JP5468394B2 - 系統連系インバータ - Google Patents

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本発明は、直流電源の出力を交流に変換して電気事業者の電力系統と連系させる系統連系インバータに関する。
近年、太陽光発電システムや燃料電池などといった直流電源の出力を交流に変換して電力系統に連系させる系統連系インバータでは、高周波スイッチング化が進んでおり、それに伴い、高調波漏れ電流や電磁ノイズ(EMI:Electro-Magnetic Interference)が問題になっている。漏れ電流やEMIはインバータの制御や他の機器に影響を与えたり、漏電遮断器を誤動作させたりする恐れがある。日本国内では、漏れ電流の許容量は電気用品安全法で規定されており、EMIはVCCI(Voluntary Control Council for Information Technology Equipment:情報処理装置等電波障害自主規制協議会)などによって規制されているが、特にEMIに関しては、近年、規制強化の動きが加速しつつある。
太陽光発電システムにおいては、太陽電池パネルと大地に接続された太陽電池パネルのフレームとの間に浮遊容量が存在し、高周波のコモンモードノイズの経路となりうる。一般に、太陽電池パネルの表面にはガラス板から成る絶縁層が形成されており、このガラス板は大きな平面を有するため、雨で濡れると太陽電池パネルとフレーム間の浮遊容量が増大し、高周波コモンモード電流も増大する。高周波電圧の変動は、インバータが半導体素子のスイッチングにより直流を交流に変換する際に発生する。このため、インバータにおいては、漏れ電流や高周波ノイズは避けて通れない問題である。
漏れ電流や高周波ノイズを抑制する一般的な方法としては、系統連系インバータと電力系統との間を、絶縁トランスを用いて絶縁する方法の他に、コモンモード電流を抑制するコモンモードチョークコイルを用いる方法(例えば、非特許文献1参照)、フィルタでコモンモード電流を入力側または大地にバイパスさせる方法(特許文献1および非特許文献1参照)、インバータの制御方式を2レベルパルス幅変調(PWM:Pulse Wide Modulation)として上下アームに逆極性の電圧を出力する方法(特許文献2参照)、または、これらを組み合わせた方法などが知られている。
図11は、従来の漏れ電流・高周波ノイズ対策が施された系統連系インバータの1つとしての太陽光発電系統連系インバータの構成を示すブロック図である。この太陽光発電系統連系インバータは、半導体スイッチング素子により構成されたインバータ1、出力フィルタ2、第1コモンモードチョークコイル3a、第2コモンモードチョークコイル3b、第1コンデンサ対41、第2コンデンサ対42、太陽電池5および系統トランス7を備えている。なお、図11においては、太陽電池5と大地との間に存在する浮遊容量6をコンデンサ6aおよびコンデンサ6bとして示している。
太陽電池5は、直流電圧を発生する。この太陽電池5で発生された直流電圧は、第1コモンモードチョークコイル3aを経由してインバータ1に供給される。第1コモンモードチョークコイル3aは、インバータ1から太陽電池5に流れるコモンモード電流を抑制する。
第1コンデンサ対41は、コンデンサ41aおよびコンデンサ41bから構成されており、これらの各々は太陽電池5と大地との間に接続されている。第1コンデンサ対41は、第1コモンモードチョークコイル3aの正極側の入力端子(a点)と負極側の入力端子(b点)との間に配置されている。a点には直流ライン正電圧が、b点には直流ライン負電圧がそれぞれ現れる。これらコンデンサ41aとコンデンサ41bとの接続点に直流ライン中性点cが形成されている。また、第1コモンモードチョークコイル3aと第1コンデンサ対41はLCフィルタを構成しており、入力端子側のコモンモードノイズを大地にバイパスする。
インバータ1は、2レベルPWM制御方式で駆動され、太陽電池5から第1コモンモードチョークコイル3aを経由して供給される直流電圧を、例えば図12に示すような、+1から−1まで変化する振幅を有し、パルス幅が正弦波状に変化するPWM電圧波形に変換し、出力フィルタ2に送る。
出力フィルタ2は、入力端がインバータ1の正極側の出力端子に接続された第1リアクトル21a、入力端がインバータ1の負極側の出力端子に接続された第2リアクトル21bおよび第1リアクトル21aの出力端と第2リアクトル21bの出力端との間に接続された相間コンデンサ22から構成されている。出力フィルタ2は、インバータ1から出力されるPWM電圧波形を、図12の破線で示すような正弦波交流に変換し、第2コモンモードチョークコイル3bを経由して系統トランス7に送る。
第2コモンモードチョークコイル3bは、出力フィルタ2から系統トランス7に流れるコモンモード電流を抑制する。第2コンデンサ対42は、コンデンサ42aおよびコンデンサ42bから構成されており、これらの各々は、第2コモンモードチョークコイル3bと大地との間に接続されている。第2コンデンサ対42は、第2コモンモードチョークコイル3bの正極側の出力端子(d点)と負極側の出力端子(e点)との間に配置されている。d点とe点との間には正弦波交流(交流出力)が現れる。これらコンデンサ42aとコンデンサ42bとの接続点に交流出力中性点fが形成されている。第2コモンモードチョークコイル3bと第2コンデンサ対42はLCフィルタを構成しており、系統側のノイズを大地にバイパスする。
