以下、ポイント蓄積装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態におけるポイント蓄積装置1のブロック図である。
ポイント蓄積装置1は、カード管理情報格納部101、ポイント管理情報格納部102、電子送付管理情報格納部103、振替受付部104、カード識別情報取得部105、ポイント情報取得部106、ポイント出力部107、口座カード指定受付部109、およびカード管理情報蓄積部110を備える。
カード管理情報格納部101には、ユーザの口座の識別情報である口座識別情報と、ポイントの利用に用いられるカードの識別情報であるカード識別情報とを対応付けている情報であるカード管理情報が1以上格納される。カード管理情報は、口座識別情報とカード識別情報とを対応付けて有する情報である。各カード管理情報は、一または複数の口座識別情報と一のカード識別情報とを対応付けた情報である。
口座とは、銀行等の金融機関の口座である。口座識別情報とは、特定の口座を識別可能な情報であればよい。具体的には、口座識別情報は、特定の金融機関の特定の支店の特定の口座を識別可能な情報であればよい。例えば、口座識別情報は、金融機関名(あるいは金融機関コード)と、店番(支店名、または支店コード等)と、科目(普通預金・当座預金等)と、口座番号との組合せである。ただし、これらは、金融機関等によって異なってもよい。また、口座識別情報は、口座名義人に関する情報(例えば名義人名)等を含んでいてもよい。また、口座識別情報は、口座名義人等の住民基本台帳の識別情報や住民票コード等でもよい。また、口座識別情報は、口座名義人等と無関係な、文字または数字で構成される情報であっても良い。このような口座識別情報を用いることで、仮に口座識別情報が外部等に漏洩した場合においても、口座識別情報と個人情報との関連が分からないようにして、個人情報を保護することができる。口座識別情報と口座との対応関係は、1対1であっても1対n(nは2以上の整数)であっても良い。
ポイントとは、商品またはサービスの購入や税金等の支払いに応じて与えられるものである。支払い先が公的機関であるか民間企業であるか等は問わない。このポイントは、例えば商品やサービス等の購入や取得に利用可能なものである。例えば、ポイントは商品やサービス等の購入時に、金額等に換算して代金の一部あるいは全部として利用可能なものである。また、ポイントは、商品やサービス等の代金の値引き等に利用可能なものであってもよいし、商品やサービスと交換可能なものであってもよい。ポイントの呼び名は問わない。ポイントは、例えばサービスポイント等も含むと考えて良い。また、いわゆるマイレージサービス等のマイル等も、実質的にポイントと考えても良い。支払いに応じて与えられるポイント数は、支払い毎に一定であっても良いし、支払いの金額に応じて変化してもよい。また、支払い対象によって予め指定されたポイント数であっても良い。あるいは、支払い回数等に応じて変化するものでも良い。支払い金額に応じて変化する場合、このポイントは、還元ポイント等と呼ばれることもある。本実施の形態においては、ポイントが、特に、金融機関等において口座振替が行われた場合や、公共料金等の納入通知書の発送が郵送ではなく電子送付のみで行われた場合に与えられるポイントである場合を例に挙げて説明する。口座振替とは、金融機関で、預金者の依頼により、公共料金などを預金者の口座から引き落とし、徴収者の口座へ支払指定日に振り替えて支払いを済ませることである。納入通知書とは請求書に相当する。郵送される納入通知書は振り込み用紙等と考えても良い。
ポイントの利用に用いられるカードとは、いわゆるポイントカードであり、ユーザが取得したポイントを管理するためのものと考えても良い。例えば、通常、ユーザが取得したポイントは、カードと対応付けて蓄積される。また、このカードをユーザが商品やサービスの購入時に提示することで、カードに対応付けられたポイントを利用することができる。カードは、通常は、ICカードや磁気カード等のデータの電気的な記録および読出が可能なカードである。カードには、通常、カード識別情報が格納されている。このカード識別情報は、上述したカード管理情報で管理される一のカード識別情報である。カード識別情報はカードが識別可能な情報であればどのような識別情報であっても良い。例えば、各カード別に割り当てられた数字や文字列である。カード識別情報は、カードを用いたポイントシステムを管理する業者の識別情報や、カードに対応したポイントシステムの識別情報を一部に含んでいてもよい。カードには、カードに対応付けて格納されているポイントの情報、あるいは、蓄積されているポイントのうちの利用可能なポイントの情報が格納されていても良い。ただし、カードは、データの電気的な記録および読出ができるものに限るものではなく、例えば、データをカードに刻印あるいは印字することで記録できるものであっても良い。この場合、カード識別情報やポイントは、カードに刻印あるいは印字されていても良い。なお、ここでは、実質的にICカード等の同様の構成や機能を備えているものであれば、携帯電話等の携帯端末等もカードと考えても良い。例えば、ICカードと同様に、RFIDタグ等のカード識別情報が格納されたICタグを備えている携帯端末もここで述べるカードと考えても良い。また、カードは、他の用途のカードと兼用されているものであっても良い。例えば、ICカード定期券等と兼用されていても良い。なお、一のカードのユーザは必ずしも一人に限定されている必要はなく、複数のユーザが一のカードを共用しても良い。例えば、一の世帯で一のカードを共用しても良い。
また、カード管理情報は、上述した口座識別情報およびカード識別情報に対して、口座振替の項目を示す情報である振替項目情報を更に対応付けた情報であってもよい。振替項目情報とは、振替対象となる項目(振替項目)を示す識別情報である。ここで述べる振替項目は、様々な公共料金の項目であっても良いし、その他の料金の項目であってもよい。振替項目は、例えば、自動車税や、住民税、水道料金、電気料金、電話料金、国民健康保険料金等の各振替項目の情報である。なお、振替項目情報は、徴収者名等の、振替項目あるいは振替項目群を識別可能な情報であっても良い。
カード管理情報格納部101にカード管理情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してカード管理情報が蓄積されてもよく、通信回線等を介して送信されたカード管理情報がカード管理情報格納部101に蓄積されても良い。あるいは、入力デバイスを介して入力されたカード管理情報がカード管理情報格納部101に蓄積されても良い。なお、カード管理情報格納部101には、ポイント蓄積装置1の出荷時等には、カード管理情報が格納されていなくても良い。本実施の形態においては、後述するカード管理情報蓄積部110がカード管理情報を蓄積する場合を例に挙げて説明する。
カード管理情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
ポイント管理情報格納部102には、1以上のカード識別情報と、各カードに蓄積されるポイントを示す情報であるポイント情報とを対応付けている情報である1以上のポイント管理情報が格納される。各ポイント管理情報は、カードに対応して蓄積されるポイントを管理するための情報であり、一の口座識別情報と一のカード識別情報とを対応付けた情報である。ポイント情報は、各カードに対応して蓄積されるポイントを示す情報であり、例えば、各カードに対応して蓄積されたポイントの合計点数を示す情報である。なお、ポイント情報は、各カードに対応して後述するポイント出力部107が出力(蓄積)したポイント情報が、出力(蓄積)が行われる毎に追記されて蓄積されたものであってもよい。この場合、各ポイント情報は、各カードに対応して蓄積されたポイントの値を含む情報である。また、各ポイント情報は、その蓄積日時またはポイントの取得に用いられた振替項目情報等を示す情報を有する情報であっても良い。また、ポイント情報は、各ポイント情報が蓄積された日時等の情報と対応付けられてポイント管理情報で管理されても良い。つまり、ポイント情報は、蓄積されたポイントの履歴を示す情報であっても良い。なお、この実施の形態1においては、例としてポイント情報が、各カードに対応付けて蓄積されたポイントの合計点数を示す情報である場合を例に挙げて説明する。
ポイント管理情報のポイント情報は、例えば、後述するポイント出力部107により蓄積される。ここでの蓄積は、新たなポイント情報の追記や、新たに取得されたポイントを追加したポイント情報による置き換えである。また、ポイント管理情報のカード識別情報は、例えば、予め登録されていても良いし、ポイント情報が蓄積される際に、対応するカード識別情報がない場合に、新たに蓄積するようにしてもよい。
ポイント管理情報格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
