JP2006192150A - X線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】暗電流補正処理を適切に行い、良好なX線画像を取得することができるX線撮影装置を提供すること。
【解決手段】被写体のX線像をX線画像として取得するX線検出器と、取得された画像の暗電流成分を補正処理する暗電流補正処理手段と、前記画像の個々の画素に依存する感度を補正するゲイン補正処理手段と、補正処理された画像を画像処理する画像処理手段と、 補正処理のための画像を保存する補正画像保存手段と、前記X線検出器から取得された画像の駆動条件を取得する駆動時間取得手段とを備えたX線撮影装置において、前記暗電流補正処理は前記補正画像保存手段に保存された暗電流補正画像を差し引いて、暗電流補正処理する。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線像をデジタル出力のX線画像に変換できるX線検出器用い、特にX線検出器の暗電流成分を補正するX線撮影装置に関する。
X線撮影において、検診者のX線像を取得するために、カセッテにフィルムと増感紙を挟んだFilm/Screen系やコンピューティッドラジオグラフィーで使用されるカセッテに入ったImaging Plateが使用されている。
近年では、X線像をリアルタイムで直接に、デジタル信号に変換できるX線検出器が提案されている。このようなX線検出器として、例えば、石英ガラスから成る基板上にアモルファス半導体を挟んで、透明導電膜と導電膜とから成る固体光検出素子をマトリクス状に配列した固体光検出器の製作が可能になり、この固体光検出器とX線を可視光に変換するシンチレータとを積層したX線検出器がある。
このようなX線検出器を用いた場合のX線画像の取得過程は、次のようなものである。先ず、X線検出器に対象物を透過したX線を照射することにより、X線が蛍光体で可視光に変換される。そして、この可視光が固体光検出素子の光電変換部により電気信号として検出される。この電気信号は各固体光検出素子から所定の読み出し方法により読み出され、この信号がA/D変換され、X線画像が得られる。
このようなX線検出器の詳細は、特許文献1に記載されている。又、蛍光体を用いないで直接X線を固体光検出器で取得するX線検出器も多数提案されている。
一般的に、これらのX線検出器はX線の強度を電荷量として検出するので、X線画像を取得するために、画素中の電荷のリセット、X線による信号電荷を蓄積するための電荷の蓄積、及び画素中の電荷の転送と、一定サイクルの駆動が必要とされる。
X線検出器はX線による信号電荷以外に、蓄積時間に比例する暗電流成分である電荷も同時に蓄積してしまうために、取得されたX線画像には、X線信号成分と暗電流成分が加え合わされている。このため、X線を照射しないで得られた案電流成分のみの暗電流補正画像を、X線画像から差し引く暗電流補正処理が行われている。
特開平8−116044号公報
しかしながら、暗電流成分は、X線検出器の蓄積時間ならびに、X線検出器の温度ならびに、X線検出器に印加される電圧に依存して変化するため、撮影時の条件により、X線画像の取得時の暗電流成分と、暗電流補正画像の暗電流成分に違いが生じてしまい、暗電流補正処理が適切にできずに、処理後のX線画像に暗電流成分が残り、X線画像にノイズを生じる、という問題がある。
本発明は、斯かる問題に鑑みてなされたものであり、暗電流補正処理を適切に行い、良好なX線画像を取得することができるX線撮影装置を提供することを目的とする。
本願発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、下記の態様に想到した。 本発明に係るX線撮影装置は、
被写体のX線像をX線画像として取得するX線検出器と、
取得された画像の暗電流成分を補正処理する暗電流補正処理手段と、
前記画像の個々の画素に依存する感度を補正するゲイン補正処理手段と、
補正処理された画像を画像処理する画像処理手段と、
補正処理のための画像を保存する補正画像保存手段と、
前記X線検出器から取得された画像の駆動条件を取得する駆動時間取得手段とを備えたX線撮影装置において、
前記暗電流補正処理は前記補正画像保存手段に保存された暗電流補正画像を差し引いて、暗電流補正処理をすることを特徴とする。
