JP5470876B2 - 電源装置及び電源制御方法 - Google Patents

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本発明は、例えば負荷が頻繁に変動する電子機器等に好適な電源装置及び電源制御方法に関する。
昇圧チョッパの起動制御回路で、起動時にスイッチング素子を劣化させるような過大電流が流れるのを阻止し、且つ出力コンデンサを高速充電することを目的として、最大限のインダクタ電流に制御して、出力電圧の立ち上がりを早めるようにする技術が考えられている。(例えば、特許文献1)
特開2007−215275号公報
上記特許文献に記載された技術は、装置起動時の制御を目的とし、起動時に予め定めた最大限のインダクタ電流となるように制御するもので、動作途中での負荷の変動には対応することができない。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、負荷電流の変動に際しても迅速に対処し、短時間のうちに必要な電力を供給させることが可能な電源装置及び電源制御方法を提供することにある。
請求項1記載の発明は、電子機器に動作電力を供給する電源装置であって、上記電子機器の負荷の接続/切断を制御する接続制御手段と、上記接続制御手段により上記負荷が接続された動作状態で動作電流を記憶する記憶手段と、上記接続制御手段により上記負荷が切断された時に上記記憶手段の記憶内容を維持し、上記負荷の再接続に先立って上記記憶内容を読出して上記負荷が接続されていた動作状態を再現させる復帰制御手段と、上記復帰制御手段により上記負荷が接続されていた動作状態を再現した後に上記接続制御手段により上記負荷を再接続させる再接続制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記復帰制御手段は、上記負荷の再接続に先立って、上記負荷が接続されていた動作状態が再現させるために、上記負荷の接続時及び切断時とは異なる制御を行わせることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の発明において、上記復帰制御手段により上記負荷が接続されていた動作状態が再現されたか否かを監視する監視手段を更に備え、上記再接続制御手段は、上記監視手段により上記負荷が接続されていた動作状態が再現されたと判断された後に、上記接続制御手段により上記負荷を再接続させることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記請求項1〜3の何れか一項記載の発明において、上記復帰制御手段は、上記監視手段により上記負荷が接続されていた動作状態が再現されたと判断された後に、復帰動作を停止することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、上記請求項1〜の何れか一項記載の発明において、当該電源装置は、インダクタを含み、上記記憶手段は、上記動作電流として、上記インダクタに流れるインダクタ電流を記憶することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、上記請求項1〜の何れか一項記載の発明において、当該電源装置は、スイッチング素子を含み、上記記憶手段は、少なくとも上記動作電流を記憶し、上記復帰制御手段は、上記記憶内容を読出し、上記スイッチング素子を含む電流パス用の系統回路で上記動作電流値に再現させることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、上記請求項1〜6の何れか一項記載の発明において、上記復帰制御手段は、上記異なる制御として、上記負荷の再接続に先立って、上記スイッチング素子を、上記負荷が接続されていた動作状態の動作電流となるまで連続的にオンさせる制御を行わせることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、上記請求項6又は7記載の発明において、当該電源装置は、昇圧型DC−DCコンバータを含み、上記スイッチング素子は、上記昇圧型DC−DCコンバータに含まれる昇圧用のスイッチング素子と共用されることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、上記請求項6又は7記載の発明において、当該電源装置は、降圧型DC−DCコンバータを含み、上記スイッチング素子は、上記昇圧型DC−DCコンバータに含まれる降圧用スイッチング素子と異なることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