JP5466042B2 - 表示装置および管理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技台における遊技媒体の獲得状況を表示するための表示装置、および、この表示装置と通信可能な管理装置に関する。
遊技台における遊技媒体の獲得状況を表示するための表示装置が知られている(下記特許文献1参照)。特許文献1の表示装置は、多数の遊技台から構成される遊技島において各遊技台の上方に設置されており、対応する遊技台において遊技客が現在獲得している遊技媒体の数や、遊技客が獲得した遊技媒体数の最大値を表示する。
特開2005−342111号公報
最近では、各遊技台の隣に、遊技台に対して1対1で対応する計数装置(「各台計数装置」と呼ばれる。)が備え付けられており、遊技台で獲得された遊技媒体が、この遊技台に対応する各台計数装置によって直接計数されるようになっている。この構成であれば、遊技台から排出された遊技媒体が各台計数装置によって速やかに回収されてしまうので、獲得した遊技媒体を箱に収めてその箱を遊技客の足元に置くという従来の動作が不要となる。
ここで、遊技媒体を収めた箱を遊技客の足元に置くという従来の場合、これから遊技をしようとする遊技客は、遊技島の端(入口)において各遊技客の足元を見渡して足元にある箱の数を把握すれば、各遊技台における遊技媒体の獲得状況を一度に把握できる。
しかし、各台計数装置を設ける構成では、遊技媒体を収めた箱を遊技客の足元に置くことがないので、遊技島の端から各遊技台における遊技媒体の獲得状況を一度に把握することはできない。
特許文献1の表示装置があったとしても、遊技島内を動き回って各遊技台の前まで行って表示装置の表示をいちいち見なければ、各遊技台における遊技媒体の獲得状況を把握することはできない。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、各遊技台における遊技媒体の獲得状況を一度に把握することができる表示装置、および、この表示装置と通信可能な管理装置を提供することを目的とする。
請求項記載の発明は、遊技媒体を収納することができる複数の収納体と、各前記収納体に対して個別で遊技媒体を供給する供給手段と、各前記収納体に収納された遊技媒体を個別で排出する排出手段と、前記供給手段および前記排出手段を制御する制御手段と、を備え、各前記収納体は、遊技台を区分する所定の区分単位に対応しており、前記制御手段は、それぞれの前記収納体において、前記収納体が対応する前記区分単位に属する前記遊技台での遊技媒体獲得数に応じた数の表示用遊技媒体が当該収納体に収納されるように、前記供給手段および前記排出手段を制御し、前記遊技媒体獲得数は、前記遊技台に対して1対1となるように設けられ、対応する前記遊技台で獲得された遊技媒体を計数する計数装置による遊技媒体の計数値に基づいて算出され、前記区分単位は、1台の前記遊技台であり、前記計数装置は、対応する前記遊技台での遊技が終了するのに応じて、当該遊技台での遊技媒体獲得数を記憶媒体に関連付けて前記計数装置内のデータをクリアし、前記制御手段は、前記計数装置が前記データをクリアした後の所定のタイミングにおいて、前記排出手段に対して、当該計数装置に対応した前記遊技台に対応する前記収納体に収納された表示用遊技媒体を排出させ、前記計数装置は、前記遊技台での遊技の開始に先立って、前記記憶媒体を受け付けることができ、前記所定のタイミングとは、前記計数装置が直近で前記遊技媒体獲得数を関連付けた記憶媒体とは別の記憶媒体を受け付けたタイミングであることを特徴とする、表示装置である。
請求項記載の発明は、遊技媒体を収納することができる複数の収納体と、各前記収納体に対して個別で遊技媒体を供給する供給手段と、各前記収納体に収納された遊技媒体を個別で排出する排出手段と、前記供給手段および前記排出手段を制御する制御手段と、を備え、各前記収納体は、遊技台を区分する所定の区分単位に対応しており、前記制御手段は、それぞれの前記収納体において、前記収納体が対応する前記区分単位に属する前記遊技台での遊技媒体獲得数に応じた数の表示用遊技媒体が当該収納体に収納されるように、前記供給手段および前記排出手段を制御し、前記遊技媒体獲得数は、前記遊技台に対して1対1となるように設けられ、対応する前記遊技台で獲得された遊技媒体を計数する計数装置による遊技媒体の計数値に基づいて算出され、前記区分単位は、1台の前記遊技台であり、前記計数装置は、対応する前記遊技台での遊技が終了するのに応じて、当該遊技台での遊技媒体獲得数を記憶媒体に関連付けて前記計数装置内のデータをクリアし、前記制御手段は、前記計数装置が前記データをクリアした後の所定のタイミングにおいて、前記排出手段に対して、当該計数装置に対応した前記遊技台に対応する前記収納体に収納された表示用遊技媒体を排出させ、前記計数装置は、前記遊技台での遊技の開始に先立って、前記記憶媒体を受け付けることができ、前記所定のタイミングとは、前記計数装置が直近で前記遊技媒体獲得数を関連付けた記憶媒体が、当該計数装置とは別の計数装置に受け付けられたタイミングであることを特徴とする、表示装置である。
請求項記載の発明は、遊技媒体を収納することができる複数の収納体と、各前記収納体に対して個別で遊技媒体を供給する供給手段と、各前記収納体に収納された遊技媒体を個別で排出する排出手段と、前記供給手段および前記排出手段を制御する制御手段と、を備え、各前記収納体は、遊技台を区分する所定の区分単位に対応しており、前記制御手段は、それぞれの前記収納体において、前記収納体が対応する前記区分単位に属する前記遊技台での遊技媒体獲得数に応じた数の表示用遊技媒体が当該収納体に収納されるように、前記供給手段および前記排出手段を制御し、前記遊技媒体獲得数は、前記遊技台に対して1対1となるように設けられ、対応する前記遊技台で獲得された遊技媒体を計数する計数装置による遊技媒体の計数値に基づいて算出され、前記区分単位は、1台の前記遊技台であり、前記計数装置は、対応する前記遊技台での遊技が終了するのに応じて、当該遊技台での遊技媒体獲得数を記憶媒体に関連付けて前記計数装置内のデータをクリアし、前記制御手段は、前記計数装置が前記データをクリアした後の所定のタイミングにおいて、前記排出手段に対して、当該計数装置に対応した前記遊技台に対応する前記収納体に収納された表示用遊技媒体を排出させ、前記記憶媒体には、遊技媒体と交換可能なプリペイド価値が関連付けられており、前記所定のタイミングとは、前記計数装置が直近で前記遊技媒体獲得数を関連付けた記憶媒体に関連付けられたプリペイド価値が精算されたタイミング、または、当該記憶媒体に関連付けられた前記遊技媒体獲得数に相当する遊技媒体が景品に交換されたタイミングであることを特徴とする、表示装置である。
請求項記載の発明は、遊技媒体を収納することができる複数の収納体と、各前記収納体に対して個別で遊技媒体を供給する供給手段と、各前記収納体に収納された遊技媒体を個別で排出する排出手段と、前記供給手段および前記排出手段を制御する制御手段と、を備え、各前記収納体は、遊技台を区分する所定の区分単位に対応しており、前記制御手段は、それぞれの前記収納体において、前記収納体が対応する前記区分単位に属する前記遊技台での遊技媒体獲得数に応じた数の表示用遊技媒体が当該収納体に収納されるように、前記供給手段および前記排出手段を制御し、前記遊技媒体獲得数は、前記遊技台に対して1対1となるように設けられ、対応する前記遊技台で獲得された遊技媒体を計数する計数装置による遊技媒体の計数値に基づいて算出され、前記区分単位は、1台の前記遊技台であり、前記計数装置は、対応する前記遊技台での遊技が終了するのに応じて、当該遊技台での遊技媒体獲得数を記憶媒体に関連付けて前記計数装置内のデータをクリアし、前記制御手段は、前記計数装置が前記データをクリアした後の所定のタイミングにおいて、前記排出手段に対して、当該計数装置に対応した前記遊技台に対応する前記収納体に収納された表示用遊技媒体を排出させ、前記計数装置は、前記遊技台での遊技の開始に先立って、現金を受け付けることができ、前記所定のタイミングとは、前記遊技媒体獲得数を前記記憶媒体に関連付けて前記データをクリアした前記計数装置が現金を受け付けたタイミングであることを特徴とする、表示装置である。
請求項記載の発明は、遊技台に対して1対1となるように設けられ、対応する前記遊技台で獲得された遊技媒体を計数する計数装置、および、請求項1〜のいずれかに記載の表示装置と通信可能な管理装置であって、各前記区分単位における遊技媒体の獲得数を管理する第1の管理手段と、前記収納体と、対応する前記区分単位とを管理する第2の管理手段と、を含むことを特徴とする、管理装置である。
請求項1記載の発明によれば、表示装置は、遊技媒体を収納することができる複数の収納体を備えており、表示装置では、制御手段の制御によって、供給手段が各収納体に対して個別で遊技媒体を供給したり、排出手段が各収納体に収納された遊技媒体を個別で排出したりする。
各収納体は、遊技台を区分する所定の区分単位に対応しており、制御手段は、それぞれの収納体において、収納体が対応する区分単位に属する遊技台での遊技媒体獲得数に応じた数の表示用遊技媒体が当該収納体に収納されるように、供給手段および排出手段を制御する。
ここで、遊技媒体獲得数は、遊技台に対して1対1となるように設けられ、対応する遊技台で獲得された遊技媒体を計数する計数装置による遊技媒体の計数値に基づいて算出される。
この表示装置の構成であれば、区分単位が1台の遊技台であるとすると、各収納体が遊技台に対して1対1で対応することとなり、各収納体には、対応する遊技台での遊技媒体獲得数に応じた数の表示用遊技媒体が収納される。これにより、表示装置の各収納体における表示用遊技媒体の収納状況(収納量)を見れば、各遊技台における遊技媒体の獲得状
特に、実際の遊技媒体(現物)を用いて遊技媒体の獲得状況を表示しているので、表示装置を見ている者に対して、リアリティが伴った迫力や臨場感を与えることができる
数装置は、対応する遊技台での遊技が終了するのに応じて、当該遊技台での遊技媒体獲得数を記憶媒体に関連付けて計数装置内のデータをクリアする。そして、制御手段は、計数装置がデータをクリアした後の所定のタイミングにおいて、排出手段に対して、当該計数装置に対応した遊技台に対応する収納体に収納された表示用遊技媒体を排出させる。
つまり、計数装置がデータをクリアした後の所定のタイミング(この計数装置に対応する遊技台での遊技が終了した後の所定のタイミング)で、対応する収納体から表示用遊技媒体がなくなる。
ここで、計数装置がデータをクリアしたタイミングで(データのクリアと同時に)収納体から表示用遊技媒体がなくなる構成であれば、同一の遊技客が、計数装置によるデータのクリアの後に、同じ遊技台で引き続き遊技(再遊技)する場合には、一旦空になった収納体に再度表示用遊技媒体を供給し直さねばならず、無駄な手間がかかる。
しかし、本発明のように、計数装置がデータをクリアした後の所定のタイミング、換言すれば、遊技客が当該計数装置に対応する遊技台での遊技を完全に終了したことが明らかになったタイミングになって初めて収納体から表示用遊技媒体を排出させるのであれば、前述した再遊技にも対応でき、前述した無駄な手間を省くことができる。
