JP5466557B2 - 差動配線を備えるプリント配線板 - Google Patents
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Description
通常、当該2信号は基準クロックにより同期が取れているので、同じタイミングで伝送路に入力された信号は、伝送路の長さが等しければ同じタイミングで終端に到達する。
つまり、差動伝送路では双配線の配線長を等しくすることが非常に重要であり、配線長の差を生み出す要因を極力少なくする必要が有る。
従って、差動伝送路の双配線は可能な限り短くし、且つ、屈曲部を持たない直線のみの構成とすることが望ましい。
そこで、差動伝送路の途中に屈曲部を持たせた場合の品質劣化を抑える手段として、双配線の実質的な配線長を合せる為に層間接続ビアや貫通スルーホールを用いて迂回路を形成する方法(例えば特許文献1)や、差動配線層に近接した絶縁層の誘電率を双配線の一方の配線領域のみ変えて双配線のインピーダンス特性を調整し相互の遅延時間を合せる方法(例えば特許文献2)等が知られている。
又、後者は、異なる誘電率を得る為に、絶縁層を多段に加える為の工程が加わり、通常高速信号を扱う差動伝送路のような微細配線に於いて適切且つ正確に製造することが難しい上、製品単価の増加を伴うことと成る。
これにより、層間接続や誘電率の変更といった手段を用いずに、配線のレイアウト変更のみで「双配線の実質的配線長差」と「双配線間結合の粗密変化による差動インピーダンスの変化の発生」を同時に抑制可能と成ると共に、迂回路に配置された凸型の配線パターンと凹型の配線パターンが微細に引き起こす「双配線間結合の粗密変化」を、差動配線の屈曲部の前後各々で相殺することが出来る為、差動配線の周囲の配線等との関係に伴う屈曲部による影響を加味すること無く、当該迂回路が配置可能と成る。
これにより、迂回路に配置された凸型の配線パターンと凹型の配線パターンが微細に引き起こす「双配線間結合の粗密変化」を最小限の時間で互いに相殺することが出来る。
これにより、迂回路に配置する凸型の配線パターンと凹型の配線パターンの最適設計が容易に成る。
これにより、内側線に迂回路として配置された凸型の配線パターンと凹型の配線パターンは、全ての領域で、外側となる配線に対して平行と成るベクトル成分を有する為、差動配線を通過する差動信号間の結合が切れることが無くなり、差動インピーダンスの変化と耐ノイズ性の低下による信号伝送品質劣化を抑制出来る。
請求項5に係る本発明は、前記凸型の配線パターンの屈曲仰角(α)と、前記凹型の配線パターンの屈曲俯角(β)が共に、屈曲部において外側となる配線の屈曲仰角(θ)と等しいことを特徴とする。
一般に、迂回路に凸型と凹型の配線パターンを配置すると、信号が凸型や凹型の配線パターンを1つ通過する毎に、配線の屈曲変化が必ず4回発生するが、当該凸型と凹型の配線パターンの上昇角度(仰角)及び下降角度(俯角)が、屈曲において外側となる配線の屈曲角度(仰角)と等しければ、たとえ当該4回の位相の変化時に僅かな差が生じても、元々の双配線の屈曲部による変化との差を最小限に抑えることが出来る。
ここで、当該迂回路を凸型と凹型の配線パターンを複数個組み合わせた集合体として考えると、設計都合上利便性が高い。
従って、当該凸型と凹型の配線パターンの上昇角度(仰角)及び下降角度(俯角)を、双配線の屈曲部において外側となる配線の屈曲角度(仰角)と等しくすれば、たとえ当該4回の位相の変化時に僅かな差が生じても、元々の双配線の屈曲部による変化との差を最小限に抑えることが出来る。
図1は、本発明のプリント配線板の差動配線の一例を説明する為の概略構成図である。
図1に於いて、近接する双配線を平行配置した差動配線S1は、途中で進行方向を変える屈曲部を有するものであって、当該屈曲部の内側となる配線S1in(以下「内側線S1in」と云う)と当該屈曲部の外側となる配線S1out(以下「外側線S1out」と云う)で構成されている。因に、当該内側線S1inは屈曲点Win1で、又当該外側線S1outは屈曲点Wout1でそれぞれ屈曲している。
