、前記送電コイルおよび前記受電コイルの他方の側から見て、中央部が外周部よりも奥に位置する形状を有する。
本開示の包括的または具体的な態様は、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体によって実現され得る。あるいは、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、および記録媒体の任意の組み合わせによって実現されてもよい。
本開示の実施形態によれば、送電コイルの中心軸と受電コイルの中心軸とがずれた場合における電力伝送効率の低下を抑制することができる。
例示的な無線電力伝送システムの概略構成を示す図である。 受電ユニットを送電ユニットに近接させた状態を示す図である。 無線給電ユニットの構成例を示す図である。 図2Aに示す無線給電ユニットのXZ面に平行な断面を示す図である。 受電コイルの中心軸が、送電コイルの中心軸からずれた場合の磁界の空間分布の例を示す図である。 送電コイルと受電コイルとの間の結合係数と、位置ずれ量dxとの関係の例を示すグラフである。 実施形態1における電動スクータを示す図である。 受電ユニットを拡大して示す図である。 受電ユニットが導電性シールドを備える例を示す図である。 充電時の電動スクータと、充電ステーションとの配置関係の例を模式的に示す図である。 実施形態1における無線給電ユニットのより詳細な構造を示す斜視図である。 図6Aに示す無線給電ユニットのXZ面に平行な断面の構造を示す図である。 図6Bに示す状態から、受電ユニットの位置がX方向に変化した状態の例を示す図である。 実施形態1において、受電コイルの中心軸が、送電コイルの中心軸からずれた場合の磁界の空間分布の例を示す図である。 実施形態1における送電コイルと受電コイルとの間の結合係数と、位置ずれ量dxとの関係の例を示すグラフである。 送電コイルおよび受電コイルの断面形状の他の例を示す図である。 送電コイルおよび受電コイルの断面形状のさらに他の例を示す図である。 送電コイルおよび受電コイルの概形の他の例を示す図である。 受電コイルが送電コイルよりも大きい構成の例を示す図である。 受電コイルが送電コイルよりも大きい構成の他の例を示す図である。 受電コイルが送電コイルよりも大きい構成のさらに他の例を示す図である。 無線電力伝送システムの構成例を示すブロック図である。 インバータ回路の構成例を模式的に示す図である。 整流回路の構成例を模式的に示す図である。 実施形態2における無線給電ユニットを示す斜視図である。 図13Aに示す無線給電ユニットのXZ面に平行な断面の構造を示す図である。 図13Bに示す状態から、受電ユニットの位置がX方向に変化した状態の例を示す図である。 実施形態2において、受電コイルの中心軸が、送電コイルの中心軸からずれた場合の磁界の空間分布の例を示す図である。 実施形態2における送電コイルと受電コイルとの間の結合係数と、位置ずれ量dxとの関係の例を示すグラフである。 送電コイルおよび受電コイルの断面形状の他の例を示す図である。 送電コイルおよび受電コイルの断面形状のさらに他の例を示す図である。 受電コイルが送電コイルよりも大きい構成の例を示す図である。 受電コイルが送電コイルよりも大きい構成の他の例を示す図である。 受電コイルが送電コイルよりも大きい構成のさらに他の例を示す図である。 無線給電ユニットの変形例を示す図である。 図17Aに示す無線給電ユニットの周囲の磁界強度分布の例を示す図である。 無線給電ユニットの他の変形例を示す図である。 図18Aに示す無線給電ユニットの周囲の磁界強度分布の例を示す図である。
本開示の具体的な実施形態を説明する前に、本開示の基礎となった知見を説明する。
図1Aは、例示的な無線電力伝送システムの概略構成を示す図である。図1Aに示す無線電力伝送システムは、充電ステーション100と、電動スクータ200とを備える。充電ステーション100には送電ユニット110が設けられている。電動スクータ200には、受電ユニット210と、バッテリ260とが設けられている。充電ステーション100の送電ユニット110から、電動スクータ200の受電ユニット210に、無線で電力が伝送される。このシステムは、例えば電動スクータ200をユーザに貸し出すシェアモビリティサービスにおいて利用され得る。
送電ユニット110は、送電コイルと、送電コイルに交流電力を供給する送電回路とを備える。受電ユニット210は、送電コイルから送出された電力を受け取る受電コイルと、受電コイルが受け取った電力を、直流電力などの他の形態の電力に変換してバッテリ260などの負荷に供給する受電回路とを備える。
