(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置1について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、図1、図3、図7〜図9、図12、図14および図15に示す矢示X1方向を表および矢示X2方向を裏とそれぞれ規定する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置1の側断面図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置1を表側から見た平面図である。
図1および図2に示すように、発光装置1は、透光性を有し、内部が充実とされている透明体10と、該透明体10に光を照射する光源体11と、透明体10において光源体11と対向する面に配置される蛍光体12と、該光源体11や回路が設置される基板13とを有する。発光装置1は、一定の範囲に光を拡散照射させるための装置であり、たとえば、屋内を照明するために天井に設置される照明器具に適用することができる。発光装置1では青色光を放射する光源体11と黄色光を発光する蛍光体12を組み合わせて、白色光を発光させている。
光源体11は、基板13の一方の面となる表面(透明体10を装着する側)上に配設されている。基板13における光源体11の周辺には該光源体11と導通するための不図示の配線パターンが設けられている。また、基板13を放熱機能を備えた実装基板としても良い。具体的には、光源体11は、チップオンボード(COB)の形式で基板13上に直接実装されている。なお、光源体11は基板13に対してボンディングワイヤの形式で接続するようにしても良い。本実施の形態では、光源体11として、青色光を発光するチップタイプのLED(Light Emitting Diode)が採用されている。しかしながら、光源体11として、赤色光、緑色光もしくは紫外光等の他の種類の光を発光するLEDや他の形態のLEDを採用しても良いし、有機EL発光素子等のLED以外の発光素子を採用しても良い。
図1に示すように、基板13の一方の面上には、光源体11の外側を覆う形態で透明体10が配置されている。この透明体10は、例えば、不図示の支持手段を用いて基板13に装着することが可能である。透明体10は、図1および図2に示すように、断面が略半球状の形態を有しており、その裏側には表側に向かって窪む円柱状の凹部14が形成されている。すなわち、透明体10は、その表面が曲面状に形成されたドーム形状を呈している。
凹部14は、断面形状が略逆U字状でありかつ、平面視して略円形状に形成されている。そして、凹部14の底面15が光源体11と対向する面を形成している。透明体10を基板13上に配置した状態では、凹部14によって光源体11が覆われることになる。このとき、図1に示すように、凹部14の端部となるリング状の開口端部16が基板13と接触する。このため、光源体11から放射される光が基板13と透明体10との間から漏れることがなくなる。
なお、透明体10は、内部が空間ではなく充実体とされており、たとえば、アクリル樹脂などの無色で透光性を有する材料によって形成される。本実施の形態では、透明体10は射出成形により形成されており、該射出成形によって形成されることで該透明体10の形状の安定化を図ることが可能である。なお、透明体10を射出成形以外の成形方法で形成するようにしても良い。
また、図1に示すように、透明体10に設けられる凹部14の底面15には、蛍光体12が取り付けられている。図1に示すように、蛍光体12は光源体11との間に隙間17を隔てて取り付けられる。このため、透明体10が基板13に配置された状態では、光源体11と蛍光体12との間には空気層が形成される。当該隙間17の隙間長dの大きさは、0.1mm以上5.0mm以下範囲とすることが好ましい。しかし、0.1mm未満としたり5.0mmを超えるようにしたりしても良い。本実施の形態では、蛍光体12は円形状の黄色い蛍光膜として形成されている。この円形状の大きさは、凹部14の底面15内に納まる程度の大きさとされている。蛍光体12として、黄色光を発光する黄色発光蛍光体が採用されている。
また、蛍光体12は、貼り付け可能な蛍光膜として形成されている。このように、蛍光体12は、貼り付け固定が可能であるため、底面15の裏側に容易に取り付けることが可能である。なお、蛍光体12の形状は円形状に限定されるものではなく、四角形等の他の形状としても良い。また、蛍光体12の取り付け方法は、貼り付けに限定されるものではなく、蛍光塗料を塗布する等の他の方法で設置するようにしても良い。
なお、蛍光体12は、発光装置1における白色光の発光方式により適宜好ましいものを採用することができる。たとえば、青色励起方式を採用する場合は、光源体11から放射される光や必要とされる演色性に応じて、黄色発光蛍光体ではなく、緑色や赤色等の発光蛍光体を採用するようにしても良いし、黄色発光蛍光体に加えて緑色や赤色等の発光蛍光体を用いるようにしても良い。さらに、3波長方式を採用する場合は、赤、緑および青の3色の光の混合によって白色光を得るために、蛍光体12として、赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光蛍光体の3種類の蛍光体を組み合わせて用いるようにしても良い。
