JP5478894B2 - キナゾリン誘導体、その調製法および使用法 - Google Patents

キナゾリン誘導体、その調製法および使用法 Download PDF

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Description

発明の分野
本発明は、チロシンキナーゼの不可逆性インヒビターとして使用可能な化合物、特に、キナゾリン誘導体に関する。本発明はまた、化合物の調製方法およびキナゾリン誘導体を含む薬学的組成物に関する。
発明の背景
癌は、細胞内シグナル伝達系またはシグナル伝達機構の疾患と見なされている。細胞は、多数の細胞外の指令を受け、増殖するかどうかを決定する。シグナル伝達系の目的は、これらのまたは他のシグナルを細胞表面から受け取り、これらを細胞に伝達することである。次いで、これらのシグナルを、細胞核、細胞骨格、ならびに輸送およびタンパク質合成のための構造に誘導する。
癌の最も一般的な病理発生は、一連の欠損である。ここでいう欠損は、いくつかのタンパク質(変異した場合)の欠損または細胞内タンパク質量の調節の欠損であり得、これにより、タンパク質が過剰または不十分に産生される。一般に、構成性状態を、細胞における有意な外傷によって誘導することができ、それにより、細胞核によって増殖シグナルを受けるが、このシグナルは事実上存在しない。上記手順を、多種の機構によって媒介することができる。時折、いくつかの細胞は、不必要な状況で受容体の真の成長因子を産生し始める(いわゆる自己分泌ループ機構)。
細胞表面上に多数の受容体が存在する。成長因子とこれらの受容体との間の相互作用は、正常な細胞成長の調節に不可欠である。しかし、いくつかの場合、異常な受容体の過剰発現または変異によって制御不可能に増殖し、これが腫瘍成長を誘導し、最終的には癌を誘導し得る。
表皮細胞成長因子受容体(EGFR)は、細胞の成長および増殖過程における1つの有意な駆動因子として確認されている。非小細胞肺癌などの一般的な癌では、表皮細胞成長因子受容体は、正常レベルをはるかに超えて発現する。表皮細胞成長因子受容体ファミリーは、EGFR(Erb−Bl)、Erb−B2(HER−2/neu)、Erb−B3、およびErb−B4から構成される。表皮細胞成長因子受容体は、ほとんどの癌、特に結腸癌および乳癌の過程に関与している。この受容体の過剰発現および変異は、乳癌の予後不良の主な危険因子であることが証明されている。さらに、上記の受容体ファミリーの4つのメンバーは、それぞれ、別のメンバーとヘテロ二量体に凝集し、シグナル伝達複合体を形成することができることが立証されている。悪性腫瘍におけるこのファミリーの1つを超えるメンバーの過剰発現により、相乗的にシグナル伝達が起こる。
EGFRは、タンパク質チロシンキナーゼ(PTK)ファミリーに属する。タンパク質チロシンキナーゼは、ATPからタンパク質基質中に存在するチロシン残基へのリン酸基の輸送を触媒する酵素である。タンパク質チロシンキナーゼは、正常な細胞成長で重要な役割を果たす。EGFRの過剰発現により、リガンドを使用せずに受容体を活性化することができ、いくつかのタンパク質がリン酸化され、細胞分裂のシグナルが産生される。結果として、EGFRは、自己チロシンキナーゼ作用によって弱いシグナルを過剰に拡大し、細胞を過剰増幅させ得る。
癌発症機構における異常な受容体キナーゼの重要性のために、多くの研究者は、最近、潜在的抗癌薬として特定のPTKインヒビターの調査に従事している。欧州特許出願第520722A1号は、PTKに対する阻害活性を有する一定の4−フェニルアミノ−フタラジノン誘導体を開示している。欧州特許出願第566226A1号は、PTK阻害活性を有する5〜8位に置換基を有するいくつかの4−フェニルアミノ−フタラジノン誘導体を開示している。欧州特許出願第635498A1号は、6位に種々の置換基を有し、且つ7位にハロゲンを有する一定の4−フェニルアミノ−フタラジノン誘導体もPTK阻害活性有することを開示している。
特許文献1(中国特許第CN96102992号)は、過剰増殖によって誘導される疾患の治療で使用される一連の4−(置換フェニルアミノ)−キナゾリン誘導体、そのプロドラッグおよび薬学的に許容可能な塩に関する。
特許文献2(中国特許第CN97194458号)は、チロシンキナーゼに対する不可逆的インヒビターとして有用な化合物を提供する。
特許文献3(中国特許第CN99808949号)はまた、PTK阻害活性を有する一定の置換キナゾリン化合物に関する。
特許文献4(中国特許第CN99803887号)は、タンパク質チロシンキナーゼに対するインヒビターとしての二環系複素環式芳香族化合物を開示している。
国際公開第96/30347号パンフレット 国際公開第97/38983号パンフレット 国際公開第00/06555号パンフレット 国際公開第99/35146号パンフレット
しかし、タンパク質チロシンキナーゼに有効な新規のインヒビターが本分野で依然として必要とされている。
発明の概要
本発明は、式I:
Figure 0005478894
(式中、Rは、
(a)ハロゲン、C〜Cアルキル、ハロゲンで置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲンで置換されたC〜Cアルコキシ、メトキシエトキシ、N−モルホリノプロポキシ、エステル基、アシルアミノ、またはスルホンアミド基、
(b)置換基が、ハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル−OH、C〜Cアルコキシメチル、C〜Cエステル基、またはスルホナートからなる群から選択される1〜3つの置換基である、非置換または置換フェニル
(c)置換基が、ハロゲン、−OH、−NH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アルコキシメチル、エステル基、またはスルホナートからなる群から選択される1〜3つの置換基である、非置換または置換フリル、非置換または置換チエニル
から選択されるか、
は、
Figure 0005478894
であり、
ここで、Rは、酸素を介して環に結合し、Xは、フリル、ピロリジル、ピリジル、オキサゾリン、チアゾリル、またはチエニルから選択され、
’は、水素、C〜Cアルキル、ハロゲンで置換されたC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、またはハロゲンで置換されたC〜Cアルコキシから選択され、
およびR’は、それぞれ独立して、ベンジル、モノ、ジ、もしくはトリハロベンジル、ベンゾイル、ピリジルメチル、ピリジルメトキシ、ベンジルオキシ、モノ、ジ、もしくはトリハロベンジルオキシ、またはモノ、ジ、もしくはトリハロフェニルスルホニル、フリルメチル、ピロリルメチル、ピロリルメトキシ、ハロゲン、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルコキシから選択され、ここで、フェニル、ベンジル、ピリジル、フリル、またはピロリルは、ハロゲン、−OH、−NH、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルコキシからなる群から選択される1〜3つの置換基を有することができる)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物を提供する。
本発明はまた、抗腫瘍薬の調製における本発明の化合物の使用を提供する。
本発明はまた、0.05〜100mgの式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩および薬学的に許容可能なキャリア、賦形剤、または希釈剤を含む薬学的組成物を提供する。
本発明はまた、治療を必要とする患者に0.05〜100mg/kg体重/日の式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物を投与する工程を含む、腫瘍、特にタンパク質チロシンキナーゼによって媒介される腫瘍を治療する方法を提供する。
本発明はまた、式Iの化合物またはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物を薬学的に許容可能なキャリア、賦形剤、または希釈剤と混合、それにより薬学的組成物が形成される工程を含む、薬学的組成物を調製する方法を提供する。
