JP5477024B2 - シート排出装置および画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、シート排出装置およびこれを有する画像形成装置に関し、詳しくは、画像形成済みのシートを複数のシート積載台の何れかに選択的に排出することが可能なシート排出装置、およびこれを有する、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、インクジェット記録装置等またはそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機等の画像形成装置におけるシート排出装置において、シートの画像形成面を下にして排出するフェイスダウン排紙の場合では、装置本体の一側壁に開閉自在に設けられたガイド部材を閉じた閉鎖状態にしておき、画像形成済みのシートを、ガイド部材を通して上方に向けて搬送・移動させ、装置本体上部に設けられた排紙トレイ上にフェイスダウン状態で排出・積載する。
一方、シートの画像形成面を上にして排出するフェイスアップ排紙の場合では、上記ガイド部材をその支軸を中心に揺動させることによって開けた開放状態にしておき、画像形成済みのシートを、ガイド部材自体に設けられた排紙トレイに向けて搬送・移動させ、排紙トレイ上にフェイスアップ状態で排出・積載するシート排出装置ないし排紙装置が知られている(例えば、特許文献1ないし3参照)。
特許文献1記載の技術では、ガイド部材の開閉操作でシート排出方向を切り替えることを目的に、排紙機構をガイド部材と連動して回動させる構成を有する。この構成では新たに駆動源を持つことなく排紙機構を動かすことで、排出シートが装置本体の一部と接触してジャムすることを防いでいる。
特許文献2記載の技術では、特許文献1記載の技術と同様に、ガイド部材の開閉操作でシート排出方向を切り替える構成である。ガイド部材の開閉と連動して反転ガイドを搬送経路から退避させることでシート排出方向を切り替えている。
特許文献3記載の技術では、特許文献1および2記載の技術と同様に、ガイド部材の開閉操作でシート排出方向を切り替える構成において、腰の弱いシートを安定して排出するために、ガイド兼トレイの積載面上に従動コロを設け、ガイド部材を閉じた際には従動コロが本体側の駆動ローラとニップする構成を採っている。
排出されるシートは、排出前の過程における定着器(定着装置)において加熱および加圧を受け、この際に、シートの吸脱湿等の影響も加わって下向きにカールすることがある。このカールしたシートをそのまま装置本体からフェイスアップ排紙すると、排紙トレイ上で先に排出・積載されたシートの後端に引っ掛かる等して、それを押し出してしまったりする。また、カールしたシートはその先端部が排紙トレイやそれにスタックされた先の排出シートとの摩擦によって丸まってしまうことで、スタック不良も生じることがある。これは、腰の弱い薄いシート等でも生じる。
上記不具合の一般的な対策として、複写機、プリンタ等の画像形成装置では、腰付け部材を設け、排出するシートの排出方向(排紙方向)と直交する方向に波形状を与え、排出方向の曲げ剛性を高めて腰を強くするいわゆる「腰付け」を行い、排出されるシートのカールを抑えてスタック不良が生じるのを防止すると共に、搬送の直進性を向上させている。
しかしながら、前述のシート排出装置ないし排紙装置では、ガイド部材の閉鎖状態でのフェイスダウン排紙と、ガイド部材の開放状態でのフェイスアップ排紙とを切り替えることができるように構成されており、フェイスアップ排紙用に腰付け部材を設けると、ガイド部材を閉じた際に、フェイスダウン排紙の経路途中でシートに腰が付けられることになるため、シートの曲げ剛性が上昇して搬送負荷が上がってしまう。特に、ガイド部材が反転経路を構成している場合、シートに腰が付いていると、その際の搬送負荷も非常に大きくなるため、ジャムの原因となってしまう問題がある。
特許文献1記載の技術では、フェイスアップ排紙においてのみフェイスアップ用排出経路に突出する腰付け部材は持たないため、前述した課題を解決することができない。
特許文献2記載の技術では、特許文献1記載の技術と同様に、可動する腰付け部材は持たない。このため、特許文献1および2記載の技術では、共に、フェイスアップ排紙においてシートに腰を付けられず、下向きカールが大きいシートや薄いシートの場合に先端が丸まりジャムが発生する問題、および次頁のシートで先行シートを押し出してしまうことでスタック不良発生の問題を解決することができない。
特許文献3記載の技術では、特許文献1および2記載の技術における排紙機構と比較して、ローラ対を1個多く設ける構成であり、部品点数が増すと共にコストが上昇してしまう。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、上記の課題を解決するために、ガイド部材の開閉動作に連動して可動する腰付け部材を配設し、腰付け部材は、ガイド部材開放時に、フェイスアップ用排出経路内に突出しシートの幅方向に当接して腰付け用の形状を付ける当接位置と、ガイド部材閉鎖時に、フェイスダウン用排出経路内から退避してシートに当接しない非当接位置とを選択的に占める構成を採用することにより、部品点数が少なく安価に、スタック不良およびジャムの発生を防止することができるシート排出装置およびこれを有する画像形成装置を実現し提供することを主な目的とする。
なお、上述した特許文献1ないし3記載の技術および本発明者らが調査した何れの従来技術においても、本発明者らの知り得る範囲では、上述した問題点・課題に着目してその問題点を解消できる技術の提案はなされていないことを付記しておく。
