JP5473854B2 - 放射線撮影装置及び放射線撮影システム - Google Patents

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Description

本発明は、放射線を利用して放射線画像を撮影する放射線撮影装置及び放射線撮影システムに関する。
医療分野において、画像診断を行うために、放射線、例えば、X線を利用したX線撮影システムが知られている。X線撮影システムは、X線を発生するX線発生装置と、X線を受けてX線画像を撮影するX線撮影装置とからなる。X線発生装置は、X線を被写体に向けて照射するX線源、X線源を制御する線源制御装置、技師によって操作され照射開始指示を入力するための照射スイッチを有している。
X線撮影装置は、被写体を透過したX線を受けてX線画像を検出するX線画像検出装置とX線画像検出装置を制御する撮影制御装置とを有している。X線画像検出装置としては、X線の入射量に応じた信号電荷を蓄積する画素をマトリックスに配列した撮像領域を有し、画素毎に信号電荷を蓄積することで、被写体の画像情報を表すX線画像を検出し、これをデジタルな画像データとして出力するFPD(flat panel detector)を利用したものが実用化されている。
FPDを利用したX線画像検出装置は、フイルムカセッテやIP(イメージングプレート)カセッテと異なり、X線源の照射タイミングと信号電荷の蓄積動作のタイミングとを同期させる必要があり、その方法として以下のような技術が知られている。
特許文献1に記載のX線撮影システムでは、照射スイッチから延びる信号ケーブルを二股に分岐して、一方を線源制御装置に、他方を撮影制御装置に接続し、照射スイッチから線源制御装置と撮影制御装置の双方に照射開始信号を送信し、この照射開始信号を撮影制御装置において同期信号として利用している。
特許文献2に記載のX線撮影システムは、FPDの撮像領域の近傍に、FPDとは別の、X線を検出するX線センサを備えており、X線センサをX線源の照射開始を検出する照射検出センサとして利用することで、X線源の照射タイミングをX線撮影装置において自己検出している。
特許文献3に記載のX線撮影システムは、X線の入射の有無に関わらずFPDの画素で発生する暗電荷を想定した閾値を予め設定し、画素から出力される信号電荷と閾値とを比較して、信号電荷が閾値を超えたか否かを判定することにより、照射タイミングをX線撮影装置において自己検出している。
特開2003−47607号公報 特開平11−151233号公報 特開2008−507796号公報
しかしながら、特許文献1に記載のX線撮影システムのように、X線発生装置とX線撮影装置を電気的に接続し、同期信号の授受により同期制御を行う方式には、次のような問題がある。例えば、既にX線源を保有する病院に、異なるメーカのX線画像検出装置を導入する場合のように、メーカが異なるX線発生装置とX線撮影装置でシステムを構築する場合がある。撮影制御装置には、同期制御用の接続インタフェースが標準で装備されているが、標準装備されている接続インタフェースが、照射スイッチや線源制御装置などのX線発生装置の接続インタフェースと適合しない場合もある。その場合には、X線発生装置の接続インタフェースに適合する接続インタフェースを新たに追加するなどの対応が必要になり、X線撮影装置のメーカにとっては負担が大きい。
また、FPDに対応していない、フイルムやIP用のX線発生装置の場合には、そもそも同期信号をX線撮影装置に対して送信する機能を持たないため、フイルムやIP用のX線発生装置とFPDを利用したX線撮影装置を組み合わせてシステムを構築する場合には、X線撮影装置はX線発生装置から同期信号を受け取ることができない。
特許文献2や特許文献3に記載のX線撮影システムは、X線の照射タイミングを、X線撮影装置において自己検出しているため、特許文献1が抱える問題を解決することができるが、特許文献2や特許文献3に記載のX線撮影システムには、次のような問題がある。
まず、特許文献2記載のX線撮影システムのように、FPDの撮像領域の近傍に配置したX線センサを照射検出センサとして利用する場合には、X線源の照射野を撮影部位の大きさに応じて撮像領域よりも小さくした場合には、照射検出センサが照射野から外れてしまうため、照射検出を行えない。
また、特許文献3に記載のX線撮影システムのように、FPDの画素を照射検出に利用する場合には、照射野の大きさに関わらず照射検出は可能であるが、FPDの信号処理回路やTFTの駆動回路の動作シーケンスの変更といったFPDの大幅な改造が必要になるため、手軽さに欠ける。特に、既に商品化済みのFPDには採用しにくい。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、放射線発生装置との電気的な接続が不要で、放射線の照射野の大きさに影響されず、手軽に、放射線の照射タイミングに同期した動作制御が可能な放射線撮影装置及び放射線撮影システムを提供することを目的とする。
本発明の放射線撮影装置は、放射線源から照射され被写体を透過した放射線の照射を受けて、被写体の放射線画像を検出する放射線画像検出器と、前記放射線源による前記放射線の照射を開始させるために操作される照射スイッチに着脱自在に取り付けられ、操作時に前記照射スイッチに加えられる押圧力を検知して、押圧検知信号を発生するセンサユニットと、前記センサユニットから入力される前記押圧検知信号に基づいて前記放射線画像検出器の動作を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする。
前記放射線画像検出器の動作には、前記放射線の入射量に応じた信号電荷を蓄積する蓄積動作と、前記蓄積動作の前に実行され、前記放射線の入射の有無に関わらず発生する暗電荷をリセットするリセット動作とが含まれる。
前記制御手段は、前記押圧検知信号に基づいて、前記放射線画像検出器に前記蓄積動作又は前記リセット動作を開始させる。
前記照射スイッチは、例えば、第1の押圧力が加えられたときにオンして、前記放射線源に対してウォームアップを開始させるためのウォームアップ開始信号を発生する第1スイッチと、前記第1の押圧力よりも高い第2の押圧力が加えられたときにオンして、前記放射線源に対して照射を開始させる照射開始信号を発生する第2スイッチとを有する2段階スイッチである。この場合、前記制御手段は、前記押圧検知信号に基づいて、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの少なくとも1つのスイッチがオンされたことを検知することが好ましい。
前記制御手段は、例えば、前記第1スイッチがオンされたことを検知して、前記放射線画像検出器に前記リセット動作を開始させる。前記放射線画像検出器は、前記リセット動作を終了後、前記蓄積動作へ移行してもよい。
また、前制御手段は、前記第1スイッチがオンされたことを検知して、前記放射線画像検出器に前記蓄積動作を開始させてもよい。また、前記制御手段は、前記第2スイッチがオンされたことを検知して、前記放射線画像検出器に前記蓄積動作を開始させてもよい。
前記センサユニットは、前記第1の押圧力と前記第2の押圧力に応じて信号レベルが異なる前記押圧検知信号を前記制御手段に出力し、前記制御手段は、前記信号レベルに応じて前記第1スイッチと第2スイッチのそれぞれがオンされたことを検知し、前記第1スイッチがオンされたことを検知したときに前記放射線画像検出器に前記リセット動作を開始させるとともに、前記第2スイッチがオンされたことを検知したときに前記リセット動作を終了させて前記蓄積動作を開始させてもよい。
前記センサユニットは、前記第1の押圧力に応じて第1押圧検知信号を出力する圧力センサと、前記照射スイッチに対して前記第2の押圧力が加えられたときにその一部を吸収して、前記圧力センサに伝える圧力を前記第1の押圧力に低減する弾性部材とからなり、