本発明によれば、X線画像の暗電流成分の補正処理において、X線検査における撮影の合間に、暗電流補正画像を取得することにより、なるべくX線画像の取得時の条件(温度等)に近い状態で暗電流補正画像が取得でき、暗電流補正処理によりX線画像の暗電流成分を適切に補正処理できるという効果がある。又、X線画像の暗電流成分は駆動条件(図3のT3と蓄積時間)に大きく依存する。従って、X線画像の暗電流補正処理を適切に行うためには、X線画像の取得時と同じ駆動条件(図3のT3と蓄積時間)で、暗電流補正画像を取得する必要がある。
しかし、駆動条件(図3のT3と蓄積時間)は、撮影部位や患者の大きさによりそれぞれの撮影で異なっている。このため、同じ駆動条件(図3のT3と蓄積時間)の暗電流補正画像を全て保存することは多過ぎてできない。複数枚の暗電流補正画像からX線画像と近い駆動条件(図3のT3と蓄積時間)の暗電流補正画像を作成することにより、X線画像の暗電流補正処理を適切に行うことができるという効果がある。
本発明に係るX線撮影装置によれば、信号電荷を蓄積中に非破壊読み出しによりX線画像を取得し、通常読み出しによる画像を取得する前に画像解析が終了をすることで、通常読み出しによる画像が読み出されてすぐに階調処理等の画像処理が実行でき、動画像取得、静止画像取得後でリアルタイム表示できるという効果が得られる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
以下の実施の形態は、暗電流補正処理手段を備え、適切な暗電流成分の補正処理を行うX線撮影装置の実施形態である。
図1の105〜195は、第1の実施例であるX線撮影装置の好適な一例を示す概略的構成図である。105はX線を被写体に照射するX線照射手段、110は照射されたX線を検出するX線検出器、115はX線照射手段のX線照射の操作やX線検出器の駆動開始を操作する操作手段、120はX線検出器110を駆動制御する駆動制御手段、122は取得されたX線画像を保存するX線画像保存手段、123は暗電流補正画像の取得を中止させる中止手段、125はX線検出器110で取得されたX線画像の暗電流成分を補正する暗電流補正処理手段、135はX線検出器110の個々の画素における、X線に対する感度のばらつきを補正するゲイン補正処理手段、150は補正されたX線画像を画像処理する画像処理手段、155は画像処理された画像を表示する画像表示手段、195は各暗電流補正画像の駆動条件を記録し、補正画像保存手段140に保存してある各暗電流補正画像に対応付ける、駆動時間取得手段である。
先ず、撮影前に暗電流補正画像を取得しておく。暗電流補正画像の取得は、図7に示すフローに基づいて、駆動制御手段120によって自動でなされる。駆動条件を変えて、複数枚の暗電流補正画像が取得される。又、同時に駆動条件(蓄積時間等)も駆動時間取得手段195により取得される。暗電流補正画像は、駆動条件と対応付けられて補正画像保存手段140に保存される。暗電流補正画像が自動で取得される途中で、取得の中止が必要となった場合、中止手段123により、暗電流補正画像の取得が一時的に中止される。
撮影において、撮影者は操作手段115を用いて、X線照射手段105にX線の照射信号を出す。照射信号を受けた駆動制御手段120は、X線検出器110をX線による信号電荷を蓄積できる蓄積状態にする。X線検出器110が蓄積状態になるのに合せて、駆動制御手段120は、X線照射手段105からX線を照射させる。照射されたX線は、X線検出器110に入射し、X線画像として取得される。
又、駆動時間取得手段905は、X線画像の取得時における駆動条件(蓄積時間等)を取得する。取得されたX線画像は、X線画像保存手段122に駆動条件(蓄積時間等)と対応付けて保存される。暗電流補正処理手段125は、X線画像保存手段122に保存されたX線画像から、補正画像保存手段140に保存された暗電流補正画像を差し引いて、X線画像の暗電流補正処理を行う。このとき、暗電流補正処理手段125は、X線画像の駆動条件に、最も近い駆動条件を持つ暗電流補正画像を選択する。近い駆動条件がない場合は、X線画像の駆動条件に適した暗電流補正画像が、複数枚の暗電流補正画像から作成される。尚、作成方法は図8で詳しく説明する。
暗電流補正処理がなされたX線画像には、個々の画素によるX線に対する感度のばらつきが存在する。ゲイン補正処理手段135は、暗電流成分の暗電流処理がなされたX線画像を、補正画像保存手段140に保存された、感度のばらつきを反映したゲイン補正画像で割り、ゲイン補正処理を行う。更に、ゲイン補正処理手段135において、ゲイン補正処理がなされたX線画像は、Log変換される。ゲイン補正され、Log変換されたX線画像は、画像処理手段150において画像処理がなされる。画像処理がなされたX線画像は、保存されて、画像表示手段155により画像表示される。
