JP5476831B2 - 電着塗膜形成方法および多層塗膜の形成方法 - Google Patents
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Description
塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)、
ブロックドポリイソシアネート(c1)および(c2)、
オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)、および
顔料
を含み、
塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)が、互いに不相溶であり、
塗膜形成性樹脂成分(a)が、ブロックドポリイソシアネート(c1)と、オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)とを含むエマルション粒子Aを形成し、
塗膜形成性樹脂成分(b)が、ブロックドポリイソシアネート(c2)と、オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)とを含むエマルション粒子Bを形成し、
エマルション粒子Aのガラス転移温度(Tg(A))(℃)およびエマルション粒子Bのガラス転移温度(Tg(B))(℃)は、式(1)および式(2):
[{Tg(B)−Tg(A)}の絶対値]≦10 (1)
11≦[(電着塗料組成物の浴温度(℃))−({Tg(A)+Tg(B)}/2)]≦17 (2)
の関係を満足する、電着塗膜形成方法。
塗膜形成性樹脂成分(a)が、ガラス転移温度(Tg(a))30〜50℃のカチオン変性アクリル樹脂であり、
塗膜形成性樹脂成分(b)が、ガラス転移温度(Tg(b))20〜35℃のカチオン変性エポキシ樹脂であり、
塗膜形成性樹脂成分(a)の溶解性パラメータ(δa)および塗膜形成性樹脂成分(b)の溶解性パラメータ(δb)が、式(3):
{δb−δa}≧0.4 (3)
の関係を満足する。
オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)のオニウム基が、アンモニウム基およびスルホニウム基からなる群から選択される。
オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)が、エマルション粒子AおよびBの塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)ならびにブロックドポリイソシアネート(c1)および(c2)の合計100重量部に対して、1〜10重量部含まれる。
ブロックドポリイソシアネート(c1)が、脂肪族系のポリイソシアネートを封止剤でブロックしたものであり、
ブロックドポリイソシアネート(c2)が、脂環式系または芳香族系のポリイソシアネートを封止剤でブロックしたものである。
未硬化の上塗りベース塗膜の上に、さらに、上塗りクリヤー塗料組成物を塗布して未硬化の上塗りクリヤー塗膜を形成する工程、および
未硬化の上塗りベース塗膜および未硬化の上塗りクリヤー塗膜を同時に加熱して硬化する工程
を包含する、多層塗膜の形成方法にも関する。
さらに、本発明では、上述の通り、電着塗膜を薄膜化できるにもかかわらず、優れた防錆性だけでなく、優れた耐候性、耐衝撃性、耐チッピング性などの性能をも十分に確保することができるので、本発明を自動車車体などの塗装に適用した場合、従来では耐候性、耐衝撃性、耐チッピング性などの機能を付与するために必要であった中塗り塗膜を省略することができた。
また、本発明の方法で形成された電着塗膜の上に、中塗り塗膜を省略した多層塗膜を形成した場合であっても、本発明では優れた塗膜外観を得ることができた。
1/Tg=w1/Tg1+w2/Tg2+w3/Tg3+・・・wn/Tgn
式中、w1、2、3...およびnはエマルションを構成する各成分の重量分率(重量%)を示し、Tg1、2、3...およびnはエマルションを構成する各成分のガラス転移温度(K)を示す。ただし、Foxの式で示されるエマルション粒子のガラス転移温度Tgはケルビン温度(K)で示されるので、本発明では、摂氏温度(℃)に換算する必要があるので注意が必要である。
