JP5479199B2 - 帯状物搬送装置 - Google Patents

帯状物搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5479199B2
JP5479199B2 JP2010100449A JP2010100449A JP5479199B2 JP 5479199 B2 JP5479199 B2 JP 5479199B2 JP 2010100449 A JP2010100449 A JP 2010100449A JP 2010100449 A JP2010100449 A JP 2010100449A JP 5479199 B2 JP5479199 B2 JP 5479199B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
support roller
strip
meandering
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010100449A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011230867A (ja
Inventor
正一 松尾
裕之 中
直矢 領木
博 大仲
聡一郎 中里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2010100449A priority Critical patent/JP5479199B2/ja
Publication of JP2011230867A publication Critical patent/JP2011230867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5479199B2 publication Critical patent/JP5479199B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Advancing Webs (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

本発明は、帯状物を搬送する帯状物搬送装置に関するものである。
帯状物を浮上させた状態で搬送する従来の帯状物搬送装置としては、図7に示すように、ハウジング10の内部にエアを吹出す上ノズル(上エア吹出しノズル)20を備え、この上ノズル20のエア吹出し口部にエア吹出しスリット12を設け、更にその出口側において、帯状物Wと相対向して帯状物Wに対する角度を自由に調整できる整流板13を設けて、エアを帯状物Wの進行方向と同一かあるいは略同一の方向にエアを吹出すことができるよう構成したものがある(例えば、特許文献1の図1〜図4および明細書の第3頁〜第7頁参照。)。
なお、エア吹出しスリット12および整流板13は、帯状物Wの略全幅にわたって延設されている。上記したようにエア吹出しスリット12より出口側の位置に整流板13を設けることで、上ノズル2との離れ際におけるエアの乱流を抑止し、その結果、連続搬送する帯状物Wが上下に振動することを防止するよう図られている。
また、図8に示すように、帯状物Wを浮上させた状態で搬送する従来の他の帯状物搬送装置として、例えば、特許文献1(詳しくは特許文献1の図5および明細書の第2頁)等に、ハウジング10の出口に帯状物Wの幅方向に対する蛇行量を検知し、蛇行状態を修正するEPCロール22を設けた構成が提案されている。ここで、前記EPCロール22は、ハウジング10の出口に回転自在に取付けられている。なお、図8における1は、ハウジング10内に設けられた下ノズルである。
特開平9−40242号公報
しかしながら、図7、図8に示す前記従来の帯状物搬送装置では、ハウジング10の内部では帯状物Wを支持するものが一切ないので、EPCロール22から離れた場所で前記帯状物Wの蛇行が発生しても修正できない、また帯状物Wが一度蛇行し始めると、帯状物Wを元の位置に戻すことが困難であり、さらに蛇行が進行した場合には、最悪、搬送停止に至るおそれがあるという課題を有している。
