JP5464778B2 - 頭髪化粧料 - Google Patents

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本発明は、パラドール類縁体又はギニアショウガ抽出物からなる血流促進剤、並びにそれを含有してなる頭髪化粧料に関し、詳しくは、優れた血流促進効果を有するパラドール類縁体又はギニアショウガの種子より得られる抽出物からなる血流促進剤、並びにそれを含有する、育毛・養毛効果に優れ、安全性の高い頭髪化粧料に関する。
脱毛症は、血行の不全、毛母細胞活性の低下や性ホルモンのアンバランスなど様々に要因が複雑に絡み合って生じていると考えられているが、発生機序が未だ十分に解明されていないのが現状である。従来から各種の薬剤を配合した頭髪化粧料が脱毛の予防や治療に用いられてきているが、脱毛を抑制して発毛、養毛を促すに十分有効な薬剤を見出すのは困難であった。
これまでに、頭皮や頭髪の悩み解消を目的として、ショウガの抽出物を配合した血流促進剤(特許文献1、2、3)、ボタンの抽出物を配合した育毛剤(特許文献4)及びジンゲロン配糖体を配合した養毛料(特許文献5)などが提案されている。しかしながら、これらの血流促進剤等は血流促進効果や育毛効果、発毛効果が必ずしも十分ではないという欠点がある。さらに、これらの抽出物に関しては、皮膚刺激等の使用上や安全性上の問題点も挙げられる。
ギニアショウガ(aframomum melegueta)は、西アフリカを中心とした熱帯地方に自生し、「マニゲット」又は「グレインオブパラダイス」などの名前で香辛料として利用されている。ギニアショウガは、料理の風味付けやフレーバーとしての利用はなされているが、血流促進剤や頭髪化粧料についての検討は何らされていない。
特許文献6には、特定の一般式で示されるケトン類を有効成分として含むシロアリ防除剤が開示されている。具体的なケトン類として、6−パラドールが挙げられ、ショウガ科植物(aframomum melegueta)の種子の抽出物から、採取できることが記載されている。しかし、血流促進剤や頭髪化粧料への適用に関しては何ら記載されておらず、これまで何の検討もされていない。また、パラドール類縁体は特定のショウガ科植物に含まれている成分であり、一般的なショウガ科植物にはほとんど含まれておらず、その有効成分としての提案はされていない。
特開昭57−95915号公報 特開平6−279301号公報 特開2004−339148号公報 特開平1−233207号公報 特開2000−178140号公報 特開平10−152404号公報
上記事情において、血流促進効果及び安全性が高く、嗜好性にも優れた血流促進剤及び頭髪化粧料の開発が求められていた。即ち、本発明の目的とするところは、有効な血流促進効果を有し、かつ刺激を持たず、配合量や用途の設定が自由な血流促進剤、並びに血流促進効果に優れ、育毛・養毛効果が高く、皮膚刺激や芳香等の嗜好性の点でも優れた頭髪化粧料を開発することにある。
本出願人は上記事情に鑑み、鋭意研究した結果、ギニアショウガ(aframomum melegueta)の種子より得られる抽出物に含まれるパラドールが、血流促進効果に優れるのはもちろんのこと、嗜好性を損なう刺激や芳香が抑えられた素材であることを見出し、本発明を完成させるに至った。即ち、本願発明は、下記一般式(1)で示されるパラドール類縁体からなる血流促進剤にある。
Figure 0005464778
式中、Rは炭素原子数が2〜12の直鎖飽和アルキル基である。
本願第2の発明は、血行促進剤がギニアショウガ(aframomum melegueta)の種子より得られる抽出物であり、有効成分として上記一般式(1)で示される化合物を含有することを特徴とする血流促進剤にある。さらに本願第3の発明は、上記の血流促進剤を配合することを特徴とする頭髪化粧料にある。
本発明に係る上記一般式(1)で示されるパラドール類縁体、及びギニアショウガ(aframomum melegueta)の種子より得られる抽出物からなる血流促進剤は、顕著な血流促進効果を有し、且つ、刺激や特異な芳香が抑えられ、該血流促進剤を配合した頭髪化粧料は、育毛・養毛効果に優れるだけでなく、使用感や嗜好性の点においても顕著に優れている。
以下、本発明を詳説する。本願発明の血流促進剤に係る有効成分であるパラドール類縁体は、ギニアショウガ種子の抽出物に含まれる成分であり、一般式(1)で示される化合物のうち、特にRの炭素原子数が7又は9である「6−パラドール」又は「8−パラドール」が好ましい。本発明で用いるパラドール類縁体は、例えばバニリンとアルキルケトンとの縮合反応により得られる化合物を部分的に水素添加反応することにより得ることができるが(H.D.Locksly et al, J.Chem.Soc.[Perkin1], p3001-3006, 1972)、特に合成方法を限定するものではない。