尚、ΔL1は、外側線S1outの配線長と、本発明の迂回路を用いていない場合の内側線S1inの配線長との配線長差を示している。
図2に於いて、迂回路Sdet1は、屈曲点Win1の前後各々で配置された凸型の配線パターンAと凹型の配線パターンBの数がそれぞれ2個(偶数)ずつで等しいと共に、凸型の配線パターンAと凹型の配線パターンBが交互に配置されている。
すなわち、Ldm1は屈曲点Win1と屈曲点Wout1を直線で結んだ補助線、Ldm2は図2に於いて屈曲点Wout1より上部において屈曲点Win1から外側線S1outに対して垂直となる補助線、Ldm3は図2に於いて屈曲点Wout1より下部において屈曲点Win1から外側線S1outに対して垂直となる補助線、Ldm4は図2に於いて屈曲点Wout1より上部の外側線S1outと平行な、かつ屈曲点Win1を通る補助線、Ldm5は図2に於いて屈曲点Wout1より上部の外側線S1outの延長線となる補助線、Ldm6は図2に於いて屈曲点Wout1より下部の外側線S1ouと平行な、かつ屈曲点Win1を通る補助線を示している。
図3に於いて、凸型と凹型の配線パターンA,Bを等脚台形形状とした時、hは当該等脚台形の高さ、yは当該等脚台形の斜辺の長さ、xはyの外側線S1outと平行方向のベクトル成分を示す。
又、Ldm7乃至Ldm9は、本発明の説明に用いる補助線で、実際には存在しない。
因に、Ldm7は当該等脚台形の配線パターンとして実在しない方の架空の底辺となる補助線、Ldm8は凸型配線パターンAの上昇斜辺1aの起点に於いて外側線S1outに対して垂直となる補助線、Ldm9は凸型配線パターンAの上昇斜辺1aの終点に於いて外側線S1outに対して垂直となる補助線を示す。
尚、当該凸型と凹型の配線パターンは、等脚台形形状であっても、実際には本来2つある底辺(上底及び下底)の内のどちらか一方のみしかない為、ここでいう底辺とは、例えば、配線パターンが凸型の場合は上底がこれに当たり、配線パターンが凹型の場合は下底がこれに当たる。
従って、凸型と凹型の配線パターンA,Bを等脚台形形状とした時、実際に配線パターンとして存在する方の底辺は、必然的に存在しないもう一方の架空の底辺よりも短い長さと成る。
図4は、迂回路Sdet2を有し、前記図2に示した差動配線に対して、凸型と凹型の配線パターンA,Bの等脚台形同士を接続する配線パターン部分を無くした(長さを零とした)形状で、等脚台形同士を直接接続した配線パターンの例を示している。
尚、図4は、等脚台形同士を直接接続した配線パターンとなっていること以外は、図2に示した一例と基本的に同じ構成となっている為、図面4の他の符号の説明は省略する。
先ず、屈曲部を有する双配線の外側と成る配線の長さをLout[m]、内側と成る配線の長さをLin[m]とすると、当該外側線の配線長と内側の配線長の配線長差ΔL[m]は以下の式と成る。
ΔL=Lout−Lin・・・・・(1)
Lin=(2x+u)a+b+Letc・・・・・・(3)
式(1)に式(2)及び式(3)を代入するとΔLは以下と成る。
ΔL=2a(y−x)・・・・・(4)
又、双配線間のピッチをP[m]とすると、外側線の屈曲仰角がθであるから、ΔLは以下の式でも表せる。
ΔL=2P・tan(θ/2)・・・・・(5)
式(4)と式(5)のΔLは共に同じものを示すことより等価式を立てると、配置する凸型と凹型の配線パターンの数aは以下の式と成る。
a={P・tan(θ/2)}/(y−x)・・・・・(6)
x=h/tanθ・・・・・・(8)
ここで、等脚台形の高さhを双配線間のピッチをPで表す為に、便宜上、Pをn分割した長さとhが等しいと定義する。
h=P/n・・・・・・・(9)
式(6)乃至式(9)を用いると以下と成る。
a={n・sinθ・tan(θ/2)}/(1−cosθ)・・・・・(10)
