JP2015087729A - 波長変換レーザ装置 - Google Patents

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正美 羽鳥
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諭 牧尾
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Junji Hirohashi
淳二 廣橋
康弘 冨張
Yasuhiro Tomihari
康弘 冨張
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Abstract

【課題】一つのレーザ光源で波長の異なる、複数の独立したビームを、対象物の同じ場所に、所望のビーム径、及び同一光軸で照射することができる、波長変換レーザ装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る波長変換レーザ装置は、レーザ光の基本波、及び該基本波から変換された第nの変換波(nは2以上の整数)からなる複数の波長のビームが、単一軸上に出射されるように構成された光源と、前記光源から出射されたビームが、各波長毎に進行するように光路上に配置され、各波長毎に対応する分岐素子と合波素子からなるユニットと、前記ユニットを経た各々のビームを合波することにより、単一軸上を進行するビームを形成する誘導手段と、を少なくとも備えた波長変換レーザ装置であって、前記分岐素子と前記合波素子との間に配置される光調整手段を有するとともに、前記合波素子の1つが前記誘導手段を兼ねる。
【選択図】図1

Description

本発明は、波長変換素子が搭載されたレーザヘッドを有する波長変換レーザ装置に関する。
従来、多くの波長変換レーザ装置が開発されてきている。主には、共振器方式による波長変換レーザ装置と、シングルパス方式による波長変換レーザ装置がある。シングルパス方式による波長変換レーザ装置の一例としては、特許文献1に記載の波長変換レーザ装置が一例として挙げられる。
この波長変換レーザ装置は、入射波長λ1のレーザ光を発生させるレーザ光源部と、レーザ光源部で発生した波長λ1のレーザ光を波長λ2の波長変換レーザ光を発生させる波長変換素子と、レーザヘッドとを有する。ここで、波長変換素子としては、非特許文献1に例示されるものが挙げられる。また、レーザ光源部としては、たとえばファイバーレーザーが好適に用いられる(非特許文献2)。レーザヘッドが、前記波長λ1と前記波長λ2が入射され、成分L1及びL2の二つの成分に分岐する光分岐と、少なくとも前記波長変換素子と前記光分岐を含み、レーザ光成分L1及びL2を外部に取り出す機構を有する。
この装置では、波長変換された利用光以外の不要光処理のために、レーザヘッドからファイバーに不要光を結合して、熱がヘッドに残らないように処理をしている。
特開2013−148796号公報
佐久間純、「波長変換による短波長光発生技術」、月刊ディスプレイ、2000年10月号、p30−35 オプティペディア、「ゼロから学ぶファイバーレーザー」、[online]、[平成25年10月21日検索]、インターネット<URL:http://optipedia.info/fiberlaser/>
しかしながら、従来の波長変換レーザ装置では、波長変換された変換光のみを利用光としており、利用光以外の光が、レーザとして利用されることはなかった。多波長光源として、各々の波長のレーザビームを切り替えて利用できる手段がないため、不要光として処理されていた。
また、波長変換された利用光も、同一光軸では出射されなかった。そのため、対象物の波長依存性を測定する場合に、対象物の全く同じ場所に、波長の異なる光ビーム(以下、「ビーム」とも呼ぶ)を照射することが難しかった。
ところが、最近、対象物の波長依存性を測定する分野において、対象物の同じ場所に、波長の異なるビームを照射したいというニーズが高まり、これに対応可能な波長変換レーザ装置の開発が期待されている。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて考案されたものであり、一つのレーザ光源で波長の異なる、複数の独立したビームを、対象物の同じ場所に、所望のビーム径、及び同一光軸で照射することができる、波長変換レーザ装置を提供することを目的とする。
本発明による第一の形態は、請求項1に記載のように、レーザ光の基本波、及び(波長変換素子により)該基本波から変換された第nの変換波(nは2以上の整数)からなる複数の波長のビームが、単一軸上に出射されるように構成された光源と、前記光源から出射されたビームが、各波長毎に進行するように光路上に配置され、各波長毎に対応する分岐素子と合波素子からなるユニットと、前記ユニットを経た各々のビームを合波することにより、単一軸上を進行するビームを形成する誘導手段と、を少なくとも備えた波長変換レーザ装置であって、前記分岐素子と前記合波素子との間に配置される(1つ以上の)光調整手段を有するとともに、前記合波素子の1つが前記誘導手段を兼ねることを特徴とする波長変換レーザ装置を構成したものである。
本発明による第二の形態は、請求項2に記載のように、請求項1に記載の波長変換レーザ装置において前記光調整手段が、前記ユニットを経た各々のビームのうち、選択した波長のビームのみ合波することを特徴とする波長変換レーザ装置を構成したものである。
本発明による第三の形態は、請求項3に記載のように、請求項1又は2に記載の波長変換レーザ装置において、前記光調整手段が、ビーム変換器(レンズ、レンズ群)、光変換器(AO変換器、EO変換器)、光減衰器、光路変換器(ミラー、プリズム、光偏向器)から選択される1又は2以上の光学部品であることを特徴とする波長変換レーザ装置を構成したものである。
本発明による第四の形態は、請求項4に記載のように、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の波長変換レーザ装置において、前記光調整手段が、前記分岐素子と前記合波素子との間の光路に対して、遮断する位置と解放する位置に移動可能とされていることを特徴とする波長変換レーザ装置を構成したものである。
本発明による第五の形態は、請求項5に記載のように、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の波長変換レーザ装置において、レーザ光のビーム放射強度がピーク値の1/e(13.5%)になるビーム径をビームの直径と定義するとき、前記ビームの照射される対象物の表面において、前記誘導手段により形成されたビームを構成する各波長ごとのビームの直径により規定される円形領域どうしが、重なる(交わる)領域を有することを特徴とする波長変換レーザ装置を構成したものである。