昨今、リチウムイオン二次電池は、携帯電話機やノート型パーソナルコンピュータ等のポータブル型電子機器の電源として多く使用されてきており、さらに近年は、モーターを動力源とする自動二輪車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車等に使用されるなど用途が広がるのに伴い、リチウム二次電池の高容量化が求められてきているが、例えば、リチウム二次電池の極板として用いる帯状物の製造搬送工程などにおいて、上記のような課題が発生していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、帯状物がその幅方向などに蛇行することを抑止できる帯状物搬送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の帯状物搬送装置は、帯状物を浮上させた状態で搬送させる帯状物搬送装置であって、前記帯状物が周方向に巻付くサポートローラーを備え、前記帯状物にかかる前記サポートローラーからの応力をS(×10−6N/m)、前記サポートローラーの最適な巻付け距離をR(mm)としたとき、R=−0.12S+2.9(但しRは±0.3mmの範囲で変動を許容可)という関係を満たし、かつ前記サポートローラーによる前記帯状物の突上げ距離L(mm)を3≦L≦6の範囲とすることを特徴とする。
この構成によれば、浮上した状態で搬送される帯状物がサポートローラーの周方向に巻付くことで、前記サポートローラーが回転されて、このサポートローラーと帯状物との間に静止摩擦力が発生し、前記帯状物の横滑りによる蛇行が抑止される。
以上のように、本発明の帯状物搬送装置によれば、帯状物の蛇行を抑止することができ、蛇行による搬送停止を防止することができ、ひいては、搬送停止による歩留まりの低下や、生産性の低下を防止できる。
本発明の実施の形態1、2に係る帯状物搬送装置の要部側面図 図1の矢印B方向から見たサポートローラーとその近傍箇所の正面図 図1の矢印C方向から見たサポートローラーとその近傍箇所の平面図 (a)〜(c)は、それぞれ帯状物とサポートローラーとの巻付け距離と帯状物の蛇行距離との相関を示した実験データ (a)〜(c)は、それぞれサポートローラーによる帯状物の突上げ距離と帯状物の蛇行距離との相関を示した実験データ サポートローラーによる突上げが過剰で、帯状物の周期的曲線が乱れたときの帯状物搬送装置(ハウジング内部)の要部側面図 従来の帯状物搬送装置の要部側面断面図 EPCロールを備えた他の従来の帯状物搬送装置の側面図
以下、本発明の実施の形態に係る帯状物搬送装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、上流側および下流側とは帯状物の搬送方向(図1における矢印B方向に沿う方向)を基準として記載し(したがって、図1においては、図1に示す紙面の左側が上流側、右側が下流側である)、また、左右方向とは帯状物の搬送方向の下流側に向った場合の左右方向を基準として記載する。
また、下記の実施の形態における帯状物の具体例としては、リチウムイオン二次電池などの電極板(正極板または負極板)であり、この電極板を形成して搬送しながら乾燥する工程で用いられる。ここで、電極板は、電極の基材となる集電板に活性物の合材層を積層して形成され、正極の集電板は、その幅が700〜800mm、厚みが5〜30μmであるアルミニウムやアルミニウム合金またはニッケルやニッケル合金製の金属箔が用いられる。また、負極の集電板は、その幅が700〜800mm、厚みが5〜25μmである銅または銅合金製の金属箔が用いられる。そして、例えば、厚みが0.2mmの合材層が前記集電板上に形成され、この帯状物の一例としての電極板が、熱風乾燥炉(帯状物搬送装置の一例)にて搬送されながら約80℃で乾燥されて非水系二次電池用電極板としての電極板が製造される。なお、この集電板の上に塗布され合材としては、プラネタリーミキサー、エクストルーダ等の分散機により分散媒中に、正極活物質、導電材、結着材もしくは導電剤とを混合分散および混練させて、均一に分散されて作成される。
(実施の形態1)
まず、本実施の形態の帯状物搬送装置Aに係るサポートローラー5およびその取付け構造について説明する。図1に示すように、ハウジング10内部に、帯状物Wに対してエアを送って搬送するフローティングノズルとしての下ノズル(下エア吹出しノズル)1および上ノズル(上エア吹出しノズル)2を、下ノズル1、上ノズル2の順に交互に配設し、その間を帯状物Wが周期的曲線を描きながら搬送されるよう構成している。この帯状物Wをサポートローラー5によって突上げる。