前記制御手段は、前記第2の操作力が加えられたときに前記圧力センサが出力する前記第1押圧検知信号に基づいて前記第2スイッチがオンされたことを検知してもよい。
さらに、前記放射線源が放射線を照射しているか否かを検出する照射検出センサを備えており、前記制御手段は、前記照射検出センサによって前記放射線の照射が停止されたことを検出し、前記蓄積動作を終了させてもよい。
前記放射線画像検出器と前記制御手段は、例えば、別体で構成される。前記センサユニットと前記制御手段は、インタフェース変換器を介して接続されることが好ましい。
本発明の放射線撮影システムは、放射線を照射する放射線源と、放射線源から照射され被写体を透過した放射線の照射を受けて、被写体の放射線画像を検出する放射線画像検出器と、前記放射線源による前記放射線の照射を開始させるために操作される照射スイッチに着脱自在に取り付けられ、操作時に前記照射スイッチに加えられる押圧力を検知して、押圧検知信号を発生するセンサユニットと、前記センサユニットから入力される前記押圧検知信号に基づいて前記放射線画像検出器の動作を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする。
本発明は、照射スイッチに着脱自在に取り付けられ、操作時に照射スイッチに加えられる押圧力を検知して押圧検知信号を発生するセンサユニットを設けたから、放射線発生装置との電気的な接続が不要で、放射線の照射野の大きさに影響されず、手軽に、放射線の照射タイミングに同期した動作制御が可能な放射線撮影装置及び放射線撮影システムを提供することができる。
X線撮影システムの構成を示す概略図である。 FPDの説明図である。 照射スイッチの説明図である。 照射スイッチとセンサユニットの斜視図である。 圧力センサのブロック図である。 SW1のオンを検知するための閾値の説明図である。 SW1のオンによりリセット動作を開始させるタイミングチャートである。 比較例のX線撮影システムの構成を示す概略図である。 SW1のオンにより蓄積動作を開始させるタイミングチャートである。 SW2のオンにより蓄積動作を開始させるタイミングチャートである。 SW2のオンを検知するための閾値の説明図である。 SW2のオンを検知するためのセンサユニットの構成図である。 SW1とSW2の両方を検知する例のタイミングチャートである。 SW1とSW2の両方を検知するための閾値の説明図である。 照射検出センサを設けたX線撮影システムの構成図である。 照射検出センサで照射停止を検出するタイミングチャートである。 図16とは別のタイミングチャートである。 照射検出センサで照射の開始と停止を検出するタイミングチャートである。
[第1実施形態]
図1において、X線撮影システム10は、X線発生装置11と、X線撮影装置12とからなる。X線発生装置11は、X線源13と、X線源13を制御する線源制御装置14と、照射スイッチ15とを有する。X線源13は、X線を放射するX線管13aとX線管が放射するX線の照射野を限定する照射野限定器(コリメータ)13bとを有している。
X線管13aは、熱電子を放出するフィラメントからなる陰極と、陰極から放出された熱電子が衝突してX線を放射する陽極(ターゲット)とを有している。ターゲットは円板形状をしており、回転により円周軌道上で焦点が移動して、熱電子が衝突する焦点の発熱が分散する回転陽極である。照射野限定器13bは、例えば、X線を遮蔽する複数枚の鉛板を井桁状に配置し、X線を透過させる照射開口が中央に形成されたものであり、鉛板の位置を移動することで照射開口の大きさを変化させて、照射野を限定する。
線源制御装置14は、X線源13に対して高電圧を供給する高電圧発生器と、X線源13が照射するX線のエネルギースペクトルを決める管電圧、単位時間当たりの照射量を決める管電流、及びX線の照射が継続する照射時間を制御する制御部とからなる。高電圧発生器は、トランスによって入力電圧を昇圧して高圧の管電圧を発生し、高電圧ケーブル16を通じてX線源13に駆動電力を供給する。X線発生装置11は、例えば、X線撮影装置12との通信機能を持たないタイプの装置であり、管電圧、管電流、照射時間といった撮影条件は、線源制御装置14の操作パネルから技師によって手動により設定される。
照射スイッチ15は、技師によって操作される操作入力部であり、線源制御装置14に信号ケーブル17で接続されている。照射スイッチ15は、X線源13のウォームアップを開始させるためのウォームアップ開始信号と、X線源13に照射を開始させるための照射開始信号を発生する。X線源13のウォームアップでは、ヒータを作動させてフィラメントの予熱が行われる他、ターゲットの回転を開始させて目標の回転速度に到達させる。ウォームアップ開始信号や照射開始信号といったX線源13を制御する制御信号は、信号ケーブル17を通じて線源制御装置14に入力される。線源制御装置14は、照射スイッチ15からの制御信号に基づいて、X線源13の動作を制御する。
X線撮影装置12は、電子カセッテ21、撮影台22、撮影制御装置23、コンソール24を有する。電子カセッテ21は、FPD36(図2参照)と、FPD36を収容する可搬型の筐体とからなり、X線源13から照射され被写体Hを透過したX線を受けてX線画像を検出するX線画像検出装置である。電子カセッテ21の筐体は、平面形状が略矩形状で偏平な形状を有し、筐体の平面サイズは、例えば、フイルムカセッテやIPカセッテとほぼ同様の大きさである。
図2において、FPD36は、TFTアクティブマトリクス基板を有し、この基板上にX線の入射量に応じた信号電荷を蓄積する複数の画素37を配列してなる撮像領域38が形成された撮像パネルと、画素37を駆動して信号電荷の読み出しを制御するゲートドライバ39と、画素37から読み出された信号電荷をデジタルデータに変換して出力する信号処理回路40と、ゲートドライバ39と信号処理回路40を制御して、FPD36の動作を制御する制御回路41とを備えている。複数の画素37は、所定のピッチで二次元にn行(x方向)×m列(y方向)のマトリクスに配列されている。
FPD36は、X線を可視光に変換するシンチレータ(蛍光体)を有し、シンチレータによって変換された可視光を画素37で光電変換する間接変換型である。シンチレータは、画素37が配列された撮像領域38の全面と対向するように配置されている。
画素37は、可視光の入射によって電荷(電子−正孔対)を発生する光電変換素子であるフォトダイオード42及びフォトダイオード42が発生した電荷を蓄積するキャパシタからなり、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT)43を備える。
フォトダイオード42は、電荷を発生する半導体層(例えばPIN型)とその上下に上部電極及び下部電極を配した構造を有している。フォトダイオード42は、下部電極にTFT43が接続され、上部電極には、図示しないバイアス線が接続されており、バイアス線を通じてバイアス電圧が印加される。バイアス電圧の印加により半導体層内に電界が生じるため、光電変換により半導体層内で発生した電荷(電子−正孔対)は、一方がプラス、他方がマイナスの極性を持つ上部電極と下部電極に移動し、キャパシタに電荷が蓄積される。
TFT43は、ゲート電極が走査線44に接続され、ソース電極が信号線46に接続され、ドレイン電極がフォトダイオード42に接続される。走査線44と信号線46は格子状に配線されており、走査線44は、撮像領域38内の画素37の行数分(n行分)、信号線46は画素37の列数分(m列分)それぞれ配線されている。走査線44はゲートドライバ39に接続され、信号線46は信号処理回路40に接続される。
