JP5480489B2 - 破砕処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、機械加工などにより発生した切粉や、種々の廃棄物などを短時間で破砕処理する破砕処理装置に関する。
従来、機械加工などにより多量に発生した切粉などの破砕対象物を、切断して減容処理する破砕処理装置が知られている。このような破砕処理装置においては、回転筒体の軸から半径方向にと執するように形成された回転刃と、破砕処理装置の本体において、上記回転刃と対向するように配置された固定刃とにより、切粉などの破砕対象物を切断している。
特開2000−334321号公報 特開2003−126718号公報
しかしながら、上記従来の破砕処理装置においては、先端が鋭利な回転刃および固定刃が、回転筒体の回転により接近したときに、その隙間に入った破砕対象物を切断している。したがって、切粉など破砕対象物切断時に、ワークやピットなどの異物が混入するなど過負荷により、回転刃や固定刃が欠損ないし破損する場合がある。刃の欠損は、切断力の低下を招くため、刃の交換が必要となる。
同様に、従来の破砕処理装置においては、固定刃および回転刃により切粉を切断しているため、使用にしたがって、双方の刃先が「鈍り」、これが、切断力の低下を招いていた。このように、従来の破砕対象物を切断するタイプの破砕処理装置においては、特に刃のメンテナンス回数や費用が、無視できないほど大きいという問題点があった。
そこで、本発明者は、先端の鋭利な固定刃および回転刃を用いて破砕対象物を切断するのではなく、回転体の周囲に形成された突起状の回転破砕刃に破砕対象物を引掛け、回転体の外側に、当該回転体と対向するように配置された固定破砕板に開けられた孔と協働して、破砕対象物を折り曲げ或いは引き延ばし、その繰り返しによって、破砕対象物を細かくする装置を提案している(特許文献1、特許文献2)。これにより、刃の欠損や破損のおそれを著しく小さくでき、かつ、刃の磨耗があっても処理能力がそれほど悪化しないような破砕処理装置を提供することができる。このような破砕処理装置を利用することで、破砕対象物を減容することができる。
破砕処理装置において、切粉などの破砕対象物が、回転破砕刃が形成された回転体の上側で固まった状態となってしまい、回転体の回転方向に、適切に送り込まれない場合が生じえる。このような場合には、破砕対象物が、回転破砕刃と、固定破砕板との間に送り込まれないため、破砕効率が悪化するという問題点があった。その一方、一度に多量の破砕対象物が、回転体の回転に伴って送り込まれ、同時に多量の破砕対象物を、回転破砕刃と固定破砕板とにより破砕する場合には、回転体を回転するモータの出力を大きくしなければならない。大出力のモータは、破砕処理装置の大型化を招くとともに、その消費電力も大きくなる。
本発明は、破砕対象物を適切に装置の内部に送り込むことで、破砕効率を著しく向上させ、かつ、比較的小さなモータにより効率の良い破砕を実現する破砕処理装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、円筒形状を有し、その軸を中心に回転可能な本体の外周面に、周に沿って突出する複数の回転破砕刃が形成された回転破砕部材と、前記回転破砕部材の外側に位置し、前記回転破砕部材に形成された回転破砕刃と協働して破砕対象物を破砕する複数の孔を有する固定破砕部材と、前記回転破砕部材の前記軸と連結され、前記回転破砕部材を正転/逆転にて回転駆動する駆動部材とを備えた破砕処理装置において、
前記回転破砕部材が、
それぞれが、所定数の回転破砕刃からなる複数の回転破砕刃群であって、当該回転破砕刃群を構成する回転破砕刃が、軸を中心に順次所定の第1の角度間隔で配置された複数の回転破砕刃群を有し、
前記回転破砕刃群が、それぞれ、軸を中心に、順次、前記第1の角度間隔より小さい第2の角度間隔で配置されることを特徴とする破砕処理装置により達成される。
好ましい実施態様においては、前記回転破砕刃の前記周に沿った外側端部が、前記軸を中心として所定の中心角を有する円弧状である。
より好ましい実施態様においては、前記回転破砕刃が、前記軸を中心とした扇形形状を有する。
また、好ましい実施態様においては、前記回転破砕部材が、軸方向に所定の長さを有するスリーブ部材に、前記回転破砕刃群を構成する回転破砕刃が、前記第1の角度間隔で配置された破砕ユニットを有し、複数の破砕ユニットが、前記軸に挿入されている。
たとえば、ある好ましい実施態様においては、前記回転破砕刃群が、2枚の回転破砕刃を有し、第1の角度間隔が180度である。
別の好ましい実施態様においては、前記回転破砕刃群が、3枚の回転破砕刃を有し、第1の角度間隔が120度である。
また、好ましい実施態様においては、前記回転破砕刃群において、当該回転破砕刃群を構成する回転破砕刃が、軸方向に所定の間隔で配置されている。
別の好ましい実施態様においては、前記回転破砕部材の本体において、その軸方向に、前記回転破砕刃が形成されていない前記破砕対象物の保持領域が設けられている。