別の好ましい実施形態では、Rは、ベンジルオキシ、モノ、ジ、またはトリハロベンジルオキシから選択され、R’はハロゲンである。
別の好ましい実施形態では、Rは、ハロゲン、C〜Cアルコキシ、ハロゲンで置換されたC〜Cアルコキシ、メトキシエトキシ、N−モルホリノプロポキシ、エステル基、アシルアミノ、スルホンアミド基、フェニル、フリルから選択されるか、
は、
Figure 0005478894
(式中、Xはフリルである)である。
別の好ましい実施形態では、Rは、以下のアシルアミノ:
Figure 0005478894
(式中、Rは、水素、N,N−ジメチルアミノメチル、N,N−ジエチルアミノメチル、N,N−ジプロピルアミノメチル、またはN−モルホリノメチルから選択される)である。
別の好ましい実施形態では、Rは、以下のアシルアミノ:
Figure 0005478894
(式中、Rは、水素またはN,N−ジメチルアミノメチルから選択される)である。
別の好ましい実施形態では、Rは、α、β不飽和スルホンアミド、アリールスルホンアミドから選択されるか、Rは、アルキル、アルコキシ、アルコキシメチル、エステル基、スルホナート、またはヒドロキシメチルで置換されたフェニルから選択される。
別の好ましい実施形態では、Rは、アルコキシ、アルコキシメチル、エステル基、またはヒドロキシメチルで置換されたフェニルから選択される。
本発明の好ましい化合物は、N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イル}−アクリルアミド、
N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イル}−4−メチルベンゼンスルホンアミド、
N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イル}−E、4−(ジメチルアミノ)−ブト−2−エンアミド、
N−[4−(3−クロロ−4−ベンジルオキシ−フェニルアミノ)−キナゾリン−6−イル]−E,4−(ジメチルアミノ)−ブト−2−エンアミド、
N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−7−トリフルオロエトキシ−キナゾリン−6−イル}−E,4−(ジメチルアミノ)−ブト−2−エンアミド、
N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−7−メトキシ−キナゾリン−6−イル}−E,4−(ジメチルアミノ)−ブト−2−エンアミド、
N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−7−メトキシ−キナゾリン−6−イル}−アクリルアミド、
N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−7−クロロ−キナゾリン−6−イル}−E,4−(ジメチルアミノ)−ブト−2−エンアミド、
N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−7−クロロ−キナゾリン−6−イル}−アクリルアミド、
O−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イル}−アセタート、
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−ヒドロキシ−キナゾリン、
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(3−オキソ−ブトキシ)−キナゾリン、
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−[3−(4−モルホリノ)−プロポキシ]−キナゾリン、
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6,7−ジメトキシ−キナゾリン、
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−ブロモ−キナゾリン、
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(4−メトキシ−フェニル)−キナゾリン、
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(3−ヒドロキシメチル−フェニル)−キナゾリン、
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(3−アセトキシメチル−フェニル)−キナゾリン、
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−[3−(3−オキソ−ブトキシメチル)−フェニル]−キナゾリン、
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(5−ヒドロキシメチル−フラン−2−イル)−キナゾリン、
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(5−メタンスルホニルオキシメチレン−フラン−2−イル)−キナゾリン、
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(5−ジメチルアミノメチル−フラン−2−イル−メトキシ)−キナゾリン、または
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(3−(4−モルホリノ)プロポキシ)−7−メトキシ−キナゾリン
からなる群から選択される。
本発明では、用語「ハロゲン」には、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードが含まれ、フルオロ、クロロ、およびブロモが好ましい。
用語「C〜Cアルキル」には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、またはtert−ブチルが含まれ、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、またはブチルが好ましく、メチルがより好ましい。
用語「C〜Cアルコキシ」には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、またはtert−ブトキシが含まれ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、またはブトキシが好ましく、メトキシがより好ましい。
用語「エステル基」には、ホルマート、アセタート、プロピオナート、またはブチラートが含まれ、アセタートが好ましい。
用語「アシルアミノ」には、ホルムアミド、アセトアミド、プロピオンアミド、好ましくはα、β不飽和プロピオンアミドが含まれる。
用語「スルホンアミド基」には、メタンスルホニルアミノ、エタンスルホニルアミノ、プロパンスルホニルアミノ、イソプロパンスルホニルアミノが含まれ、メタンスルホニルアミノが好ましい。
用語「フェニル」には、置換基が、ハロゲン、−OH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル−OH、C〜Cアルコキシメチル、C〜Cエステル基、またはスルホナートから選択される1〜3つの置換基である、非置換または置換フェニルが含まれ、アルキル、アルコキシ、アルコキシメチル、エステル基、スルホナート、またはヒドロキシメチルで置換されたフェニルが好ましく、アルコキシ、アルコキシメチル、エステル基、および/またはヒドロキシメチルで置換されたフェニルがより好ましい。
用語「フリル」には、置換基が、ハロゲン、−OH、−NH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アルコキシメチル、C〜Cエステル基、またはスルホナートから選択される1〜3つの置換基である、非置換または置換フリルが含まれ、アルキル、アルコキシ、アルコキシメチル、エステル基、スルホナート、および/またはヒドロキシルで置換されたフリルが好ましい。
用語「チエニル」には、置換基が、ハロゲン、−OH、−NH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アルコキシメチル、C〜Cエステル基、またはスルホナートから選択される1〜3つの置換基である、非置換または置換チエニルが含まれ、アルキル、アルコキシ、アルコキシメチル、エステル基、スルホナート、および/またはヒドロキシルで置換されたチエニルが好ましい。