系統トランス7は、出力フィルタ2から第2コモンモードチョークコイル3bを経由して供給される正弦波交流を変圧し、電力系統に接続するための電力系統端hから出力する。この系統トランス7の中性点は、中性点接地線iにより大地に接続されている。
上記のように構成された太陽光発電系統連系インバータにおいては、インバータ1で発生された高周波漏れ電流(コモンモード電流)と高周波ノイズは、第1コモンモードチョークコイル3aによって太陽電池5側に流れるのが抑制されるとともに、第2コモンモードチョークコイル3bによって系統トランス7側に流れるのが抑制され、第1コンデンサ対41および第2コンデンサ対42によって大地にバイパスされる。
上述した太陽光発電系統連系インバータにおいては、インバータ1を2レベルPWM制御方式で駆動するため、その出力端子間には常に逆極性の電圧が発生し、コモンモードノイズの発生を抑制できる。仮に、3レベルPWM制御方式で駆動すると、ゼロ電圧を出力する時にコモンモード電圧が発生し、大量の高周波コモンモード電流が系統トランス7の中性点接地線i→大地→太陽電池5の浮遊容量6といった経路で流れる。また、半導体スイッチング素子と筐体間の浮遊容量を通るコモンモード電流経路も存在する。高周波ノイズ対策が施されていない、つまり第1コモンモードチョークコイル3a、第2コモンモードチョークコイル3b、第1コンデンサ対41および第2コンデンサ対42が存在しなければ、インバータ1から発生される高周波ノイズは抑制されず、基準値をオーバーしてしまう恐れがある。
特開2002−218656号公報 特許第3805953号公報
電気学会・半導体電力変換システム調査専門委員会編、「パワーエレクトロニクス回路」、オーム社、平成12年11月30日、206頁
上述した従来の太陽光発電系統連系インバータでは、漏れ電流がバイパスされる大地周辺への影響を考慮する必要がある他、図12に示すように、2レベルPWM制御方式で駆動されるインバータ1の出力は振幅が大きいので、出力フィルタ2を構成する第1リアクトル21aおよび第2リアクトル21bが大きくなる。また、2レベルPWM制御方式によるコモンモード電圧の抑制は三相インバータでは用いることができない。絶縁トランス7を用いて太陽光発電系統連系インバータと電力系統との間を絶縁する方法では、漏れ電流を根本的に無くすことができるが、絶縁トランス7によってシステムの効率が低下し、絶縁トランス7の分だけコストも高くなる。
一方、インバータ1を、3レベルPWM制御方式で駆動すると、図13に示すように、PWM制御の1周期における周波数は2レベルPWM制御方式の場合の2倍になり、電圧の振幅は半分になる。したがって、電流のリプルは4分の1になり、出力フィルタ2の第1リアクトル21aおよび第2リアクトル21bを小型化することができる。しかしながら、インバータ1を3レベルPWM制御方式で駆動すると、インバータ1がゼロ電圧を出力する時にコモンモード電圧が発生し、漏れ電流やノイズの原因になるという問題がある。また、三相インバータの場合は、2レベルPWM制御を用いることはできないので、コモンモード電圧の発生は避けられない。
本発明の課題は、漏れ電流と高周波ノイズを抑制できる安価で小型の系統連系インバータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、直流電圧を発生する直流電源と、直流電源の出力をパルス幅変調するインバータと、インバータの入力側に配置され、中性点を形成するように直列に接続されたコンデンサから成る第1コンデンサ対と、インバータの出力側に配置され、中性点を形成するように直列に接続されたコンデンサから成る第2コンデンサ対と、第1コンデンサ対の中性点と第2コンデンサ対の中性点とを中性点接続線で接続することにより形成された高周波コモンモード電流のバイパス路と、バイパス路を形成する中性点接続線と大地との間に設けられた接地コンデンサと、第1コンデンサ対と第2コンデンサ対との間の少なくとも1カ所に設けられてインバータで発生されたコモンモード電流を抑制する第1コモンモードチョークコイルと、インバータから出力されるパルス幅変調された電圧を正弦波状に変換する出力フィルタを備え、前記バイパス路は、前記インバータのスイッチング周波数において、前記第2コンデンサ対を介して接続された系統トランスから大地を介して前記直流電源の浮遊容量に漏れ電流が流れる漏れ電流路よりも小さいインピーダンスを有し、前記第1コモンモードチョークコイルは、前記漏れ電流路および前記バイパス路よりも大きなインピーダンスを有することを特徴とする。
本発明によれば、インバータの出力側の中性点と入力側の中性点を中性点接続線で接続してバイパス路を形成し、このバイパス路に流れるコモンモード電流の高周波成分を接地コンデンサによって大地へ導くので、漏れ電流およびノイズが系統連系インバータ外へ流出するのを抑制することができる。また、バイパス路は、インバータのスイッチング周波数において、第2コンデンサ対を介して接続された系統トランスから大地を介して直流電源の浮遊容量に漏れ電流が流れる漏れ電流路よりも小さいインピーダンスを有し、第1コモンモードチョークコイルは、漏れ電流路および前記バイパス路よりも大きなインピーダンスを有するので、コモンモードノイズによる漏れ電流の殆どは、バイパス路を流れることになり、その大きさはコモンモードチョークコイルによって抑制される。この結果、系統連係インバータの外へ流れ出る漏れ電流は抑制される。