本発明の第一から第五の形態のいずれにおいても、一つのレーザ光源で複数の波長を利用できるため、各波長個々の光源を用意するのに比べて光源のコストが安<なるので、本発明は、安価な波長変換レーザ装置の提供に寄与する。
また、従来では複数の光源で構成されていた光学系システムを、一つの光源で構成することができるため、装置を簡略化することができる。すなわち、コストダウンや小型化、低消費電力化などを図ることができる。
さらに、波長を切り替えることが可能なため、波長毎に非測定物の特性を容易に測定可能となる。
そして特に本発明の波長変換レーザ装置では、一つのレーザ光源で波長の異なる、複数の独立したビームを、対象物の同じ場所に、所望のビーム径、及び同一光軸で照射することができる。このような波長変換レーザ装置を用いることにより、対象物の波長依存性を同一光学系で測定可能となる。すなわち、対象物の全く同じ場所の波長依存性を容易に測定可能となる。
ただし、「対象物の全く同じ場所の波長依存性を容易に測定可能となる」効果のみ達成すればよい場合、すなわち、上述した効果のうち、コストや小型化が無視できる場合には、一つのレーザ光源で複数の波長を利用できる光学系システムに代えて、複数のレーザ光源で構成された光学系システムを利用しても構わない。
本発明に係る波長変換レーザ装置の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置に用いられる光調整手段の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置の他の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置の他の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置の他の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置の他の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置の他の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置の他の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置の他の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置の他の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置の他の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置の他の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置の他の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置の他の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置の他の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置の他の一例を示す模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置で用いるファイバーレーザを説明する模式図。 本発明に係る波長変換レーザ装置で用いる1パス方式の波長変換を説明する模式図。
以下では、本発明に係る波長変換レーザ装置の実施形態について、図1〜図17に基づいて説明する。図1〜図17のいずれかによって説明した符号と同一符号で示す部分は同一機能を持つ部分である。
なお、以下の説明においてば、具体的な波長の数値を挙げて説明しているが、本発明は、これらの値に限定されるものではなく、他の波長を有する光(レーザ)を用いる場合についても適用可能である。
(実施例1)
図1は、本実施例の波長変換レーザ装置の一例を示す模式図である。
波長変換レーザ装置は、レーザ光の基本波、及び(波長変換素子により)該基本波から変換された第nの変換波(nは2以上の整数)からなる複数の波長のビームが、単一軸上に出射されるように構成された光源と、光源から出射されたビームが、各波長毎に進行するように光路上に配置され、各波長毎に対応する分岐素子と合波素子からなるユニットと、ユニットを経た各々のビームを合波することにより、単一軸上を進行するビームを形成する誘導手段と、を少なくとも備える。
そして本実施形態の波長変換レーザ装置では、分岐素子と合波素子との間に配置される(1つ以上の)光調整手段を有するとともに、合波素子の1つが誘導手段を兼ねる。
光源10から出射された、1064nm波長の基本波ビームL1が、第一の波長変換素子21に入力される。
第一の波長変換素子21は、基本波ビームL1を、532nm波長の第一の変換波ビームL2に波長変換する。変換された532nm波長の第一の変換波ビームL2と、1064nm波長の非変換波(基本波)ビームL1とは、第二の波長変換素子22に入力される。
第二の波長変換素子22は、532nm波長の第一の変換波ビームL2を、さらに波長355nmの第二の変換波ビームL3に変換する。第二の波長変換素子22から出射した1064nm、532nm、355nm波長の3ビームL1,L2,L3は、ユニット30A(30)に入射する。
ユニット30A(30)は、第一の分岐素子41及び第二の分岐素子42と、第一の合波素子51及び第二の合波素子52と、光調整手段とを備える。
光調整手段は、例えば図2に示すように、ビーム変換器(レンズ、レンズ群)、光変調器(AO変調器91、EO変調器92)、光減衰器93、光路変換器(ミラー94、プリズム、光偏向器95)から選択される1又は2以上の光学部品である。
ビーム変換器(Beam converter)としては、例えば、レンズやレンズ群が挙げられる。レンズとは、光を屈折させて発散または集束させるための光学素子である。通常は、両側面を球面と球面または球面と平面とした透明体である。用途によっては、片面または両面を球面としない非球面レンズも利用される。レンズ群とは、レンズが単体であろうと複数であろうと関係なく「一塊になっているもの」を指す言葉であり、例えば、「12群15枚」といえば、15枚のレンズから構成されており、それらが12のグループに分かれていることを意味する。
