JP5478946B2 - 電気機関車の冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気機関車の例えば電力変換装置や電動機などの発熱源における発熱を放散して発熱源の温度を低減すべく冷却する電気機関車用冷却装置に関する。
電気機関車においては、電動機は勿論のこと、電動機を駆動する電力を発生する電力変換装置などの発熱源における電気的損失や機械的損失により大量の熱が発生し、この熱により電動機自身や電力変換装置を構成する半導体素子などが劣化したり、損傷する。
このような電動機や半導体素子などの発熱源の劣化や損傷を抑制するために、発熱源の温度を低減すべく発熱源における発熱を放散して冷却することが必要である。このような発熱源における発熱を放散し冷却して、その温度を低減するために、例えば特許文献1、2に記載されているように、送風機やラジエータなどが用いられている。
特開2004‐96832号公報 特開2006‐62694号公報
上述したように、送風機やラジエータなどを用いて、発熱源における発熱を放散して冷却し、その温度を低減する従来の方法は、大量の送風が必要となり、このような大量の送風が可能な送風機は、大型となり、消費電力も大きく、高価であり、騒音も大きいという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、小さな送風で発熱源を冷却したり、または送風を行うことなく、発熱源を冷却して、騒音や消費電力の低減および小型化を図った電気機関車冷却装置を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項記載の電気機関車の冷却装置は、電力生成装置で生成された電力によって電動機を駆動することで走行する電気機関車の冷却装置であって、前記電力生成装置および前記電動機に近接して設けられた部分を含み、前記電力生成装置および前記電動機で発生した熱を放熱するための冷媒タンクに貯蔵された冷媒を流す冷媒管と、前記冷媒タンクに貯蔵された冷媒を前記冷媒管で循環させる冷媒循環装置とを備え、前記冷媒タンクは、所定の容量を有し、さらに前記電気機関車に連結された駆動軸を有する第2の機関車に搭載されていることを要旨とする。
請求項記載の電気機関車冷却装置は、前記冷媒管は、更に、前記電気機関車の外壁に配設された部分を含むことを要旨とする。
請求項記載の電気機関車冷却装置は、前記冷媒管を流れる冷媒を冷却するためのラジエータと、このラジエータに冷却風を当てるための送風機と、を更に備えたことを要旨とする。
本発明の第1の実施の形態に係わる電気機関車用冷却装置の構成を概念的に示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係わる電気機関車用冷却装置の構成を概念的に示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係わる電気機関車用冷却装置の構成を一部具体的に示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係わる電気機関車用冷却装置の構成を一部具体的に示すブロック図である。 図4に示した第4の実施の形態の電気機関車用冷却装置において一部の部材の図示の省略および一部の名称の変更を行ったブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係わる電気機関車用冷却装置の構成を示すブロック図である。 図4、5、6に示したように機関車の外壁に露出して配置した長大冷媒管を示す斜視図である。 図7に示した長大冷媒管、保護プレート、機関車を上方から示す平面図である。 図7、8に示した長大冷媒管の上の保護プレートと機関車の外壁との間に屋根プレートを取り付けた構造を示す斜視図である。 本発明の第6の実施の形態に係わる電気機関車用冷却装置の構成を一部具体的に示すブロック図である。 