JP5474709B2 - 打ち込み工具 - Google Patents

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Description

この発明は、例えばコンクリートガス釘打ち機やフロアタッカ等の打ち込み工具に関する。
この種の打ち込み工具は、打撃機構を内装した工具本体部と、工具本体部の先端から延びるドライバガイドを備えるもので、このドライバガイド内の打ち込み通路内に供給した1本の打ち込み具がドライバで打撃されてドライバガイドの先端(射出口)から打ち出される。
ドライバガイドには、例えば詰まった打ち込み具を除去するために打ち込み通路を開放できるようになっており、そのための開閉蓋が設けられている。多くの場合開閉蓋は、ドライバガイドの打ち込み方向に沿った一定の範囲を開閉するためにその上部側がドライバガイドに対して上下に回動可能に支持されている。
ドライバガイド内では工具本体部の動作によって下動するドライバによって打ち込み具の頭部が打撃され、この打ち込み具が射出口まで案内されて打ち出される。このため、開閉蓋は打ち込み具を安定して案内する案内面としての機能を併せ持つために、打ち込み時の衝撃若しくは打ち込み具の接触に対して閉じ状態に強固に維持される必要がある。
これに対して、開閉蓋を強固に閉じておくためのロック機構がドライバガイドの側方であって特に射出口付近ではみ出す状態に設けられていると、例えば壁際での隅打ち作業において当該ロック機構を構成するロックレバーやリング形のスプリングが干渉する等して邪魔になるため、係るロック機構は射出口から離れた打ち込み方向後ろ側に設けられることが当該打ち込み工具の作業性を高める点で望ましい。
従来、この開閉蓋に関する技術が下記の特許文献に開示されている。下記の特許文献には、ロック機構を打ち込み方向の後ろ側に配置する一方、開閉蓋の先端側を避けた中程の位置に設けた突起部をドライバガイド本体側に設けたテーパ面に押し当てて、ロック機構のスプリングの弾性力(引き込み力)を当該開閉蓋の閉じ方向に作用させて閉じ力を高める構成となっていた。
特開2002−86367号公報
しかしながら、ロック機構を開閉蓋の打ち込み方向後ろ側に配置し、また開閉蓋の前側(射出口付近)を避けた前後方向中程にスプリングの弾性力を作用させて閉じ方向に押し付ける構成であると、開閉蓋の前側(打ち込み方向先端側)の閉じ力(閉じ方向の押し付け力)が弱くなって開き方向への浮きが発生しやすくなり、その結果打ち込み具の接触等によってその案内機能が低下する問題が発生する。
本発明は、隅打ち等の作業性を損なうことなく、開閉蓋がその全長にわたってより均一かつ確実に閉じ状態にロックされ、これにより打ち込み具の案内が確実になされるようにすることを目的とする。
上記課題は、以下の発明によって解決される。
第1の発明は、打撃力を発生する工具本体部と、該工具本体部の打ち込み方向前部に設けられて、打撃された打ち込み具を打ち込み部位に案内する打ち込み案内部を備えた打ち込み工具であって、前記打ち込み案内部は、前記打ち込み具の打ち込み通路を有するドライバガイドと、該ドライバガイドに回動可能に支持されて前記打ち込み通路を開閉する開閉蓋と、該開閉蓋を閉じ状態にロックするロック機構を備えており、該ロック機構に加えてその打ち込み方向前側に、前記開閉蓋を閉じ状態に保持する前側閉じ部を設けた打ち込み工具である。
第1の発明によれば、開閉蓋を閉じ状態にロックするロック機構とは別に、その打ち込み方向前側に当該開閉蓋を閉じ部状態に保持する前側閉じ部が設けられていることから、例えば隅打ち作業に邪魔になりやすいロック機構を打ち込み方向後ろ側に配置する一方、打ち込み方向前側(射出口側)については前側閉じ部により開閉蓋を閉じ状態に確実に保持することができ、これにより当該開閉蓋の特に打ち込み方向前側の浮きを防止してその打ち込み具案内機能を確実に発揮させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前側閉じ部は、このロック機構に対して開閉蓋の打ち込み方向前側に設けた蓋側係合部と、この蓋側係合部に対応してドライバガイドに設けた通路側係合部を備え、この通路側係合部に対して蓋側係合部を相互に係合させ、この係合状態をロック機構の閉じ力を利用して保持することにより開閉蓋を閉じ状態に保持する構成とした打ち込み工具である。