図2(a)に示すAO変調器(Acousto optic modulator:音響光学変調器)91は、音響光学素子に超音波の周波数を加えると、周期的な屈折率の変化が生じる性質(音響光学効果)を回折格子として利用し、1次回折光を出力としたものである。この回折光は、超音波の周波数分シフトしている。可視近赤域の音響光学素子の材質としては、例えば、石英結晶(Crystal quartz)、溶融石英(Fused silica)、二酸化テルル(Tellurium dioxide)が挙げられる。AO変調器91は、例えば、入力光を変調して、ロックインアンプで信号を増幅し、ON/OFF変調光を出力する場合に用いられる。
図2(b)に示すEO変調器(Electro optic modulator:電気光学変調器)92は、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、チタン酸バリウム(BaTiO3)、KTN結晶等の強誘電体に電界を加えると屈折率が変化する性質(電気光学効果)を利用したものであり、屈折率の変化による位相のズレを利用して位相変調を行う、光学部品である。EO変調器92は、例えば、入力光の位相を変調して、位相変調光を出力する場合に用いられる。
図2(c)に示す光減衰器(Optical attenuator:光アッテネータ)93は、信号を適切な信号レベルに減衰させるものである。例えば、光伝送の送受信間距離の差から発生する光パワーの差や光の反射は伝送装置に対して悪影響を及ぼす可能性があり、光パワーレベルを調整する必要がある場合、すなわち、入力光の一部を吸収することにより、光量が減衰された光を出力する場合に用いられる。
図2(d)に示す光路変換器(Optical-path converter)としては、例えば、ミラー94、プリズム、光偏向器95が挙げられる。
ミラー94は、入力光を反射することにより、光路を変換する場合に用いられる光学デバイスであり、一般的には、高い反射特性を有する金属膜、あるいは誘電体多層膜(増反射膜とも呼ぶ)を基板(ガラスや金属)の表面に設けた表面鏡(First surface mirror)を意味する。
プリズム(prism)とは、光を分散・屈折・全反射・複屈折させるための、周囲の空間とは屈折率の異なるガラス・水晶などの透明な媒質からなる多面体の光学デバイスである。材質の屈折率は、光の波長によって異なるため、プリズムを出る光の方向は波長によって変わる。この現象を分散という。この現象を利用することにより、プリズムは、光を分散させることによって、スペクトルを得ることができる。
図2(e)に示す光偏向器(optical deflector)95は、例えば、光ビームを一定の順序で走査させたり,任意の位置にランダムアクセス偏向させる装置であり、回転多面(ポリゴン)鏡によるもの、ガルバノメータなどで駆動する機械的な偏向器、音響光学偏向器や電気光学偏向器など非機械的なものが挙げられる。光偏向器95は、超音波を用いて高周波掃引することにより、例えばビームを微小に動かして、平行ビームに正確に調製する場合に利用される。
本実施例のユニット30A(30)では、光調整手段として、光減衰器63(透過光量減衰手段)と、ミラー61,62、64,65(光路切り替え手段)とを備える。
この波長変換レーザ装置では、光調整手段が、ユニットを経た各々のビームのうち、選択した波長のビームのみ合波する。
また、これらの光調整手段のうち、光減衰器63及びミラー64,65が、分岐素子と合波素子との間の光路に対して、遮断する位置と解放する位置に移動可能とされている。図1に示す例では、光減衰器63及びミラー64,65は、いずれも光路を解放する位置とされている。光調整手段を適宜移動することにより、所望とするビームを取り出すことができる。
第一の分岐素子41は、355nm波長のビームL3を透過させ、1064nm、532nm波長のビームL1,L2を反射させることにより、355nm波長の1ビームL3と、1064nm、532nm波長の2ビームL1,L2とに分岐する。
第一の分岐素子41で分岐された355nm波長のビームL3は、第二の合波素子52に入射する。1064nm、532nm波長のビームL1,L2は、第二の分岐素子42に入射する。
第二の分岐素子42は、532nm波長のビームL2を透過させ、1064nm波長のビームL1を反射させることにより、1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とに分岐する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1は、第一の合波素子51に入射する。532nm波長のビームL2は、ミラー61,62によって光路を順次切り替えられて、第一の合波素子51に入射する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とは、第一の合波素子51で合波される。合波されたビームL1,L2は、第二の合波素子52に入射する。
第二の合波素子52は、この合波されたビームL1,L2と、第一の分岐素子41で分岐された355nm波長のビームL3とを合波する。これにより、透過光量の減衰なしで、3ビームL1,L2,L3が合波されたビームが出射される。
このようにして出射されたビームは、対象物の表面で、各波長ごとのビームの円形領域が、重なる領域を有する。すなわち、レーザ光のビーム放射強度がピーク値の1/e(13.5%)になるビーム径をビームの直径と定義するとき、ビームの照射される対象物の表面において、誘導手段により形成されたビームを構成する各波長ごとのビームの直径により規定される円形領域どうしが、重なる(交わる)領域を有する。
このように、本発明の波長変換レーザ装置では、一つのレーザ光源で波長の異なる、複数の独立したビームを、対象物の同じ場所に、所望のビーム径、及び同一光軸で照射することができる。このような波長変換レーザ装置を用いることにより、対象物の波長依存性を同一光学系で測定可能となる。すなわち、対象物の全く同じ場所の波長依存性を容易に測定可能となる。
(実施例2)
図3は、本実施例の波長変換レーザ装置の一例を示す模式図であり、ユニット30B(30)部分のみを示す。
本実施例では、ミラー64,65(光路切り替え手段)を、光路に対して遮断する位置に移動させることにより、1064nm,532nm波長のビームL1,L2を光路切り替えし、335nm波長のビームL3を取り出している。