図10に示した第6の実施の形態の電気機関車用冷却装置において一部の部材の図示の省略および一部の名称の変更を行ったブロック図である。 本発明の第7の実施の形態に係わる電気機関車用冷却装置の構成を概念的に示すブロック図である。 本発明の第8の実施の形態に係わる電気機関車用冷却装置の構成を概念的に示すブロック図である。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる電気機関車冷却装置(以下、電気機関車用冷却装置という)の構成を概念的に示すブロック図である。同図に示す電気機関車用冷却装置100は、電気機関車を駆動する電動機や架線から得た電力を電動機に供給するのに適した電力に変換する電力変換装置を構成している半導体素子などからなり、これらにおける機械的損失や電気的損失により熱を発生する機関車発熱源6を有し、この機関車発熱源6を冷却すべく水などからなる冷媒を流すための冷媒管7の一部が機関車発熱源6を通って、または機関車発熱源6に近接して設けられている。なお、電力変換装置は、本発明の電力生成装置を構成しているものである。
前記冷媒管7は、冷媒タンクである大容量冷媒タンク1から冷媒循環装置2、機関車発熱源6を通ってラジエータ3に連結され、更にラジエータ3を通って大容量冷媒タンク1に戻るように連結され、これにより大容量冷媒タンク1から冷媒循環装置2、機関車発熱源6、ラジエータ3を通って大容量冷媒タンク1に戻る循環経路を構成し、冷媒管7内の冷媒は、この循環経路を通ってポンプなどからなる冷媒循環装置2により循環するようになっている。
大容量冷媒タンク1は、冷媒管7を流れる冷媒を大量に貯蔵するタンクであり、この大容量冷媒タンク1に貯蔵できる冷媒の容量は、通常の冷媒タンクの容量(例えば、200〜300リットル)の例えば数倍以上の1000〜1万リットル程度である。また、冷媒管7の直径は、例えば2cmから6cm程度であり、その長さは、例えば20メートル程度である。更に、冷媒管7を流れる水などの冷媒の流速は、例えば2メートル/秒前後以下であり、循環量としては、例えば200リットル/分程度である。
冷媒管7は、その一部が機関車発熱源6内部を通ってまたは接触して、あるいは近接して設けられているが、このように一部が機関車発熱源6に近接等して設けられる構成は、この一部において冷媒管7を流れる冷媒と機関車発熱源6との間で熱交換が行われるように構成しているものであり、これにより機関車発熱源6の熱を冷媒で奪い冷却するようになっている。
ラジエータ3は、冷媒管7から冷媒を受け入れ、この受け入れた冷媒の熱を放散して冷却し、この冷却された冷媒を冷媒管7に戻すように冷媒管7に連結されて構成されているが、このラジエータ3における冷媒の熱の放散および冷却を効率的かつ強制的に行うように送風機4がラジエータ3に隣接して設けられ、この送風機4からラジエータ3に対して風を当てるように送り出している。
以上のように構成される本実施の形態の電気機関車用冷却装置100において、大容量冷媒タンク1に貯蔵された冷媒が冷媒循環装置2により冷媒管7に送り出され、この冷媒が冷媒管7の中を機関車発熱源6、ラジエータ3を通って大容量冷媒タンク1に戻るように冷媒循環装置2により循環すると、機関車発熱源6を通る冷媒管7の一部において冷媒と機関車発熱源6との間で熱交換が行われ、機関車発熱源6の熱は冷媒に伝導されて奪われ、機関車発熱源6は冷却され、冷媒の温度は上昇する。
この温度の上昇した冷媒は、機関車発熱源6から冷媒管7を通ってラジエータ3のところに至り、このラジエータ3の構造と送風機4の送風により冷却される。ラジエータ3において冷却された冷媒は、ラジエータ3から冷媒管7を通って大容量冷媒タンク1に流入する。
