JP5477198B2 - 冷延鋼板およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、冷延鋼板およびその製造方法に関する。より詳しくは、降伏応力が低く深絞り性に優れるとともに、良好な耐二次加工脆性を有する冷延鋼板およびその製造方法に関する。
産業技術分野が高度に分業化した今日、各技術分野において用いられる材料には、特殊かつ高度な性能が要求されている。例えば、プレス成形して使用される鋼板については、プレス形状の多様化に伴い、より優れた成形性が必要とされている。特に、自動車用鋼板に関しては、地球環境への配慮から、車体を軽量化して燃費を向上させることが検討されており、これにより、薄肉高成形性鋼板の需要が著しく高まってきている。そして、プレス成形においては、使用される鋼板の厚さが薄いほど、割れやしわが発生しやすくなるため、より高い深絞り性やより低い降伏応力などの成形性に優れた鋼板が必要とされる。
これまでに、自動車のアウターパネル等の用途に適した深絞り用冷延鋼板として、極低炭素鋼にTiやNbを添加した、いわゆるIF鋼板について多くの提案がなされている。IF鋼板は、鋼中のCおよびNをTiCやTiN等として析出固定し、固溶状態のCやNが鋼中に存在しない状態としている。このため、再結晶焼鈍時に深絞り性に好ましい集合組織が形成され、優れた成形性を得ることができる。
しかし、IF鋼板は、結晶粒界に固溶Cや固溶Nが存在しないため、粒界強度が著しく低下し、耐二次加工脆性に劣るという問題を有する。特に、厳しい絞り成形が施されることが多いサイドパネルアウター用途等では、高い耐二次加工脆性が要求されるのでIF鋼板の適用が困難となる場合がある。
そこで、IF鋼板の耐二次加工脆性を改善する方法に関して、従来からいくつかの提案がなされている。
例えば、特許文献1には、Ti−IF鋼板にBを添加することにより耐二次加工脆性を改善する技術が開示されている。また、特許文献2には、浸炭雰囲気中で箱焼鈍を行い、フェライトを細粒化することにより、Ti−IF鋼板またはTi、Nb−IF鋼板の耐二次加工脆性を向上させる技術が開示されている。
ところで、固溶Cが残留するように設計された化学組成を有する塗装焼付硬化型鋼板は、結晶粒界に固溶Cが元来存在するため、高い粒界強度が確保され、良好な耐二次加工脆性を備える。特許文献3には、10〜35MPaという低い塗装焼付硬化量(以下、「BH量」ともいう。)とすべく、固溶Cが残留するように化学組成を設計することにより、耐デント性を改善する技術が開示されている。
特開昭59−140333号公報 特開昭63−38556号公報 特開平10−46289号公報
しかし、特許文献1に開示された技術は、B添加を必須とするものであるため、Bによる再結晶温度の上昇が著しくなり、深絞り性の劣化を招く場合がある。
また、特許文献2に開示された技術は、長時間の焼鈍を必須とするものであるため、生産性に劣る。さらに、鋼組織が細粒であるために良好なプレス成形性を得ることができない。
また、特許文献3に開示された技術は、固溶Cが残留するように化学組成が設計されているため、熱延鋼板の段階においても鋼中に固溶Cが存在する。このような熱延鋼板に冷間圧延を施して再結晶焼鈍を施すと、再結晶焼鈍時に固溶Cが存在するため、粒成長が阻害されて鋼組織が微細となる。さらに、再結晶焼鈍時の集合組織を形成する際に固溶Cが存在するため、深絞り性に好ましい集合組織の形成が阻害される。このため、低い降伏応力と優れた深絞り性と具備させることは困難である。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、降伏応力が低く深絞り性に優れるとともに、良好な耐二次加工脆性を有する冷延鋼板およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った。
その結果、熱延鋼板の段階においては鋼中に固溶Cを極力存在させないようにして、冷間圧延後の再結晶焼鈍時における粒成長と深絞り性に好ましい集合組織の形成とを促進し、再結晶焼鈍後の段階においては鋼中に適量の固溶Cを存在させるようにして、良好な耐二次加工脆性を具備させるという、一見相反する関係にある事項を両立させることを新たに着想した。