ユニット30B(30)の第一の分岐素子41に入射した3ビームL1,L2,L3のうち、第一の分岐素子41で分岐された355nm波長のビームL3は、第二の合波素子52に入射する。1064nm、532nm波長のビームL1,L2は、第二の分岐素子42に入射する。
第二の分岐素子42は、532nm波長のビームL2を透過させ、1064nm波長のビームL1を反射させることにより、1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とに分岐する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1は、ミラー64によって光路を切り替えられる。第二の分岐素子42で分岐された532nm波長のビームL2は、ミラー61,65によって光路を順次切り替えられる。
第二の合波素子52に入射した355nm波長のビームL3は、そのまま透過光量の減衰なしで出射される。
(実施例3)
図4は、本実施例の波長変換レーザ装置の一例を示す模式図であり、ユニット30C(30)部分のみを示す。
本実施例では、光減衰器63(光量調節手段)及びミラー65(光路切り替え手段)を、光路に対して遮断する位置に移動させることにより、532nm波長のビームL2を光路切り替えし、355nm波長のビームL3を減衰することにより、1064nmの波長のビームL1のみを取り出している。
ユニット30C(30)の第一の分岐素子41に入射した3ビームL1,L2,L3のうち、第一の分岐素子41で分岐された355nm波長のビームL3は、光減衰器63によって光量減衰される。
第一の分岐素子41で分岐された1064nm、532nm波長のビームL1,L2は、第二の分岐素子42に入射する。
第二の分岐素子42は、532nm波長のビームL2を透過させ、1064nm長のビームを反射させることにより、1064nm波長のビームと、532nm波長のビームL2とに分岐する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1は、第一の合波素子51に入射する。532nm波長のビームL2は、ミラー61,65によって光路を順次切り替えられる。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1は、第一の合波素子51及び第二の合波素子52を介して出射される。
(実施例4)
図5は、本実施例の波長変換レーザ装置の一例を示す模式図であり、ユニット30D(30)部分のみを示す。
本実施例では、光減衰器63(光量調節手段)を、光路に対して遮断する位置に移動させることにより、355nm波長のビームL3を減衰させ、1064nmの波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とを取り出している。
ユニット30D(30)の第一の分岐素子41に入射した3ビームL1,L2,L3のうち、第一の分岐素子41で分岐された355nm波長のビームL3は、光減衰器63によって光量減衰される。
第一の分岐素子41で分岐された1064nm、532nm波長のビームL2は、第二の合波素子52に入射する。
第二の分岐素子42は、532nm波長のビームL2を透過させ、1064nm波長のビームL1を反射させることにより、1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とに分岐する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1は、第一の合波素子51に入射する。532nm波長のビームL2は、ミラー61,62によって光路を順次切り替えられて、第一の合波素子51に入射する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とは、第一の合波素子51で合波される。合波されたビームL1,L2は、第二の合波素子52を介して出射される。
(実施例5)
図6は、本実施例の波長変換レーザ装置の一例を示す模式図であり、ユニット30E(30)部分のみを示す。
本実施例では、第一の合波素子51及びミラー62が、光切り替えの向きを変更可能なように、移動可能とされている。本実施例では、第一の合波素子51及びミラー62は、図中上側に向けて光を反射(光路切り替え)する向きとされている。
ユニット30E(30)の第一の分岐素子41に入射した3ビームL1,L2,L3のうち、第一の分岐素子41で分岐された355nm波長のビームL3は、第二の合波素子52に入射する。1064nm、532nm波長のビームL2は、第二の分岐素子42に入射する。
第二の分岐素子42は、532nm波長のビームL2を透過させ、1064nm波長のビームL1を反射させることにより、1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とに分岐する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1は、第一の合波素子51に入射する。532nm波長のビームL2は、ミラー41,42よって光路を順次切り替えられて、第一の合波素子51に入射する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とは、第一の合波素子51で合波される。合波されたビームL1,L2は、第二の合波素子52に入射する。
第二の合波素子52は、この合波されたビームL1,L2と、第一の分岐素子41で分岐された355nm波長のビームL3とを合波する。これにより、透過光量の減衰なしで、3ビームL1,L2,L3が合波されたビームが出射される。
(実施例6)
図7は、本実施例の波長変換レーザ装置の一例を示す模式図であり、ユニット30F(30)部分のみを示す。
本実施例では、第一の合波素子51及びミラー62が、光切り替えの向きを変更可能なように、移動可能とされている。本実施例では、第一の合波素子51及びミラー62は、図中下側に向けて光を反射(光路切り替え)する向きとされている。
ユニット30F(30)の第一の分岐素子41に入射した3ビームL1,L2,L3のうち、第一の分岐素子41で分岐された355nm波長のビームL3は、第二の合波素子52に入射する。1064nm、532nm波長のビームL2は、第二の分岐素子42に入射する。