本発明の実施例1に係る系統連系インバータの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る系統連系インバータの変形した三相の系統連系インバータの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る系統連系インバータの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る系統連系インバータの変形例の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例3に係る系統連系インバータの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例4に係る系統連系インバータの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例5に係る系統連系インバータの構成を部分的に示すブロック図である。 本発明の実施例5に係る系統連系インバータの動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施例5に係る系統連系インバータの制御回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例5に係る系統連系インバータの昇圧回路およびインバータで発生する中性点電位の変動を抑制する動作を示すタイミングチャートである。 従来の漏れ電流対策が施された系統連系インバータの1つとしての太陽光発電系統連系インバータの構成を示すブロック図である。 インバータが2レベルPWM制御方式で駆動された場合に出力されるPWM波を示す図である。 インバータが3レベルPWM制御方式で駆動された場合に出力されるPWM波を示す図である。
以下、本発明の実施の形態の系統連系インバータを、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る系統連系インバータの構成を示すブロック図である。実施例1に係る系統連系インバータは、単相の系統連系インバータである。なお、以下においては、背景技術の欄で図11を参照しながら説明した従来の系統連系インバータの構成要素と同一または相当する構成要素には、図11で使用した符号と同一の符号を付して説明する。
この系統連系インバータは、インバータ1、出力フィルタ2、コモンモードチョークコイル31、32、33および34、第1コンデンサ対41、第2コンデンサ対42、太陽電池5、系統トランス7、昇圧回路8、直流ラインコンデンサ9、ノーマルモードリアクトル10、接地コンデンサ11、抵抗12および抵抗13を備えている。本発明の第1コモンモードチョークコイルは、コモンモードチョークコイル31とコモンモードチョークコイル32から構成され、第2コモンモードチョークコイルは、コモンモードチョークコイル33とコモンモードチョークコイル34から構成されている。なお、図1においては、太陽電池5と大地との間に存在する浮遊容量6をコンデンサ6aおよびコンデンサ6bとして示している。
太陽電池5は、本発明の直流電源に対応し、直流電圧を発生し、コモンモードチョークコイル33、第1コンデンサ対41、コモンモードチョークコイル32、昇圧回路8および直流ラインコンデンサ9を経由してインバータ1に電力を供給する。なお、本発明の直流電源としては、太陽電池に限らず、燃料電池、その他の直流電圧を発生する装置を使用することができる。
コモンモードチョークコイル33は、太陽電池5の出力側であって、かつ、第1コンデンサ対41の前段に設けられており、太陽電池5の浮遊容量6を流れるコモンモード電流を抑制する。
コモンモードチョークコイル32は、第1コンデンサ対41の出力側であって、かつ、昇圧回路8の前段に設けられており、インバータ1に含まれるスイッチング素子のスイッチングに起因して発生するコモンモード電圧が原因で、系統トランス7の中性線iや太陽電池5の浮遊容量6を流れるコモンモード電流を抑制する。
昇圧回路8は、リアクトル81、スイッチング素子82およびダイオード83から構成されている。リアクトル81の一端はコモンモードチョークコイル32の正極側の出力端子に接続され、他端はダイオード83のアノードに接続されている。ダイオード83のカソードは、インバータ1の正極側の入力端子に接続されている。また、スイッチング素子82は、例えば電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)などから構成されており、そのドレインがリアクトル81とダイオード83の接続点に接続され、ソースは、コモンモードチョークコイル32の負極側の出力端子とインバータ1の負極側の入力端子に接続されている。昇圧回路8は、太陽電池5の出力電圧を昇圧し、直流ラインコンデンサ9を経由してインバータ1に送る。なお、電圧を昇圧する必要が無い場合は、この昇圧回路8は除去することができる。