電子送付管理情報格納部103は、納入通知書の電子送付を許可するか否を指定する電子送付指定情報と、口座識別情報とを対応付けた情報である電子送付管理情報が格納される。電子送付指定情報は、例えばいわゆるフラグ情報である。納入通知書の電子送付を許可する、ということは、ここでは、納入通知書の郵送等による電子送付以外の送付が不要であることを意味する。例えば、徴収者に納入通知書の郵送等による電子送付以外の送付を望まないことを通知したことを意味する。つまり、電子送付を許可することを示す電子送付指定情報と対応付けられた口座識別情報が示す口座は、納入通知の電子送付以外の送付を断ったユーザの口座であることを意味すると考えても良い。なお、電子送付指定情報は、納入通知書の送付が電子送付か、郵送かを示した情報であってもよい。この場合、例えば、電子送付指定情報が、電子送付を示す情報であれば電子送付を許可すると判断し、それ以外であれば電子送付を許可しないと判断するようにすればよい。
なお、電子送付管理情報を、電子送付指定情報および口座識別情報に対して、さらに、口座振替の項目を示す情報である振替項目情報を対応付けた情報としてもよい。
電子送付管理情報格納部103に電子送付管理情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して納付管理情報が電子送付管理情報格納部103に蓄積されてもよく、また、通信回線等を介して送信された電子送付管理情報が電子送付管理情報格納部103に蓄積されても良い。図示しない入力デバイスを介して入力された電子送付管理情報が電子送付管理情報格納部103に蓄積されてもよい。
電子送付管理情報格納部103は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
振替受付部104は、口座振替情報を受け付ける。口座振替情報とは、口座振替が行われたことを示す情報であって、振替口座識別情報を含む情報である。振替口座識別情報とは、口座振替が行われた口座の口座識別情報である。振替口座識別情報は、口座振替が行われた口座に対応する口座識別情報である点を除けば、上述した口座識別情報と同様であるので、ここでは説明を省略する。口座振替情報は、少なくとも振替口座識別情報を含む情報である。口座振替情報は、例えば、口座振替の対象となった項目の振替項目情報である対象振替項目情報を含んでもよい。なお、対象振替項目情報は振替項目情報と同様のものである。本実施の形態においては、特に、カード管理情報が、口座識別情報とカード識別情報と振替項目情報とを対応付けて有する情報である場合、口座振替情報は振替口座識別情報と対象振替項目情報とを含むようにする。また、口座振替された金額の情報や、振替が行われた日時等の情報を含んでもよい。また、口座振替情報は、単に口座振替が行われたことを示す情報と振替口座識別情報とを組み合わせた情報でも良い。また、口座振替情報は、振替口座識別情報だけでもよい。つまり振替口座識別情報がある場合、当該振替口座識別情報が示す口座について振替が行われたことが検出できるからである。
振替受付部104は、口座振替情報をインターネットや専用回線等のネットワーク等を経由して受け付けても良いし、光ディスク等のメディア等を介して受け付けても良い。
ここで述べる受け付けとは、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付け、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、などを含む概念である。振替受付部104は、情報を受信するための通信手段や、ディスク等から情報を読み出すための読出手段等を備えていても良い。
振替受付部104は、通信手段や情報を読み出す手段等のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
カード識別情報取得部105は、カード管理情報格納部101に格納されているカード管理情報を用いて、振替受付部104が受け付けた口座振替情報に含まれる振替口座識別情報と一致する口座識別情報と対応付けられたカード識別情報を取得する。具体的には、カード識別情報取得部105は、振替受付部104が受け付けた口座振替情報から、振替口座識別情報を読み出し、この振替口座識別情報と一致する口座識別情報を、カード管理情報が管理している口座識別情報の中から検索する。ここでの一致は、通常は完全一致であるが、部分一致としてもよい。そして、検出した口座識別情報と対応付けられたカード識別情報を、カード管理情報から読み出して取得する。
なお、カード管理情報が、口座識別情報とカード識別情報と振替項目情報とを対応付けた情報であり、振替受付部104が受け付ける口座振替情報が振替口座識別情報と対象振替項目情報とを含む場合、カード識別情報取得部105は、カード管理情報格納部101に格納されているカード管理情報を用いて、振替受付部104が受け付けた口座振替情報に含まれる振替口座識別情報と一致する口座識別情報と、振替受付部104が受け付けた口座振替情報が含む対象振替項目情報と一致する振替項目情報とに対応付けられたカード識別情報を取得するようにしてもよい。具体的には、カード識別情報取得部105は、カード管理情報の中から、口座振替情報に含まれる振替口座識別情報と一致する口座識別情報を有するカード管理情報を検索し、更に検索されたカード管理情報の中から、対象振替項目情報と一致する振替項目情報とに対応付けられたカード管理情報を検出し、当該カード管理情報が有するカード識別情報を取得する。ここでの一致は、通常は完全一致であるが、部分一致としてもよい。
カード識別情報取得部105は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。カード識別情報取得部105の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
ポイント情報取得部106は、振替受付部104が受け付けた口座振替情報に応じてポイント情報を取得する。ポイント情報取得部106が口座振替情報に応じて取得するポイント情報とは、例えば、口座振替が行われたことについて与えられる一定の値のポイント情報であってもよい。この場合、ポイント情報取得部106が、口座振替情報を受け付けた場合に、図示しない記憶媒体等に予め蓄積されたポイント情報を読み出すようにすればよい。また、ポイント情報取得部106が口座振替情報に応じて取得するポイント情報は、口座振替が行われた金額に応じて変化する値を示すポイント情報であっても良い。例えば、ポイント情報は、予め指定された還元率等の比率で口座振替の金額から算出される値であっても良い。なお、金額に応じて変化する値を取得する場合、口座振替情報には、口座振替の金額を示す情報が含まれているようにする必要がある。そして、ポイント情報取得部106は、口座振替情報に含まれる口座振替の金額の情報を読み出し、この金額の情報を、例えば、口座振替の金額を変数とした予め用意されたポイント算出のための演算式に代入することでポイントを算出して取得する。演算式は例えば増加関数である。また、ポイント情報取得部106は、予め用意された金額の範囲とポイント数とを対応付けた管理表から、口座振替の金額が対応する金額の範囲を検出し、この範囲に対応付けられたポイント数を取得してもよい。また、ポイント情報取得部106が口座振替情報に応じて取得するポイント情報は、口座振替情報に含まれる対象振替項目情報に対応する振替項目情報別に予め用意されたポイントであっても良い。あるいは、上記の演算式または比率として、対象振替項目情報に対応する振替項目情報別に用意された異なる演算式や比率を用いるようにしても良い。なお、ポイント情報取得部106は、カード識別情報取得部105がカード識別情報を取得できた口座振替情報についてのみポイントを取得するようにしても良い。
また、ポイント取得部106は、電子送付管理情報格納部103に格納されている電子送付管理情報を用いて、振替受付部104が受け付けた口座振替情報に含まれる振替口座識別情報に対応する電子送付指定情報が、納入通知書の電子送付を許可する電子送付指定情報であるか否かを判断し、許可する電子送付指定情報である場合に、電子送付指定情報に対応して予め用意されたポイント情報をさらに取得するようにしてもよい。具体的には、ポイント取得部106は、振替受付部104が受け付けた口座振替情報に含まれる口座識別情報を読み出し、この口座識別情報と一致する口座識別情報を有する電子納付識別情報を検索する。そして、検出した電子納付識別情報が有する電子送付指定情報を読み出し、この電子送付指定情報が納入通知書の電子送付を許可することを示す情報であるか否かを判断する。例えば、電子送付指定情報がフラグ情報であって、電子送付を許可することを示す場合にフラグが立てられるものである場合、ポイント取得部106は、フラグが立っているか否かを判断し、フラグが立っている場合、電子送付が許可されていると判断する。そして、電子送付が許可されていると判断された場合、予め図示しない格納部等に格納されているポイントを読み出す。電子送付が許可されていないと判断された場合、納入通知書の電子送付に関するポイントを読み出さない。
なお、口座振替情報を対象振替項目情報を有するものとし、電子送付管理情報を、口座識別情報と電子送付指定情報と振替項目情報とを対応付けたものとしておくようにし、ポイント情報取得部106が、振替口座識別情報と一致する口座識別情報と対応付けられており、かつ対象振替項目情報と一致する振替項目情報と対応付けられている電子送付指定情報を読み出して、この電子送付指定情報が電子送付を許可するものであるか否かを判断するようにしてもよい。これにより、さらに項目別に納入通知を電子送付で行うか否かを設定することが可能となり、利便性が向上する。