本発明の方法において使用することのできる電着塗料組成物は、少なくとも2種類の塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)を含み、本発明では、塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)から、少なくとも2種類のエマルション粒子を形成し、電着塗膜の塗布後、加熱硬化によって、少なくとも2層からなる複層電着硬化塗膜を形成する。本明細書において、便宜上、複層電着塗膜の最上層、すなわち空気と接触する塗膜に含まれる樹脂成分を塗膜形成性樹脂成分(a)と定義し、複層電着塗膜の最下層、すなわち被塗物と接触する塗膜に含まれる樹脂成分を塗膜形成性樹脂成分(b)と定義する。
本発明において、電着塗料組成物は、硬化剤として、ブロックドポリイソシアネートを含む。
本発明において、電着塗料組成物は、オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)を含む。オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)に含まれるオニウム基としては、アンモニウム基およびスルホニウム基からなる群から選択される。
本発明の方法で使用することのできる顔料は、通常塗料に使用されるものならばとくに制限なく使用することができる。その例としては、カーボンブラック、二酸化チタン、グラファイト等の着色顔料、カオリン、ケイ酸アルミ(クレー)、タルク等の体質顔料、リンモリブデン酸アルミ、ケイ酸鉛、硫酸鉛、ジンククロメート、ストロンチウムクロメート、二酸化ケイ素等の防錆顔料などが挙げられる。これらの中でも、電着塗装後の複層硬化膜中で分散濃度勾配を担う顔料としてとくに重要なものは、二酸化チタン、ケイ酸アルミ(クレー)およびリンモリブデン酸アルミである。特に、二酸化チタンは着色顔料として隠蔽性が高く、しかも安価であることから、電着塗膜用に最適である。なお、上記顔料は単独で使用することもできるが、目的に合わせて複数使用するのが一般的である。
本発明の方法に使用することのできる電着塗料組成物は、少なくとも、互いに不相溶な少なくとも2種類の塗膜形成性樹脂成分、硬化剤、オニウム基を有する変性エポキシ樹脂および顔料を含むものであり、各樹脂成分を別々にそれぞれに適合した硬化剤とともに中和剤を含む水性媒体中でエマルション化した後、上記配合比率を満足するようにエマルションをブレンドする方法である。なお、上記中和剤の例としては、塩酸、硝酸、リン酸等の無機酸および蟻酸、酢酸、乳酸、スルファミン酸、アセチルグリシン酸等の有機酸を挙げることができる。
本発明において、複層電着塗膜は、被塗物である導電性基材を陰極として、被塗物に陰極(カソード極)端子を接続し、上述の電着塗料組成物の浴温15〜35℃、負荷電圧100〜400Vの条件で、一般に、乾燥膜厚14〜15μmとなる量の塗膜を電着塗装する。その後140〜200℃、好ましくは160〜180℃で10〜30分間焼き付ける。この焼き付けを目的とした加熱によって、電着塗装された電着塗料組成物に含有される、樹脂成分(a)およびブロックドポリイソシアネート(c1)を含むエマルション粒子A、ならびに樹脂成分(b)およびブロックドポリイソシアネート(c2)を含むエマルション粒子Bは、それぞれ固有の溶解性パラメータに応じて配向する。そして焼き付けを終了する塗膜硬化時には、エマルション粒子Aが空気と直接接する最上層を形成し、エマルション粒子Bが被塗物と直接接する最下層を形成する、複層構造の電着硬化膜を形成する。なお、上記焼き付けの加熱方法は、当初から目的温度に調節した加熱設備に塗装物を入れる方法と、塗装物を入れた後に昇温する方法がある。
上記方法によって形成された複層電着硬化塗膜上に、さらに上塗り塗料を塗装して焼き付けることによって、耐候性および外観に優れた多層塗膜を形成することができる。なお、上塗り塗料は、溶剤型、水性、粉体のいずれのタイプであっても構わない。
上述の電着塗膜形成方法によって形成される複層電着硬化塗膜の上に、さらに、上塗りベース塗料組成物を塗布して、未硬化の上塗りベース塗膜を形成する工程(1)、
未硬化の上塗りベース塗膜の上に、さらに、上塗りクリヤー塗料組成物を塗布して未硬化の上塗りクリヤー塗膜を形成する工程(2)、および
未硬化の上塗りベース塗膜および未硬化の上塗りクリヤー塗膜を同時に加熱して硬化する工程(3)
攪拌機、冷却器、窒素導入管、温度計および滴下ロートを備え付けた反応容器に、メチルイソブチルケトン50部を仕込み、窒素雰囲気下115℃に加熱保持した。さらにメタクリル酸メチル2.49部、メタクリル酸エチルヘキシル41.76部、メタクリル酸イソボルニル17.75部、メタクリル酸ヒドロキシプロピル11.56部、メタクリル酸ヒドロキシエチル10.44部、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート16.00部、およびt−ブチルパーオキシ 2−エチルヘキサン酸3.00部の混合物を滴下ロートから3時間かけて滴下し、その後さらにt−ブチルパーオキシ 2−エチルヘキサン酸0.50部を滴下して115℃で1.5時間保持した。得られたカチオン変性アクリル樹脂(a−1)は、固形分65%、溶解性パラメータ(SP値)10.50、ガラス転移温度(Tg)30℃、数平均分子量8000であった。