第二の分岐素子42は、532nm波長のビームL2を透過させ、1064nm波長のビームL1を反射させることにより、1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とに分岐する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1は、第一の合波素子51によって図中下向きに光路を切り替えられる。
第二の分岐素子42で分岐された532nm波長のビームL2は、ミラー62によって図中下向きに光路を切り替えられる。
第二の合波素子52に入射した355nm波長のビームL3は、そのまま透過光量の減衰なしで出射される。
なお、図8に示すように、波長変換レーザ装置は、さらに、レーザダンパー71を備えていてもよい。
基本波である、1064nm波長のビームL1の出力は、数W〜数百W程度である。そのため、光路切り替え後の1064nmと532nmのビームL2,L3の出力は、数ワット(W)以上ある。このように、レーザは高エネルギーを有しているため、不要レーザが照射された部分が消失してしまう虞がある。
そこで、レーザダンパー71を用いて、不用レーザのエネルギーを熱に変換する。レーザビームが入力される直径lmm〜5mmぐらいの、穴の開いた金属ブロックに不要光を入力し、エネルギーを光から熱に変換して熱処理を行う。
レーザダンパー71の金属ブロック全体の発熱が大きい場合は、さらに放熱フィン72を密着させて、熱を空気中に逃がしてもよい。更に温度が上昇する場合は、ファンでフィンを空冷するか、あるいは、チラーで水冷しても良い。
(実施例7)
図9は、本実施例の波長変換レーザ装置の一例を示す模式図であり、ユニット30G(30)部分のみを示す。
本実施例では、第一の合波素子51及びミラー62が、光切り替えの向きを変更可能なように、移動可能とされている。本実施例では、第一の合波素子51は、図中上側に向けて光を反射(光路切り替え)する向きとされている。ミラー62は、図中下側に向けて光を反射(光路切り替え)する向きとされている。また、光減衰器63(透過光量減衰手段)を、光路に対して遮断する位置に移動させている。
本実施例では、ミラー62により532nm波長のビームL2を光路切り替えし、355nm波長のビームL3を減衰することにより、1064nmの波長のビームL1のみを取り出している。
ユニット30G(30)の第一の分岐素子41に入射した3ビームL1,L2,L3のうち、第一の分岐素子41で分岐された355nm波長のビームL3は、光減衰器63によって光量減衰される。
第一の分岐素子41で分岐された1064nm、532nm波長のビームL1,L2は、第二の分岐素子42に入射する。
第二の分岐素子42は、532nm波長のビームL2を透過させ、1064nm長のビームを反射させることにより、1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とに分岐される。
第二の分岐素子42で分岐された532nm波長のビームL2は、ミラー61によって光路を切り替えられ、さらにミラー62によって光路を図中下向きに切り替えられる。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1は、第一の合波素子51及び第二の合波素子52を介して出射される。
(実施例8)
図10は、本実施例の波長変換レーザ装置の一例を示す模式図であり、ユニット30H(30)部分のみを示す。
本実施例では、第一の合波素子51は、光路に対して開放する位置に移動させている。ミラー62は、図中上側に向けて光を反射(光路切り替え)する向きとされている。また、光減衰器63(透過光量減衰手段)を、光路に対して遮断する位置に移動させている。
本実施例では、1064nm波長のビームL1を光路切り替えし、355nm波長のビームL3を減衰することにより、532nm波長のビームL2を取り出している。
ユニット30H(30)の第一の分岐素子41に入射した3ビームL1,L2,L3のうち、第一の分岐素子41で分岐された355nm波長のビームL3は、光減衰器63によって光量減衰される。
第一の分岐素子41で分岐された1064nm、532nm波長のビームL2は、第二の分岐素子42に入射する。
第二の分岐素子42は、532nm波長のビームL2を透過させ、1064nm波長のビームL1を反射させることにより、1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とに分岐する。
第二の分岐素子42で分岐された532nm波長のビームL2は、ミラー61,65によって光路を順次切り替えられ、さらに第二の合波素子52を介して出射される。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1は、その光切り替え光を、利用光として取り出してもよい。
(実施例9)
図11は、本実施例の波長変換レーザ装置の一例を示す模式図である。
上述した実施例では、光路切り替え手段として、2枚以上のミラーを用いていたが、本実施例では、光路切り替え手段として、ミラー61の1枚のみを用いている。光減衰器63及び、ミラー64が、光路に対して解放する位置とされている。
波長変換素素子は、第二高調波である。光源10から出射された1064nmの基本波ビームL1は、第一の波長変換素子21で532nm波長の第一の変換波ビームL2に波長変換される。変換された532nm波長の第一の変換波ビームL2と、1064nm波長の非変換波ビームL1とは、ユニット30I(30)の第一の分岐素子41に入射する。
第一の分岐素子41は、532nm波長のビームL2を透過させ、1064nm波長のビームL1を反射させることにより、532nm波長のビームL2と、1064nm波長のビームL1とに分岐する。
第一の分岐素子41で分岐された1064nm波長のビームL1は、ミラー61によって光路を切り替えられて、第一の合波素子51に入射する。
第一の分岐素子41を透過した532nm波長のビームL2は、第一の合波素子51に入射する。
第二の合波素子52は、1064nm波長のビームL1と532nm波長のビームL2とを合波する。これにより、透過光量の減衰なしで、2ビームL1,L2が合波されたビームが出射される。
(実施例10)
図12は、本実施例の波長変換レーザ装置の一例を示す模式図である。
図12に示す例では、分岐素子と合波素子とが、別の場所に配されている。また、光減衰器63及び、ミラー64が、光路に対して解放する位置とされている。
波長変換素素子は、第二高調波である。光源から出射された1064nmの基本波ビームL1は、第一の波長変換素子21で532nm波長の第一の変換波ビームL2に波長変換される。変換された532nm波長の第一の変換波ビームL1と、1064nm波長の非変換波ビームL2とは、ユニット30J(30)の第一の分岐素子41に入射する。