ゲートドライバ39は、TFT43を駆動することにより、X線の入射量に応じた信号電荷を画素37に蓄積する蓄積動作と、画素37から信号電荷を読み出す読み出し動作と、リセット動作の3つの動作を行わせる駆動手段である。フォトダイオード42の半導体層には、X線の入射の有無に関わらず暗電荷が発生し、バイアス電圧が印加されているために、暗電荷はキャパシタに蓄積される。リセット動作は、画素37において発生する暗電荷を、信号線46を通じて掃き出して画素37をリセットする動作である。制御回路41は、通信部23bを通じて入力される撮影制御装置23からの制御信号に基づいて、ゲートドライバ39によって実行される、リセット動作、蓄積動作及び読み出し動作の動作タイミングを制御する。
蓄積動作では、TFT43がオフ状態にされ、その間、画素37に信号電荷が蓄積される。蓄積動作の開始と同時に、制御回路41は、タイマを作動させて蓄積時間の計時を開始する。蓄積時間は、X線が照射されている間、蓄積動作が継続するように、X線源13の最大照射時間よりも長い時間が設定されている。読み出し動作では、ゲートドライバ39が、TFT43を駆動する駆動パルスであるゲートパルスG1〜Gnを順次発生して、走査線44を1行ずつ順に活性化し、走査線44に接続されたTFT43を1行分ずつオン状態とする。画素37のキャパシタに蓄積された電荷は、TFT43がオン状態になると信号線46に読み出されて、信号処理回路40に入力される。
信号処理回路40は、積分アンプ47、マルチプレクサ(MUX)48、及びA/D変換器49を備える。積分アンプ47は、各信号線46に対して個別に接続される。積分アンプ47は、オペアンプとオペアンプの入出力端子間に接続されたキャパシタとからなり、信号線46はオペアンプの一方の入力端子に接続される。もう一方の入力端子はグランド(GND)に接続される。積分アンプ47は、信号線46から入力される電荷を積算し、電圧信号D1〜Dmに変換して出力する。各列の積分アンプ47の出力端子には、MUX48が接続される。MUX48の出力側には、A/D変換器49が接続される。
MUX48は、パラレルに接続される複数の積分アンプ47から順に1つの積分アンプ47を選択し、選択した積分アンプ47から出力される電圧信号D1〜DmをシリアルにA/D変換器49に入力する。A/D変換器49は、入力された電圧信号D1〜Dmをデジタルデータに変換して、電子カセッテ21の筐体内に内蔵されるメモリ51に出力する。
MUX48によって積分アンプ47から1行分の電圧信号D1〜Dmが読み出されると、制御回路41は、積分アンプ47に対してリセットパルス(リセット信号)RSTを出力し、積分アンプ47のリセットスイッチ47aをオンする。これにより、積分アンプ47に蓄積された1ライン(行)目の信号電荷がリセットされる。積分アンプ47がリセットされると、制御回路41は、ゲートドライバ39に対して2ライン目のゲートパルスG2の出力を指令して、2ライン目の画素37の信号電荷の読み出しを開始させる。2ライン目以降の読み出しも1ライン目と同様の手順で行われる。
全ラインの読み出しが完了すると、1画面分のX線画像を表す画像データがメモリ51に記録される。画像データは、メモリ51から読み出されて通信部52を通じて、撮影制御装置23に出力される。こうして被写体HのX線画像が検出される。
また、画素37において発生する暗電荷は、画像データに対してはオフセットノイズとなるので、信号電荷の蓄積動作が開始される前に、リセット動作が行われる。リセット動作は、例えば、1ラインずつ画素37をリセットする順次リセット方式で行われる。
順次リセット方式の場合は、信号電荷の読み出し動作と同様に、ゲートドライバ39が走査線44に対してゲートパルスG1〜Gnを順に発生して画素37のTFT43を1行ずつオン状態にする。TFT43がオン状態になっている間、暗電荷が、画素37から信号線46を通じて積分アンプ47に流れる。リセット動作では、読み出し動作と異なり、MUX48による、積分アンプ47に蓄積された電荷の読み出しは行われず、制御回路41は、各ゲートパルスG1〜Gnの発生と同期して、リセットパルスRSTを出力し、積分アンプ47をリセットする。制御回路41は、蓄積動作を開始する前に、全ライン分のリセット動作を、所定回数(例えば1〜2回)行い、そのリセット動作が終了した後、蓄積動作へ移行させる。
図1に戻って、撮影台22は、電子カセッテ21が着脱自在に取り付け可能なスロットを有し、X線が入射する入射面をX線源13と対向する姿勢で電子カセッテ21を保持する。電子カセッテ21は、筐体のサイズがフイルムカセッテやIPカセッテとほぼ同様の大きさであるため、フイルムカセッテやIPカセッテ用の撮影台にも取り付け可能である。撮影台22として、被写体H(被検者)を立位姿勢で撮影する立位撮影台を例示しているが、もちろん、被写体Hを臥位姿勢で撮影する臥位撮影台でもよい。
撮影制御装置23は、通信ケーブル26による有線方式や無線方式により電子カセッテ21と通信可能に接続されており、電子カセッテ21を制御する。具体的には、電子カセッテ21に対して撮影条件を送信して、FPD36の信号処理の処理条件(信号電荷に応じた電圧を増幅する積分アンプのゲインなど)を設定させるとともに、FPD36が信号電荷を蓄積する蓄積動作などの動作タイミングを制御する。また、撮影制御装置23は、電子カセッテ21が出力する画像データを受信して、コンソール24に送信する。
撮影制御装置23は、装置を統括的に制御するCPU23aと、電子カセッテ21と有線方式又は無線方式により通信する通信部23bと、信号ケーブル27及び通信ケーブル28のコネクタと接続するコネクタ23c、23dと、メモリ23eとを有する。通信部23b、コネクタ23c、23d、メモリ23eは、内部配線によってCPU23aに接続されている。メモリ23eには、CPU23aが実行する制御プログラムが格納される他、後述する閾値Vth(図6参照)などの設定情報が格納される。
コネクタ23cは、X線源13の照射タイミングとFPD36の蓄積動作を同期させるための同期信号など、X線発生装置から送信される制御信号を受信するために、撮影制御装置23に標準で装備されているものである。X線発生装置が制御信号の送信機能を有している場合には、X線発生装置と接続するための通信ケーブルが接続される。
本発明のX線撮影装置12においては、コネクタ23cには、信号ケーブル27を介してセンサユニット29が接続される。センサユニット29は、照射スイッチ15に着脱自在に取り付けられ、照射スイッチ15に対して操作者である技師が加える操作力(押圧力)を検知し、その押圧検知信号を発生する。押圧検知信号は、撮影制御装置23に送信される。撮影制御装置23は、押圧検知信号を、同期を取るための制御信号として利用して、X線源13の照射タイミングにFPD36の動作を同期させる同期制御を行う。
インタフェース変換器31は、センサユニット29から延びる信号ケーブル32と撮影制御装置23に接続される信号ケーブル27を接続するコネクタ31a、31bを有する。インタフェース変換器31は、異なる接続インタフェースを持つセンサユニット29と撮影制御装置23を通信可能に接続するためのインタフェース変換器である。接続インタフェースは、具体的には、コネクタの形状や信号形態である。インタフェース変換器31は、センサユニット29と撮影制御装置23が持つコネクタの形状に適合する、2種類のコネクタ31a、31bを持つことにより両者を物理的に接続する。また、インタフェース変換器31は、センサユニット29が出力する押圧検知信号を、撮影制御装置23が受信して処理可能な信号形態に変換する(信号レベルの増幅など)。
インタフェース変換器31を用いることにより、センサユニット29が持つ接続インタフェースと撮影制御装置23が持つ接続インタフェースが適合しない場合でも、撮影制御装置23に新たにセンサユニット29用の接続インタフェースを設けることなく、センサユニット29の押圧検知信号を受信することができる。