そして、上記事項を両立させる手段として、再結晶焼鈍温度付近の800℃程度で再固溶するNbCの性質に着目し、極低炭素鋼にTiとNbとを複合して含有させ、Ti含有量の上限を制限することにより鋼中のCの固定を基本的にNbにより行うようにし、熱延鋼板の段階においてはNbCの析出を促して鋼中に固溶Cを極力存在させないようにし、冷間圧延後の再結晶焼鈍時における粒成長と深絞り性に好ましい集合組織の形成とを促進し、再結晶焼鈍においてNbCを再固溶させて鋼中に適量の固溶Cを存在させるようにし、良好な耐二次加工脆性を具備させることを新たに着想したのである。
以下、本発明に至った経緯について説明する。
本発明者らは、固溶C量が異なる板厚0.65mmの冷延鋼板(化学組成は、質量%で、C:0.0005〜0.0050%、Si:0.01%、Mn:0.08〜0.10%、P:0.010〜0.012%、S:0.006%、sol.Al:0.03〜0.05%、N:0.0018〜0.0022%、Ti:0.003〜0.025%、Nb:0.010〜0.040%を含有し、残部Feおよび不純物からなる。)を用いて、下記式(3)で規定される計算固溶C量と降伏応力(YS)、平均r値、耐二次加工脆性、BH量との関係を調査した。
Ti=max[Ti−(48/14)×N−(48/32)×S,0] (2)
計算固溶C量=C−(12/93)Nb−(12/48)Ti (3)
ここで、式(2)および(3)における各元素記号は各元素の含有量(単位:質量%)を示し、式(2)におけるmax[ ]は[ ]内の引数のうち最大の値を返す関数である。
その結果、次の知見が得られた。
(i)計算固溶C量の増加にともなって、再結晶焼鈍における粒成長が阻害されて鋼組織が微細となるとともに深絞り性に好ましい集合組織の形成が阻害され、図1に示すように降伏応力(YS)が上昇し、図2に示すように平均r値が低下する。
(ii)特に計算固溶C量が0を上回ると特性が急激に劣化する。
これらの知見から、降伏応力(YS)が180MPa以下かつ平均r値が1.6以上を実現するためには、計算固溶C量を0未満にすることが有効であることが判明した。
また、BH量と耐二次加工脆性との関係の調査より、図3に示すようにBH量を10MPa以上とすることにより良好な耐二次加工脆性が得られることが判明した。なお、耐二次加工脆性の指標は以下の方法で評価した。すなわち、再結晶焼鈍後の鋼板から円形素板を採取し、パンチ径40mmの円筒深絞り試験機を用いて絞り比1.8の深絞り成形を施して円筒状カップを成形した。これらの円筒状カップを種々の温度に冷却し、上方1mの高さから質量5kgの錘を落下させ、得られた破面の観察を行った。この観察により脆性割れの発生する臨界温度を求め、臨界温度が−80℃以下である場合を耐二次加工脆性が良好とした。
以上の知見に基づいて完成された本発明は次のとおりである。
(1)質量%で、C:0.0005%以上0.0035%以下、Si:0.1%以下、Mn:0.05%以上0.2%以下、P:0.03%以下、S:0.02%以下、sol.Al:0.0005%以上0.08%以下、N:0.004%以下、Ti:0.003%以上0.015%以下およびNb:0.015%以上0.035%以下を含有し、残部がFeおよび不純物からなるとともに下記式(1)および(2)を満足する化学組成を有し、フェライト結晶粒度番号が9.0以下である鋼組織を有し、塗装焼付硬化量が10MPa以上35MPa以下であり、平均r値が1.6以上であるとともに、降伏応力YSが180MPa以下である機械特性を有することを特徴とする冷延鋼板。
−0.0025≦C−(12/93)×Nb−(12/48)×Ti*<0 (1)
Ti*=max[Ti−(48/14)×N−(48/32)×S,0] (2)
ここで、式(1)および(2)における各元素記号は各元素の含有量(単位:質量%)を示し、式(2)におけるmax[ ]は[ ]内の引数のうち最大の値を返す関数である。
なお、塗装焼付硬化量はJIS G 3135で規定される塗装焼付硬化量試験方法により求められる圧延方向の値である。
