JP5466586B2 - 組電池の管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、組電池の管理装置に関する。
ハイブリッド車両や電気自動車等の電動車両におけるモータの動力源、及び負荷の駆動源としてニッケル水素電池からなる組電池が用いられているが、リチウムイオン電池は、他の二次電池に比べてエネルギ密度が高く、充放電効率も優れていることから、ニッケル水素電池からリチウムイオン電池への置換が検討されている。
電動車両に搭載される組電池は、複数個のブロックを直列接続して構成され、各ブロックはさらに複数の電池セルを直列接続して構成される。組電池の状態を制御する、あるいは組電池の異常を検出するために、各ブロック毎に管理装置を設け、電池セルの電圧を検出する。
下記に示す特許文献1には、電池電圧監視用集積回路を必要な数だけ直列に接続していわゆる積み重ねた関係で使用することが開示されている。すなわち、直列に接続した8個の電池セルに対して第1の集積回路と第2の集積回路を設ける。第1の集積回路を上位、第2の集積回路を下位とすると、上位の集積回路と下位の集積回路はそれぞれ電源端子として最高電位VDDの端子であるVDD端子と、最低電位VSSの端子であるVSS端子とを備え、上位の集積回路のVSS端子と下位の集積回路のVDD端子とは共通に接続される。上位の集積回路と下位の集積回路との間では、上位の集積回路の信号出力端子SOUTと下位の集積回路の基準電圧端子REFUとの間が抵抗分圧回路を介して接続され、この抵抗分圧回路の分圧出力端が下位の集積回路の信号入力端子SINに接続される。この構成により、上位の集積回路にて検出したセル異常の内容を下位の集積回路を介してコントローラに伝達することができるとしている。
また、下記に示す特許文献2には、組電池のいずれかのブロックの電池セルの両端の電圧が、スイッチング素子の選択的オン状態によりフライングキャパシタに取り込まれてマイコンに取り込まれること、及び、電池セルの状態が各ブロック毎の管理ユニットによって管理され、各管理ユニットは、電池セルを放電する処理を行うことが開示されている。
特開2006−29895号公報 特開2007−282413号公報
ところで、組電池を構成する各ブロックの電圧を検出する管理ユニット(集積回路)は、管理対象の二次電池から電力供給を受けて動作するものであるところ、複数の管理ユニット間の消費電流のばらつきにより組電池を構成する各ブロックの充電状態(SOC:State of Charge)にばらつきを生じる場合がある。
本発明の目的は、組電池を構成する各ブロックの充電状態(SOC:State of Charge)のばらつきを抑制することにある。
本発明は、組電池の充電状態を管理する管理装置であって、複数の下位制御手段であって、各下位制御手段は前記組電池を構成する直列接続された複数の電池ブロックの各々を制御するとともに複数の電池ブロックの各々から電力供給を受ける複数の下位制御手段と、複数の前記下位制御手段の各々の動作用クロック信号を高周波信号と低周波信号の少なくとも2つの信号から構成し、前記高周波信号と前記低周波信号の出現比率を制御することで複数の前記下位制御手段の各々が制御すべき電池ブロック間の充電状態のばらつきを抑制する上位制御手段とを有し、前記上位制御手段は、制御周期Tのうちの最初のt(t<T)期間において前記動作用クロック信号を前記高周波信号とし、残りのT−t期間において前記動作用クロック信号を前記高周波信号あるいは前記低周波信号のいずれかとすることで前記出現比率を制御することを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、複数の前記下位制御手段は、各々が制御すべき電池ブロックを構成する電池セルの端子電圧を検出して前記上位制御手段に供給し、前記上位制御手段は、前記電池ブロックの前記端子電圧に基づいて前記充電状態のばらつきを検出し、前記充電状態のばらつきに応じて前記出現比率を制御する。
ここで、前記上位制御手段は、前記充電状態が相対的に高い電池ブロックを制御する下位制御手段ほど、前記高周波信号の出現比率が増大するように制御するのが好適である。
また、本発明の他の実施形態では、前記上位制御手段は、複数の前記下位制御手段の前記高周波信号時の消費電流値のばらつきに応じて前記出現比率を制御する。
ここで、前記上位制御手段は、前記消費電流値が相対的に大きい下位制御手段ほど、前記低周波信号の出現比率が増大するように制御する。
また、前記上位制御手段は、複数の前記下位制御手段のうち、前記高周波信号時の消費電流値が相対的に大となる下位制御手段の出現比率を設定し、設定された出現比率で動作させたときの平均消費電流値との差が最小となるようにその他の下位制御手段の出現比率を設定する。
本発明によれば、複数の下位制御手段の消費電流のばらつきに起因して生じる、組電池内の各ブロック間における充電状態(SOC)あるいは残存容量のばらつきを抑制することができる。
第1実施形態の構成ブロック図である。 図1におけるスレーブ装置M1の構成ブロック図である。 各ブロックのSOC(相対比)を示すグラフ図である。 クロックコントローラの構成図である。 周波数と消費電流の関係を示すグラフ図である。 第1実施形態のタイミングチャートである。 第1実施形態のマスタ装置の処理フローチャートである。 図7における充電状態(残存容量)演算処理フローチャートである。 図7のタイマ値演算処理フローチャートである。 図7のタイマ値減算処理フローチャートである。 スレーブ装置の処理フローチャートである。 第2実施形態のタイミングチャートである。 図12の模式図である。 複数の制御周期にわたるIDHとIDLのパターン説明図である。 パターンのマップを用いて制御を実行した場合の消費電流値を示す説明図である。 各スレーブ装置毎に選択されるパターン及びそのときの消費電流値を示す説明図である。 第2実施形態のマスタ装置の起動時のフローチャートである。 第2実施形態のマスタ装置の処理フローチャートである。 第2実施形態の出荷時の検査器のフローチャートである。 第3実施形態のタイミングチャートである。 各スレーブ装置毎に設定されるデューティ比及びそのときの消費電流値を示す説明図である。 第3実施形態のマスタ装置の処理フローチャートである。 検査器と管理装置の構成図である。
以下、図面に基づき実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1に、本実施形態における組電池の管理装置の全体構成ブロック図を示す。組電池10に対し、管理装置12が設けられている。
組電池10は、複数の電池ブロックB1〜B6(以下、電池ブロックを単にブロックBiと称する。iはブロック番号を示す添字)が直列接続して構成される。また、各ブロックB1〜B6は、少なくとも1つ以上の電池セル(単電池)が直列接続して構成される。本実施形態では、各ブロックが6個の電池セルから構成される。例えば、ブロックB1は、6個の電池セルB11〜B16が直列接続して構成され、ブロックB2は、6個の電池セルB21〜B26が直列接続して構成される。電池セルBijにおいて、添字iはブロック番号を示し、添字jはブロックBiにおける電池セル番号を示す。したがって、電池セルB44は、ブロックB4における4番目の電池セルであることを示す。