上述した課題を解決するとともに上述した目的を達成するために、請求項ごとの発明では、以下のような特徴ある手段・発明特定事項(以下、「構成」という)を採っている。
請求項1記載の発明は、シートの画像形成面を上にして排出するフェイスアップ用排出経路と、シートの画像形成面を下にして排出するフェイスダウン用排出経路と、装置本体に開閉自在に支持されたガイド部材と、前記ガイド部材を前記装置本体から開いたガイド部材開放時に、前記フェイスアップ用排出経路からのシートが積載される第1のシート積載台と、前記ガイド部材を前記装置本体に閉じたガイド部材閉鎖時に、前記フェイスダウン用排出経路からのシートが積載される第2のシート積載台と、前記ガイド部材の開閉動作に連動して可動する腰付け部材とを有し、前記腰付け部材は、前記ガイド部材開放時に、前記フェイスアップ用排出経路内に突出しシートの幅方向に当接して腰付け用の形状を付ける当接位置と、前記ガイド部材閉鎖時に、前記フェイスダウン用排出経路内から退避してシートに当接しない非当接位置とを選択的に占めるシート排出装置において、前記ガイド部材に設けられ、前記装置本体に対する該ガイド部材の閉鎖過程で前記腰付け部材と接触して該腰付け部材を前記非当接位置へ移動させる係合部と、前記ガイド部材の閉鎖状態において、前記腰付け部材を該ガイド部材の開放方向と同方向に付勢する付勢手段と、を備えることを特徴とす
請求項記載の発明は、請求項記載のシート排出装置において、前記付勢手段は、前記腰付け部材が前記当接位置を占めたとき、排出されるシートの搬送力と対抗する向きに前記腰付け部材を付勢することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1または2記載のシート排出装置において、前記腰付け部材は、複数配置され、該各腰付け部材は共通の軸に一体的に形成されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つに記載のシート排出装置において、前記腰付け部材は、前記シートの幅方向に当接する端部に傾斜形状を備えていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つに記載のシート排出装置において、前記腰付け部材は、使用される主要なシートサイズのシートの両側端縁部と対向する位置に設けられていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載のシート排出装置において、前記腰付け部材の可動領域は、前記付勢手段による付勢力が働く第1の可動領域と、前記付勢力が働かない第2の可動領域とを備えることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つに記載のシート排出装置において、前記腰付け部材は、シートとの接触により回転する従動回転部材を備えることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載のシート排出装置において、前記フェイスアップ用排出経路とフェイスダウン用排出経路との共通の排出経路に配設されたシート排出搬送用の回転部材を有し、前記従動回転部材は、端部に外周面から突出した凸形状を備え、前記回転部材は、前記従動回転部材と対向する位置に弾性体で形成された弾性回転部材を具備することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1ないしの何れか一つに記載のシート排出装置と、画像情報に応じてシートに画像を形成する画像形成手段とを有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、ガイド部材の開閉動作に連動して可動する腰付け部材を備えることにより、第1のシート積載台上でのスタック不良およびガイド部材閉鎖時のジャム発生を防止できることは元より、腰付け部材を非当接位置へ移動させる別途の駆動源を用いることなく装置の低コスト化と小型化を図ることができる。請求項ごとの発明の効果を挙げれば、以下のとおりである。
請求項記載の発明によれば、上記構成により、腰付け部材がシートの搬送力によってシート給送領域(通紙領域)から外れて腰付け量がなくなることを防止することができる。また、ガイド部材の係合部とガイド部材とが離れた際に、腰付け部材が確実に可動することができる。
請求項記載の発明によれば、上記構成により、部品点数を減らせると共に、それぞれの腰付け部材が一体的に動くことでシートに与える腰付け量が安定する。
請求項記載の発明によれば、上記構成により、シートへ加わる負荷を低減することができ、これによって腰付け量(例えばシートの幅方向の波形状の凹凸の大きさ)が大きすぎる場合に懸念されるシートの画像形成面側へのキズや光沢スジの発生を低減することができる。
請求項記載の発明によれば、上記構成により、排出されるシートの両端を押し下げることができので、排出されるシートが上方向にサイドカールをしている場合に懸念される、シートの両端がシート排出口を塞いでしまうスタック不良を防止することができる。
請求項記載の発明によれば、上記構成により、排出されるシートが腰付け部材に当接・突入したとき、薄目のシートでも第2の可動領域内であれば、腰付け部材を押し上げることができるので、薄目のシートでも、後端が腰付け部材を抜けた際に腰付け部材が押し上げられていた分だけ落下して、シート排出口に引っ掛かってしまっているシート後端を第1のシート積載台面上に落とすことができると共に、付勢力が働く第1の可動領域内において、腰付け部材がシートの搬送力によってシート給送領域(通紙領域)から外れて腰付け量がなくなることを防止することができる。
請求項記載の発明によれば、上記構成により、腰付け部材によるシートの画像形成面側との擦れによる負荷が低減されるので、懸念されるシートの画像形成面側へのキズや光沢スジの発生を低減することができる。
