JP5473806B2 - テレビ信号の受信器の改良 - Google Patents

Description

本発明は、テレビ信号の受信器の改良に関する。

元々、普通の家庭のテレビ（ＴＶ）は、アンテナに接続可能で、それぞれが個々のテレビ局からの単一のテレビ番組を含む様々なチャネルで、地上局から放送されたＵＨＦ信号を受信する単一の装置で構成されていた。最近の技術開発により、ビデオ・カセット・レコーダ（ＶＣＲ）および衛星／ケーブル放送受信器／デコーダ（デコーダ）などの追加の機器が入手可能になり、その使用が広がっている。ＶＣＲを使用すると、放送を録画し、以前に録画したカセットを再生することができる。デコーダを使用すると、ケーブルまたは衛星放送技術を使用したメディアの比較的多数のチャネルで放送された追加のテレビ番組を受信することができる。このように、ＴＶ、ＶＣＲおよびデコーダから成るテレビ・システムで、使用者は広範囲の地上波および衛星／ケーブル放送の番組を見るか録画し、以前に録画した番組を再生するよう選択することができる。したがって、このようなシステムで、使用者は複数の異なるメディアから、見る番組を選択することができる。

特別な機器を追加することにより、テレビ・システムのサイズが大きくなるにつれ、システムの制御および操作はより複雑になっている。ＶＣＲおよびデコーダは、１つのチャネルでＶＣＲからのＵＨＦ信号を受信し、別のチャネルでデコーダからのＵＨＦ信号を受信するようＴＶを切り換えることにより、ＵＨＦ入力を介してＴＶにリンクすることができる。これを満足に操作するためには、ＶＣＲとデコーダをそれぞれ、互いとは異なるチャネルで、地上局が使用していないチャネルの出力信号に切り換えなければならない。ＶＣＲおよびデコーダはそれぞれ、ＴＶ内の受信器が信号を復調できるよう、信号をＵＨＦ搬送波に載せる変調回路を含む。このような変調および復調は望ましくない。というのは、ＶＣＲまたはレコーダからの番組は品質が多少低下するからである（ただし、視聴者にはおおむね感知できない）。

このような問題は、ＴＶとＶＣＲとデコーダの間にいわゆるＳＣＡＲＴコネクタを使用することにより、多少回避することができる。ＳＣＡＲＴシステムは、ＶＣＲとデコーダとＴＶとの間に直接路を提供することにより、ＵＨＦ搬送波の不必要な使用を回避するのである。ＳＣＡＲＴシステムは制御ラインを含み、これはＶＣＲをＴＶ受信器からの信号より優先し、それによってＶＣＲからの番組をＴＶ画面に表示し、同様にデコーダをＴＶ受信器およびＶＣＲの両方からの信号より優先し、したがってデコーダからの番組をＴＶ画面に表示することができる。このように、ＳＣＡＲＴコネクタを使用すると、ＴＶとＶＣＲとデコーダとの接続およびその間の選択が単純化される。

しかしながら、ＳＣＡＲＴシステムは、使用者が使いやすく制御しやすいシステムという問題を克服していない。ＴＶとＶＣＲとデコーダにそれぞれ、（リモコンという形で）別個の制御装置が提供されている。ＶＣＲで衛星／ケーブル放送の番組を録画するには、使用者はＶＣＲを必要な時刻にプログラムし、デコーダを必要な時刻に必要な衛星／ケーブル放送番組に切り換えるようプログラムしなければならない。これは、適切な技術を有する視聴者にとっては困難ではないが、このような技術にまごつく大多数の視聴者には手に余る。

現在では、メディアに関係なく大半の放送がアナログで、搬送波信号または
チャネルで送信される単一のテレビ・サービス（たとえばＳＫＹ ＯＮＥ、ＳＫＹ ＳＰＯＲＴＳ、ＳＫＹ ＭＯＶＩＥＳ）から成る。しかし、ディジタル放送技術の使用が差し迫っている。ディジタル放送技術では、テレビ局は単一のチャネルで鮮明度の高いテレビ番組、従来の鮮明度で複数の番組、または複数の顧客サービス、あるいはその組合せを送信することができる。

従来のアナログ・テレビ放送システムでは、番組（「またはサービス」）は別々のテレビ会社から単一の搬送波信号（「チャネル」）で放送されている。ディジタル放送システムでは、複数のサービスを単一の搬送波で多重放送することが可能である。本明細書では、文脈上必要とされない限り、「チャネル」という用語は単一のサービスがテレビ番組またはその他の顧客サービスを放送するために使用する帯域幅を指す。したがって、「チャネル」という用語は、搬送波信号全体（信号を完全に一つのサービスが使用している場合）と搬送波信号の一部（信号を複数のサービスが共用している場合）との両方を包含する。

単一の搬送波信号で複数のチャネルを送信する能力により、ディジタル領域ではアナログ領域の場合よりはるかに多くのサービスを提供することができる。搬送波のチャネルの一部を使用して従来通りのテレビ番組を提供しながら、それと同時に搬送波の他のチャネルを使用してテレビ番組リスト、オンライン番組通販またはいわゆるペイパービュー（ＰＰＶ）サービスなどの多の顧客サービスを提供することができる。顧客サービスを、上記のようなテレビ会社が提供する「サービス」と混同してはならない。

局がディジタル放送技術を採用するにつれ、上記の問題が増加するのは明白である。

本発明は、テレビ・システム内でさらに高い程度の統合を提供することを目的とする。

本発明は、テレビ・システムへの使用者による制御を単純化することも目的とする。以下でさらに詳細に述べる本発明の実施形態では、この単純化は、制御装置をより本能的なものにして使いやすくすることによって達成される。

課題を解決するため手段

一つの態様では、本発明は複数の別個に制御可能な装置を含むテレビ・システムを制御する遠隔制御装置を提供し、装置は、複数の使用者が選択可能なキーを備え、使用者のキー選択に応答して、個々に制御可能な各装置へ別個のコマンド信号を送信し、テレビ・システムを第１モードに構築して、その後、使用者のさらなるキー選択に応答して、テレビ・システムの第１モードに該当するコマンド信号を送信する。

別の態様では、本発明は、それぞれがビデオ・データと情報データから成る複数のチャネルで送信されたディジタル・テレビ信号を受信する受信器を提供し、受信器は、１つのチャネルで情報データとビデオ・データを分離し、ビデオ・データをテレビに出力する信号に変換するため、１つの選択チャネル上で操作可能なデコーダ回路と、情報データを記憶する記憶装置と、視聴者が操作可能な制御装置と、デコーダ回路や記憶装置から情報データを受信するよう接続されているプロセッサとを備え、プロセッサは、視聴者の制御装置の操作に応答して、選択された情報データを処理し、ビデオ信号と組み合わせてテレビに出力するため、このデータをそれを表す信号に変換するよう構成される。

さらなる態様では、発明は、複数のチャネルでテレビ信号を受信する受信器を提供し、各信号は、テレビ番組を規定するビデオ・データと、スケジューリング事象として複数のチャネルで番組のスケジューリングを規定する番組スケジューリング・データを含み、受信器は、テレビ画面に表示するために、受信したテレビ信号から、テレビ番組の画像およびスケジューリング事象の画像を定義する出力信号を生成するよう構成され、受信器は、使用者が操作可能なセレクタを備え、１つのチャネルの事象のスケジュールを表示しながら、別のチャネルのテレビ番組を表示するよう選択するか、１つのチャネルのテレビ番組を表示しながら、そのチャネルまたは別のチャネルの事象のスケジュールを表示するよう選択する。