前記所定のタイミングに関し、計数装置が遊技台での遊技の開始に先立って記憶媒体を受け付けることができ、前記所定のタイミングとは、計数装置が直近で遊技媒体獲得数を関連付けた記憶媒体とは別の記憶媒体(別の遊技客の記憶媒体)を受け付けたタイミングであってもよい。
また、請求項記載の発明のように、計数装置が遊技台での遊技の開始に先立って記憶媒体を受け付けることができ、前記所定のタイミングとは、計数装置が直近で遊技媒体獲得数を関連付けた記憶媒体が、当該計数装置とは別の計数装置に受け付けられたタイミング(当該記憶媒体の所有者が別の遊技台での遊技を開始したタイミング)であってもよい。
また、前記所定のタイミングに関し、請求項記載の発明のように、記憶媒体には、遊技媒体と交換可能なプリペイド価値が関連付けられており、前記所定のタイミングとは、計数装置が直近で遊技媒体獲得数を関連付けた記憶媒体に関連付けられたプリペイド価値が精算されたタイミング、または、当該記憶媒体に関連付けられた遊技媒体獲得数に相当する遊技媒体が景品に交換されたタイミングであってもよい。
また、請求項記載の発明のように、計数装置が遊技台での遊技の開始に先立って現金を受け付けることができ、前記所定のタイミングとは、遊技媒体獲得数を記憶媒体に関連付けてデータをクリアした計数装置が現金(当該記憶媒体の遊技客とは別の遊技客の現金)を受け付けたタイミングであってもよい。
請求項記載の発明によれば、計数装置および請求項1〜のいずれかに記載の表示装置と通信可能な管理装置では、第1の管理手段が、各区分単位における遊技媒体の獲得数を管理し、第2の管理手段が、収納体と、当該収納体に対応する区分単位とを管理しているので、表示装置では、管理装置の管理内容に基づいて、区分単位に応じた遊技媒体の獲得状況を各収納体で的確に表示することができる。
遊技店内に設けられた管理システム1の全体構成を示すブロック図である。 遊技店内における遊技台3などのレイアウトを示す図である。 (a)は、遊技島Aの一部および表示装置8の斜視図であり、(b)は、表示装置8の構造を説明するための断面図である。 管理装置2の電気的構成を示すブロック図である。 管理装置2の記憶部43に記憶される内容を示す図である。 表示装置8の電気的構成を示すブロック図である。 計数装置4の電気的構成を示すブロック図である。 計数装置4において実施される処理の手順を示すフローチャートである。 管理装置2において実施される処理の手順を示すフローチャートである。 管理装置2において実施される処理の手順を示すフローチャートである。 表示装置8において実施される処理の手順を示すフローチャートである。 表示装置8における表示の変形例を示す図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
<管理システム>
図1は、遊技店内に設けられた管理システム1の全体構成を示すブロック図である。
図1を参照して、この発明に係る管理システム1は、上位装置である管理装置(ターミナルコンピュータ、略してT/C)2と、遊技台(ここでは、パチンコ台とする。)3と、計数装置4と、島コントローラ5と、精算機6と、景品管理機7と、表示装置8とを主に含んでいる。
図2は、遊技店内における遊技台3などのレイアウトを示す図である。
図2に示すように、遊技店内において、遊技台3は、所定の台数(図2では10台)毎にまとめて配置されており、まとめて配置された10台の遊技台3は、1つの遊技島を構成している。1つの遊技島では、背中合わせの状態になった2台の遊技台3の組が、縦方向(図2における上下方向)に5組並んでいる。遊技島の両端には、妻板9が取り付けられていて、一方側(図2では下側)の妻板9の外表面(図2では下側面)には、前述した表示装置8が取り付けられている。表示装置8の近傍には、この遊技島に対応する島コントローラ5が設置されている。
ここでは、101番台〜110番台という10台の遊技台3が遊技島Aを構成し、111番台〜120番台という10台の遊技台3が遊技島Bを構成している。また、121番台〜130番台という10台の遊技台3が遊技島Cを構成し、131番台〜140番台という10台の遊技台3が遊技島Dを構成している。つまり、この遊技店には、A〜Dまでの4つの遊技島がある。そして、表示装置8および島コントローラ5は、遊技島の数に応じて4台ずつある。ここで、各表示装置8には、識別情報(ID)が割り当てられており、各表示装置8は、対応する遊技島A〜Dのいずれかに応じて、A〜DというアルファベットのIDで区別される。
なお、遊技台3の説明において台番号が必要となる場合には、遊技台3の後に括弧を付けてその括弧内に台番号を記す場合がある。この場合、たとえば「遊技台3(101)」は、101番の遊技台3を意味する。
隣り合う遊技島の間や両端の遊技島の外側には、通路10が区画されており、遊技客は、通路10内を移動して所望の遊技台3に辿り着く。ここで、遊技店に来店した遊技客は、図2における下側から通路10内に進入するものとする。
図1に戻り、計数装置4は、ドットで塗り潰して示すように、各遊技台3に対して1対1となるように設けられている。計数装置4は、対応する遊技台3の隣(図1では左隣)に設置されている。計数装置4は、対応する遊技台3で遊技するための遊技媒体(ここでは、パチンコ玉とする。)を貸し出す機能や、遊技によって対応する遊技台3から獲得されたパチンコ玉を計数する機能を有している。計数装置4は、対応する遊技台3とともに、前述した遊技島を構成している(図2参照)。計数装置4は、対応する遊技台3と同じ台番号で区別される。これに応じて、たとえば「計数装置4(101)」は、101番の(遊技台3(101)に対応する)計数装置4を意味する。
パチンコ玉を貸し出す機能に関連して、計数装置4の前側面には、現金を投入するための現金投入口11と、所定のカード12(記憶媒体)を出し入れするためのカード出入口13とが設けられている。カード12は、遊技客が所有するカードであり、1枚毎に識別情報(カードID)が割り当てられている。カード12には、プリペイド価値や後述する持玉データが記憶されて(関連付けられて)いる。
計数装置4は、遊技台3での遊技の開始に先立って遊技客がパチンコ玉を借りるために、カード出入口13からカード12を受け付けたり、現金投入口11から現金を受け付けたりすることができる。
各遊技島の遊技台3および計数装置4は、各遊技島に1台ずつ設けられた島コントローラ5に対して通信可能に接続されている(図2も参照)。
各島コントローラ5、精算機6、景品管理機7および表示装置8は、管理装置2に対して通信可能に接続されている。ここで、管理装置2は、各遊技台3におけるパチンコ玉の出入りや、各遊技台3で獲得されたパチンコ玉(後述する出玉や持玉)や、遊技店全体における金銭についてのデータ管理を主に行う。管理装置2は、遊技店において、従業員用の事務所などに配置されている。ここで、各遊技台3および各計数装置4と管理装置2との通信は、対応する島コントローラ5を介して行われる。
ここで、パチンコ玉の呼び方について、計数装置4から貸し出されるパチンコ玉を、貸玉(かしだま)といい、遊技で大当たりする等によって遊技台3から獲得されたパチンコ玉を、出玉(でだま)という。出玉とは、現在遊技している遊技台3から現在獲得されているパチンコ玉のことをいう。出玉の数(遊技媒体獲得数)を出玉データということがある。
一方、遊技をしている当日において別の遊技台3で獲得された出玉を含め、遊技客が現在所有する全ての出玉を、持玉(もちだま)ということがある。持玉の数(複数の遊技台3で獲得した出玉の合算値であり、遊技媒体獲得数)を、持玉データということがある。そのため、遊技客が、同じ遊技台3でずっと遊技をしているのであれば、出玉と持玉とは同じであり、出玉数(出玉データ)と持玉数(持玉データ)とは同じであるが、遊技客が台移動をして複数の遊技台3で遊技しているのであれば、出玉と持玉とは異なり、出玉数(出玉データ)と持玉数(持玉データ)とは異なったものとなる。管理装置2や計数装置4では、出玉データおよび持玉データのそれぞれが個別に管理される。
なお、以下では、特に言及がない限り、台移動はない(台移動があったとしても、移動前の遊技台3での最終的な出玉(持玉)数が零である)ものとする。
次に、遊技店における遊技客の遊技に関する主な流れをおおまかに説明する。
まず、遊技客は、遊技店に入ると、表示装置8側から通路10(図2参照)を通って好みの遊技台3の前に着く。
そして、遊技客が、この遊技台3に対応する計数装置4に現金やカード12を投入すると、この計数装置4に対応する遊技台3において、遊技客に対して所定数のパチンコ玉が貸し出される。
まず、現金でパチンコ玉を借りる場合、現金投入口11に現金が投入されると、投入された現金の額に相当する度数が遊技台3の度数表示器(図示せず)に表示される。また、カードIDが仮発行され、当該カードID、残度数(この場合は投入された現金の額に相当する値)、出玉データ(この場合は零)および持玉データ(この場合は零)が、計数装置4の記憶部(図示せず)に一時的に記憶されるとともに、管理装置2に送信される。管理装置2(詳しくは、後述する記憶部43であり、図4参照)は、受信したカードIDに関連付けて(対応付けて)、受信した残度数および受信した出玉データおよび持玉データを管理する。
そして、遊技台3における貸出ボタン18が押されると、遊技台3側の貸玉貸出機構(図示せず)から、1回分の貸玉払出数に相当する貸玉が、遊技台3の上皿99に払い出される。これに伴い、前記残度数が減算される。つまり、仮発行されたカードIDに関連付けられている残度数(計数装置4の前記記憶部上の残度数および管理装置2で管理している残度数)が更新される。遊技客は、より多くの貸玉の払出を受けたければ、再度、貸出ボタン18を押せばよい。
なお、仮発行されたカードIDに関連付けられている出玉データおよび持玉データ(計数装置4の前記記憶部上の出玉データおよび持玉データ、ならびに、管理装置2で管理している出玉データおよび持玉データ)は、後述する計数処理や出玉払出処理(図8参照)が行われた場合には、更新される。
ここで、遊技客が遊技に負けると、貸玉は、遊技台3に吸い込まれる。吸い込まれた貸玉は、遊技台3から排出され、遊技店内に設けられたパチンコ玉用の流路14を流れる。一方、遊技客が遊技台3での遊技で勝つ(たとえば大当たりをする)ことによってパチンコ玉を獲得すると、獲得されたパチンコ玉(出玉)は、下皿100に溜まる。
遊技客が遊技台3に設けられた返却ボタン17を押すと、この遊技台3における遊技が終了する。返却ボタン17を押すのに伴い、計数装置4では、計数装置4の内部にストックされておりかつ前述の仮発行されたカードIDが記録されたカード12に、残度数および持玉データが記録された(関連付けられた)後、当該カード12が、遊技の終了に応じてカード出入口13から放出される。ここで、カード12が放出されるときには、カード12に残度数や持玉データが記録されるだけでなく、これらの残度数や持玉データが、このカード12のカードIDと関連付けられて管理装置2で管理される。また、カード12が放出されるとき、計数装置4では、前述した記憶部(図示せず)に一時的に記憶されていた該当する(放出されたカード12についての)出玉データおよび持玉データがクリアされる。