請求項記載の発明によれば、上記構成により、ガイド部材開放時のみ、腰付け部材における従動回転部材の端部の凸形状と弾性回転部材とがニップ部を形成することが可能となるので、ガイド部材開放時に排出されるシート後端の蹴飛ばし効果を持たせて、シートの後端残りを防ぐことができ、また、ガイド部材閉鎖時には従動回転部材の端部の凸形状と弾性回転部材との接触は解除されるため、凸形状によるシートへの搬送負荷の増大を避けることができる。
請求項記載の発明によれば、上記各発明の効果を、画像形成装置において奏することができる
本発明の第1の実施形態を示す画像形成装置全体の概略的な正断面図であって、フェイスアップ排紙の場合を示す図である。 第1の実施形態を示す画像形成装置全体の概略的な正断面図であって、フェイスダウン排紙の場合を示す図である。 (a)は、図1の排紙部における腰付け部材の機構および動作を示す概略的な側面図、(b)は(a)の要部の斜視図である。 (a)は、図2の排紙部における腰付け部材の機構および動作を示す概略的な側面図、(b)は(a)の要部の斜視図である。 第1のシート排出部における腰付け部材の形状および動作を示す拡大断面図である。 変形例1の腰付け部材の形状および動作を示す概略的な側面図である。 変形例2におけるシートの排出状態、腰付け部材の動作を示す概略的な正面図である。 (a)は、変形例3を導入するための、シート後端残り時におけるシートの排出状態、腰付け部材の動作を示す概略的な正面図、(b)は、同変形例の腰付け部材の可動領域を説明する概略的な正面図である。 変形例3における具体的な腰付け部材の可動領域および動作を説明する拡大斜視図である。 変形例3における具体的な腰付け部材の可動領域および動作を説明する拡大斜視図である。 変形例4における排紙部の要部拡大斜視図である。 変形例5における排紙部の要部拡大斜視図である。 (a)は、変形例6における排紙部の要部拡大斜視図、(b)は、凸付き従動コロの側面図である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を詳細に説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
(第1の実施形態)
図1および図2は、本発明の第1の実施形態に係るシート排出装置としての排紙部4(排紙装置)を備えた画像形成装置100の全体構成を概略的に示す正断面図である。図1は、シートPの画像形成面を上にして該シートPを第1の排出部16に排出するフェイスアップ排紙の場合、図2は、シートPの画像形成面を下にしてシートPを第2の排出部15に排出するフェイスダウン排紙の場合の、排紙部4の構成および動作を示している。
図1および図2に示す画像形成装置100は、外部のコンピュータ等から送信されてきた画像データに基づき、電子写真方式により記録媒体であるシートP上にカラー画像を形成するカラープリンタである。ここで、シートPには、用紙や転写紙、あるいはOHPフィルムシートなどにより画像形成・記録可能であると共に搬送・排出可能なシート状記録媒体の全てが含まれる。
また、本発明のシート排出装置(排紙装置)を搭載できる装置は、図1および図2に示した画像形成装置100に限定されず、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ等、あるいはシートの排出位置を切り替える機構を必要とするフィニッシャー(ソート、ステープル、穿孔等を行う装置)のような他の装置や、インクジェット記録方式など異なる画像形成プロセスを用いる画像形成装置、またはそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置においても同様のシート排出装置(排紙装置)を備えていれば適応可能である。
まず、画像形成装置100の全体構成および動作を説明する。図1および図2に示す画像形成装置100は、シートPを1枚ずつ供給するシート給送手段としての給紙部1と、給紙部1から供給されたシートP上にトナー画像を形成する画像形成部2と、画像形成部2でシートP上に形成されたトナー画像をシートP上に定着する定着部3と、上記した排紙部4とを具備している。図1および図2において、90は画像形成装置100の装置本体を示す。
給紙部1は、複数枚のシートPを積載するシート積載部としての給紙トレイ51と、給紙トレイ51に積載された最上位のシートPを摩擦パッドなどの分離手段との協働によって、順に1枚ずつ分離してレジストローラ54に給送するシート給送手段としての給紙ローラ52と、給紙ローラ52から給送されてきたシートPをレジストローラ54に搬送する搬送ローラ53と、搬送ローラ53から搬送されてきたシートPを所定のタイミングで画像形成部2に向けて送り出すレジスト手段としてのレジストローラ54とを有する。
画像形成部2は、両図における右側から左にこの順に、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーでそれぞれ画像形成を行う、画像形成手段としての4つの画像形成ユニット60A,60B,60C,60Dを備えている。各画像形成ユニット60A,60B,60C,60Dおよびその周りの構成は、トナー色等が異なるのみで同様の構成であるため、図の簡明化を図るために、各画像形成ユニット60A,60B,60C,60Dにのみ英字を付加して簡単に示すと共に、以下、総括的に説明するものとする。
