JP5464972B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

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本発明は、加工対象物にレーザビームを照射して加工を行うレーザ加工装置に関する。
図6(A)〜(C)は、従来のレーザ加工装置を示す概略図である。
図6(A)を参照する。レーザ光源10からレーザビーム10Aが出射する。レーザビーム10Aは、反射ミラー13で反射され、集光光学系14で集光されて、ステージ30上に載置された加工対象物20に入射する。加工対象物20は、たとえば不純物が添加されたシリコンウエハであり、レーザビーム10Aの照射により、不純物を活性化させる半導体アニール加工が行われる。
レーザ光源10は、固体レーザ、たとえばNd:YAGレーザ発振器10w、非線形光学結晶、一例としてLBO結晶を含んで構成される波長変換素子10x、温度計10y、及びヒータ10zを備える。レーザ発振器10wから発せられたNd:YAGレーザの基本波(波長1064nm)は、波長変換素子10xを透過することにより波長を変換され、Nd:YAGレーザの第2高調波(波長532nm)としてレーザ光源10を出射する。
温度計10yは、波長変換素子10xの温度を測定する。波長変換素子10xの温度変化は、レーザビーム10Aのパルス幅や出力等のレーザ特性に影響を及ぼすことから、波長変換素子10xは一定温度に保持されるように制御される。保持温度はたとえば約200℃である。この温度を維持するため、ヒータ10zによる波長変換素子10xの加熱が行われる。
しかしながらこの構成においては、レーザ加工中の反射光等による外乱に即時対応することは困難である。レーザ加工においては、たとえば加工対象物20表面で反射された反射光が、出射光と同一の経路を逆方向に進行してレーザ光源10に入射する。図6(A)には、これを戻り光10aとして表示した。戻り光10aの光量(パワー)は、たとえば出射光10Aの光量(パワー)の12%である。
戻り光10aが波長変換素子10xに入射することで、波長変換素子10xの温度が上昇し、加工中にレーザビーム10Aの特性が変化する。このため、半導体アニールの加工性能(たとえば不純物の活性化率)にも変化が生じる。
図6(B)に、2台のレーザ発振器が使用されるレーザ加工装置の一例を示す。レーザ光源11、12は、それぞれレーザ発振器11w、12w、波長変換素子11x、12x、温度計11y、12y及びヒータ11z、12zを含む。
波長変換素子11x、12xで波長を変換されたレーザビーム11A、12Aが、レーザ光源11、12を出射する。レーザビーム11A、12Aは、ビーム重畳器、たとえば偏光ビームスプリッタ(Polarizing Beam Splitter;PBS)16に入射する。PBS16のビーム入射面に対し、たとえばレーザビーム11AはP波、レーザビーム12AはS波である。
PBS16は、入射するP波を透過しS波を反射する。このため、両レーザビーム11A、12Aを同一光軸上に重畳することができる。重畳されたレーザビーム11A、12Aは、反射ミラー13で反射され、集光光学系14で集光されて加工対象物20に照射される。
図6(B)に示すような、複数台のレーザ発振器を用いていわゆるPS合成を行う光学システムにおいても、戻り光は問題となる。レーザビーム11Aが加工対象物20表面で反射されて生じる戻り光11aは、たとえばPBS16を透過してレーザ光源11の波長変換素子11xに入射する。レーザビーム12Aが加工対象物20表面で反射されて生じる戻り光12aは、たとえばPBS16で反射されてレーザ光源12の波長変換素子12xに入射する。
図6(C)に、2台のレーザ発振器が使用されるレーザ加工装置の他の例を示す。図6(B)に示した例とは、PBS16と加工対象物20との間(重畳されたレーザビーム11A、12Aの光路上)にλ/4板17が配置されている点において異なる。λ/4板17は、これを透過する光の直交する偏光成分の間に90°の位相差を生じさせる。λ/4板17を二度透過する光の直交する偏光成分の間には、180°の位相差が生じる。このため、レーザビーム11Aが加工対象物20表面で反射されて生じる戻り光11aは、たとえばS波としてPBS16に入射して反射され、レーザ光源12の波長変換素子12xに入射する。一方、レーザビーム12Aの戻り光12aは、たとえばP波としてPBS16に入射してこれを透過し、レーザ光源11の波長変換素子11xに入射する。
戻り光11a、12aの入射により、波長変換素子12x、11xの温度が変動し、レーザビーム12A、11Aの特性が変化する。この結果、半導体アニールの加工品質が低下する。
戻り光の影響を受けず、突発的なモードホップや出力変動を起こさない、発振状態の安定した半導体レーザ励起固体レーザ装置の発明が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2000−138405号公報