大容量冷媒タンク1は、上述したように、通常の冷媒タンクの容量の例えば数倍以上の容量を持っているものであるため、ラジエータ3で冷却されるも機関車発熱源6で温度が上昇した冷媒が大容量冷媒タンク1に流入しても、大容量冷媒タンク1内の冷媒の温度は短時間ではわずかに上昇するのみであるが、この冷媒の循環が長時間継続すると、大容量冷媒タンク1内の冷媒の温度は徐々に上昇することになる。
このように温度が徐々に上昇した冷媒を循環させて、機関車発熱源6を同様の過程で冷却すると、機関車発熱源6を冷却させる能力は徐々に低下し、機関車発熱源6の温度は徐々に上昇するが、大容量冷媒タンク1の容量を大きくすることにより、大容量冷媒タンク1内の冷媒の温度が所定の許容温度以上になるまでの時間を延ばすことができ、大容量冷媒タンク1内の冷媒の温度が所定の許容温度以上になるまでは、機関車発熱源6の温度上昇は、機関車発熱源6が正常に動作し得る所定の温度以下に抑えることができ、機関車発熱源6は正常に動作することになる。
従って、電気機関車の運行時間を基準として、この運行時間以内においては大容量冷媒タンク1内の冷媒の温度が所定の許容温度以上にならない程度にラジエータ3および送風機4の冷却能力を決定することにより、例えば従来の小容量の冷媒タンクしか持たない電気機関車用冷却装置のラジエータおよび送風機に比較して、ラジエータ3および送風機4の容量や能力を小さなものにすることができ、送風機4を小型軽量化できるとともに、その騒音も小さくでき、電力消費量も低減することができる。更に、機関車の機器配置設計およびデザイン上の自由度も向上することができる。
図2は、本発明の第2の実施の形態に係わる電気機関車用冷却装置の構成を概念的に示すブロック図である。同図に示す電気機関車用冷却装置200は、図1に示した第1の実施の形態の電気機関車用冷却装置100においてラジエータ3および送風機4を削除するとともに、第1の実施の形態の大容量冷媒タンク1の容量を更に十分大きくした大容量冷媒タンク11に変更した点が異なるものであり、その他の構成および作用は同じである。
すなわち、第2の実施の形態の電気機関車用冷却装置200は、大容量冷媒タンク11に貯蔵された水などの冷媒が冷媒管7を通って大容量冷媒タンク11から冷媒循環装置2、機関車発熱源6に至り、機関車発熱源6から更に冷媒管7を通って大容量冷媒タンク11に戻るように冷媒循環装置2により循環し、この循環過程で機関車発熱源6を通る冷媒管7の一部において冷媒管7を流れる冷媒と機関車発熱源6との間で熱交換を行って、機関車発熱源6の熱を冷媒で奪って冷却するものであるが、この冷却過程において大容量冷媒タンク11に貯蔵し得る冷媒の容量を図1のものよりも更に十分大きくすることにより、ラジエータ3および送風機4を不要としたものである。
更に詳しくは、本第2の実施の形態における大容量冷媒タンク11の冷媒の容量を例えば図1の第1の実施の形態の容量の例えば十倍程度の10万〜1億リットル程度に大きく増大することにより、ラジエータ3および送風機4がなくても、機関車発熱源6で温度が上昇した冷媒が大容量冷媒タンク11に流入しても、大容量冷媒タンク11内の冷媒の温度は、第1の実施の形態の場合に比較して更に少なく上昇するのみであるので、この更に少なく上昇するのみである大容量冷媒タンク11内の冷媒の温度が所定の許容温度以上になるまでは、機関車発熱源6の温度上昇は、機関車発熱源6が正常に動作し得る所定の温度以下に抑えることができ、機関車発熱源6は正常に動作することになる。
従って、電気機関車の運行時間においては大容量冷媒タンク11内の冷媒の温度が所定の許容温度以上にならないように大容量冷媒タンク11の冷媒の容量を更に十分大きく決定することにより、ラジエータ3および送風機4がなくても、機関車発熱源6の冷媒は温度が所定の値以下に抑えられ、正常に動作することができるのである。この結果、第2の実施の形態の電気機関車用冷却装置200は、ラジエータ3および送風機4が不要となり、その騒音もなくなり、電力消費量も低減でき、機関車の機器配置設計上の自由度も向上することができる。