図1Bは、充電ステーション100から電動スクータ200に給電するために、受電ユニット210を送電ユニット110に近接させた状態を示す図である。この図が示すように、ユーザは、電動スクータ200のバッテリ260を充電するために、電動スクータ200の受電ユニット210を、充電ステーション100の送電ユニット110に近接させる。これにより、受電ユニット210内の受電コイルが送電ユニット110内の送電コイルに対向する。この状態で、送電回路が送電コイルに交流電力を供給する。すると、送電コイルと受電コイルとの間の磁気結合あるいは誘導結合により、送電コイルから受電コイルに電力が無線で伝送される。受電コイルが受け取った電力は、受電コイルに接続された受電回路によって適切な変換がなされた上で、バッテリ260に供給される。これにより、バッテリ260への充電が開始される。
図2Aは、送電コイル116および受電コイル216を含む無線給電ユニットの構成例を示す図である。図2Aには、互いに直交するX、Y、Z方向を示すXYZ座標が示されている。以下の説明では、図示されているXYZ座標を用いる。図2Bは、図2Aに示す無線給電ユニットのXZ面に平行な断面を示す図である。
図2Aおよび図2Bに示す例では、送電コイル120および受電コイル216の各々は、平面状のスパイラルコイルである。送電コイル120および受電コイル216の各々は、それぞれの中心軸の周囲に平面的に巻回された導電性の巻線を含む。この無線給電ユニットは、磁性シールド130、230、および導電性シールド140、240も備えている。送電ユニット110において、導電性シールド140、磁性シールド130、および送電コイル116は、この順に積層されている。受電ユニット210において、導電性シールド240、磁性シールド230、および受電コイル216は、この順に積層されている。電力伝送時において、受電コイル216は、送電コイル116に対向するように配置される。その状態において、磁性シールド130、230、および導電性シールド140、240は、送電コイル116および受電コイル216の外側に位置する。
送電側の磁性シールド130は、受電コイル216が位置する側とは反対の側において、送電コイル116に近接して配置される。受電側の磁性シールド230は、送電コイル116が位置する側とは反対の側において、受電コイル216に近接して配置される。磁性シールド130、230は、例えばフェライトなどの強磁性材料から形成され得る。磁性シールド130、230は、送電コイル116と受電コイル216との結合度を向上させる。
導電性シールド140、240は、磁性シールド130、送電コイル116、受電コイル216、および磁性シールド230の外側に配置される。導電性シールド140、240は、例えばアルミニウムまたは銅などの導電性材料から形成され得る。導電性シールド140、240は、電力伝送中に送電コイル116および受電コイル216の周囲に発生する磁界の漏洩を抑制する。
上記のような無線電力伝送システムにおいては、高い効率で電力を伝送するために、送電コイル116と受電コイル216との間の結合効率が高い状態で送電することが重要である。結合効率は、送電コイル116と受電コイル216とが近接して対向し、且つこれらのコイルの中心軸が一致するときに最大になる。送電コイル116の中心軸と受電コイル216の中心軸とがずれた状態では、コイル間の結合係数が低下し、電力伝送効率が低下する。
図3Aは、受電コイル216の中心軸が、送電コイル116の中心軸からx方向にdxだけずれた場合の磁界の空間分布の例を示す図である。図中の破線は、送電コイル116および受電コイル216のそれぞれの中心軸を表している。図3Aにおいて、磁界の強度分布が矢印で表現されており、薄い矢印ほど磁界強度が高い。なお、図示される磁界分布は、送電コイル116、受電コイル216、磁性シールド130、230、および導電性シールド140、240のそれぞれの寸法、透磁率、誘電率、電流などのパラメータを、実際に使用され得る値に設定して行った電磁界解析によって得られた。図3Aは、一例として、dx=10mmの場合の結果を示している。図3Aからわかるように、送電コイル116の中心軸と受電コイル216の中心軸とがずれると、受電コイル216が捕捉する磁束が減少し、外部に漏洩する磁束が増加する。
図3Bは、送電コイル116と受電コイル216との間の結合係数と、位置ずれ量dxとの関係の例を示すグラフである。図3Bには、dx=0の場合の結合係数の値を基準とする結合係数の変化率も示されている。このグラフからわかるように、位置ずれ量dxの絶対値が増加するほど、コイル間の結合効率が低下する。例えばdx=0mmの状態からdx=10mmの状態に変化した場合、結合係数が0.47から0.41になり、約13%低下する。同様の結果は、送電コイル116に対する受電コイル216の位置がy方向に変化した場合にも得られる。このように、コイル間の相対位置が適正な位置からずれると、結合係数が低下し、電力伝送効率の低下を招く。