また、好ましい実施態様においては、ある単一のタイミングにおいて、前記回転破砕部材を構成する回転破砕刃のうち、一部の回転破砕刃が、前記固定破砕部材と協働して破砕対象物を破砕するように、前記第2の角度間隔が設定されている。
別の好ましい実施態様においては、ある単一のタイミングにおいて、前記回転破砕部材を構成する回転破砕刃のうち、一部の回転破砕刃が、前記固定破砕部材と協働して破砕対象物を破砕するように、前記回転破砕刃の中心角が設定されている。
より好ましい実施態様においては、ある単一のタイミングにおいて、前記回転破砕部材を構成する回転破砕刃のうち、一部の回転破砕刃が、前記固定破砕部材と協働して破砕対象物を破砕するように、前記第2の角度間隔が設定されている。
たとえば、前記回転破砕刃の中心角が、略60度であり、前記第2の角度間隔が、略30度である。
また、好ましい実施態様においては、前記回転破砕刃が、その先端において周方向に形成された溝部を有する。
より好ましい実施態様においては、前記溝部の断面形状が、V字状、U字状、矩形状、或いは、下辺が短い逆台形状の何れかである。
本発明によれば、破砕対象物を適切に装置の内部に送り込むことで、破砕効率を著しく向上させ、かつ、比較的小さなモータにより効率の良い破砕を実現する破砕処理装置を提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる破砕処理装置の平面図、図2は、第1の実施の形態にかかる破砕処理装置のA−A線略断面図である。図1および図2に示すように、本実施の形態にかかる破砕処理装置10は、破砕部12、駆動部14、固定破砕部材16および回転破砕部材18を有する。破砕部12においては、破砕室13に投入された破砕対象物が、固定破砕部材16および回転破砕部材18により破砕されて、破砕室13から外部に排出される。
破砕処理装置10は、支持フレーム20を有する。支持フレーム20に、駆動部14、固定破砕部材16および回転破砕部材18が取り付けられる。支持フレーム20の長手方向両端には、垂直方向に立設された端壁21を有し、2つの端壁21および固定破砕部材16(後述する固定破砕板26および誘導板28)により破砕室13が画定される。図1に示すように、支持フレーム20の下端の四隅には、それぞれ、基部22が取り付けられる。本実施の形態においては、破砕処理装置10の下には、後述する孔部33や異物排出口46から排出された、細かく破砕された破砕対象物、或いは、チップなどの異物を収容するための収容箱が配置される。したがって、基部22は、収容箱を置くだけの空間を有するフレーム(図示せず)の上端を接触し、基部22と当該フレームの上端とが固定される。
駆動部14は、モータ24を有する。モータ24の回転に伴って、後述する回転破砕部材18の軸部34が回転する。
固定破砕部材16は、固定破砕板26および誘導板28を有する。固定破砕板26および誘導板28は、下端で、それぞれ、固定破砕部材支持軸44に連結される。固定破砕部材支持軸44は、破砕室12の下部において長手方向に延び、その両端は支持フレーム20の側壁21に連結される。図2に示すように、固定破砕板26および誘導板28は、ほぼV字状の断面形状を有する。しかしながら、このような形状に限定されるものではなく、後述する第2の実施の形態のように、下部が平坦となっている逆台形状であっても良いし、固定破砕板26および誘導板28が湾曲し、ほぼU字状の断面形状を有していても良い。
固定破砕板26は、その下端で固定破砕部材支持軸44に連結されて、当該固定破砕部材支持軸44に固定される。また、固定破砕板26の長手方向の端部のそれぞれにおいて、上面が固定破砕部材押さえ板30、32によって押さえられ、かつ、下面が固定破砕板支持板48、48で支持される。誘導板28は、その下端で固定破砕部材支持軸44に連結されて、当該固定破砕部材支持軸44に固定される。また、誘導板28の長手方向の端部のそれぞれにおいて、上面が、固定破砕部材押さえ板30、32によって押さえられ、かつ、下面が誘導板支持板50、50により支持される。また、図2に示すように、誘導板28の下端は、部分的に切欠が設けられ、当該切欠が、異物排出口46を形成する。
図3は、本実施の形態にかかる回転破砕部材の側面図、図4は、回転破砕部材を構成する破砕ユニットの正面図、図5は、破砕ユニットの側面図、図6は回転破砕刃の側断面図である。図3に示すように、回転破砕部材18は、軸部34および軸部34の長手方向に沿って当該軸部34に挿入された複数の破砕ユニット36を有する。第1の実施の形態においては、破砕ユニット36は7つであるが、その数は7以外であっても良いことは言うまでもない。
図4、図5に示すように、破砕ユニット36は、軸部34を取り囲むリング38と、リング38の外壁から半径方向に突出した複数の回転破砕刃40(回転破砕刃40−1、40−11)を有している。図4に示すように、破砕ユニット36の回転破砕刃40−1、40−11は、その正面では、軸部34を中心とする扇形の形状を有し、それぞれ、180度の角度間隔で、リング38に固定されている。すなわち、第1の実施の形態においては、破砕ユニット36の180度の角度間隔で配置された2つの回転破砕刃が、1つの回転破砕刃群を構成する。また、図5に示すように、その側面では、軸方向に所定の間隔d1をもって配置されている。