、上記請求項1〜9の何れか一項記載の発明において、上記記憶手段は、上記接続制御手段により上記負荷が接続された動作状態での出力電圧を更に記憶し、上記復帰制御手段は、上記接続制御手段により上記負荷が切断された時に上記記憶手段の記憶する出力電圧を維持し、上記負荷の再接続に先立って上記出力電圧を読出して上記負荷が接続されていた動作状態を再現させることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、電子機器に動作電力を供給する電源制御方法であって、上記電子機器の負荷の接続/切断を制御する接続制御工程と、上記接続制御工程により上記負荷が接続された動作状態で動作電流を記憶する記憶工程と、上記接続制御工程により上記負荷が切断された時に上記記憶工程での記憶内容を維持し、上記負荷の再接続に先立って上記記憶内容を読出して上記負荷が接続されていた動作状態を再現させる復帰制御工程と、上記復帰制御手段により上記負荷が接続されていた動作状態を再現した後に上記接続制御工程により上記負荷を再接続させる再接続制御工程とを有したことを特徴とする。
本発明によれば、負荷電流の変動に際しても柔軟に対処し、常に必要な電力を過不足なく供給させることが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る昇圧形DC−DCコンバータ回路の構成を示すブロック図。 同実施形態に係る各種信号の波形と動作タイミングを例示する図。 本発明の第2の実施形態に係る降圧形DC−DCコンバータ回路の構成を示すブロック図。 同実施形態に係る各種信号の波形と動作タイミングを例示する図。
(第1の実施形態)
以下本発明を電子機器に内在される昇圧形DC−DCコンバータ回路に適応した場合の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、同回路10の構成を示すブロック図である。入力電圧Vinが、一端を接地したコンデンサC11の他端、昇圧制御回路11、及びインダクタンスL11の一端に与えられる。同インダクタンスL11の他端が分岐ポイントDP11を介してダイオードD11のアノード、及びnチャネルFETで構成されるスイッチングトランジスタQ11のソースと接続される。このスイッチングトランジスタQ11は、ゲートに上記昇圧制御回路11からの制御入力bが与えられ、ドレインが接地される。
上記分岐ポイントDP11での電流値が、第1の制御回路12を構成する電流記憶部12a及び監視部12bに与えられる。電流記憶部12aは、同じく第1の制御回路12を構成するインダクタ電流制御部12cからの制御の下に電流値を記憶し、記憶した電流値をインダクタ電流制御部12cに読出す。
監視部12bは、分岐ポイントDP11より得る電流値を監視し、監視結果としての電流値をインダクタ電流制御部12cへ出力する。インダクタ電流制御部12cは、後述する負荷回路制御部14からの制御信号dを受け、上記昇圧制御回路11に対して帰還信号Zを与える。
上記ダイオードD11のカソードが、一端を接地したコンデンサC12の他端に接続されると共に、出力電圧Voutの出力端として、分岐ポイントDP12を介して、pチャネルFETで構成される負荷接続用のスイッチングトランジスタQ12のソースと接続される。
上記分岐ポイントDP12での電圧値が、第2の制御回路13を構成する電圧記憶部13a及び監視部13bに与えられる一方で、上記昇圧制御回路11へ帰還信号Xとして直接帰還される。電圧記憶部13aは、同じく第2の制御回路13を構成する出力電圧制御部13cからの制御の下に電圧値を記憶し、記憶した電流値を出力電圧制御部13cに読出す。
監視部13bは、分岐ポイントDP12から電圧値を監視し、監視結果としての電圧値を出力電圧制御部13cへ出力する。出力電圧制御部13cは、後述する負荷回路制御部14からの制御信号eを受け、上記昇圧制御回路11に対して帰還信号Yを与える。
上記負荷接続用のスイッチングトランジスタQ12は、ドレイン−ソース間に逆流防止用のダイオードD12が接続される他、ゲートに負荷回路制御部14からの制御信号aが与えられ、同ドレインが当該電子機器の負荷回路Rと接続される。
次に上記実施形態の動作について説明する。
負荷回路Rは、この昇圧形DC−DCコンバータ回路10と共に図示しない電子機器内に組込まれ、機器の動作に応じて機能をオン/オフする。機能をオンして負荷回路Rが動作している状態では、当然ながら負荷回路R内部の図示しないスイッチが接続されることで、昇圧形DC−DCコンバータ回路10が供給する電力が上記スイッチングトランジスタQ12より負荷回路R内に供給され、消費される。以下、このように負荷回路Rがオン動作状態にある場合を「負荷回路Rを接続する」と表現するものとする。