図3は、本発明の第3の実施の形態に係わる電気機関車用冷却装置の構成を一部具体的に示すブロック図である。同図に示す電気機関車用冷却装置300は、図2に示した第2の実施の形態の電気機関車用冷却装置200において機関車発熱源6および冷媒循環装置2をそれぞれ電力変換装置61および循環ポンプ21として具体的な構成で示して第1の機関車91に搭載するとともに、大容量冷媒タンク11を大容量水タンク13として具体的な構成で示して第1の機関車91と別の第2の機関車92に搭載することに加えて、電力変換装置61に対して架線93からパンタグラフ94を介して電力を供給し、各機関車91、92の複数の主電動機95に電力変換装置61からの電力を供給するように図示している点が異なるものである。従って、本第3の実施の形態の電気機関車用冷却装置300の基本的な作用、効果は、大容量冷媒タンク11の具体的構成の大容量水タンク13を別の第2の機関車92に搭載したことによる作用、効果を除いて、第2の実施の形態の電気機関車用冷却装置200と同じである。
すなわち、図3に示す電気機関車用冷却装置300において、大容量水タンク13を別の第2の機関車92に搭載することにより、この第2の機関車92は、大容量水タンク13の重量により十分な軸重を得ることができるが、この十分な軸重のある第2の機関車92に主電動機95を搭載し、この主電動機95に電力変換装置61からの電力を供給して駆動することにより、十分な牽引力を発生することができるようになる。
図4は、本発明の第4の実施の形態に係わる電気機関車用冷却装置の構成を一部具体的に示すブロック図である。同図に示す電気機関車用冷却装置400は、図3に示した第3の実施の形態の電気機関車用冷却装置300において電力変換装置61と大容量水タンク13を連結している冷媒管7を非常に長く、すなわち長大にして、長大冷媒管71として第1の機関車91の外壁に露出して配置するように構成し、第1の機関車91に搭載している点が異なるものであり、その他の構成、作用は、同じである。
すなわち、第3の実施の形態の電気機関車用冷却装置400においては、機関車発熱源である電力変換装置61を通る冷媒管7の一部において冷媒管7を流れる冷媒と電力変換装置61との間で熱交換を行って、温度の上昇した冷媒を長大冷媒管71を通すことにより自然冷却するということに特徴があるものである。このように電力変換装置61との熱交換によって温度の上昇した冷媒を長大冷媒管71により自然冷却することにより、大容量水タンク13の容量を第3の実施の形態のものよりも小さくすることができる。この長大冷媒管71における冷媒の自然冷却は、機関車が走行すると、この走行風により一層効率的なものとなる。
なお、長大冷媒管71における冷媒管7の長さは、冷媒管7の直径を例えば2インチとし、機関車の外壁の大きさを例えば2メートル×10メートル程度とすると、15回程度往復して、300メートル程度である。
図5に示す電気機関車用冷却装置は、図4に示した第4の実施の形態の電気機関車用冷却装置400における電力変換装置61、循環ポンプ21をそれぞれ図1に示したものと同じ機能を有する機関車発熱源6、冷媒循環装置2で置き換え、また図4の大容量水タンク13の水を冷媒として明記した大容量冷媒タンク130にするとともに、架線93、パンタグラフ94の図示を省略したものであり、その構成、作用、効果は、全く同じである。従って、その説明は省略する。
図6は、本発明の第5の実施の形態に係わる電気機関車用冷却装置の構成を示すブロック図である。同図に示す電気機関車用冷却装置500は、図5に示した電気機関車用冷却装置における大容量冷媒タンク130を小さくした大容量冷媒タンク1として機関車発熱源6、冷媒循環装置2とともに同じ機関車91内に搭載したものであり、その他の構成、作用、効果は、同じである。