コンソール24は、通信ケーブル28で撮影制御装置23と接続されており、撮影制御装置23に対して撮影条件を送信するとともに、撮影制御装置23から送信されるX線画像のデータに対して画像処理を施す。処理済みのX線画像は、コンソール24のモニタに表示される他、X線画像のデータは、コンソール24内のハードディスクやメモリや、コンソール24とネットワークで接続された画像蓄積サーバといったデータストレージデバイスに格納される。
また、コンソール24は、患者の性別、年齢、撮影部位、撮影目的といった情報が含まれる検査オーダの入力を受け付けて、検査オーダをモニタに表示する。検査オーダは、HIS(病院情報システム)やRIS(放射線情報システム)といった患者情報や放射線検査に係る検査情報を管理する外部システムから入力される。あるいは、技師やオペレータの手動により入力される。オペレータは、検査オーダの内容をモニタで確認し、その内容に応じた撮影条件をコンソール24の操作画面を通じて選択する。選択された撮影条件は、撮影制御装置23へ送信される。
図3及び図4に示すように、照射スイッチ15は、例えば、全体的な形状が略円筒形状をしている。照射スイッチ15は、技師が把持するグリップ部56aと、グリップ部56aの上方にグリップ部56aよりも一回り直径が大きな抜け止め用のフランジ部56bからなる本体部56を有しており、フランジ部56bの上方には、技師の親指Fで押下操作可能な操作ボタン57が設けられている。
照射スイッチ15は、2段階スイッチであり、図3(A)に示すように、操作ボタン57は、X線源13のウォームアップを開始させる指示を入力するための1段目の第1ボタン57aと、照射を開始させる指示を入力するための2段目の第2ボタン57bの2階建てになっている。第2ボタン57bは、第1ボタン57aより一回り大きな径を持ち、押下操作された第1ボタン57aを沈み込ませる開口を有する。
操作ボタン57は、初期位置に向けてバネで付勢されており、初期位置から下方に向けて押圧力Pが加えられると、バネの付勢に抗して押し込まれる。照射スイッチ15は、初期位置から、図3(B)に示すように、第1ボタン57aに押圧力が加えられて、第1ボタン57aが下方に向けて押下操作されると、第1ボタン57aが第2ボタン57b内に押し込まれて第1位置に沈み込む。第1位置においてウォームアップ開始信号S1を発生する第1スイッチSW1がオンする。第1スイッチSW1は、第1ボタン57aが第1位置にある間、オン状態が維持されて、その間、ウォームアップ開始信号S1が信号ケーブル17を通じて線源制御装置14に入力される。
線源制御装置14は、ウォームアップ開始信号S1の入力により、X線源13にウォームアップを開始させる。ウォームアップでは、ターゲットの回転を開始するとともに、ヒータが作動してフィラメントが加熱される。X線源13のウォームアップに必要なウォームアップ時間は、例えば、約200msec〜500msec程度である。技師は、第1ボタン57aの押下操作によりウォームアップの開始指示を入力後、ウォームアップに必要な間をおいて第2ボタン57bを押下して、照射開始指示を入力する。
図3(C)に示すように、第1ボタン57aとともに第2ボタン57bにも押圧力が加えられて、押下操作されると、第2ボタン57bが本体部内に押し込まれて第2位置に沈み込む。第2位置において照射開始信号S2を発生する第2スイッチSW2がオンする。第2スイッチSW2も、第2ボタン57bが第2位置にある間、オン状態が維持され、信号ケーブル17を通じて照射開始信号S2が線源制御装置14に入力される。
線源制御装置14は、照射開始信号S2が入力されると、X線源13への電力供給を開始するとともに、タイマを作動させてX線の照射時間の計測を開始する。そして、撮影条件で設定された照射時間T1(図7参照)が経過すると、第2スイッチSW2のオンオフに関わらず、X線の照射を停止させる。X線の照射時間は、撮影条件に応じて変化するが、静止画撮影の場合には、X線の最大照射時間は、約500msec〜約2s程度の範囲に定められている場合が多く、照射時間T1は最大照射時間を上限として設定される。
図4に示すように、センサユニット29は、圧力を電気信号に変換する圧力センサ61と、圧力センサ61を収容するケース62とからなる。センサユニット29は、信号ケーブル32を通じてインタフェース変換器31から圧力センサ61を駆動する電力が供給される。
センサユニット29は、第1ボタン57aの上面の面積に収まる大きさを持ち、両面テープ63によって第1ボタン57aの上面に着脱自在に貼付される。圧力センサ61は、平面形状が2.5mm〜3.5mm四方の正方形状で、1.0mm程度の厚みの小型センサである。こうした小型の圧力センサ61としては、例えば、http://www.alps.com/WebObjects/catalog.woa/J/HTML/Sensor/Piezo/HSPPA/HSPPA_list.html(アルプス電気)に記載されているものを使用することができる。
照射スイッチ15のサイズは、メーカや機種毎に異なるが、照射スイッチ15のグリップ部56aの直径は、約40mm〜60mm程度であり、操作ボタン57の直径も少なくともその半分程度の径(20mm〜30mm)を有する場合が多い。したがって、上記小型の圧力センサ61であれば、操作ボタン57のサイズと比較して小さいので、メーカや機種に関わらず多種多様な照射スイッチ15に取り付けることが可能である。ケース62は、ゴムなどの弾性部材で形成されており、ケース62の上面に押圧力Pが加えられるとケース62が弾性変形して内部の圧力センサ61に押圧力Pが伝達される。
図5に示すように、圧力センサ61は、圧力の大きさに応じて抵抗値が変化することにより電流値が変化する圧電素子61aと、圧電素子61aから入力される電流値に応じた電圧Vを増幅して出力するアンプ61bを有するアンプ内蔵型である。図6に示すように、圧力センサ61が出力する電圧Vは、操作ボタン57に加えられる操作力(押圧力P)に応じた値を示す押圧検知信号である。
押圧検知信号は、信号ケーブル32を通じてインタフェース変換器31に入力され、インタフェース変換器31で信号レベルが変換されて通信ケーブル28を通じて撮影制御装置23に入力される。撮影制御装置23のメモリ23eには、第1ボタン57aを第1位置まで押し込むための押圧力P1に応じた閾値Vth1が設定されている。撮影制御装置23のCPU23aは、押圧検知信号の信号レベルを監視し、押圧検知信号の信号レベルが閾値Vth1に達すると、第1スイッチSW1がオンされたことを検知する。
CPU23aは、第1スイッチSW1がオンされたことを検知すると、電子カセッテ21に対して制御信号を送信し、FPD36の蓄積動作の開始タイミングを、X線源13の照射タイミングと同期させる制御を行う。
具体的には、図7のタイミングチャートに示すように、CPU23aは、センサユニット29を通じて第1スイッチSW1がオンされたことを検知すると(S1検知)、CPU23aは、電子カセッテ21に制御信号を送信し、FPD36のリセット動作を開始させる。FPD36は、ゲートドライバ39と信号処理回路40を作動させて、画素37を1ラインずつ順次リセットする。そして、全ライン分のリセット動作を所定回数(1〜2回)行った後、蓄積動作へ移行する。
第1ボタン57aの押下操作によるウォームアップ開始と、第2ボタン57bの押下操作による照射開始までの間は、ウォームアップ時間に相当する時間差がある。1ラインずつリセットを行う順次リセット方式の場合には、全ライン分のリセットを行う時間は約100msec程度である。ウォームアップ時間は約300msec〜約500msecであるので、蓄積動作を開始する前にウォームアップ時間を利用して全ライン分のリセット動作を1〜2回行っても、X線の照射開始のタイミングと蓄積開始のタイミングが大きくずれることはない。