別の態様では、本発明は、複数のチャネルでテレビ番組を規定するテレビ信号を受信する受信器を提供し、受信器は、複数の信号チャネルで使用可能なテレビ番組を表す複数のビデオ・クリップを規定する出力信号を生成するよう構成されて、出力信号は、テレビ画面の個々の領域にクリップを表示するよう出力され、受信器は、表示されたクリップの１つを選択できるよう使用者が選択可能なセレクタを備え、このような使用者の選択に応答してデータを記憶し、テレビ画面上に番組を表示するため、番組が対応するチャネルで送信されると、受信器にテレビ信号を受信させる。

さらなる態様では、本発明は、それぞれがテレビ番組を規定する複数のチャネルでテレビ信号を受信する受信器を提供し、少なくとも１つのチャンネルの信号がさらに、チャネル、番組および放送時刻に関する事象を規定する番組スケジューリング・データを備え、受信器は、テレビ画面に表示するため、番組スケジュールの事象の画像を規定する出力信号を生成するよう構成され、受信器は、表示された番組スケジュールで特定された事象を選択するよう使用者が操作可能なセレクタを備えて、このような使用者の選択に応答してデータを記憶し、チャネルで番組を規定するテレビ信号を、選択した事象に対応する時刻で受信する。

別の態様では、本発明は、ビデオ・ピクチャを規定するビデオ・データと使用者が選択可能なサービスに関する情報を規定する情報データから成るテレビ信号を受信する受信器を提供し、受信器は、テレビ画面上に表示するため、使用可能なサービスを表す画像を規定する出力信号を生成するよう構成され、受信器は、使用者が操作可能なセレクタを備えて、このような使用者の選択に応答して表示されたサービスとモデムを選択し、電話線を介して選択されたサービスのプロバイダへの接続を確立する。

さらなる態様では、本発明は、ビデオ・ピクチャを規定するビデオ・データと、ＩＤコードで指定した目的によって受信されるメッセージまたは情報を規定するメッセージ・データとから成るテレビ信号を受信する受信器を提供し、受信器は、テレビ画面上に表示するビデオ・ピクチャを規定する出力信号を生成するよう構成され、受信器は、一意のＩＤコードを有し、一意のＩＤコードに対応するＩＤコードを有するメッセージ・データの受信に応答して、メッセージ・データのメッセージまたは情報を表す出力信号を生成し、テレビ画面上に表示するよう構成される。

本発明の上記およびさらなる特徴は、添付の請求の範囲で詳細に示され、その利点とともに、添付の図面類を参照しながら、本発明の例証的な実施形態についての以下の詳細な説明を考察することにより、さらに明白になる。

テレビ受信器システムの概略図である。 衛星デコーダの機能的ブロック図である。 第２図のデコーダのハードウェアとソフトウェアとの対話を示す機能図である。 遠隔制御装置の概略機能図である。 遠隔制御装置のキーパッドの概略図である。 チャネル変更時に表示される画面の概略図である。 「サーフ」機能を表す流れ図である。 「サーチ」機能を表す流れ図である。 ＩＥＰＧ画面の概略図である。 ＴＶガイド画面の概略図である。 番組モザイク画面の概略図である。 ボックス・オフィス画面の概略図である。

次に添付図面の第１図を参照すると、テレビ受信器システム１は、テレビ（ＴＶ）、衛星放送ディッシュアンテナ４から信号を受信するよう接続されたディジタル統合受信器デコーダ３（デコーダ）、およびビデオ・カセット・レコーダ５（ＶＣＲ）を備える。システム１は、任意選択で、さらにパーソナル・コンピュータ６（ＰＣ）、電話／モデム７およびゲーム用コンソール８を備え、それぞれ個々の線を介してデコーダ３に接続される。ＳＣＡＲＴコネクタまたは他の標準的コネクタを、適宜使用してもよい。デコーダ３は、ＴＶ２とＶＣＲ５、ＰＣ６、モデム７およびゲーム用コンソール８との間のインタフェースとして作用し、したがってシステム１を制御する働きをする。

添付図面の第２図は、デコーダ３をさらに詳細に示す。ディッシュアンテナは、衛星（図示せず）からの信号を受信する。

ディッシュアンテナ４からの信号は、同調器１２に入力され、そこから直角位相シフト・キー（ＱＰＳＫ）復調器１３へ入力される。復調信号は順方向エラー補正回路１４によってエラーが補正される。順方向エラー補正回路からのデータは、デコーダ内の様々なロケーションに分散させるためにデータをビデオ・データ、オーディオ・データ、使用者サービス・データ、番組スケジューリング・データなどに分けるトランスポート／多重分離装置１５に供給する。衛星（および実際はケーブル）番組は通常、不法加入者による不法アクセスを防止するために波長を変更する。したがって、デコーダ３は、条件付きアクセス制御回路１６を備え、これはスマート・カード１６ａと協力して、視聴者が特定のチャネルに加入し、したがってチャネルへのアクセスを認可されているか判別する。チャネルのアクセスに対する親制御は、少なくとも一部はアクセス制御回路１６によって提供される。デコーダ３はさらに、アクセス制御回路１６によって制御されて認可加入者による信号の暗号解読を可能にする暗号解読回路１７を備える。

受信信号は、ディジタルで符号化したデータから成る。データは、たとえば番組データと追加データ（たとえば顧客サービス・データ）との両方を単一のチャネルで送信させることができるＭＰＥＧ２標準などを使用して圧縮することが予想される。ＭＰＥＧ２は、高い圧縮率の達成を可能にする。

暗号解読回路１７からの暗号解読信号は、たとえばＭＰＥＧ標準に従って作動するビデオ圧縮解除処理回路１８およびオーディオ圧縮解除処理回路１９に入力される。圧縮解除されたビデオ信号は、ＴＶ２に直接入力するためにＳＣＡＲＴインタフェース２０に入力されるか、ＰＡＬエンコーダ２１に入力され、そこで、所望すればＴＶのＵＨＦ入力部に出力するため、ＵＨＦ変調器２２によって変調するようデータをＰＡＬフォーマットに符号化する。

システム３は、バス２４を介してシステムの様々な装置と連絡するプロセッサ２３によって制御される。プロセッサ２３は、これをＲＯＭ２５（任意選択でＣＤ−ＲＯＭドライブ２５ａを含む）、ＲＡＭ２６（ダイナミックＲＡＭおよびスタティックＲＡＭの両方を備える）、およびフラッシュ（不揮発性で書き込み可能）メモリ２７に関連させる。以下でさらに詳細に説明するように、プロセッサ２３は、同調器１２を制御することによってデコーダの操作を制御し、ディッシュアンテナ４から所望のチャネルの信号を受信し、所望の番組や顧客サービス・データをＴＶ２の画面に表示するよう、多重分離、暗号解読および圧縮解除を制御する。視聴者による所望の番組および顧客サービスの選択は、視聴者の操作に応答してプロセッサ２３に入力するため制御信号を受信器２９に送信する遠隔制御装置２８によって制御される。

システム３は、さらに、高速データ・インタフェース３０およびＲＳ２３２インタフェース３１を備え、シリアル・リンクを提供する。高速データ・インタフェース３０およびＲＳ２３２インタフェースは、第１図のＰＣ６やゲーム用コンソール８に接続してもよい。デコーダ３は、さらに、第１図の電話／モデム７に接続するため、モデム・インタフェース３２を備える。