ギニアショウガ(aframomum melegueta)の種子の抽出物は、ギニアショウガの種子を抽出材料として、公知の方法により抽出、精製することにより製造することができる。上述したように、ギニアショウガは西アフリカを中心とした熱帯地方に自生し、香辛料として入手が可能である。抽出溶媒としては、有機溶媒、例えばメタノール、エタノール、プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノールその他の低級アルコール若しくは含水低級アルコール、1,3−ブチレングリコールその他の多価アルコール若しくは含水多価アルコール、アセトン、酢酸エチル又はヘキサン等の各種有機溶媒又は含水有機溶媒による抽出が可能である。
ギニアショウガ抽出物は、本願発明に係るパラドール類縁体を含有し、該ギニアショウガ抽出物をそのまま血流促進剤として利用することができる。この場合、化学合成品を用いるのに比べて安全性の点で優れている。得られた抽出物はそのまま使用しても良いし、必要に応じて、濃縮又は乾固、或いは希釈等の操作により、望ましい形態や性状とすることが可能である。
また、得られたギニアショウガ抽出物から、パラドール類縁体を精製することも可能である。精製は、公知の精製手段を用いればよく、例えばギニアショウガ抽出物から6−パラドールを精製するには、シリカゲルクロマトグラフィー等の手法により精製することができる。
本願発明の血流促進剤の有効成分であるパラドール類縁体としては、これらから誘導される化合物類もパラドールに準ずるものとして使用可能である。誘導体としては、アシル化、配糖体化、還元化した誘導体が挙げられる。
また、本願発明に係る血流促進剤は、血流促進剤として従来公知の成分と併用することにより、その効果を増強あるいは補強させるなどしても良い。
本願発明に係るパラドール類縁体を、血流促進剤として頭髪化粧料に配合する場合、その配合量は製剤の形態によっても種々異なり一概に規定できるものではないが、例えば、頭髪化粧料の総量を基準として、パラドール類縁体を0.001〜5.0質量%配合するのが好ましく、さらには0.01〜1.0質量%が好ましい。0.001質量%未満では本発明の効果を奏しない場合があり、5.0質量%を超えて配合すると、刺激感が感じられ、官能特性や嗜好性が損なわれる場合がある。
本願発明に係るギニアショウガ(aframomum melegueta)の種子より得られる抽出物を、血流促進剤として頭髪化粧料に配合する場合、その配合量は製剤の形態によって種々異なり一概に規定できるものではないが、例えば、頭髪化粧料の総量を基準として、該抽出物を、乾燥残分換算で、0.01〜20質量%配合するのが好ましく、さらには0.05〜5質量%が好ましい。0.01質量%未満では本発明の効果を奏しない場合があり、20質量%を超えて配合すると、刺激感が感じられ、官能特性や嗜好性が損なわれる場合がある。
頭髪化粧料に一般的に配合される、界面活性剤、樹脂・粘剤、多価アルコールなどの成分は、場合により頭皮に対する刺激が発生することがある。本願発明に係るパラドール類縁体又はギニアショウガ抽出物は、これら成分の頭皮に対する刺激の感受性を低くする機能がある。また上記成分以外にも、有機酸(α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸等)及び/又はその塩や防腐剤を含む頭髪化粧料においても、頭皮に対する感受性を低くする効果がある。従って、本発明では、パラドール類縁体又はギニアショウガ抽出物を、上記成分から選ばれる1種以上の成分と共に配合して頭髪化粧料とすることが好適である。
本発明で用いる界面活性剤の例としては、例えばアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤を用いることができる。より詳しくは脂肪酸石鹸、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、ア
ルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、スルホコハク酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等のアニオン性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム等のカチオン性界面活性剤、ラウリン酸アルカノールアミド、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POE脂肪酸エステル、ポリエーテル変性シリコーン等のノニオン性界面活性剤、カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等の両性界面活性剤が挙げられる。また、サポニン、糖系界面活性剤等の天然系界面活性剤を用いることもできる。界面活性剤の配合量としては、頭髪化粧料の総量を基準として、0.01〜70質量%が好ましい。