本発明はまた、式Iの化合物の調製方法を提供する。一般に、本発明の化合物を、有機溶媒中での置換キナゾリン中間体と3−クロロ−4−(m−フルオロベンジルオキシ)−アニリンとの間の求核反応によって調製することができる。反応を、通常、還流下で行う。大量の固体の沈殿後、混合物を濾過し、濾過ケーキを少量の酢酸エチルで洗浄し、60℃の真空下で一晩乾燥させて、本発明の化合物を得る。
本発明の調製方法では、各反応を、−10℃と還流温度との間で行う。通常、反応温度は、室温(約25℃)から還流温度まで、好ましくは5〜100℃、より好ましくは20〜80℃の範囲である。反応時間に制限はなく、一般に、1分〜24時間、好ましくは1〜20時間である。反応で使用した溶媒は、通常不活性であり、水、DMF、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、およびイソプロパノール)である。
本発明の化合物を、ヒトおよび動物に投与することができ、経口、直腸、非経口(例えば、静脈内、筋肉内、または皮下)、局所(例えば、粉末、軟膏、または点滴薬)、または腫瘍内に投与することができる。記載の化合物を、個別または他の薬学的に許容可能な化合物と組み合わせて投与することができる。本発明の化合物を混合物として投与することができることが認識される。
経口使用に適切な固体投薬形態には、カプセル、錠剤、丸薬、散剤、または顆粒が含まれ得る。かかる固体投薬形態では、有効成分を、少なくとも1つの従来の不活性賦形剤(またはキャリア)(クエン酸ナトリウムまたは第二リン酸カルシウムなど)または(a)充填剤または可溶化剤(例えば、デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、またはケイ酸)、(b)結合剤(例えば、ヒドロキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、およびアカシア)、(c)保湿剤(例えば、グリセロール)、(d)崩壊剤(寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプン、タピオカデンプン、アルギン酸、一定の複合ケイ酸、または炭酸ナトリウムなど)(e)抑制溶媒(retarding solvent)(例えば、オレフィン)、(f)吸収促進剤(第四級アンモニウム化合物など)、(g)保湿剤(セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロールなど)、(h)吸収剤(カオリンなど)、および(i)潤滑剤(タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、塊状(solid)ポリエチレングリコール、ドデシル硫酸ナトリウムなど)から選択される成分またはこれらの混合物と混合することができる。カプセル、錠剤、または丸薬などの投薬形態中に、緩衝液を含めることもできる。
錠剤、トローチ、カプセル、丸薬、および顆粒などの固体投薬形態を、腸溶コーティングなどのコーティングおよびシェルまたは当業者に公知の他の材料から調製することができる。これらには、不透明材料が含まれ得る。さらに、組成物中の活性化合物を、遅延様式で消化管の一定の部分に放出することができる。有用な包埋成分の例には、ポリマーおよび蝋様物質が含まれる。必要に応じて、活性化合物を、上記の1つまたは複数の賦形剤と組み合わせて、マイクロカプセルを形成することもできる。
経口投与のための液体投薬形態には、薬学的に許容可能な乳濁液、溶液、懸濁液、シロップ、注射液、またはチンキ剤が含まれ得る。活性化合物の他に、液体投薬形態は、本分野で慣習的に使用されている不活性希釈剤(水および他の溶媒など)、溶解補助剤、および乳化剤(エタノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ジメチルホルムアミド、およびオイル(特に、綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油)など)、またはこれらの混合物を含むことができる。
不活性希釈剤の他に、組成物は、助剤(保湿剤、乳化剤、および懸濁剤など)、甘味剤、香味物質、および調味料も含むことができる。
活性化合物の他に、懸濁液は、懸濁剤(例えば、エトキシル化イソオクタデカノール、ポリオキシエチレンソルビトール、およびムスイソルベート)、微結晶性セルロース、メタノールアルミニウム、寒天、またはこれらの混合物を含むことができる。
非経口注射のための組成物は、水を含むか含まない生理学的に許容可能な滅菌溶液、分散液、懸濁液、または乳濁液、および滅菌注射液または分散液に再構成される滅菌粉末を含むことができる。適切な水性または非水性のキャリア、希釈剤、溶媒、または賦形剤には、水、エタノール、ポリオール、およびその適切な混合物が含まれ得る。
局所投与のための本発明の化合物の投薬形態には、軟膏、散剤、噴霧薬、および吸入剤が含まれ得る。有効成分を、生理学的に許容可能なキャリアおよび任意の防腐剤、緩衝液、または必要な噴射剤を、必要に応じて、滅菌条件下で混合する。
本発明では、用語「薬学的に許容可能な塩」は、本発明の化合物の相対的に無害の無機酸付加塩または有機酸付加塩を意味する。これらの塩を、最終的な化合物の単離および精製中にin situで調製することができるか、遊離アルカリの形態の精製された化合物と適切な有機酸または無機酸との反応および形成された塩の単離によって調製することができる。代表的な塩には、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、ペンタン酸塩、オレイン酸塩、パルミン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トルエンギ酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、グルコン酸塩、ラクトビオン酸、およびラウリル硫酸塩などが含まれる。これらは、アルカリ金属およびアルカリ土類金属(ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、およびマグネシウムなど)に基づいた陽イオン、無害のアミン(第四級アミン)の陽イオン、ならびにアミン陽イオン(アミン、テトラメチルアミン、テトラエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、およびエチルアミンなどが含まれるが、これらに限定されない)を含み得る。
本発明の化合物を使用して、タンパク質チロシンキナーゼによって媒介される疾患(乳癌、非小細胞肺癌、卵巣癌、胃癌、および膵臓癌など)を治療することができる。
本発明の利点は、本発明の化合物が優れた抗腫瘍活性およびErb−B2のリン酸化に対する顕著な阻害活性を有するという点にある。
以下の好ましい実施形態と併せて、本発明をさらに例示する。実施例は例示のみを目的とし、本発明の範囲を制限することを意図しないと認識される。特定の条件を使用しないで言及した実験方法を、一般に、従来の条件または製造者によって指示された条件にしたがって行う。他で示さない限り、部および比率は、重量に基づく。
実施例1
3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−アニリン
Figure 0005478894
還流冷却器を備えた250mLフラスコ中に、2−クロロ−4−ニトロフェノール4.65g(26.6mmol)、1−(ブロモメチル)−3−フルオロベンゼン3.31mL(27.0mmol、1当量)、KCO 9.4g(54mmol、2当量)、および50mLのDMFを添加し、次いで、加熱還流した。混合物を4時間撹拌し、次いで、冷却せずに濾過して固体を除去した。濾液を室温に冷却した。300mLの酢酸エチルを添加して溶液を希釈し、水で3回洗浄した。有機相合わせ、乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィによって精製して、固体生成物を得た。