一方で、機能をオフして負荷回路Rが動作していない状態では、負荷回路R内部の図示しないスイッチも切断されることで、昇圧形DC−DCコンバータ回路10が供給する電力は上記スイッチングトランジスタQ12から負荷回路R内へ供給されない。以下、このように負荷回路Rがオフ動作状態にある場合を「負荷回路Rを切断する」と表現するものとする。
負荷回路Rが接続され、安定して動作している場合には、分岐ポイントDP12から通常の電流電圧帰還系の帰還信号Xが昇圧制御回路11に与えられる。この状態で、出力電圧値Voutを電圧記憶部13aが出力電圧制御部13cからの制御に基づいて、インダクタンスL11でのインダクタンス電流Liを電流記憶部12aがインダクタ電流制御部12cからの制御に基づいて、それぞれ記憶する。
次に、負荷回路Rを切断する場合、負荷回路制御部14は負荷が切断されて未接続である間、第2の制御回路13の出力電圧制御部13cへの制御信号eにより電圧記憶部13aの記憶内容を保持するよう指示する一方で、第1の制御回路12のインダクタ電流制御部12cへの制御信号dにより電流記憶部12aの記憶内容を保持するよう指示する。
第2の制御回路13では、出力電圧制御部13cが、電圧記憶部13aに記憶されている電圧値と監視部13bが監視するその時点の実電圧値とを照合しながら、図2(1)に示すような昇圧制御回路11への帰還信号Yにより出力電圧Voutが前回の負荷回路R接続時の電圧と同じ電圧値を保つように制御する。
このとき、図2(4)に示すようにスイッチングトランジスタQ12は信号aによりオフとなって負荷回路Rは切断されているために、この昇圧形DC−DCコンバータ回路10に電源回路としてかかる負荷は小さく、図2(5)に示すスイッチングトランジスタQ11への制御信号bにより、スイッチングトランジスタQ11は図2(6)に示すように短いオン時間で間欠的に動作するも、図2(7)に示す如くインダクタンスL11での電流Liは最低レベルにまで低下する。
次に負荷回路Rを再接続するタイミングとなると、負荷回路制御部14は、それに先立って第1の制御回路12への制御信号dによりインダクタンスL11の電流復帰制御を開始するように指示する。
これを受けた第1の制御回路12のインダクタ電流制御部12cは、監視部12bによりその時点のインダクタンスL11の電流値Liを監視しながら、図2(2)に示す昇圧制御回路11への帰還信号Zにより、インダクタンスL11の電流値Liが電流記憶部12aに記憶している値となるまで上昇させるべく、図2(5)に示すようにスイッチングトランジスタQ11への制御信号bを連続的にオンとして導通させる。
これにより、図2(7)に示すようにインダクタンスL11の電流値Liが電流記憶部12aに記憶している値となるまで順次上昇する。そして、インダクタンスL11の電流値Liが電流記憶部12aに記憶している値となった時点で、監視部12bによる監視でそれを判断したインダクタ電流制御部12cは、昇圧制御回路11への帰還信号Zによる制御を停止する。
負荷回路制御部14は、第1の制御回路12のインダクタ電流制御部12cによる帰還信号Zでの制御が停止した時点で、制御信号aによりスイッチングトランジスタQ12をオンして導通させ、負荷回路Rを再接続して電力を供給させる。
同時に、この時点から分岐ポイントDP12を介して電流電圧帰還系の帰還信号Xが昇圧制御回路11に与えられ、負荷回路Rを使用しての通常の動作に復帰する。
このとき、出力電圧Vout及びインダクタンスL11の電流値Liのいずれも、それまでの第2の制御回路13と第1の制御回路12の制御動作により、前回に負荷回路Rを切断した直前の状態に復帰できている。そのため、負荷回路Rの接続による急負荷変動に対する電圧降下などが発生することもなく、負荷回路Rに供給される電流も瞬時に必要量まで立ち上げることができる。
以上詳記した如く上記実施形態によれば、急激な負荷電流の変動、特にそれまで切断していた負荷回路Rを再度接続して動作させる場合などに際しても迅速に対処し、短時間のうちに必要な電力を供給させることが可能となる。
また上記実施形態では、上記負荷回路Rを再接続する前に前回負荷回路Rが接続されていた動作状態での出力電圧まで復帰させ、その後に上記負荷回路Rを接続する過程を負荷回路制御部14を中心とした第1の制御回路12、第2の制御回路13によるシーケンス制御で実行するものとしたため、負荷回路Rを再接続するまでの動作を円滑且つ確実に移行できる。
(第2の実施の形態)