また、蛍光体12は、蛍光材にシリコーン樹脂もしくはエポキシ樹脂を混合したものとすることができる。さらに、蛍光体12の種類は、白色LEDに適用される各種のものを採用することができる。たとえば、蛍光体12として、TEOS(Toshiba Material Europium Activated Ortho Silicate)蛍光体に代表されるシリケート系蛍光体を採用することが可能である。TEOS蛍光体は、紫外から青色領域の励起光で発光し、高温高湿の条件下でも高い発光効率を有する。また、蛍光体12として、独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS)で開発されたサイアロン蛍光体やSrサイアロン蛍光体に代表される窒化物系蛍光体を採用することができる。NIMSで開発されたサイアロン蛍光体は、既存の蛍光体に比べ長波長励起が可能という特徴を持ち、青色LEDおよび黄色発光を示すアサイロン蛍光体膜を用いて疑似白色の発光をさせたり、黄色、緑色、赤色の各発光を示すサイアロン蛍光体膜を用いて黄色、緑色、赤色などの光を効率良く発光させることができる。Srサイアロン蛍光体は、独自の結晶構造を持っており、紫外から青色領域の励起光により高効率で発光する。また、所定領域において赤色蛍光体および緑色蛍光体のピーク波長を変更できるため、LEDの設計の自由度が高まり、用途に応じて発光波長を選択することを可能にしている。さらに、蛍光体12として、近紫外励起蛍光体を採用することができる。近紫外励起蛍光体は、青色、緑色、赤色の各発光を示す蛍光体を組み合わせることで、演色性の高い白色光源を得ることができる。
発光装置1では、光源体11と蛍光体12の隙間長d、図1に示す光源体11の幅寸法W、図1に示す透明体10の断面における表面eの曲率および光源体11の電源の大きさを変化させることで、発光装置1から照射される光の強度や照射範囲を調整できる。ここで、透明体10は金型を用いて製造され、光源体11も規格に基づいて生産される。また、電源は、使用される国の規定などで一定となることが多い。このため、上述の光源体11の幅寸法W、表面eの曲率および光源体11の電源を変化させるのはそれほど容易ではない。一方、隙間長dは、発光体11と基板13との間に他の基板を介在させることや、蛍光体12を厚くしたり二重に貼ったりすることで容易に調整できる。したがって、発光装置1の仕様に合わせて隙間長dを調節することで、該発光装置1の光の強度や照射範囲を調整することが簡単に可能となる。
次に、発光装置1の作用について説明する。発光装置1を1つまたは複数有する発光パネルは、透明体10が照射側となる表側を向くようにして、不図示の照明器具に取り付けられる。この照明器具は屋内等の任意の位置に設置することができる。不図示のスイッチをONにして、電源から基板13の表側に設けられる光源体11に電気を供給すると、光源体11が点灯し、該光源体11から透明体10へ向けて青色光が照射される。光源体11から出射した青色光は空気層となる隙間17を通過して蛍光体12に入射する。なお、光源体11から出射する青色光の一部は、凹部14の底面15の側ではなく側面側に向かうがその割合は非常に少なく、ほとんどの出射光が蛍光体12の側に向かうことになる。凹部14の底面15に向かう光は透明体10に入射した後、開口端部16に近い表面eで反射され表の方向に向かう。
蛍光体12に入射した青色光の一部は、該蛍光体12によって吸収され、黄色光を発光する。そして、光源体11から放射され、蛍光体12によって吸収されなかった青色光と、蛍光体12から放射された黄色光の混合光が透明体10を通過し、白色光として外部に放射される。具体的には、透明体10に入射した混合光は、略半球状の透明体10の表面eの部分により屈折や反射され、最終的に外部へ向けて出射される。このように青色光と黄色光を混合することで人間の目には白色光として認識される。なお、黄色発光蛍光体からなる蛍光体12を通過する青色光の波長は350〜460nmの範囲とすることがより好ましい。また、蛍光体12として、赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光蛍光体の3種類の蛍光体を組み合わせたものを用いる場合、光源体11から放射される青色光の波長を、たとえば、365nmとすることが可能である。さらに、青色光に限らず、光源体11から放射される光の波長を、たとえば420〜440nmもしくは450〜455nmの範囲としても良いし、460nmとしても良い。また、混合光の多くは表面eの部分にて表側(図1の上方側)へ向けて屈折されることとなり、その状態で外部へ出射される。このため、照射側である表側に向かってより高い照度の光を放射させることが可能となる。すなわち、透明体10が凸レンズとして作用する。
以上のように構成された発光装置1では、蛍光体12が貼り付け可能な蛍光膜として形成されているため、蛍光体12を透明体10に対して容易に取り付けることが可能となる。また、蛍光体12を塗布形式で配置する場合も蛍光体12を透明体10に容易に設置することが可能となる。したがって、従来の蛍光体のように硬化させる必要がなくなるため、体積が収縮するのを防止できると共に、製造工程を簡素化でき、製造時間も短縮できる。その結果、発光装置1の品質が安定化すると共に、コストを削減できる。