インバータ1は、FETまたはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などといった半導体素子によるブリッジ回路から構成されている。インバータ1は、3レベルPWM制御方式で駆動され、太陽電池5から昇圧回路8を介して供給される直流電圧を、例えば図13に示すような、+1から0まで、または、0から−1まで変化する振幅を有し、パルス幅が正弦波状に変化するパルス波形を有するPWM電圧波形に変換し、コモンモードチョークコイル31を経由して出力フィルタ2に送る。
コモンモードチョークコイル31は、インバータ1の出力側であって、かつ、第2コンデンサ対42より前段に設けられ、インバータ1のスイッチングに起因して発生するコモンモード電圧が原因で、系統トランス7の中性線iや太陽電池5の浮遊容量6を流れるコモンモード電流を抑制する。
出力フィルタ2は、入力端がコモンモードチョークコイル31の正極側の出力端子に接続された第1リアクトル21a、入力端がコモンモードチョークコイル31の負極側の出力端子に接続された第2リアクトル21bおよび第1リアクトル21aの出力端と第2リアクトル21bの出力端との間に接続された相間コンデンサ22から構成されている。出力フィルタ2は、インバータ1からコモンモードチョークコイル31を介して送られてくるPWM波を、図13の破線で示すような正弦波電圧波形に変換して出力する。
ノーマルモードリアクトル10は、出力フィルタ2の正極側の出力端子、より詳しくは出力フィルタ2を構成する相間コンデンサ22と第1リアクトル21aの接続点と第2コンデンサ対42との間に配置されており、相間コンデンサ22および第2コンデンサ対42と共にLCフィルタを構成している。
コモンモードチョークコイル34は、系統トランス7の入力側であって、かつ、第2コンデンサ対42の後段に設けられており、系統トランス7へ流れるコモンモード電流を抑制する。
第1コンデンサ対41は、コンデンサ41aとコンデンサ41bとが直列に接続されて構成されており、コモンモードチョークコイル33とコモンモードチョークコイル32の間であって、コモンモードチョークコイル33の正極側の出力端子(a点)と負極側の出力端子(b点)との間に配置されている。a点には直流ライン正電圧が、b点には直流ライン負電圧がそれぞれ現れる。これらコンデンサ41aとコンデンサ41bとの接続点に直流ライン中性点cが形成されており、この直流ライン中性点cは、中性点接続線gによって、抵抗13を経由して第2コンデンサ対42の交流出力中性点fに接続されている。
第2コンデンサ対42は、コンデンサ42aとコンデンサ42bとが直列に接続されて構成されており、コモンモードチョークコイル34の正極側の入力端子(d点)と負極側の入力端子(e点)との間に配置されている。d点とe点との間には正弦波交流(交流出力電圧)が現れる。これらコンデンサ42aとコンデンサ42bとの接続点には交流出力中性点fが形成されており、交流出力中性点fは、上述したように、中性点接続線gによって、抵抗13を経由して直流ライン中性点cに接続されている。
中性点接続線gの途中のj点は、接地コンデンサ11と抵抗12からなる直列回路を介して接地されている。また、中性点接続線gのj点と交流出力中性点fとの間には、抵抗13が挿入されている。この中性点接続線gは、コモンモード電流(漏れ電流)のバイパス路となる。
コンデンサ14は、コモンモードチョークコイル34の出力端子間に設けられ、コモンモードチョークコイル34のノーマルモードリアクタンス成分と共にノーマルモードのLCフィルタを構成している。
系統トランス7は、コモンモードチョークコイル34を介して系統連系インバータから出力される正弦波交流を変圧し、電力系統に接続するための電力系統端hから出力する。系統トランス7の中性点は、中性点接地線iにより大地に接続されている。
上記のように構成された系統連系インバータにおいては、系統トランス7の中性点接地線i→大地→太陽電池5の浮遊容量6といった経路で漏れ電流が流れる「漏れ電流路」が形成される。また、インバータ1の出力→第2コンデンサ対42→中性点接続線g→第1コンデンサ対41→インバータ1の入力といった線路で漏れ電流が流れる「バイパス路」も形成される。漏れ電流のバイパス路は、漏れ電流の主たる周波数(インバータ1のスイッチング周波数に等しい)において、漏れ電流路よりも十分に小さいインピーダンスを有し、コモンモードチョークコイル31とコモンモードチョークコイル32を合わせて、漏れ電流路およびバイパス路よりも大きなインピーダンスを有する。
したがって、漏れ電流の殆どはインピーダンスの低いバイパス路を流れることになり、その大きさはコモンモードチョークコイル31およびコモンモードチョークコイル32によって抑制される。その結果、系統連系インバータの外へ流れ出る漏れ電流は抑制される。漏れ電流が抑制されるということは、漏れ電流の周波数帯のコモンモードノイズは抑制されることを意味する。