本発明の目的は、高品質の加工が可能なレーザ加工装置及びレーザ加工方法を提供することである。
本発明の一観点によれば、
レーザビームを出射するビーム出射装置と、
加工対象物を保持するステージと、
前記ビーム出射装置を出射したレーザビームを、前記ステージに伝搬する光学系と、
前記ビーム出射装置からレーザビームが出射する状態と出射しない状態とを切り替える制御装置と
を有し、
前記ビーム出射装置は、
レーザ光の波長を変換する波長変換素子を含み、レーザ媒質の励起波長の高調波を出射するレーザ光源と、
外部から与えられる信号により、前記レーザ光源を出射したレーザビームの一部を前記レーザビームの経路を逆向きに伝搬するように反射するとともに、残余のレーザビームを前記ビーム出射装置の外部に出射させない戻り光発生装置と
を備え、
前記制御装置は、前記戻り光発生装置への信号で、前記ビーム出射装置からレーザビームが出射する状態と出射しない状態とを切り替え
前記光学系は、前記ビーム出射装置から出射したレーザビームを集光して、前記ステージ上に載置された加工対象物に入射させる集光光学系を含むレーザ加工装置が提供される。
また、本発明の他の観点によれば、(a)レーザ光の波長を変換する波長変換素子を含み、レーザ媒質の励起波長の高調波を出射するレーザ光源から出射したレーザビームを加工対象物に照射する場合に、前記レーザ光源の波長変換素子に入射する戻り光のパワーを測定する工程と、(b)レーザ光の波長を変換する波長変換素子を含み、レーザ媒質の励起波長の高調波を出射するレーザ光源からレーザビームを継続的に出射しながら、加工対象物にレーザビームを入射させない期間には、前記工程(a)で測定された戻り光のパワーに基づくパワーのレーザビームを、前記継続的に出射されるレーザビームから分岐して前記レーザ光源の波長変換素子に与えるという条件で、残余の期間に加工対象物にレーザビームを照射する工程とを有するレーザ加工方法が提供される。
本発明によれば、高品質の加工が可能なレーザ加工装置を提供することができる。
(A)及び(B)は、第1の実施例によるレーザ加工装置を示す概略図である。 (A)及び(B)は、第2の実施例によるレーザ加工装置を示す概略図である。 (A)〜(D)は、第3の実施例によるレーザ加工装置について説明するための図である。 (A)及び(B)は、第4の実施例によるレーザ加工装置を示す概略図である。 (A)及び(B)は、第5の実施例によるレーザ加工装置を示す概略図である。 (A)〜(C)は、従来のレーザ加工装置を示す概略図である。
図1(A)及び(B)は、第1の実施例によるレーザ加工装置を示す概略図である。
図1(A)を参照する。第1の実施例によるレーザ加工装置は、レーザビームを出射することが可能なビーム出射装置、加工対象物20を保持するステージ30、及びビーム出射装置を出射したレーザビームをステージ30に伝搬する光学系(反射ミラー43及び集光光学系44)を含んで構成される。第1の実施例によるレーザ加工装置のビーム出射装置は、レーザ光源40、戻り光発生器48、ビームダンパ49、及び制御装置50を含んで構成される。
レーザ光源40は、固体レーザ、たとえばNd:YAGレーザ発振器40w、非線形光学結晶、一例としてLBO結晶を含む波長変換素子40x、温度計40y、及びヒータ40zを備える。Nd:YAGレーザ発振器40wは、制御装置50からのトリガ信号を受けて、Nd:YAGレーザの基本波を発振する。Nd:YAGレーザの基本波は、波長変換素子40xに入射する。波長変換素子40xは入射光の波長をレーザ媒質の励起波長の高調波に変換することができる。波長変換素子40xに入射したNd:YAGレーザの基本波は、波長を変換され、Nd:YAGレーザの第2高調波としてレーザ光源40を出射する。本図においては、レーザ光源40を出射したNd:YAGレーザの第2高調波をレーザビーム40Aと表した。
温度計40yは、波長変換素子40xの温度を測定する。測定値は制御装置50に送信される。ヒータ40zは、波長変換素子40xを加熱することができる。制御装置50は、温度計40yから送信される測定値に基づいて、波長変換素子40xが一定温度、たとえば約200℃に維持されるように、ヒータ40zによる加熱を制御する。
戻り光発生器48は、反射ミラー48a及び反射フィルタ48bを備える。たとえば反射ミラー48aは全反射ミラーであり、反射フィルタ48bは、入射光の一部(一例として88%)を透過し一部(たとえば12%)を反射する部分透過ミラーである。制御装置50は戻り光発生器48に制御信号を送信して、戻り光発生器48をレーザビーム40Aの光路上に配置することができる。この場合、後に説明するように、反射フィルタ48bがレーザ光源40を出射したレーザビーム40Aの上流側に配置され、反射ミラー48aが下流側に配置される。反射フィルタ48bを透過したレーザビーム40Aは、反射ミラー48aに入射し、これに反射される。反射されたレーザビーム40Aは、ビームダンパ49に入射する。