(2)前記化学組成が、Feの一部に代えて、B:0.0020質量%以下を含有することを特徴とする上記(1)に記載の冷延鋼板。
(3)前記冷延鋼板の表面にめっき層を有することを特徴とする上記(1)または上記(2)に記載の冷延鋼板。
(4)下記工程(A)〜(E)を含むことを特徴とする上記(1)〜上記(3)のいずれかに記載の冷延鋼板の製造方法:
(A)ラブに熱間圧延を施して860℃以上960℃以下の温度域で圧延を完了し、600℃以上750℃以下の温度域で巻き取って熱延鋼板とする熱間圧延工程;
(B)前記熱延鋼板に酸洗を施して酸洗鋼板とする酸洗工程;
(C)前記酸洗鋼板に冷間圧延を施して冷延鋼板とする冷間圧延工程;
(D)前記冷延鋼板に800℃以上900℃以下の温度域で焼鈍して550℃まで4℃/秒以上の平均冷却速度で冷却する連続焼鈍工程;および
(E)前記鋼板を1%以下の伸び率で圧延するスキンパス工程。
本発明によれば、降伏応力が低く深絞り性に優れるとともに、良好な耐二次加工脆性を有する冷延鋼板が得られるので、自動車部品、特に自動車のアウターパネル等のように厳しい深絞り加工が施される用途に好適である。また、本発明は、自動車の車体軽量化を通じて地球環境問題の解決に寄与するなど産業の発展に寄与するところ大である。
計算固溶C量と降伏応力(YS)との関係を示すグラフである。 計算固溶C量と平均r値との関係を示すグラフである。 計算固溶C量とBH量と耐二次加工脆性との関係を示すグラフである。
以下、本発明に係る冷延鋼板の化学組成、鋼組織および機械特性、ならびにその冷延鋼板を製造する好適な製造方法について説明する。以下の説明において、化学組成を規定する「%」は特にことわりがない限り「質量%」である。
1.化学組成
(1)C:0.0005%以上0.0035%以下
Cは、固溶状態で鋼中に存在することにより、粒界の強度を高めて耐二次加工脆性を向上させる作用を有する。本発明においては、再結晶焼鈍においてNbCを再固溶させることにより上記作用を得る。C含有量が0.0005%未満では上記作用による効果を得ることが困難となる。したがって、C含有量は0.0005%以上とする。一方、C含有量が0.0035%では、熱延鋼板段階において鋼中のCをNbにより固定したとしても、多数のNbCが析出してしまい、再結晶焼鈍時における粒成長と深絞り性に好ましい集合組織の形成とが阻害されてしまう。したがって、C含有量は0.0035%以下とする。好ましくは0.0025%以下、さらに好ましくは0.0020%以下である。
(2)Si:0.1%以下
Siは、不純物として含有され、固溶強化により降伏応力を上昇させる作用を有する。また、易酸化元素であることから、非めっき鋼板については化成処理性を劣化させる作用を有し、溶融めっき鋼板については濡れ性を低下させる作用を有し、合金化溶融亜鉛めっき鋼板については合金化速度を低下させる作用を有する。したがって、Si含有量は0.1%以下とする。好ましくは0.05%以下、さらに好ましくは0.02%以下である。
(3)Mn:0.05%以上0.2%以下
Mnは、鋼中のSと結合してMnSを形成し、固溶Sによる熱間脆性を防止する作用を有する。Mn含有量が0.05%未満では上記作用による効果を得ることが困難である。したがって、Mn含有量は0.05%以上とする。一方、Mn含有量が0.2%超では、平均r値の低下が著しくなる場合がある。したがって、Mn含有量は0.2%以下とする。好ましくは0.16%以下である。
(4)P:0.03%以下
Pは、不純物として含有され、耐二次加工脆性を劣化させる作用を有する。また、鋼板表面に合金化溶融亜鉛めっきを施す場合には、合金化速度を低下させる作用を有するため、その含有量が過剰であると適度な合金化度を得ることが困難になる場合がある。したがって、P含有量は0.03%以下とする。好ましくは0.025%以下である。
(5)S:0.02%以下
Sは、不純物として含有され、粒界に偏析して鋼を脆化させる作用を有する。したがって、S含有量は0.02%以下とする。好ましくは0.010%未満、さらに好ましくは0.008%未満である。S含有量は少ないほど好ましいので下限を限定する必要はないが、コストの観点からは0.003%超とすることが好ましい。