以下本発明を電子機器に内在される降圧形DC−DCコンバータ回路に適応した場合の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
図3は、同回路20の構成を示すブロック図である。入力電圧Vinが、一端を接地したコンデンサC21の他端、降圧制御回路21、及びpチャネルFETで構成されるスイッチングトランジスタQ21のソースに与えられる。
同スイッチングトランジスタQ21のゲートには降圧制御回路21からの制御信号bが与えられ、スイッチングトランジスタQ21のドレインが分岐ポイントDP21を介して、アノードを接地したダイオードD21のカソード、及びインダクタンスL21の一端と接続される。
上記分岐ポイントDP21での電流値が、第1の制御回路22を構成する電流記憶部22a及び監視部22bに与えられる。電流記憶部22aは、同じく第1の制御回路22を構成するインダクタ電流制御部22cからの制御の下に電流値を記憶し、記憶した電流値をインダクタ電流制御部22cに読出す。
監視部22bは、分岐ポイントDP21より得る電流値を監視し、監視結果としての電流値をインダクタ電流制御部22cへ出力する。インダクタ電流制御部22cは、後述する負荷回路制御部24からの制御信号eを受け、上記降圧制御回路21に対して帰還信号Zを与える。
インダクタンスL21の他は、nチャネルFETで構成されるパストランジスタQ23のソース、及びダイオードD22のアノードと接続される。このパストランジスタQ23は、ゲートに上記降圧制御回路21からの制御入力dが与えられ、ドレインが接地される。
上記ダイオードD22のカソードが、一端を接地したコンデンサC22の他端に接続されると共に、出力電圧Voutの出力端として、分岐ポイントDP22を介して、pチャネルFETで構成される負荷接続用のスイッチングトランジスタQ22のソースと接続される。
上記分岐ポイントDP22での電圧値が、第2の制御回路23を構成する電圧記憶部23a及び監視部23bに与えられる一方で、上記降圧制御回路21へ帰還信号Xとして直接帰還される。電圧記憶部23aは、同じく第2の制御回路23を構成する出力電圧制御部23cからの制御の下に電圧値を記憶し、記憶した電流値を出力電圧制御部23cに読出す。
監視部23bは、分岐ポイントDP22から電圧値を監視し、監視結果としての電圧値を出力電圧制御部23cへ出力する。出力電圧制御部23cは、後述する負荷回路制御部24からの制御信号fを受け、上記降圧制御回路21に対して帰還信号Yを与える。
上記負荷接続用のスイッチングトランジスタQ22は、ドレイン−ソース間に逆流防止用のダイオードD23が接続される他、ゲートに負荷回路制御部24からの制御信号aが与えられ、同ドレインが当該電子機器の負荷回路Rと接続される。
次に上記実施形態の動作について説明する。
負荷回路Rは、この降圧形DC−DCコンバータ回路20と共に図示しない電子機器内に組込まれ、機器の動作に応じて機能をオン/オフする。機能をオンして負荷回路Rが動作している状態では、当然ながら負荷回路R内部の図示しないスイッチが接続されることで、降圧形DC−DCコンバータ回路20が供給する電力が上記スイッチングトランジスタQ22より負荷回路R内に供給され、消費される。以下、このように負荷回路Rがオン動作状態にある場合を「負荷回路Rを接続する」と表現するものとする。
一方で、機能をオフして負荷回路Rが動作していない状態では、負荷回路R内部の図示しないスイッチも切断されることで、降圧形DC−DCコンバータ回路20が供給する電力は上記スイッチングトランジスタQ22から負荷回路R内へ供給されない。以下、このように負荷回路Rがオフ動作状態にある場合を「負荷回路Rを切断する」と表現するものとする。
負荷回路Rが接続され、安定して動作している場合には、分岐ポイントDP22から通常の電流電圧帰還系の帰還信号Xが降圧制御回路21に与えられる。この状態での出力電圧Voutの値を電圧記憶部23aが出力電圧制御部23cからの制御に基づいて、インダクタンスL21でのインダクタンス電流Liを電流記憶部22aがインダクタ電流制御部22cからの制御に基づいて、それぞれ記憶する。
次に、負荷回路Rを切断する場合、負荷回路制御部24は負荷が切断されて未接続である間、第2の制御回路23の出力電圧制御部23cへの制御信号fにより電圧記憶部23aの記憶内容を保持するよう指示する一方で、第1の制御回路22のインダクタ電流制御部22cへの制御信号eにより電流記憶部22aの記憶内容を保持するよう指示する。
第2の制御回路23では、出力電圧制御部23cが、電圧記憶部23aに記憶されている電圧値と監視部23bが監視するその時点の実電圧値とを照合しながら、図4(1)に示すような降圧制御回路21への帰還信号Yにより出力電圧Voutが前回の負荷回路R接続時の電圧と同じ電圧値を保つように制御する。