また、発光装置1では、隙間17の隙間長dの大きさを容易に変更することが可能である。このため、隙間17の大きさを調整することで、照度を集中させて遠くを照らしたい場合や照度を分散させてまんべんなく照らしたい場合などの種々の仕様に容易に対応させることが可能となる。また、隙間17の大きさを0.1mm以上5.0mm以下の範囲内とすると、装置の配置構成を大幅に変更することなく、種々の仕様に対応させることができる。また、隙間長d、透明体10の表面eの曲率、光源体11の幅寸法Wおよび光源体11の電源の大きさを変えることにより、種々の仕様に対応させることが可能となる。
また、発光装置1では、基板13に配置された光源体11を透明体10で覆う構成とされている。このため、発光装置11の組み立てを容易に行うことができることとなり、製造工程を簡素化でき、製造時間を短縮できる。また、製造工程を簡素化できることにより、初期の設備投資を抑えることが可能となる。また、透明体10が外部環境にさらされることがなくなり、目的とする色、この例では白色光を安定的に出射することができる。
また、発光装置1では、蛍光体12を蛍光膜として透明体10に貼り付ける構成とされている。このため、蛍光体12の透明体10への取り付けが容易となり、発光装置1の組み立てが非常に容易となる。また、蛍光体を硬化させる場合と比較して、混合・攪拌工程が不要となるため、蛍光体の色度のばらつきを抑えることができる。その結果、光の色を均一にでき、色温度のむらを減らすことが可能になる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る発光装置20について説明する。なお、説明に当たって第1の実施の形態に係る発光装置1と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る発光装置20の側断面図である。図4は、本発明の第2の実施の形態に係る発光装置20を表側から見た平面図である。
図3および図4に示すように、発光装置20は、透光性を有し、内部が充実とされている透明体21と、該透明体21に光を照射する光源体11と、透明体21において光源体11と対向する面に設置される蛍光体12と、該光源体11が設置される基板13とを有する。第2の実施の形態に係る発光装置20は、第1の実施の形態に係る発光装置1と透明体の構成が相違する。
図3および図4に示すように、透明体21は、光源体11を覆うような略ドーム状の形態を有している。また、透明体21の断面形状は複数の側面22により形成される略多角形状を呈している。透明体21の裏側には表側に向かって窪む円柱状の凹部23が形成されている。凹部23は、断面形状が略逆U字状でありかつ、平面視して略円形状に形成されている。凹部23の底面24は光源体11と対向する面を形成している。透明体21を基板13上に配置した状態では、凹部23によって光源体11が覆われることになる。このとき、図3に示すように、凹部23の端部となる開口端部26が基板13と接触する。
また、図3に示すように、透明体21に設けられる凹部23の底面24には、蛍光体12が取り付けられている。図3に示すように、蛍光体12は光源体11との間に隙間25を隔てて取り付けられる。当該隙間25の隙間長fの大きさは、0.1mm以上5.0mm以下の範囲とするのが好ましい。また、隙間長fは、側面22の1つの断面長の0.2〜2倍とすることが好ましい。しかし、隙間長fを0.1mm未満としたり5.0mmを超えるものとしても良い。
図3に示すように、透明体21において断面多角形を形成する1つの側面22と該1つの側面22と隣接する他の側面22との間の傾斜角θは、20°以上45°以下の範囲とされている。本実施の形態では、図3に示すように、透明体21は10個の側面22を有している。なお、傾斜角θの大きさが変化すると、その変化に伴って側面22の幅寸法や数も変化する。ここで、傾斜角θが20°未満の場合には、光源体11から透明体21に入射する光は側面22において全反射しやすくなり、光源体11からの光が透明体21から前方に向けて放射される割合が少なくなる。このため、断面円形とした透明体では前方(中心軸線Lの方向)の光量が落ちることとなる。
一方、傾斜角θが45°より大きい場合には、光源体11から透明体21に入射した光は側面22にて周方向外方に向かって屈折しやすくなり、光が周方向外方、すなわち図3においての左右方向に向かって拡散しやすくなる。このため、傾斜角θを20°以上45°以下の範囲とすることで、透明体21に入射した光を側面22にて表側に向かって屈折させて、光を透明体21から表方向に向かって拡散放射させることができる。その結果、効率良く表方向に向かって光を拡散放射させることが可能となる。すなわち、透明体21から出射する光は図3において上方に向かう率が多くなり、左右方向に向かう率は非常に少なくなる。これが効率良く拡散させる状態である。
上述した効率良く拡散している状態では、図3における角度θ1で言えば、40度から140度の範囲に多くの光が集まる。このような中で、さらに、傾斜角θが35°以上45°以下の範囲の場合には、透明体21から前方に向けて放射される光は、その角度θ1が40度から140度の範囲ではそれほど強度の変化がなく表側に向かってまんべんなく分散する。一方、傾斜角θが20°以上30°以下の範囲の場合には、透明体21から前方に向けて放射される光は中心軸線L側に集中する。このような変化は、隙間長f、光源体11の幅寸法Wによっても左右されるが、一般的に傾斜角θが30°以上、特に35°以上で放射光は分散し、35°以下、特に30°以下で放射光は集中する。