図1および図2に示すように、画像形成部2は、像担持体としての感光体60を有し、この感光体60の周りには、清掃手段としてのクリーニングブレード等を備えたクリーニング装置61、図示しない除電手段、帯電手段としての帯電ローラ等を備えた帯電装置62、現像手段としての現像ローラ等を備えた現像装置64、シートPを保持・担持して搬送する転写搬送手段としての転写搬送ベルト67、および感光体60を挟んで各画像形成ユニット60A,60B,60C,60Dの感光体60と対向する位置に配設された転写手段としての転写ローラ68,69,70,71を有する。画像形成部2の上方には、露光手段としてのレーザ露光ユニット63が配置されている。
上記のとおり、画像形成装置100は、両図における右側から左にこの順に、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーでそれぞれ画像形成を行う4つの画像形成ユニット60A,60B,60C,60Dが転写搬送ベルト67の上方に並んで配置されたタンデム・直接転写方式のカラー画像形成装置である。
フルカラー画像形成時の動作を説明する。シートPは、給紙部1の給紙ローラ52および分離手段によって、1枚ずつ分離されて搬送ローラ53を経由して給送され、レジストローラ54のニップ部によって、その先端が一旦停止されて斜めずれなど修正された後、所定のタイミングでレジストローラ54から転写搬送ベルト67と画像形成ユニット60Aのトナー像転写部(感光体60と転写ローラ68とのニップ部)に向けて送り出される。
給紙部1の動作とタイミングを取って、図示しない除電手段により残留電荷を除去された感光体60の表面は帯電装置62により一様に帯電される。次いで、レーザ露光ユニット63からの画像情報に基づいてレーザ光(露光光)が照射され、一様に帯電された感光体60の表面に静電潜像が形成される。この感光体60上に形成された静電潜像は、各画像形成ユニット60A,60B,60C,60Dの現像装置64によって順に、各色のトナーが供給され現像されることで可視像(トナー像)が形成され、各画像形成ユニット60A,60B,60C,60Dにおけるトナー像転写部において、各転写ローラ68,69,70,71に転写バイアスが印加されることにより、各色の可視像が両図中矢印方向に走行する転写搬送ベルト67上に吸着・保持されて搬送されるシートP上に順次重ねて転写されることで、フルカラー画像(トナー像)が形成される。
シートPに転写された4色重ね画像は、図示しない除電手段によって除電された後に定着手段としての定着部3へ搬送され、定着部3で加熱・加圧されて定着された後、第1の排出ローラ9によって、図1に示すフェイスアップ排紙の場合にはシートPの画像形成面を上にして第1の排出部16に、図2に示すフェイスダウン排紙の場合にはシートPの画像形成面を下にして第2の排出部15に排出される。
以下、本実施形態の特徴的な構成で特有の動作が行われる排紙部4について詳述する。
排紙部4は、シートPの画像形成面を上にして排出するためのシート排出経路であるフェイスアップ用排出経路7(図1参照)と、シートPの画像形成面を下にして排出するためのシート排出経路であるフェイスダウン用排出経路8(図2参照)と、装置本体90に揺動・開閉自在に支持されたガイド部材10と、ガイド部材10を装置本体90から開いたガイド部材開放時に、ガイド部材10に配設され、フェイスアップ用排出経路7からのシートPが積載される第1のシート積載台としての排紙トレイ10aと、フェイスアップ用排出経路7とフェイスダウン用排出経路8との共通の排出経路に配設されたシート排出搬送用の回転部材としての上記した第1の排出ローラ9(以下、「排出ローラ9」ともいう)と、ガイド部材10を装置本体90に対して閉じたガイド部材閉鎖時に、フェイスダウン用排出経路8からのシートPが積載される第2のシート積載台としての排紙トレイ15aと、ガイド部材10の開閉動作に連動して可動する腰付け部材13とを有している。
ガイド部材10は、装置本体90側に固定・配置された下ガイド19の図において左側の一側部に支軸12を介して、揺動・開閉可能に設けられている。ガイド部材10は、図1に示すガイド部材開放時に、第1の排出部16ないしフェイスアップ用排出経路7を形成する第1の位置と、図2に示すガイド部材閉鎖時に、フェイスダウン用排出経路8ないし第2の排出部15を形成する第2の位置との間で、揺動自在に構成されている。ガイド部材10には、排紙トレイ10aのシート排出方向の下流側にヒンジを介して延長トレイ10bが排紙トレイ10aに対して折り畳み可能に配設されている。
ガイド部材10が図2の第2の位置を占めたとき、ヒンジを介して排紙トレイ10aに対して折り畳まれた延長トレイ10bの図1における下面が、内側ガイド18と対向することにより、フェイスダウン用排出経路8のガイド部材として機能する。
ガイド部材10が図1の第1の位置を占めたとき、上記したように第1の排出部16およびフェイスアップ用排出経路7が形成されるのは、内側ガイド18と対向するガイド部材10が開放されるか、または、排紙ローラ9の駆動ローラ9aと従動ローラ9bとのニップ角がフェイスアップ排紙およびフェイスダウン排紙の両方に対応できるように形成されているからである。
ガイド部材10が図1の第1の位置を占めたとき、上記したように第1の排出部16およびフェイスアップ用排出経路7が形成されることと腰付け部材13とで直接的に関連がない場合は、内側ガイド18と対向するガイド部材10をフェイスアップ排紙に影響がない程度に部分的に装置本体90側に残してもよい。
定着部3のシート搬送路下流には、第1の排出ローラ9が配設されている。図1に示すように、ガイド部材10を開いた場合(ガイド部材開放時)、第1の排出ローラ9によって、シートPは第1の排出部16ないしフェイスアップ用排出経路7を経由して排紙トレイ10aに設けられた延長トレイ10b上に排出・積載される。
