JP5473381B2 - 超音波装置 - Google Patents

超音波装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5473381B2
JP5473381B2 JP2009097224A JP2009097224A JP5473381B2 JP 5473381 B2 JP5473381 B2 JP 5473381B2 JP 2009097224 A JP2009097224 A JP 2009097224A JP 2009097224 A JP2009097224 A JP 2009097224A JP 5473381 B2 JP5473381 B2 JP 5473381B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
reception
ultrasonic
transducers
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009097224A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010029639A (ja
Inventor
俊伸 時田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009097224A priority Critical patent/JP5473381B2/ja
Priority to PCT/JP2009/061433 priority patent/WO2009157459A1/en
Priority to US12/990,482 priority patent/US8670287B2/en
Priority to CN200980122896.8A priority patent/CN102066971B/zh
Priority to EP09770169A priority patent/EP2304463B1/en
Publication of JP2010029639A publication Critical patent/JP2010029639A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5473381B2 publication Critical patent/JP5473381B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/52Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00
    • G01S7/52017Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00 particularly adapted to short-range imaging
    • G01S7/52046Techniques for image enhancement involving transmitter or receiver
    • G01S7/52047Techniques for image enhancement involving transmitter or receiver for elimination of side lobes or of grating lobes; for increasing resolving power

Description

本発明は被検体内部に超音波を送受信して、被検体内部の組織画像を表示する超音波装置に関する。
超音波装置において、アーチファクト(虚像)の存在は分解能を低下させる要因となっており、解決すべき重要な課題として知られている。アーチファクトが発生する原因の一つに、サイドローブ(第2主極、副極)がある。ここで、サイドローブとは、超音波プローブから超音波を放射したメインローブ(主極)の送信方向以外にも放射されてしまう超音波である。また、サイドローブの一種にグレーティングローブがある。
サイドローブが発生する方向は探触子をリニアに備えた超音波プローブ(リニアプローブ)の場合、素子どうしの間隔によって決まる。例えば、発生させる超音波の波長と同じ長さの素子ピッチ(素子どうしの間隔)で探触子のアレイを設計した場合、サイドローブはメインローブの送信方向に対して90度傾いた方向に形成される。このとき、リニアプローブの垂直面にメインローブを送受波したとき、メインローブの送信方向に対して90度の方向であるため、アーチファクトの発生を低減することができる。
また同様に、リニアプローブ以外のプローブでも、素子ピッチを上記波長程度にすることによって、アーチファクトを低減することができる。
ここで、一般的に、超音波プローブの設計では、深さ方向(超音波の送信方向)と深さ方向に対して垂直の方向の分解能が優先される。これは、表示される画像の解像度を向上させることが重要だからである。
また、超音波プローブの生産性や送受信回路の規模を鑑みて設計すると、素子ピッチを上記波長程度に短くすることが困難である。このような超音波プローブは、メインローブの送信方向に対して90度以下の方向にサイドローブが発生してしまう。
サイドローブにより生じるアーチファクトを抑制する方法が特許文献1に開示されている。特許文献1について、図12を用いて説明する。
まず、超音波を受信する複数の振動子をAとBの2つのグループに分ける。それぞれの振動子は、超音波を送信し、被検体からの反射波を受信する。そして、グループAの振動子が受信した信号と、グループBの振動子が受信した信号はそれぞれ、受信回路400Aと400Bに送られる。そして、前記受信回路400Aと400Bによって、それぞれの信号は整相加算される。その後、前記整相加算されたそれぞれの信号を加算器410で加算する。
次に、グループAの振動振が受信した信号の位相を反転器420により反転させる。そして、前記位相を反転させた信号とグループBの振動子が受信した信号とを加算器411で加算する。
前記加算器410で加算した信号の絶対値を絶対値演算器430により演算(検波処理)したものが、全受信信号として出力される。また、前記加算器411で加算した信号の絶対値を絶対値演算器431により演算(検波処理)したものが、サイドローブの送信方向からの超音波の信号として出力される。前記反転器420により一方の信号の位相を反転した信号と、もう一方の信号と加算することにより、グループAとBとで相違する信号が抽出される。これが上記サイドローブの送信方向からの超音波の信号に相当している。
そして、減算器440で前記全受信信号から前記サイドローブの方向から反射された超音波の信号を減算すると、メインローブの送信方向からの超音波による信号が残る。これにより、アーチファクトのない画像を表示することができる。
特開2000−229080号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されているサイドローブを減算する手段は、グループAとBのそれぞれの振動子が送受信する超音波の方向に対して、被検体内部が対称であるときに有効な手段である。