ポイント情報取得部106は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。ポイント情報取得部106の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
ポイント出力部107は、ポイント情報取得部106が取得したポイント情報を、カード識別情報取得部105が取得したカード識別情報と対応付けて出力する。ここで述べる出力とは、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、カード別のポイントを管理するサーバ装置や、カードにポイントを書き込む装置等の外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。この実施の形態1においては、特に、カード識別情報と対応付けたポイント情報を、上述したポイント管理情報格納部102に蓄積する場合を例に挙げて説明する。具体的には、一の振替口座識別情報を有する口座振替情報について取得されたポイント情報とカード識別情報とを対応付けたポイント管理情報をポイント管理情報格納部102に蓄積する。既に、カード識別情報取得部105が取得したカード識別情報と一致するカード識別情報とポイント情報とが対応付けて蓄積されている場合、例えば、一致するカード識別情報に対応付けられたポイント情報に新たに取得したポイント情報を加算して、加算した情報を上書きする。もしくは、単にポイント情報を追記しても良い。例えば、カード識別情報取得部105が取得したカード識別情報と一致するカード識別情報を、ポイント管理情報が管理しているカード識別情報について検索し、一致するものが検出できた場合、当該一致するカード識別情報と対応付けられたポイント情報を、取得したポイント情報で更新する。また、一致するものが検出できなかった場合、ポイント情報取得部106が取得したポイント情報と、カード識別情報取得部105が取得したカード識別情報とを対応付けたポイント管理情報をポイント管理情報格納部102に新たに追記する。
また、ポイント出力部107は、ポイント管理情報格納部102に格納されているポイント情報を出力してもよい。例えば、ポイント出力部107は、ポイント管理情報に含まれるポイント情報と、カード識別情報とを出力しても良い。ポイント出力部107は、図示しない受付部等が受け付けた外部からのポイント情報を出力する指示に従って、ポイント情報を読み出して出力しても良いし、ポイント情報が引き出されたり、新たに蓄積された場合に、ポイントの残高となるポイント情報を出力しても良い。ここでの出力は、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
ポイント出力部107は、カード識別情報と対応付けたポイント情報をポイント管理情報格納部102に書き込むための出力デバイスや、カード識別情報と対応付けたポイント情報を外部に送信するための通信手段を含むと考えても含まないと考えても良い。また、ポイント管理情報格納部102に格納されているポイント情報を出力するための、ディスプレイ等の出力デバイスや通信手段等を含むと考えても含まないと考えても良い。ポイント出力部107は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。なお、ポイント出力部107は、ポイント管理情報格納部102に格納されているポイント情報の更新や削除等を行うための、MPUやメモリ等を備えていても良い。
口座カード指定受付部109は、口座識別情報と、カード識別情報とを受け付ける。例えば、口座カード指定受付部109は、口座とカードとを管理するユーザ等が入力する口座識別情報と、カード識別情報との組みを受け付ける。なお、カード管理情報が、口座識別情報とカード識別情報と振替項目情報とを対応付けて管理するものである場合、口座カード指定受付部109は、口座識別情報とカード識別情報と振替項目情報との組みを受け付けるようにしても良い。入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるものや、記憶媒体等から読み出された情報の受け付け等、何でも良い。口座カード指定受付部109は、キーボードや、記憶媒体からデータを読み出す装置等の入力デバイスを備えていても良い。口座カード指定受付部109は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
カード管理情報蓄積部110は、口座カード指定受付部109が受け付けた口座識別情報とカード識別情報とを対応付けたカード管理情報をカード管理情報格納部101に蓄積する。なお、カード管理情報が、口座識別情報とカード識別情報と振替項目情報とを対応付けて管理するものである場合、カード管理情報蓄積部110は、口座カード指定受付部109が受け付けた口座識別情報とカード識別情報と振替項目情報との組みをカード管理情報格納部101に蓄積するようにしてもよい。カード管理情報蓄積部110は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。カード管理情報蓄積部110の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
なお、本実施の形態においては、図示しない受付部等がネットワークや通信回線等を介して外部の装置等から受け付ける指示に応じて、ポイント管理情報格納部102に格納されているポイント情報を取り出したり、削除したりできるようにしても良い。例えば、ユーザがカードを使ってポイントを利用した場合に、カードを処理する装置がカードから読み出したカード識別情報と、ユーザが利用したポイント数の情報とを、図示しない受付部等がネットワーク等を介して受け付けるようにし、ポイント出力部107や図示しない処理部等が、受け付けたカード識別情報と一致するカード識別情報と対応付けられてポイント管理情報で管理されているポイント情報から、受け付けたポイント数の情報が示すポイント数だけ情報を削除するようにしても良い。これにより、例えば、蓄積されたポイントを利用することが可能となる。また、例えば、ポイント管理情報格納部102に格納されたポイント情報を、カードに移動させる場合には、カードを処理する装置等が、移動させるポイント数を示すポイント情報で、カードに格納されているポイント情報を更新するとともに、このカードのカード識別情報に対応するポイント情報を、移動分だけポイント管理情報格納部102から削除するようにしても良い。
なお、カードに対して蓄積されたポイント、具体的には、ポイント管理情報格納部102に格納されているポイント情報を出し入れしたり、削除したりする処理等については公知技術であるので、本実施の形態においては説明を省略する。
図2は、本実施の形態のポイント蓄積装置の動作を説明するためのフローチャートである。以下、ポイント蓄積装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、振替受付部104が受け付ける口座振替情報は、対象振替項目情報を含むものであるとし、カード管理情報格納部101に格納されているカード管理情報は、振替項目情報を含むものとする。
(ステップS201)振替受付部104は、1以上の口座振替情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS202に進み、受け付けていない場合、ステップS208に進む。
(ステップS202)振替受付部104は、カウンターnに1を代入する。
(ステップS203)振替受付部104は、ステップS201において受け付けた口座振替情報のうちのn番目の口座振替情報から、振替口座識別情報と対象振替項目情報とを取り出す。
(ステップS204)カード識別情報取得部105は、n番目の振替口座識別情報と対象振替項目情報との両方に対応するカード識別情報をカード管理情報から取得する。具体的には、カード識別情報取得部105は、カード管理情報格納部101に格納されているカード管理情報で管理されているカード識別情報の中から、ステップS203で取り出したn番目の振替口座識別情報と一致する口座識別情報と対応付けられたカード識別情報であって、ステップS203で取り出したn番目の対象振替項目情報と一致する振替項目情報と対応付けられたカード識別情報を読み出す。
(ステップS205)ポイント情報取得部106は、口座振替が行われたことに関するポイント情報を取得する。例えば、口座振替情報を受け付けたことに対応して、予め指定された値のポイント情報を取得しても良い。また、口座振替情報が、口座振替の金額を示す情報である振替金額情報を含むものである場合、予め用意されたこの振替金額情報を変数とした演算式により算出されるポイント情報を取得しても良い。取得したポイント情報は、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。