管理装置12は、上位制御手段としてのマスタ装置26と、このマスタ装置26からの指令に応じて動作する下位制御手段としての複数のスレーブ装置Miを含む。添字iはスレーブ装置番号を示し、ブロック番号と同じである。各スレーブ装置M1〜M6は、組電池10の各ブロックB1〜B6毎に合計6個設けられ、各ブロックB1〜B6をそれぞれ制御(管理)する。すなわち、スレーブ装置M1はブロックB1に対して設けられ、スレーブ装置M2がブロックB2に対して設けられ、スレーブ装置M3はブロックB3に対して設けられ、スレーブ装置M4はブロックB4に対して設けられ、スレーブ装置M5はブロックB5に対して設けられ、スレーブ装置M6はブロックB6に対して設けられる。各スレーブ装置M1〜M6は、管理対象であるブロック内のそれぞれの電池セルの端子電圧を検出する。ここで、電池セルBijの端子電圧をVijとする。スレーブ装置M1は、ブロックB1内の各電池セルB11〜B16の各端子電圧V11〜V16を検出する。ここで、電池セルB11の端子電圧をV11、電池セルB12の端子電圧をV12等としている。スレーブ装置M2は、ブロックB2内の各電池セルB21〜B26の各端子電圧V21〜V26を検出する。ここで、電池セルB21の端子電圧をV21、電池セルB22の端子電圧をV22等としている。また、スレーブ装置M6は、ブロックB6内の各電池セルB61〜B66の各端子電圧V61〜V66を検出する。ここで、電池セルB61の端子電圧をV61、電池セルB62の端子電圧をV62等としている。
各スレーブ装置M1〜M6は、互いに直列接続(もしくはディジーチェーン接続)されており、上位のスレーブ装置から下位のスレーブ装置に順次、端子電圧がデジタルデータとして伝達される。以下の説明では、便宜上、スレーブ装置M1側を上位、スレーブ装置M6側を下位とする。スレーブ装置M1は、マスタ装置26からの電圧取得信号に応じて、自己の管理対象であるブロックB1の各端子電圧V11〜V16を検出して出力端子から出力し、次段の下位装置であるスレーブ装置M2の入力端子に供給する。スレーブ装置M2は、自己の管理対象であるブロックB2の各端子電圧V21〜V26を検出し、スレーブ装置M1から供給された各端子電圧V11〜V16と共に、各端子電圧V21〜V26を出力端子から出力し、次段の下位装置であるスレーブ装置M3の入力端子に供給する。スレーブ装置M3は、自己の管理対象であるブロックB3の各端子電圧V31〜V36を検出し、スレーブ装置M2から供給された端子電圧V11〜V16,V21〜V26と共に、各端子電圧V31〜V36を出力端子から出力し、次段の下位装置であるスレーブ装置M4の入力端子に供給する。以下、同様にして、
スレーブ装置M1→スレーブ装置M2→スレーブ装置M3→スレーブ装置M4→スレーブ装置M5→スレーブ装置M6
と端子電圧が順次伝達される。スレーブ装置M6は、自己の管理対象であるブロックB6の各端子電圧V61〜V66を検出し、スレーブ装置M5から供給された各端子電圧V11〜V16,V21〜V26,V31〜V36,V41〜V46,V51〜V56と共に、各端子電圧V61〜V66を出力端子から出力し、シリアルデータとしてマスタ装置26に供給する。
マスタ装置26は、各スレーブ装置M1〜M6を統括的に制御する。マスタ装置26は、各スレーブ装置M1〜M6に対して所定のタイミングで電圧取得信号を出力する。電圧取得信号は、各スレーブ装置M1〜M6で順次受信され、各スレーブ装置M1〜M6は、受信したこの電圧取得信号に応じて自己の管理する各ブロックB1〜B6の端子電圧を検出する。また、マスタ装置26は、各スレーブ装置M1〜M6の動作用クロック信号CLKを制御する指示信号(クロック制御指令値)を各スレーブ装置M1〜M6に出力する。
マスタ装置26及び各スレーブ装置M1〜M6は、具体的にはスレーブ装置の各々がワンチップのマイクロコンピュータで構成される。すなわち、マイクロコンピュータの半導体チップが個別のパッケージに収められている回路基板上に配置されており、半導体チップの温度は回路基板上の温度分布によって異なる温度になり得る。
図2に、図1におけるスレーブ装置M1の構成ブロック図を示す。他のスレーブ装置M2〜M6も同様の構成である。
スレーブ装置M1は、放電回路M1a、マルチプレクサ(MUX)M1b、アナログデジタルコンバータ(ADC)M1c、発振器(OSC)M1h、クロックコントローラM1g、プロセッサM1e、及びインタフェースM1f,M1iを有する。スレーブ装置M1は、管理対象のブロックB1から電力供給を受けて動作するものである。他のスレーブ装置M2〜M6も同様の構成である。なお、マスタ装置26は組電池10とは別系統の補助電源から電力供給を受ける。
放電回路M1aは、ブロックB1の各電池セルB11〜B16をそれぞれ放電させて、各電池セルB11〜B16の充電状態(SOC(%)以降において、単に充電状態と適宜称する)を均等化するものである。放電回路M1aは、各電池セルの+端子に接続された抵抗Reqと、この抵抗に接続されたスイッチングトランジスタRswを有する。スイッチングトランジスタRswのコレクタ端子は抵抗に接続され、エミッタ端子は電池セルの−端子に接続され、ベース端子はインタフェースM1fを介してプロセッサM1eに接続される。例えば、電池セルB11に着目すると、電池セルB11の+端子には抵抗Req11が接続される。抵抗Req11にはスイッチングトランジスタRsw11のコレクタ端子が接続され、スイッチングトランジスタRsw11のエミッタ端子は電池セルB11の−端子に接続され、ベース端子はプロセッサM1eに接続される。プロセッサM1eからの制御信号によりスイッチングトランジスタRswがオンすると、電池セルの+端子と−端子が抵抗Reqを介して短絡される。例えば、スイッチングトランジスタRsw11をオンすると、電池セル11の+端子と−端子が抵抗Req11を介して接続され、電池セルB11が放電する。放電回路M1aは、各電池セル毎に接続された抵抗Req及びスイッチングトランジスタRswを用いて、各電池セルB11〜B16を個別に放電する。各電池セルB11〜B16を個別に放電することで、その充電状態(SOC)を変化させることができ、結局、充電状態(SOC)を均等化することができる。例えば、電池セルB11の充電状態(SOC)が他の電池セルよりも高い場合には、電池セルB11を放電することでその充電状態(SOC)を低下させる。充電状態(SOC)の均等化は、ブロック単位で実行することもできる。例えば、ブロックB1の充電状態(SOC)が他のブロックよりも高い場合には、ブロックB1を構成する各電池セルB11〜B16を放電することでその充電状態(SOC)を低下させる。充電状態(SOC)の均等化処理は、組電池10をハイブリッド車両や電気自動車等の電動車両に搭載した場合、車両の停車中、すなわちイグニッションをOFFした後で実行する。
マスタ装置26は、車両のイグニッションがOFFされた場合に、各スレーブ装置M1〜M6に対して均等化処理の実行指令を出力する。スレーブ装置M1のプロセッサM1eは、マスタ装置26からの指令に応じて放電回路M1aの各スイッチングトランジスタRswをオンオフ制御して放電を制御する。均等化処理の有無は、マスタ装置26が各スレーブ装置M1〜M6から供給された各端子電圧V11〜V66に基づいて決定する。すなわち、各端子電圧V11〜V66に基づいて、各ブロックB1〜B6毎に充電状態(SOC)を算出し、算出された充電状態(SOC)にばらつきがあるか否かを判定する。そして、ばらつきがあると判定された場合に、そのばらつきを解消するように、放電すべき各ブロックB1〜B6を選択して各スレーブ装置M1〜M6に指令する。各ブロックB1〜B6毎の充電状態(SOC)算出、ばらつきの有無の判定、均等化処理の有無はマスタ装置26がイグニッションON時に実行する。実際の均等化処理は、各スレーブ装置M1〜M6がイグニッションOFF後に実行する。
また、スレーブ装置M1は、既述したように、ブロックB1内の各電池セルB11〜B16の各端子電圧V11〜V16を検出する。検出された各端子電圧V11〜V16は、マルチプレクサ(MUX)M1bに供給される。