一般的に、超音波の送受信方向に対して被検体内部が非対称な音速分布がある。これにより、屈折された超音波が振動子で受信される信号が、グループAとBとが受信する信号で、位相が異なって(非対称となって)しまう。したがって、一方のグループの位相を反転させて加算しても、出力される信号がサイドローブに相当する信号とみなすことが、必ずしもできない。
本発明はこのような背景技術の問題点に鑑み発明したものである。
本発明の目的は、被検体の内部が複雑で、音速分布がある場合でもサイドローブの送信方向からの受信信号を抽出し、全体の受信信号から減算することによって抑制する。そして、アーチファクトを低減させ、解像度を向上させた超音波装置を提供することにある。
第1の本発明に係る超音波装置は、
超音波の送波および検出を行う複数の振動子を備えた超音波プローブと、所定の方向にメインローブを形成するように複数の振動子のうち少なくとも2つの振動子を送信開口として超音波を送波し、複数の振動子のうち少なくとも2つの振動子を受信開口として超音波の反射波を検出するように複数の振動子を制御するための制御部と、受信開口に対応する複数の振動子のそれぞれにより検出された反射波の強度を複数の時系列の信号として格納するための格納部と、格納部に格納された受信開口に対応する複数の時系列の信号から、受信開口の端に対応する振動子が出力した時系列の信号からもう一方の端に対応する振動子が出力した時系列の信号まで時系列に受信された信号を低減する減算器と、減算器により時系列に受信された信号が低減された複数の時系列の信号に基づいて、超音波画像を生成する信号処理部とを有する
第2の本発明に係る超音波装置の制御方法は、所定の方向にメインローブを形成するように複数の振動子のうち少なくとも2つの振動子を送信開口として超音波を送波する工程と、複数の振動子のうち少なくとも2つの振動子を受信開口として超音波の反射波を検出するように複数の振動子を制御する工程と、受信開口に対応する複数の振動子のそれぞれにより検出された反射波の強度を複数の時系列の信号として取得する工程と、取得された受信開口に対応する複数の時系列の信号から、受信開口の端に対応する振動子が出力した時系列の信号からもう一方の端に対応する振動子が出力した時系列の信号まで時系列に受信された信号を低減する工程と、時系列に受信された信号が低減された複数の時系列の信号に基づいて、超音波画像を生成する工程とを有する。
受信した信号情報からサイドローブ方向からの受信信号情報を減算することによって、メインローブ方向からの受信信号情報を高精度に生成することができる。これにより、サイドローブ方向からの受信信号情報を減算することによって、アーチファクトを低減した画像を表示することができる超音波装置を提供する。
本実施形態に係る超音波装置を説明するための模式図。 別の本実施形態に係る超音波装置を説明するための模式図。 実施例1及び2に係る超音波装置を説明するための模式図。 リニアプローブ及びメモリに格納される情報を説明するための模式図。 開口と散乱点との関係を説明するための模式図と、サイドローブ方向からの受信情報の同定を説明するためのフロー図。 開口制御及びメモリに格納される情報を説明するための模式図。 セクタスキャンを説明するための模式図。 サイドローブ方向からの受信情報の同定を説明するための模式図とフロー図。 サイドローブ方向からの受信情報を同定するための一例となるデータ及びメモリに格納される情報を説明するための模式図。 実施例3に係る超音波装置を説明するための模式図。 メモリから、サイドローブ方向からの受信情報を同定する方法を説明するための模式図。 背景技術を説明するための模式図。
以下、本実施形態に係る超音波装置について、図1を用いて説明する。
まず、102は、超音波を発生或いは検出する複数の振動子101を備えた超音波プローブである。ここで、前記複数の振動子101が超音波を発生する部分は、開口、送受信開口、受信開口などと呼ばれる。
次に、105は、前記超音波プローブ102が第1の超音波103を発生するように、該複数の振動子101が焦点104にフォーカシングして超音波を発生するための制御部である。前記焦点104にフォーカシングして超音波を発生するには、各振動子にパルス電圧を加える際に、遅延回路を用いて振動子を駆動するタイミングを順に遅らせる方法(電子フォーカス)がある。振動子ごとの遅延時間の差を変えることにより、フォーカス点の深さ方向(超音波の送信方向)の位置を変えることができる。
ここで、制御部105は、所定の方向にメインローブ(第1の超音波103)として超音波を発生するように、超音波プローブ102を制御する。このように、制御部105は、超音波プローブ102における複数の振動子101から送信される超音波の送信タイミングを制御することができる。また、制御部105は、前記メインローブ(103)の方向におけるフォーカシング位置(焦点104、所定の位置)からの超音波を検出するように、超音波プローブ102を制御する。このように、制御部105は、超音波プローブ102における複数の振動子101で受信される超音波の受信タイミングを制御することができる。
また、106は、前記複数の振動子101がそれぞれ検出した超音波の強度に関する情報を時系列に格納(あるいは該超音波の強度を時系列の信号として格納)するための格納部である。格納部106は、例えばメモリである。
また、前記複数の振動子101は、前記超音波プローブ102が発生する第2の超音波108が物体107(あるいは反射物体、あるいは散乱物体、あるいは散乱点)で反射した超音波を、該物体107に近い振動子から順に受信する。前記第2の超音波108は、前記第1の超音波103とは異なる方向に送信される。ここで、前記第1の超音波がメインローブであり、前記第2の超音波がサイドローブであることが考えられるが、必ずしもこれに限るものではない。また、前記物体107は、散乱点の集合のことである。
そして、前記格納部106が前記物体107に近い振動子から順に格納することにより得る、該物体107で反射した超音波の強度に関する情報を、前記格納部106が格納する情報から減算する。
(開口制御:検出するための振動子を選択)
別の本実施形態に係る超音波装置について、図1を用いて説明する。
前記サイドローブ(第2の超音波108)が前記物体107で反射した超音波を検出する複数の振動子(例えば、図6)を選択するように開口制御することが好ましい。
また、前記複数の振動子101の中央からd・tanθの距離に含まれる(あるいは距離以下に)振動子を選択するように開口制御することが好ましい。ここで、前記複数の振動子101の中央から被検体内部の深さ方向に関する物体107の距離(あるいは深さ方向を座標軸とする物体107の位置)をdとする(図5(a)を参照)。また、前記メインローブ(第1の超音波103)と前記サイドローブ(第2の超音波108)との角度をθ109とする。
このとき、端の振動子が前記物体107に近い振動子となるように、前記超音波プローブ102が備える前記複数の振動子101から選択する。そして、前記選択された複数の振動子を用いて、前記超音波を検出する。
前記選択された複数の振動子が超音波を検出する順番から、前記格納部106が格納する信号が、前記物体107で反射した超音波の強度に関する情報であることを認定することができる。
また、前記選択された複数の振動子のうち、どちらか一方の端からもう一方の端まで順に、前記選択された複数の振動子によって検出される前記超音波が、前記物体107で反射した超音波の強度に関する情報であると認定することができる。
詳細については、後述する実施例で説明する。
