JP5496063B2 - 放射線撮影装置およびその駆動制御方法、並びに放射線撮影システム - Google Patents

放射線撮影装置およびその駆動制御方法、並びに放射線撮影システム Download PDF

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本発明は、放射線を利用して放射線画像を撮影する放射線撮影装置およびその駆動制御方法、並びに放射線撮影システムに関する。
放射線撮影システム、例えばX線撮影システムは、X線を発生するX線発生装置と、X線を受けてX線画像を撮影するX線撮影装置とからなる。X線発生装置は、X線を被検体に向けて照射するX線源、X線源の駆動を制御する線源制御装置、およびX線の照射開始指示を入力するための照射スイッチを有している。X線撮影装置は、被検体を透過したX線を受けてX線画像を検出するX線画像検出装置、およびX線画像検出装置の駆動を制御する撮影制御装置を有している。
X線画像検出装置には、X線フイルムやイメージングプレート(IP)に代わり、フラットパネルディテクタ(FPD;flat panel detector)を検出器として用いたものが最近普及している。また、FPD等を直方体形状の筐体に内蔵した可搬型のX線画像検出装置(以下、カセッテという)も実用化されている。FPDには、X線の入射量に応じた信号電荷を蓄積する画素がマトリックス状に配列されている。FPDは、画素毎に信号電荷を蓄積することで、被検体の画像情報を表すX線画像を検出し、これをデジタルな画像データとして出力する。
FPDは、X線の照射有無に関わらず画素に電荷が蓄積されることがよく知られている。この電荷は暗電荷と呼ばれ、X線の照射により発生する信号電荷にとってはノイズ成分となる。このため、FPDではX線の非照射時(撮影待機中)に、画素から暗電荷を掃き出すリセット動作を定期的に繰り返し行っている。また、信号電荷の蓄積中も暗電荷は発生するので、これに基づくノイズ成分を画像データから差し引くオフセット補正も行われている。
リセット動作には順次リセット方式や並列リセット方式がある。順次リセット方式は、配列画素の先頭行から順繰りに行毎暗電荷を掃き出していき、最終行に至ったら先頭行に戻って動作を繰り返す。並列リセット方式は、配列画素の複数行を一グループとしてグループ内で順次リセットを行い、グループ数分の行の暗電荷を同時に掃き出すもので、順次リセット方式よりもリセット動作に掛かる時間が短縮化する。
ところで、従来、X線発生装置とX線撮影装置(カセッテ)のメーカが異なり各装置同士の接続インターフェース(ケーブルやコネクタの規格、同期信号の形式等)が適合しなかったり、X線発生装置の接続インターフェースの仕様が不明なため、各装置を接続することができない場合があった。こうした場合に対応するため、近年、X線の照射開始をセンサで検出し、検出後直ちにリセット動作(空読み動作)を中止して蓄積、読み出し動作(本読み動作)に移行することで、X線発生装置と接続しなくても放射線技師の好みのタイミングでの撮影を可能としたX線画像検出装置が提案されている(特許文献1)。
特許文献1の実施形態1では、リセット動作を中止した行からリセット動作中止後の読み出し動作を開始し、最終行の読み出し後に先頭行に戻ってリセット動作を中止した行の手前まで読み出している。また、実施形態4には、リセット動作中止後の読み出し動作を先頭行から開始する態様が記載されている。なお、オフセット補正については特に記載されていない。
特開2007−151761号公報
特許文献1の実施形態4の如く、X線の照射開始を検出してリセット動作を中止し、リセット動作中止後の読み出し動作を先頭行から開始すると、リセット動作を中止した以降の行の画像データには掃き出されなかった暗電荷のノイズ成分が上乗せされているため、リセット動作を済ませた行とリセット動作を中止した以降の行とで画像に濃淡差が生じてしまう。
実施形態1のように、リセット動作を中止した行からリセット動作中止後の読み出し動作を開始し、最終行の読み出し後に先頭行に戻ってリセット動作を中止した行の手前まで読み出しを行って、且つ一行あたりのリセット動作と読み出し動作に掛かる時間をその後の信号処理も含めて同一にすれば、結果的に濃淡差のない画像を得ることはできる。
しかし、読み出し動作を開始する行を通常の先頭行から途中の行に変更しなければならないため、画素の駆動回路(ゲートドライバ)に特別なシフトレジスタを用いる必要がある。また、読み出し動作の順番が通常と異なるため、その後の画像処理でデータを並べ替える手間が生じる。
さらに、一行あたりのリセット動作と読み出し動作に掛かる時間をその後の信号処理も含めて同一とする必要があるので、リセット動作が高速化する並列リセット方式を採用することができず、複数回読み出し動作を行ってこれらの出力を加算するオーバーサンプリングといったノイズ低減のための読み出し動作も行うことができない。