サポートローラー5は、下ノズル1の上流側位置に配設された下部台座3および上部台座4の2段の台座で支持する構造となっている。図2と図3とは、サポートローラー5が取り付けられた下部台座3、上部台座4および下ノズル1の正面図と平面図である。そして、図2、図3に示すように、サポートローラー5を、下部台座3を高さ方向(図2におけるD方向)に移動することで高さ方向に位置調整可能とされ、上部台座4を帯状物Wの搬送方向に対して移動することで図3におけるE方向に対して位置調整可能とされている。
なお、上部台座4と下部台座3とは、例えば、以下のような取付構造とされている。図1〜図3に示すように、下ノズル1の外枠の上流側面と下流側面とには台座固定用の矩形の基台11がそれぞれ取り付けられ、各基台11の左辺部近傍箇所と右辺部近傍箇所とには上下に延びる長孔11a(図2参照)がそれぞれ形成されている。そして、各基台11の長孔11aを挿通するようにボルト7が下ノズル1の左側方位置と右側方位置とで挿通され、ボルト7の先端部に、下部台座3の下方に延びる取付け部3aが固定されている。ボルト7を緩めることで、下部台座3の上下方向(D方向)の位置を調整可能とされている。下部台座3は、その取付部3aから上流側に向けて水平(搬送方向に沿うE方向)に延びる支持部3bに、前記E方向に延びる長孔3cが形成され、上部台座4の下部から長孔3cを通して配設されたボルト8を緩めることにより、上部台座4の搬送方向に沿うE方向に位置調整可能とされている。そして、左右の上部台座4の上端部を跨るように横方向に延びる支持軸部6が取り付けられているとともに、この支持軸部6に軸受部(軸受ベアリング)を介して、サポートローラー5が回転自在に取り付けられている。これによって、サポートローラー5は、高さ方向(D方向)と、搬送方向に沿うE方向に位置調整可能とされている。なお、サポートローラー5は、高さ方向(D方向)と、搬送方向に沿うE方向に位置調整可能であればこのような取付け支持構造に限るものではない。
図1に示すように、帯状物Wの浮上状態での搬送中において、帯状物Wがサポートローラー5にわずかに触れただけでは、サポートローラー5は回転しない。言い換えると、この状態では帯状物Wからサポートローラー5には回転できるだけのトルクがかからず、帯状物Wとサポートローラー5との間には動摩擦力が発生した状態となり、サポートローラー5の上を帯状物Wが滑る。このような条件下では、帯状物Wの蛇行が抑止できないだけでなく、帯状物Wとサポートローラー5との双方に磨耗が発生するため、帯状物Wの品質が低下するとともにサポートローラー5の寿命も短くなって悪影響を及ぼす。
一方、帯状物Wがサポートローラー5に十分に巻付いた状態では、サポートローラー5は帯状物Wの進行方向と同一方向に、かつ一体となって回転する(図1に示す状態では右回りに回転する)。言い換えると、帯状物Wからサポートローラー5には回転できるだけのトルクがかかり、帯状物Wとサポートローラー5との間には静止摩擦力が発生した状態となり、サポートローラー5の上を帯状物Wが横滑りすることを抑えることができる。その結果として、帯状物Wの走行が安定し、帯状物Wの幅方向への蛇行を抑止することが可能となる。
続いて、サポートローラー5の最適な設置位置を確認するための実験結果について説明する。まず、帯状物Wにかかる応力、およびサポートローラー5の直径(19mmと26mm)を変化させながら、下ノズル1および上ノズル2から風速3.8m/secでエアを吹付け、サポートローラー5が回転できるために必要な最小限の帯状物Wの巻付け角度を測定した。測定結果を(表1)にまとめて示す。(表1)の結果から、サポートローラー5の直径が大きくなると、回転できるための最小限の巻付け角度が小さくなることが分かる。更に前記の結果より最小限の巻付け距離を計算すると、直径が変わってもサポートローラー5の回転に必要な帯状物Wの最小限の巻付け距離は殆ど変わらないことが分かった。また応力が少なすぎると、帯状物Wを巻き付けてもサポートローラー5を回転させることはできず、応力1.7×10−6N/m以下では回転を確認できなかった。
Figure 0005479199
次に、下ノズル1および上ノズル2から風速3.8m/secでエアを吹付け、6.7×10−6N/mの応力を帯状物Wにかける状態で、サポートローラー5の位置を下部台座3と上部台座4とにて高さ方向D、帯状物Wの搬送方向に沿うE方向に調整し、サポートローラー5への帯状物Wの巻付け距離および、サポートローラー5による帯状物Wの突上げ距離に対する、帯状物Wの蛇行距離の相関を測定して採取した。帯状物Wの蛇行距離は、2m/minの速度で帯状物Wを1分間搬送し、搬送前後のハウジング10の出口側での幅方向の変位を測定した。