図6に示すように、回転破砕刃40は、その側断面(軸方向の断面)において両端部の頂面54および中央のV字状の溝部52を有する。
なお、本実施の形態において、回転破砕部材18の軸部34の径d2は55mm、破砕ユニット36のリング38の厚みt1は17.5mm、回転破砕刃40の半径方向の高さh1は25mm、溝部52の半径方向の深さh2は8.7mmである。また、回転破砕刃40−1、40−11の軸方向の幅w1は20mm、これらの軸方向の間隔d1は8mmである。
図7は、本実施の形態にかかる回転破砕刃40の製造過程を説明する図である。図7に示すように、本実施の形態においては、厚みW2(48mm)のドーナツ状の金属板を6分割することにより、扇型の回転破砕刃40を得ている。図7において、所定の厚みW3は、金属板を切断するカッターの厚みであり、この厚みの分だけ、回転破砕刃40の周方向の幅が狭くなっている。図4および図7から理解できるように、本実施の形態にかかる回転破砕刃40は、その正面では、中心角が60度の扇形である。
本実施の形態においては、複数の破砕ユニット36が、一定方向に所定の角度間隔をもって軸部34に取り付けられる。図3に示す例では、隣接する破砕ユニット(たとえば、破砕ユニット36−1および36−2、破砕ユニット36−2、36−3)が、一定方向(図3において矢印A方向に見ると、時計回り)に30度の間隔で取り付けられる。したがって、破砕ユニット36の一方の側の回転破砕刃(たとえば、回転破砕刃40−1、40−2、40−3)、つまり、軸方向に隣接する回転破砕刃に着目すると、隣接する回転破砕刃(たとえば、回転破砕刃40−1および40−2、回転破砕刃40−2および40−3)は、一定方向に所定の角度間隔(図3の例では30度)を持って配置される。他方の側の隣接する回転破砕刃(たとえば、回転破砕刃40−11および40−12、回転破砕刃40−12および40−13)についても、同様に、一定方向に所定の角度間隔(図3の例では30度)を持って配置される。
このように、それぞれの側の回転破砕刃40を、一定方向に所定の角度間隔で配置することにより、回転破砕部材18の軸部34と一定の角度をなす、回転破砕刃40が形成されない領域が設けられる。図10においては、一点鎖線801、802の間の領域810、および、一点鎖線803、804の間の領域811が、上述した回転破砕刃40が形成されない領域となる。破砕処理装置10の作動中、上記領域810、811は、破砕対象物を受け入れてその領域中で保持する保持領域として機能する。
また、本実施の形態においては、基本的には、ある回転破砕刃40が、固定破砕板26に接近した位置にあるときに、当該回転破砕刃40に隣接した回転破砕刃26は、固定破砕板に比較的接近した位置にあるが、それ以外の回転破砕刃は、固定破砕板26から比較的離間した位置となる。たとえば、図10において、破線821が、固定破砕板26と、回転破砕部材18とが最も接近する位置とする。図10の例においては、回転破砕刃40−4が、全ての回転破砕刃の中で、最も固定破砕板26と接近している。この状態で、回転破砕刃40−4に隣接する2つの回転破砕刃40−3、40−5は、固定破砕板26と比較的接近している。しかしながら、他の回転破砕刃(たとえば、回転破砕刃40−1、40−6など)は、固定破砕板26と離間した位置にある。これは、後述するように、ある単一のタイミングでは、固定破砕板26との間で破砕が行なわれている固定破砕刃40の数が少ないことを意味している。これにより、モータに与える付加を小さくすることができ、その結果、モータの出力を小さくすることが可能となる。小さな出力のモータを使用できることで、破砕処理装置10のサイズを小さくすることができるとともに、その消費電力を小さくすることもできる。
図8は、本実施の形態にかかる固定破砕部材の固定破砕板の斜視図である。固定破砕板30は、たとえば、刃物鋼の板状の部材から作られ、複数の孔部33を有している。孔部33は、丸孔であっても良いし、或いは、回転破砕部材18の軸方向に長径を有する長孔であっても良い。本実施の形態においては、孔部33は、回転破砕部材18の軸方向に、複数の列に沿って配置される。軸部34に垂直な方向に隣接する孔部33は、当該方向に、部分的に重複するような配置となっている。これは、後述するように、回転破砕刃40に引掛けられた破砕対象物が、孔部33の周囲などに接触して、これにより、破砕対象物が折り曲げられるような機会をより増やすために有効である。なお、孔部33は、板状の部材を打ち抜くことにより形成することができる。
また、本実施の形態においては、固定破砕板26の内側(回転破砕部材18と対向する側)において、中央部に回転破砕部材18の軸方向に沿って凹部56が形成されている。凹部56を設けることにより、回転破砕部材18と固定破砕板26との間の距離をより接近させることが可能となり、破砕効率を向上させることができる。