尚、ゲイン補正処理手段135において、X線画像の割り算の後に、X線画像のLog変換を行ったが、先にX線画像のLog変換を行い、次にX線画像の引き算を行っても同じである。この例は、図6に説明している。
暗電流補正画像とゲイン補正画像は、撮影の前に予め取得しておき、補正画像保存手段140に保存しておく。暗電流補正画像の取得方法は、図7に詳しく説明する。ゲイン補正画像の取得方法等は、特開平10−3237317号公報に説明してある。
図2では、図1で説明したX線検出器110の構成と、蓄積された電荷の吐き出し(以下、リフレッシュ)、電荷の蓄積、電荷の読み出し、スリープ状態、レディ状態を説明する。詳しい説明は、特開平10−3237317号及び特開2002−281399号公報に説明されている。
図2はX線検出器110の構成を示す全体回路図である。
図2において、S11〜S33は光電変換素子で下部電極側をG、上部電極側をDで示している。C11〜C33は蓄積用コンデンサ、T11〜T33は転送用TFTである。Vsは読み出し用電源、Vgはリフレッシュ用電源であり、それぞれスイッチSWs、SWgを介して光電変換素子S11〜S33のG電極に接続されている。スイッチSWsはインバータを介して、スイッチSWgは直接にリフレッシュ制御回路RFに接続されており、リフレッシュ期間はSWgがon、その他の期間はSWsがonするよう制御されている。
1画素は1個の光電変換素子とコンデンサ及びTFTで構成され、その信号出力は信号配線SIGにより検出用集積回路ICに接続されている。本実施の形態の二次元エリアセンサは計9個の画素を3つのブロックに分け1ブッロク当たり3画素の出力を同時に転送しこの信号配線を通して検出用集積回路によって順次出力に変換され出力される。又、1ブロック内の3画素を横方向に配置し、3ブロックを順に縦に配置することにより各画素を二次元的に配置している。
リフレッシュ動作を説明する。
先ず、シフトレジスタSR1およびSR2により制御配線g1〜g3、s1〜s2にHiが印可される。すると、転送用TFT・T11〜T33とスイッチM1〜M3がonし導通し、光電変換素子S11〜S33のD電極はGND電位になる(積分検出器Ampの入力端子はGND電位に設計されているため)。同時にリフレッシュ制御回路RFがHiを出力し、スイッチSWgがonし、光電変換素子S11〜S33のG電極はリフレッシュ用電源Vgにより正電位になる。すると、光電変換素子S11〜S33はリフレシュモードになりリフレッシュされる。
次に、電荷の蓄積を説明する。
リフレッシュ制御回路RFがLoを出力し、スイッチSWsがonし、光電変換素子S11〜S33のG電極は、読み取り用電源Vsにより負電位になる。すると、光電変換素子S11〜S33は、光電変換モードになり、同時にコンデンサC11〜C33は初期化される。この状態でシフトレジスタSR1及びSR2により制御配線g1〜g3、s1〜s3にLoが印加される。すると、転送用TFT・T11〜T33とスイッチM1〜M3がoffし、光電変換素子S11〜S33のD電極はDC的にはオープンになるが、コンデンサC11〜C13によって電位は保持される。この時点でX線が照射され、X線検出器110にX線が入射すると、光電変換素子S11〜S33に光電流が流れ、電荷としてそれぞれのコンデンサC11〜C33に蓄積される。
電荷の読み出しを説明する。
シフトレジスタSR1により制御配線g1にHiの制御パルスが印可され、シフトレジスタSR2の制御配線s1〜s3への制御パルス印可によって転送用TFT・T11〜T13、スイッチM1〜M3を通して信号v1〜v3が順次出力される。同様にシフトレジスタSR1,SR2の制御により他の信号も出力される。これにより被写体のX線画像が信号v1〜v9として得られる。
最後にスリープ状態、レディ状態を説明する。
X線検出器110は、光電変換素子S11〜S33のG電極に電圧を印加した状態を長時間続けると性能が劣化するという欠点がある。スリープ状態とは、これを改善するために、上記に説明した、電荷の吐き出し、電荷の蓄積、電荷の読み出し、という画像の取得時以外では、光電変換素子S11〜S33のG電極に電圧印加を中止する(LoやHi以外のGND電位にする)状態のことである。レディ状態とは、上記に説明した、電荷の吐き出し、電荷の蓄積、電荷の読み出し、という画像の取得時に、光電変換素子S11〜S33のG電極に電圧印加をした状態のことである。