前述したように、一般的に、双配線の実質的配線長差が、双配線の扱う信号の8分の1波長分の長さ以上ずれると信号伝送品質の劣化が顕著と成る可能性がある為、「扱う信号の8分の1波長分」以下の長さでの調整が必要と考えると、迂回路長Lsの最大値Lsmax[m]は、当該迂回路を通過する差動信号の波長短縮率をD、波長をλ[m]とすると以下の関係式で表せる。
迂回路を通過する差動信号がTr[s]の立上り時間を有する矩形波とすると、入力信号が振幅の1%以内に安定するまでの時間を表す高域遮断周波数の概念を用いた一般的な関係式から、立上り時間Trの差動信号の換算周波数f[Hz]は以下と成る。
f=0.35/Tr・・・・・(12)
λ=Co/f・・・・・・(13)
又、迂回路を通過する差動信号の波長短縮率Dは、当該配線に関与する絶縁層の実効比誘電率をεrとすると以下と成る。
D=1/(εr)0.5・・・・・・(14)
式(11)に式(12)乃至式(14)を代入する。
Lsmax=(Co・Tr)/{2.8・(εr)0.5}・・・・・・(15)
式(15)より、Lsは以下の条件下が望ましいことと成る。
Ls<(Co・Tr)/{2.8・(εr)0.5}・・・・・・(16)
Ls=Lout−Letc・・・・・・(17)
ここで、凸型と凹型の配線パターンの底辺部分の長さu、凸型と凹型の配線パターン間の接続配線の合計の長さb、配置する凸型と凹型の配線パターンの数aを用いて、式(2)より、当該迂回路長Lsは以下の関係式と成る。
Ls=(2y+u)a+b・・・・・・(18)
式(18)に式(7)、式(9)、式(10)を代入する。
Ls=[{2P/(n・sinθ)}+u]・[{n・sinθ・tan(θ/2)}
/(1−cosθ)]+b・・・・・・(19)
先ず、真空中の光速度Coは定数である。
又、通常、配線に関与する絶縁層の実効比誘電率εr、外側線の屈曲仰角(=外側線の進行方向に対する斜辺の角度α,β)θ、迂回路を通過する差動信号の立上り時間Tr、双配線間のピッチP、内側線の配線長Lin、外側線の配線長Lout、迂回路領域以外の配線の長さLetcは、設計値として予め設定されている値と成る。
又、前述の設計値が予め設定されていると、式(12)より差動信号の換算周波数f、式(14)より迂回路を通過する差動信号の波長短縮率D、式(13)より迂回路を通過する差動信号の波長λが決定される。
又、同様に、式(1)より外側線の配線長と内側線の配線長の配線長差ΔL、式(16)より信号伝送品質に顕著な影響を与えない為の迂回路長Ls、式(15)より信号伝送品質に顕著な影響を与えない為の迂回路長Lsの最大値Lsmaxも必然的に決定される。
この内、仮にnを固定すると、式(7)よりy、式(8)よりx、式(9)よりh、式(10)よりaが決定する。
よって、残りの変数と成るbとuの決定により、全ての変数が決まる。
尚、式(18)でuはaに掛かっている為、式(19)の関係式を満たす為には、先ずuを決定し、次にbを決定することが望ましい。
尚、本発明のポイントとしては、層間接続や誘電率の変更といった手段を用いずに、配線のレイアウト変更のみで「双配線の実質的配線長差」と「双配線間結合の粗密変化」を同時に抑制することである。
更には、「差動の双配線が互いに他方の配線との結合が途切れることが無い迂回路」を用いて、より優れた信号伝送品質の劣化抑制機能を得ることが出来る。
尚、迂回路に信号が入ってから出るまでは、少なからずとも位相シフトの発生等、迂回路による影響を受ける可能性が有る為、この点を考慮すれば当該迂回路は出来るだけ短い距離であることが望ましい。
つまり、凸型と凹型の配線パターンが、前述の規定によりその形状と大きさが決定されるならば、唯一凸型と凹型の配線パターン間の接続配線の合計の長さbだけは調整が可能で、設計上可能であれば凸型と凹型の配線パターン間の接続配線は存在しないこと、言い換えればbが零であることが望ましい。