遊技客は、他の遊技台3に台移動した後、このカード12を別の計数装置4のカード出入口13に挿入して、残度数に基づく貸玉の払出や持玉データに基づく持玉の払出を受けることが可能である。また、遊技客は、退店したい場合、精算機6において、カード12に関連付けられた残度数を精算することができる。
さらに、遊技客は、景品カウンタに設置された景品管理機7を従業員を介して利用することにより、カード12に関連付けられた持玉データの一部または全部を、景品に交換することができる。持玉データの一部または全部を、景品に交換した場合には、当該カード12に関連付けられている持玉データ(管理装置2側で管理されている持玉データおよびカード12に記録されている持玉データ)が更新される。つまり、持玉データの値は、景品交換に使用された分だけ、減少する。ここで、カード12に関連付けられている持玉データは、当日のみ有効であり、その日の営業が終了した時点で効力を失う。
カード12に関連付けられている現金の残度数に基づいて玉貸が行なわれる場合の、計数装置4の基本的な動作について説明する。計数装置4のカード出入口13にカード12が挿入されると、カードID等のカードデータが読み取られる。計数装置4は、当該カードIDを管理装置2に送信し、管理装置2から当該カードIDに対応する残度数および持玉データを取得して、当該カードIDとともに、前述した記憶部(図示せず)に一時的に記憶する。また、残度数が遊技台3の度数表示器(図示せず)に表示される。そして、遊技台3の貸出ボタン18が押されると、遊技台3側の貸玉払出機構(図示せず)から、1回分の貸玉払出数に相当する貸玉が、上皿99に払い出される。また、残度数が減算される。つまり、遊技客によって挿入されたカード12に関連付けられている現金の残度数(計数装置4の記憶部上の残度数および管理装置2側で管理している残度数)が更新される。
なお、挿入されたカード12のカードIDに関連付けられている持玉データ(計数装置4の記憶部上の出玉データおよび持玉データ、ならびに、管理装置2側で管理している出玉データおよび持玉データも含む)は、後述するように、後述する計数処理や出玉払出処理(図8参照)が行われた場合に更新される。
遊技終了時に、遊技客が遊技台3の返却ボタン17を押下すると、遊技客により挿入されているカード12にその時点での残度数および持玉データが記録された(関連付けられた)後、カード出入口13から当該カード12が放出(返却)される。ただし、挿入されたカード12における残度数および持玉データとも零である場合には、当該カード12は収納され、再利用される。また、このとき、計数装置4では、前述した記憶部(図示せず)に一時的に記憶されていた該当する(放出されたカード12についての)出玉データおよび持玉データがクリアされる。また、カード12が放出されるときには、カード12に残度数や持玉データが記録されるだけでなく、これらの残度数や持玉データが、このカード12のカードIDと関連付けられて管理装置2で管理される。
遊技客が獲得したパチンコ玉(出玉)を計数装置4によって計数させる場合の計数装置4の基本的な動作について説明する。遊技客が遊技台3の下皿100の底面のシャッタを開放すると、下皿100に貯留されているパチンコ玉が、計数装置4側へ流れ込む。計数装置4側へ流れ込んだパチンコ玉は、計数装置4(詳しくは、後述する計数部62であり、図7参照)によって計数される。なお、計数を終えたパチンコ玉自体は、計数装置4から流路14に排出される。
計数装置4での計数処理においては、その時点での計数値が、計数装置4の表示部(図示せず)に表示される。計数処理が終了すると、計数装置4では、出玉データおよび持玉データが更新される。
ここで、遊技客によってカード12が挿入されている場合には、計数装置4は、当該カード12のカードIDに関連付けられている出玉データおよび持玉データを更新し、カードが挿入されていない場合には仮発行されているカードIDに関連付けられている出玉データおよび持玉データを更新する。具体的には、計数装置4は、挿入されたカード12のカードIDまたは仮発行されたカードIDとともに前述した記憶部(図示せず)に一時的に記憶されている出玉データおよび持玉データのそれぞれに今回の計数値を加算することにより、記憶部(図示せず)上の出玉データおよび持玉データを更新する。また、計数装置4は、更新した出玉データおよび持玉データを、当該カードIDに関連付けて管理装置2に送信する。管理装置2は、受信した出玉データおよび持玉データのカードIDに関連して管理装置2で管理している出玉データおよび持玉データを、受信した出玉データおよび持玉データにおいて対応する方に差し替えることで、当該カードIDに対応する出玉データおよび持玉データを更新する。
そして、持玉(出玉でもある)を用いて遊技をすることができ、そのために、計数装置4には払出ボタン16が設けられている。計数装置4の払出ボタン16が押されると、計数装置4は、前述した記憶部(図示せず)に一時的に記憶されている現在の遊技客に対する持玉データ(出玉データ)が所定数以上あれば、所定個数のパチンコ玉を払い出し、持玉データが所定数未満であれば持玉データに相当する数のパチンコ玉を払い出す。払い出されるパチンコ玉(持玉でもあり、出玉でもある)は、計数装置4に設けられたノズル15から上皿99に投出される。
計数装置4は、遊技客によってカード12が挿入されている場合には、当該カード12のカードIDに関連付けられている出玉データおよび持玉データを更新し、カード12が挿入されていない場合には仮発行されているカードIDに関連付けられている出玉データおよび持玉データを更新する。
具体的には、計数装置4は、挿入されたカード12のカードIDまたは仮発行されたカードIDとともに記憶部(図示せず)に一時的に記憶されている出玉データおよび持玉データのそれぞれから、払い出されたパチンコ玉数(持玉(出玉)払出数)を減算することにより、当該記憶部上の出玉データおよび持玉データを更新する。また、計数装置4は、更新した出玉データおよび持玉データを、当該カードIDに関連付けて管理装置2に送信する。管理装置2は、受信した出玉データおよび持玉データのカードIDに関連して管理装置2で管理している出玉データおよび持玉データを、受信した出玉データおよび持玉データにおいて対応する方に差し替えることで、当該カードIDに対応する出玉データおよび持玉データを更新する。
また、カード12に記憶されたプリペイド価値で貸玉を借りる(プリペイド価値をパチンコ玉に交換する)こともできる。この場合、カード12をカード出入口13に挿入すると、このプリペイド価値に相当する度数が、前述した度数表示器(図示せず)に表示される。そして、貸出ボタン18を押すと、1回分の貸玉払出数に相当する貸玉が、遊技台3の上皿99に払い出される。これに伴い、このカード12におけるプリペイド価値(残度数)が、借りた貸玉の数だけ減算される。つまり、プリペイド価値の残度数も、前述した現金の残度数と同様に、カード12のカードIDに関連付けて計数装置4の記憶部および管理装置2側のそれぞれで管理されていて、貸玉の払出に応じて更新される。カード12に記憶された残りのプリペイド価値(残度数)は、精算機6で精算できる。
以上のように、出玉データおよび持玉データは、カード12のカードIDに対応付けられて管理装置2で管理されている。そのため、遊技台3での遊技の終了に応じて計数装置4から放出されるカード12には、この計数装置4が対応する遊技台3で獲得したパチンコ玉の数といった出玉データや、現在遊技している遊技台3を含め、今まで遊技した複数の遊技台3で獲得したパチンコ玉の数といった持玉データが関連付けられている。なお、カード12に関連付けるのは、出玉データおよび持玉データの両方でなく、持玉データだけであってもよい。遊技している遊技台3を立ち退くときに、特に出玉データを管理する必要がなければ持玉データをカード12に関連付けておけば問題はないからである。ここで、出玉データおよび持玉データの関係について、出玉データ>持玉データとなるようなことはない。
ここで、遊技島の各遊技台3におけるパチンコ玉の獲得状況は、各遊技島(図2参照)の端の表示装置8においてリアルタイムで表示される。
以下には、表示装置8について説明する。
<表示装置>
図3において、(a)は、遊技島Aの一部および表示装置8の斜視図であり、(b)は、表示装置8の構造を説明するための断面図である。
図3(a)を参照して、表示装置8は、たとえば縦長の表示ボードである。表示装置8は、その外郭をなす筐体20を備えている。筐体20は、縦長で、遊技島Aの延びる方向へやや薄い中空体である。
ここで、図3(a)では、遊技島Aにおける10台全ての遊技台3(101〜110)の機種が同じであり、遊技島Aの全遊技台3の機種名が「○×物語」であるとする。
筐体20の外表面(図3(a)における手前側の面であり、表示面21という。)には、メイン表示部22と、複数のサブ表示部23と、複数の表示筒24(収納体)とが外側へ露出するように設けられている。表示筒24およびサブ表示部23のそれぞれの数は、遊技島Aにおける遊技台3の数と同じで、10個ある。
メイン表示部22および各サブ表示部23は、液晶の表示器である。
メイン表示部22は、表示面21の上端部において、表示面21の幅方向(図3(a)における左右方向)全域に亘るように幅方向に延びている。図3(a)では、メイン表示部22に、この表示装置8が対応する遊技島Aにおける遊技台3の機種名を示す情報(「○×物語コーナー」)が表示されている。
10個のサブ表示部23のうち、5個のサブ表示部23は、メイン表示部22のすぐ下の位置で幅方向にほぼ等間隔で並んで配置されており、これら5個のサブ表示部23に対して下方へ所定距離だけ隔てた位置に、残り5個のサブ表示部23が、幅方向にほぼ等間隔で並んで配置されている。図3(a)では、各サブ表示部23は、遊技島Aのいずれかの遊技台3に対応しており、各サブ表示部23には、対応する遊技台3の台番号(101〜110までの台番号)が表示されている。
各サブ表示部23の真下には、表示筒24が1つ配置されている。各表示筒24は、上端面および下端面が塞がれた縦長の円筒体であり、どの表示筒24も同じ大きさである。各表示筒24は、透明な素材(たとえば、ガラスや樹脂)で形成されている。そのため、各表示筒24の内部を表示装置8の外から視認することができる。図3(a)における右端の表示筒24を参照して、各表示筒24の周壁には、その内部空間の縦方向寸法を5等分(必要に応じて10等分や20等分でも構わない。)に区切る目盛25が付けられている。