図9は、本実施の形態にかかる固定破砕部材の誘導板の斜視図である。誘導板28も、たとえば、固定破砕板26と同様に、刃物鋼の板状の部材から作られる。図9に示すように、誘導板28の下部には、複数の切欠(図9の例では2つの切欠)が形成され、これらがそれぞれ異物排出口46となる。また、切欠の間にある下端まで延長された部分(延長部)47が、固定破砕部材支持軸44と固定されている。
このように構成された破砕処理装置10の動作について以下に説明する。本実施の形態においては、破砕処理装置10の開口した上側に、たとえば、ホッパ(図示せず)が取り付けられ、破砕処理装置10の上部に位置する加工機械(たとえば、切削装置など)で生じた切粉などの破砕対象物が、破砕処理装置10の破砕室13に投下される。或いは、破砕処理装置10の開口した上側に、コンベア装置を配置して、加工機械から排出された破砕対象物がコンベア装置により移動されて、破砕処理装置10の破砕室13に投下されても良い。破砕室13により投下された破砕対象物は、回転破砕部材18により送り込まれて、回転破砕部材18と固定破砕部材16とにより破砕される。
本実施の形態において、回転破砕部材18の軸部34は、駆動部14のモータ24の回転に伴って回転することができる。図2において、矢印D1が回転破砕部材18の正回転方向、矢印D2が回転破砕部材18の逆回転方向である。しかしながら、図2から理解できるように、本実施の形態にかかる回転破砕部材18の回転破砕刃40の軸方向の形状は対称である。したがって、矢印D1、D2の何れの方向に回転破砕部材18が回転した場合であっても、ほぼ同じ効率で破砕対象物を破砕することができる。ここで、矢印D1を正方向としているのは以下の理由による。
本実施の形態においては、略V字状に配置された固定破砕板26と誘導板28を有する。図2においては、その右側に誘導板28が配置され、誘導板28の下部には異物排出口46が形成される。矢印D1方向に回転破砕部材18を回転させることにより、破砕室13に投入され、回転破砕部材18上、特に、保持領域810、811上に載せられた破砕対象物が、まず、誘導板28と回転破砕部材18との間に送り込まれる。破砕対象物が、誘導板28の下部に達したときに、破砕対象物に含まれるチップなどの異物(金属塊)は、誘導板28の下部に設けられた異物排出口46から落下して、破砕処理装置10の外部に排出される。このように、回転破砕部材18を矢印D1方向に回転させることにより、破砕対象物を、異物排出口46の上を通して異物を除去し、その後に、回転破砕部材18と固定破砕板26との間での、破砕対象物の破砕を行うことができる。そこで、本実施の形態では、矢印D1を回転破砕部材18の正回転方向としている。
基本的には、制御回路(図示せず)によって、回転破砕部材18は、所定の第1の時間だけ正回転し、その後、所定の第2の時間(<第1の時間)だけ逆回転する。このような第1の時間および第2の時間のシーケンスが繰り返される。ただし、駆動部14のモータ駆動回路(図示せず)に過電流が流れた場合には、制御回路は、所定の時間(たとえば数秒)だけ、過電流を検出した回転方向と逆方向にモータ24を回転させるように、モータ駆動回路を制御する。回転破砕部材18と固定破砕板26との間、或いは、回転破砕部材18と誘導板28との間に異物が挟まった状態となった場合など、過負荷により過電流がモータ駆動回路に流れる。このような場合には、モータを逆方向に回転させて、異物が挟まった状態を解消している。
上述したように、回転破砕部材18が正回転することにより、回転破砕部材18において、特に、保持領域810、811上に載せられた破砕対象物が、まず、誘導板28と回転破砕部材18との間に送り込まれる。ここで、保持領域810、811は、突出した回転破砕刃40により取り囲まれた領域と考えることができる。したがって、この保持領域810、811に収容された処理対象物は、それぞれ、ほぼ1つの固まりの状態で、回転破砕部材18と誘導板28との間に送り込まれ、その中に含まれる異物が、異物排出口46から落下する。
その後、保持領域810、811に収容された処理対象物は、回転破砕部材18と固定破砕板26との間に送り込まれる。回転破砕部材18と固定破砕板26との間では、回転破砕部材18を構成する回転破砕刃40のそれぞれと、固定破砕板26、特に、その孔部33との間で破砕が行なわれる。より詳細には、破砕対象物は、回転破砕刃40および孔部33の周囲に接触することにより、引っ張られ、或いは、折り曲げられる。このような引っ張りおよび折り曲げを繰り返すことにより、破砕対称物は徐々に細かく破砕される。
前述したように、本実施の形態においては、回転破砕部材18の複数の破砕ユニット36が、一定方向に所定の角度間隔をもって軸部34に取り付けられる。したがって、一方の側の回転破砕刃(たとえば、回転破砕刃40−1、40−2、40−3)に着目すると、隣接する回転破砕刃(たとえば、回転破砕刃40−1および40−2、回転破砕刃40−2および40−3)は、一定方向に所定の角度間隔(図3の例では30度)を持って配置される。同様に、他方の側の隣接する回転破砕刃(たとえば、回転破砕刃40−11および40−12、回転破砕刃40−12および40−13)についても、同様に、一定方向に所定の角度間隔(図3の例では30度)を持って配置される。