以上のように、高い効率で電力を伝送するためには、送電コイル116の位置と受電コイル216の位置とを適切に合わせることが重要である。しかし、図1Aに示すような電動スクータ200などの電動車両に給電するシステムでは、送電コイル116と受電コイル216との間の正確な位置合わせをユーザに要求することは難しい。例えば、電動スクータ200のシェアリングサービスにおいては、電動スクータ200の返却時に送電コイル116と受電コイル216との間の正確な位置合わせをユーザに期待することはできない。シェアリングサービスにおいては、ユーザの利便性が優先される。コイル間の正確な位置合わせをユーザに要求すると、利便性を損なうことになる。
本発明者らは、以上の考察に基づき、上記の課題を解決するための構成を検討した。本発明者らは、送電コイルおよび受電コイルの少なくとも一方を曲面に近い形状にすることにより、コイル間の位置ずれが生じた場合におけるコイル間の結合係数の低下を抑制できることに想到した。以下、以下、本開示の実施形態の概要を説明する。
本開示の例示的な実施形態による無線給電ユニットは、送電コイルと、前記送電コイルから無線で電力を受け取る受電コイルとを備える。前記送電コイルおよび前記受電コイルの一方(「第1コイル」と称する。)は、使用時において、前記送電コイルおよび前記受電コイルの他方(「第2コイル」と称する。)から見て、中央部が外周部よりも奥に位置する形状を有する。
上記の構成によれば、第1コイルは、第2コイルから見て、中央部が外周部よりも奥に位置する形状を有する。第1コイルが上記のような形状を有することにより、第1コイルの中心軸と第2コイルの中心軸とがずれた場合におけるコイル間の結合係数の低下を抑制することができる。その結果、電力伝送効率の低下を抑制することができる。
前記第2コイルは、使用時において、前記第1コイルの側から見て、中央部が外周部よりも手前に位置する形状を有していてもよい。あるいは、第2コイルは、平面状の形状を有していてもよい。
前記第2コイルの少なくとも中央部は、使用時において、前記第1コイルの配線によって規定される領域の内部に位置していてもよい。ここで、「コイルの配線によって規定される領域」とは、コイルの配線と、コイルの外周部を含む平面とによって囲まれる領域を指す。
前記第2コイルは、前記第1コイルと同一のサイズ、または前記第1コイルよりも小さいサイズを有していてもよい。
前記第1コイルは、曲面的に湾曲した形状を有していてもよい。同様に、前記第2コイルは、曲面的に湾曲した形状を有していてもよい。
前記第1コイルは前記送電コイルであり、前記第2コイルは前記受電コイルであってもよい。逆に、前記第1コイルが前記受電コイルであり、前記第1コイルが前記受電コイルであってもよい。
前記無線給電ユニットは、前記第1コイルに対して前記第2コイルが位置する側の反対側に位置する第1磁性シールド、および前記第2コイルに対して前記第1コイルが位置する側の反対側に位置する第2磁性シールドの少なくとも一方をさらに備えていてもよい。そのような磁性シールドを設けることにより、第1コイルと第2コイルとの間の結合係数を高くすることができる。
前記第1コイルおよび前記第2コイルの少なくとも一方は、曲面的に湾曲した形状を有し、前記第1磁性シールドおよび前記第2磁性シールドの前記少なくとも一方は、前記第1コイルまたは前記第2コイルに沿って湾曲した形状を有していてもよい。
前記無線給電ユニットは、前記第1コイルに対して前記第2コイルが位置する側の反対側に位置する第1導電性シールド、および前記第2コイルに対して前記第1コイルが位置する側の反対側に位置する第2導電性シールドの少なくとも一方をさらに備えていてもよい。そのような導電性シールドを設けることにより、第1コイルおよび第2コイルの周辺への磁界の漏洩を抑制することができる。第1磁性シールドが設けられる場合、第1導電性シールドは、第1磁性シールドの外側に設けられ得る。同様に、第2磁性シールドが設けられる場合、第2導電性シールドは、第2磁性シールドの外側に設けられ得る。
前記第1コイルおよび前記第2コイルの少なくとも一方は、曲面的に湾曲した形状を有し、前記第1導電性シールドおよび前記第2導電性シールドの前記少なくとも一方は、前記第1コイルまたは前記第2コイルに沿って湾曲した形状を有していてもよい。
前記第1導電性シールドおよび前記第2導電性シールドの前記少なくとも一方は、前記第1コイルまたは前記第2コイルを覆う箱状の構造を有していてもよい。第1コイルおよび第2コイルの全体を覆う1つの箱状の導電性シールドを設けてもよい。箱状の導電性シールドを設けることにより、漏洩磁界をさらに低減することができる。
前記無線給電ユニットは、前記送電コイルに交流電力を供給する送電回路をさらに備えていてもよい。
前記無線給電ユニットは、前記受電コイルが受け取った前記電力を、他の形態の電力に変換して負荷に供給する受電回路をさらに備えていてもよい。