以上のように、傾斜角θを35°以上45°以下の範囲とすることで、照度を分散させて、前方をまんべんなく照らすことが可能となる。これより、発光装置20を一般の照明器具に適用する場合には、傾斜角θを35°以上45°以下の範囲とすることが好ましい。一方、傾斜角θを20°以上30°以下の範囲とすることで、照度を中心軸線L側に集中させて、遠くを照らすことが可能となる。これより、遠方を照射させるために、発光装置20を投光器等に適用する場合には、傾斜角θを20°以上30°以下の範囲とすることが好ましい。
図5は、図3における傾斜角θを42.5°とした場合の図3における角度θ1と発光装置20から照射される光の照度の関係を示す図である。図6は、図3における傾斜角θを22.5°とした場合の図3における角度θ1と発光装置20から照射される光の照度の関係を示す図である。ここで、角度θ1は、光源体11の表面と中心軸線Lとが交わる点Jを中心として、基板13の表面に対して時計回り方向に形成される角度をいう(図3参照)。点Jは、LED(光源体11の中心)の位置を示し、LEDの発光角度は角度θ1で言えば、30°〜150°の120°の範囲となる。このため、光源体11からの光は、そのほとんどが蛍光体12に入る。この作用は、図1に示す光源体11においても同様である。なお、図5および図6において、縦軸は百分率で換算した照度の値を示し、横軸は角度θ1を示す。また、図5および図6における照度の値はコンピュータによる解析値を示しており、照度は発光装置20の真上の位置において計測されるものとする。
図5に示すように、傾斜角θが42.5°のときには、角度θ1が約70.0〜約110.0°の範囲において約100%の照度を示している。また、角度θ1が約40.0〜約140.0°の範囲において50%以上の照度を示している。一方、図6に示すように、傾斜角θが22.5°のときには、角度θ1が約85.0〜約95.0°の範囲において約100%の照度を示している。また、角度θ1が約55.0〜125.0°の範囲において50%以上の照度を示している。以上より、傾斜角θが42.5°のときの方が、傾斜角θが22.5°のときと比較して、光が広範囲に分散していることがわかる。これらのデータや他のデータから、上述したように、傾斜角θが30°以上45°以下、特に35°以上45°以下の範囲のときには、照度を分散させることができ、傾斜角θが20°以上35°以下、特に20°以上30°以下の範囲のときには、照度を中心軸線L側に集中させることが可能であることが判明した。
以上のように構成された発光装置20では、傾斜角θを20°以上45°以下の範囲としているので、入射した光を側面22にて屈折させて、透明体21から表方向に向かって強い光を効率良く拡散放射させることができる。その結果、照射対象に向かって、よりむらがなく高い照度の光を放射させることが可能となる。
また、発光装置20では、透明体21の多角形の側面22の数を変えたり、隣接する側面22の間の傾斜角θの大きさを変えたりすることにより、見た目の形状をほとんど変更することなく、透明体21から放射される光の照度や照射範囲を変更することが可能となる。このため、発光装置20を、種々の仕様に対応させることが可能となる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る発光装置30について説明する。なお、説明に当たって第1の実施の形態に係る発光装置1と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る発光装置30の斜視図である。この図7に示すように、発光装置30は、透光性を有し、長尺状の外形形状を有する透明体31と、該透明体31に光を照射する複数の光源体11と、透明体31において光源体11と対向する面に設置される長尺状の蛍光体12と、該複数の光源体11が設置される基板13とを有する。この実施の形態の基板13は厚さ1.6mm、長さ590mm、幅6.0mmでガラスエポキシ基板またはアルミ基板が採用される。なお、幅を22.2mmとしても良い。また、光源体11の幅Wは3.5mmとなっている。
図7に示すように、透明体31は、長尺状の外形形状を有しており、その断面形状は複数の側面22により形成される略多角形状を呈している。透明体31は、内部が充実している充実体とされており、その裏側には透明体31の長尺方向に沿って切り欠かれた長尺状の溝部32が形成されている。透明体31における長尺方向の両端部は溝部32により開口する開口部33とされている。溝部32は、断面形状が略U字状でありかつ、裏側から平面視して細長の略矩形状(長尺状)に形成されている。また、溝部32は略矩形状の底面34を有しており、該底面34は、複数の光源体11と対向する面を形成している。