そのうえ、読み出し動作の開始行(リセット動作を中止した行)と終了行(リセット動作を中止した行の手前)は位置的には隣接するが、読み出しのタイミングが時間的に大きくずれる。このため、振動や大電流リーク等の暗電荷以外の突発的なノイズが開始行または終了行の蓄積、読み出し動作のタイミングで発生すると、開始行と終了行の境でノイズ成分の強度が不連続になるので、このノイズ成分の行毎の補正値の算出や補正する行の指定に手間が掛かる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、他の動作に制約を課さず、且つ手間の掛からない単純な構成で、リセット動作を中止した場合に生じる画質劣化を防止することにある。
本発明の放射線撮影装置は、放射線源から照射された放射線を受けて信号電荷を蓄積する複数の画素が配列された放射線画像検出器と、画素に発生する暗電荷を配列画素の行毎に順次掃き出すリセット動作、および信号電荷を電気信号に変換して出力する読み出し動作を前記放射線画像検出器に行わせる制御手段と、暗電荷ノイズ成分を電気信号から除去するオフセット補正を行う補正手段とを備え、前記制御手段は、放射線の照射が検出されたときに一連のリセット動作を中止させて放射線の蓄積動作に移行させ、放射線の蓄積動作が停止したときに配列画素の先頭行から読み出し動作を開始させ、前記補正手段は、リセット動作が中止された以降の行の電気信号に対して、リセット動作を中止した分溜まった暗電荷ノイズ成分の増分を上乗せしてオフセット補正を行うことを特徴とする。
前記補正手段は、一周期分のリセット動作の時間、および暗電荷ノイズ成分と時間の関係を示す情報に基づいて、リセット動作が中止された以降の行の電気信号から減算するオフセット補正値を算出する。
暗電荷ノイズ成分と時間の関係を示す情報は、放射線を照射せずに読み出し動作を行わせて得られた任意の時間差の二つの暗電荷ノイズ成分から求める。
リセット動作は、配列画素の先頭行から最終行まで順繰りに行毎暗電荷を掃き出す順次リセット方式である。配列画素の複数行を一グループとしてグループ内で順次リセットを行い、グループ数分の行の暗電荷を同時に掃き出す並列リセット方式を採用してもよい。
放射線の照射有無を検出する放射線検出手段を備え、放射線源とは電気的に切り離して前記放射線画像検出器が駆動されることが好ましい。
本発明の放射線撮影装置の駆動制御方法は、放射線源から放射線の照射が検出されたときに、放射線画像検出器の画素に発生する暗電荷を配列画素の行毎に順次掃き出す一連のリセット動作を中止させて放射線の蓄積動作に移行させ、放射線の蓄積動作が停止したときに、放射線を受けて画素に蓄積された信号電荷を電気信号に変換して出力する読み出し動作を配列画素の先頭行から開始させ、リセット動作が中止された以降の行の電気信号に対して、リセット動作を中止した分溜まった暗電荷ノイズ成分の増分を上乗せしてオフセット補正を行うことを特徴とする。
本発明の放射線撮影システムは、放射線を照射する放射線源と、前記放射線源から照射された放射線を受けて信号電荷を蓄積する複数の画素が配列された放射線画像検出器と、画素に発生する暗電荷を配列画素の行毎に順次掃き出すリセット動作、および信号電荷を電気信号に変換して出力する読み出し動作を前記放射線画像検出器に行わせる制御手段と、暗電荷ノイズ成分を電気信号から除去するオフセット補正を行う補正手段とを備え、前記制御手段は、放射線の照射が検出されたときに一連のリセット動作を中止させて放射線の蓄積動作に移行させ、放射線の蓄積動作が停止したときに配列画素の先頭行から読み出し動作を開始させ、前記補正手段は、リセット動作が中止された以降の行の電気信号に対して、リセット動作を中止した分溜まった暗電荷ノイズ成分の増分を上乗せしてオフセット補正を行うことを特徴とする。
本発明は、放射線の照射が検出されたときに放射線画像検出器の一連のリセット動作を中止させて放射線の蓄積動作に移行させ、放射線の蓄積動作が停止したときに配列画素の先頭行から読み出し動作を開始させ、リセット動作が中止された以降の行の電気信号に対して、リセット動作を中止した分溜まった暗電荷ノイズ成分の増分を上乗せしてオフセット補正を行うので、他の動作に制約を課さず、且つ手間の掛からない単純な構成で、リセット動作を中止した場合に生じる画質劣化を防止することができる。
X線撮影システムの構成を示す概略図である。 FPDの電気的な構成を示す図である。 リセット動作および読み出し動作時のゲートパルスのオン/オフ状態を示すタイミングチャートである。 リセット動作、蓄積動作、および読み出し動作時のゲートパルスのオン/オフ状態の一連の流れを示すタイミングチャートである。 暗電荷ノイズ成分と時間の関係を示すグラフである。 オフセット補正部の機能を示す説明図である。 電子カセッテの動作手順を示すフローチャートである。 コンソールの処理手順を示すフローチャートである。
図1において、X線撮影システム10は、X線発生装置11と、X線撮影装置12とからなる。X線発生装置11は、X線源13と、X線源13の駆動を制御する線源制御装置14と、照射スイッチ15とで構成される。X線源13は、X線を放射するX線管13aと、X線管13aが放射するX線の照射野を限定する照射野限定器(コリメータ)13bとを有する。