一方、図2に示すように、ガイド部材10を閉じた場合(ガイド部材閉鎖時)、シートPは第1の排出ローラ9、フェイスダウン用排出経路8を経由して第2の排出ローラ11によって第2の排出部15の排紙トレイ15a上に排出・積載される。
第1の排出ローラ9は、図示しない駆動手段により駆動される軸9a1に串刺し状に固着された複数の駆動ローラ9aおよびこれに圧接して従動する複数の従動ローラ9bで構成されている。図2に示すように、ガイド部材10が閉じた状態において、装置本体90側には、ガイド部材10と対向する部位に内側ガイド18が、第1の排出ローラ9のシート搬送路上流側に下ガイド19が、それぞれ固定・配置されている。
複数の駆動ローラ9aは、内側ガイド18の図において左側の一側部(同図では下ガイド19で隠れていて見えない)に軸9a1を介して、回転可能に設けられている。複数の従動ローラ9bは、内側ガイド18に軸支されている。
図3および図4を参照して、腰付け部材13を備えた腰付け機構について説明する。第1の排出ローラ9の従動ローラ9bの近傍における装置本体90側には、腰付け部材13が揺動可能に支持されて配置されている。図3(a)、(b)および図4(a)、(b)に示すように、腰付け部材13は、ガイド部材開放時に、フェイスアップ用排出経路7内に突出してシートPの幅方向に当接して腰付け用の形状を付ける当接位置と、ガイド部材閉鎖時に、フェイスダウン用排出経路8内から退避してシートPに当接しない非当接位置とを選択的に占めるように構成されている。
上述のとおり、本実施形態の特徴は、ガイド部材10の開閉動作に連動して可動する腰付け部材13と、この腰付け部材13を、ガイド部材10の開放時に前記当接位置とガイド部材10の閉鎖時に前記非当接位置との間で揺動・変位させる連動手段ないし連動機構とを有していることである。この連動手段ないし連動機構は、後述するように腰付け部材13をして常に前記当接位置を占める向きに付勢する図示しない付勢手段としてのトーションスプリングと、図4に示す係合部としての突起部17とから主に構成されている。
腰付け部材13は、図3、図4および図5に示すように、内側ガイド18の軸受部に所定の角度範囲で回動自在に支持された回転軸13bと、この回転軸13bにその基端部が固着され、第1の排出ローラ9から排出されるシートPの幅方向に当接して腰付け用の形状を付けるための複数のシート当接部13aと、回転軸13bの一端部に固定された揺動レバー13cとから主に構成されている。
図3(a)に示すように、シート当接部13aは、シートPの幅方向において第1の排出ローラ9と噛み合う関係に複数配置されている。各シート当接部13aは、共通の回転軸13bを持ち、回転軸13bに一体的に取り付けられている。回転軸13bの一端部には、揺動レバー13cが固定されている。各シート当接部13aのシートPと接触する下端部には、シートPの排出方向の少なくとも上流側においてR形状14がつけられている。これは、排出されるシートPとの接触部分にキズ、折れ目や光沢スジが発生する懸念があるため、これを防止するものである。
図4(b)に示すように、同図に二点鎖線で示すガイド部材10の一部には、係合部としての突起部17が一体的に形成されている。なお、突起部17は、ガイド部材10の一部に別体的に設けられた係合部材であってもよい。
本実施形態例においては、腰付け部材13の各シート当接部13aが前記当接位置を占めたとき、排出されるシートPの搬送力と対抗する向きに腰付け部材13を付勢する付勢手段・弾性体としての図示しないトーションスプリングを備えている。腰付け部材13は、図示しないトーションスプリングによる弾性・付勢力によって、ガイド部材10が開く方向と同方向(図3(b)中の方向A)へ揺動ないし回転する付勢力、換言すれば腰付け部材13の各シート当接部13aが前記当接位置を占める方向の付勢力を常時加えられている。本実施形態例では、図示しないトーションスプリング(捩じりコイルバネ)を腰付け部材13の回転軸13bに巻着・取り付けて付勢力を与える構成としている。
ガイド部材10が開いた場合の腰付け部材13の位置を図3に示す。腰付け部材13は、トーションスプリング(図示せず)によって付与される付勢力によって回転し、シート当接部13aがシートPの通紙領域(シート給送領域)に突出することで、図3(a)に示すように腰付け部材13と第1の排出ローラ9は排出されるシートPに腰付け用の波形状を加える。このように、排出されるシートPの幅方向に波形状を与え、腰を強くする、換言すればシートPの見かけ上の強度を上げることで、前述した先端丸まりによるスタック不良を防止することができる。
腰付け部材13の各シート当接部13aに対するシートPの搬送力によって腰付け部材13の各シート当接部13aが押されて、腰付け量が変化し、接触力の強い厚目のシートほど腰付け量は小さくなりやすい。
従って、図示しないトーションスプリングの付勢力(バネ定数等)の程度は、腰付け部材13の各シート当接部13aの自重と、薄目のシートによる搬送力等とを考慮して設定すればよい。
しかしながら、問題としている腰の強さ不足によるシート先端部の丸まりは、特に薄目のシートで発生しやすく、厚紙は元々腰が強く丸まりにくいため、紙厚によって腰付けが小さくなっても問題はない。もし、腰付け量を一定以下に抑える必要がある場合は、腰付け部材13の揺動領域を一定量に制限するストッパー部材(図示せず)を装置本体90に配設すれば腰付け量を保つことができる。