また、上記のように構成された系統連系インバータにおいては、コモンモードチョークコイル33とコモンモードチョークコイル34がそれぞれ電源側と系統側の高周波のコモンモードノイズを抑制し、インバータ1の入出力ラインの中性点は、第1コンデンサ対41および第2コンデンサ対42、中性点接続線g、接地コンデンサ11および抵抗12を通して、安定電位である大地に接続されている。これにより、系統連系インバータ外への高周波ノイズの流出は抑制される。抵抗12は、中性点接続線gの接地路を通る共振を抑制する。抵抗13は、その値が大地を通る漏れ電流路のインピーダンスよりも小さくなるように設定され、中性点接続線gを通る共振を抑制する。コモンモードチョークコイル33およびコモンモードチョークコイル34に印加される電圧は小さいので、これらの部品サイズは小さく済む。なお、系統側または電源側のノイズが問題にならない場合は、問題にならない側のコモンモードチョークコイル33またはコモンモードチョークコイル34を省略することができる。
相間コンデンサ22、ノーマルモードリアクトル10および第2コンデンサ対42により構成されるLCフィルタは、相間コンデンサ22および第2コンデンサ対42の容量が比較的大きいため、小さなノーマルモードリアクトル10の追加であってもノーマルモードの高調波ノイズを効果的に抑制できる。なお、ノーマルモードの高調波が問題にならない場合は、ノーマルモードリアクトル10を省略することもできる。
コンデンサ14は、コモンモードチョークコイル34のノーマルモードリアクタンス成分と共にLCフィルタを構成している。このように、コンデンサ14を追加するだけでLCフィルタを構成することができ、このLCフィルタは、ノーマルモードの高周波ノイズを抑制する。なお、ノーマルモードの高調波が問題にならない場合は、コンデンサ14を省略することもできる。
以上説明したように、本発明の実施例1に係る系統連系インバータによれば、コモンモードチョークコイル31、32、33および34を配置し、インバータ1の出力側の交流出力中性点fと入力側の直流ライン中性点cを接続し、接地コンデンサ11によって高周波成分を接地へ導くように構成したので、漏れ電流およびノイズが系統連系インバータ外へ流出するのを抑制することができる。
なお、上述した実施例1に係る系統連系インピーダンスは、本発明を単相の系統連系インバータに適用した例であるが、本発明は、三相の系統連系インバータに適用することもできる。図2は、三相の系統連系インバータの構成を示すブロック図である。この系統連系インバータは、上述した実施例1に係る系統連系インバータが以下のように変更されて構成されている。すなわち、コモンモードチョークコイル31および34は、三相用のコモンモードチョークコイルに置き換えられ、出力フィルタ2の第1リアクトル21aおよび21bは、各相に挿入されたリアクトル21u、21vおよび21wに置き換えられ、相間コンデンサ22は、各相間を結ぶ3つの相間コンデンサ22a、22bおよび22cに置き換えられ、ノーマルモードリアクトル10は、各相に挿入されたノーマルモードリアクトル10u、10vおよび10wに置き換えられ、コンデンサ14は、各相間を結ぶ3つのコンデンサ14a、14bおよび14cに置き換えられ、第2コンデンサ対42は、3つのコンデンサ42u、42vおよび42wに置き換えられて各相の中性点を形成するように構成されている。
また、本発明の実施例1に係る系統連系インバータは、次のように変形することができる。すなわち、漏れ電流のバイパス路を、抵抗12および抵抗13を除去して接地コンデンサ11のみから構成することができる。接地コンデンサ11は、高周波ノイズを接地に導く役割を有するが、中性点接続線gと接地コンデンサ11を通る共振が発生しないか問題にならない場合は、共振抑制用の抵抗12は除去することができる。この構成においても系統連系インバータの外へ流れ出る高周波ノイズと漏れ電流を抑制することができる。
同様に、中性点接続線gに挿入された抵抗13は、バイパス路を通る共振の抑制用であるが、共振が発生しないか問題にならない場合は除去することができる。また、抵抗13は、中性点接続線gのj点と交流出力中性点fとの間に設けたが、中性点接続線gのj点と直流ライン中性点cとの間に設けることもできる。
さらに、高周波ノイズが問題にならない場合は、バイパス路の接地コンデンサ11と抵抗12の両方を除去し、バイパス路を接地しないように構成することもできる。この構成の場合も、上述した実施例1に係る系統連系インバータと同様の効果が得られる。
図3は、本発明の実施例2に係る系統連系インバータの構成を示すブロック図である。この系統連系インバータは、実施例1に係る系統連系インバータの第1コンデンサ対41を1個のコンデンサ41cで置き換え、第2コンデンサ対42を1個のコンデンサ42cで置き換えるとともに、コンデンサ41cとコモンモードチョークコイル33の負極側の出力端子(コモンモードチョークコイル32の負極側の入力端子)との接続点(b点)から中性点接続線g上のj点に至る経路にコンデンサ43aを挿入し、出力フィルタ2の負極側の出力端子とコモンモードチョークコイル34の負極側の入力端子との接続点(e点)から抵抗13に至る経路にコンデンサ43bを挿入して構成されている。
上述した実施例1に係る系統連系インバータでは、インバータ1の入力側に形成された直流ライン中性点cと出力側に形成された交流出力中性点fとを抵抗13を介して接続することにより漏れ電流のバイパス路が形成されているのに対し、実施例2に係る系統連系インバータでは、b点とe点とを抵抗13を介して接続する中性点接続線gの途中にコンデンサ43aおよびコンデンサ43bを挿入してバイパス路が形成され、中性点接続線g上のj点は、接地コンデンサ11と抵抗12とを順次に介して接地されている。