X線管13aは、熱電子を放出するフィラメントからなる陰極と、陰極から放出された熱電子が衝突してX線を放射する陽極(ターゲット)とからなる。ターゲットは円板形状をしており、回転により円周軌道上で焦点が移動して、熱電子が衝突する焦点の発熱が分散する回転陽極である。照射野限定器13bは、X線を遮蔽する複数枚の鉛板を井桁状に配置し、X線を透過させる照射開口が中央に形成されたものであり、鉛板の位置を移動することで照射開口の大きさを変化させて、照射野を限定する。
線源制御装置14は、X線源13に対して高電圧を供給する高電圧発生器と、X線源13が照射するX線のエネルギースペクトルを決める管電圧、単位時間当たりの照射量を決める管電流、およびX線の照射時間を制御する制御部とからなる。高電圧発生器は、トランスによって入力電圧を昇圧して高圧の管電圧を発生し、高電圧ケーブル16を通じてX線源13に駆動電力を供給する。本例のX線発生装置11は、X線撮影装置12との通信機能を持たないものであり、管電圧、管電流、照射時間といった撮影条件は、線源制御装置14の操作パネルを通じて放射線技師により手動で設定される。
照射スイッチ15は、放射線技師によって操作され、線源制御装置14に信号ケーブル17で接続されている。照射スイッチ15は二段階押しのスイッチであり、一段階押しでX線源13のウォームアップを開始させるためのウォームアップ開始信号を発生し、二段階押しでX線源13に照射を開始させるための照射開始信号を発生する。これらの信号は信号ケーブル17を通じて線源制御装置14に入力される。
線源制御装置14は、照射スイッチ15からの制御信号に基づいて、X線源13の動作を制御する。ウォームアップ開始信号を受けた場合、線源制御装置14は、ヒータを作動させてフィラメントの予熱を行わせる他、ターゲットの回転を開始させて目標の回転速度に到達させる。ウォームアップに必要な時間は、約200msec〜1500msec程度である。放射線技師は、照射スイッチ15の一段階押しでウォームアップの開始指示を入力した後、ウォームアップに必要な間をおいて二段階押しして照射開始指示を入力する。
照射開始信号を受けた場合、線源制御装置14は、X線源13への電力供給を開始するとともに、タイマを作動させてX線の照射時間の計測を開始する。そして、撮影条件で設定された照射時間が経過すると、X線の照射を停止させる。X線の照射時間は、撮影条件に応じて変化するが、静止画撮影の場合には、X線の最大照射時間が約500msec〜約2s程度の範囲に定められている場合が多く、照射時間はこの最大照射時間を上限として設定される。
X線撮影装置12は、電子カセッテ21、撮影台22、撮影制御装置23、およびコンソール24から構成される。電子カセッテ21は、照射検出センサ25と、FPD36(図2参照)と、照射検出センサ25およびFPD36を収容する可搬型の筐体とからなり、X線源13から照射されて被検体Hを透過したX線を受けてX線画像を出力する。電子カセッテ21は、平面形状が略矩形状で偏平な形状を有し、平面サイズはフイルムカセッテやIPカセッテと略同様の大きさである。
撮影台22は、電子カセッテ21が着脱自在に取り付け可能なスロットを有し、X線が入射する入射面をX線源13と対向する姿勢で電子カセッテ21を保持する。電子カセッテ21は、筐体のサイズがフイルムカセッテやIPカセッテと略同様の大きさであるため、フイルムカセッテやIPカセッテ用の撮影台にも取り付け可能である。なお、撮影台22として、被検体Hを立位姿勢で撮影する立位撮影台を例示しているが、被検体Hを臥位姿勢で撮影する臥位撮影台でもよい。
図2において、FPD36は、TFTアクティブマトリクス基板を有し、この基板上にX線の入射量に応じた信号電荷を蓄積する複数の画素37を配列してなる撮像領域38と、画素37を駆動して信号電荷の読み出しを制御するゲートドライバ39と、画素37から読み出された信号電荷をデジタルデータに変換して出力する信号処理回路40と、ゲートドライバ39と信号処理回路40を制御して、FPD36の動作を制御する制御回路41とを備えている。複数の画素37は、所定のピッチで二次元にn行(x方向)×m列(y方向)のマトリクス状に配列されている。
FPD36は、X線を可視光に変換するシンチレータ(蛍光体)を有し、シンチレータによって変換された可視光を画素37で光電変換する間接変換型である。シンチレータは、画素37が配列された撮像領域38の全面と対向するように配置されている。なお、X線を直接電荷に変換する変換層(アモルファスセレン等)を用いた直接変換型のFPDを用いてもよい。
画素37は、可視光の入射によって電荷(電子−正孔対)を発生する光電変換素子であるフォトダイオード42、フォトダイオード42が発生した電荷を蓄積するキャパシタ(図示せず)、およびスイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT)43を備える。
フォトダイオード42は、電荷を発生する半導体層(例えばPIN型)とその上下に上部電極および下部電極を配した構造を有している。フォトダイオード42は、下部電極にTFT43が接続され、上部電極には図示しないバイアス線が接続されており、バイアス線を通じてバイアス電圧が印加される。バイアス電圧の印加により半導体層内に電界が生じ、光電変換により半導体層内で発生した電荷(電子−正孔対)は、一方がプラス、他方がマイナスの極性を持つ上部電極と下部電極に移動し、キャパシタに電荷が蓄積される。