本図に示すように、戻り光発生器48がレーザビーム40Aの光路上に配置されない場合、レーザ光源40を出射したレーザビーム40Aは、ビームダンパ49に吸収されることなく、ビーム出射装置を出射する。
レーザビーム40Aは、反射ミラー43で反射され、集光光学系44で集光されて、ステージ30上に載置された加工対象物20に入射する。加工対象物20は、たとえば不純物が添加されたシリコンウエハであり、レーザビーム40Aの照射により、不純物を活性化させる半導体アニール加工が行われる。
半導体アニールの加工中には、加工対象物20からの戻り光40aが、出射光(レーザビーム40A)と同一の経路を逆方向に進行してレーザ光源40の波長変換素子40xに入射する。戻り光40aの光量は、たとえば出射光40Aの光量の12%である。
図1(B)を参照する。半導体アニール加工を行わない時間は、レーザ発振器40wのレーザ発振を継続したまま、戻り光発生器48を、レーザビーム40Aの光路上に配置する。
レーザ光源40を出射したレーザビーム40Aは、反射フィルタ48bに入射する。入射したレーザビーム40Aの12%は反射フィルタ48bで反射されて、レーザビーム40Aの経路を逆向きに伝搬し、波長変換素子40xに入射する。本図においては、これを戻り光40bと表示した。反射フィルタ48bを透過した88%は、反射ミラー48aに入射し、これに反射されてビームダンパ49に吸収される。レーザビーム40Aは、ビーム出射装置を出射せず、加工対象物20に照射されることはない。
第1の実施例によるレーザ加工装置のビーム出射装置は、レーザビーム40Aを出射した場合に、外部からレーザ光源40(波長変換素子40x)に戻る戻り光40aの光量と、レーザビーム40Aを出射しない場合に、内部からレーザ光源40(波長変換素子40x)に戻る戻り光40bの光量とを等しくすることができる。
加工対象物20へのレーザビーム40Aの照射の有無にかかわらず、波長変換素子40xに入射する戻り光の量を一定とすることができるため、波長変換素子40xの温度を容易に一定に保ち、レーザ光源40ひいてはビーム出射装置を出射するレーザビーム40Aの特性を安定させることが可能である。
また、波長変換素子40xのレーザビーム40Aの出射される位置について入熱量を一定とし、当該位置の温度を直接的に調整するため、波長変換素子40xの高速な温度制御を実現することができる。
第1の実施例によるレーザ加工装置によれば、高品質の加工を行うことが可能である。
図2(A)及び(B)は、第2の実施例によるレーザ加工装置を示す概略図である。第1の実施例においては、反射フィルタ48bを反射ミラー48aに同期させて移動し、反射ミラー48aをレーザビーム40Aの光路上に配置する場合には、反射フィルタ48bをその上流側に配置した。第2の実施例は、反射フィルタ48bの設置位置が固定される点において、第1の実施例と相違する。
図2(A)を参照する。制御装置50は反射ミラー48aに制御信号を送信して、反射ミラー48aをレーザビーム40Aの光路上に配置することができる。反射フィルタ48bは、反射ミラー48aで反射されたレーザビーム40Aの光路上に配置される。
本図に示すように、反射ミラー48aがレーザビーム40Aの光路上に配置されない場合には、レーザ光源40を出射したレーザビーム40Aがビーム出射装置を出射し、加工対象物20に入射して、半導体アニール加工が行われる。加工中には、たとえば出射光40Aの12%の光量をもつ戻り光40aが、レーザ光源40の波長変換素子40xに入射する。
図2(B)を参照する。半導体アニール加工を行わない時間は、レーザ発振器40wのレーザ発振を継続したまま、反射ミラー48aを、レーザビーム40Aの光路上に配置する。レーザ光源40を出射したレーザビーム40Aは、反射ミラー48aで反射され、反射フィルタ48bに入射する。入射したレーザビーム40Aの12%は反射フィルタ48bで反射され、レーザビーム40Aの経路を逆向きに伝搬して、戻り光40bとして波長変換素子40xに入射する。反射フィルタ48bを透過した88%は、ビームダンパ49に入射し、これに吸収される。レーザビーム40Aは、ビーム出射装置を出射せず、加工対象物20に照射されない。
第2の実施例によるレーザ加工装置は、第1の実施例と同様の効果を奏することができる。加えて、第2の実施例は、反射フィルタ48bを移動させる必要がないため、装置の安定性が高い。