第一の分岐素子41は、532nm波長のビームL2を透過させ、1064nm波長のビームL1を反射させることにより、532nm波長のビームL2と、1064nm波長のビームL1とに分岐する。
第一の分岐素子41で分岐された1064nm波長のビームL1は、ミラー61によって光路を切り替えられて、第一の合波素子51に入射する。
第一の分岐素子41を透過した532nm波長のビームL2は、ミラー62によって光路を切り替えられて、第一の合波素子51に入射する。
第一の合波素子51は、1064nm波長のビームL1と532nm波長のビームL2とを合波する。これにより、透過光量の減衰なしで、2ビームL1,L2が合波されたビームが、図中下向きに出射される。
(実施例11)
図13は、本実施例の波長変換レーザ装置の一例を示す模式図である。
図13に示す例では、分岐素子と合波素子とが、別の場所に配されている。また、光減衰器63及び、ミラー64,65が、光路に対して解放する位置とされている。
ユニット30K(30)の第一の分岐素子41に入射した3ビームL1,L2,L3のうち、第一の分岐素子41で分岐された355nm波長のビームL3は、第二の合波素子52に入射する。
第一の分岐素子41で分岐された1064nm、532nm波長のビームL1,L2は、ミラー67によって光路切り替えされ、第二の分岐素子42に入射する。
第二の分岐素子42は、532nm波長のビームL2を透過させ、1064nm波長のビームL1を反射させることにより、1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とに分岐する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1は、ミラー61,65によって光路を順次切り替えられ、第一の合波素子51に入射する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とは、第一の合波素子51で合波される。合波されたビームL1,L2は、ミラー68によって光路を順次切り替えられ第二の合波素子52に入射する。
第二の合波素子52は、この合波されたビームL1,L2と、第一の分岐素子41で分岐された355nm波長のビームL3とを合波する。これにより、透過光量の減衰なしで、3ビームL1,L2,L3が合波されたビームが出射される。
(実施例12)
図14は、本実施例の波長変換レーザ装置の一例を示す模式図であり、ユニット30L(30)部分のみを示す。
光路中にビーム径変換手段が配されていてもよい。ビーム径変換手段を配することにより、3色のビーム径を調整あるいは一致させることができる。ビーム径変換手段は、例えばレンズ81〜84である。
光減衰器63及び、ミラー63,64,65が、光路に対して解放する位置とされている。
ユニット30L(30)の第一の分岐素子41に入射した3ビームL1,L2,L3のうち、第一の分岐素子41は、355nm波長のビームL3を透過させ、1064nm、532nm波長のビームL2を反射させることにより、355nm波長のビームL3と、1064nm、532nm波長のビームL1,L2とに分岐する。
第一の分岐素子41で分岐された355nm波長のビームL3は、第二の合波素子52に入射する。1064nm、532nm波長のビームL1,L2は、レンズ81によってビーム径を調整された後、第二の分岐素子42に入射する。
第二の分岐素子42は、532nm波長のビームL2を透過させ、1064nm波長のビームL1を反射させることにより、1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とに分岐する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1は、第一の合波素子51に入射する。532nm波長のビームL2は、レンズ82によってビーム径を調整された後、ミラー61によって光路を切り替えられる。さらにレンズ83によってビーム径を調整されて、ミラー62によって光路を切り替えられ、レンズ84によってビーム径を調整されて、第一の合波素子51に入射する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とは、第一の合波素子51で合波される。合波されたビームL1,L2は、第二の合波素子52に入射する。
第二の合波素子52は、この合波されたビームL1,L2と、第一の分岐素子41で分岐された355nm波長のビームL3とを合波する。これにより、透過光量の減衰なしで、3ビームL1,L2,L3が合波されたビームが出射される。このとき、ビームL2,L3は、レンズによってビーム径が調整されたものとなる。
(実施例13)
図15は、本実施例の波長変換レーザ装置の一例を示す模式図である。
光減衰器63及び、ミラー64が、光路に対して解放する位置とされている。
波長変換素素子は、第二高調波である。光源から出射された1064nmの基本波ビームL1は、第一の波長変換素子21で532nm波長の第一の変換波ビームL2に波長変換される。変換された532nm波長の第一の変換波ビームL2と、1064nm波長の非変換波ビームL1とは、ユニット30M(30)の第一の分岐素子41に入射する。
第一の分岐素子41は、532nm波長のビームL2を透過させ、1064nm波長のビームL1を反射させることにより、532nm波長のビームL2と、1064nm波長のビームL1とに分岐する。
第一の分岐素子41で分岐された1064nm波長のビームL1は、ミラー61,62によって光路を順次切り替えられて、第一の合波素子51に入射する。
第一の分岐素子41を透過した532nm波長のビームL2は、第一の合波素子51に入射する。
第二の合波素子52は、1064nm波長のビームL1と532nm波長のビームL2とを合波する。これにより、透過光量の減衰なしで、2ビームL1,L2が合波されたビームが得られる。
(実施例14)
図16は、本実施例の波長変換レーザ装置の一例を示す模式図である。
第一波長変換素子及び第二波長変換素子として、第二高調波を用いた例である。
本実施例では、光減衰器63及びミラー64,65は、いずれも光路を解放する位置とされている。
光源10から出射された、1064nm波長の基本波ビームL1が、第一の波長変換素子21に入力される。