本開示の他の態様に係る無線電力伝送システムは、上記のいずれかの無線給電ユニットにおける前記送電コイルを備える送電装置と、前記受電コイルを備える電動車両と、を備える。
以下、本開示のより具体的な実施形態を説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。以下の説明において、同一または類似の構成要素については、同じ参照符号を付している。
(実施形態1)
本開示の例示的な第1の実施形態による無線電力伝送システムを説明する。
本実施形態の無線電力伝送システムは、図1Aに示すシステムと同様の構成を備える。すなわち、無線電力伝送システムは、送電装置の一例である充電ステーション100と、電動車両の一例である電動スクータ200とを備える。充電ステーション100は、送電ユニット110を備える。送電ユニット110は、送電コイルを備える。電動スクータ200は、受電ユニット210と、バッテリ260とを備える。電動スクータ200は、図示されていない電気モータなどの他の構成要素も備える。受電ユニット210は、受電コイルを備える。本実施形態においては、図1Aに示す構成とは異なり、送電コイルおよび受電コイルが、曲面状の構造を有する。
図4Aは、本実施形態における電動スクータ200の一例を示す図である。この電動スクータ200は、前輪とハンドルとを繋ぐ軸202を備える。受電ユニット210およびバッテリ260は、軸202に取り付けられている。
図4Bは、受電ユニット210を拡大して示す図である。この例における受電ユニット210は、受電コイル216と、磁性シールド230と、回路基板220と、カバー250とを備える。受電コイル216は、曲面的に湾曲した形状のスパイラルコイルである。磁性シールド230は、受電コイル216の背面側、すなわち送電コイル116に対向する側の反対側に配置されている。磁性シールド230は、受電コイル216に近接して配置される。磁性シールド230と受電コイル216との間には、空隙、または空気以外の電気絶縁体からなる間隙が設けられ得る。磁性シールド230は、例えばフェライトなどの、高い透磁率を有する強磁性材料を含む。磁性シールド230を設けることにより、送電コイル116と受電コイル216との間の結合係数を増加させることができる。回路基板220には、例えば送電コイル116に交流電力を供給する送電回路、およびバッテリ260への充電および放電を制御する回路が設けられ得る。
図4Cに示すように、磁性シールド230と回路基板220との間に導電性シールド240が配置されてもよい。導電性シールド240は、例えばアルミニウムまたは銅などの、任意の導電性材料から構成される。この例のように導電性シールド240を受電コイル216および磁性シールド230の背面側に設けることにより、電力伝送時に受電コイル216の周辺に生じる磁界の漏洩を抑制することができる。図4Cに示す導電性シールド240は、平板形状を有する。導電性シールド240をこのような単純な形状にすることにより、受電ユニット210を軽量にすることができる。導電性シールド240は、受電コイル216と同様に、曲面状に湾曲した構造を有していてもよい。あるいは、受電コイル216および磁性シールド230を少なくとも部分的に囲む箱状の構造を備えていてもよい。
図5は、充電時の電動スクータ200と、充電ステーション100との配置関係の例を模式的に示す図である。この例における送電ユニット110は、曲面状に湾曲したスパイラルコイルである送電コイル116と、送電コイル116に交流電力を供給する送電回路115とを含む。受電ユニット210は、受電コイル216と、受電コイル216に接続された受電回路215とを含む。この例における受電コイル216は、送電コイル116よりも小さい。なお、図5では、送電ユニット110および受電ユニット210の各々が備える磁性シールドおよび導電性シールドの図示は省略されている。
本実施形態では、充電時において、受電コイル216の一部または全体が、送電コイル116の配線によって規定される領域の内部に位置する。このような構造により、送電コイル116と受電コイル216との相対位置が変化することによる結合係数の低下を抑制することができる。
図6Aは、無線給電ユニットのより詳細な構造の例を示す斜視図である。この例における無線給電ユニットは、送電コイル116および受電コイル216に加えて、第1磁性シールド130、第2磁性シールド230、第1導電性シールド140、および第2導電性シールド240を備える。
第1磁性シールド130は、送電コイル116に対して受電コイル216が位置する側の反対側に位置する。第2磁性シールド230は、受電コイル216に対して送電コイル116が位置する側の反対側に位置する。第1磁性シールド130は、送電コイル116に沿って湾曲した形状を有する。第2磁性シールド230は、受電コイル216に沿って湾曲した形状を有する。