次に、ガイド部材10が閉じている場合の腰付け部材13の位置を図4に示す。図4(b)に示すように、同図中二点鎖線で示すガイド部材10を装置本体90に対して閉じていくと、ガイド部材10の一部である一端部に設けられた係合部としての突起部17と、腰付け部材13の揺動レバー13cとが接触して、腰付け部材13は、ガイド部材10が閉じる方向と同方向(図4(b)中の方向B)へ揺動・回転する。この際、図4(a)に示すように、各シート当接部13aは通紙領域から退避して非当接位置を占め、排出されるシートPと腰付け部材13とが接触しないため、フェイスアップ用排出経路7(図2参照)の途中で腰を付けられることなくシートPは第2の排出部15から外部の排紙トレイ15a(図2参照)へ排出・積載される。なお、腰付け部材13の各シート当接部13aが非当接位置を占めた状態では、各シート当接部13aは内側ガイド18の図における手間側に張り出した内側ガイド18のリブ端面(ガイド面)よりも図の奥側に入り込んだ位置を占める(図2の腰付け部材13参照)。
本実施形態例のように、図2に示したガイド部材閉鎖時において、フェイスアップ用排出経路7の反転部でシートPに腰が付いていると、搬送時の負荷が非常に大きく、経路途中でのジャムの要因になりやすいため、このようにガイド部材10の閉時は腰付け機能を解除することで、搬送負荷増大による経路途中でのジャムの発生を避けることができる。
また、本実施形態例では、通紙領域の上側から腰付け部材13を突出させているが、シートPに腰付け用の波形状を加えられる配置であれば、下側から腰付け部材13を突出させる構成でも構わない。また、本実施形態例では第1の排出ローラ9のローラ間のみに腰付け部材13の各シート当接部13aを設けているが、ローラ間だけでなく該ローラの外側に腰付け部材13を設けても構わない。
次に、図5を参照して、腰付け部材13の形状および動作について説明する。図5は、第1のシート排出部16の拡大断面図を示す。シートPは第1の排出ローラ9によって装置本体90外の第1のシート排出部16へ排出される。この際、シートPと腰付け部材13の各シート当接部13aが接触するときの角度をθとすると、角度θが45°以上の場合、シートPの先端が各シート当接部13aと接触すると抵抗が大きいためシートPが座屈してしまい、これによりジャムが発生する虞がある。そのため、角度θが45°以下となるように、排出シートと腰付け部材の相対角度を決定する。
(変形例1)
図6を参照して、図1〜図5に示した第1の実施形態の変形例1を説明する。
シートPに与える腰付け用の波形状の凹凸の段差が大きすぎると、シートPの各シート当接部13aの両下端部との接触部分にキズ、折れ目や光沢スジが発生する懸念がある。そのため、本変形例では図6に示すように、シートPに発生する波形状が緩やかな傾斜を形成するように、シートPの幅方向に当接する腰付け部材13における各シート当接部13aの両下端部に傾斜形状をつける。この両下端部形状は、例えばR形状などでもよい。
変形例1は、上述した点を除き第1の実施形態の画像形成装置100およびその排紙部4と同様である。
(変形例2)
図7を参照して、第1の実施形態の変形例2を説明する。
環境や紙種(シートの種類)によっては、シートの両側端縁部がカールして浮き上がる、いわゆるサイドカールを発生することがある。特に、図7に示すような上向きのサイドカールがシートPの両側端縁部Psに発生した場合は、浮き上がったシートPの両側端縁部Psの後端が排出口16Aを塞いで、次シートPによって押し出されて排紙トレイ10a上でのスタック不良を引き起こす懸念がある。
これを防ぐために、本変形例では、前述の腰付け部材13をサイドカールによって浮き上がるシートPの両側端縁部Psと対向する位置に設けて、シートPの両側端縁部Psを上から押えることで排出口16Aを塞ぐのを防ぐ構成を採る。腰付け部材13の可動領域を腰付け部材13における各シート当接部13aの先端が、第1の排出ローラ9の排出経路延長線上より常に下位置になるように設定することで、排紙トレイ10a上に積載されたサイドカールしたシートPの後端を次のシートP先端が押し出すことを防ぐことが可能になる。
本変形例では、画像形成装置100で使用されるシートサイズが多種類ある場合には、そのうちで最も使用頻度の高い主要なシートサイズを選択して、そのシートサイズに対応したシートPの両側端縁部Psと対向する位置に腰付け部材13を設ける。
変形例2は、上述した点を除き第1の実施形態の画像形成装置100およびその排紙部4と同様である。変形例2は、変形例1にも適用可能なことは無論である。
(変形例3)
図8を参照して、第1の実施形態の変形例3を説明する。
図8(a)に示すように、第1の排出部16において排出ローラ9によって排出された実線で示すシートPの後端が排出ローラ9の出口付近に引っ掛かってしまい、排出経路を塞いでスタック不良を引き起こす可能性がある。特に、シートの排出速度が遅い場合は、シート排出後のシートの飛び出しが小さく、引っ掛かりを起こしやすい。これを防止するため、排出シートPの搬送力によって押し上げられ・揺動した腰付け部材13の各シート当接部13aがシートPの後端抜け後に、図示しないトーションスプリングの付勢力と腰付け部材13の自重とによって元の当接位置に戻る力を利用して引っかかったシートPを、破線で示すシートP’のように排紙トレイ10a上に落下させる構成を採ることができる。
しかし、腰の弱い薄紙の場合は、トーションスプリング(図示せず)の付勢力に負けてしまい、腰付け部材13を押し上げられないため、シートPを落下させる効果を得られない。また、前記付勢力を弱めてしまうと十分な腰付け量を得ることができない。そこで、本変形例3では、図8(b)に示すように、腰付け部材13の可動領域に、付勢手段としてのトーションスプリングの付勢力が働かない第2の可動領域としての可動領域θAと、トーションスプリングの付勢力が働く第1の可動領域としての可動領域θBとを設ける。変形例3は、上述した点を除き第1の実施形態の画像形成装置100およびその排紙部4と同様である。