(6)sol.Al:0.0005%以上0.08%以下
Alは、脱酸により鋼を健全化する作用を有する。また、鋼中のNをAlNとして固定することにより、固溶Nによる常温時効を抑制する作用を有する。本発明においては、Nを固定する作用を有するTiの含有量の上限を後述するように制限することから、AlによるNの固定は重要である。sol.Al含有量が0.0005%未満では上記作用による効果を得ることが困難である。したがって、sol.Al含有量は0.0005%以上とする。好ましくは0.010%以上である。一方、sol.Al含有量を0.08%超としても上記作用による効果は飽和してしまいコスト的に不利になる。したがって、sol.Al含有量は0.08%以下とする。好ましくは0.07%以下である。
(7)N:0.004%以下
Nは、不純物として含有され、延性、深絞り性および耐常温時効性を劣化させる作用を有する。したがって、N含有量は0.004%以下とする。好ましくは0.0030%以下である。N含有量は少ないほど好ましいのでN含有量の下限を規定する必要はない。ただし、過度に極低窒素化することは、製鋼コストの著しい上昇を伴う。したがって、N含有量は0.001%以上とすることが好ましい。
(8)Ti:0.003%以上0.015%以下
Tiは、鋼中のNをTiNとして固定することにより、固溶Nによる常温時効を抑制するとともに、鋼板のr値を高める作用を有する。Ti含有量が0.003%未満では上記作用による効果を得ることが困難である。したがって、Ti含有量は0.003%以上とする。好ましくは0.005%以上である。一方、Ti含有量が0.015%超では、元来TiCの方がNbCよりも優先的に析出することから、TiCの析出量の増加に伴ってNbCの析出が抑制されてしまい、焼鈍によってNbCを再固溶させたとしても適度な固溶C量を確保することができずに耐二次加工脆性が劣化する場合がある。したがって、Ti含有量は0.015%以下とする。なお、Ti含有量は下記式(4)を満足することが好ましい。
0.7×(48/14)×N≦Ti≦(48/14)×N+(48/32)×S (4)
(9)Nb:0.015%以上0.035%以下
Nbは、熱延鋼板段階においては鋼中のCをNbCとして固定することにより、鋼中に固溶Cを極力存在させないようにして、冷間圧延後の再結晶焼鈍時における粒成長と深絞り性に好ましい集合組織の形成とを促進する作用を有する。さらに、再結晶焼鈍において再固溶することにより、再結晶焼鈍後の段階においては鋼中に適量の固溶Cを存在させるようにして、良好な耐二次加工脆性を具備させる作用を有する。Nb含有量が0.015%未満では上記作用による効果を得ることが困難となる。したがって、Nb含有量は0.015%以上とする。好ましくは0.020%以上である。一方、Nbは鋼組織を細粒化する作用をも有し、Nb含有量が0.035%を超えると降伏応力の上昇が著しくなる場合がある。したがってNb含有量は0.035%以下とする。好ましくは0.030%以下である。
(10)B:0.0020%以下
Bは、結晶粒界に偏析して粒界を強化し、耐二次加工脆性を向上させる作用を有する。したがって、Bを含有させてもよい。しかしながら、B含有量が0.0020%を上回ると、再結晶温度が過度に上昇してしまい、深絞り性が劣化する場合がある。したがって、B含有量は0.0020%以下とする。好ましくは0.00015%未満である。上記作用による効果をより確実に得るにはB含有量を0.0002%以上とすることが好ましい。さらに好ましくは0.0003%超であり、特に好ましくは0.0004%超である。
上記以外の含有成分はFeおよび不純物である。
(11)式(1)および式(2)、すなわち、計算固溶C量:−0.0025以上0未満
下記式(3)で求められる計算固溶C量が−0.0025未満では、再結晶焼鈍においてNbCを再固溶させたとしても、良好な耐二次加工脆性を具備させることが可能な程度の適量の固溶Cを鋼中に存在させることが困難である。一方、下記式(3)で求められる計算固溶C量が0以上では、再結晶焼鈍における粒成長が阻害されて鋼組織が微細となるとともに深絞り性に好ましい集合組織の形成が阻害され、降伏応力(YS)の上昇や平均r値の低下が著しくなる。したがって、下記式(1)および(2)を満足する化学組成とする。