第1導電性シールド140は、送電コイル116に対して受電コイル216が位置する側の反対側に位置する。より具体的には、第1導電性シールド140は、送電コイル116および第1磁性シールド130の外側に位置する。第2導電性シールド240は、受電コイル216に対して送電コイル116が位置する側の反対側に位置する。より具体的には、第2導電性シールド240は、受電コイル216および第2磁性シールド240の外側に位置する。第1導電性シールド140は、送電コイル116および第1磁性シールド130に沿って湾曲した形状を有する。第2導電性シールド240は、受電コイル216および第2磁性シールド230に沿って湾曲した形状を有する。
送電コイル116の両端部116a、116bは、送電回路115の2つの端子にそれぞれ接続される。受電コイル216の両端部216a、216bは、受電回路215の2つの端子にそれぞれ接続される。送電コイル116の両端部116a、116bに交流電力が入力される。
図6Bは、図6Aに示す無線給電ユニットのXZ面に平行な断面の構造を示す図である。図6Cは、図6Bに示す状態から、受電ユニット210の位置がX方向に変化した状態の例を示す図である。本実施形態では、送電コイル116および受電コイル216が湾曲しており、受電コイル216の少なくとも中央部が、送電コイル116の配線によって規定される領域の内部に位置する。ここで、送電コイル116の配線によって規定される領域とは、送電コイル116の配線の外周部を含む平面(図6Bにおいて破線で表示)と、送電コイル116の配線とによって囲まれた領域を意味する。図6Cにおいて点線で示すように、受電コイル216の位置が送電コイル116に対してX方向にずれた場合、受電コイル216のうち、図中で左側の部分は送電コイル116から遠ざかるが、右側の部分は送電コイル116に近付く。このため、全体として、結合係数の低下を抑制することができる。
図7Aは、本実施形態において、受電コイル216の中心軸が、送電コイル116の中心軸からx方向にdxだけずれた場合の磁界の空間分布の例を示す図である。図中の破線は、送電コイル116および受電コイル216のそれぞれの中心軸を表している。図7Aにおいて、磁界の強度分布が矢印で表現されており、薄い矢印ほど磁界強度が高い。図示される磁界分布は、送電コイル116、受電コイル216、磁性シールド130、230、および導電性シールド140、240のそれぞれの寸法、透磁率、誘電率、電流などのパラメータを、実際に使用され得る値に設定して行った電磁界解析によって得られた。図7Aは、一例として、dx=10mmの場合の結果を示している。図7Aからわかるように、送電コイル116の中心軸と受電コイル216の中心軸とがずれたとしても、図7Aの右側においては、結合が高く維持される。
図7Bは、本実施形態における送電コイル116と受電コイル216との間の結合係数と、位置ずれ量dxとの関係の例を示すグラフである。図7Bには、dx=0の場合の結合係数の値を基準とする結合係数の変化率も示されている。このグラフからわかるように、位置ずれ量dxの絶対値の増加に対する結合効率の低下が、図3Bに示す例と比較して抑制されている。例えばdx=0mmの状態からdx=10mmの状態に変化した場合、結合係数が0.45から0.44になり、約3%の低下に抑えられている。同様の結果は、送電コイル116に対する受電コイル216の位置がy方向に変化した場合にも得られる。このように、本実施形態の構成によれば、コイル間の相対位置が適正な位置からずれた場合の結合係数が低下が抑制されるため、電力伝送効率の低下を抑制することができる。
以上のように、本実施形態における送電コイル116は、使用時において、受電コイル216の側から見て、中央部が外周部よりも奥に位置する形状を有する。また、受電コイル216は、使用時において、送電コイル116の側から見て、中央部が外周部よりも手前に位置する形状を有する。このような構造により、送電コイル116と受電コイル216との相対位置が変化した場合におけるコイル間の結合効率の低下を抑制することができる。その結果、電力伝送の効率の低下を抑制することができる。
送電コイル116および受電コイル216の形状は、上記の形状に限定されず、多様な形状が可能である。以下、送電コイル116および受電コイル216の形状の他の例を説明する。
図8Aおよび図8Bは、送電コイル116および受電コイル216の断面形状の他の例を示す図である。これらの例では、送電コイル116および受電コイル216は、曲面状ではなく、多角形的な断面構造を有する。このような構造であっても、送電コイル116と受電コイル216との間の位置ずれが生じた場合における伝送効率の低下を抑制することができる。