第一の波長変換素子21は、基本波ビームL1を、532nm波長の第一の変換波ビームL2に波長変換する。変換された532nm波長の第一の変換波ビームL2と、1064nm波長の非変換波(基本波)ビームL1とは、第二の波長変換素子22に入力される。
第二の波長変換素子22は、532nm波長の第一の変換波を、さらに波長266nmの第二の変換波ビームL4に変換する。第二の波長変換素子22から出射した1064nm、532nm、266nm波長の3ビームL1,L2,L4は、ユニット30N(30)に入射する。
第一の分岐素子41は、265nm波長のビームL4を透過させ、1064nm、532nm波長のビームL1,L2を反射させることにより、265nm波長の1ビームL4と、1064nm、532nm波長の2ビームL1,L2とに分岐する。
第一の分岐素子41で分岐された265nm波長のビームL4は、第二の合波素子52に入射する。1064nm、532nm波長のビームL1,L2は、第二の分岐素子42に入射する。
第二の分岐素子42は、532nm波長のビームL2を透過させ、1064nm波長のビームL1を反射させることにより、1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とに分岐する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1は、第一の合波素子51に入射する。532nm波長のビームL2は、ミラー61,62によって光路を順次切り替えられて、第一の合波素子51に入射する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1と、532nm波長のビームL2とは、第一の合波素子51で合波される。合波されたビームL1,L2は、第二の合波素子52に入射する。
第二の合波素子52は、この合波されたビームL1,L2と、第一の分岐素子41で分岐された265nm波長のビームL4とを合波する。これにより、透過光量の減衰なしで、3ビームL1,L2,L4が合波されたビームが出射される。
(実施例15)
図17は、本実施例の波長変換レーザ装置の一例を示す模式図である。
本実施例では、基本波を4種類の波長のビームに変換している。第一〜第三長変換素子として、第二高調波を用いる。
光源10から出射された、1064nm波長の基本波ビームL1が、第一の波長変換素子21に入力される。
第一の波長変換素子21は、基本波ビームL1を、532nm波長の第一の変換波ビームL2に波長変換する。変換された532nm波長の第一の変換波ビームL2と、1064nm波長の非変換波(基本波)ビームL1とは、第二の波長変換素子22に入力される。
第二の波長変換素子22は、532nm波長の第一の変換波ビームL2を、さらに波長266nmの第二の変換波ビームL4に変換する。
第三の波長変換素子23は、266nm波長の第二の変換波ビームL4を、133nm波長の第三の変換波ビームL5に波長変換する。
第二の波長変換素子22から出射した1064nm、532nm、266nm、133nm波長の4ビームL1,L2,L4、L5は、ユニット30O(30)に入射する。
ユニット30O(30)において、光減衰器63及び、ミラー64〜66が、光路に対して、遮断する位置と解放する位置に移動可能とされている。図17に示す例では、光路に対して、解放する位置とされている。
ユニット30O(30)の第一の分岐素子41は、133nm波長のビームL5を透過させ、1064nm、532nm、266nm波長のビームL1、L2,L4を反射させることにより、266nm波長のビームL5と、1064nm、532nm、266nm波長のビームL1、L2,L4とに分岐する。
第一の分岐素子41で分岐された133nm波長のビームL5は、第三の合波素子53に入射する。1064nm、532nm、266nm波長のビームL1、L2,L4は、第二の分岐素子42に入射する。
第二の分岐素子42は、532nm、266nm波長のビームL2,L4を透過させ、1064nm長のビームL1を反射させることにより、1064nm波長のビームL1と、532nm、266nm波長のビームL2,L4とに分岐する。
第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1は、第二の合波素子52に入射する。532nm、266nm波長のビームL2,L4は、第三の分岐素子43に入射する。
第三の分岐素子43は、266nm波長のビームL4を透過させ、532nm波長のビームL2を反射させることにより、532nm波長のビームL2と、266nm波長のビームL4に分岐する。
第三の分岐素子43で分岐された532nm波長のビームL2は、第一の合波素子51に入射する。266nm波長のビームL4は、ミラー61,62によって光路を順次切り替えられて、第一の合波素子51に入射する。
第二の分岐素子42で分岐された532nm波長のビームL2と、266nm波長のビームL4とは、第一の合波素子51でに合波される。合波されたビームL2,L4は、第二の合波素子52に入射する。
第二の合波素子52は、この合波されたビームL2,L4と、第二の分岐素子42で分岐された1064nm波長のビームL1とを合波する。合波されたビームL1,L2,L4は、第三の合波素子53に入射する。
第三の合波素子53は、この合波されたビームL1,L2,L4と、第一の分岐素子41で分岐された133nm波長のビームL5とを合波する。これにより、透過光量の減衰なしで、4ビームL1,L2,L4、L5が合波されたビームが得られる。
上述した各実施例のいずれにおいても、一つのレーザ光源で複数の波長を利用できるため、各波長個々の光源を用意するのに比べて光源のコストを安く抑えることができる。
また、従来では複数の光源で構成されていた光学系システムを、一つの光源で構成することができるため、装置を簡略化することができる。すなわち、コストダウン及び小型化を図ることができる。
そして特に本発明の波長変換レーザ装置では、一つのレーザ光源で波長の異なる、複数の独立したビームを、対象物の同じ場所に、所望のビーム径、及び同一光軸で照射することができる。このような波長変換レーザ装置を用いることにより、対象物の波長依存性を同一光学系で測定可能となる。すなわち、対象物の全く同じ場所の波長依存性を容易に測定可能となる。
そして特に本発明の波長変換レーザ装置では、一つのレーザ光源で波長の異なる、複数の独立したビームを、対象物の同じ場所に、所望のビーム径、及び同一光軸で照射することができる。このような波長変換レーザ装置を用いることにより、対象物の波長依存性を同一光学系で測定可能となる。すなわち、対象物の全く同じ場所の波長依存性を容易に測定可能となる。