TFT43は、ゲート電極が走査線44に、ソース電極が信号線46に、ドレイン電極がフォトダイオード42にそれぞれ接続される。走査線44と信号線46は格子状に配線されており、走査線44は、撮像領域38内の画素37の行数分(n行分)、信号線46は画素37の列数分(m列分)それぞれ設けられている。走査線44はゲートドライバ39に接続され、信号線46は信号処理回路40に接続される。
ゲートドライバ39は、TFT43を駆動することにより、X線の入射量に応じた信号電荷を画素37に蓄積する蓄積動作と、画素37から信号電荷を読み出す読み出し(本読み)動作と、リセット(空読み)動作とを行わせる。制御回路41は、通信部52を通じて入力される撮影制御装置23からの制御信号に基づいて、ゲートドライバ39によって実行される上記各動作の開始タイミングを制御する。
蓄積動作ではTFT43がオフ状態にされ、その間に画素37に信号電荷が蓄積される。読み出し動作では、図3に示すように、ゲートドライバ39から同じ行のTFT43を一斉に駆動するゲートパルスG1〜Gnを順次発生して、走査線44を一行ずつ順に活性化し、走査線44に接続されたTFT43を一行分ずつオン状態とする。画素37のキャパシタに蓄積された電荷は、TFT43がオン状態になると信号線46に読み出されて、信号処理回路40に入力される。
フォトダイオード42の半導体層には、X線の入射の有無に関わらず暗電荷が発生する。この暗電荷はバイアス電圧が印加されているためにキャパシタに蓄積される。画素37において発生する暗電荷は、画像データに対してはノイズ成分となるので、これを除去するためにリセット動作が行われる。リセット動作は、画素37において発生する暗電荷を、信号線46を通じて掃き出す動作である。
リセット動作は、例えば、一行ずつ画素37をリセットする順次リセット方式で行われる。順次リセット方式では、信号電荷の読み出し動作と同様、図3に示すように、ゲートドライバ39から走査線44に対してゲートパルスG1〜Gnを順次発生して、画素37のTFT43を一行ずつオン状態にする。TFT43がオン状態になっている間、画素37から暗電荷が信号線46を通じて積分アンプ47に流れる。リセット動作では、読み出し動作と異なり、マルチプレクサ(MUX)48による積分アンプ47に蓄積された電荷の読み出しは行われず、各ゲートパルスG1〜Gnの発生と同期して、制御回路41からリセットパルスRSTが出力され、積分アンプ47がリセットされる。電荷の読み出しが行われない分、リセット動作に掛かる時間は読み出し動作に掛かる時間よりも短くなる。
信号処理回路40は、積分アンプ47、MUX48、およびA/D変換器49を備える。積分アンプ47は、各信号線46に対して個別に接続される。積分アンプ47は、オペアンプとオペアンプの入出力端子間に接続されたキャパシタとからなり、信号線46はオペアンプの一方の入力端子に接続される。もう一方の入力端子はグランド(GND)に接続される。積分アンプ47は、信号線46から入力される電荷を積算し、電圧信号D1〜Dmに変換して出力する。各列の積分アンプ47の出力端子には、増幅器、サンプルホールド部(ともに図示せず)を介してMUX48が接続される。MUX48の出力側には、A/D変換器49が接続される。
MUX48は、パラレルに接続される複数の積分アンプ47から順に一つの積分アンプ47を選択し、選択した積分アンプ47から出力される電圧信号D1〜DmをシリアルにA/D変換器49に入力する。A/D変換器49は、入力された電圧信号D1〜Dmをデジタルデータに変換して、電子カセッテ21の筐体に内蔵されるメモリ51に出力する。
MUX48によって積分アンプ47から一行分の電圧信号D1〜Dmが読み出されると、制御回路41は、積分アンプ47に対してリセットパルスRSTを出力し、積分アンプ47のリセットスイッチ47aをオンする。これにより、積分アンプ47に蓄積された一行分の信号電荷がリセットされる。積分アンプ47がリセットされると、ゲートドライバ39から次の行のゲートパルスが出力され、次の行の画素37の信号電荷の読み出しを開始させる。これらの動作を順次繰り返して全行の画素37の信号電荷を読み出す。
全行の読み出しが完了すると、一画面分のX線画像を表す画像データがメモリ51に記録される。この画像データは、メモリ51から読み出され、通信部52、通信ケーブル26(図1参照)を通じて撮影制御装置23に出力される。こうして被検体HのX線画像が検出される。
照射検出センサ25は、FPD36の撮像領域38の近傍に配置される。照射検出センサ25は、X線の照射を受けてX線の入射量に応じた照射検出信号を出力する。照射検出信号は、通信ケーブル26を通じて撮影制御装置23に入力される。撮影制御装置23は、照射検出信号の信号レベルを監視して、X線源13によるX線の照射が開始されたことを検出する。