デコーダ３、特にプロセッサ２３の操作はソフトウェアによって制御され、それによってプロセッサ２３は遠隔制御装置２８からの制御信号と、ディッシュアンテナ４が受信した信号およびメモリ装置２５〜２７に含まれたデータに応答する。デコーダ３のハードウェアとソフトウェアとの間の対話の概略図を、添付図面の第３図に示す。入力信号のデータは、トランスポータ１５によってビデオ・データと情報データとに分離される。情報データは、以下でさらに詳細に述べるように、ハードウェアおよびソフトウェアの周囲に分配される。ビデオ・データおよびオーディオ・データは、ＭＰＥＧビデオおよびオーディオ回路１８および１９によって、ＴＶに供給するため多重分離され、適切な形式で出力される。情報をビデオとともに、またはビデオの代わりに表示する場合、情報を表すデータを適切な形式で出力し、オンスクリーン・ドライバ（ＯＳＤ）３３およびビデオ回路１８を介してＴＶに供給する。ＯＳＤドライバ３３およびビデオ回路１８からの信号は、ＴＶに供給する前に適宜結合する。デコーダ３のソフトウェアおよびハードウェアの動作は、オペレーティング・システム３５に基づく。条件付きアクセス・コントローラ１６は、アプリケーション翻訳機構３６を介してオペレーティング・システムとインタフェースをとるソフトウェアを伴う。プロセッサ２３は、アプリケーション翻訳機構３８を介してデコーダのオペレーティング・システム３５とインタフェースをとる独自のベース・オペレーティング・システム３７を有する。インテリジェント電子プログラミング・ガイド（ＩＥＰＧ）３９および他のアプリケーション４０のようなアプリケーションは、アプリケーション・インタフェース４１および関連のアプリケーション翻訳機構４２を介してオペレーティング・システム３５とインタフェースをとる。

条件付きアクセス１６およびインテリジェント電子プログラミング・ガイド３９などのアプリケーションのソフトウェアは、デコーダ３のＲＯＭ２５などの不揮発性メモリに永久的にインストールされるが、新しいアクセス・コードやＴＶ番組スケジューリング詳細などの可変情報は、ディッシュアンテナ４から受信する信号を介して定期的に更新される。復調器１３からの復調信号は、データを検査して送信すべきか決定するトランスポート多重分離装置１５のトランスポート部分に入力される。条件付きアクセス・コードや、インテリジェント電子番組ガイド（ＩＥＰＧ）３９が番組情報を表示する方法には、時々有意の変更が加えられる。また、たとえば新しい銀行業務サービスなどの新しいアプリケーションのプログラムは、衛星を介してデコーダに供給される。このようなデータは、トランスポータ１５によって、条件付きアクセス・コントローラ１６、ＩＥＰＧ３９および他のアプリケーション４０を記憶する領域へ直接ルーティングされる。

操作データ４３は、すべてのチャネルにほぼ連続的に供給される。操作データ４３は、データの暗号解読により特定の番組にアクセスを許可するか否かを決定する条件付きアクセス・コントローラ１６を使用可能にする、チャネルや番組関連の条件付きアクセス・データ４４を含む。さらに、顧客サービスに関連する操作データは、専用チャネルで送信されるが、これを本明細書ではＩＥＰＧチャネルと呼ぶ。というのは、これが、プロセッサ２３および関連のメモリ・デバイス２５ないし２７のハードウェアおよびソフトウェアが提供するＩＥＰＧが使用する制御および情報データを搬送するからである。したがって、第３図に示す操作データ４３は、個々の番組およびその番組が放送される時刻、およびサービス情報４６（たとえば個人用銀行業務サービスに関連する情報）、および上述の顧客サービスのためにほぼ連続的または定期的に必要な実にほぼすべての他のデータ４７に関連するＩＥＰＧデータ４５も含む。

トランスポータ１５は、オペレーティング・システム３５を介して操作データ４３をプロセッサ２３に供給するよう構成される。プロセッサ２３は、データに応答して、システム内の他の装置に適切なコマンドまたは情報を送信する。制御データも、個々のドライバ４８ないし５２を介して、プロセッサ２３と、多重分離装置１５、ビデオおよびオーディオ圧縮解除装置１８、１９、遠隔制御受信器２９、および高速データ・インタフェース３０との間で転送される。

デコーダ３のハードウェアとソフトウェアを組み合わせることにより、視聴者が選択した番組および顧客サービスを表示するため、受信したチャネルのデータを復号することができる。暗号化は連続的に制御され、デコーダは、必要に応じて新しい暗号解読コードで更新することができる。顧客サービスのデータもほぼ連続的に供給されて更新され、新しいサービスおよびアプリケーションに関連する番組を、所望に応じてデコーダにダウンロードすることができる。

遠隔制御装置
次に添付図面の第４図を参照すると、遠隔制御装置２８は、スキャナ６１によって走査されるキーパッド６０を備える。視聴者によるキーの操作に応答して、スキャナ６１は、視聴者が選択したキーを表すコードを、プロセッサ６２に出力する。プロセッサ６２は、スキャナ６１からのコードにプロセッサ６２が応答する方法を規定する番組データを含むメモリ６３に、このデータを関連づける。プロセッサ６２は、第１図に示すシステムのＴＶ、デコーダ３およびＶＣＲ５に信号を送信するため、たとえば赤外線発光ダイオード（図示せず）などを含むコマンド送信器６４を制御するよう、これに接続される。送信器が送信するコードを規定するデータは、メモリ６３に記憶される。メモリ６３は、任意の市場（たとえば英国市場）で入手可能なテレビの大多数に合うコードを含み、したがって「汎用」遠隔制御装置と言うことができる。視聴者は、多数の周知の方法のいずれかで、メモリ６３から適切なコードを選択することができるので、それについては本明細書ではこれ以上詳述しない。

キーパッド６０を構成するキーを、添付図面の第５図でさらに詳細に示す。単純化のため、ＴＶ２およびデコーダ３しか制御する必要がなく、ＶＣＲおよび他の装置は制御する必要がないと仮定する。言うまでもなく、ＴＶ２およびデコーダ３の制御における遠隔制御装置２８の走査の原理は、ＶＣＲ５およびシステム１を構成する他の任意の遠隔制御可能な装置の制御にも、容易に拡張できることが理解される。

キーパッド６０は、遠隔制御装置をＴＶ１のコントローラとして機能させるＴＶ用キー６５を含む。ＴＶ用キー６５を押すと、プロセッサ６２が応答して、送信器６４がコマンドをデコーダに送信し、信号がＳＣＡＲＴインタフェース２０を介して送信されない（つまりＴＶへのＳＣＡＲＴピン８が低に設定される）待機モードに入る。送信器は、コマンドをＴＶ２にも送信し、チャネル１などの予め決定されているチャネルを選択する。したがって、システム１は遠隔制御装置２８に制御されて、テレビが地上局の信号を受信するテレビ構成で動作する。

コマンド信号をＴＶ２およびデコーダ３に送信すると、遠隔制御装置のプロセッサ６２は、システム１のテレビ構成に対応するモードに入る。テレビ・モードで、遠隔制御装置２８は、視聴者のキーパッド６０のキー操作に応答し、コマンド信号をＴＶ２のみに送信する。

第５図に示すキーパッド６０の様々なキーによって制御されるＴＶの機能は、全部ではないにしても大部分は自明であるが、完全を期して以下のコメントをする。音量は、左手側を押すとＴＶからの音声出力のボリュームが下がり、右手側を押すとボリュームが上がるよう構成されたボリューム制御キー６６によって制御される。ミュート・キー６７を押すと、遠隔制御装置２８は、ＴＶからの音声を消すコマンドを送信する。１０個の数字キー６８のセットは、ＴＶのチャネル選択を制御する。

「ＩＮＦＯ」という記号があるキー６９は、１回押すとテレビを文字放送モードにする（ＴＶに文字放送機能があると仮定する）。ＴＶの製造業者および型に応じて、キー６９のその他の操作により、テレビが「ＴＥＸＴ」、「ＭＩＸ」、および「ＴＶ」文字放送モードの間で切り換わる。文字放送モードは、「ＢＡＣＫＵＰ」という記号があるキー７０を押すと終了する。４個のカラー・キー７１（赤、緑、黄色および青）のセットは、文字放送モードのＴＶで、いわゆる高速テキスト機能を使用可能にする。