更に、屈曲の内側線となる配線が、屈曲点を中心として前後がシンメトリ(対称)と成る様に、凸型と凹型の配線パターンを設けることで、特性インピーダンスの不均衡や位相シフトを抑制しつつ、双配線の実質的な配線長を等しくし、結果、信号伝送品質の劣化を抑制する。
前述の理論式に於いて、Coは定数で(3×108m/s)とする。
又、Tr、θ、P、εr、nは設計条件として各々(50ps、45°、100μm、4、4)とする。
又、u、bは設計条件として(b=a・u)とする。
前記数値条件と式(5)よりΔLを求める。
ΔL=2・P・tan(θ/2)
=2×100×10−6×tan(45°/2)
≒83μm
前記数値条件と式(9)よりhを求める。
h=P/n
=100×10-6/4
=25μm
前記数値条件と式(10)よりaを求める。
a={n・sinθ・tan(θ/2)}/(1−cosθ)
={4×sin45°×tan(45°/2)}/(1−cos45°)
=4個・・・・・・・・・(20)
前記数値条件と式(15)よりLsを求める。
Ls<(Co・Tr)/{2.8・(εr)0.5}
=(3×108×50×10-12)/{2.8×(4)0.5}
≒2679μm・・・・・・・(21)
前記数値条件と式(19)よりLsを求める。
Ls=[{2P/(n・sinθ)}+u]
・[{n・sinθ・tan(θ/2)}/(1−cosθ)]+b
=[{(2×100×10-6)/(4×sin45°)}+u]
×[{4×sin45°×tan(45°/2)}
/(1−cos45°)]+a・u
≒{283+(4+a)u}[μm]・・・・・・・(22)
式(21)と式(22)が共にLsを示す値である為、以下の関係式が成り立つ。
{283+(4+a)u}<2679μm・・・・・・(23)
従って、式(23)に式(20)を代入して、uが求められる。
u<(2679−283)/8
≒300μm・・・・・・・(24)
よって、本例に於いて、設計時に必要な求めるべき条件は以下と成る。
ΔL=83μm、h=25μm、a=4個、Ls=2679μm、u=300μm
前記設計例1に於いて、bが零である最適化された設計例を以下に示す。
設計例1と同じ設計条件として、Coは定数で(3×108m/s)、Tr、θ、P、εr、nは設計条件として各々(50ps、45°、100μm、4、4)とする。
又、設計例1と異なる設計条件として、bは(b=0)とする。
前記数値条件と式(19)よりLsを求める。
Ls=[{2P/(n・sinθ)}+u]
・[{n・sinθ・tan(θ/2)}/(1−cosθ)]+b
=[{(2×100×10−6)/(4×sin45°)}+u]
×[{4×sin45°×tan(45°/2)}
/(1−cos45°)]+0
≒(283+4u)[μm]・・・・・・・(25)
式(21)及び式(25)より、以下の関係式が成り立つ。
(283+4u)
≒Ls
<2679μm・・・・・・・・(26)
従って、式(26)より、uが求められる。
u<(2679−283)/4
≒599μm・・・・・・・・(27)
よって、本例に於いて、設計時に必要な求めるべき条件は以下と成る。
ΔL=83μm、h=25μm、a=4個、Ls=2679μm、u=599μm
本発明の一例を計算機によるシミュレーションで検証した。
以下に、当該検証の結果を示す。
図5は、屈曲部を有する差動配線に於いて、特定配線区間内に於ける損失値[dB]の周波数特性を示したもので、双配線の配線長差を調整する迂回路が無い場合と、従来技術の迂回路が有る場合と、本発明の迂回路が有る場合の3つのケースを、計算機によるシミュレーションで検証した結果である。
尚、シミュレータは、アンシス社の「Ansoft−Designer−SV」を用いた。
又、シミュレーション条件は、差動配線に於いて、配線パターン幅100μm、配線間幅(ピッチ)100μm、配線パターン厚(高さ)30μm、屈曲点の前後の配線長(迂回路が無い場合は外側の長い方の配線長)が各々4mm(総配線長8mm)とし、配線パターン下の絶縁層は通常のFR−4相当の絶縁材で厚みを60μmとした。