センサM1jは温度センサであり、スレーブ装置M1のICのチップ温度を検出するためにマルチプレクサM1bにバンドギャップ電圧を供給する。
マルチプレクサ(MUX)M1bは、これらの各端子電圧V11〜V16及びチップ温度をアナログデジタルコンバータ(ADC)M1cに供給する。アナログデジタルコンバータ(ADC)M1cは、基準電圧発生器M1dからの基準電圧VrefとクロックコントローラM1gに供給される動作用クロック信号を用いて、プロセッサM1eからの電圧取得信号によって指令されるタイミングにより各アナログ端子電圧V11〜V16を各デジタル電圧データV11〜V16に変換してプロセッサM1eにシリアルデータとして出力する。また、センサM1jにより測定されるチップのバンドギャップ電圧もデジタル温度データに変換してプロセッサM1eに供給する。
プロセッサM1eは、インタフェースM1iを介してマスタ装置26から供給された電圧取得信号に応じてアナログデジタルコンバータ(ADC)M1cを動作させて各デジタル電圧データV11〜V16及びチップのデジタル温度データを取得し、インタフェースM1iを介して下位のスレーブ装置、この場合にはスレーブ装置M2に出力する。また、インタフェースM1iを介してマスタ装置26から供給された均等化指示信号に応じてインタフェースM1fを介して放電回路M1aを作動させる。プロセッサM1eは、発振器(OSC)M1hで生成され、クロックコントローラM1gで分周された動作用クロック信号を用いて動作する。動作用クロック信号は、イグニッションのON、OFFに応じてON、OFFされる。すなわち、イグニッションON時には動作用クロック信号でプロセッサM1eが動作するが、イグニッションOFF時には動作用クロック信号もOFFされ、プロセッサM1eは動作を停止する。
以上のように、各ブロックB1〜B6毎に設けられた各スレーブ装置M1〜M6は、マスタ装置26からの指令に応じて自己の管理する各ブロックB1〜B6の端子電圧やチップ温度を取得してマスタ装置26に供給するが、各スレーブ装置M1〜M6の消費電流は必ずしも同一ではなく、各スレーブ装置M1〜M6の製造工程のばらつきや各スレーブ装置M1〜M6の発振周波数のばらつき、各スレーブ装置M1〜M6のチップ温度のばらつきにより消費電流値は変化し得る。チップは半導体であり、特にオンチップ発振器では温度による発振周波数の特性変化が大きい。各スレーブ装置M1〜M6は、管理する各ブロックB1〜B6の電力により動作するため、各スレーブ装置M1〜M6の消費電流値がばらつくと、各スレーブ装置M1〜M6がマスタ装置26から同一の指令に応じて動作したとしてもその消費電気量がばらつくため、各ブロックB1〜B6の充電状態(SOC)も異なってくる。
図3に、組電池10を搭載する車両が一定距離だけ走行した後の、各ブロックB1〜B6の充電状態(SOC)の分布を示す。横軸は各ブロックB1〜B6内の各電池セルB11〜B66を示し、縦軸は全ブロックのSOCの平均を100とした場合の相対的な充電状態比(容量比)を示す。容量比は、B3>B2,B4,B5>B1,B6であり、各ブロックB1〜B6間で充電状態(SOC)にばらつきが生じていることが分かる。ブロック毎のばらつきが生じると、個別の電池セルの過充電及び過放電を予防するため、組電池10の充放電に使用可能なSOC幅は個別の電池セルの最大SOC及び最小SOCで決まってしまう。このため充放電特性を制限してしまう。この結果、組電池の利用効率を低下させてしまう。このような充電状態(SOC)のばらつきは、電池セル自体のばらつき(電池セルの個体差)によっても生じるが、上記のような各ブロック毎の各スレーブ装置14〜24における消費電流値のばらつきにも起因している。なお、電池セル毎のSOC算出については後述する。
ここまでは、イグニッションOFF時に各スレーブ装置M1〜M6が選択的に放電回路M1aを動作させて強制的に放電することで充電状態(SOC)の均等化を実行することを説明してきた。しかし、本実施形態の最大の特徴は、イグニッションOFF時に強制的に放電することなく、各スレーブ装置M1〜M6の消費電流値のばらつきを前提とし、これにより生じる各ブロックB1〜B6の充電状態(SOC)のばらつきを抑制すべく、イグニッションON時における各スレーブ装置M1〜M6の動作用クロック信号を制御して均等化処理することにある。すなわち、本実施形態において、放電回路M1aを動作させる必要は必ずしもなく、この意味で、放電回路M1aを削除して回路構成を簡易化することが可能である。もちろん、放電回路M1aを残存させ、必要に応じてイグニッションOFF時に放電回路M1aを動作させて強制的に放電してもよい。
以下では、イグニッションON時における均等化処理について説明する。図4に、図2におけるクロックコントローラM1gの構成図を示す。クロックコントローラM1gは、2分周の分周器(図では1/2で示す)とスイッチ回路から構成される。発振器M1hからのクロック信号は、2つに分岐され、一方は分周器に供給されて2分周された後にスイッチ回路の一方の接点に供給され、他方はそのまま(分周なし)スイッチ回路の他方の接点に供給される。スイッチ回路は、マスタ装置26から各スレーブ装置に供給されるクロック制御指令値(0または1)に基づいて接点を切り替え、分周なしのクロック信号(高周波信号)あるいは2分周されたクロック信号(低周波信号)を動作用クロック信号として出力する。発振器M1hが例えば500kHzのクロック信号を出力するものとすると、スイッチ回路の切り替えにより、500kHzとこれを2分周した250kHzの動作用クロック信号が選択的に出力されることになる。動作用クロック信号が500kHzと250kHzとではスレーブ装置M1の消費電流値は異なってくる。
図5に、動作用クロック信号の周波数と消費電流値との関係を示す。図において、横軸は動作用クロック信号の周波数(kHz)、縦軸は消費電流ID(mA)である。動作用クロック信号の周波数と消費電流値はほぼ比例関係にあり、周波数が増大するとこれに比例して消費電流値も増大する。動作用クロック信号の周波数が500kHzの場合には消費電流値は1mA、250kHzの場合には消費電流値は0.7mAとなる。本実施形態では、周波数と消費電流値との間にこのような関係があることを利用して、各ブロックB1〜B6の充電状態のばらつきを抑制する。すなわち、充電状態が高いブロックについては、そのブロックを管理するスレーブ装置の消費電流値を大きくして充電状態を低下させるべく、動作用クロック信号を高周波数(500kHz)とする。一方、充電状態が低いブロックについては、そのブロックを管理するスレーブ装置の消費電流値を小さくして充電状態の低下を抑制すべく、動作用クロック信号を低周波数(250kHz)とする。高周波数(500kHz)と低周波数(250kHz)の比率(出現比率)や組み合わせを種々設定することで、充電状態の低下度合いを制御し、これによりブロック間の充電状態のばらつきを抑制できる。