図3(A)〜(D)を参照して、第3の実施例によるレーザ加工装置について説明する。第1及び第2の実施例においては、反射フィルタ48bとして、入射光の88%を透過し12%を反射する部分透過ミラーを用いた。第3の実施例においては、図3(B)及び図3(D)に示すように、入射光のほぼすべてを透過する透光領域と、入射光の88%を透過し12%を反射する部分透過領域(12%反射領域)とを備える反射フィルタ48bを用いる。反射フィルタ48bは、回転軸の周囲に自転可能に支持されている。制御装置50からの制御信号により、反射フィルタ48bを、回転軸の周囲に自転させることで、レーザビーム40Aの光路上に透光領域と12%反射領域とを選択的に配置することができる。
図3(A)及び図3(B)を参照する。図3(A)に示すように、反射フィルタ48bは、レーザ光源40を出射したレーザビーム40Aの光路上に配置され、反射ミラー48aは、制御装置50の制御信号により、反射フィルタ48bを透過したレーザビーム40Aの光路上に配置可能である。
レーザビーム40Aを加工対象物20に照射して、半導体アニール加工を行う場合には、図3(B)に示すように、レーザビーム40Aの入射位置に反射フィルタ48bの透光領域を配置する。また、図3(A)に示すように、反射ミラー48aはレーザビーム40Aの光路上に配置されない。半導体アニール加工中には、出射光40Aの12%の光量をもつ戻り光40aが、反射フィルタ48bの透光領域を、出射光40Aとは逆向きに通過してレーザ光源40の波長変換素子40xに入射する。
図3(C)及び図3(D)を参照する。半導体アニール加工を行わない時間は、レーザ発振器40wのレーザ発振を継続したまま、図3(D)に示すように、レーザビーム40Aの入射位置に反射フィルタ48bの12%反射領域を配置するとともに、図3(C)に示すように、反射ミラー48aをレーザビーム40Aの光路上に配置する。レーザ光源40を出射したレーザビーム40Aの12%は、反射フィルタ48bの12%反射領域で反射されて、レーザビーム40Aの経路を逆向きに伝搬し、戻り光40bとして波長変換素子40xに入射する。反射フィルタ48bの12%反射領域を透過したレーザビーム40Aの88%は、反射ミラー48aで反射されてビームダンパ49に入射し、これに吸収される。レーザビーム40Aは、ビーム出射装置を出射せず、加工対象物20に照射されない。
第3の実施例によるレーザ加工装置は、第1の実施例と同様の効果を奏することができる。また、第1の実施例においては、反射フィルタ48bを反射ミラー48aの移動に同期させて移動させたが、第3の実施例においては、反射フィルタ48bを反射ミラー48aの移動に同期させて回転させる。このため高い応答性で制御を行うことが可能である。
図4(A)及び(B)は、第4の実施例によるレーザ加工装置を示す概略図である。
図4(A)を参照する。第4の実施例によるレーザ加工装置は、レーザビームを出射することが可能なビーム出射装置、加工対象物20を保持するステージ30、及びビーム出射装置を出射したレーザビームをステージ30に伝搬する光学系(反射ミラー43及び集光光学系44)を含んで構成される。第4の実施例によるレーザ加工装置のビーム出射装置は、レーザ光源41、42、ビーム重畳器であるPBS46、戻り光発生器48、ビームダンパ49、及び制御装置50を含んで構成される。
レーザ光源41、42は、それぞれ固体レーザ、たとえばNd:YAGレーザ発振器41w、42w、非線形光学結晶、一例としてLBO結晶を含む波長変換素子41x、42x、温度計41y、42y、及びヒータ41z、42zを備える。Nd:YAGレーザ発振器41w、42wは、制御装置50からのトリガ信号を受けて、Nd:YAGレーザの基本波を発振する。Nd:YAGレーザの基本波は、波長変換素子41x、42xに入射する。波長変換素子41x、42xは入射光の波長をレーザ媒質の励起波長の高調波に変換することができる。波長変換素子41x、42xに入射したNd:YAGレーザの基本波は、波長を変換され、Nd:YAGレーザの第2高調波としてレーザ光源41、42を出射する。レーザ光源41、42を出射したNd:YAGレーザの第2高調波をレーザビーム41A、42Aと表した。
温度計41y、42yは、波長変換素子41x、42xの温度を測定する。測定値は制御装置50に送信される。ヒータ41z、42zは、波長変換素子41x、42xを加熱することができる。制御装置50は、温度計41y、42yから送信される測定値に基づいて、波長変換素子41x、42xが一定温度、たとえば約200℃に維持されるように、ヒータ41z、42zによる加熱を制御する。
レーザ光源41、42を出射するレーザビーム41A、42Aは、PBS46のビーム入射面に対し、それぞれP波、S波となるように調整される。PBS46は、入射するP波を透過しS波を反射する。このため、PBS46に入射するレーザビーム41A、42Aは同一光軸上に重畳される。