本発明で用いる粘剤・樹脂の例としては、ポリアクリル酸ナトリウム、セルロースエーテル、アルギン酸カルシウム、カルボキシビニルポリマー、エチレン/アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン系ポリマー、ビニルアルコール/ビニルピロリドン共重合体、窒素置換アクリルアミド系ポリマー、ポリアクリルアミド、カチオン化ガーガムなどのカチオン系ポリマー、ジメチルアクリルアンモニウム系ポリマー、アクリル酸メタクリル酸アクリル共重合体、POE/POP共重合体、ポリビニルアルコール、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、ガーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン、セルロース、ポリエチレンイミン、高重合ポリエチレングリコール、カチオン化シリコーン重合体、合成ラテックス等が挙げられる。粘剤・樹脂の配合量としては、頭髪化粧料の総量を基準として、0.1〜40質量%が好ましい。
本発明で用いる多価アルコール(糖類を含む)の例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロース、ラフィノース、またはアルキル化トレハロース、混合異性化糖、硫酸化トレハロース、プルラン等が挙げられる。また、これらの化学修飾体なども使用可能である。多価アルコールの配合量としては、頭髪化粧料の総量を基準として、0.01〜40質重%が好ましい。
本発明で用いる有機酸としては、グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸、グルクロン酸等、それらを含む植物抽出液(例えば、ハイビスカスエキス、柑橘系果実エキス、キウイエキス、その他の果実エキス)が挙げられ、その塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等が挙げられる。有機酸及び/又はその塩の配合量としては、頭髪化粧料の総量を基準として、0.0001〜10質量%が好ましい。
本発明で用いる防腐剤としては、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラベン類;フェノキシエタノール;エチルアルコール、イソプロピルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール等の低級アルコール等が挙げられ、それらの配合量は、頭髪化粧料の総量を基準として、0.01〜50質量%が好ましい。
また、本発明の頭髪化粧料には、上記の各成分以外に、通常、頭髪化粧料に用いられる油剤、粉体(顔料、色素、樹脂)、フッ素化合物、香料、紫外線吸収剤(有機系、無機系を含む。UV−A、Bのいずれに対応していても構わない)、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤、酵素等の成分を使用することができる。
油剤としては、通常化粧料に用いられる揮発性、不揮発性の油剤、溶剤または前記樹脂以外の樹脂が挙げられ、常温で液体、ペースト、固体であっても構わないが、ハンドリングに優れる液体が好ましい。油剤の例としては、例えばセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ、ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー等が挙げられる。
また、別の形態の油剤の例としては、例えばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコーン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコーン化合物、パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール等のフッ素化合物が挙げられる。
粉体の例としては、赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ポリウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)に特に制限はない。
これらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
溶媒の例としては、精製水、環状シリコーン、軽質流動イソパラフィン、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。
生理活性成分としては、頭皮、毛髪に塗布した場合に何らかの生理活性を与える物質が
挙げられる。例えば、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。本発明では、これらの生理活性成分を1種または2種以上配合することが好ましい。