なお、透明体31の両端部に形成される開口部33を透明体31にて閉塞するような構成としても良い。また、透明体31の両端部には、各側面22から当該両端部の中点Mに向かう三角形状面35が複数集まった端面が形成されている。すなわち、略三角形状(この三角は実際には目に見えない)を呈する三角形状面35の頂部が中点Mで合わさっている。透明体31は、たとえば射出成型により一体形成することができる。
図7に示すように、基板13上には透明体31の長尺方向に沿って複数の光源体11が配設されている。この光源体11は、均等な間隔を隔てて複数個配置されている。また、各光源体11は、略直方体形状の外形形状を呈している。透明体31を基板13上に配置した状態では、溝部32によって各光源体11が覆われることになる。すなわち、複数の光源体11は透明体31の溝部32内に収納される。このとき、図7に示すように、溝部32の端部となる2つの開口端部36が基板13と接触する。当該開口端部36は、透明体31の長尺方向に沿った直線状に形成される。
また、図7に示すように、透明体31に形成される溝部32の底面34には、蛍光体12が取り付けられている。蛍光体12は、底面34の形状に対応するような細長の略矩形状に形成されている。このため、蛍光体12は、複数の光源体11に対して対向するように配置されている。また、図7に示すように、蛍光体12は光源体11との間に隙間37を隔てて取り付けられる。当該隙間37の隙間長gの大きさは、0.1mm以上5.0mm以下の範囲とするのが好ましい。
なお、各光源体11は青色光を放射するLEDとされており、蛍光体12は、黄色光を発光する貼り付け可能な蛍光膜とされている。また、本発明の第2の実施の形態の場合と同様、透明体31における隣接する側面22の間の傾斜角θは、20°以上45°以下の範囲とされている。このため、光源体11から蛍光体12を通過して透明体31に入射した光は側面22にて表側に向かって屈折し、白色光として効率良く拡散放射される。
以上のように構成された発光装置30では、複数の光源体11から放射される光を透明体31を介して外側に効率良く拡散放射することができるため、透明体31からより強い光を放射することができると共に、光の照射範囲を大きくすることが可能となる。また、発光装置30では、複数の光源体11が均等な間隔となるように配置されているため、照度が平均化して見やすい照明を構成できる。
また、発光装置30では、透明体31は射出成型により一体形成されている。このため、寸法精度が向上し、簡易な構成で光の照度を大きくできると共に、照射範囲を拡大できる。また、基板13上に設置される光源体11の数を変更することで、透明体31から放射される光の照度や照射範囲を容易に調節することができる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態に係る発光装置40について説明する。なお、説明に当たって第1の実施の形態に係る発光装置1と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
図8は、本発明の第4の実施の形態に係る発光装置40の側断面図である。
図8に示すように、発光装置40は、透光性を有し、蛍光体12との間に大きな空間Sを有する透明体41と、白色光を発光する光源装置42を有して構成される。光源装置42は、光を発光する光源体11と、該光源体11が設置される基板13と、光源体11と基板13の間に介在される透明導電膜43と、光源体11が収納される枠体44と、枠体44の内側に設置される反射体45と、光源体11を基板13に固定する樹脂体46と、光源体11と対向するように配置される蛍光体12とを有する。
図8に示すように、透明体41は、内側に空間Sを有する略球状の外形形状を呈している。たとえば、透明体41は、光源装置42の外側を覆い、略球形状の電球を形成している。なお、透明体41の外形形状は略球形状に限定されるものではなく、略半球状等の他の形状としても良い。また、透明体41はガラス材により形成されているが、アクリル樹脂などの透光性を有する樹脂材料によって形成するようにしても良い。
光源体11は、チップオンボード(COB)の形式で基板13上に透明導電膜43を介して実装されている。光源体11としては、n型電極とp型電極とを同一面上に有するフリップチップ型のLEDを採用することができる。なお、光源体11は透明導電膜43を介さずに基板13上に直接実装するようにしても良い。また、基板13は、放熱機能を備えた実装基板とすることができる。
また、図8に示すように、光源体11の外側には、枠体44が配置されている。枠体44の表側は開口しており、その開口空間47の中央底部に光源体11が配置される。この枠体44は、たとえば、合成樹脂部材もしくはセラミック部材から形成することができる。枠体44の内側には、光源体11から放射された光を反射させるための反射体45が配設されている。反射体45の材料としては、酸化チタン等のフィラーを添加した光反射性の樹脂やアルミナ等のセラミックを挙げることができる。
また、図8に示すように、枠体44の開口空間47内には、樹脂体46が配置されている。光源体11は、この樹脂体46によって枠体44内に固定されている。樹脂体46は、透明性の高い樹脂を硬化させたものである。樹脂体46の樹脂材料としては、たとえば、シリコーン樹脂もしくはエポキシ樹脂等が挙げられる。なお、樹脂体46は、枠体44の開口空間47内の一部ではなく枠体44内、すなわち反射体45の内側をすべて埋め尽くすように充填するようにしても良い。