本発明の実施例2に係る系統連系インバータによれば、実施例1に係る系統連系インバータと同様に、漏れ電流の殆どはインピーダンスの低いバイパス路を流れ、その大きさはコモンモードチョークコイル32およびコモンモードチョークコイル31によって抑制され、その結果、系統連系インバータの外へ流れ出る漏れ電流は抑制される。また、高周波ノイズは、コモンモードチョークコイル33およびコモンモードチョークコイル34とバイパス路の接地コンデンサ11の作用によって外部への流出が抑制される。
なお、上述した実施例2に係る系統連系インバータでは、e点とb点とを抵抗13を介して接続する中性点接続線gの途中にコンデンサ43aとコンデンサ43bを介在させてバイパス路を形成したが、出力フィルタ2の出力側のd点(ノーマルモードリアクトル10とコモンモードチョークコイル34の正極側の入力端子との接続点)またはe点とインバータ1の正極側の入力端子に接続されるa点との間にコンデンサ43aとコンデンサ43bを介在させてバイパス路を形成するように構成することもできる。
また、実施例1に係る系統連系インバータと同様に、インバータ1の入力側に第1コンデンサ対41による直流ライン中性点cを形成し、この直流ライン中性点cとバイパス路の接地コンデンサ11が接続されたj点を接続し、j点と出力フィルタ2の出力側のd点またはe点とをコンデンサ43bを介在させて接続することによりバイパス路を形成し、第2コンデンサ対42の代わりに1個のコンデンサ42cを用いるように構成することもできる。
同様に、インバータ1の出力側に交流出力中性点fを形成し、インバータ1の入力側は第1コンデンサ対41の代わりに1個のコンデンサ41cを用い、交流出力中性点fとバイパス路の接地コンデンサ11が接続されたj点を接続し、j点とインバータ1の入力側のa点またはb点とを、コンデンサ43aを介在させて接続することによりバイパス路を形成するように構成することもできる。なお、接地コンデンサ11を通る共振が発生しないか問題にならない場合は抵抗12は除去することができ、また、バイパス路を通る共振が発生しないか問題にならない場合は抵抗13を除去することができる。
また、第1コンデンサ対41および第2コンデンサ対42をそれぞれ1個のコンデンサ41cおよびコンデンサ42cとして、バイパス路を接地しない場合は、図4に示すようにb点とe点を1個のコンデンサ43のみで接続するように変形できる。この構成の場合も、第1コンデンサ対41と第2コンデンサ対42を用いる場合と同様の効果が得られる。なお、バイパス路を通る共振が発生しないか問題にならない場合は抵抗13を除去することができる。
さらに、この実施例2に係る系統連系インバータも、三相の系統連系インバータに変形できる。この場合、コモンモードチョークコイル31および34は、三相用のコモンモードチョークコイルに置き換えられ、出力フィルタ2の第1リアクトル21aおよび21bは、各相に挿入されたリアクトル21u、21vおよび21wに置き換えられ、相間コンデンサ22は、各相間を結ぶ3つの相間コンデンサ22a、22bおよび22cに置き換えられ、ノーマルモードリアクトル10は、各相に挿入されたノーマルモードリアクトル10u、10vおよび10wに置き換えられ、コンデンサ14は、各相間を結ぶ3つのコンデンサ14a、14bおよび14cに置き換えられ、コンデンサ42cは、3つのコンデンサ42u、42vおよび42wで各相間を接続し、そのうちの一相にバイパス路の片端が接続される。
図5は、本発明の実施例3に係る系統連系インバータの構成を示すブロック図である。この系統連系インバータは、実施例1に係る系統連系インバータの出力フィルタ2から第1リアクトル21aおよび第2リアクトル21bが除去され、相間コンデンサ22のみが残されて構成されている。
実施例1に係る系統連系インバータでは、出力フィルタ2は、第1リアクトル21a、第2リアクトル21bおよび相間コンデンサ22から構成されているが、コモンモードチョークコイル31に含まれるノーマルモードインダクタンス成分は、出力フィルタ2の第1リアクトル21aおよび第2リアクトル21bと同様の働きをするため、実施例3に係る系統連系インバータでは、出力フィルタ2の第1リアクトル21aおよび第2リアクトル21bを、コモンモードチョークコイル31のノーマルモードインダクタンス成分で代用させている。
この実施例3に係る系統連系インバータによれば、上述した実施例1に係る系統連系インバータと同様に、系統連系インバータの外へ流れ出る漏れ電流と高周波ノイズは抑制される。また、出力フィルタ2を構成するための第1リアクトル21aおよび第2リアクトル21bが不要になるので、安価かつコンパクトな系統連系インバータを提供できる。
なお、出力フィルタ2の相間コンデンサ22とノーマルモードリアクトル10を除去し、相間コンデンサ22の役割を、第2コンデンサ対42を構成するコンデンサ42aおよびコンデンサ42bで代用させるように構成することもできる。また、この実施例3に係る系統連系インバータも、実施例1または実施例2に係る系統連系インバータと同様に、三相の系統連系インバータに変形することができる。
図6は、本発明の実施例4に係る系統連系インバータの構成を示すブロック図である。この系統連系インバータは、実施例1に係る系統連系インバータの出力フィルタ2から第1リアクトル21aおよび第2リアクトル21bを除去するとともに、昇圧回路8からリアクトル81を除去して構成されている。