図6に示す第5の実施の形態のように、大容量冷媒タンク1の容量を図5のものよりも小さくすることにより、機関車発熱源6を冷却する冷媒の温度が上昇する速度は、図5の構成の場合に比較して早くなるが、冷媒の温度が所定の許容温度以上になるまでは、機関車発熱源6の温度上昇は、機関車発熱源6が正常に動作し得る所定の温度以下に抑えることができ、機関車発熱源6は正常に動作することになる。そして、冷媒の温度が所定の許容温度以上になるまでの時間以内で電気機関車を運行することができるのである。
図7は、図4、5、6に示したように機関車91の外壁に露出して配置した長大冷媒管71を示す斜視図であるが、この図においては長大冷媒管71の外側に保護プレート81を設けて、長大冷媒管71を保護するとともに、この保護プレート81と機関車91の外壁との間に風道を構成し、この風道内に長大冷媒管71を配置し、機関車91の走行風をより多く長大冷媒管71に当てて、冷却効果を高めたものである。
図8は、図7に示した長大冷媒管71、保護プレート81、機関車91を上方から示す平面図である。同図から分かるように、保護プレート81は、両端が外側に折曲し、機関車91の走行風の流入、流出を促進している。
図9は、図7、8に示した長大冷媒管71の上の保護プレート81と機関車91の外壁との間に屋根プレート82を取り付け、上方から長大冷媒管71を保護しているものである。
図10は、本発明の第6の実施の形態に係わる電気機関車用冷却装置の構成を一部具体的に示すブロック図である。
同図に示す第6の実施の形態の電気機関車用冷却装置600は、図4に示した第4の実施の形態の電気機関車用冷却装置400において大容量水タンク13を若干小型にして第2の機関車92から電力変換装置61、循環ポンプ21と同じ第1の機関車91に移動するとともに、長大冷媒管71を若干小型にしてブロック710として図示したことに加えて、図1に示したラジエータ3を電力変換装置61と長大冷媒管710の間の冷媒管7に対して設け、このラジエータ3に対して図1に示した送風機4を設けたことが異なるものであり、各構成要素の構成、作用、機能は、大容量水タンク13および長大冷媒管710の容量や大きさが若干小さくなったことを除いて、図4および1に示したものと同じである。
このように構成される第6の実施の形態の電気機関車用冷却装置600の作用は、各実施の形態で既に説明した各構成要素の作用を単に組み合わせたものとなるが、簡単に説明すると、大容量水タンク13に貯蔵された冷媒である水は、循環ポンプ21により冷媒管7に送り出され、機関車発熱源である電力変換装置61に至り、ここで電力変換装置61の熱を奪い、電力変換装置61を冷却して、水の温度は上昇する。この温度の上昇した水はラジエータ3に至り、ラジエータ3の構造と送風機4からの風により冷却されてから、長大冷媒管71に至り、長大冷媒管710において更に自然冷却される。
このようにラジエータ3と長大冷媒管710で冷却された水は、長大冷媒管710から冷媒管7を通って大容量水タンク13に戻るという循環動作を繰り返し、この循環動作で大容量水タンク13に流入する水により、大容量水タンク13内の水の温度は徐々に上昇することになる。
このように温度が徐々に上昇した水を循環させて、電力変換装置61を同様の過程で冷却すると、電力変換装置61を冷却する能力は徐々に低下し、電力変換装置61の温度は徐々に上昇するが、大容量水タンク13内の水の温度が所定の許容温度以上になるまでは、電力変換装置61の温度上昇は、電力変換装置61が正常に動作し得る所定の温度以下に抑えることができ、電力変換装置61は正常に動作することになる。
従って、電気機関車の運行時間を基準として、この運行時間以内においては大容量水タンク13内の水の温度が所定の許容温度以上にならない程度にラジエータ3および送風機4の冷却能力を決定することにより、例えば長大冷媒管710の備えがなく、比較的小型の大容量水タンクしか持たない従来の電気機関車用冷却装置のラジエータおよび送風機に比較して、本実施の形態のラジエータ3および送風機4の容量や能力を小さなものにすることができ、送風機4を小型軽量化できるとともに、その騒音も小さくでき、電力消費量も低減することができる。更に、機関車の機器配置設計上の自由度も向上することができる。