図9は、送電コイル116および受電コイル216の概形の他の例を示す図である。この例では、送電コイル116および受電コイル216の各々は、球面状に巻線が巻回されたスパイラルコイルである。このような構造であっても、前述の効果を得ることができる。
本実施形態では、受電コイル216は、送電コイル116よりも小さいサイズを有するが、受電コイル216が送電コイル116と同一のサイズ、または送電コイル116よりも小さいサイズを有していてもよい。
図10Aから図10Cは、受電コイル216が送電コイル116よりも大きい構成の例を示す図である。図10Aの例では、送電コイル116および受電コイル216の各々は、曲面的に湾曲したコイル面を有する。図10Bおよび図10Cの例では、送電コイル116および受電コイル216の各々は、多角形的に屈曲したコイル面を有する。これらの例のように、送電コイル116が受電コイル216よりも小さい構成であっても、コイル間の位置ずれが生じた場合の結合効率の低下を抑制することができる。
次に、本実施形態における無線電力伝送システムの構成要素をより詳細に説明する。
図11は、充電ステーション100と電動スクータ200のより詳細な構成例を示すブロック図である。本実施形態における充電ステーション100は、送電ユニット110に加えて、電源105を備える。電源105は、直流電力を送電ユニット110に供給する。
送電ユニット110は、送電コイル116と、送電回路115と、送電制御回路114とを備える。送電回路115は、例えばインバータ回路を含み、電源105から供給された直流電力を交流電力に変換して送電コイル116に出力する。この例における送電コイル116は、送電コイルを含み、送電回路115から出力された交流電力を送出する。送電制御回路114は、例えばマイクロコントローラユニットなどの集積回路によって実現され得る。送電制御回路114は、送電回路115に電気的に接続されている。送電制御回路114は、送電回路115を制御する。
図11に示す電動スクータ200は、受電ユニット210と、充放電制御回路270と、バッテリ260と、モータ制御回路280と、電気モータ290とを備える。電気モータ290は、モータ制御回路280によって制御され、電動スクータ200における1つ以上の駆動輪を回転させる。充放電制御回路270は、バッテリ260の充電状態を監視し、充電および放電を制御する。
受電ユニット210は、受電コイル216と、受電回路215とを備える。送電コイル116と受電コイル216とが対向した状態で、送電コイル116から受電コイル216に電力が無線で伝送される。受電回路215は、受電コイル216が受け取った電力を、直流電力に変換して充放電制御回路270に出力する整流回路を含む。
バッテリ260は、例えばリチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの、充電可能な二次電池である。電動スクータ200は、バッテリ260に蓄えられた電力によってモータ290を駆動して移動することができる。二次電池に代えて、蓄電用のキャパシタを用いてもよい。例えば電気二重層キャパシタまたはリチウムイオンキャパシタなどの、高容量かつ低抵抗のキャパシタを利用することができる。そのようなキャパシタも、本開示においては「バッテリ」に該当するものとする。
モータ290は、例えば永久磁石同期モータ、誘導モータ、ステッピングモータ、リラクタンスモータ、直流モータなどの、任意のモータであり得る。モータ290は、シャフトおよびギア等の伝達機構を介して電動スクータ200の車輪を回転させ、電動スクータ200を移動させる。
モータ制御回路280は、モータ290を制御して電動スクータ200に所望の動作を実行させる。モータ制御回路280は、モータ290の種類に応じて設計されたインバータ回路などの各種の回路を含み得る。
図12Aは、送電回路115に含まれるインバータ回路の構成例を模式的に示す図である。この例では、4つのスイッチング素子を含むフルブリッジ型のインバータ回路が用いられる。各スイッチング素子は、例えばIGBTまたはMOSFET等のトランジスタスイッチであり得る。送電制御回路114は、例えば、各スイッチング素子のオン(導通)およびオフ(非導通)の状態を制御する制御信号を出力するゲートドライバと、ゲートドライバに制御信号を出力させるマイクロコントローラユニット(MCU)とを含み得る。図示されるフルブリッジ型のインバータの代わりに、ハーフブリッジ型のインバータ、または、E級などの発振回路を用いてもよい。
図12Bは、受電回路215に含まれる整流回路の構成例を模式的に示す図である。この例では、整流回路は、ダイオードブリッジと平滑コンデンサとを含む全波整流回路である。整流回路は、図示されるものとは異なる回路構成を有していてもよい。整流回路は、受け取った交流エネルギをバッテリ260などの負荷が利用可能な直流エネルギに変換する。