攪拌機、冷却器、窒素導入管、温度計および滴下ロートを備え付けた反応容器に、メチルイソブチルケトン50部を仕込み、窒素雰囲気下115℃に加熱保持した。さらにメタクリル酸メチル8.07部、スチレン15.00部、メタクリル酸エチルヘキシル23.95部、メタクリル酸イソボルニル17.49部、アクリル酸ヒドロキシプロピル19.49部、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート16.00部、およびt−ブチルパーオキシ 2−エチルヘキサン酸3.00部の混合物を滴下ロートから3時間かけて滴下し、その後さらにt−ブチルパーオキシ 2−エチルヘキサン酸0.50部を滴下して115℃で1.5時間保持した。得られたカチオン変性アクリル樹脂(a−2)は、固形分65%、溶解性パラメータ(SP値)10.50、ガラス転移温度(Tg)40℃、数平均分子量8000であった。
攪拌機、冷却器、窒素導入管、温度計および滴下ロートを備え付けた反応容器に、メチルイソブチルケトン50部を仕込み、窒素雰囲気下115℃に加熱保持した。さらにメタクリル酸エチルヘキシル29.63部、メタクリル酸イソボルニル32.37部、メタクリル酸ヒドロキシプロピル11.56部、メタクリル酸ヒドロキシエチル10.44部、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート16.00部、およびt−ブチルパーオキシ 2−エチルヘキサン酸3.00部の混合物を滴下ロートから3時間かけて滴下し、その後さらにt−ブチルパーオキシ 2−エチルヘキサン酸0.50部を滴下して115℃で1.5時間保持した。得られたカチオン変性アクリル樹脂(a−3)は、固形分65%、溶解性パラメータ(SP値)10.50、ガラス転移温度(Tg)50℃、数平均分子量8000であった。
攪拌機、冷却器、窒素注入管および滴下ロートを取り付けたフラスコに、エポキシ当量188のビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名DER−331J、ダウケミカル社製)680.94部、ビスフェノールA 237.12部、ステアリン酸105.27部、ダイマー酸(商品名ツノダイム216、築野食品工業社製)68.62部、メチルイソブチルケトン115.54部、およびジラウリル酸ジブチル錫0.10部を加え、均一に溶解した後、130℃から142℃まで昇温し、エポキシ当量1150になるまで継続した。
その後100℃まで冷却し、N−メチルエタノールアミン49.93部およびジエチレントリアミンジケチミン(73%メチルイソブチルケトン溶液)87.84部を加え、110℃で2時間反応させてカチオン変性エポキシ樹脂(b−1)を得た。その後メチルイソブチルケトン71.37部を加えて希釈し、不揮発物85%に調節した。カチオン変性エポキシ樹脂(b−1)の溶解性パラメータ(SP値)は11.40、ガラス転移温度(Tg)は26℃であった。
攪拌機、冷却器、窒素注入管および滴下ロートを取り付けたフラスコに、エポキシ当量188のビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名DER−331J、ダウケミカル社製)680.94部、ビスフェノールA 234.84部、2−エチルヘキサン酸97.78部、メチルイソブチルケトン106.83部、およびジラウリル酸ジブチル錫0.10部を加え、均一に溶解した後、130℃から142℃まで昇温し、エポキシ当量1150になるまで継続した。
その後100℃まで冷却し、N−メチルエタノールアミン47.13部およびジエチレントリアミンジケチミン(73%メチルイソブチルケトン溶液)82.09部を加え、110℃で2時間反応させてカチオン変性エポキシ樹脂(b−2)を得た。その後メチルイソブチルケトン66.25部を加えて希釈し、不揮発物85%に調節した。カチオン変性エポキシ樹脂(b−2)の溶解性パラメータ(SP値)は11.40、ガラス転移温度(Tg)は20℃であった。