また、蓄積動作が継続する蓄積時間T2は、X線の最大照射時間よりも長めに設定されており、具体的には、X線の照射開始前に蓄積動作が開始された場合でも、X線の照射が停止する前に蓄積動作が終了しないように、X線の最大照射時間に、照射開始のタイミングと蓄積開始のタイミングのずれを考慮した時間を加算した時間が設定されている。そのため、本例のように、ウォームアップ開始信号S1を発生する第1スイッチSW1がオンされたことを検知して、FPD36のリセット動作及び蓄積動作を開始させても、X線の照射が終了する前に、X線の蓄積動作が終了することはない。
以下、上記構成による作用について説明する。X線撮影システム10で撮影を行う場合には、撮影準備として、撮影台22にセットされた電子カセッテ21の高さを調節することにより、被写体Hの撮影部位の位置に合わせる位置合わせが行われ、電子カセッテ21の高さ及び撮影部位の大きさに応じてX線源13の高さや照射野の大きさが調整される。電子カセッテ21の電源が投入されると、電源回路からバイアス電圧がFPD36の画素37に供給されるが、この時点では、ゲートドライバ39及び信号処理回路40は動作を停止している。コンソール24から撮影条件が入力されると、撮影制御装置23を介して電子カセッテ21に撮影条件が設定される。また、線源制御装置14には手動により撮影条件が設定される。
撮影準備が完了すると、技師によって照射スイッチ15の第1ボタン57aが押下される。図3(B)に示すように、第1ボタン57aが第1位置に達すると、第1スイッチSW1がオンする。図7に示すように、第1スイッチSW1がオンすると、線源制御装置14にウォームアップ開始信号S1が送信されて、X線源13のウォームアップが開始される。一方、第1ボタン57aが押下されると、その押圧力に応じた値の押圧検知信号が、センサユニット29からインタフェース変換器31を経由して撮影制御装置23に送信される。
押圧検知信号は、第1ボタン57aに加えられる押圧力Pの増加によって上昇し、第1ボタン57aが第1位置まで押下されると、押圧検知信号が閾値Vth1に達する。撮影制御装置23は、押圧検知信号が閾値Vth1に達すると、第1スイッチSW1がオンされたことを検知して(S1検知)、X線源13のウォームアップが開始されたと判定する。S1検知により、撮影制御装置23から電子カセッテ21に制御信号が送信されて、FPD36のリセット動作が開始される。
第1ボタン57aの押下後、ウォームアップ時間の間をおいて第2ボタン57bが押下される。図3(C)に示すように、第2ボタン57bが第2位置に達すると、第2スイッチSW2がオンする。図7に示すように、第2スイッチSW2がオンすると、線源制御装置14に照射開始信号S2が送信されて、X線の照射が開始される。
FPD36は、全ライン分のリセット動作を所定回数行った後、全画素37のTFT43をオフ状態にして、蓄積動作へ移行する。蓄積動作の間、被写体Hを透過したX線がFPD36の撮像領域38に入射し、画素37にはX線の入射量に応じた信号電荷が蓄積される。
X線の照射開始後、技師が操作ボタン57から指を離すと操作ボタン57の押下が解除されて、操作ボタン57が初期位置に復帰する。それに応じて第2スイッチSW2、第1スイッチSW1の順でオフされるとともに、センサユニット29が出力する押圧検知信号の信号レベルも閾値Vth1を下回る。X線源13によるX線の照射が停止されるタイミングや、FPD36による蓄積動作が終了するタイミングは、タイマによって判定されるので、照射期間及び蓄積期間中に操作ボタン57の押下が解除されてもX線源13及びFPD36の動作には影響しない。
線源制御装置14は、撮影条件で設定された照射時間T1が経過すると、X線の照射を停止する。FPD36は、予め設定された蓄積時間T2が経過すると、蓄積動作を終了して読み出し動作へ移行する。読み出し動作において、FPD36は、1ラインずつ画素37に蓄積された信号電荷の読み出しを行い、読み出された画像データは順次メモリ51に記録される。全ライン分の画素37の信号電荷が読み出されると、1画面分のX線画像がメモリ51に記録される。読み出し動作が終了後、FPD36は動作を停止する。
本発明のX線撮影装置12は、照射スイッチ15に着脱自在に取り付けられるセンサユニット29により照射スイッチ15に加えられる操作力を検知して、FPD36の動作を制御するので、図8において比較例として示す特許文献1に記載のX線撮影システム200のようにX線発生装置11とX線撮影装置12を電気的に接続することなく、X線源13の照射期間とFPD36の蓄積期間を同期させることができる。
図8に示す比較例のX線撮影システム200は、X線発生装置201とX線撮影装置202からなる。図8において、本発明のX線撮影システム10と同一部分については同一符号を付して説明を省略し、X線撮影システム200について本発明との相違点を説明する。
X線発生装置201の照射スイッチ203から延びる信号ケーブル204は、二股に分岐しており、一方の分岐部分204aが線源制御装置14に、他方の分岐部分204bが撮影制御装置206に接続され、信号ケーブル204によりX線発生装置201とX線撮影装置202は電気的に接続される。照射スイッチ203の照射開始信号は、信号ケーブル204を通じて線源制御装置14と撮影制御装置206の双方に入力される。撮影制御装置206には、信号ケーブル204のコネクタ204cが接続されることになるため、撮影制御装置206には、コネクタ204cの形状に合ったコネクタ206aなど、照射スイッチ203の接続インタフェースに適合する接続インタフェースが設けられる。
X線撮影装置202を、メーカが異なるX線発生装置201と組み合わせてX線撮影システム200を構築する場合には、両者が電気的に接続されることになるため、X線撮影装置202の設置時に装置201、202の電気的な接続を確認する接続確認試験が必要になることもある。接続確認試験を行う場合には、X線発生装置201のメーカのサービスマンなどの立ち会いが必要になるなど、X線発生装置201のメーカの協力が必要になるため、X線発生装置201やX線撮影装置202の双方のメーカにとって作業負担が大きい。
また、撮影制御装置206には、照射スイッチ203に適合する接続インタフェースも必要になる。X線発生装置201のメーカや型式に応じて接続インタフェースの種類が複数存在すると、それらの種類に応じて撮影制御装置206をカスタマイズする必要があり、X線撮影装置202のメーカにとってはコスト面の負担が大きい。
本発明のX線撮影システム10では、照射スイッチ15に着脱自在に取り付け可能なセンサユニット29と撮影制御装置23とを接続するので、X線発生装置11とX線撮影装置12の間で電気的な接続が不要であるとともに、照射スイッチに合わせて撮影制御装置23の接続インタフェースを追加、変更するといったカスタマイズの必要もない。さらに、X線撮影システム10では、センサユニット29と撮影制御装置23を、インタフェース変換器31を介して接続するため、センサユニット29に合わせて撮影制御装置23の接続インタフェースを変更する必要もなく、撮影制御装置23に標準で搭載されている接続インタフェースを利用することができる。
また、X線撮影システム10は、センサユニット29を用いるから、特許文献2に記載のX線撮影システムのようにFPDの撮像領域の近傍に設けたX線センサにより照射検出を行うものと異なり、X線の照射野の大きさに関わらず、X線源13の照射開始を検出することができる。
また、センサユニット29は、照射スイッチ15に取り付けて撮影制御装置23と接続するだけなので、特許文献2や特許文献3に記載のX線撮影システムのように、FPDに照射検出用のX線センサを取り付けたり、FPDの撮像領域内の画素を照射検出用のセンサとして利用する場合のようにFPDを改造する必要もない。そのため、既存のFPDで構成したX線撮影装置12に対しても、簡単に取り付けることが可能である。このように、X線発生装置11とX線撮影12を電気的に接続することなくX線の照射タイミングと蓄積タイミングを同期させる手法としては、本発明は非常に手軽である。