反射ミラー48aと反射フィルタ48bとを備える戻り光発生器48、及びビームダンパ49は、第1の実施例におけるものと同一である。制御装置50は戻り光発生器48に制御信号を送信して、戻り光発生器48を、重畳されたレーザビーム41A、42Aの光路上に配置することができる。その場合、反射フィルタ48bがレーザビーム41A、42Aの上流側に配置され、反射ミラー48aが下流側に配置される。反射フィルタ48bを透過したレーザビーム41A、42Aは、反射ミラー48aに入射し、これに反射される。反射されたレーザビーム41A、42Aは、ビームダンパ49に入射する。
本図に示すように、戻り光発生器48がレーザビーム41A、42Aの光路上に配置されない場合、レーザビーム41A、42Aは、ビームダンパ49に吸収されることなく、ビーム出射装置を出射する。
レーザビーム41A、42Aは、反射ミラー43で反射され、集光光学系44で集光されて、ステージ30上に載置された加工対象物20に入射する。加工対象物20は、たとえば不純物が添加されたシリコンウエハであり、レーザビーム41A、42Aの照射により、不純物を活性化させる半導体アニール加工が行われる。
半導体アニールの加工中には、レーザビーム41A、42Aがそれぞれ加工対象物20表面で反射されて発生する戻り光41a、42aが、出射光(レーザビーム41A、42A)と同一の経路を逆方向に進行してPBS46に入射する。戻り光41a、42aの光量は、それぞれたとえば出射光41A、42Aの光量の12%である。
PBS46に入射した戻り光41aは、これを透過してレーザ光源41の波長変換素子41xに入射する。PBS46に入射した戻り光42aは、これに反射されてレーザ光源42の波長変換素子42xに入射する。
図4(B)を参照する。半導体アニール加工を行わない時間は、レーザ発振器41w、42wのレーザ発振を継続したまま、戻り光発生器48を、レーザビーム41A、42Aの光路上に配置する。
PBS46で重畳されたレーザビーム41A、42Aは、戻り光発生器48の反射フィルタ48bに入射する。入射したレーザビーム41A、42Aの12%は反射フィルタ48bで反射されて、重畳されたレーザビーム41A、42Aの経路を逆向きに伝搬して、PBS46に入射する。本図においては、これらを戻り光41b、42bと表示した。戻り光41bは、PBS46を透過し、レーザビーム41Aの経路を逆向きに伝搬して、レーザ光源41の波長変換素子41xに入射する。戻り光42bは、PBS46で反射され、レーザビーム42Aの経路を逆向きに伝搬して、レーザ光源42の波長変換素子42xに入射する。
反射フィルタ48bを透過したレーザビーム41A、42Aの88%は、反射ミラー48aに入射し、これに反射されてビームダンパ49に吸収される。レーザビーム41A、42Aは、ビーム出射装置を出射せず、加工対象物20に照射されることはない。
複数台のレーザ発振器を用いてPS合成を行う第4の実施例によるレーザ加工装置においても、第1の実施例と同様の効果が奏される。
図5(A)及び(B)は、第5の実施例によるレーザ加工装置を示す概略図である。第5の実施例によるレーザ加工装置においては、第4の実施例によるそれのPBS46と戻り光発生器48が配置される位置との間のレーザビーム41A、42Aの光路上に、λ/4板47が配置される。
図5(A)を参照する。半導体アニール加工時には、レーザ光源41、42から出射されたレーザビーム41A、42AがPBS46でPS合成され、λ/4板47を透過した後、加工対象物20に照射される。レーザビーム41A、42Aが加工対象物20で反射されて発生する戻り光41a、42aは、λ/4板47を経由してPBS46に入射する。このためレーザ光源41を出射しPBS46を透過したレーザビーム41Aの戻り光41aは、PBS46のビーム入射面に対するS波としてこれに入射して反射され、レーザ光源42の波長変換素子42xに入射する。また、レーザ光源42を出射しPBS46で反射されたレーザビーム42Aの戻り光42aは、PBS46のビーム入射面に対するP波としてこれに入射して透過し、レーザ光源41の波長変換素子41xに入射する。
図5(B)を参照する。半導体アニール加工を行わない時間は、レーザ発振器41w、42wのレーザ発振を継続したまま、戻り光発生器48を、レーザビーム41A、42Aの光路上に配置する。
PBS46で重畳されたレーザビーム41A、42Aは、λ/4板47を透過した後、戻り光発生器48の反射フィルタ48bに入射する。入射したレーザビーム41A、42Aの12%は反射フィルタ48bで反射され、λ/4板47を経由し、重畳されたレーザビーム41A、42Aの経路を逆向きに伝搬してPBS46に入射する。本図においては、レーザビーム41A、42Aの反射光を、それぞれ戻り光41b、42bと表示した。反射フィルタ48bを透過したレーザビーム41A、42Aの88%は、反射ミラー48aに入射し、これに反射されてビームダンパ49に吸収される。レーザビーム41A、42Aは、ビーム出射装置を出射せず、加工対象物20に照射されることはない。