−0.0025≦C−(12/93)×Nb−(12/48)×Ti<0 (1)
Ti=max[Ti−(48/14)×N−(48/32)×S,0] (2)
計算固溶C量=C−(12/93)Nb−(12/48)Ti (3)
ここで、式(1)〜(3)における各元素記号は各元素の含有量(単位:質量%)を示し、式(2)におけるmax[ ]は[ ]内の引数のうち最大の値を返す関数である。
2.鋼組織
フェライト結晶粒度番号は9.0以下とする。
JIS G 0552で規定されるフェライト結晶粒度番号が9.0超となると、鋼組織が過度に細粒から構成されることとなるため、降伏応力の上昇が著しくなる。したがって、フェライト結晶粒度番号は9.0以下とする。フェライト結晶粒度番号の下限は、降伏応力が低く深絞り性に優れるとともに良好な耐二次加工脆性を有する鋼板を得る観点からは特に規定されない。フェライト結晶粒を過度に粗大化すると、プレス成形時に肌荒れを生じる場合がある。このため、優れた外観のプレス成形品を安定的に得ることが求められる場合には、フェライト結晶粒度番号は7.8以上とすることが好ましい。
3.機械特性
(1)塗装焼付硬化量:10MPa以上35MPa以下
塗装焼付硬化量(BH量)は10MPa以下35MPa以上とする。
BH量が10MPa未満であることは、再結晶焼鈍後における鋼中の固溶C量が少なすぎることを意味する。このため、BH量が10MPa未満の場合には、良好な耐二次加工脆性を確保することが困難となるときがある。したがって、本発明に係る鋼板のBH量は10MPa以上とする。BH量が15MPa超であることは、その鋼板はより確実な結晶粒界の強化を実現する程度に固溶Cを含有していることを意味する。そのような鋼板はさらに優れた耐二次加工脆性を有することになり、好ましい。
一方、BH量が35MPa超となる鋼板では常温時効が容易に進行する。このため、プレス成形時にストレッチャーストレインが発生しないように焼付硬化性冷延鋼板の保管期間や保管場所などを厳格に管理する必要が生じる。したがって、本発明に係る鋼板のBH量は35MPa以下とする。
なお、塗装焼付硬化量はJIS G 3135で規定される塗装焼付硬化量試験方法により求められる圧延方向の値である。
(2)平均r値:1.6以上、降伏応力(YS):180MPa以下
平均r値は1.6以上かつYSは180MPa以下であることが好ましい。
平均r値を1.6以上かつYSを180MPa以下とすることにより、サイドパネルアウターのような絞り成形の厳しい部品についてもプレス時の割れをより確実に抑制することができる。平均r値は1.7以上、YSは170MPa以下とすることがさらに好ましい。
(3)引張強さ:圧延方向について285MPa以上325MPa以下
絞り成形を施す際には、フランジの流入抵抗に耐え得る縦壁部の強度を確保することが好ましい。このような観点から、圧延方向の引張強さは285MPa以上であることが好ましい。一方、引張強さが高すぎると引張強さの上昇に伴って降伏応力も上昇し、スプリングバックによる形状不良が生じ易くなる。したがって、圧延方向の引張強さは325MPa以下であることが好ましい。
4.めっき層
上述した鋼板の表面には、耐食性の向上等を目的としてめっき層を備えさせてもよい。めっき層は電気めっき層であってもよく溶融めっき層であってもよい。電気めっき層としては、電気亜鉛めっき、電気Zn−Ni合金めっき等が例示される。溶融めっき層としては、溶融亜鉛めっき、合金化溶融亜鉛めっき、溶融アルミニウムめっき、溶融Zn−Al合金めっき、溶融Zn−Al−Mg合金めっき、溶融Zn−Al−Mg−Si合金めっき等が例示される。めっき付着量は特に制限されず、従来と同様でよい。また、めっき後に適当な化成処理(例えば、シリケート系のクロムフリー化成処理液の塗布と乾燥)を施して、耐食性をさらに高めることも可能である。
5.製造方法
(1)熱間圧延工程