また、特許文献2や特許文献3に記載のX線撮影システムのように、X線の照射を受けて照射開始を検出するセンサを利用するシステムでは、照射が開始されたことを検出することはできるが、照射開始の予兆を検出することはできない。そのため、X線の照射開始タイミングに対して、FPD36の蓄積動作の開始タイミングが遅れて、両者の間にタイムラグが生じる。蓄積動作が開始するまでの間に照射されたX線は、X線画像に寄与しないので、タイムラグがあると、その分、被写体Hに対して無駄なX線が照射されることになる。
照射スイッチとしては、上述の照射スイッチ15のように照射開始指示をする前にウォームアップ開始指示の入力が可能な二段階スイッチが一般的であるため、センサユニット29によって第1スイッチSW1のオン(ウォームアップ開始指示の入力)を検知することで、照射開始の予兆を検出することができる。そのため、X線の照射開始前にFPD36の蓄積動作を開始させることができるので、被写体Hに無駄な被曝を与えずに済む。
また、本実施形態においては、撮影制御装置23は、センサユニット29によって第1スイッチSW1がオンされたことを検知して、FPD36にリセット動作を開始させるので、FPD36が待機している間、FPD36に常時リセット動作を行わせておく必要がないため、省電力化にも寄与する。
[第2実施形態]
図9に示す第2実施形態のように、撮影制御装置23が、ウォームアップ開始信号S1を発生する第1スイッチSW1のオンを検知したときに、FPD36に蓄積動作を開始させてもよい。こうすれば、第1スイッチSW1のオンを検知してリセット動作を開始する第1実施形態と比べて、より確実にX線の照射開始前にFPD36の蓄積動作を開始させることができる。第2実施形態では、ウォームアップに要する時間を考慮して、蓄積動作を継続させる蓄積時間T2が、第1実施形態の場合よりも長めに設定される。
また、第2実施形態では、蓄積動作を開始する前に、画素37に蓄積される暗電荷がリセットされるように、蓄積動作の開始を待つ待機状態において、リセット動作を実行することが好ましい。
リセット動作は、例えば、1ラインずつ画素37をリセットする順次リセット方式で行われ、最終ラインまでリセットが終了した後、再び1ライン目からリセットを開始するというように全ライン分(1画面分)のリセット動作が繰り返される。1画面の途中でリセットを終了して蓄積動作に移行すると、1画面内でリセットが終了した領域とリセットが未了の領域が存在することになり、2つの領域間で画像の濃度が変わってしまう。そのため、1画面の途中で第1スイッチSW1のオンを検知した場合には、最終ラインのリセットが終了するまでリセット動作を継続し、1画面分のリセットが終了した時点で、蓄積動作に移行することが好ましい。
なお、リセット動作の方式としては、順次リセット方式の他、複数ラインずつリセットを行う並列リセット方式や、全ラインを同時にリセットする全画素同時リセット方式などがあり、リセット動作をこれらの方式で行ってもよい。並列リセット方式の場合でも、順次リセット方式と同様に、1画面分のリセットが終了した時点で、蓄積動作に移行することが好ましい。
[第3実施形態]
第2実施形態は、第1スイッチSW1のオンを検知して、FPD36の蓄積動作を開始させているが、図10に示す第3実施形態のように、第2スイッチSW2のオンを検知して、蓄積動作を開始させてもよい。こうすると、第1スイッチSW1のオンを検知して蓄積動作を開始させる第2実施形態と比べて、蓄積動作の開始が遅れるため、X線の照射開始後に蓄積動作が開始することになるが、特許文献2及び特許文献3と比べれば、蓄積動作の開始の遅延は少ない。
というのは、特許文献2及び特許文献3は、照射スイッチの操作によってX線の照射が開始され、その照射を受けて照射開始を検出するので、照射スイッチの操作とX線の照射が開始されるまでの間にタイムラグがある場合には、その分、蓄積動作の開始が遅れる。これに対して本発明は、照射スイッチ15の操作を検知して蓄積動作を開始させるので、照射スイッチの操作とX線の照射が開始されるまでの間に生じるタイムラグによる遅延は生じないからである。
また、第3実施形態は、第1及び第2実施形態と比べて、暗電荷に起因するオフセットノイズが少ないX線画像が得られるというメリットがある。FPD36が蓄積動作を行っている間も、画素37には暗電荷が蓄積されるので、蓄積時間が長いと暗電荷の量も増える。第1及び第2実施形態のように、第1スイッチSW1のオンを検知して蓄積動作を開始させると、ウォームアップの時間を考慮するため、第3実施形態と比べて蓄積時間T2は長めに設定される。これは、図9に示す第2実施形態の場合に顕著である。第3実施形態は、ウォームアップの時間を考慮しなくてよいので、第1及び第2実施形態と比べて、蓄積時間T2を短く設定することができる。蓄積時間T2が短い分、暗電荷の量が減り、暗電荷に起因するオフセットノイズも低減される。
図11に示すように、第2スイッチSW2がオンされたことを検知する第1の方法は、撮影制御装置23においてセンサユニット29が出力する押圧検知信号の信号レベルを判定する閾値を、上記実施形態の閾値Vth1よりも高い閾値Vth2に設定する方法である。閾値Vth2は、操作ボタン57に加えられる、第2スイッチSW2をオンするために必要な押圧力P2に対応する値であり、メモリ23eに設定される。
撮影制御装置23は、押圧検知信号の信号レベルが閾値Vth1に達しても、FPD36に対して制御信号の送信は行わず、押圧検知信号の信号レベルが閾値Vth2に達したときに第2スイッチSW2がオンされたことを検知(S2検知)する。撮影制御装置23は、S2検知により、X線源13によるX線の照射が開始されたと判定し、FPD36に蓄積動作を開始させる。
また、第2スイッチSW2がオンされたことを検知する第2の方法としては、図12に示すように、スポンジ72などの弾性部材付きのセンサユニット71を用いる方法がある。これによれば、閾値Vth1(図6参照)を閾値Vth2(図11参照)に変更することなく、第2スイッチSW2がオンされたことを検知することができる。
センサユニット71は、圧力センサ61と、圧力センサ61の上方に配置されたスポンジ72と、圧力センサ61とスポンジ72を収容するケース73とからなる。スポンジ72は、押圧力Pの一部を吸収し、圧力センサ61に伝わる圧力を低減する。
スポンジ72の硬さは、具体的には、次のような硬さのものが用いられる。操作ボタン57に対して第1スイッチSW1をオンするのに必要な押圧力P1が加えられた場合には、押圧力P1の一部を吸収して、圧力センサ61に押圧力P1よりも小さい圧力しか伝えない一方、操作ボタン57に対して第2スイッチSW2をオンするのに必要な押圧力P2が加えられた場合には、押圧力P2の一部を吸収して、圧力センサ61に押圧力P1の圧力を伝える硬さである。こうすれば、第2スイッチSW2がオンされたときに、センサユニット71の押圧検知信号の信号レベルが閾値Vth1に到達するので、撮影制御装置23は、押圧検知信号の信号レベルが閾値Vth1に達したときに第2スイッチSW2がオンされたことを検知する。
圧力センサ61としては、加えられる圧力に応じた信号レベルを出力するセンサを使用する例で説明したが、圧力センサには、圧力が加えられないときには押圧検知信号を出力せず(出力が「0」)、所定の圧力が加えられたときに押圧検知信号(出力が「1」)を出力するというように、二値出力型の圧力センサもある。圧力センサ61として、こうした二値出力型の圧力センサを使用する場合には、スポンジ付きのセンサユニット71は有効である。