撮影制御装置23は、照射検出センサ25の照射検出信号の信号レベルが所定値以上となったとき、X線の照射が開始されたことを検出する。そして、FPD36の動作をリセット動作から蓄積動作へ移行させる。このとき、全行のリセット動作が途中であった場合、例えば図4に例示するように、ゲートパルスG3を発して三行目のリセット動作を行った後にX線の照射開始を検出した場合は、リセット動作を中止して直ちに蓄積動作へ移行させる。蓄積動作を開始してからの経過時間をタイマにより計時し、経過時間が撮影条件で設定された時間に達したら、FPD36を蓄積動作から読み出し動作へ移行させる。この読み出し動作は、リセット動作を中止した行から始めたりする特殊なものではなく、図3に示す一行目から順に信号電荷を読み出すものである。
リセット動作を途中の行で中止する場合は、ゲートドライバ39を構成するシフトレジスタの全行のフリップフロップにクリア信号を入力してフリップフロップの保持データを“0”にし、クロック信号に応じたシフトレジスタの動作を強制的にストップさせればよい。
電子カセッテ21は、通信ケーブル26を通じて、リセット動作を中止した行の情報や、一周期分のリセット動作の時間(図4、図5に示すt1−t0)の情報を撮影制御装置23に送信する。ここで、直前のリセット動作から読み出し動作に至る時間t0およびt1は、X線の照射時間(FPD36の蓄積動作時間)に応じて変化する。時間t0はリセット動作を済ませた行(図4の一行目〜三行目)、時間t1はリセット動作を中止した以降の行(図4の四行目以降)のそれぞれの直前のリセット動作から読み出し動作に至る時間である。図4から明らかなようにt0<t1であり、リセット動作を中止した以降の行のほうが暗電荷によるノイズ成分を多分に含む。なお、リセット動作を済ませた行の「直前のリセット動作」は、蓄積動作に移る前のリセット動作RN、リセット動作を中止した以降の行の「直前のリセット動作」は、リセット動作RNの一回前のリセット動作RN−1をいう。
撮影制御装置23は、通信ケーブル26による有線方式、あるいは無線方式により電子カセッテ21と通信可能に接続されており、電子カセッテ21を制御する。具体的には、電子カセッテ21に対して撮影条件を送信して、FPD36の信号処理の条件(増幅器のゲイン等)を設定させるとともに、FPD36の前記各動作を制御し、また、電子カセッテ21からの画像データをコンソール24に送信する。
撮影制御装置23は、装置を統括的に制御するCPU23aと、電子カセッテ21と有線方式または無線方式により通信するとともに、コンソール24と通信ケーブル27を介して通信する通信部23bと、メモリ23cとを有する。通信部23b、メモリ23cはCPU23aに接続されている。メモリ23cには、CPU23aが実行する制御プログラムが格納される他、電子カセッテ21から送信されるリセット動作を中止した行の情報や一周期分のリセット動作の時間の情報、補正係数α、β(図5参照)等の各種情報が格納される。メモリ23cに格納された上記各種情報は、画像データと併せてコンソール24に送信される(図6参照)。
コンソール24は、通信ケーブル27で撮影制御装置23と接続されており、撮影制御装置23に対して撮影条件を送信するとともに、撮影制御装置23から送信されるX線画像のデータに対して画像処理を施す(図6参照)。画像処理済みのX線画像はコンソール24のディスプレイに表示される他、そのデータがコンソール24内のハードディスクやメモリ、あるいはコンソール24とネットワーク接続された画像蓄積サーバといったデータストレージデバイスに格納される。
コンソール24は、患者の性別、年齢、撮影部位、撮影目的といった情報が含まれる検査オーダの入力を受け付けて、検査オーダをディスプレイに表示する。検査オーダは、HIS(病院情報システム)やRIS(放射線情報システム)といった患者情報や放射線検査に係る検査情報を管理する外部システムから入力されるか、放射線技師により手動入力される。放射線技師は、検査オーダの内容をディスプレイで確認し、その内容に応じた撮影条件をコンソール24の操作画面を通じて入力する。
図5において、画素37において発生する暗電荷(によるノイズ成分の)量qは、時間tの経過とともに単純増加する。リセット動作直後(t=0)のデフォルトの暗電荷をβ、直線の傾きをαとすると、暗電荷量qは(1)式の時間tの一次関数として表される。
q=αt+β・・・(1)
ここで、リセット動作を済ませた行の直前のリセット動作から読み出し動作に至る時間t0の間に発生する暗電荷量q0は、
q0=αt0+β・・・(2)
となる。一方、リセット動作を中止した以降の行の直前のリセット動作から読み出し動作に至る時間t1の間に発生する暗電荷量q1は、
q1=αt1+β・・・(3)
である。リセット動作を済ませた行に対するリセット動作を中止した以降の行の暗電荷量の増分Δは、
Δ=q1−q0=α(t1−t0)・・・(4)
である。蓄積動作およびその後の読み出し動作に掛かる時間は全画素共通であるため、t1−t0は一周期分のリセット動作の時間に相当する。
傾きαは、X線の非照射時に間隔を変えて読み出し動作を二回行い、そのときの時間と電荷量(実際は積分アンプ47から出力される電圧信号、またはA/D変換器49から出力されるデジタルデータ)(tu、qu)、(tv、qv)を得る。そして、これらを式(1)に代入した連立方程式(5)をαについて解いた次式(6)により求められる。