第2の発明によれば、打ち込み方向後ろ側にロック機構を配置して隅打ち作業等の作業性を確保しつつ、開閉蓋の打ち込み方向前側についても前側閉じ部で確実に閉じ状態に保持してその打ち込み具案内機能を確実に発揮させることができる。
第3の発明は、第2の発明において、ロック機構は、ドライバガイドに支持した開閉レバーと、この開閉レバーに支持されてドライバガイド側に設けた引き掛け部に引き掛けて開閉蓋を閉じ方向に付勢するスプリングを備えており、開閉蓋は、打ち込み方向に沿って前後に変位可能に支持されており、この開閉蓋の打ち込み方向後ろ側への変位により、前側閉じ部の蓋側係合部若しくは通路側係合部の少なくとも一方に設けた傾斜面を介してスプリングの弾性力を開閉蓋の閉じ方向への弾性力として作用させて開閉蓋を閉じ状態に保持する構成とした打ち込み工具である。
第3の発明によれば、スプリングをドライバガイド側の引き掛け部に引き掛けて開閉レバーをロック側に回動操作すると、開閉蓋が閉じ状態にロックされるとともに、このスプリングの弾性力によって前側閉じ部の蓋側係合部と通路側係合部との係合状態が保持されて開閉蓋の主として打ち込み方向前側が閉じ状態に保持される。しかも、スプリングの弾性力を開閉蓋を打ち込み方向後ろ側に変位させる方向に作用させることにより、当該弾性力を前側閉じ部の傾斜面を経て開閉蓋を閉じ方向に付勢する弾性力として作用させることができる。このことから、ロック機構により開閉蓋を閉じ状態にロックすると、前側閉じ部についても特別の操作をすることなく確実に機能させて開閉蓋をその全体にわたって閉じ状態に保持することができる。
第4の発明は、第3の発明において、開閉レバーを開き側に操作すると開閉蓋が打ち込み方向前側に変位して、前側閉じ部の蓋側係合部と通路側係合部との係合状態が解除されて当該開閉蓋を開放可能となる構成とした打ち込み工具である。
第4の発明によれば、開閉レバーを開き側に操作すればロック機構がアンロックされるとともに、前側閉じ部の係合状態が解除されて開閉蓋を開くことができるので、前側閉じ部について特別の操作することなく開閉蓋を簡単な操作のみで開くことができ、これにより特に打ち込み通路内に詰まった打ち込み具を除去する作業を行う場合における当該打ち込み工具の操作性及び取り扱い性(メンテナンス性)を高めることができる。
第5の発明は、第1〜第4の何れか一つの発明において、前側閉じ部が、打ち込み通路内に供給された打ち込み具の先端部に対応して配置された打ち込み工具である。第5の発明によれば、打ち込み具の案内機能を効率よく発揮させることができる。
本発明の実施形態に係る打ち込み工具の全体側面図である。 打ち込み案内部の側面図である。 打ち込み案内部の平面図である。 図3の(IV)-(IV)線断面矢視図であって、打ち込み案内部の縦断面図である。 打ち込み案内部の側面図である。本図は、開閉レバーをアンロック側に回動操作した結果、開閉蓋が打ち込み方向前側へ変位しつつ開き側に変位した状態を示している。 打ち込み案内部の側面図である。本図は、開閉蓋を開放した状態を示している。
次に、本発明の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。図1は、本実施形態の打ち込み工具1の全体を示している。本実施形態では、打ち込み工具1の一例として圧縮エアを動力源とする釘打ち機を例示する。この打ち込み工具1は、打ち込み動力を発生させる工具本体部2と、使用者が把持するハンドル部3と、多数の打ち込みを装填するマガジン4と、打ち込み具を打ち込み部位に案内する打ち込み案内部5を備えている。本実施形態は、打ち込み案内部5に特徴を有するものであり、その他の部位については既に公知であるので詳細な説明は省略する。