このとき、図4(4)に示すようにスイッチングトランジスタQ22は負荷回路制御部24からの信号aによりオフとなって負荷回路Rは切断されているために、この降圧形DC−DCコンバータ回路20に電源回路としてかかる負荷は小さく、図4(5)に示すスイッチングトランジスタQ21への制御信号bにより、スイッチングトランジスタQ21は図4(5),(6)に示すように短いオン時間で間欠的に動作するも、図4(8)に示す如くインダクタンスL21での電流Liは最低レベルにまで低下する。
次に負荷回路Rを再接続するタイミングとなると、負荷回路制御部24は、それに先立って第1の制御回路22への制御信号eによりインダクタンスL21の電流復帰制御を開始するように指示する。
これを受けた第1の制御回路22のインダクタ電流制御部22cは、監視部22bによりその時点のインダクタンスL21の電流値Liを監視しながら、図4(2)に示す降圧制御回路21への帰還信号Zにより、インダクタンスL21の電流値Liが電流記憶部22aに記憶している値となるまで上昇させるべく、図4(5)に示すようにスイッチングトランジスタQ21への制御信号bを連続的にオンとして導通させる。
これと同時に降圧制御回路21は、同じく帰還信号Zにより図4(7)に示すようにパストランジスタQ23への制御信号dも連続的にオンとしてパストランジスタQ23を導通させる。
これにより、入力電圧Vinから、スイッチングトランジスタQ21、インダクタンスL21、及びパストランジスタQ23を介して接地レベルに至る電流パス経路が形成されて、インダクタンスL21での電流値Liが電流記憶部22aに記憶している値となるまで順次上昇する。
上記パストランジスタQ23は、この帰還信号Zによる移行期間のみにオン状態となり、その他では常時オフ状態となるもので、昇圧形DC−DCコンバータ回路10による定常運転時の電源電圧の生成動作には拘わらない。
なお上記ダイオードD22は、パストランジスタQ23がオン状態となった際に出力用のコンデンサC22の放電を防止するべく設けられるもので、このダイオードD22に代えてFETなどで構成される他のスイッチング素子を配設することにより適宜制御を行なうことで、この昇圧形DC−DCコンバータ回路10を含む電源系での運転効率を改善することが期待できる。
そして、インダクタンスL21の電流値Liが電流記憶部22aに記憶している値となった時点で、監視部22bによる監視でそれを判断したインダクタ電流制御部22cは、降圧制御回路21への帰還信号Zによる制御を停止する。
負荷回路制御部24は、第1の制御回路22のインダクタ電流制御部22cによる帰還信号Zでの制御が停止した時点で、制御信号aによりスイッチングトランジスタQ22をオンして導通させ、負荷回路Rを再接続して電力を供給させる。
同時に、この時点から分岐ポイントDP22を介して電流電圧帰還系の帰還信号Xが降圧制御回路21に与えられ、負荷回路Rを使用しての通常の動作に復帰する。
このとき、インダクタンスL21の電流値Liはそれまでの第1の制御回路22の制御動作により、前回に負荷回路Rを切断した直前の状態に復帰できている。そのため、負荷回路Rの再接続による変動に起因して電圧降下などが発生することもなく、図4(9)に示すようにすみやかに負荷回路Rの運転を再開できる。
以上詳記した如く上記実施形態によれば、それまで切断していた負荷回路Rを再度接続して動作させる場合のような急激な負荷の変動に際して、インダクタンスL21の電流値Liを復元するような、スイッチング素子としてのパストランジスタQ23を含めた電流パス経路を形成して実施することで、迅速、且つ確実に負荷の再接続に移行させることが可能となる。
なお、上記第1及び第2の実施の形態では、昇圧形及び降圧形のDC−DCコンバータ回路に適応した場合について説明したが、本発明は上記各実施形態で説明した回路の構成素子等を限定するものではない。
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
10…昇圧形DC−DCコンバータ回路、11…昇圧制御回路、12…第1の制御回路、12a…電流記憶部、12b…監視部、12c…インダクタ電流制御部、13…第2の制御回路、13a…電圧記憶部、13b…監視部、13c…出力電圧制御部、14…負荷回路制御部、20…降圧形DC−DCコンバータ回路、21…昇圧制御回路、22…第1の制御回路、22a…電流記憶部、22b…監視部、22c…インダクタ電流制御部、23…第2の制御回路、23a…電圧記憶部、23b…監視部、23c…出力電圧制御部、24…負荷回路制御部、DP11,DP12,DP21,DP22…分岐ポイント、Q111,Q12,Q21,Q22…スイッチングトランジスタ、Q23…パストランジスタ、R…負荷回路。