(角度αの方向に第1の超音波を発生)
別の本実施形態に係る超音波装置について、図2を用いて説明する。
まず、前記超音波プローブ102が、前記複数の振動子101に対して垂直方向から角度がα210となる方向に前記メインローブ(第1の超音波203)を発生する。
次に、前記複数の振動子101は、物体207で反射した超音波を該物体207に近い振動子から順に受信するか、あるいは前記焦点204で反射した超音波を該焦点204に近い振動子から順に受信する。ここで、前記第2の超音波208は、前記超音波プローブ102が前記第1の超音波203とは異なる方向に発生する。また、前記物体207は、散乱点の集合のことである。
また、前記複数の振動子101のうち、端の振動子から前記焦点及び物体204、207までの距離を求める。前記距離の求め方については、後述する実施例で詳細に述べる。
そして、前記距離を用いることにより、前記焦点あるいは物体で反射した超音波による情報を認識することができる。
(超音波装置の制御方法)
別の本実施形態に係る超音波装置の制御方法について、図1を用いて説明する。ここで、前記超音波装置は、超音波を発生或いは検出する複数の振動子を備えた超音波プローブを備える。
まず、焦点104にフォーカシングして第1の超音波103を発生する。
次に、前記複数の振動子101ごとに、該複数の振動子101が検出した超音波の強度に関する情報を時系列に格納する。
また、前記第1の超音波103とは異なる方向に発生された第2の超音波108が物体107で反射して前記複数の振動子101がそれぞれ検出するまでの時間を演算する。
また、前記時間に格納した情報を用いて得る、前記複数の振動子101がそれぞれ検出した前記物体107で反射した超音波の強度を取得する。
そして、前記時系列に格納した情報から、前記物体107で反射した超音波の強度を減算する。
(実施例1:リニア走査、あるいは超音波をプローブ方向に送信した場合)
図3は、実施例1を説明するための超音波装置の構成を表した模式図である。
まず、2は超音波を送波するための送信ビームフォーミングなどの処理を行う送信手段である。3はプローブで、送信手段2からの送信信号に基づき超音波を送受信する。4はフィルタ処理や増幅を行うアナログ信号処理部である。5はアナログ信号処理部4で信号処理されたアナログ信号をディジタル化するA/D変換器(ADC)である。6はそのディジタル信号を時系列に格納するメモリである。7はサイドローブを同定するためのサイドローブ同定器である。8は同定したサイドローブからの信号をメモリ6から抽出するサイドローブ信号抽出器である。9は画像形成の信号からサイドローブ相当情報を減算させる減算器である。10はディジタル信号処理部で、整相換算や検波、対数圧縮などの信号処理、ならびに画像処理を行う処理部である。そして、11は超音波画像を表示させる表示部である。
次に、信号の流れについて説明する。
まず、送信手段2からプローブ3の各素子へ送信信号を伝達し、被検体100へ向けて超音波を送波する。そして、被検体100から反射した超音波をプローブ3の素子で受波し、その受信信号をアナログ信号処理部4で、フィルタ処理や増幅を行う。
次に、アナログ信号処理部4からの出力をADC5でディジタル化し、メモリ6に格納する。従来の超音波診断装置は、ディジタル信号処理部9はADC5でディジタル化した信号をFIFOを介して整相加算を行い、検波、対数圧縮などの信号処理、ならびに画像処理を施し、表示部10に超音波画像を表示していた。それに対して本実施例では、まずメモリ6で、ADCでディジタル化した生信号を時系列に格納する。メモリ6はサイドローブ方向からの信号を同定し、サイドローブ相当情報を求め、受信信号情報から減算するだけの容量が必要である。そのためには、少なくとも一走査の送受信における受信信号を格納できれば良いが、好ましくは数フレーム分の信号を格納できると良い。
メモリ6内の各素子に対応した時系列データから、サイドローブからの信号に相当する信号をサイドローブ同定器7で同定する。そして、サイドローブ同定情報と算出器8内のサイドローブ信号抽出器8でサイドローブ相当情報を得て、減算器9へサイドローブ相当情報を送る。一方、減算器9には画像形成に必要な受信開口内の受信信号情報が送られ、その受信信号情報からサイドローブ相当情報を差し引くと、メインローブからの信号に相当する画像形成情報が得られる。
以上の工程を一走査とし、プローブ3がリニアプローブの場合は送受信の開口位置をずらしながら走査する。また、プローブ3がセクタプローブの場合は送受信の走査角をずらしながら走査する。これらによって、エリアあるいはボリューム表示のための画像形成情報が得られる。その画像形成情報をディジタル信号処理部で整相換算や検波、対数圧縮などの信号処理、ならびに画像処理を施すと、アーチファクトを低減した超音波画像を表示部10に表示させることができる。
なお、ディジタル信号処理部9の機能の内、例えば検波など信号処理の一部はADC5とメモリ6の間に設けても良い。さらに、図1は主にBモード表示を想定して記したシステム構成だが、ドプラなど他モードを実現するための処理機能を持たせても良い。
次に、メモリ6からサイドローブ同定器7、減算器9までの信号処理について、図4を用いて説明する。図4(a)は、リニア走査を表しており、20と21はそれぞれメインローブとサイドローブからの受信信号を表している。
まず31は、リニアプローブが有する素子(振動子)であり、電子走査によってビームを送受信するための送受信開口である。
送受信開口31で送信したビームはリニアプローブ3と垂直方向にメインローブ20が送波され、メインローブ20から所定の角度方向にサイドローブ21が生じる。仮にプローブ3の垂直方向とサイドローブ21方向に、送受信開口31の中心から同距離にある散乱点110m、110sがあるとき、メインローブ20方向からの反射波は送受信開口31の中心から受信する。そして、サイドローブ21方向からの反射波は送受信開口31の外側から受信し、送受信開口31から受信することはない。
ここで、図4(a)において、メインローブ20方向からの反射波を実線で、サイドローブ21方向からの反射波を破線で表している。
図4(b)は、各素子30に対応してディジタル化した信号がメモリ6に時系列に格納された様子を表した模式図である。まず、送受信開口31から散乱点110m、110sが等距離にあるとき、(A−1)と(B−1)のように、メモリ6が受信信号を格納した場合について述べる。送受信開口31の外側から受信し、送受信開口31の中央方向へ移動していく信号(B−1)を、サイドローブ同定器7がサイドローブ21方向からの信号情報として同定する。そして、サイドローブ抽出器8でサイドローブ相当情報を得ることができる。送受信開口31で受信した全受信情報からサイドローブ相当情報を減算することにより、メインローブ20方向からの信号情報が残る。また、図4(b)の(A−2)と(B−2)のように、メモリ6が受信信号を格納した場合について述べる。上述と同様に、送受信開口31の外側から受信し、送受信開口31の中央方向へ移動していく信号(B−2)を、サイドローブ同定器7がサイドローブ21方向からの信号情報として同定する。