戻り光41bは、PBS46と反射フィルタ48bとの間の光路上に配置されたλ/4板47を往復しているため、PBS46のビーム入射面に対するS波としてこれに入射して反射され、レーザビーム42Aの経路を逆向きに伝搬してレーザ光源42の波長変換素子42xに入射する。また戻り光42bは、同様の理由から、PBS46のビーム入射面に対するP波としてこれに入射して透過し、レーザビーム41Aの経路を逆向きに伝搬してレーザ光源41の波長変換素子41xに入射する。
第4の実施例においては、レーザビーム41Aの加工時の戻り光41a、非加工時の戻り光41bは、ともにレーザ光源41の波長変換素子41xに入射した。また、レーザビーム42Aの加工時の戻り光42a、非加工時の戻り光42bは、ともにレーザ光源42の波長変換素子42xに入射した。第5の実施例においても、レーザビームの戻り光が、加工時と非加工時において、同一の波長変換素子に入射する構成は等しい。すなわち第5の実施例においては、レーザビーム41Aの加工時の戻り光41a、非加工時の戻り光41bは、ともにレーザ光源42の波長変換素子42xに入射し、レーザビーム42Aの加工時の戻り光42a、非加工時の戻り光42bは、ともにレーザ光源41の波長変換素子41xに入射する。
第5の実施例によるレーザ加工装置においては、第4の実施例と同様の効果が奏される。
上述の説明とも重複するが、実施例によるレーザ加工装置を用いて、概略、以下のレーザ加工方法が可能である。
まず加工中に発生し、レーザ光源の波長変換素子に入射する戻り光の量(パワー)を測定し把握する。たとえば戻り光が出射光の12%であることを把握する。これはたとえば加工に先立ち、レーザ強度等のレーザ照射条件や加工対象物を、実際の加工と等しくして測定する。そして、加工を行う際には、加工前や加工と加工との間の時間に、把握された戻り光の量に基づいて決定された量の光、たとえば出射光の12%のパワーの光をレーザ光源の波長変換素子に付加する。こうすることで波長変換素子の状態を一定に保ち、レーザ特性を安定させることができるため、高い品質で加工を行うことが可能となる。
以上実施例に沿って本発明を説明したが本発明はこれらに制限されるものではない。
たとえば反射ミラー48aではなく、プリズム等を用いてレーザビームを偏向させてもよい。
また、実施例においては、固体レーザとしてNd:YAGレーザを使用したが、Nd:YLFレーザ、Nd:YVOレーザ、Yb:YAGレーザ等を使用することができる。
更に、波長変換素子に用いられる非線形光学結晶としては、LBO結晶のほか、KTP、KNbO、β‐BBO等の結晶が使用可能である。
また、第4、第5の実施例においては、非加工時に戻り光を発生させるために、第1の実施例と同様の構成を用いたが、第2、第3の実施例と同様の構成を用いることもできる。
更に、実施例においては、レーザ発振器を出射したレーザビームが波長変換素子に入射する構成を採用したが、波長変換素子を含むレーザ発振器を使用してもよい。
その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者には自明であろう。
波長変換素子の特性が変化する要因となる反射光の影響を受ける加工に、好適に利用可能である。
10、11、12 レーザ光源
10A、11A、12A レーザビーム
10a、11a、12a 戻り光
10w、11w、12w レーザ発振器
10x、11x、12x 波長変換素子
10y、11y、12y 温度計
10z、11z、12z ヒータ
13、15 反射ミラー
14 集光光学系
16 PBS
17 λ/4板
20 加工対象物
30 ステージ
40、41、42 レーザ光源
40A、41A、42A レーザビーム
40a、40b、41a、42a、41b、42b 戻り光
40w、41w、42w レーザ発振器
40x、41x、42x 波長変換素子
40y、41y、42y 温度計
40z、41z、42z ヒータ
43、45 反射ミラー
44 集光光学系
46 PBS
47 λ/4板
48 戻り光発生器
48a 反射ミラー
48b 反射フィルタ
49 ビームダンパ
50 制御装置

Claims (7)

  1. レーザビームを出射するビーム出射装置と、
    加工対象物を保持するステージと、
    前記ビーム出射装置を出射したレーザビームを、前記ステージに伝搬する光学系と、
    前記ビーム出射装置からレーザビームが出射する状態と出射しない状態とを切り替える制御装置と
    を有し、
    前記ビーム出射装置は、
    レーザ光の波長を変換する波長変換素子を含み、レーザ媒質の励起波長の高調波を出射するレーザ光源と、
    外部から与えられる信号により、前記レーザ光源を出射したレーザビームの一部を前記レーザビームの経路を逆向きに伝搬するように反射するとともに、残余のレーザビームを前記ビーム出射装置の外部に出射させない戻り光発生装置と
    を備え、
    前記制御装置は、前記戻り光発生装置への信号で、前記ビーム出射装置からレーザビームが出射する状態と出射しない状態とを切り替え