上記固体生成物を還流冷却器を備えた250mLフラスコに添加し、次いで、還元鉄粉4.7g(87mmol)、10mLの酢酸および50mLの無水エタノールを添加した。混合物を、還流下で5時間撹拌し、次いで、室温に冷却し、水および酢酸エチルから構成される大量の混合物溶媒で抽出した。有機相を合わせ、NaHCO溶液で2回洗浄し、乾燥し、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィによって精製して、褐色固体として表題化合物を得た(総収率75%)。
H−NMR (400MHz,CDCl): δ7.38−7.29(1H,m),7.23−7.16(2H,m),7.04−6.96(1H,m),6.79−6.74(2H,m),6.50(1H,dd,J=2.75Hz,8.61Hz),5.03(2H,s),3.50(2H,br)。
実施例2
3−クロロ−4−ベンジルオキシ−アニリン
Figure 0005478894
還流冷却器を備えた250mLフラスコ中に、2−クロロ−4−ニトロフェノール4.65g(26.6mmol)、臭化ベンジル2.97mL(27.0mmol、1当量)、KCO9.4g(54mmol、2当量)、およびDMF(60mL)を添加し、次いで、加熱還流した。実施例1のように手順を実施し、残渣をカラムクロマトグラフィによって精製して、褐色固体として表題化合物を得た(総収率73%)。
1H NMR (400MHz,CDCl3): δ7.30−7.28(1H,m),7.23−7.16(3H,m),7.08−6.99(1H,m),6.80−6.75(2H,m),6.52(1H,dd,J=2.75Hz,8.61Hz),4.83(2H,s),3.20(2H,br)
実施例3
4−クロロ−6−ニトロ−キナゾリン
Figure 0005478894
還流冷却器を備えた100mLフラスコ中に、6−ニトロ−キナゾリン−4−オン2.85g(15mmol)、塩化ホスホリル25mLを添加した。混合物を、150℃で3時間撹拌し、次いで、150mLの氷水を慎重に滴下し、沈殿した鱗状固体を濾去し、乾燥させ、表題化合物と同定した。収率78%。
H−NMR (400MHz,CDCl): δ9.22(2H,s),8.74(1H,dd,J=2.57Hz,9.16Hz),8.27(1H,d,J= 9.16Hz)。
実施例4
4−クロロ−6,7−ジメトキシ−キナゾリン
Figure 0005478894
還流冷却器を備えた100mLフラスコ中に、6,7−ジメトキシ−キナゾリン−4−オン4.5g(20mmol)、塩化ホスホリル(45ml)を添加した。混合物を105℃で2時間撹拌し、次いで、100mLの氷水に慎重に注ぎ、それによってオフホワイトの鱗状固体がゆっくり沈殿し、この固体を濾過し、乾燥させ、表題化合物と同定した。収率80%。
H−NMR (400MHz,DMSO): δ8.89(1H,s),7.47(1H,s),7.41(1H,s),4.02(3H,s),4.00(3H,s)。
実施例5
O−(4−クロロキナゾリン−6−イル)アセタート
Figure 0005478894
還流冷却器を備えた100mLフラスコ中に、6−アセトキシキナゾロン3.06g(15mmol)、塩化ホスホリル(35mL)を添加した。混合物を105℃で2時間還流し、次いで、これを取り出し、150mLの氷水に慎重に注いだ。大量の固体がゆっくり沈殿し、これを濾過し、乾燥させ、表題化合物と同定した。収率74%。
H−NMR (400MHz,CDCl): δ9.05(1H,s),8.11(1H,d,J= 9.06Hz),8.01(1H,d,J=2.52Hz),7.73(1H,dd,J=2.52Hz,9.06Hz),2.40(3H,s)。
実施例6
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6− ニトロ−キナゾリン
Figure 0005478894
還流冷却器を備えたフラスコ中に、6−ニトロ−4−クロロ−キナゾリン 1.20g(5.7mmol)および4−(3−フルオロベンジルオキシ)−3−クロロアニリン1.37g(5.6mmol)を80mLのイソプロパノールに溶解し、溶液を3時間還流した。次いで、大量の黄色固体が沈殿し、これを濾過し、真空下で乾燥させ、表題化合物と同定した。収率67%。
H−NMR (400MHz,CDCl): δ11.30(1H,br),9.54−9.48(1H,m),8.45−8.41(1H,m),8.31−8.25(1H,m),7.98−7.89(1H,m),7.50−7.47(1H,m),7.35−7.26 (1H,m),7.05−6.96(1H,m),6.90−6.80(2H,m),7.74−7.60(2H,m),4.84(2H,s)。
実施例7
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−アミノ−キナゾリン
Figure 0005478894
還流冷却器を備えたフラスコ中で、実施例6で得た化合物1.60g(3.77mmol)、還元鉄粉1.05g(18.85mmol、5当量)、氷酢酸(2mL)、およびメタノール(40mL)を混合した。混合物を油浴中にて85℃で2.5時間還流した。次いで、鉄粉を濾去し、濾液を酢酸エチルで希釈し、NaHCO溶液および水で連続的に洗浄した。有機相を乾燥させ、濃縮して黄色固体を得、表題化合物と同定した。収率61%。
H−NMR (400MHz,DMSO): δ9.32(1H,s),8.31(1H,s),8.04(1H,d,J=2.64Hz),7.73(1H,dd,J=2.64Hz,8.80Hz),7.54−7.43(2H,m),7.36−7.28(3H,m),7.26−7.14(3H,m),5.57(2H,br),5.27(2H,s)。
実施例8
N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イル}−アクリルアミド
Figure 0005478894
氷浴で冷却した100mLフラスコ中に、実施例7で得たアミノ化合物1.2g(3.04mmol)、トリエチルアミン0.61mL(4.2mmol、1.5当量)、アクリル酸クロリド0.25mL(3.04mmol、1当量)、およびTHF(40mL)を添加した。混合物を室温にゆっくり加温し、3時間後、反応を停止させた。反応物を、酢酸エチル−水の混合系で抽出し、有機相を合わせ、乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、1.0gの個体を得、表題化合物と同定した。収率67%。
H−NMR (400MHz,CDCl+DMSO): δ8.75(1H,s),8.60−8.52(2H,m),7.81(1H,d,J=2.44Hz),7.69(2H,s),7.54(1H,dd,J=2.56Hz,8.92Hz),7.30−7.22(2H,m),7.18−7.08(2H,m),6.96−6.86(2H,m),6.37(2H,d,J=5.86Hz),5.67(1H,t,J=5.86Hz),5.06(2H,s)。
実施例9
N−{4−[−3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イル}−p−メチルベンゼンスルホンアミド
Figure 0005478894
氷浴で冷却した50mLフラスコ中に、実施例7で得たアミノ化合物1.2g(3.04mmol)、トリエチルアミン1.22mL(8.4mmol、3当量)、p−トルエンスルホニルクロリド0.25mL(3.04mmol、1当量)、およびTHF(40mL)を添加した。混合物を室温にゆっくり加温し、3時間後、反応を停止させた。反応物を、酢酸エチル−水の混合系で抽出し、有機相を合わせ、乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、1.0gの個体を得、表題化合物と同定した。収率67%。
H−NMR (400MHz,DMSO): δ9.52(1H,s),8.45(1H,s),8.09(1H,d,J=2.61Hz),7.95−7.88(3H,m),7.82−7.77(2H,m),7.64(1H,d,J=8.80Hz),7.55−7.44(3H,m),7.35−7.15(5H,m),5.25(2H,s),3.05(3H,s)。
実施例10
N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イル}−E,4−(ジメチルアミノ)−ブト−2−エンアミド
Figure 0005478894