攪拌機、冷却器、窒素注入管および滴下ロートを取り付けたフラスコに、エポキシ当量188のビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名DER−331J、ダウケミカル社製)680.94部、ビスフェノールA 268.93部、2−エチルヘキサン酸50.40部、メチルイソブチルケトン105.35部、およびジラウリル酸ジブチル錫0.10部を加え、均一に溶解した後、130℃から142℃まで昇温し、エポキシ当量1150になるまで継続した。
その後100℃まで冷却し、N−メチルエタノールアミン45.55部およびジエチレントリアミンジケチミン(73%メチルイソブチルケトン溶液)79.20部を加え、110℃で2時間反応させてカチオン変性エポキシ樹脂(b−3)を得た。その後メチルイソブチルケトン65.38部を加えて希釈し、不揮発物85%に調節した。カチオン変性エポキシ樹脂(b−3)の溶解性パラメータ(SP値)は11.40、ガラス転移温度(Tg)は35℃であった。
攪拌機、窒素導入管、冷却管および温度計を備え付けた反応容器にヘキサメチレンジイソシアネートの3量体199部を入れ、メチルイソブチルケトン39部で希釈した後、ブチル錫ラウレート0.2部を加え、50℃まで昇温の後、メチルエチルケトオキシム44部、エチレングリコール モノ2−エチルヘキシルエーテル87部を内容物温度が70℃を超えないように加えた。そして赤外吸収スペクトルによりイソシアネート残基の吸収が実質上消滅するまで70℃で1時間保温し、その後n−ブタノール43部で希釈することによって、固形分80%の目的のブロックドポリイソシアネート(c1)(溶解性パラメータ(SP値)=10.7)を得た。
攪拌機、窒素導入管、冷却管および温度計を備え付けた反応容器にイソホロンジイソシアネート222部を入れ、メチルイソブチルケトン56部で希釈した後、ブチル錫ラウレート0.2部を加え、50℃まで昇温の後、メチルエチルケトオキシム17部を内容物温度が70℃を超えないように加えた。そして赤外吸収スペクトルによりイソシアネート残基の吸収が実質上消滅するまで70℃で1時間保温し、その後n−ブタノール43部で希釈することによって、固形分70%の目的のブロックドポリイソシアネート(c2−1)(溶解性パラメータ(SP値)11.8)を得た。
ジフェニルメタンジイソシアナート1250部およびメチルイソブチルケトン(以下「MIBK」という。)266.4部を反応容器に仕込み、これを80℃まで加熱した後、ジブチル錫ジラウレート2.5部を加えた。ここに、ε−カプロラクタム226部をブチルセロソルブ944部に溶解させたものを80℃で2時間かけて滴下した。さらに100℃で4時間加熱した後、IRスペクトルの測定において、イソシアネート基に基づく吸収が消失したことを確認し、放冷後、MIBK336.1部で希釈することによって、固形分80%の目的のブロックドポリイソシアネート(c2−2)(溶解性パラメータ(SP値)=12.1)を得た。
2−エチルヘキサノールハーフブロック化IPDI(MIBK溶液)の調製
撹拌装置、冷却管、窒素導入管、温度計を装備した反応容器に、イソホロンジイソシアネート(以下、IPDIと略す)222.0部を入れ、MIBK39.1部で希釈した後、ここへジブチルスズジラウレート0.2部を加えた。その後、これを50℃に昇温した後、2−エチルヘキサノール131.5部を撹拌下、乾燥窒素雰囲気中で2時間かけて滴下した。適宜、冷却することにより、反応温度を50℃に維持した。その結果、2−エチルヘキサノールハーフブロック化IPDI(MIBK溶液)(樹脂固形分90.0%)が得られた。
適当な反応容器に、エポキシ当量188のビスフェノールA型エポキシ樹脂(ダウ・ケミカル・カンパニー社製)382.2部とビスフェノールA 117.8部を仕込み、窒素雰囲気下、150〜160℃に加熱した。その反応混合物を150〜160℃で約1時間反応させ、次いで120℃に冷却した後、上記で調製した2−エチルヘキサノールハーフブロック化IPDI(MIBK溶液)209.8部を加えた。140〜150℃で1時間反応させた後、ポリアルキレンオキサイド化合物(三洋化成社製、商品名BPE−60)205部を加え、60〜65℃に冷却した。そこへ、1−(2−ヒドロキシエチルチオ)−2−プロパノール408.0部、脱イオン水144.0部、ジメチロールプロピオン酸134部を加え、酸価が1となるまで65〜75℃で反応させ、エポキシ樹脂に3級スルホニウム基を導入し、脱イオン水1595.2部を加えて3級化を終了させることにより、3級スルホニウム基を含有する変性エポキシ樹脂(d)のワニスを得た。(固形分30%)。