工具本体部2には、圧縮エアを動力源として往復動するピストン2aが内装されている。このピストン2aに打ち込み具打撃用のドライバ2bが取り付けされている。ドライバ2bは打ち込み方向前方(図1において左方)へ長く延びており、その先端側は打ち込み案内部5に至っている。工具本体部2に設けたトリガ形式のスイッチレバー2cを指先で引き操作するとピストン上室に圧縮エアが供給されてピストン2aが下動する。ピストン2aの下動により、ドライバ2bが打ち込み案内部5の打ち込み通路5aを打ち込み方向に移動する。このドライバ2bによって、打ち込み案内部5の打ち込み通路5a内に供給された1本の打ち込み具が打撃されて、打ち込み通路5aの先端である射出口5bから打ち出される。打ち込み通路5a内には、工具本体部2の打ち込み動作に連動してマガジン4から打ち込み具が1本ずつ供給される。
図2以下に打ち込み案内部5の詳細が示されている。打ち込み案内部5は、打ち込み通路5aを有するドライバガイド10と、ドライバガイド10に回動可能に支持されて打ち込み通路5aをその前端の射出口5bまで含めて開閉可能な開閉蓋11と、この開閉蓋11を閉じ状態にロックするロック機構12を備えている。
ドライバガイド10は、後部の円筒形状を有する本体取り付け部10aと、本体取り付け部10aから打ち込み方向前方に延びる平板形状の案内本体部10bを備えている。本体取り付け部10aを介して当該ドライバガイド10が工具本体部2の前部に固定されている。案内本体部10bの上面に沿って打ち込み通路5aが形成されている。案内本体部10bの後部側は、固定蓋13によって塞がれている。この固定蓋13は、2本のボルト13a,13aによって案内本体部10bの上面に固定されている。この固定蓋13の打ち込み方向前側において、打ち込み通路5aが射出口5bに至る範囲まで開閉蓋11によって塞がれている。
案内本体部10bの下面にマガジン4の送り方向先端部(図1において上端部)が結合されている。図4に示すようにこの案内本体部10に打ち込み具供給口10dが設けられている。この打ち込み具供給口10dを経て、マガジン4から1本の打ち込み具が打ち込み通路5a内に供給される。
ドライバガイド10の案内本体部10bの左右側部には、一対の支持壁部10c,10cが設けられている。開閉蓋11は、この支持壁部10c,10c間に跨って取り付けた支持軸14を介して上下に回動可能に支持されている。開閉蓋11の後部上面には、支持凸部11aが上方へ盛り上がるようにして一体に設けられている。この支持凸部11aに支持孔11bが設けられている。この支持孔11bに支持軸14が挿通されている。図4に示すように支持孔11bは長溝孔形状に形成されており、後ろ側(図4において右側)が下方へ変位する方向に傾斜している。このため、開閉蓋11は、打ち込み方向前後に沿って一定の範囲で変位可能な状態で上下に回動可能であるとともに、打ち込み方向前側へ変位しつつ開き側(上方)に平行移動可能かつ後ろ側へ変位しつつ閉じ側(下方)に平行移動可能に支持されている。
案内本体部10bの左右支持壁部10c,10c間には、開閉蓋11の他、ロック機構12の開閉レバー15が上下に回動可能に支持されている。図3に示すように開閉レバー15の前部には、一対の支持アーム部15a,15aが相互に平行に前方へ延びる状態で一体に設けられている。両支持アーム部15a,15a間に開閉蓋11の支持凸部11aを挟み込んだ状態で当該開閉レバー15が支持軸14を介して上下に回動可能に支持されている。
開閉レバー15には、矩形枠形のスプリング16が取り付けられている。このスプリング16の後枠部16aが開閉レバー15に結合されている。スプリング16の後枠部16aは、開閉レバー15の回動中心である支持軸14に対して一定の軸間距離をおいた部位に回転可能に結合されている。このため、スプリング16は、この後枠部16aを中心にして開閉レバー15に対して回動可能に結合されており、また開閉レバー15の回動操作により支持軸14の周囲を変位する。