図11に示す電気機関車用冷却装置は、図10に示した第6の実施の形態の電気機関車用冷却装置600において水をその上位概念の冷媒と表現し、大容量水タンク13、循環ポンプ21、電力変換装置61をそれぞれ図1に示したものと同じ機能を有する大容量冷媒タンク1、冷媒循環装置2、機関車発熱源6で置き換えるとともに、架線93、パンタグラフ94、主電動機95の図示を省略したものであり、その構成、作用、効果は、同じである。従って、その説明は省略する。
図12は、本発明の第7の実施の形態に係わる電気機関車用冷却装置の構成を概念的に示すブロック図である。同図に示す第7の実施の形態の電気機関車用冷却装置700は、図11に示した電気機関車用冷却装置においてラジエータ3および送風機4を削除するとともに、必要により本実施の形態の大容量冷媒タンク1および/または長大冷媒管710を大きな容量のものに変更した点が異なるものであり、その他の構成および作用は同じである。
この第7の実施の形態の電気機関車用冷却装置700では、大容量冷媒タンク1に貯蔵された冷媒が冷媒管7を通って大容量冷媒タンク1から冷媒循環装置2、機関車発熱源6、長大冷媒管710に至り、更に冷媒管7を通って大容量冷媒タンク11に戻るように冷媒循環装置2により循環し、この循環過程で冷媒は機関車発熱源6の熱を奪って、機関車発熱源6を冷却してから、長大冷媒管710に至り、長大冷媒管710において自然冷却され、大容量冷媒タンク1に戻る。この冷却循環過程において大容量冷媒タンク1に貯蔵し得る冷媒の容量および長大冷媒管710における冷媒管7の長さを図11のものよりも大きくすることにより、ラジエータ3および送風機4を不要としたものであるが、電気機関車の運行時間が短い場合や大容量冷媒タンク1の容量および長大冷媒管710における冷媒管7の長さが既に十分大きい場合には、大容量冷媒タンク1の容量および長大冷媒管710における冷媒管7の長さを必要以上に大きくしなくても、ラジエータ3および送風機4を不要とすることができることは勿論のことである。
従って、電気機関車の運行時間においては大容量冷媒タンク1内の冷媒の温度が所定の許容温度以上にならないように大容量冷媒タンク1の冷媒の容量および長大冷媒管710における冷媒管7の長さを決定することにより、ラジエータ3および送風機4がなくても、運行時間の間は、機関車発熱源6は温度が所定の値以下に抑えられ、正常に動作することができるのである。この結果、ラジエータ3および送風機4が不要となり、その騒音もなくなり、電力消費量も低減でき、機関車の機器配置設計上の自由度も向上することができる。
図13は、本発明の第8の実施の形態に係わる電気機関車用冷却装置の構成を概念的に示すブロック図である。同図に示す電気機関車用冷却装置800は、第1の冷媒が循環する第1の冷媒管7からなる第1の循環経路と第2の冷媒が循環する第2の冷媒管10からなる第2の循環経路とを有し、第1の循環経路には第1の冷媒タンク1、第1の冷媒循環装置2、熱交換器19および長大冷媒管710が設けられ、第2の循環経路には機関車発熱源6、第2の冷媒循環装置31、第2の冷媒タンク33および熱交換器19が設けられている。
第1の冷媒タンク1、第1の冷媒管7および第1の冷媒循環装置2は、それぞれ前述した実施の形態で使用されている大容量冷媒タンク1、冷媒管7および冷媒循環装置2と同じものであり、同じ符号が付されている。機関車発熱源6および長大冷媒管710も前述した実施の形態で使用されているものと同じものである。第2の冷媒循環装置31は、第2の冷媒を第2の冷媒管10からなる第2の循環経路において循環させるものであり、第2の冷媒タンク33は、第2の冷媒管10からなる第2の循環経路に流れる第2の冷媒を貯蔵するものである。