したがって、図10を参照して説明したように、回転破砕刃40−4が、全ての回転破砕刃の中で、最も固定破砕板26と接近していると考える。この状態で、回転破砕刃40−4に隣接する2つの回転破砕刃40−3、40−5は、固定破砕板26と比較的接近している。しかしながら、他の回転破砕刃(たとえば、回転破砕刃40−1、40−6など)は、固定破砕板26と離間した位置にある。すなわち、このタイミングでは、回転破砕部材18の回転(矢印D1で示す正回転)により、主として、回転破砕刃40−4と、固定破砕板26との間で破砕対象物の破砕が行なわれている。また、回転破砕刃40−3は、固定破砕板26に接近しつつあり、当該回転破砕刃40−3と固定破砕板26との間では破砕対象物の破砕が開始されている。さらに、回転破砕刃40−5は、固定破砕板26の上を通過し、固定破砕板26から離間している。すなわち、上記タイミングでは、回転破砕板40−5と固定破砕板26との間での破砕対象物の破砕は終了している。
上述したように、本実施の形態においては、回転破砕刃40が、順次固定破砕板26に接近して、破砕対象物を破砕する。あるタイミングでは、複数の回転破砕刃40のうち所定のもの(本実施の形態では1つ或いは2つ)のみが破砕を行っており、回転破砕部材18の回転にともなって、当該所定の回転破砕刃40の破砕が終了するとともに、隣接する別の回転破砕刃40の破砕が開始される。このように、本実施の形態においては、あるタイミングにおいて破砕を行っている回転破砕刃40は少数であり、その一方、回転破砕部材18の回転に伴って、連続的に異なる回転破砕刃40が破砕を行うことができる。
あるタイミングにおいて破砕を行っている回転破砕刃40は少数であることから、モータの出力を小さくすることが可能となる。その一方、連続的な破砕が行なわれることから、破砕効率は向上する。
また、本実施の形態において、回転破砕刃40の周に沿った外側端部が、軸部34を中心として所定の中心角を有する円弧状である。これにより、回転破砕刃40の外側端部と固定破砕板26との間の距離(最短距離)を一定にすることができ、一定の効率での破砕が可能となる。
また、本実施の形態においては、回転破砕刃が、前記軸を中心とした扇形形状を有する。このような回転破砕刃は、所定の厚み(本実施の形態においては48mm)のドーナツ状の金属板をカッターを用いて切断することにより得ることができる。したがって、回転破砕刃を容易に製造することが可能である。
さらに、前記実施の形態においては、回転破砕刃群を構成する回転破砕刃、つまり、破砕ユニットの回転破砕刃が、軸方向に所定の間隔で配置されている。これにより、破砕ユニットの軸方向の厚みを得ることができる。すなわち、多数の破砕ユニットを連ねることなく、所定の長さの回転破砕部材を形成することができる。
また、本実施の形態においては、回転破砕部材において、その軸方向に、回転破砕刃が形成されていない破砕対象物の保持領域が設けられ、この保持領域に載せられた破砕対象物が、適切に固定破砕部材と回転破砕部材との間に送り込まれる。これにより、破砕効率を向上することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態においては、固定破砕部材16において、固定破砕板26および誘導板28が、断面形状がV字状になるように取り付けられている。第2の実施の形態においては、固定破砕部材16の断面形状が、その下部が平坦となっている逆台形状となっている。図11は、本発明の第2の実施の形態にかかる破砕処理装置の略断面図である。図11に示すように、第2の実施の形態にかかる破砕処理装置100は、破砕部112、固定破砕部材116、回転破砕部材118を有する。回転破砕部材118は、駆動部(図示せず)により正方向(図11における矢印D1)および逆方向に回転可能である。なお、第1の実施の形態と同様に、第2の実施の形態においても、回転破砕部材118がいずれの方向に回転しても、ほぼ同じ効率で破砕対象物を破砕することができる。第2の実施の形態においては、後述する誘導板128,129の角度が異なっており、破砕対象物の送り込みやすい方向を正方向としている。
固定破砕部材116は、図11に示すように、その断面において上方に広がるように所定の角度で配置された2つの誘導板128、129を備える。誘導板128は、上端で支持フレーム120と固定され、その下面において、誘導板支持板150により支持される。また、誘導板129は、上端で支持フレーム120と固定され、その下面において、誘導板支持板148により支持される。また、2つの誘導板128、129の下端には、水平に固定破砕板126が取り付けられている。固定破砕板126には、複数の孔部133が形成されている。
図11に示すように、誘導板128の、水平面とのなす角度は、誘導板129の、水平面とのなす角度より小さい、つまり、誘導板128の傾斜の方が、誘導板129の傾斜より緩やかである。したがって、破砕室113において、誘導板128と回転破砕部材18との間の空間(符号157参照)は、誘導板129と回転破砕部材18との間の空間(符号158参照)より大きい。本実施の形態では、回転破砕部材118を矢印D1方向に、正回転として回転させることにより、より大きな空間127の側に破砕対象物を送り込み、より多くの破砕対象物を破砕するようにしている。