これらの成分の例としては、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤、ビタミンA,B2,B6,C,D,E,パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、γ−オリザノール、ビタミンE誘導体等の血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、l−メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコルチゾン、ミノキシジル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤などが挙げられる。
本発明の頭髪化粧料としては、例えば育毛剤、養毛剤、シャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアカラー、ヘアトニック、セット剤等が挙げられる。
以下、本発明を実施例、比較例に基き詳説するが、これらに限定されるものではない。尚、実施例における%は、特に断らない限り質量%を意味する。
製造例1(6−パラドールの合成)
H.D.Lockslyらの方法に従い、バニリン20gにトルエン20ml、酢酸1ml、ジエチルエーテル20ml、2−ノナノン15mlを加え、室温下で撹拌しながら、ピロリジン20mlを滴下した。24時間後薄層クロマトグラフィーにて出発物質であるバニリンが消失していることを確認した後、常法に従い有機層を分離した。有機層を減圧下で濃縮した後、シリカゲルクロマトグラフィー(関東化学社製、100−210μm、移動相;酢酸エチル/ヘキサン(1:10))にて精製し、6−デヒドロパラドール20.3g(収率55%)を単離した。得られた6−デヒドロパラドール8.2gを酢酸エチル30mlに溶解させた後、アルミナ/パラジウム(5%パラジウム)0.5gを加えて、水素雰囲気下(常圧)、常温で撹拌した。24時間後、不溶物をセライトにより濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(関東化学社製、100−210μm、移動相;酢酸エチル/ヘキサン(1:10))にて精製し、6−パラドール7.64g(収率93%)を単離した。
合成した6−パラドールは、H−NMR(400MHz、CDCl)により確認し、以下の結果を得た。
[δ(ppm);0.87(t、J=6.4Hz、3H)、1.24(m、8H)、1
.54(Br、2H),2.36(t、J=7.4Hz、2H)、2.68(t、J=7.7Hz、2H)、2.82(t、J=7.3Hz、2H)、3.86(s、3H)、5.60(s、1H)、6.65(d、J=8.1Hz、1H)、6.68(s、1H)、6.81(d、J=7.8Hz、1H)]
製造例2(抽出物の製造)
ギニアショウガ(aframomum melegueta)の乾燥種子1kgをミキサーにて粉砕した後、95%エタノール4000mlに浸漬させ24時間撹拌した。不溶物を濾過後、得られた濾液を減圧下にて濃縮し、ギニアショウガ抽出物を50g得た。抽出物中のパラドール類縁体を高速液体クロマトグラフィーにより分析したところ、ギニアショウガ抽出物は、約5%の6−パラドールを含んでいた。
実施例1(レーザードップラー法による血流測定)
1.皮膚末梢血流量の測定
皮膚末梢血流量は、レーザードップラー血流測定装置(AFL21D、ADVANCE社製)を用いて測定した。
2.試料と塗布方法
グリセリン/エタノール/水(40:30:30)を基剤とし、製造例1で調製した6−パラドールを0.5%配合したものと製造例2で調製したギニアショウガ抽出物を6.0%配合したものを試料とした。対照として基剤のみを使用した。健常人3名に対し(平均年齢33.3才)、各試料溶液0.05mlを前腕部に塗布し、直後の血流値に対する各時間の変化率を、接触プローブを用いて測定した。
結果を図1に示す。対照である基剤のみでは何ら流量値(縦軸)変化が見られなかったのに対して、6−パラドール(製造例1)、ギニアショウガ抽出物(製造例2)では明らかに流量値が上昇しており、血流を増加させる血流促進剤としての効果を有することがわかった。
実施例2、3(有用性評価試験:育毛効果)
下記組成の育毛へアートニック(実施例2、3、比較例1、2)を調製し、以下に従って育毛効果を評価した。専門パネラー20名を10名ずつ2群に分け、一方の群には実施例2と比較例1のヘアートニックを、もう一方の群には実施例3と比較例2のヘアートニックを、ハーフヘッドで、30日間連続使用してもらい、育毛効果について評価をおこなった。育毛効果は、試料の塗布が有効であった感じた人数で評価した。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
配合量(%)
配 合 成 分 実施例2 比較例1 実施例3 比較例2
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(1)エタノール 20 20 20 20
(2)1,3−ブチレングリコール 3 3 5 5
(3)POE(60)硬化ヒマシ油 0.5 0.2 0.5 0.2
(4)6−パラドール(製造例1) 0.5 − − −