上向きのキー（ＵＰキー）７２ａを押すと、ＴＶはチャネルを、それが調整された論理的順序でステップアップし、下向きのキー（ＤＯＷＮキー）７２ｂを押すと、ＴＶはチャネルをステップダウンする。キーパッドは、左右のキー７３ａおよび７３ｂも含み、これは遠隔制御装置２８がＴＶモードで動作している場合は機能しないが、システムが衛星構成にある場合は、上下キー７２ａ、７２ｂとともに使用されてＩＰＥＧ内を移動する。

キーパッドは、ＴＶをＯＮモードと待機モードとに切り換えるＯＮ／ＯＦＦキー７４を含む。キーパッドはさらに、「ＳＡＴ」キー７５を備え、それを選択すると遠隔制御装置２８はコマンド信号をシステム１に送信し、これを衛星構成で動作させる。ＳＡＴキー７５を押すと、プロセッサ６２が応答して、送信器６４がコマンドをデコーダ３に送信し、信号を衛星放送用ディッシュアンテナ４から受信する受信モードに入り、受信信号をＳＣＡＲＴインタフェース２０を介して復号し、ＴＶ２に送信する。コマンドは適宜ＴＶ２にも送信され、したがってＴＶはＳＣＡＲＴインタフェース２０が送信した信号を受信する。ＴＶ２がＳＣＡＲＴリード線を介してデコーダ３に接続されていない場合は、コマンドを変更して、ＴＶ２がＵＨＦ変調器２２を介して信号を確実に受け取るようにできる。したがって、システム１は、デコーダ３が衛星信号を受信し、これが復号されて適切な形式でＴＶ２に出力される衛星構成で動作するよう制御される。

コマンド信号をＴＶ２およびデコーダ３に送信すると、遠隔制御装置のプロセッサは、システム１の衛星構成に対応する衛星モードに入る。衛星モードでは、遠隔制御装置２８は視聴者によるキーパッド６０のキー操作に応答して、コマンド信号をＴＶ２とデコーダ３との両方に適宜送信する。
衛星放送用ディッシュアンテナ４を介して受信するチャネルのディジタル信号は、システム１が衛星構成にある場合は、視聴者の制御によりＴＶ２上に表示できる番組スケジュール情報を含む。つまり、デコーダ３は、遠隔制御装置２８によって制御し、インテリジェント電子番組ガイド（ＩＥＰＧ）として動作して、ＴＶに番組スケジュール、顧客サービスなどに関する情報を表示させることができる。

遠隔制御装置のキーパッド６０はＴＶガイド・キー７７を備え、それを選択すると、デコーダ３はＴＶガイドのメイン・メニューまたは画面を表示するよう出力する。同様に、ボックス・オフィス・キー７８、顧客サービス・キー７９または対話型サービス・キー８０を選択すると、デコーダは適切なメニューまたは画面を選択して、視聴者が対話できるよう表示する。プロセッサ６２は、キー７７ないし８０のいずれかの選択に対してインテリジェントに応答するよう構成されている。システム１が（したがって遠隔制御装置２８も）、キー７７ないし８０のいずれかを押してＴＶモードにある場合は、遠隔制御装置のプロセッサ６２が応答し、適切な信号をＴＶ２およびデコーダ３に送信して、システム１を衛星構成にする。次に、プロセッサ６２は、遠隔制御装置２８を衛星モードに入れる。

遠隔制御装置のキーパッド６０は、使用者がＴＶ画面に表示されたＩＥＰＧ画面と対話できるよう設けられた選択キー８１も含む。選択キーは、ＴＶ画面に表示された他の情報との対話も可能にする。ヘルプ・キー８２は、デコーダにヘルプ情報を表示するよう出力させる。プロセッサ２３は、インテリジェントに応答して、ヘルプ・キー８２が選択された場合にＴＶモニタ上に表示されるＩＥＰＧ画面に適したヘルプ情報を表示する。ＩＮＦＯキー６９を選択すると、同様に、デコーダにコマンドが送信され、デコーダのプロセッサ２３は、ＩＮＦＯキー６９が選択された場合にＴＶ２の画面に表示されるＩＥＰＧメニューに応じて、適切な情報を表示するよう出力する。

遠隔制御装置２８を衛星モードで操作する場合は、そのプロセッサ６２は、カラー・キー７１のいずれかの選択に応答して、いわゆるクィック・レスポンス・コマンドをデコーダに送信するよう構成される。デコーダがカラー・キー７１の選択に応答する方法は、ソフトウェアで制御され、以下でさらに詳細に述べるように、ＩＥＰＧ画面によって異なる。

デコーダの機能
デコーダ３は、デコーダのメモリ２５ないし２７に記憶された情報、テレビ・チャネルでビデオとともに送信される情報、および専用ＩＥＰＧチャネルで送信される情報に基づき、幾つかの機能を提供する。デコーダが提供する機能を、以下のように別々の標題で述べる。

サーフ、サーチおよび走査
各チャネルのデータは、たとえばＤＶＢ／ＭＰＥＧ−２標準などにより圧縮された形式であることが予想される。ＤＶＢによって、ビデオ・データと他のデータの両方を単一のチャネルで結合することができる。チャネルへのアクセスの制御に使用する上記の操作データ４３（第３図参照）に加えて、チャネル内のデータは、いくつかのチャネルの番組のスケジューリングをスケジューリング事象として定義する、簡潔な番組スケジューリング・データを含むことができる。

スケジューリング・データをＲＡＭに記憶すると、それに関する情報を効果的かつ即座にＴＶに表示することができる。スケジューリング・データは定期的に（たとえば１０秒ごとに）送信され、したがってデコーダはＯＮに切り換えられた直後に更新される。情報は簡潔であり（たとえば番組のタイトルとその開始および終了時刻）、短時間（たとえば２４または４８時間）しか対応しないので、各チャネルは同じＴＶサービス会社から提供される他のチャネルのデータを、各チャネルの帯域幅要件およびデコーダのメモリ要件に関する過剰なオーバヘッドなく搬送することができる。

デコーダは、１つのチャネルの事象のスケジュールを表示しながら、別のチャネルのテレビ番組を表示するか、１つのチャネルのテレビ番組を表示しながら、そのチャネルまたは別のチャネルの事象のスケジュールを表示することができるよう構成される。このような機能（本明細書では「サーフ」、「サーチ」および「走査」と言う）によって、視聴者は遠隔制御装置２８の上下キー７２ａ、７２ｂを左右キー７３ａ、７３ｂとともに使用して、受信信号からＲＡＭ２６にダウンロードした番組スケジューリング情報を検索することができる。「サーフ」機能では、視聴者はチャネルを変更し、遠隔制御装置のキーパッド６０の上下キー７２ａ、７２ｂを押すだけで、現在のチャネルのスケジューリング情報、現在の番組、および次にスケジューリングされた番組を見ることができる。「サーチ」機能では、視聴者は現在のチャネルのスケジューリング情報を時間的に前後に移動することができる。過去の番組のスケジューリング情報は、番組が終了すると削除される。「走査」機能は、「サーフ」機能と「サーチ」機能の組合せで、視聴者は現在のチャネルのビデオを見ながら、他のチャネルのスケジューリング情報を調べることができる。

デコーダのプロセッサ２３は、視聴者が上下キー７２ａ、７２ｂを押すだけでサーフ・モードに入るよう構成されている。キー７２ａ、７２ｂのいずれかを押すと、デコーダが応答して別のチャネルを選択し、その後、そのチャネルのビデオおよび音声をＴＶ２に出力する。プロセッサは、ビデオ信号に情報信号を追加し、したがってＴＶ２に表示される画面は、添付図面の第６図に示す画面のようなものになる。ＴＶに表示される画面は、選択チャネルのビデオとチャネル識別子９６の両方を含む番組部分９５と、タイトルおよびスケジューリング情報などの現在受信中の番組に関する情報、およびタイトルおよびスケジューリング情報などの次に放送される番組の情報を含む情報部分９７から成る。現在の時刻、およびデコーダの他の機能（たとえば以下でさらに詳細に述べるカスタム・チャネル）について、番組選択に関する説明などの他の情報も、情報部分９７に表示される。