このスプリング16は、図3に示すように平面的に見れば矩形枠形を有している一方、図4に示すように側面的に見れば上側に凸となる向きに緩やかに湾曲している。この湾曲形状によって当該スプリング16に主として後ろ向きの適度な弾性力が持たされている。
ドライバガイド10の案内本体部10bの両側部であって、開閉蓋11の両側方には、一対の引き掛け部17,17が上方へ立ち上がる状態に設けられている。両引き掛け部17,17の下面には、それぞれ後ろ側へ下る方向に傾斜する傾斜面17aが形成されている。この両引き掛け部17,17に対応して開閉蓋11の前後方向ほぼ中央にも傾斜面11cが形成されている。この開閉蓋11側の傾斜面11cは、上記引き掛け部17側の傾斜面17aとは反対に後ろ側へ上る方向に傾斜している。図2に示すように開閉蓋11の閉じ状態において、スプリング16の前枠部16bの両側部が左右の引き掛け部17,17に対して下側から引き掛けられると、当該前枠部16bの左右側部が傾斜面17a,17aに押し当てられ、その中央は開閉蓋11の傾斜面11cに押し当てられる。スプリング16の弾性力はその湾曲形状により主として後ろ向き(開閉蓋11を後ろ側へ引き込む方向)に作用することから、当該前枠部16bは左右の傾斜面17a,17aと中央の傾斜面11cとの間に弾性的に食い込んだ状態となる。その結果、開閉蓋11には、スプリング16による後方へ引き込む方向の弾性力に加えて、左右の傾斜面17a,17aによる前枠部16bの押し下げ方向の弾性力と、中央の傾斜面11cによる押し下げ方向の弾性力が作用し、これら弾性力によって開閉蓋11が閉じ状態にロックされる。
本実施形態の場合、傾斜面11cの前後方向の位置については、打ち込み通路5a内に供給された打ち込み具の頭部側方となる部位に設定されている。このため、ロック機構12により開閉蓋11に付加される後ろ側の閉じ力(弾性力)は、打ち込み通路5a内に供給される打ち込み具の頭部側方付近(マガジン4の頭部案内部付近)において傾斜面11cを経て付加されることとなり、ドライバ2bによる頭部打撃時においても強固な閉じ状態が効率よく維持されるようになっている。この後ろ側閉じ力付加位置が図2中P1の符号を付して示されている。
このロック機構12に加えて、打ち込み案内部5の打ち込み方向前側であって射出口5bに近い部位には、左右一対の前側閉じ部20,20が構成されている。本実施形態では、打ち込み通路5a内に供給される打ち込み具の先端部よりやや前側に前側閉じ部20,20が設定されている。このため、上記ロック機構12による後ろ側閉じ力付加位置P1(傾斜面11c、引き掛け部17の位置)に対して十分な間隔Lをおいた前側閉じ力付加位置P2に前側閉じ部20,20が配置されている。この前側閉じ部20,20によって開閉蓋11の主として前部(射出口5b側)が案内本体部10bに対して確実に閉じ状態にロックされる。前側閉じ部20は、案内本体部10b側の通路側係合部18と、開閉蓋11側の蓋側係合部11dから構成されている。通路側係合部18,18は、それぞれ案内本体部10の側部であって上記引き掛け部17,17の前方に設けられている。図3に示すように両通路側係合部18,18は、平面的に見て案内本体部10bの側方へはみ出さず、かつ図2及び図4に示すように側面的に見て開閉蓋11の上面に対して僅かに突き出す程度の高さ寸法で設けられている。
この両通路側係合部18,18の下面側にも、通路側傾斜面18a,18aが形成されている。両通路側傾斜面18a,18aも、後ろ側の傾斜面17aと同じく後ろ側に下る方向に傾斜している。