第2の実施の形態にかかる回転破砕部材118は、第1の実施の形態にかかる回転破砕部材18と同様である。すなわち、回転破砕部材118は、軸部134の長手方向に沿って当該軸部134に挿入された複数(たとえば7つ)の破砕ユニット136を有する。また、破砕ユニット136は、軸部134を取り囲むリング138と、リング138の外壁から半径方向に突出した2つの回転破砕刃140有している。2つの回転破砕刃140は180度の角度間隔で配置される。すなわち、第2の実施の形態においても、破砕ユニット36の180度の角度間隔で配置された2つの回転破砕刃が、1つの回転破砕刃群を構成する。
また、第1の実施の形態と同様に、複数の破砕ユニット136が、一定方向に所定の角度間隔をもって軸部134に取り付けられる。
また、回転破砕刃140は、その側断面において両端部の頂面および中央のV字状の溝部152を有する。回転破砕刃140の側断面形状は、図6に示すものと同様である。
第2の実施の形態にかかる破砕処理装置においても、破砕室113により投下された破砕対象物は、回転破砕部材118により送り込まれて、回転破砕部材118と固定破砕部材116とにより破砕される。
第1の実施の形態と同様に、制御回路(図示せず)によって、回転破砕部材118は、所定の第1の時間だけ正回転し、その後、所定の第2の時間(<第1の時間)だけ逆回転する。このような第1の時間および第2の時間での回転の制御が繰り返される。また、モータ駆動回路(図示せず)に過電流が流れた場合には、制御回路は、所定の時間(たとえば数秒)だけ、過電流を検出した回転方向と逆方向にモータ(図示せず)を回転させるように、モータ駆動回路を制御する。
回転破砕部材118が正回転することにより、回転破砕部材118において、特に、保持領域(図10の領域810、811参照)上に載せられた破砕対象物が、まず、誘導板128と回転破砕部材118との間に送り込まれる。ここで、保持領域は、突出した回転破砕刃40により取り囲まれた領域と考えることができる。したがって、この保持領域に収容された処理対象物は、それぞれ、ほぼ1つの固まりの状態で、回転破砕部材118と誘導板128との間に送り込まれる。
その後、処理対象物は、回転破砕部材118と固定破砕板126との間に送り込まれる。回転破砕部材118と固定破砕板126との間では、回転破砕部材118を構成する回転破砕刃40のそれぞれと、固定破砕板126、特に、その孔部133との間で破砕が行なわれる。この破砕の詳細は、第1の実施の形態と同様である。また、第1の実施の形態と同様に、回転破砕刃140が、順次固定破砕板126に接近して、破砕対象物を破砕する。あるタイミングでは、複数の回転破砕刃140のうち所定のもの(本実施の形態では1つ或いは2つ)のみが破砕を行っており、回転破砕部材118の回転にともなって、当該所定の回転破砕刃140の破砕が終了するとともに、隣接する別の回転破砕刃140の破砕が開始される。このように、本実施の形態においては、あるタイミングにおいて破砕を行っている回転破砕刃140は少数であり、その一方、回転破砕部材118の回転に伴って、連続的に異なる回転破砕刃140が破砕を行うことができる。
あるタイミングにおいて破砕を行っている回転破砕刃140は少数であることから、モータの出力を小さくすることが可能となる。その一方、連続的な破砕が行なわれることから、破砕効率は向上する。
さらに、第2の実施の形態においては、回転破砕部材118が逆回転している場合にも、回転破砕部材118が正回転している場合と同様の破砕が実現される。つまり、回転破砕部材118が逆回転している場合には、破砕対象物は、回転破砕部材118と誘導板129との間に送り込まれ、その後、回転破砕部材118と固定破砕板126との間に送り込まれる。したがって、回転破砕部材118と固定破砕板126との間では、回転破砕部材118を構成する回転破砕刃40のそれぞれと、固定破砕板126、特に、その孔部133との間で破砕が行なわれる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
たとえば、前記実施の形態において、回転破砕刃40の軸方向の断面において、V字状の溝部52を有している。しかしながら、溝部52の形状はこれに限定されるものではなく、U字状、W字状、矩形、逆台形(底辺の方が短い台形)状などであっても良い。また、回転破砕刃40が軸方向の断面が直線状、つまり、溝部が形成されていなくても良い。
また、前記実施の形態においては、破砕ユニット36において、180度の角度間隔で、その正面で扇形の形状を有する回転破砕刃40が配置されている。しかしながら、回転破砕刃40の形状はこれに限定されるものではない。図12は、本発明の他の実施の形態にかかる破砕ユニットの正面図である。図12に示すように、この破砕ユニット136は、軸部34(図12では図示せず)を取り囲むリング38と、リング38の外壁から半径方向に突出した2つの回転破砕刃140と、を有している。回転破砕刃140は、180度の角度間隔でリング38に固定されている。また、図示しないが、2つの回転破砕刃140は、その側面では、軸方向に所定の間隔d1をもって配置されている。