蛍光体12は、黄色光を発光する貼り付け可能な蛍光膜として形成されており、枠体44内に樹脂体46が配置された状態で、該枠体44の表側に配置される。具体的には、樹脂体46によって光源体11を枠体44内に固定した状態で、蛍光体12がその表側から枠体44に貼り付けて固定される。
発光装置40では、光源体11から放射された青色光は、開口空間47または樹脂体46を通過した後、蛍光体12により白色光に変換される。また、光源体11が樹脂体46で覆われている場合、樹脂体46に入射した青色光の一部または開口空間47から反射体45に向かう青色光は反射体45により反射された後、蛍光体12にて白色光に変換される。そして、光源装置42から放射された白色光は透明体41を通過し外部に放射される。
以上のように構成された発光装置40では、蛍光体12は、枠体44内に光源体11を固定または封止した状態で該枠体44に貼り付け固定される。このため、あらかじめ光源体11が実装された基板13を製造しておき、当該製造された基板13に蛍光体12を後付けすることで光源装置42を製造できる。したがって、発光装置40の製造工程が簡素化でき、製造効率が向上するとともに、該発光装置40の製造コストを削減できる。
また、発光装置40では、蛍光体12を貼り付け固定できるため、従来の蛍光体を製造するための混合・攪拌工程が不要となる。このため、作業性が向上し、蛍光体12の品質が向上する。また、蛍光体の色度のばらつきを抑えることができるため、光の色を均一にでき、色温度のむらを減らすことが可能になる。
また、発光装置40では、蛍光体12を貼り付け固定する構成としている。このため、従来のように蛍光体を硬化させる場合と比較して、蛍光体使用量を減少させることができるとともに、作業効率が向上する。その結果、大幅にコストを削減することが可能になる。また、蛍光体12を貼り付けにより固定できるため、蛍光体12に関する専門知識がない者でも発光装置42の製造が可能となる。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態に係る発光装置60について説明する。なお、説明に当たって第1の実施の形態に係る発光装置1と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
図9は、本発明の第5の実施の形態に係る発光装置60の光源体50の側断面図である。図10は、本発明の第5の実施の形態に係る発光装置60に使用される光源体50を表側から見た平面図である。図11は、本発明の第5の実施の形態に係る発光装置60を表側から見た平面図である。図12は、図11中の発光装置60をA−A線で切断した断面図である。
図9および図10に示すように、光源体50は、アルミニウムから形成される基板51と、基板51の表側に積層される印刷層52と、印刷層52を介して基板51上に実装される複数の光源体となるLEDチップ53と、LEDチップ53を基板51上に封止する蛍光体となる蛍光樹脂体54とを有する。
図10に示すように、基板51は平面視して四角形の形状を呈している。また、基板51は、高い放熱性能を得るために、アルミニウムにより形成されている。基板51の表面には、LEDチップ53もしくは回路等においてサージが発生するのを防止するために絶縁処理が施されている。基板51の図10における横幅Jおよび縦幅Kの寸法は、それぞれ24mmおよび20mmに形成することができる。
基板51の表側には印刷層52が積層されている。図10に示すように、この印刷層52は、平面視して円形状になるように積層されている。印刷層52は、たとえば、セラミック塗料を基板51上にスクリーン印刷することにより積層される。また、印刷層52の表面には不図示の配線パターンが形成されている。そして、印刷層52の表側には、複数のLEDチップ53が実装される。図10に示すように、LEDチップ53は、たとえば基板51上に12個配置することができる。なお、基板51上に配置されるLEDチップ53の数は、12個以外の複数個としても良い。LEDチップ53として、青色光を発光するチップタイプのLEDが採用されている。
また、基板51上には、LEDチップ53と導通する配線パターン55が形成されており、該配線パターン55上にはコネクタ端子56が設置されている。該コネクタ端子56により外部との配線接続が可能となっている。
図9に示すように、蛍光樹脂体54は、LEDチップ53を封止する形態で印刷層52上に配置されている。この蛍光樹脂体54は、図10に示すように、平面視して印刷層52より小径の円形状となるように該印刷層52上に配置されている。蛍光樹脂体54の直径Nの寸法は、たとえば15mmに形成することができる。蛍光樹脂体54は、透光性の高い樹脂材料を硬化させたものである。蛍光樹脂体54の樹脂材料としては、たとえば、シリコーン樹脂もしくはエポキシ樹脂等が挙げられる。また、蛍光樹脂体54中には、黄色光を発光する黄色蛍光粉末が含有されている。このため、蛍光樹脂体54は、黄色透明色を有する樹脂体となっている。なお、蛍光樹脂体54中に含有される粉末は、黄色蛍光粉末に限定されるものではなく、たとえば、赤色蛍光粉末や緑色蛍光粉末等の他の種類の蛍光粉末を含有させるようにしても良い。さらに、黄色蛍光粉末に加えて、赤色蛍光粉末や緑色蛍光粉末等の他の種類の蛍光粉末を含有させるようにしても良い。また、蛍光体とするのではなく、単なる色つきシリコーン樹脂としたり、無色の樹脂材料としても良い。