具体的には、周波数1GHz(仮に5倍高調波のデジタル信号で換算すると400Mbps相当)以上で効果が得られることがわかる。
又、「*」の迂回路が無い場合と、「●」の本発明の迂回路が有る場合との損失値を比較すると、周波数が1GHzの時に「*」が約−0.4dBであるのに対し「●」が約−0.1dB、周波数が6GHzの時に「*」が約−1.3dBであるのに対し「●」が約−0.4dB、周波数が10GHzの時に「*」が約−2.2dBであるのに対し「●」が約−0.9dBと、周波数が高く成るに連れて損失の差は大きく成っていることがわかる。
これより、「●」の本発明の迂回路が有る場合の信号伝送品質の劣化に対する改善度合いがわかる。
これより、「●」の本発明の迂回路が有る場合は、迂回路の領域内で位相のずれを都度打ち消しながら信号が伝送されていることがわかる。
本発明を説明するに当たって、前述の実施の形態を例として説明したが、本発明の構成はこれらの限りでなく、また、これらの例により何ら制限されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
B:凹型の配線パターン
1a:上昇斜辺
1b:底辺
1c:下降斜辺
2a:下降斜辺
2b:底辺
2c:上昇斜辺
h:等脚台形(形状の凸型と凹型の配線パターン)の高さ[m]
Ldm1乃至Ldm9,Ldm21乃至Ldm26:補助線
P,P2:差動配線のピッチ(線間幅)[m]
S1,S2,S6,S7:差動配線
S1in,S2in,S6in,S7in:内側線
S1out,S2out,S6out,S7out:外側線
Sdet1,Sdet2,Smea7:迂回路
Win1,Win2:内側線の屈曲点
Wout1,Wout2:外側線の屈曲点
x:等脚台形の斜辺の長さの外側線と平行方向のベクトル成分の大きさ[m]
y:等脚台形の斜辺の長さ[m]
ΔL1,ΔL6,ΔL7:外側線の配線長と内側線の配線長の配線長差[m]
α:凸型の配線パターンの屈曲仰角[°]
β:凹型の配線パターンの屈曲俯角[°]
θ:屈曲部において外側となる配線の屈曲仰角[°]
Claims (5)
- 近接する双配線を平行配置する差動配線を備えるプリント配線板に於いて、差動配線の少なくとも一対が配線の途中で進行方向を変える屈曲部を有すると共に、当該屈曲部を有する差動配線の屈曲部の内側と成る配線の少なくとも一部に、当該屈曲部の外側と成る配線から離れる方向に突起した凸型の配線パターンと当該屈曲部の外側と成る配線に近づく方向に突起した凹型の配線パターンとを、複数個組み合わせた配線パターンにより、当該屈曲部の内側と成る配線の配線長と、当該屈曲部の外側と成る配線の配線長を等しくする迂回路が形成され、当該屈曲部の前後各々で配置された凸型と凹型の配線パターンの数が偶数であり、且つ、凸型の配線パターンの数と、凹型の配線パターンの数が等しいことを特徴とするプリント配線板。
- 前記凸型の配線パターンと凹型の配線パターンが交互に配置されていることを特徴とする請求項1記載のプリント配線板。
- 前記凸型の配線パターン同士は全て同形・同大であると共に、凹型の配線パターン同士も全て同形・同大であり、且つ、凸型の配線パターンと凹型の配線パターンは互に対称形であることを特徴とする請求項1又は2記載のプリント配線板。
- 前記凸型の配線パターンと凹型の配線パターンは、何れも屈曲部において外側となる配線と平行な底辺を有する等脚台形形状であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載のプリント配線板。
- 前記凸型の配線パターンの屈曲仰角(α)と、前記凹型の配線パターンの屈曲俯角(β)が共に、屈曲部において外側となる配線の屈曲仰角(θ)と等しいことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載のプリント配線板。
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