(ステップS206)ポイント情報取得部106は、ステップS203で取得されたン番目の振替口座識別情報と一致する口座識別情報を、電子送付管理情報格納部103に格納されている電子送付管理情報で管理されている口座識別情報の中から検出し、検出された口座識別情報に対応付けられている電子送付指定情報が電子送付を許可するものであるか否かを判断する。そして、電子送付を許可するものである場合、電子送付が許可されていることとなり、ステップS207に進み、電子送付を許可しないものである場合、電子送付が許可されていないこととなり、ステップS208に進む。なお、電子送付管理情報にさらに振替項目情報を対応付けておくようにし、振替口座識別情報が一致する口座識別情報と対応付けられており、かつ対象振替項目情報が一致する振替項目情報と対応付けられている電子送付指定情報が、電子送付を許可するものであるか否かを判断するようにしてもよい。これにより、項目別に納入通知を電子送付で行うか否かを設定することが可能となる。
(ステップS207)ポイント情報取得部106は、納入通知書の電子送付が行われ、それに伴う口座振替が行われたと判断して、電子送付が行われたことについてのポイント情報を取得する。取得されるポイント情報は、例えば、予め指定された値のポイント情報である。
(ステップS208)ポイント出力部107は、ステップS203で取得したn番目のカード識別情報と一致するカード識別情報を、ポイント管理情報で管理されているカード識別情報の中から検索し、ポイント管理情報で管理されているポイント情報のうちの、検出したカード識別情報と対応付けられているポイント情報を、ステップS204およびステップS206で取得したポイント情報で更新する。例えば、取得したポイント情報が示すポイントの値を、既に格納されているポイント情報が示すポイントの値に加算する。なお、ポイント管理情報内に、n番目のカード識別情報と一致するカード識別情報がない場合、n番目のポイント情報とステップS204およびステップS206で取得したカード識別情報とを含むポイント管理情報を追記するようにすればよい。
(ステップS209)振替受付部104は、カウンターnの値を1インクリメントする。
(ステップS210)振替受付部104は、ステップS201で受け付けた口座振替情報に、n番目の口座振替情報があるか否かを判断する。ある場合、ステップS203に戻り、ない場合、ステップS201に戻る。
(ステップS211)口座カード指定受付部109は、口座指定情報とカード識別情報と振替項目情報との組みを受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS212に進み、受け付けていない場合、ステップS213に進む。
(ステップS212)カード管理情報蓄積部110は、口座カード指定受付部109が受け付けたカード管理情報と口座指定情報と振替項目情報との組みからカード管理情報を構成してカード管理情報格納部101に蓄積する。具体的にはカード管理情報を追記する。そして、ステップS201に戻る。
(ステップS213)ポイント蓄積装置1は、図示しない受付部等を介してポイント情報の出力指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS214に進み、受け付けていない場合、ステップS201に戻る。
(ステップS214)ポイント出力部107は、ポイント管理情報格納部102に格納されているポイント情報を、ステップS213で受け付けた出力指示に応じて読み出して出力する。そして、ステップS201に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態におけるポイント蓄積装置1の具体的な動作について説明する。ポイント蓄積装置1を備えたポイント処理システムの一例を示す概念図は図3である。ここでは、ポイント処理システムは、ポイント蓄積装置1と、ポイントカード2と、カード処理用情報処理装置3と、納入通知用サーバ4と、ユーザ用情報処理装置5と、口座振替サーバ6とを備えている。ポイントカード2は、ポイントを利用するためのカードであり、ここでは、特に、ICカードで構成されるものとする。このポイントカード2は、内部の記憶媒体(図示せず)に対する利用可能なポイント情報の書き込みおよび読み出しが可能なカードであるとする。カード処理用情報処理装置3は、ポイントカード2にポイント情報を蓄積するための装置であり、ネットワークで接続されたポイント蓄積装置1からポイントカードに対応したポイント情報を取得してポイントカード2に書き込むものであるとする。カード処理用情報処理装置3は、例えばネットワーク接続されたコンピュータ等である。カード処理用情報処理装置3は、ポイントカード2にポイント情報を書き込むためのリーダライタ3aを備えているものとする。例えばリーダライタ3aは、ICカードのリーダライタであるとする。ICカードやそのリーダライタは公知技術であるのでここでは詳細な説明は省略する。また、ポイントカード2にポイント情報を書き込むカード処理用情報処理装置3は公知技術であるのでここでは詳細な説明は省略する。納入通知用サーバ4は、例えば公共料金等の納入通知書をインターネット等のネットワーク等を介して電子メール等で電子送付するサーバであるとする。納入通知用サーバ4は、例えば、公共料金等を請求する公共団体等で管理されるサーバである。ユーザ用情報処理装置5は、口座振替を行うユーザが利用する情報処理装置、例えばネットワーク接続されたコンピュータ等である。なお、ユーザ用情報処理装置5は、携帯電話やスマートフォン等の携帯端末でもよい。口座振替サーバ6は、ユーザの口座に対して行われた口座振替の結果を示す情報を出力する装置である。例えば、口座振替サーバ6は、銀行等の金融機関で管理される。なお、ここでは、説明の便宜上、ポイントカード2と、カード処理用情報処理装置3と、納入通知用サーバ4と、ユーザ用情報処理装置5と、口座振替サーバ6とが、それぞれ一つである場合を例示しているが、これらのそれぞれは複数であっても良い。
図4は、カード管理情報格納部101に格納されているカード管理情報の一例を示す図である。カード管理情報は、「ID」と、「口座ID」と、「項目名」と、「カードID」というフィールドを有する。「ID」は、カード管理情報のレコードを管理するためのIDである。「口座ID」は、口座識別情報であり、ここでは、ユーザの銀行口座の店番号と科目と口座番号とを組み合わせた値であるとする。「項目名」は、振替項目情報であり、口座振替が行われる項目名を示している。「カードID」は、カード識別情報である。図4のカード管理情報において、例えば「ID」が「C2」と「C3」のレコードは、複数の口座識別情報が一のカード識別情報と対応付けられている例である。また、「ID」が「C4」と「C5」のレコードは、一の口座識別情報が、振替項目別情報別に異なるカード識別情報と対応付けられている例を示す。なお、図4において「項目名」の値が、「−」であるカード管理情報は、振替項目情報を問わないことを示す。即ち全ての振替項目情報を指定することを意味する。例えば、「項目名」が「−」であるカード管理情報の「口座ID」と一致する振替口座識別情報を含む口座振替情報を用いて得られるポイント情報は、この口座振替情報が有する対象振替項目識別情報が何であるかを問わず、全てこの「項目名」が「−」であるカード管理情報の「カードID」が示すカードと対応付けて蓄積されることとなる。
図5は、口座振替情報の一例を示す図である。口座振替情報は、「ID」と、「振替口座ID」と、「対象振替項目ID」と、「振替金額」という項目を有している。「ID」は、口座振替情報を管理するための識別情報である。「振替口座ID」は、振替口座識別情報であり、口座振替が行われた銀行口座の店番号と科目と口座番号とを組み合わせた値であるとする。「対象振替項目ID」は、対象振替項目情報であり、口座振替が行われた項目名を示す。「振替金額」は口座振替が行われた金額であり、単位は円であるとする。口座振替情報は、例えば、口座振替が行われる毎に口座振替サーバ6により光ディスク等の記憶媒体に蓄積される。
まず、ここでは、銀行等が、口座振替サーバ6を用いて作成した図5に示すような口座振替情報が記録された光ディスクを、ポイント蓄積装置1を操作するポイントの管理者等に提供するものとする。なお、セキュリティ等が十分に確保できる場合等には、口座振替情報をネットワークや専用回線等を経由して口座振替サーバ6からポイント蓄積装置1に送信するようにしても良い。口座振替情報が記録された光ディスクを受け取ったポイントの管理者が、光ディスクをポイント蓄積装置1に読み込ませると、振替受付部104は、読み出された図5に示すような口座振替情報を受け付け、メモリ等の記憶媒体に一時記憶する。
次に、カード識別情報取得部105は、振替受付部104が受け付けた口座振替情報の一のレコード、例えば「ID」が「H1」であるレコードの「振替口座ID」である「A0100284163」と、「対象振替項目ID」である「固定資産税」とを取り出す。そして、図4に示したカード管理情報において、「口座ID」が、「振替口座ID」である「A0100284163」と一致し、かつ「項目名」が「対象振替項目ID」である「固定資産税」、または振替項目情報を問わないことを示す「−」のいずれかと一致するレコードを検索する。ここでは、カード管理情報の「ID」が「C1」であるレコードが検出される。カード識別情報取得部105は、検出した「ID」が「C1」であるレコードの「カードID」の値「CA00042」を取得する。取得した「カードID」は、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。なお、一致するカード管理情報のレコードがない場合、この口座振替情報についての処理を終了し、次の口座振替情報についての処理を開始する。