光源体50では、複数のLEDチップ53から出射した青色光は蛍光樹脂体54に入射する。そして、蛍光樹脂体54に入射した青色光の一部は、該蛍光樹脂体54に含有される黄色蛍光粉末によって吸収され、黄色光を発光する。一方、蛍光樹脂体54において黄色蛍光粉末に吸収されない青色光は、青色光として蛍光樹脂体54から放射される。そして、蛍光樹脂体54を通過した青色光と黄色光の混合により白色光が発光する。
以上のように構成された光源体50では、発光部となる蛍光樹脂体54内に複数のLEDチップ53を配置することにより、1つの光源体で、より高い発光量を得ることが可能となる。このため、光源体50を各種の照明器具へ適用することがより容易となる。また、光源体50が適用される照明器具のメンテナンス負担を軽減できるとともに、照明器具の設計も容易となる。さらには、複数の光源体を1つのデバイスに組み込んでいるため、照射面積を広くできると共に、照射対象において多重の影が発生するのを防止できる。
また、光源体50では、基板51の材質をアルミニウムとすることで、高い放熱性を得ることができ、熱抵抗を低減することが可能となる。また、基板51および発光部となる蛍光樹脂体54の面積を大きくすることで、LEDチップ53から放出される熱密度を緩和することができ、光源体50の放熱性を向上させることが可能となる。このように、高い放熱性と複数のLEDチップ53による高出力を実現することで、装置全体の発光効率を向上させることが可能となる。また、基板51の表面に絶縁処理を施すことで、LEDチップ53等に過大電流が加わり、サージが発生するのを防止できる。
また、光源体50では、配線パターン55上にコネクタ端子56が設置されているため、コネクタ端子56を用いて外部と配線接続することが可能となる。このため、従来の半田を用いて接続する場合と比較して、配線接続が容易となり、接続部分が断線するのを防止できる。
図11および図12に示すように、発光装置60は、保持基板61の一面に光源体50を合計4個配置し、その表側に内部が充実した透明体10を配置することにより構成される。保持基板61は、平板状の形態を有しており、4個の光源体50を保持している。
図11に示すように、光源体50は、保持基板61上に図11における上下に2個ずつ並べて配置されている。そして、透明体10が4個の光源体50を覆うように保持基板61上に配置される。具体的には、透明体10を保持基板61の表面上に配置させると、4個の光源体50が凹部14によって覆われる。また、透明体10が基板61上に配置された状態では、凹部14の底面15に貼りつけられた蛍光体12と光源体50との間に空気層となる隙間62が形成される。このとき、図12に示すように、開口端部16が基板61と接触しているため、光源体50から放射される光が基板61と透明体10との間から漏れることがなくなる。
発光装置60では、光源体50から放射される白色光または有色光が蛍光体12と透明体10を通過して外側に効率良く拡散放射される。なお、基板61上に配置される透明体は、断面略半球状の透明体10に限定されるものではなく、断面多角形状の透明体21や内部に空間を有する透明体41等としても良い。また、透明体10内に配置される光源体50の数は、4個に限定されるものではなく、3個以下としても良いし、5個以上としても良い。この発光装置60は、一定の範囲に光を効率良く拡散照射させるための装置であり、たとえば、屋内を照明する照明器具や遠方を照明するための投光器に適用することが可能である。また、複数の発光装置60を1つの基板上に搭載することで、より高出力の投射装置を構成するようにしても良い。
以上のように構成された発光装置60では、4個の光源体50を1つのユニットとして構成させているため、1つのデバイスで、より高い発光量を得ることができるとともに、照射範囲を拡大することが可能となる。このため、単純な構成で、高い照度の光を広範囲に渡って放射させることが可能となり、各種の照明器具へ適用することがより容易となる。また、発光装置60を照明器具に適用することにより、通常の照明器具よりもむらがなく高い照度の光を拡散照射させることが可能となる。
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態に係る発光装置70について説明する。なお、説明に当たって第5の実施の形態に係る発光装置60と共通する部分については、同一の符号を付すと共にその説明を省略または簡略化する。
図13は、本発明の第6の実施の形態に係る発光装置70を表側から見た平面図である。図14は、図13中の発光装置70をB−B線で切断した断面図である。
図13および図14に示すように、発光装置70は、平板状の保持基板61の一面に本発明の第5の実施の形態に係る光源体50をリング状に合計6個配置し、その表側に内部が充実した透明体71を配置することにより構成される。ただし、この光源体50は六角形状の基板51Aとしている。