各サブ表示部23と同様に、各表示筒24も、遊技島Aのいずれかの遊技台3に対応しており、具体的には、各表示筒24は、真上にあるサブ表示部23に表示されている台番号の遊技台3(換言すれば、計数装置4)に対応している。ここで、各表示筒24には、識別情報(ID)が割り当てられている。遊技島Aの表示装置8では、各表示筒24に対して、101〜110のうちのいずれかの番号がIDとして割り当てられている。以降では、表示筒24の後の括弧内の数字は、この表示筒24のIDを示している。
次に、図3(b)を参照して、表示装置8の構造について説明する。
表示装置8の筐体20内部において、上端部には、たとえばボックス状の貯留室26が設けられている。貯留室26は、前述した流路14(図1参照)につながっており、流路14を流れるパチンコ玉のうちの一部(符号Bを参照)は、貯留室26に溜められる。
筐体20の内部には、供給路27と排出路28とが設けられている。供給路27および排出路28は、ともに、パイプを加工することによって形成されている。供給路27および排出路28のそれぞれの数は、表示筒24の数と同じであり、ここでは、10個である。供給路27および排出路28のそれぞれは、いずれかの表示筒24に対応している。
各供給路27は、貯留室26の底部から下方へ延び、対応する表示筒24の上端部につながっている。これにより、対応する供給路27を介して、貯留室26の内部と各表示筒24の内部とが連通している。
ここで、各供給路27と貯留室26との接続部分(各供給路27の上端部)には、供給シャッタ29(供給手段)が設けられている。供給シャッタ29は、たとえば板状であり、支点30を中心に回動することで開閉できる。
供給シャッタ29が閉位置にある場合(実線で示した供給シャッタ29を参照)、この供給シャッタ29が設けられた供給路27の上端部が塞がれ、これにより、この供給路27につながった表示筒24の内部と貯留室26の内部との間が遮断される。この状態では、貯留室26内のパチンコ玉Bは、供給シャッタ29が閉じている供給路27に進入できない。
一方、供給シャッタ29が開位置にある場合(破線で示した供給シャッタ29を参照)、この供給シャッタ29が設けられた供給路27の上端部が開放され、これにより、この供給路27につながった表示筒24の内部と貯留室26の内部とが連通する。この状態では、貯留室26内のパチンコ玉Bは、供給シャッタ29が開いている供給路27に対して自重で進入し、太い実線矢印で示すように供給路27内を落下して、この供給路27に対応する(つながっている)表示筒24内に供給される。
このように、開位置にある供給シャッタ29は、対応する各表示筒24に対して個別でパチンコ玉を供給する。
各排出路28は、対応する表示筒24の下端部から下方へ延び、前述した流路14(図1参照)にながっている。これにより、対応する排出路28を介して、流路14の内部と各表示筒24の内部とが連通している。
ここで、各排出路28と、対応する表示筒24との接続部分(各排出路28の上端部)には、排出シャッタ31(排出手段)が設けられている。排出シャッタ31は、たとえば板状であり、支点32を中心に回動することで開閉できる。
排出シャッタ31が閉位置にある場合(実線で示した排出シャッタ31を参照)、この排出シャッタ31が設けられた排出路28の上端部が塞がれ、これにより、この排出路28につながった表示筒24の内部と流路14(図1参照)の内部との間が遮断される。この状態では、表示筒24内のパチンコ玉Bは、排出シャッタ31が閉じている排出路28に進入できない。
一方、排出シャッタ31が開位置にある場合(破線で示した排出シャッタ31を参照)、この排出シャッタ31が設けられた排出路28の上端部が開放され、これにより、この排出路28につながった表示筒24の内部と流路14(図1参照)の内部とが連通する。この状態では、表示筒24内のパチンコ玉Bは、排出シャッタ31が開いている排出路28に対して自重で進入し、太い破線矢印で示すように排出路28内を落下して流路14(図1参照)に排出される。
このように、開位置にある排出シャッタ31は、対応する各表示筒24に収納されたパチンコ玉を個別で排出する。
ここで、各供給シャッタ29および各排出シャッタ31は、常態では閉位置にある。
図3(a)を参照して、前述したように、各表示筒24は、真上にあるサブ表示部23に表示されている台番号の遊技台3に対応している。
これにより、各表示筒24には、対応する台番号の遊技台3で獲得されたパチンコ玉についての現在の出玉数(遊技媒体獲得数)に相当する数(ここでは、出玉数を定数(たとえば10)で割った値に近い数)のパチンコ玉Bが収納される。この定数は、管理装置2において任意の値に変更できる。なお、表示筒24の内部空間が大きければ、出玉数分のパチンコ玉Bを表示筒24に収納してもよい。
そして、各表示筒24では、多くのパチンコ玉Bが収納されると、パチンコ玉Bが高く積み上げられる。そのため、全ての表示筒24を見ると、各遊技台3でのパチンコ玉の獲得状況を示す棒グラフのように見える。
この構成であれば、遊技島の端に設けられた表示装置8における各表示筒24でのパチンコ玉Bの収納量(どれくらいの量のパチンコ玉Bが表示筒24に収納されているのか)を見ることで、現時点でどの遊技台3がたくさんパチンコ玉を獲得できる遊技台3なのかを、これから遊技をしようとする客が遊技島の外(入口)で把握できる。このように表示筒24に収納されているパチンコ玉Bは、表示筒24に収納されている状態では、遊技に用いるパチンコ玉でなく、出玉数を知らせるための表示用のパチンコ玉になっている。
なお、表示装置8の表示については、以降で詳説する。
<管理装置、表示装置および計数装置のそれぞれの電気的構成>
次に、管理装置2、表示装置8および計数装置4(図1参照)のそれぞれの電気的構成について説明する。
図4は、管理装置2の電気的構成を示すブロック図である。
図4を参照して、管理装置2は、マイクロコンピュータなどで構成された制御部40が備えられている。制御部40は、CPUやメモリ(ROM、RAM)などを含んでいる。制御部40が管理装置2の動作を制御する。
制御部40には、I/F部41、操作部42、記憶部43(第1の管理手段、第2の管理手段)および表示部44のそれぞれが電気的に接続されている。
I/F部41を介して、制御部40は、遊技台3、計数装置4、島コントローラ5、精算機6、景品管理機7および表示装置8(図1参照)のそれぞれと通信することができる。
操作部42は、制御部40に指示を与えるために従業員によって操作される。たとえば、前述した定数(ここでは、10)を変更する場合に操作部42が操作される。記憶部43は、各種設定情報などを記憶している(詳しくは後述する)。表示部44には、記憶部43の記憶内容や操作部42の操作内容など、必要な情報が表示される。
図5は、管理装置2の記憶部43に記憶される内容を示す図である。
前述したように、管理装置2は、各計数装置4から送信された出玉データ(出玉数)を、カード12のカードIDに対応付けて管理する(図1も参照)。
具体的には、管理装置2では、記憶部43が、図5(a)に示すデータと、図5(b)に示すデータとを管理(記憶)している。なお、前述した持玉データも、記憶部43によって管理されている。
図5(a)に示すデータは、カードIDを基準とする管理データである。この管理データは、カードIDに対して、このカードIDに関連する情報(現在台番号、前回台番号、現在出玉数、プリペイド価値の残度数、カード排出時刻等)が対応付けられたデータである。
ここで、現在台番号とは、このカードIDのカード12が現在カード出入口13(図1参照)に挿入されている(このカード12を受け付けている)計数装置4(または遊技台3)の台番号であり、前回台番号とは、現在台番号の計数装置4の直近でこのカード12を受け付けた計数装置4(遊技台3)の台番号である。
図5(a)では、カードID11111のカード12が、現在、101番の遊技台3に対応する計数装置4(101)に受け付けられており、その直近では、102番の遊技台3に対応する計数装置4(102)に受け付けられていたことがわかる。換言すれば、カードID11111のカード12を持つ遊技客が、現在、101番の遊技台3で遊技をしており、その直近では、102番の遊技台3で遊技をしていたことがわかる。
ここで、カードID11111のカード12に着目して、このカード12が現在計数装置4(101)に受け付けられているとして、その後、このカード12が計数装置4(101)から排出(放出)されて今度は別の計数装置4(103)に受け付けられると、カード12が当該別の計数装置4(103)に受け付けられたときに、現在台番号および前回台番号の各数値が更新される。この場合では、現在台番号が101から103に変化し、前回台番号が102から101(変化前の現在台番号)に変化する。
現在出玉数とは、遊技客が現在所有している(現在遊技している遊技台3から獲得した)出玉の数を示す出玉データであり、図5(a)では、カードID11111のカード12を持つ遊技客は、現在3000個の出玉を有している。詳しくは、この遊技客は、現在台番号101の遊技台3で3000個の出玉を獲得している。この現在出玉数が、出玉データとして計数装置4から送信される。
プリペイド価値の残度数は、カード12に現在記憶されているプリペイド価値をいい、図5(a)では、カードID11111のカード12には、10度数(1度数は、たとえば現金でいう100円分に相当する)のプリペイド価値が記憶されている。
カード排出時刻は、現在台番号の計数装置4に受け付けられているカード12が排出された場合における、カード12の排出時刻である。図5(a)では、101番の計数装置4に受け付けられていたカードID11111のカード12が、16:00にこの計数装置4(101)から排出されていることがわかる。なお、このカード12が、現在台番号の計数装置4から排出されて、現在台番号とは別の台番号の計数装置4に受け付けられると、カード排出時刻はクリアされる。
図5(b)に示すデータは、遊技台3(計数装置4)の台番号を基準とする管理データである。この管理データは、台番号に対して、この台番号に関連する情報(カードID、現在出玉数、表示出玉数、前述した表示装置8のID、前述した表示筒24のID)が対応付けられたデータである。
ここで、遊技台3(計数装置4)の台番号と表示装置8および表示筒24の各IDとが対応付けられていることから、記憶部43では、各表示筒24と、対応する台番号(後述する区分単位)とが管理されていることがわかる。たとえば、図5(b)では、101番の遊技台3(計数装置4)に対して、IDがAの表示装置8における表示筒24(101)が対応している。
そして、カードIDとは、図5(b)では、101番の計数装置4に現在受け付けられているカード12のカードID(ここでは、11111)である。カードID11111のカード12に着目して、このカード12が計数装置4(101)から排出されると、台番号101におけるカードIDは削除される。
現在出玉数とは、前述したように、遊技客が現在所有している(現在遊技している遊技台3から獲得した)出玉の数を示す出玉データであり、101番の計数装置4(遊技台3)におけるカードID11111の遊技客は、現在3000個の出玉を有している。ここで、出玉を有しているということは、現在遊技している遊技台3から出玉分のパチンコ玉を獲得したということなので、記憶部43では、各遊技台3におけるパチンコの獲得数が管理されているということになる。ちなみに、図5(a)の管理データにおける現在出玉数と、図5(b)の管理データにおける現在出玉数とは、現在台番号(図5(a)参照)と台番号(図5(b)参照)とが同じ場合には、同じ値である。