攪拌機、冷却管、窒素導入管、温度計を備えた反応容器にエポキシ当量198のビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名エポン829、シェル化学社製)710部、ビスフェノールA289.6部を仕込んで、窒素雰囲気下150〜160℃で1時間反応させ、ついで120℃まで冷却後、2−エチルヘキサノール化ハーフブロック化トリレンジイソシアネートのメチルイソブチルケトン溶液(固形分95%)406.4部を加えた。反応混合物を110〜120℃で1時間保持した後、エチレングリコール モノn−ブチルエーテル1584.1部を加えた。そして85〜95℃に冷却して均一化させた。
上記反応物の製造と並行して、別の反応容器に2−エチルヘキサノール化ハーフブロック化トリレンジイソシアネートのメチルイソブチルケトン溶液(固形分95%)384部にジメチルエタノールアミン104.6部を加えたものを80℃で1時間攪拌し、ついで75%乳酸水141.1部を仕込み、さらにエチレングリコール モノn−ブチルエーテル47.0部を混合、30分攪拌して4級化剤(固形分85%)を製造しておいた。そしてこの4級化剤620.5部を先の反応物に加え、酸価1になるまで混合物を85〜95℃に保持し、顔料分散樹脂(樹脂固形分56%、平均分子量2200、溶解性パラメータ(δe)=11.3)を得た。
サンドグラインドミルに製造例11で得た顔料分散樹脂を120部、カーボンブラック2.0部、カオリン100.0部、二酸化チタン80.0部、リンモリブデン酸アルミニウム18.0部、二酸化ケイ素15部およびイオン交換水188.1部を入れ、粒度10μm以下になるまで分散して、顔料ペーストを得た(固形分60%)。
製造例1で得られたアクリル樹脂(a−1)溶液247.1部、製造例7で得られたブロックドポリイソシアネート(c1)溶液120.0部、および製造例10で得られたオニウム基としてスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)のワニス53.0部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸5部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性アクリル樹脂エマルション(A−1)を得た。
製造例2で得られたアクリル樹脂(a−2)溶液247.1部、製造例7で得られたブロックドポリイソシアネート(c1)溶液120.0部、および製造例10で得られたオニウム基としてスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)のワニス53.0部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸5部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性アクリル樹脂エマルション(A−2)を得た。
製造例3で得られたアクリル樹脂(a−3)溶液247.1部、製造例7で得られたブロックドポリイソシアネート(c1)溶液120.0部、および製造例10で得られたオニウム基としてスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)のワニス53.0部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸5部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性アクリル樹脂エマルション(A−3)を得た。
製造例4で得られたエポキシ樹脂(b−1)溶液308.8部、製造例8で得られたブロックドポリイソシアネート(c2−1)溶液112.5部、および製造例10で得られたオニウム基としてスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)のワニス58.8部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸6部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性エポキシ樹脂エマルション(B−1)を得た。
製造例5で得られたエポキシ樹脂(b−2)溶液308.8部、製造例8で得られたブロックドポリイソシアネート(c2−1)溶液112.5部、および製造例10で得られたオニウム基としてスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)のワニス58.8部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸6部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性エポキシ樹脂エマルション(B−2)を得た。