ここで、メインローブ方向からの受信情報(A−1)や(A−2)の一部の情報が、サイドローブ方向からの受信情報(B−2)や(B−2)とそれぞれ重なる。このため、重なっていないサイドローブ相当情報から、重なる情報を補間することにより、サイドローブ相当情報を生成する。そして、送受信開口31で受信した全受信情報からサイドローブ相当情報を減算し、メインローブ20方向からの信号情報を残す。
以上説明した方法で、メインローブ20からの信号に相当する情報が得られる。
図5のように、サイドローブ21方向の散乱点110sが素子アレイ30から十分に近い場合がある。送受信開口31の内側で先に受信してしまうため、サイドローブ同定器7はサイドローブ21方向からの信号情報として同定することができない。
このような場合、超音波装置に開口制御部を設け、開口を制御することによって対応する。すなわち、散乱点110の深さに応じて、送受信開口31のうち、少なくとも受信時に反射波を受信する開口を選択する。そこで、図5(b)のフロー図を用いて、開口制御を行ったサイドローブ方向からの信号の同定方法について説明する。
まず、ステップb1は、メモリ内の時系列データを参照する。次に、ステップb2は、開口と散乱点110との深さ方向の距離dがcT/(1+1/cosθ)と等しいか否かを判定する。このとき、cは被検体内部100の音速、Tは開口中心の素子が送信してから、散乱点110に反射して、散乱点から一番近い素子が受信するまでの時間である。また、θはメインローブ20とサイドローブ21とのなす角のことで、超音波プローブ102の特性で決まる、既知の値である。
ここで、判定に用いるcT/(1+1/cosθ)について説明する。
開口幅(開口中心からの開口の長さ)≧dtanθのとき、開口中心から散乱点110までの距離(図6(a)のd)はd/cosθである。また、開口と散乱点110との深さ方向の距離はdである。したがって、d/cosθ+d=cTの関係が成立つ。この関係をdについてまとめると、d=cT/(1+1/cosθ)となる。
そして、d≠cT/(1+1/cosθ)ということは、開口幅<dtanθと判断できる。このときのdは、開口と散乱点との深さ方向の距離を表せないことを意味する。すなわち、このときのdは、深さ方向に対して斜めの方向である一番近い素子と散乱点との距離となる。そのため、そのまま開口幅≦dtanθ(あるいは<dtanθ)を保てばよい(すなわち、開口制御の必要はない)ことになる(ステップb4)。
また、d=cT/(1+1/cosθ)ということは、開口幅(開口中心からの開口の長さ)≧dtanθと判断できる。そのため、開口幅=dtanθか、開口幅>dtanθかどうかを判別する必要がある(ステップb3)。
上述したように、ステップb3では、メモリ9に格納された受信時の開口幅(開口中心からの開口の長さ)がdtanθであるか否かを判定する。そして、開口幅=dtanθであれば、そのまま開口幅≦dtanθ(あるいは=dtanθ)を保てばよい(すなわち、開口制御の必要はない)ことになる(ステップb4)。
また、開口幅(開口中心からの開口の長さ)≠dtanθであれば、開口幅>dtanθと判断できる。この場合は、開口幅≦dtanθとなるように開口制御を行う(ステップb5)。
上述したように、ステップb4では、開口幅はそのまま、または開口幅≦dtanθを保つ。また、ステップb5では、開口幅≦dtanθとなるように開口制御を行う
以上のフローに従って開口制御することにより、図6(a)のように散乱点110sが素子アレイ30と近い場合、開口の幅を狭くして、サイドローブ21方向からの信号が、送受信開口の外側から受信することが可能となる。したがって、図6(b)で示すように、サイドローブ21からの受信信号は受信開口32から受信させることができ、ここまで説明した方法でサイドローブ相当情報を求めることができる。
なお、送受信開口31は少なくとも受信時に開口を狭くすればよく、送信時の開口制御を限定するものではない。つまり、開口は送受信開口31であるものとして説明したが、送信と受信で開口の素子が異なっても良い。
本実施例では、サイドローブ21方向からの受信信号情報を同定し、抽出する方法について述べたが、これらを同時に行っても良い。例えば、送受信開口31の外側に対応するメモリから受信した信号をサイドローブ21方向からの受信信号情報を同定し、リアルタイムにその信号を抽出しても良い。この方法について、図5(c)のフロー図を用いて説明する。なお、ステップc1からステップc3は、前述のステップb1からステップb3までと同様なので、説明は省略する。
まず、ステップc2においてd≠cT/(1+1/cosθ)の場合、またはステップc3において開口幅(開口中心からの開口の長さ)=dtanθの場合には、開口幅≦dtanθと判断できる。このとき、ステップc4において、受信した開口幅の受信信号を選択する。
また、ステップc2においてd=cT/(1+1/cosθ)、且つステップc3において開口幅≠dtanθの場合には、開口幅>dtanθと判断できる。このとき、ステップc5において、開口幅≦dtanθの範囲にある受信信号を選択する。
以上より、図6(a)のように散乱点110sが素子アレイ30と近い場合には、開口の幅を狭くすることで、サイドローブ21方向からの信号を送受信開口の外側から受信させることができる。また、開口で受信された信号から、前記選択された開口からの受信信号を選択することで、サイドローブ21方向からの信号を抽出することができる。
また、サイドローブ21方向からの受信信号情報の同定方法も、送受信開口31の外側、すなわち端部に対応するメモリから受信した信号と説明したが、これに限定されない。例えば、端部から一素子分内側の素子に対応するメモリから受信した信号を、サイドローブ21方向からの受信信号情報と同定しても良い。このように第一の実施例で説明した送受信開口31の外側に対応するメモリとは、概ね外側であれば良い。
以上、第一の実施例によれば、時系列に格納したメモリ2内の受信信号情報から、単純な方法でサイドローブ相当の信号情報を同定することができる。そして、送受信開口31の受信信号情報からサイドローブ相当情報を減算することによって、メインローブからの信号に相当する画像形成情報が得られる。そのため、アーチファクトを低減した超音波画像を表示部11に表示させることができる。
さらに、被検体内部100に音速分布があっても、サイドローブ相当の信号情報を同定できるため、ロバスト性の高い超音波診断装置1のシステムを構築することができる。
(実施例2:セクタ走査あるいは角度α方向に送信した場合)
実施例1では、プローブ3がリニアの電子走査方式について説明した。本実施例では、セクタ走査方式の場合について、図7を用いて説明する。ここで、セクタ走査方式は超音波ビームを扇状に走査するため、メインローブ20方向の散乱点110mから反射する受波信号は、必ずしも送受信開口31の中央付近から受信するわけではない。
図7は、素子アレイ30(送受信開口33)の垂直方向を基準にして、セクタ走査角をαとしたときの散乱点100m、110sからの受信信号の様子を説明するための模式図である。図7において、メインローブ20からの受信信号(実線)は送受信開口33の外側から受信するのに対し、サイドローブ21からの受信信号(破線)は送受信開口33の内側から受信する。このように、セクタ走査方式の場合、実施例1で説明した方法でサイドローブ21に相当する信号情報を得ようとすると、走査角αによってはメインローブに相当する信号情報を減算してしまう。セクタ走査方式によるサイドローブ21に相当する信号情報を得る方法について図8を用いて説明する。