以上の構成により、充電ステーション100から電動スクータ200に、無線で電力を伝送することができる。本実施形態では、送電コイル116および受電コイル216が、従来の平面コイルとは異なり、曲面的に湾曲した形状を有する。このため、送電コイル116と受電コイル216との位置ずれが生じた場合でも、伝送効率の低下を抑制することができる。
(実施形態2)
次に、本開示の第2の実施形態による無線給電ユニットを説明する。
図13Aは、本実施形態における無線給電ユニットを示す斜視図である。本実施形態では、送電コイル116は、曲面状に湾曲したスパイラルコイルであるが、受電コイル216は、平面状のスパイラルコイルである。受電側の磁性シールド230および導電性シールド240は、平板状の構造を有する。送電コイル116、送電側の磁性シールド130および導電性シールド140の構造は、実施形態1における構造と同様である。
図13Bは、図13Aに示す無線給電ユニットのXZ面に平行な断面の構造を示す図である。図13Cは、図13Bに示す状態から、受電ユニット210の位置がX方向に変化した状態の例を示す図である。本実施形態では、送電コイル116は湾曲しているが、受電コイル216は平面的な構造を有する。給電時において、受電コイル216の少なくとも一部は、送電コイル116の配線によって規定される領域(図13Bにおいて破線で表示)の内部に位置する。図13Cに示すように、受電コイル216の中心軸の位置が送電コイル116の中心軸に対してX方向にずれた場合、受電コイル216のうち、図中で左側の部分は送電コイル116から遠ざかるが、右側の部分は送電コイル116に近付く。このため、本実施形態においても、全体として、結合係数の低下を抑制することができる。
図14Aは、本実施形態において、受電コイル216の中心軸が、送電コイル116の中心軸からx方向にdxだけずれた場合の磁界の空間分布の例を示す図である。図14Aからわかるように、送電コイル116の中心軸と受電コイル216の中心軸とがずれたとしても、図14Aの右側においては、結合が高く維持される。
図14Bは、本実施形態における送電コイル116と受電コイル216との間の結合係数と、位置ずれ量dxとの関係の例を示すグラフである。図14Bには、dx=0の場合の結合係数の値を基準とする結合係数の変化率も示されている。このグラフからわかるように、位置ずれ量dxの絶対値の増加に対する結合効率の低下が、図3Bに示す例と比較して抑制されている。同様の結果は、送電コイル116に対する受電コイル216の位置がy方向に変化した場合にも得られる。このように、本実施形態の構成によっても、コイル間の相対位置が適正な位置からずれた場合の結合係数が低下が抑制される。このため、電力伝送効率の低下を抑制することができる。
本実施形態においても、送電コイル116の形状は、図示される曲面形状に限定されない。例えば、図15Aおよび図15Bに示すように、送電コイル116が、多角形的に折れ曲がる断面形状を有していてもよい。
本実施形態では、送電コイル116が受電コイル216よりも大きいが、受電コイル216が送電コイル116と同一、またはより大きいサイズを有していてもよい。例えば、図16Aに示す例では、送電コイル116は、平面状のスパイラルコイルであり、受電コイル216よりも小さい。この例において、受電コイル216は、曲面状に湾曲した構造を有する。このような構造でも、上記の効果を得ることができる。図16Bおよび図16Cに示すように、受電コイル216が多角形的な断面構造を有していてもよい。
次に、磁性シールド130、230、および導電性シールド140、240の構造の他の例を説明する。
図17Aは、平板状の導電性シールド140、240と、コイル116、216をそれぞれ収容する溝を有する磁性シールド130、230とを備える無線給電ユニットの例を示す図である。なお、図17Aの例では、送電コイル116および受電コイル216の両方が平面コイルであるが、これらの一方は、曲面的に湾曲した構造、または多角形的に折れ曲がった構造を備え得る。
図17Bは、この例における無線給電ユニットの周囲の磁界の強度分布の例を示す図である。図中で明るい領域ほど磁界強度が高いことを示している。導電性シールド140、240を設けることにより、無線給電ユニットの周囲の磁界強度が低減する効果が得られる。
図18Aは、導電性シールド140、240が箱状の構造を有する無線給電ユニットの例を示す図である。送電コイル116、受電コイル216、磁性シールド130、230の構造は、図17Aに示す構造と同一である。図18Aに示す例では、導電性シールド140は、送電コイル116および磁性シールド130を少なくとも部分的に囲む。同様に、導電性シールド240は、送電コイル116および磁性シールド230を少なくとも部分的に囲む。このような構造により、無線給電ユニットの周囲の漏洩磁界をさらに低減することができる。なお、この例でも、送電コイル116および受電コイル216の少なくとも一方は、上記のような曲面的に湾曲した構造、または多角形的に折れ曲がった構造を備え得る。