図6に、各スレーブ装置M1〜M6の動作用クロック信号のタイミングチャートを示す。各スレーブ装置M1〜M6はそれぞれ各ブロックB1〜B6を管理しているので、図では各スレーブ装置M1〜M6が管理する各ブロックB1〜B6の番号で各スレーブ装置M1〜M6を特定している。各スレーブ装置M1〜M6は、マスタ装置26から受信したクロック制御指令値に応じてスイッチ回路の動作を選択し、動作用クロック信号を切り替える。クロック制御指令値を「0」あるいは「1」の1ビットデータで表現するものとし、「0」が分周なし、「1」が2分周を示すものとする。制御時間t=0の基準タイミングではマスタ装置26は各スレーブ装置M1〜M6に同一のクロック制御指令値=0を出力する。各スレーブ装置M1〜M6は、このクロック制御指令値=0を受信して動作用クロック信号を分周なし、つまり500kHzに設定する。そして、制御スタートして20msec経過後に、マスタ装置26は各ブロックB1〜B6間の充電状態のばらつきに応じたクロック制御指令値を出力し、各スレーブ装置M1〜M6はこれを受信する。ブロックB1、B6、つまりスレーブ装置M1、M6に対してはクロック制御指令値=1を出力し、スレーブ装置M1,M6は、マスタ装置26からのクロック制御指令値=1を受信することで動作用クロック信号を2分周、つまり250kHzに切り替える。また、ブロックB2,B4,B5に対してはクロック制御指令値=0を出力し、スレーブ装置M2,M4,M5は、マスタ装置26からのクロック制御指令値=0を受信することで動作用クロック信号を500kHzのまま維持する。また、ブロックB3に対してはクロック制御指令値=0を出力し、スレーブ装置M3は、マスタ装置26からのクロック制御指令値=0を受信することで動作用クロック信号を500kHzのまま維持する。そして、さらに80msec経過後(すなわち、制御スタートして100msec経過後)に、再び上記の動作を繰り返す。このように、100msecを制御周期とし、最初の20msecは常に動作用クロック信号を500kHzに設定するのは、この期間に高速動作が必要なアナログデジタルコンバータ(ADC)M1cによるアナログデジタル変換等の信号処理を実行するためである。残りの80msecの期間が、充電状態のばらつきを抑制するための均等化処理期間である。
以上の処理を繰り返し実行し、ある制御周期に達すると、20msecの高速動作期間の後に、マスタ装置26はブロックB2,B4,B5に対してクロック制御指令値=1を出力する。スレーブ装置M2,M4,M5は、マスタ装置26からのクロック制御指令値=1を受信することで動作用クロック信号を250kHzに切り替える。また、さらに時間が進んである制御周期に達すると、20msecの高速動作期間の後に、マスタ装置26はブロックB3に対してクロック制御指令値=1を出力する。スレーブ装置M3は、マスタ装置26からのクロック制御指令値=1を受信することで動作用クロック信号を250kHzに切り替える。これにより、B3>B2,B4,B5>B1,B6の順に500kHzで動作する期間が長くなり、この順で消費電流が増大するから、充電状態の高いB3はその充電状態の低下量が相対的に大きく、その逆に充電状態の低いB1,B6はその充電状態の低下量が相対的に小さくなるので、結果として、充電状態のばらつきが抑制される。100msecの全てにおいて500kHzで動作する場合の平均消費電流は1mAであり、20msecのみ500kHzで動作する場合の平均消費電流は0.76mAであるから、その差分である0.24mA分を用いて均等化処理を行うといえる。
図7に、本実施形態のマスタ装置26の処理フローチャートを示す。制御周期は100msecである。まず、マスタ装置26は、各クロック制御指令値CLK1〜CLK6を0に設定する(S101)。ここで、スレーブ装置M1に対するクロック制御指令値をCLK1、スレーブ装置M2に対するクロック制御指令値をCLK2、以下同様にしてスレーブ装置M6に対するクロック制御指令値をCLK6としている。そして、マスタ装置26は、各スレーブ装置M1〜M6に各クロック制御指令値CLK1〜CLK6をそれぞれ出力する(S102)。
次に、マスタ装置26は、各スレーブ装置M1〜M6に電圧取得命令を出力する(S103)。各スレーブ装置M1〜M6は、この命令に応じてそれぞれが管理するブロックの電圧を取得してマスタ装置26に出力する。マスタ装置26は、各スレーブ装置M1〜M6からの電圧情報を取得する(S104)。そして、取得した電圧情報に基づいて、各ブロック毎の充電状態(SOC)を演算する(S105)。具体的な演算方法については後述する。
各ブロック毎の充電状態(SOC)を演算した後、マスタ装置26は均等化処理中であるか否かを判定する(S106)。起動時には、均等化処理フラグはOFF(均等化処理されていない)に設定されており、均等化処理が開始されなければこのフラグはOFFのままである。マスタ装置26は、均等化処理フラグがONであるかOFFであるかにより均等化処理中であるか否かを判定する。なお、均等化処理フラグを用いることで、充電状態の値にかかわらず均等化処理であるか否かを判定することができる。また、組電池が搭載される車両のイグニッションがOFFとなってもこのフラグの値は保持しておくのが望ましい。
均等化処理中でない場合、マスタ装置26は次に、充電状態(SOC)のばらつきが既定値以上あるか否かを判定する(S113)。例えば、各ブロックB1〜B6の各充電状態SOC1〜SOC6のうちの最大値と最小値の差が3%を超える場合には規定値以上と判定する。既定値以内であれば、均等化処理を行う必要はない。既定値以上であれば、マスタ装置26は各スレーブ装置M1〜M6について、均等化処理時間である各タイマ値Timer1〜Timer6を演算する(S114)。具体的なタイマ値演算についても後述する。そして、均等化処理を開始し、均等化処理フラグをONに設定する(S115)。次に、マスタ装置26は、20msecが経過したか否かを判定する(S111)。20msecが経過した時点で、各スレーブ装置M1〜M6に各クロック制御指令値CLK1〜CLK6を出力する(S112)。
一方、既に均等化処理中である場合、マスタ装置26は各スレーブ装置M1〜M6のタイマ値減算処理を行う(S107)。この処理についても後述する。そして、全てのスレーブ装置M1〜M6においてタイマ値が0に達したか否かを判定する(S108)。タイマ値が0に達した場合、均等化処理(時分割処理)が終了したものとみなして均等化処理フラグをOFFに設定し(S109)、各クロック制御指令値CLK1〜CLK6を1に設定する(S110)。その後、20msecが経過したか否かを判定し、20msec経過後に各スレーブ装置M1〜M6に各クロック制御指令値CLK1〜CLK6を出力する(S111,S112)。
図8に、S105の処理、つまり各ブロックの充電状態(SOC)の演算処理を示す。まず、マスタ装置26は、スレーブ装置Miの番号iを1に初期化するとともに、ブロック内の個々の電池セル(単電池)の番号Bijを初期化(i=1,j=1)する(S201)。
次に、電池セルBij毎のSOCijを、予め定められた電池セルの端子電圧とSOCとの関係を規定するマップを用いて演算する(S202)。マップは、マスタ装置26のメモリに予め記憶しておく。ここで、電池セルBijのSOCijとは、充電状態が満充電状態の場合を100としたときの割合をパーセント(%)として表したものである。ブロック内の全ての電池セルについてSOCijを演算し(S203,S204)、電池ブロック毎の充電状態(SOC)を演算する(S205)。この演算は、ブロック内の全ての電池セルのSOCの平均値であり、この平均値をSOCiとする。以上の処理を全てのブロックB1〜B6において実行する(S206,S207)。
図9に、S114の処理、つまり各スレーブ装置M1〜M6の各タイマ値Timer1〜Timer6の演算処理を示す。まず、スレーブ装置Miの番号iを初期化する(S301)。次に、充電状態(SOC)の最小値を抽出してSOCminとする(S302)。次に、スレーブ装置が管理するブロックBiのSOCiとSOCminとの差分が0.5%を超えるか否かを判定する(S303)。差分が0.5%を超えない場合、つまり最小値に等しいか、ほぼこれに等しい場合にはタイマ値を0に設定する(S305)。一方、差分が0.5%を超える場合には、その差分値に応じてタイマ値を演算する(S304)。具体的には、