熱交換器19は、第1および第2の冷媒管を流れる第1および第2の冷媒の間で熱交換を行い得るように第1および第2の冷媒管7、10からなる第1および第2の循環経路の両方が通るように構成されている。
以上のように構成される図13の電気機関車用冷却装置800において、第2の冷媒タンク33に貯蔵された第2の冷媒が第2の冷媒循環装置31により第2の冷媒管10からなる第2の循環経路を循環して、機関車発熱源6に流入した第2の冷媒は、機関車発熱源6において機関車発熱源6から熱を奪って、機関車発熱源6を冷却すると、熱交換器19に入り、熱交換器19において第1の冷媒管7からなる第1の循環経路の第1の冷媒との熱交換で機関車発熱源6から奪った熱を第1の冷媒に伝達して冷却され、第2の冷媒タンク33に流入する。
一方、第1の冷媒タンク1に貯蔵された第1の冷媒は、第1の冷媒循環装置2により第1の冷媒管7からなる第1の循環経路を循環して、熱交換器19に流入し、この熱交換器19において第2の循環経路の第2の冷媒と熱交換を行い、温度が上昇し、熱交換器19から長大冷媒管710に流入し、自然冷却されてから、第1の冷媒タンク1に戻るという循環動作を繰り返す。
このような循環動作において第1および第2の冷媒は、徐々に温度が上昇するが、上述したと同様に、電気機関車の運行時間においては長大冷媒管710の冷却効果および第1の冷媒タンク1の熱容量の大きさにより第1および第2の冷媒の温度が所定の温度以上にならないようにすることができ、ラジエータおよび送風機4がなくても、機関車発熱源6は正常に動作することができるのである。この結果、第8の実施の形態の電気機関車用冷却装置800においても、ラジエータおよび送風機が不要となり、その騒音もなくなり、電力消費量も低減でき、機関車の機器配置設計上の自由度も向上することができる。
また更に、本第8の実施の形態の電気機関車用冷却装置800におけるように、精密装置である機関車発熱源6を冷却する第2の循環経路の第2の冷媒を第1の循環経路の第1の冷媒から分離して、機関車発熱源6を冷却し、管理の厳しい第2の冷媒の流れる第2の循環経路を小さく構成し、管理のゆるい第1の冷媒の流れる第1の循環経路を大きくすることにより、メンテナンスおよび冷媒コストを低減することができる。
1、11 大容量冷媒タンク
2 冷媒循環装置
3 ラジエータ
4 送風機
6 機関車発熱源
7 冷媒管
10 第2の冷媒管
13 大容量水タンク
19 熱交換器
21 循環ポンプ
31 第2の冷媒循環装置
33 第2の冷媒タンク
61 電力変換装置
71、710 長大冷媒管
81 保護プレート
82 屋根プレート
91、92 機関車
95 主電動機
130 大容量冷媒タンク
100、200、300、400、500、600、700、800 電気機関車用冷却装置

Claims (3)

  1. 電力生成装置で生成された電力によって電動機を駆動することで走行する電気機関車の冷却装置であって、
    前記電力生成装置および前記電動機に近接して設けられた部分を含み、前記電力生成装置および前記電動機で発生した熱を放熱するための冷媒タンクに貯蔵された冷媒を流す冷媒管と、
    前記冷媒タンクに貯蔵された冷媒を前記冷媒管で循環させる冷媒循環装置とを備え、
    前記冷媒タンクは、所定の容量を有し、さらに前記電気機関車に連結された駆動軸を有する第2の機関車に搭載されていることを特徴とする電気機関車冷却装置。
  2. 前記冷媒管は、更に、前記電気機関車の外壁に配設された部分を含むことを特徴とする請求項1に記載の電気機関車冷却装置。
  3. 前記冷媒管を流れる冷媒を冷却するためのラジエータと、このラジエータに冷却風を当てるための送風機と、を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の電気機関車冷却装置。
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