サーフ機能およびサーチ機能を、添付図面の第７図でさらに詳細に示す。まずはサーフ機能である。上または下キー７２ａ、７２ｂのいずれかを押すと、プロセッサ２３によってＴＶは現サービス・ピクチャ（たとえばサービス１）およびそのサービスに関連する情報を表示する。これは第７図のボックス９８で表される。予め決定された期間内にさらにキーを押さないと、プロセッサはボックス９９で表すように、表示からサービス情報を除去する。上キー７２ａを押すと、プロセッサは次の論理サービス（つまりサービス２）を選択して、ボックス１００で表すように、ＴＶにそのピクチャをそれと関連する情報とともに表示させるよう構成されている。代わりに下向きの矢印を押すと、プロセッサはＴＶに、ボックス１０１で表すように、前のサービスのピクチャをそれと関連する情報とともに表示させるよう構成される。ボックス９１では、サービス番号９９９が識別されていることに留意されたい。これは、デコーダが９９９の異なるサービスを受信できると仮定する。デコーダの論理は、最低番号のサービスが表示されているときに下方向のボタンを押すと、受信器が最高番号のサービスを表示するよう選択し、その逆にもなるようになっている。ボックス９８、１００、１０１および他のサービス番号に関連する他のボックス（図示せず）の間の移動は、言うまでもなく遠隔制御装置２８の上下方向の矢印によって制御される。ボックス９８、１００、１０１のそれぞれの場合で、たとえば１０秒などの予め決定された期間の後に遠隔制御装置でさらにキーを選択しないと、ピクチャのみが表示されるようサービスの情報部分が削除される。

情報の表示中に、視聴者は左右のキー７３ａ、７３ｂのいずれかを選択し、サーチ機能を使用しても良い。右キーを使用すると、時刻が前進し、左キーを使用すると後退する。したがって、たとえばボックス９８で開始すると、サービス１のピクチャおよびサービス１の現情報がＴＶ画面で表示された状態で、右キー７３ｂを選択すると、ボックス１０２で表すように、情報はサービス１のその後の情報に変化する。視聴者は、左キー７３ａを押してボックス９８で表される表示に戻るか、右キー７３ｂを再度押してサービス１のさらに後の情報までスケジューリング情報を前進させることができる。同様に、ボックス１００で開始すると、視聴者は右キー７３ｂを押して、ボックス１０３で表すように、サービス２のピクチャで、サービス２のその後の情報を表示させることができる。言うまでもなく、たとえばボックス１０１および１０４で表すようなサービス９９９など、他のサービスのスケジューリング情報でも、同様の動きをすることができる。

添付図面の第８図は、走査機能を詳細に示す。ボックスの左手の列は、第７図でサーフ機能を表すボックス９８ないし１０１に対応することが分かる。ボックス９８で開始すると、サービス１のピクチャおよびサービス１の現情報をＴＶ画面に表示した状態で、たとえば情報キー６９または別の走査専用キー（図示せず）など、遠隔制御装置の適切なキーを選択する。第６図に示す情報をＴＶ画面に表示した状態で情報キー６９を選択すると、プロセッサは走査機能に入る。所望に応じて、走査機能を表す適切な装置を画面に表示することができる。走査機能中に情報キー６９を再度選択すると、走査機能を終了して、ボックス９９で表す通常のＴＶ画面に戻る。

走査モードまたは機能中に、左右のキー７３ａ、７３ｂを選択すると、表示情報が、現在選択されているサービスの前後の情報に変化し、上下のキー７２ａ、７２ｂを選択すると、情報を表示中のサービスに変更される。走査モードでは常に、走査モードに入ったときに表示されていたサービスのビデオ（つまりサービス１のピクチャ）が、ＴＶ画面上に表示されている。

したがって、たとえばボックス９８で開始して情報キー６９を選択し、その後に右キー７３ｂを選択すると、ボックス１０５で表すように、ＴＶはサービス１のピクチャを表示し続け、情報をサービス１の情報に変更する。ボックス１０５からは、上キー７２ａを選択すると、ボックス１０６で表すように、ＴＶはサービス１のピクチャをサービス２のその後の情報とともに表示する。上キー７２ａを再度押すと、情報はサービス３のその後の情報に変化する（図示せず）。しかし、ボックス１０５から開始して右手キー７３ｂを押すと、ボックス１０７で表すように、表示中の情報がサービス１のさらに後の情報に変化し、サービス１のピクチャが表示され続ける。ボックス１０７から開始し、上キー７２ａを選択すると、プロセッサは、ボックス１０８で表すように、ＴＶがサービス２のさらに後の情報とサービス１のピクチャを表示するようにする。

つまり、走査モードで左右のキーを選択すると、表示中の情報は時刻が変化し、上下のキーを選択すると、表示中の情報はサービスが変化する。常に、走査モードに入ったときに受信したサービス（つまりサービス１）のピクチャが、ＴＶ画面上に表示されている。

同様の論理流れを、たとえばボックス１００またはボックス１０１などの、他の開始点からも展開できる。走査モードへは、情報キー６９によってサーフ・モードまたはサーチ・モードから入ることができる。遠隔制御装置のキーパッドに別個の専用キーを設けてある場合は、最初にサーフまたはサーチ・モードに入らずに走査モードに直接入るよう、プロセッサを構成してもよい。

インテリジェント電子番組ガイド（ＩＥＰＧ）
デコーダのプロセッサ２３は、番組リスト、ペイパービュー・サービス、およびその他の顧客および対話式サービスに関連する情報をＴＶ２の画面に表示できる、インテリジェント電子番組ガイド（ＩＥＰＧ）で動作するよう構成されている。デコーダは、遠隔制御装置のキーパッドのＴＶガイド、ボックス・オフィス、顧客サービスまたは対話型サービスのキー７７ないし８０のいずれか１つを選択すると、それに応答してＩＥＰＧモードに入るよう構成されている。ＴＶガイド・キー７７を選択すると、デコーダは最初にＴＶ２にデータを出力し、添付図面の第９図で示すような２つの選択肢のパネル１１３および１１４から成るＩＥＰＧ画面を表す。左手側パネル１１３は、遠隔制御装置のキーパッド６０にあるキー７７ないし８０に対応する選択肢を含み、「ＴＶガイド」記号を囲む二重線で示すように、「ＴＶガイド」とマークされたボックス１１５が強調表示されていることが分かる。実際には、ボックス１１５は、たとえばボックスの形状やサイズを変更したり、ボックスの輝度を上げたり、ボックスの色を変更したりすることによって強調表示される。視聴者が他のボタン７８ないし８０のいずれかを選択した場合は、他のボックス１１６ないし１１８のうち対応するボックスが最初に強調表示される。ボックス１１５ないし１１８は、視聴者にその機能が選択できることを思い出させる働きをする。視聴者はキーパッド６０のキー７７ないし８０または上下のキー７２ａ、７２ｂを操作することによって、ボックス間を移動することができる。

右手パネル１１４は、左手パネル１１３で強調表示されたＩＥＰＧ機能で利用可能な選択肢を識別する。したがって、たとえば左手パネルで「ＴＶガイド」ボックス１１５が強調表示されている場合、右手パネルはＴＶガイドで使用可能な番組リストのタイプを識別する。