図4(a)は、帯状物Wとサポートローラー5との巻付け距離と帯状物Wの蛇行距離との相関を示した実験データである。ここで、丸い点(黒丸と白丸)は、搬送中に帯状物Wとサポートローラー5とがわずかに触れるだけで、サポートローラー5は回転しなかった場合、四角い点(黒四角と白四角)は、帯状物Wがサポートローラー5に十分に巻付き、サポートローラー5が回転した場合、三角の点(黒三角と白三角)は、帯状物Wがサポートローラー5に十分に巻付いたものの、突上げが過剰で上ノズル2と接触した場合の実績を示している。いずれも黒く塗り潰した点はサポートローラーの直径が19mm、白抜きの点はサポートローラーの直径が26mmにおける実績である。
これらの測定結果によると、帯状物Wがサポートローラー5に十分巻付いたときに、蛇行抑止の効果があることだけでなく、サポートローラー5の半径に関係なく、蛇行抑止の効果が最も高い巻付け距離の範囲は、四角い点の集まる1.8〜2.4mmの範囲(図4において、二点鎖線で囲んだ範囲)に集中していることが分かる。なお三角の点が示す通り、帯状物Wを上ノズル2に接触するまで突き上げると、却って蛇行抑止の効果がなくなることも分かる。
図5(a)は、サポートローラー5が帯状物Wを突上げた距離と帯状物Wの蛇行距離との相関を示した実験データである。点の形および色は図4と同じ記号を用い、説明を省略する。搬送中に帯状物Wとサポートローラー5とがわずかに触れるだけで、サポートローラー5が回転しないときの位置を「突上げ距離=0mm」とし、そこから3mmずつ突上げたときの帯状物Wの幅方向への蛇行距離の変化を測定した。
これによると、サポートローラー5による帯状物Wの突上げ距離を3〜6mmとしたときには蛇行を抑止できるが、突上げ距離を9〜12mmまで上げると、帯状物Wが上ノズル2に接触し、却って蛇行抑止の効果がなくなることが確認できる(図中の二点鎖線で囲んだ範囲を参照)。
サポートローラー5による突上げが過剰となると蛇行抑止の効果がなくなる原因は、帯状物Wと上ノズル2とが接触することで帯状物Wの周期的曲線が崩れ、下ノズル1から吹出されるエアの流れが不安定化するためである。この状態では、帯状物Wの蛇行を抑止できないだけでなく、帯状物Wと上ノズル2との双方が磨耗し、帯状物Wに傷が発生する原因ともなり、品質管理の面からも好ましくない。図6は、サポートローラー5による突上げが過剰となることで、帯状物Wの周期的曲線が乱れた状態を示したものである。
また、帯状物Wの搬送方向に対するサポートローラー5の最適な設置位置を検証するため、下ノズル1および上ノズル2からのエア吹出し風速を3.8m/secから4.3m/sec、4.7m/secに上げ、サポートローラー5の設置位置を高さ方向(図2におけるD方向)および帯状物Wの搬送方向に沿うE方向(図3参照)に調整したときの、帯状物Wの幅方向への蛇行距離を測定した。
その結果、エア吹出し風速を上げてもサポートローラー5の高さ方向の最適突上げ距離は3〜6mmで変わらないこと、および帯状物Wの進行方向にサポートローラー5をずらしてもその傾向は変わらないことが確認できる。(表2)の(a)、(b)、(c)は、エア吹出し風速をそれぞれ3.8m/sec、4.3m/sec、4.7m/secとしたときの、サポートローラー5の設置位置による帯状物Wの蛇行距離の変化を示したデータである。なお表中のX、Yは、図1のX、Yに相当し、Xはサポートローラー5から下ノズル1までの距離、Yはサポートローラー5の高さ(ハウジング10の底面部からの距離)である。
Figure 0005479199
(実施の形態2)
実施の形態2においても、帯状物W、下ノズル1、上ノズル2、サポートローラー5の位置関係は実施の形態1と同様であり、説明を省略する(図1を参照)。図4(b)、(c)は、帯状物Wにかかる応力をそれぞれ5.0×10−6N/mと、3.3×10−6N/mとに減らしたときの、帯状物Wとサポートローラー5との巻付け距離と帯状物Wの蛇行距離との相関を示した実験データである。点の形および色は図4(a)と同じ記号を用い、説明を省略する。
これによると、図4(b)、(c)に示すように、実施の形態1と同様に、帯状物Wがサポートローラー5に十分巻付くと蛇行抑止に効果があるが、巻付けが過剰になり帯状物Wが上ノズル2に接触すると、却って蛇行抑止の効果がなくなることが分かる。またサポートローラー5の半径に関係なく、蛇行抑止の効果が最も高い巻付け距離の範囲は、応力5.0×10−6N/mでは2.0〜2.6mm、応力3.3×10−6N/mでは2.2〜2.8mmに収まることが分かる(図中の二点鎖線で囲んだ範囲を参照)。