次に、ポイント情報取得部106は、振替受付部104が受け付けた口座振替情報の「ID」が「H1」であるレコードの「振替金額」の値「150,400」を取得する。そして、この値を、予め用意されたポイント算出のための演算式に代入する。ここで用意されている演算式は、「振替金額」の値の100分の1を1ポイントに換算する演算式(ただし、小数点以下は切り捨て)であるとする。これにより、ポイント情報取得部106は、「150,400」の100分の1である1504ポイントを示すポイント情報を取得する。取得したポイント情報は、図示しないメモリ等の記憶媒体に一時記憶する。
図6は、電子送付管理情報格納部103に格納されている電子送付管理情報の一例を示す図である。電子送付管理情報は、「口座ID」と、「電子送付フラグ」とのフィールドを有している。「口座ID」は、口座識別情報であり、図4の口座IDに相当する。「電子送付フラグ」は、電子送付指定情報であり、値が「1」の場合は、納入通知書の電子送付を許可していることを示し、値がない場合は、電子送付を許可していないことを示す。
例えば、口座振替される公共料金等の料金についての納入通知書の送付を、電子送付に切り替えたいと考えたユーザが、ユーザ用情報処理装置5を操作して、口座振替に関する納入通知書を電子送付することを許可する指示をユーザの口座IDおよびユーザの電子メールアドレス等とともに納入通知用サーバ4とポイント蓄積装置1に送信したとする。納入通知用サーバ4は、この指示に応じて、このユーザの納入通知書については送信された電子メールアドレスを用いてユーザ用情報処理装置5に電子送付するように設定し、郵送による納入通知書の送付を行わないことを示す情報を、納入通知書を郵送する担当者等に通知する。そして、納入通知書の送付が必要な時に納入通知書を電子メール等でユーザ用情報処理装置5に送付する。また、ポイント蓄積装置1は、納入通知書を電子送付することを許可する指示と口座IDとをネットワーク等を介して図示しない受信部等で受信し、電子送付管理情報格納部103に格納されている電子送付管理情報の受信した口座IDに対応する電子送付フラグを「1」に設定する。なお、納入通知用サーバ4に納入通知書を電子送付することを許可する指示を送信した場合に、同様の指示がポイント蓄積装置1にも自動的に送信されるようにすることが好ましい。
ポイント情報取得部106は、図6に示した電子送付管理情報において、「振替口座ID」の値が、振替受付部104が受け付けた「ID」が「H1」であるレコードの「振替口座ID」である「A0100284163」と一致するレコードを検出し、検出したレコードの「電子送付フラグ」の値が「1」であるか否かを判断する。ここでは、図6において、「振替口座ID」が「A0100284163」であるレコードの「電子送付フラグ」の値は、「1」である。このため、ポイント情報取得部106は、納入通知書の電子送付が許可されている口座について口座振替が行われたことから、納入通知書の電子送付が行われたと判断して、予め図示しない格納部等に用意された納入通知書の電子送付についてのポイントである100ポイントを取得する。このようにして、納入通知書の電子送付を希望したユーザに、電子送付に切り替えたことに対するインセンティブを与えることができる。また、口座振替が行われたことを納入通知書の電子送付が行われたことの確認に利用できる。さらに、電子送付した納入通知書に対応した口座振替が行われた場合にのみポイントを付与することができ、未納のユーザには、ポイントを付与しないようにすることができ、電子送付に切り替えたことに対するインセンティブを適切にユーザに与えることができる。また、ここでは、口座振替が行われる毎に、電子送付のポイント付与を行う処理が行われるため、口座振替が行われる項目数が多い方が電子送付のポイントも多くなる。従って、例えば、一の口座に対して行われる口座振替の項目と電子送付に切り替える納入通知書の項目とが一致している場合にのみ、この口座の口座識別情報を含む電子送付管理情報を登録できるようにすることで、口座振替している項目についての納入通知書の送付を、電子送付に切り替えることをユーザに促すことができる。納入通知書を電子送付に切り替えた場合、郵送する場合等と比べてコストが大幅に削減できる。このため、電子送付への切換を促進することは、徴収者にとっても大きな経済的な効果が得られる。
図7は、ポイント管理情報格納部102に格納されているポイント管理情報である。ポイント管理情報は、「カードID」と「ポイント情報」とのフィールドを有している。「カードID」は、カード識別情報であり、図4の「カードID」に相当する。
ポイント出力部107は、ポイント情報取得部106が取得したポイントの合計を示すポイント情報、ここでは、1504+100=1604ポイントを示すポイント情報を取得し、カード識別情報取得部105が取得した「カードID」である「CA00042」と対応付けて、ポイント管理情報格納部102に蓄積する。
具体的には、まず、「カードID」の値が、カード識別情報取得部105が取得した「カードID」である「CA00042」と一致するレコードを検索する。ここでは、一致するレコードが検出されるため、このレコードの「ポイント情報」の値に、ポイント情報取得部106が取得したポイントの合計の値を加算する。これにより、「カードID」である「CA00042」に対応付けられた「ポイント情報」の値は、「3384」となる。なお、一致するレコードがない場合には、ポイント出力部107は、ポイント情報取得部106が取得したポイントの合計を示すポイント情報と、カード識別情報取得部105が取得した「カードID」とを対応付けた新たなポイント情報を、ポイント管理情報に追記する。
次に、上記と同様にして、カード識別情報取得部105は、振替受付部104が受け付けた口座振替情報の次のレコード、例えば「ID」が「H2」であるレコードの「振替口座ID」である「A0100284194」と、「対象振替項目ID」である「軽自動車税」とを取り出す。そして、上記と同様の処理により、「カードID」として「CA00042」を取得する。
そして、上記と同様に、ポイント情報取得部106は振替金額に応じたポイント情報「1080」と、納入通知書の電子送付を許可したことに対するポイント情報「100」とを取得する。
ポイント出力部107は、このようにして取得したポイント情報の合計「1180」を上記と同様に、ポイント管理情報の、「カードID」が「CA00042」であるレコードのポイント情報に加算する。
ここで、この「カードID」は、上記の「ID」が「H1」である口座振替情報において取得された「カードID」と同じであることから、異なる口座についての口座振替により得られたポイント情報を、同じカードに対応付けて蓄積できることとなる。つまりポイント情報を一のカードに集約できる。
さらに、上記と同様にして、カード識別情報取得部105は、振替受付部104が受け付けた口座振替情報の次のレコード、例えば「ID」が「H3」であるレコードの「振替口座ID」である「A0100284196」と、「対象振替項目ID」である「国民健康保険料」とを取り出す。そして、上記と同様の処理により、「カードID」として「CA00062」を取得する。
そして、上記と同様に、ポイント情報取得部106は振替金額に応じたポイント情報「260」を取得する。なお、ここでの「振替口座ID」である「A0100284196」に対応した「電子送付フラグ」は、図6に示すように、「1」ではないため、納入通知書の電子送付を許可したことに対するポイント情報「100」は取得されない。
そして、ポイント出力部107は、取得されたポイント情報「260」を、図7に示したポイント管理情報の「カードID」が「CA00062」であるレコードの「ポイント情報」の値に加算する。
さらに、上記と同様にして、カード識別情報取得部105は、振替受付部104が受け付けた口座振替情報の次のレコード、例えば「ID」が「H4」であるレコードの「振替口座ID」である「A0100284196」と、「対象振替項目ID」である「水道料金」とを取り出す。そして、上記と同様の処理により、「カードID」として「CA00043」を取得する。
そして、上記と同様に、ポイント情報取得部106は振替金額に応じたポイント情報「80」を取得する。なお、ここでの「振替口座ID」である「A0100284196」に対応した「電子送付フラグ」は、図6に示すように、「1」ではないため、納入通知書の電子送付を許可したことに対するポイント情報「100」は取得されない。
そして、ポイント出力部107は、取得されたポイント情報「80」を、図7に示したポイント管理情報の「カードID」が「CA00043」であるレコードの「ポイント情報」の値に加算する。
ここで、この「ID」が「H4」である口座振替情報について取得された「カードID」は、上記の「ID」が「H3」である口座振替情報とは、「振替口座ID」が同じであるにも関わらず、取得される「カードID」が異なるものとなり、この結果、異なるカードに取得されたポイント情報が蓄積される。つまり、同じ口座について異なる項目に対する口座振替により得られたポイント情報を、ユーザ所望の異なるカードに対応付けて蓄積できることとなる。