qu=αtu+β・・・(5)
qv=αtv+β・・・(5)
α=(qu−qv)/(tu−tv)・・・(6)
また、切片βは次式(7)により求められる。
β=(qv・tu−qu・tv)/(tu−tv)・・・(7)
これらα、βの値は、前述のように補正係数としてメモリ23cに格納される。なお、α、βを求めるためのX線の非照射時の読み出し動作は、一日の作業開始前に行ってもよいし、X線撮影の都度行ってもよい。また、暗電荷以外のノイズや、周囲環境(温度)、あるいは電子カセッテ21の動作モード等の影響を取り除くため、時間tu、tvは変えずにX線の非照射時の読み出し動作を連続して複数回行い、各回で得られたqu、qvの平均値を採用してもよい。
補正係数α、βが上述のように求められるので、(2)、(3)式のq0、q1、または(4)式の増分Δは、一周期分のリセット動作の時間が分れば算出可能となる。
図6において、コンソール24には、画像処理部としてオフセット補正部61が構築される。オフセット補正部61は、撮影制御装置16から画像データ、リセット動作を中止した行の情報、一周期分のリセット動作の時間の情報、および補正係数α、βの各種情報を受け取り、画像データから暗電荷に起因するノイズを差し引くオフセット補正を実行する。
具体的には、オフセット補正部61は、リセット動作を中止した行の情報から、リセット動作を済ませた行(リセット動作済)とリセット動作を中止した以降の行(リセット動作未)を識別する。そして、上段に示すように、リセット動作を済ませた行の画像データから、式(2)に時間t0、および補正係数α、βを代入して求めたq0に相当するデータ量を減算する。一方、リセット動作を中止した以降の行の画像データに対しては、下段に示すように、式(3)に時間t1、および補正係数α、βを代入して求めたq1に相当するデータ量を減算する。言い換えれば、リセット動作を中止した以降の行は、リセット動作を中止した分溜まった暗電荷の増分Δを上乗せしてオフセット補正を行う。
なお、リセット動作を中止した行が先頭行であった場合、つまり全行のリセット動作が終了して次のリセット動作に移行するときに、照射検出センサ25で丁度X線の照射開始を検出した場合は、全行でリセット動作が済んでいるので、オフセット補正は全行q0に相当するデータ量を減算する。
オフセット補正後は画像データに対してゲイン補正部(図示せず)でゲイン補正が行われ、その他各種画像処理が施されて閲覧等に供される。
以下、上記構成による作用について、図7および図8のフローチャートを参照して説明する。X線撮影システム10で撮影を行う場合には、まず、撮影台22にセットされた電子カセッテ21の高さを調節して、被検体Hの撮影部位と位置を合わせる。また、電子カセッテ21の高さおよび撮影部位の大きさに応じて、X線源13の高さや照射野の大きさを調整する。
次いで、電子カセッテ21の電源を投入する。このとき、電源回路からバイアス電圧がFPD36の画素37に供給されるが、ゲートドライバ39および信号処理回路40は動作を停止している。続いてコンソール24から撮影条件を入力し、撮影制御装置23を介して電子カセッテ21に撮影条件を設定する。また、線源制御装置14にも撮影条件を設定する。撮影条件の設定後、図7のステップ10(S10)に示すように、電子カセッテ21はリセット動作を開始する。
以上の撮影準備が完了すると、放射線技師によって照射スイッチ15が一段階押しされる。これにより線源制御装置14にウォームアップ開始信号が送信されて、X線源13のウォームアップが開始される。所定時間経過後に照射スイッチ15が二段階押しされて線源制御装置14に照射開始信号が送信され、X線の照射が開始される。
FPD36ではリセット動作を繰り返し行いつつ、照射検出センサ25でX線の照射開始を検出している。照射検出センサ25によりX線の照射開始が検出されると(S11でYES)、FPD36の制御回路41は、途中の行であっても構わずリセット動作を中止させ(S12)、全画素37のTFT43をオフ状態にして、蓄積動作へ移行させる(S13)。蓄積動作の間、被検体Hを透過したX線がFPD36の撮像領域38に入射し、画素37にはX線の入射量に応じた信号電荷が蓄積される。
線源制御装置14は、撮影条件で設定された照射時間が経過するとX線の照射を停止する。また、FPD36も撮影条件で設定された照射時間に相当する所定時間経過後(S14でYES)、蓄積動作を終了して読み出し動作へ移行する(S15)。読み出し動作では、先頭行から順に一行ずつ画素37に蓄積された信号電荷が読み出され、一画面分のX線画像データとしてメモリ51に記録される。この画像データは、リセット動作を中止した行の情報、一周期分のリセット動作の時間の情報、補正係数α、βの情報とともに撮影制御装置23を介してコンソール24に送信される(S16)。読み出し動作後、FPD36は、次の撮影条件が設定されていない場合は電源投入直後の状態に戻り、設定されていた場合はS10に戻りリセット動作を再開する。