図13に示すように、光源体50は、保持基板61上にリング状に沿うように隣接して6個配置されている。また、6個の光源体50をリング状に覆うように、透明体71が保持基板61上に配置される。図14に示すように、透明体71は、断面が略半球状の形態を有し、表裏方向から見て略リング状に形成されている。また、透明体71の裏側には、円周状の形態で表側に向かって溝状に形成される円周溝72設けられている。この円周溝72は、その断面形状が略U字状となるように形成されている。このため、円周溝72の外周側および内周側のそれぞれには、端部となる外周端部73および内周端部74がそれぞれ形成される。また、円周溝72の底面75には蛍光体12が貼り付けられている。
透明体71を基板61上に配置させると、この円周溝72によってリング状に配置された6個の光源体50が覆われることになる。また、透明体71が基板61上に配置された状態では、蛍光体12と光源体50との間に空気層となる隙間76が形成される。このとき、図14に示すように、円周溝72の開口端となる外周端部73および内周端部74が基板61と接触しているため、光源体50から放射される光が基板61と透明体71との間から漏れることがなくなる。
発光装置70では、光源体50から放射される白色光または有色光が蛍光体12と透明体71を通過して外側に効率良く拡散放射される。なお、基板61上に配置される透明体は、断面略半球状の透明体71に限定されるものではなく、断面多角形のリング状の透明体や内部に空間を有する透明体等としても良い。また、透明体71内にリング状に配置される光源体50の数は、6個に限定されるものではなく、5個以下としても良いし、7個以上としても良い。また、発光装置70は、たとえば、屋内を照明する照明器具や遠方を照明するための投光器に適用することが可能である。また、複数の発光装置70を1つの基板上に搭載することで、より高出力の投射装置を構成するようにしても良い。
以上のように構成された発光装置70では、6個の光源体50を1つのユニットとして構成させているため、1つのデバイスで、より高い発光量を得ることができるとともに、照射範囲を拡大することが可能となる。このため、単純な構成で、高い照度の光を広範囲に渡って放射させることが可能となり、各種の照明器具へ適用することがより容易となる。また、発光装置70を照明器具に適用することにより、通常の照明器具よりもむらがなく高い照度の光を拡散照射させることが可能となる。
また、発光装置70では、透明体71の裏側に円周溝72が設けられている。このため、透明体71によって発光装置50を完全に覆うことができ、光源体50からの光が外部に漏れるのを防止することが可能となる。また、光源体50と蛍光体12との間には隙間76が形成されているため、光源体50から放射された光を一度拡散させた状態で透明体71に入射させることが可能となる。このため、発光装置70から高い照度の光を効率良く拡散照射させることが可能となる。また、発光装置70では、6個の光源体50がリング状に沿って均等な間隔となるように配置されているため、照度が平均化して見やすい照明を構成できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の各形態に限定されることなく、種々変形した形態にて実施可能である。
上述の第2および第3の実施の形態では、透明体21,31は、10個の大きな側面22を有する断面略多角形状を呈しているが、側面22の数は10個に限定されるものではなく、9個以下としても良いし、11個以上としても良い。
また、上述の第1から第3、第5および第6の実施の形態では、透明体10,21,31,71として、無色で透光性を有する充実体が採用されているが、有色で透光性を有する充実体を採用するようにしても良い。また、透明体10,21,31,71の材料として、透明度の観点からアクリル樹脂が用いられているが、たとえば、耐熱性等を考慮してポリカーボネートを用いても良いし、他の樹脂材やガラス材などを用いても良い。
また、上述の各実施の形態では、基板13,51は、回路付きの基板13,51となっているが、単なる板としたり、時には基板13,51をなくしても良い。さらに、上述の第3の実施の形態では、溝部32は細長の略矩形状の溝となっているがところどころ繋がっていない溝としても良い。また、上述の第6の実施の形態では、円周溝72としては、完全なリング状の溝となっているが、ところどころ繋がっていない溝としても良い。
また、上述の第1から第3の実施の形態では、隙間長d,f,gの大きさは、0.1mm以上5.0mm以下の範囲が好ましいとされているが、隙間長d,f,gの大きさをこれらの範囲以外の大きさとしても良い。
また、上述の第4の実施の形態では、透明体41は、光源装置42を構成する蛍光体12の外側に空間Sを介して配設さている。すなわち、蛍光体12は透明体41と光源体11との間に設置されている。しかしながら、図15に示すように、蛍光体12を透明体41の表側(光源体11とは逆側)に設置するようにしても良い。この際、透明体41が枠体44の表側に粘着剤にて貼りつけ固定されるような構成とされる。
また、上述の各実施の形態では、発光装置1,20,30,40,60,70は、屋内の照明として用いられているが、屋外の照明として用いても良い。また、照明として用いることに限定されず、たとえば、各種ディスプレイや看板などを照らす目的で用いたり、案内灯、表示灯、非常灯もしくは各種検査用照明として用いてもよく、発光装置1,20,30,40,60,70を構成要素の一部として含む各種機器・装置全般に適用可能である。