ＴＶガイド
番組は、たとえば時刻１１５、タイトル１１６、映画１１７、スポーツ１１８、子供番組１１９、ドキュメンタリー１２０、ホームドラマ１２１またはホット・ショー１２２など、カテゴリー別にリストすることができる。さらに、カスタム・チャネル１２３（以下で述べる）に入れた番組のリストを表示することができる。視聴者は、ＴＶガイドを選択し、遠隔制御装置の上下のキー７２ａ、７２ｂにより、パネル１１４で利用可能な選択肢をスクロールし、選択キー８１を操作することによって所望のフォーマットのリストを選択することができる。

所望のフォーマットのリストを選択すると、プロセッサ２３は、添付図面の第１０図に示すＴＶガイド画面に表示を変更する。画面は上部分１２５、グリッド部分１２６および下部分１２７に分割される。

ＴＶガイド画面の上部分は、例えば左上隅に「ＴＶガイド」のロゴ、右上隅に現在の時刻などの情報を含む。選択したフォーマットを示す記号（たとえば「時刻別リスト」）は、上部分の中心に表示され、リストが関連する日付の名前が、たとえば上部分の右手縁に表示される。上部分１２５は、事象アイコン・ボックス１２８を含み、これは事象にサブタイトル（耳のアイコン）、追加情報（「Ｉ」アイコン）があるか、ペイパービュー事象か、親またはその他の制約があるかなどを示すグラフィカル・アイコン１２９ないし１３２を示す。

グリッド部分１２６は、選択したリストの幾つかの項目を含む。項目は遠隔制御装置２８の上下のキー７２ａ、７２ｂでスクロールすることができる。ＩＥＰＧは、任意の時刻に、グリッド部分１２６で表示されている項目のうち選択された項目が強調表示され、事象アイコン・ボックス１２８のアイコンが強調表示された項目に関連するよう構成される。

画面表示の下部分１２７は、遠隔制御装置のカラー・キー７１に関連して機能する。カラー・キーの選択に応答して実行される機能は、ＩＥＰＧソフトウェアによって決定され、したがってＩＥＰＧ画面によって異なる。たとえば現在表示中のリストが「時刻」である場合、画面を「タイトル」のリストに変更して、ＩＥＰＧが赤いキーの選択に応答するか、表示を「映画」のリストに変更して、視聴者による緑のキーの選択に応答するよう構成することができる。

「時刻」のリストを選択すると、ＩＥＰＧによって視聴者は全チャネルの７日間のリストにアクセスすることができる。「タイトル」のリストを選択すると、次の４８時間の事象のリストがアルファベット順に表示される。「映画」のリストを選択すると、映画のタイトルのリストがアルファベット順に表示される。同様に、「スポーツ」、「子供番組」、「ドキュメンタリー」、および「ホームドラマ」のリストを選択すると、番組タイトルと他の情報の適切なリストがＴＶ画面上にアルファベット順に表示される。「ホット・ショー」のリストを選択すると、テレビ・サービス会社のマーケティング部門が選択した番組のリストが、画面にアルファベット順に表示される。このようなショーは、最初の映像、特別な事象、およびマーケティング部門が宣伝したいものが含まれる。

リストの番組情報は、別々のＩＥＰＧチャネルで搬送され、したがって非常に詳細にすることができる。表示されたリストは、番組が表示される日付、開始時刻、および終了時刻に関する情報を含む。

番組のモザイク
幾つかのチャネルで利用可能なテレビ番組の表示リストに加えて、プロセッサは宣伝用ビデオ・クリップのモザイクをＴＶ２の画面上に同時に表示するよう構成される。ディジタル技術の利用で可能になった高帯域幅により、１つのチャネルを宣伝用チャネルとして使用することが可能になり、費用効果もよくなった。宣伝用チャネルはＩＥＰＧでしかアクセスできず、これによって視聴者は近い将来の宣伝を調べ、ＩＥＰＧの宣伝用チャネルで宣伝された番組を見るよう選択することができる。

添付図面の第１１図は、個々のセルＡないしＰで実行されている１６の異なる宣伝用ビデオ・クリップから成るモザイク表示の例を示す。宣伝用ビデオ・クリップはそれぞれ、継続時間が比較的短く（たとえば２〜３分）、連続サイクルで実行される。クリップは、送信前にＴＶサービス会社によってモザイクの形式に組み合わされ、モザイク全体が１つのチャネルで１つのピクチャを表すビデオ・データとして送信される。各セルで宣伝されている事象を識別するデータは、デコーダ中のプロセッサ２３が使用するため、ビデオ・データとともに送信される。モザイクをセルのうちの１つで最初に表示すると、たとえばセルＦが強調表示される。プロセッサ２３は、視聴者による遠隔制御装置２８の上下左右のキー７２ａ、７２ｂおよび７３ａ、７３ｂの操作に応答して、強調表示されるセルを変更するよう構成される。この方法で、視聴者は画面を動き回り、セルを選択することができる。

セルの選択は、選択キー８１によって行う。プロセッサ２３は、たとえば３つの方法のうちの１つで選択キーの操作に応答するよう構成される。プロセッサ２３の１つの応答方法は、選択された番組に受信器を直接調整し、視聴者が番組を即座に見られるようにすることである。プロセッサ２３の別の応答方法は、選択された番組の詳細をカスタム・チャネルに追加することである（以下でさらに詳細に述べる）。プロセッサの別の応答方法は、表示を、添付図面の第１２図に示すボックス・オフィス・フォーマットに変更することである。つまり、プロセッサ２３は、番組のモザイクが次に説明するボックス・オフィス機能への経路を提供するよう構成することができる。

ボックス・オフィス（ペイパービュー）
ボックス・オフィス機能は、幾つかの異なる方法でアクセスすることができる。１つの方法は、既に述べたように、視聴者が宣伝用番組モザイクからセルを選択することである。ボックス・オフィス機能に入る別の方法は、視聴者がＴＶガイドからペイパービュー番組を選択することである。

ボックス・オフィス機能への主要経路は、添付図面の第９図に示すＩＥＰＧ初期画面を経由する。ＩＥＰＧ初期画面をＴＶ２の画面に表示した状態で、視聴者がボックス・オフィス・キー７８を操作するか、上下左右のキー７２ａおよびｂ、７３ａおよびｂを遠隔制御装置２８の選択キー８１とともに操作すると、プロセッサ２３は第１２図に示すボックス・オフィスのフォーマットでデータを表示するよう出力する。ボックス・オフィス画面のフォーマット、および本明細書で述べる他の画面のフォーマットも、上記のテンプレート・データによって定義される。テンプレート・データは、メモリで予め定義するか、衛星放送用ディッシュアンテナ４を介して受信した信号からデコーダにダウンロードすることができる。

ボックス・オフィス画面１３９は、３つの部分に分割される。左上の四半分１４０は、動画の宣伝用ビデオを含む。帯域幅の経済性のために宣伝用ビデオは、ＩＥＰＧモザイク・チャネルの宣伝用ビデオから導くのが好ましい。これは、プロセッサ２３でＩＥＰＧモザイク・チャネルからのビデオ・クリップのサイズを、ピクセルの繰返し、補間などで画面サイズの１／１６から画面サイズの１／４へと拡大することによって達成される。言うまでもなく、１／４のサイズのビデオを４つしか含まない別々のＩＥＰＧチャネルを使用し、所望のペイパービュー事象を包含するのに適した数のチャネルを使用することができるが、これはより多くの帯域幅を消費する。右上の四半分１４１は、時刻および日付およびテレビ・サービスのロゴなど、有用な情報を含む。

前述したように、各宣伝用ビデオ・クリップは、番組のタイトルおよび番組が放送される時刻などの情報を定義するデータを伴う。プロセッサは、受信した情報データをテンプレート・データとともに使用して、タイトルと事象のリストを生成し、これは両方ともボックス・オフィス画面の下半分１４２に表示される。特別なメッセージまたは割引情報などの追加の情報も、宣伝用ビデオ・クリップに伴うことができる。この追加情報は、所望に応じて、ボックス・オフィス画面の右側の四半分１４１または下半分１４２に表示してよい。