表示出玉数とは、該当する表示筒24(図3参照)に現在収納されているパチンコ玉の数である。図5(b)の台番号101の場合、現在出玉数が3000個であるのに対応して、表示出玉数を3000個としている。ただし、対応する表示筒24(101)には、実際には、表示出玉数分(3000個)のパチンコ玉が収納されていなくてもよく、ここでは、表示出玉数を前述した定数(ここでは10)で割った値にだいたい近い数のパチンコ玉が収納されている。
ここで、表示出玉数には制限があり、現在出玉数が所定数(ここでは、99個)以上でないと、表示出玉数は零のままである。たとえば、図5(b)において、台番号102の場合、現在出玉数が90個なので、表示出玉数は0(零)となり、対応する表示筒24(102)にはパチンコ玉は1つもない。
表示装置8(図1参照)では、管理装置2の記憶部43における前述した管理データに基づいて、各遊技台3でのパチンコ玉の獲得状況を各表示筒24で的確に表示することができる。
なお、カードID11111のカード12に着目して、このカード12が計数装置4(101)から放出されると、前述したように台番号101におけるカードIDは削除されるが、さらに、対応する台番号101における現在出玉数および表示出玉数がクリアされて零となる。
図6は、表示装置8の電気的構成を示すブロック図である。
図6を参照して、表示装置8は、マイクロコンピュータなどで構成された制御部50(制御手段)が備えられている。制御部50は、CPUやメモリ(ROM、RAM)などを含んでいる。制御部50が表示装置8の動作を制御する。
制御部50には、前述したメイン表示部22、サブ表示部23、供給シャッタ29(厳密には、供給シャッタ29を開閉させるためのモータやソレノイド等の駆動部)および排出シャッタ31(厳密には、排出シャッタ31を開閉させる駆動部)のそれぞれが電気的に接続されているとともに、I/F部51、センサ52および電源部53のそれぞれが電気的に接続されている。
制御部50は、メイン表示部22およびサブ表示部23における表示動作を制御し、供給シャッタ29および排出シャッタ31の開閉を制御する。
I/F部51を介して、制御部50は、管理装置2(図1参照)と通信することができる。制御部50は、I/F部51を介して計数装置4(図1参照)と通信できてもよい。
センサ52は、たとえば、表示筒24に対して1対1となるように設けられており、対応する表示筒24内にパチンコ玉B(図3(b)参照)が存在しているときにはONになり、対応する表示筒24内にパチンコ玉Bが1つも存在しないときにはOFFになる。
電源部53は、表示装置8の各電気部品に必要電力を供給する。
図7は、計数装置4の電気的構成を示すブロック図である。
図7を参照して、計数装置4は、マイクロコンピュータなどで構成された制御部60が備えられている。制御部60は、CPUやメモリ(ROM、RAM)などを含んでいる。制御部60が計数装置4の動作を制御する。
制御部60には、I/F部61、計数部62およびR/W(Read/Write)部63およびカード排出部64のそれぞれが電気的に接続されている。
I/F部61を介して、制御部60は、島コントローラ5経由で管理装置2と通信することができる(図1参照)。制御部60は、I/F部61を介して表示装置8(図1参照)と通信できてもよい。
計数部62は、前述した出玉を計数する機能を有している。
R/W部63は、カード出入口13(図1参照)に挿入されたカード12(図1参照)から前述したカードIDやプリペイド価値を読み取ったり、プリペイド価値や持玉データを更新(書き換え)したりする。
カード排出部64は、カード出入口13に挿入されたカード12をカード出入口13から排出する機能を有している。
<計数装置、管理装置および表示装置のそれぞれで実施される処理>
次に、表示装置8での表示に関して計数装置4、管理装置2および表示装置8のそれぞれで実施される処理の手順を、計数装置4、管理装置2、表示装置8の順番で説明する。以下では、特に断りがない限り、101番の遊技台3および計数装置4と、対応する表示装置8(IDはA)の表示筒24(101)とに着目して説明する(図1および図5も参照)。また、遊技客は、台移動せず、101番の遊技台3でずっと遊技しているものとする。
図8は、計数装置4において実施される処理の手順を示すフローチャートである。
図8を参照して、計数装置4(101)では、制御部60(図7参照)が、出玉があるか否か(出玉が遊技台3(101)から計数装置4(101)に送られてきたか否か)を監視している(ステップS1)。
出玉があると(ステップS1でYES)、制御部60は、計数部62(図7参照)に対して出玉の計数処理を実施させる(ステップS2)。
計数処理が完了すると、制御部60は、前述した出玉データを作成する(ステップS3)。詳しくは、既に出玉データがある状態で計数処理が実施された場合には、今回の計数処理で得られた出玉の計数値を、既存の出玉データの出玉数に足し合わせることで、出玉データを作成(更新)する。
一方、出玉データがない状態で計数処理が実施された場合には、今回の計数処理で得られた出玉の計数値を、現在の出玉数とすることで出玉データを作成する。
そして、制御部60は、作成した出玉データを、計数装置4(101)が現在受け付けているカード12(図1参照)のカードID(ここでは、11111とする)に関連付けて、I/F部61(図7参照)を介して管理装置2に送信する(ステップS4)。
一方、払出ボタン16(図1参照)が押された場合には(ステップS5でYES)、制御部60は、出玉払出処理を実施する(ステップS6)。詳しくは、制御部60は、払出ボタン16が押される毎に、図示しない払出機構を制御して、所定数の出玉(現物のパチンコ玉)をノズル15(図1参照)から遊技台3(101)に払い出す。前述したように、払い出された出玉を用いて遊技台3(101)で遊技をすることができる。なお、出玉払出処理を実施するためには、前提として、出玉が既にあること(遊技台3(101)で既に出玉を獲得していること)が必要である。
出玉払出処理が完了すると、制御部60は、出玉データを作成する(ステップS7)。詳しくは、既にある出玉データにおいて、出玉数を、出玉払出処理で払い出した出玉の数だけ差し引くことで、出玉データを作成(更新)する。作成された出玉データは、カードID(11111)に関連付けて、I/F部61を介して管理装置2に送信される(ステップS4)。
以上のように、計数装置4では、出玉の計数処理(ステップS2)や出玉払出処理(ステップS6)が実施されると、その都度出玉データが作成(更新)されて管理装置2に送信される。ここで、出玉データの出玉数は、計数装置4によるパチンコ玉(出玉)の計数値に基づいて算出された数値であるといえる。
図9は、管理装置2において実施される処理の手順を示すフローチャートである。
図9を参照して、管理装置2では、制御部40(図4参照)が、計数装置4(101)から出玉データ(関連付けられたカードIDも含む)を受信したか否かを監視している(ステップS10)。
制御部40は、出玉データを受信すると(ステップS10でYES)、受信した出玉データに基づいて、記憶部43において計数装置4(101)および(出玉データに関連付けられた)カードID(ここでは、11111)に対応する管理データにおける現在出玉数(図5(a)および(b)参照)を更新する(ステップS11)。詳しくは、制御部40は、図5(a)においてカードID11111に対応する現在出玉数(図5(a)では3000個)と、図5(b)において101の台番号に対応する現在出玉数(図5(b)では3000個)とを、受信した出玉データにおける出玉数に差し替える。
図9を参照し、そして、制御部40は、更新した現在出玉数が前述した所定数(ここでは、99個)以上あるか否かを確認する(ステップS12)。
現在出玉数が所定数以上ある場合(ステップS12でYES)、この(更新した)現在出玉数が、記憶部43で計数装置4(101)に対応する管理データにおける表示出玉数(図5(b)参照、ここでは3000個)に比べてどうなったかを確認する(ステップS13)。
変化がない場合(現在出玉数と表示出玉数とが同じ場合)には、制御部40は、何ら処理を行うことなく、今回の処理を終了する。
現在出玉数が表示出玉数よりも増えた場合には、制御部40は、表示出玉数に対する現在出玉数の増加分に基づいて収納データを作成するとともに、表示出玉数を更新する(ステップS14)。
収納データの作成に関し、制御部40は、前述した増加分に応じて表示筒24(101)に供給すべきパチンコ玉の数(供給数)を算出する。この供給数は、具体的には、増加分を前述した定数(ここでは10)で割った値である。そして、制御部40は、この供給数分のパチンコ玉を表示筒24(101)に供給するために、表示筒24(101)に対応する(表示筒24(101)につながった供給路27に設けられた)供給シャッタ29(図3(b)参照)を開放する時間(開放時間)P(単位は秒)を算出する。収納データとは、この開放時間Pのことである。
なお、供給シャッタ29近傍に、おおよその前記供給数を計数可能な供給数計数装置(図示せず)を設け、この供給数計数装置による計数値に応じて、表示装置8において制御部50(図6参照)が供給シャッタ29の開閉を制御してもよい。
表示出玉数の更新として、制御部40は、表示出玉数を、更新した現在出玉数と同じ値にする。
そして、制御部40は、I/F部41(図4参照)を介して、収納指示を表示装置8に送信する(ステップS15)。収納指示には、前述した収納データ(開放時間P)と、該当する表示筒24のID(ここでは、101)とが含まれている。
現在出玉数が表示出玉数よりも減った場合には、制御部40は、表示出玉数に対する現在出玉数の減少分に基づいて排出データを作成するとともに、表示出玉数を更新する(ステップS16)。
排出データの作成に関し、制御部40は、前述した減少分に応じて表示筒24(101)から排出すべきパチンコ玉の数(排出数)を算出する。この排出数は、具体的には、減少分を前述した定数(10)で割った値である。そして、制御部40は、この排出数分のパチンコ玉を表示筒24(101)から排出するために、表示筒24(101)に対応する(表示筒24(101)につながった排出路28に設けられた)排出シャッタ31(図3(b)参照)を開放する時間(開放時間)Q(単位は秒)を算出する。排出データとは、この開放時間Qのことである。
なお、排出シャッタ31近傍に、おおよその前記排出数を計数可能な排出数計数装置(図示せず)を設け、この排出数計数装置による計数値に応じて、表示装置8において制御部50(図6参照)が排出シャッタ31の開閉を制御してもよい。また、表示筒24内のパチンコ玉を全部排出する場合には、表示筒24内にエンプティ検知センサ(前述したセンサ52に相当し、図6参照)を設け、このエンプティ検知センサが、表示筒24内にパチンコ玉がないことを検知(エンプティ検知)するまで、表示装置8において制御部50(図6参照)が排出シャッタ31を開いてもよい。