図8において、送受信開口34の開口幅をa、送受信開口34の中心から各散乱点110までの距離がdとなる状況を表している。そして、送受信開口34の垂直方向を基準にしてセクタ走査角をα、メインローブ20とサイドローブ21とのなす角をθとする。
次に、各散乱点110から送受信開口34の両端までの距離を幾何学的に計算すると、図中におけるdm1、dm2、ds1、ds2、ds3、ds4は、
のように表すことができる。
送受信開口34の開口幅aは既知情報である。そして、メインローブ20とサイドローブ21とのなす角度θもプローブ3固有の既知情報である。セクタ走査角αは送信ビームフォーミングで決まる既知情報である。また、送受信開口34の中心から散乱点110m、110sまでの距離dは素子アレイ30が送波してから受波するまでの時間T=2d/c(d:距離、c:音速、2:往復分)から算出することができる。したがって、各散乱点110m、110sから送受信開口34の両端までの距離dm1、dm2、ds1、ds2、ds3、ds4を計算によって求めることが可能となる。
次に、dm1、dm2、ds1、ds2、ds3、ds4それぞれの距離の差dm1−dm2901、ds2−ds1902、ds3−ds4903を求める。これらの値から、メインローブ20方向からの受信信号であるか、サイドローブ21方向からの受信信号であるかを判別する方法について述べる。メインローブの距離の差dm1−dm2を基準として、その基準から所定のトレランス外の受信信号をサイドローブ21方向からの受信信号と同定すれば良い。
例えば、送受信開口34の開口幅aを10mm、メインローブ20とサイドローブ21とのなす角度θを50°、送受信開口34の中心から散乱点110までの距離dを30mmとする。このとき、セクタ走査角αを横軸(−45°<α<45°)、上記距離の差dm1−dm2901、ds2−ds1、ds3−ds4を縦軸とした時のグラフを、図9(a)に示す。図9(a)において、dm1−dm2901を基準として、前記基準に対して+/−数mmのトレランス904(あるいは基準幅)内に入る受信信号をメインローブ方向からの受信信号と同定することができる。また、前記トレランスから外れる受信信号、本実施例の場合ds2−ds1902とds3−ds4903をサイドローブからの受信信号と同定すれば良い。以上説明した方法を、図8(b)のフロー図を用いて説明する。
まず、ステップd1は、セクタ走査角αに応じたdm1−dm2901を計算しておく。
次に、ステップd2では、メモリ9から時系列受信信号を参照し、散乱点110から素子アレイ30一端までの距離と、散乱点110からもう一端までの距離をそれぞれ計算する。
また、ステップd3では、ステップd2で求めたそれぞれの距離の差を計算する。
また、ステップd4では、走査角αと、ステップd1ならびにステップd3の計算結果を比較し、それぞれの距離の差が、dm1−dm2901を基準とした+/−数mmのトレランス904に入っているか否かを判定する。
さらに、ステップd5では、ステップd4においてトレランス904に入っていれば、その信号はメインローブ方向からの信号と同定される。
そして、ステップd6では、ステップd4においてトレランス904から外れている場合に、その信号はサイドローブ方向からの信号と同定される。
図9(b)は、上記条件において、メモリ2に時系列に格納された情報を説明するための模式図である。上述の通り、各散乱点110m、110sから送受信開口34の両端までの距離dm1、dm2、ds1、ds2、ds3、ds4を計算によって求め、それらの差分から、散乱点110m、110sが走査角αに相当する位置にあるか否かを求める。そして、走査角αに相当する位置にない散乱点110sをサイドローブ相当情報として、送受信開口34の受信信号情報からサイドローブ相当情報を減算すると、メインローブからの信号に相当する画像形成情報が得られる。そのため、アーチファクトを低減した超音波画像を表示部10に表示させることができる。さらに、被検体内部100に音速分布があっても、サイドローブ相当の信号情報を同定できるため、ロバスト性の高い超音波診断装置1のシステムを構築することができる。また、メインローブ方向からの散乱点の差分dm1−dm2901を求めて、基準とする。その基準に対して+/−数mmのトレランス904内に入る受信信号をメインローブからの受信信号とする。そのトレランス904から外れる受信信号をサイドローブからの受信信号と同定すれば、ds2−ds1902、ds3−ds4903の計算を省略することも可能である。
以上、実施例2では、サイドローブ相当情報を獲得するため、散乱点110m、110sから送受信開口34の両端までの距離を求めた。しかしながら、これに限定せず、各散乱点110から送受信開口34の任意の二点までの距離を計算すれば良い。さらに、上記計算では距離を基準に換算したが、これに限定するものではない。例えば、超音波を送信してから受信するまでの時間を用いて計算する方法も有効な方法の一つである。具体的には、dm1−dm2901、ds2−ds1902、ds3−ds4903にそれぞれ対応する、tm1−tm2、ts2−ts1、ts3−ts4を用いてサイドローブを同定することもできる。ここで、dとtの関係は、音速をcとしたとき、d=ctである。なお通常は、音速cは1530m/sないし1540m/sが適用される。また、サイドローブからの受信信号を同定するために、距離または時間の比較方法として差分を適用したがこれに限定されない。そして差分の順番もこれに限定されるものではない。
なお、実施例2ではセクタ走査について説明したが、この手法はリニア(走査角α=0)を含め、コンベックスなど他の走査方式についても有効である。
(実施例3)
実施例1及び2では、受信信号情報の中からサイドローブ相当情報を抽出し、画像を形成する情報を得る方法について説明した。本実施例では、異なるサイドローブ相当情報の算出方法について説明する。
本実施例について、図10を用いて説明する。図10は、超音波装置の構成を表した模式図である。なお、図3の超音波装置の構成との相違点は、メモリ6とサイドローブを抽出する補間器80、およびサイドローブ同定器7でのサイドローブ同定方法である。
まず、図10の超音波装置における全体の信号の流れを説明する。送信手段2からプローブ3の各素子へ送信信号を伝達し、被検体100へ向けて超音波を送波する。そして、被検体100から反射した超音波をプローブ3の素子で受波し、その受信信号をアナログ信号処理部4で、フィルタ処理や増幅を行う。
次に、アナログ信号処理部4からの出力をADC5でディジタル化し、メモリ6に格納する。メモリ6は少なくともサイドローブ方向からの信号を同定し、サイドローブ相当情報を算出し、受信信号情報から減算するだけの容量が必要で、好ましくは数フレーム分の信号を格納できると良い。そして、メモリ6内の各素子に対応した時系列データから、サイドローブからの信号に相当する信号をサイドローブ同定器7で同定する。そして、サイドローブ同定情報と算出器8内の補間器80で、サイドローブ相当情報を得る。減算器9へそのサイドローブ相当情報を送る。一方、減算器9には画像形成に必要な受信信号情報が送られ、受信信号情報からサイドローブ相当情報を差し引くと、メインローブからの信号に相当する画像形成情報が得られる。その情報をディジタル信号処理部で整相換算や検波、対数圧縮などの信号処理、ならびに画像処理を施すと、アーチファクトを低減した超音波画像を表示部に表示させることができる。