二値出力型の圧力センサは、出力が「0」か「1」であるため、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のオンを選択的に検知するには、閾値Vthを変更して対応する第1の方法は使えない。そのため、例えば、第1スイッチSW1のオンを検知する場合には、スポンジ72を使用せず、第2スイッチSW2のオンを検知する場合にはスポンジ72を使用するというように、スポンジ72の有無で第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のオンを選択的に検知することが可能となる。
また、スポンジ72の有無ではなく、第1スイッチSW1のオンを検知する場合には、比較的軟らかいスポンジを使用し、第2スイッチSW2のオンを検知する場合には、比較的硬いスポンジを使用するというように、硬さが異なるスポンジ72を使い分けるようにしてもよい。
[第4実施形態]
第1〜第3実施形態は、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2のオンを選択的に検知する例で説明したが、図13及び図14に示す第4実施形態のように、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2の両方のオンを検知してもよい。この場合、図13に示すように、撮影制御装置23のメモリ23eには、第1スイッチSW1をオンするのに必要な押圧力P1に対応する閾値Vth1と、第2スイッチSW2をオンするのに必要な押圧力P2に対応する閾値Vth2の2つの閾値Vthが設定される。撮影制御装置23のCPU23aは、第1及び第2実施形態と同様のセンサユニット29の押圧検知信号の信号レベルを監視して、信号レベルが閾値Vth1に達したときに第1スイッチSW1のオンを検知して、閾値Vth2に達したときに第2スイッチSW2のオンを検知する。
図14に示すように、撮影制御装置23は、第1スイッチSW1のオンを検知したときに、FPD36にリセット動作を開始させ、第2スイッチSW2のオンを検知したときに蓄積動作を開始させる。
第4実施形態は、第1実施形態(図7参照)と同様に、第1スイッチSW1のオンを検知してリセット動作を開始させるが、第1実施形態ではリセット動作から蓄積動作への移行は自動的に行われる。そのため、希なケースではあるが、例えば、照射スイッチ15の第1ボタン57aが押下された後、第2ボタン57bが押下されずに照射スイッチ15の操作が中断された場合でも、第1スイッチSW1のオンにより、FPD36は、リセット動作後、蓄積動作を開始してしまう。
第4実施形態によれば、第1ボタン57aの押下により第1スイッチSW1がオンされた後、リセット動作を開始するが、第2ボタン57bが押下されずに照射スイッチ15の操作が中断されても、蓄積動作が開始されることはない。
[第5実施形態]
図15に示す第5実施形態のX線撮影システム80のように、センサユニット29と、電子カセッテ21に設けられる照射検出センサ81を組み合わせることで、センサユニット29によりX線の照射開始のタイミングを検出することに加えて、照射検出センサ81によりX線の照射停止のタイミングを検出してもよい。X線撮影システム80の構成は、照射検出センサ81が設けられている以外は、図1に示すX線撮影システム10と同様であるので、同一部分については同一符号を付して説明を省略し、以下では相違点を中心に説明する。
照射検出センサ81は、X線の照射を受けてX線の入射量に応じた照射検出信号を出力するセンサである。照射検出信号は、通信ケーブル26を通じて撮影制御装置23に入力される。照射検出センサ81は、電子カセッテ21のFPD36に設けられており、撮像領域38の近傍に配置される。撮影制御装置23は、照射検出信号の信号レベルを監視して、X線源13によるX線の照射が停止されたことを検出する。
図16に示すタイミングチャートに示すように、撮影制御装置23は、第2実施形態(図9参照)と同様に、センサユニット29の押圧検知信号に基づいて第1スイッチSW1がオンされたことを検知して、FPD36の動作をリセット動作から蓄積動作へ移行させる。そして、照射検出センサ81の照射検出信号の信号レベルを監視して、信号レベルが所定位置以下になったときに、照射が停止されたことを検出する。照射停止を検出すると、FPD36を蓄積動作から読み出し動作へ移行させる。
あるいは、第1実施形態(図7参照)と同様に、センサユニット29の押圧検知信号に基づいて第1スイッチSW1がオンされたことを検知して、FPD36にリセット動作を開始させ、リセット動作を終了後蓄積動作へ移行させてもよい。また、図17に示すタイミングチャートに示すように、第1スイッチSW1がオンされたことを検知して、リセット動作を開始させ、第2スイッチSW2がオンされたことを検知して、リセット動作を終了させて蓄積動作を開始させてもよい。照射停止の検出については図16と同様である。
このように、照射停止を検出して蓄積動作を終了させることで、予め定められた時間だけ蓄積動作を行わせる上記実施形態と比べて、蓄積時間T2を短くすることができる。上述のとおり、蓄積時間T2が長いと暗電荷の量も増加するので、蓄積時間T2を短くすることにより、X線画像に対する、暗電荷に起因するオフセットノイズを低減することができる。
また、図18に示すように、照射停止に加えて、照射検出センサ81で照射開始を検出してもよい。この場合には、撮影制御装置23は、センサユニット29によって第1スイッチSW1がオンされたことを検知することにより、FPD36にリセット動作を開始させる。そして、照射検出センサ81によって照射開始が検出されたときに、FPD36に蓄積動作を開始させ、照射検出センサ81によって照射停止が検出されたときに、蓄積動作を終了させて、読み出し動作を開始させる。センサユニット29が出力する押圧検知信号によって、リセット動作を開始させるタイミングが得られるので、FPD36が待機中に常時リセット動作を行わせずに済むので、省電力化に寄与する。
なお、照射検出センサ81としては、FPD36の撮像領域38の近傍に設けた例で説明したが、FPD36と被写体Hの間に配置されるフォトタイマを利用してもよい。周知のように、フォトタイマは、FPD36の自動露出制御(AEC)を行うために、X線の照射量を測定する装置であり、FPD36と組み合わせて使用されるものである。
上記実施形態では、センサユニット29と撮影制御装置23とをインタフェース変換器31を経由して接続した例で説明したが、インタフェース変換器31を設けずにセンサユニット29と撮影制御装置23を直接接続してもよい。この場合には、撮影制御装置23とセンサユニット29は直接接続されるため、撮影制御装置23にセンサユニット29を接続するための接続インタフェースが必要になる。しかし、センサユニット29と撮影制御装置23は、X線撮影装置12のメーカで設計、開発、製造を行うことができるため、メーカが異なる照射スイッチに適合する接続インタフェースを撮影制御装置23に設ける場合と比べれば、X線撮影装置12のメーカにとっては設計、開発、製造の自由度が高く有利である。
上記実施形態では、撮影制御装置23が、電子カセッテ21とは別体で構成した例で説明したが、撮影制御装置23の機能を制御回路41に内蔵するなど、電子カセッテと撮影制御装置を一体で構成してもよい。この場合には、センサユニット29は電子カセッテと直接接続される。
上記実施形態では、操作ボタンが上部に設けられている照射スイッチを例に説明したが、グリップ部に操作ボタンが設けられている照射スイッチを使用してもよく、操作ボタンはどこに配置されていてもよい。また、操作ボタンはセンサユニットによって操作力を検知できるものであればどのような形状でもよい。