この両通路側係合部18,18に対応して、開閉蓋11の両側部に、蓋側係合部11d,11dが側方へ張り出す状態に設けられている。両蓋側係合部11d,11dは、図3に示すように案内本体部10bの側方へはみ出さない程度の寸法で開閉蓋11の側部に張り出し形成されている。また、両蓋側係合部11d,11dは、図2に示すように開閉蓋11の板厚に等しい高さ寸法で、通路側係合部18よりも低く形成されている。
この両蓋側係合部11d,11dの上面に、それぞれ傾斜面11eが形成されている。両傾斜面11e,11eは、通路側係合部18の傾斜面18aと同じ角度で同じ方向(後ろ側へ下る方向)に傾斜している。このため、図2に示すように開閉蓋11の閉じ状態では、左右の通路側の傾斜面18a,18aにそれぞれ蓋側の傾斜面11eが摺接された状態となる。しかも、開閉蓋11に対してスプリング16の弾性力が後ろ側へ引き込む方向に作用することから、当該弾性力は、両傾斜面18a,11eの摺接作用を通じて開閉蓋11を閉じる方向の弾性力として作用する。
開閉蓋11の上面中央付近には、押し壁部19が上方へ立ち上がる状態に設けられている。この押し壁部19は、開閉蓋11の開放時に機能する。これについては後述する。
図2〜図4に示す閉じ状態から開閉蓋11は図5の状態を経て図6に示すように開放される。図5に示すように開閉レバー15を上方のアンロック位置側(起こす方向)に回動操作すると、スプリング16が全体として前側へ変位する結果その前枠部16bが引き掛け部17,17の傾斜面17a,17aと、開閉蓋11側の傾斜面11cとの間から外れてその食い込み状態が解除される。これにより当該ロック機構12による開閉蓋11の閉じ状態がアンロックされる。
その後、開閉レバー15をさらにアンロック側に回動操作すると、スプリング16の前枠部16bがさらに前側に変位して、開閉蓋11の押し壁部19に当接する。この当接状態のまま、開閉レバー15がアンロック側に回動操作されることにより、スプリング16を介して開閉蓋11が打ち込み方向前側へ押される。
開閉蓋11を案内本体部10に対して支持する支持軸14が長溝孔形状であって後ろ側に下る方向に傾斜した支持孔11bに挿通されている。このため、スプリング16で押されることにより開閉蓋11は打ち込み方向前側へ変位しつつ開き方向に変位する。図5は、この段階の状態を示している。図5に示すように開閉蓋11がスプリング16で押されて打ち込み方向前側へ変位すると、通路側係合部18,18に対する蓋側係合部11d,11dの係合状態が解除されて、左右の前側閉じ部20,20が外れる。
こうして開閉レバー15のアンロック操作によりロック機構12がアンロックされ、その後、開閉蓋11がスプリング16で押されて打ち込み方向前側へ変位することにより前側閉じ部20,20が解除された後、当該開閉蓋11を上方へ開放することができる。図6は開閉蓋11の開放状態を示している。
この開放状態から開閉蓋11を閉じるには、当該開閉蓋11を案内本体部10の上面に沿って位置させる。図6に示すようにスプリング16の前枠部16bが押し壁部19から外された状態では、開閉蓋11に前側かつ開き側にスプリング16の弾性力が作用しないことから、当該開閉蓋11は、案内本体部10の上面に当接した状態にセットすることができる。その後、開閉レバー15を下側へ倒す方向に回動させつつ、外れたスプリング16の前枠部16bを左右引き掛け部17,17の傾斜面17a,17aと、開閉蓋11側の傾斜面11cとの間に戻し、この状態で開閉レバー15をさらにロック側に回動することにより、当該前枠部16bを傾斜面17a,17aと傾斜面11cとの間に食い込ませる。スプリング16の前枠部16bが傾斜面17a,17aと傾斜面11cとの間に弾性的に食い込むことにより、当該スプリング16の弾性力が開閉蓋11を後ろ側に引き込む方向に作用するとともに、当該開閉蓋11を案内本体部10の上面に押し付ける方向に作用する。