図4(a)、(b)、(c)の結果をまとめると、帯状物Wにかかる応力をS(×10−6N/m)、蛇行抑止の効果が最も高いサポートローラー5への巻付け距離の範囲の中心をR(mm)としたとき、R=−0.12S+2.9という式が成立する。但し、Rは±0.3mmの範囲なら変動を許容できるということになる。(表3)は、帯状物Wにかかる応力Sと、蛇行抑止の効果が最も高いサポートローラー5への巻付け距離との範囲をまとめたものである。
Figure 0005479199
図5(b)、(c)は、帯状物Wにかかる応力をそれぞれ5.0×10−6N/m、3.3×10−6N/mに減らしたときの、帯状物Wがサポートローラー5を突上げた距離と帯状物Wの蛇行距離との相関を示した実験データである。点の形および色は図4(a)、図5(a)と同じ記号を用い、説明を省略する。
これによると、実施の形態1と同様に、サポートローラー5による帯状物Wの突上げ距離を3〜6mmとしたときには蛇行を抑止できるが、突上げ距離を9〜12mmまで上げると、帯状物Wが上ノズル2に接触し、却って蛇行抑止の効果がなくなることが改めて確認できる(図中の二点鎖線で囲んだ範囲を参照)。
図5(a)、(b)、(c)の結果をまとめると、サポートローラー5による帯状物の突上げ距離をL(mm)とすると、蛇行抑止の効果が最も高い範囲は3≦L≦6に収まる。
この帯状物搬送装置Aおよび帯状物搬送方法によれば、浮上した状態で搬送される帯状物Wがサポートローラー5の周方向に巻付くことで、サポートローラー5が回転されて、サポートローラー5と帯状物Wとの間に静止摩擦力が発生し、帯状物Wの横滑りによる蛇行が抑止される。したがって、帯状物Wの蛇行を抑止することができて、蛇行による搬送停止を防止することができ、ひいては、搬送停止による歩留まりの低下や、生産性の低下を防止できる。したがって、この帯状物搬送装置Aおよび帯状物搬送方法を、リチウムイオン二次電池などの電極板を形成して搬送しながら乾燥する工程で用いると、電極板の歩留まりの低下や信頼性の向上化を図ることができて、ひいては、リチウムイオン二次電池などの電池の高性能化に寄与する。
なお、上記実施の形態では、サポートローラー5を支持する台座である下部台座3や上部台座4を下ノズル1に取り付けた場合を述べたが、これに限るものではなく、サポートローラー5を、下ノズル1が固定されているハウジング10の底面部から立設する状態で取り付けてもよい。
本発明の帯状物搬送装置は、帯状物の搬送時において蛇行を抑止する効果を有し、帯状物を安定かつ高い歩留まりで搬送して製造することを可能にした。その結果、帯状物として、銅以外の金属や、フィルム、磁気テープなどの極めて薄い帯状物の搬送の用途にも良好に適用できる。
1 下ノズル
2 上ノズル
3 下部台座
4 上部台座
5 サポートローラー
10 ハウジング

Claims (3)

  1. 帯状物を浮上させた状態で搬送させる帯状物搬送装置であって、前記帯状物が周方向に巻付くサポートローラーを備え、前記帯状物にかかる前記サポートローラーからの応力をS(×10−6N/m)、前記サポートローラーの最適な巻付け距離をR(mm)としたとき、R=−0.12S+2.9(但しRは±0.3mmの範囲で変動を許容可)という関係を満たし、かつ前記サポートローラーによる前記帯状物の突上げ距離L(mm)を3≦L≦6の範囲とすることを特徴とする帯状物搬送装置。
  2. 前記サポートローラーを、高さ方向および帯状物の搬送方向に対して位置調整可能に配設したことを特徴とする請求項1に記載の帯状物搬送装置。
  3. エアを帯状物よりも上方から吹出す上ノズルと、エアを帯状物よりも下方から吹出す下ノズルとが帯状物の搬送方向に対して交互に配設され、前記サポートローラーが、下ノズルに取り付けられた台座に支持され、または下ノズルが固定されているハウジングの底面部から立設されていることを特徴とする請求項2に記載の帯状物搬送装置。
JP2010100449A 2010-04-26 2010-04-26 帯状物搬送装置 Active JP5479199B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010100449A JP5479199B2 (ja) 2010-04-26 2010-04-26 帯状物搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010100449A JP5479199B2 (ja) 2010-04-26 2010-04-26 帯状物搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011230867A JP2011230867A (ja) 2011-11-17