    前記光学系は、前記ビーム出射装置から出射したレーザビームを集光して、前記ステージ上に載置された加工対象物に入射させる集光光学系を含むレーザ加工装置。
  2. 前記戻り光発生装置は、
    入射するレーザビームの一部を透過させ、一部を反射させる部分反射ミラーと、
    前記部分反射ミラーを透過するレーザビームの光路上に配置され、入射するレーザビームを偏向させるビーム偏向器と、
    前記ビーム偏向器で偏向されるレーザビームの光路上に配置され、入射するレーザビームを吸収するビームダンパと
    を含み、
    前記制御装置は、前記戻り光発生装置への信号で、前記レーザ光源を出射したレーザビームが前記部分反射ミラーに入射し、前記部分反射ミラーで反射されたレーザビームが前記レーザビームの経路を逆向きに伝搬し、前記波長変換素子に入射するように、前記戻り
    光発生器を制御する請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記戻り光発生装置は、
    入射するレーザビームを偏向させるビーム偏向器と、
    前記ビーム偏向器で偏向されるレーザビームの光路上に配置され、入射するレーザビームの一部を透過させ、一部を反射させる部分反射ミラーと、
    前記部分反射ミラーを透過するレーザビームの光路上に配置され、入射するレーザビームを吸収するビームダンパと
    を含み、
    前記制御装置は、前記戻り光発生装置への信号で、前記レーザ光源を出射したレーザビームが前記ビーム偏向器に入射し、前記部分反射ミラーで反射されたレーザビームが前記レーザビームの経路を逆向きに伝搬し、前記波長変換素子に入射するように、前記戻り光発生器を制御する請求項1に記載のレーザ加工装置。
  4. レーザビームを出射するビーム出射装置と、
    加工対象物を保持するステージと、
    前記ビーム出射装置を出射したレーザビームを、前記ステージに伝搬する光学系と、
    前記ビーム出射装置からレーザビームが出射する状態と出射しない状態とを切り替える制御装置と
    を有し、
    前記ビーム出射装置は、
    レーザ光の波長を変換する波長変換素子を含み、レーザ媒質の励起波長の高調波を出射するレーザ光源と、
    外部から与えられる信号により、前記レーザ光源を出射したレーザビームの一部を前記レーザビームの経路を逆向きに伝搬するように反射するとともに、残余のレーザビームを前記ビーム出射装置の外部に出射させない戻り光発生装置と
    を備え、
    前記制御装置は、前記戻り光発生装置への信号で、前記ビーム出射装置からレーザビームが出射する状態と出射しない状態とを切り替え、
    前記戻り光発生装置は、
    入射するレーザビームを透過させる透光領域と、入射するレーザビームの一部を透過させ、一部を反射させる部分反射領域とを備える光学素子であって、前記透光領域と前記部分反射領域のいずれか一方が選択的に前記レーザ光源を出射したレーザビームの光路上に配置され、前記レーザ光源を出射したレーザビームが前記部分反射領域に入射する場合には、反射されたレーザビームを前記波長変換素子に入射させる光学素子と、
    入射するレーザビームを偏向させるビーム偏向器と、
    前記ビーム偏向器で偏向されるレーザビームの光路上に配置され、入射するレーザビームを吸収するビームダンパと
    を含み、
    前記制御装置は、前記戻り光発生装置への信号で、前記レーザ光源を出射したレーザビームが、前記光学素子の部分反射領域に入射するときに、前記ビーム偏向器が、前記光学素子を透過したレーザビームの光路上に配置され、前記光学素子の透光領域に入射するときには、前記ビーム偏向器が、前記光学素子を透過したレーザビームの光路上に配置されず、前記レーザ光源を出射したレーザビームが前記ビーム出射装置を出射するように、前記戻り光発生器を制御するレーザ加工装置。
  5. 前記ビーム出射装置は、
    前記レーザ光源として、レーザ光の波長を変換する第1の波長変換素子を含み、レーザ媒質の励起波長の高調波を出射する第1のレーザ光源と、レーザ光の波長を変換する第2の波長変換素子を含み、レーザ媒質の励起波長の高調波を出射する第2のレーザ光源とを
    備え、
    更に、前記第1のレーザ光源を出射したレーザビームと、前記第2のレーザ光源を出射したレーザビームとを同一光軸上に重畳するビーム重畳器とを有し、
    前記戻り光発生装置は、前記制御装置から与えられる信号により、前記ビーム重畳器で重畳されたレーザビームの一部を前記重畳されたレーザビームの経路を逆向きに伝搬するように反射するとともに、残余のレーザビームを吸収する請求項1に記載のレーザ加工装置。
  6. レーザビームを出射するビーム出射装置と、
    加工対象物を保持するステージと、