製造例6で得られたエポキシ樹脂(b−3)溶液308.8部、製造例8で得られたブロックドポリイソシアネート(c2−1)溶液112.5部、および製造例10で得られたオニウム基としてスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)のワニス58.8部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸6部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性エポキシ樹脂エマルション(B−3)を得た。
製造例5で得られたエポキシ樹脂(b−2)溶液308.8部、製造例9で得られたブロックドポリイソシアネート(c2−2)溶液112.5部、および製造例10で得られたオニウム基としてスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)のワニス58.8部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸6部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性エポキシ樹脂エマルション(B−4)を得た。
製造例6で得られたエポキシ樹脂(b−3)溶液308.8部、製造例9で得られたブロックドポリイソシアネート(c2−2)溶液112.5部、および製造例10で得られたオニウム基としてスルホニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)のワニス58.8部を加えて30分攪拌した。その後、酢酸6部を加え、イオン交換水で不揮発分30%まで希釈した後、減圧下で不揮発分38%まで濃縮し、カチオン変性エポキシ樹脂エマルション(B−5)を得た。
上記の製造例で調製したエマルション粒子A 211.4部、エマルション粒子B 190.2部、製造例12で調製した顔料分散ペースト75.5部、ジブチル錫オキサイド3.5部、およびイオン交換水519.4部を混合して、カチオン電着塗料組成物(実施例1〜7および比較例1〜4)を調製した。カチオン電着塗料組成物の固形分はいずれも20%であった。実施例および比較例のカチオン電着塗料組成物を以下の表にまとめる。
実施例1〜7および比較例1〜4の電着塗料組成物をそれぞれ用いて、リン酸亜鉛処理鋼板(JIS G3134 SPCC−SDのサーフダインSD−5000(日本ペイント社製)処理鋼板)を用いて、以下の塗装条件1または塗装条件2で電着塗装を行った。塗装後の各鋼板は、水洗した後、160℃で25分間焼き付け、空冷後、膜厚を測定した。
塗装条件1:100V、60秒
塗装条件2:200V、180秒
塗装条件1で得られた電着塗膜に大刃カッターを用いて、交差する対角線状に、素地に達するクロスカットを入れた。JIS Z2371に規定する塩水噴霧試験器に720時間入れ、クロスカット部の錆ふくれ幅を測定し、以下の基準で評価した。
(防錆性の評価基準(塩水噴霧試験))
◎:2.0mm未満
○:2.0mm以上3.0mm未満
×:3.0mm以上
塗装条件1で得られた電着塗膜の表面を表面粗さ計(株式会社ミツトヨ製、SURFTEST SJ−201P)で2.5mm幅カットオフ(区画数5)の条件で表面粗度(Ra)を測定した。このRa値が小さいほど、表面に凹凸が少ないことを示す。
(平滑性の評価基準(Ra値測定))
合格(○):Ra値が0.25μm未満
不合格(×):Ra値が0.25μm以上
塗装条件1および塗装条件2によってそれぞれ得られた電着塗膜の膜厚を合計したものが、25μm以下のものを合格(○)とし、26μm以上ものを不合格(×)すなわち不経済であると評価した。
表中、式(2)の値とは、(電着塗料組成物の浴温度(℃))−({Tg(A)+Tg(B)}/2)の値である。
また、実施例1〜7の塗装条件2の自動車車体の外板部の電着塗装を想定した条件では、14〜15μmの膜厚を達成することができ、実施例1〜7のいずれにおいても優れた平滑性を達成することができた。また、電着塗膜の膜厚が外板部で14〜15μmであれば、優れた耐候性、耐光性、平滑性、耐衝撃性および耐チッピング性を十分に提供することができる。
さらに、実施例1〜7では、電着塗料組成物を過剰に使用することがなく、非常に経済的である。
また、浴温度を変更した場合(実施例7)でも、式(1)および式(2)の要件を全て満たすことによって、同等の効果、性能を得ることができる。