50mLフラスコ中で、3−N,N−(ジメチルアミノ)−メチルアクリル酸クロリド0.4g(2.7mmol)を、無水THF(10mL)に溶解した。実施例1で得たアリールアミン溶液1.06g(2.7mmol)を含む15mLの無水THFを、0℃で強く撹拌しながらフラスコに滴下し、次いで、0.2mLのジイソプロピルエチルアミンを含む5mLTHF溶液を、0℃に保持しながら滴下した。混合物を氷水浴中で3時間強く撹拌した。次いで、酢酸エチルおよび水の混合系で抽出し、水相を酢酸エチル−THFで3回洗浄し、有機相を合わせ、乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、0.73gの固体を得、表題化合物と同定した。収率54%。
H−NMR (400MHz,CDCl+DMSO): δ8.77(1H,s),8.61−8.52(2H,m),7.80(1H,d,J=2.44Hz),7.69(2H,s),7.55(1H,dd,J=2.54Hz,8.90Hz),7.32−7.24(2H,m),7.18−7.08(2H,m),7.00−6.86(3H,m),6.21(1H,dt,J=1.56Hz,15.65Hz),5.10 (2H,s),3.07(2H,d,J=7.14Hz),2.18 (6H,s)。
実施例11
N−[4−(3−クロロ−4−ベンジルオキシ−フェニルアミノ)−キナゾリン−6−イル]−E−4−(ジメチルアミノ)−ブト−2−エンアミド
Figure 0005478894
実施例10の置換アリールアミンを実施例2で得た化合物と置き換えることを除き、実施例10の手順を繰り返した。シリカゲルカラムクロマトグラフィ後に0.67gの固体を得、表題化合物と同定した。収率51%。
H−NMR (400MHz,CDCl+DMSO): δ8.76(1H,s),8.60−8.52(2H,m),7.82(1H,d,J=2.45Hz),7.69(2H,s),7.55(1H,dd,J=2.56Hz,9.02Hz),7.32−7.24(2H,m),7.18−7.06(3H,m),7.00−6.86(3H,m),6.18(1H,dd,J=1.56Hz,15.65Hz),5.08 (2H,s),3.10(2H,d,J=7.14Hz),2.21(6H,s)。
実施例12
N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−7−トリフルオロエトキシ)−キナゾリン−6−イル}−E−4−(ジメチルアミノ)−ブト−2−エンアミド
Figure 0005478894
4−クロロ−2−アミノ−安息香酸(10.0g)を50mLのホルムアミドに溶解し、混合物を還流下で5時間反応させた。大量の固体が沈殿し、これを濾過し、乾燥させて、11.5gの7−クロロ−キナゾロンを得た。
10gの上記7−クロロ−キナゾロンを、氷浴中で濃硫酸と発煙硝酸との混合酸(40ml)にゆっくり添加した。次いで、混合物を90℃に加熱し、この温度で3時間反応させた。次いで、形成された透明な溶液を300mLの氷水に慎重に注ぎ、黄色固体が沈殿し、これを濾過し、水で抽出し、加熱酢酸に溶解して6−ニトロ−7−クロロ−キナゾロンの結晶を沈殿させ、これを回収し、6.50gの生成物を得た。
4.00gの上記結晶6−ニトロ−7−クロロ−キナゾロンを、15mLの塩化ホスホリルで2時間還流し、次いで、反応混合物を氷水に注ぎ、濾過し、乾燥させて、中間体6−ニトロ−4,7−ジクロロ−キナゾリンを得た。中間体を30mLのイソプロパノールに溶解し、3.00gの3−クロロ−4−(m−フルオロ−ベンジルオキシ)−アニリンを添加した。反応混合物を還流下で2時間反応させ、大量の固体が沈殿し、これを濾過し、真空下で乾燥させて、6−ニトロ−7−クロロ−4−アミノ置換キナゾリン(3.83g)の固体生成物を得た。
2.00gの上記中間体を50mLの無水THFに溶解し、次いで、トリフルオロエタンオキシドナトリウム(sodium trifluoroethanoxide)(0.64g)を添加し、反応混合物を還流下で16時間反応させ、処理後に1.78gの6−ニトロ−7−トリフルオロエトキシ−4−アミノ置換キナゾリン得た。
上記で得たトリフルオロエトキシ置換中間体(1.6g)、還元鉄粉1.05g(17.85mmol、5当量)、氷酢酸(2mL)、およびメタノール(40mL)を、還流下にて油浴中で2.5時間反応させ、次いで、濾過して鉄粉を除去した。濾液を酢酸エチルで希釈し、NaHCO溶液および水で連続的に洗浄した。有機相を乾燥させ、濃縮して、0.90gの黄色固体を得、6−アミノ−7−トリフルオロエトキシ−4−アミノ置換キナゾリンと同定した。収率61%。
50mLフラスコ中で、上記還元アリールアミン(0.50g)を無水THF(30mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL)および3−N,N−ジメチルアミノメチルアクリル酸クロリド0.17g(1.1mmol)を0℃で連続的に滴下した。反応を0℃で3時間維持した。反応混合物を酢酸エチルと水との混合系で抽出し、水相を酢酸エチルで3回洗浄した。有機相を合わせ、乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、固体として表題化合物を得た(0.45g、72%)。
H−NMR (400MHz,CDCl): δ8.77(1H,s),8.61−8.52(2H,m),7.80(1H,d,J=2.46Hz),7.69(2H,m),7.55(1H,dd,J=2.56Hz,8.94Hz),7.32−7.24(1H,m),7.18−7.08(2H,m),7.00−6.86(3H,m),6.23(1H,dd,J=1.55Hz,15.59Hz),5.10 (2H,s),4.48(2H,m),3.11(2H,d,J=7.15Hz),2.19(6H,s)。
実施例13
N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−7−メトキシ−キナゾリン−6−イル}−E−4−(ジメチルアミノ)−ブト−2−エンアミド
Figure 0005478894
6−ニトロ−7−クロロ−4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノキナゾリンをトリフルオロエタノールナトリウムの代わりにナトリウムメトキシド−メタノール系と反応させることを除き、実施例12の手順を繰り返して、中間体として6−ニトロ−7−メトキシ−4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノキナゾリンを得た。中間体のニトロ基を還元し、次いで、3−N,N−ジメチルアミノメチルアクリル酸クロリドと反応させて、精製後に表題化合物を得た。
H−NMR (400MHz,CDCl): δ9.80(1H,s),9.70(1H,s),8.91(1H,s),8.50(1H,s),7.98(1H,d,J = 2.44Hz),7.69(1H,dd,J = 2.44Hz,9.16Hz),7.51−7.42(1H,m),7.39−7.16(5H,m),6.90−6.87(1H,m),6.19(1H,dd,J =2.14Hz,10.06Hz),5.27(2H,s),4.02(3H,s),3.07(2H,d,J =3.8Hz ),2.18(6H,s)。
実施例14
N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−7−メトキシ−キナゾリン−6−イル}−アクリルアミド
Figure 0005478894
6−ニトロ−7−クロロ−4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノキナゾリンをトリフルオロエタノールナトリウムの代わりにナトリウムメトキシド−メタノール系と反応させることを除き、実施例12の手順を繰り返して、中間体として6−ニトロ−7−メトキシ−4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノキナゾリンを得た。中間体のニトロ基を還元し、次いで、アクリル酸クロリドと反応させて、精製後に表題化合物を得た。