タイマ値=(SOCi−SOCmin)/100×6×103/(IDH−IDL)×3600
で演算する。ここで、IDHは、分周なしの場合の消費電流値であり、IDLは、2分周の場合の消費電流値である。既述したように、IDH=1mAであり、IDL=0.76mAの場合、IDH−IDL=0.24mAである。また、6を乗じたのは、電池セルの満充電容量を6AHに設定したものである。3600を乗じたのは、秒に換算するためである。以上の処理を全てのスレーブ装置について繰り返し実行して(S306,S307)、各Timer1〜Timer6を演算する。
図10に、S107の処理、すなわち各スレーブ装置M1〜M6のタイマ減算処理を示す。まず、スレーブ装置の番号iを1に初期化する(S401)。次に、Timeriの値をマスタ装置26の制御周期である0.1(秒)だけ減じる(S402)。そして、Timeriが0以下か否かを判定する(S403)。Timeriが0以下の場合には、そのスレーブ装置Miの均等化処理が終了しているものとしてクロック制御指令値CLKiを1に設定する(S404)。一方、Timeriが未だ0に達していない場合には、スレーブ装置Miの均等化処理を継続するためにクロック制御指令値CLKiを0に設定する(S405)。以上の処理を全てのスレーブ装置について繰り返し実行して(S406,S407)、各スレーブ装置毎の各クロック制御指令値CLK1〜CLK6を設定する。以上のようにして設定された各クロック制御指令値CLK1〜CLK6は、図7に示すように20msec経過後に各スレーブ装置M1〜M6に出力されて動作用クロック信号が500kHzのまま動作するか、あるいは2分周された250kHzで動作するかが決定される。
図11に、各クロック制御指令値CLK1〜CLK6を受信する各スレーブ装置M1〜M6の動作フローチャートを示す。まず、マスタ装置26からクロック制御指令値CLKを受信したか否かを判定する(S501)。受信した場合、クロック制御指令値CLKに応じてクロックコントローラのスイッチ回路の動作を決めるビットをセットする(S502)。ビットをセットするとは、例えばスレーブ装置M1の場合には、クロックコントローラM1g内のスイッチ回路の接点をクロック制御指令値CLKに応じて切り替えることを意味し、クロック制御指令値CLK=0の場合には分周なし側に接点を切り替え、クロック制御指令値CLK=1の場合には分周器の出力側に接点を切り替えることを意味する(図4参照)。
また、クロック制御指令値CLKを受信していない場合には、次に電圧取得信号を受信したか否かを判定する(S503)。受信した場合、管理するブロック内の各電池セルの端子電圧をアナログデジタル変換し、得られたデジタル値をインタフェースにセットする(S504)。例えばスレーブ装置M1の場合、ADCM1cで端子電圧をデジタル値に変換してインタフェースM1iにセットする。
また、電圧取得信号を受信していない場合には、次に動作停止信号を受信したか否かを判定する(S505)。マスタ装置26は、搭載車両のイグニッションがOFFされた場合等において、各スレーブ装置M1〜M6に対して動作停止信号を送信する。この動作停止信号を受信しない限り、発振器の動作ビットは0、すなわち動作状態のままであるが(S506)、動作停止信号を受信すると発振器の動作ビットを1、つまり停止にセットする(S507)。
なお、マスタ装置26と各スレーブ装置M1〜M6がデイジーチェーンで互いに接続される場合、信号の伝達順序は、マスタ装置26→スレーブ装置M1→スレーブ装置M2→・・・→スレーブ装置M6→マスタ装置26である。また、マスタ装置26が信号を出力するタイミングと、各スレーブ装置M1〜M6及びマスタ装置26が信号を受信するタイミングはほぼ同じである。さらに、マスタ装置26が各スレーブ装置M1〜M6のインタフェースにセットされたデジタル値を回収するには、マスタ装置26は電圧取得命令を通信路に出力すれば、インタフェース内のRAMの値が回収される構成となっている。なお、分周程度は、2分周の場合について説明したが、3分周または4分周など、充電状態のばらつきに応じて任意に設定してよい。このように、本実施形態では、高周波と低周波の動作用クロック信号を用いて、ばらつきに応じたタイマ時間だけ均等化処理を実施することにより、ブロック間の充電状態のばらつきを抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、図12及び図13に、第2実施形態のタイミングチャートを示す。本実施形態では、組電池出荷前に、各スレーブ装置M1〜M6の消費電流IDinitを測定してマスタ装置26のメモリに記憶しておく。そして、マスタ装置26側で相対的に大きなIDinitとなるスレーブ装置を消費電流値が相対的に小となるパターンで動作させる。例えば、分周なしの動作用クロック信号(高周波信号)と2分周された動作用クロック信号(低周波信号)を任意の比率(出現比率)で組み合わせた種々のパターンを繰り返しサイクルで動作させることで充電状態のばらつきを抑制する。
図12に、あるスレーブ装置の動作タイミングチャートを示す。動作用クロック信号は、分周なしと2分周の2つの周波数が存在し、上記の第1実施形態と同様に100msecの制御周期のうち、最初の20msecは常に分周なしの動作用クロック信号を示すクロック制御指令値(消費電流値IDH)とし、残りの80msecを、分周なしの動作用クロック信号を示すクロック制御指令値(消費電流値IDH)、あるいは2分周の動作用クロック信号を示すクロック制御指令値(消費電流値IDL)のいずれかとする。以降、単に分周なしの動作用クロック信号(IDH)または2分周の動作用クロック信号(IDL)と称する。図12には、100msecを制御周期の単位とし、4つの制御周期が連続している400msec間における(a)〜(d)の4つのパターンが示されている。(a)は、20msec後に常に2分周の動作用クロック信号(IDL)とするパターンである。(b)は、第1の制御周期では20msec後に分周なしの動作用クロック信号(IDH)とし、残りの制御周期では2分周の動作用クロック信号(IDL)とするパターンである。(c)は、第1及び第2の2つの制御周期において20msec後に分周なしの動作用クロック信号(IDH)とし、残りの制御周期では2分周の動作用クロック信号(IDL)とするパターンである。(d)は、20msec後に常に分周なしの動作用クロック信号(IDH)とするパターンである。(a)が最も消費電流値が小さく、(d)が最も消費電流値が大きい。
図13に、図12のタイミングチャートを模式的に示す。100msecの制御周期のうちの20msec後の残りの80msecに着目し、これらを時間軸に沿って経過時間毎にq=1,2,3,4とし、それぞれの期間におけるIDHとIDLをまとめたものである。既述したように、(a)が最も消費電流が小さく、(b)、(c)、(d)の順に消費電流が大きくなる。したがって、各スレーブ装置M1〜M6のうち、消費電流が大きいものについては(a)のパターンで動作させ、消費電流が小さいものについては、その度合いに応じて(b)〜(d)のいずれかのパターンで動作させることで、充電状態のばらつきを抑制できる。