なお、ディジタル信号処理部9の機能の内、例えば検波など信号処理の一部はADC5とメモリ6の間に設けても良い。また、図10は主にBモード表示を想定して記したシステム構成だが、ドプラなど他モードを実現するための処理機能を持たせても良い。
次に、メモリ6からサイドローブ同定器7、減算器9までの信号処理についてリニアプローブを例に、図11(a)を用いて詳細に説明する。図11(a)はメインローブ20とサイドローブ21からの受信信号の様子を説明するための模式図である。35は、リニアプローブでの電子走査におけるビーム送受信の開口に相当する素子の領域である。36は、素子アレイ30のうち、送受信開口35の両どなりの領域である。図11(a)において、送受信開口35で送信したビームはプローブ3と垂直方向にメインローブ20が送波され、メインローブ20から所定の角度方向にサイドローブ21が生じる。仮にプローブ3の垂直方向とサイドローブ21方向に、送受信開口31の中心から同距離にある散乱点110m、110sがあったとき、メインローブ20方向からの反射波は送受信開口35の中心から受信する。また、サイドローブ21からの反射波は受信開口36から受信する。ここで、図11(a)において、メインローブ20方向からの反射波のようすを実線で、サイドローブ21方向からの反射波のようすを破線で表している。
図11(b)は、各素子30に対応してディジタル化した信号が時系列に格納されたメモリ2を表した模式図である。そこで、受信開口36で先に受信し、徐々に送受信開口35の方向へ移動していく信号をサイドローブ21からの信号情報として同定し、送受信開口35で受信した情報から差し引くことにより、メインローブ20からの信号情報が残る。
また、図11(a)において、メインローブ20とサイドローブ21とのなす角度をθとしたとき、角度θはプローブ3固有である。例えば、プローブ3内素子アレイ30のピッチと超音波の波長λ(=c/f、c;音速、f:周波数)の関係によって決まる。サイドローブ21方向からの受信信号は、まず受信開口36で受信し、開口35方向へ向かってcの速度で各素子が受信することになる。そこで、サイドローブ同定器3は、図5のように、サイドローブ21からの受信信号情報と同定する。前記同定は、メモリ2に格納した時系列信号の中で行う。このとき、受信開口32に対応する領域(サイドローブ同定領域22)から、cの速度で送受信開口31に対応する領域(画像形成領域21)へ向かう信号情報を同定する。
同定されたサイドローブ同定情報は、サイドローブ同定領域22から、送受信開口31で受信される補間信号を補間器80で補間してサイドローブ相当情報を算出する。より具体的に説明すると、サイドローブ同定領域22から画像形成領域21へ、音速cにしたがって外挿補間すれば良い。そして、画像形成領域21の画像形成情報から、サイドローブ相当情報を差し引くと、メインローブ20からの信号に相当する信号情報が得られる。
以上説明した方法で、メインローブ20からの信号に相当する情報が得られる。なお、実施例1で説明した通り、散乱点110m、110sの深度に応じて開口制御する必要がある。すなわち、散乱点110の位置に応じて、送受信開口31の内、少なくとも受信時の開口を制御する。散乱点110が素子アレイ30と近い場合、サイドローブ21方向からの信号が、送受信開口31よりも受信開口32が先に受信できるように、送受信開口31を狭くし、受信開口32を広げればよい。開口幅は、開口中心からd・tanθの範囲の振動子とする。ただし、dは、被検体内部の深さ方向に関する開口中心からの振動子から物体までの距離である。そうすることによって、サイドローブ21からの受信信号は受信開口32から受信させることができ、ここまで説明した方法でサイドローブ相当情報を求めることができる。なお、送受信開口31は少なくとも受信時に開口を狭くすればよく、送信時の開口制御を限定するものではない。
以上説明した実施例3によれば、第一の実施例や第二の実施例のように受信信号情報の中からサイドローブ相当情報を抽出せず、サイドローブ同定領域22から外挿補間して求める。そのために受信に必要な開口は、送受信開口31だけでなく受信開口32も必要となり、より広い受信開口から信号を得るため、高解像度化が望める。
101 複数の振動子
102 超音波プローブ
103 第1の超音波
104 焦点
105 制御部
106 格納部
107 物体
108 第2の超音波
109 角度θ

Claims (2)

  1. 超音波の送波および検出を行う複数の振動子を備えた超音波プローブと、
    前記超音波プローブと垂直方向にメインローブを形成するように前記複数の振動子のうち少なくとも2つの振動子を送信開口として超音波を送波し、前記複数の振動子のうち少なくとも2つの振動子を受信開口として前記超音波の反射波を検出するように前記複数の振動子を制御するための制御部と、
    前記受信開口に対応する複数の振動子のそれぞれにより検出された前記反射波の強度を複数の時系列の信号として格納するための格納部と、
    前記格納部に格納された前記受信開口に対応する前記複数の時系列の信号から、前記受信開口の端に対応する振動子が出力した時系列の信号からもう一方の端に対応する振動子が出力した時系列の信号まで時系列に受信された信号を低減する減算器と、
    前記減算器により前記時系列に受信された信号が低減された前記複数の時系列の信号に基づいて、超音波画像を生成する信号処理部とを有することを特徴とする超音波装置。
  2. 超音波を送波および検出を行う複数の振動子を備えた超音波プローブを備える超音波装置の制御方法であって、
    前記超音波プローブと垂直方向にメインローブを形成するように前記複数の振動子のうち少なくとも2つの振動子を送信開口として超音波を送波する工程と、
    前記複数の振動子のうち少なくとも2つの振動子を受信開口として前記超音波の反射波を検出するように前記複数の振動子を制御する工程と、
    前記受信開口に対応する複数の振動子のそれぞれにより検出された前記反射波の強度を複数の時系列の信号として取得する工程と、
    前記取得された前記受信開口に対応する前記複数の時系列の信号から、前記受信開口の端に対応する振動子が出力した時系列の信号からもう一方の端に対応する振動子が出力した時系列の信号まで時系列に受信された信号を低減する工程と、
    前記時系列に受信された信号が低減された前記複数の時系列の信号に基づいて、超音波画像を生成する工程とを有することを特徴とする超音波装置の制御方法。
JP2009097224A 2008-06-23 2009-04-13 超音波装置 Active JP5473381B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009097224A JP5473381B2 (ja) 2008-06-23 2009-04-13 超音波装置
PCT/JP2009/061433 WO2009157459A1 (en) 2008-06-23 2009-06-17 Ultrasound apparatus and method for side lobe suppression
US12/990,482 US8670287B2 (en) 2008-06-23 2009-06-17 Ultrasound apparatus