概して、画面の下半分１４２は、次の表示のタイトルと開始時間（時刻と日付の両方を含む）以外に、少なくとも以下のような情報の一部を含む。幾つかの番組、特に映画は１回以上表示される。追加の情報は、番組を２回以上表示する場合は表示の頻度を含む。映画のレーティングも示される。番組の視聴価格は、地元の通貨で表示される。「Ｉ」という記号は、番組に関して敷衍の記述がある場合に表示される。最後に、「現在注文するにはＳＥＬＥＣＴを押して下さい」などの注文用メッセージは、ボックス・オフィス画面の下半分１４２に表示される。

前述した画面と同様、プロセッサ２３は、遠隔制御装置２８の上下左右のキーの操作に応答して、強調表示、またはカーソルなどの他の適切なマーカを、ボックス・オフィス画面の周囲に移動させる。

視聴者が遠隔制御装置２８で選択キーを押すと、プロセッサ２３はこれに応答して、ボックス・オフィス注文画面を表すデータを表示するよう出力する。宣伝用モザイクまたはＴＶガイドからボックス・オフィス機能に入っても、注文画面が表示される。注文画面の目的は、視聴者が注文したい番組そのものを詳細に指定できるようにすることである。したがって、注文画面は、番組のタイトル、番組の開始時刻、または映画の場合は次の映画の表示、および番組の価格などの情報を含む。映画の場合は、レーティングおよび表示の頻度に関する追加情報も示される。特定の時刻に見ると割引が得られる場合は、それも示される。番組が２回以上表示される場合は、各表示の時刻の記号も表示され、視聴者は遠隔制御装置２８の上下左右のキー７２ａ、７２ｂ、７３ａ、７３ｂで所望の表示を選択することができる。

デコーダは、たとえば番組を不法に注文したり、成人レーティングの映画を子供が注文したりすることを防止するため、ＰＩＮ（個人識別番号）機能を含むことができる。ＰＩＮ機能を含む場合は、注文画面は、注文する前に視聴者が対話して遠隔制御装置２８でＰＩＮ番号を入力しなければならない部分を含む。

視聴者は、ＴＶ２に表示された注文画面で規定した注文に納得すると、遠隔制御装置の選択キー８１を押して注文を確認することができる。プロセッサ２３は、遠隔制御装置からの選択コマンド信号に応答して、ＴＶ２に表示する確認画面を規定するデータを出力するよう構成される。確認画面は、注文画面と同じ情報と、「最終確認にＳＥＬＥＣＴを押して下さい」などのメッセージとを含む。視聴者が注文を取り消すか、別の番組に変更したい場合は、いつでもバックアップ・キー７０を押すと、プロセッサ２３は前の画面の表示に戻る。視聴者が遠隔制御装置の選択キー８１を押すと、プロセッサ２３はそれに応答して、発注経路に入る。

デコーダ３がモデム７を介して電話線に接続している場合、プロセッサ２３はモデム７を介してＴＶサービス会社にデータを送信し、視聴者の注文を出す。プロセッサ２３は、注文を受け付けたか、あるいはその他の確認を待ってから、モデムを制御して回線を切るよう構成されている。注文が受け付けられると、プロセッサは確認メッセージを出力してＴＶ画面に表示する。注文が受け付けられないと、プロセッサは「ＴＶサービス会社に連絡して下さい」など、適切な指示を視聴者に対して表示するよう出力する。

デコーダがモデムを含まない場合、またはモデムを介して接続できない場合、プロセッサは電話で発注する方法を視聴者に助言するため、適切な指示を表示するよう出力する。

帯域幅を節約するため、任意選択でＣＤ−ＲＯＭドライブ２５ａを使用することができる。ＣＤ−ＲＯＭドライブ２５ａを使用すると、ＴＶサービス会社は、ＣＤ−ＲＯＭドライブ２５ａに挿入するコンパクト・ディスク（ＣＤ）を介して、視聴者に直接データを送ることができる。ＣＤは、テンプレート・データまたはプロセッサのルーチン操作に関連する他の同様のデータを含む。ＣＤは、同一会社が放送する全サービスの（たとえば）１ヶ月分のリストを含むこともでき、モザイク表示およびボックス・オフィス表示に使用する宣伝用ビデオ・クリップを定義するデータさえ含むことができる。番組のタイトルなどの不変の情報は、ＣＤのビデオ・クリップ・データで顧客に配布し、将来の表示時刻などの変化する情報は、衛星を介して送信される信号に含むことができる。

あるいは、またはこれに加えて、視聴者へのデータの転送にモデムを使用することができる。衛星を介してコマンド信号を送信し、メッセージを即座に表示するか、次にデコーダのスイッチをＯＮにするかプロセッサ２３に指示してもよい。メッセージは、新しいデータをダウンロードするには、指定された時刻に指定された番号にモデムを接続するよう、視聴者に指示する。言うまでもなく、適切なコマンド信号に応答して、モデムを特定の番号に接続させることによって、視聴者を完全に迂回するようプロセッサ２３を構成することができる。新しいデータまたは更新データをダウンロードするのに用いる方法は、単に視聴者およびサービス会社の好みの問題である。

カスタム・チャネル
各チャネルで搬送される情報は、適切な時刻に視聴者の選択した事象に切り換えるようデコーダ３をプログラムすることができるよう、プロセッサ２３へのデータを含む。したがって、プロセッサ２３は、視聴者の制御の下で、視聴者が表示されたＴＶガイドでモザイクまたはボックス・オフィス表示から、または簡潔なスケジューリング情報のサーフおよびサーチから予め選択してあった一連の番組または事象から成る、いわゆるカスタム・のチャネルを生成することができる。つまり、カスタム・チャネルとは、視聴者が自分の計画した視聴スケジュールに従ってプログラムした仮想チャネルである。

カスタム・チャネルを定義するデータは、ＲＡＭ２６のルックアップ表に保持される。視聴者が遠隔制御装置の選択ボタン８１を押して番組を選択すると、プロンプトが表示されて、後に見るためにカスタム・チャネルに番組を入力したか確認するよう視聴者に質問する。視聴者は、選択キー８１を再度押して、選択を確認する。

カスタム・チャネルの番組のタイトルおよびその他の詳細は、添付図面の第６図で示すＴＶリスト表示から「カスタム・チャネル」オプションを選択し、いつでも見ることができる。カスタム・チャネルで選択した番組が衝突したら、視聴者には衝突を識別し、代替選択肢を提供するプロンプト画面が提示される。カスタム・チャネルに関する番組の詳細の提示は、時刻で時間順に表示される。プロセッサ２３は、上下のキー７２ａ、７２ｂの選択に応答して、表示された時刻を移動し、左右のキー７３ａ、７３ｂに応答して、表示情報を前後の日に変更するよう構成されている。

カスタム・チャネルに視聴者が事象を追加しないと、それは非活動状態のままである。しかし、視聴者がカスタム・チャネルに事象を追加すると、デコーダの動作はカスタム・チャネルによって決まる。プロセッサ２３は、カスタム・チャネルの事象が開始から１分離れていると、ＴＶ画面に表示するためプロンプト・メッセージが出力され、視聴者に、前に選択した事象が開始しようとしていることを知らせるよう構成されている。プロンプトは、事象を開始するようスケジュールする時に、視聴者がまだその事象に調整したいか確認するような質問も行う。視聴者が遠隔制御装置の選択キー８１を押すと、デコーダはカスタム・チャネル事象のスケジュールされた開始時刻まで、デコーダは現在のサービスに調整され、開始時刻で、デコーダはその事象に調整される。視聴者が遠隔制御装置のバックアップ・キー７０を押すと、表示からプロンプトが削除され、デコーダは現在見ているサービスに調整されたままになる。しかし、事象はカスタム・チャネルのリストから削除されない。その結果、視聴者が現在見ている事象の視聴を単に延長したい場合は、後で、たとえば第６図に示すＴＶガイド・リスト画面などを介してカスタム・チャネルに入るだけで、前にプログラムした事象に戻ることができる。予め決められた期間内にキーを押さないと、プロンプトは表示から削除される。事象が終了すると、カスタム・チャネルの項目はすべてＲＡＭから自動的に削除される。