撮影の指示の直後に、X線検出器110がスリープ状態からレディ状態になることにより、X線検出器110の性能劣化が抑制されるという効果がある。
図3はレディ状態において、X線画像の取得および暗電流補正画像の取得を説明するタイミング図である。
g1〜g3、s1〜s2の凸の上と下は、制御配線のHiとOffを示し、RFの凸の上と下は、リフレッシュ制御回路RFによるG電極への電圧印加のHiとLoを示している。X13の凸の上と下は、X線の照射の有り無しを示しており、OUTの凸群は、図2で説明した信号v1〜v9を示している。Pは、X線画像の取得時における蓄積状態であり、P’は、暗電流補正画像の取得時における蓄積状態である。A,Bはそれぞれ蓄積状態P、P’における信号v1〜v9を示している。
レディ状態において、X線の照射信号が出されると、駆動制御手段120はX線検出器110を以下のように駆動する。
先ず、制御配線g1〜g3、s1〜s2をHiにして、RFをHiにすることにより、X線検出器110をリフレッシュする。次に、制御配線g1〜g3、s1〜s2をOffにして、RFをLoにすることにより、X線検出器110を蓄積状態にする。蓄積状態において、X13に示すようにX線が照射される。蓄積状態が終了すると電荷の読み出しである。電荷の読み出しでは、制御配線g1をHiにしたまま、制御配線s1〜s2を順次Hiにすることで、X線検出器110から信号v1〜v3が順次読み出される。同様に、制御配線g1,g2をHiにしたまま、制御配線s1〜s2を順次Hiにすることで、信号v4〜v9が読み出され、図2に示す光電変換素子S11〜S33の全ての信号v1〜v9が読み出され、X線画像が取得される。
Pで示す蓄積状態では、X線が照射されるので、X線画像はX線による信号成分と暗電流成分の和である信号Aが出力されている。
図1で説明したように、暗電流補正処理手段125において、X線画像である信号Aから暗電流成分である暗電流補正画像を引くことにより、暗電流補正処理がなされる。暗電流成分を適切に補正処理するために、Pで示す蓄積時間と、暗電流補正画像を取得する際の蓄積時間は、同一若しくはなるべく同じ方が良い。
図4は暗電流補正処理が必要な理由を説明した図である。
横軸はスリープ状態開始からの時間であり、縦軸は暗電流成分の大きさを示している。T3はスリープ状態終了から蓄積開始までの時間を示している。
暗電流成分には、温度に大きく依存する暗電流成分と、G電極へ印加する電圧変動に大きく依存する暗電流成分がある。図4のグラフにおいて、暗電流成分の急な変化は、スリープ状態からレディ状態への切り替わりに生じている。これは、スリープ状態からレディ状態への切り替わりで、G電極へ印加する電圧が大きく変動したからである。
図4において、2つの斜線部分の面積が、それぞれ、T3が短い場合の暗電流成分と、T3が長い場合の暗電流成分に対応する。この図から分かるように、X線画像の暗電流成分の量は、スリープ状態終了から蓄積開始までの時間T3と、X線画像の蓄積時間に依存することが分かる。従って、X線画像の暗電流成分を適切に暗電流補正処理するために、X線画像は、駆動条件(スリープ状態終了から蓄積開始までの時間T3、X線画像の蓄積時間)が同一か、若しくはほぼ同じ値で取得された暗電流補正画像で、暗電流補正されなければならない。
図5は図1に示す構成を持つX線撮影装置における撮影フローを示している。
先ず、S605は、操作手段115から、患者名や撮影部位等の撮影条件の入力を受ける。すると、S605は、X線検出器110をスリープ状態からレディ状態にする。次に、S610は、操作手段115から、撮影者によるX線照射手段105に対するX線照射の信号を受ける。X線照射の信号を受けて、S615は、X線検出器110に図3に示した駆動をさせ、X線画像を取得し、X線画像保存手段122に保存する。
S620は、図3の後半に示した駆動を行い、暗電流補正画像を取得し、補正画像保存手段140に保存する。S625は、X線画像から暗電流補正画像を差し引くことにより、暗電流補正処理を行う。S635は、暗電流補正処理の後のX線画像を、各画素のX線に対する感度のばらつきを反映したゲイン補正画像で割り算することでゲイン補正処理を行う。更に、画像処理のためにゲイン補正処理の後のX線画像にLog変換を行う。S640は、ゲイン補正処理およびLog変換の後のX線画像に対して、画像処理を行う。S645は、画像処理の後のX線画像をプリンター又はモニターに出力する。以上のようにして、X線撮影の撮影フローが行われる。