CN200980122896.8A CN102066971B (zh) 2008-06-23 2009-06-17 超声装置和用于旁瓣抑制的方法
EP09770169A EP2304463B1 (en) 2008-06-23 2009-06-17 Ultrasound apparatus and method for side lobe suppression

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008163641 2008-06-23
JP2008163641 2008-06-23
JP2009097224A JP5473381B2 (ja) 2008-06-23 2009-04-13 超音波装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010029639A JP2010029639A (ja) 2010-02-12
JP5473381B2 true JP5473381B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=41110849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009097224A Active JP5473381B2 (ja) 2008-06-23 2009-04-13 超音波装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8670287B2 (ja)
EP (1) EP2304463B1 (ja)
JP (1) JP5473381B2 (ja)
CN (1) CN102066971B (ja)
WO (1) WO2009157459A1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9788813B2 (en) 2010-10-13 2017-10-17 Maui Imaging, Inc. Multiple aperture probe internal apparatus and cable assemblies
US9282945B2 (en) 2009-04-14 2016-03-15 Maui Imaging, Inc. Calibration of ultrasound probes
JP5473381B2 (ja) * 2008-06-23 2014-04-16 キヤノン株式会社 超音波装置
KR101659910B1 (ko) * 2008-08-08 2016-09-27 마우이 이미징, 인코포레이티드 다중 구경 의료용 초음파를 통한 이미징 및 애드온 시스템의 동기화
EP2419022B1 (en) 2009-04-14 2019-11-06 Maui Imaging, Inc. Multiple aperture ultrasound array alignment fixture
JP2012523920A (ja) * 2009-04-14 2012-10-11 マウイ イマギング,インコーポレーテッド ユニバーサルな複数開口の医療用超音波探触子
KR102322776B1 (ko) 2010-02-18 2021-11-04 마우이 이미징, 인코포레이티드 초음파 이미지를 구성하는 방법 및 이를 위한 다중-개구 초음파 이미징 시스템
JP6092109B2 (ja) 2010-10-13 2017-03-08 マウイ イマギング,インコーポレーテッド 凹面超音波トランスデューサ及び3dアレイ
US9116238B2 (en) 2011-06-28 2015-08-25 Intel Corporation Configurable ultrasound measurement logic in a mobile computing device
KR20140098843A (ko) 2011-12-01 2014-08-08 마우이 이미징, 인코포레이티드 핑-기반 및 다수 개구부 도플러 초음파를 이용한 모션 검출
WO2013101988A1 (en) 2011-12-29 2013-07-04 Maui Imaging, Inc. M-mode ultrasound imaging of arbitrary paths
JP6004311B2 (ja) * 2012-01-31 2016-10-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 超音波センサ
KR102134763B1 (ko) 2012-02-21 2020-07-16 마우이 이미징, 인코포레이티드 다중의 어퍼처 초음파를 사용한 물질 강성의 결정
WO2013148673A1 (en) 2012-03-26 2013-10-03 Maui Imaging, Inc. Systems and methods for improving ultrasound image quality by applying weighting factors
JP5946324B2 (ja) * 2012-05-25 2016-07-06 富士フイルム株式会社 超音波診断装置およびデータ処理方法
IN2015DN00556A (ja) 2012-08-10 2015-06-26 Maui Imaging Inc
WO2014031642A1 (en) 2012-08-21 2014-02-27 Maui Imaging, Inc. Ultrasound imaging system memory architecture
US9510806B2 (en) 2013-03-13 2016-12-06 Maui Imaging, Inc. Alignment of ultrasound transducer arrays and multiple aperture probe assembly
US9883848B2 (en) 2013-09-13 2018-02-06 Maui Imaging, Inc. Ultrasound imaging using apparent point-source transmit transducer
JP6223783B2 (ja) 2013-11-07 2017-11-01 三菱日立パワーシステムズ株式会社 超音波探傷センサおよび超音波探傷方法
WO2016028787A1 (en) 2014-08-18 2016-02-25 Maui Imaging, Inc. Network-based ultrasound imaging system
JP6434642B2 (ja) * 2015-09-29 2018-12-05 富士フイルム株式会社 音速算出システムおよび音速算出方法
JP2017093869A (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 セイコーエプソン株式会社 超音波画像装置及び超音波画像の生成方法
WO2017132517A1 (en) 2016-01-27 2017-08-03 Maui Imaging, Inc. Ultrasound imaging with sparse array probes