この場合、可動領域θAにおいては、腰付け部材13との接触時にシートPに加わる力は、腰付け部材13の自重のみとなり、薄紙でも腰付け部材13を可動領域θAの範囲であれば押し上げることができ、可動領域θBまで腰付け部材13が押し込まれると、トーションスプリングの付勢力が加わるため、シートPに腰を付けるのに必要な付勢力を与えることができる。
図9および図10を参照して、変形例3の具体例を説明する。図9および図10に示すように、トーションスプリング25のコイル部は、腰付け部材13の回転軸13bに巻き付けられ、トーションスプリング25の一端25a(図10参照)は、内側ガイド18に一体的に植設されたフック部18aに引っ掛け・係止され、トーションスプリング25の他端25bは、内側ガイド18に一体的に植設されたスプリング受部18b(図9参照)に引っ掛け・係止されている。これにより、図9の矢印方向にトーションスプリング25の付勢力が発生している。
図9において、腰付け部材13のシート当接部13aが排出されるシートによる搬送力(衝突力)によって揺動することにより、腰付け部材13の可動領域θAから図10に示す可動領域θBに移ると、トーションスプリング25の他端25b側が、シート当接部13aの一側壁に一体的に植設されたスプリング受部13dと接触して押されて、内側ガイド18のスプリング受部18bから離れる。この時、腰付け部材13のシート当接部13aにはトーションスプリング25の付勢力によって矢印方向の回転力が与えられる。この構成によって、可動領域θAの範囲においては、腰付け部材13へのトーションスプリング25の付勢力が解除され、可動領域θBの範囲においては腰付け部材13へのトーションスプリング25の付勢力を加えることができる。
(変形例4)
図11を参照して、第1の実施形態の変形例4を説明する。図11は、変形例4に係る画像形成装置100の排紙部4の要部の斜視図である。変形例4は、第1の実施形態と比較して、複数のシート当接部13aを備えた腰付け部材13に代えて、排出されるシートPとの接触・当接により回転する従動回転部材ないし従動回転体としての従動コロ20を備えた腰付け部材13Aを用いる点が主に相違する。変形例4は、上述した主な相違点を除き第1の実施形態の画像形成装置100およびその排紙部4と同様である。
腰付け部材13Aは、複数の従動コロ20、回転軸13b、回転軸13bに固着され従動コロ20を回転可能に軸支・保持するホルダ21、および回転軸13bの一端部に固着された揺動レバー13c(図11では省略されている)を有する。
従動コロ20は、排出されるシートPとの当接により従動回転可能に、シートPに対する摩擦係数の大きい、例えばゴムなどの弾性部材が用いられる。
図4(b)を借りて図11を参照して動作を説明する。図4(b)に示した第1の実施形態と同様に、揺動レバー13cはガイド部材10の一端部に設けられた突起部17との接触によって、腰付け部材13Aが非当接位置を占めるB方向に揺動する。すなわち、ガイド部材10を開くと、従動コロ20は図示しないトーションスプリングの図11中A方向への付勢力によりシートPの通紙領域に突出してシートPに波形状を与えて腰を付け、ガイド部材10を閉じると従動コロ20はシートPの通紙領域から退避してシートPへの腰付け機能を解除する非当接位置を占める。
本変形例によれば、腰付け部材13AのシートPとの当接先端部を従動コロ20のような回転体とすることで、シートPの画像形成面側との接触・擦れによる負荷が低減されるので、シートPの画像形成面側が受けるダメージ(キズや光沢スジの発生等)を低減することができる。
なお、変形例4は、前述した例に限定されず、複数の従動コロ20と、複数のシート当接部13aとの両方を、適宜の組み合わせて採用する構成でもよい。
(変形例5)
図12を参照して、変形例4の別例である変形例5を説明する。図12は、変形例5に係る画像形成装置100の排紙部4の要部の斜視図である。変形例5は、変形例4と比較して、腰付け部材13Aの従動コロ20と対向する位置に弾性回転部材としてのゴムローラ23が駆動ローラ9aの軸に固着して設けられている点が相違する。変形例5は、上記した相違点を除き変形例4の画像形成装置100およびその排紙部4と同様である。
ゴムローラ23のローラ外径は、駆動ローラ9aのローラ外径より同等以下の径とすることで、ガイド部材10の閉鎖時に、ゴムローラ23が駆動ローラ9aより突出することがなく、かつ、従動コロ20の外径を従動ローラ9bのそれより大きくするか、あるいは従動コロ20とゴムローラ23とのニップを排出ローラ9と異なるニップ角度で形成することで、ガイド部材10の開放時に、シートPの幅方向に腰付け用の波形状を与えることができる構成となる。
(変形例6)
図13を参照して、変形例5の別例である変形例6を説明する。図13は、変形例6に係る画像形成装置100の排紙部4の要部の斜視図である。変形例6は、変形例5と比較して、従動コロ20を備えた腰付け部材13Aに代えて、凸形状24を備えた従動回転部材としての凸付き従動コロ22を有する腰付け部材13Bを用いる点が主に相違する。変形例6は、上述した主な相違点を除き変形例5の画像形成装置100およびその排紙部4と同様である。
凸付き従動コロ22は、シートPの後端を蹴飛ばす機能を有する。図13(a)、図13(b)に示すように、シートPの幅方向に沿った両端部に外周面から突出した凸形状24を備えた凸付き従動コロ22と、凸付き従動コロ22と対向する位置にゴムローラ23とを設け、ガイド部材10の開閉動作と連動して凸付き従動コロ22とゴムローラ23とが接離する構成である。
従来の排紙装置では排出ローラがシートPを機外へ排出する際に、シートPの後端が排出ローラ9に残って排出経路を塞ぎ、次の排出シートによって押し出されてスタック不良が発生することがあり、この後端残りを防止するために、従動コロの端部に外周面から突出した凸形状ないし凹凸形状を設けてシートの後端を凸形状ないし凹凸形状によって蹴飛ばす効果を持たせることがある。