図6は暗電流補正処理手段125の暗電流補正処理及びゲイン補正処理手段135のゲイン補正処理における具体的な演算を示した図である。
先ず、撮影前に、複数枚の暗電流補正画像並びにゲイン補正画像を取得しておき、予め補正画像保存手段140に保存しておく。撮影時に、X線検出器110よりX線画像が取得され、X線画像保存手段122に駆動条件と対応付けられて保存される。次に、X線検出器110より暗電流補正画像が各駆動条件で取得され、駆動条件と対応付けられて補正画像保存手段140に保存される。
暗電流補正処理は、X線画像保存手段122に保存されたX線画像から、補正画像保存手段140に保存された暗電流補正画像を差し引くことで行われる。保存された複数枚の暗電流補正画像から、X線画像と駆動条件が同一の暗電流補正画像が選択される。X線画像と駆動条件が同一の暗電流補正画像がなければ、複数枚の暗電流補正画像から駆動条件が近い暗電流補正画像が作成される。暗電流補正処理の後に、暗電流補正処理されたX線画像は、Log変換される。
又、各画素のX線に対する感度を反映したゲイン画像も、Log変換される。ゲイン補正処理は、Log変換されたX線画像から、Log変換されたゲイン補正画像を差し引くことにより行われる。Log変換され、ゲイン補正処理された後のX線画像は、画像処理手段150により画像処理される。
図7は暗電流補正画像の取得フローについて説明した図である。
先ず、S805は、X線撮影装置に電源が投入されたかを確認する。電源が投入されたことが確認されると、S810は、暗電流補正画像を取得する。S815は、取得された暗電流補正画像は補正画像保存手段140に駆動条件と対応付けられて保存される。暗電流補正画像が複数枚取得される場合は、中止手段123に中止が入力されたかどうかを確認し、取得中止でなければ、続けて暗電流補正画像が取得され、保存される。取得中止であれば、S820に移る。既に、暗電流補正画像が補正画像保存手段140に保存されている場合は、暗電流補正画像を更新して保存する。
S820は、暗電流補正画像の取得フローにおいて、一定時間、フローの進行を待機させる。S825は、撮影中で、操作手段115に入力があるかどうか、X線検出器110を駆動しているかどうかを判断する。撮影中ならば、S820に戻る。撮影中でないならば、最後の撮影からの時間がTa以上かどうかを判断する。Ta未満の場合、S820に戻る。Ta以上の場合、暗電流補正画像が更新されてからの時間がTb以上かどうかを判断する。Tb以上であれば、S810へ戻り暗電流補正画像を取得する。Tb未満であり、電源が降下されてなければ、再びS820に戻る。電源が降下されれば、フローは終了する。
ゲイン補正画像の取得は、被写体のない状態で、通常のX線画像を取得する方法と同じである。ゲイン補正画像は、画像処理する前の被写体の無いX線画像を暗電流補正処理したX線画像である。ゲイン補正処理を割り算でする場合は、ゲイン補正画像はLog変換しないで補正画像保存手段140に保存される。ゲイン補正処理を引き算でする場合は、ゲイン補正画像はLog変換をして補正画像保存手段140に保存される。
X線画像の暗電流成分の補正処理において、X線検査における撮影の合間に、暗電流補正画像を取得することにより、なるべくX線画像の取得時の条件(温度等)に近い状態で暗電流補正画像が取得でき、暗電流補正処理によりX線画像の暗電流成分を適切に補正処理できるという効果がある。
図8はX線画像の駆動条件(図3のT3と蓄積時間)に近い駆動条件(図3のT3と蓄積時間)を持つ暗電流補正画像を作成する方法を説明した図である。
図8(a)におけるA〜D画像は、各々駆動条件(図3のT3と蓄積時間)の異なる暗電流補正画像を示している。横軸の時間は、A〜D画像の駆動条件のT3(又は蓄積時間)に対応する。つまり、A〜D画像は、それぞれ異なるT3(又は蓄積時間)の駆動条件を持つ。図8(b)は、T3(又は蓄積時間)の駆動条件を持つ各暗電流補正画像の同一座標(a,b)のピクセル値をプロットしたグラフを示している。
B画像とC画像の中間のT3(又は蓄積時間)を持つ暗電流補正画像を作成する場合は、各座標において、図8(b)のグラフのB点とC点の中点をピクセル値とする暗電流補正画像を作成する。ここで、図8(b)では線形補間の例を示したが、暗電流補正画像の作成は補間方法にはよらない。