ここで、カード識別情報取得部105が、例えば、振替受付部104が受け付けた口座振替情報の一のレコードから、「振替口座ID」である「A010028421」と、「対象振替項目ID」である「市民税」とを取り出したとする。この場合、カード識別情報取得部105は、図4に示したカード管理情報において、「口座ID」が、「振替口座ID」である「A0100284163」と一致し、かつ「項目名」の値が、「対象振替項目ID」である「市民税」、または振替項目情報を問わないことを示す「−」のいずれかと一致するレコードを検索する。ここでは、図4の「ID」が「C6」であるレコードの「口座ID」が「A0100284163」であり、「項目名」が「−」であるため、カード識別情報取得部105はこのレコードを検出し、このレコードの「カードID」の値「CA00058」を取得する。その後の処理は、上述した他の口座振替情報についての処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
以下、同様に、図5に示した口座振替情報の全てについて、同様の処理を行うことで、ポイント情報を蓄積する処理が終了する。
図8は、ポイント情報の更新後のポイント管理情報を示す図である。
図9は、カード管理情報にレコードを追加するための入力画面の一例を示す図である。
例えば図9に示すような入力画面において、ユーザが、「振替口座ID」を入力フィールド91に、「項目名」を入力フィールド92に、「カードID」を入力フィールド93に、それぞれキーボード等を操作して入力し、「OK」ボタン94を押すと、カード管理情報蓄積部110は、入力フィールド91〜93に入力された情報を、カード管理情報の新たなレコードの「振替口座ID」、「項目名」、および「カードID」の値としてカード管理情報格納部101に追記する。これにより、カード管理情報を追加していくことが可能である。なお重複するレコードがある場合、古いレコードを削除することで、レコードを更新できるようにしても良い。
ここで、例えば、ユーザが、カード処理用情報処理装置3に対して、ポイント出力部107により蓄積されたポイント情報をユーザのポイントカード2にチャージする(即ち、移動させる)ためのメニュー操作等を行って、ポイントカード2をリーダライタ3aにかざしたとする。
リーダライタ3aは、ポイントカード2に格納されているカード識別情報であるカードIDを読み出す。ここで読み出したカードIDは、「CA00043」であったとすると、カード処理用情報処理装置3は、まず、リーダライタ3aが読み出したカードIDとポイント情報の残高を要求する指示とを、ポイント蓄積装置1にネットワーク等を介して送信する。
ポイント蓄積装置1の図示しない受信部は、カード処理用情報処理装置3から送信されるカードID「CA00043」とポイント情報の残高を要求する指示とを受信する。そして、ポイント蓄積装置1のポイント出力部107は、ポイント管理情報格納部102に格納されている図9に示すようなポイント管理情報で管理されているポイント情報のうちの、カードID「CA00043」と対応付けられているポイント情報を読み出す。ここでは、ポイント情報として、「13,080」を読み出す。そして、読み出したポイント情報をカード処理用情報処理装置3に出力、具体的には送信する。
カード処理用情報処理装置3は、ポイント蓄積装置1から送信されるポイント情報「13,080」を受信し、このポイント情報をポイントの残高の情報として示す画像と、ポイントカード2に移動させるポイントの指定を受け付けるための入力フィールドの画像とを有する画面を表示する。
図10は、ポイント残高と入力フィールドとを示すカード処理用情報処理装置3の表示画面の一例を示す図である。
次に、ユーザが、入力フィールド1001にキーボード等を操作して、ポイントカード2にチャージするポイント数「3,000」を入力して、「チャージ」ボタン1002を押したとする。
カード処理用情報処理装置3は、カードID「CA00043」と、「3000」ポイントのチャージを要求する指示とをポイント蓄積装置1に送信する。
ポイント蓄積装置1の図示しない受信部が、カードID「CA00043」と、「3000」ポイントのチャージを要求する指示とを受け付けると、ポイント出力部107は、ポイント管理情報格納部102に格納されている図9に示すようなポイント管理情報のうちの、カードID「CA00043」と対応付けられたポイント情報から、「3000」ポイントの情報を読み出す。また、ポイント管理情報で管理されているカードID「CA00043」と対応付けられたポイント情報から、読み出された「3000」ポイントを削除する。この結果、ポイント管理情報で管理されているカードID「CA00043」と対応付けられたポイント情報の値は、「10,080」ポイントとなる。そして、読み出したポイント情報をカード処理用情報処理装置3に送信する。
カード処理用情報処理装置3は、ポイント蓄積装置1から送信されるポイント情報である「3000」ポイントを受信し、リーダライタ3aを動作させて、ポイントカード2内の記憶媒体等に受信した「3000」ポイントのポイント情報を書き込む。これにより、ポイントカード2に「3000」ポイントがチャージされたこととなる。
また、上記具体例においては、口座識別情報と電子送付指定情報とを対応付けた電子送付管理情報を用いるようにしたが、口座識別情報と、電子送付指定情報と、振替項目情報とを対応付けた電子送付管理情報を用いるようにしてもよい。そして、口座識別情報と振替項目情報との組合せによって、口座振替の行われる項目別に、納入通知書の電子送付を許可するか否かを設定できるようにするとともに、この項目別に、電子送付が行われたことについてのポイントをユーザに付与できるようにしても良い。具体的には、口座振替情報の振替口座識別情報と、対象振替項目情報との組合せが、口座識別情報と振替項目情報との組合せに一致する電子送付管理情報のレコードの電子送付管理情報が、電子送付を許可するものであるか否かを判断するようにすればよい。
以上、本実施の形態によれば、口座振替で得られるポイントを、ポイント管理情報によって、口座振替が行われた口座と対応付けて管理されているカード識別情報と対応付けて蓄積することができる。これにより、例えば、ユーザが口座振替で得られたポイントを、口座振替が行われた口座とは無関係な所望のカードと対応付けて蓄積することができ、口座振替により得られるポイントの利便性を向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、口座振替が行われるごとに納入通知書の電子送付に対応したポイントを取得して、カードと対応付けて蓄積する場合を例に挙げて説明したが、本発明においては、口座振替が行われた一の口座に対しては一度だけ納入通知書の電子送付に対応したポイントを取得してカードと対応付けて蓄積するようにしても良い。
具体的には、一度に受け付けた1以上の口座振替情報、あるいは予め指定した期間内に受け付けた1以上の口座振替情報に対して、上述したような納入通知書の電子送付に対応したポイントを付与する処理を行う際に、一の口座から行われた1以上の口座振替については、一度に限り、納入通知書の電子送付に対応したポイントを取得して蓄積するようにしてもよい。つまり、複数の口座振替情報が、一の口座からの口座振替が複数行われたことを示していたとしても、一の口座については一度だけ電子送付に対応したポイントを付与するようにしても良い。なお、一度に受け付けた1以上の口座振替情報とは、例えば、ポイントを付与する処理をバッチ処理する場合等において受け付ける、月単位や年単位等の予め指定された期間単位で収集された口座振替情報口座振替情報である。また、予め指定した期間内に受け付けた1以上の口座振替情報とは、例えば、月ごとや年ごとに受け付けた口座振替情報である。
例えば、バッチ処理等を行う場合には、図2に示したフローチャートにおいて、ステップS206およびステップS207の処理を省略し、ステップS210の直後や、ステップS210でn番目の口座振替情報があると判断された場合等に、具体的に以下のような処理を行うようにしても良い。即ち、ポイント情報取得部106が、電子送付管理情報に含まれる口座振替情報のうちの、電子送付を許可することを指定する電子送付指定情報と対応付けられた口座振替情報を順次取り出し、ステップS201で受け付けた1以上の口座振替情報に含まれる振替口座識別情報の中に、取り出した口座振替情報と一致するものがあるか否かを検索し、1以上の一致するものが検出された場合に、一度だけ電子送付指定情報に対応付けられたポイント情報を取得し、ポイント出力部107が、取得したポイント情報を口座識別情報と対応するカードと対応付けて蓄積する処理を繰り返す。これにより、一の口座に対して一度だけ電子送付に対応したポイントを付与することが可能となる。
あるいは、一定の期間内に受け付けた口座振替情報について電子送付に対応したポイントを付与する処理を行う場合は、上述したような処理、即ち、ポイント情報取得部106が、ステップS201で受け付けた1以上の口座振替情報に含まれる振替口座識別情報について、電子送付を許可することを指定する電子送付指定情報と対応付けられた1以上の口座振替情報のそれぞれと一致するものがあるか否かを検索し、一致するものがある場合に一度だけ電子送付指定情報に対応付けられたポイント情報を取得し、ポイント出力部107が、この取得したポイント情報を、検索に用いられた口座識別情報と対応するカードと対応付けて蓄積する処理を、一定の期間内において口座振替情報を受け付ける度に繰り返すようにするとともに、電子送付管理情報に含まれる口座識別情報のうちの、同じ一定の期間内に、すでに一度、電子送付についてのポイントが付与された口座識別情報については、ポイント情報取得部106が、ポイントが付与済であることを示す情報、例えばフラグ等を立てるようにし、フラグが立てられている口座識別情報については、同じ期間内において、その後の電子送付についてのポイントを付与する処理を、ポイント情報取得部106が行わないようにすればよい。なお、このフラグ一定の期間の開始時等にリセットするようにすればよい。