この実施の形態にかかる回転破砕刃140は、その正面において、先端141は円弧状となっており、第1の実施の形態にかかる回転破砕刃40と同様である。また、周方向に溝部152が形成され、軸方向の断面がV字状であることも、第1の実施の形態と同様である。その一方、この実施の形態においては、2つの側壁142が、半径方向に広がっておらず、軸に垂直方向に平行となっている。このように側壁142が、軸に垂直方向に平行であるような形状をとることで、側壁142と先端141との連結部143の角度をより鈍くすることができる。連結部143における角度を鈍くすることで、破砕対象物を破砕する際に、連結部143に与えられる負荷を軽減することができ、その結果、連結部143の破損のおそれを小さくすることが可能となる。
さらに、破砕ユニット36における回転破砕刃の数は、2つに限定されるものではなく、3つ以上の回転破砕刃を取り付けていても良い。図13は、本発明のさらに他の実施の形態にかかる破砕ユニットの正面図である。図13に示すように、この破砕ユニット236は、軸部34(図13では図示せず)を取り囲むリング38と、リング38の外壁から半径方向に突出した3つの回転破砕刃40と、を有している。回転破砕刃40は、120度の角度間隔でリング38に固定されている。すなわち、この実施の形態においては、破砕ユニット236の120度の角度間隔で配置された3つの回転破砕刃が、1つの回転破砕刃群を構成する。
また、回転破砕刃40は、第1の実施の形態と同様に、その正面において扇形状であり、また、周方向に溝部52が形成されている。また、図示しないが、隣接する回転破砕刃40は、その側面で、軸方向に所定の間隔d1をもって配置されている。このように、回転破砕刃40の数を増加させることにより、あるタイミングで、破砕対象物を破砕している回転破砕刃40の数が増大する。したがって、モータの負荷をより大きくなるが、破砕効率を向上させることができる。
また、前記実施の形態にかかる回転破砕刃40は、その正面では、中心角が60度の扇形である。また、図12に示す例においても、回転破砕刃40は、その先端では、中心角が60度の円弧となっている。しかしながら、中心角は60度に限定されるものではない。たとえば、45度であっても良いし、他の角度であっても良い。しかしながら、モータへの負荷の増大を考慮すると鋭角であることが望ましい。
さらに、前記実施の形態においては、複数の破砕ユニット36が、一定方向に30度の角度間隔をもって軸部34に取り付けられている。しかしながら、角度間隔は30度に限定されるものではない。図13に示すように、破砕ユニット236が3つの回転破砕刃40を有している場合には、30度より小さい角度間隔、たとえば、20度の角度間隔で、破砕ユニット36が軸部34に取り付けられていても良い。
また、前記実施の形態においては、半径方向に、所定の角度間隔で回転破砕刃40が取り付けられた破砕ユニット36を用いて、複数の破砕ユニット36を一定方向に所定の角度間隔をもって軸部34に取り付けている。これにより、回転破砕刃40が破損し、或いは、磨耗した場合に、その回転破砕刃40を含む破砕ユニットのみを交換すれば足り、メンテナンスが容易であるという効果を備える。しかしながら、このような構成に限定されず、回転破砕部材18は、軸部34(或いは軸部の周囲に形成されたスリーブ)に、直接回転破砕刃40が固定されていても良い。この場合にも、前記実施の形態と同様に、ある回転破砕刃40は、一方の側において隣接する回転破砕刃とは、第1の角度間隔をもって配置されている。また、2つ或いは3つなど一連の回転破砕刃40に着目すると、一定方向に第1の角度間隔より大きい第2の角度間隔をもって配置されている。なお、第1の実施の形態や第2の実施の形態においては、第1の角度が30度、第2の角度が180である。また、図12の例では、第2の角度が60度、図13の例では、第2の角度が120度である。
また、前記実施の形態においては、軸部34の周りに軸部34の長手方向に沿って複数の破砕ユニット36が挿入され、破砕ユニット36が、一定方向に所定の角度間隔をもって軸部34に取り付けられる。しかしながら、このような構成に限定されるものではなく、軸部34を取り囲むスリーブ状の本体に、直接、回転破砕刃が取り付けられていても良い。このときに、所定数の回転破砕刃(たとえば、第1の実施の形態では2つの回転破砕刃)からなる複数(第1の実施の形態では7つ)の回転破砕刃群を有し、ある回転破砕刃群を構成する回転破砕刃が、軸を中心に順次所定の第1の角度間隔(第1の実施の形態では180度)で配置され、かつ、回転破砕刃群が、それぞれ、軸を中心に、順次、前記第1の角度間隔より小さい第2の角度間隔(第1の実施の形態では30度)で配置されていれば良い。
また、前記実施の形態においては、破砕ユニット36の回転破砕刃(ある回転破砕刃群を構成する回転破砕刃)が、軸方向に所定の間隔で取り付けられている。しかしながら、これに限定されるものではなく、軸方向には同一の位置に取り付けられていても良い。