図14に、q=1〜20までの20制御周期、すなわち2000msec間におけるIDHとIDLの可能な組み合わせのパターンを示す。固有の21通りのパターンを有し、パターン番号pが増えるにつれてIDHの比率が増えていく。いずれかのパターンが選択されると、そのパターンにおける2000msec周期を1サイクルとして同一パターンで繰り返し動作する。パターン番号p=1のパターンは、q=1〜20の全てにおいてIDLとなるパターンであり、パターン番号p=21は、q=1〜20の全てにおいてIDHとなるパターンである。また、パターン番号p=11は、q=1〜10はIDHとなるパターンであり、q=11〜20はIDLとなるパターンである。各スレーブ装置M1〜M6のIDH及びIDLは上記のように出荷時に測定してマスタ装置26のメモリに格納されているから、これらの測定データを用いて各パターンで動作したときの消費電流を容易に算出することができる。
いま、各スレーブ装置M1〜M6の出荷時の消費電流IDinitであるIDinitH及びIDinitLが例えば以下のようであるとする(計算上の仮定であり、図3に示す充電状態のばらつきを生じる消費電流とは無関係であることに留意されたい)。
スレーブ装置M1:
IDinitH=0.90mA、IDinitL=0.60mA
スレーブ装置M2:
IDinitH=0.94mA、IDinitL=0.65mA
スレーブ装置M3:
IDinitH=1.0mA、IDinitL=0.70mA
スレーブ装置M4:
IDinitH=1.05mA、IDinitL=0.75mA
スレーブ装置M5:
IDinitH=1.08mA、IDinitL=0.78mA
スレーブ装置M6:
IDinitH=1.1mA、IDinitL=0.8mA
すなわち、スレーブ装置M1が最も消費電流が小さく、スレーブ装置M6が最も消費電流が大きいものとする。
図15に、各スレーブ装置M1〜M6を、図14に示す各パターンマップで動作させたときに得られる消費電流IDpの値を示す。例えば、パターン番号p=1で動作させた場合、スレーブ装置M1はIDp=0.66mA、スレーブ装置M2はIDp=0.708mA、スレーブ装置M3はIDp=0.76mA、スレーブ装置M4はIDp=0.81mA、スレーブ装置M5はIDp=0.84mA、スレーブ装置M6はIDp=0.86mAとなる。同様に、パターン番号p=21で動作させた場合、スレーブ装置M1はIDp=0.90mA、スレーブ装置M2はIDp=0.94mA、スレーブ装置M3はIDp=1.00mA、スレーブ装置M4はIDp=1.05mA、スレーブ装置M5はIDp=1.08mA、スレーブ装置M6はIDp=1.10mAとなる。
消費電流が最も大きいのはスレーブ装置M6であるから、ここには最も消費電流が小さくなるパターンあるいは相対的に消費電流が小さいパターンを割り当てる。例えば、パターン番号p=3を割り当てる。このとき、スレーブ装置M6の平均消費電流IDpは0.884mAである。そして、スレーブ装置M6の平均消費電流IDpとその他のスレーブ装置の平均消費電流の差が最も小さくなるように、その他のスレーブ装置のパターンを選択する。図15に、スレーブ装置M6をパターン番号p=3で動作させたときの平均消費電流IDpと各スレーブ装置M1〜M6の平均消費電流との差も併せて示す。例えば、スレーブ装置M1に関しては、パターン番号p=1の場合には、スレーブ装置M6との電流差は0.224mAであるが、パターン番号p=20の場合には、スレーブ装置M6との電流差は−0.004と最も小さくなる。したがって、スレーブ装置M1についてはパターン番号p=20を選択する。同様に、スレーブ装置M2に関しては、パターン番号p=16の場合にスレーブ装置M6との電流差が0.002mAと最も小さくなるから、スレーブ装置M2についてはパターン番号p=16を選択する。スレーブ装置M3に関しては、パターン番号p=11の場合にスレーブ装置M6との電流差が0.004mAと最も小さくなるから、スレーブ装置M3についてはパターン番号p=11を選択する。
図16に、以上のようにして各スレーブ装置M1〜M6毎に選択されたパターン番号p
とそのときの各スレーブ装置M1〜M6の平均消費電流IDpを示す。図15から分かるように、全てのスレーブ装置M1〜M6においてパターン番号p=1で動作させた場合、スレーブ装置M1〜M6の間で0.2mAのばらつきが生じるが、図16から分かるように、パターンを選択した後では0.008mAのばらつきしか生じておらず、ブロックB1〜B6の充電状態(SOC)のばらつきが抑制される。
図17に、本実施形態におけるマスタ装置26の起動時フローチャートを示す。まず、各スレーブ装置M1〜M6のうち、出荷時に測定した消費電流IDinitHが最大であるスレーブ装置の番号をmaxとする(S601)。例えば、スレーブ装置M6が該当するものとすると、スレーブ装置M6を特定する変数maxを6とする。次に、当該スレーブ装置(出荷時の消費電流IDinitHが最大のスレーブ装置であり、例えばスレーブ装置M6)について、平均消費電流値が相対的に小さいパターンとしてパターン番号pをp=3に設定する(S602)。次に、各スレーブ装置毎に、図14に示すパターン番号p=1〜21のパターンで動作用クロック信号(IDHまたはIDL)を制御したときの平均消費電流値、すなわち図15に相当する値を演算する(S603)。このときのスレーブ装置M1の平均消費電流値をIDp1、スレーブ装置M2の平均消費電流値をIDp2、以下同様にしてスレーブ装置M6の平均消費電流値をIDp6とする。次に、各スレーブ装置毎に、スレーブ装置M6をパターン番号p=3で動作させたときの平均消費電流値(これをID3maxとする)との差が最小になるパターン番号p1〜p21を決定する(S604)。最後に、制御周期の番号qを0に初期化する(S605)。なお、本実施形態では、出荷時の消費電流値IDinitHが最大のスレーブ装置に対してパターン番号p=3を設定したが、p=2またはp=1としてもよい。
図18に、本実施形態におけるマスタ装置26の処理フローチャートを示す。図17に示す起動時処理が完了した後の処理であり、制御周期100msec毎の処理である。まず、制御周期の番号qを1だけインクリメントし(S701)、qが20を超えたか否かを判定する(S702)。20を超えた場合、つまり100msec×20=2000msec経過でqが一巡(1サイクル)したと判断し、qを0にリセットする(S703)。
各スレーブ装置M1〜M6に対する各クロック制御指令値CLK1〜CLK6を0、すなわち分周なしの動作用クロック信号とし(S704)、各スレーブ装置M1〜M6に各クロック制御指令値を出力する(S705)。これにより、制御周期の最初の20msecは全てのスレーブ装置M1〜M6を高周波信号で動作させる。
次に、各スレーブ装置M1〜M6に電圧取得命令を出力し(S706)、各スレーブ装置M1〜M6から電圧情報を取得する(S707)。
次に、マスタ装置26は、各スレーブ装置M1〜M6が管理する各ブロックB1〜B6の充電状態(SOC)を演算する(S708)。この演算は、図8に示す演算方法と同様の方法で実行される。各ブロックB1〜B6の充電状態(SOC)を演算した後、図17のS604で決定された各スレーブ装置M1〜M6毎の選択パターン番号及び制御周期qに従って、各クロック制御指令値CLK1〜CLK6を設定する(S709)。例えば、スレーブ装置M1は選択パターン番号p=20であるから、q=1〜19は分周なしの動作用クロック信号(IDH)とし、q=20は2分周の動作用クロック信号(IDL)とする。また、スレーブ装置M2は選択パターン番号p=16であるから、q=1〜15は分周なしの動作用クロック信号(IDH)とし、q=16〜20は2分周の動作用クロック信号(IDL)とする。