図8において、コンソール24のオフセット補正部61では、画像データと各種情報を受けて(S20)、各種情報を元にオフセット補正が行われる。リセット動作を済ませた行(S21でYES)の画像データは、q0に相当するデータ量が減算される(S22)。一方、リセット動作を中止した以降の行(S21でNO)の画像データは、q0に増分Δを上乗せしたq1に相当するデータ量が減算される(S23)。こうしてオフセット補正された画像データは、ゲイン補正等の各種画像処理を施された後、ディスプレイに表示されたりデータストレージデバイスに格納される。
オフセット補正前のX線画像は、リセット動作を済ませた行よりもリセット動作を中止した以降の行の方がΔ分濃い濃淡差のある画像であるが、リセット動作を中止した以降の行に対して増分Δを考慮したオフセット補正を行うため、オフセット補正後は濃淡差のない画質の良好な画像となる。
特許文献1の実施形態4は、放射線技師が好みのタイミングで撮影を行うことができるものの、リセット動作を済ませた行とリセット動作を中止した以降の行とで画像に濃淡差が生じる。対して本発明は、放射線技師の好みのタイミングでの撮影が可能なうえ、濃淡差のない画像を得ることができる。
リセット動作中止後の読み出し動作を従来通り先頭行から開始するので、ゲートドライバ39を特別なものに変更することなく従来のものを使用することができる。また、途中の行から読み出し動作を開始する場合のように、その後の画像処理で画像データを並べ替える手間も生じない。
上記実施形態の順次リセット方式に代えて、配列画素の複数行を一グループとしてグループ内で順次リセットを行い、グループ数分の行の暗電荷を同時に掃き出す並列リセット方式を用いることができる。この場合はゲートドライバ39を構成するシフトレジスタの各グループの先頭行のフリップフロップに“1”を保持させ、クロック信号に応じて順送りする。並列リセット方式によりリセット動作を高速化することができる。
並列リセット方式の場合、X線の照射開始に合わせてリセット動作を中止し、増分Δを考慮せずにオフセット補正を行うと、グループ毎に濃淡差ができてしまい順次リセット方式の場合よりも画質劣化が顕著になる。このため、並列リセット方式に本発明を適用すれば、より画質劣化の防止に役立つ。
複数回読み出し動作を行ってこれらの出力を加算するオーバーサンプリングといったノイズ低減のための読み出し動作を行うこともできる。
途中の行で読み出しのタイミングに時間差が生じないので、振動や大電流リーク等の暗電荷以外の突発的なノイズが発生した場合も、簡単に補正を行うことができる。
このように本発明は、並列リセット方式やオーバーサンプリング等の他の有用な動作を採用することができ、特別なシフトレジスタを用いたりデータの並べ替えをしたりする必要がないので、リセット動作を中止した行から読み出し動作を開始し、最終行の読み出し後に先頭行に戻ってリセット動作を中止した行の手前まで読み出しを行う特許文献1の実施形態1よりも優位性がある。
X線を照射せずに読み出し動作を行って得られた任意の時間差tu、tvの二つの暗電荷ノイズ成分qu、qvから補正係数α、βを求めるので、被検体を通して得られたX線画像からリセット動作を中止した行のオフセット補正値の変化量を求めるより正確なオフセット補正が可能となる。
照射検出センサ25でX線の照射開始と停止を検出し、X線源13とは電気的に切り離して電子カセッテ21を駆動するので、X線発生装置11とX線撮影装置12を接続するためのインターフェースを用意する必要がない。
なお、本発明に係るX線撮影システムは、上記実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の構成を採り得ることはもちろんである。
X線撮影システム10は病院の撮影室に据え置かれるタイプに限らず、回診車に搭載されるタイプや、X線源13、線源制御装置14、電子カセッテ21、撮影制御装置23等を事故、災害等の緊急医療対応が必要な現場や在宅診療を受ける患者の自宅に持ち運んでX線撮影を行うことが可能な可搬型のシステムに適用してもよい。
照射検出センサ25をFPD36の撮像領域38の近傍に設けた例で説明したが、FPD36と被検体Hの間に配置されるフォトタイマを照射検出センサとして利用してもよい。周知のように、フォトタイマは、FPD36の自動露出制御(AEC)を行うためにX線の照射量を測定する装置であり、FPD36と組み合わせて使用されるものである。フォトタイマを照射検出センサとして流用すれば、部品コストを抑えることができる。
X線源の中には、陽極が回転しない固定陽極型のものや、予熱が不要な冷陰極型の線源等、ウォームアップが不要なものもある。このため、照射スイッチとしては照射開始信号を発生する機能のみを有するものでもよい。また、ウォームアップが必要なX線源の場合でも、照射スイッチから線源制御装置に対して照射開始信号を入力し、線源制御装置が照射開始信号に基づいてウォームアップを開始させ、ウォームアップ終了後、照射を開始させるようにすれば、照射スイッチにウォームアップ開始信号を発生する機能を設ける必要もない。