実施例1に係る系統連系インバータでは、昇圧回路8はリアクトル81、スイッチング素子82およびダイオード83から構成されているが、コモンモードチョークコイル32に含まれるノーマルモードインダクタンス成分は、昇圧回路8のリアクトル81と同様の働きをするため、実施例4に係る系統連系インバータでは、昇圧回路8のリアクトル81を、コモンモードチョークコイル32のノーマルモードインダクタンス成分で代用させている。また、実施例3と同様、出力フィルタ2の第1リアクトル21aおよび第2リアクトル21bをコモンモードチョークコイル31のノーマルモードインダクタンス成分で代用させている。
この実施例4に係る系統連系インバータによれば、上述した実施例1に係る系統連系インバータと同様に、系統連系インバータの外へ流れ出る漏れ電流と高周波ノイズは抑制される。また、昇圧回路8を構成するためのリアクトル81が不要になるので、実施例1に係る系統連系インバータよりも安価かつコンパクトな系統連系インバータを提供できる。また、この実施例4に係る系統連系インバータも、実施例1〜実施例3に係る系統連系インバータと同様に、三相の系統連系インバータに変形することができる。
図7は、本発明の実施例5に係る系統連系インバータの構成を部分的に示すブロック図であり、上述した実施例1〜実施例4に係る系統連系インバータの太陽電池5、浮遊容量6、コモンモードチョークコイル32、昇圧回路8、直流ラインコンデンサ9およびインバータ1のみを抜き出して示している。
昇圧回路8およびインバータ1は、FETなどのスイッチング素子を備え、このスイッチング素子のON/OFFにより電力の変換を行うが、その際に、コモンモード電圧の変動を発生させる。昇圧回路8においては、図8(a)のタイミングチャートに示すように、太陽電池5の電圧がEであるとすると、スイッチング素子82のゲート制御信号Gcによるスイッチング動作に伴い、スイッチング素子82の出力端(kl端)に出現する中性点電位は、0と−E/2のレベルで変化する。
一方、単相のインバータ1は、スイッチング素子によるHブリッジ構成を有し、3レベルPWMで制御される。ゲート制御信号Gxは、ゲート制御信号Guを反転した信号であり、ゲート制御信号Gyは、ゲート制御信号Gvを反転した出力である。図8(b)のタイミングチャートに示すように、昇圧回路8が動作していない時、インバータ1の出力端mnの中性点電位は、ゲート制御信号Gu、Gv、GxおよびGyによるスイッチング素子のスイッチングに伴い、−E/2、0およびE/2のレベルで変化する。
このように、昇圧回路8とインバータ1のスイッチングにより中性点電位が変動するため、大地に流れる漏れ電流や高周波ノイズの原因となっている。
この実施例5に係る系統連系インバータは、上述したような、昇圧回路8とインバータ1の中性点電圧の変動を抑制するものである。上述した実施例1〜実施例4に係る系統連系インバータでは、昇圧回路8とインバータ1のゲート制御信号Gc、Gu、Gv、GxおよびGyを生成する制御回路の説明は省略したが、図9は、実施例5に係る系統連系インバータの制御回路の構成を示している。制御回路は、昇圧回路8とインバータ1のゲート制御信号Gc、Gu、Gv、GxおよびGyを、所定の周波数を有する搬送波に基づき生成している。昇圧回路8のゲート制御信号Gcは、搬送波と、昇圧回路8への入力電圧をA/D変換して得られた電圧値とを比較することにより生成され、電圧値が搬送波のレベルより小さい時にスイッチング素子82をONさせる。これにより、電圧値が小さいほど昇圧回路8の昇圧率は高くなる。
一方、インバータ1のゲート制御信号Gu、Gv、GxおよびGyは、搬送波と正弦波との比較により生成され、搬送波のレベルより正弦波のレベルが大きいときに正論理が出力される。このゲート制御信号Gu、Gv、GxおよびGyにより、インバータ1内の4個のスイッチング素子(図7参照)が制御されることにより、インバータ1は、3レベルPWMで制御されることになる。
この場合、昇圧回路8とインバータ1で発生される中性点電位の変動は、図10に示すように、変動の振幅は異なるが、周波数は同じになる。ゲート制御信号Gc、Gu、Gv、GxおよびGyが図10に示すパターンで生成された時、搬送波をディレイさせるディレイブロックによる位相遅れが0度であれば、図10(a)に示すように、中性点電位の変動の山と谷の位相が一致し、その差は一部相殺される。インバータ1の中性点電位のパルス幅は正弦波周期で変化するため、常に相殺されることにはならないが、この実施例5に係る系統連系インバータのように、昇圧回路8とインバータ1で同一周波数の搬送波を用いて、変動する中性点電位の山と谷の位相を一致させれば、全体として中性点電位の差の変動を抑制でき、漏れ電流や高周波ノイズを抑制できる。
中性点電位の山と谷の位相が一致しない場合、例えばディレイブロックによる位相遅れが180度である場合、図10(b)に示すように中性点電位の差の変動幅は大きくなる。また、昇圧回路8やインバータ1のゲート制御信号を生成する制御回路が図9のブロック図に示す構成と異なり、生成されるゲート制御信号の位相が図9のブロック図に示す制御回路で生成されるゲート制御信号と異なる場合であっても、インバータ1または昇圧回路8の搬送波の位相を調節して中性点電位の山と谷の位相を一致させれば、全体として中性点電位の差の変動を抑制することができ。