開閉レバー11のロック側への回動操作により開閉蓋11が後ろ側に引き込まれることにより、前側閉じ部20,20の蓋側係合部11d,11dが通路側係合部18,18の下側に食い込んで、当該前側閉じ部20,20がスプリング16の弾性力により弾性的に係合される。前側閉じ部20,20が弾性的に係合されると、蓋側係合部11d,11dの傾斜面11e,11eがそれぞれ通路側係合部18の傾斜面18aに摺接される。この摺接作用を通じて、スプリング16の弾性力が間接的に開閉蓋11の特に前側を閉じる方向(案内本体部10に押し付ける方向)に作用する。こうして、スプリング16の弾性力により開閉蓋11の前側から後ろ側に至るほぼ全域で案内本体部10に対して押し付けられるようにして閉じられた状態となる。
以上のように構成した本実施形態の打ち込み工具1によれば、開閉蓋11を閉じ状態にロックするロック機構12とは別に、その前側に当該開閉蓋11を閉じ部状態に保持する前側閉じ部20,20が設けられている。このため、例えば隅打ち作業に邪魔になりやすいロック機構12を打ち込み方向後ろ側に配置する一方、打ち込み方向前側(射出口5b側)については前側閉じ部20,20により開閉蓋11を閉じ状態に確実に保持することができ、これにより当該開閉蓋11の特に前側の浮きを防止してその打ち込み具案内機能を確実に発揮させることができる。
また、スプリング16の弾性力を開閉蓋11に対して打ち込み方向後ろ側に変位させる方向に作用させることにより、当該弾性力を前側閉じ部20,20の傾斜面18a,11eを経て開閉蓋11を閉じ方向に付勢する弾性力として作用させることができる。このことから、ロック機構12により開閉蓋11を閉じ状態にロックすると、前側閉じ部20,20についても特別の操作をすることなく確実に機能させて開閉蓋11をその全体にわたって閉じ状態に保持することができる。
さらに、本実施形態によれば、開閉レバー15を開き側に操作すると、ロック機構12がアンロックされるとともに、前側閉じ部20,20の係合状態が解除されて開閉蓋11を開くことができるので、前側閉じ部20,20について特別の操作することなく開閉蓋11を簡単な操作のみで開くことができ、これにより特に打ち込み通路5a内に詰まった打ち込み具を除去する作業を行う場合における当該打ち込み案内部5の取り扱い性(メンテナンス性)を高めることができる。
また、当該打ち込み案内部5について適用可能な最長の打ち込み具の先端部よりもやや前側に前側閉じ部20,20が配置されて、その前側閉じ力付加位置P2と、打ち込み具頭部の側方付近に配置したロック機構12による後ろ側閉じ力付加位置P1との間に十分に大きな間隔Lが設定されている。このように開閉蓋11の主として後ろ側がロック機構12による閉じ力により、主として前側が前側閉じ部20,20による閉じ力により閉じ状態にロックされるので、開閉蓋11の特に前側の領域についても後ろ側と同様確実に閉じ状態にロックすることができる。このため、開閉蓋11の特に前側に打ち込み具が干渉等して衝撃が付加された場合にも、開閉蓋11を確実に閉じ位置にロックしておくことができ、これにより打ち込み具の案内をより確実に行って打ち込みミスをなくすことができる。
また、前側閉じ部20,20について、蓋側係合部11d,11d及び通路側係合部18,18が、案内本体部10bの幅方向及び板厚方向(高さ方向)について大きくはみ出さない範囲で設けられていることから、当該打ち込み工具1の隅打ち等の作業性を損なうことがない。
さらに、例示した開閉蓋11の上面には押し壁部19が設けられており、開閉レバー15をアンロック方向に回動操作するとスプリング16の前枠部16bがこの押し壁部19に当接し、この当接状態で開閉レバー15が回動操作されることによって当該開閉蓋11が案内本体部10bから浮き上がる方向に変位する。このため、その後使用者は開閉蓋11を容易に開放することができる。
また、例示した開閉蓋11によれば、その打ち込み方向前側についても前側閉じ部20,20によって確実に閉じ状態にロックすることができるので、当該開閉蓋11によって射出口5bについても開放することが可能となり、これにより釘詰まり等の作業を楽に行うことができるようになる。