さらに、固定破砕板26は、その内側において軸方向に凹部56が形成されているが、凹部56がなく、固定破砕板26の内側の面が平坦であっても良い。また、固定破砕板26の内側の面が曲面(外側に突状の曲面)であり、実施的に軸方向に凹部が形成されていても良い。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる破砕処理装置の平面図である。 図2は、第1の実施の形態にかかる破砕処理装置のA−A線略断面図である。 図3は、本実施の形態にかかる回転破砕部材の側面図である。 図4は、本実施の形態にかかる回転破砕部材を構成する破砕ユニットの正面図である。 図5は、本実施の形態にかかる破砕ユニットの側面図である。 図6は、本実施の形態にかかる回転破砕刃の側断面図である。 図7は、本実施の形態にかかる回転破砕刃の製造過程を説明する図である。 図8は、本実施の形態にかかる固定破砕部材の固定破砕板の斜視図である。 図9は、本実施の形態にかかる固定破砕部材の誘導板の斜視図である。 図10は、本実施の形態にかかる回転破砕部材を説明する側面図である。 図11は、本発明の第2の実施の形態にかかる破砕処理装置の略断面図である。 図12は、本発明の他の実施の形態にかかる破砕ユニットの正面図である。 図13は、本発明のさらに他の実施の形態にかかる破砕ユニットの正面図である。
符号の説明
10 破砕処理装置
12 破砕部
13 破砕室
14 駆動部
16 固定破砕部材
18 回転破砕部材
20 支持フレーム
21 支持フレームの端壁
22 基部
24 モータ
26 固定破砕板
28 誘導板
30、32 固定破砕板押さえ板
33 孔部
34 軸部
36 破砕ユニット
38 リング
40 回転破砕刃
42 軸受

Claims (12)

  1. 円筒形状を有し、その軸を中心に回転可能な本体の外周面に、周に沿って突出する複数の回転破砕刃が形成された回転破砕部材と、前記回転破砕部材の外側に位置し、前記回転破砕部材に形成された回転破砕刃と協働して破砕対象物を破砕する複数の孔を有する固定破砕部材と、前記回転破砕部材の前記軸と連結され、前記回転破砕部材を正転/逆転にて回転駆動する駆動部材とを備えた破砕処理装置において、
    前記回転破砕部材は、それぞれが、所定数の回転破砕刃からなる回転破砕刃群を有する破砕ユニットを複数備え、当該回転破砕刃群を構成する回転破砕刃は、軸方向にずれて配置されるとともに軸を中心に順次所定の第1の角度間隔で配置されており、
    前記複数の破砕ユニットは、それぞれ、軸を中心に、順次、前記第1の角度間隔より小さい第2の角度間隔で配置されることを特徴とする破砕処理装置。
  2. 前記回転破砕刃の前記周に沿った外側端部が、前記軸を中心として所定の中心角を有する円弧状であることを特徴とする請求項1に記載の破砕処理装置。
  3. 前記回転破砕刃が、前記軸を中心とした扇形形状を有することを特徴とする請求項2に記載の破砕処理装置。
  4. 前記回転破砕刃群が、2枚の回転破砕刃を有し、第1の角度間隔が180度であることを特徴とする請求項1ないしの何れか一項に記載の破砕処理装置。
  5. 前記回転破砕刃群が、3枚の回転破砕刃を有し、第1の角度間隔が120度であることを特徴とする請求項1ないしの何れか一項に記載の破砕処理装置。
  6. 前記回転破砕部材の本体において、その軸方向に、前記回転破砕刃が形成されていない前記破砕対象物の保持領域が設けられたことを特徴とする請求項1ないしの何れか一項に記載の破砕処理装置。
  7. ある単一のタイミングにおいて、前記回転破砕部材を構成する回転破砕刃のうち、一部の回転破砕刃が、前記固定破砕部材と協働して破砕対象物を破砕するように、前記第2の角度間隔が設定されていることを特徴とする請求項1ないしの何れか一項に記載の破砕処理装置。
  8. ある単一のタイミングにおいて、前記回転破砕部材を構成する回転破砕刃のうち、一部の回転破砕刃が、前記固定破砕部材と協働して破砕対象物を破砕するように、前記回転破砕刃の中心角が設定されていることを特徴とする請求項2ないし9に記載の破砕処理装置。
  9. ある単一のタイミングにおいて、前記回転破砕部材を構成する回転破砕刃のうち、一部の回転破砕刃が、前記固定破砕部材と協働して破砕対象物を破砕するように、前記第2の角度間隔が設定されたことを特徴とする請求項に記載の破砕処理装置。
  10. 前記回転破砕刃の中心角が、略60度であり、前記第2の角度間隔が、略30度であることを特徴とする請求項に記載の破砕処理装置。
  11. 前記回転破砕刃が、その先端において周方向に形成された溝部を有することを特徴とする請求項1ないし10の何れか一項に記載の破砕処理装置。
  12. 前記溝部の断面形状が、V字状、U字状、矩形状、或いは、下辺が短い逆台形状の何れかであることを特徴とする請求項11に記載の破砕処理装置。
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