図3で説明したように、X線画像の暗電流成分は駆動条件(図3のT3と蓄積時間)に大きく依存する。従って、X線画像の暗電流補正処理を適切に行うためには、X線画像の取得時と同じ駆動条件(図3のT3と蓄積時間)で、暗電流補正画像を取得する必要がある。しかし、駆動条件(図3のT3と蓄積時間)は、撮影部位や患者の大きさによりそれぞれの撮影で異なっている。このため、同じ駆動条件(図3のT3と蓄積時間)の暗電流補正画像を全て保存することは多過ぎてできない。図8に説明したように、複数枚の暗電流補正画像からX線画像と近い駆動条件(図3のT3と蓄積時間)の暗電流補正画像を作成することにより、X線画像の暗電流補正処理を適切に行うことができるという効果がある。
本発明の実施形態の形態1であるX線撮影装置の好適な一例を示す概略的構成図である。 図1で説明したX線検出器の構成と駆動を詳細に説明する図である。 X線画像の取得を説明するタイミング図である。 X線暗電流補正処理に駆動条件が必要である理由を示した図である。 図1に示す構成を持つX線撮影装置における撮影フローを示す図である。 暗電流補正処理及びゲイン補正処理の具体的な演算を示した図である。 X線暗電流補正画像の取得フローについて説明した図である。 線画像の駆動条件に近い駆動条件を持つ暗電流補正画像を作成する方法を説明した図である。
符号の説明
110 X線照射手段
110 X線検出器検出器
115 操作手段通常読み出し手段
120 駆動制御手段非破壊読み出し手段
122 X線画像保存手段
123 中止手段検出器制御手段
125 暗電流補正処理手段画像解析手段
135 ゲイン補正処理手段
140 補正画像保存手段
150 画像処理手段
155 画像表示手段
195 駆動時間取得手段

Claims (13)

  1. 被写体のX線像をX線画像として取得するX線検出器と、
    取得された画像の暗電流成分を補正処理する暗電流補正処理手段と、
    前記画像の個々の画素に依存する感度を補正するゲイン補正処理手段と、
    補正処理された画像を画像処理する画像処理手段と、
    補正処理のための画像を保存する補正画像保存手段と、
    前記X線検出器から取得された画像の駆動条件を取得する駆動時間取得手段とを備えたX線撮影装置において、
    前記暗電流補正処理は前記補正画像保存手段に保存された暗電流補正画像を差し引いて、暗電流補正処理をすることを特徴とするX線撮影装置。
  2. 前記X線検出器は、信号蓄積の直前に、スリープ状態からレディ状態になることを特徴とする請求項1記載のX線撮影装置。
  3. 前記暗電流補正画像は、X線画像の蓄積時間に応じて決定されることを特徴とする請求項1記載のX線撮影装置。
  4. 前記X線検出器は、X線画像を一定の蓄積時間で取得することを特徴とする請求項1記載のX線撮影装置。
  5. 前記暗電流補正画像は、スリープ状態終了から蓄積状態開始までの時間に応じて決定されることを特徴とする請求項2記載のX線撮影装置。
  6. 前記暗電流補正画像は、X線検出器の電源投入直後に取得されることを特徴とする請求項1記載X線撮影装置。
  7. 前記暗電流補正画像は、X線画像の取得が一定時間なされない場合に取得されることを特徴とする請求項1記載のX線撮影装置。
  8. 前記ゲイン補正処理手段は、X線画像を取得する一定の蓄積時間より短い蓄積時間で取得したゲイン補正画像を使用することを特徴とする請求項4記載のX線撮影装置。
  9. 前記ゲイン補正処理手段は、スリープ状態終了から蓄積状態開始までの時間が、検査時より長い時間で取得したゲイン補正画像を使用することを特徴とする請求項4記載のX線撮影装置。
  10. 前記暗電流補正画像は、駆動条件を変えて複数枚取得されることを特徴とする請求項3又は5記載のX線撮影装置。
  11. 前記暗電流補正画像は、更新から一定時間以上になると取得されることを特徴とする請求項1記載のX線撮影装置。
  12. 前記暗電流補正画像は、駆動条件の違う複数枚の暗電流補正画像から作成されることを特徴とする請求項10記載のX線撮影装置。
  13. 前記暗電流補正画像が取得される途中で、取得を中止させる中止手段を備えることを特徴とする請求項6又は7記載のX線撮影装置。
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