この実施例5では、昇圧回路8とインバータ1の部分の制御について説明したが、その他の部分は実施例1〜実施例4に係る系統連系インバータのうち、昇圧回路8を備えるいずれの構成においても適用できる。
本発明は、太陽電池システムや燃料電池システムを電力系統に接続する系統連系インバータとして利用可能である。
1 インバータ
2 出力フィルタ
5 太陽電池
6 浮遊容量
7 系統トランス
8 昇圧回路
9 直流ラインコンデンサ
10 リアクトル
11 接地コンデンサ
12 抵抗
13 抵抗
21a、21b リアクトル
22 コンデンサ
31、32、33、34コモンモードチョークコイル
41 第1コンデンサ対
41a、41b コンデンサ
42 第2コンデンサ対
42a、42b コンデンサ
43 コンデンサ
81 リアクトル
82 スイッチング素子
83 ダイオード
g 中性点接続線

Claims (8)

  1. 直流電圧を発生する直流電源と、
    前記直流電源の出力をパルス幅変調するインバータと、
    前記インバータの入力側に配置され、中性点を形成するように直列に接続されたコンデンサから成る第1コンデンサ対と、
    前記インバータの出力側に配置され、中性点を形成するように直列に接続されたコンデンサから成る第2コンデンサ対と、
    前記第1コンデンサ対の中性点と前記第2コンデンサ対の中性点とを中性点接続線で接続することにより形成された高周波コモンモード電流のバイパス路と、
    前記バイパス路を形成する中性点接続線と大地との間に設けられた接地コンデンサと、
    前記第1コンデンサ対と前記第2コンデンサ対との間の少なくとも1カ所に設けられて前記インバータで発生されたコモンモード電流を抑制する第1コモンモードチョークコイルと、
    前記インバータから出力されるパルス幅変調された電圧波形を正弦波状に変換する出力フィルタと、
    を備え、
    前記バイパス路は、前記インバータのスイッチング周波数において、前記第2コンデンサ対を介して接続された系統トランスから大地を介して前記直流電源の浮遊容量に漏れ電流が流れる漏れ電流路よりも小さいインピーダンスを有し、前記第1コモンモードチョークコイルは、前記漏れ電流路および前記バイパス路よりも大きなインピーダンスを有する
    ことを特徴とする系統連系インバータ。
  2. 前記第1コンデンサ対の直流電源側または前記第2コンデンサ対の系統側の少なくとも一方に配置されてコモンモードノイズの伝播を抑制する第2コモンモードチョークコイル
    を備えることを特徴とする請求項1記載の系統連系インバータ。
  3. 前記接地コンデンサと大地との間に設けられて共振を抑制する第1抵抗を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の系統連系インバータ。
  4. 前記バイパス路を形成する中性点接続線の途中に設けられて共振を制御する第2抵抗を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の系統連系インバータ。
  5. 前記出力フィルタと前記第2コンデンサ対との間に配置され、前記出力フィルタを構成するコンデンサまたは前記第2コンデンサ対とともにノーマルモードの高調波ノイズを抑制するLCフィルタを構成するリアクトルを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の系統連系インバータ。
  6. 前記第2コンデンサ対の系統側に設けられた第2コモンモードチョークコイルの系統側に配置され、前記第2コモンモードチョークコイルのインダクタンス成分とともにノーマルモードの高調波ノイズを抑制するLCフィルタを構成するコンデンサを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の系統連系インバータ。
  7. 前記第1コンデンサ対の代わりに相間に接続されたコンデンサの一端と前記第2コンデンサ対の代わりに相間に接続されたコンデンサの一端との間、または、前記第1コンデンサ対の代わりに相間に接続されたコンデンサの一端と前記第2コンデンサ対の中性点との間、または、前記第1コンデンサ対の中性点と前記第2コンデンサ対の代わりに相間に接続されたコンデンサの一端との間に設けられたコンデンサと、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の系統連系インバータ。
  8. 直流電圧を発生する直流電源と、
    直流電源の出力電圧を昇圧する昇圧回路と、
    前記昇圧回路の出力を3レベルパルス幅変調するインバータと、
    前記昇圧回路および前記インバータに含まれるスイッチング素子のON/OFFを制御するゲート制御信号であって、所定周波数の搬送波と該搬送波の位相を調節した波形とに基づき、前記昇圧回路に含まれるスイッチングに伴って発生する中性点電位の変動と、前記インバータに含まれるスイッチング素子のスイッチングに伴って発生する中性点電位の変動の周波数と位相を一致させたゲート制御信号を生成する制御回路と、
    を備えることを特徴とする系統連系インバータ。
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