上記化学組成を有するスラブに熱間圧延を施して860℃以上960℃以下の温度域で圧延を完了し、600℃以上750℃以下の温度域で巻き取って熱延鋼板とする。ここで、熱間圧延に供するスラブは、連続鋳造後あるいは分塊圧延後の高温状態にあるものであってもよく、一旦冷却されたものを加熱したものであってもよい。加熱する場合の温度は、スケール疵抑制の観点から低い方が好ましく、1300℃以下とすることが好ましく、1250℃以下とすることがさらに好ましい。
熱間圧延完了温度が860℃未満では、Ar3点未満での圧下が多くなって、成形性の劣化する場合がある。したがって、熱間圧延完了温度は860℃以上とする。好ましくは880℃以上である。一方、熱間圧延完了温度が960℃超では、スケール疵が発生しやすくなる。したがって、熱間圧延完了温度は960℃以下とする。好ましくは940℃以下である。
巻取温度が600℃未満では、熱延鋼板の段階においてNbCの析出を促して鋼中に固溶Cを極力存在させないようにし、冷間圧延後の再結晶焼鈍時における粒成長と深絞り性に好ましい集合組織の形成とを促進することが不十分となる場合がある。したがって、巻取温度は600℃以上とする。一方、巻取温度が750℃超では、スケール生成が著しいために、後続する酸洗工程においてスケールの除去が困難となり、スケール疵が生じる場合がある。したがって、巻取温度は750℃以下とする。好ましくは700℃以下である。
また、熱間圧延工程が粗熱間圧延工程と仕上熱間圧延工程とからなる場合には、粗熱間圧延工程により得られる粗バーを加熱または保温することが、材質の均質化を図る観点から好ましい。この場合、加熱手段としては加熱炉を用いてもよいが、短時間で加熱が可能な誘導加熱装置や通電加熱装置を用いることが好ましい。また、保温手段としては、保温カバーやコイルボックスが例示される。
(2)酸洗工程および冷間圧延工程
上記熱間圧延工程により得られた熱延鋼板には酸洗を施してスケール除去して酸洗鋼板とする。酸洗は常法にしたがって行えばよい。例えば、塩酸や硫酸を用いる。
(3)冷間圧延工程
上記酸洗工程により得られた酸洗鋼板に冷間圧延を施して冷延鋼板とする。
冷間圧延は常法にしたがって行えばよい。冷間圧延の圧下率は特に規定しないが、圧下率を高めることにより冷延鋼板の深絞り性が向上する傾向にあるので70%以上とすることが好ましく、80%以上とすることがさらに好ましい。一方、圧下率が高すぎると圧延荷重が過大となって操業が困難になる場合があるので90%以下とすることが好ましい。
(4)連続焼鈍工程
上記冷間圧延工程により得られた冷延鋼板に800℃以上900℃以下の温度域で焼鈍して550℃まで4℃/秒以上の平均冷却速度で冷却する連続焼鈍を施す。
焼鈍温度が800℃未満では、NbCを再固溶させて鋼中に適量の固溶Cを存在させるようにし、良好な耐二次加工脆性を具備させることが困難となる。したがって、焼鈍温度は800℃以上とする。好ましくは820℃以上である。一方、焼鈍温度が900℃超では、変態による集合組織のランダム化が生じてr値が低下する場合がある。したがって、焼鈍温度は900℃以下とする。好ましくは850℃以下である。
また、550℃までの平均冷却速度が4℃/秒未満では、再固溶させたNbCが再析出してしまい、鋼中に適量の固溶Cを存在させるようにして良好な耐二次加工脆性を具備させることが困難となる場合がある。したがって、550℃までの平均冷却速度が4℃/秒以上とする。550℃までの平均冷却速度の上限は特に規定しないが、良好な形状を確保するという観点からは150℃/秒以下とすることが好ましい。さらに好ましくは70℃/秒以下である。なお、冷却をガス冷却により行う場合には、その能力の観点から25℃/秒未満とすることが好ましい。
(5)スキンパス圧延工程
焼鈍工程により得られた鋼板には、通常、平坦矯正や表面粗さの調整のためにスキンパス圧延が施されるが、本発明では、焼鈍工程においてNbCを再固溶させるため鋼中に微量の固溶Cが存在するので、ストレッチャーストレインの抑制の観点からスキンパス圧延を施す。しかしながら、スキンパス圧延の伸び率が1%を超えると、降伏応力の上昇が著しくなる。したがって、スキンパス圧延の伸び率は1%以下とする。なお、ストレッチャーストレインの抑制の観点からは、0.4%以上とすることが好ましく、0.6%以上とすることがさらに好ましい。