表示出玉数の更新として、制御部40は、表示出玉数を、更新した現在出玉数と同じ値にする。
そして、制御部40は、I/F部41(図4参照)を介して、排出指示を表示装置8に送信する(ステップS17)。排出指示には、前述した排出データ(開放時間Q)と、該当する表示筒24のID(ここでは、101)とが含まれている。
一方、受信した出玉データに基づいて更新した現在出玉数が前述した所定数(99個)より少ない場合には(ステップS12でNO)、制御部40は、表示筒24(101)にパチンコ玉があるか否かを確認する(ステップS18)。ここで、表示筒24(101)にパチンコ玉があるか否かに応じてセンサ52(図6参照)がON/OFFされるので、制御部40は、I/F部41(図4参照)を介してセンサ52のON/OFFを確認することで、表示筒24(101)にパチンコ玉があるか否かを確認する。
そして、現在出玉数が所定数よりも少ないのにもかかわらず表示筒24(101)にパチンコ玉がある場合には(ステップS18でYES)、制御部40は、排出指示を表示装置8に送信するとともに、計数装置4の台番号(ここでは、101)に対応する表示出玉数(図5(b)参照)を更新する(ステップS19)。
この排出指示には、表示筒24(101)に対応する排出シャッタ31(図3(b)参照)を開く時間(開放時間)Rと、該当する表示筒24のID(ここでは、101)とが含まれている。この開放時間Rは、ステップS16での排出データにおける開放時間Qとは異なり、表示筒24にパチンコ玉が目一杯収納されていても全てのパチンコ玉を排出するのに十分な時間となるように設定された一定時間である。また、表示筒24内のパチンコ玉を全部排出する場合には、前述したエンプティ検知センサがエンプティ検知するまで、表示装置8において制御部50(図6参照)が排出シャッタ31を開いてもよい。
表示出玉数の更新として、制御部40は、表示出玉数を0(零)にする。
次に、管理装置2は、後述する所定の条件が満たされたときに、該当する表示筒24内のパチンコ玉を全て強制的に排出するような機能を備えていてもよい。
図10は、この場合の管理装置2において実施される強制排出処理の手順を示すフローチャートである。
以下では、図10を参照して、この処理について説明する。ここでは、表示筒24(101)内のパチンコ玉が強制排出されるものとする。
まず、管理装置2において、制御部40(図4参照)は、I/F部41(図4参照)を介して表示装置8のセンサ52(図6参照)のON/OFFを監視することで、表示筒24(101)にパチンコ玉があるか否かを監視している(ステップS20)。
表示筒24(101)にパチンコ玉がある場合には(ステップS20でYES)、制御部40は、所定の条件が満たされたか否かを確認する(ステップS21)。この所定の条件とは、遊技客が遊技台3(101)での遊技を終了したと認められる条件である。
前記所定の条件が満たされている場合には(ステップS21でYES)、制御部40は、I/F部41(図4参照)を介して、表示装置8に対して排出指示を送信する(ステップS22)。つまり、制御部40は、遊技台3(101)で遊技客が遊技を終了したと認められた場合、当該遊技台3(101)に対応する表示筒24(101)に収納されたパチンコ玉を全て強制排出させる排出指示を送信する。この排出指示には、前述した開放時間Rと、該当する表示筒24のID(ここでは、101)とが含まれている。
ここで、前記所定の条件とは、前述したように、遊技台3(101)で遊技客が遊技を終了したと認められる条件であり、具体的には、以下のタイミング1〜3のうち予め設定されたいずれかのタイミングが到達すると条件が満たされることになる。
・タイミング1:返却ボタン17(図1参照)が押されて計数装置4(101)がカード12を放出したタイミング。厳密には、タイミング1は、計数装置4(101)が、遊技台3(101)での持玉データをカード12に関連付けて、計数装置4(101)の前述した記憶部(図示せず)に一時的に記憶されていた該当する(放出されたカード12についての)出玉データおよび持玉データをクリアしたタイミングである。
・タイミング2:返却ボタン17(図1参照)が押されて計数装置4(101)がカード12を放出した後(厳密には、計数装置4(101)が前述した出玉データおよび持玉データをクリアした後)の所定のタイミング。
つまり、タイミング2は、タイミング1から遅れたタイミングである。ここで、タイミング1で放出されたカード12を受け取った遊技客が、さっきと同じ遊技台3(101)で遊技を再開しようと心変りして、先程カード12を放出したばかりの計数装置4(101)のカード出入口13(図1参照)にカード12を再び挿入する場合がある。この場合、遊技台3(101)での遊技は、実質的には終了していない。そこで、このような場合を想定して、遊技客が今まで遊技していた遊技台3での遊技を完全に終了したことがわかるタイミングとして、タイミング2が設定されている。
タイミング2として、具体的には、以下のタイミング2A〜2Fにおけるいずれか早いタイミングが挙げられる。
・タイミング2A:計数装置4(101)が直近で放出した(直近で持玉データを関連付けた)カード12とは別のカード12(カードIDが異なる別の遊技客のカード12)を受け付けたタイミング。
具体的には、前述した管理データ(図5(b)参照)におけるカードIDが変わったタイミングである。
・タイミング2B:計数装置4(101)が直近で放出した(直近で持玉データを関連付けた)カード12が別の(台番号が違う)計数装置4に受け付けられたタイミング(当該カード12の所有者が別の遊技台3での遊技を開始したタイミング)。
ここで、図5(a)の管理データを参照して、遊技客が遊技台3を変更する(台移動する)場合、前述したように、現在台番号の計数装置4に受け入れられていたカード12がこの計数装置4から排出された後に、別の計数装置4(移動先の遊技台3に対応する計数装置4)に受け付けられる。ここで、カード12が当該別の計数装置4に受け付けられたときに、図5(a)の管理データにおいて、このカード12のカードIDに対応する現在台番号および前回台番号の各数値が更新される。更新により、現在台番号が、当該別の計数装置4の台番号になり、前回台番号が、変化前の現在台番号と同じ番号になる。
そして、タイミング2Bとは、具体的には、カード12が当該別(移動先)の計数装置4に受け付けられて、管理データでこのカード12のカードIDに対応する現在台番号および前回台番号が変わったタイミングである。このタイミング2Bにおいて、このカード12のカードIDに対応した(変化後の)前回台番号(図5(a)参照)に対応する表示筒ID(図5(b)参照)の表示筒24の全てのパチンコ玉が強制排出される。
・タイミング2C:計数装置4(101)が直近で放出した(直近で持玉データを関連付けた)カード12に記憶された(関連付けられた)プリペイド価値が精算機6(図1参照)で精算されたタイミング。
具体的には、精算機6からの精算完了の旨が、精算対象のカード12のカードIDを伴って管理装置2に通知されたタイミングである。このタイミングにおいて、図5(b)の管理データで当該カードID(たとえば、11111)に対応する台番号に対応した表示筒ID(ここでは、101)の表示筒24の全てのパチンコ玉が強制排出される。
・タイミング2D:計数装置4(101)が直近で放出した(直近で持玉データを関連付けた)カード12に関連付けられた持玉(持玉数に相当するパチンコ玉)が景品管理機7(図1参照)で景品に交換されたタイミング。
具体的には、当該カード12が景品管理機7に受け付けられたときに、その旨が、このカード12のカードIDを伴って景品管理機7から管理装置2に通知されたタイミングである。このタイミングにおいて、図5(b)の管理データで当該カードID(たとえば、11111)に対応する台番号に対応した表示筒ID(ここでは、101)の表示筒24の全てのパチンコ玉が強制排出される。
・タイミング2E:カード12を放出した(直近で持玉データを当該カード12に関連付けて、前述した記憶部における持玉データや出玉データをクリアした)計数装置4(101)が現金(当該カード12の遊技客とは別の遊技客の現金)を受け付けたタイミング。
具体的には、現金を受け付けた計数装置4(101)から、現金を受け付けたことに伴うデータが管理装置2に送信されてきたタイミングであり、このタイミングにおいて、当該データを送信してきた計数装置4(101)に対応する表示筒ID(ここでは、101)の表示筒24の全てのパチンコ玉が強制排出される。
・タイミング2F:タイミング1から第1所定時間が経過したタイミング。
タイミング2Fに関し、ここでは、カード12は、遊技店に会員登録した会員客専用のカードであり、このカード12に関連付けられた持玉は、このカード12の会員客が持玉を獲得した日が経過すると、自動的に貯玉(ちょだま)となって、このカード12に関連付けられる。会員客は、別の日に貯玉を用いて遊技をすることができる。一方、会員客以外の一般客のカード12に関連付けられた持玉は、このカード12の一般客が持玉を獲得した日が経過すると、自動的に消滅してしまう。
そして、会員客専用のカード12がタイミング1で計数装置4から放出された場合、前述した第1所定時間が経過したタイミング2Fであれば、このカード12の会員客が精算や景品交換をすることなくそのまま退店したものを判断できる。なお、この第1所定時間は、遊技店側で任意で設定した時間であり、たとえば99分である。なお、この第1所定時間が経過したか否かは、制御部40に設けられたタイマー(図示せず)が計測する。
・タイミング3:遊技客が休憩のために遊技台3(101)から離れてから第2所定時間が経過したタイミング。
タイミング3に関し、遊技台3(101)または対応する計数装置4(101)には、遊技客が休憩を開始する際に押すボタン(図示せず)があり、遊技客がこのボタンを押すと、管理装置2側で前述したタイマー(図示せず)が経過時間の計測を開始する。なお、遊技客がこのボタンを押すと、この遊技客が今まで遊技をしていた遊技台3(101)および対応する計数装置4(101)の動作はロックされ、この遊技客は、休憩後に従業員にロックを解除してもらわない限り、遊技台3(101)および計数装置4(101)を動作させることはできない。なお、タイミング3に近付くと、遊技店では、休憩に出た遊技客に対して遊技台3(101)へ戻るように促すアナウンスが流れてもよい。
図11は、表示装置8において実施される処理の手順を示すフローチャートである。
図11を参照して、表示装置8では、制御部50(図6参照)が、管理装置2から収納指示または排出指示を受信したか否かを監視している。
制御部50は、収納指示を受信した場合には(ステップS30でYES)、収納指示に含まれた開放時間Pと表示筒24のID(ここでは、101)とに基づいて、該当する表示筒24(101)に対応する供給シャッタ29(図3(b)参照)をP秒間開く(ステップS31)。