また、照射スイッチとして、第1スイッチSW1をオンする第1ボタンを押下した後、第1ボタンとともに、第2スイッチSW2をオンする第2ボタンを押下する二段階スイッチを例に説明したが、照射スイッチは二段階スイッチでなくてもよく、例えば、第1ボタンと第2ボタンをそれぞれ独立して押下操作可能な照射スイッチでもよい。この場合には、センサユニットは、第1スイッチSW1がオンされたことを検知する場合は第1ボタンに取り付けられ、第2スイッチSW2がオンされたことを検知する場合は第2ボタンに取り付けられる。両方のスイッチSW1及びSW2がオンされたことを検知する場合は第1ボタンと第2ボタンの両方にセンサユニットを設ければよい。
また、照射スイッチとしては、第1スイッチSW1がなく、照射開始信号を発生する第2スイッチSW2だけが設けられているものでもよい。X線源の中には、陽極が回転しない固定陽極型のものや、予熱が不要な冷陰極型の線源もある。こうしたX線源の場合にはウォームアップが不要になることもある。その場合には、第2スイッチSW2だけが設けられている照射スイッチが使用される。また、ウォームアップが必要なX線源の場合でも、照射スイッチから線源制御装置に対して照射開始信号を入力し、線源制御装置が照射開始信号に基づいてウォームアップを開始させ、ウォームアップ終了後、照射を開始させるようにすれば、照射スイッチにウォームアップ開始信号を発生する第1スイッチSW1を設ける必要もない。
この場合には、撮影制御装置は、センサユニットにより第2スイッチSW2がオンされたことを検知して、FPDに対してリセット動作を開始させ、リセット動作が終了後、蓄積動作を開始させるか、あるいは、待機中にリセット動作を行っているFPDの場合には、第2スイッチSW2がオンされたことを検知して、蓄積動作を開始させる。
上記実施形態では、センサユニット29を両面テープ63で照射スイッチ15に着脱自在に取り付ける例で説明したが、センサユニット29の取り付け手段は、両面テープ63以外でもよい。例えば、取り付け手段を、センサユニット29のケース62に操作ボタン57と着脱自在に係合する係合部で構成する方法が考えられる。
上記実施形態では、可搬型のX線画像検出装置である電子カセッテを例に説明したが、据え置き型のX線画像検出装置に本発明を適用してもよい。
上記実施形態では、FPDとして間接変換型を例に説明したが、X線を直接電荷に変換する変換層(アモルファスセレンなど)を用いた直接変換型のFPDに本発明を適用してもよい。
また、上記各実施形態では、放射線としてX線を例に説明したが、本発明は、γ線など、X線以外の放射線を使用するものでもよい。本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。
10、80 X線撮影システム
11 X線発生装置
12 X線撮影装置
14 線源制御装置
15 照射スイッチ
23 撮影制御装置
23a CPU
23c、23d コネクタ
23e メモリ
29、71 センサユニット
31 インタフェース変換器
32 信号ケーブル
31a、31b コネクタ
41 制御回路
57 操作ボタン
57a 第1ボタン
57b 第2ボタン
61 圧力センサ
81 照射検出センサ
21 電子カセッテ
36 FPD

Claims (14)

  1. 放射線源から照射され被写体を透過した放射線の照射を受けて、被写体の放射線画像を検出する放射線画像検出器と、
    前記放射線源による前記放射線の照射を開始させるために操作される照射スイッチに着脱自在に取り付けられ、操作時に前記照射スイッチに加えられる押圧力を検知して、押圧検知信号を発生するセンサユニットと、
    前記センサユニットから入力される前記押圧検知信号に基づいて前記放射線画像検出器の動作を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記放射線画像検出器の動作には、前記放射線の入射量に応じた信号電荷を蓄積する蓄積動作と、前記蓄積動作の前に実行され、前記放射線の入射の有無に関わらず発生する暗電荷をリセットするリセット動作とが含まれることを特徴とする請求項1記載の放射線撮影装置。
  3. 前記制御手段は、前記押圧検知信号に基づいて、前記放射線画像検出器に前記蓄積動作を開始させることを特徴とする請求項2記載の放射線撮影装置。
  4. 前記制御手段は、前記押圧検知信号に基づいて、前記放射線画像検出器に前記リセット動作を開始させることを特徴とする請求項2又は3記載の放射線撮影装置。
  5. 前記照射スイッチは、第1の押圧力が加えられたときにオンして、前記放射線源に対してウォームアップを開始させるためのウォームアップ開始信号を発生する第1スイッチと、前記第1の押圧力よりも高い第2の押圧力が加えられたときにオンして、前記放射線源に対して照射を開始させる照射開始信号を発生する第2スイッチとを有する2段階スイッチであり、
    前記制御手段は、前記押圧検知信号に基づいて、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの少なくとも1つのスイッチがオンされたことを検知することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1スイッチがオンされたことを検知して、前記放射線画像検出器に前記リセット動作を開始させることを特徴とする請求項5記載の放射線撮影装置。
  7. 前記放射線画像検出器は、前記リセット動作を終了後、前記蓄積動作へ移行することを特徴とする請求項6記載の放射線撮影装置。
  8. 前制御手段は、前記第1スイッチがオンされたことを検知して、前記放射線画像検出器に前記蓄積動作を開始させることを特徴とする請求項5記載の放射線撮影装置。
  9. 前記制御手段は、前記第2スイッチがオンされたことを検知して、前記放射線画像検出器に前記蓄積動作を開始させることを特徴とする請求項5記載の放射線撮影装置。
  10. 前記センサユニットは、前記第1の押圧力と前記第2の押圧力に応じて信号レベルが異なる前記押圧検知信号を前記制御手段に出力し、
    前記制御手段は、前記信号レベルに応じて前記第1スイッチと第2スイッチのそれぞれがオンされたことを検知し、前記第1スイッチがオンされたことを検知したときに前記放射線画像検出器に前記リセット動作を開始させるとともに、前記第2スイッチがオンされたことを検知したときに前記リセット動作を終了させて前記蓄積動作を開始させることを特徴とする請求項5記載の放射線撮影装置。
  11. さらに、前記放射線源が放射線を照射しているか否かを検出する照射検出センサを備えており、
    前記制御手段は、前記照射検出センサによって前記放射線の照射が停止されたことを検出し、前記蓄積動作を終了させることを特徴とする請求項2〜10のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  12. 前記放射線画像検出器と前記制御手段は別体であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  13. 前記センサユニットと前記制御手段は、インタフェース変換器を介して接続されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  14. 放射線を照射する放射線源と、
    放射線源から照射され被写体を透過した放射線の照射を受けて、被写体の放射線画像を検出する放射線画像検出器と、
    前記放射線源による前記放射線の照射を開始させるために操作される照射スイッチに着脱自在に取り付けられ、操作時に前記照射スイッチに加えられる押圧力を検知して、押圧検知信号を発生するセンサユニットと、
    前記センサユニットから入力される前記押圧検知信号に基づいて前記放射線画像検出器の動作を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする放射線撮影システム。
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