番組は、同じＴＶサービス会社から異なる時刻や異なるチャネルで送信される他の番組と、何らかの方法で関連づけてもよい。毎日または毎週のシリーズの番組は、互いに関連するのは明白である。他の関係は、それほど明白ではない。たとえば、ＴＶサービス会社は幾つかの異なるチャネルでジェームズ・ボンドの映画のシーズンを実行し、各映画を１回以上上映したいとする。ディジタル領域で放送すると、各映画を上映するためのデータに、その映画をシーズンの他の映画にリンクするさらなるデータを含めることが容易になる。プロセッサ２３は、このようなリンク用データに応答して、視聴者がカスタム・チャネルに１つの映画を選択すると、プロンプトを表示するよう構成される。プロンプトは、視聴者にシーズンの他の映画について知らせ、他の映画をカスタム・チャネルに含めるか視聴者に尋ねる。視聴者とＩＥＰＧとの対話は、本明細書で前述したのと同様の方法で進められ、これによって視聴者はリンクした番組の一部または全部を、所望に応じてカスタム・チャネルに追加することができる。

顧客サービス
スマート・カードを設けると、すべてのデコーダを一意に識別することができる。圧縮ディジタル信号の大きいデータ搬送能力に鑑みると、ＴＶサービス会社は個人的メッセージを個々の加入者に送信することができる。従来通りのＥメール・システムでは、メッセージの受信は電話線に接続された宛先によって決まる。スマート・カードでＥメール・タイプのメッセージを衛星放送用デコーダに送信すると、この弱点がない。電力供給がデコーダから物理的に除去されない限り、デコーダは通常はスイッチがＯＦＦ状態になっている。デコーダは、視聴者がスイッチをＯＦＦにすると、待機モードに入るよう設計されている。待機モードでも、デコーダは衛星放送用ディッシュアンテナを介して信号を受信することができる。

使用者がデコーダ３のスイッチをＯＦＦにすると、プロセッサ２３は待機モードに入り、受信信号の情報データ・コンテキストをモニタして、全体的な更新の制御および番組スケジューリング・データを調べ、スマート・カード１６ａの識別データの決定通りに、特にデコーダ２３用のメッセージ・データを調べる。この方法で、単純かつ安価なＥメール・タイプのメッセージ放送システムを実現することができる。モデム３２を、視聴者からＴＶサービス会社へと通信するデ
コーダ手段に含めることも可能である。

対話型サービス
モデム３２をデコーダ３内に設けると、視聴者との対話型サービスが可能になる。このアプリケーションの１つによって、視聴者は遠隔制御装置２８のキーを押して、ゲーム・ショーの進行に投票することができる。対話型モードでは、プロセッサ２３は、遠隔制御装置からの信号に応答して、モデム３２を介して適切なデータを中央の投票ステーションに送信するよう構成されている。ゲームとの対話方法に関する指示を表すデータ（つまり、遠隔制御装置で押すべきキー）およびプロセッサ２３へのコマンドは、ビデオ・データ付きの情報データとして送信される。情報データは、プロセッサ２３によって復号され、これは適宜コマンドに反応し（つまり視聴者がゲームに酸化したい場合は、モデムを電話番号に接続し）、ＴＶ２の画面にゲーム・プログラムとともに表示するよう、ゲームの指示も出力する。

モデム３２によって、視聴者は銀行業務、保険および通信販売などのオンライン・サービスと対話することもできる。上記のモザイク・チャネルと同様のチャネルが、幾つかの企業の宣伝用ビデオおよび他の宣伝用情報を搬送し、オンライン・サービスを提供する。プロセッサ２３は、図面の第１１図で示す宣伝用モザイク表示画面から番組を選択するのとほぼ同じ方法で、視聴者がサービス・モザイク表示画面からサービスを選択できるよう構成されている。視聴者がサービスを選択すると、プロセッサ２３はモデム３２を介してサービスとの接続を確立する。

モデムが接続を確立するには、１０分の１秒かかることがある。プロセッサは、モデムの接続中は、たとえば第１２図に示すボックス・オフィス画面と同様の画面に、選択したサービスの宣伝用ビデオを、サービスに関連する追加の情報とともに表示するよう構成されている。このような表示が視聴者を楽しませている間に、モデムの接続が確立され、接続すると、対話のためにより適切な画面と交換する。

当業者には、本発明は衛星またはケーブルを介して送信されるテレビ信号に制限されないことが理解される。本発明は、英国およびその他で地上波放送によって現在研究中のディジタル信号システムなど、ディジタル・テレビ信号を受信するいかなるシステムにも、同様に適用することができる。

したがって、本発明を好ましい実施形態に関して述べてきたが、この実施形態は例証にすぎず、当業者に想起されるような修正および変形を、添付の請求の範囲およびそれと同等のもので述べる本発明の精神および範囲から逸脱することなく実行できることが十分理解される。

Claims (6)

1. 複数のチャネルで複数のテレビ番組を定義するテレビ信号を受信する受信器であって、該受信器は、複数の信号チャネルで利用可能な複数のテレビ番組を表す複数のビデオ・クリップを定義する出力信号を再生し、出力信号は、テレビ画面の複数の異なる領域に該複数のクリップを表示する出力であり、該受信器は、表示されたクリップから１つを選択するよう使用者が操作可能なセレクタを備え、該使用者の選択に応答して、番組をテレビ画面に表示するための対応するチャネルで該番組が送信されるときには該受信器にテレビ信号を受信させるよう、該複数のビデオ・クリップのうちの該選択された１つについて視聴データを記憶することを特徴とする受信器。
   
2. 請求項１に記載の受信器において、複数のチャネルのうち１つは、複数のビデオ・クリップのビデオと情報データとからなり、ビデオ・クリップの各々は、視聴可能な、又は視聴可能とすることができるそれぞれの番組を表すことを特徴とする受信器。
   
3. 請求項２に記載の受信器であって、さらにセレクタの操作に応答して、スケジューリングされた時刻に選択されたビデオ・クリップのビデオ・データがチャネルで送信されるときには、該選択されたビデオ・クリップに関連する番組を視聴することができるよう、該選択されたビデオ・クリップの視聴データをメモリに記憶するように構成されたプロセッサを備えることを特徴とする受信器。
   
4. 請求項２に記載の受信器において、該複数のビデオ・クリップのうちの選択された１つのビデオ・クリップのスケジューリング情報を表す信号がテレビ画面に表示するために出力されるように、該複数のビデオ・クリップのうちの該選択された１つのビデオ・クリップを表すデコーダ信号がテレビ画面に表示するために出力され、情報データが処理されることを特徴とする受信器。
   
5. 請求項４に記載の受信器において、さらなるセレクタ操作によって視聴データが記憶され、スケジューリングされた時刻に該選択されたビデオ・クリップのビデオ・データがチャネルで送信されるときには、該クリップが表す番組を視聴することができることを特徴とする受信器。
   
6. 請求項１又は３に記載の受信器において、カスタム・チャネル・データを定義できるように視聴データが記憶され、該受信器が、セレクタの操作に応じて、該カスタム・チャネル・データに従って動作するように構成されることを特徴とする受信器。

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