H−NMR (300MHz,CDCl3): δ9.80(1H,s),9.70(1H,s),8.91(1H,s),8.50(1H,s),7.98(1H,d,J = 2.44Hz),7.69(1H,dd,J = 2.44Hz,9.16Hz),7.51−7.42(1H,m),7.39−7.16(5H,m),6.75(1H,q,J = 10.06Hz,16.78Hz),6.31(1H,dd,J = 2.14Hz,7.09Hz),5.80(1H,dd,J =2.14Hz,10.06Hz),5.27(2H,s),4.02(3H,s)。
実施例15
N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−7−クロロ−キナゾリン−6−イル}−E,4−(ジメチルアミノ)−ブト−2−エンアミド
Figure 0005478894
中間体6−ニトロ−7−クロロ−4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノキナゾリン中のニトロ基をアミノ基に直接還元することを除き、請求項12の手順を繰り返し、次いで、還元した中間体を4−(ジメチルアミノ)−2−ブテノイルクロリドと反応させた。最後に、表題化合物を精製した。
実施例16
N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−7−クロロ−キナゾリン−6−イル}−アクリルアミド
Figure 0005478894
中間体6−ニトロ−7−クロロ−4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)フェニルアミノキナゾリ中のニトロ基をアミノ基に直接還元することを除き、請求項12の手順を繰り返し、次いで、還元した中間体をアクリルクロリドと反応させた。精製後に表題化合物を得た。
実施例17
O−{4−[−3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イル}−アセタート
Figure 0005478894
6−アセトキシ−4−クロロキナゾリン(0.90g、4.04mmol)および3−クロロ−4−(m−フルオロ−ベンジルオキシ)−アニリン(1.00g、3.97mmol)を、40mLのイソプロパノールに溶解し、混合物を還流下で3時間撹拌した。大量の薄灰色固体が沈殿し、これを濾過し、濾過ケーキを少量の酢酸エチルで洗浄し、60℃の真空下で一晩乾燥させて、表題化合物を得た(1.65g、95%)。
H−NMR (400MHz,CDCl): δ8.68(1H,s),7.89−7.81(2H,m),7.58−7.48(2H,m),7.40−7.32(1H,m),7.27−7.19(3H,m),7.16(1H,d,J= 2.46Hz),7.07−6.96(2H,m),5.14(2H,s),2.11(3H,s)。
実施例18
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−ヒドロキシ−キナゾリン
Figure 0005478894
0.47gの6−アセトキシ−4−アミノキナゾリン中間体を12mLのメタノールに溶解し、1mlの濃縮アンモニアを滴下し、その直後に黄色固体が沈殿した。室温で3時間反応させ、濾過して、生成物の一部を得た。濾液を濃縮し、クロマトグラフィで精製して、残り部分の生成物が得られ、全部で0.41gとなった(収率97%)。
H−NMR (400MHz,CDCl): δ8.68(1H,s),7.88−7.81(2H,m),7.58−7.48(2H,m),7.40−7.32(1H,m),7.27−7.19(3H,m),7.16(1H,d,J= 2.44Hz),7.07−6.96(2H,m),5.15(2H,s)。
実施例19
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(3−オキソ−ブトキシ)−キナゾリン
Figure 0005478894
出発材料である6−ヒドロキシ−4−アミノキナゾリン0.20gおよび2−メトキシブロモエタン0.07mL(1.5当量)を、15mLのDMFに溶解した。触媒量のテトラブチルアンモニウムヨージドおよび固体KCO 0.14gを添加し、混合物を60℃で一晩反応させた。混合物を冷却せずに濾過し、濾液を濃縮して溶媒を除去した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィで精製して、表題化合物を得た(0.17g、74%)。
H−NMR (400MHz,CDCl): δ8.67(1H,s),7.88−7.81(2H,m),7.56−7.47(2H,m),7.41−7.32(1H,m),7.27−7.19(3H,m),7.15(1H,d,J= 2.44Hz),7.06−6.96(2H,m),5.16(2H,s),4.29−4.24(2H,m),3.85−3.81(2H,m),3.49(3,s)。
実施例20
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−[3−(4−モルホリノ)プロポキシ]−キナゾリン
Figure 0005478894
出発材料6−ヒドロキシ−4−アミノキナゾリン0.10gを過剰な3−(N−モルホリノ(morphplino))−1−クロロプロパンと反応させることを除き、実施例15の手順を繰り返して、表題化合物を得た(0.09g、70%)。
H−NMR (400MHz,CDCl): δ8.69(1H,s),7.87−7.82(2H,m),7.55(1H,dd,J= 2.56Hz,8.87Hz),7.46(1H,dd,J= 2.56Hz,9.17Hz),7.40−7.32(1H,m),7.29−7.19(3H,m),7.16(1H,d,J=2.49Hz),7.10−6.96(2H,m),5.17(2H,s),4.17(2H,t,J=6.45Hz),3.74(4H,t,J=4.69Hz),2.57(2H,t,J=7.18Hz),2.50(4H,t,J=4.61Hz),2.10−2.01(2H,m)。
実施例21
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6,7−ジメトキシ−キナゾリン
Figure 0005478894
4−クロロ−6,7−ジメトキシ−キナゾリン(1.50g)および3−クロロ−4−(m−フルオロ−ベンジルオキシ)−アニリン(1.70g)を、150mLのイソプロパノールに溶解した。混合物を還流下で3時間反応させ、大量の黄色固体が沈殿した。沈殿した固体を濾過し、濾過ケーキを冷エタノールで洗浄し、60℃の真空下で一晩乾燥させて、表題化合物を得た(2.50g、84%)。
H−NMR (400MHz,DMSO): δ11.30(1H,br),8.83(1H,s),8.25(1H,s),7.86(1H,d,J=2.64Hz),7.62(1H,dd,J=2.63Hz,9.08Hz),7.52−7.44(4H,m),7.23−15(1H,m),5.30(2H,s),4.01(3H,s),3.99(3H,s)。
実施例22
4−[−3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−ブロモ−キナゾリン
Figure 0005478894
6−ブロモ−4−クロロ−キナゾリン(1.36g)および3−クロロ−4−(m−フルオロ−ベンジルオキシ)−アニリン(1.42g)を、50mLのイソプロパノールに溶解した。混合物を還流下で3時間反応させ、大量の黄色固体が沈殿した。沈殿した固体を濾過し、濾過ケーキを冷エタノールで洗浄し、60℃の真空下で一晩乾燥させて、6−ブロモ−4−アミノキナゾリン生成物を得た(2.20g、86%)。
H−NMR (400MHz,DMSO): δ11.33(1H,s),9.07(1H,s),8.94(1H,s),8.25−8.16(1H,m),7.94(1H,d,J=2.64Hz),7.85(1H,d,J=9.09Hz),7.69−7.61(1H,m),7.53−7.44(1H,m),7.38−7.29(3H,m),7.24−7.16(1H,m),5.30(2H,s)。
実施例23
4−[−3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(4−メトキシ−フェニル)−キナゾリン
Figure 0005478894