このような場合においても、納入通知書の電子送付を希望したユーザからの口座振替が正常に行われた場合に、電子送付に切り替えたことに対するポイントを与えることができ、電子送付に切り替えることに対するインセンティブをユーザに与えることができ、電子送付への切換を促進することができる。
なお、本実施の形態においては、カードIDは、ユーザの識別情報(例えばユーザ名)や個人情報等と対応付けられて、図示しない管理情報等で管理されていても良い。
(実施の形態2)
この実施の形態2のポイント蓄積装置は、上記実施の形態1において説明したポイント蓄積装置において、ポイント情報取得部が取得したポイントを、ポイント蓄積装置の外部のポイントを管理する装置等に出力するようにしたものである。
図11は、本発明の実施の形態2に係るポイント蓄積装置11を備えたポイント蓄積システム10のブロック図である。
ポイント蓄積システム10は、ポイント蓄積装置11と1以上のポイント管理装置12とを備えている。ここでは、例として、ポイント蓄積システム10がn台(nは2以上)のポイント管理装置12を備えている場合を図示しており、各ポイント管理装置12を管理装置12−1〜管理装置12−nで示している。ポイント蓄積装置11と各ポイント管理装置12とは、ネットワークや通信回線等を介して、情報の送受信が可能となるよう接続されている。
ポイント蓄積装置11は、カード管理情報格納部101、ポイント管理情報格納部112、電子送付管理情報格納部103、振替受付部104、カード識別情報取得部105、ポイント情報取得部106、ポイント出力部117、出力先管理情報格納部118、口座カード指定受付部109、およびカード管理情報蓄積部110を備える。
ポイント管理装置12は、受信部121、ポイント格納部122、およびポイント蓄積部123を備える。
ポイント蓄積装置11の、カード管理情報格納部101、電子送付管理情報格納部103、振替受付部104、カード識別情報取得部105、ポイント情報取得部106、口座カード指定受付部109、およびカード管理情報蓄積部110については、上記実施の形態1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
ポイント管理情報格納部112には、上述したポイント管理情報格納部102と同様に、1以上のカード識別情報と、各カードに蓄積されるポイントを示す情報であるポイント情報とを対応付けている情報である1以上のポイント管理情報が格納される。ここでは、特に、ポイント管理情報が対応付けているポイント情報は、各カードに対応して後述するポイント出力部117が出力したポイント情報が、出力される毎に追記して蓄積されたものであるとする。即ち、ここでのポイント情報は、出力されたポイントの履歴の情報であるとする。従って、ここでのポイント管理情報は、1以上のカード識別情報と、各カードに蓄積されるために出力されたポイントの履歴を示すポイント情報とを対応付けている情報と考えても良い。ここでのポイント管理情報格納部112に蓄積される各ポイント情報は、例えば、各カードに対応して出力されるポイントの値を含む。また、出力日時またはポイントの取得に用いられた振替項目情報等を示す情報を含んでいてもよい。また、ポイント情報は、各ポイント情報が後述するポイント出力部117から出力された日時等の情報と対応付けられてポイント管理情報で管理されても良い。なお、出力日時は、出力された日時と考えることが可能な日時の情報であれば良く、例えば、ポイントが取得された日時を示す情報であってもよいし、ポイント情報がポイント管理情報格納部112に追記されるよう蓄積された日時を示す情報であっても良い。なお、その他の構成については、ポイント管理情報格納部102と同様であるので、ここでは説明は省略する。
ポイント出力部117は、上述したポイント出力部107と同様に、ポイント情報取得部106が取得したポイント情報を、カード識別情報取得部105が取得したカード識別情報と対応付けて出力する。このポイント出力部117は、特に、ポイント情報取得部106が取得したポイント情報を、カード識別情報取得部105が取得したカード識別情報と対応付けて外部のカードのポイントを管理する装置に送信する。外部のカードのポイントを管理する装置は、具体的にはポイント管理装置12のいずれかである。ポイント出力部117がポイント情報を出力する際の、出力先を指定する情報(例えば、出力先のポイント管理装置12のアドレスの情報等)は、後述する出力先管理情報格納部118に格納されている出力先管理情報と、出力するポイント情報に対応付けられたカード識別情報とを用いて取得される。どのように出力先を決定するかは後述する。また、ポイント出力部117は、出力したポイント情報と、これに対応付けられたカード識別情報とを、出力した日時の情報等と対応付けてポイント管理情報格納部112に蓄積してもよい。つまり、出力したポイント情報の履歴をポイント管理情報格納部112に蓄積してもよい。なお、その他の構成については、ポイント出力部107と同様であるので、ここでは説明を省略する。
出力先管理情報格納部118には、ポイント情報の出力先を示す情報である出力先識別情報と1以上のカード識別情報で構成される群を識別する情報であるカード群識別情報とを有する出力先管理情報が格納されている。カード群識別情報は、一の群に属する複数のカード識別情報の集合であっても良い。また、カード群識別情報は、例えば、一の群に属する複数のカードのカード識別情報のみに共通して含まれる文字列や数字列である。例えば、カード識別情報が、カードのポイントシステムを管理する業者等の識別情報を一部(例えば文字列の先頭)に含むものである場合、この業者等の識別情報がカード群識別情報である。この場合、このカード群識別情報を含むカード識別情報は、例えば、この業者等が管理するポイントシステムによってポイントが管理されるカードの識別情報である。出力先識別情報とは、ポイント情報の送信先を示す情報であり、例えば、ポイント管理装置12のいずれか一つを送信先に示す情報である。例えば、送信先のIPアドレス、メールアドレス、またはURL等の送信先のアドレスを示す情報である。出力先を示す情報と、カード群識別情報の対応関係は、通常、1対n(nは1以上の整数)である。
上述したポイント出力部117は、例えば、出力先管理情報格納部118に格納されている出力先管理情報が管理するカード群識別情報の中から、出力対象となるポイント情報に対応付けられたカード識別情報と一致するカード群識別情報を検索する。ここでの一致は、例えば部分一致である。そして、検出したカード群識別情報と対応付けられた出力先識別情報を出力先管理情報から取得する。そして、ポイント出力部117は、この出力先識別情報が示す出力先へカード識別情報と対応付けられたポイント情報を送信する。例えば、出力先識別情報が一のポイント管理装置のIPアドレスである場合、このIPアドレスにポイント情報を送信する。なお、出力先識別情報が装置名等である場合、この装置名に対応付けて予め用意されたアドレス情報等を、図示しない格納部等から取得するようにすればよい。
出力先管理情報格納部118は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
受信部121は、ポイント蓄積装置11から送信されるカード識別情報と対応付けられたポイント情報を受信する。受信部121は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
ポイント格納部122には、1以上のカード識別情報と、各カードに蓄積されるポイントを示す情報であるポイント情報とを対応付けている情報である1以上のポイント管理情報が格納される。ポイント格納部122のポイント情報は、例えば、後述するポイント蓄積部123により蓄積される。ポイント格納部122の構成は、上記実施の形態1のポイント管理情報格納部102と同様であるので、ここでは説明を省略する。
ポイント蓄積部123は、受信部121が受信したポイント情報を、当該ポイント情報と対応付けられたカード識別情報と対応付けてポイント格納部122に蓄積する。ポイント蓄積部123がポイント情報をカード識別情報と対応づけて蓄積する処理は、上記実施の形態1において説明したポイント出力部107がポイント情報をポイント管理情報格納部102に格納する場合と同様であり、ここでは説明を省略する。
なお、ポイント管理装置12は、ポイント格納部122に格納されているポイント情報を更新したり、格納されているポイント情報を外部の装置等に出力したりする構成(図示せず)を備えていてもよい。このような構成は上記実施の形態1において説明したポイント出力部107と同様の構成であるので、ここでは説明を省略する。
図12は、本実施の形態のポイント蓄積装置10の動作を説明するためのフローチャートである。以下、ポイント蓄積装置1の動作について図12のフローチャートを用いて説明する。なお、図12において、同一符号は同一又は相当する処理ステップを示し、ここでは説明を省略する。