以上説明した実施形態には、種々変更を加えることができる。例えば、スプリング16は、側面から見て上側に凸となる向きに湾曲したものを用いる構成を例示したが、下向きに凸となる向きに湾曲したスプリング、あるいは側面視で上下に湾曲しない平坦な矩形枠体をなすスプリングを用いる構成としてもよい。
また、ロック機構12における引き掛け部17の傾斜面17aは省略してもよい。スプリング16の前枠部16bを開閉蓋11側の傾斜面11cに押し当てることによって当該スリング16の弾性力を閉じ方向に作用させることができる。
また、押し壁部19は省略してもよい。
さらに、打ち込み工具1として圧縮エア式の釘打ち機を例示したが、ガス燃焼式のタッカやビス打ち機等のその他の打ち込み工具についても同様に適用することができる。
1…打ち込み工具(圧縮エア式釘打ち機)
2…工具本体部
2a…ピストン、2b…ドライバ、2c…スイッチレバー
3…ハンドル部
4…マガジン
5…打ち込み案内部、5a…打ち込み通路、5b…射出口
10…ドライバガイド
10a…本体取り付け部、10b…案内本体部、10c…支持壁部
10d…打ち込み具供給口
11…開閉蓋
11a…支持凸部、11b…支持孔、11c…傾斜面、11d…蓋側係合部
11e…傾斜面
12…ロック機構
13…固定蓋、13a…ボルト
14…支持軸
15…開閉レバー、15a…支持アーム部
16…スプリング、16a…後枠部、16b…前枠部
17…引き掛け部、17a…傾斜面
18…通路側係合部、18a…通路側傾斜面
P1…後ろ側閉じ力付加位置
P2…前側閉じ力付加位置
19…押し壁部
20…前側閉じ部

Claims (5)

  1. 打撃力を発生する工具本体部と、該工具本体部の打ち込み方向前部に設けられて、打撃された打ち込み具を打ち込み部位に案内する打ち込み案内部を備えた打ち込み工具であって、
    前記打ち込み案内部は、前記打ち込み具の打ち込み通路を有するドライバガイドと、該ドライバガイドに回動可能に支持されて前記打ち込み通路を開閉する開閉蓋と、該開閉蓋を閉じ状態にロックするロック機構を備えており、
    該ロック機構に加えてその打ち込み方向前側に、前記開閉蓋を閉じ状態に保持する前側閉じ部を設けた打ち込み工具。
  2. 請求項1記載の打ち込み工具であって、前記前側閉じ部は、前記ロック機構に対して前記開閉蓋の打ち込み方向前側に設けた蓋側係合部と、該蓋側係合部に対応して前記ドライバガイドの打ち込み方向前側に設けた通路側係合部を備え、該通路側係合部に対して前記蓋側係合部を相互に係合させ、該係合状態を前記ロック機構の閉じ力を利用して保持することにより前記開閉蓋を閉じ状態に保持する構成とした打ち込み工具。
  3. 請求項2記載の打ち込み工具であって、前記ロック機構は、前記ドライバガイドに支持した開閉レバーと、該開閉レバーに支持されて前記ドライバガイドに設けた引き掛け部に引き掛けて前記開閉蓋を閉じ方向に付勢するスプリングを備えており、
    前記開閉蓋は、打ち込み方向に沿って前後に変位可能に支持されており、該開閉蓋の打ち込み方向後ろ側への変位により、前記蓋側係合部若しくは前記通路側係合部の少なくとも一方に設けた傾斜面を介して前記スプリングの弾性力を前記開閉蓋の閉じ方向への弾性力として作用させて該開閉蓋を閉じ状態に保持する構成とした打ち込み工具。
  4. 請求項3記載の打ち込み工具であって、前記開閉レバーを開き側に操作すると前記開閉蓋が打ち込み方向前側に変位して、前記蓋側係合部と前記通路側係合部の係合状態が解除されて当該開閉蓋を開放可能となる構成とした打ち込み工具。
  5. 請求項1〜4記載の何れか1項に記載した打ち込み工具であって、前記前側閉じ部が、前記打ち込み通路内に供給された打ち込み具の先端部に対応して配置された打ち込み工具。
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