本発明の波長変換レーザ装置は、基本波のレーザ光源としてファイバーレーザを、波長変換素子として周期反転構造の非線形素子を用いた構成が好ましい。この構成によれば、波長変換の自由度を増やすことができる。
以下では、上記構成について、図18及び図19を用いて詳細に説明する。
図18は、本発明に係る波長変換レーザ装置で用いるファイバーレーザを説明する模式図である。ファイバーレーザは、FBG(Fiber Bragg Grating:ファイバーブラックグレーティング)の間にドープファイバーを配してなる。励起LD(Laser diode:レーザーダイオード)によりドープファイバーを励起し、発光された光は、2つのFBGからなる共振構造により共振が発生する。共振器内のパワーが増大すると、レーザ発振が起こり、出力側のFBGからレーザ光が出力される。出力側のFBGは、透過率がたとえば10%で設計される。ドープファイバーは、イッテルビウム(Yb)やエルビウム(Er)がドープされ、励起LDのエネルギーを高効率に吸収し、950−1100nmの波長の光が発光される。
FBGは、ファイバー内に周期構造の屈折率グレーティングが形成されている。このグレーティングの周期は、干渉露光の条件を変えることにより任意のものが形成可能である。周期はファイバーレーザのブラッグ反射波長と関連するため、周期の値で発振波長が決定される。たとえば、1064nmの波長でブラッグ反射を起こす周期とすることで、1064nmのレーザ発振を起こすことが可能である。
ファイバーレーザを構成するファイバーとしては、偏光保存ファイバーが好適に用いられる。ファイバーレーザの偏波が保持されていないと、波長変換素子の変換効率が偏波方向により変化し、出力が安定しない光源となってしまい、工業的には扱いにくいものとなる。
一方、周期反転分極型LiNbOやLiTaOでは、分極反転周期を変えることで、任意の波長への波長変換が可能である。本発明における波長変換は、ファイバーレーザを基本波とし、その基本波のFBGのピッチと分極反転周期を適切に選ぶことにより、様々な波長への波長変換が可能となる。LBO(LiB:リチウム・トリボレート)やBBO(BaB:バリウム・ボライト)といった様々な結晶を用いることなく、350nmの紫外から赤外に亘る波長域を、LiNbOやLiTaOの結晶でカバーすることが可能となる。勿論、350nm以下の紫外では、波長の透過に優れたLBOやBBOといった結晶を用いることも可能である。
図19は、本発明に係る波長変換レーザ装置で用いる1パス方式の波長変換を説明する模式図。である。図19における「FL」はファイバーレーザ(Fiber Laserの略称)であり、図18に説明した構成のファイバーレーザが好適に用いられる。PPSLTは、周期分極反転タンタル酸リチウム(periodically poled stoichiometric LiTaO3)のバルクである。SHG光は、第二高調波発生(second harmonic generation)光を意味する。
本発明の波長変換レーザ装置は、たとえば10W以上で数100Wの出力のファイバーレーザーを用いることができるので、バルクの1パスの波長変換でも高効率の波長変換が可能となり、ひいては高出力の波長変換波が得られる。また、1パスの波長変換では、非変換光を容易に取り出せることから、本発明の構成にある波長変換レーザ装置においては、変換光と非変換光の各波長を容易に取り出し、分岐、合波、および光調整を実施することが可能となる。DPSS(Diode Pumped Solid State:半導体励起固体)レーザのような共振器構造の場合には、基本波が共振器内に閉じ込められてしまい、外部に取り出せない。ゆえに、本発明のような構成を仮に採用したとしても、基本波の出力が弱くなり、波長毎に極端に光量バランスの悪い光源となってしまうので、芳しくない。
以上、本発明の波長変換レーザ装置について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
本発明は、波長変換レーザ装置に広く適用可能である。
10 光源、21 第一の波長変換素子、22 第二の波長変換素子、23 第三の波長変換素子、30A〜30O(30) ユニット、41 第一の分岐素子、42 第二の分岐素子、43 第三の分岐素子、51 第二の合波素子、52 第二の合波素子、53 第三の合波素子、61,62,64,65,66 ミラー(光路切り替え手段)、63 光減衰器(光量減衰手段)、71 レーザダンパー、72 放熱フィン、81〜84 レンズ。

Claims (5)

  1. レーザ光の基本波、及び該基本波から変換された第nの変換波(nは2以上の整数)からなる複数の波長のビームが、単一軸上に出射されるように構成された光源と、
    前記光源から出射されたビームが、各波長毎に進行するように光路上に配置され、各波長毎に対応する分岐素子と合波素子からなるユニットと、
    前記ユニットを経た各々のビームを合波することにより、単一軸上を進行するビームを形成する誘導手段と、を少なくとも備えた波長変換レーザ装置であって、
    前記分岐素子と前記合波素子との間に配置される光調整手段を有するとともに、前記合波素子の1つが前記誘導手段を兼ねることを特徴とする波長変換レーザ装置。
  2. 前記光調整手段が、前記ユニットを経た各々のビームのうち、選択した波長のビームのみ合波することを特徴とする請求項1に記載の波長変換レーザ装置。
  3. 前記光調整手段が、ビーム変換器、光変調器、光減衰器、光路変換器から選択される1又は2以上の光学部品であることを特徴とする請求項1又は2に記載の波長変換レーザ装置。
  4. 前記光調整手段が、前記分岐素子と前記合波素子との間の光路に対して、遮断する位置と解放する位置に移動可能とされていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の波長変換レーザ装置。
  5. レーザ光のビーム放射強度がピーク値の1/eになるビーム径をビームの直径と定義するとき、
    前記ビームの照射される対象物の表面において、前記誘導手段により形成されたビームを構成する各波長ごとのビームの直径により規定される円形領域どうしが、重なる領域を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の波長変換レーザ装置。
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