Claims (11)

  1. 電子機器に動作電力を供給する電源装置であって、
    上記電子機器の負荷の接続/切断を制御する接続制御手段と、
    上記接続制御手段により上記負荷が接続された動作状態で動作電流を記憶する記憶手段と、
    上記接続制御手段により上記負荷が切断された時に上記記憶手段の記憶内容を維持し、上記負荷の再接続に先立って上記記憶内容を読出して上記負荷が接続されていた動作状態を再現させる復帰制御手段と、
    上記復帰制御手段により上記負荷が接続されていた動作状態を再現した後に上記接続制御手段により上記負荷を再接続させる再接続制御手段と
    を具備したことを特徴とする電源装置。
  2. 上記復帰制御手段は、上記負荷の再接続に先立って、上記負荷が接続されていた動作状態が再現させるために、上記負荷の接続時及び切断時とは異なる制御を行わせることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 上記復帰制御手段により上記負荷が接続されていた動作状態が再現されたか否かを監視する監視手段を更に備え、
    上記再接続制御手段は、上記監視手段により上記負荷が接続されていた動作状態が再現されたと判断された後に、上記接続制御手段により上記負荷を再接続させることを特徴とする請求項1又は2記載の電源装置。
  4. 上記復帰制御手段は、上記監視手段により上記負荷が接続されていた動作状態が再現されたと判断された後に、復帰動作を停止することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項記載の電源装置。
  5. 当該電源装置は、インダクタを含み、
    上記記憶手段は、上記動作電流として、上記インダクタに流れるインダクタ電流を記憶することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項記載の電源装置。
  6. 当該電源装置は、スイッチング素子を含み、
    上記記憶手段は、少なくとも上記動作電流を記憶し、
    上記復帰制御手段は、上記記憶内容を読出し、上記スイッチング素子を含む電流パス用の系統回路で上記動作電流値に再現させる
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項記載の電源装置。
  7. 上記復帰制御手段は、上記異なる制御として、上記負荷の再接続に先立って、上記スイッチング素子を、上記負荷が接続されていた動作状態の動作電流となるまで連続的にオンさせる制御を行わせることを特徴とする請求項6記載の電源装置。
  8. 当該電源装置は、昇圧型DC−DCコンバータを含み、
    上記スイッチング素子は、上記昇圧型DC−DCコンバータに含まれる昇圧用のスイッチング素子と共用されることを特徴とする請求項6又は7記載の電源装置。
  9. 当該電源装置は、降圧型DC−DCコンバータを含み、
    上記スイッチング素子は、上記昇圧型DC−DCコンバータに含まれる降圧用スイッチング素子と異なることを特徴とする請求項6又は7記載の電源装置。
  10. 上記記憶手段は、上記接続制御手段により上記負荷が接続された動作状態での出力電圧を更に記憶し、
    上記復帰制御手段は、上記接続制御手段により上記負荷が切断された時に上記記憶手段の記憶する出力電圧を維持し、上記負荷の再接続に先立って上記出力電圧を読出して上記負荷が接続されていた動作状態を再現させることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項記載の電源装置。
  11. 電子機器に動作電力を供給する電源制御方法であって、
    上記電子機器の負荷の接続/切断を制御する接続制御工程と、
    上記接続制御工程により上記負荷が接続された動作状態で動作電流を記憶する記憶工程と、
    上記接続制御工程により上記負荷が切断された時に上記記憶工程での記憶内容を維持し、上記負荷の再接続に先立って上記記憶内容を読出して上記負荷が接続されていた動作状態を再現させる復帰制御工程と、
    上記復帰制御手段により上記負荷が接続されていた動作状態を再現した後に上記接続制御工程により上記負荷を再接続させる再接続制御工程と
    を有したことを特徴とする電源制御方法。
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