(6)めっき工程
上述した鋼板の表面には、耐食性の向上等を目的としてめっき処理を施してめっき層を備えさせてもよい。めっき層は電気めっき層であってもよく溶融めっき層であってもよい。
溶融めっきを施す場合には、上記焼鈍工程後であって上記スキンパス圧延工程前に溶融めっきを施すことが好ましく、連続溶融めっき設備を用いて上記焼鈍工程と連続させることが好ましい。溶融めっきが合金化溶融亜鉛めっきである場合には溶融亜鉛めっきの後に合金化処理を施し、めっき層中のFe濃度が5質量%以上13質量%以下になるようにすることが好ましい。Fe濃度が5質量%未満では、めっき層が軟質すぎて摺動性に劣る場合があり、13%超では、めっき層が脆くなり剥離しやすいからである。また、合金化処理後に、めっき表層に潤滑処理やFeめっき処理などの後処理を施してよい。電気めっきを施す場合には、上記スキンパス圧延工程後に電気めっきを施すことが好ましい。各めっき処理は常法にしたがえばよい。
本発明を、実施例を参照しながらより具体的に説明する。
表1に示す化学組成の鋼を試験転炉で溶製し、連続鋳造試験機にて250mm厚のスラブを製造した。得られたスラブを1220℃に加熱して熱間圧延試験機を用いて4.4mm厚まで熱間圧延した。熱間圧延条件として、熱間圧延完了温度と巻取温度とを表2に示す。
Figure 0005477198
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得られた熱延鋼板を塩酸酸洗によりスケール除去した後に0.65mm厚まで冷間圧延した。
得られた冷延鋼板を表2に示す焼鈍温度で焼鈍し、550℃までを8℃/秒で冷却した。冷却後の鋼板を0.8%の伸び率でスキンパス圧延した。
一部の鋼板については、焼鈍後の冷却途中で460℃の溶融亜鉛めっき浴に浸漬して溶融亜鉛めっきを施し、めっき後に加熱して合金化処理を行った。この際のめっき付着量は45g/mとし、めっき層中のFe濃度は9.5質量%とした。
得られた鋼板から、ミクロ観察用試験片を採取し、圧延方向に平行な縦断面を研磨した後ナイタール腐食液を用いてエッチングし、フェライト結晶粒を現出させた後、光学顕微鏡を用いて観察した。板厚の1/4深さ位置においてJIS G 0552に準拠してフェライト結晶粒度番号を求めた。
また、圧延方向(0°方向)、圧延方向に対して45°をなす方向(45°方向)および圧延方向に対して90°をなす方向(90°方向)からJIS5号引張試験片を採取し、引張試験を行うことにより、圧延方向の降伏応力(YS)、圧延方向の引張強さ(TS)および平均r値を求めた。平均r値は、0°方向のr値(r0°値)、45°方向のr値(r45°値)および90°方向のr値(r90°値)を用いて、次式に基づいて求めた。
平均r値=(r0°値+r90°値+2×r45°値)/4
また、圧延方向からJIS5号引張試験片を採取し、JIS G 3135で規定される塗装焼付硬化量試験方法により、塗装焼付硬化量(BH量)を求めた。
また、耐二次加工脆性は、以下の方法で評価した。すなわち、得られた鋼板から円形素板を採取し、パンチ径40mmの円筒深絞り試験機を用いて絞り比1.8の深絞り成形を施して円筒状カップを成形した。これらの円筒状カップを種々の温度に冷却し、上方1mの高さから質量5kgの錘を落下させ、得られた破面の観察を行った。この観察により脆性割れの発生する臨界温度(脆性遷移温度)を求め、これを耐二次加工脆性の指標とした。脆性遷移温度が−80℃以下を良好とした。
評価結果を表2に示す。なお、表1および2における化学組成、製造条件、金属組織の特性および機械特性を示す数値のうち下線が付されているものは、その数値が本発明の規定の範囲外であることを示している。
本発明が規定する範囲内の鋼板についての試験結果は、いずれも、降伏応力(YS)や平均r値の機械特性は良好であり、優れた深絞り性を示した。また、脆性遷移温度は−80℃以下であり耐二次加工脆性が良好であった。
一方、No.6は、焼鈍温度が低かったため、NbCの再固溶が不足して適量の固溶C量を確保することができなかった。このため、BH量が10MPa未満となり、耐二次加工脆性に劣っていた。