    前記ビーム出射装置を出射したレーザビームを、前記ステージに伝搬する光学系と、
    前記ビーム出射装置からレーザビームが出射する状態と出射しない状態とを切り替える制御装置と
    を有し、
    前記ビーム出射装置は、
    レーザ光の波長を変換する波長変換素子を含み、レーザ媒質の励起波長の高調波を出射するレーザ光源と、
    外部から与えられる信号により、前記レーザ光源を出射したレーザビームの一部を前記レーザビームの経路を逆向きに伝搬するように反射するとともに、残余のレーザビームを前記ビーム出射装置の外部に出射させない戻り光発生装置と
    を備え、
    前記制御装置は、前記戻り光発生装置への信号で、前記ビーム出射装置からレーザビームが出射する状態と出射しない状態とを切り替え、
    前記ビーム出射装置は、
    前記レーザ光源として、レーザ光の波長を変換する第1の波長変換素子を含み、レーザ媒質の励起波長の高調波を出射する第1のレーザ光源と、レーザ光の波長を変換する第2の波長変換素子を含み、レーザ媒質の励起波長の高調波を出射する第2のレーザ光源とを備え、
    更に、前記第1のレーザ光源を出射したレーザビームと、前記第2のレーザ光源を出射したレーザビームとを同一光軸上に重畳するビーム重畳器とを有し、
    前記戻り光発生装置は、前記制御装置から与えられる信号により、前記ビーム重畳器で重畳されたレーザビームの一部を前記重畳されたレーザビームの経路を逆向きに伝搬するように反射するとともに、残余のレーザビームを吸収し、
    前記ビーム重畳器は偏光ビームスプリッタであり、
    前記第1のレーザ光源を出射したレーザビームは、前記偏光ビームスプリッタのビーム入射面に対するP波としてこれに入射し、
    前記第2のレーザ光源を出射したレーザビームは、前記偏光ビームスプリッタのビーム入射面に対するS波としてこれに入射し、
    前記戻り光発生装置は、前記偏光ビームスプリッタで重畳されたレーザビームのうち、前記第1のレーザ光源を出射したレーザビームの一部を前記第1の波長変換素子に入射させ、前記第2のレーザ光源を出射したレーザビームの一部を前記第2の波長変換素子に入射させるレーザ加工装置。
  7. レーザビームを出射するビーム出射装置と、
    加工対象物を保持するステージと、
    前記ビーム出射装置を出射したレーザビームを、前記ステージに伝搬する光学系と、
    前記ビーム出射装置からレーザビームが出射する状態と出射しない状態とを切り替える制御装置と
    を有し、
    前記ビーム出射装置は、
    レーザ光の波長を変換する波長変換素子を含み、レーザ媒質の励起波長の高調波を出射するレーザ光源と、
    外部から与えられる信号により、前記レーザ光源を出射したレーザビームの一部を前記レーザビームの経路を逆向きに伝搬するように反射するとともに、残余のレーザビームを前記ビーム出射装置の外部に出射させない戻り光発生装置と
    を備え、
    前記制御装置は、前記戻り光発生装置への信号で、前記ビーム出射装置からレーザビームが出射する状態と出射しない状態とを切り替え、
    前記ビーム出射装置は、
    前記レーザ光源として、レーザ光の波長を変換する第1の波長変換素子を含み、レーザ媒質の励起波長の高調波を出射する第1のレーザ光源と、レーザ光の波長を変換する第2の波長変換素子を含み、レーザ媒質の励起波長の高調波を出射する第2のレーザ光源とを備え、
    更に、前記第1のレーザ光源を出射したレーザビームと、前記第2のレーザ光源を出射したレーザビームとを同一光軸上に重畳するビーム重畳器とを有し、
    前記戻り光発生装置は、前記制御装置から与えられる信号により、前記ビーム重畳器で重畳されたレーザビームの一部を前記重畳されたレーザビームの経路を逆向きに伝搬するように反射するとともに、残余のレーザビームを吸収し、
    前記ビーム重畳器は偏光ビームスプリッタであり、
    前記第1のレーザ光源を出射したレーザビームは、前記偏光ビームスプリッタのビーム入射面に対するP波としてこれに入射し、
    前記第2のレーザ光源を出射したレーザビームは、前記偏光ビームスプリッタのビーム入射面に対するS波としてこれに入射し、
    前記ビーム出射装置は、更に、前記偏光ビームスプリッタで重畳されたレーザビームの光路上に配置され、透過するレーザビームの直交する偏光成分の間に90°の位相差を生じさせることが可能な位相差発生器を含み、
    前記戻り光発生装置は、前記偏光ビームスプリッタで重畳されたレーザビームのうち、前記第1のレーザ光源を出射したレーザビームの一部を前記第2の波長変換素子に入射させ、前記第2のレーザ光源を出射したレーザビームの一部を前記第1の波長変換素子に入射させるレーザ加工装置。
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