(ステップS1201)ポイント出力部107は、出力先管理情報格納部118に格納されている出力先管理情報で管理されるカード群識別情報の中から、ステップS204で受け付けたカード識別情報と部分一致するカード群識別情報を検出する。例えば、カード群識別情報を出力先管理情報格納部118から順番に取り出し、ステップS204で取得したカード識別情報が、取り出したカード群識別情報と一致する文字列を有するか否かを検索により判断していく。そして、一致する文字列が有る場合のカード群識別情報を検出する。なお、部分一致するカード群識別情報を検出することは一例であり、カード識別情報とひも付けられたカード群識別情報を検出できれば、ポイント出力部107は、どのような検出を行ってもよい。
(ステップS1202)ポイント出力部107は、ステップS1201で検出したカード群識別情報と対応付けられた出力先識別情報を、出力先管理情報から読み出す。
(ステップS1203)ポイント出力部107は、ポイント情報取得部106が取得したポイント情報を、ステップS204で取得したカード識別情報と対応付けて、ステップS1202で読み出した出力先管理情報が示す出力先へ出力する。そして、ステップS208に進む。
なお、ステップS214で出力されるポイント情報は、カード識別情報と対応付けて出力されたポイント情報の履歴の情報と考えても良い。
なお、図12のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ポイント管理装置12の動作について簡単に説明する。受信部121は、ポイント情報を受信したか否かの判断処理を繰り返し行う。そして、ポイント蓄積装置11から送信されたカード識別情報と対応付けられたポイント情報を受信すると、ポイント蓄積部122は、受信部121が受信したポイント情報を、ポイント格納部123に格納する。具体的には、受信部121が受信したポイント情報と対応付けられているカード識別情報を取得し、当該取得したカード識別情報と一致するカード識別情報をポイント格納部123に格納されているポイント管理情報のカード識別情報の中から検索し、ポイント管理情報によって検索したカード識別情報と対応付けられているポイント情報に、受信部121が受信したポイント情報を追加する。なお、ポイント管理情報内に、受信部121が受信したカード識別情報と一致するカード識別情報がない場合、受信したポイント情報とカード識別情報とを含むポイント管理情報を追記するようにすればよい。そして、新たなポイント情報が受信されるか否かの判断処理に戻るようにすればよい。
以下、本実施の形態におけるポイント蓄積装置11の具体的な動作について説明する。ポイント蓄積装置11を備えたポイント処理システム10の一例を示す概念図は図13である。
ポイント蓄積装置11が、光ディスク等から取得される口座振替情報を用いて、ポイント情報を取得するまでの処理については、上記実施の形態1の具体例と同様である。
ここで、例えば、カード識別情報取得部105が取得した「カードID」が「CA00042」であり、ポイント情報取得部106が取得したポイントの合計が「1604ポイント」であったとする。
図14は、出力先管理情報格納部118に格納されている出力先管理情報を示す図である。出力先管理情報は、「カード群識別情報」と、「出力先識別情報」という項目を有する。「カード群識別情報」は、カード群識別情報であり、ここでは、同じカード群に属するカードのカード識別情報が共通して有する一部の文字列である。「出力先識別情報」は、出力先識別情報であり、ここでは、各ポイント管理装置12のIPアドレスを示しているものとする。
ポイント出力部107は、まず、出力先管理情報の一番目のレコードの「カード群識別情報」である「AB」を読み出す。そして、カード識別情報取得部105が取得した「カードID」である「CA00042」が、この「AB」に一致する文字列を含むか否かを検索により判断する。ここでは、一致する文字列が検索により検出されないため、一致する文字列を含まないと判断する。そして、二番目のレコードの、「カード群識別情報」である「CA」を読み出す。そして、カード識別情報取得部105が取得した「カードID」である「CA00042」が、この「CA」に一致する文字列を含むか否かを検索により判断する。ここでは、一致する文字列を含むため、ポイント出力部107は、出力先管理情報の二番目のレコードの「出力先識別情報」である「http://250.×××.×××.063」を取得する。この出力先識別情報は、ポイント管理装置12−1のアドレスであるとする。そして、ポイント出力部107は、この出力先識別情報が示すアドレスを送信先に指定して、カードID「CA00042」と、ポイント情報取得部106が取得したポイント情報とを送信する。また、ポイント出力部107は、この出力を行った時刻の情報を時計等から取得して、この時刻の情報を対応付けたポイント情報を、「カードID」が「CA00042」であるポイント管理情報に追記する。ポイント管理情報のポイント情報は、ポイント出力の履歴として適宜ポイント出力部107から出力して参照可能である。
ポイント管理装置12−1の受信部121は、ポイント出力部107から送信されるポイント情報とカード識別情報とを受信する。ポイント管理装置12−1のポイント蓄積部122は、ポイント格納部122に格納されているポイント管理情報から、「ポイントID」が「CA00042」であるポイント管理情報を検索し、このポイント管理情報のポイント情報の値を読み出し、受信部121が受信したポイント情報が示す値を加算し、加算したポイント情報で、「ポイントID」が「CA00042」であるポイント管理情報の「ポイント情報」を上書きする。なお、この処理は、上記実施の形態1の具体例において、図7等を用いて説明した処理等と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
なお、上記具体例においては、ポイントカード2にポイント情報のチャージをする際には、ポイント蓄積装置1からポイント情報を移動させるようにしたが、この具体例においては、各ポイント管理装置12からポイント情報を移動させるようにすればよい。
以上、本実施の形態によれば、口座振替で得られるポイントを、ポイント管理情報によって、口座振替が行われた口座と対応付けて管理されているカード識別情報と対応付けて、カード識別情報に対応したポイント管理装置に出力することができる。これにより、例えば、ユーザが口座振替で得られたポイントを、口座振替が行われた口座とは無関係な所望のカードと対応付けて蓄積させることができ、口座振替により得られるポイントの利便性を向上させることができる。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりする情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記各実施の形態では、ポイント蓄積装置がスタンドアロンである場合について説明したが、ポイント蓄積装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
なお、上記各実施の形態におけるポイント蓄積装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。
つまり、このプログラムは、コンピュータを、口座振替が行われたことを示す情報であって、口座振替が行われた口座の口座識別情報である振替口座識別情報を含む情報である口座振替情報を受け付ける振替受付部と、記憶媒体にユーザの口座の識別情報である口座識別情報とポイントの利用に用いられるカードの識別情報であるカード識別情報とを対応付けている情報であるカード管理情報が各応されており、当該記憶媒体に格納されているカード管理情報を用いて、振替受付部が受け付けた口座振替情報に含まれる振替口座識別情報と一致する口座識別情報と対応付けられたカード識別情報を取得するカード識別情報取得部と、振替受付部が受け付けた口座振替情報に応じてポイント情報を取得するポイント情報取得部と、ポイント情報取得部が取得したポイント情報を、カード識別情報取得部が取得したカード識別情報と対応付けて出力するポイント出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図15は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるポイント蓄積装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図15において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図16は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図16において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるポイント蓄積装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるポイント蓄積装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。