これにより、P秒後に供給シャッタ29が閉まると、該当する表示筒24(101)には、管理装置2の記憶部43で対応する管理データにおける更新後の表示出玉数(図5(b)参照)に相当する数(表示出玉数を前述した定数(ここでは10)で割った値にだいたい近い数であり、以下同じ)のパチンコ玉が収納されることになる。そのため、遊技客が遊技台3(101)の遊技で勝った場合において、勝った分だけ出玉数が増えるのに応じて、対応する表示筒24(101)におけるパチンコの玉が増加する。
一方、制御部50は、排出指示を受信した場合には(ステップS32でYES)、排出指示に含まれた開放時間QまたはRと表示筒24のID(ここでは、101)とに基づいて、該当する表示筒24(101)に対応する排出シャッタ31(図3(b)参照)をQ秒間またはR秒間開く(ステップS33)。
これにより、排出シャッタ31をQ秒間開いた場合において、Q秒後に排出シャッタ31が閉まると、該当する表示筒24(101)には、管理装置2の記憶部43で対応する管理データにおける更新後の表示出玉数(図5(b)参照)に相当する数のパチンコ玉が収納されることになる。そのため、遊技台3(101)で出玉を使って遊技されている場合において、使った分だけ出玉数が減るのに応じて、対応する表示筒24(101)におけるパチンコの玉が減る。
また、排出シャッタ31をR秒間開いた場合において、R秒後に排出シャッタ31が閉まると、該当する表示筒24(101)には、更新後の表示出玉数(0(零))に対応して、パチンコ玉は1つも存在しなくなる。
ここで、前述したように、遊技客が今まで遊技していた遊技台3での遊技を終了したことがわかるタイミング(前述したタイミング1〜3)において、管理装置2から排出指示が送信される場合がある(図10のステップS22)。これに応じて、制御部50は、排出指示を受信したタイミング(前述したタイミング1〜3)において、排出シャッタ31に対して、該当する表示筒24に収納されたパチンコ玉を排出させる(ステップS33)。
タイミング1でパチンコ玉を排出させる場合、計数装置4(101)がカード12を放出して出玉データおよび持玉データをクリアしたタイミング(この計数装置4に対応する遊技台3(101)での遊技が終了したタイミング)で、対応する表示筒24(101)からパチンコ玉がなくなる。そのため、表示装置8において表示筒24(101)が空になるのを遊技島の外(遊技島の端の入口)で見ていた遊技客は、この表示筒24(101)に対応する遊技台3(101)での遊技が終了したことを把握することができる(図3も参照)。
ただし、このようにカード12が放出されて出玉データおよび持玉データがクリアされるタイミング1で即パチンコ玉を排出させるのであれば、同一の遊技客が、計数装置4(101)によるカード12の放出およびデータのクリア(タイミング1)の後に、トイレ休憩等のために一時的に席を離れただけでも、対応する表示筒24(101)が空になってしまう。そのため、席を一時的に離れた遊技客がすぐに席に戻って同じ遊技台3(101)で引き続き遊技(再遊技)する場合には、一旦空になった表示筒24(101)に再度パチンコ玉を供給し直さねばならず、無駄な手間がかかる。
特に、遊技台3(101)でのパチンコ玉の獲得状況をせっかく今まで表示筒24(101)で表示してきたのに、この表示が一時的であっても途中で消えてしまうと、表示筒24における演出効果が薄れてしまう。
しかし、前述したタイミング2(遊技客が当該計数装置4(101)に対応する遊技台3(101)での遊技を完全に終了したことが明らかになったタイミング)になって初めて表示筒24(101)から表示用のパチンコ玉を排出させるのであれば、前述した再遊技にも対応でき、前述した無駄な手間を省くことができる。
以上では、遊技台3(101)、計数装置4(101)および表示筒24(101)に着目して説明したが、図1を参照して、以上の処理は、各台番号の遊技台3および計数装置4ならびに各IDの表示筒24についても実施される。そのため、制御部50は、各表示装置8のそれぞれの表示筒24において、表示筒24が対応する遊技台3での現在出玉数に応じた数のパチンコ玉が当該表示筒24に収納されるように、供給シャッタ29および排出シャッタ31(図3(b)参照)を制御する。
そのため、図3(a)を参照して、各表示筒24には、対応する遊技台3での現在出玉数に応じた数のパチンコ玉Bが収納される。これにより、遊技島の端で、表示装置8の各表示筒24におけるパチンコ玉Bの収納状況(収納量)を見れば、各遊技台3におけるパチンコ玉Bの獲得状況を一度に把握することができる。
このように現物のパチンコ玉Bを使って各遊技台3におけるパチンコ玉Bの獲得状況を演出する構成であれば、表示装置8を見ている遊技客に対して、出玉が詰まった箱が通路10(図2参照)に積まれる従来の場合と同様に、リアリティが伴った迫力や臨場感を与えることができる。また、遊技をしている最中の遊技客にしてみれば、自分がどれだけパチンコ玉を獲得しているのかが表示装置8によって周りに報知されるので、箱を通路10に積み上げる従来の場合と同様の優越感を得ることができる。
それでいて、本発明であれば、計数装置4を用いることで、出玉が詰まった箱を省略できるので、通路10に障害物がなくなり、通路10における円滑な通行を確保できる。
ここで、今までは、台移動がないもの(台移動があったとしても、移動前に所有する持玉は無いもの)として説明してきたが、持玉がある状態で台移動する場合においても、移動先の遊技台3に対応する表示筒24には、前述した持玉数に相当する数のパチンコ玉ではなく、当該移動先の遊技台3で獲得された出玉の数に相当する数(出玉数を定数で割った値にだいたい近い数)のパチンコ玉が収納される。
たとえば、図1を参照して、これから台移動しようとする遊技客が、直前の遊技台3で3000個のパチンコ玉を獲得すれば、この遊技客は、3000個の持玉を所有していることとなる。そして、この遊技客が、3000個の持玉を所有した状態で台移動し、移動先の遊技台3に対応する計数装置4にカード12を挿入したとする。その場合、図5を参照して、管理装置2の記憶部43での管理データにおいて、移動先の遊技台3の台番号(現在台番号)に対応する現在出玉数および表示出玉数は、いずれも零であり、当該移動先の遊技台3に対応する表示筒24には、パチンコ玉は存在しない。その後、この移動先の遊技台3で、所定数(ここでは、99個)以上の出玉が獲得されると、対応する表示筒24に、獲得された出玉の数に相当する数のパチンコ玉が収納される。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
図12は、表示装置8における表示の変形例を示す図である。
前述した実施形態では、表示装置8において、各表示筒24が1台の遊技台3(台番号)に対応していて、表示装置8は、各遊技台3におけるパチンコ玉(出玉)の獲得状況を表示している(図1および図3(a)参照)。
ここで、1台の遊技台3とは、遊技台3を区分する所定の区分単位であるが、この区分単位は、前述した実施形態のような1台の遊技台3でなく、複数の遊技台3で構成される1つのグループであってもよい。各遊技台3は、対応する区分単位に属する。
このようなグループとして、機種が同じ複数の遊技台3のグループや、同じ遊技島にある複数の遊技台3のグループや、同じ店舗にある遊技台3のグループが挙げられる。
機種が同じ複数の遊技台3のグループの場合、各表示筒24は、1つの機種(同一機種の遊技台3のグループ)に対応する(図12(a)参照)。また、同じ遊技島にある複数の遊技台3のグループの場合、各表示筒24は、1つの遊技島(同じ遊技島における遊技台3のグループ)に対応する(図12(b)参照)。同じ店舗にある遊技台3のグループの場合、各表示筒24は、1つの遊技店(同じ遊技店における遊技台3のグループ)に対応する(図12(c)参照)。これに対応して、管理装置2の記憶部43では、前述した実施形態(図5参照)と同様に、対応する各グループ(区分単位)におけるパチンコ玉の獲得数(ここでは、純粋に各グループで現在獲得されているパチンコ玉の数)が管理されるとともに、各表示筒24と、対応するグループとが管理される。
各表示筒24が遊技台3の1つの機種に対応する場合には、図12(a)に示すように、メイン表示部22に、その旨を示す情報(たとえば、「機種別獲得状況」という文字)が表示され、各サブ表示部23には、対応する機種名(ここでは、「○×物語」、「○△人」、「冬の○×」および「○×侍」のいずれか)が表示される。
そして、各表示筒24には、対応する機種の遊技台3についての現在の出玉総数(同一機種のグループにおけるパチンコ玉の獲得数であり、同一機種の遊技台3の現在の出玉の合計)に相当する数(出玉総数と同じ数、または、出玉総数を定数で割った値にだいたい近い数であり、以下同じ。)が収納される。そのため、表示装置8における各表示筒24を見た遊技客は、各機種におけるパチンコ玉の獲得状況を一度に把握することができ、現在どの機種がたくさんパチンコ玉を獲得できる機種なのかを把握できる。
各表示筒24が1つの遊技島に対応する場合には、図12(b)に示すように、メイン表示部22に、その旨を示す情報(たとえば、「遊技島別獲得状況」という文字)が表示され、各サブ表示部23には、対応する遊技島を示す情報(ここでは、「A」、「B」、「C」および「D」のいずれか)が表示される。
そして、各表示筒24には、対応する遊技島における全ての遊技台3についての現在の出玉総数(同じ遊技島のグループにおけるパチンコ玉の獲得数であり、同じ遊技島の遊技台3の現在の出玉の合計)に相当する数が収納される。そのため、表示装置8における各表示筒24を見た遊技客は、各遊技島におけるパチンコ玉の獲得状況を一度に把握することができ、現在どの遊技島でたくさんパチンコ玉を獲得できるのかを把握できる。
各表示筒24が1つの遊技店に対応する場合には、図12(c)に示すように、メイン表示部22に、その旨を示す情報(たとえば、「店舗別獲得状況」という文字)が表示され、各サブ表示部23には、対応する遊技店を示す情報(ここでは、「○○店」、「××店」、「△△店」および「○×店」のいずれか)が表示される。
そして、各表示筒24には、対応する遊技店における全ての遊技台3についての現在の出玉総数(同じ店舗のグループにおけるパチンコ玉の獲得数であり、同じ遊技店の遊技台3の現在の出玉の合計)に相当する数が収納される。そのため、表示装置8における各表示筒24を見た遊技客は、各遊技店におけるパチンコ玉の獲得状況を一度に把握することができ、現在どの店舗でたくさんパチンコ玉を獲得できるのかを把握できる。
なお、図12(a)〜(c)のいずれの場合においても、表示装置8の表示内容をより多くの人に見てもらうために、表示装置8は、各遊技島の端でなく、遊技店で最も人の出入が激しい場所(遊技店の入口など)に設置されるとよい。