JP5479199B2 true JP5479199B2 (ja) 2014-04-23

Family

ID=45320601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010100449A Active JP5479199B2 (ja) 2010-04-26 2010-04-26 帯状物搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5479199B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6040829B2 (ja) * 2013-03-27 2016-12-07 日本ゼオン株式会社 二次電池用セパレータの製造方法、二次電池用セパレータおよび電池
CN114762532B (zh) * 2022-05-06 2024-05-17 南通金源新材料有限公司 一种中线胶快速固化装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0940242A (ja) * 1995-07-25 1997-02-10 Hirano Tecseed Co Ltd 帯状物の搬送装置及び該搬送装置における帯状物蛇行防止方法
JP2006264970A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Fuji Photo Film Co Ltd ウェブ処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011230867A (ja) 2011-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5529673B2 (ja) 両面塗工装置
JP5048090B2 (ja) 両面塗工装置
KR102026126B1 (ko) 노칭 롤러를 포함하고 있는 전극 제조 장치
JP2010067507A (ja) 電極製造方法および電極製造装置
KR101605561B1 (ko) 유도가열 장치
JP5479199B2 (ja) 帯状物搬送装置
US9871266B2 (en) Device for winding electrode plate
JP6081517B2 (ja) セパレータ捲回体及びセパレータ捲回体の製造方法
JP2014065000A (ja) 両面塗工装置、両面塗工方法および塗膜形成システム
JP2014096302A (ja) 電極ペースト塗工装置及び電極ペースト塗工方法
JP2011238474A (ja) 電極シート製造装置
JP2015047562A (ja) 塗工装置
JP2014101221A (ja) 帯状体の搬送装置
KR101759376B1 (ko) 패턴 전극 형성 시스템 및 패턴 전극 형성 방법
JP3684941B2 (ja) 塗布膜形成装置及び塗布膜形成方法
US11839898B2 (en) Double-sided coating device
JP2018107090A (ja) 電極製造装置
JP2003311680A (ja) リチウムイオン電池用電極の集電タブ加工装置
JP2010105760A (ja) スチールコード入り帯状部材の搬送方法及びその装置
JP2013040748A (ja) 乾燥装置、及び導電性ペーストの乾燥方法
CN216857224U (zh) 极片保护层涂布装置
JP6003559B2 (ja) 電極の製造方法
KR20230060469A (ko) 이차 전지용 전극 제조 장치
JP2018114480A (ja) グラビア塗工装置
JP2003068286A (ja) 電池用電極製造用プレス装置及び電池用電極の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5479199

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150