しかしながら、図1および図2に示したようなガイド部材10の開閉動作によって排出先を選択する画像形成装置において、駆動ローラ9aとニップ部を形成する従動コロ9bの端部に外周面から突出した凸形状ないし凹凸形状を設けると、前述の腰付け部材13の場合と同様に、ガイド部材10を閉じた場合に、従動コロの凸形状ないし凹凸形状によってフェイスダウン用排出経路8途中での搬送負荷が増加してしまう懸念がある。
そこで、本変形例によれば、前述のガイド部材10と連動して動く凸付き従動コロ22を設けることで、前述の腰付け部材13Aと同様に、ガイド部材10を開いた場合に、凸付き従動コロ22とゴムローラ23とがニップしてシートPの飛ばし効果が発揮され、ガイド部材10が閉じた場合には、凸付き従動コロ22とゴムローラとは離間し、凸付き従動コロ22がシートPの通紙領域から退避することで、シートPの搬送負荷を低減することができる。
以上説明したとおり、本発明を特定の実施形態や変形例等について説明したが、本発明が開示する技術的範囲は、上述した実施形態や変形例あるいは実施例等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
1 給紙部(シート給送手段)
2 画像形成部(画像形成手段)
3 定着部(定着装置)
4 排紙部(シート排出装置)
7 フェイスアップ用排出経路
8 フェイスダウン用排出経路
9 第1の排出ローラ(回転部材)
9a 駆動ローラ
9b 従動ローラ
10 ガイド部材
10a 排紙トレイ(第1のシート積載台)
11 第2の排出ローラ
12 支軸
13,13A,13B 腰付け部材
13a シート当接部
13b 回転軸
13c 揺動レバー
15 第2の排出部
15a 排紙トレイ(第2シート積載台)
17 突起部(係合部ないし係合部材)
20 従動コロ(従動回転部材)
22 凸付き従動コロ
23 ゴムローラ(弾性回転部材)
24 凸形状
25 トーションスプリング(付勢手段ないし付勢部材)
60 感光体(像担持体)
60A〜60D 画像形成ユニット(画像形成手段)
90 装置本体
100 画像形成装置
P シート
Ps シートの両側端縁部
θA 領域(第2の可動領域)
θB 領域(第1の可動領域)
特開2007−62849号公報 特許第2997619号公報 特開平8−208095号公報

Claims (9)

  1. シートの画像形成面を上にして排出するフェイスアップ用排出経路と、
    シートの画像形成面を下にして排出するフェイスダウン用排出経路と、
    装置本体に開閉自在に支持されたガイド部材と、
    前記ガイド部材を前記装置本体から開いたガイド部材開放時に、前記フェイスアップ用排出経路からのシートが積載される第1のシート積載台と、
    前記ガイド部材を前記装置本体に閉じたガイド部材閉鎖時に、前記フェイスダウン用排出経路からのシートが積載される第2のシート積載台と、
    前記ガイド部材の開閉動作に連動して可動する腰付け部材と、
    を有し、
    前記腰付け部材は、前記ガイド部材開放時に、前記フェイスアップ用排出経路内に突出しシートの幅方向に当接して腰付け用の形状を付ける当接位置と、前記ガイド部材閉鎖時に、前記フェイスダウン用排出経路内から退避してシートに当接しない非当接位置とを選択的に占めるシート排出装置において、
    前記ガイド部材に設けられ、前記装置本体に対する該ガイド部材の閉鎖過程で前記腰付け部材と接触して該腰付け部材を前記非当接位置へ移動させる係合部と、
    前記ガイド部材の閉鎖状態において、前記腰付け部材を該ガイド部材の開放方向と同方向に付勢する付勢手段と、
    を備えることを特徴とするシート排出装置。
  2. 前記付勢手段は、前記腰付け部材が前記当接位置を占めたとき、排出されるシートの搬送力と対抗する向きに前記腰付け部材を付勢することを特徴とする請求項1記載のシート排出装置。
  3. 前記腰付け部材は、複数配置され、該各腰付け部材は共通の軸に一体的に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のシート排出装置。
  4. 前記腰付け部材は、前記シートの幅方向に当接する端部に傾斜形状を備えていることを特徴とする請求項1ないしの何れか一つに記載のシート排出装置。
  5. 前記腰付け部材は、使用される主要なシートサイズのシートの両側端縁部と対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項1ないしの何れか一つに記載のシート排出装置。
  6. 前記腰付け部材の可動領域は、前記付勢手段による付勢力が働く第1の可動領域と、前記付勢力が働かない第2の可動領域とを備えることを特徴とする請求項記載のシート排出装置。
  7. 前記腰付け部材は、シートとの接触により回転する従動回転部材を備えることを特徴とする請求項1ないしの何れか一つに記載のシート排出装置。
  8. 前記フェイスアップ用排出経路とフェイスダウン用排出経路との共通の排出経路に配設されたシート排出搬送用の回転部材を有し、
    前記従動回転部材は、端部に外周面から突出した凸形状を備え、
    前記回転部材は、前記従動回転部材と対向する位置に弾性体で形成された弾性回転部材を備えることを特徴とする請求項記載のシート排出装置。
  9. 請求項1ないし8の何れか一つに記載のシート排出装置と、画像情報に応じてシートに画像を形成する画像形成手段とを有することを特徴とする画像形成装置
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