また、前述した実施形態では、遊技台3や計数装置4から流路14(図1参照)に排出されたパチンコ玉が、表示装置8において一旦貯留室26(図3(b)参照)に回収された後に、各表示筒24に収納されている。これに代え、各計数装置4と、対応する表示筒24とを直接つなぎ、計数装置4で計数を終えた現物のパチンコ玉が、対応する表示筒24に直接収納されてもよい。
この場合、計数装置4自身が、管理装置2で管理されている管理データ(図5参照)を管理しており、前述した現在出玉数の増減に応じて、計数装置4が、表示装置8に対して、前述した収納指示や排出指示を送信する。
また、図2を参照して、前述した計数装置4が、各遊技台3の隣でなく、各遊技島の端に1台だけ設置されて、遊技島の各遊技台3で獲得されたパチンコ玉を計数してもよい。この場合、この計数装置4は、同じく遊技島の端に設置された表示装置8に接続されて、計数結果を表示装置8に直接送信する。これに対応して、表示装置8では、計数装置4からの計数結果に基づいて、各表示筒24において、各遊技台3でのパチンコ玉(出玉)の獲得状況を現物のパチンコ玉で表示する。この場合、たとえば、図3(a)における左側の表示筒24から、出玉の数が多い遊技台3の順番で、つまりランキング形式で出玉数を表示してもよい。
また、前述した実施形態では、各表示筒24におけるパチンコ玉の数を、現在出玉数(図5参照)の細かな増減に連動して細かく変化させているが、たとえば、表示筒24における目盛25の間隔分ごとに段階的に変化させてもよい。
また、前述した実施形態では、遊技媒体をパチンコ玉としたが、遊技媒体がメダルである構成にも本発明は適用できる。
また、前述した実施形態では、カード12(図1参照)に持玉データ等を関連付けるようにしたが、このカード12は、遊技店毎に会員登録している遊技客固有の会員カードであってもよい。また、カード12の代わりに、遊技客自身が保有している携帯電話を記憶媒体として用いてもよい。携帯電話を用いる場合には、携帯電話を識別するための各携帯電話固有の識別情報(たとえば、携帯電話に内蔵されたICチップのIdm等)に関連付けて持玉データや出玉データ等のデータ管理を管理装置2や計数装置4(図1参照)で行う。
また、前述した実施形態では、出玉(遊技客が現在遊技をしている遊技台3で現在獲得しているパチンコ玉)の獲得状況を表示装置8で表示しているが、出玉の代わりに持玉(ある遊技客が、1台または複数台の遊技台3でいままで獲得してきたパチンコ玉)の獲得状況を表示装置8で表示してもよい。その場合には、図1を参照して、遊技客が持玉を保持して台移動を行うと、直前の遊技台3に対応する計数装置4とは別の計数装置4にカード12が受け付けられたときに、当該直前の遊技台3に対応する表示筒24のパチンコ玉は全て排出される。その代わり、当該別の計数装置4に対応する表示筒24に、当該直前の遊技台3(計数装置4)での遊技を終了した時点での持玉数に相当する数(持玉数を定数で割った値にだいたい近い数)のパチンコ玉が収納されることになる。これにより、表示筒24を見ることで、その表示筒24に対応する遊技台3で現在遊技している遊技客がどれだけの持玉を持っているのかがわかる。
これに関連して、遊技の開始に先立っていずれかの計数装置4が新たにカード12を受け付けた場合において、管理装置2は、そのカード12のカードIDに対応する持玉(持玉データ)を管理していれば、このカード12を受け付けた計数装置4に対応する表示筒24に、現時点の持玉数に相当する数のパチンコ玉が収納されるように、前述した収納指示を送信する。
2 管理装置
3 遊技台
4 計数装置
8 表示装置
12 カード
24 表示筒
29 供給シャッタ
31 排出シャッタ
43 記憶部
50 制御部
B パチンコ玉

Claims (5)

  1. 遊技媒体を収納することができる複数の収納体と、
    各前記収納体に対して個別で遊技媒体を供給する供給手段と、
    各前記収納体に収納された遊技媒体を個別で排出する排出手段と、
    前記供給手段および前記排出手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    各前記収納体は、遊技台を区分する所定の区分単位に対応しており、
    前記制御手段は、それぞれの前記収納体において、前記収納体が対応する前記区分単位に属する前記遊技台での遊技媒体獲得数に応じた数の表示用遊技媒体が当該収納体に収納されるように、前記供給手段および前記排出手段を制御し、
    前記遊技媒体獲得数は、前記遊技台に対して1対1となるように設けられ、対応する前記遊技台で獲得された遊技媒体を計数する計数装置による遊技媒体の計数値に基づいて算出され、
    前記区分単位は、1台の前記遊技台であり、
    前記計数装置は、対応する前記遊技台での遊技が終了するのに応じて、当該遊技台での遊技媒体獲得数を記憶媒体に関連付けて前記計数装置内のデータをクリアし、
    前記制御手段は、前記計数装置が前記データをクリアした後の所定のタイミングにおいて、前記排出手段に対して、当該計数装置に対応した前記遊技台に対応する前記収納体に収納された表示用遊技媒体を排出させ、
    前記計数装置は、前記遊技台での遊技の開始に先立って、前記記憶媒体を受け付けることができ、
    前記所定のタイミングとは、前記計数装置が直近で前記遊技媒体獲得数を関連付けた記憶媒体とは別の記憶媒体を受け付けたタイミングであることを特徴とする、表示装置。
  2. 遊技媒体を収納することができる複数の収納体と、
    各前記収納体に対して個別で遊技媒体を供給する供給手段と、
    各前記収納体に収納された遊技媒体を個別で排出する排出手段と、
    前記供給手段および前記排出手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    各前記収納体は、遊技台を区分する所定の区分単位に対応しており、
    前記制御手段は、それぞれの前記収納体において、前記収納体が対応する前記区分単位に属する前記遊技台での遊技媒体獲得数に応じた数の表示用遊技媒体が当該収納体に収納されるように、前記供給手段および前記排出手段を制御し、
    前記遊技媒体獲得数は、前記遊技台に対して1対1となるように設けられ、対応する前記遊技台で獲得された遊技媒体を計数する計数装置による遊技媒体の計数値に基づいて算出され、
    前記区分単位は、1台の前記遊技台であり、
    前記計数装置は、対応する前記遊技台での遊技が終了するのに応じて、当該遊技台での遊技媒体獲得数を記憶媒体に関連付けて前記計数装置内のデータをクリアし、
    前記制御手段は、前記計数装置が前記データをクリアした後の所定のタイミングにおいて、前記排出手段に対して、当該計数装置に対応した前記遊技台に対応する前記収納体に収納された表示用遊技媒体を排出させ、
    前記計数装置は、前記遊技台での遊技の開始に先立って、前記記憶媒体を受け付けることができ、
    前記所定のタイミングとは、前記計数装置が直近で前記遊技媒体獲得数を関連付けた記憶媒体が、当該計数装置とは別の計数装置に受け付けられたタイミングであることを特徴とする、表示装置。
  3. 遊技媒体を収納することができる複数の収納体と、
    各前記収納体に対して個別で遊技媒体を供給する供給手段と、
    各前記収納体に収納された遊技媒体を個別で排出する排出手段と、
    前記供給手段および前記排出手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    各前記収納体は、遊技台を区分する所定の区分単位に対応しており、
    前記制御手段は、それぞれの前記収納体において、前記収納体が対応する前記区分単位に属する前記遊技台での遊技媒体獲得数に応じた数の表示用遊技媒体が当該収納体に収納されるように、前記供給手段および前記排出手段を制御し、
    前記遊技媒体獲得数は、前記遊技台に対して1対1となるように設けられ、対応する前記遊技台で獲得された遊技媒体を計数する計数装置による遊技媒体の計数値に基づいて算出され、
    前記区分単位は、1台の前記遊技台であり、
    前記計数装置は、対応する前記遊技台での遊技が終了するのに応じて、当該遊技台での遊技媒体獲得数を記憶媒体に関連付けて前記計数装置内のデータをクリアし、
    前記制御手段は、前記計数装置が前記データをクリアした後の所定のタイミングにおいて、前記排出手段に対して、当該計数装置に対応した前記遊技台に対応する前記収納体に収納された表示用遊技媒体を排出させ、
    前記記憶媒体には、遊技媒体と交換可能なプリペイド価値が関連付けられており、
    前記所定のタイミングとは、前記計数装置が直近で前記遊技媒体獲得数を関連付けた記憶媒体に関連付けられたプリペイド価値が精算されたタイミング、または、当該記憶媒体に関連付けられた前記遊技媒体獲得数に相当する遊技媒体が景品に交換されたタイミングであることを特徴とする、表示装置。
  4. 遊技媒体を収納することができる複数の収納体と、
    各前記収納体に対して個別で遊技媒体を供給する供給手段と、
    各前記収納体に収納された遊技媒体を個別で排出する排出手段と、
    前記供給手段および前記排出手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    各前記収納体は、遊技台を区分する所定の区分単位に対応しており、
    前記制御手段は、それぞれの前記収納体において、前記収納体が対応する前記区分単位に属する前記遊技台での遊技媒体獲得数に応じた数の表示用遊技媒体が当該収納体に収納されるように、前記供給手段および前記排出手段を制御し、
    前記遊技媒体獲得数は、前記遊技台に対して1対1となるように設けられ、対応する前記遊技台で獲得された遊技媒体を計数する計数装置による遊技媒体の計数値に基づいて算出され、
    前記区分単位は、1台の前記遊技台であり、
    前記計数装置は、対応する前記遊技台での遊技が終了するのに応じて、当該遊技台での遊技媒体獲得数を記憶媒体に関連付けて前記計数装置内のデータをクリアし、
    前記制御手段は、前記計数装置が前記データをクリアした後の所定のタイミングにおいて、前記排出手段に対して、当該計数装置に対応した前記遊技台に対応する前記収納体に収納された表示用遊技媒体を排出させ、
    前記計数装置は、前記遊技台での遊技の開始に先立って、現金を受け付けることができ、
    前記所定のタイミングとは、前記遊技媒体獲得数を前記記憶媒体に関連付けて前記データをクリアした前記計数装置が現金を受け付けたタイミングであることを特徴とする、表示装置。
  5. 遊技台に対して1対1となるように設けられ、対応する前記遊技台で獲得された遊技媒体を計数する計数装置、および、請求項1〜のいずれかに記載の表示装置と通信可能な管理装置であって、
    各前記区分単位における遊技媒体の獲得数を管理する第1の管理手段と、
    前記収納体と、対応する前記区分単位とを管理する第2の管理手段と、
    を含むことを特徴とする、管理装置。
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