上記実施形態では、電子カセッテ21と撮影制御装置23を別体で構成した例で説明したが、撮影制御装置23の機能を制御回路41に内蔵する等、電子カセッテと撮影制御装置を一体化してもよい。また、コンソール24にオフセット補正部61を構築しているが、撮影制御装置23に設けてもよい。
上記実施形態では、可搬型のX線画像検出装置である電子カセッテを例に説明したが、据え置き型のX線画像検出装置に本発明を適用してもよい。
線源制御装置14と撮影制御装置23を通信可能に接続し、線源制御装置14からのX線の照射開始、停止信号を撮影制御装置23で受けて、電子カセッテ21の駆動を制御してもよい。この場合照射検出センサ25は不要となる。
本発明は、X線に限らず、γ線等の他の放射線を使用する撮影システムにも適用することができる。
10 X線撮影システム
11 X線発生装置
12 X線撮影装置
13 X線源
14 線源制御装置
21 電子カセッテ
23 撮影制御装置
23a CPU
24 コンソール
25 照射検出センサ
36 FPD
37 画素
40 信号処理回路
41 制御回路
61 オフセット補正部

Claims (8)

  1. 放射線源から照射された放射線を受けて信号電荷を蓄積する複数の画素が配列された放射線画像検出器と、
    画素に発生する暗電荷を配列画素の行毎に順次掃き出すリセット動作、および信号電荷を電気信号に変換して出力する読み出し動作を前記放射線画像検出器に行わせる制御手段と、
    暗電荷ノイズ成分を電気信号から除去するオフセット補正を行う補正手段とを備え、
    前記制御手段は、放射線の照射が検出されたときに一連のリセット動作を中止させて放射線の蓄積動作に移行させ、放射線の蓄積動作が停止したときに配列画素の先頭行から読み出し動作を開始させ、
    前記補正手段は、リセット動作が中止された以降の行の電気信号に対して、リセット動作を中止した分溜まった暗電荷ノイズ成分の増分を上乗せしてオフセット補正を行うことを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 前記補正手段は、一周期分のリセット動作の時間、および暗電荷ノイズ成分と時間の関係を示す情報に基づいて、リセット動作が中止された以降の行の電気信号から減算するオフセット補正値を算出することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 暗電荷ノイズ成分と時間の関係を示す情報は、放射線を照射せずに読み出し動作を行わせて得られた任意の時間差の二つの暗電荷ノイズ成分から求めることを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影装置。
  4. リセット動作は、配列画素の先頭行から最終行まで順繰りに行毎暗電荷を掃き出す順次リセット方式であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  5. リセット動作は、配列画素の複数行を一グループとしてグループ内で順次リセットを行い、グループ数分の行の暗電荷を同時に掃き出す並列リセット方式であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  6. 放射線の照射有無を検出する放射線検出手段を備え、
    前記放射線画像検出器は、放射線源とは電気的に切り離して駆動されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の放射線撮影装置。
  7. 放射線源から放射線の照射が検出されたときに、放射線画像検出器の画素に発生する暗電荷を配列画素の行毎に順次掃き出す一連のリセット動作を中止させて放射線の蓄積動作に移行させ、
    放射線の蓄積動作が停止したときに、放射線を受けて画素に蓄積された信号電荷を電気信号に変換して出力する読み出し動作を配列画素の先頭行から開始させ、
    リセット動作が中止された以降の行の電気信号に対して、リセット動作を中止した分溜まった暗電荷ノイズ成分の増分を上乗せしてオフセット補正を行うことを特徴とする放射線撮影装置の駆動制御方法。
  8. 放射線を照射する放射線源と、
    前記放射線源から照射された放射線を受けて信号電荷を蓄積する複数の画素が配列された放射線画像検出器と、
    画素に発生する暗電荷を配列画素の行毎に順次掃き出すリセット動作、および信号電荷を電気信号に変換して出力する読み出し動作を前記放射線画像検出器に行わせる制御手段と、
    暗電荷ノイズ成分を電気信号から除去するオフセット補正を行う補正手段とを備え、
    前記制御手段は、放射線の照射が検出されたときに一連のリセット動作を中止させて放射線の蓄積動作に移行させ、放射線の蓄積動作が停止したときに配列画素の先頭行から読み出し動作を開始させ、
    前記補正手段は、リセット動作が中止された以降の行の電気信号に対して、リセット動作を中止した分溜まった暗電荷ノイズ成分の増分を上乗せしてオフセット補正を行うことを特徴とする放射線撮影システム。
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