図18Bは、図18Aの例における無線給電ユニットの周囲の磁界の強度分布の例を示す図である。箱状の導電性シールド140、240を設けることにより、無線給電ユニットの周囲の磁界強度がさらに低減することがわかる。
なお、上記の各実施形態において、磁性シールド130、230、および導電性シールド140、240のそれぞれは必須の構成要素ではなく、必要に応じて設けられる。磁性シールド130、230の一方のみが設けられていてもよい。同様に、導電性シールド140、240の一方のみが設けられていてもよい。
以上の実施形態では、本開示の技術を電動スクータ200を充電する用途に適用する例を説明した。しかし、本開示の技術はそのような用途に限定されず、電力で動作する任意の装置に無線で給電する用途に適用することができる。
本開示の技術は、送電装置と、当該送電装置から無線で伝送される電力によって動作する受電装置とを備えるシステムにおいて利用可能である。
に利用できる。
100 充電ステーション
105 電源
110 送電ユニット
114 送電制御回路
115 送電回路
116 送電コイル
130 磁性シールド
140 導電性シールド
200 電動スクータ
202 電動車両の軸
210 受電ユニット
215 受電回路
216 受電コイル
220 回路基板
230 磁性シールド
240 導電性シールド
250 カバー
260 バッテリ
280 モータ制御回路
282 負荷
290 電気モータ

Claims (15)

  1. 送電コイルと、
    前記送電コイルから無線で電力を受け取る受電コイルと、
    を備え、
    前記送電コイルおよび前記受電コイルの一方である第1コイルは、使用時において、前記送電コイルおよび前記受電コイルの他方である第2コイルの側から見て、中央部が外周部よりも奥に位置する形状を有し、
    前記第1コイルに対して前記第2コイルが位置する側の反対側に、前記第1コイルに沿って湾曲した形状を有する第1導電性シールドをさらに備える
    無線給電ユニット。
  2. 前記第2コイルは、使用時において、前記第1コイルの側から見て、中央部が外周部よりも手前に位置する形状を有する、請求項1に記載の無線給電ユニット
  3. 前記第2コイルに対して前記第1コイルが位置する側の反対側に、前記第2コイルに沿って湾曲した形状を有する第2導電性シールドをさらに備える、請求項2に記載の無線給電ユニット。
  4. 前記第2コイルの少なくとも中央部は、使用時において、前記第1コイルの配線によって規定される領域の内部に位置する、請求項1から3のいずれかに記載の無線給電ユニット。
  5. 前記第2コイルは、前記第1コイルと同一のサイズ、または前記第1コイルよりも小さいサイズを有する、請求項1からのいずれかに記載の無線給電ユニット。
  6. 前記第1コイルは、曲面的に湾曲した形状を有する、請求項1からのいずれかに記載の無線給電ユニット。
  7. 前記第2コイルは、曲面的に湾曲した形状を有する、請求項1からのいずれかに記載の無線給電ユニット。
  8. 前記第1コイルは前記送電コイルであり、
    前記第2コイルは前記受電コイルである、
    請求項1からのいずれかに記載の無線給電ユニット。
  9. 前記第1コイルと前記第1導電性シールドとの間に位置する第1磁性シールドをさらに備える、請求項1からのいずれかに記載の無線給電ユニット。
  10. 前記第1コイルは、曲面的に湾曲した形状を有し、
    前記第1磁性シールドは、前記第1コイルに沿って湾曲した形状を有する、
    請求項に記載の無線給電ユニット。
  11. 前記第2コイルと前記第2導電性シールドとの間に位置する第2磁性シールドをさらに備える、請求項3に記載の無線給電ユニット。
  12. 前記第2コイルは、曲面的に湾曲した形状を有し、
    前記第2磁性シールドは、前記第2コイルに沿って湾曲した形状を有する、請求項11に記載の無線給電ユニット。
  13. 前記送電コイルに交流電力を供給する送電回路をさらに備える、請求項1から12のいずれかに記載の無線給電ユニット。
  14. 前記受電コイルが受け取った前記電力を、他の形態の電力に変換して負荷に供給する受電回路をさらに備える、請求項1から13のいずれかに記載の無線給電ユニット。
  15. 請求項1から14のいずれかに記載の無線給電ユニットにおける前記送電コイルを備える送電装置と、
    前記受電コイルを備える電動車両と、
    を備える無線電力伝送システム。
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