6−ブロモ−4−アミノキナゾリン中間体(0.30g)および4−メトキシフェニルホウ酸(0.15g)を、20mLのDMFに溶解した。次いで、窒素雰囲気下でPd(PPh)4(0.15g)およびNaCO(0.14g)を添加し、混合物を60℃で3時間反応させた。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィによって精製して、6−(4−メトキシ−フェニル)−4−アミノ置換キナゾリン生成物を得た(0.21g、66%)。
H−NMR (400MHz,CDCl): δ8.78(1H,s),8.04−7.89(3H,m),7.85(1H,d,J=2.75Hz),7.63−7.53(3H,m),7.46(1H,m),7.40−7.32(1H,m),7.27−7.19(2H,m),7.06−6.96(4H,m),5.19(2H,s),3.88(3H,s)。
実施例24
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(3−ヒドロキシメチル−フェニル)−キナゾリン
Figure 0005478894
6−ブロモ−4−アミノ置換キナゾリン中間体(1.50g)および3−ホルミルフェニルホウ酸(1.37g)を、100mLの1,4−ジオキサンに溶解した。次いで、窒素雰囲気下でPd(PPh)4(0.76g)および20%KCO水溶液(5mL)を添加し、混合物を60℃で0.5時間反応させた。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィによって精製して、6−(3−ホルミルフェニル−4−アミノ置換キナゾリン中間体を得た(1.45g)。
上記中間体を、THF/MeOH(2:1)の混合溶媒に溶解した。0.12gの固体NaBHを撹拌しながら0℃で少しずつ添加し、それにより、反応系が次第に暗色になった。30分後、減圧下でほとんどの溶媒を除去し、得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、有機相を飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を得た(0.82g、2工程の総収率は51%である)。
H−NMR (400MHz,DMSO+CDCl): δ9.34(1H,s),8.40(1H,s),8.33(1H,d,J= 3.69Hz),7.75(1H,dt,J=2.02Hz,8.56Hz),7.65(1H,t,J=2.27Hz),7.59−7.44(3H,m),7.39−7.14(1H,m),7.20−7.03(3H,m),6.98−6.88(2H,m),6.76−6.67(2H,m),4.87(2H,s),4.52(1H,t,J=5.70Hz),4.42(2H,d,J=5.70Hz)。
実施例25
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(3−アセトキシメチル−フェニル)−キナゾリン
Figure 0005478894
6−(3−アセトキシメチル−フェニル)−4−アミノ置換キナゾリン材料(108mg)をTHF(10mL)に溶解し、EtN(0.19mL)および塩化アセチル(0.03mL、1.8当量)を氷浴中で連続的に添加した。反応を3時間継続し、得られた生成物を精製して、表題化合物を得た。収率72%。
H−NMR(400MHz,CDCl): δ8.79(1H,s),8.06−7.96(3H,m),7.86(1H,d,J=2.69Hz),7.69−7.48(5H,m),7.44−7.33(2H,m),7.26−7.19(1H,m),7.07−6.97(2H,m),5.20(2H,s),5.17(2H,s),2.13(3H,s)。
実施例26
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−[3−(3−オキソ−ブトキシメチレン)−フェニル]−キナゾリン
Figure 0005478894
6−(3−アセトキシメチル−フェニル)−4−アミノ置換キナゾリン材料(112mg)をDMF(10ml)に溶解し、2−メトキシ−1−ブロモエタン(0.04mL)、テトラブチルアンモニウムヨージド(10mg)、および炭酸カリウム(100mg)を添加した。反応を60℃に加熱し、8時間継続し、処理後に表題化合物を得た(64mg、51%)。
H−NMR(400MHz,CDCl): δ8.67(1H,d,J = 2.2Hz),7.82(1H,dd,J = 2.3Hz,8.7Hz),7.74−7.68(2H,m),7.60(1H,d,J = 7.69Hz),7.45(1H,t,J = 7.69Hz),7.39−7.30 (2H,m),7.29−7.19(5H,m),7.03−6.92(3H,m),5.01(2H,s),4.78(2H,s),4.10(2H,t,J = 4.95Hz),3.69(2H,t,J = 4.95Hz),3.35(3H,s)。
実施例27
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(5−ヒドロキシメチル−フラン−2−イル)−キナゾリン
Figure 0005478894
6−ブロモ−4−アミノ置換キナゾリン中間体(3.00g)および5−ホルミル−2−フリルボロン酸(1.37g)を、1,4−ジオキサン(150mL)に溶解した。次いで、窒素雰囲気下でPd(PPh)4(1.50g)および20%NaCO水溶液(7mL)を添加した。反応を100℃に加熱し、2時間継続した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィによって精製して、6−[2−(5−ホルミルフリル)]−4−アミノ置換キナゾリン中間体を得た。
上記中間体を、THF/MeOH(2:1)の混合溶媒に溶解した。NaBHを0℃で少しずつ添加し、それにより、反応系が暗色になった。30分後、減圧下でほとんどの溶媒を除去し、得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和食塩水で洗浄し、乾燥させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を得た(2.18g、2工程の総収率は70%である)。
H−NMR (400MHz,CDCl): δ9.29(1H,s),8.36(1H,s),8.21(1H,d,J=8.38Hz,),7.73−7.68(1H,m),7.60−7.58(1H,m),7.45−7.35(2H,m),7.04−6.96(1H,m),6.92−6.82 (2H,m),6.70−6.60(2H,m),6.50−6.47(1H,m),6.08−6.02(1H,m),4.80(2H,d,J=6.04Hz),4.61(1H,t,J=5.63Hz),4.25(2H,t,J=6.87Hz)。
実施例28
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(5−メタンスルホニルオキシメチレン−フラン−2−イル)−キナゾリン
Figure 0005478894
上記6−[2−(5−ヒドロキシメチル−フリル)−4−アミノ置換キナゾリン材料(250mg)を、25mLのDMFに溶解した。EtN(0.22mL、3.0当量)およびメタンスルホニルクロリド(0.06mL、1.5当量)を、撹拌しながら室温で連続的に添加した。反応完了後、反応混合物を大量の酢酸エチルで希釈し、氷水および飽和塩化アンモニウム水溶液で連続的に洗浄し、有機相を乾燥させ、濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィによって精製して、表題化合物を得た(178mg、61%)。
H−NMR(400MHz,CDCl): δ8.66(1H,s),8.19(1H,d,J=1.18Hz),8.03(1H,dd,J=1.57Hz,9.00Hz),7.91−7.87(1H,m),7.62−7.55(2H,m),7.40−7.33(1H,m),7.28−7.20(3H,m),7.06−7.68(2H,m),6.77(1H,d,J=3.13Hz),6.49(1H,d,J=3.52Hz),5.17(2H,s),4.51(2H,s),3.44(3H,s)。
実施例29
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(5−ジメチルアミノメチル−フラン−2−イルメトキシ)−キナゾリン
Figure 0005478894