従って、本発明では、優れた防錆性だけでなく、耐候性、耐光性、耐衝撃性および耐チッピング性を十分に備え、さらにその上に、優れた平滑性をも有するので、本発明は、自動車車体の塗装において、中塗り塗膜を十分に省略することができる。また、上述の通り、本発明は、優れたつきまわり性を提供することができるので、塗料使用量を有効に削減することができ、省資源、省エネルギー、省コストおよび環境負荷削減を十分達成することができる。
Claims (7)
- 電着塗料組成物を被塗物上に電着塗装し、次いで加熱しながら層分離せしめ、その後硬化させて、少なくとも2層からなる複層硬化膜を形成する工程を包含する電着塗膜形成方法であって、電着塗料組成物が、
塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)、
ブロックドポリイソシアネート(c1)および(c2)、
オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)、および
顔料
を含み、
塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)が、互いに不相溶であり、
塗膜形成性樹脂成分(a)が、ブロックドポリイソシアネート(c1)と、オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)とを含むエマルション粒子Aを形成し、
塗膜形成性樹脂成分(b)が、ブロックドポリイソシアネート(c2)と、オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)とを含むエマルション粒子Bを形成し、
エマルション粒子Aのガラス転移温度(Tg(A))(℃)およびエマルション粒子Bのガラス転移温度(Tg(B))(℃)は、式(1)および式(2):
[{Tg(B)−Tg(A)}の絶対値]≦10 (1)
11≦[(電着塗料組成物の浴温度(℃))−({Tg(A)+Tg(B)}/2)]≦17 (2)
の関係を満足する、電着塗膜形成方法。 - 塗膜形成性樹脂成分(a)が、ガラス転移温度(Tg(a))30〜50℃のカチオン変性アクリル樹脂であり、
塗膜形成性樹脂成分(b)が、ガラス転移温度(Tg(b))20〜35℃のカチオン変性エポキシ樹脂であり、
塗膜形成性樹脂成分(a)の溶解性パラメータ(δa)および塗膜形成性樹脂成分(b)の溶解性パラメータ(δb)が、式(3):
{δb−δa}≧0.4 (3)
の関係を満足する、請求項1記載の電着塗膜形成方法。 - 塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)の配合比((a)/(b))が、固形分重量比で50/50〜40/60である、請求項1または2に記載の電着塗膜形成方法。
- オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)のオニウム基が、アンモニウム基およびスルホニウム基からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電着塗膜形成方法。
- オニウム基を有する変性エポキシ樹脂(d)が、エマルション粒子AおよびBの塗膜形成性樹脂成分(a)および(b)ならびにブロックドポリイソシアネート(c1)および(c2)の合計100重量部に対して、1〜10重量部含まれる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電着塗膜形成方法。
- ブロックドポリイソシアネート(c1)が、脂肪族系のポリイソシアネートを封止剤でブロックしたものであり、
ブロックドポリイソシアネート(c2)が、脂環式系または芳香族系のポリイソシアネートを封止剤でブロックしたものである、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の電着塗膜形成方法。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電着塗膜形成方法によって形成される電着塗膜の上に、さらに、上塗りベース塗料組成物を塗布して、未硬化の上塗りベース塗膜を形成する工程、
未硬化の上塗りベース塗膜の上に、さらに、上塗りクリヤー塗料組成物を塗布して未硬化の上塗りクリヤー塗膜を形成する工程、および
未硬化の上塗りベース塗膜および未硬化の上塗りクリヤー塗膜を同時に加熱して硬化する工程
を包含する、多層塗膜の形成方法。
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