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57166148A (en) * 1981-04-03 1982-10-13 Tokyo Shibaura Electric Co Ultrasonic diagnostic apparatus
JPS61228835A (ja) * 1985-04-04 1986-10-13 アロカ株式会社 超音波診断装置
JP2795610B2 (ja) * 1994-03-16 1998-09-10 アロカ株式会社 超音波診断装置
EP0898175A1 (en) * 1997-08-21 1999-02-24 Imra Europe S.A. Multilobe ultrasonic scanning method
JP3324992B2 (ja) 1999-02-09 2002-09-17 アロカ株式会社 超音波診断装置
JP2001318145A (ja) * 2000-05-01 2001-11-16 Yazaki Corp 電子走査式超音波物体検出装置及びその方法
US6726631B2 (en) * 2000-08-08 2004-04-27 Ge Parallel Designs, Inc. Frequency and amplitude apodization of transducers
US6629929B1 (en) * 2002-11-08 2003-10-07 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method and apparatus for automatically setting the transmit aperture and apodization of an ultrasound transducer array
US7207942B2 (en) * 2003-07-25 2007-04-24 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. Adaptive grating lobe suppression in ultrasound imaging
JP4503454B2 (ja) * 2005-02-08 2010-07-14 富士フイルム株式会社 超音波撮像装置
EP2126592A1 (en) * 2007-04-03 2009-12-02 Canon Kabushiki Kaisha Liquid conveying apparatus and liquid conveying method using micro-fluid device
JP5473381B2 (ja) * 2008-06-23 2014-04-16 キヤノン株式会社 超音波装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010029639A (ja) 2010-02-12
WO2009157459A1 (en) 2009-12-30
US20110044133A1 (en) 2011-02-24
WO2009157459A4 (en) 2010-03-04
CN102066971A (zh) 2011-05-18
EP2304463A1 (en) 2011-04-06
CN102066971B (zh) 2013-07-10
EP2304463B1 (en) 2013-02-27
US8670287B2 (en) 2014-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5473381B2 (ja) 超音波装置
JP4575738B2 (ja) 超音波画像境界抽出方法及び超音波画像境界抽出装置、並びに、超音波撮像装置
JP6556445B2 (ja) 超音波診断装置、画像処理装置及び画像処理方法
JP4840081B2 (ja) 映像処理システム及び方法
US9402600B2 (en) 3-dimensional elastic image generation method and ultrasonic diagnostic apparatus
US10231709B2 (en) Ultrasound diagnostic apparatus, signal processing method for ultrasound diagnostic apparatus, and recording medium
WO2019127621A1 (zh) 超声成像方法、系统和设备
JP4575737B2 (ja) 超音波撮像装置
JP4594836B2 (ja) 超音波撮像装置
US10299762B2 (en) Ultrasound diagnostic apparatus, signal processing method for ultrasound diagnostic apparatus, and recording medium
WO2013032021A1 (en) Subject information obtaining apparatus, method for obtaining subject information, and program
JP2012010943A (ja) 超音波診断装置及び超音波診断方法
JP2016022297A (ja) 超音波診断装置及びその制御プログラム
JP4278343B2 (ja) 3次元超音波撮像システム
JP2008212678A (ja) 周波数領域でデジタルスキャン変換を実施して超音波映像を形成する方法
JP5247330B2 (ja) 超音波信号処理装置及び超音波信号処理方法
JP5869411B2 (ja) 超音波診断装置および超音波画像生成方法
JP6545969B2 (ja) 超音波診断装置
JP2014064856A (ja) 超音波検査装置、超音波検査装置の信号処理方法およびプログラム
JP2009213565A (ja) 超音波画像処理装置及び方法並びにプログラム
JP2000229080A (ja) 超音波診断装置
JP5854929B2 (ja) 超音波診断装置、設定音速の信頼性判定方法およびプログラム
JP5865005B2 (ja) 超音波画像処理装置
RU2788389C1 (ru) Способ обнаружения аберраций при ультразвуковом исследовании
JP5936857B2 (ja) 超音波診断装置及びその画像処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100201

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100630

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131008

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140204

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5473381

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151