ジメチルアミン、ホルムアルデヒド、およびフリルメタノールを出発物質として選択した文献の方法にしたがって、5−ジメチルアミノメチル−フラン−2−イル−メタノールオイルを得た。0.50gの5−ジメチルアミノメチル−フラン−2−イル−メタノールを、20mLのCHClに溶解した。次いで、EtNおよびメタンスルホニルクロリドを、連続的に添加した。処理後に5−ジメチルアミノメチル−2−フランメチルスルホナートを得た。
上記スルホナート(0.20g)を、20mLのDMFに溶解した。次いで、6−ヒドロキシ−4−アミノ置換キナゾリン材料(0.20g)、テトラブチルアンモニウムヨージド(30mg)、および炭酸カリウム(105mg)を添加した。混合物を50℃に加熱し、これを4時間継続した。処理後に表題化合物を得た(129mg、48%)。
H−NMR (400MHz,CDCl): δ8.70(1H,s),7.88−7.80(2H,m),7.58−7.48(2H,m),7.40−7.32(1H,m),7.27−7.19(3H,m),7.16(1H,d,J= 2.44Hz),7.07−6.98(2H,m), 6.21−6.18(1H,m),6.14−6.10(1H,m),5.19(2H,s),4.64(2H,s),3.51(2H,s),2.20(6H,s)。
実施例30
4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−(3−(4−モルホリノ)プロポキシ)−7−メトキシ−キナゾリン
Figure 0005478894
6,7−ジメトキシ−キナゾロンを、還流下でメタンスルホン酸およびL−メチオニンと2時間反応させ、次いで、混合物を氷水に注いで固体(6−ヒドロキシ−7−メトキシ−キナゾロン中間体)を沈殿させた。アシル化によってヒドロキシル基を保護した後、中間体をSOClで処理して4−クロロ−6−アセトキシ−7−メトキシ−キナゾリンを得た。
上記の関連する手順に従って、上記部分をイソプロパノール中の3−クロロ−4−(3−フルオロ−ベンジルオキシ)−アニリンと反応させて、4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−アセトキシ−7−メトキシ−キナゾリンを得た。次いで、これをアンモニアおよびアセチルで処理して加水分解し、中間体4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−6−ヒドロキシ−7−メトキシ−キナゾリンを得た。
実施例15の手順にしたがって、中間体を過剰な3−(N−モルホリノ)−1−クロロ−プロパンと反応させて、表題化合物を得た。
H−NMR (400MHz,CDCl): δ9.46(1H,s),8.45(1H,s),7.95(1H,d,J = 2.75Hz),7.80(1H,s),7.59(1H,dd,J = 2.44Hz,8.85Hz),7.52−7.44(1H,m),7.39−7.26(3H,m),7.23−7.15(2H,m),5.25(2H,s),4.17(2H,t,J = 6.26Hz),3.93(3H,s),3.59(4H,m),2.49(2H,m),2.39(4H,m),2.00(2H,m)。
加えて、類似の方法で表A中の化合物30aを得る。
本発明では、本発明の化合物についての抗腫瘍実験を以下のように行った。
本発明の化合物を、5つの濃度で配合した。生細胞の改良されたMTT法に従って、1.0×10個のA431細胞(ヒト扁平上皮癌細胞)を含む100μlの懸濁液を、96ウェルプレート中に接種し、次いで、試験化合物溶液を、その最終濃度まで個別に添加した。混合物を加湿下にて37℃で72時間インキュベーションし、プレートを取り出し、各ウェルにMTTを再度添加した。インキュベーションをさらに6時間継続し、100μl SDSを添加して反応を終了させた。各ウェルの光学密度(O.D.)を、自動マイクロプレートリーダーを使用してアッセイし、阻害率を算出し、阻害率から各試験化合物の50%阻害濃度(IC50)を計算することができる。ここで、
IC50<1μMを「+++」として示し、
IC50=1〜10μMを「++」として示し、
IC50=10〜50μMを「+」として示し、
IC50>50μMを「−」として示した。本発明の化合物の抗腫瘍実験では、IC50の計算値を以下のように示した。
Figure 0005478894
実施例31
薬学的組成物
以下のように配合した:
実施例8の化合物 23g
デンプン 140g
微結晶性セルロース 67g。
一般的方法に従って、上記材料を均一に混合し、一般的なゼラチンカプセルに充填して、1000個のカプセルを得た。
実施例9で得た化合物のカプセルを、類似の方法で調製することができる。
実施例32
1.細胞株:A431ヒト扁平上皮癌細胞
実施例30の手順を繰り返し、各試験化合物を5つの濃度で段階的に配合した。50%阻害濃度(IC50)を決定した。細胞実験の結果を、表Aに示した。
2.細胞株:BT−474:ヒト乳癌細胞
細胞を、種々の濃度(それぞれ10〜0.001μm)の化合物と5日間インキュベーションした。SRB法に従って、細胞増殖の阻害を試験し、阻害率を算出した。阻害率に従って、Logit法によってIC50を計算した。in vitroでの抗腫瘍活性を比較した。細胞実験の結果を、表Aに示した。
Figure 0005478894
Figure 0005478894
Figure 0005478894
Figure 0005478894
脚注:実施例8〜30で得た化合物を、それぞれ、化合物8〜30と命名する。
*:2つの実験由来の2つの結果。
実施例33
Erb−B2のリン酸化活性に対する化合物8および化合物14の阻害効果:
ヒト乳癌細胞BT474の濃度を、適切な濃度に調整し、プレート中に接種した。種々の化合物で1.5時間処置した後、細胞を回収し、破壊し、タンパク質を同量に調整した。タンパク質変性後、SDS−PAGEを行い、硝酸セルロースフィルムに移し、抗リン酸化抗体(単一抗体(mono−anti))、抗β−チューブリン抗体(単一抗体)、および抗マウスIgG抗体(二重抗体(bi−anti))とそれぞれハイブリッド形成し、ECLキットによってアッセイし、X線プレートを露光した。対応するタンパク質バンドのサイズおよび密度に従って、Erb−B2キナーゼに対する阻害効果を評価することができる。
結果を図1に示した。市販薬イレッサと比較して、化合物8および化合物14は、より優れた阻害活性を有する。
実施例34
ヌードマウスに移植したヒト皮膚類上皮癌細胞A431に対する化合物8の抗腫瘍効果:
十分に成長させたA431の固形腫瘍を選択し、2〜3mmのサイズのいくつかの小片に刻み、それぞれ、トロカールを使用してマウスの右側の腋窩に皮下移植した。7日後、試験化合物を、経口胃潅流によって13日間連続して投与した。バーニアキャリパースを使用して、腫瘍を4日毎に長期間(a)および短期間(b)測定した。式V=ab/2に従って、腫瘍の体積(mm)を計算することができる。移植23日後に、試験動物を断首(neck−off)によって屠殺した。試験動物を解剖して腫瘍を得た。腫瘍を秤量し、阻害率を計算した。
結果を以下の表に示した。これにより、本発明の化合物が腫瘍に対して有意な阻害効果を有することが示唆された。
Figure 0005478894
本願全体で参照した全ての書類は、それぞれが個別に援用されているかのように、その全体が本明細書中で参考として援用される。さらに、上記の本発明の教示に照らして、当業者が本発明を様々に変更および修正することができ、これらの等価物が依然として本願の添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内に含まれると認識されるであろう。
図1はErb−B2キナーゼのリン酸化に対する本発明の化合物の阻害効果を示す。

Claims (4)

  1. N−{4−[3−クロロ−4−(3−フルオロベンジルオキシ)−フェニルアミノ]−キナゾリン−6−イル}−アクリルアミド
  2. 抗腫瘍薬の調製における請求項1記載の化合物使用。
  3. 0.05〜100mgの請求項1に記載の化合物よび薬学的に許容可能なキャリア、賦形剤、または希釈剤を含むことを特徴とする、薬学的組成物。
  4. 0.05〜100mg/kg体重/日の請求項1に記載の化合物含む、腫瘍を治療するための組成物。
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