また、No.13は、Nb含有量が過剰であったため、鋼組織を細粒化され、フェライト結晶粒度番号が9.0超となった。このため、降伏応力が高かった。
また、No.14は、Nb含有量が過少で、計算固溶C量が0以上であったため、熱延鋼板段階において鋼中のCをNbCとして固定することにより、鋼中に固溶Cを極力存在させないようにして、冷間圧延後の再結晶焼鈍時における粒成長と深絞り性に好ましい集合組織の形成とを促進することができなかった。このため、フェライト結晶粒度番号が9.0超となって降伏応力が高く、平均r値が低かった。
また、No.15は、Ti含有量が過剰であったため、TiCの析出量の増加に伴ってNbCの析出が抑制されてしまい、焼鈍によってNbCを再固溶させたが適度な固溶C量を確保することができなかった。このため、BH量が10MPa未満となり、耐二次加工脆性に劣っていた。
また、No.16は、Ti含有量が過少であったため、鋼中のNをTiNとして固定することにより、固溶Nによる常温時効を抑制するとともに、鋼板のr値を高めることができなかった。このため、平均r値が低かった。
また、No.17は、計算固溶C量が−0.0025未満であったため、良好な耐二次加工脆性を具備させることが可能な程度の適量の固溶Cを鋼中に存在させることができなかった。このため、BH量が10MPa未満となり、耐二次加工脆性に劣っていた。
また、No.18は、Nb含有量が過少で、計算固溶C量が0以上であったため、熱延鋼板段階において鋼中のCをNbCとして固定することにより、鋼中に固溶Cを極力存在させないようにして、冷間圧延後の再結晶焼鈍時における粒成長と深絞り性に好ましい集合組織の形成とを促進することができなかった。このため、フェライト結晶粒度番号が9.0超となって降伏応力が高く、平均r値が低かった。

Claims (4)

  1. 質量%で、C:0.0005%以上0.0035%以下、Si:0.1%以下、Mn:0.05%以上0.2%以下、P:0.03%以下、S:0.02%以下、sol.Al:0.0005%以上0.08%以下、N:0.004%以下、Ti:0.003%以上0.015%以下およびNb:0.015%以上0.035%以下を含有し、残部がFeおよび不純物からなるとともに下記式(1)および(2)を満足する化学組成を有し、フェライト結晶粒度番号が9.0以下である鋼組織を有し、塗装焼付硬化量が10MPa以上35MPa以下であり、平均r値が1.6以上であるとともに、降伏応力YSが180MPa以下である機械特性を有することを特徴とする冷延鋼板。
    −0.0025≦C−(12/93)×Nb−(12/48)×Ti*<0 (1)
    Ti*=max[Ti−(48/14)×N−(48/32)×S,0] (2)
    ここで、式(1)および(2)における各元素記号は各元素の含有量(単位:質量%)を示し、式(2)におけるmax[ ]は[ ]内の引数のうち最大の値を返す関数である。
  2. 前記化学組成が、Feの一部に代えて、B:0.0020質量%以下を含有することを特徴とする請求項1に記載の冷延鋼板。
  3. 前記冷延鋼板の表面にめっき層を有することを特徴とする請求項1または請求項に記載の冷延鋼板。
  4. 下記工程(A)〜(E)を含むことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷延鋼板の製造方法:
    (A)ラブに熱間圧延を施して860℃以上960℃以下の温度域で圧延を完了し、600℃以上750℃以下の温度域で巻き取って熱延鋼板とする熱間圧延工程;
    (B)前記熱延鋼板に酸洗を施して酸洗鋼板とする酸洗工程;
    (C)前記酸洗鋼板に冷間圧延を施して冷延鋼板とする冷間圧延工程;
    (D)前記冷延鋼板に800℃以上900℃以下の温度域で焼鈍して550℃まで4℃/秒以上の平均冷却速度で冷却する連続焼鈍工程;および
    (E)前記鋼板を1%以下の伸び率で圧延するスキンパス工程。
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