以上のようにして各スレーブ装置M1〜M6の各クロック制御指令値CLK1〜CLK6を決定した後、20msec経過したか否かを判定し(S710)、経過した時点で各スレーブ装置M1〜M6にS709で決定した各クロック制御指令値CLK1〜CLK6を出力する(S711)。これにより、各ブロックB1〜B6の充電状態(SOC)のばらつきが抑制される。なお、S709で決定される各クロック制御指令値CLK1〜CLK6は、S708で演算された各ブロックB1〜B6の充電状態(SOC)のばらつきに基づいて決定されるのではなく、それ以前に出荷時の消費電流値(IDinitHまたはIDinitL)の相違に基づいて決定される点に留意すべきである。
図19に、組電池出荷時に消費電流値(IDinitH及びIDinitL)を測定する検査器の処理フローチャートを示す。また、図23に管理装置12と検査器11の構成図を示す。検査器11は、図示しないコネクタを介して管理装置12に電気的に接続される。すなわち、演算装置11aとマスタ装置26が接続され、組電池10を構成する各電池セルを模した電源36個が各々スレーブ装置M1〜M6に接続される。これにより、直列接続された電源(例えば端子電圧が3.7V程度の単電池を想定した電源)6個が1つのブロックとしてスレーブ装置に接続され、スレーブ装置の動作電力を供給する。各スレーブ装置と電源を接続する配線は7本であるが、図2に示したように中間の5本は電源の電圧検出用のわずかな電流を供給するにすぎず、最上位の線と最下位の線がスレーブ装置に電力を供給する電源線である。各スレーブ装置M1〜M6と6個の電池セルを模した電源で構成されたブロックとの間には、それぞれ電流計A1〜A6が接続され、各スレーブ装置M1〜M6の消費電流が計測される。すなわち、電源線の電流を電流計で計測する。電流計で検出された各スレーブM1〜M6の消費電流値は、検査器11内の演算装置11aに供給される構成である。まず、マスタ装置26に電源から電力を供給し、イグニッションON信号を供給する(S801)。次に、マスタ装置26から各スレーブ装置M1〜M6に対し、各クロック制御指令値CLK1〜CLK6を0、すなわち分周なしの動作用クロック信号で動作するように出力する旨を指令する(S802)。次に、各スレーブ装置M1〜M6の消費電流値を取得する(S803)。すなわち、分周なしの動作用クロック信号で動作したときの各スレーブ装置M1〜M6の消費電流値を各電流計で検出し、演算装置11aに供給する。演算装置11aは、各スレーブ装置M1〜M6毎の消費電流値をIDを付けてメモリに記憶する。このときの消費電流値をIDinitH1〜IDinitH6とする。次に、マスタ装置26から各スレーブ装置M1〜M6に対し、各クロック制御指令値CLK1〜CLK6を1、すなわち2分周の動作用クロック信号で動作するように出力する旨を指令する(S804)。そして、各スレーブ装置M1〜M6の消費電流値を取得する(S805)。すなわち、2分周の動作用クロック信号で動作したときの各スレーブ装置M1〜M6の消費電流値を各電流計で検出し、演算装置11aに供給する。演算装置11aは、各スレーブ装置M1〜M6毎の消費電流値をIDを付けてメモリに記憶する。このときの消費電流値をIDinitL1〜IDinitL6とする。以上のようにして消費電流値を取得した後、検査器11の演算装置11aは、マスタ装置26に対して消費電流値を出力し、マスタ装置26は受信した消費電流値をメモリに格納する(S806)。最後に、マスタ装置26にイグニッションOFF信号を供給し、マスタ装置26の電源をOFFにする(S807)。このように、本実施形態では、各スレーブ装置M1〜M6の消費電流値(IDinitH及びIDinitL)をマスタ装置26のメモリに記憶しておき、これに基づいて高周波と低周波の動作用クロック信号を任意の比率で組み合わせることで、ブロック間の充電状態のばらつきを抑制することができる。本実施形態では、マスタ装置26側で比率を決定して各スレーブ装置M1〜M6に指令するので、各スレーブ装置M1〜M6側で個別に比率を記憶しておく必要がない。なお、本実施形態では図23に示すように検査器11側に電流計及び演算装置11aを設けてスレーブ装置M1〜M6の消費電流を検出しているが、各スレーブ装置M1〜M6側に消費電流を検出する回路、例えばシャント抵抗とアナログ・デジタル変換器からなる消費電流をデジタル値に変換する回路、及び検出した消費電流値を記憶するメモリを設け、マスタ装置26からの要求に応じて各スレーブ装置M1〜M6が自己の消費電流を検出してメモリに記憶し、マスタ装置26に送信してもよい。
<第3実施形態>
図20に、第3実施形態のタイミングチャートを示す。本実施形態では、組電池の出荷時の各スレーブ装置M1〜M6の消費電流値(IDinitH及びIDinitL)のばらつきに基づいて、マスタ装置26の制御周期100msec内における分周なしの動作用クロック信号で動作する期間と、2分周の動作用クロック信号で動作する期間のデューティ比を各スレーブ装置M1〜M6毎に変化させて充電状態(SOC)のばらつきを抑制する。図20の(a)〜(d)には、デューティ比が異なるタイミングチャートが示されている。デューティ比は、制御周期である100msec中の分周なしの期間の百分率である。(a)ではデューティ比は20%、(b)では50%、(c)では80%、(d)では100%であり、(a)が最も消費電流が小さく、(d)が最も消費電流が大きい。したがって、各スレーブ装置M1〜M6のうち、出荷時の消費電流IDinitが相対的に大きいスレーブ装置に対しては相対的に小さいデューティ比を割り当て、その他のスレーブ装置については消費電流IDinitのばらつきに応じて相対的に大きなデューティ比を割り当てることで、充電状態(SOC)のばらつきを抑制できる。具体的には、マスタ装置26は、出荷時に検査器で各スレーブ装置M1〜M6の分周なし、及び2分周のときの消費電流値IDinitH、IDinitLを測定してメモリに記憶しておく。マスタ装置26は、分周なしのときに最大の消費電流となるスレーブ装置、例えばスレーブ装置M6に対して、例えばデューティ比25%を設定する。そして、他のスレーブ装置がこのデューティ比で動作した場合のスレーブ装置M6の平均消費電流と同一若しくはほぼ同一となるようなデューティ比で動作させるように制御指令値CLKを出力する。スレーブ装置M6の平均消費電流は他のスレーブ装置の目標消費電流であることからこれをIDtargetとすると、他のスレーブ装置のデューティ比は
デューティ比=(IDtarget−IDinitL)/(IDinitH−IDinitL)×100
である。
図21に、各スレーブ装置M1〜M6に割り当てるデューティ比の一例を示す。図には、各スレーブ装置M1〜M6の出荷時の消費電流IDinitH,IDinitL、デューティ比、そのデューティ比で動作したときの平均消費電流を示す。例えば、スレーブ装置M1は、デューティ比91.7%、平均消費電流0.875mAであり、スレーブ装置M2は、デューティ比77.6%、平均消費電流0.875mAであり、スレーブ装置M6は、デューティ25%、平均消費電流0.875mAである。全てのスレーブ装置M1〜M6が同一の平均消費電流となっており、これにより充電状態(SOC)のばらつきが抑制される。
図22に、本実施形態におけるマスタ装置26の処理フローチャートを示す。制御周期100msec毎の処理である。まず、マスタ装置26は、各スレーブ装置M1〜M6の各クロック制御指令値CLK1〜CLK6を0、つまり分周なしとする(S901)。次に、各スレーブ装置M1〜M6に各クロック制御指令値CLK1〜CLK6を出力する(S902)、次に、各スレーブ装置M1〜M6に電圧取得命令を出力し(S903)、各スレーブ装置M1〜M6からの電圧情報を取得する(S904)。そして、取得した電圧情報に基づいて各ブロックB1〜B6の充電状態(SOC)を演算する(S905)。