(5)ギニアショウガ抽出物(製造例2) − − 2 −
(6)精製水 残 部 残 部 残 部 残 部
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<30日後の育毛効果>
有効と評価した人数(10名中) 9 1 8 2
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
上記評価結果から明らかなように、本願発明に係る6−パラドール又はギニアショウガ抽出物を配合した実施例2、3の育毛ヘアートニックは、これらを配合していない比較例1、2に比べて、顕著に優れた育毛効果を示していた。また、実施例2、3のヘアートニックは頭皮に対する刺激もなかった。
実施例4(シャンプー)
常法により下記組成のシャンプーを調製した。
配 合 成 分 配合量(%)
(1)POE(3)ラウリルエーテル硫酸Na 10.0
(2)ラウロイル−N−メチル−β−アラニンNa 4.0
(3)ラウリン酸ジエタノールアミド 4.0
(4)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 5.0
(5)エチレングリコールジステアレート 2.0
(6)ギニアショウガ抽出物(製造例2) 0.5
(7)高分子シリコン水性乳濁液 2.0
(商品名:BY22−029、東レ・ダウコーニングシリコーン社製)
(8)カチオン化セルロース誘導体 0.5
(商品名:カチナールHC−200、東邦化学工業社製)
(9)L−セリン 0.01
(10)防腐剤 適 量
(11)香料 適 量
(12)精製水 残 余
実施例5(ヘアーリンス)
常法により下記組成のヘアーリンスを調製した。
配 合 成 分 配合量(%)
(1)塩化セチルトリメチルアンモニウム 1.5
(2)セタノール 2.5
(3)スクワラン 2.0
(4)POE(5)ステアリルエーテル 1.0
(5)1,3−ブチレングリコール 5.0
(6)アミノ変性シリコーン 1.0
(商品名:FZ−3710、日本ユニカー社製)
(7)ジメチルポリシロキサン(100cS;25℃) 1.0
(8)6−パラドール(製造例1) 0.1
(9)加水分解コンキオリン液 1.0
(商品名:真珠たん白抽出液、丸善製薬社製)
(10)加水分解シルク液 1.0
(商品名:プロモイスシルク−1000、成和化成社製)
(11)防腐剤 適 量
(12)香料 適 量
(13)精製水 残 余
実施例6(ヘアーリキッド)
常法により下記組成のヘアーリキッドを調製した。
配 合 成 分 配合量(%)
(1)グリセリン 5.0
(2)エタノール 40.0
(3)N−メタクリロイルオキシエチル 3.0
−N,N−ジメチルアンモニウム
−α,N−カルボキシベタイン・メタクリル酸ブチル重合体
(4)スクワラン 10.0
(5)POE(60)セチルエーテル 2.5
(6)ギニアショウガ抽出物(製造例2) 0.2
(7)EDTA−2Na 0.1
(8)防腐剤 適 量
(9)香料 適 量
(10)精製水 残 余
実施例7(オイルへアートニック)
常法により下記組成のヘアートニックを調製した。
配 合 成 分 配合量(%)
(1)オリーブオイル 5.0
(2)イソプロピルミリステート 2.0
(3)イソプロピルメチルフェノール 0.05
(4)POE(40)硬化ヒマシ油 0.5
(5)エタノール 60.0
(6)6−パラドール(製造例1) 0.5
(7)グリセリン 5.0
(8)D−パンテノール 0.2
(9)防腐剤 適 量
(10)香料 適 量
(11)精製水 残 余
実施例4〜7の各種頭髪化粧料は、育毛・養毛効果に優れ、また頭皮に対する刺激もなく嗜好性にも優れたものであった。
実施例で用いた香料の組成を表1に示す。
Figure 0005464778
本願発明に係るパラドール類縁体又はギニアショウガ抽出物は、血流促進効果に優れ、頭皮に対する刺激がなく、さらにギニアショウガ抽出物は天然成分であり安全性も高く、血流促進剤として有用である。本願血流促進剤を頭髪化粧料に配合することにより、血流促進効果、育毛・養毛効果に優れ、且つ頭皮に刺激のない各種の頭髪化粧料を提供することが可能である。
本発明の血流促進剤塗布後の血流量変化を示す図である。

Claims (3)

  1. 下記一般式(1)で示されるパラドール類縁体からなる血流促進剤。
    Figure 0005464778
    式中、Rは炭素原子数が7又は9の直鎖飽和アルキル基である。
  2. ギニアショウガ(aframomum melegueta)の種子より得られる抽出物からなる血流促進剤であり、有効成分として請求項1記載の一般式(1)で示される化合物を含有することを特徴とする血流促進剤。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の血流促進剤を配合することを特徴とする頭髪化粧料。
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