次に、マスタ装置26は、出荷時の消費電流値IDinitHが最大であるスレーブ装置Miを特定する番号をmaxとする(S906)。ここでは、例えばスレーブ装置M6が最大の消費電流値を有するものとする。そして、目標となる平均消費電流値IDtargetを演算する(S907)。すなわち、上記のように、消費電流値IDinitHが最大となるスレーブ装置(スレーブ装置M6)のデューティ比を25%としたときの平均消費電流値を演算する。消費電流値IDinitHが最大となるスレーブ装置の分周なしの消費電流値をIDinitHmax、2分周の消費電流値をIDinitLmaxとすると、目標となる平均消費電流値IDtargetは、次式で演算される。
IDtarget=(IDinitHmax×0.25+IDinitLmax×0.75)
次に、各スレーブ装置M1〜M6毎のデューティ比を算出する(S908)。すなわち、
デューティ比=(IDtarget−IDinitL)/(IDinitH−IDinitL)×100
で算出する。
次に、100msecの制御周期のスタート後、20msec経過したか否かを判定し(S909)、経過した時点でスレーブ装置の番号iを初期化して(S910)、スレーブ装置Miのクロック制御指令値CLKiが1でないか否かを判定する(S911)。クロック制御指令値CLKiが1でない、すなわち未だ分周なしの動作用クロックで動作している場合には、経過時間がそのスレーブ装置のデューティ比から求める時間以上になったか否かを判定する(S912)。例えば、スレーブ装置M1の場合には、スレーブ装置M1のデューティ比は図21に示すように91.7%であり、100msecのうち91.7msecが経過したか否かを判定する。同様に、スレーブ装置M2の場合には、スレーブ装置M2のデューティ比は77.6%であるから、100msecのうち77.6msecが経過したか否かを判定する。そして、経過した場合には、そのスレーブ装置Miのクロック制御指令値CLKiを1に設定し(S913)、スレーブ装置Miにクロック制御指令値CLKiを出力する(S914)。S911でNO、つまり既にクロック制御指令値CLKiが1となっているスレーブ装置Miに対しては、マスタ装置26はクロック制御指令値CLKiを出力することはない。すなわち、マスタ装置26は、分周なしの状態から2分周の状態とするスレーブ装置のみにクロック制御指令値CLKiを出力する。以上の処理を全てのスレーブ装置M1〜M6について実行する(S915,S916)。なお、S915でiが6であるか否かを判定しているのは、スレーブ装置M1〜M6は全部で6個あることに対応している。
そして、制御周期の100msecが経過したか否かを判定し(S917)、経過していない場合にはさらに100μsec経過したか否かを判定する(S918)。100μsec経過した場合には、再びS910以降の処理を繰り返し実行する。これは、100μsec毎にタイマのチェックを行うためである。
以上のようにして、スレーブ装置M1〜M6の消費電流の均等化を図り、もって各ブロックB1〜B6の充電状態(SOC)のばらつきを抑制できる。このように、本実施形態では、制御周期内における分周なしの期間の百分率であるデューティ比を変化させることでブロック間のばらつきを抑制できるので、より柔軟かつ精度よくばらつきを抑制し得る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本実施形態におけるSOC(%)は残存容量(Ah)としてもよい。
また、本実施形態では、基本的にイグニッションON時における均等化処理について説明したが、イグニッションOFF時においても同様に各スレーブ装置M1〜M6の動作用クロック信号の周波数を切換えて(例えば高周波信号に切換える等)均等化処理を実行してもよい。
10 組電池、12 管理装置、M1〜M6 スレーブ装置、26 マスタ装置。

Claims (8)

  1. 組電池の充電状態を管理する管理装置であって、
    複数の下位制御手段であって、各下位制御手段は前記組電池を構成する直列接続された複数の電池ブロックの各々を制御するとともに複数の電池ブロックの各々から電力供給を受ける複数の下位制御手段と、
    複数の前記下位制御手段の各々の動作用クロック信号を高周波信号と低周波信号の少なくとも2つの信号から構成し、前記高周波信号と前記低周波信号の出現比率を制御することで複数の前記下位制御手段の各々が制御すべき電池ブロック間の充電状態のばらつきを抑制する上位制御手段と、
    を有し、
    前記上位制御手段は、制御周期Tのうちの最初のt(t<T)期間において前記動作用クロック信号を前記高周波信号とし、残りのT−t期間において前記動作用クロック信号を前記高周波信号あるいは前記低周波信号のいずれかとすることで前記出現比率を制御することを特徴とする組電池の管理装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    複数の前記下位制御手段は、各々が制御すべき電池ブロックを構成する電池セルの端子電圧を検出して前記上位制御手段に供給し、
    前記上位制御手段は、前記電池ブロックの前記端子電圧に基づいて前記充電状態のばらつきを検出し、前記充電状態のばらつきに応じて前記出現比率を制御する
    ことを特徴とする組電池の管理装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記上位制御手段は、前記充電状態が相対的に高い電池ブロックを制御する下位制御手段ほど、前記高周波信号の出現比率が増大するように制御する
    ことを特徴とする組電池の管理装置。
  4. 請求項1記載の装置において、
    前記上位制御手段は、複数の前記下位制御手段の前記高周波信号時の消費電流値のばらつきに応じて前記出現比率を制御する
    ことを特徴とする組電池の管理装置。
  5. 請求項4記載の装置において、
    前記上位制御手段は、前記消費電流値が相対的に大きい下位制御手段ほど、前記低周波信号の出現比率が増大するように制御する
    ことを特徴とする組電池の管理装置。
  6. 請求項5記載の装置において、
    前記上位制御手段は、複数の前記下位制御手段のうち、前記高周波信号時の消費電流値が相対的に大となる下位制御手段の出現比率を設定し、設定された出現比率で動作させたときの平均消費電流値との差が最小となるようにその他の下位制御手段の出現比率を設定する
    ことを特徴とする組電池の管理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の装置において、
    前記低周波信号は、前記高周波信号を分周した信号であることを特徴とする組電池の管理装置。
  8. 組電池の残存容量を管理する管理装置であって、
    複数の下位制御手段であって、各下位制御手段は前記組電池を構成する直列接続された複数の電池ブロックの各々を制御するとともに複数の電池ブロックの各々から電力供給を受ける複数の下位制御手段と、
    複数の前記下位制御手段の各々の動作用クロック信号を高周波信号と低周波信号の少なくとも2つの信号から構成し、前記高周波信号と前記低周波信号の出現比率を制御することで複数の前記下位制御手段の各々が制御すべき電池ブロック間の残存容量のばらつきを抑制する上位制御手段と、
    を有し、
    前記上位制御手段は、制御周期Tのうちの最初のt(t<T)期間において前記動作用クロック信号を前記高周波信号とし、残りのT−t期間において前記動作用クロック信号を前記高周波信号あるいは前記低周波信号のいずれかとすることで前記出現比率を制御することを特徴とする組電池の管理装置。
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